飛鳥の如く第一部ー着任!舞鶴鎮守府ー
各地で合戦が絶えなかった戦国時代を生き延びた一族がいた。その家の名は真田家。大坂の陣から405年経った日本では深海棲艦が暴れていた。彼は日本の為、世界の為に仲間と共に刀を抜く。果たして彼は、世界を救う事が出来るのだろうか!
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戦国武将の子孫が地球を救う為に深海棲艦と戦う物語。果たして彼らは地球を救うことができるのか。
※プロローグ、第1章は、主人公に関する人の歴史です。本編は第2章から始まります。
※この世界は現代ですが、少し世界観が違います。
※市町村、武器は実際の物ですが、建物や人物はフィクションです。
※一部訂正しました。
※一部安価制です。
[プロローグ ]
1467年に京都から発した応仁の乱という火は、全国各地に戦乱という火の粉を振りまいた。そして世の中は100年以上戦乱の世が続き、人々は戦と飢餓に苦しんだ。
1560年、駿河、遠江、三河(静岡県中部、西部と愛知県西部)の大名、今川義元を桶狭間で屠った織田信長は一気に時の権力者へとなった。美濃(岐阜県)を攻略し、足利義昭を奉じて上洛した。1570年には近江(滋賀県)姉川で浅井、朝倉を破った。1575年に武田氏を長篠、設楽原で破り、近江に安土城を築いた。1582年に天目山で武田氏を滅ぼしたがその4ケ月後、6月2日に京、本能寺で明智光秀により自害した。享年49だった。
6月13日、山城(京都府)山崎の地で羽柴秀吉が明智光秀を討つと翌年には柴田勝家を自害させ、四国、九州を下した後小田原で北条氏を降伏させ全国統一を成し遂げた。
1598年に秀吉が死に豊家の力が弱まると1600年、徳川家康は上杉征伐の兵を進め、9月15日美濃関ヶ原で毛利輝元率いる西軍と徳川家康率いる東軍が激突した。序盤は西軍が有利だったが、正午小早川秀秋が大谷吉継の陣へ攻めた事により西軍は敗走、石田三成、小西行長、安国寺恵瓊は京都六条河原で斬首に処された。真田家も改易に処され、紀伊九度山に追放された。この物語はそれから15年時を進めた所から始める。
[第一章ー歴史ー]
ー 1615年、大阪・天王寺砦ー
一人の男はなにかを待っていた。空には鷹が飛んでいる。鷹は一枚の羽を落とし、男の上を通り越した。戦場に目を向ければ眼下に多くの旗と槍、楯が並ぶ。どこかで鬨の声が聞こえた。その時一人の甲冑姿の若者が飛び込んできた。
伝令「毛利勝永殿、本田忠朝(本田忠勝の次男、大坂夏の陣で戦死) 隊と交戦中!」
それは作戦の失敗を意味していた。彼の作戦は豊臣秀頼を大坂城から出馬させ時を見て総攻撃をする事だった。
?「我が策、ならぬか……」ガクリ
男子「父上!」
?「大介、策は失敗した」
大介と呼ばれた男子はこの男の子供であった。今回が3度目の出陣である。齢は15、6である。
?「大介、大坂城に戻ってくれるか?今一度秀頼公にご出席を願い出て欲しいのだ」
大介「いやでございます!私は父上と戦いとうございます!」
家臣の一人が大介を馬に無理矢理乗せると男は、愛刀『真田行光』の峰で馬の尻を叩いた。馬は硝煙の臭いが広がる荒野を駆けていった。
家臣「よろしいのですか?」
?「あれは俺の未練だ、許せ」
床几から腰を上げ、竹製の水筒を開けた。中にはアルキ酒(焼酎)が入っている。一口含み、十文字槍に吹きかけた。穂先が太陽の光に照らされ、輝いた。時代は徳川に傾きつつある。
?(それでも最後まで抗ないたい、これは俺の我儘だ。)
砦の門が開いた。夏の熱気が男達を覆う。
家臣「行きましょう、幸村様」
真田幸村「ああ、我が名は真田左衛門幸村!徳川の者共、我が紅蓮の槍を受けよ!」
真田勢3千は丘を下り、あの男がいる本陣へと駆けていった。彼方に『厭離穢土欣求浄土』(えんりえどごんぐじょうど)の旗が見えた。あの旗の下に日の本を治める男がいる。幸村はその旗の場所へと駆けていった。幸村は馬上で微笑んだ。何故かは分からない、ただ生きている事が楽しかった。
数時間後、真田幸村は徳川本陣へ到達した。徳川家康は家臣に連れられ後退、何度も自害しようとしていたという。しかし討ちとる事が出来ず四天王寺の近くの安井天神で討ち取られた。
享年49。夏の風に吹かれて、境内の桐の葉が舞い散っていった。翌日に大坂城は落城、毛利勝永や大介も秀頼に殉じた。真田幸村はその突撃から『真田、日ノ本一の兵』と記された。真田家は松代藩として幕末まで駆け抜けるのである。
ー1941年12月7日太平洋ー
そして時代は移り、世代は交代する。それから時を260年以上進める。海風が吹く中、静かに進む艦隊があった。赤城、加賀、、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴の中心とした南雲機動部隊は、ゆっくりと何処へと進軍していた。空にはひとひらの雲。赤城艦橋で南雲忠一は椅子に座りながら考えていた。
海兵「報告!本部からの暗号です!」ピラッ
そう言って海兵が見せたのは、『ニイタカヤマノボレ1208』の暗号だった。開戦を示す暗号。南雲忠一は発艦の準備をさせた。搭乗員は水杯を交わし零戦に乗って行く。ここの中の誰かは戻って来ないのをおもいながら……。エレベーターに艦載機が乗り、甲板に登っていく。既に一機、二機の零戦が飛んで行った。南雲忠一はそれを艦橋で見ながら溜め息をついた。
ー12月8日、広島沖長門艦内ー
長門艦内では、山本五十六連合艦隊司令長官が夕食を食べながら報告を待っていた。
海兵「真珠湾より、トラトラトラ!」
艦内に大きな声が響く。歓喜の声だ。山本五十六は一瞬口元を綻ばしたが、すぐキリッとした顔をした。
山本(これから日本はアメリカとの戦いになるだろう、早く講和をまとめなければ…)
空には星が輝いてる。シリウスが青白い光を放った。そのシリウスを見つめる山本五十六は何処か日本の未来を心配した顔だった。
しかし、山本五十六の思惑とは別に戦争は長引いた。ミッドウェー海戦での敗北やソロモン諸島を巡る戦いで敗北した日本は敗戦を重ねていった。山本五十六自身もまた、1943年4月13日にブーゲンビル島上空でアメリカ機に襲われ命を落とした。享年59。
それから2年4ヶ月2日後、日本はポツダム宣言を受け入れ、降伏した。日本は民主化の道を歩んでいく。
それから50年後信州松代で男の子が産まれた。名は真田幸家。誕生日は、1995年12月8日。この男が戦争の渦に巻き込まれる事をまだ誰も知らない。
[第二章ー旅立ちー ]
15年後、真田幸家は立派な青年へと成長していた。彼は学校での成績は優秀、部活は剣道をしており、全国大会で優勝したほどだ。また、趣味で弓道や槍術を習っていた。そんな彼の愛読書が「孫子」。この本が彼を成長させるのだが、彼はそれを知らない。彼は歴史が得意だった。古い戦争の本を読んでは兵法でどの位置に陣や食料庫を置くか考えていた。周りからは『産まれるのが400年ほど前だったらどんな策士になっていたか』と囁かれた。だが幸家はそんなことを気にせず、日々の勉強を頑張った。
だがそんな平和な日々は砂で出来た楼閣の如く崩れ去った。2010年、突如現れた謎の生物によって人類は制海権を次々に失っていった。人々はその生物を『深海棲艦』と名付けた。初めはソロモン諸島の辺りで活動していたがだんだん北上し始めた。日本は、このままだと人類が滅亡すると考え、憲法を改定。日本は再び軍部政治へと移ろうとしていた…。
ー長野県松代市ー
真田幸家はベンチに座りながら今の世の中を考えていた。今朝のニュースで深海棲艦が北上を始めた。日本や各国は最新の兵器で深海棲艦に立ち向かうものの効果はなく、犠牲は増えるばかり。まさに人類存続の危機だった。
幸家(この地球で生物が滅亡する危機は2回あった。一回目は恐竜を全滅させた隕石、二回目は氷河期だ。まさに人類は全滅させられそうになっている。それも突如現れた謎の生物によって…)
政府が言うには深海棲艦はかつて太平洋戦争で散っていった人々の魂の塊らしい。
幸家(それが本当なら人類は自分で自分を危機に陥れていいるのではないか…)
幸家の顔には呆れの感情が浮かび上がった。
幸家(なんと滑稽な…)
自分で首を締めるように自分たちを危機に追い込んでいく人間に対して幸家は溜息をついた。
?「何ため息ついてんだよ」
幸家「信親か…。何、人間の愚かさに呆れていただけだよ」
この男は黒田信親。豊家家臣、黒田官兵衛の子孫である。武経七書(孫子、呉子、六韜、三略、尉繚子、司馬法、李衛公問対の7つの兵法書、どれも中国の有名な兵法書)を愛読し、戦術なら幸家に勝る男だ。剣の力も幸家には劣るが全国大会に出場している。彼の幼なじみで数少ない理解者だ。
信親「お前も人間だろ」フフ
隣に信親が座った。彼は買ったばかりのペットボトルの炭酸ジュースを幸家に差し出した。幸家はそれを受け取るとペットボトルを開けて飲んだ。炭酸が舌を刺激した。
幸家「日本はどうなるんだろうか…」
信親「さぁな、少なくともやばい方向に向かっているのは間違いない」
幸家「…俺らが活躍出来る時代は来るのかな?」
信親「来る。世の中が乱れている今、俺達の力が必要となる時代が来るだろう」
幸家「そうだな」フフ
信親「そう言えば、影綱が読んでいたぞ」
幸家「そうか、すぐ行こう」スク
ベンチから立ち上がると自動販売機の横のゴミ箱にペットボトルを捨てて、二人は歩き出した。
ー松代城内ー
影綱「待っていたぞ」
この男は南部影綱。忍者の家系に産まれたこの男はある特技があった。それは忍術。なんでも甲賀の古い家の出だそうで代々受け継いだ秘伝の忍術を使う。また、良く狩猟をするので砲術が2人に比べて長けていた。剣の力も、そこそこだ。3人は同じ剣道部に入っていた。
幸家「一体何の用だ?」
影綱「いよいよ、軍政に移ろうとしている。政府は本気で憲法を改正する気だ」
国会では与党が憲法の改正を切り出したことで野党もこの緊急事態に憲法改正を賛成する動きが多くなった。
ただ前の大日本帝国憲法との違いは、兵役は義務ではなく、参加制だということである。つまり強制ではなく、病気や身体の不自由、仕事、年齢によっては徴兵を断れるのだ。これだけでも太平洋戦争時とは違うだろう。更に今回はアメリカを始め、世界各国が協力して行う言わば地球規模の同盟だった。
影綱「でも憲法の改正はまだ先だろう。憲法改正には色々な手続きが必要となる。あと1年はかかるだろう」
信親「憲法が改正されて軍政に戻ったらどうする?」
幸家「その時は海軍に入ってこの日本を救おう」
二人は頷いた。
幸家(時代は移ろうとしている…)
夏の風が頬を撫でていった。
長野県松代市、甲斐と越後を繋ぐ要所である。この地を巡って武田信玄と上杉謙信が何度も刃を交えた。五回の戦いのうち4回目(八幡原の戦い)が最も激しかった。信玄と謙信の一騎打ちが行われたこの戦いでは信玄の弟の信繁(真田幸村の本名、信繁の由来となった武将。誠の武士として讃えられた)や参謀の山本勘助などが討死し、死者も両軍合わせて7000人を超える戦いとなった。結局この戦いも引き分けとなったが信玄は信濃での領土を確立していく。ちなみにこの戦いで真田家の先祖、真田幸隆と昌幸が参戦している。
松代城(海津城)もこの戦いの最中に築城された。始めは武田氏が所有していたが滅亡後上杉、徳川と移ったが関ヶ原の戦いの後上田から転封された真田信之が入り、幕末まで続く。
2年後、憲法が改正され、日本は再び軍政に戻った。幸家は17歳の青年へと成長した。
そして海軍に入る為、この松代を出ることにした。旅立つ当日、幸家は父に呼ばれて和室にいた。
幸家「父さん、母さん。今まで育ててくれてありがとう。海軍に行っても元気で頑張るよ」
父「幸家、お前ならできる。しっかりやってこい!」
母「辛くなったらいつでも帰って来なさい。温かいご飯を用意して待っているわ」
幸家「ありがとう、じゃあ行ってくる」
父「待ってくれ、渡す物がある」
幸家が立とうとすると父に呼ばれたのでもう一度座った。
幸家「なんだ、渡すものって?」
そう言うと父は刀掛けから一振りの太刀を持ち、母は押し入れから箱を取り出した。
父「これは先祖真田信繁(幸村)様が去る大坂の陣で使ったとされる『真田行光』だ。その箱は我が家宝の赤備えの甲冑だ。中に采配も入っている。これを持って行け」
幸家「いいのかよ、そんな家宝渡して?」
父「大丈夫だ、お前なら使いこなせるはずだ。持って行け」
幸家はしばらく黙っていたがやがて
幸家「わかった、持っていくよ。ありがとう、行ってくるよ」
・真田行光…真田家代々伝わる家宝。長さ約70c mの太刀。刀に六文銭の彫刻が掘ってある。
・赤備えの甲冑…真田家代々伝わる甲冑。元々武田信玄の家臣、山県昌景が率いていたが長篠の戦いで山県昌景が討死すると一部を真田家が継いだ。兜は鹿角脇立兜(かづのわきだてかぶと。鹿の角がついた兜)であり、胴に六文銭の家紋がつけられている。
そうして幸家は信親と影綱の待っている松代市内の駅へと歩いていった。
母「幸家は大丈夫ですかね?」
父「大丈夫だ、問題ない。あいつは真田家の血を1番引き継いでいるだろう」
父はそう言うと煙草を吸った。
父「それにしても親父は頑張っているのかな?」
ー松代市内の駅ー
信親と影綱は幸家の到着を待っていた。そして幸家は到着しようやく出発の準備が出来た。
影綱「遅かったな、別れは済ませたか?」
幸家「大丈夫だ、問題ない。ちゃんと済ませた」
信親「そうか。お、その刀は!」
幸家「ああ、貰った。信親も貰ったのか?」
信親「ああ、旅立ち祝いだそうだ。まあ妖刀だけどな」
妙法村正…村正の有名な刀。長さ約66cmの打刀。室内、徒歩戦で有利。徳川家を呪う刀として嫌われたが幕末に値が上がった。
影綱「俺も忍び刀を貰ったぞ」
忍び刀…長さ約55cmで反りがない。刀だけでなく、塀を乗り越えたり、索敵をしたりできるなど用途が多い。
信親「じゃあ出発するか」
幸家「見ろ、鷹だ」
3人の上を鷹が1枚の羽を落として飛んでいった。羽は春の風でもまれて落ちていった。
幸家「まるで俺達の門出を示しているんだろう」
鷹は西の方へ飛んで行った。ここから3人の若者の伝説が始まるのである。
同じ年、海軍で新たな兵器が完成した。大日本帝国海軍の艦艇の心を持っている少女である。彼女らは表情があり、食事もする。だが違うのは水上を移動でき、深海棲艦への攻撃が通じるのである。だが彼女らも攻撃を受けると轟沈する可能性もあった。彼女らは『艦娘』と名付けられた。
ここから人類の反撃が始まるのである。
この物語は謎の生物、深海棲艦にまつわる3人の若者と艦娘の数奇な運命を追う冒険譚である。
[第三章ー対決ー]
ー呉・大本営娯楽室ー
あれから7年過ぎた。2020年、25歳となった3人は軍で活躍し幸家は少佐、信親と影綱は大尉となった。今は四月、桜が舞い散る季節である。大本営も戦争は長引いているが深海棲艦との戦いを優位に進めている。
余談だが、日本の花は元々は梅だったらしいが、平安京の内裏の梅が枯れて桜に変わったらしい。そんな桜も家紋はあまりない。何故なら桜は散る。一族が散るという事を連想させるからだそうだ。他にも椿も無い。これは花が落ちる際、下に落ちることが打首を連想させるからだそうだ。他にも家紋は色々あるから調べて見ても面白いかもしれない。話を戻す。
幸家「立直、門前、断ヤオ、平和、ドラ3。満貫だ」トン
信親「嘘だろ…」←連敗中
影綱「引きがいいな…」←3位
?「それにしても幸家さんは牌の引きがいいね〜」
そういうのは男性の声ではない。女性の声だ。
幸家「…伊勢、その言い方は止めてくれ。俺がイカサマしているようじゃないか」
そう話しているのは艦娘の伊勢であった。彼女は幸家が来た時に初めて会った艦娘でよく遊ぶ仲だ。
伊勢「いや、そうは言ってないよ。ただ幸家さんは運がいいなと思っただけだよ」ニシシ
その時、娯楽室のドアが開きまた一人女性が入ってきた。
日向「幸家、元帥が読んでいたぞ」
この女性は日向、彼女も艦娘で伊勢の姉妹艦だ。彼女ともよく話す仲だ。
幸家「元帥が?わかった。すぐ行くよ」
信親(助かったー!ありがとう、日向)
影綱(俺もやばかった…)
伊勢「じゃあまた後でね♪」
3人はドアを開けて、廊下へと出た。
ー廊下ー
3人は廊下を歩いていった。
信親「今回はどこだろうか?」
影綱「南方海域か北方海域だろうな」
ここ最近、日本近海では深海棲艦の出没は減り、平穏な生活が続いている。幸家達は5年前、海軍特戦隊に入ってから各海域を巡っている。この位も深海棲艦を討ち取った報酬として頂いたのだ。外では桜が散っている。命のように華麗で儚く散っていく桜を幸家は見ていた。
ー元帥の執務室ー
3人は元帥の執務室についた。ドアを開けて中に入った。
幸家「失礼します!」
信親「失礼します」
影綱「失礼する」
そして今海軍を率いている男と会った。いつ見ても元帥の体からは覇気が出ている。
幸家「今日はどんな用事ですか?」
すると元帥は破顔一笑し、さっきとは打って変わって優しい顔になった。
元帥「まぁ慌てるな。せっかく来たんだ、今日はイギリスからスコッチウイスキーが届いたんだ1杯やらないか?」
元帥はそう言って戸棚からグラスを持ってきて幸家達の前に置いた。
幸家「元帥の杯と言うなら断れますまい」
そう言って幸家はグラスを持つと2人も持ち、元帥はウイスキーを注いだ。
元帥「それでは今後の海軍の栄光を称えて乾杯!」グイ
4人は飲み干した。3人は酒豪なのでそこまで酒には酔わない。
元帥「いや、実にいい飲みっぷりだ」
幸家「ありがとうございます。それで今日はなんの用事ですか?」
元帥「そうじゃった。3人とも鎮守府に着任しないか?」
3人は驚いた。着任してから7年経っているが、自分達は少佐と大尉の2人だ。
元帥「安心しろ。お前ら3人でやれというのでは無い。入ってこい」
そう言って入ってきたのは3人の艦娘。1人は黒髪、2人目は銀髪、3人目は紫色の艦娘だった。
吹雪「こ、こんにちは!吹雪です」
叢雲「特型駆逐艦の叢雲よ」
曙「綾波型の曙よ」
こうして3人の艦娘が幸家達の前に姿を見せた。
幸家「よろしく、大尉の真田幸家だ」
信親「その親友の黒田信親だ」
影綱「その親友の南部影綱だ」
元帥「三人とも、席に座ってくれ」
吹雪「は、はい!」
吹雪「この度、ご一緒に行かせて頂く事に誠に感謝し...」
幸家「よせ、俺は敬語で話さなくていいからもっとしっかり喋ってくれ」
吹雪「す、すいません...」
曙「そうよ、私達が前線で命張っているのに後ろでふんぞり反っているこんな奴に従う義理は無いわよ」
叢雲「確かにこっちは国のために命を張っているからね」
吹雪「二人とも!司令官に失礼でしょ!」
幸家「…」
※安価を取ります。
幸家の行動は?>>1
(なんでも構いません)
コメントが書かれ次第更新します。
※名前の由来
※真田幸家・・・真田家の名前の1字、『幸』と『家』を組み合わせた。(特に深い意味はない)
※黒田信親・・・黒田官兵衛の『黒田』と長宗我部元親の長男、長宗我部『信親』から。軍師系が欲しかったので、黒田家と関係ある長宗我部氏をモデルとした。
南部影綱・・・東北の大名、『南部』信直と伊達政宗の懐刀、片倉『景綱』由来。忍者設定なので景を影に変えた。
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すいません、大鳳可愛いぃさん。間違えてコメント消してしまいました、本当に申し訳ないです(T_T)。訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
大丈夫だよなどでお願いします