2020-05-02 21:51:08 更新

概要

試験的に行間開けてみました。好評ならこのまま行こうと思います。
ノート&リン編その2…3?


前書き

前回のあらすじ

健一と(薬の力とはいえ)ヤってしまったノート。彼女は健一との関係を取り戻せるのか……?



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ノート『うわあああああああっ!?』(やってしまったやってしまったやってしまった…私が、あの人と…?いやあれは事故だったとはいえ…今日どうやってあの人と接すれば良いの?)


健一『あ、あ…おはよ…』


ノート『へっ!?あ、あの、お、おはよう……』


健一『どうした?随分顔を赤くして…ってあ、そういうことか…まあ仕方ないか、あんなことあったからな』


ノート『えっと…や、やっぱ気にしてる?』


健一『いやまあ、あれはわざとじゃないし、ノートは何も悪くないよ…それに構ってやれない俺が一番悪かったと思う』


ノート『そ、そんなことないわよ!でも、もし本当に悪いと思ってるなら……そ、その、明日買い物に付き合って欲しいんだけど』


健一『もちろん良いよ』


ノート『本当に!?二人っきりだよ?』


健一『分かってるよ』(嬉しそうに目をキラキラさせてるノート…可愛い)


ノート『他の人に邪魔されないように、ちゃんと声かけといてね!』


健一『もちろんそうするよ』



健一『……というわけなんだよ』


リン・エル『『ええ~っ!?』』


健一『悪い、ノートのあの笑顔見てたら断れなくなって…ちゃんと埋め合わせはするから!』


リン『本当~?健一さん、すぐノートに構ってるんだけど、結局一番好きなだけじゃない?』


健一『そんなわけないだろ!?』


エル『まあ彼女の性格上、ときどき二人で接しないとすぐ拗ねてしまいますから…仕方ないと思いますけど、それにしても少し接しすぎでは?』


リン『でもやっぱりずるいよぉ~!』


エル『とりあえずノートについてはまあ良いとして…どういう理由でそうなったのです?』


アリス『原因はお前達だろうな』


エル『どういうことですか?』


アリス『例えばエルが無理にノートへ薬を飲ませたとして、すると彼女は無意識に健一を襲う。そして健一にも飲ませた場合、双方が望んでいない行為になる。ただでさえ彼に対する思いを伝える方法が分からず悩むノートがそこまで大胆な行為に及んだ。それも意識のないまま。当然、彼に嫌われるか心配だろう。そして相手は健一、彼女の喜ばせ方が分かる人だ。まあ承諾すると思い、それも彼女が最も喜ぶ二人だけというシチュエーションを選んだ。私達は何も言えないよ』


健一『……まあそういうことだ』


エル『ということは…健一様がノートの誘いを承諾したのはエル達が原因なのですか?』


リン『え~?ノート自分で薬飲んでたよ?』


アリス『なるほど…ただお前達が飲まなければノートも、あるいは健一も飲まずに済んだのではないのか?』


エル『あの…それ以前にその薬、アリスが自分で作ったと言っていませんか?』


健一『いやエル、アリス捨てたとは言ってたけど作ったとは言ってないよ!?』


アリス『あ……作ったの私だ』


リン『え~っ!じゃあ結局の原因って』


アリス『…っと、というよりお前は行かなくて良いのか?ノート多分律儀に待ってると思うけど』


健一『…っ!?もうこんな時間…じゃっ!』


リン『えっちょっと待ってよ~!』


~買い物~

ノート(ちょっと…全然来ないじゃない!もう15分も待っているわよ!もしかして忘れてる!?いやそんなことないと…ん?)


健一『はぁ、はぁ……悪い!捕まった!』


ノート『もう…遅れて来た人の態度じゃないと思うわよ!せめて満足させてよね!』


健一『いや本当に悪かったって!』


ノート『もう…とりあえず、行くわよ!』



健一『ねえもう良くない?ていうか何かどっちも同じような服だよ?』


ノート『素材が全然違うわよ!それに色もこっちは白でこっちは灰色!』


健一『う~ん…ちょっと着てみてよ』


ノート『それが一番早いわね!』



ノート『……っ!い、いくら肩出しの服だとはいえその、これ露出多くない?』


健一『似合ってるよ』 


ノート『でもその、エルみたいに胸が大きいならまだ似合うけど…えっと、その…』


健一『気にしなくて良いと思うよ?大事なのは大きさじゃないから。その人にどれだけ似合ってるかで、ノートは小さいのが丁度良いってこと』


ノート『そ、そっか…そうよね!大きさなんて競っても意味ないわよね!』



健一(まあ両方買うのは良いけど…二着で18000円って何?女の子の服って高くね?)


ノート『ん?あれ何よ?』


店番『さあさあ!あの的を全て割ることができたらお代は無料だよ~!』


客『マジ!?やります!』


店番『それじゃ1回500円ね。じゃあ、一発であの的全て割ってね!』


客『…はあ!?3000個あるんだけど?無理!』


店番『いや~!一発で、なんて一言も言ってませんし、お金払っちゃったからぁ~』


客『オラッ!凍れ!』(パキパキ)


店番『…あ~200個もいってないですね~』


健一『ぼったくりじゃん…行くか…って!?』


ノート『無料…!』(キラキラ)


健一『ええっ、いやその…』(待てよ、俺の能力使えば全部割れるじゃないか)


ノート『一回お願いします!』


健一(まあどの道やるんだけどね)



ノート『それじゃあ頑張って!』


店番(まあそもそも3000個なんて一発で割れる訳ないですけどね~)


健一(俺の能力は…不可能を可能にする力だ!その力は俺の…俺のことを信じて、愛してくれる…そんな人のために使う!)『俺の、俺の前にある、視界に入る的…全て割れるッ!』


     (パリィィィィンッ!!)


店番『…割れた?』


客『うおおおおっ!本当に全部割りやがった!』


ノート『…な、なかなかやるじゃない!』(す、凄い…本当に全て割れた!って、そんな言い方ないわよ!)


健一『まあ、借り物の能力だから…で、無料にしてくれるんだよね?ノート、好きな服全部持って来て良いよ』


店番『い、いやぁ、無料って、全部が無料な訳じゃありませんからぁ~』


健一『おっと~?そんな適当な言葉に騙されないからな~?さて、ぼったくりにはそれなりの仕打ちを受けてもらおうか?』


店番『う、うわああぁぁぁっ!?』



健一(結局無料になったの20000円だけだったから残りの分買わされてしまったよ…まだ7000円で済んだから良いけど…)


ノート『もしや出費がとか考えてない?良い?女の子を喜ぶようにするためにはそれなりのお金が必要なのよ!』


健一『そうなんだ…』(アリスを基準としてたからな…やっぱ女の子って出費かさむのか)


ノート『あっ…』(もう!何でそんな言い方になるのよ!これ嫌われたかなぁ…)


健一『まあでもこれでノートが喜んでくれるなら俺はそれだけで満足だけどね』


ノート『えっ?』


健一『…何か凄くらしくないこと言ってない?』


ノート『そんなことないわよ…あなたはその…そういう人だから』


健一『良い子だ…リンとは違う意味で純粋で、俺のことを思ってくれて』


ノート『私やりたいことがあるんだけど…』


健一『ん?何だ?』


ノート『あ、あなたのことをその、な、名前で呼んでみたいのだけど……』


健一『別に改まって言わなくて良いけど…』


ノート『それじゃあその、け、け…』


     『健一っ!……さん…』


ノート(はあ~っ!ただ名前を呼ぶだけなのに何でこんなに恥ずかしいの!?こんな駄目駄目な人が好かれる訳ないわよ!よし…)『健一っ!さん…』


健一『お、おう…』(そうか…普段呼ばれてない人から呼ばれるとこんなにも恥ずかしいのか…)


ノート『ねえあなた…っ!』(また戻って…)


健一『まあでも良いじゃんその呼び方が…何か結婚したみたいだし』


ノート『……えっ?えっ結婚?』


健一『えっ?…あっ』


    

~耳かき~

健一『あ~疲れた~…ただいま~』


リン『(ドタドタ)お帰り健一さん!』(ガバッ)


健一『うわっ!(ドスッ)…リン、迎えるのは良いんだけどその、強い…』


リン『あっごめん健一さん…(シュン)』


健一『いや大丈夫!嫌な訳じゃないから!嬉しいから!むしろ嬉しいから!』


リン『そっか…そうだよね!健一さんがリンのこと嫌な訳ないよね!』


健一(良かった…)


リン『健一さん、疲れてない?リンと一緒にお風呂入ろう!』


ノート『はあ!?何言ってんのよ!この人と一緒に入るのは私よ!』


健一『いや今日はリンと入る日だから』


リン『ノートはこの前入ったでしょ?』


ノート『えっ?そうだったかしら?』


健一(日を決めて入る人選ぶの止めよ…)


リン『そんなことより健一さん!早く入ろ!』


健一『お、おう…』



リン『えへへ~!今日は健一さんと二人っきりだから~』


健一『嬉しそうだなぁ』


リン『もちろん!だってずっと待ってたんだよ?二人だけの時間って少ないから』


健一『何かごめんな』


リン『健一さんはリンのこと好き?』


健一『好きだよ』


リン『だよね!良かった~!最近リン、ちょっと不安になっちゃって』


健一『そっか…』(かわいいなぁ)


リン『健一さん、リンが洗ってあげる!』


健一『じゃあお願い』



リン『気持ち良い?』(ごしごし)


健一『うん』(もう少し強くして欲しいな)


リン『もうちょっと強い方が良い?』


健一『そんな頑張らなくても』


リン『このくらい大丈夫だよ!それにリンは健一さんを気持ち良くしたいの!』


健一『意味変わってくるよ』


リン『次は健一さんに洗って欲しいな』


健一『分かった』



リン『健一さんのごしごし気持ち良いね!』


健一『それなら良いけど』


リン『健一さんに洗ってもらうだけでリンすごい嬉しいんだ~!』


健一『洗ったことなかった?』


リン『ううん、でもできたらリン毎日健一さんに洗って欲しいんだぁ~!』


健一『そうだなぁ…リンなら良いか』


リン『嬉しい!健一さん、これから毎日リンとお風呂入ろうねっ!』


健一『それは俺の身が持たないよ……』



リン『ふう~!気持ち良かった~!』


ノート『変なことしてないでしょうね!』


健一『そんな訳ないだろ!?』


ノート『んまあ…あなたは自分からそんなことしたがる人じゃないでしょうけど』


健一『そう…あ、耳に水入った』


リン『それは大変だよ!健一さん、リンが耳かきしてあげる!』


健一『えっ、いや自分で取れるから』


リン『ん~っ!またアリスに何か言われたんでしょ!だめだよ!リンがするの!』


健一『ま、まあ言われては…ないな』


アリス『どうした?』


健一『あ、いや耳垢貯まってて……』


アリス『うわ汚なっ!早く取れよ!』


ノート『ちょっとそれは言いすぎよ!』


アリス『確かに…いやさっさと取れや』


リン『だ~め!リンが耳をかいてあげるの!健一さん、早く行くよ!』


健一『(ガシッ)うわちょっ!引っ張るなって!』


アリス『おい!待てや!』



リン『どっちの耳からして欲しい?』


健一『水入って気持ち悪いので右からでお願い』


リン『うん!』


健一『ありがとな』


リン『(ゴリゴリ)気持ち良い?』

 

健一『そうだなぁ…良いかな』


リン『結構耳垢貯まってるんだね』


健一『ああ、特に水入ると気持ち悪いからな』


リン『健一さんは普段耳って掃除する?』


健一『いやしないかな』


リン『だめだよ!普段からしないと!耳垢って貯まると耳聞こえなくなるんだよ?』


健一『そうなんだ!リンは物知りだなぁ』


リン『えへへ~そうでしょ?』(本当はでたらめ言っただけなんだけど、健一さんに褒められたからすごい嬉しいな~)



健一『リンは耳かき上手いなぁ』


リン『そう?気に入ってくれたなら嬉しいなぁ』


健一『こんなことされたら俺、もっとリンのこと好きになるよ』


リン『え~っ?リンは元々健一さんのこと大好きなんだよ?』


健一『俺だってリンのこと好きだよ』


リン『本当に?』


健一『もちろん。俺は好きでもない人に耳かきなんてさせないし、好きな人にしか好きって言ってないし、第一好きでもなければ一緒にいないよ』


リン『じゃあリンのこと嫌いにならない?』


健一『リンみたいな俺のこと思ってくれる良い子なんて嫌いになる訳ないじゃん!…それにしてもこの姿勢、リンが近いから良いなぁ』


リン『そっか…そうだよね!リンもこんなに健一さんのこと近くで感じられて幸せだよ!』


健一『だいぶ気持ち良くなったよ。ありがとな』


リン『それじゃあ最後に……』(ふーっ)


健一『うわっ!(ぞくっ)ちょっと驚かすなよ!』


リン『えへへ~ごめん!じゃあお詫びしたいからちょっとこっち向いて!』


健一『ん?何する(ちゅっ)……ぷはっ!何だ…したいなら言えば良いのに』


リン『健一さん、最近ノートとかとばっかり接して全然リンに構ってくれなくてその…心配になっちゃって…』


健一『そっかぁ(この姿勢だとリンのこと改めて小さいんだなって…こんな子に背負わせてたのかなって思うと)ごめんな…これからはもっとリンに構ってもっと好きになるから!もっと好きにさせるから!だから俺のこと…』


リン『うん!リン嬉しい!健一さん大好き!』


健一『俺もリンのこと好きだよ!』


リン『健一さん、もう一回ちゅーしよ!』


健一『え、ええ…?まあ良いけ(ちゅ~っ!)』



                 続く


後書き

【裏での会話】

ノート『ねえアリス…最近あの二人、本当に仲良いと思わない?』

アリス『そんなものじゃないか?お前だってあいつとショッピング(デート)してだろう?』

ノート『ま、まあそうね…』

エル『そういえば、エル最近気になっていることがあるのですが』

ノート『ん?何よ?』

エル『アリスって最近、やたら健一様に能力使わせたがるのはどういうことなのです?』

ノート『それ!私も気になってたのよ!』

アリス『……私も取られたくないんだよ』

エル『意味が分からないのですが』

アリス『フラグを全て回避させれば…ってこの話お前らにするべきでもないか』

ノート『何よそれ!』


アリス好きの人、お待たせしております。
次回、アリス編です。

※次回以降の更新遅れます。申し訳ないです…


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