2022-02-12 21:09:50 更新

概要

つづきです。


前書き

俺はフランスで出会った少女、桜坂結璃愛と婚約した。


夕食後

「結璃愛ちゃん、ちょっといいかしら?」

『なに?』

「あなた達、明日はどうするの?」

『特に予定ないけど』

「じゃあこれ」

『何これ?』

「高級ホテルのチケット」

『2人分しかないけど』

「2人で行ってきなさい」

「え?」

『え?』

「嫌だったかしら?」

「そんなことありませんけど…」チラッ

『私も全然OKだよ?』コテンッ

「じゃあいいわね?」

『うん』

「楽しんできてね!」

『うん!ありがとう、お母さん!』

翌日

「おはようございます!」

『おはようございます!』

「昨日はよく眠れましたか?」

『バッチリです!』

「それは良かったです!」

「それじゃあ早速出発しましょう!」

『はい!』

遊園地到着

「着きましたね」

『楽しみです!』

「まずは何に乗りますか?」

『絶叫系乗りたいです!』

「わかりました。ではジェットコースターにしましょう」

『はい!』

10分後

「意外と怖かったですね」

『私は平気でしたけどね』

「結璃愛さん強いですね」

『それほどでもないですよ』

「次はどこへ行きましょうか」

『お化け屋敷とかどうですか?』

「おぉーお化け屋敷ですか」

『怖いんですか?』

「いえ全く」

『そうですか』


『きゃあーっ!』

ガシッ

「ちょっ!」

『…怖いです』

「このまま掴まってて良いですよ」

『ありがとうございます』ギュゥウ

『うぅ……グスン……ヒック……』ポロポロッ

「もう出ましたよね?泣き止んでください」ナデナデ

『ごめんなさい……ヒッ……なさ……い……グスン……』

「大丈夫ですよ。ずっと掴まってて良いですよ」

「落ち着きましたか?」

コクリッ

「ならよかったです。次に行きますよ」

『はい!』

「次はどうします?」

『コーヒーカップとかどうです?』

「……あー、俺酔っちゃうんですよね」

『言い出して何ですが私も酔っちゃいます』

「結璃愛さんも酔いやすい方なんですね」

『はい……なので遠慮しておきます』

「他に何かありますかね」

『観覧車なんてどうでしょう?』

「良いですね。行きましょう!」

20分後

「綺麗ですね」

『とっても綺麗です』

「結璃愛さんの方が綺麗です」ボソッ

『なんか言いました?』

「結璃愛さんの方が綺麗ですって」

『またそれですか?』

「何度だって言いますよ」

『じゃあもう1回言ってください』

「結璃愛さんが世界一綺麗です」

「ふぇっ!?︎///」ボンッ

(可愛い)

〜数分後〜

「そろそろ帰りましょうか」

『はい!』

「本当可愛いです」

『手繋いで帰りましょうか』

「はい」

「今日は楽しかったですか?」

『はい!とても楽しめました!』

「それは良かったです。今度はどこに出かけましょうか?」

「おかえり~」

『ただいまお母さん』

「それで…ホテルは?」

「『あっ』」

「……明日行ってらっしゃい」

「そうします」

翌日

「おはようございます」

『おはようございます!』

「昨日はよく眠れましたか?」

『バッチリです!』

「それは良かったです!」

「では早速出発しましょう!」

『はい!』


「これ…ですか……!?」

『そうですね』

「1泊…35万……」

『入りましょうか』

「え?」

『え?』

「本当に入るんですか?」

『はい!』

「わかりました……」

ガチャ

「広っ……」

『広すぎますね』

「2人…ですよね?」

『ベッド大きいですね!』

「そうですね」

『寝る時一緒に寝ませんか?』

「いいですよ」

『やったぁー!じゃあお風呂入って来ますね〜』

「いやまだ良いんじゃないかなって」

『それもそうですね』

「外で縁日やってるみたいですよ」

『行きましょう!』

「浴衣着てください」

『どうしてですか?』

「なんでも良いから早く着替えて下さい」

『わ、分かりました』

10分後

『ど、どうですか?似合って……ます……か?……』

「……」パシャシャシャシャ

『ちょっ、撮りすぎです!』

「あ、いや凄く似合っていたので」

「写真撮らせてもらっても良いですか?」

コクンッ

カシャッカシャッ

「ありがとうございます!」

『もう……恥ずかしいです……』

「では、行きますか」

『はい!』


「おぉー!」

『美味しい!』

「イカ焼きってこんな美味しいんですね!」

「初めて食べましたけどこれはハマりますね!」

『次はあれを食べたいです!』

「綿菓子ですか。良いですね。買いに行きましょう」

『はい!』

「結構買ってしまいましたね」

『そうですね。でも楽しいんで全然大丈夫ですよ!』

「一口どうぞ」

「はい」

パクッ モグモグ ゴクッ

『甘さ控えめな感じがして私は好きです』

「俺はもう少し甘い方が好みです」

『じゃあ交換しますか?』

「お願いしてもいいですか?」

『もちろんです』

「じゃあ俺も結璃愛さんのを一口貰いますよ」

『はい!』

パクッ

「ん〜!こっちも甘くておいしいです!」

『私もそっちの方が好きかもです』

「じゃあもう一回交換しましょっか」


「結局戻っちゃいましたね」

『そうですね』

「花火まであと30分ほどありますがどこか見に行くところとかってあるんですかね?」

『うーん……あっ、射的しましょう!』

「良いですね!」

「おじさん一回」

チャリン パンッ ポトッ

「はい」

『ありがとうございます!』

パシッ

(可愛い)

「次は何にしようかな〜」

『あのぬいぐるみ可愛いです!』

「どれですか?」

『ほらあそこのクマさん!』

「それじゃああれにします」

バキューンッ!

「ほら一発でしたよ」

『凄いですね!』

「はい」

『えへへ……』

「そんな顔されたら抱きしめたくなります」

ギュゥウ

『ひゃっ!?︎』

「嫌なら言ってください」

『だっ……だいじょぶ……れす……』

「良かった……」

『ぬいぐるみ潰れますよ!』

「す、すみません!」

『次はくじやりましょう!』

「それじゃ行きますか」

「はい」


ガラガラッ カランカランッ

「何番ですか?」

『3番です!』

「はいこれ引いて下さい」

『ありがとうございます!』

スカッ

「残念賞ですね」

『そうですね』

「これあげます」

『光る指輪…ですかね?』

「せっかくなんで付けますね」

『っ!?///』

「そんなに欲しかったんですか?」

『……はい』

「俺も引こうかな」


「結局俺も同じの引きましたね」

『お揃いですね』

「まぁそうですね」

『…何か結婚したみたいですね』

「そういうことかっ!」

「確かに言われてみると……」

『結婚か〜』ボソッ

「なんか言いましたか?」

『いえ何も!』

「せっかくなんでもう一回引いてみますね」

『私も引きます!』

カランカラーンッ!

「PS5当たった……」

『私はiPhone13promaxです!』

「俺達android派なんですよね」

『まあ使ってみます』


「もうすぐ花火の時間ですね」

『楽しみですね〜』

「はい」

『あ、始まりましたね!』

ヒュードーンッ!

「綺麗ですね……」

「そういえば今日ってキスする日らしいですよ」

『そうなんですか?』

チュッ♡

「これで良いですか?」

『不意打ちは卑怯です……』

「ごめんなさい。でも結璃愛さんが可愛すぎるから仕方ないですよ」

『私にもさせてください』

「はいどうぞ」

『んぅ……』

「結璃愛さん?どうしました?」

『やっぱり恥ずかしくて無理です』

「いや普段からしてるじゃないですか」

「それにしても人多いですね」

『そうですね』

「手繋ぎましょう」

『はい』

ギュッ

「このまま花火見て帰りましょうか」

『そうしましょう』

「来年もまた一緒に見たいですね」

『そうですね!』

「ホテル戻りましょうか」

『はいっ!』

「シャワー浴びてきますね」

『はい!』

(緊張してきた)

(とりあえず落ち着こ)

(よし、大丈夫)

(ガチャ)←ドアの音

(うわ、めっちゃ浴衣似合ってる)

(髪下ろしてる……)

(可愛い)

(ドキドキが止まらない)

『あの…』

「はい?」

『一緒に入りません?』

「っ!?」

「良いんですか?」

コクリッ

「じゃあお言葉に甘えて……」

『じゃあ行きましょう!』

「はい」

チャポンッ

「ふー」

『気持ちいいですね〜♪』

「そうですね」

『えへへ……』

「ホテルの風呂って広いですね」

「そうですね〜」

『……』チラッチラッ

「どうかしたんですか?」

『その……触り合いっこしたいなって思ってて……』

「えっとそれはつまり……」

『あ、洗うだけですよ!』

「そ、そうですね!」

サワサワッ モミモミッ

「っ!?︎」ビクッ

『ひゃっ!?︎』

「すみません!」

『だっ、だいじょぶです……』

「じゃあ続けますね……」

「っ……」

『あっ…….』

「終わりましたよ」

『ありがとうございます』

「俺も洗いますね」

ゴシゴシッ ザバーッ

「はい」

『ありがとうございます』

「出ますか?」

『もう少し入っていたいです』

「のぼせますよ」

『旦那様に運んでもらいます』

「分かりました」

ヒョイッ

スタスタッ

『きゃっ!』

「危ないのでしっかり掴まってくださいね」

『は、はい!』

タッタタッ ポフッ

「ベッド着きましたけど寝れますか?」

『夜ご飯まだですよ?』

(まだ食べるのか…?)

『ビュッフェですって!』

「本当ですか!?」

「楽しみにしてたんですよ!」

『良かったです!では着替えたら向かいましょう!』

「はい!」


「種類多っ…」

『ビュッフェってこんな…と思いましたけど確かにこれは広いですね!』

「何食べようかなぁ」

『私はお肉と魚両方取りに行きましょうかね〜』

「俺は野菜中心で行こうと思います」

『サラダ美味しいですもんね〜』

パクパクモグモグ

「このローストビーフ最高です!」

『肉食べてるじゃないですか…』

「結璃愛さんは何か好きな物ありますか?」

『唐揚げとか好きです!』

「良いですね。取ってきます」

トコトコ

(いっぱいあるなぁ)

(どれ取ろう)

(何で唐揚げだけで3種類あるんだけど…)

(ん?あれは……)

(よし、これにしよう)

「結璃愛さん!」

『それって…』

「はい!油淋鶏です!」

『私もそれにしたかったんです!』

「そうなんですか?」

『はいっ!』

「じゃあ半分こしましょうか」

『そうしましょう!』

(なんか夫婦みたい……//)

(幸せ……♡)

「どうかしました?」

『い!いえ何でも!』

「そうですか」

『はい』

「いただきまーす」

『いただきます!』

モグッ

「うんまっ!!」

『おいひぃ!!』

モグモグ

『次取ってきますね』

「俺も行きますよ」

「これなんてどうでしょう?」

『良いですね!』

「じゃあこれもお願いします」

『了解です!』

『あ、デザートもあるんですねぇ〜♪』

「甘いもの好きですよね」

『大好物ですよ!』

「じゃあそれも取りましょうか」

「はい!」

『フルーツタルトは絶対欲しいです!』

「じゃあ2つ頼みましょうか」

『そうですね!』

「あとプリンアラモードも食べたいな〜」

『いいですね!』

「あ、でも全部取るのは難しいかも……」

『大丈夫ですよ!私が全部食べるので!』

(マジかこの人)

「えっと……頑張ってください……」

『任せて下さい!』

「えっと次は……ケーキバイキングがありますよ?」

『え!?︎そんなのあるんですか!?︎』

「はい!行ってみます?」

『もちろんです!』

「俺チョコ系が良いなぁ」

『私はショートケーキにします!』

「決まりましたね」

『はい!』

「結構並んでるなぁ」

『人気なんでしょうか?』

「かもしれませんね」

『楽しみです!』

「俺もですよ」

『こういう待ち時間も好きです』

「そうですか?」

『一緒にいられる時間が伸びるので』

「あ~っ可愛いっ!」

『もうっ……』

「ふふっ、照れてます?」

『て、照れてないです!』

(顔赤いけど……)

(バレちゃった……)

『そろそろ順番来ましたよ!』

「はい!」

『わぁ……!』

「凄く綺麗だ……」

『美味しそうです……!』

(写真撮っておこうかな……?)

(後で結璃愛さんにも送ってあげよう!)

パシャッ

(よし!これでOK!)

『旦那様は何にしたんですか?』

「俺は苺と生クリームたっぷりのやつにしました!」

『良いですね!』

「結璃愛さんは?」

『私はチーズケーキとモンブランとミルフィーユとガトーショコラと……』

「ちょっ、ちょっと待ってください!?︎」

『はい?』

「そんな食べれるんです?!」

「無理してませんか……?」

(心配してくれてるんだ……)

キュン♡

『全然平気ですよ!』

「なら良かったです……」

『はい!』

「ではいただきましょうか」

『そうですね!』

パクパクモグモグ

「うまっ!!」

『とても美味しいです!』

「こっちもすごく美味しいですよ」

『一口貰ってもよろしいですか?』

「はいっ!どうぞ」

『ありがとうございます!……ん〜!おいしい〜!』

「喜んでくれて嬉しいです」

『はい!』

「あ〜幸せです!」

『私もとっても幸せです!』

「またデートしましょうね」

『はい!』

「ごちそうさまでした」

『ご馳走様でした〜』

「さて、帰りましょうか」

『はい!』


「ベッド広いですね」

『2人で寝るんですよ』

「知ってますよ!」

「今日はどうします?」

『……』

「どうしました?」

『あの……』

「はい」

『その……』

「ゆっくりで良いですよ」

『えっと……』

「焦らなくて良いですからね」

『は、はい……』

「…………」

『えっと……』

「はい……」

『ぎゅっとして欲しいです』

ギュー♡

『えへへ♪』

(可愛すぎる!!︎)

「あの…」

『どうしました?』

「俺もして欲しいです……」

『良いですよ』

「良いんですか?!」

「やったぁ!じゃあ失礼します」

『はい!』

ギュッ

「あったかいです」

『そうですか?』

「はい!それにいい匂いがします」

クンカクンカッスゥ-ハァースゥ-

『嗅がないで下さいよぉ…』

「だって好きな人の香りなんですよ」

『それは分かりますけど……恥ずかしいです……///』

(あ、耳まで真っ赤になってる)

(可愛いな……)

チュッ♡

(あ、キスしちゃった)

(あ、あれ……?)

「結璃愛さん?」

『ひゃっ……はい……』

「大丈夫ですか?」

『だっ大丈夫じゃないです……』

「顔赤いですよ?」

『きっ緊張しちゃって……』

(やっぱりまだ慣れないか……)

(でもいつか……)

「環境が変わると眠れないですよね」

『そうですね…』

「おやすみなさい」

『おやすみなさい…』

「ふぁ〜」

(眠いな……)

「おはようございます」

『あっ!旦那様!おはようございます!』

「朝ごはん行きましょうか」

『朝ビュッフェは新鮮ですね』

「そうですね」


『朝の種類じゃないですよ』

「オムレツありますよ!」

「食べましょ!」

『はい!』

「焼き鮭とかも美味しそうですよ!」

「これも美味しいですね!」

『このパンも美味しいですよ!』

「本当ですね!」

モグモグ

『この鮭美味しいですね!』

「この卵焼きも良いですよ」

『一つ下さい!』

「じゃあ口開けてください」

『あーん…ぱくっ!とても美味しいです!』

「良かったです!」

『次は私の番です!』

「はい!」

『あ〜ん!』

パクパクモグモグッゴックン

「とても美味しかったです!」

『良かったです!』

「そろそろ出ましょうか」

『そうですね!』

「良いホテルでしたね」

「また来たいですね」

『今度は違うところに行きませんか?』

「どこが良いと思います?」

『温泉とかどうでしょう?』

「良いですね!」

『では予約しておきますね!』

「お願いします」

『任せてください!』

「楽しみにしてますね」

「今日は何をしましょうかね……」

『うーん……』

「とりあえず散歩にいきましょうか」

『はい!』

〜移動中〜

「気持ちいい風が吹いてるので、公園に行きません?」

『はい!』

「わぁ!綺麗な花畑です!」

『本当に綺麗ですねぇ』

「写真撮りましょう!」

『良いですよ!』

パシャッ

『良い感じです!』

「後で送りますね」

『ありがとうございます!』

(可愛いなぁ)

(ずっと見てられる)

「少し歩き疲れましたよね」

『確かにちょっとだけ……』

「休憩していきますか?」

『はい!』

「ここのお店入りましょうか」

『はい!』

(何を食べようかな……)

(結璃愛さんは何を食べるんだろう……)

『唐揚げ定食にします!』

「まだ食べるんだ……」

「俺はハンバーグセットにしよっと」

「すいませーん」

「ご注文をどうぞ」

「えっと、唐揚げ定食1つと、ハンバーグセット1つで」

「かしこまりました。少々お待ちください」

「結璃愛さんって結構食べますよね」

『そうですか?普通だと思うんですけど……』

(自覚無いのか……)

「いっぱい食べる結璃愛さんも好きです」

『ありがとうございます!』

「あ、来たみたいですよ」

『いただきまーす!(^ω^*)』

モグモグ

『おいひぃれふぅ!』

(リスみたいな頬っぺたになってるなぁ)

(可愛いなぁ)

『そっちも一口くれません?』

「はいあーん」

『あむっ……うん!美味しいですね!』

「良かったです」

『旦那様も食べてみてください!』

「あーん」

『あむ……モグモグ……うん!美味しいですね!』

「美味しかったですね」

「そろそろ帰りましょうか」

『そうですね!』

「ただいま〜」

『おかえりなさい!』

「お風呂入ってきますね」

『行ってらっしゃい!』


「お待たせしました!」

『いえいえ!』

「おやすみなさい」

『おやすみなさい』チュンチュン


「おはようございます!」

『おはようございます!』

「朝ごはん行きましょうか」

『はい!』

〜移動中〜

「今日は何をしましょうかね……」

『うーん……』

「水族館でも行きません?」

『良いですね!』

「それじゃ着がえましょうか」

『そうですね』

「準備できましたか?」

『はい!』

「では出発しましょ!」

『はい!』

〜移動中〜

「着きましたね」

『大きいですねぇ』

「まずはイルカショーを見に行きましょうか」

『はい!』


「水族館行くのもこれで何回目でしたっけ?」

『3回目…でしたっけ』

「よく覚えてますね……」

『だって楽しいじゃないですか!』

「俺も同じですけど」

『嬉しいです!』

「早く行かないと見れないと思うので急ぎましょう!」

『はい!』


「間に合った……」

『ギリギリセーフですね!』

「席空いてますかね……」

『…空いてませんね』

「その辺で見ましょうか」


「楽しみだなぁ」

『私も楽しみです!』

(結璃愛さんと一緒にいるだけで幸せだから良いんだけどな…結璃愛さんが楽しんでくれるならそれで良いし)

(結璃愛さんと一緒だとなんでも楽しく感じるんだよな)

「始まりましたよ!」

『見て下さい!とっても可愛いですよ!』

「結璃愛さんのが可愛いですよ」

『ありがとうございます!』

「次はペンギンコーナーらしいですよ」

『わー!見てみたいです!』

「行きますか?」

『もちろんですよ!』


『わー!可愛いー!』

「癒されますね」

『可愛いですよねー!』

「結璃愛さんには勝てませんよ」

『お上手なんですから』

「本当の事ですよ?」

「次は何があるんでしょうね」

『クラゲのコーナーみたいですよ!』

「行きたいですか?」

『はい!』

「では行きましょう」

(クラゲって綺麗だよな)

(結璃愛さんの方がもっと綺麗だけど)

(結璃愛さんって本当に美人さんだよね)

『…心の声漏れてますよ』

「っ!」

「すいません」

(聞かれちゃったかな?)

『別にいいんですよ?』

「本当ですか!?︎」

『はい!むしろ嬉しかったりしますし』

「良かったぁ……」

『さっきのお返しです!』

「あ、バレてたんですね」

「恥ずかしいなぁ」

『ふふふ♪』

「そろそろ帰りましょうか」

『そうですね!』

「楽しかったですね」

『また来年も一緒に来てくだしゃい!』

「はい、喜んで」

『やったー!』

「あ、そうそう」

『ん?』

「明日午前中、俺いないんですよね」

『えっ?』

「卒業文集もらってきます」

『そうですか…』

「いやお昼には帰ってきますから!」

『わ、分かりました』

翌朝

『……そっか、いないんでした』

『普段ずっと一緒にいるから余計に寂しく思います』

『…とりあえず朝ご飯作りますか』


『あっ…2人分作ってしまいました』

『いただきまーす』

『……美味しいです』

『でもやっぱり1人は少し辛いです』

『あと4時間もある…どうしましょうか』

『お互い卒業してるしなぁ…そうだ!』

その頃

「結璃愛さん、寂しくしてないかな」

「どの道学校でも1人だったんだ……フランスに行ったのもバレないように自殺する為だからなぁ」

「さっさと帰ろ…」

12時

ガチャ

「ただいま帰りました…えっ?!」

『おかえりなさいませご主人様♡』

「へ?」

「ど、どういうこと?」

『今日一日だけメイドになります!』

「なんで?」

『昨日私が言ったじゃないですか!』

「確かに言ってたけど……まさか実行するとは思わないじゃん!…いやそんな事言ってませんよね!?」

(とは結璃愛さん可愛すぎる……)

「結璃愛さんのメイド姿見れるなんて…」

『ありがとうございます!』

「じゃあ早速着替えてきてください」

『はい!』

数分後

『お待たせしました〜』

「おお!」

『似合ってますか?』

「めっちゃ可愛いです!」

『ありがとうございます!』

「写真撮ってもいいですか?」

『もちろんです!』

パシャッ!

『もう!勝手に撮ったらダメですよー!』

「すいません」

『罰としてツーショット撮りましょう!』

「はい」

カシャッ!

『良い感じです!』

「とても似合ってますよ」

『ではご主人様』

「ん?」

『メイドの私に何なりとご命令を』

「えーっとじゃあ肩もんでください」

『そんなんで良いんですか?』

「お願いします!」

『かしこまりました』

(うぉ!気持ちぃ〜)

(結璃愛さんの手って柔らかいよな)

(結璃愛さんって本当に美人だよな)

(結璃愛さんと付き合えて本当に幸せだ)

「結璃愛さん、好きです」

『ふぇ!?︎』

「いやその好きっていうか、その、あの」

『あ、いえ、大丈夫です』

「結璃愛さん、大好きです」

『は、はい、私もです』

「あー気持ち良い」

「結璃愛さん、キスしたいです」

『えっ?』

チュッ

「んっ……ぷはっ」

『んっ……んぅっ…んっ』

「んっ……んっ……んっ」

「プハッ……ハァ………ハァ……///」

『…………』

「……なんかごめんなさい」

『……もっとしてください』

「はい?」

『……もう一回』

「……分かりました」

「結璃愛さん、愛してます」

『わ、私も……』

「結璃愛さん、愛してる」

『わ、わたひも……あいしてましゅ』

「何してんでしょうね俺達」

『私メイドのはずなんですけど…』

「あっ!じゃあ夕食作って下さい」

『分かりました!』

「今日のメニューは何でしょうか?」

『オムライスです!』

「楽しみにしておきます!」

30分後

『出来上がりました!』

「美味しそうです!」

『食べてみてください』

「いただきます」

『そうだ!食べる前に』

「ん?」

『おいしくなーれ♪萌え萌えキュンっ!』

「ブフゥッ!!」

『ちょ!汚いですよご主人様!』

「ご、ごめんなさい…ちょっとびっくりしただけです…」

(可愛すぎんだろ!!)

(この人絶対狙ったよね?)

(でも可愛いから許す!)

「何しても可愛いですね」

「じゃあそろそろ寝ましょうか」

『はい!』

「じゃあおやすみなさい」

『おやすみなさいませ♡』

「おやすみのちゅーでもしましょうか?」

『え?いいんですか?』

「冗談ですよ」

『結局そんなに命令しませんでしたね』

「結璃愛さんにそんな事させませんよ」

「それに今日一日楽しかったですから」

『それは良かったです!』

「あっ一つ命令しても良いですか?」

『はい?』

「明日もメイド服着てもらえませんか?もちろん結璃愛さんの好きな格好で良いんで!」

『全然良いですよ!むしろ毎日来てあげましょうかね?』

「本当ですか!?︎」

『はい!』

「やったー!」

『ではまた明日の朝来ますね〜』

「待ってます!」

『おやすみなさい』

「おやすみなさい」


『おはようございますご主人様〜』

(朝起きたら結璃愛さんが居る生活最高だな)

「朝ご飯作りますね」

「何が良いですか?」

『パンケーキとかどうでしょう?』

(結璃愛さんが決めたものなら何でも良いんだけどなぁ〜)

(よし、決めたぞ!)

『それじゃあそれでお願いします!』

「かしこまりました!」


『じゃあこれ、パンケーキです』

「凄いっ……」

『どうぞ!』

「いただきます」

パクッ

『とっても美味しいです!』

「よかったです」

『ご馳走さまでした』

「食器洗っときますね」

『いえ、私がやります』

「いえいえ、俺の方が早いので俺に任せてください」

『分かりました』


「洗い終わりました」

『いつもありがとうございます』

「にしてもメイド服似合ってますね」

「写真撮らせてもらってもいいですか?」

『はい!』

パシャリ

「やっぱり可愛いです」

『……///』

「照れてる顔も可愛いです」

チュッ

「んっ……んぅ…んっ」

『いきなりは駄目ですよ』

「すいません…つい」

「もう1回キスしたいんですけど」

『…….良いですよ♡』

「んっ……ちゅ……ふぁ……」

『ぷはぁ……ご主人様激しいです……』

「ごめんなさい……我慢出来なくて……」

『えへへ』

「じゃあお昼作って下さい!」

『かしこまりましたっ!』

「楽しみにしておきますね!」

15分後

『完成しました!』

「わー!オムライスじゃないですか!」

『食べてみてください』

「いただきまーす」

モグモグ

「うまっ!!」

『えへへ』

「本当に美味しいです!」

『……あっ、昨日も作った気がします』

「別にそれ位良いですよ。結璃愛さんの手料理を食べられるなんてそれだけで幸せですから」

『私もご主人様に喜んで頂けて嬉しいです!』

「結璃愛さんの作るものは全部おいしいですよ!」

『そんなに褒めても何も出ませんよ?』

「えっ…もう作ってくれないんですか?」

「結璃愛さんが作ったものが食べたいなぁ〜」チラッ

『しょうがないご主人様ですね♡』

「やったー!」

『たまには作って下さいよ』

「もちろんですよ」

「結璃愛さん大好きです!」

『私も好きですよ♡』

「あっそうだ!今日一緒に寝てくれませんか?」

『いいですよ!』

「本当ですか!?︎」

『はい!』

(結璃愛さんと一緒に寝れるのか〜)

『というか毎日一緒ですよね?』

「……それもそうですね」

「でも夜更かししちゃいますよ?大丈夫なんですか?」

『私は全然平気なので安心して下さい』

「わかりました!」

「お風呂入ってきます」

『行ってらっしゃいませっ!』

「えーっとパンツどこだっけ?」

『……やっぱり一緒に入りません?』

「もちろんです!」


「背中流してくれませんか?」

『良いですよ〜』

ゴシゴシ

「気持ちいです〜」

(結璃愛さんが俺の体を洗っていると思うと興奮する)

「結璃愛さんは体洗わないんですか?」

『…洗って欲しいので』

「じゃあお願いします」

『はいっ!』

〜数分後〜

「ありがとうございます」

『いえいえ』

「じゃあ次は前お願いします」

『はいっ!』

ゴシゴシ

「あ、あの」

『どうされました?』

「胸に当たってます」

『わざと当ててるんですよ?』

「嘘でしょう!?」

『はい!』

「そ、そろそろ上がりましょう」

『はい!』

「明日は何時に起きますか?」

『8時くらいが良いです』

「了解です」

『おやすみなさい』

「おやすみなさい」

『…メイド服はいつかまた着ますね』

「お願いします」

翌朝

「おはようございます!」

『おはようございます』

「朝ごはん何にしましょうかね〜」

『旦那様は何が良いですか?』

「焼き鮭とかですかね」

『和風ですね』

「和食好きですからね」

『分かりました!』

10分後

『出来ました!』

「おお!美味しそうですね!」

『では食べてみて下さい』

パクッ

「うまっ!」

『良かったです!』

「いつも通り美味しいですよ!」

『ありがとうございます!』

「特にこのみそ汁が美味しいです!」

『嬉しいです!』

「これが毎日食べられたらなぁ」

『えっ…?』

「結婚して欲しいぐらいですよ!」

『けっこん……///』

「あっ、すみません!俺何て事を……」

「結璃愛さん?」

『……..』

「結璃愛さーん!」

『……..』

トントン

「ゆーりーあーさん!」

『……..あっ!』

「やっと戻って来てくれた!」

『ごめんなさい』

「別に謝る事じゃないですけど」

『私なんかと結婚なんて嫌ですよね』ボソッ

「そんな事無いですって!」

『本当に?』ウルウル

「本当ですって!結璃愛さんと結婚できるの凄く嬉しいですからっ!」

「だから泣かないでくださいよ〜」アセアセ

『グスッグスン』ポロポロッ

(泣き止んでくれたかな?)

(でも可愛い顔見れたし良しとするか)

(結璃愛さんと結婚するならちゃんとしたプロポーズしないとな)

(指輪も買わないといけないし)

「よしっ!」

ガタッ ギューーーーッ!

『ど、どうしました?』

「結璃愛さんの事が大好きだって伝えたかっただけです!」

『えへへ♡』ニコッ

チュッ♡

「え?」

『キスしたくなったので♡』

「もう1回しても良いですか?」

『良いですよ♡』

「じゃあ失礼して」

チュッチュッチュッ♡

『ぷはぁ〜♡』

「結璃愛さん可愛すぎます」

『ありがとうございます』

「これからよろしくお願いしますね」

『こちらこそお願いします』

「じゃあご飯にしますか」

『まだ10時ですよ?』

「じゃあ買い物でも行きましょうか」

『良いですね!』

「今日はどんな服を着るんですか?」

『これです!』

「ワンピース!」

『これお気に入りなんです』

「めっちゃ似合ってますよ!」

『ありがとうございます!』

「じゃあそろそろ出掛けましょうか」

『はいっ!』

「まずはどこに行きますか?」

『服屋さんに行ってみたいです』

「了解です」

〜移動中〜

「ここのお店ですかね?」

『そうっぽいです』

カランカラン♪

「いらっしゃいませ〜」

「こんにちは」

「何かお探しでしょうか?」

「彼女に合うサイズの洋服をいくつか選んでいただけないですか?予算はこれくらいです」

「かしこまりました。彼女様のサイズを教えていただいてもよろしいですか?」

「身長163cm、体重50kgです」

「なるほど」

「お願いします」

「少々お待ち下さい」

「はい、これで全部です」

「ありがとうございます」

「では合計で5万円になります」

「分かりました」

「ではカード一括払いでお願いします」

「ありがとうございます」

「またのご利用をお持ちしております」


「これプレゼントです」

『こんな買ったんですか!?』

「高校の頃の貯金ほぼ全滅です」

『私の父にツケとけば良いと思うんです』

「そう言うわけにはいきませんよ」

『そうですか……』シュン

「まあまあ気にしないでください」

『はい……』

「次はどこに行きたいですか?」

『雑貨屋さんとか行ってみたいな〜』

「いいですね!行きましょう!」


「こことかどうですか?」

『入ってみましょうか』

「結構広いですね〜」

『色々ありますね』

「結璃愛さんは何が欲しいんですか?」

『このマグカップです!』

「可愛いですね!俺も買います!」

『本当ですか?』パァーッ!

「もちろんですよ!俺には貯めたあげくほとんど使ってない金が……あれ?もう4万しか残ってませんね」

『服に使い過ぎなんですよ』

「フランス旅行に使ってるので」

『懐かしいですね』

「あの時は楽しかったですね〜」

『私もです♡』

「じゃあ俺はこれにしようかな」

『私はこれが良いかな♡』

「ペアのやつですか?」

『違いますよ!///』

「冗談ですよ」

『それも欲しいですけど』

「じゃあ買いましょうか」

「すみません」

『はい』

「これとこれをください」

『ありがとうございます』

「結璃愛さんの家に届けてもらえますか?」

『かしこまりました』

「じゃあお会計しちゃいますね」

『はいっ』

「えっと12000円ですね」

『お買い上げありがとうございます』

「こちらこそありがとうございます」

ぐぅ~っ

「あっ…」

『……お昼にしましょうか』

「結璃愛さんは何が食べたいですか?」

『えっと……マクドナルドとかです』

「そんなんで良いんですか?」

『あまり食べないので』

「そうなんですか」

『はい』

〜移動中〜

「何を食べますか?」

『チーズバーガーセットが良いです!』

「了解です」

『あとビッグマックとてりやきマックバーガーと…月見はまだでしたっけ?』

「どんだけ食べるんですか!?」

『とりあえずそのくらいです』

「マジかこの人……」


『かしこまりました。お持ち帰りでしょうか?店内でしょうか?』

「ここで食べます」

『かしこまりました。番号札を持ってお待ち下さい』

「はい、わかりました」

『楽しみですね』

「前から思ってたんですけど、結璃愛さんって凄く食べる癖に全然太りませんよね」

『そういう体質なので』

「羨ましい限りですよ」

『そういえば旦那様の体型維持してるのはなんでですか?』

「ああそれはですね」

『はい』

「好きな人に振り向いてもらうためです」

『…….』

「あれ?結璃愛さーん?」

『それってどんな人なんです?』

「目の前に居ますけど」

『私ですか!?』

「そうです」

『そっかぁ……』テレリ

「照れてるところ申し訳ないんですが」

『はい……』

「俺のこと好きじゃないんですか?」

『好きです!大好きです!愛しています!

「なら良かったです」ニコッ

『うわぁ……』キュン

「どうかしましたか?」

『なんでもありません!』プイッ

(可愛すぎる)

「あ、順番来ましたよ!」

『本当ですねっ!』

「俺取ってきますね」

『お願いしまーす♪』


「はいどうぞ!」

『いただきます!』

パクッ!モグモグ ゴクッ!

『美味しい♡』

「喜んでもらえたようで嬉しいですよ」

『あーんしてくれませんか?』

「いいですよ」

『やったー!』

「はいあーん」

『あーんっ!美味しいです!』

「どっちがいいですか?」

『両方がいいです♡』

「欲張りですね!はいあーん」

『あーん♡』

「次はどれがいいですか?」

『ポテトが食べたいな〜』

「じゃあこれですね」

『ずっと食べさせてもらってますね』

「俺は良いですけど」

『交代しますか?』

「良いんですか?」

『もちろんです!』

「じゃあお言葉に甘えて」

『はいあーんっ♡』

「はむっ……」

『美味しいですか?』

「最高ですよ」

『よかったですっ』

「結璃愛さんも食べてくださいよ」

『もちろんですよ!』

ぱくぱく

「結構食べましたね……」

『ごちそうさまです!』

「ごちそうさまです」

『次はどうしますか?』

「俺のコレクション何個か売りたいのでブックオフ行って良いですか?」

『お金には困らないはずですよ?』

「邪魔なんですよね」

『そうですか?』

「はい」

〜移動中〜

「着きましたよ〜」

『ここ初めて入ります!』

「そうなんですか?」

『はいっ!』

「何か欲しいものあります?」

『特に無いですかね……』

「そうなんですか……」

『でも漫画読みます!』

「それなら向こうにありますよ」

『行ってきますね』

(ブックオフ行った事ないってマジかよ……)

1時間後

「ただいまです」

『おかえりなさい』

「結構高く売れたので色々買いました」

『そうなんですか?』

「はい、結璃愛さんの分です」

『ありがとうございます』

「あとこれも買っておきました」

『これは?』

「ゲームですよ、一緒にやりましょう!」

『はい!』

「あとこれ欲しがってた本です」

『これって……』

「フランスで探していたので」

『3000円……』

「売れたんですからその分買いました!」

『旦那様って意外に金使い粗いですよね』

「そうですかね」

『その点では私と結婚できて良かったと思いますよ』

「こんなになったのは結璃愛さんと出会ってからなんですけどね」

「まぁこれからもよろしくお願いします」

『こちらこそ末永くお願い致します』

「どうでした?初めてのブックオフ」

『皆立ち読みしてて不思議でした』

「確かに不思議ですよね」

(これが金持ちか……)

『もう少し居たいですね』

「どこ行きます?」

『そこのゲームセンターとか良いです!』

「じゃあ行きましょうか」


「到着しましたよ!」

『わーっ!久しぶりですっ!』

(可愛い)

「クレーンゲームあるんで取りに行きませんか?」

『いいですねっ!』

『このぬいぐるみがいいです!』

「じゃあ俺が取ってあげますね」

『がんばって下さい!』

チャリンッ

(えーとここをこうして…ここだ!)

ウイーンッガシッ

(よしそのまま…来た!取れた!)

「はい、プレゼントです」

「大切にしてくれれば嬉しいです」

『ありがとうございます♡』ギューッ♡

「喜んでくれてるみたいで嬉しいです」

ナデナデ

『くすぐったいですよっ♪』

「次はどうします?」

『えっと…あっプリクラ撮りたいですっ!』

「良いですよ」

『やったーっ!』

〜撮影中〜

「はいチーズ!」パシャリ

『撮れましたね!』

「じゃあ落書きコーナーいきましょうか」

『はいっ!』

「じゃあここに名前書いてください」

『はい!』

「じゃあ書き終わったら呼んでください」

『わかりました!』


『こんな感じになりました』

「可愛いですね」

『ありがとうございます!』

「俺も書いて良いですか?」

『はい!』

数分後

「終わりましたよ〜」

『どんな感じですか?』

「これで大丈夫です」

『見せてください!』

「はい、いいですよ」

『おぉ〜!』キラキラ

「そんなに良いですか?」

『はいっ!』

「そうですか……じゃあこれあげますよ」

「大切にとっておいてください」

『ありがとうございますっ!!』

〜帰宅中〜

「今日は楽しかったです!」

『それはよかったです!』

「また今度遊びましょう!」

『はい!』

ぐぅ~っ

『もう7時ですものね……』

「何食べますか?」

『しゃぶしゃぶ!』

「……しゃぶ葉行きますか」

「美味しいですよね!」

『そうですよね〜』

「着きましたよ」

ガチャ

「2名様でしょうか?」

「はい」

「ご案内いたします」

「こちらへどうぞ」

「どのコースにします?」

『豚肉いっぱい食べられるのが良いです!』

「分かりました」

『あとこのみすじ牛ってのも!』

(これで良いか……)


「ここは野菜を自分で取るんですよ」

『それじゃ行ってきますね』

「気をつけてくださいね」

『はーい』

(結璃愛さんって結構子供っぽい所あるな)

『戻りました』

「どれくらい取りました?」

『このぐらいです!』

「結構取ったんですね……」

『はい!』

「香味野菜はその量で良いですけど」

『こんなもんじゃないですか?』

「ネギ好きなんですか?」

『はいっ!』

「じゃあ入れときますね」

「肉は何枚にしましょうか?」

『沢山で!』

「かしこまりました」

(さすがに食いすぎじゃないか?)

(まぁ良いか)

「はいどうぞ」コトッ

『いただきます!』

ぱくっ

『とても美味しいです!』

「俺も……んっ!美味しいです!」

「やっぱりしゃぶ葉は最高ですね」

『ですね!』

パクパクモグモグ

「もっと野菜取ってきます!」

『ワッフルもお願いします!』

「はい!」

(これ苦手なんだよな……まあこんな感じか)

「取ってきました!」

「はいどうぞ」コトッ

『ありがとうございます』

モグモグッ

『これも美味しいです!』

「良かったです」

『私も取ってきますね!』

「お願いします!」

『肩ロース追加しといてください!』

「分かりましたぁ!」

『あとみすじ牛と黒豚も!』

「かしこまりました!」


「はいどうぞ」コトッ

『ありがとうございます』

パクッパクッ

『美味しいですっ!』

「それは良かったです」

『やっぱり高いお肉は良いですね!』

「そうですね!」

『バラも食べて良いですか?』

「いいですよ」

『ありがとうございます♪』

「はい、どうぞ」

『ありがとうございます!』

パクッパクリ

『これはこれで良いですね!』

「そうですね」

『黒豚も美味しいです!』

「本当ですよ!」

『あれ?その飲み物は何ですか?』

「ドクターペッパーです」

『美味しいんですか?』

「何か杏仁豆腐の味がするんですよ」

『飲んでみます』

「じゃあはいどうぞ」

『ありがとうございます!』

ゴクリッ

『ほんとだ……甘い……』

「でしょう?」

『はい…でも……』

「どうしました?」

『私は普通のコーラの方が好きです……』

「そうなんですね…次からそうします」

『わざわざ飲んどいてすみません……』

「いえ大丈夫ですよ」

『そろそろ出ましょうか』

「そうですね」

〜会計中〜

「合計で6046円になります」

『えっと……』ガサゴソ

『ありました』スッ

「ちょうどお預かり致します」

「ありがとうございましたー」

〜完食〜

「ふぅ〜食べた〜」

『満足ですっ!』

「そろそろ帰りましょうか」

『そうですね!』

(残金ついに0になったわ……)

『もしかしてお金なくなっちゃいました?』

「はい……」

『これからはいっぱい頼ってくれても良いんですよ?』

「すいません…」

『君は私がいないと駄目ですから』

「ありがとうございます……」

ギュッ

『大好きですよ』

「俺もですよ」

(何かヒモみたいだな……)

「今日は楽しかったですよ」

『また行きたいです!』

「そうですね」

『今度はどこに行きます?』

「うーん……」

『遊園地とか行ってみたいですね〜』

「ま、またですか?ひょっとして結璃愛さんって絶叫系好きなんですか?」

『大好物です!』

(マジか…じゃあ仕方ないか……)

「それなら行くしかないですね」

『嬉しいです!』

(まぁ俺も嫌いじゃないけどさ……)

『楽しみにしておきますね!』

「うん」

『もうすぐ着きますね』

「そうですね」

ガチャッ

(やっと着いた)

『ただいまです』

「おかえりなさい」

『一緒に帰ってきといておかえりって言うんですか?』

「あっ!確かに!」

『変な人ですね』

「うう……」

『そんなことより早くご飯にしましょう!』

「はいはい…えっまだ食べるんですか!?」

『はいっ!何作ってくれるんですか?』

「じゃあうどんとかで良いですか?」

『やったぁ!』

「ちょっと待ってて下さい」

「出来ましたよ」コトッ

『ありがとうございます♪』

モグモグ

『美味しいです!』

「良かったです」

モグモグ

『明日のお昼に食べれるように冷凍しておいてもいいですか?』

「良いですよ」

『ありがとうございます♪』

「俺は風呂入ってきますね」

『はい!』


「あ~きもぢぃ~」

「あびばとうござぎまず」(ありがとうございます)」

ザバー ブクブクブク

「ぶくぶくぶく」

プハッ

「気持ちよかった〜」

『お湯加減どうでした?』

「最高でしたよ!」

『それは良かったです!』

「入ってきて良いですよ」

『では行ってきます』

「それでは」

~風呂から上がって~

『今日も楽しかったですね』

「本当に楽しい1日でした」

『不思議です。旦那様といると時間が経つのが早い気がします』

「奇遇ですね。俺も同じこと思ってました」

『本当ですか?♡』

「本当ですよ」

『えへへっ//』

「結璃愛さんが可愛いからでしょうね」

「『……』」

((やばいめっちゃ恥ずかしい……))

『そろそろ寝ませんか?』

「そうしましょうか」

(何か緊張するな)

「同じベッドって何か良いですね」

『毎日の事ですよね?』

「それでもですよ」

『ふふっ』

〜就寝〜

「お休みなさい」チュッ

『おやすみなしゃい』


チュンチュン

「おはようございます」

『おはよございましゅ……』(眠たすぎる…)

「朝ごはんできてますよ」

『いただきます』

「今日は何しますか?」

『うーん……特にないですね』

「そうですか……」

『でも今日はゆっくりしたいです……』

ウトウト

「分かりました」

『zZZZ……』

「……俺もニ度寝するか」

「結璃愛さん起きてください」ユサユサッ

『あと5分だけ……』

ギュッ

「ちょっ……抱きつかないでください」

(やべぇ…何か柔らかい感触が伝わってくるんですけど…)

『嫌です……』

(ヤバい理性飛びそうだ)

『いっしょにいてください……』

(もう良いや…今日はそういう日だ)

「いいですよ……」

『やったぁ……』スヤスヤ

「お休みなさい……」

2時間後

『うぅ……頭痛い……』ズキズキッ

「大丈夫ですか!?」

『は、はい……何とか……』

「薬持ってきますね…あっ、とりあえず熱測っておいて下さい」

『すみません……』

ピーッ

「39.2度…夏風邪ですかね」

「取り敢えず病院行きましょっか」

『はい……』

ガチャッ

「こんにちわ」

「あら!あなた達付き合ってるの?」

「それが何ですか?」

「あーそういう感じね」

「それで、結璃愛さんは……」

「ただの風邪。一日安静にしとけば治るわ」

「良かったぁ……」ホッ

「じゃあお大事に」

「ありがとうございました」ペコッ

「帰りましょっか」

『はい……』フラフラ

「おんぶしてあげますよ」

『ありがとう…ございます…はぁ…はぁ』

「喋らなくて良いです!とにかく今日は安静にしといて下さいね」

『はい……』


「着きましたよ」

『ありがと……』

「お礼なんて言わなくても良いんですよ。これぐらい当たり前のことですから」

『うん……』

「お粥作っといたんで食べてて下さい」

『はい……』

「俺が苦労させてるんですから、風邪の時くらいこのぐらいしないといけないんです」

「だから気にしないでください」

『はい……』

(なんか申し訳ないな……)

「それでは俺はこれで失礼しますね」

『待って……行かないで……』

「えっ?」

『寂しい…一緒に居て欲しい…お願い……』

グスッグスッ

「…分かりました」

『……ありがと』

「俺がちゃんと見てますから」

『うん♡』

〜夕方〜

「結璃愛さん?寝ちゃいましたか」

『zZZZ……』

「…寝顔可愛いですね」

『ん?』

「あっ、起きてました?」

『何か言いましたか?』

「いえ、何でもないです」

『私今どんな格好ですか?』

「パジャマ姿ですね」

『そっか……なら安心……』

「どうしました?」

『ちょっと不安でした……』

「どうしてです?」

『だって私が寝てる間に変なことするかもしれないじゃないですか!』プンスカ

「そんなこと絶対しません!」

『本当ですか……?』

「本当ですからもう寝てて下さい」

『……そうですか』

「はい」

『お休みなさい……』

「お休みなさい」

『zzz……』

チュンチュン

「おはようございます」

『zzz……』

「結璃愛さん?もう大丈夫ですか?」

『はい!もう元気です!』

「ああ良かったぁ!結璃愛さんにもしもの事があったらどうしようかと!」

『そんなに心配しなくても』

「でも本当に良かったです」

『あのさっきの話なんだけど……』

「何ですか?」

『私の事好きですか?』

「もちろん大好きですよ」

『ふぇ!?///』

「どうかしました?」

『う、ううん!なんでも無いです!それより旦那様、何か顔赤くないですか?』

「そんな事ないけど」

『体温測って下さい』

「そうでもないですけど」


ピーッ

「38.8度……」

『うつしちゃいましたか?』

バタッ

『だ、旦那様?』

「何か自覚したら熱上がってきた…」

『今日は私が見てますね』

「またうつったら大変ですよ?」

『免疫付いてますから!』

「ええ……」

(良いや…今日はおとなしくしとこ)

『どうして欲しいですか?』

「横に居てくれたらそれで良いです」

『いやでも……』

「病み上がりの人に求めませんよ…それに今は結璃愛さんに甘えたいし」ボソッ

『えっ?』

「いや!何でも」

『正直に言って下さい』

「……結璃愛さんに甘えたいです」

「ダメですか?」

『いいえ、全然OKです♡』

(やっぱり優しいな)

『じゃあ膝枕してあげますね♪』ポンポン

「ありがとうございます」ゴロン

『はい♡』ナデナデ

「気持ちいぃ〜」

『ありがとうございます♪』

「結璃愛さんの手って暖かいですね」

『そうなんですか?自分だとよく分からないんですよ』

「俺も自分ではよく分かんないです」

『お互い様ですね』ニコッ

「そうですね」

〜1時間後〜

「すぅ…すぅ……」

『寝ちゃいましたね…』

(足痛くなってきました……)

「んっしょっと」グキッ

『いったー!!』

「どうしました!?︎」ガバッ

『ごめんなさい起こしちゃいましたよね』

「いえ、それよりもどこか痛みますか?」

『少しだけ……』

「見せてください!」

『はい……』

「これは酷いですね。湿布貼るんで服脱いでください」

『はい……』ヌギヌギ

「貼りますよ?」ペタッペタッ

『ひゃあん!』ビクッ

「すみませんでした!!」土下座

『大丈夫ですから頭上げて下さい!』

「あっはい…すみません、俺のせいで」

『元は私が風邪ひいたのが悪いんです』

「でも……」

『気にしないで下さい』

「分かりました」

『それより熱は大丈夫なんですか?』

「それはもう大丈夫です!」

『良かったです……』

「昨日のうどん食べましょうか」

『そうですね』

「はい、あ~ん」

『恥ずかしいですよぉ〜』

「早く治したいなら言うこと聞いて下さい」

『もう治ってますからぁ』

「病み上がりは油断しちゃ駄目です」

『ううっ……わかりました』パクッ

「美味しいですか?」

『おいひいれふ(おいしいれふ)』

「口の中に物入れながら喋らない」

『はいっ!』モグモグ

「ゆっくり噛むように」

『はい!』

「飲み込みましたか?」

『はい!』

「ではもう一度、あーん』

『は、はい///』パクッ

「どうですか?」

『おいちいです……///』プシュー

「顔真っ赤ですよ?もしやまた熱上がってしまいましたか!?」

(おでこに手を当てる)

『だ、旦那様が変なことするからですよ!私をいじめて楽しいんですか?』

「いじめる!?全然そんなつもりは…」

「ただ心配だっただけです」

『そ、そうですか』テレテレ

「そういえば今何時ですか?」

『今は夜の7時半くらいですね』

「結構寝てしまいましたね」

『そうですね』

「今日は早めに寝ましょうか」

『そうですね』

「おやすみなさい」

『おやすみなさい』

「……zZZ」


〜翌朝〜

チュンチュン

「おはようございます結璃愛さん」

『おはようございます♪』

「体調の方はいかがでしょうか?」

『バッチリ元気になりました♪』

「それはよかったです♪」

『旦那様も元気そうで何よりです』

「お互い様ですね」

「さっそく朝ごはん作りますね」

『手伝いますよ?』

「まだ本調子じゃないでしょう?休んでいて下さい」

『ありがとうございます♪』

(やっぱり優しいな)

「何が良いですか?」

『卵焼きが食べたいです』

「分かりました!」

「出来ました!」

『わぁ♡』キラキラ

「冷めない内に召し上がれ!」

『いただきましゅ!』ハムッ

「ど、どうですか?」ドキドキ

『とっても美味しいです!!』

「良かったです〜」ホッ

『毎日食べたいくらいです♡』

「それは嬉しいです」

『ごちそうさまでした』

「食器片付けちゃいますね」

『お願いします』

〜10分後〜

「終わりましたよ」

『ありがとうございます』

「今日は何かしたい事ありますか?」

『……その事なんですけど』

「はい?」

『服を買いたいです』

「この前結構買いましたよ」

『私のじゃなくて旦那様のです』

「俺のですか?要りませんよ」

『……私達って洗濯は基本メイドさんに頼んでいるじゃないですか?』

「まあそうですね」

『そのメイドさんが言ってたんですけど』

「ん?」

『……旦那様って服、少なくないですか?』

「そうですか?」

『言われてみれば私、旦那様の服3種類くらいしか知らない気がするんです』

「まあ身一つで住み出したので」

『1着は私が選んだやつとして、後の服が2種類しかないんです。その内1着は私の父が要らなくなった服ですから』

「もしかして、何か恥ずかしい思いとかさせてました?すみません……」

『いやいや!そういう訳ではありません!』アセアセ

『えっと……』チラッ

「?」

『旦那様はどんな服を着てるのかなって思って……///』モジモジ

「なるほど……確かに俺は自分の服装なんて気にしてませんでした」

『なので今日は旦那様の服を買います』

「そんな5、6着も要りますかね」

『旦那様のいろんな服が見たいんです』

「うーん……」

『ダメですか?』ウルウル

(うっ)

「わかりました。行きましょうか」

(可愛いすぎる)

「では準備してください」

『はい♪』

ガチャバタン

「お待たせしました」

『大丈夫ですよ♪では出発しましょ♪』

「車出しますね」

ブロロロー


「着きましたよ」

『ここがショッピングモールなんですね♪』

「いつもすみませんね」

『中村さんは桜坂家で30年ドライバーやってるんですよ』

「それじゃあ私はこの辺でゆっくりしときますんで」

『いつもありがとうございます』

「すみません本当に」

「私も運転が趣味なものですから」

『それじゃあ旦那様、行きましょうか』

「あ、はい!」

「まずどこに行きたいですか?」

『とりあえず下着売り場に行ってみたいです♪』

「…….はい?」

『下着は常に足りないので』

(あれ?俺の服を買うんだよね…?まあ良いか……いや良くない!全然良くない!)

「ちょっと待って下さい!」

「流石にそれはマズイと思います」

『どうしてですか?』キョトン

「だって結璃愛さんの下着を一緒に選ぶだなんて」

『夫婦なら普通じゃないですか?』

「そ、そうなんですかね……」

『それに今更じゃないですか?』

「本当ですね……」

『だから行きましょう!』

「分かりました…」

『あんな水着選んでおいて今更ですよ』

「ううっ……」

「でも俺が選ぶ必要は無いと思うのですが?」

『いえ、旦那様に選んで欲しいです♡』

「わ、わかりました」

(これは責任重大だな……)


「これなんかどうでしょうか?」

『……』

「あれ!?気に入りませんか?」

「じゃあこっちは?」

『……』

「これも違うんですか?じゃあどれが良いんですか?」

『どれも嫌です!!』プンスカ

「えぇ〜……」

『もういいです!自分で選びます!!』

プイッ スタタタッ

「あっ……」

(絶対愛想尽かされちゃったなぁ……)

「ただいま帰りました〜」トボトボ

「おかえりなさいませ旦那様」ペコリ

「あの〜、結璃愛さん知りません?」

「奥様なら先程、旦那様の服を選んでいる時に見かけたのですが」

「そうですか、ありがとうございます」

「……え?」

「何してるんですか?」

「俺もう一回行ってきます!」ガチャッ

(ちゃんと謝らないと!)


「はぁはぁ…結璃愛さん!」

『あら、旦那様どうかしたんですか?』

「さっきはすみませんでした!!」ドゲザァ

『ちょっ!頭を上げてください!』アセアセ

「許してくれますか……?」

『怒ってないですよ。むしろ嬉しかったくらいです』

ニコッ

「良かった……」

『ただ一つ分かりました』

「何がですか?」

『旦那様って服のセンスないですね』

「……何となくそんな気はしてました」

「これから頑張りますね」

『期待しないでおきますね』クスッ

「酷いですね」アハハッ

『ふぅー♪買えてよかったですね♪』

「はい♪これでいつでも来れますね♪」

『女の子はこういう物を着るんですよ』

「勉強になります」

『それじゃもう一度チャンスをあげます』

「えっ?」

『私の下着ですよ』

「あっはい…分かりました」

「では行きましょうか」

『はいっ♪』

5分後

「どうぞ」

「ありがとうございます」

『じゃあ旦那様、任せますね』

「…気に入るやつ持ってきます」

「少し待っていてください」

10分後

「これとか似合うんじゃ無いでしょうか?」

『可愛いデザインですね』

「試しに付けてみてくれますか?」

『はい』

シュルルルルー

(うわぁ、めっちゃ綺麗だな……)

「ど、どうでしょう……」ドキドキ

(やっぱり俺には勿体無いんじゃないのか?)

『とても良いと思います♡』

(良かった……)ホッ

「じゃあこれに決めますか?」

『はい♡』

(よしっ!)

『試しにもう一着選んでもらえます?』

「分かりました!」

「こちらなどいかがでしょうか?」

『こっちも良いですね〜』

「両方買いましょう」

「かしこまりました」

「合計で2万5千円です」

(高っ…流石女の子の下着…まあ良いや)

「カード一括でお願いします」

「かしこまりました。少々お待ち下さい」

「はい」

「ありがとうございました〜」

『次はどこに行きます?』

「そういえば確かここには本屋がありましたよね?そこに行ってみたいです」

『いいですよ♪』

(どんな本が売っているんだろうか……楽しみだな)

『到着しました!』

「結構大きい店ですね」

『あっ!マンガがこんなに!』

「好きですね~」

『フランスだとこんなにないんです』

「日本人ですよね?」

『ふふっ……そうですね』

「とりあえず見て回りますか?」

『はいっ♪』

30分後

『いっぱいありました〜♪』

「……よ、良かったですね」

『はいっ♪』

「そろそろ帰りますか?」

『まだ時間ありますからもう少しだけ見ていきましょう』

「そうですか」

(……全巻まとめ買いしてる…金持ちこえぇ)


「今日は楽しかったですか?」

『はい♪とっても♪』

「それはよかった」

『また連れて行ってくれますか?』

「もちろんですよ」

『約束ですよ♪』ニコッ

「やばい可愛い…」

『……あっ!』

「な、何ですか!?まさか何か落としたりしてました?それとも買い忘れとか」

『……旦那様の服』

「何かそんな目的でしたね」

「でももう遅いですし明日行きませんか?」

『ダメです』

「えーっと……」

『今すぐ行きましょう』

「えっ!?今からですか!?」

『行きますよ!』

「ちょっ、えっ?うわっ!?引っ張らないで下さいよ~!」


「俺の服なんて別に選ばなくて良いですから!ちょっ、痛っ!痛いですって!」

『ここで選びます!』

「絶対高いですよこんなとこ!」

『金はあります!』

「…じゃあ結璃愛さんが選んで下さいよ」

『かしこまっ!』

(何に影響されたんだ……)

「俺はこの辺にいるのでゆっくり選んでください」

『はい♡』

(何選ぶんだろう?)

20分後

『旦那様、終わりました!』

「……早いですね」

『では早速着替えてきてください♪』

「あっはい」

シャーッ

「どうでしょうか?」

『似合っています♡』

「ありがとうございます」

『じゃあ次はこれを着てみてください♡』

「…ってこれメイド服じゃないですか!」

『似合いそうだなって思って♡』

「絶対に嫌です!」

『旦那様綺麗な顔してますし』

「そういうものじゃないですよ!」

『……お願いします』

(上目遣いはするいよ)

「分かりました」

『ありがとうございます♪』

シャーッ

「……着てきました」

『…………』

パシャ

「写真撮るのは無しでお願いします」

『……はい……残念ですけど……』

「はぁぁぁぁぁぁ……」

『さっきの写真消します?』

「消さないで下さい」

『何だかんだ気に入ってません?』

「それだけはないです」

『まあメイド服なんて家帰れば無限にありますしここで買う必要はないですよ』

「それもそうですね……」

(これが金持ち…総資算数十兆円…)

『これも似合うと思いますよ』

「じゃあ試着してきますね」

「これでいいかな?」

『いいですね♪』

「これに決めます」

『はいっ♪』

レジにて

「合計で4万3千円になります」

(馬鹿な値段だよ)

『カードでお願いします』

「あ~このカードは使えませんね」

『じゃあ現金で』

(財布から5万ポンと出すなぁ!)

「お会計5万円頂戴致しました。こちらレシートとお釣りのお返しとなります。またの御来店お待ちしております」ペコリ

『お待たせしました♪』

「いえ大丈夫ですよ。それよりそのお金どこから出したんですか?」

『ポケットマネーってやつです♪』

「……そうですか」

『次はどこに行きましょうか?』

「もう夕方なのでご飯食べに行きましょう」

『賛成です!』

「どこで食べましょうか」

『中村さんに聞いてみましょうか』

「じゃあ車戻りますか」

『はい!』


「着きましたよ」

『ここですか?』

「はい、私の行きつけなんです」

『楽しみです!』

「行ってらっしゃいませ」

『来ないんですか?』

「私もご一緒してよろしいんですか?」

『はい!旦那様、良いですよね』

「もちろんですよ」

「入りましょうか」ガララララ

「いらっしゃいませ〜」

「3名様でよろしかったですか?」

「はい」

「では奥の席へどうぞ〜!」

「何頼みます?結璃愛さんの好きなもので構いませんよ」

『私は何でも好きです!』

「じゃあお任せで」

「かしこまりました!」

『あっ、飲み物は……』

「俺は水で良いですよ」

「私は温かいコーヒーをお願いします」

『じゃあ水とホットコーヒー2つで』

「以上でお願いします」

「かしこまりました」

「今日一日楽しめましたか?」

『はいっ♡とても楽しい1日でした♡』

「それは良かったです」

『旦那様はどうですか?』

「俺も楽しかったですよ」

『ふふっ♡』

「どうかされました?」

「いえ何もありませんよ」

「お待たせいたしました!」

「ありがとうございます」

「では失礼いたします!」

(仕事早いな)

「いただきます」

『いただきます』

(美味しい)

「うんめぇ……」

『本当ですね!』

「特に用事がなかった頃によくここに来ていたんですよ」

「へぇ……」

『中村さんってどうして桜坂家のドライバーになったんですか?』

「ああ、高校時代に金がなくてお嬢様のお祖父様に20万円借りたんですよ。それを返すためにドライバーになったらいつの間にか30年経っていたって訳なんですよ」

「結璃愛さんのお祖父さんが……」

『私の祖父は優しい人で、お金に困った人がいたら見境なくお金あげてますからね』

「会ってみたいですね」

「今度紹介しますね」

「是非お願いします」

『そういえば明日は何をするんですか?』

「そうですね……とりあえず買い物でもしますかね」

『分かりました!じゃあ明日の朝10時にショッピングモールで集合にしましょう』

「了解です」

『それにしてもこの肉美味しいですね』

「本当ですね!」

「これは私がこの店で一番好きなステーキなんですよ。ぜひおニ方に食べてもらいたく」

『とても美味しいです!』

「よくこんな路地裏の店知ってましたね」

「初めて来たのは私が20の時ですね。お祖父様に連れてもらいまして、それから私の行きつけになりました」

「良いお祖父様なんですね」

『自慢の祖父です』

「美味かったですね」

『ごちそうさまでした』

「またのお越しをお待ちしております」ペコリ

ーーー翌日

「おはようございます」

『おはようございます!』

「まずどこから行きましょうか」

『服屋さんに行きたいです!』

「じゃあそっちから回りましょうか」

『はい!』

~移動中~

「着きましたけど何か欲しいのあります?」

『これとか似合いませんか?』

「可愛いと思いますよ」

『じゃあ買っちゃおうかなぁ〜』

「良いんじゃないですか?」

『じゃあ試着してきま〜す♪』

「行ってらっしゃい」

(振り返りが可愛いの、ずるくない?)

シャーッ

『どうですか?似合ってますか?♡』

「えっと……すごく似合ってますよ」

『やった〜♪』

「じゃあそれにしましょうか」

「次はどこにいきます?」

『靴下買いたいです!』

「いいですよ」

『あと下着も!』

「は?」

『あれ?』

「昨日買いませんでした?」

『ダメなんですか?』

「別にそういうわけじゃないですよ」

『じゃあ決定ですね♡』

「はいはい」

『旦那様♡』

「ん?」

チュッ

(!?︎)

「ちょっ……」

『ふふっ♡』

(不意打ちやめてぇ……)

「もうっ!」

『顔赤いですよぉ?』

「誰のせいだと思ってるんですか……」

『私何も言ってませんよ?』

「うぐぅ……」

『ほら早く行きますよ!』

「はい……」


『いっぱい買えました!』

「そうですね……」

『疲れちゃいました?』

「歩くの速いんですよ…気をつけてくださいね……」

『はいっ!わかりました!』

「それなら良いんですけど」

『そろそろお昼ご飯にしません?』

「何が食べたいんですか?」

『ラーメンが食べたいです!』

「分かりました」

「ここですね」

『楽しみです!』

カランカラン

「へい!らっしゃい!!」

「2名様でよろしいでしょうか?」

『はい!お願いします』

「こちらへどうぞ〜」

「メニュー表です。ごゆっくり~」

『何食べましょうか』

「俺は醤油豚骨にしようかな」

『じゃあ塩にします!』

「すみませーん」

「はい!」

「注文をしたいのですが良いですか?」

「何にしますか?」

「醤油豚骨と塩1つずつで」

「かしこまりました!」

『あ、あと辛ラーメンも!』

「結璃愛さんって辛いもの好きでしたよね」

『はい、大好きです!』

「辛さってどれくらいまでいけます?」

『MAX10倍までは行けますね』

「それはすごいですね」

『ありがとうございます。でも、翌日めちゃくちゃ口の中が辛いですけど』

「マジで無理はしないで下さいよ」

「お待たせしました〜ごゆっくりどーぞ!」

『いただきま〜す!』

ズゾゾゾー

『美味しいです!!』

「本当ですね」

『このスープ美味しいですね!』

「ああっ!美味いですね!」

『麺も美味しいですね!』

「中太麺って良いですよね!」

「チャーシュー美味いなぁ〜♪」

『あ〜美味しかったぁ♪』

「また来ましょうか」

『ぜひ行きましょう♪』

「じゃあ次はどこに行きましょうか」

『CDショップとか行きたいです!』

「それじゃあ行きましょうか」


「着きましたよ」

『わぁ〜♪』キラキラ

(目が輝いてるなぁ……)

『これとかどうですか?』

(これは……)

「可愛いと思いますよ」

(これしか言えないのか俺……)

『そろそろそれ以外に言って下さいよ』

「えっと…その……可愛いと思います……///」

(恥ずかしすぎる……)

『ふふっ♡ありがとうございます♪』

「これ買いますか?」

『うん♡』

(可愛い……)

「他に何か見ますか?」

『欲しいの売ってなかったんですよね』

「予約すれば良いじゃないですか」

『やり方が分からなくて……』

「俺がやっときましょうか?」

『お願いします!』

「任されました!」

『じゃあお会計してきますね!』

「はい!」

〜数分後〜

「お待たせ致しました〜」

『ありがとうございます!』

「いえいえ!」

『いつ頃手に入りそうですか?』

「3日後には来るそうです」

『早いですね~』

「この後何かしますか?」

『映画でも見ません?』

「そうですね」

「何の映画を見に行きたいんですか?」

『恋愛系がいいです!』

「うーん…あっ、これにしません?」

『面白そうだからそれで行きましょう!』

「チケット買ってくるのでちょっと待っていてください」

『はい!』

「買ってきたので入りましょうか」

『はいっ!』

「結構人いますね……」

『人気なんでしょうね』

「席空いているといいんですけど……」

『大丈夫だと信じておきましょう』

「そろそろ始まりますね……」

『というか映画って席確保されてる事を前提に見るものですよ』

「……そうでしたね」

『どこですか?』

「Gの15と16だから…ここですね」

『ちょうど真ん中ですね!』

「座りましょっか」

『はい!』

「楽しみですね!」

『私こういう系のやつ初めてなので楽しみです!』

「そうなんですね」

『どんな感じなのか気になります!』

「あっ、始まるみたいですね!」

『ドキドキします!』

「……」

「ワクワクするなぁ」

『なんか眠たくなってきちゃいました……』ウトウト

「寝ないで下さいよ!?︎」

『分かってますよぉ〜』ムニャムニャ

「もうすぐ終わりますよ」

『おはようございます♪』

「……寝てました?」

『寝てないですよぉ』

「楽しめましたか?」

『もちろんです!』

「それは良かったです。じゃあそろそろ帰りましょうか」

『はい!』

ガチャ

『ただいま~』

「お帰りなさい」

『ご飯作りますね♪』

「いつもすみません」

『気にしないで下さい♪』

(結璃愛さんって料理上手だよなぁ……)

「今日は何を作る予定ですか?」

『ハンバーグを作ろうと思ってるんです♪』

「美味しそうですね!」

(絶対美味しいだろうなぁ……)

『期待していて下さい♪』

「もちろんです!」

数分後

『お待ちどおさま~♪』

「うわっ!美味しそうですね!」

「いただきます♪」

『召し上がれ♪』

パクッ

「めっちゃ美味しいです!!」

『ありがとうございます♡』

「毎日食べたいくらいだ……」ボソ

『えっ?何か言いましたか?』

「いえ!何も言って無いですよ?」

『ちゃんと言わないと分かりませんよ』

「本当に何でもないので安心して食べてください」

『そうですか……なら良いのですが……』

「ごちそう様でした!」

『お粗末様です♪』

「洗い物は俺がするので休んでいて良いですよ」

『じゃあお願いします♪』

その夜

「明日はどうしますか?」

『特に用事は無いのでゆっくりしたいですね!』

「じゃあ家でゴロゴロしますか」

『賛成です!』

〜翌日〜

(結局昨日は一日ダラダラしてしまったな…でもたまにはこんな休日も良いかもな)

『今日はどうしますか?』

「CD届いたので取りに行って、その後一緒に買い物に行きたいと思います」

『了解しました!』

「では行きましょうか」

『はい!』


「着いた……」

『早く中に入りましょう!』

「そうしましょうか」

『こんにちは!』

「いらっしゃいませ〜」

「予約していたCDを取りに来ました」

「こちらになります」

『ありがとうございます!』

「他に何かありますか?」

『大丈夫ですよ!』

「そうですか」

『また今度買いに来てもいいですか?』

「いつでも来てくださって構いませんよ」

『ありがとうございます!』

「いえいえ」

「じゃあこれどうぞ」

『嬉しいです!』

「次はどこ行きます?」

「服とか見に行きませんか?」

『いいですね!』

「どんな感じのが良いんですかね?」

『私はなんでも似合うと思うので好きなの選んでください!』

「それだと困りますよ……まぁとりあえず見てみますね」

『はい!』

(何が良いんだろう……)

「この辺なんて良いんじゃないでしょうか」

『確かに可愛いです!』

「試着とかしなくて平気ですか?」

『はい!』

「じゃああっちの方行ってみますね」

『わかりました!』

(結璃愛さんも女の子なんだなぁ)

「結璃愛さんってこういう服装好きだったりするんですか?」

『はい!大好きですよ!!』

「そうなんですね……」

(やっぱりこういう格好の方が結璃愛さんは好きだよね…)

(私じゃ無理かなぁ……)

「どうかしましたか?」

「いや、結璃愛さんの好みって俺みたいな地味なやつよりこういう派手な格好が似合いそうな人の方が好きそうだなって思ってたんですよ」

(言ってしまった……嫌われちゃっただろうなぁ……)

『そんなことありません!』

ギュッ

「えっ?」

(なんで抱きしめられてるんだろうか?)

『旦那様は…私の旦那様です!』

「そうですね……」

『だから他の人の方が良いだなんて思わないで下さい!』

「すみません。変なこと言ってしまって…」

『本当です』グスッ

「泣かないで下さい。俺は結璃愛さんじゃないとダメなんですから」

『嬉しいです……』

「それじゃあ行きましょうか」

「はい!」ニコッ

『今日は何を買う予定ですか?』

「特に決めて無いですよ。適当に見ながら考えようと思っています」

『そうですか♪』

「あっ!あの店入りましょう!」

『良いですよ♪』

ガラガラ

「いらっしゃいませー」

「うわぁ!凄く綺麗ですね!!」

『そうですね♪』

「これは買わずには居られないですね!!」

『そうですね♪』

「どれにしましょうかねぇ♪」

『たくさんあって迷っちゃいます♪』

「分かりますよ」

「これにしようかな……」

『それが良さそうです!』

「値段的にもちょうどいいし、デザインも良いし、それに色違いもあるみたいだし、これしかないでしょう!」

『そうですね!』

「よし、レジに行ってきます」

『頑張ってくださいっ!』

「はい!」

『お会計が3点で1万8千円になります!』

「はいっ!」

『丁度お預かりします!』

「ありがとうございました〜またお越しくださいませ〜」

『良かったですね!』

「はい!とても満足しています!」

『あっ!次あの店行きたいです!』

「行きましょうか!」

「ここのお店の服も可愛くて素敵ですね」

『そうですね〜』

「これなんかどうですか?」

『いいと思いますよ?』

「じゃあこれ買いますね」

『はい!』

「次はどこに行きたいですか?」

『家電とか欲しいです!』

「ビックカメラ行きましょうか」

『はいっ!』

「いらっしゃいませっ!」

「まずはどこから見ていきます?」

『冷蔵庫とか洗濯機とか見に行きます!』

「わかりました」

(結璃愛さんって結構大きいの持ってなかったけ?まぁ良いけど)

「こっちの方が良いんじゃないですか?」

「でもそっちの方がいい気がするんです……」

(どっちが良いんだろう……)

「じゃあそっちにしますね」

『はい!』

「あとは何かありますか?」

『テレビも見に行きたいです!』

「じゃああっちの方に行きますか」

「何か気になるものはありましたか?」

『特に浮かばないので大丈夫ですよ!』

「じゃああそこにあるゲームコーナー行ってみません?」

『行ってみましょう!!』

(結璃愛さんってこういう所来るんだな……)

(旦那様と一緒に来れて幸せ……)

「結璃愛さんってこういうところに来るイメージ無かったですよ」

『私だって女の子ですから!』

(女の子って言うより子供っぽいような気もするが……)

「確かにそうですよね」

(結璃愛さん可愛いなぁ……)

『旦那様!あれやりましょう!!』

「何やるんですか?」

『プリクラですっ!』

「えぇ……」

『嫌なんですか?』ウルウル

「いえ、別にそういう訳じゃないんですけど……何枚撮るんですか?」

『なら一緒に撮りましょうよぉ……』

ウルウル

「わ、分かりました!」

グイッ

『あっ……』

「入りましょうか」

『はい!』ニコッ


『ポーズとかも決めれるみたいですよ♪』

「どんな感じにするんですかね」

『私はこのハートマークでお願いします♪』

「俺はこれで良いですか」

『良いですよ♪』

パシャッ

『出来上がり楽しみですね♪』

「そうですね」

『早く見たいなぁ♪』

「もう一枚撮れるみたいです」

『じゃあこう、左手の中指を曲げて人指し指を少し下げて下さい』

「こ、こうですか?」

『はい!それじゃあ』

ピタッ

「ちょっ!?指がくっついて」

パシャッ

「取れた……」

『ふぅ〜楽しかったですねっ!』

「そうですね。それでは帰りましょうか」

『はいっ!』

「今日はとても楽しい一日になりました。ありがとうございます」

『こちらこそ、連れてきてくれて、本当に嬉しかったです!』

「また来ましょうか」

『はいっ!』

ぐぅ~っ

『あっ……』

「お腹空きましたよね?」

『はいっ!ペコペコです!』

「じゃあお昼ご飯食べてから帰りましょうか」

『賛成です!』

「どこか行きたいお店はありますか?」

『マックは行ったので…モスバーガー!』

「分かりました」

『やったー!!久々だな〜』

「俺も久しぶりに行きますよ」

『そうなんですか?意外です!』

「よく言われるんですけどそんな食べてるように見えますかね?」

『どうなんでしょうか』

「ええ……」

『着きましたよ〜』

「いらっしゃいませ〜」

『モスバーガーセットとモスチーズバーガーを1つずつお願いします』

「かしこまりました」

『あとてりやきバーガー単品も!』

「かしこまりました」

(結璃愛さんって結構食べるんだな)

(旦那様に私の事知って貰いたいからいっぱい頼んじゃった)

「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

『はい!』

「少々お待ちください」

『旦那様は何を食べるのか決めましたか?』

「俺はダブルチーズバーガーにしようかなと思ってます」

『美味しそう……』ボソッ

「何か言いましたか?」

『な、何も言ってないですよ!』

「今食べたいって……」

『言ってないです!』

「そ、そうですか……すみません」

(結璃愛さんってやっぱり可愛いな……)

「お待たせしました。ポテトMサイズが2つ、バニラシェイクをお持ち致しました」

「ありがとうございます」

『いただきまぁす!!』

(モグモグ)

『ん〜おいひぃ……♡』

(パクっ)

『うん!これもおいしい!!』

『これも良いなぁ……』

(パクっ)

『やっぱりおいしいです!』

「これはどうですか?」

(パクっ)

『あっ!それもすごく良いですよ♪』

「良かったです」

『でも全部食べたかったなぁ』チラッ

「それはさすがに無理ですよ……」

『ですよね』シュン

「次来た時に頼みましょうか」

『本当ですかっ!?』

「……凄い食べますね」

『だってどれも美味しくてつい……』

「そういえば、今日はどこに行ってたんですか?」

『今日はですね、まずはショッピングモールに行きまして、その後、映画を見て、ゲームセンターに行ったんですよ♪』

「へぇ、楽しそうですね」

『はい!…ってこれ旦那様とした事ですよ』

「そうですよね……」

『次はどこに行こうか迷っちゃいます!』

「そうですね」

『あ!そうだ!私行きたいところがあるんでした!』

「何処に行くんですか?」

『着いて来て下さい!』グイッ

「うわっ!」

〜移動中〜

「ここって……」

『はいっ!プリクラコーナーですっ!』

「何でここに来たかったんですか?」

『記念になるじゃないですかっ!』

「確かにそうかもしれませんけど……」

『それに今日はデートなので思い出に残るものが欲しいなって思ったんですっ!』

「なるほど……」

『だから一緒に撮りましょうっ!』

「……撮りましたよね?」

『あれじゃなくて普通の方です!』

「分かりましたよ」

『やったー!』ピョーン パシャッ

『ふふふっ!』

「どうしたんですか?」

『いえ、何でもありませんよ〜』ニコニコ

「絶対なんかありますよね?」

『教えてあげませ〜ん!』プイ

「ええ……」

『ほら早く次の写真撮る準備して下さい!』

「はいはい」

『今度はどんなポーズにしよっかな〜』

「結璃愛さんって本当にこういうの好きなんですね」

『旦那様は嫌ですか?』

「というよりほとんど経験してないので」

『家族で撮ったりしません?』

「俺が入ると親に追い出されていっつも1人で待たされていたものですから」

『そうなんですか……』

「はい。だから少し憧れていた部分もあるかもしれないです」

『なら私がいっぱい楽しいことを教えますから楽しみにしててください!』

「ありがとうございます」

『それではいきますよ!』

「はい」

『3・2・1っ!』

パシャッ

『よしっ!上手く取れました〜♪』

「良かったですね」

(結璃愛さんってこんな顔するんだな……)

『はい、旦那様、これあげるので持って帰ってくださいね♪』

「ありがとうございます」

『それじゃあ帰りましょうか』

「あ、俺トイレ行ってきます」

『この辺で待ってますね』

「すぐ戻って来ると思うので先に帰らないようにお願いします」

『了解しました!』ビシッ

(さっきの写真見ようかな……)

【画像を表示】

(……..やっぱ可愛いなぁ)

「指輪、どうしようかな……」


「あれ?どっか行ったかな」

『お待たせしました』

「全然大丈夫ですよ〜」

『そろそろ帰ろうと思いますがよろしいでしょうか?』

「はい。もう暗くなってきた頃合いでしょうし……」

『そうですよね。そしたら最後に観覧車に乗りましょう』

「良いですよ」

「結構並んでますね」

『そうですね…。でも待つしか無いですね』

「そうですね」

『……』

「……』

『あのぉ……手、繋ぎませんか……?』チラッ

「良いですよ」ギュッ

『あっ……///』

「今更手繋いだくらいで……っ!」

(指が絡まって…これが恋人繋ぎか)

「…………」

『どうかされましたか?』

「いえ……」

『あ!順番来ました!』

「本当だ……」

『乗りましょ!』

「はい……」


『わ〜!綺麗〜!』

「確かに凄く綺麗ですね……」

『私とどっちが綺麗ですか?』

「それは勿論結璃愛さんの方に決まってるじゃないですか」

『ふぇ!?︎』

「何驚いているんですか?」

『だってそんな事言われたの初めてだったので……』テレリ

〜頂上付近〜

『ねぇ、旦那様』

「何ですか?」

『今日一日楽しかったです?』

「楽しかったですけど……」

『けど?』

「何かありませんでした?」

『どうしてそう思うんですか?』

「なんと言うか……いつもより元気が無いような気がしたので……」

『気のせいですっ!』

「そうですか……」

『はい…』

「……結璃愛さん」

『はい?』

「俺達はパートナーです。隠し事は無くしていきたいので…聞かせてもらえませんか?」

「俺は結璃愛さんの力になりたいんです」

『……分かりました。実は今日のデートで旦那様にプレゼントしたいものがあったんです』

「それで悩んでたんですか?」

『はい……』

「言ってくれたら良かったのですが」

『サプライズにしたかったんですよ……』

「そういうものなんですか?」

「はい……」

『その……受け取ってくれますか……?』

「もちろん喜んで受け取りますよ」

『ありがとうございます!』パァアアッ

「開けてみても良いですか?」

『はい!』

ガサガサ

「これはネックレスですか……?」

『はい!』

「これは結璃愛さんが付けるべきでは?」

『同じ物を付けてます』

「…それか!何か違うと思ってたんですよ」

『どうぞ』

「ありがとうございます。大切にしますね」ニコッ

『はぅっ……』キュン♡

(旦那様の笑顔尊い……)

「結璃愛さん」

『はい……』

チュッ……

『んっ……ちゅ……』

「ぷはぁっ……」

「これでおあいこですね」

『ずるいですよ……不意打ちなんて……』

(やっぱり好きだなぁ)

(やっぱり好きだよなぁ)

「そろそろ降りましょうか」

『そうですね』

((またいつか一緒に行きたいな))

「それじゃあ帰りますか」

『はい!』

「そのネックレス、似合ってますよ」

『ありがとうございます』

「これからもよろしくお願いしますね」

『こちらこそ!』

「さてと、帰る前に一つだけお願いがあるんですが良いですか?」

『はいっ!何でも聞きます!』

「キスさせてくれませんか?」

『良いですよ!』

チュ……

「大好きです」

『はい。私もです』

「そろそろ着きますかね」

『はい』

ガチャ バタン

(やっと帰って来た)

「ただいま〜」

『おかえりなさい!』

「結璃愛さん」

『はい』

ギューッ!

「……寝ましょうか」

『そうですね』

「明日は何時に起きますか?」

『7時くらいに起きる予定です』

「了解です」

『あのぉ……旦那様?』

「何でしょうか?」

『今日は抱きしめたまま寝て良いですか?』

「いいですけど……」

『じゃあこのまま』

「おやすみなさい」

『おやすみなしゃい……』

翌日

「おはようござい……あっ」

(そういえば抱きしめられたまんまだった)

「結璃愛さん?」

スー……スー……

「可愛い顔してるなぁ……でも流石に起こさないと」

「結璃愛さん朝ですよ」ユッサユサッ

『う〜ん……あと5分……』

「起きてください」

『あとごふん……』

「まあ今日は特に予定も無いしなぁ」

プルルルル

「電話か…俺出ますね」

ガチャ

「もしもし」

「あらあら~もしや寝てた?」

「お母様でしたか」

「ちょっと結璃愛に変わってくれる?」

「分かりました」

「電話ですよ」

『え~?あ~わかったぁ……』

『もしもしぃ……』

「寝起きね」

『ああお母さん……』

「昨日は楽しかったかしら?」ニヤリ

『うん……』

「それは良かったわね」

『それでぇ?』

「何かしら?」

『いつまで抱きついてれば良いの?』

「ずっとじゃないのね……」

『当たり前だよ』

「ま何でも良いけど」

『んで何の用?』

「いや~突然だけど今週末私、実家に帰る事になってさぁ~、結璃愛も来る?」

『行く!』

「ちょっ!?︎急に大声出さないでよ!」

『だって久しぶりに会えるんだよ?行かない理由が無いじゃない!』

「分かったから落ち着きなさい」

(この子こんなキャラだっけ?)

(久々だからテンション上がってんのか)

(それにしても元気ねぇ)

「それじゃあ来週迎えに行くから準備しておくように」

『はーい♪』

プツッ ツーッ、ツーッ

「ふぅ……」

「もう大丈夫ですよ」

『あ、はい』

「それじゃあご飯作りますか」

『今日は一緒に作りましょうか!』

「良いですね」


「まずは何をすれば良いですか?」

『野菜を切ってください』

「了解です」トントン

『次は卵焼きを作って下さい!』

「任せて下さい!」

『私はサラダを作ります!』

「出来上がりました〜」

『旦那様料理上手いですよね』

「そんなことないと思いますが」

『いえ!凄く美味しいです!』

「ありがとうございます。結璃愛さんのも美味しそうです」

『ありがとうございます!』

(やっぱり夫婦って感じするよね)

(なんか新婚みたい)

((幸せ))

「このサラダも美味しいですよ!」

『ありがとうございます♪』

「そろそろ食べ終わりますか?」

『はい』

「片付けはやっておきますよ」

『お願いします』


「洗い物終わりましたよー」

『じゃあ歯磨きしてきますね』

「行ってらっしゃい」

「お待たせしました」

『では行きましょう』

「はい」

バタン

「今日は何をしましょうかね」

『ゲームでもやりません?』

「良いですね」

『何のゲームにしましょうかね』

「結璃愛さんは何が良いですか?」

「旦那様に任せます」

『う〜んじゃあこれなんてどうですか?』

「いいですけど……なんでこれにしたんですか?」

『面白そうだなって思っただけです』

「そうですか……まあいいか」

〜2時間後〜

『疲れた〜』

「結構熱中してましたもんね」

『ちょっと休憩しましょっか』

「賛成です」

『お茶入れてきます』

「あ、手伝いますよ」

『ありがとうございます』

「はい」

『いただきます』

「いただきます」

「ん?これは……」

『どうかしました?』

「いや……なんでも無いです……」

(なんだ……ただの気のせいだったんだ……)

『ごちそうさまでした』

「お粗末様でした」

『次は何しますか?』

「う~ん…これとかどうです?」

『良いですね!』

「よし決まりですね」

『それじゃあやりましょう!』

「負けませんからね」

『私だって!』


「これで俺の15連勝ですね」

『ぐぬぬ……もう一回!』

「何度やったところで変わりませんよ」

『むぅ……あっ!何か賭けません?』

「何賭けるんですか?」

『負けた方が勝った方の言うことを一つ聞くっていうのはどうでしょう!』

「別に構いませんけど」

『じゃあ決定!』

数時間後

「そろそろ寝ますか?」

『はい!明日も早いですしね』

「ではお休みなさい」

『お休みなさい♪』

こうして二人は眠りについた。


翌日

「おはようございます」

『おはようございます♪』

「今日は何しますか?」

『今日は特に…』プルルル

「電話鳴ってますよ」

『お母さんからです』

ガチャ

『もしもし?』

「もしもし結璃愛?」

『そうだけど』

「この前実家帰るって言ったじゃん?」

『うん』

「明後日行くからお土産選ぶの手伝ってもらえない?」

『分かったけど…どこで?』

「スカイツリーよ」

「了解」

『じゃあ10時頃に迎えに行くね』

「よろしく〜」

『はい』

「終わりましたか?」

『終わりました』

「良かったです」

『何がですか?』

「いえ何でもないですよ」

『ふーん……』

「それで何でした?」

『スカイツリー連れてくれるそうです!』

「それは楽しみですね!」

『はいっ!』

〜数時間後〜

「着きましたね」

『大きい……』

「とりあえず中に入りましょう」

『はい!』

「エレベーターはこっちみたいです」

『行きますか』

「はい」

「ちょっとー?引率者忘れないでくれる?」

『ごめんって』

「すみません」

「全くもう……それじゃあ行くわよ」

『はーい』


『おぉ〜』

「凄いな……」

『綺麗……』

「写真撮らないと……」パシャッ

(可愛い……)

「何してるの?早く来ないと置いてくよ」

『待ってよ〜!』

「次は展望台に行きましょう」

『賛成!』


「結構高いな……」

『景色すごい!』

「本当ですね」

(喜んでくれてよかった)

(あっちには東京タワーもあるのか)

(……遠いな)

「あっちにも行ってみましょう」

『はい!』

(やっぱり楽しそうだな……)

「どうしました?」

『なんでもありません』

「なら良いんですけど」

『はい』


「な、何ですかこれ…」

『地面がガラス張りですね……』

「この上を歩くのよ」

「『そんなことしません!』」

「あら残念」

『危なかった……』ボソッ

「何か言いました?」

『何も言ってませんよ!?︎』

「えー渡ってよー」

『こんなとこ無理だよ!』

「ちょっとじゃないの~」

『ちょっとでも!』

「……俺、行きます」

「それでこそ男の子よ!」

『いじらないでよ!』

「じゃ、じゃあ行きますね…」

『本気ですか!?旦那様!』

「大丈夫ですから!信じてください!」

『うぅ……分かりました……』

「ありがとうございます」

『絶対落ちないでくださいね?』

「分かってます」

『ううっ……』

「よし!行けたぞ」

『本当に落ちたりしないんですよね?』

「日本のガラスは優秀なのよ」

『見ていて心配だよぉ…』


(下を見るな俺……どうなってんだろう?)

チラ

(うわぁっ!?高っ!怖っ!マジで下見るんじゃなかったわ……怖すぎじゃないか?)

(でも結璃愛さんに良い所見せるんだ…!)

「よ、よし!」

テクテク

(わ、渡り切った……怖ぇ)

「お疲れさま~♪」

『無事で良かったです……』

「あ、あっはい……」

『旦那様』

「はい?」

『……格好良かったですよ』

「あ、ありがとうございます!」

(渡って良かったぁ!)

『なんか喉乾きましたね』

「自販機あるから買ってきますね」

『私も一緒に行きます!』

「はい」

〜数分後〜

「どれが良いですか?」

『私はお茶でお願いします』

「了解です」

『お金払いますよ?』

「いいですよ別に」

『ダメです』

「じゃあ半分ずつ出しましょうか」

『そうですね』

ガコンッ

「これルーレット付のやつですね」

『あっ!当たりましたよ!』

「マジですか!?」

『もう一本選んで下さい!』

「はい!」

『やったー!』

「当たったの初めてだ……」

『そうなんですか?意外と運悪いんですね』

「俺は運良いと思いますよ」

『そうですか?』

「結璃愛さんみたいな人と出会えるだけで相当運良いと思うので」

『……そういう所ですよ///』

「顔赤いですよ?熱中症ですか!?」

『違いますよ……』

「それなら良いですけど」

数分後

「少し疲れたので休憩しませんか?」

『いいですね』

「どこかありますかね」

『あそこのカフェとかどうですか?』

「本当ですね」

「良いわね~!」

「何名様でしょうか?」

「3人です」

「かしこまりました。こちらへどうぞ」

「ご注文が決まり次第そちらのベルを押して頂ければ伺います」

「わかりました」

「何頼みましょう?」

『ケーキセットAが良いです!』

「私Bで!」

「じゃあ俺Cでお願いします」

「以上でよろしいでしょうか?」

「はい」

「では少々お待ちくださいませ」

「楽しみ〜」

「そうですね……」

『旦那様って何ケーキ好きなんですか?』

「ショートケーキです」

『ふむ……覚えときます』ボソ

「ん?何か言いました?」

『いえ、何も言ってないですよ?』

「そ、そうですか……」

『はい……』

(絶対何か言ったよね……まあいいか)


「おまたせしました」

『ありがとうございます』

「ごゆっくりどうぞー」

「美味しそうですね」

パク

「うん!美味いです!」

『はい!とても美味しいですね!』

「あ~良い味!」

「結璃愛さんのも一口貰えませんか?」

『いいですよ〜』

「いただきます!」

パク

「うまぁ!」

『でしょう?』

「もう普通にあーんするのね」

「この位なら普通ですよ」

「確かに……」

『旦那様に食べさせてあげたいです』

「俺がやりますよ」

『ありがとうございます』

「はい、あーん」

『あ〜ん』

(可愛いなぁ……)

「どうですか?」

『おいひぃれす!』

「飲みこんでから喋んなさい」

『ごめんなさい……』

「大丈夫ですよ」

『次は私がやってあげますね♪』

「いいんですか!?」

『もちろんですよ♪』

「じゃあお願いします!」

『はい♪』

「あーん♪」

『あ〜ん♪』

「どっちも美味いな……」

「甘いわねぇ…」

『そうだね!これ甘い!』

「その癖しつこくなくて良いですね!」

「違う、そうじゃない」

「『えっ?』」

「次は水族館に行くわよ!」

「了解です!」

『元気だよね…お母さんって』

「そりゃまだまだ若くいたいわよ!」

「十分若く見えますよ?」

「……本当そういうとこよ」

「…?」

〜移動中〜

「着いたわよ」

「結構大きいですね」

『早く入りましょうよ!』

「そうですね」

「チケット買ってくるわね」

〜数分後〜

「買ってきたわよ」

「『ありがとうございます!』」

「それじゃ行きましょう!」

『レッツゴー!』

「テンション高いわね~」

『だって久しぶりなんだもん!』

「そうなんですか?」

『はい!』

「それは良かったです」

『まずどこ行くんですか?』

「イルカショー見に行きましょう!」

「昔から好きよね~イルカ」

「はい!」

『楽しみです!』

「そうですね!」

「席空いてるといいですね……」

「そうね……」

「あっ!ここ空いてますよ!」

「ラッキーだったわね!」

「そうですね!」

「じゃあ座りましょ!」

『うんっ!』

(あー可愛っ)

「何ニヤついてるのかしら?」

「いえ別に……」

(危なかった……)

「そういえば結璃愛さんって泳げましたよね?」

『はい、一応泳げる方です』

「なら安心ですね」

「そうね」

『泳ぎませんよ!?』

「泳がせませんよ……」

「冗談ですよ」

(半分くらい)

「さてそろそろ始まるみたいですよ」

「楽しみ〜」

『私も!』

「では始まりますのでご静粛に願います。ではどうぞ〜」

ザバァーン!!︎

「うぉー!」

『楽しいですね!』

「うわっ!かかった!」

「きゃー!濡れたわーっ!」

『楽しそう……』

「結璃愛ちゃんは行かないの?」

『私はいいです』

「遠慮しなくてもいいんですよ?」

『本当にいいですから』

(本当は行ってみたいな……でも迷惑かけたくないし……)

「替えの服なら買ってあげるわよ!」

「え?良いんですか!?」

『えぇ!?良いですよそんなこと……』

「良いから良いから♪」

『じゃあお言葉に甘えて……』

バシャーンッ!

『きゃーっ!』

「楽しそうですね!」

『当然じゃないですか!』

ショー終了

『びっしょびしょだよぉ……』

「はい、着替えてきなさい」

「いつの間に買ってたんですか……」

「はいパンツ」

『あ、ありがとう……あ、着替えてくるのでちょっと待っててください』

「あっはい」

「はいタオル」

『ありがと……』

「どうしたんですかね?」

「多分恥ずかしいんだと思うわ」

「なるほど」


『お待たせしました』

「大丈夫よ」

「可愛いわよ!」

『可愛い……かな?』

「もちろんですよ!」

「そうよ!」

『ありがとうございます♪』

「次はクラゲ見ましょ!」

『速いよお母さん!』

「ちょっ、待って下さいよ!」

「置いていかないでください〜!」

〜移動中〜

「綺麗ね〜!」

『そうだね〜』

「癒されますね〜!」

「本当ね〜!」

『……』

「結璃愛さん?」

『えっ?』

「どうかしたんですか?」

『私、クラゲは苦手なんです』

「そうなんですか?」

『小さい時に刺されたので』

「そんな事もあったわねぇ~」

「あったね〜」

『だから少し離れますね』

「分かりました」

(なんか寂しいですね……)

「結璃愛ちゃーん!」

『はい?』

「こっち来て一緒に写真撮らない?」

『良いけどなんの写真?』

「ただの親子写真よ!」

『分かったよぉ』

(良かったぁ……)

「俺、撮りますね」

「お願いしても良い?」

「任せてください!」

「じゃあいくわよ〜」

「行きますよー!」

『はいっ!』

「はいチーズ!」

(3・2・1)パシャリ

「オッケーよ!」

「後で送りときますね!」

「よろしく〜」

「次どこ行きたいですか?」

「そうねえ……」

『あの……』

「どうかしました?」

『トイレに行きたくなってしまって…』

「あ~…」

「なら早く行った方が良いんじゃない?」

『そうしますね』

「ではまたあとで会いましょう」

『はーい』


(さてどうしよう?)

「何する?」

「うーん……とりあえず歩き回ってみませんか?」

「それもそうね」

(何かあるといいんだけど……)

(あれ?この声って……)

「結璃愛ちゃんだよね?」

『はい……』

「やっぱり!久しぶり!私だよ!」

『…あっ!もしかして杏菜?』

「中学以来だよね~っ!」

「あら知り合いだったの?」

『うん、中学校の時に同じクラスだったんだ!』

「へぇ〜そうだったのね!」

「初めまして」

「えっ…?もしかして彼氏さん!?」

「はい」

『良いからぁ!』

「何だろうね…冴えないというか釣り合ってないというか~、そんな感じ」

『ちょっ!』

「それは俺も思ってます」

「あれ?」

「それでも俺を選んだ彼女が好きですから」

『だ、旦那様…』

「行きますよ」

ぐいっ

『あっちょっ…じゃあね杏菜!』

「そんじゃあね!」


『ごめんね…怒ってませんか?』

「気にしないでください。彼女の言う事も事実ですから」

『……違うと思います』

「そうですか?」

「それじゃあ次の場所へ行きましょっか♪」

『はい♪』

水族館から出て

「次はどうしましょうか」

「お土産選んでないわよ?」

『「あっ」』

「目的忘れないでよねぇ~」

「ごめんなさい……」

「選びに行きましょ!」

『は~い』

「これなんてどうかしら?」

『可愛い〜!』

「これは?」

『これも可愛い!』

「これも可愛いわね〜」

『うん!』

(あなたが一番可愛いよ……)

〜30分後〜

「結構買っちゃったわね〜」

『そうだね〜』

「もう良いかしら」

『おばあちゃんの好きなアレがまだだよ』

「あっ!忘れる所だったわぁ~」

「本当に大丈夫かなぁ〜」

(心配すぎるよぉ)

「結璃愛ちゃーん!」

『はーい!』

(やっと来たみたい)

『遅くなりました〜』

「全然待って無いですよ〜」

「良かった〜」

(良かったぁ)

「もう遅いしこの辺で何か食べましょ」

「そうしましょうか」

「何がいい?」

『私は何でも良いけど……』

「ならラーメンにしましょう!」

『賛成!』

入店

「美味しかったですね〜」

『うん!』

「この後どうします?」

「うーん……」

(まだ時間もある事だしな……)

「少し散歩でもしましょ?」

『そうしますか』

「では行きましょう」

「はーい」

「今日は楽しめたかしら?」

『もちろん!とっても楽しいよ!』

「ふふっ♪私もよ♪」

(幸せだな〜)

(これからもこの人とずっと一緒に居たい!)

(結璃愛ちゃんを絶対に離さない!)

(大好き!)

「それじゃ帰りましょっか!」

『うん!』

こうして2人のデートは幕を閉じた。


「おはようございます」

『おはようございます!』

「おはよ~」

『今日は何かする?』

「特に何も……」

「そういえば昨日はどうしたのかしら?」

『えっと……その……』

「どうしました?」

『実は……寝坊しちゃって……』

「あらそうなんですか?」

『はい……それで慌てて準備してたらこんな時間に……』

「まあ今日はゆっくりしましょ」

『明日の準備もしないと』

「それもそうね」

『あのさ……お願いがあるんだけど……』

「なんですか?」

『明後日のお休みにどこか行かない?』

「良いですけどどこに行くんですか?」

『それはその時まで秘密でも良い?』

「別に構いませんよ」

「京都で?」

「お祖母様って京都に住んでるんですか?」

「そうそう、京都なのよ~」

「へぇ〜行ってみたいな〜」

『今度行こうね♪』

「というより明日行くじゃないの」

『それもそうだね』

「それじゃあご飯を食べて出かけましょ!」

『はい!』

「それじゃあいただきます!」

『いただきます!』

パクッモグモグ

『おいひぃ〜♡』

「本当よね〜♪」

『お母さん料理上手すぎだよ!』

「あんたが料理上手いの誰のおかげ?」

『それもそうだね~』

「ふふっ♪」

(やっぱり結璃愛ちゃんと一緒に居る時が一番落ち着くわね)

『ごちそうさまでした!』

「ご馳走様でした」

「片付けは私がやっておくから結璃愛ちゃんは支度しなさい」

『はーい!』

「俺も準備しとこうかな…」


『あれ、入らない…』

「俺の鞄入れときますよ」

『ハンドクリームとかはそっち入れますね』

「はーい」

『えっと…こんな感じかな』

「服多くないですか?」

『そんなことないと思うけどな〜』

(確かに多いかもだけど)

「これで全部ですか?」

『はい!』

(よし!完璧!)

「終わりました!」

「こっちも終わったわ!」

(後は出発するだけ)

「忘れ物は無いかしら?」

『大丈夫!』

「じゃあ明日に備えて早めに寝ましょ」

『そうだね~』

「おやすみなさい」

『おやすみなしゃい……zZZ』

(可愛い……)

翌日

「結璃愛ちゃん起きてください」ユサユサッ

『んぅ……あと5分……』

「もうすぐ出ますよ」

『ん……分かった……今何時?』

「8時です」

「早く着替えないと間に合いませんよ?」

『うん……』ゴソゴソ

「はいこれ鍵と財布とあとスマホとハンカチと…あっ!これ、ティッシュです!」

『ありがとうございます……』

「それでは行きましょうか!」

『はーい!』


「東京駅よ~!」

『ここから新幹線に乗ります』

「13時の新幹線ですけど」

『お母さんが東京駅楽しみたいから……』

「分かりました」

『ていうかどこ行きたいの?』

「東京タワーよ!!」

『凄く高いですねっ!』

(こんな事にタクシー使うの流石だな……)

「私も初めて来た時は驚いたものよ」

『へぇー』

「さあ登りましょ!」

『はーい!』

「到着よ!」

『うわぁ〜綺麗!!』

「そうね〜」

『写真撮ろうよ♪』

パシャリ

『後で送っておきますね♪』

「ありがと♪」

『次はどこにしますか?』

「えっとねぇ…あっ、のっぽくんよ!」

『うわぁ~!かわいい~っ!』

「この子達を撮りたいわ!」

「良いですよ」

「それじゃあ並んでください!」

『はいっ!』

「はいチーズ!」

『良い笑顔です♪』

「それじゃあ次に行きましょ!」

『はい!』

「ここが最後よ!」

「増上寺ですか…良い所ですね」

「そうでしょう?ここは私のお気に入りの場所なの♪」

『そうなんだ』

「あれ?何かテンション低いですね」

『……ただの寺じゃないですか』

「あら、それはどうかしらね」

『どういう事ですか?』

「それは入ってみれば分かるわ」

『ふ〜ん』

「入りましょうか」

ガラガラッ

(なんか雰囲気あるね〜)

「結璃愛ちゃん、手を出して」

『あっ、うん』

「はいどうぞ♡」ギュッ

『えっ!?///』

「こうした方が楽しいでしょ?」ニコッ

『はい……///』

(お母さんの手柔らかいな……)

「やっぱり親子だから似てるのかしら?」

『そうかもね』

「ふふっ」

『えへへ~』

(楽しそうだな……)

「そろそろ帰りましょっか」

『そうだね〜』

東京駅

『やっぱり広いよね~』

「そうですね」

「お父さんも来るからそれまで東京駅で思いっきり楽しみましょ!」

「来てからでも良くないですか?」

「いいのよ♪」

『私は賛成だよ?』

(結璃愛ちゃんまで……仕方ない……付き合うしかないか)

「分かりました」

(それにしても人が多いな……迷子にならなければ良いけど……)

「結璃愛ちゃん離れないようにして下さいね?」

『分かってますよ』

「それでも心配です…あっ」

ギュッ

「これなら心配ないですね」

『そうですね!』

「はぐれたら大変だし……」

『どうかしましたか?』

「いえ!何でもないです!」

『……行きましょっか』

「はい」

『お母さんお腹空いた……』グゥー

「もうそんな時間なんですかね?」

時計を見ると12時30分だった。

「どこか食べに行く?」

『うんっ!』

「何が良いかな…和食とか洋食とかかしら」

『何でも良いよ~』

プルルル

「あっ、ちょっと待っててね」

「もしもし?」

『駅では音切ろうよ……』

「まあまあ」

「お父さん来るって!」

『どこで?』

「ドトール」

「行きましょうか」

『はーい』


「あなた~!久しぶりぃ~!」

「はーいどうも」

『仲良いね……』

「ああいうものですよ」

「さあ、早く行くわよ!」

『は〜い』

「美味しかったですね〜」

「そうねぇ〜」

『また来たいです!』

「そろそろ時間だな」

「そうね~」

『乗り場ってどこだっけ?』

「俺に任せなっ!」

『テンション高いねお父さん…』

「まあこんな…ものなんですかね?」

『違うと思うけど』

「こっちよ♪」

「ほら着いたぜ!」

「ありがとうございます」

「ありがとね」

「おう!」

「それじゃあ気をつけて帰れよ!」

『お父さんも来るんだよ!?』

「それもそっか!」

(明るい夫婦だな…)

『で、座席どこ?』

「このグランクラスだよ」

「はぁ!?」

『ど、どうしました?』

「……乗ったの初めてです」

「グランクラスに?」

「はいぃ……」

「大丈夫よ♪私達がいるんだから」

「そうですね……」

(不安しか無いんだけど……)

「結璃愛ちゃん、手を出して」

『えっ?こう?』スッ

(手握るのか?)

ギュッ

「これでよし!」

『何も良くない!』

「あら?」

(なんなんだよこいつらは……)

新幹線内

「結璃愛ちゃん寝ちゃいましたね」

「疲れたのかもしれないわね」

「そうかもしれませんね」

「結璃愛ちゃん可愛い♡」

「そうですね」

(まあグランクラス気持ち良いからな……)

『……zZ』

(かわいい)

「あなたも眠りなさい」

「そうですね……」

「……zZ」

コツン

(…席、隣にしといて良かったわ)

数時間後

『……んっ?』

「ああ…もう着くんですね」

「富士山見逃したわね」

『忘れてたぁ……』

「帰りに見れば良いじゃないですか」

「そうね♪」


京都駅

『やっと着きましたね〜』

「長かった……」

「楽しみましょうね!」

『もちろんです!』

「行きましょうか」

「まずどこに行こうかしら?」

「清水寺とか行ってみたいです」

「良いわね!早速向かいましょ!」

「はい!」

数分後

「ここが清水の舞台ね!」

「綺麗ですね〜」

『写真撮って下さい!』

「良いですよ〜」

「いやあんたらで映りなさいよ!」

『分かった~!』

「えっあっ」

ぐいっ

『もっとくっつきましょう?』

「はいっ!」

パシャッ

「良い感じですね!」

「そうね!」

『次はどこに行きますか?』

「金閣寺に銀閣寺、伏見稲荷大社とかも行きたいですね」

「全部回りましょ!」

「そうしましょうか」

『賛成です!』

「はい!」

鹿苑寺

『金ピカだぁ~!』

「凄いわね〜」

「はい!とても美しいと思います!」

「確かにね〜♪」

『金ピカ凄いなぁ』

「結璃愛さんの方が綺麗ですよ」

『すぐそういうこと言う……』

「本心なのですが?」

『うぅ……///』

「ふふっ♪」

「次に行きましょ?」

「はい!」


二条城

「ここは徳川家康が建てたものらしいぞ?」

「へぇーそうなんですね?」

「あれ?修学旅行とかで来てない?」

「行ってないので……」

「そっかぁ」

『おっきいねぇ〜』

「そうですね♪」

『中入ってみようよ!』

「そうしましょ♪」

「入場料いくらだ?」

「500円ですね」

「安いな」

「そうですね」

(500円あれば飯食べられるとか考えてる俺は多分考え方が貧乏なんでしょうね)

キシッ

『床が鳴りましたよ!』

「木だからじゃないかしら?」

『なるほどぉ……』

(なんかテンション上がってきたな)

「さあ入りましょ♪」

「はい!」

「おおすげぇ……」

「これは見事ですね……」

『すごいぃ……』

「この襖絵なんて素敵よね」

「そうですね……」

「あら?どうしたの?顔赤いけど……」

「いえ……なんでもありません……」

(結璃愛さんの浴衣姿……破壊力高すぎませんかね?)

「あら?そう?なら良いのだけれど……」

『ところで何でこんなに床鳴るの?』

「それはですね、昔地震が多かったからと言われています」

『そうだったんだ!』

(昔の人大変だっただろうなぁ)

「じゃあそろそろ出ましょうか?」

「そうね♪」

『そうします!』

「はい!」


慈照寺

『銀じゃない……』

「風情があって良いじゃないですか」

「そうね!」

『綺麗です!』

「そうだな!」

「また来ましょうね」

「もちろんよ!」

『うん!』

「次はどこに行くのかしら?」

『伏見稲荷とかどうです?』

「良いわね!行きましょ!」

「はい!」


伏見稲荷大社

『千本鳥居って言うんですよね?』

「そうですね、有名な場所ですよ」

「綺麗ね〜」

『はいっ!』

「そういえば結璃愛さん、手繋いでも良いでしょうか?」

「えっ!?︎あっはい!」

ギュッ

『暖かいです!』

「私もです♪」

『嬉しい……』

「俺もです♪」

「あの2人はあんなにイチャイチャしてて良いなぁ〜」

「俺達も手繋ぐくらいできるだろう?」

「それもそうね!」

「行くか!」

「はい!あなた」

『これ、千本くぐるんですかね?』

「そうじゃないですかね」

「頑張りましょ!」

「はい!」

「結構きついぞ……」

「頑張ってください!」

「おうっ……」

「やっと着いた……」

「疲れたわね……」

『でも楽しかったですよ!』

「確かに!」

「次はどこに行きます?」

『とりあえずお参りしましょうよ』

「……まあそうですね」

「そうするか」


二寧坂・産寧坂

「ここら辺で少し休憩にしませんか?」

「そうね♪」

(やばい……めっちゃ可愛い)

「どうかしました?」

「いや別に何も無いぞ?」

(危なかったぜ…娘の浴衣可愛いなぁ)

「にしてもそれ似合ってますよ」

『えへへ~ありがとうございます!』

「こちらこそですよ!」

「ん?なんだあれ……」

「何かしらあれ……」

「行ってみるか……」

「そうね!」

「ちょっ、待って下さい!」

『浴衣歩きにく…あっ!』

バタッ

「結璃愛さん!?大丈夫ですか!?」

『ちょっと転んだだけです』

「良かった……」

(心配させちゃったかな?)

『ごめんなさい』

「いえ、無事ならそれでいいのですが……」

「怪我はないの?」

『はい、擦り傷一つないですよ』

「なら安心だわ」

(優しい人達でよかった)

『それじゃ行きましょうか!』

「はい!」

「ああ!」

「なんか変な感じするなぁ」

「そうかしら?」

「気のせいでしょう」

「そうだといいんだけどなぁ」

「それより早く行かないと置いてかれるわよ?」

「そうだな!」

「あそこにいるのは誰でしょう?」

『行ってみますね!』

「あ、ちょっ!」


数分後

「……完全に迷った」

(嘘だろ…京都で迷ったんだけど!結璃愛さん?どこ?)

「結璃愛さん?どこですかー?」

[あら迷子?]

「あっはい……っ!」

[あら久しぶりねぇ]

「フランス以来ですね!」

[また会えるとはねぇ]

そこに居たのは40~50代の女性だった。といっても知り合いではある。俺がフランスに行った時にひったくりに合ってたから取り返した人だ。

[あの時財布取り戻してくれてありがとうね]

「いえいえ」

[それで私この辺に住んでるから、良ければ道案内してあげようかい?]

「すいません……」

[お互い様よ]

「お願いします!」

そして俺はその女性について行く事にした。

祇園付近

[孫が来るんだけどねぇ]

「へぇ~、あれ孫?」

[私72よ?] 

「見えませんよ!」

[ありがとね…それで何かお土産用意したいのよ]

「選ぶの手伝いましょうか?」

[ありがとうね]

「いえいえ」

[ところであなたは何しにここへ?]

「あっそれは…」

[また家族の目のない所で自殺するとか言うんじゃないでしょうねぇ?]

「ただの旅行ですよ」

[なら良かったわ]

「あの時止めてくれなかったら今ごろ俺はここに居ませんから」

[良い事あったみたいね]

「あの翌日に最高の出会いをしたので」

[良かったわね]

「はい!」

[着きましたよ]

「ありがとうございます!」

[それじゃあ私は孫に連絡取るわね]

プルルルル

「あっ、すいません」

[良いのよ]

「もしもし?あっ、結璃愛さん!」

[結璃愛…?]

「分かりました!」ピッ

「すいません、俺この辺で」

[今あなた結璃愛って言わなかった?]

「えっ、はい……」

[……私の孫娘よ]

(そういうパターンか~っ!)

[どうも。鹿島優子です]

「すいません…気付かずに」

[別に構わないわ]

(なんだろうこの人……怖い……)

「それでは失礼します」

[待ちなさい]ガシッ

「っ!」

[ここで離れてもまた迷子になるわよ]

「どうすれば……」

[私と探しましょ]

「分かりました……」


「あっ居た!結璃愛さ〜ん!」

『旦那様っ!』

「結璃愛さん、良かった……」

(本当に良かった)

『っておばあちゃん!?何で居るの?』

[ああこの人が迷子になってたから]

『そうなんだ……』

「それじゃあ帰りましょうか」

『うん』

「今日は楽しかったですか?」

『はいっ!』

「それなら良かった」

「それじゃあ帰るぞ〜」

『はーい』

「明日はどこに行こうかなぁ」

「そうね」

[明日は祭が夜にあるわよ]

『そうなんだぁ!』

「行きましょうか」

『はいっ!』

[ついでに流星群も来るわよ]

「凄い日ですね……」

『楽しみだね』

[夕飯は私のおすすめに行こうかしら]

「お願いします!」

[とりあえず私の家帰りましょう]

『うん!』

「そうだな」


[ここが私の家よ]

「でっか…」

「私の実家はあの鹿島銀行なのよ」

「鹿島……っ!」

[ささ、入って]

「お邪魔しまーす」

「お邪魔します」

「おじいちゃーん」

「おお、おかえり…誰お前」

「初めまして。結璃愛さんと」

「あ~そういう事だね。」

「あ、あのぉ」

「別に孫にこだわるつもりはないからね」

「は、はぁ」

「孫をよろしく」

「はいっ!」

[それでね、夕飯はあそこに行くのよ]

「……あそこか!」


『ここって?』

「私の友達がやってる鶏鍋の店なんだ」

「美味しいんですよねぇ」

『行ってみたいです!』

「よし決まり!」

「予約とか要らないんですか?」

「もうしてあるよ」

『流石おじいちゃん!』

「嬉しいなぁ」

「父は結璃愛が大好きなのよ~初孫だし」

「そういう事なんですか」

[入りましょうか]

『うんっ!』

「いらっしゃいませっ!」

「6名様ご案内でぇーすっ!」

ガラララララッ

「うおっ、めっちゃ綺麗なお姉さん達じゃん……」

「あら、ありがと♪」

「妻の前で色目使わないでよ」

「ごめんって」

(元気なやつらだな)

『何が良いの?』

「実はもう頼んであるんだ」

「用意良いわね~」

[孫に気に入られたくて必死なのよ]

「余計なこと言うなって!」

『ふぅ〜ん』ニヤリ

「ああっ!」テレッ

『可愛い♡』

(それ俺に言って欲しかった……)


「これだよ!これこれ!」

[72歳の反応じゃないわねぇ]

『凄っ…』

「えげつないなこれ……」

「あれ?それは何ですか?」

「これ?松坂牛のステーキ」

「まっ松坂…!?」

「欲しいなら頼もうかい?」

『2人前お願いっ』

「よっしゃ2人前追加で!」

「私も食べようかしら」

[私も食べるわ〜]

「あの…俺もいいですか?」

「え~どうしよっかな~」

(凄いな爺さん)

『おじいちゃん…お願い』キラキラ

「うっ!…分かった!4人前追加だ!」

(この人達よく食えるなぁ)

「それじゃあいただきます!」

『いただきまーす』

ぱくっ

「溶けた…!?」

『美味しい~っ!』

「良かったぁ!」

「この鶏鍋も美味しいわよ!」

『そっちも食べます!』

「はい、あーん」

「ちょっ、恥ずかしいですよ!」

「いいから!」

「分かりましたよ……///」パクッ

「どお?」

「……最高です」

「でしょ!」

(本当仲良いなこの夫婦)

[私達もやりましょうね]

「よし来た!ほいあーん」

[んっ!とっても美味!]

(爺ちゃん達若っけぇな…俺も!)

「結璃愛さん、あーん」

『あーんっ!うんっ!美味しいです!』

「そうか!」ニコッ

「……」ジトー

「なんだよその目は」

「別にぃ〜」プイッ

「はぁ……」

「結璃愛ちゃんは彼氏いないのかしら?」

『横の人がそうですよ』

[そうですよー]

「私もボケかなぁ」

(あーんとかする人はボケとかないだろうに)

「結璃愛さん、あーん」

『あーん…これも美味しいですね!』

「そうだろぉ!」

「父さん、顔がキモいわよ」

「酷いぞお前ぇ!」

[まあまあ]

「でも本当に美味しいですね」

『はい!』

「ふるまって良かったぁ」

『ありがとう!おじいちゃん!』

「おう!」

「俺そろそろ」

[まだ食べるわよね?]

「全然行けるわよ~っ!」

『ステーキもう1枚食べたい!』

(何だこの一家……)


「美味しかったわね~」

『うんっ!』

(腹はちきれそうだわ…)

「また来てくださいね♪」

「はい。ご馳走様でした」

ガラララッ

「さて帰るとするかね」

『今日は楽しかったです!』

「そりゃよかったわい!」

「今度は何処に行きましょうか?」

「温泉なんてどうかしら?」

『行きたい!』

[それじゃあ明日行きましょうねぇ]

「楽しみにしてるわよ!」

『はいっ!』

「それではおやすみなさい」

『おやすみー』


(京都に来たは良いけど…この指輪どのタイミングで渡せば良いんだろうか?)

[何か悩んでるの?]

「はい…彼女にちゃんとプロポーズしようと思ってこれ買ったんですけど、いつ渡そうか悩んでいるんですよ」

[それは悩むだろうねぇ]

(うーむ……どうしたものか)

[ちなみにどんな感じで渡すつもりなの?]

「それが分からなくて」

[明日の夜流星群が来るわよ]

「えっ?」

[そして花火も同時に来るわよ]

「そんな事あるんですか?」

[50年ぶりくらいね]

「なるほど……それでその時なら良いってことですか?」

(確かにロマンチックだしな)

《そういうことですよ》

「分かりました!頑張ってきます!」

《がんばんなさい》

「おはようございます」

『おはよ…ござ…ふわぁぁ』

《昨日はよく眠れたかしら?》

※《》表記にしました

「はい、おかげさまで」

《今日はどこか行く?》

「いえ、特に予定は無いですし家でゆっくりします」

《え~、もったいないわよぉ》

『どこか良い場所あるの?』

「とはいえ京都の良い場所って昨日行った気がするしなぁ」

《だったら私が案内してあげるわよ?》

「お願いしても良い?」

《ばあちゃんに任せんしゃい!》

(ノリ良いなこの人)


《寺巡りしましょう!》

「良いですね!」

「あら、結璃愛ちゃんじゃない?」

『あっ!おばちゃ〜ん!』ダキッ

「久々ねぇ〜」ナデナデ

『うんっ!』スリスリ

「知り合いなんですね」

「昔よく遊んだものよぉ」

『そうなんだよ〜』

《私の友達なのよ》

「へぇー」

「結璃愛ちゃんは元気かしら?」

『うんっ!』ニコッ

「良かったわぁ……」

「あの、失礼かもしれませんがおいくつでしょうか?」

「私は今年で70になるわね」

「結構なお歳なのに凄く若いですね」

「そ~う?で、あなたは?」

『私の旦那様です』

「あらそうなの?」

「はい。よろしくお願いいたします」ペコリ

「こちらこそよろしくね♪」

(なんか不思議な雰囲気だな)

「ところで何処に行く予定だったのかしら?」

「清水寺に行こうと思ってたのですが」

「それならここから近いから一緒に行きましょうか?」

『ありがとね』

「いいのよぉ」

(優しい方なんだな)

〜移動中〜

「ここが清水寺か」

「綺麗ねぇ」

「そういえばお名前は何というのですか?」

「華宮美鈴よ」

「素敵な名前ですね」

「書き辛いだけよ」

《私もよ~》

「あんたは楽な方じゃないの」

「まあいいわ、それより早く行きましょうか」

「はい」

(やっぱり不思議だよな)

「ここは縁結びで有名なところなんですよ」

「あらそうなの?じゃあ拝んどこ」

(類友ってこういうことか)

《あなたも拝んどきなさい》

「あっはい」

「さてと次はどこに行きたい?」

『う~ん…茶屋とか?』

「分かったわぁ」

《せっかくだから人力車に乗ってみない?》

「良いんですかね?」

《大丈夫よ》

「それではお言葉に甘えて」


『人力車って近いですね』

「まあ…そうですね」

「どうかしたの?」

『いえ、なんでもありませんよ?』

「ふぅーん」

「着きましたよ」

『ありがとうございます』

「どうも」

「また来てちょうだい」

『ばいば〜い』フリフリ

「良い人でしたね」

『そうですね』

「ここなんですか?」

『はい』

「こういう茶屋って風情あって好きです」

『私もなんですよ』

「抹茶美味しいですね」

『ほんとうですね』

「結璃愛さんは何が好きなんですか?」

『私はわらび餅が好きです!』

「同じですね」

『本当ですか!?嬉しいです!』パァッ

「そんな喜ぶことでもないですよ」

「でもどうして好きになったんですか?」

『それはですね!食感が良いのと味のバリエーションが豊富なので飽きずに食べれるからです!』

「確かにその通りですよね」

『ですよ!』

「ただまあ……暑いですね」

『夏の京都は……こんなものです』

「そういうもんなんですね……」

『えぇ……』

「結璃愛さんの地元はどんな感じなんですか?」

『……東京の人です』

「あっ」

「すみません……」

『気にしないでください』

「結璃愛ちゃんは東京から来たんだね〜」

『はいっ』

「都会の方なんだね」

『はい』

「そろそろ帰りましょうか」

『分かりました〜』

「今日はとても楽しかったよ」

『私もです』

「それなら良かったよ」

『それでは失礼しますね』

《夜に備えて一旦帰りますか》

「そうだね」

〜帰宅後〜

《あなた、明日は何か予定あるかしら?》

「特に無いけど、それがどうかしたのかい?」

《ちょっと買い物に行きたいのだけど、付き合ってくれないかしら?》

「別に構わないぞ」

《欲しい物があるのよ》

「珍しいな」


「あづい~っ」

「流しそうめんとかする?」

《これ使う?》

「何ですかこの凄いの」

《私が娘と作ったやつ》

「まだあったんだこれ!」

《残しとくわよ》

『これで流しそうめんできますよ!』

「はい!」

「じゃあ準備するか」

『そうですね』

「まず竹を切ってっと」

「次に水を張って」

「あとはこの機械にセットすればいいのか」

『楽しみですね』

「だな」

(なんか懐かしいな)

「よし、できた」

『凄いですね!』

「早速流すか」ポチッ

『いきましたよ』

「おっきた」

『早いですね』

「これは楽しいな」

『そうですね』

「もう1回やる?」

『やりましょう!』

「次は俺が流そうかな」

「ほい」

『ありが……とう……ございます……?』

「どうしました?」

『あの……あなた……』

「ん?」

『私の水着姿見たいですか?』

「そりゃまぁ……」

『見たいんですか?』

「まぁ……はい」

「ダメなんでしょうか?」

『いえ、全然大丈夫ですよ』

「ありがとうございます」

『ただ……』

「ただ?」

『恥ずかしいです///』

「あっ…あれですか?」

『旦那様が選んだ水着持ってきたので』

「そうなんですね」

「俺も着替えてきますね」

『はい』

「お待たせしました」

『似合いますかね……』

「とても綺麗です」

『本当ですか!?』パァッ

「はい」

『嬉しいです!』

「よく似合っていますよ」

『旦那様が選んでくれたからです』

ピシャッ

『きゃあっ!』

《このホース使えって事よね?》

『おばあちゃん…違うから!』

「結璃愛さん?」

『はい』

「少し離れてもらってもいいですか?」

『どうしてでしょう?』

「その……濡れちゃうので」

『なるほど!分かりました!』

「助かります」

『では離れますね』

「お願いします」

《水着は濡れてなんぼでしょ!》

『おばあちゃーんっ!』

「ふぅ……」

《あら、ごめんなさい》

「次からは気をつけて下さい……」

『すみません……』

(危なかった……)

《でも、2人とも仲良さそうじゃない?》

『それは……』

「確かに……」

《てかそうめんなくなっちゃうわよ?》

『食べますっ!』

「俺も食べますから!」

「『いただきます!!』」

《美味しい?》

『うんっ!』

《良かったわねぇ》

『うんっ♪』ニコッ

〜完食後〜

「片付けはやっておきます」

『私も手伝いますよ?』

「いいんですよ」

『私に力がないとか思ってます?』

「ケガしたら危ないので……それに俺は結璃愛さんの彼氏ですから」

『そ、そうですね///』

「それじゃあ任せても良いかしら?」

「もちろん」

『私は何をすれば良いですか?』

「ゆっくりしててください」

《若いって良いわねぇ》

『おばあちゃん……』

「そんなことないと思いますけどね」

『そういえば買い物に行くんじゃ無かったんですか?』

「そうだった!」

《忘れるところでしたよ!》

『行きましょうか』

「そうだな」

『旦那様は来ませんか?』

「片付けがあるので」

『そうですか……』

《それくらいやっとくわよ》

「良いですよ!それ位やりますから」

《若い人は自由で良いのよ》

「……お任せしても良いですか?」

《任せんしゃいっ!》

『ありがとねおばあちゃん!』

「ありがとうございます」ペコリッ

《気にしないでちょうだい》

「行ってきまーす!!」

『行ってくるね〜』

《いってらっしゃい》


祇園商店街

「お土産屋多いですねー」

『そうですねっ♪』

「何か欲しいものありますか?」

『えっと……これなんてどうでしょうか?』

「可愛いキーホルダーだなぁ」

『はい。旦那様にプレゼントしたいなって思いまして』

「本当に貰ってもよろしいんでしょうか?」

『勿論です!』

「ありがとうございます」

『はいっ!』

「じゃあ俺からはこの鈴あげますね」

『子どもじゃないんですよ?』

「単純に似合うと思うので」

「ダメですか?」

『いえ……嬉しいです!』

「喜んでくれて何よりですよ」

『大切にしますね』

「はい」

『次はどこに行きたいですか?』

「うーん……特に無いですかね〜」

『そうなんですね……あっ!あそこの雑貨屋さんとかはどうですか?』

「良いですね!」

『入りましょう!』

「はいっ!」

『色々あって迷っちゃいますね!』

「本当だよ……」

『これはどうでしょう!』

「綺麗なネックレス……」

『気に入りました!』

「買いますか?」

『はい!』

「とても似合ってますよ!」

『ありがとうございます!』

「次はどうしましょうか」

『油とり紙がこの辺に…あれです!』

「どれだろう……あった」

『買ってきてもいいですか?』

「はい、大丈夫ですよ」

『すぐ戻りますね』タッタッ

「はやっ!?︎」

『旦那様の分もありますよ!』

「あっどうも」

『これで肌綺麗になりますよ!』

「ありがとうございます!」

「そろそろ帰りますか?」

『もう少し居たいです!』

「俺もですよ」

『じゃあ次は扇子見に行きましょう!』

「はいっ!」

その後の浴衣屋

『これとかどうです?』

「うーん……何となくですけど俺はこっちのが似合うと思いますよ」

『なるほど!』

「試着してみてください!」

『わかりました!』

〜数分後〜

『ど、どうかな……///』

「凄く似合ってると思います……」

(可愛すぎる……)

『ならこれにします……///』

「良いと思いますよ」

『祭が楽しみですね』

「そうですね」

『次は旦那様の浴衣ですね!』

「え?いや俺は良いですよ」

「結璃愛だけ選んでください」

『嫌です!私が選ぶのです!』

「でも……」

『私が選んだものを着て欲しいんです!』

「わ、わかったよ」

『やったー!どんな感じが良いかな〜』

「あまり派手すぎなければ何でも…」

『ちゃんと選びますから!』

「えぇ…?」

「こんな感じでどうでしょうか!」

「うん。良いと思います」

『良かったです!』

「じゃあ会計してきますね」

『はいっ!』

「お待たせしました」

『では次は何を食べましょうか!』

「かき氷食べませんか?」

『暑いしちょうど良いですね』

「あそこにしません?」

『はい!』

「すいませーん」

「いらっしゃいませー」

「宇治抹茶かき氷2つ」

「かしこまりましたー」


『うわぁ……』

「美味しいですか?」

『はい!』

「それは良かったです!」

『旦那様はどうですか?』

「めっちゃうまいです」

『ふふっ♪特に白玉が合ってます!』

「はい!」

「ごちそうさまでした!」

『また来ましょうね!』

「はいっ!」

『次はどこ行きましょうか?』

「そうですね……ん?」

プルルルル

『ちょっと待って下さい』

『もしもし?』

「あーもしもしお母さんだけど」

『何?』

「おばあちゃんがスイカ切ってくれたから帰ってきて食べようよ!」

『スイカ!?分かった!』ピッ

「……帰りましょうか」

『はい!』


「ただいま帰りました」

「おかえりなさい〜」

《はいこれ、スイカ》

『うわぁ~っ!』

「ありがとうございます!」

『いただきまーす!』

《はーいどうぞ》

シャクッ

『あま~いっ!』

「甘いな……」

『旦那様も一口どうですか?』

「良いんですか?」

『もちろんです!』

「それじゃあお言葉に甘えて……」パクッ

『どうですか?』

「甘くておいしいです!」

『よかったです!』

「俺のもどうぞ」

『あーんっ!あまいですね!』

「そうだろ?」

『おいしかったです!』

《それじゃあしばらくゆっくりして、祭には6時くらいに行きましょうか》

「はい!」

「わかりました!」


〜数時間後〜

『そろそろ準備しますかね』

「そうですね」

『浴衣着付けできますよね?』

「できるけど……」

『お願いします!』

「わかりました」

〜数分後〜

「終わりましたよ」

『ありがとうございます』

「それじゃ行きましょっ」

「はい」

ガチャ

『さて行くよ!』

「おう」

タッタッ

『屋台いっぱいだな〜』

「ほんとねぇ~」

「どこ行きたいですか?」

『射的とか!』

「いいですよ」

『やります!』

チャリン 10発500円也 パンッ

『あっ!落ちた!』

「おぉ!すごいじゃないですか!」

『えへへ〜』

(可愛いな……)

「もう一回やる?」

『やろうかな〜』

「せっかくだし勝負しません?」

『良いですよ』

「負けたらどうします?」

『ジュースおごりで!』

「負けませんよ!」

『こちらこそ!』

「結璃愛さんはどれ狙います?」

『あのクマさんのぬいぐるみ!』

「了解です。俺はあれにしましょう」

『頑張れー!』

パァン ポトッ

『やったー!!』

「まじか……結璃愛さんの勝ちですね」

『昔から勝負は強いんですよ!』

「何飲みますか?」

「オレンジで!」

「はい」

ゴクゴク

『ぷはぁっ!美味しい!』

「美味しいですね!」

『次は輪投げでもしましょ!』

「はいっ!」

『私からでも良いですか?』

「良いですよ」

『ほいっ!』

「あっ」

『あれ?も、もう一度!』

ひょいっ

『は、入りませんでした……』

「俺がリベンジしますよ!」

『お願いします!』

「せぇのっ!」ブンッ ポスッ

『入ったーっ!!』

「おっ!」

『取れたー!!嬉しい!』

「良かったですね!」

『はいっ♪』

「次は何する?」

『金魚すくいやりたいです!』

「よしっ!やりましょう!」

「どっちか1匹だけ持って帰ってもいいらしいわよ」

『そうなんだ!』

「それじゃあ2人で一匹ずつ持ちましょうか」

『そうしよう!』

ポイを貰っていざ開始!

『まずは私がやってみるね!』

ポイッ

『こういうのはあんまり欲張らずに……』

ひゅっ

「おおっと!これは大きいぞ!」

『本当!?』

「ああ!しかも赤いから縁起が良い!」

『それじゃあこれにします!』

パシャリ

「はい、袋に入れてあげるからこっち来て」

『ありがとうございます!』

「どういたしまして!」


『とはいえ金魚ってどこで育てれば……』

《私が育てるわよ》

『おばあちゃん…』

《任せんしゃい!》

『ありがとね!』

「それじゃあ次はどうしましょう?」

『何か食べませんか?』

「そうしましょうか!」

「焼きそばとかいかがでしょう?」

『賛成です!』

「すみませーん」

〜数分後〜

「はい、お待ちどおさまです」

『いただきまーすっ!』

パクッ モグモグ

『おいひぃ〜!』

「このたこ焼も美味しいですよ!」

『一つ下さい!』

「はい!」

『あーんして下さい!』

「えっ……」///

『はやくぅ〜』

(恥ずかしいな……)

「はい、あーん」

『あむっ♡』

(うわぁ……めっちゃ可愛いな……)

「どうですか?」

『おいしいです!』

(幸せだなぁ)

(……結婚したい!だからこそ)

『こっちもどうぞ!』

「ありがとうございます!」

パクッ

『どうですか?』

「美味しいですね!」

『ふふん♪』ドヤァッ

「でも混んできましたね…」

『花火見れないかもしれませんね…』

《それなら良い場所があるわよ》

『おばあちゃん……』

「でもこの辺は既に……」

《あそこの山、分かる?》

「はい」

《あそこウチの山だから勝手に登っても良いわよ》

「山1つ丸ごと!?」

『流石おばあちゃん!』

《まあね》

『行ってくるね!』タタタッ

「あっちょっ!」

《がんばりなさい》

「……はい」

「結璃愛さーん!」

『はーい!』

「そろそろ行きますよー!」

『分かりましたー!』

「はぐれないように気をつけてください!」

『はぁい!』


「ここらへんかな?」

『綺麗ですね……』

「ここ星もよく見えますね」

『星、綺麗ですね』

「結璃愛さんの方が綺麗ですよ」

『ありがとうございます♪』

「……あの」

『何でしょう?』

「結璃愛さんって、俺と出会えて良かったと思っているんですか?」

『旦那様は?』

「俺は思っていますよ。こんなに素敵な人と付き合えたんだなって」

『私も同じ気持ちです。貴方に出逢えて本当によかったと思っています』

「これからもよろしくお願いします」

『こちらこそ』

「……浴衣、似合ってますよ」

『ありがとうございます♪』

「……あの」

『何ですか?』

「俺、結璃愛さんに言わなきゃいけない事があるんです」

『はい?』

(落ち着け、平常心だ俺!行ける!)

パカッ 


「俺と結婚して下さい」


『…….旦那様?』

「嫌だったら嫌って言って下さい」

『いや……』

「返事を聞かせて貰ってもよろしいでしょうか?」

『……』

「やっぱりダメですよね……」

『……嬉しい///』

「えっ?」

『とっても嬉しいです』

「じゃあ……」

『断るはずないじゃないですか。だって…』


『あなたは私の“旦那様”ですから』


「……結璃愛さんっ!」

ぎゅ~っ!

『旦那様ぁっ!』

「キスさせて下さい!」

『もちろんですっ!』

「んっ……」チュッ♡

〜数分後〜

「ぷはぁっ」

『はぁ……はぁ……♡』

「もっとしたいけど、これ以上すると止まれなくなりそうだしやめておきましょうか」

『そうしましょうか』

ヒュ~ドーンッ!

「あっ!」

『花火ですね!』

「綺麗ですね……」

『来年もまた一緒に見たいですね♪』

「またここに来て見に行きましょう!」

『約束ね?』

「はい!」

(約束だ)

『大好きだよ?旦那様』ボソッ

(可愛すぎるだろぉおおおっ!!)

キラーンッ

『あれっ?流れ星ですよ!』

「こんな事あるんですね!」

「願い事はしましたか?」

『まだしてませんよ〜』

「何を願ったんですか?」

『内緒です♪』

「教えてくださいよ〜」

『だめでーす♪』

「ケチ……」

『ふふっ♪』

「もう一度願いません?」

『はい』

((ずっと2人で暮らせますように))


「綺麗ですね」

『そうですね』

「写真撮りましょう!」

『良いですよ!』

「はいチーズ」パシャリ

『撮れた?』

「バッチリです!」

『見せてくださーい!』

「どうぞ」スッ

『どれどれ……』ジー

「どうかしたんですか?」

『いえ、何でもありませんよ♪』

「帰りましょうか」

『このまま居たいです』

「……そうしましょうか」


『……指輪綺麗ですね』

「それで貯金なくなってしまいました」

『何か旦那様らしいです』

「そうですか?」

「結璃愛さん」

『何でしょう?』

「これからもよろしくお願いします」

『はい。末永くよろしくお願い致します』

「結璃愛さん」

『はい♪』

「好きです」

『私もです』

「愛しています」

「結婚してくれてありがとうございます」

『こちらこそ、私を選んでくれてありがとうございます』

「幸せにしてみせます」

『期待していますね?』

「任せて下さい」


『……流れ星、綺麗ですね』

「はい」

『私の方が?』

「もちろん綺麗です」

「結璃愛さん」

『はい』

「俺と結婚してくれて本当にありがとうございます。俺は世界一の幸せ者です」

『そんなことないと思います』

「どうしてですか?」

『私の方が幸せだからですよ』

「それは無いですね」

『ありますよ』

「いいえ違いますね」

『むぅ……』

「結璃愛さん」

『今度はなんでしょうか?』

「愛してる」

『っ!?な、何ですか!?』

「世界で一番愛してます」

「誰よりも、どんな人より、あなたを愛しています」

『わ、分かりましたから!も、もうやめてくださいよ!///』

「照れてるところも可愛いです」

『うぅ〜///』

「結婚しようって言った時、凄く嬉しかったんですよ?」

「あの時の気持ちに嘘偽りは1つもないです」

「一生をかけて守り抜きます」

『はい♡』

「結璃愛さん」

『はい』

「好きすぎてどうにかなりそうなくらい大好きです」

『っ……♡』

「今すぐ抱きたいぐらいには大好きなんですけど……」

『だ、ダメですよっ!』

「分かっていますよ」

『……でもいつかは』ボソッ

「何か言いました?」

『何も!』

「そうですか」

『……流れ星、綺麗ですね』

「まだ流れてるんですね」

『これ位ずっと続きたいです』

「俺もそう思います」

『……動画ですか?』

「残しておきたいので」

『私の姿も残して下さい』

「もちろんです」

(花火と流れ星と結璃愛さん…何この3つ似合いすぎでは?)

数分後

『……あ、終わってしまいましたね』

「そろそろ帰りましょうか」

『手、繋げばはぐれませんね』

「もちろんです」

「今日は楽しめましたか?」

『はい♪』

「それは良かったです」

『また来年行きましょうね♪』

「はい」

『次は2人で旅行に行きたいです♪』

「良いですね」


終わり


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