2022-08-15 11:32:39 更新

概要

暇でしたので。


前書き

「」が主人公で『』がヒロインです。


「かっ、香澄さん!」

『はい?』

「その……えと……」

『何しょうか?』

「…ぼっ、僕と!付き合ってくだしゃい!」

……やらかしたー!

『ふふっ』

「えっ?」

『良いのでしょうか?このような私で』

「もちろんです!香澄さんが良いんです!」

『……では今からよろしくお願い致します。私の恋人さん♡』

「……良いんですか?」

『ふふっ♪ではまた明日お会いしましょうね!』

「はい!また明日!」

こうして僕は人生初の彼女ができたのだ。

翌日

「おはようございます」

「おっ、おう……」

あれ?なんかみんな元気ないな?

「どうかした?」

「五条さんに彼氏ができたらしいんだよ」

「そ、そっか……」

僕のことだー。まぁ隠す必要もないしな。

「それで今日はその話題持ちきりだよ」

「そんなに!?」

「うん。だって昨日あんなことあったんだもん」

たしかにそうだけどさ……。

「誰かは分からないの?」

「それはまだだな」

「……僕って言ったら怒る?」

「……まじ?」

「うん」

「お前なら良かったよ!みんなお似合いだって言ってるからな!あとでみんなにも言っとくぜ!」

「ありがとう」

でもほんとにこれでいいのか? 教室に行くとクラスの人達が騒いでいた。

「おはようございま〜す」

とりあえず挨拶して席に着いた。五条さんはまだいないのかな? ガラガラッ! 来たみたいだ。

『おはようございます』

みんなの視線が集まる中、彼女は堂々としていた。

そしていつも通り授業が始まった。

最初は緊張していたが、時間が経つにつれて慣れてきた。

隣の女の子をチラ見すると、目が合った。

「……」

香澄さんはかわいいなぁ。

『ふふっ♡』

僕にほほえんだよね?嬉しいな。こっそり手を振ってみると、振り返してくれた。

幸せだなぁ。

昼休みになり、弁当を食べようとカバンを開けると何もなかった。

「……しまった」

そういや今日は作ってなかったんだった。とはいえ何も食べないのもなぁ……。

『どうかされましたか?』

「香澄さん。実は今日弁当忘れちゃったんですよ」

『そうなんですね。では私が買ってくるので待っていてくださいね』

「いえいえ!そこまでしてもらうわけにはいかないですよ!」

『大丈夫ですから』

そう言うと彼女は購買に向かっていった。

数分後、彼女は戻ってきた。

『すいません……もうほとんど売っていませんでした』

「いえいえ!悪いのは僕ですから気にしないで下さい!」

『そうですか……あの……よろしければ一緒に食べてくれますか?』

「もちろんです!というよりこちらからお願いしたいくらいです!」

『良かったです!では向かいましょうか』

彼女の後について行くとそこは屋上だった。

『パン1つでは足りませんよね……』

「気にしないでください!自分のせいですから!」

『ダメです!ちゃんと食べないといけません!』

「じゃあ半分こにしましょう!」

『わかりました!ではいただきましょうか』

2人で食べることにした。

「美味しいですね」

『はい♪とても楽しいです♡』

幸せだなぁ。こんな毎日が続くといいんだけどなぁ。

放課後になった。今日はバイトがあるので彼女と別れて帰ることに。

『ではまた明日お会いしましょうね』

「はい」


翌日。学校に行くと、やはり噂になっていた。

「おはようございます」

「聞いたぜ!五条さんと付き合い始めたんだって?なぁどこまで進んだんだ?」

「おはよう。付き合うって言ってもまだ数日だからなぁ……」

「そうなのか?」

「うん」

「そっか……」

どうしたんだろう?落ち込んでるような気がするけど……気のせいかな? 授業が終わり、帰り支度をしていると彼女に話しかけられた。

『今日はどちらに行かれるのでしょうか?』

「今日はコンビニに行こうと思っています」

『毎日のように働いていませんか?』

「親に縁を切られたので自分で学費を払わないといけないんですよ」

『そうなのですか……もし宜しければ私の家に来られませんか?もちろん無理にとは言いませんが……』

「……行きたいです」

『では参りましょうか』

「はい」

こうして僕は彼女と共に家に向かった。あれ?これっていわゆる「ご両親とのあいさつ」になるのではないだろうか……?

……嫌な予感しかしないなぁ。

そして僕の不安は的中してしまったのだ。

『ただいま戻りました』

「おかえりなさい」

「お邪魔します……」

『あら?その子は?』

リビングに通されるとそこには香澄さんのお母さんがいた。

『こんにちは』

「初めまして。佐藤優人と言います」

『まぁ礼儀正しい子ねぇ〜。あなたも隅に置けないわね〜』

「……何のことでしょうか?」

『ふっふっふ♪隠さなくても良いのよ』

「……」

なんだこの人……怖いぞ。

「それでその……あなたの娘さんとお付きあいをさせていただいております」

『良いのよぉそんなにかしこまらなくて。私のことはママって呼んでちょうだいね』

「……ママ?」

『うーん……ちょっと違うわね。まぁ今はそれでもいいでしょう。香澄をよろしくね』

「はい!」

『ありがとうお母さん!』

「じゃあそろそろ帰ります」

『……この雨で?』

えっ。外を見ると確かに大雨だった。

「そういえば天気予報では夕方から降るって言ってたような……」

『でも傘は持ってきてないんでしょう?泊まっていきなさいな』

「いえ流石にそれは……」

『お父さんには許可を取ってあるわ』

『そうですよ?濡れて帰って風邪でもひかれたら大変ですからね!』

『それに夕食も食べていってほしいのよね。香澄だけだと心配だし』

「わかりました。お世話になります」

『ふっふっふ♪じゃあ早速準備しなきゃね〜。香澄は着替えてきなさい』

『はーい』

初日からいいのかなぁ……。

『ご飯ができましたよ』

食卓にはたくさんの料理が並んでいた。

「凄く美味しそうです」

『たくさんありますから遠慮なく食べてくださいね』

「はい!いただきます」

本当にどれもこれも絶品だった。

『どう?』

「はい!とてもおいしいです」

『よかったぁ~!』

『喜びすぎだよー』

幸せな時間だなぁ。このままずっと続けばいいのに……

夜11時、僕達は寝る支度をしていた。といっても2階の部屋を貸してもらっただけなのだけれど。

『では電気消しますね』

「はい。おやすみなさい」

と言っているが流石に別室だ。まあ恥ずかしいってのもあるけど。

寝るか。


翌日。

「おはようございます」

『昨日はよく眠れましたか?』

「おかげさまでぐっすりと」

『良かったです』

『今日はバイトが無いんですよね?』

「はい」

『じゃあお出かけしましょう!』

「どこにですか?」

『遊園地に行きませんか?』

「遊園地!?」

『ダメ……でしょうか?』

「行きたいです!」

『では決まりですね♪』

こうして僕は彼女とデートすることになった。電車に乗り、やってきたのは遊園地だ。平日ということもありあまり人は多くないようだ。


『まずは何に乗るんですか?』

「そうですね……あれなんてどうでしょうか?」

『うーん……あっ!メリーゴーランドがありますよ』

「乗りませんか?」

『はい♡』

その後、コーヒーカップに乗ったりジェットコースターに乗って楽しんだ。

「次はこれにしませんか?」

『これは……お化け屋敷ですか?』

「はい」

『これはちょっと……』

「じゃあやめときましょうか」

『い……いえ。せっかくですし入りましょうか』

「え?大丈夫なんですか?」

『はい。怖くても一緒に居てくれれば安心ですから』

「わかりました」

『行きましょうか』

「はい」

中に入ると雰囲気が出ていた。

『結構本格的みたいですね……』

「そうですね」

『手を繋いでもらってもいいでしょうか……』

「はい」

手を繋ぐと彼女の体温を感じた。温もりを感じると同時に恐怖心が消えていった。

『行きましょう』

「はい」

「うわぁぁ!!」

「きゃあああ!」

叫び声をあげながらなんとかゴールまでたどり着いた。

『もう無理ぃ……』

「出ますよ」

『はい……』

外に出ると空は赤く染まっていた。

『……ちょっと来るの遅かったですかね』

「そうかもしれませんね」


「最後に観覧車に乗りませんか?」

『はい!乗りたいです』

二人で観覧車の中に入る。ゆっくりと上がっていくにつれて景色が見えてきた。

『綺麗……』

「あの……香澄さん」

『どうしました?』

「これからもずっと僕のそばにいて下さい」

『もちろんです!私からもお願いしますね』

彼女は微笑みを浮かべた。その笑顔は夕日に照らされてより一層輝いていた。


****

「同居、ですか?」

『私の家の方が学校から近いのよぉ〜』

『なに勝手に決めてるのお母さん!?』

『あら?嫌だったかしら?』

『そういうわけじゃないけど……』

『ならいいじゃな~い』

「でも……ご迷惑じゃないですか?」

『ふっふっふ♪二人とも仲良くね〜!』

こうして僕は香澄さんと同居することになったのだ。


「香澄さーん!起きてくださーい」

『ふぇ?朝?』

「そうですよ」

『おはよ〜ございます……』

「早く降りてきてください」

『は〜い……』

「今日の朝食はトーストでいいですか?」

『はい……』

なんだかいつもと違う気がする。

「どうかしたんですか?」

『なんか変な夢見たんだよねぇ……』

「どんな夢です?」

「えっと……」

思い出せない。何か大切な事を忘れているような……。でも多分気のせいだろう。

「忘れちゃいました」

『そっかぁ』

「それよりご飯にしましょう!」

『はーい!』

2人で食べる食事はとても美味しかった。

「今日もバイトがあるので行ってきますね」

『うん!頑張ってね』

「ありがとうございます」

『いってらっしゃーい』

「いってきます」


『ふぅ……疲れたぁ』

私は今お風呂に入っている。あんなに働かなくていいのかな……?まあ優人さんも優しいし楽しいから全然問題ないんだけど。

「ただいま帰りました」

『おかえりなさい!』

「今日はハンバーグを作ってみたのですが……いかがでしょう?」

『とってもおいしいです!』

『毎日こんなに幸せだと少し不安になりますね……』

「どうしてですか?」

『だってずっとこのままの生活が続いたらいいなぁって思うし……』

「じゃあその夢叶えましょうよ」

『え?』

「だから僕と結婚してください」

「はい!」

『やったー!!』

「これでようやく言えた……」

『嬉しい!大好きだよ♡』

「僕もです」

こうして二人の生活が始まった。この先何があろうと僕は彼女を愛し続ける。それが僕の誓いだ。

〜fin〜


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