2022-02-09 14:26:41 更新

次の日

チュンチュン……ピチチッ

『ん……朝……』モゾモゾ

「おはようございます」ニコリ

『ひゃうっ!ど、どうしました!?』

「つい出来心で」

『もぉ///』

「すみません……」

『良いですよ』

「今日は何をしようか」

『そういえばこの辺って海ありますかね?』

「ギリ閉じてないですね!」

『最後ですかね』

「そうですね」

「行ってみます?」

『行きたい!』

「じゃあ準備してきてください」

『はい!』

〜数分後〜

「お待たせ〜」

『早かったですね』

「着替えただけなので」

『なるほど……』

(やっぱりカッコいいなぁ)

(水着可愛いなぁっ)

「どうかしたんですか?」

『いえ、何でも無いです』プイッ

「変な人ですね」

『早く行きましょっ♪』グイグイ

「ちょっ、引っ張らないでくださいよ!」

〜移動中〜

「着きましたね」

『人多いですね』

「湘南で良かったんですか?」

『はい!』

「とりあえず入りますか」

『そうしまょう』

ザブーン!!︎

『気持ちいい〜』

「確かにこれは最高だな……」

パシャッ!

「うわっ!」

『楽しいですよ!』

「やりましたね~!」

パシャッ!

『きゃっ♪』

「もう1回!」

『何度やっても同じじゃないですかぁ!』

「それもそうですね」クスッ

『あそこの岩場まで競争しません?』

「負けても知りませんよ?」ニヤリ

『負けませんよ!』

タッ!

「あっ、ずるい!」

『早い者勝ちですぅ♪』

タッ!タッタッタッタッタッ

「くそっ……」

『私の勝ちです♡』ドヤァ

「仕方ないですね」

『かき氷買って下さい!』

「分かりました」

「どれが良いですか?」

『ブルーハワイとイチゴをお願いします』

「了解です」ニコッ

『ありがとうございます♡』

パクッ

『美味しい〜♡』

「それは良かったです」ニコニコ

『次はどこに行きます?』

「とりあえず着がえません?」

『まだ泳ぎますよ?』

「俺は少し休憩したいので……」

『わかりました。じゃあ更衣室に行きましょう』

テクテク……スタスタ……ザパーン

『ふーっ……楽しかったですね♪』

「そうですね」

『また来年も来たいな……』

「そうしましょうか!」

『それじゃあ私はもう少し泳ぎます』

「はい、気をつけて」

『あなたもね?』チュッ

「!?︎///」カアァァ……ボフンッ

『ふふっ、顔真っ赤ですよ?』

「不意打ちは卑怯ですよ……」

「反則です……」

『ごめんなさい』

「本当に悪いと思ってるのか怪しいところだが許すしかないか」

『ありがとうございますっ!』

(こうして水着ではしゃぐ結璃愛さんを見ているだけってのも良い物だなぁ)

「じゃあ俺も泳いでくるかな」

『はいっ!』

〜10分後〜

バシャバシャーン

『ぷはぁっ!』

『疲れたぁ……でも楽しいです!』

「そうですn……うわっ!」

『ふふっ♪』

「ちょっ…かけないで下さいよっ!」

『きゃっ♪やりましたね!』

「やったな!?︎」ガシッ

『ひゃうんっ!!』ビクゥッ

(やばい、理性飛びそうだ……)

『ちょっとぉっ!』

「あっ!すっ、すみません!」

シュン

『良いんですよ?別に』

『……このまま抱いてくれて』

「…………」

『冗談ですよ?そんなに真に受けなくても大丈夫ですよ?』

「心臓止まるかと思いましたよ……」ハァ……

『さっきのお返しですよ!』フンスッ

「仕返し……」

『違います!私だってドキドキしてたんですからね!』

「……?」

『旦那様ってたまに凄く鈍いですよね』

「ええっ?」

『というかいつまでこうしてるんですか?』

「あっ、そういえば……」

『もう離してくれないと困りますよ?』

「嫌だったら言ってくださいよ?」

『……嫌じゃないから言ってないんですよ』

「そっか……」ナデナデ

『んぅ……』ピクッ

「可愛い……」

『もっと撫でてください♡』スリスリ

「こうですか?」ヨシヨシ

『気持ちいいですぅ〜♡』

「良かったです♪」ニコッ

『そろそろ上がりませんか?』

「俺もう少し泳ぎたいです」

『さっき上がりたいとか言ってたのにぃ』

「水着見たいだけです」

『写真も撮ってませんから』

「まあそうなんだけど……」チラッ

『?』

「なんでもありません……」

『じゃあ撮りましょっか!』

「はい!」

パシャッ

『もう少し泳ぎます!』

「そうですね!」

この後1時間位泳いだ。

「疲れましたね…」

『もう上がりましょう』

「そうですね」


「この後どうします?」

『このまま鎌倉行っても良いですけど』

「湘南で遊びません?」

『そうしましょ!』

「何するんでしたっけ」

『まずは江ノ島水族館に行って、その後江ノ電に乗ります!』

「了解しました!」

『早く行きましょ♡』ギューッ♡♡

「はい!」

〜移動中〜

「着きましたね!」

『楽しみです♡』

「水族館好きですか?」

『もちろんです♪』

「俺も好きです♪」

(この笑顔が見たくて連れてきたんだよなぁ)

『入りましょっ!』

「そうですね」

入館

「おおお〜」キラキラ

(綺麗だなぁ)

『すごいっ!』

「ほんとだ」

(魚ってこんなにいるんだなぁ)

『凄いですよ!ほらっ!』

(こっち向いてくれた)

「かわいいですよ」

『私じゃないですよぉ!』

「違うんですか?」

「じゃあ誰ですかね?」

『あなたしかいないでしょう!』

「なんのことでしょうかねぇ?」ニヤリ

『いじわるしないで下さいよぉ!』プンスカ

「ごめんなさい」

『許しません!』ポカポカ

「痛いですって!」

『もぉ///』

「許して下さい」

『ぎゅーってしてくれたら許します』

「分かりました」

「これで良いですか?」ダキッ

『はい……♡』

(幸せすぎる……)

「次はどこに行きますか」

『ぺんぎんさんが見たいです!』

「わかりました♪」

〜移動中〜

「ここかな?ペンギンいるみたいですよ♪」

『わあっ♪いっぱいいますよ♡』

「可愛らしいですね♪」

(癒される……)

『ずーっと見てられますね♪』

「はい!」

じーっ

『……私見てどうするんですか///』

「いやぁつい」

「すみませんでした……」シュン

『別に怒ってないから大丈夫ですよ?』

ナデナデ

「ありがとうございます……」

『次に行きましょう?』ニコッ

「はい!」

〜移動中〜

「結構歩きますよね……」

『そうですねぇ〜』

「足大丈夫ですか?」

『私は大丈夫ですよ?』

「良かったです♪」ニコッ

『ふぇ!?︎』ドキィッ!!︎

「?」キョトン

(顔赤くなってる?)

『なんでもありません!』プイッ

「?」

(気のせいだったのかな?)


『これがクリオネ…ですかね?』

「ちっさ」

『ロマンがないですね』

「やっぱそういう感想になりますよね」

「クラゲコーナーだってさ」

『行きましょ♡』

「はい!」

〜移動中〜

「クラゲ可愛いですね」

『そうですね♡』

「なんか眠くなってきた……」ウトウト

『寝てもいいんですよ♡』

「お言葉に甘えて……」

ぴとっ

『すぅ…すぅ……zZ』

(可愛いなぁ)

10分後

「そろそろ起きてください」ユサユサッ

『うぅ〜ん』パチッ

「やっと起きた」

『おはようございます♡』

チュッ♡

「えっ?」

『ちゅっ♡』

「ちょっ!」

『くらげ見ましょっか』

「あっはい」

「クラゲってこんなにいたのか」

『綺麗ですねぇ♡』

「そうですね♪」

『次は…あっ!イルカショー始まります!』

「早く行きましょう!」

「楽しみです♪」

『楽しみですね♪』

「そういえば、今更ですけど、俺が払わないでいいんですか?」

『気にしないでください!』

「でも、申し訳ないというか」

『私が払いたいだけなので!』

「いやお金足ります?」

『桜坂の金使い放題ですから!』

「うわぁ…」

『着きましたよ!』

「人多いなぁ」

『最前列いきましょ!!』グイグイ

「はい!」

席に着く

「始まるぞ〜」ワクワク

バシャァアアン!!

「おお!!」キラキラ

『すごっ!』キラキラ

「すごい迫力ですね!」

『はいっ!』

バシャアーッ!

「『うわっ!』」

「かかっちゃいましたね」

『でも楽しいです!』

「よかったです♪」

(楽しんでくれてるみたいだ)

(もうすぐ終わる……)

(楽しかった……)

『今日はありがとうございました♪』

「いえこちらこそ」ペコリ

(また来よう)

『じゃあ帰りますか!』

「はい♪」

『……江ノ電乗ってないじゃないですか!』

「そうでした!」

「乗りますか!」

『はい!』

「混んでますねぇ」ギュウギュウ

『密着してますね///』ドキドキ

「はい……」(胸当たってるんだよなぁ)

『旦那様?』

「はいっ!?」

『ぷっ……何ですかそれ?』

「緊張してまして……」

『そうなんですか?』クスッ

「笑った……」

『すみませんw』

「良いですよ♪」

ニコッ

「うっ!」キュンッ!

〜江ノ島駅〜

『着いちゃいましたね』

「はい」 

『お腹空きました……』

「確かに」グゥゥゥゥゥゥ

『……ご飯食べてからにしましょうか』

(恥ずかしいな……)

『お腹が鳴るのは普通ですよ』

「すいません……」

『ここのカフェとかどうです?』

「おしゃれですね」

「入りましょう」

カランコロン

「いらっしゃいませー」

「2名様でしょうか?」

「はい」

「では奥のテーブルへどうぞ」

「メニューをお持ちしますので少々お待ち下さい」

『空いてて良かったですね』

「料理全部おしゃれですよ!」

『ですね!』

「お待たせしました。本日のランチセットになります」

「おぉ!」

『美味しそう♡』

「いただきます!」

モグモグ

『ん〜♡おいしい♡』

「うまい!」

『どうぞ♪はいあーん♡』

「えっ?自分で食べられますよ?」

『いいから♡はい♡』スッ

「あ〜ん」パクッ もぐもぐ

「おいひぃれふ♡」(めっちゃうま!)

『それは良かったです♡』

「俺のもどうぞ!」

『そのまま口に入れて下さい♪』

「はいあーん」

『ぱくっ♡』モグモグ

「どうかな?」

『とっても美味しいです!』ニコリ

「そっか!ならよかったです!」

(可愛いなぁ)

『次はどこ行きましょうか?』

「うーん、というか宿探した方が良くないですか?鎌倉行くなら明日の方が良さそうだと思っているんですけど」

『それなら桜坂グループが経営しているホテルがあるのでそこにしましょうか』

「凄いな…」

『もう少し湘南を楽しみましょうか』

「そうしましょ♪」

(海綺麗だな)

(夕日綺麗……)

(この時間がずっと続けば良いのに……)

『綺麗です』

「写真撮っても良いですか?」

『もちろんです♪』

「撮りますよ〜」パシャッ

『綺麗に撮れましたか?』

「もちろんですよ」

(後で送っとこ)

『私にもお願いできますか?』

「はいっ!任せて下さい!」

『じゃあ私がシャッター押しますね♪』

「ありがとうございます!」

『いきますよ〜』

ピッピッ

「こっち来て下さい!」

『は~い♪』

ぐいっ!

「うわっちょっ!」

パシャッ

「これはくっつきすぎじゃないですか?」

『そうですか?』

「でも良いの撮れましたね」

『はい』

「次は…どうします?」

『ショッピングモールとか!』

「じゃあ急いだ方が良いですね」

「急ぎましょ」

タッタッタ

(手繋げないかな?)

(あっ……チャンスかも)

(よしっ今度こそ……)

ギュッ

(やった!握れた!)

(あったかいなぁ)

(なんかドキドキする……//)

『別に握りたいならいつでも良いですよ?』

「えっ?」

『私達は“夫婦”なんですから』

「ふっ!…そ、そうですね」

「でも今は離さないでください」

『分かりました』クスクス

「はい!」

湘南シティモール

『大きいですね……』

「やっぱおしゃれですね」

「服見に行きません?」

『そうしましょう!』

〜洋服屋さん〜

『これとかどうですか?』

「試着してみてください」

『はい!』

タッタッ 〜数分後〜

『どうでしょう?』クルリ

「おぉ〜かわいい!」

『ありがとうございます♪』

「こっちも着てみて下さい!」

『あまり着ない感じですね』

「秋っぽいと思うので」

「これも似合うと思います!」

『では着替えてきますね』

スタスタ

(やっぱり結璃愛さんスタイルいいからなんでも似合っちゃうんだろうな)

『ど、どうでしょうか?』

「……可愛い」

「買おう」

『えっ!?︎そんな悪いです!』

「俺がプレゼントしたいんですよ!」

『そっ、そういうものなんですか?なら遠慮なく頂きます』

「はい!」

『次は旦那様の番です』

「あっはい」

5分後

(全然決まんない…あっこれだ!)

「こんなんで大丈夫ですか?」

(めっちゃダサいんだが……)

『全然OKですよ♡』

「良かった……」

『次行きましょうか』

「はい……」

「ちょっとトイレ行って来ますね?」

『わかりました。ここで待っています』

「すぐ戻ります」

テクテク

(さっきの店員さんの視線…絶対変だよね)

(早く戻ろ)

タッタッタ

(あれ?いない?)キョロ

(ん?あの人ってさっきの店員さんだよね?何して……っ!結璃愛さん!?)

「結璃愛さん……その人は?」

「誰?」

『桜坂グループの社長の娘です』

「へぇーそうなんだ〜」ニヤァ

「ねぇ君ぃ〜」

「はい?」

「桜坂グループと仲良くなりたくないかい?」ボソッ

「っ!!」

『というより私が娘ですけどぉ……』

「俺らと楽しい事しよーぜ!」

ぐいっ

『やめてくださいっ!』

「何してんだよっ!」

俺はそいつらから結璃愛さんの手をふりほどいた。するとそいつらは俺を殴った。

「邪魔すんじゃねえぞガキィ!」バキッ!

「痛いなぁもう!せっかく楽しく遊ぼうと思ったのによォ!」ドカッ!

「お前らもこいつの友達なんだろ?一緒に楽しませてやるよw」ゲシッ!

「結璃愛さんに……触るなぁっ!」

多分数発殴った後に飽きたのか帰った。

『……だ、旦那様?大丈夫ですか!?』

「はいっ…一応は」

「それより怪我とかありませんか?」

『私は平気です』

「よかった……本当に」グスッ

『ごめんなさいっ……私のせいなのに泣かせちゃいました……』ポロポロッ

ギュッ

「無事でいて欲しかったんです」

『無理はしないで下さいよ……?』

「はい」

『旦那様は何か欲しい物ないですか?』

「えっ?」

『お礼です』

「あっはい」

『……格好良いですよ』

「あっ…ありがとうございます!」

『行きましょうか』

「何欲しいかな……」

「あっ鞄欲しいです!」

『分かりました!』

鞄屋

「どれが良いかな……」

「これなんかどうでしょう?」

『あ〜それも良いですね!』

「そっちも?」

『これが似合うと思ったので』

「じゃあどっちも背負ってみるので判断してもらって良いですか?」

『はいっ!』

「まずはこっちで」

『ふむふむ』

「結璃愛さんが選んだのがこれです」

『なるほど』

「どっちか決めて貰えませんかね?」

『ではこっちにしましょう』

「えっと……こっちですか?」

『はい』ニコッ

(可愛いな……)

〜数分後〜

『今日はありがとうございました』ペコリ

「いえこちらこそ」

ぐうぅぅぅっ

『あっ……』

「何か食べましょうか」

『あっ!コース料理あるんですね』

「ここにしましょうか」


「美味しい……」モグモグ

(この店にして正解だった)

『私にも一口下さい』

「いいですよ」スッ パクッ

(間接キス……)カァ//

『んっ!おいしい♡』

「ですね!」

「デザートもあるみたいですよ」

『ほんとだ〜』

「頼みますか?」

『そうします』

(こういう時って何を頼むのが正しいんだろう……)

(とりあえず無難なもの頼んどくか)

店員さん

「ご注文をお伺いします」

「ショートケーキと紅茶2つお願いします」

「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

『楽しみです!』キラキラッ

「結璃愛さんって甘いもの好きですね」

『大好物です!』ニコニコ

「俺もです」

『はいっ!』

「ははっ」

『ふふっ♪』

「結璃愛さんの笑顔は癒されますよね〜」

『そんな事無いと思いますよ?でも凄く嬉しいです♪』

「結璃愛さんの笑った顔は凄く綺麗だから大好きです」ボソッ

『っ!?︎な、何ですかそれっ!』

「本心ですよ?それに照れた結璃愛さんの顔もまた可愛くて好きです」

『もうっ!///知らないっ///』プイッ

「怒らないで下さいよ〜」ナデナデ

『撫でてもだめです!もう知りませんっ!』

「すみません…許してくれませんか?」

シュンッ

『うっ……その表情ずるいです……』

「ごめんなさい。何でもするので機嫌直して下さい」

『……ならさっき言ったこともう一度言って下さい』

「へっ?」

『今度は……私の目を見て』

「わ、分かりました」

「俺は結璃愛さんの事が好きです。誰よりも何より一番に……そして結璃愛さんの笑った顔は凄く綺麗だから大好きです。それに照れた結璃愛さんの顔もまた可愛くて……だから俺は結璃愛さんの全部が好きです」

『……はい』ポッ

「これで良いですか?」

『はいっ……』テレテレ

「良かった……」

『デザート来ましたよ!』

「あっはい!」

(切り替え早いな……)

「いただきまーす」

パクッ

「うまっ!」

『あっそれわかります!』

(やっぱ女の子と一緒に食べるご飯は最高だな)

〜食事中〜

「そろそろ帰りましょうか?」

『宿に行きましょう』

「車とかないですよ?」

『中村さんを呼びましょう』

「良いんですか?そんな私用で呼んで」

『多分大丈夫です』

何やかんやで宿に行った。

「でかっ……」

『鎌倉の中でも特に良いんです』

「な、何これ」

「部屋が1つだけ余ってる……」

(値段が気になる)

〜数分後〜 コンコンッ ガチャッ

「おっ来たね」

『お母さん達もいたんだ』

「ご飯食べた?」

『でもまだいけるよ』

「凄っ……」

「じゃあ行こうか」

『うん』

「私はここで待ってますね」

『旦那様も来て下さいよ!』

「いや俺もう」

『……おねがいっ♪』うるうる

「ううっ……じ、じゃあ行きましょうか!」

「結璃愛って小悪魔な所あるわよね」

『そうかな?』

「ビュッフェか割烹料理どっちが良い?」

『じゃあ割烹料理かな』

「分かった。予約してくるから少し待っといて」

『はーい』

「結璃愛はどうするの?」

『同じので』

「了解〜」

「結璃愛はここ座ってて」ポンポンッ

『ありがと』

「何が来るんですかね」

『任せときましょっか』

「ですね」

10分ほど待つと、

「お待たせいたしました。こちら前菜になります」コトッコトコッ

『美味しそうですぅ〜』キラキラッ

「ですね」

『では早速食べようと思いますっ!いっただきまぁす♡』

「いただきます」

もぐもぐ

『美味しいです!』

「本当ですね!」

「湘南の野菜って美味しいでしょ?」

「『はいっ!』」

「こらそこハモらない」

「すみません。つい癖で」

「ふふっ♪仲良しさんですねぇ〜」ニコニコ

『あらっ♪ありがとっ♪』

「あれやってよ!あーんってやつ」

『み、見られながらだと照れるなぁ』

「お願いっ!」

『ええ……』

「お、俺からもお願いします」

『しょうがないですねぇ……はい口開けてください』

「あむっ」パクッ

『えへへ///』テレテレ

「可愛い……」ボソッ

『聞こえてるんですよぉ!』

「ごめんなさい」

『謝らなくて良いですっ!』

「何すかそれ」

「夫婦喧嘩は犬も食わないよ?」

「えっ!?︎」

「違うのかしら〜?あんなにイチャイチャしてたくせにぃ〜?」ニヤァ

(この人楽しんでやがる)

「そうですけど?」

『えっ!?』

「旦那君はすんなり行ったわね~」

『旦那君って何!?』

「ほらスープ来たわよ」

「無視しないでください……」

(絶対わざとだよな?)

『湘南野菜のスープです!』

「あぁ~美味しぃ~っ」

「本当に美味いな……」

『ですよね!!』ニパッ

(こんな笑顔向けられたら惚れるしかないじゃん……)

『ん?』

「魚料理も来たわよ!」

『これは凄いです!』

「船盛りって初めて見たかもしれません」

「あらそう?」

「はい」

「ではお召し上がり下さいませぇ〜」

ペコリッ

『どれも美味しそ~っ!』

「鯛とか鮪とか……大トロですよ!」

『早速食べましょう!』

「はい!」

『頂きますっ♪』

ぱくっ

『おいひ~っ!』

「なくなった……」

『あーんして下さい!』

「はいっあーん」

『んっ!』

「ありがとうございます。結璃愛さんどうですか?」

『最高ですっ!』

「良かったわ〜♪」

「鮪美味しいです!」

「そうね~」

「こちらメインです」

『肉だぁ~っ!』

「ステーキですよ!」

「楽しみですね」

「ではお召し上がりください」ぺこり

『いただきますっ!』

ガブッ

『美味しすぎるぅ〜』キラキラッ

「美味しすぎますよね〜」

『はいっ!そうだ!旦那君!はいあーん♡』

「あーんむ!美味しいですよ!」

「ふふっ♪仲良しさんだこと♪」

「そう見えるなら嬉しいです」

「そうにしか見えないわよ」

「確かに」

『恥ずかしいからもう辞めてくださぁい!』

「嫌だ♪」

『うぅ……』

「そう思ってなかったんですね…」

『そ、そんなことないですよ!

「じゃあもう一回あーんして下さい」

『えっ!?』

「やっぱりだめですか……?」シュンッ

『や、やりますよぉ……///』

「やった!」

『はいあーん』

パクッ

「めっちゃうまいです」

『でしょ!』ドヤッ

「なんで自慢げなんですか…?」

『私にもあーんして下さい!』

「はいあーん」

『あっむっ!これもおいしいですね!』

「うん」

(なんか餌付けみたいになってるな)

『何か思ってますね?』

「いや何も!」

『まあ美味しいので許します』

「良かったぁ」

『美味しかったですね』

「デザートは何にする〜?」

『わらび餅にしましょうか?』

「良いですね」

『私も同じので』

「かしこまりした。少々お待ち下さいませ」ペコリ

『はい!』

「わらび餅好きなんですか?」

『もちろんです!』

ガララッ

「ご注文をお伺いしに参りました」

『わらび餅を4つお願いします。あとプリンとガトーショコラとショートケーキと…』

「かしこまりました」ペコッ

(全部頼む気なのか……?)

「以上でよろしいでしょうか?」

『はい大丈夫です』

「では失礼致しました」

スタッ スタタッタ…….

「結璃愛さん?頼み過ぎじゃないですか?」

『甘いものは別腹なので問題ありません!』

(そういうものなんだろうか?)

「そうなんですかね……」

『それより旦那君も頼んでいいんですよ?』

「遠慮しときます。俺はコーヒーだけで十分です」

『そうですか……』

「はい……。あの結璃愛さん」

『な、何でしょう……?』

「ただちょっとずつもらって良いですか?」『ど、どういう事ですk……あっ!私の食べかけが欲しいってことですよね!』ニヤリ

「えっ!い、いや違いますけど」

『ちょっとずつ食べれば良いって事ですよね?じゃあはい、あーんっ♪』

「……」

パクッ

『どうです?』

「味がよく分かりません」

『そっか♪』ニマニマ

「顔赤いですよ」

『きゅ、急に名前呼びするからですよ!それに旦那君のせいだし!』プイッ

「ん?」

「俺のせいですか!?」

『そうです!』

「そうだったんですね……すみませんでした……」しゅん……

『べ、別に怒ってないですよ……?でも次からはちゃんと呼んでください……///』

チラッチラッ

「わかりましたよ……ゆ、結璃愛……///」

『……やっぱりさん付けで良いです///』

「若いって良いわねぇ~」♪」

「そうだよね〜」ニコニコ

〜その頃のお母様方は〜

「あらぁ♪可愛いわぁ♪」パシャッパシャッ カチャッカチャンッ ←カメラの音

「本当だね〜」パシャッ カチャッ

「『と、撮らないでよっ!』」

「だってぇ可愛すぎるんだもん♡」

「わかるぅ♡」

『もうっ!恥ずかしいから辞めてよね!』プンスカ!

「わかったからそんな怒らなくても」シュン

『ふぅ……やっと辞めてくれた』

「プリン食べて機嫌直して下さい」

『あーんしてくれたら直します!』

「はい」

パクッ

『おいひぃれしゅ』モグモグ

(噛んじゃったのかな?)

(かわいい)

(写真撮りたい)

『次はガトーショコラを食べさせて下さい!』

(まだ食べるのか!?)

(太るぞ)

(それはないな)

(もしやこれ以上胸に行くの!?)

『何してるんですか?』

「いえなんでも」アセアセ

『早く食べさせてください!』

「はい!」

『あむっ!これも美味しいですね!』

「良かったです」

『最後にプリンをお願いします!』

「かしこまりました!」

スッ

『さっきより量多くないですか?』

「そうですか?」

「気の所為じゃないかしら?」

「そうですよ」

(絶対わざとだよぉ!)

(バレたかぁ)

『まあいいか。いただきます』パクッ

((ドキドキ…….))

『甘いですっ!』

「良かったぁ」

「結璃愛ちゃん、口元についてるわ」

『え?どこですか?』

「ここよ」フキフキッ

チュゥ……..ペロッ……..ゴクリッ……..

「これで大丈夫よ。取れたわ」

『それやめてって言ってるよね!』

(羨ましいなぁ)

『旦那様?口に付いてますよ』

「どこですか?」

「取ってあげるね♪」ペロッ……..

ジュルッ……..ピチャッピチャッ

「なっ!?何をしているんですか?」

『すっ、すみませんっ!つい』

「……俺もそれやって良いですか?」

『ど、どうぞ』

「では失礼致します……」ペロッペロリ……

『くすぐったいです……///』テレリリン……

「ご馳走さまでした……」ボソッ……

『何か言いました?』

「なっ何も言っておりませんが!?」

「そろそろいちゃつくのをやめなさい」

「はい…」

「な~んてね♪本当は私も見たいわよ」

『何それぇ……』

「じゃあそろそろ帰るわね」

『えっ?』

「いや部屋別だから」

『そっか』

ガチャバタン……

「お風呂沸いたから先に入っていいですよ」

『ありがとうございます』

ガララララ……

『きもちいいぃ~っ』

(1人で入るのも久しぶりだなぁ……今まで旦那様と入ってたからなぁ…まあ混浴がないからしょうがないけど)

(……こんなに寂しいなんて)

『旦那様ぁ……』

「…呼びました?」

『えっ!?ここ女湯ですよ!?』

「ホテルの人に許可もらいました」

「それにしても早いですね」

『なんで入ってくるんですか!』

「一緒に入りたかったからに決まってるじゃないですか」

『うぅ……///』

「だめでした?」

『嬉しいですよ♪』にこっ

「ぐふっ!?」

(な、何だこの破壊力)

(可愛いすぎる!)

『背中流してもらえます?』

「あっはい」

シャカシャカ キュッキュッ

(柔らかい肌触りだな……)

(気持ち良すぎる)

「結璃愛さんって髪綺麗ですね」

『ケアはしてるので』

「サラサラですね」

くんくん

「良い匂いっ……」

『ちょっ!嗅がないで下さいよぉ』

「嫌です♡」

(これは癖になる)

「洗い流すんで目を閉じてください」

ザバー

『ありがとー♡』ニコッ

「いえいえ」ドキッ

『嗅いでませんよね?』

「もちろんです!」

(良い匂いだったなぁ)

『次私が洗ってあげます!』

「お願いします」

シャカシャカッ

(細い腕なのに意外とたくましい……)

(綺麗なお腹してる)

(たくましい体付きしてるなぁ)

『終わりました』

「ありがとうございます!」

「次は俺の番ですね」

『はい!』

「痒いとことかないですか?」

『大丈夫です!』

「では流していきますね」

ザーザァー

『さっぱりした〜』

「では出ましょうか」

『そうしましょ♪』


『この部屋ベッド1つですね……』

「まあ俺達毎日2人で寝てますし」

『……狭くないですか?』

「全然平気ですよ。むしろ密着できて良いぐらいですよ」ギュッ

『っ!……私もです』

「結璃愛さんの事好きです。大好きです」

『私も好き。大好きだよ。旦那様のこと』

「おやすみなさい」

『おやすみなさいっ』

翌朝

「おはようございます」

『おはよ〜♪』ぎゅっ

「今日も可愛らしい笑顔ですね」

チュゥ……ペロッ……ゴクリッ

「朝ごはん食べに行きませんか?」

『行きたい!』

会場

「おはよー」

『お母さん達早いね』

「この後仕事だからね」

『朝はビュッフェなんだ』

「良いですね!」

「和食もあるわね」

『美味しそうだね』

「取ってきましょうか」

『一緒に行きません?』

「もちろんです!」

「沢山取りましたねぇ〜」

『いっぱい食べたくて///』テレリリン……

「いただきまぁす」パクッモグモグ

(やっぱり夫婦だなぁ)

『おいひぃれふ』

「良かったです」

「口に物入れて喋んないの!」

『ごめんなさい』

「仲が良いことで結構」ニヤニヤ

(昨日もやってたのかしら?)

「そろそろ行くわ」

『それじゃあね』

「ばいばーい!」

両親は返って行った。

「行っちゃいましたね」

『この卵焼き美味ですよ!』

「じゃあ取ってきます」

『私の食べれば良くないですか?』

「それもそうですね」

『はいどうぞ♡あーんっ♡』

「えっ!?いいんですか!?」

『良いんですよ♡』

「はむっ……おいしい!!」

『でしょ?♡』

(これ間接キスじゃん!!)

『ふぅ、満腹です!』

「そうですね」

『今日は鎌倉楽しみましょう!』

「とりあえず鶴ヶ丘八幡宮行きましょうか」

『そうですね!行ってみましょ!』

「はい!」


『ここが鶴岡八幡宮?』

「みたいです!」

『なんか凄く大きいです!』

「見上げるだけで首痛くなりますもん」

『参拝しましょうか』

「はい」

『参拝のルールはですね』

「実は俺ちゃんと知らないんですよね」

『まずは手水舎に行って手を清めます』

チャプッチャプン ジャブジャブッ パンパン

『次に口をゆすいで柄杓に水をすくって左手にかけます。そして右手にかけて最後にもう一度口をつけて飲みます』

「なるほど」

「やってみようかな……」

『その後御神木に向かって一礼します』

「こうですか?」

『そうです!』

「次は何をすれば?」

『賽銭箱の前にある鈴を鳴らします』

ガランガラン チリンチリーン

「次は?」

『二回拍手して一回頭を下げてもう一回って感じです』

「こんなんで良いんですかね?」

『多分大丈夫です』

パチッ パチンッ

『最後は拝礼をして終わりです』

「これで終わりなんですね」

『帰りましょっか♪』

「何お願いしたんですか?」

『言わないのがルールです』

「なるほど」

((ずっと2人でいられますように))

「おみくじ引きません?」

「良いですよ」

1本200円だった。

「俺は吉ですね」

『私は凶です……』シュン

「そんな落ち込まないでくださいよ」

『でもせっかくのデートなのにぃ』

グスッグスッ

「一緒に居れば大吉ですよ!」

『そうですね!』


「クレープありますけど食べます?」

『食べますっ!』

「どれにしましょう」

『チョコバナナクリームチーズケーキミックスベリーソース入り下さい!』

(名前長いな……)

「俺はいちごクリームで」

『美味しいです!』

(可愛いなぁ)

「美味しかったです」

(あっという間に食べちゃった)

『私もですっ』ニコッ

(幸せだなぁ)

(結璃愛さんと結婚できたらもっと幸せなんだろうな)

(プロポーズしたい)

(というか結婚してたわ)

2人は大仏を見に行った。

「でかっ……」

『大きいですね〜』

「写真撮りません?」

『撮りましょう!』

パシャリ

「よしっ!」

『後で送ってくださいね♡』

「もちろんですよ」

『ありがとうございます♡』

「ここ中入れますよ!」

『えっ!?入りたいですっ!』

「行きましょうか!」

(さっきからテンション高いな……)

(やっぱりカップル多い……)

『あっ!あの子達恋人繋ぎですよ!』

「ほんとですね〜」

『羨ましい……』ボソッ

「え?何か言いました?」

(今なんて言った?)

『私もああいうのに』

ぎゅっ

「……こういうことですか?」

『……はい///』

「じゃあ俺らもやります?」

『や、やる!!』

ギューーーーーー

「どうですか?」

『……どきどきします』

「ドキドキするね」

『うん、すごく……』

「そろそろ出ますか」

『そうですね』

〜銭洗弁財〜

『お金を洗うとご利益があるんですよ』

「へぇ〜」

ザバーザバー

『10万円くらいありそうですね』

「確かに……」

『洗った金は使った方が良いんですかね』

「まあそうでしょうね」

『じゃあ小町通り戻りましょうか』

「はい!」

『鳩サブレー買ってないですし!』

~小町通り~

「これですか?」

『それです!』

「買いますか」

『はい!あと鎌倉コロッケも』

「それもですか?」

『はいっ』

「わかりました」

『すみませーん♪これください』

「かしこまりました」

「結構量あるんですね」

『いっぱい食べるので』

(どこに入るのか気になる)

「次どこにしますか?」

『とりあえずコロッケ食べましょう』

「了解です」

パクッモグモグ

『美味しいです!』

「ですね」

『一口どうぞ♪』

「いただきます」

パクッモグモグ

『どっちが美味しい?』

「甲乙つけがたいです」

『なら半分こしません?』

「良いですけど」

『はい♪』

「いいんですか?」

『良いですよ♡』

「じゃあはいこれ」

『ありがとうございます』

(間接キスだぁ……)

(意識すると恥ずかしいな)

(でも嬉しい)

(結璃愛さん可愛い)

(なんか顔赤くなってる)

(照れてる?)

(可愛いなぁ)

(このままずっと一緒に居られたら良いのに)

「居られますよ」

『えっ?』

「俺達は夫婦ですから」

『……もぉ///』

「帰りましょうか!」

『はいっ!』

(もうすぐ終わりだな)

『今日楽しかったです!』

「良かったです!」

『また来年も来たいです!』

「もちろんです!」

(この笑顔を守りたい)

(ずっと一緒に居よう)

『少し早いですけどご飯にしません?』

「良いですけどどこにします?」

「結璃愛さんの好きなところにして下さい」

『本当ですか!?』

キラキラ

「はい!」

『やった!』

『何が良いかな〜』

(結璃愛さんに任せておけば間違いないな)

『あっ!』

「どうしました?」

『ここにします!』

「ここって……」

『はい♡私のお気に入りのお店なんですよ』

「行きたかったところなんですね!」

『そうなんです!』

カランカラン

『いらっしゃいませっ!』

『久しぶり♡』

『えっ!?』

『えっ?あれ覚えてない?』

「えっと……」

『ほら!前に私がナンパされてた時に助けてくれた人だよ♡』

「あー!あの時の!!」

『思い出した?♡』

「はい!あの時はありがとうございました」

『いえいえ!君もかっこよかったよ』

「あっいや」

『あの時も今も彼氏だから///』ボソッ

『ふぅーん』ニヤリ

『そっかそっか〜♪』ニマニマ

『ごゆっくり〜♡』

バタンッ

「あの人は知り合いですか?」

『はい!近所に住んでいたのでまぁ……いわゆる幼なじみってやつです!』

「へぇ〜」

『さっきはああ言ってくれたけど本当はどう思ってるかわからないですしね』

「そんなことないと思いますけど…」ボソリ

『何か言いました?』

「い、いや何も?」アセダラダラ

『そうですか!』

「は、はい……」

『何食べたいですか?』

「なんでも大丈夫ですよ」

『じゃあオムライスで!』

(やっぱり好きだな)

「わかりました。すみませーん」

『はい!』

『オムライス2つとステーキと野菜ポトフを1つずつお願いしまーす!』

『かしこまりぃー』

(オムライス好きだったんだ)

(かわいい)

〜数分後〜

『わーおいしそうです!』

「ですね!」

「いただきます」

パクッモグモグ

(うん美味しい)

パクッモグモグ

(結璃愛さんも美味しいみたいだ)

『ポトフも美味しいですよ!』

「確かに美味しいです」

(結璃愛さんが可愛すぎる)

『私達も結婚するのかぁ……』ポツリ

「結璃愛さん?」

『えっ?なに?』

「今なんて?」

『なっ何でも無いですよ///』

『結婚するのかなーって言ってたよ』

「『うわあっ!?』」

『葵!?いたの!?』

『いたよー!つか私今日これで終わりなんだけど、これから暇ならカラオケ行かない?』

「俺は良いけど」

『私はパスかな』

『了解!』

ガラガラッ

『じゃあお二人さんまた明日〜』

『またね〜』

(結局どこ行ったかわかんなかったな)

(でも楽しかったからいっか)

「帰りましょうか」

『そうですね』

「明日はどうしましょうか」

『うーん……』

「結璃愛さんの好きな所で良いですよ」

『…そればっかりじゃないですか』

「えっ?」

『旦那様はないんですか?』

「ええっ……?」

(あるにはあるけど……例えば秋葉原とか言っても分からないだろうしなぁ)

「俺もありますよ」

『本当ですか!?』キラキラ

「はい!ただちょっと遠いんですよねぇ……」

『そうなんですか?』

「はい……」

『ちなみに何処なんですか?』

「それは……」

ゴクリ

『もしかして?』

「はい!アニメショップに行きませんか?」

『いいですよ!行きましょ!!』

「やったー!!」

『早く行きましょうよー』

「ちょっ待って下さいよ」

『待ちきれないよぉ!』

「まったくもう……可愛いなぁ」ボソッ

『なんか言いました?』

「いえ何も!」

『では行きましょう!』

~渋谷駅~

「やっぱりここ広いですね」

『ここから山手線に乗って行きます』

「まあそれは……知ってます」

「あれ?」

『どうかしました?』

「いやなんでもないです……」

(おかしいぞ?)

「この電車に乗るんじゃないんですか?」

『違いますよ〜♪』

「へぇ〜違うんだ〜」

(これは乗るやつだよなぁ……)

(山手線なんてどれ乗っても良いか…)

『乗りましょうか!』

「はいはい」

~秋葉原駅~

「着いたー!!!」

『着きましたー!!♡』

「テンション高いですねw」

『だって久しぶりだしそれに…….』

「それに?」

『デートだから♡』

「そ、そっか///」

『さあ入りましょう!』

「はい!」

ラジオ会館

『何かまた広くなりました?』

「綺麗になりましたよね」

『入りましょうか』

あみあみ

「ここには最新フィギュアの展示が多くあるんですよ」

『へぇー』

「結璃愛さんこういうの興味無いんですか?」

『フィギュアはあまり……あっ!』

「何ですか!?」

『ライ○とソフ○ーです!』

「ア○リエ系詳しいんですね」

『予約できます!します!』

「はっや……もっと悩みません?」

『別荘には1/1のライ○もありますよ』

(あれ買ってる人いんのか?って思ってたけど…うん、身内にいたわ)

「とりあえず買いたいものだけ買ったら次いきましょう」

『そういえば私服姿初めて見ました!』

「そうでしたっけ?似合っていますかね?」

『はい!すごくカッコイイと思います!あと、そのパーカーも』

「ありがとうございます」

『シエ○タも予約しました!』

「結婚予約しますね」

『あとはこのグッズとこのフィギュアとそれから…』

「持っていけませんよ」

『自宅に送ります』

結局10万近く買った。

~イエローサブマリン~

「ここではプラモデルの部品だけ買うことができます」

「結璃愛さんが欲しいものはありませんでしたか?」

『うーん……特に無いです』

「じゃあ次はゲームセンターにでも行ってみますか?」

『賛成です!』

ガンシューティング

『うぅ……難しいよぉ〜』

「これしんどいですね」

「結璃愛さん上手いじゃないですか」

『そんなことないですよぉ〜』

「俺より全然強いですよ?」

『それは旦那様が弱いだけです!私は普通ですよ!』

「まあそろそろ次に行きましょう」

『はい!』


「結璃愛さんクレーン得意なんですか?」

『そんなに上手くは無いですよ』

「じゃあ俺が取ってあげますよ」

『お願いします!』

「任せてください!まずは何からやりますか?」

『これやりたいです!』

「プリクラですか……」

『ダメなんですか?』ウルッ

(うっ!上目遣いだと!?)

「全然良いですよ!撮りましょ!」

『わ~い!』

「はいチーズ」パシャ

『ちゃんと見せて下さいよ〜』

(うっ!眩しい!)

「はいどうぞ」

『えっと〜私は笑顔で旦那様は……』

「ちょっと!俺の写真くらい見せて下さいよ!」

(恥ずかしいなぁ……)


「クレーンゲームは結構得意なんです」

「はい取れました」

『すごいです!!』

「喜んでくれて良かったです」

『あのぬいぐるみはお部屋に飾ります!』

「いいですねそれ」

『次はあれが欲しいです!』

「やりましょうか」

「はい、これで終わりですね」

『楽しかったですね!』

「お昼はどうしましょう」

『コラボカフェです!』

「今何でしたっけ」

「確かラノベとのコラボだったはずです」

『行きましょう!』

「はい」

「ここですね」

『楽しみですね!』

「俺はあんまり好きではないですね」

『そうなんですか?』

「なんか騒々しいというか」

『分かります』

「あとコラボカフェって高くないですかね」

「ランチセット2000円とか高すぎますよね」

『確かに』

(結璃愛さんのお金だから別に気にしないけど……)

「とりあえず入りますか」

『そうですね』

店内

『混んでますね』

「席空いてるといいんですけど」

『あそこ空いてます!』

「座りましょうか」

(カップルシートしか残ってなかったけど……)

(めっちゃ近い……)

『メニュー決めましょう!』

(顔近っ!)

(心臓の音聞こえないか心配だ……)

「そうですね、とりあえずドリンクとデザートを頼みませんか?」

「それで足りるかな?」

『大丈夫ですよ』

「じゃあ決まりで」

数分後

「以上でよろしいでしょうか?」

『はい』

「ではごゆっくり〜」

『美味しそうだね』

「食べましょう」

パク

『んー!

「おいしい」

『かわいい!』

「結璃愛さんの方が可愛いです」

『もう///』

「照れてるところも可愛らしいですよ」

『ありがとうございます』(また褒められた♪)

「この後どうしますか?」

『ちょっと足りないのであそこ行きませんか?ミスタードーナツ!』

「いいですよ」

『やったー!』

「結璃愛さんこっち向いて笑ってください」パシャリ

『ありがとうございます!』

「はいチーズ」(やっぱり結璃愛さんが一番好きだな……)

『今日もありがとうございます!』

「いえこちらこそありがとうございます」

『ここがミスタードーナツですね』

「久しぶりに来ましたよ」

『私初めてなので嬉しいです!』

「好きなだけ選んで下さい」

『じゃあこのポンデリングを食べたいと思います!』

「じゃあ俺も同じやつにしようかな?」

『じゃあ店員呼びましょっか!』

「はい!」

「すいませ〜ん!」

「はい!ただいま!」

「えっと〜ポンデリング2つと……」

(久々だしいっぱい頼んじゃおう)

「以上お願いしま……」

『あとエンゼルフレンチとチョコファッションとオールドファッションとそれから…』

「ちょっ!待っ……」

「以上でお願いします!」(ヤバい!)

「かしこましました!」


「頼みすぎでは…」

『汁そばも頼みました!』

「よくそんなに入りますね!?」

『甘いものは別腹ですよ』

「胃袋どうなってんだ……」

『いただきます!』

モグモグ

『おいひぃ』

「それは良かったですよ」

『旦那様はどれが好きですか?』

「俺はこれですね」

『フレンチクルーラーですか!センスがいいですね!』

「そうですか?」

『はい!』

「そっちもいいですね」

『ポンデリングは分けれるのでシェアしやすいですからね』

「はい!」

『どうぞ♪』

「ありがとうございます」パク

『どお?』

「うまいです」

『良かった〜』

「俺にも一口下さいよ〜」

『はい、あーん♡』

「はい、あーん」パク

『美味しい?』

「はい、甘くて最高に美味しかったです」

(間接キスだぁ……)

(甘っ!!)

(結璃愛さんの唇って柔らかいのか?)

(なんかドキドキする……)

(俺って変態なのかな……)

(もっと結璃愛さんのことを知りたい)

『次はどこに行きましょうか』

「何欲しいですか?」

『遊戯王とかですかね?』

「カードショップ行きましょうか」

『そうしましょう』

カードショップ

「何買いますか?」

『私はとりあえずデッキの強化ですね』

「じゃあ俺は新しいパックでも買うかな」

数時間後

『結構たくさん買い物できましたね』

「そうですね」

『夜ご飯は何にしましょうか?』

「なんでも良いですよ」

『あっ!私行ってみたい場所があるんです!』

「どこですか?」

『吉野家です!』

「えっ!?」

『嫌ですか?』

「嫌じゃないですけど…」

『全然行ってないので』

数分後

「着きましたけど、本当にここですか?」

『はい、間違いないです!』

「なんでここにしたんですか?」

『だって牛丼屋さんですよ?一度は来てみたかったんです♪』

「流石に行ったこと自体はありますよね?」

「まあ入りましょうか……」

(まさかとは思うけど……)

ガラガラッ

「いらっしゃいませ〜」

「まあ牛丼頼みましょうか」

『食券制なんですね』

「使い方分かります?」

『流石に分かりますよ!』

「そうですよね」

『……これセットにしたいんですけどどうやれば良いんですか?』あせあせ

「えっとこれは……こうやって……はいこれで大丈夫ですよ」

『ありがとうございます!』

(結璃愛さん可愛いな……)

「結璃愛さんはいつもどんな風に食べてるんですか?」

『どう、やって……?』

「来た事ありますよね!?」

『食べたことはあるはずなんだけど……思い出せないんですよねぇ……』

(本当は行ったことすら無いですけど)

「じゃあ今度一緒に来ましょう!」

『えっ!本当ですか!やった〜♪』

「はい!」

『じゃあおすすめは何か教えてください!私もそれで食べます!』

「わかりました」

「じゃあ並盛りの味噌汁付きとキムチと卵を付けて…これだな」

「かしこまりました!」

「あと豚汁もお願いします!」

「かしこましました!」

〜10分後〜

「お待たせいたしました!」

『す、凄いですよ!』

(牛丼でこんなに喜んでる人初めて見た……)

「喜んでもらえて嬉しいです」

『いただきます!』

「いただきます!」パクッ モグモグ

『おいひぃ♪』

「美味しいですね」モグモグ

『旦那様はどのくらい食べるんですか?』

「普通より少し多めです」

『へぇ〜』

「結璃愛さんは?」

『えっ?』

(当然のように特盛頼んでる……)

『卵が良いですね』

「キムチも美味しいでしょう?」

『はい♪』

「そういえば、今日は楽しかったです」

『それは良かったです♪』

モグモグ

「また行きたいですね」

『はいっ!』

翌日

「おはようございます」

「結璃愛さん起きて下さい」ユサユサッ

『んぅ……』

(可愛すぎる……)パシャリ

『撮らないでくだしゃいぃ……』

「ごめんなさい」

『もう朝ですかぁ?』

「はい」

『じゃあ着替えますね』

「手伝いましょうか?」

『だ、大丈夫ですから!出てってください!』

「すいません」

ガチャバタン

(旦那様は優しすぎますよぉ……)

(たまには強引に行って欲しいなぁ)

「終わりましたー?」

『も、もう少し待ってください』

「分かりました」

数分後

『終わりましたよ』

「はーい」

「では、いきましょうか?」

『はい♪』

(やっぱり優しい……)

「そうだ、昨日撮った写真見ますか?」

『はい!』

(恥ずかしいけど……)

(照れてるところが可愛い)

(あー好き)

「今日はどうしますか?」

『旦那様にお任せします!』

「えっ!?」

『今日はグイグイ引っ張って下さい!』

「わ、分かりました」

1時間後

『着きましたね』

「そうですね……」

『どうかしたんですか?』

「いえ……」

(さっきまであんなに元気だったのに……)

「い、行きましょうか!」

(引っ張ってってどうすりゃ良いの……?)

「まずどこに行きたいんですか?」

『服屋さんです!』

「了解です」

1店目

「これとか似合いそうですよ」

『本当ですか?』

「はい!」

『試着してきますね!』

「わかりました」

シャーッ

『どうですか?』

「凄く似合ってます!」

「俺が出しますよ!」

『ありがとうございます♪でも自分で買いますので大丈夫ですよ』

「そっか……」

2店目

「これなんかはどうですか?」

『可愛いです♪』

「じゃあこれもお願いします!」

『えっ!?こんな高いの良いんですか?』

「いいんですよ!」

『ありがとうございます♪』

3店目

「このワンピースなんてどうでしょうか?凄い可愛いですよ♪」

『確かに可愛いです♪』

「買っちゃいます♪」

4店目

「あっ!」

『どうしました?』

「いや……財布にもう420円しかなくて」

『旦那様らしいです』

「引っ張るって難しいですね」

「次はどこに行きましょうかね〜」

5分後

「結璃愛さんはどこか行きたいとことかありますか?」

『旦那様と一緒ならどこでも楽しいですけど……』ボソッ

(聞こえてるんだよな〜)

「とりあえずご飯にしませんか?」

『そうしましょっか』

「何食べます?」

『ラーメンが良いです!』

(即答だ……)

6分後

「こことかどうです?」

『一蘭初めてかもしれません』

「俺もです」

「豚骨醤油でお願いします」

『私は味噌バターコーンで!』

「かしこまりました」

〜10分後〜

「お待たせいたしました」

『美味しそうです♪』

パクッ モグモグ

『おいひ~れふ』

「飲みこんでから喋りません?」

『はーい』

「俺の一口どうです?」

『食べたいですっ!』

「ふーっふーっ……はいあーん」

「ど、どうぞ///」

(これはヤバイ……)

『あーん……』

モグモグ

(結璃愛さんの顔が赤い……)

(旦那様にあーんしてもらった……)

(めっちゃドキドキする……)

『お、美味しいです///』

「顔赤いですけど冷めませんでした?」

「風邪引いてないといいのですが……」

『だっ大丈夫だよ!?』

「それなら良かったです」

『美味しいですね~』

「はい」


「次は映画見ましょうか」

『良いですね!』

「何か見たいのあるんですか?」

『特に無いので旦那様に任せますよ?』

「分かりました」

10分後

「これにしますね!」

『恋愛系ですか?』

「はい!」

『楽しみです!』

2時間後

『面白かったですね!』

「ああいう恋愛してみたかったんですよ!」

『……みたかった?』

「今結璃愛さんとしてますから」

『……もぉ///』

「そろそろ帰りますか?」

『まだ少しだけ回りたいところがあるのでもう少し良いですか?』

「もちろんですよ!」

7店目

「ここで最後ですか?」

『最後にプリクラ撮りたいなって思って』

「めちゃめちゃ撮りますよね」

『好きなので』

「まぁ俺も同じ気持ちなのでいいですけど」

パシャリ!

『私達付き合ってるみたいです♡』

「結婚してるんですよ」

8時30分 ガチャ バタン

「ただいま〜」

『ただいま』

「おかえりなさいませ」

『いつもありがとね』

「いえいえ」

「風呂入りますか」

『はい!』

「先に入ってください」

『わかりました♪』

15分後 シャー

『上がりました〜』

「じゃあお先にいただきます」

20分後 ガララララ

「あがりました……」

『早いですね』

「今日は疲れたのでもう寝ようと思います」

『そうですね』

数日後

(正直旦那様は私に優しすぎです……たまには旦那様を全力で甘やかしてあげたいです)

(どうすれば…お母さんに相談してみよう)

『もしもしお母さん?』

「もしもし?珍しいわね~、結璃愛の方から電話をかけてくるなんて」

『相談があるんだけど聞いてくれる?』

「えぇ良いわよ」

『実は……って言うことなの』

「なるほどねぇ」

『それでどうしたら良いかなって思ったのだけど』

「旦那くんは?」

『まだ寝てるけど』

「う~ん…じゃあ甘やかしてくれる人は?」

『お母さんかな』

「じゃあ旦那君のママになれば?」

『ど、どうやって!?』

「それは自分で考えなさい」

『わかったありがとう!』

(どうしよう……でもやるしかない……よしっ頑張ろう!)

朝7時半

(ん〜よく眠れた〜♪あれ?)

(なんで俺の上に乗っかっているんだ……しかも裸だし……んっ!?ちょっ、ど、どういうことなの!?)

『おはよ』

「結璃愛さん!?」

「どうしてここにいるんです?」

(昨日の記憶がないぞ……)

『覚えてない?』

「全く……」

(まさかとは思うけど……)

(旦那様に記憶が無い……)

(これはチャンスかも……)

(これは結璃愛さんがやったのか)

『何して欲しい?今日私は君のママなんだよぉ♡』

「とりあえず降りてください///」

『はーい』

〜数分後〜

「落ち着きました?」

『うん』

「まず1つ聞きたいことがあります」

『はいっ』

「これやりました?」

『はぃ///』

「何を使ったかだけ教えてください」

『びやくってやつです』

「それで結璃愛さんは」

『今日はママって呼んで下さい』

「結璃愛さんは?」

『ごめんなさい!』

「怒ってませんよ」

ギュッ ナデナデ

「俺は嬉しいですよ?」

チュッ

「これからもよろしくお願いしますね?」

『こちらこそ……ってそうじゃないですっ!』

「えっ?」

『今日は旦那様のママなんですから、いっぱい甘えてくださいよぉっ!』

「っても母に甘えたことないんですよね」

『ええっ!?』

「母もあれなんで」

『そうなんですか?』

「はい。だから少し恥ずかしいというか」

『大丈夫だよ♡』

「分かりました」

『じゃあご飯作ってくるね』

10分後 トントントントン ジュージュージュワァ ガチャガチャカチャカチャン

『できました!』

「じゃあ早速」

『今日は私が食べさせてあげますよぉ』

「想定している息子の年齢低すぎません?」

『良いからぁ早くぅ〜』

パクパクモグモグゴクン

「美味しいです!」

『良かったです♡』

「次は僕にさせてもらえますか?」

『もちろんです♡』

「では失礼してっと」

スッ

「はいあーん」

『んっ!おいひぃ』

「良かったです」

『……だから違いますって!』

「甘えるのも難しいですね」

『う~ん…ぎゅってしてみます?』

「良いんですか?」

『はいっ♡』

ぎゅっ

(全身が柔らかいよぉ……)

『胸とか触っても良いですよ』

「ええっ……」

『……何なら吸っても良いですよ///』

「本当にいいですか?」

『……はいっ♡』

「じゃあまあ」

ちゅーっ

(旦那様が私の胸に吸い付いてる……可愛い……)

(癖になりそうだな……)

『よしよし』

「んっ?」

『旦那様は甘えんぼですね~♡』

「結璃愛さんは赤ちゃんみたいだよね」

(こんなこと言ったら怒られるかな?)

『ふぇっ?わ、私そんな風に見えてたんですか!?』

「あっ!す、すみませんつい本音が」

(やばいやばすぎる)

『じ、じゃあ……』

「はい?」

『ぱぱぁ……だっこぉ……』

「ぐふぅっ!」

(何だこの破壊力……と、とりあえず)

だきっ

「ど、どうですか?」

『もっと強く抱きしめて欲しいな♡』

「こうですか?」

ギュゥッ

『うん!やっぱりパパが一番好き♡』

「そろそろ寝ましょうか」

『うん♡一緒に寝よう♡』

「はい」

〜翌朝〜

(わ、私は昨日凄く恥ずかしい事を言ってしまったのでは!?)

(嫌われてませんよね…?)

「おはようございます」

『お、おっはよ〜♪』

「昨日はよく眠れましたか?」

『うん!』

「それはよかったです」

『……昨日の事覚えてます?』

「いえ全く」

『そ、そっか……』

(良かったぁ)

「今日は雨降ってますね」

『この前買ったゲームやりましょう!』

「そうしましょうか」

数時間後 ピンポーン

「誰でしょう?ちょっと行ってきてくれますか?」

『分かった!』

ガチャッ バタンッ

『ただいま〜』

「おかえりなさい。誰か来たんですか?」

『宅配便でした!』

「そうでしたか」

『私宛ですね』

「……桜坂?」

『父方の祖父です』

「へ〜」

『開けますね』

ガサガサ

「これは?」

『アルバムですよ!』

「見たいです!」

『じゃあ今からリビングに行きましょ!』

「はい」

『ここに座ってください』

「はい」

『この前とは違うやつですね』

「中学生のやつですか」

『旦那様のアルバムとかないんですか?』

「俺写真残ってないんですよね」

『卒アルとかでも良いですよ』

「……目の前で親父に燃やされました」

『えっ?』

「だから無いんです」

『そうなんですか……』

(何か悪いこと聞いちゃったかも……)

『さっそく見てみますよ〜』

ペラリ

『体育祭の写真です!』

「これですね?」

『よく分かりましたね!?』

「当然です」

(1人だけやたら発育良い娘が居るなぁとか思ったなんて絶対言えない)

「次行きましょう」

『次は文化祭ですね!』

「あ~美味しそうですね!」

『旦那様は文化祭の思い出あります?』

「……カレー買ったら俺だけ激辛だったとか食べかけのチョコバナナ出されたとかクラスで作った映画に俺だけ出てないとか…あっ!あと親が問題起こして責任取って土下座したこともありましたね!あれは傑作でした」

『……』

「結璃愛さん?」

『旦那様ってずっといじめられてました?』

「まあそうですね」

『……次見ましょうか』

「あっはい」

『修学旅行ですよ!』

「沖縄行ったんですか!?」

『とても楽しかったです!』

「羨ましいですね~」

『旦那様……修学旅行は?』

「修学旅行も酷い目に遭いましたね……地元の大学生に財布パクられるとか枕投げでずっと狙われたり木刀で殴られたりあとは…」

『……もういいです』

(なんか地雷踏んだかな?)

(気まずいなぁ)

『つまり旦那様ってまともな学園生活送ってないってことですか?』

ギクッッッッ!

「……確かに」グサッ!

「でも今は幸せです!」

『そ、それなら良かったです!』

「次のページ行ってもいいですか?」

『はい!』

〜数分後〜

『最後は卒業式ですね!』

「懐かしいです」

『旦那様泣いてるじゃないですか!』

「…見たかったなぁ」

『んっ?』

「結璃愛さんの制服姿」

「きっと可愛かったんでしょうね」

『ふぇっ///』カァーッ♡

(そんなこと言われたら照れちゃうよぉ)

『……じゃあ見ます?』

「へっ?」

『一応ありますよ……制服』

「本当ですか!?見たいでs」

バタンッ ガチャ ドンッドンッ

『何の音でしょうか……』

「誰か来たんでしょうかね?ちょっと行ってきてくれますか?俺はアルバムを見てますから」

『はい!』

ガチャッ

『よっ!』

『葵!?何でここに』

『今から制服デートしない?』

『何それ!?』

「どうしましたか?」

『うい~っ』

「葵さん…でしたっけ?」

『そそ。これから制服デートするんだけどあんたらも来る?』

「……俺制服ないですよ?」

『本当に身一つで来たんだね』

「はい!」

『じゃあ私の貸すわよ』

『えっ!?』

『ほい!』

ポイポイッ パシッ

「ありがとうございます」

『じゃあ行くぞ〜』

「ちょ待っ」

ズルズル

「やっぱり女物ですよねこれ!?」

『君女顔だし似合うと思うよ』

「そんな問題じゃないですよ!?」

『……私も見てみたいです』

「結璃愛さんまで!?」

「……わ、分かりましたよ!」

『『やったぁ!』』

数分後

「……着てみました」

『おっ!きたか!さすがだぜ!可愛いじゃん!』

「……」

(恥ずかしくて死にそう)

パシャリ!

「撮ったんですか!?」

『記念に撮っとこうと思ってね♪』

(絶対消さない)

「ど、どうですか?」

『凄く似合ってますよ!』

「ええっ……」

『何ならそのまま外出れるよ!』

「それだけは勘弁して下さい……」

『んじゃ行こっか!』

「いやだからですね」

『これ貸すよ』

「な、何ですかこれ?」

『ウチの兄が使ってやつ』

「じゃあこれにします」

数分後

「どうです……かっ!?」

『や、やっぱり恥ずかしいです』

(結璃愛さんの制服姿……良いの!?こんなもの独占しちゃって!)

『い、行きましょうか』

「あっはい」

『早くしろー』

「はい!では!」

『旦那様!早く!』

ギュッ

「結璃愛さん手繋いでいいですか?」

『はいっ!もちろんいいですよ!』

「あと写真撮りませんか?」

『良いですよ』

パシャッ

「綺麗に撮れましたね」

『はい!』

『私も映って良い?』

「もちろんです!」

パシャッ

『後で送ってよ』

「はい!」

『というか制服デートって、葵彼氏とか居たんだっけ?』

『最近できたんだけど……あっ来た!』

「どんな人なんで…す……」

『あれ?知り合い?』

「……兄さん」

「久々だな。元気にしてたか?」

「俺は元気だよ」

「……結婚したんだな」

「ああ」

「おめでとう」

「ありがとな」

『私とも知り合ってますね』

「結璃愛さん、でしたっけ?弟が世話になってます」

『むしろ旦那様に世話になってます』

『はーい!そーゆーのは後にして、さっさと制服Wデート、始めよっ!』

「りょーかーい!」

「……俺達も行きましょうか」

『はい』

「どこ行きます?」

『まずは映画でも見に行きましょー!』

「賛成〜」

『了解〜!』

「俺もそれで大丈夫ですよ!」

「じゃあ映画館行こう!」

〜移動中〜

「面白かったね!」

『うん!』

『感動しましたねぇ〜』

「そうですね」

『…あんたら結婚してんのに敬語なの?』

「その方が良いんですよね」

『……性癖?』

「……かもしれません」

「『性癖だったんですか!?』」

「違いますよ!?」

『ふぅん』

「信じてませんよね!?」

『私は旦那様を信じてますよ♡』

「ありがとうございます!」

『あんたら仲良すぎない!?』

「これが普通ですから!」

『ええぇ』

「次はどーするよ」

『ウチあそこ行きたい!バッセン!』

「『……ばっせん?』」

「バッティングセンターだよ?知らない?」

「…誘われてない家族の思い出あるね」

「……ありますね」

「えっと……行ってみる?」

「行くしかないでしょう」

『決まりですね♪』

数分後 ガコンッ!カキーン!

「なんか懐かしいなぁ」

『昔父と来ていました』

「そうなんですね」

「次お前打ってみ」

「俺やったことないからなぁ」

『がんばってください!旦那様っ!』

(応援されてる…ホームラン取りたいなぁ)

「結璃愛さん、バット貸してもらえませんかね?」

『良いですけど……何に使うんですか?』

(結璃愛さんが打ったら絶対飛ぶだろうし)

(かっこよく決めたい!)

(来たっ!)

カキーンッ!

「飛んだっ!」

『ホームランです!凄いです旦那様!』

「へへん!」

『むっ……ちょっと待っててください!』

「はい!」

『見てろぉ』

ブンッ!!︎カンッ

「……はい?」

『どうですか!』

「……いやいやいやいや、おかしいですよそれ!えっマジですか!?」

『私得意なんです!』

「初めて聞きました……」

『ほれもう一回』

「うわっちょっまっ!」

ガンッ

『ナイスヒットだねー』

「……疲れた……」

『おつかれさまでした。はいこれ飲んで下さい』

「ありがとうございます……」

『お兄様はできるんですか?』

「知りませんよ」

『何入ってると思います?』

「水……ですか?」

「それ以外ならなんだ?」

『正解は〜媚薬入りの水でーす!』

「ぶっ!!」

ゴクリッ

『「どういうことですか!?」』

『だってーつまんないしー』

『葵!?やって良い事と悪い事ってものはあるんだよ!?』

「……で?どうなるんですかこれ?」

『うっそ!?効果なし!?』

「コーヒーって言われて泥水飲まされるよりはマシですから」

『何て理由で効果回避してんの!?』

「お前そんな事あったのか……」

「兄さん何も知らないんだね」

『でも結璃愛にはグンバツで効果あるね!』

「え"」

『あぅ///なんかわかんないけど身体熱いぃ♡』

「おいこいつもうダメじゃねえか」

『とりあえずホテル行けば?』

「そうだな」

〜移動中〜

ガチャッ ドサッ(ベッドに押し倒す音)

「……どうします?」

「『ヤれよ』」

「…とりあえずどっか行ってもらえます?」

チュッチュッ

『んあっ♡ちゅっちゅーしてるだけなのに気持ちいい……もっと……もっ……と……ちょうらい……♡』

「もう呂律回ってませんね」

グイッ

『ひゃうんっ!?』

「だいぶ肩こってません?」

『うんっ……なんかへんなかんじぃ』

「マッサージしましょっか」

『お願い……します……♡』

モミモミッ

『あぁっ……そこっ……だめぇ……っ!』

(エロいなぁ)

スゥッ

『ふぁぁっ……!らめぇ……』

「腰もんでるだけですよ?」

(敏感になってるのかな)

『ちゅーしてぇ……』

「はいはい」

ちゅっ

「これで満足ですか?」

コクッコクンッ

(首振らないで欲しいなぁ)

『ちがくて……舌いれて欲しい……』

「こう言うことですか?」

(可愛いなぁ)

『そう……それで……いっぱい……くちゅぐちゃにしてほしい……』

「こ、こうですか……?」

「『……』」

ニヤァ♪♪♪

『あんっ……しゅごいっ……きもちいぃ……』

ペロッペロッ

『はげしいよぉ……』

ジュルルルッ!

『ぷはぁっ……』

「少し寝ましょうか」

『そうするぅ…』

その頃

「葵、ぶっちゃけあの2人どう思う?」

『うらやましーなって』

「そう?」

『ウチらキスとかしてなくない?』

「そうか?むしろ街中でちゅっちゅしてる方が珍しいだろ」

『するんだよ!』

ちゅーっ!

「んんぅっ!?」

「おまっいきなり何すんだよ!」

『だからしたくなったのー』

「はいはいわかったわかった。俺らもするか?」

『え"っ"』

「嫌なのかよ……」

『いやじゃないけど……』

「なら良いだろ…ほら行くぞー」

『ちょっ!心の準備がまだ!』

「待たねぇ〜」

この後めちゃくちゃおセッセしました☆

……お兄ちゃんがね。

30分後

『うぅ~ん……』

「おはようございます」

『戻りましたね』

「おかえりなさい」

『ただいまです』

「さてと……あっ」

「『何もしねぇのかよっ!』」

「『何もしませんよ!?』」

『つまんねーなぁ!』

『……行くよ!』


「次はどうしますか?」

『夜ご飯にしましょうか』

『あそこ行こっ!カラオケ!』

「おっいいですね」

『私歌うの苦手なので聞いてます〜』

〜移動中〜

『こことかどうです?』

「まねきねこですね」

『最高!ここ決定!』

ガラガラッ

店員「何名様でしょうか?」

結璃愛&葵「4人でお願いします」

店員「かしこまりました。こちらへどうぞ」


「何歌おうかな……」

『旦那様って歌上手なんですか?』

「どうなんでしょうね」

「とりあえずこれ歌いましょっか」

数分後

「次はこれ行きたいんですけど大丈夫ですか?」

『全然いいですよ〜』

「では失礼します」

「『……』」

((えっ……うますぎ……))

「……100点って出るんだ」

『凄いです!旦那様!』

「ありがとうございます」

『カラオケって食事も良いよね』

「分かります!」

『次ウチ歌う~!』

「頑張ってください」

『頑張れー』

「応援しておきましょ」

『じゃあいくよー♪♪♪♪♪』

「葵さんって歌……」

「クソ下手」

「『wwww』」

『笑うなぁぁぁぁぁぁっ!』

「「『すみません……』」」

『歌う気なくした』

「わりぃわりぃ」

『ぎゅってしろー!そしたら許す』

「はいはい」

「『……』」

「……やります?」

『では!』

ぎゅーっ

「お飲み物お持ちしm…あっ」

「「『『あっ』』」」

「お邪魔致しました〜」

((見られたっ!))

バタンッ

「ど、どうしよう……」

『気にしないでください!』

「でもぉ……」

『それより続きを!』

「わ、わかりました……」

ぎゅーっ

『あったかいです』

「俺もです」

『……飲まないの?』

「飲みましょう!」

『ポテトもあるよ!』

「ピザも頼んだから」

『「うわあ~!」』

「フリータイムだからめちゃくちゃ歌えるからなっ!」

『やったぁ!』

『ちなみにウチら今月お金ないからおごってもらうことになるけど』

「『ええっ……』」

『だって結璃愛が金あるの知ってるし』

『……分かったよぉ』

「『っしゃあ!』」

『……次私が歌うよ』

「どうぞ」

『何にしようかな……』

「何歌って欲しいとかある?」

「特にないかな」

『あれ歌ってよ!YOASOBI』

『はーい』

数分後

『いい曲だね!』

「そうですね」

『次2人で歌いません?』

「良いですね!」

「デュエットしましょ」

『うん!』

「『パッと光って咲いた~』」

「『君だけ見つめてる』」

「『パァンっと弾けた思いのカケラ』」

「『花びらが舞うように散った』」

「『その笑顔だけで良かったはずなのにね』」

「『もっと欲しくなってたんだ』」


「『うっま……』」

数分後

「2人で歌うと楽しいですね」

『ですね!』

『ねーねー漣?次歌ってよ』

「やだよ」

『次は旦那様歌って下さい』

「分かりました!」

『ほらこんなに早いよー?』

「こいつがおかしいだけだから」

「『www』」

「そこー?笑うなー?」

『早く歌って下さい!』

「はーい」

『ウチらはピザ食ってっか!』

「そーだね」

「じゃあいきます!」

『はいっ!』

「『……』」

「100点……」

『凄すぎです……』

「ありがとうございます」

『……漣君歌ってよ』

「わーった!歌えりゃ良いんだろ!?」

「兄さんの歌聞いたことないかも」

『ポテト食べましょうか』

「じゃあはいあーん」

「『あーんだとぉ!?』」

『あーんっ!おいひーれふ♪』

「よかった」

『……美味しいです』

「照れてます?」

『うるさいですっ///』

((可愛いなぁもうっ!!)

『私からもあーん』

「あーんっ!これも美味しいです!」

『……2人ってそういうの普通にすんの?』

「『しますけど』」

『あーもー!羨ましーなー!』

「はいあーん」

『あーんっ♡』

「『……』」

「どうしたんですか?」

『なんでもありません……』

「『……』」

「……俺達もやる?」

『やろっか!』

「『はいあーん』」

パクッ モグモグ

『こっちの方がおいしいかも……』

「それは良かった……」

『次は何歌おうかな〜』

「カラオケ来たの久々だし、色々とやってみたいよね」

『そうだねぇ〜……あっ、コスプレとかもあるらしいよ!』

「へぇ〜」

「着てみる?」

『えっ?』

「俺は別に構わないですよ」

『私も良いんだけどさぁ……結璃愛は?』

『私は遠慮しときますね。2人が楽しんでくれればそれで十分ですから!』

『……着ないの?』

『えっ!?』

「俺も見たいです」

『旦那様が言うなら……』

『っしゃあ!』

「『着替えてきまーす』」

10分後 ガチャリ

『お待たせしました……』

2人はメイド服だったのだが……

『めっちゃ似合ってるじゃん!!』

「ヤバいなこれ」

『そうですか?嬉しいです!』

「……何で俺まで」

『正直ネタ目的でやらせてみたけどマジで似合ってんのずるくない?』

「確かにこれはズルいですね」

『そんなに褒められると恥ずかしくなりますぅ……』

「『かわいいよ!!』」

『旦那様はどう思います?』

「……凄く可愛いです」

『ありがとうございます』

「よしっ!次はこれだ!!」

『なんでしょうね?』

「『王様ゲーム!』」

「あれか……」

『分かりますよ』

『じゃあ始めよっか!』

「くじどーすんだよ」

『店の備品にあったからさー!』

「何だよこの店」


「「『『王様だーれだ?』』」」

『はい私1ばーんっ!』

「つーかこれ4人でやるもんじゃなくね?」

『良いから!じゃあ2番1曲歌え!』

「俺か……」

『旦那様がんばってください!』

「頑張れ〜」

「ハードル上げすぎじゃない!?」

〜数分後〜

『旦那様って100点出ますね』

『のどじまん出れば?』

「出ませんよ」

『んじゃ次!』

「「『『王様だーれだ』』」」

「俺だったわ」

「兄さん…軽いやつにしてよ」

『イッキは未成年いるしだめよ』

「じゃあ3番肩もんでー」

『ウチがもんであげるよ!』

「頼むわー」

もみもみ

『はい終わり!』

「ありがとー」

「「『『王様だーれだ』』」」

『私ですね』

「結璃愛さんってどんなの出すんだろう」

『1と3が合いの手して下さい』

『歌うのー?』

『うん!』

「任せてください!」

『ウチらに任せな!』

この後歌った。

「4人しんどくね?」

『誰か呼ぶ?』

「結璃愛さんは16ですし保護者呼んだ方が良くないですか?」

『私の両親忙しいですから』

「呼んだー?」

『何で来れるのお母さん……』

「近く寄ったからさー」

「仕事大丈夫なんですか?」

「今日休みだから平気よ」

「そっか」

「今何してんの?」

『王様ゲームって知ってます?』

「あれね!私も混ざるわね」

(絶対ろくでもないやつだ)

一同「王様だーれだ!」

「ほら来た!私の時代よーっ!」

『絶対やばい命令だよ』

「まー最初だし軽めのやつで……2番が4番にバックハグしてよ!」

『重いよ!?』

『うええっ!?』

「その反応的にその2人ね」

『ウチが2番だから……えいっ!』

ぎゅーっ

『ひゃうっ!?』

『結璃愛は良いよねー、細い癖して出る所出てるから羨ましいなー』

『そ、そんなぁ……』

『……あれ?結璃愛、もしや太った?』

『えっ?』

ぷにっ

『前こんなお腹に肉なかったよね?』

「おい待てセクハラだぞそれ!」

『ちょっ!?お尻触らないでぇ!!』

『お返しだよ!』

『やったなぁ!』

『ひゃうんっ!?』

「はーい終わり!次っ!」

一同「王様だーれだ」

『またウチが王様!』

「何やらせんの?」

『じゃあ1と2キス』


「『良かった俺達で……』」

『まー納得かな』

「よ、よし!結璃愛さん?」

『はい!』

ちゅっ

『んっ…ぷはぁっ』

「まあ慣れましたね」

「『王様だーれだ』」

「俺の番か…」

「イッキか……」

「じゃあ5番は6番を膝枕する」

「俺じゃん」

『私がします!』

「お願いしま〜す」


『どうぞ』

「お願いします」

「……」

『あのぉ〜』

「あれ?寝心地悪くないです?」

『いえ、そう言う訳では……ただ恥ずかしくて//』

「可愛いな〜」

『もういいですよぅ!』

「はいよ」

「次行くわよ!」

「『王様だーれだ』」

『ふむ……私ですか』

「何しますか?」

『2番猫耳付けて語尾にゃんで!』

(地味にきついやつだ)

『うわウチじゃん!』

「葵ー?頼むよー?」

『仕方ない…着けてくるから先回しといて』

「『王様だーれだ』」

『私ですね』

「どんなの出しますかね?」

『1番の方は私の頭を撫でながら褒めちぎって下さい』

(これはこれでキツイ)

「私かー!」

『お母さんなら安心……かな』

なでなで

「どーお?」

『気持ち良いよ』

「私はどうすれば良いんですかこれ」

『このままほめてよ』

「結璃愛は優しいし、あと親孝行だし、料理上手いし、頭も良いし、スタイル抜群だし、可愛いとこもある。それに友達思いの良い子だと思うよ?だから大好きだよ♡」

『あうう……なんかハズいなぁ』

「次は誰にする?」

『……漣?終わったよぉ?』

「葵めっちゃかわいいっ!」

パシャパシャ

『と、撮んないでよぉ!』

「さて次のゲーム行きましょう!」

「『王様だーれだ』」

『ウチが王様!』

「何かしらね」

『じゃあ3番はウチをお姫様抱っこして!場所はどこでも良いけどなるべく高い所が良いかも!』

「よっしゃ!葵、行くぞ!」

『漣君!?任せるよ!』

「よしオラッ!」ヒョイッ

『きゃあっ!』

「おおっ!凄い!持ち上がったよ!!」

『あわわ……高すぎぃ』

「大丈夫だよ、怖く無いからね」

『うん……(ギュッ)』

「にゃんは?」

『ううっ……ありがとにゃん///』

「っしゃああっ!!」

『おろしてよーっ!』

「はい終了!!次行こうぜ!」

「『王様だーれだ!』」

「俺の番だな!」

「兄さん何やらすんだ」

『あれやらす?』

「ほい来た!1と3がポッキーゲーム!」

『……ええっ?1ウチじゃん!』

『3は私ですね』

「まあそれなら……」

「まあまあ落ち着いてくれよ☆」

『行くよー』

『うっうっ近い……』

ちゅっ

『『!?』』

(百合の花が咲いた……)

「『王様だーれだ』」

『私です♪』

「何やります?」

『では1番の方が4番を壁ドンからの顎クイで告白してください!!』

『……ウチ違うよ?』

「「……誰得だよ!?」」

※割愛

「『王様だーれだ』」

「私かー!」

『うわぁ……』

「3番イッキね!」

「……俺3番なんですけど未成年だから無理なんじゃないですか?」

「じゃあコーラで良いよ?」

「分かりました……」ゴクゴク

(うぇ〜甘ったるぅ)

「はい葵ちゃんこっち向いて〜」

『へっ?』

チュッ

『んむぐっ!?』

「ぷはぁっ」

『ななな何をするんだよぉ!!!』

「親族のあいさつだよー」

『親族……?』

「だって葵ちゃんと付き合ってるのが旦那君のお兄ちゃんなんでしょ?で、結璃愛と旦那君が結婚してるからー」

「……あっ」

「そういう事です。はい次」

「『王様だーれだ!』」

「おっと私が王様みたいね!」

「何やるんですかね」

「そうねぇ……5番が2番にハグしながらキスしてみてくれないかしら♡」

『……やりますか』

「良いでしょう!」

ぎゅーっ

「柔らかいな……」

『旦那様はしっかりしてます』

「ありがとうございます」

ちゅうっ

『んっ……』

「はい終わり!次は誰がやる?」

『ちょっ、ちょっと待って下さい!』

「何ですか?」

『旦那様が一度も王様してませんよ!』

「ああ、それは気にしないでください」

『気にしますよ!』

「確率はどうしようもないですよ」

『それでもですよ!』

「分かりましたよ……じゃあ今度俺が王様になったら何でも言うこと聞いてもらいます!これならどうです?」

『絶対ですよ?』

「お願いします」

「『王様だーれだ!』」

「また俺か」

「何やらせる気なんだ……」

「じゃあ2番1発ギャグで締めて!」

「ええっ!?」

『どんなのが良いかな……』

「そうだな……」

「はい時間切れー!早くしないと終電無くなっちゃうぞ☆」

「えっと……それならこれで!!」

「おおっ!?」

『きゃっ!?』

「どさくさに紛れて胸揉んでやった」

『最っ低!!///』

「とりあえずもう少し歌いますか」

『お母さん歌ってよ』

「りょーかーい!」

『何歌う?』

「いよはまだー16だからぁーっ!」

『やっぱりそれだよね……』

「次!旦那君歌ってよ!」

『旦那様歌上手いんですよ』

「そうなのか?じゃあ頼むわ」

「分かった」

数分後

「また100点だ」

『のどじまん出れますよ!』

「出ませんよ」

『じゃあ次は私と歌いません?』

「分かりました」

「さっきから思ってたんだけどさ」

「はい?」

「このカラオケルームって防音室になってるじゃん?」

「まあその方が都合良いですし」

「だからさ、ここでヤッちゃえばバレないんじゃね?」

「…………」

(確かに)

「じゃあどうぞ」

「私達はお邪魔みたいね」

「そうなっちゃう?」

『こういうのなしにしましょうか』

「……そうですね」

『歌いましょうか』

「はーい」

「お前も大概だよな」

「何が?」

数時間後

「もうのめねーなぁー」

「うぃーひっく!」

『のめましぇぇんっ』

『……どうします?』

「タクシー呼びましょうか」

「さんせー」

プルルルル ガチャ 《はいもしもし》

「すみません。○○駅の近くに居るのですが、酔っぱらい3人が乗れるだけのスペースありますかね?」

《大丈夫ですよ〜すぐ向かいますね〜》 プツ

「良かったな」

「誰のせいだと思ってんの?」

『……今日は泊まってもらいましょうか』

「そうします?」

「そろそろ帰る〜」

「おけー」

『私は帰りますけどちゃんと帰って下さいよ?』

「分かってますって」

『タクシー来ましたよ』

「5人乗れなくないですか?」

『私達はドライバー手配しましょう』

「分かりました」


桜坂邸

『やっぱひろいねー』

『客人用の部屋使ってよ』

『さんがつー』

「ありがとうございます」

「明日は何時に起きれば良いんですか?」

『9時くらいでいいんじゃない?』

「了解しました」

翌朝 ピコン♪(スマホの音)

「おはようございます」

『おはようございましゅ〜』

「朝食できていますよ」

『今日はにぎやかですね』


「おはよー」

『おはよーっ!』

「朝ごはん食べて行ってください」

『いただきます』

「美味しい!」

『本当だ!すごいおいしい!!』

「そりゃよかった」

『片付け手伝いますよ』

「ありがとな」

「じゃあ俺は仕事行ってくるわ」

「そんじゃなー」

『ウチももう行くわー』

『それじゃあね』

「おう!」

バタンッ

『ふぅーやっと2人だけになれましたね♡』

「ちょっ!?いきなり何する気なんですか!?」

『何ってナニをするつもりです♡』

「だっ、駄目ですよ!俺達は健全な関係でいる必要があるんですから!」

『でも私達は夫婦です』

「それでもです!!」

『そんな事言って本当は期待してるんでしょ?昨日あんなにしたんだもんね?いいんだよ?シても……』

「…記憶を改ざんしないでください!」

「それにしてもあの人達凄かったですね……」

『えっちですね……///』

「違います!!ただ単に行為中の話をしてただけです!!!」

『へぇー……///』

「あああ!!忘れてください!!」

『嫌です!』

『……旦那様は優しすぎるんですよ』

「はい?」

『たまにはその…例えば強引に襲ったりしても良いんですよ?』

「俺はそういったことは一切したくありませんから」

「だからこれからもずっと優しくしますね」

『……やっぱり優しい』

「何か言いましたか?」

『何も言ってませんよ』

(いつか絶対私の方から求めさせてみせる)

『今日はどこか行きます?』

「うーん……」

『まだ決めていないならショッピングモールに行きませんか?』

「そうしましょうか」

(最近全然デートとかできてなかったしなぁ)

(久しぶりに桜坂さんと一緒に居られるし、楽しまないと損だよなぁ)

(そういえば、この前買った服着ようかな?)

数分後

『では行きましょうか』

「はい」

『今日はどこに行く予定なのですか?』

「特に決まってないですよ」

『そうだったんですか』

「とりあえず適当にぶらつきましょうか」

『それが良さそうですね』

2時間後

『疲れましたね』

「そうですね…色々買いました」

『お昼にしませんか?』

「いい時間ですしそうしましょう」

「桜坂さんは何が食べたいんですか?」

『なんでも良いのですか?』

「はい」

『じゃあラーメンが食べたい気分なのでそれでお願いします』

「分かりました」

近くの店にて

『すみませ〜ん』

「はーい」

「ご注文をお伺いしまっ……」

「どうしましたか?」

「いえ、失礼しました」

「ごゆっくり」

『今の店員の方知っていますか?』

「多分知らないと思いますよ」

『そっか』

「お待たせしました」

「ありがとうございます」

ズゾゾゾー

「美味しい!」

『美味しいですね』

「こんな美味しいお店が近くにあるなんて知りませんでした!」

『良かったですね』

(なんか視線を感じるな……気のせいか?)

10分ほどで完食

「美味しかった〜」

『次はどうしましょうか』

「やりたいことがあるのでそれように買い出ししましょう」

『何ですか?』

「焼き芋です!」

『焚き火もしましょう!』

「もちろんです!」

「まずはサツマイモを買いにスーパーに寄ってから帰ります」

20分後

「結構重くなりましたね」

『頑張って運びましょう』

「はい」

バタンッ ガチャッ

「ふぅー」

「早速始めましょう」

『楽しみです!』

「チャッカマンがありますよ」

『あれやりません?昔ながらの摩擦で火起こすやつ!』

「大変ですよ」

「まあやってみますけど……」

『じゃあ私が先にやるから見ててください!』

シュッシュッ ボォー

「おお!」

『すごいでしょ!』

「じゃあ俺も……」

シュー

「あっ、ついた!」

『旦那様センスいいですね』

「そうですか?」

『それでは芋を焼きましょう』

「はい!」

数分後

「焼けてきました!」

『こっちもできます!』

「もうちょっと待ってください!」

「よし!これで完成!」

『いただきます!!』

モグモグ

「うん!甘くておいしい!!」

『最高ですね!』

「これならいくらでも食べられますね」

『そうですね〜』

(幸せだなぁ……)

「また来年もこれくらい大きいものを焼いてみたいですね……」

『……そうですね//』

(そんな事言われたら期待しちゃうじゃない……)

「一口どうぞ」

「はい、あーん」

『えっ!?///』

パク

『おいひぃれす///』

(可愛い)

『私にもやって下さい』

「わかりました」

『あーん』

「ほら、口を開けて」

「はい、あーん」

『ん……』

「どうですか?」

『とっても甘いですよ♡』

「それはよかったです」

『今度は私の番ですよ』

「お願いします」

『あーん♡』

「あむ」

『どうですか?』

「とても甘かったですよ」

『ありがとうございます』

「こちらこそありがとうございます」

その後2人は夜遅くまでイチャイチャしていた。

『おはようございます』

「おはよぉございます……」

『今日は何します?』

「葵さんからこんなものを貰ったんです」

『スイーツパラダイスですか?』

「はい」

『行きましょう』

2時間後

「ここですか」

『混んでますね…』

「どうしましょうか」

『私は待っている時間も好きですよ』

「確かにそうかもしれませんね」

2時間後

「やっと入れましたね……」

『長すぎますよ』

「とりあえず席を取りに行きましょうか」

数分後

「ここが空いているのでここに座りましょう」

『はい』

「何食べますか?」

『ここビュッフェですよ』

「そうなんですか!?」

『何も知らずに来たんですね』

「はい」

『何を食べましょうかね〜♪』

「俺はこれにしようかな」

『お寿司ですか?』

「はい」

『美味しそうですね〜♪』

「桜坂さんのはどれですか?」

『このパンケーキです』

「美味しそうですね!」

『食べてみます?』

「良いんですか?」

『もちろんです!』

「ありがとうございます!」

『というかスイーツパラダイスで寿司なんてあるとか思ったんですけどこういうことだったんですね』

「そういうことでした」

『では早速取りに行ってきます!』

「行ってらっしゃい!」


『お待たせしました!』

「早いですね!」

『たくさん取って来ました!』

「すごい量ですね……」

『一緒に食べましょう』

「いいですね!」

「では早速いただきます」

『いただきます!』

ぱくっ

「寿司なのに寿司じゃない!」

『ネタに味ついてますよ』

「本当だ!」

『ご飯の上に乗っかっているので醤油はいりませんよ』

パクパク

「本当に寿司の食感ですね!」

『でしょう!』

パクパクモグモグ

「これは止まらないな……」

『でもパフェが一番美味しいです!』

「俺もそっちの方が良かったかもな〜」

『あげませんよ!』

「すみませんでした!」

『自分で取ってきてください!』

「はーい」

数分後

『おかえりなさい』

「ただいま戻りました」

『それは何ですか?』

「チョコフォンデュですよ」

『そんなのあったんですか!?』

「ありましたよ」

『行ってきますっ!』

「いってらしゃい」

モニュモュモニュモミュモム

「うん!甘くておいしい!!」

『戻ってきました!!』

モギュモギュ

「俺にも一口ください」

『どうぞ』

(間接キス……)

パク

「あま~いっ!」

『そっちもくださいっ!』

「どうぞ」

『あーんっ!あま~いっ!』

「こっちにもありますよ」

『あーん♡』

(幸せ……)

(今年もいい年になりそうだ)

「パフェあま~い!」

『パンケーキもあまいでふ!』

数十分後

「もう食べれません……」

『そうですね…』

「出ましょうか」

「ごちそうさまでしたー」

『また来年行きたいですね〜』

「行きましょう」

その後2人は手を繋いで帰った。

2日後

プルルル

『もしもし?』

『ウチだよ!』

『葵?どうしたの?』

『明日ウチの大学で学祭やるから来てよ!』

『分かったー!』

『んじゃーね!』

「葵さんからですか?」

『はい、大学に来て欲しいと言われました』

「楽しみですね」

翌日

「今日は葵さんと会うんですよね?」

『そうです!』

「俺も付いていっていいですか?」

『もちろんです!』

「やったぁああ!!!」

『そんなに嬉しいですか?』

「やっとまともな文化祭の思い出できる!」

『自分で言ってて悲しくなりません?』

「全然思いませんよ?」

『……行きましょうか』

「はい!」

2時間後

「ここが葵さんの通っている学校なんですね!」

『綺麗なところですね』

「そうですね!」

『まずどこに行きます?』

「とりあえず葵さんのところに!」

『分かりました!』

10秒後

「ここかな?」

『おー!来たねー!』

「お久しぶりです」

『君の兄ちゃんもいるよ!』

「どーも」

『ここは何してるの?』

「科学サークルだよ!」

「へぇ〜どんなことするんですかね」

『私にはわかりませんね』

「入ってみるかい?」

「良いんですか!?」

『お願いします!』

「了解!」


『液体窒素だよー!』

「冷たっ!」

「これは危ないですね!」

『これ楽しいですよ!』

「桜坂さんもやりますか?」

『良いんですか!』

「もちろんです!」

『じゃあやります!』

「はい!」

『ボールが凍りましたよ!』

「凄いですね!」

『バラも粉々になるよー!』

『すっごい!』

「それを活かしたのがこの超電導だよ」

『浮いてます!浮いてますよ旦那様!』

「すごいな……」

「俺にはよくわからないです……」

『これが電気の力で動くんだよね!』

「そうなんですか!?」

「はい、これで発電しています」

『えっすごっ!』

「ちなみにこれを応用すると……」

「あっ……」(察し)

『これ知ってる?』

『見た事あります!旦那様っ、ちょっとこれやってみてください!』

「……あっはい」

バリバリバリッ!

「うわあああっ!?」

『髪逆立ってますよ!』

「痛った!?」

『マジで面白いんだけど!』

「はぁはぁ……何ですかこれ」

『じゃー次はこれ!』

『試験管2本で何するんですか?』

「水素と酸素だよ」

『これを混ぜると』

ポンッ!

「『うわっ!』」

『で、水が出てくるってこと!』

「なるほど〜」

「面白かったですね」

『そうですね!』

「次はどこ行く?」

『そうですね〜』

「俺はどこでも大丈夫ですよ」

『じゃーお化け屋敷とか!』

「いいですね!」

3分後

「暗いですね……」

『怖いですね……」

(手握ってもいいのかな?)

(そろそろ手を握りたいな)

ギュウゥ

(ん?今誰かの手を握ってるような)

(気のせいだよね)

『ここ寒くないですか?』

「手握ればあったかいですよ」

「どうぞ」

(やったぁああ!!)

『ありがとうございます♡』

「いえ、こちらこそ」

『きゃぁぁぁぁぁ!!』

「ひっ!?」

(やばい、可愛い)

「そっち行きましょう」

『はい』

「ばあっ」

「『うわあーっ!?』」

ぎゅーっ

「ゆ、結璃愛さんっ!?」

『こ、怖いですぅ……』

「落ち着いてください!」

『無理ですー!』

「深呼吸です!」

『スーハースーハァー!』

「落ち着きましたか?」

『はい……でもまだ怖くて……もう少しだけこのままが良いです……ダメでしょうか?』

「わ、分かりました!」

(俺もこのままいたいですよ)

「ふーっ」

『ひゃうんっ』

「変な声出さないで下さい!」

『だってぇ〜//』

「もう終わりましたからね!」

『はいぃ〜♡』

10秒後

「さて行きますか?」

『はい』

「軽音サークルの発表があるみたいです」

『行きましょうか!』

「はい!」

30秒後

「ここが会場か……」

ガラララララッ

「おおっ!」

「葵さんがいますよ!」

『皆さんこんにちは!』

パチパチ

『今日は私たちのライブに来てくれてありがとー!』

「わああーっ!」

「凄い熱狂ですね」

『そうですね!』

「1曲目は新曲らしいです」

『楽しみですね♪』

1時間後

「アンコール!アンコール!!」

『みんな!聞いてくれてありがとー!また会おうねー!』

ワアアーー!!!!

「終わりましたね」

『次は服飾サークルの発表ですって』

「見てみましょうか」

『30分後らしいです』

「それまでぶらぶらしましょう」


『あれ?葵どうしたの?そんな慌てて』

『実は服飾の友達が困ってて、何かサークルの子が休んじゃってモデル足んないって!』

「それで慌ててたんですね」

『そうだ!君達スタイル良いし、代わりにモデルやってくんない?』

「良いんじゃないd…ん?君達?」

『男のモデルもいないし!ねっ?』

『旦那様のいろんな服見たいです!』

「……俺に舞台立てってこと?」

「まぁ別にいいですよ」

『ホント!?助かるよ!じゃあ早速来てもらっていいかな!?衣装用意してあるんだ!』

「わ、わかりました」

数分後 〜着替え中〜

『お待たせしました〜』

「おぉ……」(語彙力低下)

『……どうですか?』

「凄く似合っています!」

『ありがとうございます……それで?』

「女装役だったらしくて」

『私には何にも言ってなかったのに』

「ごめんなさい」

『許してあげます♡』

(え?)

『結構様になってますので』

「……行きますか」

「『はい』」

2分後

「なんか視線を感じませんか?」

『確かに見られてる気がします』

「多分俺たちでしょうけど」

『なんでですか?やっぱりこの格好だからでしょうか』

「違うと思いますよ」

『ならいいんですけど』

「にしても凄く似合っていますよ」

『ありがとうございます。あっ、ここがステージですよ!』

5分前

「緊張してきたな」

「大丈夫ですよ!」

『頑張りましょう!』

「はい!」

4分後

「次お願いしまーす」

『私から行ってきます』

「俺見てますね」

「頑張ってください!」


「あっ来た」

(手を振る)

「可愛いなぁ」

わああああっ!

「結璃愛さーん!」

(手を振る)

「あー可愛い」


『緊張しました…』

「凄く可愛かったですよ」

『ありがとうございます』

「次俺か…」

『頑張って下さい!』

「はい」

3分後

「次の方〜」

「はいっ!あ、葵さん」

『それ、友達いわく一番出来のいいやつらしいから頑張ってね』

「それをなぜ俺に…」

『まーとにかく頑張ってー』


(うう…見られてる)

「誰あの可愛い子」

「知ってる?」

「俺の学部にはいないぜ」

(部外者ですよ)

(ポーズ取ってみるか)

わあああああっ!

(何で?)


「やっと終わりました…」

『お疲れ様です』

「写真撮らせてくだしゃあい!」

『えっ?』

「握手して下しゃい!」

「サイン書いてください!」

「ちょっ待っ落ち着いて!」

『あわわわわっ!』

「結璃愛さんこっちおいで!」

『ひゃっはい!』

ぴゅーっ

「ここまで来たら安全です」

「もう無理です……」

『すみませんでした……』

「いえ、こちらこそ」

10分後

「ほとぼりが冷めたみたいですしそろそろ行きましょうか」

『はい』

『あっちょっと!ミスコンの結果出るから行くよ!』

『葵?』

「あれ競ってたんですね」

『ほらこっち!』

「結璃愛さん可愛いから優勝するかもしれませんね」

「そうですね」

『結果発表だよ!』

「楽しみですね」

『まず男子部門1位!3年A組佐藤君!!』

「おおっ!」

「おめでとうございます!」

パチパチ!!

『2位は同じく3年生B組の高橋君!!』

「おめでとうございます!」

『特別賞!…そこの君!』

「…は?」

『いやー獲得票の数だとダントツで多かったんだけど、如何せん君部外者でしょ?だからこういう形で表彰することになったんだ!』

「噓でしょ…?」

『旦那様!おめでとうございます!』

「えぇ!?」

『そして女子部門優勝者は……』

「ドキドキしますね」

『16人いますが、その中ならやはりこの方でしょう!エントリーナンバー5番、桜坂結璃愛さんです!!』

「おめでとうございます結璃愛さん!」

「凄いじゃないですか!!」

『ありがとうございます!』

「では賞品をどうぞ」

『ありがとうございます!』

「これからも応援よろしくお願いします」

『はい!』

「じゃあそろそろいいか」

『はい。帰りましょうか』

「そうですね」

ぐうううっ

『あっ』

「やっぱり文化祭に来て何も食べないのはなしでしょう!」

『色々食べてから帰りますか!』


「何食べたいですか?」

『焼きそばとか!』

「チョコバナナもいいですね」

『たこ焼はありますかね……』

「あると思いますけどね」

『探しつつぶらぶらしてみましょうか』

「はい!」


「いらっしゃ~い!焼きそばだよ~!」

「美味そうですね……」

『買いましょう!』

「2つ下さい」

「はーい」

「まいどありー」

2分後

「いただきまーす」

(食べる)

「うまっ!」

『おいしいです!』

「次はどこに行きましょうか」

『たこ焼き食べたいです!』

「いいですよ」

5分後

「1個しかないんですか?」

「人気でして」

『仕方ないですね』

「飲み物買ってきます」

『じゃ1つ』

「はい!」

「ただいま戻りました!」

『おかえりなさい』

「タピオカミルクティー買ってみました!これ飲んだことがないので楽しみです!」

『そうなんですか』

ごくっ

『ん〜っ!』

「うまい!」

『ほんとだ!』

「次どこに行きます?」

『射的行ってみたいです!』

「了解しました…あれ?たこ焼きは…」

『全部食べちゃいました♪』

「可愛いので許します!」


「よっと……あぁ〜」

パンッ パシッ!

「あーまた落ちた……」

『私やってみようかな……』

「頑張ってください!」

『えい!』

「あー惜しいっ……」

『もう一発……!』

「おっ!当たりそう……」

『えいっ!』

パンッ!ポトリ

『あっ!やりました!旦那様!』

「おめでとうございます結璃愛さん!」

『ありがとうございます!』

「俺も頑張って落とすぞ…」

パンッ!ポトッ

『旦那様もやりましたね!』

「これは結璃愛さんに差し上げます!」

『わあああっ!嬉しいです!』

「良かったですね結璃愛さん」

『はい!!』

「次は何したいですか?」

『旦那様が食べたいと言っていたチョコバナナを買いに行きましょうか』

「いいんですか?」

『もちろんです!』

「やった!」

10分後……

「チョコバナナって美味しいんですよ!」

『確かに美味しそう……でも太りません?』

「大丈夫ですよきっと」

パク

『うん、甘くて美味しい……』

「でしょう?」

「結璃愛さん、口元にクリームついてますよ」

『え?どこでしょう?ここでしょうか?それともここですか?あっ、違いますね。もっと右の方だった気がします』

ペロッ(舐める音)

『えっ?』

「あっすみません!つい」

チュッ♡

『えへへ、これでおあいこです♪』

「なっ!?不意打ちなんて卑怯ですよ!」

『仕返しです!』

「もう!///」

「じゃあそろそろ帰りますか」

『はい!』

〜帰宅中〜

「今日は楽しかったですね」

『本当にありがとうございました』

「葵さんにあいさつしときます?」

『そうしましょうか』


『葵ー?』

『んー?』

『そろそろ帰るね』

『マジー?もうちょっといてよー?ウチらも終わったし一緒に回りたいからさ』

『……どうします?』

「俺は良いですけど」

『じゃあここで待ちますか』

『さんがーつ!』

5分後

『終わったよー!』

「それじゃあ行きましょうか」

「おう!」

こうして俺と結璃愛さんは葵さんとその彼氏とWデートすることになった。

「どこ行くとかあります?」

『フランクフルト食べたー?』

『まだだけど』

『じゃあ決まり!』

「なんか悪いですよ」

『気にしないでください!』

『まずはスーパーボールすくい!』

「フランクフルト食えよ」

『あったからさー』

「懐かしいな〜」

「昔よくやってたよね」

「そうだっけ?」

「またか……」

『すいませ〜ん!4人お願いしま〜す!』

『旦那様って得意ですか?』

「やったことないので……」

『スーパーボールすくいやったことないとかある!?えっ君いくつ!?』

「……18です」

『まーいっか!はじめよっ!』

「結璃愛さんには負けたくないです」

『私こそです!』

「あぁ……始まっちゃった……」

「どっちが多く取れるかな……」

30秒後……

『はい終了〜』

「うぅ……」

『旦那様の勝ちですね!』

「こんな要らないんですけどね」

『くやちぃ……』

「次行こうぜ……」

『次はこれ!くじびき!』

「俺運は良い方なんですよ」

『妻ガチャSSR引いてるしね!』

「結璃愛さんのことをガチャ感覚で言わないでもらえます?」

『ごめんってー!』

『引きましょうか』

「せーのでいきます?」

『いいですよ!』

「いくぞ……せーの!!」

3回連続で同じものを引き当ててしまった……

「……あれ?」

『凄いです!』

「凄いんですかねこれ?」

『次は射的!』


『これはもうやりましたよ』

『ウチがやってないの!』

「勝手かよ」

「結璃愛さんの番ですよ」

『任せて下さい!』

パンッ!パァン!バンッ!

『全部当たりましたね』

「景品も落ちちゃいましたね」

『仕方ありませんね』

『次はウチがやる!』

「頑張ってください!」

20発目…… カランコロン♪

『やっと当たったーっ!!』

「おめでとうございます!」

『何貰えるんでしょうね?』

『おっ!キーホルダーじゃん!!』

「良かったですね!」

『はい!!大切にします!』

『旦那様もやってみてください!』

「分かりました」

パンッ!

「全部当たりました」

『欲しかったぬいぐるみです!』

「じゃあこれあげます」

「ありがと♡」

『最後は輪投げだー!!!』

「最後ならもう1個くらい欲しいな」

『頑張りましょう!』

10分後……

『ダメだったかー!』

「残念です」

『でも楽しかったです!』

「あれ?あいつは?」

「結璃愛さん?」

『何ですか?』

「全部入ったんですけどどれ欲しいですか?何か3つしか持って帰れないみたいで」

『……旦那様って才能凄いですよね』

「そうなんですかね?」

『じゃあこの犬のストラップをください!』

「了解しました」

〜帰宅中〜

「今日はありがとうございました」

『こちらこそありがとうございました!』

「じゃあここで解散で」

『はい!それでは』

『あれやんない?お泊まり会』

「……どこでですか?」

『結璃愛の家広いじゃん!』

「まぁそうですけど」

『決定!』

「俺はバイトあるから帰るわ」

『は?休めよ』

「あっうん」

こうして葵さん達は結璃愛の家に泊まることになった。

『ただいまー!』

「おかえりなさい」

『パパは?』

「まだ帰ってません」

『そっかー!』

「2人は近所なんですね」

『まーそーだね!』

『優しい姉みたいな感じです』

『お姉ちゃんって呼んでたもんね!』

『……もぉ///』

「仲良いんですね」

『ママには内緒だよ』

『はい……』

((絶対バレてる))

ピンポーン!

「誰か来ましたね」

『誰だろう』

ガチャ……

「こんにちは〜」

「久しぶりね」

『言ったそばから!』

「葵ちゃんも来てたんだ!」

『おじゃましてまーす!』

「どうぞ上がってください」

「あら、可愛い子達がいるじゃない」

『今更!?』

「じゃあ夜ご飯にしましょっか!」

『はーい』

「俺が作りますね」

『せっかくなので一緒に作りません?』

「良いですよ」

「私も手伝うわよ」

「お願いしますね」

「私は食器とか用意するね」

『よろしく〜』

1時間後……

「完成です!」

『うっひょー!唐揚げじゃん!』

「がんばりました!」

『カラオケでも食べましたけどね』

「味違いますから」

「旦那君料理上手いのよ」

『そーなんだ!料理男子って良いなー!』

「そうですか?女っぽいって馬鹿にされるだけですよ?」

『漣君料理できないからさー』

「多分おいしくできてるので」

『食べましょうか』

「いただきます!」

「『いっただっきまーす!』」

「美味しいです」

『うめぇ!』

「良かったわ♡」

「今日の唐揚げ自信あったんですよ!」

「本当よくできてるわー!」

「光栄です」

『美味しいです!』

「ありがとうございます!」

『旦那様も1つどうぞ♪あーん♡』

「あーんっ…うん!我ながら美味い!」

「『イチャイチャしてんじゃねぇ!!』」

「えへへ……」

「『褒めてない!!』」

「ごめんなさ〜いw」

『もういいや!早く食おうぜ!』

「そうだね」

『ただまあやって欲しいよ?』

「何を?」

『あーんってやつ』

「や、やる訳ねーだろ!?」

「えー?私見たーい!」

『私も見たいよ!』

『ほーら?どーすんの?』

「分かったよ……はい」

『お?意外と素直じゃーん!』

パクッ

「『やったー!』」

「恥ずかしいんだよぉぉ!!」

『顔真っ赤www』

「うるさいなぁ!」

「『あんな風に見えてたんだ……』」

「私の作ったポテサラも食べてよ!」 

『お母さんのポテトサラダ美味しいんですよ!あまり作りませんが』

「めんどくさいんだもん」

「そうなんですよ!何気にポテトサラダ作ろうとすると意外にしんどいんですよね」

「分かるー?」

『はい!あーん♡』

「あーんっ!とても美味しいです!」

「嬉しいわー!」

「『…….』」

「じゃあそっちも貰いますね!はい!結璃愛さんもどうぞ!あーん♡」

「はむっ!……うん!おいしい!」

「ありがとうございます!」

「『…………』」

((羨ましいなぁ))

「じゃあ洗い物しちゃいましょっか!」

「『私達がやりますよ?』」

「良いの良いの!たまにはゆっくりしなさい!」

「分かりました。ではお言葉に甘えて」


『まだ7時半だし何かやんない?』

「ババ抜きでもします?」

「トランプならあるわよ!」

「『おぉー!やりたいです!』」

「じゃあ配りますね〜」

5分後……

「上がりです!」

「『早い!』」

「運が悪かったですね」

「もう一回!」


「……どっちかにババがあります?」

『えっとぉ』

「(……右を取ろうとする)」 

『だめです!』

「……(左を取ろうとする)」

『やったぁ!』

「……こっちですね」

『……そんなぁ』

「上がりです!」

『旦那様強くないですか!?』

「『罰ゲームは何にしましょうか♪』」

「何でも良いですよ?変なのは無しでお願いしたいですけど」

「そうねぇ……」

『うーん……あっ!じゃあ結璃愛、これ着てもらえる?』

『それって……バニー服ですか!?』

「そんなの着せられませんよ!」

『ん~?見たいんじゃないの?』

「だとしても結璃愛さんにそんな格好させられませんよ!」

『私だって着たくありませんよ!』

「『どうしようかな〜』」

「普通にしててください!」

「『しょうがないな〜♪』」

「で?着るの?」

『何でお母さんまで着せたいの?』

「だって見たいんだもーん」

『分かるー!』

『絶対嫌だからね!』

「俺も嫌なのでやめてもらえますかね?」

『ちぇー……分かったよ……』

「ふぅ……やっと終わったね」

「疲れたー」

「もう8時半ですね」

『風呂入ろっか!』

『分かった!』

『あ、覗いちゃだめだからね!』

「覗きませんよ!?」

『じゃあ一緒に入る?』

「入りませんからね?」

『冗談だよw』

「はぁ……」

チャプッ……チャプンッ

『ぎもぢいい~っ』

『葵ってスタイル良いよね』

『……結璃愛の方が良いよ』

『そうかなぁ?』

『おりゃーっ!』

ぷにっ

『きゃっ!やめてよぉ!』 

『結璃愛は良いよねー!体細い癖して出る所出てて!』

「2人とも楽しそうだなぁ……」

チャポンッ……ブクブクー…………..

10分後…… ザバーァン!!︎

『次どーぞー!』

『旦那様、入って下さい』

「はーい」

「『…….』」

((なんか緊張してきた))

20分後……

「上がったよ〜」

「おかえりなさいませ」

「お湯加減いかがだったかしら?」

「丁度良かったです!」

「それはよかったわ」

『まだ寝るには早いしunoやろ!』

「良いですね!」

「『負けないもんっ!!』」

1時間後……

「勝ちました!!」

「負けたぁ!!!」

「これで3勝1敗ですね」

『次こそは!』

『負けませんよ!』

「そろそろ終わりにしましょうか」

「そうですね」

10分後

『全然勝てません……』

「結璃愛は顔に出すぎなのよー」

『じゃあポーカーフェイスで!』

「無表情だと可愛さ目立ちますね」

『そうですか?///』

「あっ崩れた」

『……旦那様のせいですよぉ////』

「じゃあそろそろお開きにしましょうか」

「分かりました。片付けしますね!」

5分後

「今日は泊まってくの?」

『そうする予定かな!』

「明日は何時から仕事なんですか?」

「9時くらいからよ」

「なら大丈夫ですね」

「何が?」

「いえ、何でも無いです!」


『じゃーおやすみー!』

「おやすみなさい」

「おやすみなさい」

3日後……

「おはようございます」

「あら、おはよう」

「昨日の晩御飯美味しかったです!」

「ありがとうね♪」

ガチャ バタンッ

「行ってきまーす」

『またしばらく帰ってこないの?』

「1週間は無理かなー」

『寂しくなるね』

「そんじゃねー」

こうして母は行った。

『今日はどうしますか?』

「俺は特にないですよ」

『じゃあゲームしましょっか!』

「何するんですか?」

『UNOとか?』

「良いですね!」

2人プレイ中……

『上がりぃ〜♪』

「俺もあがりです!」

「罰ゲームとして、葵さん、今日の昼食を作ってもらえませんか?」

『そんぐらいなら良いよ!』

「やったぜぇぇぇぇ!!!」

『うるさいっ!近所迷惑になるから静かにしてっ!』

「ごめんなさい……」

そして昼頃……

『何食べたい?』

「チャーハン食いたい!」

「私もそれが良いと思いますよ」

『了解!』

30分後……

『できたぁー!』

「出来たぞー!」

『いただきます!』

パクッ…………

『うまっ!』

「普通に上手いじゃないですか!」

『えへへ〜』

「うまっ」

『漣君?もっとほめて良いんだよー?』

「葵は料理上手いね」

『うえーい!』

「このチャーハンめっちゃうまいな!」

『ありがとっ!』

「毎日食べたいくらいだなw」

『それってプロポーズ!?』

「違うけど?」

『ちっ』

「舌打ちしないでよ……」

((でも本当に結婚したいな))

『美味しいですね』

「本当ですね」

「そうだな〜」

〜完食後〜

「洗い物やっときますね」

『お願いね!』


『今日は何しに来たの?』

『えーっとね、あっこれ!』

「これ何ですか?」

『映画のチケットだよー!」

「誰と見に行くんだ?」

『結璃愛ー、2人で行かない?』

『私は良いけど……』

「俺の事は気にしなくて良いですから」

『そうですか?じゃあ』

『行ってくるねー!』

「行ってらっしゃい」


(誰もいない…1人か……何しようかな)

「暇だな……」

1時間後

「……zZ」

ピンポーン

「はーい」

「宅配便でーす」

「はい、サインですね」

「ありがとうございます。では」

「俺宛?なんか頼んでたっけ?」

ガサゴソ

「ん?」

「なんだこれは?」

そこには大量のお菓子があった。

「結璃愛さんのお祖父さん?」

「何だこれ……」

「とりあえず全部持って帰ろうかな」

20個ほどあった。

「雪の宿とか源氏パイとかあるじゃん」

10分ほどかけて全て運び終わった……

それから1時間後

(結璃愛さん何してんのかな……)

(楽しんでるんだろうな)

(……俺なんて要らないのかなぁ)

ガチャ バタンッ

『ただいま帰りました』

「あれ、もう帰ってきたんですか?」

『うん!映画楽しかったー!』

「それは良かったです」

『あっ、これおみやげ』

「もう少し出ても良かったんですよ?」

『結璃愛が寂しいって騒いでさー』

『それは言わないでよ!』

「そうなんですか……」

『まぁそういう事だから許してあげて』

「分かりました。ありがとうございます。大切に食べさせて頂きますね」

『そんな大層なものでもないんだけど……』

「いえいえ、ありがとうございます」

『まぁいいや!せっかくだし私も一緒に食べて良いかな?』

「もちろんです!」

「今お茶入れてきますね!」

『手伝おうか?』

「大丈夫ですよー」

5分後……

「はいどうぞー!」

『ありがと!』

パクッ モグモグ

「これ美味しいですね!」

『シユウマイですよ!』

『崎陽軒うまーっ!』

「本当ですよ!」

『旦那様!あーんして下さい!』

「良いですよ」

「はいあーん」

『おいひぃれふぅ』

『私のもあげます!』

「あむっ」

「美味しいです!」

『見せつけんなぁ!』

「そ、そうですか?」

「じゃあお返しに」

『え?』

チュッ♡

「ど、どうかしました?」

『うわあああん!!』

「ちょ!?」

『なんでキスしたのぉー!!!』

「ごめんなさい!!」

『……いきなりはずるいですよぉ///』

「本当にすいません……」

『でも嬉しかったから良いです……』

「本当にすみませんでした……」

『良いですよ……』

「ありがとうございます……」

『だーかーらー!』

『ごめんって!』

『もー!ウチは漣君にそーゆーの全然してもらってないんだけどー!』

「兄さんはなぁ…苦手そうだしなぁ」

『旦那様が凄いだけかもしれません』

「そうですか?」

「じゃあ頑張っちゃいますかね」

『きゃーっ♡』

「じゃあちょっと待っていてくださいねー」

30秒後

『旦那様あったかいです…♡』

「結璃愛さんは柔らかいですね」

「もっとぎゅーってしましょっか?」

『お願いします……♡』

「では失礼して」

(結璃愛さん可愛い)

(このまま寝たいくらいだ)

『……あったかいです』

「俺もですよ」

『……見ーせーんーなーっ!』

「『あっすいません』」

『全くもー!』

「仲が良いんですねぇ」

『でしょでろでろでしょ〜』

「でろでろで〜す♪」

『でへぇ〜』

「でへ〜」

『……で?いつまでくっついてるのかな?』

「あっ……」

「忘れてた……」

『離れてくださいっ!』

「はい……」

(結璃愛さんの匂い落ち着くんだよなぁ)

(ずっと嗅いでいたいなぁ)

『…………』

(結璃愛の奴めっちゃ顔赤いじゃん)

(……まぁいっか!)

『でもさー?』

「何ですか?」

『2人って一度もヤったことないよね?』

「ぶっ!な、何を言い出すんですか!」

「まだ高校生ですし!」

『別に良いと思うけどね私は』

『それにもう結婚して1ヶ月だよ?』

「それはそうですけど!」

『結璃愛はどー思ってんの?』

「わ、私もその……したいとは思いますよ……///」

『ならすればいいんじゃ無いの?』

「それはその……恥ずかしくてですね……」

『そんな事言ってたら一生出来ないよ?』

「それは困ります……」

『私達はいつでもウェルカムだから!』

「“達”って!葵さんには彼氏いますよね?」

『漣君全然手出してくんないからさー』

『旦那様は私の物ですよ!?』

『……結璃愛って独占欲強くない?』

「確かにそうかも知れません……」

『じゃあ今度3人でする?』

「え?」

『え?』

「いやいやいや!」

『冗談だってばw』

「心臓止まりかけましたよ……」

『……旦那様はどう思っていますか?』

「俺は……」

「正直言うと……めちゃくちゃしてみたいです……///」

『良かったぁ♡』

『……やっぱり今日しない?』

「ダメですよ!」

『ちぇっ、残念』

『んじゃー私はそろそろ帰るね?』

「さよなら」

『じゃあね葵』

『そんじゃねー』

葵は帰っていった。

「そろそろ寝ましょうか」

「はいそうしましょう」

『お休みなさい』チュッ♡

「っ!!?」

「なっなっなっ!!」

「不意打ちはずっこいと思いますぅ……」

『ごめんなさい……』

「俺も嬉しいです」

『旦那様……大好きです……』

「俺も好きですよ…結璃愛さん」

「これからもよろしくお願いしますね?」

『こちらこそ!』

こうして夜が更けていった……。

翌朝 チュンチュン

「おはようございます結璃愛さん」

『おはようございます旦那様!』

(朝から幸せだな)

(この時間がいつまでも続けばいいな)

「今日は何がしたいですか?俺は結璃愛さんのやりたいことなら何でも良いですよ」

『……旦那様は自我がなさすぎます』

「はい?」

「どういう意味でしょうか……」

『そういう所を言っているんですよ!』

「うぐっ……」グサッ!!

「分かりました……」

「では何をして欲しいんですか……?」

『それです!旦那様はいつも私に合わせてくれますけど私だってたまには旦那様のやりたいことが聞きたいんですよ!』

「なるほど……でも本当に何も思いつかないんですよね……」

(結璃愛の為だったらどんなことでもやってあげたいしな)

(結璃愛に嫌われたくないし)

(結璃愛と一緒に居られるだけで幸せなんだよな)

(よし決めた)

「決めました!俺、前から行ってみたい所があったんですよ!」

『どこですか?』

「お台場です!」

「前テレビで見た時に行ってみたいなって思ったんです」

『良いですね!』

「行きましょう!」

「準備出来てるので早速出発しましょっか」

『はい!』

〜新橋駅〜

「ここからゆりかもめというモノレールに乗ってお台場に行きます」

「結構遠いらしいんで気をつけて下さいね」

『はーい』

2人は電車に乗り込んだ。

ガタンゴトン♪ ガタンガタン♪

『旦那様!海が見えますよ!!』

「本当ですね!綺麗ですねぇ……」

『あっ!あれ!』

「あれなんでしょう?」

『レインボーブリッジですね』

「へぇ〜」

『私初めて見ました』

「俺もですよ」

『なんか凄かったですね〜』

「はい!」


『着きましたよ』

「ここがお台場……」

『大きいですね……!』

「ここにあるジョイポリスっていう遊園地に行ってみたかったんですよ!」

「楽しみましょ!」

『はい!』

「まず何乗ります!?」

『そうですね……ジェットコースターとかどうですか?』

「賛成です!」

『じゃあ決まりですね!』

「行きましょう!」

『はいっ!』


「混んでますね…」

『待ちましょうか』

「はい」

30分後

『やっと順番来ましたね』

「はい、ただこれ結構回る系なんですよね…俺は酔い止め飲んで来たので大丈夫です」

『私は強いですよ?』

「えっ!?そうなんですか!?」

『はい』

「意外です」

『失礼ですよ!?』

「すみません……」

『いや怒ってませんよ?』

「良かったぁ……あっ俺達の番ですよ」

『行きましょうか!』

「はい」

「きゃぁああ!!!」

『キャァアアアーーー!』

「何これ音ゲー!?」

『旦那様得意ですよね!』

「あっはい!」

『フルコンボですよ!』

「やりました!」

『凄いです!次は私がやってみます』

「また来ましょうか」

『次はこれ!ソニックのやつ』

「良いですよ」


『疲れたけど楽しかったです』

「それは良かったです!」

『この振り子もやってみません?』

「良いですよ」

「うわっ!」

(結璃愛さんと密着してる……)

(結璃愛さん良い匂いするな……)

(結璃愛さん柔らかいな……)

(結璃愛さん可愛いな……)

(結璃愛さん好き……)

(振り子楽しいな……)


「楽しかったですね」

『そろそろ出ましょうか』

「あれ?も、もしかしてあまり楽しくありませんでした?」

『そんな事ないですよ?』

「なら良かったです」

『旦那様顔赤いですよ?熱でもあるんじゃ無いですか?少し休みましょう』

「いえ!全然平気なので!」

(結璃愛さんの胸当たってドキドキしたなんて言えない)

(結璃愛さんにバレたら恥ずかしいし)

『次はあそこ行きたいです!チームラボがやってるやつ!』

「行きましょうか!」

~移動中~

「凄く綺麗で幻想的だ……」

『本当に素敵ですね!』

「はい!」

「結璃愛の方がもっと素敵なんだけどな…」

『……声に出てます///』

「あっごめんなさい」

『良いですよ』

「ありがとうございます」

『でもちゃんと言って欲しいです』

「わ、分かりました」

「結璃愛さんが一番素敵で綺麗です」

『……///』

「結璃愛さん?」

『よくできましたぁ///』

「はいっ!」

〜台場怪奇学校~

「お化け屋敷……ですよね」

『ダメ……かな……?』

上目遣い+涙目の合わせ技

(ずるいよそれはぁ!)

「いいよ……」

『やった!』


『怖いです……』

「そうですね」

『きゃあーっ!』

がしっ

「うわっ!」

(当たってる…胸が当たってる!)

「ゆ、結璃愛さ……」

『ん〜♡』

ちゅっ

「っ!?」

「ぷはっ……」

『えへへぇ……』

「結璃愛さん……」

『はい?』

「可愛すぎます……」

『はぅ……』

「何かお化け来なくなりましたね……」

『出ましょうか』

「そうですね」

『楽しかったです』

「はい」

~ヴィーナスフォート~

『旦那様どうしました?』

「ちょっとトイレ行ってきます」

『はい』

5分後

『遅いですね……迷ったのでしょうか?』

「ただいま戻りました〜」

『おかえりなさ……い……え?』

「どうしま……」

『なんで他の女といるんですか?』

「え……?」

『私というものがありながら浮気ですか?』

「ち、違いますよ!?」

『じゃあ誰ですか!?』

「俺のいとこですからっ!」

「久しぶりだなぁ!」

「そうだねぇ!元気だったかい?」

「まぁぼちぼちかな」

「ところで君は今何をしているんだい?」

「今は彼女いないのか?」

「いやぁそれが居なくて困っているんだよぉ!」

『初めまして』

「えーっ!お前彼女いたんだ!」

「……お嫁さんです」

「えーっ!?結婚してたんだー!?」

『およめさんっ……///』

「つか嫁美人すぎん?もったいねー!」

「それはね…俺も時々思ってる」

「何があったらこんなに可愛い子が君みたいな男を好きになるんだろうって思う時あるもん」

「それ分かるぞ。顔も性格も良いなんて反則だよな」

「うんうん」

「失礼だけど何でこんなやつと結婚したのさー?君多分高校生とかその辺でしょ?」

『16です。高校は飛び級で卒業してます』

「かしこーい!なおさらだよ?なおさら何でこんなやつと結婚したんだー?」

「確かになぁ……」

「あ、あの……」

(結璃愛さんの事を悪く言うなら許さない)

「この子は頭が良すぎるせいなのか分からないけど世間知らずな所があってさ、そこがまた良いんだけど」

「あ、そうなの?」

(良かった……)

『旦那様は良い人ですよ?』

「流石にそんだけで一生捧げんわー」

『……少なくてもあなたが思っている数倍素敵な人ですから』

「あ、あれ?」

『……行きますよ』

「あっちょっ!じゃあなー!」


「結璃愛さん?もしかして怒ってます?」

『いえ別に』

「そ、そうですか……ごめんなさい」

『どうして旦那様が謝るんですか?』

「お台場に行きたいって言ったのは俺ですし、彼女も俺の親戚ですから……だから全部俺のせいなんですよ」

「それに結璃愛さんは今日のために色々準備してくれていたじゃないですか」

『でも……』

「俺は嬉しかったですよ?結璃愛さんとお出かけ出来て本当に幸せでした」

『……』

「なのに…連れて来たのも俺ですから」

『旦那様は背負いすぎです!』

「え……」

(怒られた……?)

『私は旦那様に無理矢理着いて来たわけではありません!』

『一緒に居たかったから来ただけです!』

『私はただ旦那様と一緒に居られる時間が増えることが嬉しいのです!』

「結璃愛さん……」

『1つわがままを聞いてもらえますか?』

「もちろんです!」

『観覧車、一緒に乗って下さい』

「分かりました」


「綺麗ですね〜」

『はい』

「結璃愛さんの方がもっと綺麗です」

『ふぇっ!?』

「あ、すみませんつい本音が……」

『もうっ!///』

「あははっ」

『でも嬉しいです』

「そうですか」

「ところでさっきの話なんですけど」

『はい』

「俺と居る時間が楽しいと言ってくれてありがとうございます」

『こちらこそ私のワガママ聞いて下さりありがとうございます』

「これからもよろしくお願いしますね」

『はい!』

「こちらこそ!」

『……もう1つだけ良いですか?』

「はい」

『一番上でキスして下さい』

「もちろんです」

ちゅっ

『んっ……♡』

「ぷはっ……」

『えへへっ♡』

「大好きです。結璃愛さん」

『私も大好きな人が居てくれてとても幸せな気分になります。旦那様、ずっと側にいて下さい。絶対に離れないでください。私を置いて行かないで下さい』

「約束します」


『楽しかったですね』

「そうですね」

『ガンダムベース行って良いですか?』

「良いですよ」


『おぉ〜!これがガンプラバトルシミュレーター!初めて見ました!凄くカッコいい機体が沢山ありますね!あっ!これ知ってます!確かアニメにも出てたはず!こっちは見たことありませんが……あっ!これも!どれも完成度高いですよ!あ、このガンプラ欲しかったんです!』

「楽しそうですね~」

『と言いつつ旦那様も楽しんでますよ』

「…バレてたか」

「結璃愛さんは何買います?」

『うーん……迷ってしまいますよね』

「何か欲しいのあります?」

『Tシャツとかですか?』

(結璃愛さんに似合いそうなのは……)

(やっぱり白かな)

(よし!)

(これにしよう)

(後は……)

(これで良いや)

「結璃愛さん、会計済ませてきちゃいますから待っててくださいね」

『はい♪』

〜数分後〜

「結璃愛さん、買ってきま……あれ?どこ行ったんだろ」

「トイレか?でもそれなら一言くらい言いそうだし……」

「電話してみるか」

「結璃愛さん?今どこにいるんですか?返事を……」

ブツッ……ツー……ツー……

「切れてる?なんでだ?とりあえず探すか」

「ここら辺には居なさそうだけど……」

「あの子目立つからすぐ見つかると思ったんだけどな……」

その頃

『旦那様は何が喜ぶかなぁ……あれ?電話ですね……心苦しいですがサプライズがバレてしまうので心を鬼にして無視します!』

「結璃愛さーん!」

(どうせまた迷惑メールだろうけど一応確認しておくか)

(……は?)

(どういうことだ?)

(結璃愛さんのスマホのGPS反応が無い?)

(まさか誘拐されたのか?)

(そんなわけ無いよな?)

「一旦荷物預けて探しに行くか…えっとコインロッカーどこだっけ?」

数分後

「……あった!よし!」

「結璃愛さん?結璃愛さーん!」

「ここにはいないみたいだしもう少し遠くまで行くしかないな」

『あ、やっと見つけました!』

「え!?結璃愛さん!?どうしてこんなところに!?」

『それはこっちのセリフですよ!いきなり走り出すものだからびっくりしました』

「え!?俺走ってたんですか!?何か疲れているなぁとは思ってました」

「それより何があったんですか!?」

『あ、その事についてなのですが実は……』

説明中

「なるほどそういうことだったんですね」

『内緒で用意したかったので電話に出られませんでした……すみません』

「いえ大丈夫です。無事で良かったです」

『心配かけてごめんなさい。それと……』

「はい?」

『私の事をそこまで想ってくれてありがとうございます。私も旦那様の事大好きです』

「うっ!」

『では帰りましょうか』

「あっ!そういえば!」

『何ですか?』

「これサプライズです」

『ハンカチですか?』

「これで涙ふいてください」

「泣いてるように見えたんで」

『あ、気づかれてました?』

「はい」

『嬉しいです!大切にしますね♡』

「喜んでもらえたようでよかった」

『今日は本当に楽しかったです!ありがとうございます!』

「始まりますよ!」

『ユニコーンが変形しますよ!』

「映像も凄くないですか!?」

『はい!凄くカッコいいですよね』

『次はどんなのが来るんですかね?』

「楽しみですね〜」

『次も凄くカッコいいの来て欲しいですね』

「ですね」

『そう言えば旦那様』

「どうかしたんですか?」

『私からもサプライズがあります!』

「へぇ〜一体何をしてくれるんですか?」

『まだ秘密ですよ〜』

(結璃愛さんからプレゼント……なんだろ)

(開けてみよう)

(これは……)

(ネックレス……だよな)

(綺麗だ)

(結璃愛さんに似合いそうだ)

「これは結璃愛さんが使った方が多分似合うと思いますよ」

「結璃愛さんの方が可愛いし」

『うーん……』

「じゃあ2人で買いに行きません?」

『良いですね!』


『私はこの指輪が良いと思いました!』

(結璃愛さんに似合いそうだなぁ)

(結璃愛さんに似合いそうだしこれにするか……よく考えたら結璃愛さんとペアリングとか最高じゃん?)

「これを2人で付けません?」

『ペアリングですか?』

「はい!」

『……要らなくないですかね?』

「お気に召さなかったですか?」

『そうじゃなくて…もうあるから』

「えっ?」

『……旦那様がくれた誓いの指輪』

(あれ?そんなのあげたっけ?)

(あれ?そんなの渡してたか?)

(でも結璃愛さんの指にはまってるよ?)

「結璃愛さんの指にあるのって……」

『はい……あの時の……///』

(え?待てよ?俺は風呂と寝てる時以外ずっと付けてるけど)

「もしかして俺があげた結婚指輪ですか?」

『……はい///私の宝物です///』

「俺もつけてますけど……もしかして結璃愛さんもですか……?」

『……旦那様に貰った瞬間から毎日つけています……それに……』

「ん?」

『……旦那様とお揃いでつけたくて……だから……ダメですか?』

「全然!むしろ嬉しいです!」

『だから指輪はもう要りません』

「じゃあ他のにしましょうか」

「あ、これなんてどうですか?」

『それ!ずっと私が欲しいと思っていたやつですよ!』

「本当ですか!?」

『はい!旦那様と同じのを私も着けたいなって思ってました!』

「では買っちゃいますか!」

『はい!すみませーん!』

「申し訳ございません。そちら大変人気でして、入荷3ケ月待ちとなっております」

「えっ!?」

『そうなんですね。残念です』

「すみませんでした」

「また今度来た時にしますね」

『そうですね。すみませんでした』

「いえいえ大丈夫ですよ」

『では帰りましょうか』

「……ちょっと待ってて下さい!荷物取ってきますね!」

『あっはい!』


「予約した物を取りに来ました」

「こちらですね」


「すいません遅くなって」

『いえいえ』

「……これプレゼントします」

『これってさっき3ケ月待ちだって』

「欲しいって言ってたので予約しておいたんです。お台場に来たのはこのためです」

「受け取ってくれますか?」

『はい!ありがとうございます!』

「開けてください」

『わぁ〜綺麗』

「喜んでもらえたなら良かったです」

『はい!ありがとうございます!』

「これからもよろしくお願いしますね」

『はい!これでお揃いです!』

「…結璃愛さんって何しても可愛いですね」『ありがとうございます♡』

「そろそろ行きますか」

『そうですね』

「今日は何食べに行きます?」

『うなぎ食べたいです!』

「良いですよ」

「ここのお店美味しいらしいんで」

『楽しみです♡』


「らっしゃい!」

『うな重特上2人前ください』

「うな丼1杯」

「はいよー!」

20分後

「いただきまーす!」

『うーん♪』

(うな重超うめぇ)

(うな丼めっちゃうまっ)

(結璃愛さんと一緒だとなんでもうまいな)

『一口どうですか?』

「じゃあ貰います」

(……間接キスだな)

『おいひぃれふぅ〜』

(……なんか照れるな)

(……でも幸せだな)

『旦那様?』

「はい?」

『ご飯粒付いてますよ』

「えっ?どこですか?」

『私が取るのでじっとしていてください』

「お願いします」

(……近い)

チュッ

(え?)

『取れましたよ』

(え?いまのって)

「……今のって……」

『えへへ//////』

「もう一回してくれません?」

『え?』

「ダメですか?」

『……うなぎ冷めちゃいますよぉ///』

「ウチのうなぎは良いやつだからね!なかなか冷めないからもう一度良いよ!」

「『……見られてた』」

「食べましょうか」

『そうですね』

ぱくっ

「美味しいですね」

『あーんとかします?』

「流石に見られているので」

『それでも良いです///』

「分かりました」

「結璃愛さん、あーん」

『あーん』

パクっ

『おいひいれふ♡』もぐもぐ

「俺にもしてもらえますか?」

『はい!あーん』

ぱくっ

「あーん」

パクっ

『どうですか?』

「最高ですよ!」

「じゃあお返しに俺からもどうぞ」

『えっとじゃあ失礼して』

ちゅ

『おいひいです』もぐもぐ

「美味しいですよこれ!」

「ありがとね!…あれ?結璃愛ちゃん?」

『もしかして石川さん!?』

「お知り合いですか?」

『父の友人で私も小さい頃よく遊んでもらっていたんです』

「そうだったんですか」

「久々だね〜」

『そうですね』

「隣にいる子は彼氏かい?」ニヤリ

『ちっ、違いますよ!』

「ああそうなの?ってそうだよね!知ってるよ、旦那さんだっけ?」

「式にいらしていたんですか?気が付かずに申し訳ございません」

「いやいや大丈夫だよ。それより結璃愛をよろしく頼むよ。この子は昔から寂しがり屋なんだ。君みたいな子が一緒に居てくれるだけで安心できるんだ。これからもこの子と一緒にいてあげてくれよ!」

「はい。もちろんです」

「それなら良かったよ」

「それにしてもこのうなぎ非常に美味しかったです!ありがとうございました」

「それは良かったよ!」

「また来ます」

「いつでも来ていいよ!」

「はい!ごちそうさまでした」

『ごちそうさまでした!』

「さぁ帰りましょうか」

『はい!』

「今日は楽しめましたか?」

『とっても!』

(やっぱり私は旦那様が好き)

(大好き)

(ずっと側にいる)

(絶対に離れない)

(私の気持ちを伝えないと)

(今しかない)

(頑張れ)

「明日はどうします?」

『……ゆっくりしたいです』

「確かに少し疲れましたからね」

(よし)

「では寝るまでゲームでもしますか?」

『はい♪』

次の日

(昨日のこと覚えてるかな?)

(気まずいな)

『おはようございます』

「あ、はい」

『ふふっ』

「えっ?」

『寝ぐせ付いてますよ』

「うわ…直してきますね」

『待ってください』

ぎゅ〜っ♡

「ちょっ……結璃愛さん!?︎」

『もう少しこのままが良いです//////』

「……わかりました」

5分後

「……寝た」

『すぅ…すぅ……zZ』

「可愛いな……」

『んんぅ〜』すりすり

「んんぅ……」

『好きぃ〜』むにゃむにゃ

「俺も好きですよ」

『んぅ〜』ちゅ

「んんっ……」

『んんんっ』

(ずっとこのままで良いや)

30分後

『……んあっ?』

「おはようございます」

「もうすぐ朝ごはんができるので顔を洗ってきて下さい」

『はい……』

「どうしました?」

『いえ、なんでもありません』

「そろそろ行きますね」

『行ってらっしゃいませっ……』

バタンッ

「……何作ったっけ」

「ああ、焼き鮭冷めてる」

「味噌汁もぬるくなってる」

「温め直さないと」

数分後 ガチャ

「ただいま戻りました」

『おかえりなさいっ』

「ご飯できてるんで食べちゃいますか」

『はい』

「いただきまーす」

『美味しいです!』

「そうですね」

(旦那様……疲れているんでしょうか)

(最近元気がなさそうです)

「ごちそうさまでした。片付けてくるので先に着替えておいて下さい」

『お皿洗い手伝わせてください』

「やっときますよ」

食器を洗い終わりリビングへ

「お待たせいたしまし……」

「あれ?結璃愛さん?」

『はいっ!』

「どうかされましたか?」

『あの、その……これ受け取ってくれませんか!』

「これは?」

『プレゼントです』

「開けてもよろしいですか?」

コクリッ

「ネクタイピン?俺ネクタイしませんよ?」

『私とお揃いです!』

(結婚指輪みたいだ)

『付けてみて下さい』

カチャッカチャン

「似合ってますかね?」

『はい!とってもカッコイイです』

(旦那様にもっと近づきたい)

(旦那様とずっと一緒に居たい)

『旦那様って制服とかってどうしたんですか?1人暮らしでしたよね?』

「卒業して全部売りました」

『……そのお金で指輪とかを?』

「まあそうですね」

「他に何か欲しいものはありますか?」

『ないです!』

「本当に?」

『ないです!』

(本当はあるけど言えない)

(言わないと)

「じゃあ今度買いに行きましょうか」

(やったぁ)

「じゃあ今日は何しますか?」

『特に何もしたくないですね』

「ゆっくりしましょうか」

『はい!』

数時間後

「結璃愛さん、ちょっといいですか?」

『なんでしょう?』

「そんなに身構えなくても良いですよ!ただ夜ご飯の要望を聞くだけですから」

『コロッケが食べたいです!』

「あっ、じゃあじゃがいも切らしているので買ってきますね」

『一緒に行って良いですか?』

「もちろんです!」


スーパーにて

「何か欲しい物あります?」

『源氏パイとかですかね』

「それなら家にありますよ」

『そうでしたっけ?』

「届いたんです」

「他には?」

『特に浮かばないので大丈夫です』

「わかりました」

(この前食べた時ハマったんだろうな)

(可愛いな)

帰宅後

(よしっ)

(これで完璧)

(喜んでくれるかな?)

「できましたよー」

『はーい』

「ではいただきます」

『いただきますっ』

「どうぞ」

パクッモグモグ

『ん〜♡』

「美味しいですね〜」

『はいっ!』

「良かったです」

(幸せそうな顔で食べるな)

(可愛いな)

(作って良かった)

「ごちそうさまでした」

『ごちそうさまでした』

「洗い物はやっておくんで先に風呂入ってください」

『ありがとうございます』

入浴中

『ふぅ〜』

(気持ち良いなぁ……)

(旦那様の料理は毎回美味しいです)

(また食べたいなぁ)

「上がりました」

『お先いただきました』

「いえいえ、こっちも入っちゃいますね」

『はい』(やっぱり綺麗だな……)

30分後

「お待たせしました。寝ますか?」

『そうしましょうか』

「電気消しますね」

パチッ

1時間後

「結璃愛さん、起きてますか?」

『はい』

(え!?︎何この状況!)

(旦那様の顔が目の前にある!)

チュッ

「好きです……」ボソッ

『私も好きですよ』

「おやすみなさい」


「おはようございます」

『ん〜?』(まだ眠たいです)

「朝ごはんできてるので早く来てください」

『わかりました』

数分後

「はい、どうぞ」コトッ

『ありがとぉごじゃいましゅ』

「眠そうですね」

『そんなことありませんよぉ』

「今日は洋食にしてみました」

「パンケーキとかオムレツとかスクランブルエッグとか色々作ったんですけどどれが良いですか?」

『どれも捨て難いのですが……一番好きな卵焼きを食べさせてくれませんか?あとコーヒーお願いします』

「了解です」(可愛いなぁ)

『……あれ?』

「卵焼きはないので作りますね」

『そこまでしなくて良いんですよ!?』

「結璃愛さんが食べたいなら何だって作らせていただきますよ」

「はい!出来ました!」

『わーい!』

(子供みたいだなぁ)

『おいひぃれす!』

(口いっぱいに頬張ってリスみたいな顔をしてる)

「それはよかったです」

朝食後

「今日は何するんですか?」

『う~ん……』

「無理しないで下さいね?」

『わかってまふよ』

「じゃあ掃除でもしておきますね」

10時頃 ピンポーン

「誰でしょう?」

『私が出ますよ?』

ガチャッ

『はーい』

「……どうも」

『杏菜?』

「この前の事謝りたくて」

『そっか。入って良いよ』

「おじゃまするわ」

「この前は本当にごめんなさい」ペコッ

『もう気にしていないから大丈夫だよ』

「ありがとう」

『うん』

「ところでその人は誰かしら?」

『私の旦那様です』

「そういや結婚してたわね。おめでと」

「ありがとうございます」

「あなたにも謝りたかったの。あの時失礼な事を言ってしまったから」

「気にしていませんよ」

(覚えてなかったなんて言えない)

「ありがとう。それともう一つ言いに来た事があるんだけど良いかしら?」

「なんでしょうか?」

「私はあなたの事が嫌いなの」

(いきなり何を言っているんだ?)

(どういう意味だろう?)

(嫌な予感しかしない)

(なんか怖い)

「だから関わらないようにしたいの」

「どうしてですか?」

「結璃愛を取られたからよ」

『取られたって……』

「そうですね」

『旦那様!?』

「あなた素直ね」

「それでも俺は彼女が好きです。だから離れる気は全くありません」

「そう……それなら仕方がないわね。結璃愛、帰るわよ」スタタタッ バタンッ

「行っちゃった……」

『そうですね……』

(やっぱり私のせいで迷惑かけちゃってますよね……)

(あんなこと言われたく無かったはずなのに……)

ガシッ

『えっ?』

「俺言いましたよね?離れないって」

『旦那様……』

「はぁ…呆れた」

「杏菜さんが結璃愛さんの友人なら俺はあなたとも仲良くしたいです」

『そうですよ!2人とも仲良くして!』

「……しょうがないわね」ぐぅぅぅっ

「あっ」

『お昼の時間でしたね』

「何か作ります。何が食べたいですか?」

「……焼きそば」

『えっ?』

「焼きそばが食べたいわよっ!」

「じゃあ作りますね」


数分後

「できましたよ」

「焼きすぎじゃない?ここ焦げてるし」

「すみません……」

「まぁいいけど」パクッ

「美味しいです!」

『本当ですね』

「当たり前よ」

「結璃愛さんは食べないんですか?」

『食欲無いです……』

「食べないと元気になれませんよ?はい、あ〜ん♡」

『あーんっ♡おいひいれすぅ』

「なっ……!」

『もう一口ください♪』

「どうぞ」

「……」モグモグ

「どうしました?」

「なんでも無いわよ!!」

(イチャイチャしてんじゃねぇ!!)

昼食後

「次はどこに行きましょう?」

『水族館行きたいです!』

「じゃあそこにしますか」

『杏菜も来る?』

「はあ!?行く訳ないでしょ!」

『そっか……杏菜と行きたかったなぁ』

「うっ…分かった!行くわよっ!」

『やったぁ♪』

(確かに男の子好きそうよねぇ)

~水族館~

「私のおすすめなのよ」

『混んでますね』

「私の実家グループが経営してるから別にすぐ入れるわよ?」

「それなら安心ですね」

「あなたの為じゃないからね!?」

「それでも良いですよ」

(結璃愛はこんな男好き。知ってるけどやっぱりこう、悔しいわね!)

『でも私は待ち時間も好きです』

「結璃愛ってたまにそれ言うけどぶっちゃけ嫌じゃないの?」

『一緒に居られる時間が長くなるから』

(あー好き)

入館

「この魚可愛い〜」

(この人本当に高校生なのかしら?)

「そういえばあなた達付き合ってどれくらい経つの?」

『半年ぐらいかな』

「へぇー」

(そりゃ知らんわ)

「結璃愛さん、これも可愛いですよ!」

『本当です!』

「良かったわね」

(なんかイラつくわね。私の方が付き合い長いはずなのに……)

『イルカショー始まります!』

「行きましょうか!」

「ええ」

(結璃愛ってば子供みたいにはしゃいで)

『きゃああーっ!』

「すごぉおーい!!」

『すごいですね!』

「ええ!」

『楽しかったですね!』

「結璃愛が楽しんでくれて嬉しいわ」

『うん!』

「私はそろそろ帰るわ」

「夜ご飯食べないんですか?」

「……寿司が食べたいわ」

『行こっか!』

(結璃愛と居ると楽しいわね…この感じも久しぶりね)

『ここです!』

「2人で初めて来たお寿司屋ですね!とても懐かしいです!」

『そうですね!』

「入りましょうか」

『はい!』

「ご注文をお願いしまぁす」

「特上10皿」

『えっ?そんな食べるの?』

「あなた達は何にするのかしら?」

「何にしようかな……おまかせできます?」

「できますよ」

「じゃあそれでお願いします」

『私もおまかせします』

「かしこまりました」

〜数分後〜

「へい、おまちぃ!」

「いただきます」

「いただくわ」

パクッ

「美味しいですね!」

『はい!』

「これ何だと思います?」

『何でしょうか』

「カマスよ」

「凄いです!よく分かりましたね!」

「一般教養よ」

「藤原ちゃんも久しぶりだね」

「懐かしいわね」

『時々来ていたんですよ』

「なるほど」

『そのネタはありませんでした』

「じゃああげます」 

『あーんしてください♪』

「じゃあはい」

「……」モグモグ

「どうですか?」

『おいひいれすぅ♡』

「それはよかったです♪」

(イチャイチャしてんじゃねぇ!!)

夕食後

「今日はありがとうございます!また遊びに行きたいです!」

『そうですね』

「じゃあこの辺で帰るわね」

『今日はありがとね!』

「さよなら」

『またねー!』


「杏菜さん帰っちゃいましたね」

『私達も帰りましょうか』

「はい」

(明日は何があるんだろうな)

「おやすみなさい」

『おやすみなさーい』


翌日

「おはようございます」

『おはよぉ〜』

「昨日はよく眠れました?」

『はい、ぐっすり寝れました』

「それは良かったです」

『たまには私が朝食作りますね』

「良いんですか!?」

『任せてください!!』

(朝からテンション高いなぁ)

『出来上がりました!』

「これはオムレツですかね?」

『そうです!』

「では早速……」

(卵焼きみたいな味)

「普通においしいです」

『……普通にでは分かりません!』

「とても美味しいです!今まで食べたどのオムレツよりも!」

『ふふん!』ドヤァア

「可愛いですね」

『いきなりはずるいですよぉ///』

「照れた顔も可愛いですよ」

「そろそろ出かける準備をしましょうか」

『はい!』

(今日の服可愛い)

「どこに行くんですか?」

『動物館に行ってきまーす!』

「楽しんできて下さいね」

『行ってきます!』

「気をつけてくださいね」

珍しいなぁと思った?きっかけは昨夜……

(回想)

『旦那様?』

「何ですか?」

『私達には足りないものがあります』

「な、何ですか?」

『お互い1人の時間です』

「……た、確かにそうですね」

『そこで提案なのですが……明日1日お互い別行動を取ってみませんか?』

「な、なるほど」

『私は動物園に行きたいです』

「確かに俺は行きたくないので」

「わかりました」

『じゃあそういうことでよろしくお願いします』

「はい」

(回想終わり)

という訳で今日は結璃愛さんとは別行動をすることになった。……暇だな。

「結璃愛さ〜ん」ボソッ

「……いないよなぁ」

〜その頃の結璃愛〜

『着いた!』

(まずはパンダ見に行こうかな?)

『すいませ〜ん!』

「はい?何でしょうか?」

『あの子っていますか?』

「パンダの赤ちゃんはこちらです」

『……だいぶ混んでますね』

(こういう時旦那様と一緒だったら待ち時間に色々おしゃべりして楽しいんだろうな…)

『あっ順番来た』

「こんにちは〜」

『わーかわいい♡』

パシャリ

(写真撮れてるか確認しないと)

『……1人しかいない』

(写真整理してみようかな)

(……旦那様と撮ったやつばっかり)

(とりあえずコアラでも見ようかな)

~一方旦那様~

「1人でゲームしても楽しくないな」

「せっかくだし何か買おう」

(ガチャポンコーナー発見!)

「これやってみるか」

チャリン ウィーン(ガシャコン)

「狙ってたやつじゃないな」

「……結璃愛さん好きそうだなぁ」

「これも結璃愛さん好きそう」

「取ってみるか」

「よし!」

ポチッ ウィーン(カシャン)

(お、取れたかも)

「やった!」

ピロリーン♪

「え?」

【レア】

結衣ちゃんストラップ

(結璃愛のスマホケースについているものと同じデザインのもの)

「……俺も付ければお揃いだな」

「高校の時もこんな感じで1人でよくゲーセンに来てたな」

「……会いたいなぁ」

「とりあえず昼飯にするか」

~結璃愛さんサイド~

『コアラは動かなくてつまんなかったなぁ』

(ふれあいコーナーですか)

(私もやってみましょう)

なでなで

『キャハハッwくすぐったい〜』

『可愛いです』

『次はウサギさんのところ行こっと』

(この子は大人しいですね)

『ウゥー』

『あっ!ごめんなさい!』

『旦那様は……あっ』

(居ないんでした)

(お昼にしようかな)

「あれ?結璃愛じゃん!」

『誰ですか?』

「私だよ!私!」

『私私詐欺ですか?』

「ちがう!真由!」

『あ!久しぶり!』

「何年ぶりだろうね」

『3年くらい?』

「結璃愛ってどこの高校?」

『もう卒業したんだけどね』

「流石だね」

『今日は1人で動物園に来てるんだ』

「私も同じだよ!あっ、そうだ!この後ランチ行かない?」

『良いよ!ファミレスとかで良い?』

「もちろん!」

~旦那様サイド~

(適当に丸亀来たけど何食べよう……かけうどんとかで良いか)

「すいません。かけ2杯下さい」

「かしこまりまs」

「あっ!やっぱり1杯で」

「はーい」

(癖で2杯頼んでしまった)

「いただきます」

(麺は普通だけど出汁が良い味出してて美味いな。たまにはこういうのも良いかも)

「ふぅ」

(そろそろ出るか)

「……何しようかな」

~結璃愛さんサイド~

「2人で食べるのも久しぶりだね」

『真由、学校は?』

「文化祭の代休で休み」

『何頼む?』

「私はハンバーグ定食にする」

『じゃあ私もそれにしちゃおっと』

20分後

「お待たせしました〜」

『ありがとうございます!』

「それじゃ……」

『いただきます!』

「うんめぇ〜」

『おいひぃ〜♡』

「てか結璃愛、左手のそれって……」

『ああ、私結婚したんだ』

「おめでとー!……ええっ!?」

『ちょっ、うるさい!』

「だってびっくりするよ!」

『今度旦那様連れてくるからさ、その時紹介するよ』

「楽しみにしてる!」

「そういえば旦那様ってどんな人なの?」

『一言で言うと優しいかな』

「へぇー」

「ちなみに私のタイプだったりする!」

『そうなの?』

「結璃愛の旦那さんなら絶対イケメンだと思う!」

(真由も結構モテてると思うんだけどなぁ)

「あれ?旦那様は?」

『今は別行動中です』

「……ケンカ?」

『そうじゃなくて、1人の時間も大切だって杏菜に言われたから』

「あいつにか……」

『ん?』

「あっ!いやなんか悪いこと聞いちゃったみたいでごめん」

『大丈夫ですよ』

(でも寂しいものは寂しいです)

『ご馳走さまでした』

「また会おうね」

『はい』

(寂しいなぁ)

~旦那様サイド~

(何しようかな)

(結璃愛さんにプレゼント用意しよう)

(何買おうかな)

「あのー」

「はい?」

「これ落としてましたよ」

「あっ、どうも」

(スマホケース?)

「お兄さんカッコいいですね!」

「はぁ……(ナンパかな)」

「彼女いますか?良かったら連絡先交換しましょ!」

(無言で指輪を見せる)

「そういうことなんで」

「あ、はい」

(面倒くさかっただけなんだけど)

(……これとか良いな)

(絶対似合うしこれにしよう)

「これの在庫あります?」

「こちらですか?はい!ありますよ」

「じゃあこれ1つ」

「2000円になります」

(意外とお高い)

「はい、2000円ちょうどね」

「丁度頂きます。袋入れましょうか?」

「お願いします」

(喜んでくれるといいけど)

「ありがとうございました!頑張ってくださいね!」

(……1人なんて3年以上やってたし大丈夫だと思ってた)

(……寂しいなぁ)

(あれ?俺泣いてんのか?)

「帰るか……」

既に4時を回っていた。

「ただいま帰りましt」ガチャッ

『おかえりなさいませ!あなた!』ギュゥゥ

「どわっ!」ドサッ

『きゃっ!』

「帰ってたんですか!?」

『寂しかったです……』

「俺もですよ」

『1人での1日はどうでしたか?』

「やっぱ結璃愛さんが居ないと駄目ですね」

『私もです!』

「これからも一緒に居ましょうね」

『良いんですか?』ウルウル

「もちろん!だから泣かないでください」

ナデナデ

『グスン……嬉しい……』

「あっそういえば」

「はいこれプレゼントです」

「開けてみてください」

『これは……』

「スマホケースです」

『ありがとうございます!』

『早速付けてもいいですか!?』ウキウキ

「ええ、是非」

『どうですか?』キラキラ

「凄く可愛いと思いますよ」

『嬉しいです!』

「夜ご飯にしましょうか」

『お肉食べたいです!』

「了解しました!」


『しゃぶしゃぶですね!』

「好きなんですよこれ」

『いただきまーす!』

「いただきます」

『美味しい〜♡』モグモグ

「それはよかったです」パクパク

『明日は何しますか?』

「特に決めていません」

『じゃあデートしませんか?』

「良いですよ」

『やったー♡』

「じゃあもう寝ましょうか」

『はい!』

「ではおやすみなさい」チュ

『ふぇぇ///』

「どうかされました?」ニヤリ

『なんでもないですぅ〜』プシュー

(照れてる結璃愛さん可愛すぎ)

「そうですか」クス

「それなら良かったです」

『えへへ///』

(おやすみのちゅーとかずるいよぉ)

(かわいっ)


翌日

「今日はどうしましょうか」

「横浜観光しましょう」

『賛成!』

「では行きますか!」

(まずどこ行こうかな?)

(中華街行ってみようかな?)

(よし、まずはそこ行くぞ)

『着きましたね』

「人多い……」

(平日なのにこんなに居るのか)

(とりあえず並ぶか)

「何食べますか?」

「うーん麻婆豆腐とか?」

『エビチリも良いかもです』

「俺は炒飯にするんでシェアします?」

『そうしましょ♪』

「すみませ〜ん」

「はいはい〜」

「注文お願いしてもいいですか?」

「ごめんなさい。今混んでいるものですから少し待って頂けますでしょうか?」

「あっいえ大丈夫ですよ」

「申し訳ありません」

「ちょっとトイレ行ってきます」

『はーい』


『お姉ちゃん可愛いねぇ〜』ニヤリ

『ちょっとお兄さん達と遊ぼうぜぇ〜』

『私待ってる人が居るので……』

『良いじゃね~か~』

『つかスタイル良いな姉ちゃん!』

もみもみ

『きゃっ!やめてくださいよ!』

「おいお前ら誰の女に手出してんだよ」

『なんだテメェ!』

(おっ、喧嘩か?なら混ざるか)

「こっち来いよ」

『離せ!』

「チッ」ブンッ!! ドゴォンッ!!!

『……えっ?』

「すみません…少し目を離した隙に」

『ありがとうございます♪』

「順番来ましたよ」

『食べて忘れましょう♪』

「そうですね!」

(なんか凄く見られてる気がするけど気のせいだよな……)

「美味かったなぁ……」

『次はどこに行くんでしょう?』

「そうだなぁ……」

(服屋でも見てみるか)

『ここのお店良さげじゃないですか?』

「良いと思います」

「これなんて結璃愛さん似合いそうじゃないですか?」

『本当ですか?試着してみますね』

「はい!」

数分後

『ど、どうですか……///』

「とても似合っていますよ」

「買っちゃいましょ!」

『本当ですか!?やった♡』

「喜んでくれて嬉しいです!」

『それではレジに行ってきましゅ……噛んじゃった……恥ずかしい……』

「可愛らしいですね!」

『もうっ…早く会計済ましちゃいますよ!』

「はーい」

「ありがとうございました〜」

『次は何見に行きます?』

「結璃愛さんの好きなところでいいですよ」

『本当に?』

「はい!どこでも付き合いますよ」

『分かりました♪』

(この笑顔が見たくて生きてます)


『お土産買いましょう!』

「そうですね」

「何が良いかな?」

(やっぱりお菓子系?)

(クッキーとかは定番だし)

(饅頭系は日持ちしないからNG)

(ここは無難に……)

(煎餅にするか)

(種類も多いし)

(これにしよう)

「すみません」

「はーい」

「これラッピングしてください」

「かしこまりました」

「こちらになります」

(結構時間かかったな)

『そろそろ帰りますか』

「そうしましょうか」

『今日はとても楽しかったです』

「俺もです」

『また行きたいです』

「行きましょうね」


翌日

「電話鳴ってますよ」

『私のですか?』

「はい」

『分かりました』

『もしもし』

『よっ!ウチだよ!』

『葵!久しぶりー』

『今度ハロウィンパーティーしない?』

『来週?良いよ!』

「誰からだったんですか?」

『葵からでした!』

「なるほど」

「どんな内容なんですか?」

『来週の日曜日に渋谷で仮装して集まって騒ごうって話ですよ!』

「良いですね!」

『ですよね!』

『じゃあ来週にね!』

「楽しみにしておきます」

『私も!』

『じゃあお休みなさい』

(それだけじゃないんだけどね)


(回想)

『うん!じゃあ来週ね!』

『ちょい待って!』

『何?』

『結璃愛ってさー、旦那に格好良いって言ってる?』

『えっ?』

『旦那君は結璃愛に可愛い!とか綺麗!とかいーっぱい言ってんじゃん?』

『確かに』

『それに比べて結璃愛!結璃愛って私が見た時はぜーんぜん旦那君にかっこいい!って言ってなくない?』

『そんな事無いと思うよ?』

『じゃー最後にかっこいいって言ったのはいつか思い出せる?』

『そっそれは……』

『ほら言えないくらい前だよね〜?』ニヤリ

『うぅ……』

『だからさぁ〜』

『分かったよ……言えばいいんでしょ……』

『おっ?言う気になった?』

『一ヶ月位前に……一回だけ……///』

『じゃあ最後に可愛いって言われたのは?』

『……昨日』

『ほらね!』

『でも……』

『でもじゃない!!』

『はい……』

『来週末までに言っといてね♪』

『うぅ……』

『あっ、そうだ』

『結璃愛ちゃん、来週末にハロウィンパーティーするんだけd……』

『えっ?』

『来る?』

『行く!行きたい!』『オッケー♪』

『それじゃあ当日よろしくね♪バイバーイ☆』

(回想終わり)


『と言う訳です……』

(結璃愛さん、めっちゃ乗り気になってたもんな……こういうの慣れないな。まぁ、結璃愛さんが楽しいならそれでいいや)

「良いですよ」

『本当ですか!?』

「はい!行きましょう」

『嬉しいです♪』

「楽しそうですね」

『そりゃもう!』

「……可愛いですよ」

『ふぇっ!?︎』

「どうしました?」(あれ?)

『いっいきなりだったのでびっくりしちゃいました』

「嫌でした?」

『いえ全然大丈夫です!』

(むしろ嬉しいです♡)

「良かったです」

『えへへ~』

「可愛いですね」

『そうですか~?』

「もちろんです!」

(はっ!)

(確かに旦那様は息をするかのように私に可愛いとか言ってるし、それで私も良い気分になってる!)

(でも私は旦那様に対して全然かっこいいって言ってないかも……)

「どうかしたんですか?」

『何でもありません!』

「本当に?」

『はい!』

「何かあったら遠慮無く相談して下さいね」

『ありがとうございます』

「ではお休みなさい」

『はい!』

「また明日」

翌日

『おはようございm……』

「おはようございます。朝食できてますよ」

『今日は何を作ってくれたんですか?』

「今日はフレンチトーストを作りました。それとサラダとスープもありますよ」

『美味しいですね』

「毎日ほめてくれてありg……」

『ストップです!そ、それ以上言わなくて良いですよ』

「どうしてですか?」

「結璃愛さんの顔赤いですよ?熱でもあるんじゃ無いですか?」ピトッ

『ひゃんっ!』

「本当に大丈夫ですか!?」

『だ、旦那様に近づかれるとドキドキしますから!』

「すみません。心配でつい」

(可愛い反応だな)

(言った方が良いよね)

「結璃愛さん」

「何でしょうか?」

「可愛いです」ニコッ

『っ!』ボンッ

『わっ、私ちょっと用事があるので失礼します!』ピューン ガチャバタン

「行ってしまった……」

(言わないべきなのかな)


(ずるいよ旦那様……どうしてあんなにすんなり可愛いとか言えるの?私全然かっこいいとか言えないのにぃ)

『はぁ〜』

「ため息なんてついてどうしたの?あんたにしては珍しいわね」

『あっ杏菜……実は……』

〜説明中〜

『ということなんだぁ』

「……もう呆れるしかないわね」

『えーっ?』

「あと私彼氏とかできたことないから、真由辺りに聞いた方が良くない?」

『そうかも』

「……失礼ね」

『ごめんごめん』

「じゃあまあ…女子会やってみる?」

「賛成〜」

「じゃあ明日ね」

「おっけー♪」

(楽しみだな♪)


『ということで明日の昼から居ません』

「なるほど」

『夜には帰ります』

「分かりました」

翌日

『行ってきまーす♪』

「気をつけてくださいね」

(さて……俺も出かけるか)

(買い出しでも行くか)


「……で」

「何であんたらまでいんのよ!」

『別に良くなーい?休みだし』

『私も暇だから』

「姉様まで!」

「まーまー落ち着きなよ」

参加者一覧

・桜坂結璃愛

・中村葵

・藤原杏菜

・藤原初花

・吉野真由  計5名

『そんで何目的で集めたのー?』

「下手な目的だったらおごらせるからね」

「結璃愛が集めさせたのよ」

『あっそーなんだ!』

『はい。実は……』

『旦那様にかっこいいと言いたくて……』


『えっ?』

「そんだけ?」

『……それだけです』

「それなら簡単じゃん!」

「そうね」

「まず服装を工夫する!」

『どんな感じですか?』

「例えばこんな風にするとか」

〜数分後〜

『こ、こうでしょうか?』

「うん!似合ってると思うよ!」

『本当ですか!』

『あとはタイミングだよねー』

「難しいわね」

『逆に皆様はどのようなタイミングで可愛いと言われたいのですか?』

『結璃愛っていつ言われてんのさー?』

『結構いつでも言われているんです』

「……これがバカップルか」

『ばかっぷ…?』

『気にしないでよ!』

『皆様はどこで言われたいですか?』

「…私は新しい服を着て来た時ね」

『なるほど!では今度から服を変えた時は旦那様に褒めてもらいましょう!』

「それが良いと思うわ」

『ウチは髪型変えた時かな~』

『確かにイメチェンは良いかも!』

「私の場合は朝起きた時に言われることが多いかな」

『それは何故なんでしょう……』

「多分寝ぼけてるんじゃないかしら?」

『なるほど!』

『私はよく分からないけど、特に何もない時にも言って欲しいかな』

「何でよ!?」

『多ければ多いほど良いんじゃない?』

「姉様は女心を失ってるわよ!可愛いという一言に飽きが来ちゃだめなのよっ!」

『じゃあ桜坂はどう思う?息する位ずーっと可愛いって言われ続けて飽きる?』

『そんなことは無いですよ!やっぱり言われるたびに嬉しいですから』

『……ね?』

「姉様だって知らない癖に!」

『それもそっか』

『つまり結璃愛は旦那にいーっぱい可愛いとか綺麗とか言われてるんだね』

『……はい』

『『「「羨まし~っ」」』』

「あんた達仲良しねぇ……」

「つまりそれと同じくらい、かっこいいって言いたい!ってことだね?」

『そうなんですよ……何か良いアイデアをもらえないかなって』

「そんなんで呼んだの?」

『……すみません』

「いやまあ良いけどさ!」

『じゃあ私から……例えば「おはようございます、今日も可愛いですね」とかいわれてみたいかも』

『なるほど……ありがとうございました』

「次は私ね」

『お願いします』

「シンプルだけど、髪を切ったり、化粧を変えてみたりしてみるのはどうかしら?」

『なるほど!』

『ウチは仕草が重要だと思うなー』

『例えばどんな感じですか?』

「そうね……」

(回想)

『おはようございます!』

「あれ?今日何かおしとやかというか……とても可愛いよ」

『きゅんっ!』

(回想終わり)

『みたいな感じー?』

「まあそんな感じね」

「なんか凄い参考になった気がする!」

『良かったー!』

「次は私だね」

(回想)

「あれ?髪切った?」

『えっ?いや気付いた?』

「うん!とっても可愛いよ!」

『きゅんっ!』

(回想終わり)

「素敵じゃない?」

「うわぁ〜」

『これはヤバイよ〜』

『次私の番かな』

『お願いします』

『そうねえ……あえて普段しないことをしてみるとか』

『普段はしない事……例えばどんなことですかね?』

『例えば……キスしたり、「好き」だとかそれこそ「大好き」って言ったりするのも良いかもしれないわね』

『なるほど!』

『先輩はどう思います?』

『初花?急に振んないでよー!』

「気になります!」

『うーん……これはウチが漣君にやって欲しいシチュエーションだけど……』

(回想)

「好きだぞ〜♪」(ぎゅー!)

『きゃあっ♡』(抱きつく音)

「大好き~!」

『ウチも~!』

「可愛いよ!」

(回想終わり)

『これかな!』

「おお〜!」

『確かに良いかもしれません!』

『でもウチらには無理だよね〜……』

『確かに……』

『漣君全然言ってくんないんだよぉ~』

「結璃愛はどう?旦那様に可愛いって言われてるの?」

『私は常日頃から言われてるからあんまり気にしたことないかな』

「羨ましーなー」

「じゃあそろそろお開きにしましょうか」

『そうだね』

『賛成です』

「じゃあお疲れ様でした」

「ばいばーい!」

『はい!では皆さん、お疲れ様でした!』


『ばいばーい……じゃなーい!』

「えっ?」

『そもそも結璃愛はかっこいいって言いたいから呼んだんでしょ?』

『うん』

『これじゃ可愛いって言われるだけだよ!』

『……あっ』

『考え直し!』

「うーん……」

『男の気持ちって分かんないなー』

「そもそも姉様は男をモデルとしてしか見てないんだから無理じゃないの?」

「それは言えてる」

「そもそもどういう経偉であの人をモデルにしようってなったのよ?」

『うーん……イメージに合ってるから?』

「姉様は男に女装させる癖止めたら?」

『そういえば桜坂さん、最近旦那とイチャイチャしてるらしいじゃん?』

「へぇ、そうなんだ」

「何その反応!?︎」

「いや別に」

「いやいやいや、絶対何かあるでしょ!」

『つーかかっこいいって言う方法考えてよ』

「難しいわね……」

『まず結璃愛は旦那のどこらへんが好きなの?それによって何をかっこいいと言うか変わらない?』

「確かに…どこが好きなのかしら?」

『そうですね……やっぱり優しいところとか頼りになるところですかね?』

「他には?」

『後は……笑顔が素敵な所でしょうか?』

「なるほどね……」

(回想)

『おはようございます!』

「おはよう」

『今日もかっこいいですね!』

(回想終わり)

「こんなんじゃだめなの?」

「杏菜はロマンなさすぎ!」

『ウチはこんな感じかなー?』

(回想)

『うわっ!』

「っと危ない!大丈夫?」

『ケガはないけど……』

「良かったー!」

『かっこいいね』

(回想終わり)

『こんな感じかな~』

「うーん……まあ悪くは無いと思うよ」

「他には何かないのかしら?」

『私的にはこっちの方が好きかも〜』

「どれですか?」

「姉様にまともな想像できんの?」

『こういう風にさりげなく手を繋ぐのとかさ』

(回想)

『寒いね……』

「そうだね」

『手繋ぎましょうか』

「ああ!」

ぎゅっ 

『……意外に筋肉あるね』

「そう?」

『かっこいいね』

(回想終わり)

『どうだった?』

「普通過ぎて面白く無いです!」

『何それ?』

「もっとこう……なんかないんですか?」

『例えば……抱きしめられた時とか……』

「なるほど〜」(妄想中)

ぎゅー!

『きゃあっ♡』

「気持ち良い?」

『かっこいいね』


「どう?」

『これはこれでアリかな!』

「結局結璃愛はどんな感じで言いたいの?」

「私も気になります」

『えーと、じゃあね〜……』

〜10分後〜

「はい!じゃあそろそろお開きにしましょうか」『そうだね』

『賛成です!』

「じゃあお疲れ様でした」


『ただいまー』

「お帰りなさい。夜ご飯できてますよ」

『ありがとうございます。今日のメニューは何でしょうか?』

「ハンバーグです」

『やったぁ♪』

ガチャッ バタン

(いつ言えば良いのかな)

「いただきます」

『いただきます』パクパクモグモグ

「美味しいですよ」(よし今だ!)

『あの……』

「あの……」

「ん?どうかしましたか?」

『いえ何でもありません』

「先に言ってください」

『はい。実は……』

「何ですか?」

『……何でもないです』

「そうでしたか」

(言えなかった……)

「あれ?米粒付いてますよ?」

『どこですか?』

「取ってあげますね」

「はい取れましたよ」

『ありがとうございまし……た』

ちゅっ

「キスする時は目を瞑るものでしょう?」

『もう1回……』

「ダメ」

『ケチ……』

「そんな事言わずに……」

『もぉ///』

「照れてる顔も可愛いですよ」

『……それです』

「はい?」

『ずくそうやって可愛いとか言う///』

「だって事実だから仕方がないじゃないですか」

『でも……嬉しいから許しちゃいます♡』(やっぱり旦那様は最高です)

「結璃愛さん?」

『行きましょうか』

「あっはい」

がたっ

『きゃっ!』

「おっと!危ないですよ」

『……かっこいいです』

「ぐはっ!?」

(何だ今の破壊力は!)

「大丈夫ですか?」

『はい……』

(ヤバイな……理性が飛びそうだ)

『かっこよかったです///』

(可愛いっ)

翌日

「おはようございます」

『おはようございます』

「今日はどうします?」

『買ってきたゲームしましょう!』

「わかりました」

『やりましょう』

「はい」

『これ面白いですね〜』

「確かに」

『楽しいですね〜』

「ですね〜」

『……』

「……」

『眠そうですね』

「まあ」

『膝枕してあげますね』

「お願いしまーす」

『ふわぁ〜』

「寝ても良いんですよ?」

『はい……zZZ』

「本当に早いね」

『……zZ』

「おやすみなさい」

『……zZ』

「……」

(俺がしてない?)

(まあ良いか)

「結璃愛さん」

『……zZ』

「好きですよ」

『私も大好きです♡』

「起きてたんですか!?」

『えへへ♡』

「可愛すぎます!」

『旦那様♡』

「何ですか?」

『呼んだだけです♡』

「ぐはぁっ!?」

(尊死するかと思った……)

「結璃愛さん?」

『何でしょう?』

「呼んだだけですよ」

(天使かな?俺は天使と結婚したのかな?ってたまに思うんだよな)

(何だろう。凄く癒される)

「結璃愛さん」

『はい?』

「特に用はないです」

『……旦那様』

「うわっ!」

『ぎゅ〜!』(ハグ中)

「どうしたんですか急に」

『こうしたくなったので』

「なるほど」(可愛い)

『ぎゅーっ♡』

「苦しい……」(幸せだけど)

『離さないもん♪』

「はぁ……」

〜10分後〜

『満足しました』

「それは良かったです……」

『ではまた明日』

「おやすみなさい」

〜次の日〜

「起きてください」

『おはよぉごじゃいましゅ』

「朝ご飯できていますよ」

『いただきます』モグモグゴクンッ

「美味しいですか?」

『美味しいです』

「なら良かったです」

『ごちそうさまでした』

「食器片付けときますよ」

『ありがとうございましゅ』

「いえいえ」

(噛んだ……可愛い)


ガチャバタン

『さて行きましょう!』

「結璃愛さん」

『はい?』

「手繋ぎません?」

『何も言わずに繋いで良いんですよ』

「バレてましたか」

『当たり前です』

ギュッ

『これで良いですか?///』

「はい。とても嬉しいですよ」

『そろそろ行きましょうか』

「行きましょうか」

『行ってきます』

『行ってらっしゃいませ』


「公園ですか」

『ただ2人で散歩するのも良いと思って』

「なるほど」

(確かに悪くないな)

『滑り台です!』

「滑れますよ」

『本当だ!一緒に滑りたいです!』

「いいですよ」

『やった!』

「それっ」

『きゃー!速いです!もっとゆっくり!』

「はーい」

『きゃー!』

「楽しかったですね〜」

『はい!』

「次はどうします?」

『シーソー乗りたいです!』

「良いですね〜」

『いきましょう!』

(元気いっぱいだな)

(可愛い……)

ぎっこん

『楽しいですね〜』

ばったん

「そうですね〜」

(結璃愛さんと乗るといつもより楽しく感じる)

『疲れましたね〜』

「少し休みますか?」

『はい』

「よいしょっと」

『あっ、えぇ!?』ドキッ

「どうかしましたか?」

『何でもありません』

(ち、近い……)ドキドキ

「結璃愛さん、顔赤いですよ?」

『暑いからですよ!』

「そうなんですかね?」

『はいっ!』

「でも、俺も熱いんですよ」

(嘘じゃないし)

『……』カァアアッ

「ほっぺた触りますよ」

ぴとっ

『っ!?』

「結璃愛さんのほっぺ柔らかいですね」

ぷにぷに

『やめへくらはい』

「嫌です」プニップニッ

『ひゃめてくだしゃい』

「可愛いですねぇ♡」

『もうっ♡』ポカポカッ

「痛っ!」

『やり過ぎです♡』

「すいませんでした……」

『ブランコ乗りませんか?』

「良いですね」

ゆらゆら

『押して下さい!』

「分かりました」

とんっ

『もう少し強くても良いですよ!』

「こうですか?」

ぐぃ〜

『そうです!気持ちいいです♪』(旦那様が近くにいるだけで幸せです♪)

「良かったです」(幸せそうだなぁ〜)

〜数分後〜

『疲れましたね……ベンチ座りましょう』

「はい」

(この時間がずっと続けばいいのに)

『……』

「……」

(沈黙が辛い……何か話題を)

(あっ!そうだ!)

「結璃愛さん」

『何でしょう?』

「ここって犬連れも多いですよ」

『確かにそうですね』

「結璃愛さんってペットとか飼わないんですか?犬とか猫とか」

『興味ないんですよね』

「俺もです」

『私達似た者同士なんですね』

「そうかもしれません」

『はい』

「だから結婚したのかもしれませんね」

『ふふっ。そうかも知れませんね』

(結婚してなかったらこんな会話出来ないだろうな)

(結婚していなければ今頃私は別の人と付き合ってるかもしれない)

(俺は桜坂家の婿さんだしな)

(お互い苦労人だな)

((だからこそ惹かれ合うのか?))

『あっ!』

「ど、どうしました?」

『明日お母さんの誕生日でした!』

「お祝いしないといけませんね」

『プレゼント買いに行きましょう!』

「はい!」

『旦那様は何が良いと思いますか?』

「うーん…….」

(指輪は重いかな?)

(ネックレスはどうだろうか?)

「アクセサリー系ならどうでしょうか?」

『お母さんいっぱい持ってるし……』

「鞄とかはどうですか?」

『良いですね!』

(喜んでくれるといいけど)

「結璃愛さんはどんな物を買ったのですか?」

『キーホルダーです!』

「同じですね」

『はい!』

〜翌日〜

『おはようございます』

「おはようございます」

『今日は早いですね』

「お母さんの誕生日ですから」

『そうですね』


会場

「凄い人ですね……」

『お母さんは人気なんです』

《久しぶりね》

「優子さん!」

『おばあちゃん!』

《大きくなったわね》ナデナデ

「ありがとうございます」

(懐かしいな)

(あれ以来会っていなかったもんな)

(元気にしてるか心配だったんだよね)

「元気そうでよかったです」

《ありがと》

『お母さんは?』

《結理さんといるんじゃない》

『なるほど』

「お父さんとですか?」

《そうだろうね》

「ならそっとしておきましょう」

『邪魔はしませんよ』

「そうですね」

『あっ、これ誕生日ケーキです』

「大きいですね」

『頑張って作りましたから』

「俺も手伝いましたよ」

『そうでした』

「はい」

『そろそろ始まります』

「それじゃ行きますか」

『手繋ぎましょ!』

「えぇ〜」

『そんな事言わずにお願いします!』

「仕方ありませんねぇ〜♡」

『やったぁ〜♡』(旦那様大好き♡)

「では、失礼致します」(可愛いなぁ〜♡)

〜1時間後〜

『お母さん誕生日おめでとう!』

「ありがと!」

「結璃愛さんと一緒に作ったんですよ」

『そうなんです!美味しいですよ〜』

「どれどれ……」パクッ

『どうかな?』

「うん!美味しいわ~」

『良かったぁ〜』ホッ

「良かったな」

『はい♪』

「さて、プレゼントあげるよ」

「嬉し~い!」

「まずはこれだ」

「綺麗ね。開けてもいいかしら?」

「もちろんだよ。気に入ってくれたら嬉しいんだけど」

「これは鍵?しかもこの家の鍵じゃない!?︎」

「失くしてたでしょ?」

「さんがつ!」

「何それ?」

「葵ちゃんに教えてもらったのよ」

「へー」

「それでこの家は好きに使っていいからな」

「いいの?こんなに広いのに」

「構わないぞ」

「ありがとう!」ギュー(ハグ)

「ちょっ、苦しいってば///」

(幸せだな……)

『私達もあんな風に見えてるんですか?』

「でしょうね」

『次は私達からのプレゼントだね』

「はい」

「こっちは私達2人からです」

『はい!』

「ネックレス?」

「私とお揃いなんだ!」

『私ともお揃いです!』

「ありがとう!」

『私にもぎゅってして!』

「はいはーい」

「結璃愛さんだけずるいです」

『むぅ〜!』

「ごめんなさい……」

『許す!』

「ふふっ」

(仲良いな)

(やっぱり姉妹みたいですね)

(そうだな)

「今日はみんなありがとー!」


「楽しかったですね」

『はい!』

「また来年も祝おうな」

『はい!』

「今度は3人でね」

『そうですね』

「楽しみにしてるわね」

「それじゃ帰るか」

『はい!』

「帰りましょう」

『バイバーイ』


「ばいばーい」

(今日は本当に幸せな日だったな)

(これからもこの家族を守っていこう)

「ただいま〜」

「おかえり」

『お父さんお疲れ様です』

「ありがとうな」ナデナデ

「ご飯作りますね」

「頼むよ」

『ありがとうございます』

「結璃愛の方はどうだったんだ?」

『お母さんの誕生日を祝いましたよ』

「まあそうか」

「今日はトンカツです」

『お母さん好きだからなー』

「もうすぐ帰ってくるよ」

「そうですね」

「『いただきます』」

「んっ、美味いな」

「光栄です」

「私ね~トンカツ好きなのよ!」

「それは良かったです」

『旦那様って私より料理上手いですよね』

「そうですか?」

「確かにな」

「私はまだまだ未熟者なので」

「そんな事ないと思うけどなぁ〜」

「そう言って頂けるとありがたいですね」

ガチャ

《ただいまー》

「お母さん」

《トンカツ?私の分もある?》

「もちろんありますよ」

『おばあちゃんはここ座って』

《そうさせてもらおうかな》

「それでは食べましょうか」

『はい!』

「『いただきます』」

「『美味しい』」

「良かったです。たくさんあるので遠慮なく召し上がってください」

『はーい』

数分後

「ごちそうさまー!」

『美味しかったです!』

「お粗末様でした」

「片付け手伝うぞ?」

「いえ、大丈夫ですよ」

「そっか、なら任せる」

「はい」

『私達は部屋に戻りましょうか?』

「そうね。でもその前に……」

「?」

「今日は祝ってくれてありがとね」

『そうそうこれ』

「熱海旅行……?」

『行ってきなよ!』

「えっ?いいの?」

『もちろん!』

「ありがとね」

『おやすみ』

「おやすみー」


翌日

『食欲の秋です!』

「……?」

『食べ放題に行きましょう!』

「なるほど」

『そして人は多い方が良いです!』

「なるほど」


『葵さんと初花さんは学校ですって』

「となると兄さんもですかね」

『杏菜と真由もでした』

「結局2人ですね」

『それはそれで良いですけど』

「それもそうですね」

(2人だけだと少し寂しいし)

(2人で行きたかったなんて言えない)

(結璃愛さんも同じ気持ちなんでしょうか?)

(同じだといいな)

「準備出来ましたか?」

『バッチリです!』

「それじゃ行きましょうか」

食べ放題会場

「いっぱいありますね」

『そうですね』

「何から取りましょうか」

『季節限定のものから行きましょう』

「わかりました」

『まずはこれです!栗きんとん!!』

「これはなかなか……」

『甘いもの好きにはたまりませんよね〜』

「次はサツマイモです」

『こっちもいい感じに甘くなっていますね』

「次は何にしましょうか……」

『……何で私達は初手にデザートを取ってるんでしょうか?』

「確かに」

「とりあえずご飯を食べてから考えますか」

『賛成です』

『唐揚げとかも良いですね〜♪』

「あっ、結璃愛さんの好きなハンバーグがあるじゃないですか」

『本当です!』

「これとあとは」

『季節限定の取りましょうよ!』

「そうしますか」

『栗ご飯です!』

「さんまもありますよ!」

『これも美味しそうですね』

『焼き魚も好きですけど生も捨て難いんですよね〜』

「両方取ってみましょう」

『そうしましょう!』

「しいたけもあります!」

『旦那様きのこ好きなんですか?』

「お嫌いですか?」

『いえ、そういう訳ではありませんが』

「ではこちらも…しめじもあります!」

『ありがとうございます!あっ、エビフライもあります!』

「タルタルソースをつけて食べるとまた違った味になりますよ」

『そうなんですか!?︎楽しみです!』

「私は肉巻きおにぎりと豚汁を取ります」

『美味しそうですね!』


『いっぱい取りましたね』

「はい!」

「結璃愛さんはどうでしたか?」

『美味しいです!』

「それは良かったです」

『しいたけ下さい!』

「はいあーん」

『あーん』

パクッ

『ふぉれおいひいれふ!』モグモグ

「飲みこんでから喋って下さい」

『ごめんなさい』

「気をつけてくださいね?」

『はーい』

「そろそろ帰りましょうか」

『まだまだ食べますよ?』

「これ以上食べたら動けなくなりますよ?」

『うっ……でもまだ食べたいのです!』

「仕方ないですね。1つだけですよ?」

『やったー!』


「取りすぎでは?」

『2人で見れば完食できますよ!』

「確かにそうですね」

「さすがに全部は無理ですが」

『頑張りましょー!』

「はい」

数時間後

「もう食べられません……」

『お腹パンパンです……』

「満足しましたか?」

『はい!』

((幸せ……))

「何が一番美味しかったですか?」

『秋刀魚の塩焼きと鮭の西京漬けですかね』

「魚好きですね」

『私もです』

((やっぱり好きだなぁ))

((もっと一緒にいたいな))

「今日は楽しかったです」

『私もです』

((このまま時間が止まればいいのに))

「それじゃあおやすみなさい」

『おやすみなさーい』

翌日

『太りました……』

「大丈夫ですよ?可愛いままなので安心して下さい」

『本当ですか?』

「えぇもちろんですとも」

『ならいいですけど……ただまあ運動の秋ということで走りましょう!』

「なるほど」

「そういえば今度マラソン大会があるらしいですよ?」

『本当ですか?』

「はい」

『頑張ってみます!』

「応援に行きますね」

『走るのは複数人の方が良いです』


「で、呼んだわけ?」

『杏菜!真由!おはようございます!』

「おはよーっ!」

「よろしくおねがいします」

「全く……さっさと終わらせるわよ!」

『はい!』


「結璃愛ちゃん!ペース合わせようね!」

『わかりました!』

「結璃愛さんと桜坂さん仲良いよね〜」

「そうだね〜羨ましいくらいだよ」

「あんたも早く彼氏作りなさいよ!」

「杏菜もね!」

「うるさいっ!」

「結璃愛さん!ペース合わせて下さい!」

『あっ、すいませんでした』

「別に謝ることじゃないですけど……」

『はい!ありがとうございます!』

「真由が遅いからよ!」

「私が遅いって!?」

「だっていつもギリギリじゃん!もう少し早めに起きないとダメだぞ☆」

「うぅ……わかったよぉ……」

「ほら!シャキッとしなさい!」

「はいぃ……」

「結璃愛!ペース上げるよ!」

『了解です!』

「あっ、はい!」

1時間後

「はぁ…はぁ……」

「疲れたぁ~」

「はぁ……はぁ……」

『そろそろ帰りま……あっ!』

「何ですか?」

『ドンキです!』

「入ります?」

『明日のコスプレ買わないと!』

「それもそうね!」

「私はここで待ってますね?」

『一緒に行きましょうよ』

「そうですよね」

ドンキ入店

「色々ありますね」

『どれにしましょうか』

「これなんてどうでしょう?」

『メイド服ですね』

「はい。似合うと思いますよ?」

『試着してきます!』

数分後

『どうでしょうか?』

「とてもよくお似合いです」

「……悔しいけど似合うわね」

「かわいいっ!」

『ただメイド服は家に帰ればいっぱいあるので今買う必要はないですね』

「私もそうね」

「では次は何を買いますか?」

『次は……この猫耳カチューシャとかどうですか?』

「いいですね。買いましょっか」

「うん。絶対似合ってると思う!」

『では試着してみます!』

「楽しみにしておきますね」

10分後

『どうかな?にゃーん♪』

「……」

『あれれーおかしいなー』

「この人尊死してるー!?」

『だっ旦那様!?』

(満足だ……)

「どうすんのよこれ!?」

「ちゅーしたら起きるんじゃない?」

『えっ?そうなんですか?』

「多分!」

(キスするしかないのかな……)

(ドキドキしてきた)

(でもやるしか……)

(よし……)

(行くよ?)

ちゅっ♡

(これでいいのかな)

「っ!?」

『おはようございにゃーん♡』

「あっ…あっ……」

「バグった!?」

「ていうか服買いなさいよ!」

「杏菜はどうすんの?」

「私は着ないわよー!?」

「じゃあ真由は?」

「わっわたしは……その……恥ずかしいというかなんと言うか……」

「はぁ……仕方がないわねぇ」

「杏菜ちゃん……お願いできる?」

「はいはい」

「じゃあ行ってくるね!」

数分後

「天使……かしら」

「何これナース?」

『2人とも凄く似合ってるよ!』

「結璃愛さんは魔女っ子の衣装ですね」

『可愛いです!』

「ありがと!真由も似合ってるよ!」

「ありがとうございます……」

「さて、帰る準備しよっと」

「そうですね〜」

「……いやあんたも着なさいよー!」

「俺はその…とある方に作ってもらうので」

(姉様……っ!)

「はぁ……もういいわよ……」

帰宅中

「今日は楽しかったです!」

『また遊びに行きたいです!』

「今度はどこ行きましょうかね〜」

「遊園地はどうですか?」

『賛成です!』

「決まりましたね!」

10/31 渋谷

『凄い人ですね……』

「はい」

(一晩で4着作ったのか初花さん……)

『あっいたいた。おーい!』

「葵さん!こんにちは」

「こんにちは。結璃愛さんのコスプレ姿見に来たよ」

『私のコスプレ衣装をわざわざ買ってくれたんですね。嬉しいです!』

『どーも!』

「葵さんはメイド服なんですね」

『結璃愛が貸してくれたんだー』

「似合ってますよ」

『ありがと〜♪』

『ところで……後ろの方々は?』

「ああ、紹介するね」

「初めまして」

「よろしくね☆」

「よろぴこ♪」

「こちらこそよろしくお願いします」

「では早速行きましょうか」


「にしてもこの前は助かったよー」

『何がですか?』

「モデル代わってくれて!」

「おかげでいい写真撮れたわー」

「それは良かったです」

「ところで君のそれ」

「……初花さんに作ってもらいました」

「「「あ~……」」」

「何でちょっと納得してんですか!?」

「まあまあいいじゃん」

『あの……そろそろ移動したいのですが……』

「そうですね!」にこっ

((かわいい……))

10分後

「ここだよー」

「へぇー結構広いんですね」

『うんうん!こういう時はカラオケ一択!』

「いいですね!」

『私歌うの苦手なんだよねー』

「大丈夫ですよ。私が教えますから」

『ありがと!』

「私も歌おうかなー♪」

30分後

「ふぅー歌ったー」

「疲れたー」

『何か頼む?』

「唐揚げー!」

「ポテト!」

「ピザ食べようぜ!」

「私はパフェにしよっかなー」

「私はお茶だけで十分です」

10分後

「美味しい……」

「幸せ……」

「たまには外で食べるのもいいな……」

「そうだねー」

「だねぇー」

「……」

『衣装交換しよっか!』

「良いね!」

「俺もやるんですか?」

『もちろん!』

「じゃーこのくじで決めよう!」

(王様ゲームのやつだ)

「せーの!はい!」

「えっと……結璃愛さんと」

『ウチだね!』

「……真由と」

「杏菜ちゃんと……」

『旦那様と』

「……初花さんと」

『……えっ?』

『どもー』

「ぎゃーっ!何でいんのよー!?」

『姉に向かって失礼ね』

「うざっ!」

『仲良しさんで羨ましいです!』

「仲良くないわよっ!!」

『ほら行くわよ』

『ちょ引っ張んなって!せんぱーい!?』

数分後

「ナースよ!」

『まさか自分の服自分で着るとは』

『これ露出多くないですか……?』

「……似合ってますよ」

『なるほど魔女っ子……ありだな』

「なしよ!なし!」

『つかくじ意味なかったよねー』

「確かに」

「次はどうする?」

「ゲームセンター行きません?」

「賛成〜」

「行きましょう行きましょう」

ゲームセンター

『こことかどうです?』

「ここ取りやすいんだよね」

『ここにすっかー!』

「クレーンゲームなら任せて下さい!」

5分後

「取れました!」

『おぉーさすが旦那様♪』

「ありがとうございます」

「次は何しようかしら」

「プリクラ撮りたい!」

『そんじゃ行くか!』

「さんせー!」

「行きましょう!」

5人集合写真、個別撮影、全員で撮ったりなど色々した。

「楽しかったですね!」

『今日は楽しかったですねー』

『もち!』

「まだ撮りますか?」

『もち!』

「……餅?」

『もちろんってこと!』

「そういえば葵さんのコスプレ姿の写真撮ってませんでしたね」

『あっそうだった』

「せっかくだし撮ろうか」

『もち!』

『いいんですか!?やったぁー!』

「では準備しますね」

10分後

「できましたよ」

「どれどれ〜?おおっ可愛い!」

『良いんじゃなーい?』

『私も撮ってください』

「もちろんです!」

『はいチーズ!』パシャッ

「可愛く写ったと思います!」

『ありがと〜』

((かわいい))

15時30分

「そろそろ帰ろっか」

「そうだな」

『もうそんな時間なんですねー』

((寂しい))

『……あの!』

「ん?」

『今日、お泊まり会しない?』

「えぇ!?」

『それは名案ですね!』

「でも着替えが無いぞ……」

『私の貸してあげるから!』

「まあそれくらいなら……」

『じゃ決定ね!』

「どこで寝るの?」

『リビングに布団敷いて雑魚寝!』

「ま、良いけど」

『久しぶりかもなぁ』

「何年ぶりだろうね」


『お邪魔しまーす!』

「お邪魔するわ」

『どうぞ!』

「誰が先に風呂入るの?」

「男一人だし俺から入りますよ」

『分かりました』

「ごゆっくり〜」

10分後

「上がりましたよ」

『おかえりなさいませ旦那様♡』

「…………」

(やばいやばすぎる)

(これはやべぇ)

(やっぱ結璃愛ちゃんの胸デカイ)

(エロい)

(雑念を抱くな俺!)

「ありがとうございます」

(……危なかった)

『ウチら女子組は一緒で良いよね?』

「なっ……!」

『はい!』

「結璃愛!?」

『杏菜?だめな理由でもある?』

「いやそれは……」

『あんの?』ギロッ

「……入るわよ!」

(姉様にだけは逆らえない)


女子組風呂

『あぁ~!ごくらくぅー』

「しっかし結璃愛は良いよねー」

『何が?』

「細い癖に胸は大きくて」

『別に胸大きくても良い事ないよ?』

「そうなんだ」

『うん』

「私は大きい方が好きだけどねぇ」

『ふーん』(興味無さげ)

「葵さんはどっちが良いと思います?」

『うーんどうだろうね?でも漣君は多分大きい方が好きだよ?』

『じゃあ弟の彼も大きい方が……?』

「…ま、男なんてそんなもんよ」

『杏菜には望みが薄いね』

「姉様!気にはしてるのよ!?」

『何が?胸小さいこと?』

「違うわよ!」

『そーなんだーへーほーふーん』ニヤリ

「ぐぬぬ……」(ムカつく)

「……はぁ」

『ん?どした?』

「胸って……どうすれば大きくなるの?」

『やっぱり悩んでたんだ』

「……そうよ!」

「私も知りたいです!」

『私も!』

「結璃愛は必要ないでしょ!」

『ごめんつい…葵は知ってたりする?』

『知らないかな』

「そっかー」

『マッサージとか?』

「なるほどねー」

『あと睡眠!』

「分かりました!」

『他に話したいことあるー?』

『じゃあ私から』

「姉様も悩むのね」

『彼氏君に似合う服って何だと思う?』

「えぇ?」(そんなこと言われてもなぁ)

「難しい質問だね」

『でしょう?』

「というか姉様の言ってることって、女装の話よね?」

『そうだけど?』

「普通に考えて無理があると思うんだけど……」

『でもやってくれたじゃん』

「あれは……」

「絶対姉様が脅したんでしょ!」

「だって面白かったし」

「酷いわよ全く……」

『次は誰にする〜?』

「はいはーい」

「私でお願いします」

「楓と真冬まで!?」

『じゃあお題は"好きな人ができた時の対処法"とかで!』

「雑か!」

『これに関しては結璃愛とか葵先輩に聞いた方が良いかな』

『という訳で結璃愛からどーぞ!』

『えっ!?えっとまずはその人のことをよく知ることから始めるべきだと思います』

『ほうほう』

『具体的には?』

『一緒にいる時間を増やしたりですね』

『他には?』

『スキンシップをたくさん取るとかかな?』

『例えばどんな感じ?』

『うーん……私の場合は手を繋ぐことが多いかも?』

『おぉ〜』

「良いじゃないですか!」

「確かに良いかも!」

「ちょっと待った!それなら私が先だったはずでしょ!?」

『はい次!杏菜!』

「無視しないで!?え、えっと…私まず彼氏とかできたことないわよ!?」

『大丈夫!これからできるよきっと!』

「なんで!?」

『良いから早く!時間は有限だよ?』

「くっ……」

「……」

(もうこうなったらヤケクソよ!)

「その人とずっと一緒にいたくなるような事をするべきじゃないかしら……」

『ほー』

「なんか意外ね〜」

「どういう意味かしら?」ギロッ

「いえなんでもありません」(怖い)

『じゃあ最後に葵さんよろしくー』

『うーんそうだねー』

『考えるのが難しいなら、例えば漣さんとしている事を思い浮かべば良いんじゃない?』

『なるほど……じゃあ今度やってみます!』

「それはやめなさい!!」

「姉様うるさいですよ?」(耳元)ボソッ

「ひゃぅん♡」ビクゥ!

「ちょ!変な声出さないでください!」(小声で言っただけなのに)

「もう……」

「それで?葵は何かあった?」

『ウチが漣君と居る時に意識してることでしょ?そんなの1つしかないよ』

『おっ?教えて?』

『キスをする!』

「……」シーン

『あっ?あっ?』

「姉様落ち着いて!」

『き、きす?きす……』

「姉様がバグったー!?」

『長風呂のせいじゃなーい?』

『そろそろ洗いましょうか』

「せっかくだし洗い合いっこしない?」

「いいね!」

『賛成です♪』

「私はパスでお願いします……」(恥ずかしくて死にそうよ……)

『えぇ〜しようよ〜』

「ダメなものはダーメ!」(こんな姿見られたら死ねるわよ!!)

『な~に~?胸ないの気にしてんの?』

もみもみ

「きゃうん!?姉様!?」

『あらまぁ』(可愛い反応だねぇ〜)

「このぉ~!結璃愛はずるいわねぇ!何もしなくてもこんな胸あって!」

むにむに

『ひゃああぁ~っ!?』

『ウチにもやらせろー!』

『葵ぃ~っ!?』

「ふふん♪どうしたのかしら?さっきまでの威勢の良さがなくなってるけど?」ニヤリ

『ううぅ……』

「結璃愛ちゃん羨ましい……」

真冬は自分の胸に目を落とす。そこには控えめながらも確かな膨らみがあった。

「あれ多分F位あるよね?」

「真冬のより大きいかも……」

『私は誰を洗えば良いの?』

「……私お願いしてもらうわ」

『杏菜を洗えば良いんだね』

ごしごし

「あん♡」

『杏菜!?』

「ちょっと!?」

「何やってんの姉様!?」

『つい……』

「ついじゃないわよ!私は結璃愛に洗ってもらいたいのよ!」

「私達には刺激が強いわね」

「そうだね」「同感」

『次は私の番ですね!』

「ええ頼むわ」

『任せてください!』

ゴシゴシッ!ザバー!

「気持ち良かった〜」

「ありがとうございます結璃愛さん」

「いえこちらこそ楽しかったです!」

『まだまだ話し足りないよ~』

『続きは上がってからにしよっか』

「ええ」


『ということで今日は旦那様とは別々の部屋で寝る事になります』

「分かりました」

「寂しい……」

『仕方ないことだから我慢しましょう?』

「はい……」

(旦那様と一緒に居られないなんて……)

「おやすみなさい皆さん」

『おやすみなさいませ旦那様』


「ということで続きやるわよ」

『次は何を喋りましょうか』

『というか先輩は最近どうですか?』

『えっ?』

※葵は初花の大学の先輩です

『ま、まあぼちぼちかな?』

「本当はどうなんですか?」

『……漣君鈍すぎ!もっと進展したい~!』

「そうですよね」((やっぱり))

『私達も頑張らないとね』

「そうね」

『そういえば明日って休みだよね?』

「そうね」

『私もバイト無いよ』

「私も無いですね」

『じゃあ皆で出かけない?』

「良いわね!」

『遊園地とかどうですか?』

「さんせー!」

『んじゃそゆことで次!ウチと漣君の距離を縮める方法が知りたいの!』

「なるほど」

「さっきもやんなかった?」

『あれとは別のやつ!』

「それなら……」

「これなんかどうかしら?手を繋ぐ!」

『それはやったことありますよ〜』

「じゃ、じゃあハグは?」

『それもしました〜』

「じゃ、じゃあキスは?」ドキドキ

『しょっちゅうですよ』

『……って!結璃愛が答えてどーすんの!』

「つかあんたら進みすぎじゃない!?」

『だって夫婦ですもん』

「くっ!羨ましい……!」(私なんかまだ付き合ってもないのに……)

『葵先輩はどこまで行ったんですか?』

『……せ、せっ』

「嘘ぉ!?」

『せっく…すぅ////』

「ヤったの!?」

「初耳なんだけど!?」

『まぁその……うん』

「ううぅ……良いなぁ……」

『真冬ちゃんはまだ早いと思うけどなぁ〜?』

「でも私達もう大学生だよ?」

『まぁそうなんだよね〜』

「でも肉体関係まで進んだってことは、それ以上はなくないですかね?」

『……確かに』

「……つまり?」

『…………』←察した顔

「まさか……」

『……何かごめんね』

「葵のせいじゃないよ!」

「つ、次の話題にしよっか!」

『私から良いですか?』

『結璃愛どーぞ!』

『皆さんから見て旦那様ってどんな人?』

「結璃愛の?」

『うーん……まあ優しいかな』

「分かるわ」

「分かります」

「同意」

「あとはそうね……変化に気付くとか?」

『この前後ろ髪を2mm切っただけで「髪切りました?」って言われました……』

「それはもはや変態の域よ…」

『喜んでるようだし良いんじゃない?』

「ダメよ!」

「そうだそうだ!」

「……他には?」(旦那様に褒められたいな……)

『後はですね……』

「何々?」

『……』ニヤリ

「何よ……」(嫌な予感しかしない)

『女装がね……似合うの』

「やっぱりね!」

「そんな気がしてたんですよ!」

「絶対そうだろうと思ったわ!」

『今度見せようかしら?』

「やめなさい!!」

「葵だけずるい!」

『まあまあ落ち着いてください!』

(((誰のせいでこうなってると?)))

「次!」

『男子にやられて好きな仕草って何?』

「私は頭を撫でられる事ね」

『子供かよ』

「なっ……!じゃあ姉様は何なのよ!」

「えっとね〜」

『あっ!ウチはアレだ!ちょっと屈んでくれるやつ!』

「ああいうの好きそうね」

「私も好きです」

『難しいですね……』

「旦那君で想像すれば?」

『じゃあやってみましょう』(((チョロすぎるw)))

「まずは私がやるわ」(頭ポンッ)

「次はあたし」(ギュゥウウッ!)

『最後はウチ!』(チュッ♡)

(((可愛い!!!!!)))

『……///』ぷしゅー

「あーあ」

「やり過ぎちゃいましたね」

「結璃愛大丈夫?」

『ふぇ?ひゃ、はいぃ!』

「ちょっ!もう寝ましょ!」

『明日も学校か~』

「結璃愛は卒業してるから良いわよね~」

『まあそうですね』

「おやすみなさ〜い」

「また来週」

『はい。では』

翌日、葵と真冬ちゃんに質問攻めされたのは言うまでもない。

「葵、今日暇?」

『特に予定はないけど……』

「じゃあさ、デート行こ♪」

『良いけどどこ行くの?』

「う〜ん……じゃあ映画見に行こうよ!」

『何か見たいのあんの?』

「これ!」

『……恋愛ものじゃん』

「たまにはいいじゃない?」

『別に良いけどさ……』

「やった!」

『チケット買ってくるね』

「お願いしま〜す!」

〜数分後〜

「葵、ポップコーン食べる?」

『ん、貰う』

「はい、あーん!」

『はぁ!?』

「ほれ、口開けて?」

『……』パクッ

「美味しい?」

『……』コクリッ

「そっか!」ニコニコ

『……』モグモグ

「葵、飲み物欲しい?」

『……うん』

「はい、どうぞ!」

『ありがと』

「あっ!始まるよ!」

『どうせだし参考にしよっ』

2時間後

「面白かったね!」

『まあまあかな?』

「あれ?面白くなかった?」

『普通に良かったよ?』

「ならなんで疑問形なのよ……」

『だって……』チラッ

「……!」

『あんなことするなんて……』

「参考にできた?」

『やってみる!』

「お昼にしよっかー」

「何食べようかな〜」キョロキョロ

(手繋ぎたそうな顔してる)

スッ

「!」

『これで良い?』

ニコッ「ありがとう!」

(なんか照れる)

「何食べたいか決まった?」

『オムライス!』

「了解!」

『ここにしよっか!』

「ういー」

「すいませ〜ん!注文を……」

〜数十分後〜

「ごちそうさまでした!」

『おいしかった〜』

「じゃあ帰ろっか!」

『そうだね!』

帰宅中

「ねえ葵」

『なに?』

「キスしたい」

『ええっ!?ウチら女同士だよ!?それにウチ、彼氏居るからね!?』

「知ってるよ」

『だったら……』

「でも今は2人きりだから」

『……分かった』

チュッ

「……///」

『……///』プシュー

「もう1回」

『も、もう良くない!?』

「私、葵を彼氏さんに取られちゃったから」

「今のうちに堪能しときたい」

『……』

「ダメ?」ウルウル

(そんな目されたって無理なものはムリ)

『だ、だめ!』

「どうしても?」

『だ、め!』

(ヤバい泣きそう)

「…そうだよね」

『わ、分かったよぉ』

「ホント!?」パァアアッ

(笑顔可愛い!天使!)

『今度はウチから……』

ちゅーっ

「んぅっ♡」

(葵からのキス気持ちいい……♡)

ぷはぁっ♡

「葵大好き♡」

『ウチも好きだよ!』

「えへへ♪」

『はい!』

「明日は祝日です」

『遊園地行きたいです!』

「良いですよ」


11/3 文化の日 

「……人、多くないですか?」

『多い方が楽しいですから』

「……にしても」

『誘ってくれてさんがーつ!』

「姉様と遊園地来るなんて……」

『葵先輩に誘われただけだからね』

「結璃愛、私まで良かったの?」

「俺まで来る必要ないんじゃねーか?」

『漣君はウチの彼氏だし!』

「葵と来れて嬉しい!」

『真冬はさぁ』

「8人では乗れなくないですかね?」

『貸し切りました!』

(こっわ)

「お化け屋敷行かない?」

『行く!!』

「姉様!?」

「えぇ〜」

『本当ですか?』

『ウチは行く!ほら漣君?』

ぐいっ

「うおっ!?」

「ちょっ引っ張らないで下さいよ!」

(この人達怖い……)

数分後

「きゃあああっ!!」

『キャハハッ』

(怖すぎる……)

(やべぇ……)

(なんなんだよこれ……)

「うわぁああん!!!」

『杏菜…よわっ』

「姉様!?」

「次はどこにします?」

『メリーゴーランドです!』

「了解です」

『葵は馬に乗ってる時が一番楽しそうだよね〜』

『だって好きなんだもん♡』

「良いんですか?動かないやつで」

『旦那様と乗りたいからです』

「2人でまたがれば良くないですか?」

『それもそうですね』

「じゃあやりましょうか」

(なんか恥ずかしいな)

(でも密着できるチャンス!)

(ドキドキする)

「俺が前に乗りますね」

『はい♪』

ぎゅっ

(この感触は……結璃愛さんの…胸!?)

(や、やわらかい)

「動き出しましたよ!」

『はい!』

くるっ

「えっ?」

『えへへっ』

「ちょっと待ってくださいよ!」

『嫌で〜す♡』

「もう1回やり直せば良いじゃないですか!」

『きゃっ♡』

むぎゅっ

(あ、当たってますよっ!)

「ごめんなさい……」

『いえ……大丈夫です……///』


「楽しかったですね」

「どうだった?」

『旦那様の背中……頼もしかったです』

『意外に筋肉あるよね』

「何で姉様が知ってんのよ!」

『採寸したときに見てるからね』

「そっか……」

『旦那様に抱きついても良いですか?』

「良いですよ」

『ありがとうございます』

ギュッ

「後ろからなんですね」

『そういう気分です』

「顔見られるより安心するので」

『可愛いところありますね』

「結璃愛さんの方が可愛らしいですよ」

『……そんなことありませんよぉ///』

「お昼にしましょうか」

『はい♪』

「何食べんの?」

『ウチはピザ!』

「ハンバーガーかな」

「私はラーメンよ!」

『あ、被った』

「じゃんけんしましょ!」

『負けないぞー!』

「勝った!」

『負けたぁ!』

「これでラーメンは私のものよ!」

『じゃあうどんで良いや』

「俺はオムライスですかね」

「葵は何にする?」

『ハンバーグ定食!』

『葵先輩、一口交換しませんか?』

『もち!』

「結璃愛さんはどうします?」

『カルボナーラで!』

「分かりました」

注文後

「ここ広いですよね」

『桜坂家の所有する土地を使って20年前に建てられたんです』

「凄いですよ」

『ウチも欲しいな~!』

「土地なんて持ってても良い事ないわよ?」『えぇ〜』

「私達は家があるからいいけどね〜」

『羨ましい……』

「お待たせしました〜」

「いただきま〜す」

『美味しいね〜』

「うん!」

『旦那様の料理には敵わないけどね』

「そんな良いものでもないですよ?」

『美味しいです!』

「どっちに言ってんのよ」

『どっちにも!』

「美味しいですね!」

『はい♡』

(幸せだなぁ)

(こんな時間がずっと続けば良いなぁ)

「2人って本当仲良いわよね」

「当然です!夫婦なんですから!」

『……旦那様ぁ///』

「イチャイチャすんなぁ!!」

『あれ?食べないの?』

「俺が食べさせましょうか?」

『お願いします』

「はい、あ~ん」

ぱくっ

(恥ずかしい……)

(恥ずかしがる旦那様も素敵……)

「あんまり見せつけちゃダメだよ?」

「分かってますよ!あっ結璃愛さん、俺のも一口どうですか?」

『はい♪』

「はいあ〜ん♡」

『パクっ♡』

『おいひぃれふぅ♡』

(甘々すぎる……)

「ごちそうさまでした!」

『ご馳走様でした♡』

「デザート頼みます?」

『はい♪』

数分後

『さっきのお返しです♡どうぞ♡あーん♡』

「んっ!美味しいです!」

『良かったです♡』

「こいつらバカップルや……」

『うへへへへへへ』

「姉様キモいわよ」

『酷い!!』

「午後はどうします?」

『ウチまだ遊びたーい!』

「そうね!」

『賛成!』

「どこ行きたいですか?」

「ジェットコースター!」

『コーヒーカップ!』

「俺は酔うのでパスで」

『私と旦那様は…2人で何か別のものに乗りましょうか』

「そうですね」

「結璃愛さんは何乗りたいですか?」

『私は何でも大丈夫なのでお任せしますよ?』

「じゃああれにしません?空中ブランコ!」

『はい!』

『ウチらは観覧車乗ろっか♪』

「了解です!」

『行ってくる!』

「楽しんできて下さい♪」

〜その頃の3人は〜

『葵先輩、あの二人ヤバイです!』

『分かっちゃう?』

「何話してんのかしら?」

『気になるね』

「盗み聞きしてみようかな?」

「盗聴器でも仕掛けるか?」

『それ犯罪じゃない!?︎』

『バレたら怒られるかもね〜』

「バレなきゃ問題ないんだよ」

「最低ね……あんたら」

『杏菜も気を付けた方が良いよ』

「何がってうわあああっ!?」

『きゃーっ!』

「楽しー!」

「楽しいね〜♪」

「そ、そうね」

『次はアレにしましょ!』

「分かった!」


『次はこれです!』

「ジェットコースター!良いですね」

『……掴んでいても良いですか?』

「もちろんです!」

『ありがとうございます!』


「結構登りますね」

『祖父が絶叫好きなもので』

「なるほど」

「もうすぐ頂上だね〜」

『楽しみです♡』

「流石に高すぎません?」

『ぎゅってして良いですか?』

「あっはい」

ぎゅっ

「近くなあああっ!?」

『きゃあーっ!』

「怖かったぁ……」

『ドキドキしました……』

(近い……カッコよかったなぁ……)

(顔真っ赤にして可愛いなぁ)

(キスしたい……)

(今なら誰も見てないし、してもバレないかも……)

(よしっ)

ちゅっ

『えっ?』

「……///」ぷいっ

『……///』

(唇柔らかっ……)

(旦那様からしてくれた……嬉しい……)

「……///」

『……///』

((幸せぇ……))

この後帰った。

『あ〜ん♡』『あ〜ん♡』

パクッ モグモグ ゴクン

「お返しです……」チュッ♡

『んっ……♡』パクっ♡ モグモグ ゴッキュン♡

「美味しいですか?」

『はい♡とても♡』

〜帰宅中〜

『今日は本当に楽しかったです♡また来年も一緒に行きましょうね♡』

「はい!約束ですよ?」

『指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます!ゆびきった!ふふっ』

「俺からもプレゼントがあるんですけど受け取ってくれますか?」

『なんでしょう?開けてみてもいいですか?』

「どうぞどうぞ」

中にはペンが入っていた。

『綺麗ですね……大切に使います!』

「喜んで貰えて良かったです」

『私からはコレを……どうぞ♡』

箱を開けるとマグカップだった。

「ペアカップですか?凄く嬉しいです!」

『お揃いで買っていたんですよ♪』

「本当だ!」

『早速使ってください♪』

「分かりました!」

コポポポポッ カチャッカチャン♪

『いただきま〜す♪』

「頂きます」

〜夕食後〜

「結璃愛さん、ちょっといいですか?」

『はい、何でしょうか?』

「最近ちょっと無理してません?」

『そんな事無いと思いますよ?』

「そうですか……」

『心配してくれてるんですか?』

「そりゃそうですよ」

『ありがとうございます♡でも大丈夫だから安心して下さいね!』

「そう言ってくれるのはとても助かります」

『はい!』

「せっかくですし肩とかもみましょうか?」『お願いします♪』

もみもみ

「痛くないですか?」

『気持ち良いです♪』

「それは良かったです!」

〜就寝前〜

「明日はどうしましょっか?」

「私は特に予定は無いのですが」

『デートに行きたいです……ダメですか?』上目遣い+涙目 ズキューン!!︎

「ぐぅ……可愛すぎる……じゃなくて、もちろんOKですよ!」

『やったぁ!』

〜翌日〜

「おはようございます」

『……何着れば良いでしょうか!?』

「ええっ?…じゃあ一緒に選びましょうか」

「これなんて似合うんじゃないですか?」

『こっちの方が好きかもしれません……』

「確かにそれも捨て難いですね……」

『やっぱりこれが1番好きです!』

「それが良いですね」

『では着替えてきますね!』タッタッター ガチャバタン!

数分後

『似合ってますか?』

「すごく可愛いです!!」『ありがとうございます♡』

「そろそろ出掛けますか」『はい♡』

〜電車内〜

「混んでるな〜」

『ギュウギュウ詰めですね〜』

「結璃愛さん、もっと寄ってもらっても良いですか?」

「こうすれば少しはマシになると思うので」「ありがとうございます」

(柔らかいなぁ……)

(旦那様の腕に抱きついてるとドキドキするなぁ)

(幸せ……)

((このままずっと続けば良いな))

そんな事を思っていると目的の駅に着いた。

「着きましたね」

『はい……』

(離れたくない……)

(もう少しだけこうして居たかった……)

『……行きましょうか』

((名残惜しいな……))

((あっそうだ))

「やっぱりこのままで良いですか?」

「嫌ならやめますけど……」

『いえ!是非この状態で行きましょう!』

「わかりました」

〜水族館到着〜

「結構人多いですね……」

『人気な場所ですので仕方ありませんね』

「とりあえずチケット買いますか……」

『はい♡』


「本日分は終わってるんですか!?」

「すみません」

「次の回だと30分ほど待つ事になるんですがよろしいですか?」

「はい。待ちます」

『私も待てますよ♡』

「分かりました。お気をつけてお進みください」(カップルかな?)

「さてと……どこから回りますかね?」

『ぺんぎん見ましょう!』

「ペンギン好きなんですか?」

『はい♪』

「ここですね!」

『うわぁ~っ♡かわいい~っ♪』

「写真撮りましょう!」パシャッ

『旦那様に撮られちゃいました♡』

「次はイルカショーを見に行きましょう!」

『楽しみですね♪』

〜移動中〜

「もうすぐ始まりそうですね!」

『ワクワクします♪』

「席空いてますね……」

『ラッキーです♡』

「始まるみたいですよ!」

ザバーーーン!!!

『きゃああ!!』「凄かったですね……」

『迫力満点で楽しかったです!』

「また来たいです……」

『午後はどうしたいですか?』

「結璃愛さんのやりたいようにして下さい」

「俺は結璃愛さんと一緒に居るだけで楽しいので!」

『嬉しいです♪じゃあ……観覧車に乗りたいです……』

〜観覧車~

「綺麗だ……」

『夕焼けがとても素敵です♪』

「今日はとても楽しく過ごせました」

『それは良かったです♡』

「これからもよろしくお願いします」

『こちらこそ末永くお願い致します♡』

そして俺達は帰った。


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