2020-06-13 00:32:36 更新

概要

汚職の少なかったあの時代から2年後の海軍
そこにはかつて海軍を裏で支配してきた者の姿はなかった


前書き

前回、謎の人物が大本営にやって来た。
その人物の正体は、そして目的は!
更には長門は無事トラウマを克服成功。
これから活躍できるのか!


           英雄訪問



??「ここか?今の海軍は。あの頃とは見た目は変わって無いようだ。」



丹波「すみません。この先民間人はお通しすることはできませんが。」



??「あぁ。これはすみません。私は南雲忠一と申します。」



丹波「南雲様!これは失礼いたしました。」



南雲「なに。少し近くまで寄ったから見に来ただけ

だ。すぐ帰るよ。」



丹波「そうですか。」



海斗「・・・・。あ?」



南雲「海斗ではないか!」



海斗「じいさんじゃないか。」



南雲「私はまだ年寄りでは無い!」



海斗「あっそ。」



南雲「まったく。それで、最近はどうだ?」



海斗「それに関しては最悪だ。別の場所で話してやる。」



南雲「まったく、人使いが荒い!」



海斗「・・・・」


2時間後


海斗「五十六さんとはどうなんだ?」



南雲「五十六殿か?実はあれ以来会っていない。」



海斗「五十六さん、今は東日本にいるって話があるがどうなんだ?」



南雲「うむ。本当かも知れん。何せ、海上自衛隊を設立したのは五十六殿等だからな。おそらく東京にいるだろう。」



海斗「着いたぞ。俺の鎮守府だ。」



南雲「おぉ!素晴らしいじゃないか。」



海斗「まぁ、近畿地方で三番目に大きいからな。入っていいぞ。」



南雲「うむ。邪魔するぞ。」



一宮「南雲さんですか!どうしてこんなところに?」



南雲「少し近くまで寄ったから来ただけだ。」



海斗「来い。」



ガチャ



大淀「提督。お帰りなさい。お疲れさまでした。」



海斗「あぁ。」スッ



一宮「どうぞ。」スッ



南雲「うむ。」スッ



全員「・・・・・・・」



大淀「あの?提督、この方は?」



海斗「南雲忠一。初代元帥だった人だ。」



大淀「そうなんですか!それは失礼いたしました。」



南雲「構わんよ。それにしても海斗よ。最近の海軍はどうだ?」



海斗「はっきり言って最悪だ。秋葉が元帥になってから圧倒的に過激派が増え出した。艦娘を兵器化しようとしている。」



南雲「成る程なぁ。そうだった!海斗、今から永野が来るぞ。」



??「もう遅いです。南雲さん。」



南雲「あっちゃ~。遅かった。」



永野「あなたはいつも変わりませんね。」



南雲「永野こそ、いつも落ち着いているな。」



永野「南雲条約に書いてあるじゃないですか。日本政府との条約。しかもその条約内容に海軍の掟を書くんですから。」



南雲「はっはっは!懐かしいの~。あれからもう5年か。時が流れるのは早いな。」



永野「えぇ。私たちは中年中頃で辞めましたからね。」



南雲「そうだな。」



海斗「それより話していいか?」



南雲「すまんな。」



永野「これは失礼。」スッ



一宮「海斗、続けて。」



海斗「秋葉は大将から少将まで自分の配下をおいている。つまり、海軍内は秋葉が中心だ。過激派が増え、穏健派が減り、中立派は変化なし。しかも、陸軍と空軍、更には海上自衛隊までも分裂しているらしい。なかには内戦も致し方がない等と考える奴等もで出した。」



南雲「やはり、あの時の全員が集まらないといけないのか?」



永野「どうでしょうか?私たちは引退した身。引退した者の言葉を聞くでしょうか。」



南雲「う~む。今は共通の敵がいるのに何故あの時みたいにできない。」



一宮「世界は武力から話し合いへ変わりつつあります。おそらく、世界は第二次世界大戦の悲劇を忘れたいのでしょう。何せ勝つと言われた連合国が負け、枢軸国が勝ちましたから。特にイギリスとフランスは忘れたいようです。なかには深海棲艦との和平を結ぼうとしている国があるらしいですがそんな国は大被害を受けています。まぁ、当然でしょうね。」



南雲「しかし、かつての盟友ドイツは何故我々を国際連合から強制脱退させたんだ?」



一宮「どうやら、対策連合加盟国の一部を国際連合から強制脱退の案を提案のはマンシュタイン総督のようです。あの人は悪い意味で考え過ぎですからね。」



永野「つまり、ドイツは何がしたい?」



一宮「それは、おそらく対策連合を解体したいのでしょう。もしも、対策連合が深海棲艦を壊滅してしまうと国際連合の威厳に関わりますからね。保険として脱退させたのでしょう。更にイギリスは日領インド帝国と日領オーストラリアに帰属要求を何度も送ってきてます。

目的は明らかに日本の国力低下と元植民地の奪還でしょう。」



南雲「しかし、ドイツとイギリスの関係は悪いのでは?」



永野「先月、イギリス首相にチャーチルが再任しました。」



南雲「融和政策か。あいつらは学習せんな。」



一宮「えぇ。チャーチルとマンシュタインは独英同盟を先月末に発表していました。現在はヨーロッパ諸国やアフリカ諸国は連合国家をつくり維持に努めているらしいです。」



海斗「更には秋葉はアメリカを傀儡にしようとらしい。」



南雲「それは不可能では?現に政治権利は東日本が持っている。それにアメリカを傀儡にしようとしたら絶対にドイツやイギリスが批判してくるぞ。それにどこにそんな力がある?」



海斗「奴は東西統一を実現しようとしている。東西の国力を合わせれば7大列強国に1国で立ち向かえるほどの数はある。」



永野「しかし、それはあまりにも不確実だ。」



一宮「だから秋葉は海軍だけでなく陸軍や空軍も合併しようとしている。」



南雲「成る程なぁ。東は現在は海上自衛隊のみ運営して陸と空はほったらかしだからな。よし!五十六殿と古賀殿、小沢殿の居場所を探そう。あの人たちなら何か解決策を考えてくれる。」



永野「そうですね。分かりました。こちらは五十六殿の居場所を突き止めてみせます。」



南雲「それじゃぁ。私は古賀殿と小沢殿の居場所を探してみます。」



一宮「そういえば、山口さんはどうしたんです?」



山口「すまん!遅れた。」



永野「もう終わりましたよ。」



山口「何!」



永野「はぁ。私が教えますよ。それでいいですね?」



山口「感謝するぞ!すまんな!来る途中で電車が止まってな!」



南雲「うるさいぞ。山口。さぁて。私はこれで失礼する。」



海斗「あぁ。」



一宮「さようなら。お元気で。」



ガチャ



海斗「大淀、目を覚ませ。」



大淀「はっ!私は一体・・・・」



英雄の訪問 完



         栄光の7(中編)




海斗「長門、元気か?」



長門「あぁ。おかげ様で!バンバン深海棲艦どもを蹴散らしているぞ!」



海斗「そうか。長門、今から言う奴は13時30分に会議室に集合だ。」



長門「了解だ!」



13時30分



海斗「揃ってるな?長門、陸奥、加賀、赤城、天龍、川内、電。」



長門「うむ!」



陸奥「えぇ。」



加賀「はい。」



赤城「大丈夫です。」



電「はっ、はい!」



海斗「電、頑張れよ。これから、君たち7人にはある艦隊になってもらう。」



長門「その艦隊の目的は何だ!」



海斗「主な目的は瀬戸内海攻略だ。」



天龍「どう言うことか説明しろ!」



海斗「瀬戸内海攻略の艦隊は主に4つに別れる。

一つ目は主力艦隊、二つ目は援護艦隊、三つ目は偵察艦隊、四つ目は補給艦隊だ。そして、安国鎮守府の中でも代表的な7名は瀬戸内海攻略の主力艦隊に配属されることになった。」



加賀「あの。」



海斗「どうした?」



加賀「その攻略はいつ頃を予定しているんですか?」



海斗「9月5日からだ。説明しておくと瀬戸内海攻略は三段階に別れている。一段階目は9月5日午後19時20分に潜水艦中心の偵察艦隊、8艦隊が出撃。敵艦隊の規模が大体判明したら二段階目に突入。二段階目は9月7日午前11時27分に補給艦隊が出撃。駆逐艦と軽巡洋艦中心の12艦隊が敵艦隊のいない場所に臨時司令部を設置。橋頭堡を確保後撤退。三段階目は9月10日午前7時30分に戦艦と空母中心の主力艦隊と重巡洋艦と軽空母中心の援護艦隊、13艦隊が出撃。敵艦隊を殲滅後太平洋全域もしくは半分は奪還する。」



赤城「無茶です!たった13艦隊だけで瀬戸内海の半分以上の奪還など。あの場所は今までだけで戦艦27隻も目撃しているんですよ!」



海斗「分かっている。しかし、日本の軍人の多くは海上自衛隊に行ってしまった。しかも西日本に残っている鎮守府は各県に1箇所以上あるか1箇所も無いかのどちらかなんだ。ただでさえ秋葉の奴のせいで艦娘が減少している。これだけでも参加してくれてありがたいと思った方が良い。」



天龍「俺は反対だ!こんなの死にいけって言ってるもんだ。」



加賀「私は賛成です。現にチャンスは今後無いかも知れませんから。」



赤城「私は反対です。いくら加賀さんが賛成でもこれでは私たちが殲滅されてしまいます。」



陸奥「私も反対かな~。長門もまだ万全じゃ無いかもしれないし。それにいくらなんでも少ないですよ。」



長門「私は賛成だ。これだけでも集まってくれてるんだ。私たちだけよりましさ。」



川内「私は夜戦さえあればいいかな!」



電「いっ電は賛成です!海斗さんなら必ず勝利に導いてくれます!」



海斗「つまり、賛成4票、反対3票だな。今回は参加することになるが良いな。以上、解散しろ。」



天龍「ふん!」バァン



赤城「失礼しました。」ペコリ



陸奥「失礼しました~。」



長門「・・・・」



加賀「・・・・」



電「あっあの!海斗さん。」



海斗「どうした?電。」



電「わっ私、がんばります!」



海斗「そうか。期待してるぞ。」



電「はっはい!失礼しました。」ペコリ



長門「海斗、すまないな。私の妹が。」



海斗「気にするな。」



長門「そうか。なら良いが。」



加賀「提督、質問が。」



海斗「何だ。」



加賀「勝算は有るんですか?」



長門「私も気になっていた。」



海斗「これを見ろ。」ペラッ



加賀「拝借します。」



─────────────────────────

太平洋攻略作戦計画書


作戦立案者 古賀達也   作戦許可 秋葉皆谷


作戦参加鎮守府


舞鶴鎮守府・堺鎮守府・安国鎮守府の3鎮守府


参加する艦隊 (1艦隊7隻まで)


参加艦隊数 33艦隊


舞鶴鎮守府 21艦隊

戦艦 20隻

空母 6隻

軽空母 16隻

重巡洋艦 37隻

軽巡洋艦 21隻

駆逐艦 42隻

潜水艦 5隻


合計 147隻


堺鎮守府 11艦隊

戦艦 13隻

空母 4隻

軽空母 0隻

重巡洋艦 16隻

軽巡洋艦 14隻

駆逐艦 26隻

潜水艦 4隻


合計 77隻


安国鎮守府 1艦隊

戦艦 2隻

空母 2隻

軽空母 0隻

重巡洋艦 0隻

軽巡洋艦 2隻

駆逐艦 1隻

潜水艦 0隻


合計 7隻



作戦海域

瀬戸内海全域


今回の作戦目的は四国地方との安全渡航海域確保が目的である。作戦前に海域内で確認された敵艦は戦艦27隻・空母30隻・軽空母37隻・重巡洋艦29隻・軽巡洋艦34隻・駆逐艦39隻である。しかし、この記録は1ヶ月前の記録なので敵艦隊増加の可能性がある。姫級・鬼級の確認は現在はされていない。flagshipの確認はされているが舞鶴艦隊が担当するので確認後舞鶴鎮守府へ伝達せよ。


作戦担当


舞鶴鎮守府

提督 増田 遊部 ますだ あそぶ


役割担当 flagship級の排除


担当艦隊 偵察艦隊・補給艦隊


堺鎮守府

提督 安田 那山 あすだ なやま


役割担当 安国艦隊と攻略


担当艦隊 援護艦隊・主力艦隊


安国鎮守府

提督 海斗


役割担当 堺鎮守府と攻略


担当艦隊 主力艦隊


─────────────────────────



海斗「見ての通りだ。」



加賀「そうですか。分かりました。」



長門「うむ。頑張るか!」



加賀「では、失礼しました。」



長門「失礼したぞ!」



ガチャン



海斗「すまん。お前ら。」ペラッ



           別紙

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なお、安国鎮守府からは

長門、陸奥、赤城、加賀、天龍、川内、電の7隻で出撃。その後舞鶴、堺鎮守府の艦隊撤収までたとえ全滅寸前でも戦闘を継続せよ。


海軍元帥 秋葉 皆谷


─────────────────────────

















秋葉「海斗よ、お前はここでおしまいだ。」ニヤァ



栄光の7(中編) 完


後書き

加賀と長門に見せた指令書とは別にもう一枚指令書がありそこには長門達が全滅寸前になっても戦えと書かれていた。海斗は一体どうなるか!
次回は戦闘シーンがあります。しかし、はじめて書くのでご了承ください。


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