2020-07-19 23:01:02 更新

概要

前回の続きです。相変わらずのグダグダ感です。


前書き

特に書くことがないです。


(手術終了から1週間後)

病院での手術を終えた後、由衣と咲はとある所に連れていかれた。


由衣「退院したと思ったら、今度はどこかに連れて行かれるなんて…」


咲 「どこに連れていくっぽい!?」


由衣「まさか、あの施設にまた連れていく気…?」


咲 「それだけは絶対に嫌っぽい!!」


男 「おいおい…。車の中で暴れるんじゃないよ…。ただでさえボロボロになってんだから…」


由衣「咲…。いったん落ち着きなさい」


咲 「分かったっぽい…」


咲が暴れるのを、由衣が抑える。男は、地図をどこかから取り出した。その地図には、赤色で印が付けられていた。


男 「俺の友人がやってるとこだ。今から、そこに連れていく。前にいた施設には流石に戻れないだろ」


咲 「そこには、前みたいな奴らはいないっぽい?」


男 「そもそも、その施設にまだ3人しかいないぞ」


由衣「そんな所、大丈夫なの?」


男 「問題は全くないってさ。お前らの事を言ったら、いつでもどーぞって感じだったし」


由衣「は、はぁ…」


男 「そもそも、今はお前らは行く当てがないだろ。そんな状態の娘たちを放っておくわけにはいかないからな」


咲 「けども…。ちょっと病院から遠いっぽい…。眠くなってきたっぽい…。zzz…」


由衣「いや、もう寝てるじゃない…」


男 「ま、色々あったから疲れたんだろ…」


由衣「色々な事? 何かあったの?」


男 「…。いや、何でもない」


男は、「色々な事」があったという事をうっかり口に出してしまった事を悔いた。

なんせ、その事を記憶が抹消するという作業を病院で行ったからだ。

男は、咲が由衣を傷つけてしまった事を思い出し、自分自身を傷つける事を恐れた。なので、その部分の記憶を抹消した。

また、由衣も咲が暴走しているのを止められなかった事を後悔していた。そして、咲と同様に自分自身に傷つけるという事を行いかねないというリスクを無くすために、由衣にも記憶を抹消するという作業を行った。


そのため、この1週間の記憶を2人だけ抹消後に改変した。


施設にいた男子が、由衣の片目を傷つけた、という話に。

まぁ、あの施設にいる男子には申し訳ないがこうでもしないとどうしようもなかった。


由衣「なんかあったって…。あ、咲も1週間一緒に病院にいたからか…」


男 「ま、まぁ、そうだな。あの娘、病院にいる間はずっと付きっ切りだったからな」


なんとか、嘘の話でどうにかする。そうこうしているうちに、あの施設が見えてきた。


男 「あの施設だ。まぁ、そんなにデカい施設ってワケではないけどもな」


由衣「じゃあ、明日からあそこで住むって事?」


男 「そーゆー事。じゃ、車そろそろ止めるぞ」


施設の目の前に車が止まる。車から由衣と咲が降りる。施設の人が、2人を部屋の中へと案内していった。

男の方は、施設から出てきたもう1人の男と話していた。


男 「悪いな。今度も引き取ってもらって」


男2「また、何かあって親がいない娘ですか」


男 「まぁ、そうだけども。ちょっと、色々あった娘たちでもあるからな」


男2「送ってもらった資料を見せてもらいましたけども…。まぁ、色々という言葉でまとめるにはありすぎてますけども」


男 「すまん、ホントに」


男2「いえ。あの人の願いなんですから。貴方も、あの人との約束を守るために行動しているんでしょう?」


男 「…まぁな。じゃあ、また連れてくるかもしれないから…。そん時はまたよろしくな」


男2「了解です」


男 「じゃ、また…」


そう言うと、男は施設を後にした。1か月後にまたまたくる事になるけれども。



(部屋の中にて)

部屋の中には、前から施設にいる3人がいた。


優斗「なんかまた来た…」


茜 「そういう事は言わない!」


優斗「はいはい…」


優香「2人とも、いったん落ち着いて。2人が困惑してる」


由衣「あはは…」


咲 「ぽい…」


優斗と茜が色々やっているのを見て、由衣たちは苦笑いをするだけだった。


茜 「それで、あなたたちも今日からここで一緒に暮らすの?」


由衣「そうみたい、ね」


咲 「1つだけ聞いてもいいっぽい?」


茜 「いいよ?」


咲 「ここには、男の子は1人だけっぽい?」


優斗「俺だけだぞ。この施設にいるのは」


咲 「そう…。じゃあ、良かった」


優斗「何が良かったんだ?」


由衣「前にいた施設でちょっと、男の子とね…」


優斗「あっそ。まぁ、俺は特に何かするわけでもないし、他の奴らに何かしようって気もないぞ」


優斗がそう言うと、由衣と咲は安堵の表情を浮かべた。優斗の頭の上には?マークが浮かんでそうだが。


優斗「まぁ、いいや。俺は部屋に戻るぞ…。眠い」


優斗があくびをしながら、自分自身の部屋に戻る。


茜 「また夜更かししたのかな、ゆーくんは…」


優香「だろうね。昨日の夜、部屋の前通った時に電気ついてたし」


茜 「そういえば…。気になったんだけども、あなたはなんで片目の色が違うの?」


由衣「ああ、コレの事? 実は、手術の影響らしいみたいよ?」


咲 「私の目のいでんし? か何かを使ったから色が変わったらしいっぽい?」


咲が、自分自身でもよく分からない言葉を使って説明する。

全員の頭の上に?マークが浮かぶ。結局、何が何だか全員分かってない。どうしようもないので、黙るしかなかった。


茜 「じゃ、じゃあ、これからもよろしくね。2人とも。あ、あと、私のことはお姉ちゃんって呼んでね!」


優香「じゃあ、僕もそれを真似しようかな…」


由衣「じゃあ、これからよろしく。茜お姉ちゃん、優香お姉ちゃん」


咲 「ぽい!」


由衣「ぽいだけじゃ分からないわよ、咲…」


咲 「よろしくお願いしますっぽい?」


茜 「咲は、もうぽいぽいって読んだ方がいいかもね」


咲 「そ、それは嫌っぽい!?」


優香「とりあえず、2人の部屋に連れて行くよ」


由衣と咲が、優香についていく。部屋には、茜1人になった。


茜 「…。また、家族が増えるのかぁ…。やっぱり、いいよね。こういうの」


茜が1人で残った部屋でそう呟く。


優斗「随分と大きな独り言だな。おい」


茜 「!?」


茜は、1人でこの部屋にいると思っていた。しかし、いつの間にか優斗が部屋に入ってきていた。


茜 「ちょっ…。いつの間にいたの!? っていうか、部屋で寝てたんじゃないの!?」


優斗「ベッドに入ったのはいいけども寝れんかった」


茜 「そ、そうなんだ…」


優斗「ま、家族が増えるって事はいい事なのは事実だな…」


茜 「…そうだよね。ゆーくんは…」


優斗「それ以上は…止めとけ。まぁ、俺の事だけども」


茜 「そう…だよね。こっちも配慮が足りなかったよね。ごめん」


優斗「別にいいよ。さて、と…。そろそろアイツらも部屋の整理とかが終わる頃だろ。俺たちもあっちの部屋行こうぜ」


茜 「りょーかい」


2人は、由衣と咲の部屋へと移動して行った。



(なんやかんやで2週間後)

優斗「さて、風呂に行くか」


茜 「じゃ、私も一緒に…」


優香「また言ってるよ…」


咲 「じゃあ、私も入るっぽい!」


由衣「咲、落ち着きなさい」


優斗「ったく…。なんで茜は俺と一緒に風呂に入りたいんだよ!?」


茜 「だって、昔はよく一緒に入ってたじゃん!」


優斗「それは1、2年の時の話だろ!?」


由衣「え? 2人って昔から一緒に住んでたの?」


咲 「とりあえず、早くお風呂に行きたいっぽい」


由衣「じゃあ、1人で行ってきなさい」


咲 「分かったっぽい」


咲が、1人でお風呂に向かった。


由衣「妙に2人の仲がいいと思ったら…。そういう事だったのね」


優斗「ただの幼馴染ですけどもね」


茜 「ただのって…」


優香「まぁ、仲がいい事は悪いことではないと思うけどもね」


なんやかんやで、こんな感じで1日が過ぎていく。

そして、今日まで回っていった。

今日は、過去のことを思い出して衝撃を受けたけれども…。明日からは、またいつも通りの日常が過ぎていくんだと思う。


私と咲を、家族として迎い入れてくれたこの場所で。






(おまけ)

村雨、夕立の設定

○由衣(白露型3番艦「村雨」)


本名 夕雨 由衣


○咲(白露型4番艦「夕立」)


本名 夕雨 咲


親から捨てられたと2人は思っているが、2人の親は戦争へと駆り出され他界。親が2人を施設に預けたのはその当時の海軍に、子供がいる事がバレてその子供たちが艦娘候補として育てられる事を防ぐため。

その影響で、由衣と咲が親の顔を見る事は出来なかった。


後書き

次週からは、春雨(春香)編開始です。


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2020-07-22 00:07:07

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください