ゴメンね…。(第3話)
長い!! 文章力が低い!!
相変わらずな文章力、ワケの分からない文章ですが、ご了承ください。
あのバケモノが襲って来てから数時間経った。
外は、何も無かったかのように静かだった。けれども、鎮守府は所々が破壊されていた。
朱里「どうして、こんな…」
優斗「あのバケモンめ…!!」
祐樹「クソがっ!!」
朱里は絶望し、優斗と祐樹は、怒りを床や柱にぶつけていた。
この襲撃により、朱里の鎮守府に集まっていた艦娘の9割がバケモノによって深海棲艦にされ、連れて行かれた。
残った1割の艦娘も、恐怖と負傷などによりまともに動く事が困難になってしまっている状態になっていた。
しかも、これで優斗の鎮守府にいた艦娘は、8割。朱里の鎮守府にいた艦娘は9割がいなくなった。
もはやこの2つの鎮守府は、今後は活動する事さえも困難な状態になってしまっている。
優斗「しかも、俺、朱里と来たら今度は祐樹の所が狙われるんじゃ…」
俺、祐樹、朱里の鎮守府は大規模の方に入る。
この3つの鎮守府の内、どれか1つが潰れた時点で大ダメージになるのに、すでに2つ潰されている状況だ。まだ1つ残っているから安心、というワケではないが、仮に3つ全ての鎮守府が潰されてしまうとなると、海軍は混乱なんてモンじゃなくなる。
祐樹「まぁ、な…」
朱里「本当に大丈夫なの…?」
祐樹「…なんとか守り切ってみせるよ」
そうは言ったものも、自信のない言葉になっていた。
いくら祐樹でも、あのバケモノ相手に確実に勝てる手段なんかすぐには見つける事は出来ない。
「勝てない」「殺される」
そんな言葉が、鎮守府内のいたる所で耳に入ってくる。
もう、希望を持てる状況が無くなってきている事を示していた。
優斗「とりあえず、今後どうするかを考えないといけないな」
祐樹「今後、ね…」
朱里「とりあえず、祐樹の鎮守府を守り抜く事を第一に考えないと…」
優斗「あのバケモノ対策は、どうするか…」
祐樹「あの触手に触れた時点でアウトだからな…」
朱里「けれども、人間が触れたらどうなるの?」
祐樹「…そういえば、一回も触れた所は見たことはないな」
優斗「もしかして、人間を盾にするとかはしないだろな」
祐樹「…それはしたくはないけれどもな。ただ、やらなきゃいけない場面になってしまった時の事も…。考えないといけないかもな」
優斗「それだけは、俺は反対だ。生きてる人間を盾にする事は…。俺にはできない」
祐樹「まだ、実行するとは言ってないだろ。コレは、もうどうしようもない時の最終手段ってだけだ」
優斗「分かってはいるけれども…」
朱里「ま、まあまあ2人ともいったん落ち着いて。祐樹のトコを守り抜く話に戻るよ」
優斗「分かってるよ…」
朱里の一言で、3人での会議は元の議題に戻った。
その後、祐樹の鎮守府をどうやって守り抜くかについて数時間ほど話し合った。
(数時間後)
祐樹「じゃあ、いったん解散するか」
朱里「…うん」
話し合いで決まった内容は、朱里の鎮守府にいた助かった艦娘らと朱里は一時的に祐樹の鎮守府へと異動。
優斗は、いったん元の鎮守府に戻る。ただ、あのバケモノが襲ってきた際は速攻避難するようにくぎを刺すように言われた。
鎮守府に戻った後、優斗は部屋で深海棲艦の事について調べ始めた。
優斗「深海棲艦の情報はあるけれども…。深海棲艦が人間になる、なんて事はどこにも載ってないか…」
深海棲艦とは、そもそも何なのかさえも完全に分かってはいない状態でもある。
元艦娘がなってしまったのか、海の生物が急に変化してこうなったのか。それか、元々はこの地球上に存在しない生物だったのか。
色々な仮説があるけれども、どれもこれもイマイチ納得できる説がない。
優斗「深海棲艦も、人間と戦う事を辞めたヤツらもいるのにな…」
この事件は、まだ世間には知られてはいない。
そもそも、この事件の事が世間に知られてしまったら、国民全員が深海棲艦との戦争の事を思い出してしまう。
あの、地獄のような戦争を。そんな事になってしまったら、もう手に負えなくなってしまう。
また、人間と戦う事を嫌って、深海棲艦の一部は戦う事を辞めて人間との共存を選ぶヤツもいた。
完全に馴染めてはいないだろうが深海棲艦は人間との共存を始めているヤツらもいる。
だから、この事件が世間に知られたらヤバい理由の1つでもある。
優斗「本来だったら、全国民に対して注意を呼び掛けたりするんだけれどもな…」
頭を抱えながら、執務室で資料を見続ける。
けれども、やっぱり深海棲艦の事については全く知ることは出来なかった。
それどころか、余計に深海棲艦について分からなくなってしまった。
優斗「…結局、深海棲艦って何なんだろうな」
外を見ると、もう太陽が沈み始めてきていた。
どうやら、いつの間にか3時間ほど経っていたらしい。
優斗「…飯でも食うか」
食堂に向かおうとした。
けれども、今は食堂に行っても誰もいない事を思い出した。
優斗「そういや、食堂担当の艦娘もみんな連れて行かれちまったんだったんだな…」
いつもなら、廊下や食堂付近はこの時間は騒がしいぐらいなのに、今は怖いぐらいに静かだ。
誰も見当たらない。恐らく、みんな寮にいるんだろう。
優斗「仕方ないか。食材も買うの忘れてたし、今から買いに行くのもめんどくさいから、コンビニかなんかで買って食うか」
執務室から玄関の方に移動していると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。
優斗「なんだよ、茜。俺になんか用か?」
白露「いや、用は無いんだけれども」
優斗「じゃあ、なんで呼び止めたんだ」
白露「ゆーくん、どこかに行こうとしてたから、ちょっと心配になって…」
茜は、俺がまた死のうとしていると思ったのだろう。
けれども、茜が俺を安心させてくれたおかげでそんな事はもうしない。
優斗「大丈夫だって。ただ、腹減ったからどこかに買いに行こうと思ってさ」
白露「じゃあ、部屋来る?」
優斗「部屋? なんでだ?」
白露「今から、みんなでご飯食べようとしてたからさ」
優斗「そっちがいいって言うなら…。お邪魔するかな」
茜に誘われたので、断るワケもなく部屋に移動した。
部屋の中では、白露型全員と心音が準備などをしていた。
優斗「まさかの全員集合とはね…」
時雨「優斗まで来るなんて…」
夕立「座る所がなくなるっぽい」
部屋がそこそこ広いとは言え、12人も部屋に入ると流石に狭い。
テーブル上のホットプレートでは、調理が進んでいっていた。
海風「そろそろ出来そうですね」
村雨「とは言っても、みんな同時に食べる事は無理だろうけれどもね…」
ホットプレートで同時に焼くのは、多くても5枚ぐらいしかない。
そりゃあ、12人同時になんて食えるワケない。
優斗「じゃ、お先にどうぞ。俺は待ってるんで」
白露「じゃあ、心音ちゃんからどーぞ」
心音「え? いや、別にいいですけれども…」
優斗「ほら、暖かい内に食わねーとダメだぞ」
皿の上にお好み焼きを乗っける。
そのまま、焼いては食べる、焼いては食べるを繰り返した。
少し経つと、用意していた食材は無くなり、片付けが始まった。
片付けを終えると、別部屋の由衣らは部屋に戻って行った。
優斗「じゃ、俺も部屋に戻るわ。ごちそうさまでしたー」
執務室に戻った後、優斗は再び資料を見始めた。
部屋にあるファイルに載っている深海棲艦についての情報を全部読み終えると、今度はインターネットなどを駆使して調べ始めた。
けれども、インターネットで調べる時は深海棲艦の事だけでなく、別の事について調べてもいた。
優斗「深海棲艦と人間の関係っと…」カチッ。
インターネット上では、深海棲艦に対して様々な憶測の他に色々な誹謗中傷も書き込まれていた。
もちろん、全部が全部、誹謗中傷というワケでは無かったがほとんどが「深海棲艦を殺せ」などのこの世から排除しようとするような事ばかりだった。
優斗「やっぱりこの事がバレたら、深海棲艦は完全にこの地に居られなくなっちまうな…」
頭をまた、抱え込む。
どうにかして、あのバケモノを一般人に危害を加える前にどうにかしないとならない。
けれども、近づけもしないあのバケモノ相手に何をすればいいのか。
資料やインターネットで調べた内容を見ながら考え続けた。
優斗「…ん? そういや、コレってもしかしたら…」
少し前に見た、優香らの過去が載っている資料を見た時にとある事が載っていた事を思い出した。
春香の事だ。
春香は少しだけの間、深海棲艦のような事になってしまっていたという事を。
あの状況は、人間が深海棲艦になっているあのバケモノと完全というワケではないが、重なる部分もある。
優斗「まだ、春香って起きてるかな…」
駆逐艦寮に再び向かう。
寮内では、茜たちが寝る準備をしていた。
白露「どしたの? 急に寮に来て。何か忘れ物でも?」
優斗「忘れ物はしてない。春香に用があってさ」
白露「春香に? 分かった、ちょっと待ってて」
茜が、春香を呼びに行く。待つ間もなく、すぐに春香が来た。
春雨「私に用って…? 何ですか?」
優斗「ちょっと、過去の事について聞こうと思ってさ」
白露「春香の過去の事…」
優斗がそう言った時、茜は祐樹に言われた事を思い出した。
完全に深海棲艦になったわけではないから、正確な情報ではない、と。
白露「ゆーくんが聞きたい事って、深海棲艦になった事でしょ?」
優斗「そうだけれども…。何で分かったんだ?」
白露「あのバケモノが人間みたいだったから、もしかしたら春香の治療法でどうにか出来ると思ったのかなぁ…。って、思っただけ」
優斗「まぁ、そうなんだけれども…」
白露「けども、祐樹があんまり参考にはならないって言ってたから…」
春雨「そうなんですか…。それじゃあ、優斗さんに話しても…」
優斗「いや、俺が聞きたいのは治療してもらったトコについてだ」
白露・春雨「…え?」
その後、春香から治療を受けた病院について話を聞いた。
病院の名前は分からかったが、どんな病院だったのかは分かった。
春雨「あの…」
優斗「どうかしたのか?」
春雨「こんな事を聞いてどうするんですか?」
優斗「もしかしたら、春香を治療した人が深海棲艦の事について詳しく知ってるかもしれないと思ってさ」
白露「でも、治療ができるだけで、深海棲艦の事について知ってるとは限らないと思うよ?」
優斗「けれども、頼ってみる価値はあるだろ」
春雨「でも、病院の名前とかが分からないなら、どうしようもないんじゃ…」
優斗「あっ」
完全に忘れていた。これでは、どうにもならない。
優斗「しまったぁ…」
白露「けれども、探す事は別に悪いワケではないと思うよ?」
優斗「そうだな。よし、明日から頑張って調べてみるか…」
白露「そうだよ、頑張っていこー!!」
優斗「じゃ、また明日なー」
白露「うん、また明日ー」
優斗を、笑顔で見送る。
そして、優斗が見えなくなった後に茜は部屋に戻ろうとした。けれども、無理だった。
白露「ッッ…!」
春雨「茜お姉ちゃん!」
茜が、急に左腕を抑えて床にうずくまる。
白露「大丈夫だって…。今は、まだ…」
春雨「でも…」
白露「けれども…。もう、ここにはいられないかも、ね…」
春雨「そ、そんな…。私は嫌ですよ!」
白露「せっかく、ゆーくんが手がかりを見つけられたんだから…。ここにいたら、ゆーくんはもっと大変になっちゃうから…」
茜が、春香に左半身を支えられながら自室に戻る。
自室には、優香たち全員がいた。
白露「…ゴメンね。もう、無理、みたい…」
茜が、全員に見えるように服の腕をまくり、スパッツを脱ぐ。
そこには、白くなり始めてきている腕と足はあった。
時雨「そんな…」
こうなったのは、始めて鎮守府が襲われた時だ。
(数日前、始めて鎮守府が襲われた時)
白露「そんな…。ゆーくんとはぐれちゃうなんて…」
時雨「けれども、そんな事考えてるわけにはいかないでしょ?」
白露「とりあえず、この娘たちをどうにかして、守らないと」
背負っている娘たちを傷つけないように、移動する。
すると、悲鳴などが急に聞こえてきた。
白露「悲鳴!?」
時雨「お姉ちゃん、後ろ!!」
優香が、茜が背負っていた艦娘を掴むと投げ払った。
白露「ちょっ、優香!?」
時雨「お姉ちゃん…。コイツ、深海棲艦…みたいに」
白露「えっ…?」
目の前にいた娘は、優香の言う通りに深海棲艦のようになっていた。
そして、こっちを狙っていた。
白露「そ、そんな…」
時雨「逃げるよ、お姉ちゃん!!」
白露「わ、分かった!!」
優香と2人で逃げ始める。逃げる最中に、由衣たちにも合流する事が出来た。
12人全員揃ったのはよかったものも、囲まれてしまった。
白露「クッソぉ…」
目の前からは、数人の深海棲艦になった艦娘が近づいてくる。
その時、覚悟を決めた。
一発、砲撃をかます。その一撃は、深海棲艦になった艦娘に直撃した。
時雨「お姉ちゃん!?」
白露「みんな…。逃げて」
時雨「そ、そんな…」
白露「いいから早く!!」
時雨「でも…」
白露「いいから!!」
時雨「…分かったよ。みんな、行くよ!」
その後、優香たちは逃げ切る事が出来た。けれども、茜は…。
白露「なんとか、逃げれた、けれども…」
左足を見る。左足からは、血が流れていた。
白露「って、何、コレ…?」
血が流れている左足は、少しだけ白くなっていた。
まるで、深海棲艦になった艦娘のように。
白露「ど、どうして…」
もしかしたら、深海棲艦になった艦娘に触られたら…。
嫌な事を考えてしまう。
白露「そ、そんな事は無いよね! 早くみんなのトコに行かなきゃ…」
けれども、足が痛くなり始める。痛い。痛いよ。
でも、行かなきゃ。みんなのトコに。
いつもなら、何とも思わないボロボロになっている艤装が重く感じる。
激痛が、走り続ける。それでも、優香たちがいるところに走る。
その後、何とか合流は出来た。けれども、立てない程に痛みが走っていた。
全員と合流出来た後、すぐに今の状況を話した。
そして、深海棲艦に自分はなってしまうかもしれない、という事も。
それでも、自分自身が深海棲艦になってしまい、優斗が死ぬなんて未来は見たくない。
だから、優斗を助けた。
お姉ちゃんが、深海棲艦に襲われてしまうかもしれない。
だから、優斗と一緒に朱里の所に行った。
けれども、自分自身は…。
我慢すれば、耐えられる痛みだけれども白くなっていく身体はどうにもならない。
だから、長袖を着ていつもなら履かないスパッツを履くようにした。
けれども、もう隠し切れない。もう、無理だった。
だから、覚悟した。ここからいなくなる事を。
そして、それが今日だった。だから、みんなで最後にご飯を食べた。優斗も一緒に。
時雨「…お姉ちゃん」
白露「大丈夫だよ。アイツらと一緒になるワケではないから…」
村雨「分かってる、けれども…。けれども…」
白露「ゴメンね、自分勝手で…。けれども、このままだとゆーくんは、深海棲艦を匿っていると思われちゃう。しかも、せっかく、ゆーくんが情報を掴めたのにこれじゃあ、ゆーくんはこの人を探す事と私の事でいっぱいいっぱいになっちゃうから」
白露「だから、ね…」
時計が、少しづつ進んでいく。
そして、夜の12時を示した時。茜は1人で出撃用の場所にいた。
白露「もう、ダメか…」
鏡に映る自分の顔は、白くなり始めていた。もう、深海棲艦と同じだ。
白露「みんな…。ゴメンね。自分、勝手で…」
白露「もう少しだけ、みんなでいたかったよ…。けれども、こうするしかないみたいだよ…。私とみんな、ゆーくんのために」
深海棲艦を匿っているとなると、優斗は海軍にいれなくなる確率が高い。
だからと言って、ここから出て行ってもどこかに行く当てがないのは承知だ。
けれども、ここにいたら優斗は色々な事でまた壊れるのを見る事になってしまう。
だから、自分だけが苦しむだけにした。たった1人で、いっちばんの苦しみを。
白露「みんな…。ゴメンね。そして…。サヨナラ。」
茜は、艤装を持たずに深海棲艦のように海上を通って行った。
誰もいない、海の上を。
自分の身体が行きたくないのに、勝手に動いて行く。
まるで、あのバケモノに呼ばれるかのように。
優香たちには言ってはいなかったが、痛みの原因は身体が勝手に動こうとするのに逆らっているから。
身体は、あのバケモノに呼ばれているかのように進んでいく。
そして、いつの間にかどこかに着いていた。そこには、自分のように深海棲艦にされた艦娘がいた。
けれども、半身だけの娘は自分を含めて2人だけだった。
白露「アレ…? あなたもこんな事に?」
??「もしかして、あなたもこんな身体に?」
白露「そ、そうだけれども…」
??「そう。まぁ、私はこんな事になってから数年も経ってるけれどもね」
白露「えっ…」
??「まぁ、貴方はまだあのバケモノの支配下にされてないみたいだから、ね」
白露「は、はぁ…」
その人(?)に、案内された所に行くと色々な深海棲艦にされた娘がいた。
けれども、みんな眠っていた。
白露「コレって…?」
??「あのバケモノが、ここに集めて回収してたからここに連れてきてるの。だから、ここにいるの。けれども、みんな目を覚まさないの」
白露「でも、なんでこんな事を…」
??「私、お姉ちゃんがいたんだ」
白露「おねえ、ちゃん…」
??「そのお姉ちゃんと、一緒に出撃したんだけどもね。深海棲艦に襲われて沈んじゃったの。けれども、死ねなかった」
??「そして、こんな事になっちゃった。けども、深海棲艦の娘と一緒に過ごした日々は楽しかったよ?」
??「少し経ったら、戦争が終わっちゃったんだけれど、今度は仲間割れしちゃって…。まぁ、大変だったよ。けども、みんな辛そうだったよ…」
??「ボロボロになってる娘もいれば、泣いちゃってる娘もいた。そのまま、何年も経つと今度は変な男が来てね…」
??「手を貸せって、言ってきたんだよね…。まぁ、断ったけれど」
??「そしたら、アイツどこかに行っちゃったけれども、今度はここら辺にこの娘みたいな感じの娘が色々来てさ…。1回だけ見たんだけれども、アイツ、身体に何か埋めつけててさ…」
白露「埋めつけてた…。それってもしかして!!」
??「どうかしたの?」
白露「実は、変なバケモノが…」
茜が、バケモノの事について話す。
相手は、その話を聞くと、安心していた。
??「良かった…。じゃあ、私がやってた事は無駄じゃなかったって事かな」
白露「もしかして、ここにいる娘はみんな…」
??「そう。あのバケモノが何かを埋めつける前に助けられた娘たち。けれども、なぜか、皆気を失ってしまって…」
白露「そんな…」
??「私は、何ともないのにね…。それにしても、あなたも沈んじゃったの?」
白露「いや、そうじゃなくて…」
??「え? そうなんだ」
茜は、自分の状況を話した。
すると、目の前にいた人は笑顔で言った。
??「帰る場所があるんなら、帰った方がいいよ」
白露「え、でも…」
??「あなたには、素敵な家族や愛する人がいる。だから、ここにいるべきじゃないと思うな」
白露「けれども、鎮守府に戻ったら…」
??「でも、大切な人がいなくなった時の悲しみは…。言葉にはできないよ?」
白露「っ…」
??「だから、ね?」
白露「分かり、ました…」
??「うん。私もここにいるから。そこにいれなくなったら、ここに戻って来ればいいよ」
白露「ありがとう…ございます」
??「早く行きなって。ホラ」
そう言われて、茜は元居た鎮守府に戻って行った。
白露「みんな…。ゴメンね。やっぱり…。お別れは無理だったみたい。だから、皆とまた一緒に…」
茜は、元居た鎮守府に戻っていく。
それを見て、少女は言った。
??「茜も…。こんな目に遭っちゃうなんて」
(次回に続く)
??の少女の正体はこれを見れば分かるかも?
朱里「希望が少しだけ見えたのかな…?」
優斗「次回、「ただいまはもう言えない」に続きます」
このSSへのコメント