俺と彼女たち(前編)(第3話)
いつも通りの読みづらさです。しかも、いつもより更に読みづらくなっています。
今回も評価、コメントお待ちしてます!
前回、告知していたタイトルと少し異なっています。タイトル変更理由としては、書いてる最中に『あ、コレ、あと3週間じゃ終わんねーや』と考えたためです。約束守れなくて、誠に申し訳ございません。
(子供組が寝静まった深夜にて)
父 「ただいまー。って、流石に子供たちは寝てるか…」
母 「お帰りなさい。今日も遅かったわね…」
父 「まあね...。 あの娘たちにこの話をするまでに、時間がどうしてもかかってしまったから…」
母 「それで、あの4人の反応はどうだったの?」
父 「一応、話はしておいた。けれども、問題が1つあるんだよ…」
母 「問題って?」
父 「茜たちと上手くいくかって話さ。俺だって、あいつらを疑うことなんかしたくない。けれども、もしも『茜たちとあわない』ってことになってしまえば、あの娘たちは辛い日々を過ごす羽目になってしまう…」
母 「大丈夫よ。あの娘たちだって、すぐ仲良しになったじゃない。今回も上手くいくわよ」
父 「だといいんだけれどね…」
(翌日、通学路にて)
茜 「ゆーくん! 早くしないと遅刻するよ!」
優斗「いや、まだ、学校始まる30分前だからな?!」
茜 「何言ってるの? 今週は私たちが日直だよ?」
優斗「し、しまった…。忘れてた…」
茜 「ほら、急ぐよ!」
優斗「了解!」
優斗と茜が全力疾走しながら学校へと向かう。日直の仕事を忘れると、宿題が2倍にされてしまうためだからだ。
そんなこんなしてるうちに、学校に着いた。教室に先生がまだいないので、ギリギリセーフのようだ。
茜 「よ、よかったぁ...。まにあったぁ…」
優斗「あっぶねぇ…」
茜 「『あっぶねぇ…』じゃないよ! もう少しで宿題が2倍になってたよ! もう!」
優斗「マジでワリィ…」
茜 「まったく…」
先生「あら、二人とも来たのね。じゃあ、はい。日直張。ちゃんと仕事するのよー」
優斗&茜「はーい」
ここは俺たちが通っている小学校だ。この学年の生徒は俺を含めても7人しかいない。俺、茜、優香、由衣、咲、春香、愛海。この7人だけだ。けれども、わりと楽しいってのが本音だ。生徒が少ねぇから、校庭がクッソ広く感じるし、自由時間なんかボールだのなんだの、使い放題だしな! あ、でも人数少ねぇから、すぐ日直が回ってくるのはアレだがな。
茜 「ゆーくん、そっち持ってー」
優斗「はいよー」
俺たちは日直の仕事である朝の掃除真っ最中だ。しっかし、これが割とキツイ。机並べとか特にな。
茜 「ふー。これでお終いみたいだね」
優斗「そうみたいだな。」
茜 「暇だし、おしゃべりでもする?」
優斗「いいけど、話すネタがねぇだろ…」
茜 「じゃ、じゃあ、昨日の…」
優斗「ストーーーップ!!!」
茜 「え、何? 急に叫んで…」
優斗「昨日のことは、恥ずかしいからちょっと…」
茜 「ま、まあね…」
昨日のことというのは、俺と茜がキスしたことだ。 しかも、優香たちに見られてたってのもある。 流石に、このことを話すのには抵抗がある。そんなこんなでくだらない話をしていると、俺たちを呼ぶ声が聞こえた。声のする方を見ると、優香がいた。
優香「二人とも、ちゃんと日直の仕事やってるんだ…」
茜 「ちょっと、優香? 流石に、それはないでしょ?」
優香「冗談だよ、冗談。実は、二人にお母さんから伝えてほしいことがあるって頼まれてさ」
優斗「伝えてほしいこと?」
優香「うん。何でも、今日、『大事な話があるから寄り道せずに帰って来なさい』だってさ」
茜 「『大事な話』って何のことだろ?」
優香「さあ? 僕も詳しくは知らされてないから分からないよ」
優斗「『大事な話』ねぇ…」
その日の授業はまったく頭に入らなかった。『大事な話』ってのが気になって仕方なかったからだ。考えれば考えるほど、この『大事な話』ってのが何の話か気になる。 もしかして、昨日のキスのことか!? いや、それはない。しかし、それ以外だと何も思いつかない。結局、『大事な話』について考えてると、1日の授業はいつの間にか終っていた。
(校門前にて)
茜 「ゆーくん、今日は全然集中できてなかったよね」
優斗「え、マジかよ…」
由衣「ずっと、上の空だったよ…」
優斗「いや、『大事な話』ってのがどうしても気になって…」
優香「でも、授業はちゃんと受けなきゃだめだよ」
優斗「はい…」
咲 「でも、『大事な話』ってのは私も気になるっぽい」
春香「早く帰ってその『大事な話』を聞きたいです! はい!」
優斗「よっしゃ、じゃあ、急いで帰りますか。 お前らー、忘れ物とかないなー?」
愛海「あ、ランドセル、教室に置いてきちゃった!」
優斗、茜、優香、由衣、咲、春香「ええ…」
愛海「い、急いで取ってきます!」
優斗「お、おう…。 あいつ、大丈夫なのか?」
茜 「さあ?」
優斗「おいおい…」
(数分後)
愛海「ご、ごめんなさい...。お姉ちゃんたちを待たせるなんて…」
茜 「大丈夫だって。じゃあ、みんな揃ったことだし、帰りますか!」
全員「おー!」
(通学路にて)
優斗「それにしても、『大事な話』って何なんだ...?」
茜 「また言ってるよ」
優香「まあ、気になるのも仕方ないよ」
咲 「早く帰ってその『大事な話』を聞くっぽい!」
全員「おー!」
こうして、グダグダ下らない話をしているうちに、家(施設)に着いた。茜が勢い良くドアを開ける。
母 「お帰りなさい。ちゃんと寄り道せずに帰って来たのね」
茜 「もちろん!」
母 「リビングで父さんが待ってるわよ。早くランドセル置いてきなさい」
全員「はーい!」
そう言い、全員は自分たちの部屋にランドセルを置きに行った。その後、すぐにリビングに集まった。
父 「皆、揃ってるみたいだね」
優斗「…。それで、『大事な話』ってのは?」
父 「実は、家族が増えるかもしれない、っていう話さ」
茜 「家族が増える? それって、どういうこと?」
父 「実は、『子供を引き取ってくれないか』って話が来たんだよ」
優香「僕達みたいな子供ってこと?」
父 「そういうこと。それで、君達は家族が増えるのに賛成か反対かどうかを聞きたいんだが…。どうかな?」
茜 「賛成に決まってるよ! 皆もそうだよね!」
全員「もちろん!(ぽい!)」
父 「なら、よかった。じゃあ、あっち側に連絡を…」
父が言いかけた時に、電話の音が鳴り響いた。父の携帯からだった。
父 「おっと。電話みたいだ。ちょっと、出てくるよ」
そう言い残し、父はリビングを後にした。 が、数秒後に父の声がリビング中に響いた。
父(廊下にて)「ええ!? 明日、ここに連れて来るって!?」
優斗「明日ってマジかよ…」
茜 「大丈夫なのかなぁ...?」
父(廊下にて)「いや、大丈夫ですけど、急すぎません!?」
優香「父さんも大変だね…」
由衣「絶対に疲労が凄いと思うよ」
咲 「忙しい事は大変っぽい」
父(廊下にて)「はい。分かりました。じゃあもう、明日でいいです」
春香「もう、明日に決まったみたいですね」
愛海「本当に大丈夫なのかなぁ…」
愛海以外「さあ?」
電話を切る音が聞こえてからすぐに、父がリビングに戻ってきた。
父 「えっと、聞こえてたとは思うけれども、明日にはこっちに来るみたいだね」
茜 「グダグダだね」
父 「あははは...」
優斗「でも、いつ頃にこっちに来るんだ?」
父 「お昼頃だから、皆は学校だね。だから、帰ってからご対面ってところかな」
春香「楽しみです!」
愛海「仲良くなれるといいなぁ...」
由衣「大丈夫よ! 私達もすぐに仲良くなったじゃない!」
茜 「ホントだよ! きっと、大丈夫だって!」
優斗「話してるトコ悪いが、腹減ってきた…」
優香「僕も...」
茜 「って、もう夕ご飯の時間じゃん! 早くご飯食べに行こっ!」
全員「了解!」
この後、俺たちはお腹いっぱいになるまでご飯を食べた後、明日に向けて早めに寝る事にした。 こんなに早くベットに入っても寝れるのか? なんて思っていたが、案外寝れた。そして、翌朝。
茜 「ゆーくん、起きてー!」
優斗「あと5分...」
茜 「起きないとキスしてあげないぞー」
優斗「起きました」
茜 「えっ。ホントに起きた!?」
優斗「まあ、キスなんて嘘だろうし。どーせ、起きないと日直に間に合わないんでね」
茜 「ま、まあ、そうだけども…」
優斗「ほら、さっさと朝飯食ってから学校行くぞー!」
茜 「ま、待ってよー!」
俺たちは他の奴らより先に朝飯を食ってから、学校へと向かった。
学校についてからは、いつもどうりに日直の仕事をこなした。その後も特に何もないまま、学校での一日は終わった。そして、帰宅時間になった。
(帰宅中にて)
茜 「家に帰ったら、新しい家族に会えるのかぁ…。楽しみだねっ!」
優斗「確かに。けども、ちゃんと予定どうりに来れてたらって話だろ」
優香「まあ、そんなこと言わずにさ」
咲 「早く会いたいっぽい!」
愛海「ワクワクが止まらないです!」
春香「早く家に着かないかなぁ...」
優斗「じゃ、走るか?」
春香「走ったら、置いて行かれるから嫌です!はい!」
優斗「デスヨネー」
こうして、今日もいつもと変わらず、グダグダ話しながら家に着いた。今日も昨日と同じように茜が勢い良くドアを開ける。
全員「ただいまー!」
母 「お帰りなさい。新しく家族になる子たち、リビングで父さんと一緒に待ってるわよ。早くランドセル置いてきなさい」
全員「はーい!」
そういうと、全員、自分たちの部屋にランドセルを置きリビングへと向かった。リビングには、母さんと父さん、4人の女の子がいた。全員、俺と同い年のような見た目だ。俺たちはその4人の前に座った。少しの間、沈黙が俺たちを包んだ。
座ってから少したってから、父さんが口を開いた。
父 「そうだ、自己紹介したらどうだ? お互いを知るためにちょうどいいし」
茜 「じゃあ、私がいっちばん最初に自己紹介するね! 私は茜! 好きな事はいっちばんになる事! じゃあ、次はゆーくん!」
優斗「え、俺かよ! …まあいいや、俺は優斗。好きな事は特にねえ。 じゃ、次、優香よろしく」
優香「僕は優香。好きな事は読書だよ。次、由衣お願い」
由衣「はいはーい! 私は由衣。好きな事は料理すること。次は...」
咲 「咲っぽい! 好きな事は皆で遊ぶこと! あと、似てないけど、由衣とは双子っぽい!」
春香「えっと、春香です! 好きな事は由衣お姉ちゃんと料理することです!」
愛海「愛海です! 好きな事はみんなでおしゃべりすることです!」
優斗「…。えっと、こっちの自己紹介は終わったけれども、そっちは...」
優斗が4人の方を見ると、恥ずかしいのかどうかは分からないのだが、1人の娘がもう1人の娘の後ろに隠れていた。
??「ちょっと、里奈! 顔合わせぐらいなら大丈夫って言ってたじゃない!」
里奈「恥ずかしい…。七海お姉ちゃん、どうにかして...」
七海「どうにかじゃないって! あ、皆さんすいません! ごめん、愛香、先に自己紹介しておいて!」
愛香「分かった…。愛香だ! よろしく頼むぜ! そいで、こっちは…」
鈴奈「鈴奈だ! なんか似てるやつがいるけど、まあいいや」
愛海「?」
優斗「えっと、そっちは大丈夫ですか?」
愛香「大丈夫そうじゃねーから、私が紹介すンぞ。 隠れてる方が、里奈。ンで、里奈をどうにかしようとしてンのが、七海だ」
優香「なんか、大変そうだね...」
鈴奈「ほんとにそうだよ…。姉貴の奴、初対面の奴が相手だとすぐコレなんだよなぁ...」
茜 「困った妹を持つと大変だよねぇ…」
優斗「なんつー事を言ってんだ、おめえは」
茜 「え、だってそうじゃない?」
優斗「お前は今、優香たちを敵に回したぞ...」
茜 「へ?」
優香「お姉ちゃんには、失望したよ...」
由衣「お姉ちゃんって、私たちの事、そう思ってたんだ...」
咲 「酷いっぽい!」
春香「お姉ちゃん、最悪です…。はい…」
愛海「うう…。酷いよお…」
茜 「え、えっと、その...」
優斗「俺は知らんぞ」
茜 「いや、冗談だからね! ホントだよ!」
優香、由衣、咲、春香、愛海「本当ー?」
茜 「ほ、ホントにホントだから!」
七海(この人達と一緒に過ごして大丈夫なんでしょうか…)
里奈(この人達、うるさい…)
愛香(仲いいのかどうか分かンねえ。)
鈴奈(騒がしくて、祭みてえだ!)
次回「俺と彼女たち(後編)」に続く。
前書きでも書かせていただきましたように、3週間では終われませんでした。なので、来週投稿するものは、今週の続きになります。次回の「俺と彼女たち(後編)」は5月12日(日)投稿予定です。
投稿お疲れ様です!
前回言い忘れてしまったのですが、台詞の間(話す人が変わるとき)も一行開けた方がもっと良いかもしれません!
この物語のキャラクターは白露型の皆ですかね?
これからも頑張ってください!
(`・ω・´)ノシ
※1さん、コメントありがとうございます! 今回も、参考にさせていただきます!