優斗「えらいこっちゃ…」 (第5章,2話)
身体が入れ替わってしまった、白露たち。さぁ、今度は何が起きる?
(前回のあらすじ)
白露たちの身体が入れ替わってしまった。なお、また明石の発明品のせいの模様。
白露→村雨(由衣) 時雨→夕立(咲) 村雨→春雨(春香) 夕立→五月雨(愛海) 春雨→海風(七海) 五月雨→山風(里奈) 海風→江風(愛香) 山風→涼風(鈴奈) 江風→白露(茜) 涼風→時雨(優香)
今の状態。
優斗「…」
優斗(どうすりゃいいんだよ…)
目の前にいるのは、何もないように見える白露型の10人。けども、大惨事が発生していた。
村雨「少し前に身体が小っちゃくなったら今度は…。もー! ホントにどうすればいいのー!?」
夕立「どうしたもこうしたもないよ…。それにしても、僕たちまで巻き込まれちゃうとはね…」
涼風「この服…。凄くスースーする…」
五月雨「確かに、少し寒いっぽい」
山風「そうですか? なれたら大丈夫ですよ?」
時雨「けども、冬になったら流石に別のもの着るよ?」
白露「姉貴…。こんなモノ持ってたなんて…」(胸部装甲を見つつ)
春雨「って、そんな事話してる場合じゃないでしょ…。どうにかして戻る方法を探さないといけないでしょ?」
海風「そうですね。はい…」
江風「やっぱり、あの機械が原因なんでしょうか…」
優斗「…」
村雨「どしたの? 今さっきからずっとボーっとして」
優斗「い、いや…。まだ混乱してて…」
村雨「まぁ、普通はそうだよね…。私たちの身体が急に入れ替わったら、普通は混乱するよね…」
今、白露型全員は身体が入れ替わっているのだ。白露たちは身体が入れ替わっても、互いのことをよく知っているからかあまり違和感を感じていなかった。けども、他の人にとっては違和感しか感じない。
白露型の中でも活発な方な夕立が急に「雨はいつか止むさ…」なんて言い出したり、ドジっ子天使な五月雨がぽいぽい言いながら、砲撃しまくってるところなんてここの鎮守府にいる他の艦娘が見たら、誰だって混乱するに決まってる。
白露たちとよくいる優斗でもこうなるんだから。
優斗「とりあえず、明石探すか。アイツ見つけない限り、どうしようもないし」
優斗は、村雨たちを置いて工廠へと向かった。
優斗(というか、明石はなんであんなものばっか作ってんだよ!?)
ーー工廠にてーー
優斗「おーい、明石もう戻ってるかー?」
シーン…
優斗「まだ戻ってきてないか…。っていうか、アイツは爆発音の原因が機械が爆発した音ってもう知ってんのかね。とりあえず、倉庫はしばらく立ち入り禁止にしとくか。あの機械を誰かがいじってまた入れ替わられたら大変だし、変な機械がまた誤作動されても困るし」
そこら辺に落ちていたガムテープを拾い上げると、倉庫の方へと向かった。
ーー倉庫にてーー
優斗「アレ? 誰かいる…。あれは…。明石と夕張?」
倉庫の前に立っている明石たちに声をかける。
優斗「何やってんだ、お前ら」
明石「あ、提督。やっぱり、爆発音ってここの倉庫からだったんですね…」
優斗「ああ。とは言っても、燃えたりとかはしてないから安心しろ。ただ、白露たちが被害にモロあってるけどな」
明石「すいません、提督…。ちなみに、何が起きたんですか?」
優斗「白露型全員の身体が入れ替わった」
明石「アレ? そんな機械、私作ったっけ…?」
夕張「あ、それ私が作ったモノだ…」
優斗「お前かーい!!」
明石「あ、そういえば…」
(2週間前)
夕張「いやー、久しぶりにDVD借りたけども、『誰の名は』面白かったなー。…あ、いい事思いついた! この2人と似たような体験ができる機械なんて作ったら…。よし、そうと決まればさっそう作成だー!!」
明石「そんな事言って作ってたような…」
優斗「で、その機械は結局成功したん?」
夕張「いやー、あまり言いたくないんですけども、上手くいかなくて…」
優斗「なんでアイツらが触った時に限って上手く動くんだよ…」
夕張「いや、アレも失敗ですよ。本当だったら、1対1ですから…」
優斗「マジかよ…。あと、言い忘れてたけども、白露型全員巻き込まれてるから五月雨も巻き込まれてんぞ」
夕張「!? それは大変だぁぁぁぁぁ!! 急いで直さなきゃぁぁぁぁぁ!!!」
明石「ちょ、夕張!?」
優斗「明石。多分、何言っても今の夕張の耳には入らねぇぞ」
明石「大丈夫なんですか…?」
優斗「俺に聞かないでくれ…」
夕張が恐ろしいスピードで機械を直していくのを見ながら、俺たちは立ち尽くすことしかできなかった。と、いうより、この状態で他にできることなんか一個もないのが事実だが。
優斗「…。俺、もう部屋に戻るわ…。この調子だと、すぐに機械直りそうだし…」
明石「ですねー」
夕張「ぎゃあー! ネジが折れたぁぁぁ!!」
優斗「…。ダメだこりゃ」
明石「ですね…」
優斗「もう、いったん帰るわ…。ここにいたら、俺の胃がボドボドになりそうだ…」
明石「じゃあ、直りそうになったらまた連絡します…」
優斗「頼むわ…」
工廠に、機械を全力で直す夕張と、それを見て頭を抱えている明石を置いて俺は、執務室へと戻る。あの機械、はよ直してくれ…。茜がずっと由衣の身体で話しかけてくると、俺がおかしくなるわ…。
優斗「そういや、執務室に全員入れ変わった状態にいるの忘れてた…。茜たち大丈夫かなぁ…。茜は、いつも通りにやってそうだけども…。いや、由衣が『いっちばーん!』とか言い出したら違和感しかねぇよ…。優香はぽいぽい言う訳…。ねぇな。うん」
とんでもない事が起きないことを願いながら、執務室に戻った。
優斗「ただいまー」
村雨「あ、ゆーくん、お帰りー。明石さん見つけたー?」
優斗「あー、うん。けども、原因は明石じゃなかったわ。夕張だった」
山風「ええ!? 夕張さんが!?」
優斗「ちょ、急に大声出さないでくれ、里奈…。じゃなかった、愛海」
涼風「まぁ、変わったばっかりだから、普通は間違えるよね…」
優斗「スマン…。なるべく間違えないように頑張るわ…」
夕立「とりあえず、今の状況をまとめ直そうよ。このままだと、僕たち、ずっと執務室から出られないよ?」
優斗「そうだな…。じゃあ、整理していくか…」
近くにあったホワイトボードに、今分かってる情報を書き込んでいく。今分かってるモノを書き込んでいくと、こうなった。
・茜たち、白露型は今、身体が入れ替わっている。
・入れ替わっていくのには法則性がある。1番艦~8番艦は、+2された艦娘に入れ替わっている。9、10番艦は、̠̠-8された艦娘に入れ替わり。
・入れ替わっていても、身体の一部分には変化なし。
村雨「3番目書く必要あった?」
優斗「一応、書いといた」
白露「その…。なんだ…。この身体で、私(江風)の胸部装甲が反映されても…」
優斗「ぺったんこな、茜…」
白露「ンな…。わりと気にしてンだからな!!」
時雨「ったく…。優斗は、そういう発言はよく考えてからしてくれよ…」
海風「そうですよ!! 女の子はわりと気にしてるんですよ!! はい!!」
山風「優斗さんは、もうちょっと、考えてください…」
優斗「わ、ワリィ…。今回ばかりは俺が悪かった…」
村雨「ねぇ、優香」
夕立「何? お姉ちゃん?」
村雨「身体、入れ替わったけども…。今回の入れ替わりって、白露型の胸の大きい娘のトップ5のうち、私以外は胸が小っちゃくなってるけども、ワースト5は胸が大きくなってない?」
夕立「ええ!? いや、そんな…」
夕立(けども、そういえば…。作者の脳内設定で…)
村雨「優香、ストーップ!! それ以上はアウトー!!」
優斗「今度は、どうした…。由衣…。じゃねぇ! 茜?」
村雨「えっと…。みんなの胸見て思ってたんだけども…」
カクカクシカジカデ…。
白露「…」
時雨「…」
春雨「…」
五月雨「…」
海風「…」
山風「…」
江風「…」
涼風「…」
白露ら(そういや、そうだ…)
優斗「おーい、戻ってこーい」
村雨「ダメだこりゃ…」
夕立「まぁ、急に胸が大きくなったら嬉しい娘もいるだろうし、逆の場合も、色々あるからね…」
優斗「まぁ、今は置いとこう」
優斗(ん? そういや、茜は由衣の身体に入ってるんだよな? って、事は…)
優斗「茜と何もできねぇ!!!」
村雨「ちょ、ちょっと、ゆーくんも急に叫んでどうしたの!?」
優斗「いや、身体が入れ替わってる間は茜と何にもできねぇ事に気が付いただけだ…」
村雨「え? 別に大丈…」
茜は、自分の状況を整理する。今は、由衣の身体になっている。由衣の身体で優斗とイチャついてたら…。どう考えて、アウトだ。
村雨「あああぁぁぁぁぁ!!!!!」
優斗「ど、どうすりゃいいんだよ…」
村雨「ゆ、夕張さんが機械を直してくれるまで待つしかない…。よね…」
優斗&村雨「はぁぁぁぁぁ…」
俺たちは、二人そろって大きなため息をつく。俺たちは、これからどうなっちまうんだよ…。
優斗「なんか微妙な終わり方になっちまったなぁ…。今回は俺一人で次回予告だ」
優斗「俺と茜は、どうしようもない事になっちまったせいで、イチャつく事が出来なくなっちまう。俺たちは、元に戻る事はできるのか…? 次回、「早く治りたい」へと続く」
白露と時雨は中の子の影響で●んこ座りしてたり大股開いたりしてそうで
絵面が色々かわいそう(ガン見)
村雨&夕立「見るなー!!」
見てはいけないと分かっていても、
つい見てしまう。
悲しい男の何たら!
※3
優斗「※3に憲兵さん派遣しといたぞ」
来たな。そう簡単に……
貴様、何をする離せ!
憲兵さん「任務完了!」
※5,6,7
優斗「憲兵さん、ご苦労さまです」
少ない出番を最大限生かす。…それが、
「私達、憲兵さんです。」
「提督。私達、憲兵一同は出番が無いので、長期休みに入って艦これアーケードを楽しんできます。」
※9〜11
優斗「憲兵さんがいないと困るんですが…」