2020-10-18 11:02:12 更新

前書き

八幡「また性犯罪者呼ばわりか……」その17の続き


――夜、比企谷家


小町「た、ただいまー……」


八幡「小町! 無事だったか!?」


小町「うん、見ての通りだよ」


雪乃「こんばんは、比企谷君。夜遅くに申し訳ないわね」


結衣「やっはろー……って、夜なのに『はろー』は変か。こんばんやっはろー、ヒッキー!」


八幡「お、おう。つーか、結局ハローって言ってんじゃねえか」


結衣「うぇっ!? ま、まあそれはもうどうでもいいじゃん!」


八幡「へいへい。さっき電話でも聞いたけど、小町を助けてもらったみたいだな」


雪乃「私は自分の為すべき事を為しただけよ」


八幡「それでも、助かった。感謝する」ペコリ


雪乃「ふふっ。小町さんの事になると本当に素直になるわね、あなたは」


結衣「こういうヒッキーって滅多に見られないから、新鮮かも」


八幡「さっき警察にいるうちの親から電話で聞いたが、小町を襲った奴の処遇に、お前の家も噛むらしいしな。何から何まで頼り切りになっちまったから、お礼を言うのは当然だろ」


雪乃「私のせいで小町さんを傷つけてしまったのだし、このくらいは当然よ。あなたが気にする事ではないわ」


結衣「うんうん。でも、さっきのゆきのん凄かったよ。相手の男の子を、こう、グワーッとやって、ブンッってやっちゃったんだから!」


八幡「なるほど、全然分からん」


結衣「とにかく、凄かったんだよ! ゆきのん、こんなに細いのに男の子を投げ飛ばしちゃうし!」


雪乃「あれは合気道の技よ。姉さんから散々仕込まれたから、それなりに腕に覚えはあるつもりなの」フフン


八幡「雪ノ下さんに鍛えられたんなら、まあそうなるだろうな。あの人、妹に対しても容赦なく技を掛けてそうだ」


雪乃「ええ、本当に容赦なかったわ。だけど、今回はそれが役に立ったのだから、あまり文句を言うのは憚られるわね」


八幡「話は変わるが、小町、明日から学校には行けそうか?」


小町「うん、多分大丈夫。お兄ちゃんは心配しなくてもいいよ」


八幡「本当か? 厳しいなら無理をしなくてもいいんだぞ」


小町「もう、大丈夫だってば。それよりお兄ちゃん、奉仕部にはまだ戻らないの?」


雪乃・結衣「!」


八幡「お前が落ち着くまでは、部活に出ずに直帰するつもりだったんだが」


小町「あの男子なら、雪乃さんのお陰で今度こそ何とかなると思うし、小町1人でも家にいられるよ」


小町「そんな事よりも、お兄ちゃんには考えなきゃいけない事があるでしょ? お兄ちゃんが誰を選ぶのか、小町も楽しみにしてるね」キャハッ


八幡(思いの外、小町はいつも通りだ。むしろ以前よりも調子が良くなっているまである。雪ノ下達のお陰だな……)


八幡(雪ノ下や雪ノ下の家が今回の騒動で味方についてくれるなら、小町が言うように今度こそ問題は解決するだろうし、確かにもう心配はいらなそうだ)


八幡「ところで、お前らはまだ帰らなくても大丈夫なのか? 結構遅い時間だが」


結衣「確かに、すっかり遅くなっちゃったね。明日も学校があるし、そろそろ帰った方がいいかも」


雪乃「そうね、雑談はこのくらいで切り上げましょうか。では、これでお暇させてもらうわね、比企谷君」


八幡「おう。2人で歩いて帰るのか?」


雪乃「迎えの車を頼むつもりだから大丈夫よ。由比ヶ浜さんも一緒に送るわ」


結衣「ありがと、ゆきのん」


小町「えっ? あ、あの……」


八幡「どうした、小町?」


小町「ええっと……もし良かったらですけど、今度、また遊びに来てください」


結衣「うん! もちろんだよ! またすぐに遊びに来るね、小町ちゃん!」


雪乃「私も楽しみにしているわ、小町さん」


小町「はいっ!」


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