提督 「はぁ!?新州新宮に行け!?私が!?」 電「続編なのです。」
第三弾突入…なので注意点。
世界観は過去二作と同一(つか二作目の続編です。)
なので取り敢えず第一作と二作目読んどいた方が
絶対良いと思うよ。長ったらしく書くの面倒だから
本編スタート!!!!
第百八章 漸橋は田舎と郊外を足して二で割った町
P准将 「田舎ですね…お店がありません……」
準急 「買い物は駅前に出るしかねぇよ。」
早霜 「……お客さんですよ。」
準急 「ん?」
N中将 「やあ、こんな所にいたのか。」
準急 「中将…」
N中将 「君も大変なんだろうし、詮索はせんよ。」
I元帥 「準急、すまん…」
準急 「元帥まで…すまんとは?」
I元帥 「私の後ろを誰かが追って来てたようで…」
準急 「……面倒事ばっかり増えるな。」
雲龍 「準急、見つけた!!!!」
準急 「しかも依存コミュ障かよ…」ハァ…
雲龍 「もう離さない…」ギュムー
準急 「雲龍…殺す気か?」息が…
雲龍 「あ、ごめんなさい…」パッ
準急 「休めねぇよ…宿はもうねぇぞ……」
女将 「おや、増えたのかい…」
準急 「女将さん……」
女将 「ちょっと部屋は準備出来なかったのよ…」
準急 「やはり急には無理ですか…」
女将 「また今度、ゆっくりおいで。待ってるからね。」
準急 「はい、そうします。」
女将 「せめて、これだけは持って行って。」つお煎餅
準急 「すみません…また、来ますね。」
女将 「じゃあね。」
準急 「……コスモス台…いや、椛橋の方が良いか。」
早霜 「行きましょ?」←右腕確保
雲龍 「早く行こ?」←左腕確保
P准将 「好かれてますね…嫉妬してしまいそうです。」
準急 「准将、やめてくれ…手に負えてないんだ……」
P准将 「なら…」←背中から抱き着き
準急 「……准将、当てている…なんて事は無いよな?」
P准将 「当ててるんですよ?」←実は準急が好き
準急 「……だから女は苦手なんだよ…」ハァ…
P准将 「私って艦娘適性あるんですかね?」
準急 「…徒桜の主任妖精に聞くしかねぇな……」
ー第百九章 徒桜の改造ー
ー徒桜新町駅海岸線ホーム 19:47ー
萩谷 「こんな所に呼び出しって…」←電話で呼ばれた
準急 「おう、待たせたな…」
萩谷 「準急、用って何?」
P准将 「この人が…」
萩谷 「……誰?」
準急 「P准将、お前と一緒に艦娘適性試験受ける人。」
萩谷 「え?」
準急 「ほれ、乗るぞ。」グイッ
萩谷 「ちょ、引っ張らないでよ!!!!」
P准将 「転んでしまいますよ!!!!」
雲龍 「さ、乗りましょ。」
早霜 「そうですね。」
ー20:00 徒桜鎮守府地上線ホームー
主任妖精 「この二人?」
準急 「おう、頼むぜ。」
主任妖精 「……二人とも適性あるね。」
準急 「じゃ、改造宜しく。」
ー23:19 工廠ー
準急 「………」←携帯でゲームしてる
早霜 「で、そこで準急が…」←会話中
卯月(徒桜) 「それは準急さんでも倒れるよ…」←会話中
P准将 「あの…終わりました……」
準急 「…で、艦名は?」
P准将→真宵 「真宵って艦名らしいです…」
準急 「真宵…迷いそうな名前だな……」
真宵 「それは…その……」
萩谷 「終わりました…」
準急 「艦名は?」
萩谷 「苗字使って萩谷らしいです。」
準急 「どうせこっち(新宮)で雇うんだろうな…」Prrr…
準急 「はい、準急ですが…」
I元帥 [どうだった?]
準急 「二人とも適性ありましたので改造しましたが。」
I元帥 […ならP准将の跡継ぎにQ少尉を送るか。]
真宵 「は、はぁ…分かりました……」
I元帥 […もしQ少尉が狂ったら、その時は……]
準急 「御安心を、私が即刻殺処分致します。」
I元帥 [あぁ、宜しく頼む。]
準急 「それで、二人の配属は…」
I元帥 [当然君の自宅だよ。ケッコン指輪を二つ送る。]
準急 「またかい!!」ボコン!!!!
萩谷 「床に穴が!?」
卯月(徒桜) 「あぁ、またですか…修繕面倒なんですが…」
準急 「…まあいい、もうこっちに要件はねぇが……」
I元帥 [此方も要件は無いので失礼する。]ブツッ
準急 「卯月、修繕費の請求回せよ?」
卯月(徒桜) 「言われずとも回しますよ…」
準急 「じゃ、帰るか…って、もう電車ねぇか。」
卯月(徒桜) 「仕方無いから一日だけ泊めてやる。」
準急 「お?やるか?鎮守府解体すっぞ?」
卯月(徒桜) 「すみません調子乗りましたそれだけは…」
準急 「在籍は一応徒桜だかんな?」
卯月(徒桜) 「はい、すみません…」
準急 「智に働けば角が立ち、情に棹させば流され…」
準急 「意地を通せば窮屈…兎角この世は住みにくい。」
卯月(徒桜) (な、夏目漱石の草枕…)
準急 「私に休憩など永遠に来ないのかも知れない。」
準急 「最早労働基準法が機能していない…」
卯月(徒桜) (あ、コレ自殺1歩手前だ…)
真宵 「準急さん?」
準急 「……でも、嫁の為なら…もう少しだけ。」
暗闇 「此処に居たのね…準急!!!!」
準急 「たまには逃げたって良いじゃないか…」
暗闇 「もう…ん?」
真宵 「お久しぶりです…」←高速戦艦
萩谷 「こんばんは…」←高速戦艦
暗闇 「…アンタ、まさか……」
準急 「戦艦二名入隊ですよ…明日は地獄だ……」バタン
暗闇 「遂に準急が根本から狂いだした…」ドサッ
暗闇 「今の音何!?」
準急 「誰だよコイツ…女だが見た事ねぇぞ?」
主任妖精 「こんな所に…彼女はa-16実験体だよ。」
a-16 「ぅ……」
主任妖精 「この子、新宮から逃げて来たんだよ…」
準急 「…新宮…研究所……成程、彼処から…か。」
主任妖精 「やっぱり覚えてたんだね。」
準急 「レ級だけでは飽き足らず、実験体まで…」
a-16 「……助…けて。」
準急 「潰すぞ…もう許さない……徹底的に潰す。」
暗闇 「そうね…」
a-16 「…連れ……てって。」
準急 「主任、艦娘適性調べろ。」
主任妖精 「え?」
準急 「コイツのだよ、早くしろ!!!!」
主任妖精 「ちょっと待って!!!!ええとええと…あるよ!!!!」
準急 「全員叩き起こせ!!!!明日の朝迄に終わらせろ!!!!」
主任妖精 「準急が起こしてよ!!!!」
準急 「了解。」ジャキッ
主任妖精 「あ…」
暗闇 「耳塞いでね。」
a-16 「うん…」キュッ
準急 「第一主砲、放て!!!!」ドドドドォォォォォン!!!!
ナンダナンダ!?テキシュウカ!?イヤデモヨンレンソウホウダゾ?
準急 「おい工廠妖精、ぼさっとすんな!!!!」
工廠妖精達 「!?」
準急 「コイツを艦娘に改造するんだよ早くしろ!!!!」
工廠妖精達 「は、はい!!!!」
準急 「期限は明日07:00、間に合ったらボーナスやる!!」
工廠妖精達 「戦艦でいいですか?」
準急 「戦艦でも潜水艦でもいいから改造しろ!!!!」
工廠妖精達 「了解!!!!」
主任妖精 「凄い…」
暗闇 「私こんな指揮能力無いわ…」
ー第百十章 a-16改造完了ー
ー翌日 06:57ー
準急 「どうだ?」
主任妖精 「もう出来てるよ。」
準急 「で、何処?」
?? 「わ、私です…」
準急 「……服はどうにかならんかったんか?」
主任妖精 「ごめん、那珂ちゃんの服しか無かったんだ。」
準急 「身長高ぇから服が…」
主任妖精 「準急が服買ってあげなよ。」
準急 「でも俺と身長あんまり差がねぇぞ…」
?? 「確かにそうですね…」←192cm
準急 「ギリ俺の方が高ぇか?」←改造後の身長194cm
?? 「えっと…はい、準急さんの方が少し高いです。」
準急 「で、名前は?」
?? 「あ、はい…私は……」
??→椛 「私は椛と言います。」
準急 「椛…一文字の方か。」
椛 「は、はい…ご不満でしたら……」
準急 「いや、一文字の方が分かりやすい。」
椛 「それで、私は何をすれば良いのでしょうか…」
準急 「新宮の研究所潰すぞ。」
椛 「いえ、やはり性処理でしょうか?それとも掃除?」
準急 「………は?」
椛 「御食事でしょうか?洗濯もですよね…」
準急 「何もしなくていい。家事も、性処理も。」
椛 「ですが、元いた場所では全てしていましたが?」
準急 「そこと此処は違う…主任、艦種。」
主任妖精 「…高速戦艦。」
準急 「対潜が疎かに…いや、それは関係ない。」
椛 「あの、田中舘様の所に行くのですか?」
準急 「…逃げる前の主ってか?」
椛 「は、はい…命令は絶対、逆らえば殺されます……」
準急 「…何奴も此奴も屑しか居ねぇな……」
椛 「あの…」
準急 「その田中舘諸共、消し飛ばしてやる…」
椛 「待って下さい!!!!」
準急 「ん?」
椛 「私の記憶は曖昧なんですが…」
準急 「言ってみろ、話によっては考えてやる。」
椛 「逃げてないなら、奴隷はまだ三人居るはずです!!!!」
準急 「よし、助けてしまおうそうしよう。」ジャキッ
椛 「え?」
準急 「艤装展開しろ、奴隷助けて施設潰すぞ。」
椛 「…はい!!!!」
ー第百十一章 物資輸送車に紛れ込み…ー
準急 「流石にセキュリティ強化してくるよな…」
暗闇 「どうするの?」
準急 「物資輸送車に紛れ込んで中から壊す。」
運び屋 「俺は仲間だ。」
暗闇 「…そう。」
ー新州新宮研究所正門前 一時間後ー
運び屋 「俺だ、通してくれ。」
門番 「荷物は?」
運び屋 「田中舘さん宛てだ…もう分かるな?」
門番 「成程、中を見ても?」
運び屋 「おう。」
門番 「……男も居るな?」
運び屋 「女の一人が此奴と一緒じゃなきゃ死ぬって…」
門番 「成程、通れ。」
運び屋 「ありがとさん。」
運び屋 「…我ながら上手く嘘を吐いたな。」
ー研究所内 十分後ー
運び屋 「此処からはお前らだけで行け。俺は帰る。」
準急 「どうも。」
ブロロロ…
準急 「お前ら、艤装展開。」
真宵 「分かった。」ガシャン
萩谷 「こうでいいんだよね…」ジャキッ
椛 「皆を助けないと…」ジャキッ
暗闇 「本当に屑ばかり…」チャキッ
雲龍 「艦載機の準備は出来てるよ。」
準急 「椛、保護対象の判断は任せる。」
椛 「手錠と足枷、あと猿轡もされてる筈だよ。」
準急 「成程、其奴等は保護か。よし、行くぞ。」
谷中 「しかし、コレでは実用化は厳しいな…」
準急 「こんにちは、さようなら。」ザシュッ
谷中 「ゴハッ…」ドサッ
準急 「盾に使おうか…」グイッ
ー肉盾を手に入れたー
準急 「なんだ今のテロップは!?」
椛 「前、前!!」
準急 「!?」サッ
?? 「防がれたか…」ブスッ
ー肉盾は溶けてしまったー
?? 「溶かして実験に使おうと思ったのだが…」
準急 「遠距離攻撃、防げる?」バン!!!!
?? 「グゥッ…やはり、ダメか……」ドサッ
準急 「…まだ死んでねぇな。」ドドドドォォォォォン!!!!
?? 「バレた…」バタッ
準急 「よし、行くぞ。」
椛 「オーバーキル…」
雲龍 「アレが普通よ…準急ならね。」
ー113 田中舘英樹ー
[入室禁止 死んだとしても責任は取らん]
準急 「此処か。」ジャキッ
バゴーン!!!!
準急 「よし、鍵は壊れたな。突破!!!!」ガラガラ!!!!
田中舘 「誰だね?君は…」
準急 「……レーザーか。」
田中舘 「ほう、突っ込まぬか…多少はやるようだな。」
準急 「コレでも一軍じゃ、そん位は分かるわ。」
田中舘 「しかし、コレは予想外だろ?」ビュン!!!!
準急 「やっぱ動くわな、固定な訳が無い。」サッ
田中舘 「おっと、そこは…」ピッ
ガコン!!!!
準急 「やっぱ屑の考えは安直だな…落とし穴に誘導か。」
準急 「其の程度で、天使を殺せると思ってんの?」バサッ
田中舘 「な、なんと…天使と吸血鬼のハーフ!?」
田中舘 「是非ともサンプルを持ち帰りたい!!!!」
準急 「もしもし、私死神さん。今貴方の後ろなの。」
田中舘 「なっ…!?」ズパッ
田中舘 「ぎゃああああ!!!!私の右手がぁ!!!!」
準急 「策士策に溺れるとは正にこの事…」
準急 「自分が張ったレーザーに腕を斬られるとは…」
田中舘 「何故!!!!何故貴様はそこに立っている!!!!」
準急 「レーザーは一々解除しなくても良いように…」
準急 「一箇所だけ通れる構造になっていると気付いた。」
準急 「ならそこを通ればいい話、簡単だろ?」
田中舘 「この私が、貴様に…」
準急 「さっさと逝けよ、閻魔さん待っとんど?」
田中舘 「貴様だけは!!!!」バァン!!!!
準急 「残念、死ななかったね。死ね。」ドドドォン!!!!
田中舘 「ガァッ…」
準急 「さて…コレがレーザー解除用のスイッチか。」
準急 「コレで良しと。」ガコン!!!!
準急 「…うん、全部消えたね。おーい、入って来い!!!!」
暗闇 「…うわぁ……貴方も派手に殺ったわね…」
準急 「檻、探すぞ。」
椛 「彼処。」
準急 「ん?スイッチか!!!!」カチッ
ゴゴゴゴゴゴゴ…ガコン!!!!
a-25 「……」
b-19 「……」
a-33 「……」
準急 「鍵が邪魔くせぇな!!!!」ジャキッ
バン!!!!
準急 「こなくそぉ!!!!」バコン!!!!
準急 「足枷の鎖だけでも断ち切らねぇと…」
バン!!!!バキン!!!!バン!!!!バキン!!!!バン!!!!バキン!!!!
バン!!!!バキン!!!!バン!!!!バキン!!!!バン!!!!バキン!!!!
準急 「ほら、しっかりしろ!!!!」猿轡取り
a-25 「……ぁ…」
b-19 「……」ドサッ
a-33 「……」バタッ
準急 「……ダメだ、二人死んでる…しっかりしろ!!!!」
a-25 「助けて…くれるの?」
準急 「そうだよ、しっかりしろ!!!!」
a-25 「お腹…空いた……」
準急 「飯か?握り飯位しかねぇが…」つお握り
a-25 「…お握りって、こんなに美味しかったっけ……」
準急 「兎に角食え、死ぬよかマシだ。」
a-25 「…私は、最後だったの。」
準急 「何がだ?」
a-25 「ご飯出なくなったの、最後だったの。」
準急 「はぁ!?飯が出なくなった!?」
a-25 「だから、生きてたのかも知れない…」
準急 「…水は?」
a-25 「一日にペットボトル1本だけ。」
準急 「飲んどけ、脱水起こすぞ。」つ水
a-25 「…何で、優しくしてくれるの?」
準急 「俺は、昔迫害されてたからな…」
準急 「それ以前に、女の子には優しく、だろ?」ニコッ
a-25 「ありがとう。」
準急 「逃げるぞ。爆薬はもうセットし終わってる。」
a-25 「爆破するの?」
準急 「こんな事なら、前来た時に潰しておけば…」ギリッ
a-25 「良いの…その時は、気付かなかっただけ。」
準急 「二人も死なせてしまった…」
a-25 「二人の分も、私は生きるから。」
準急 「……そうだな。」
準急 「逃げよう、明日も生きる為に。」
a-25 「はい。」
ー第百十二章 研究所爆破ー
準急 「爆破まで、3!!!!」
暗闇 「耳を塞いで!!!!」
椛 「うん。」
a-25 「はい。」
準急 「2!!!!」
雲龍 「…」
準急 「1、爆破!!!!」カチッ
バゴン!!!!ボゴボゴボコン!!!!ドガーン!!!!
準急 「……最早何も言う事は無いな、帰るぞ。」
a-25 「…」
準急 「ん?」
a-25 「前…」
準急 「前?」クルッ
バン!!!!
準急 「……ふん、生きていたのか…」フラッ
田中舘 「…まさか、爆破までするとはな。」
準急 「また右眼が見えなくなるのか…」タラー…
田中舘 「貴様だけは逃がさない…」
準急 「まあ、君を殺せば良いんだよね?」
田中舘 「私は不老不死だぞ?」つ薬
準急 「その薬なら、コレで解除出来るな。」つ解毒剤
田中舘 「何?」
準急 「その薬は私が作った物だからな。」
準急 「悪用された時の為に解毒剤も作っていたんだよ。」
田中舘 「このっ寄越せ!!!!」ダッ
準急 「あげるよ…その身体にね!!!!」ブスッ
田中舘 「なっ…」
準急 「君は戦闘において心理戦に弱い…だから負ける。」
準急 「次はもっと我慢しような。」ザシュッ
田中舘 「ガァッ…」ドサッ
準急 「……っ!?」ドサッ
雲龍 「準急!?」
暗闇 「しっかりしなさい!!!!」
準急 「暗闇…新宮、鎮守府に……」気絶
暗闇 「ちょっと、準急!?ねぇ!!!!」
雲龍 「暗闇、兎に角新宮に運ぼう!!!!」
暗闇 「分かってる!!!!そっち持って!!!!」
椛 「急いで新宮鎮守府に向かいましょう。」
a-25 「うん…」
ー第百十三章 私のこの怒り、天使にぶつける!!!!ー
ー彼岸ー
準急 「……ん?」
閻魔 「あ、気付きました?」
準急 「…彼岸か。」
閻魔 「はい…死因は極度疲労からの心停止です。」
準急 「そうか…」
天使 「こんにちは…」
準急 「…天使か。」
天使 「早速ですが…貴方の家族は地獄行きです。」
準急 「…は?」イラァ
天使 「その代わりに貴方を天国へ御招待します。」
準急 「…なら、天国で天使を殺せば地獄に行けるな。」
天使 「へ?」
準急 「私はまだしも嫁に娘、息子まで地獄行きだと?」
準急 「なら私は死神と化して貴様等を地獄に送ろう…」
準急 「覚悟しておけ…楽には死なせんぞ?」ゴゴゴゴゴ
準急 「手足を切り落とし、皮を剥いでから…」
準急 「生きたまま串に刺して焼いてやろう。」ニヤァ
天使 「あ、悪魔…」
準急 「天使と悪魔の血、この身に流れているのでな。」
天使 「なっ…」
準急 「先ずは貴様から料理してやろう!!!!」バッ
天使 「たっ助けて!!!!」
準急 「手足を切り落として…翼も邪魔か。」バシュッ
天使 「ぎゃああああ!!!!」
準急 「皮も剥いでおかないとな。」ベリリリリ!!!!
天使 「がああああ!!!!」
準急 「さ、串に刺しましょう。」ズブブブブ…
天使 「ゴフッゴファツ…ゲフォッ……」吐血
準急 「天使を丸ごと焼いちゃって…」パチパチ…
天使 「………」白目
ー一時間後ー
準急 「どんな味かね…不味っ!!」蟹の食えん所の味する…
閻魔 「…準急さん?」
準急 「ん?」
閻魔 「転送魔法が使えるのでは?」
準急 「その前に揉んでしまおうか。」スッ
閻魔 「…何かごめんなさい。」
準急 「ええよ、どうせそろそろ揉まんとアカンから。」
閻魔 「あー…気持ちいい……」トロー
準急 「…女の子がしていい顔じゃないよ……」
閻魔 「へ?」←アヘ顔状態
準急 「鏡で顔確認してみ?」つ手鏡
閻魔 「……え!?」ボンッ
閻魔 (なんて顔してるのよ私!!!!)///
準急 「…お前閻魔向いてねぇわ。」足揉み揉み
閻魔 「え?」
準急 「お前閻魔辞職したらどうだ?雇ってやるぞ?」
閻魔 「…実は考えてたんです。でも……」
準急 「家が無い、と?」
閻魔 「何で分かったんですか!?」
準急 「寮見えるもん。」
閻魔 「……私、あの寮を借りてるんです…」
準急 「衣食住確保、月給30万。」ボソッ
閻魔 「!?」
準急 「成績次第で月給up…事務員手当アリ。」ボソボソッ
閻魔 「転職します!!!!」
準急 「なら、頭の所行こうか。」
閻魔 「はい!!!!」
準急 「っと、その前に…」Prrr…
暗闇 […もしもし。]
準急 「俺だ。今彼岸にいる。」
暗闇 [準急!?何で彼岸に!?]
準急 「もう少ししたら帰るから、遺体は残しとけよ?」
暗闇 [分かったわ!!!!]ブツッ
準急 「…したら行こっか?」
閻魔 「…はい!!!!」///
ー第百十四章 閻魔さん辞職ー
閻魔頭 「は?」
準急 「つー訳で此奴貰ってくぞ。」
閻魔 「彼と愛を育みます!!!!」///
閻魔頭 「……君、本気?23人位お嫁さん居たよね?」
準急 「好かれたなら貰う、それが私。」
閻魔頭 「彼女の愛は重いよ?」
準急 「もっと重い子居るよ?」ハイライトオフ
閻魔頭 「ソウデシタネゴメンナサイ。」
準急 「じゃ、転職宜しく。」ハイライトオン
閻魔頭 「はい…」
閻魔 「行きましょ?」ニコッ
準急 「どう説明すべきか…」ブォン
閻魔 「さようなら。」
準急 「Досвидания…」シュンッ
閻魔頭 「…また逢う日まで……か。」
ー七月十日 07:43 新宮鎮守府仮眠室ー
準急 「…ん、帰ってきたか……」
暗闇 「良かった…貴方の声が聞こえて。」
準急 「戻る身体は残しとかないとな。」
暗闇 「それから、閻魔さん来たんだけど…」
準急 「そっか…なら艦娘適性見とかないとな。」
暗闇 「ハァ!?」
準急 「萩谷と真宵はケッコン、閻魔は適性確認。」
暗闇 「…分かったわ。」
?? 「あ、起きられたんですね…」
準急 「…a-25、だったな。艦娘改造したのか?」
??→桜 「はい。戦艦桜、着任しております。」
準急 「…那珂の服か。」
桜 「胸周りとお腹が…」パツパツ
準急 「……桜、椛呼んで来い。買い物行くぞ…っと!?」
ドサッ
桜 「準急さん!?」
準急 「あぁ…生身動かして無かったからな……」フラッ
準急 「よし、問題無い。行くぞ、呼んで来い。」
桜 「は、はい…」バタン
暗闇 「…準急、貴方……もう直ぐ死ぬの?」
準急 「…俺の寿命は……分からねぇ。」
暗闇 「誰なら知ってるの?」
準急 「彼岸の閻魔さん位じゃねぇかなぁ…」
暗闇 「そう……」
椛 「準急さん、呼びました?」
準急 「おう、服買いに行くぞ。」
椛 「はい!!!!」
ー二時間後 水電百貨店徒桜店内ー
準急 「…俺は女の服は知らねぇぞ……」
椛 「私もです…」
桜 「服なんて無縁でしたから…」
準急 「と、言う訳で…助っ人召喚です。」
卯月(徒桜) 「卯月です、服の事は任せて下さい。」
準急 「このうーちゃん、ファッションデザイナーです。」
卯月(徒桜) 「あの、[この]は余計ですよ…」
準急 「新宮にも卯月は居るんだ、諦めろ。」
卯月(徒桜) 「…では、まず3階に行きましょう。」
?? 「あ、準急さんだ!!!!って、服パッツパツだね…」
準急 「那珂、服借りてんぞ。」
??→那珂 「那珂ちゃん、バストは小さいからね…」
準急 「小さい方が取り回しは良いだろ…男も女も。」
桜 「なっ…」///
椛 「へ!?」///
那珂 「何言ってるのよこんな所で!!!!」///
準急 「まあ、小さい事は気にすんな。希少価値だ。」
那珂 「…まあ、いいや。バイバーイ!!!!」ノシ
準急 「……じゃ、卯月任せた。」つブラックカード
卯月(徒桜) 「…何着いるの?」
準急 「最低3、出来たら6位は欲しい所。」
卯月(徒桜) 「下着は?」
準急 「10位は買っといて。」
卯月(徒桜) 「了解。」
準急 「さ、後は野となれ山となれ…」
ー二時間後ー
卯月(徒桜) 「取り敢えずはコレでいいね。」
桜(夏服) 「凄い、綺麗な服…」
椛(夏服) 「幾らしたんだろう…」
卯月(徒桜) 「ええっと…合計約三十万位だね。」
桜&椛 「三十万って言った!?」
卯月(徒桜) 「三十万。女性の服は高いんだよ?」
桜 「じゅ、準急さんの稼ぎ具合が分かりました…」
椛 「三十万を軽く出せるなんて…」
卯月(徒桜) (電車に年間億は使ってるとは言えない…)
卯月(徒桜) 「ん?」
椛 「どうしたの?」
桜 「あ、準急さんが…」
準急 「…………」zzz
卯月(徒桜) 「準急、起きて…」
準急 「…ん?あ、終わった?」
卯月(徒桜) 「うん。はい、カード。」つブラックカード
準急 「おう…で、二人は?」
卯月(徒桜) 「右だよ。」
準急 「ん?」クルッ
椛 「……似合ってますか?」
桜 「……えっと…どう?」
準急 「…我が生涯に一片の悔い無し……」
卯月(徒桜) 「気に入って貰えたみたいだし帰るね。」
桜 「ちょ、卯月さん!?」
卯月(徒桜) 「じゃあね。」
準急 「独り占めしてぇ…」
桜 「…方法ならありますよ?」
準急 「ん?」
桜 「ケッコン、出来ますよね?」
準急 「…元帥に言っとくわ。」
椛 「私も!!!!」
準急 「おう。」
椛 「やった!!」
準急 「じゃ、帰りましょうね。」
桜&椛 「うん!!!!」
買い物客 (リア充め…爆発しろ!!!!)
ー第百十五章 戦艦閻魔着任ー
ー三時間後 新宮鎮守府工廠ー
準急 「どう?」
副主任妖精 「終わってるぜ。」
準急 「じゃ、案内。」
副主任妖精 「おう、こっちだ。」
閻魔 「コレが、艤装……ふふっ…」
副主任妖精 「此処だ。」
準急 「お、戦艦か……」
副主任妖精 「後はごゆっくり。」バタン
閻魔 「準急さん、どう?」
準急 「服は同じなのか…」
閻魔 「えぇ…で、準急さん……子作り、したいな。」
準急 「…は?」
閻魔 「此処には私達以外は居ないもの…ね?」
準急 「…暗闇!!!!」
暗闇 「はい?」←天井から登場
準急 「持ち上げてくれ…」
暗闇 「了解。」グイッ
準急 「ケッコンで妥協しろ!!!!」バタン
閻魔 「……ケッコン、かぁ…」
ー五時間後ー
暗闇 「…で、こうなったと。」
準急 「家族が六十人を超えました…」
桜 「…えっと……」
さくら 「お母さん、大丈夫なの?」
椛 「……」気絶
もみじ 「お母さん!?しっかりして!!!!」
真宵 「娘…何で出来たの?」
萩谷 「どんな経緯であろうと大事な愛娘ですよ。」
まよい 「ママ、何話してるの?」
はぎや 「多分大事なお話。」
閻魔 「…可愛い。」
えんま 「お母さん、ありがとう…」
準急 「結局嫁と娘が増えるんですよね…」
浜風 「あの…準急さん?」
準急 「どした?」
浜風 「浜辺で青葉さんと衣笠さんが…」
準急 「倒れてた?」
浜風 「は、はい…」
不知火 「ドックに運びました、急行願います。」
準急 「おう。」バサッバサッ…
中枢 「……早霜、青葉と衣笠…どう思う?」
早霜 「多分ケッコンしちゃいますね。」
中枢 「やっぱりか?」
早霜 「青葉さんは口上手ですから…」
ー五分後 修理ドックー
青葉 「………」
衣笠 「………」
準急 「両者意識無しで青葉右脚損失、衣笠左腕損失…」
準急 「コレは少し酷いな。」
叢雲 「ふん、やっと来たのね…」
準急 「お、やるか?解体しても良いんだぞ?」
叢雲 「ごめんなさい…」
準急 「……さて、車椅子でも準備するか…」
ー第百十六章 青葉は腕利きパパラッチー
ー五時間後ー
青葉 「……うぅ…ん?」ムクッ
早霜 「あ、起きました?」
青葉 「あの…此処は?」
早霜 「此処は新宮鎮守府…徒桜管理区内の鎮守府。」
青葉 「徒桜…管理区……」
早霜 「最近は忙しいんです…人手が足りなくて……」
青葉 「[徒桜管理区谷稲葉鎮守府]…」ボソッ
早霜 「もう一度、ハッキリと言って下さい…」
青葉 「私は[徒桜管理区谷稲葉鎮守府]所属です。」
早霜 「ええっと…確かに、確認出来ますね。提督は…」
青葉 「いいんです…どうせ、私は旧式の艦ですから…」
早霜 「R准将…ですか。」ギラッ
青葉 「え?」
早霜 「準急さんを起こしましょうか。」
準急 「………」zzz
青葉 「ね、寝てたんだ…気付かなかった……」
早霜 「この人黙ってると存在感薄いんですよ…」
早霜 「準急さん、起きて下さい!!!!」ベシベシ
準急 「…ん?あぁ、起きたのか……」フワァ…
?? 「おどうざーん!!!!」ビエエエエエ!!!!
準急 「ん?ちゅうすう、どうしたんだ?」
ちゅうすう 「じんじゃやだー!!!!」ビエエエエエ!!!!
準急 「ごめんな…お父さんは旅をしていたんだよ……」
ちゅうすう 「いなぐならないでー!!!!」ビエエエエエ!!!!
準急 「分かったから、おねんねしよ?ね?」
ちゅうすう 「やだー!!!!いっじょに居るのー!!!!」
準急 「そうか、分かった…なら、一緒に居ような。」
ちゅうすう 「うん…」グズッ
準急 「ほら、ぢーん。」つティッシュ
ちゅうすう 「ぢーん…」
準急 「落ち着いて、お父さんは此処に居るから。」
ちゅうすう 「うん…」
早霜 「中枢さん呼んで来ましたよー。」
中枢 「ごめんなさい、娘が迷惑を掛けて…」
準急 「しゃーないしゃーない、避けては通れんもん。」
中枢 「さ、帰っておねんねしましょ?」
ちゅうすう 「やだ、お父さんと此処に居るもん…」
準急 「この子は任せて、中枢は先に寝てくれ。」
中枢 「そう…なら、お任せするわね。」
準急 「おう、お休み。」
中枢 「お休み。」パタン
準急 「…で、青葉……調子は?」
青葉 「あの…今のって中枢棲姫さんですよね?」
準急 「嫁だけど、何か?」
青葉 「あ、結婚出来たんだ…」
準急 「ケッコンな。」
青葉 「青葉、知りませんでした…あ、調子は良いです。」
準急 「成程…で、自分で気付いてる?」
青葉 「はい…右脚、無くなっちゃったんですね……」
準急 「だが、私なら治せる。勿論成功率100%だ。」
青葉 「……怪しいですね。」
準急 「不老不死の薬の製作者だが何か質問は?」サラッ
青葉 「はぁ!?不老不死の薬!?」
準急 「パパラッチなら喰いつくと思ったぜ。」
青葉 「不老不死って、冗談でしょ?」
準急 「早霜、ちゅうすう頼む。」抱っこで頼む
早霜 「ハイハイ、アレするんですね…」大丈夫よ。
青葉 「何してるんですか?」
準急 「青葉、これ使って俺の頭吹き飛ばせ。」つ連装砲
青葉 「正気ですか!?」
準急 「やってみ?」
青葉 「ええい、死んでも責任は取りませんよ!!!!」ドドン!!
準急(頭) 「…と、この様に首と胴体がサヨナラしても…」
準急(胴体) 「……」ワサワサ
準急(頭) 「生命維持には何も問題無い、コレが不老不死。」
青葉 「………」驚愕
準急(頭) 「こっちだ、反対だよ…拾ってくれ。」
準急(胴体) 「……!?」キャッチ
準急(頭) 「よし、後は細胞連結して…」
準急 「元通りだな。潰されても問題無いぞ。」
ちゅうすう 「お父さん、戻った?」
準急 「おう、戻ったぞ。死んでないからな?」
ちゅうすう 「私、大きくなったらお父さんと結婚する。」
準急 「無理だな…反抗期来るもん、絶対嫌われるもん。」
ちゅうすう 「私、好きだよ?」
準急 「まあ、後十年は先なんだ、その時に言ってくれ。」
青葉 「…」
青葉 (アカン、これネタにしたら間違い無く消される…)
青葉 「あの…」
準急 「で、脚治すの?治さないの?どっち?」
青葉 「…治して下さい。」
準急 「おう、待ってろ…」ガチャガチャ…
青葉 「…はぁ……」
ちゅうすう 「大丈夫?」
青葉 「ちょっと大丈夫じゃないです…」
準急 「お前パパラッチなんだってな。」
青葉 「へ?あぁ、一応[週刊青葉]は出してますが…」
準急 「お前のネタ選びと取材の腕は評価する。」
青葉 「へ!?」
準急 「だがな、少し薄いぞ。」
青葉 「…と、言いますと?」
準急 「…ココ最近の新聞は中身がスカスカなんだよ。」
青葉 「……」
ー第百十七章 青葉の災難準急の厄ー
青葉 「…R提督に取材を禁じられて……」
準急 「ネタが集まらなかったと…」
青葉 「廃刊しようかと考えていたら攻撃を受けて…」
準急 「そう言えば最近第三勢力が出て来てたな…」
青葉 「え?」
準急 「艦娘だろうと深海棲艦であろうと手を出す…」
準急 「第三勢力と呼ばれる深海棲艦が出て来ている。」
青葉 「ど、どういう事ですか!?」
準急 「これ迄の深海棲艦とは和解したが…」
準急 「その後に出て来た深海棲艦が攻めているんだ。」
準急 「この件には和解側の深海棲艦も苦戦している。」
青葉 「そんな事が…」
準急 「そこで青葉、頼みがある。」
青葉 「へ?」
準急 「週刊青葉の特別号として、この件を書け。」
青葉 「い、いいんですか!?」
準急 「和解側の八割はこの鎮守府に出入りしている。」
準急 「思う存分取材して来なさい。」
青葉 「でも、脚の治療費は…」
準急 「この件を書いて売ったら、チャラにしてやる。」
青葉 「この青葉、全力を尽くします!!!!」
準急 「よし、契約成立だな。ほれ、治ったぞ。」
青葉 「いつの間に!?」完治
準急 「ほれ、取材して来い。思う存分な?」
青葉 「了解しました!!!!」ダッ
衣笠 「……ん?」
準急 「衣笠、起きたか…」
衣笠 「貴方、準急さんね?」
準急 「知ってたんだな。」
衣笠 「貴方のせいで、何人沈んだと…」
衣笠 「貴方のせいで何人死んだと思ってるんですか!?」
準急 「動くな、五体満足じゃねぇんだから…」
衣笠 「あ…左腕が無い……」
準急 「沈んだのって、大和、時雨、加賀、陸奥、赤城。」
準急 「それから蒼龍、瑞鶴、酒匂、清霜の九人か?」
衣笠 「なっ…何で知って……」
準急 「…言い難いが、全員埋葬記録に残ってる。」
衣笠 「じゃあ、皆…」
準急 「助かったのは轟沈を免れた1人と君達青葉型。」
準急 「要するに三人だけって事だ。」
準急 「申し訳無いが、私はどうも今年が厄年の様で…」
衣笠 「なら…望月ちゃんは助かったんだ……」
準急 「…唯一の生存者か。」
衣笠 「うん…」
準急 「加賀が率いる第七遊撃隊も駆逐艦が居たと言う…」
準急 「その子は助かって、I元帥の元に送られたよ。」
衣笠 「良かった…」
準急 「…君の左腕は治せるが、どうする?」
衣笠 「…やらないよりはやった方がいいわ。」
準急 「おう、任せろ…」施術中
衣笠 「青葉は?」
準急 「鎮守府内で取材中、お前も合流しな。」
衣笠 「新聞書いていいの!?」
準急 「逆に書いてくれとお願いする程だよ。」
準急 「深海棲艦の第三勢力が出て来てるんだ。」
衣笠 「それについて調べるのね?」
準急 「おう、治ったから取材行ってこい。」
衣笠 「早っ!?」完治
レ級 「準急…取材させてくれって煩い奴が……」ガチャ
準急 「取材に付き合った奴はボーナスやるぞ?」
レ級 「ちょっと受けてくるわ。」パタン
衣笠 「行ってくるわね!!!!」
準急 「頼んだぞ、衣笠。」
衣笠 「衣笠さんにお任せよ!!!!」バタン
準急 「…ちゅうすう、寝よっか?」
ちゅうすう 「……」zzz
準急 「…お休み。」
ガラン!!!!
準急 「何だ?」
ドサッ!!!!
準急 「人が倒れた音…急ぐか。」抱っこでダッシュ
?? 「……」
準急 「またか…矢張り厄年か……」
?? 「……ぅ…」
準急 「名前、言え…」
??→b-22 「b-22…新宮の研究所に居た実験体…」
準急 「…そうか。」
b-22 「お願い、助けて…もう嫌なの……」
準急 「だが、爆破した筈だがな…」
b-22 「もう一つ、研究所はあるの…」
準急 「…潰すか。」
b-22 「助けてくれるの?」
準急 「ちょっと耳塞いでろ…」ジャキッ
b-22 「う、うん…」耳塞ぎ
準急 「第一主砲、放て!!!!」ドドドドォォォォォン!!!!
副主任妖精 「準急、何するんだ!!!!」
工廠妖精達 「煩いよ!!!!」
準急 「此奴の艦娘適性調べて適性あったら改造しろ!!!!」
副主任妖精 「だとしても主砲はやり過ぎだろ!!!!」
準急 「徒桜でもこないして起こしたわ!!!!」
副主任妖精 「ハァ!?」白目
準急 「サッサとしろ!!!!解雇されてぇのか!?」
妖精達 「喜んでやらせて頂きます!!!!」ザッ
準急 「急げ、今日の正午には終わらせろ!!!!」
妖精達 「了解しました!!!!」
準急 「ただでさえ右眼がまた潰れたってのに…」
ちゅうすう 「…死んじゃやだ……」ぎゅむっ
準急 「やっぱ今年厄年や…」ドサッ
副主任妖精 「ちょ、誰か嫁さん起こして来て!!!!」
工廠妖精? 「何ですか!?」
副主任妖精 「準急さんが倒れた!!!!」
工廠妖精? 「え!?」
副主任妖精 「ちゅうすうちゃん抱いてる!!!!」
工廠妖精? 「ちょっと中枢さん呼んで来ます!!!!」
副主任妖精 「宜しく!!!!」
ー第百十八章 準急は死なぬ、何度でも立ち上がる。ー
ー十時間後 準急自室ー
準急 「…死なぬ、か。」ムクッ
中枢 「良かった…」
準急 「中枢、ごめんな…ちゅうすう抱いたまま倒れて…」
ちゅうすう 「大丈夫、ちゅうすう怪我してない。」
準急 「良かったよ。」
?? 「起きましたか…」
準急 「…あぁ、深夜の……」
??→榊 「榊という艦名を貰いました…」
準急 「梻じゃねぇだけマシだろ…梻はヤバイ。」
榊 「梻って、何ですか?」
準急 「仏花に使う木。漢字は木偏に佛。」
榊 「ヒェッ…」
準急 「榊は木偏に神だからマシだろ…」
くらやみ 「大丈夫?抱っこする?」
準急 「おう、抱っこさせてくれ…」抱っこ
くらやみ 「治った?」
準急 「お父さんは治ったぞ、ありがとな。」
暗闇 「じゃ、ママとお留守番しましょう?」
くらやみ 「うん。」てててー
準急 「じゃ、椛と桜呼んで来て。」
榊 「あ、はい。」
準急 「真宵と萩谷、閻魔も宜しく。」
榊 「了解しました。」バタン
暗闇 「もしかして…」
準急 「今日、研究所を潰して来る。」
暗闇 「無茶よ!!!!」
準急 「無茶も糞もねぇよ…やらなきゃ殺られんだよ…」
暗闇 「…」
準急 「大丈夫、ちょっと潰して来るだけだ。」
暗闇 「絶対帰ってきてよ?」
準急 「勿論だよ。」
ー同時刻 扉の前ー
桜 「今入るのはダメです。」
榊 「自殺、だよね…」
椛 「流石は正妻、イチャイチャ度合いが半端無い…」
真宵 「準急さん…嫁さん大事にしてますね。」
萩谷 「嘗ての敵が暗闇さんの旦那だなんて…ん?」
閻魔 「羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい…」
萩谷 「…あの人正妻なんだから仕方無いでしょ……」
準急 「煩いぞ、お前ら…」ガチャ
六人 「うわぁ!?」
準急 「行って来る。」
暗闇 「行ってらっしゃい。」
準急 「行くぞお前ら、覗きした分働いてもらうからな。」
六人 「はい…」
ー第百十九章 研究所潰しー
ー三十分後 新宮第二研究所前ー
準急 「さて…」ジャキッ
準急 「第一、第二主砲、放て!!!!」ドドドドォォォォォン!!!!
ボカーン!!!!
準急 「行くぞ、ボサっとすんな。」
六人 「……はい。」
ー研究所内部ー
[3階]
[2階]
[1階]←今此処
準急 「人体実験に関してはこっちが本丸か…」
研究員1 「貴様、其処で何をしている!!!!」
準急 「問い掛ける暇があるなら攻撃しなよ?」ザシュッ
研究員1 「グハッ…」ドシャッ
準急 「隙を見せたら終わりだからさ。」ブンッ
準急 「さて…」
a-18 「……」
準急 「実験体…服も着てない……ん?」
a-18 「……」スー…ハー…
準急 「息をしている…まだ助かるか?」
準急 「取り敢えず緊急回復薬を…」プスッ
a-18 「…ゲホッゲホッ……」
準急 「おい、空き部屋探せ、成る可くデカイ奴。」
椛 「この部屋!!!!」ガチャッ
準急 「…この部屋に一人残れ、医療班が要る。」
閻魔 「私が残るわ。知識はそれなりにあるから。」
準急 「なら頼む。行くぞ。」バタン
閻魔 「大丈夫?」
a-18 「…助かったんだ……良かった。」
閻魔 「安静に、ね?」
a-18 「うん。」
ー同刻 1階廊下ー
準急 「雑魚が多いな…」ザシュッ
遺体の山<もう三十人分はある…
準急 「ん?」
ー実験体の名称規則ー
a-○○=健康で、実験体に相応しい者。
b-○○=持病等はあるが、実験体には使える者。
c-○○=障害等があり、実験体には比較的向かない者。
d-○○=実験体には使えない者、殺処分を勧める。
準急 「こんなランク分けがあったのか…」
桜 「道理でaやbの子ばかりなんですね…」
準急 「一人でも多く助けるぞ!!!!」
五人 「はい!!!!」
c-13 「助…けて……」
準急 「ん?」
c-13 「お願い…だから……」右脚欠損
準急 「障害って、そういう事か?」
c-13 「もう嫌…助けて……」
準急 「おい、桜…此奴あの部屋まで。」
桜 「分かったわ、行きましょう。」背負い
準急 「必ず助ける、待っててくれ。」
c-13 「はい…」
準急 「先を急ごう…」
ー第百二十章 実験体保護ー
ー2階廊下ー
桜 「居ました!!!!」
a-29 「痛い…」右腕斬傷
準急 「コレは刀で斬られてる…止血を急ごう。」
ー止血処理中…ー
準急 「椛、頼む。」
椛 「任せて下さい。」背負い
a-29 「ごめんなさい…」
準急 「謝るな、生きろ。」
椛 「先に行ってて!!!!」ダッ
山田 「君達か…実験体を誘拐した犯人は。」
準急 「其処は気を付けなよ。」
山田 「む?」足元チェック
準急 「チェックメイトだ。」ザシュッ
山田 「ガハッ…」ドサッ
準急 「敵から目を逸らした時には、既に死んでいるぞ。」
桜 「やっぱり強い…」
a-37 「…あの……」
準急 「榊、連れて行け。」
榊 「了解。」
椛 「どう?」
榊 「行って来るわね。」
椛 「ええ、ありがとう。」
準急 「待て、一度引き返そう。」
椛 「え?」
準急 「私の嫌な予感…外れてくれれば有難いが…」
萩谷 「戻りましょう!!!!」
ー五分後 拠点ー
閻魔 「嫌…来ないで……」
賀川 「…まさか、本当に居たとはな……」
a-29 「お願い…来ないで……」
c-13 「嫌…もう嫌……」
a-18 「また、実験台にされるの?」
賀川 「最早殺処分の方が楽か…」ジャキッ
閻魔 (準急…ごめんなさい……)
ーやっぱり、嫌な予感は当たるもんだね…ー
賀川 「なっ!?」クルッ
準急 「反応が遅過ぎる!!!!」ズバッ
賀川 「せめて、反撃は…」プルプル…
準急 「させねぇよ?」ザシュッ
賀川 「グゥッ…」ドサッ
閻魔 「ごめんなさい…」
準急 「お前ら、歩けるか?」
c-13 「無理です…」
準急 「言い方を変えよう、自力で歩ける奴は?」
a-18 「はい…」
a-29 「私も…」
a-37 「歩けます…」
準急 「閻魔、c-13背負え。」
閻魔 「分かったわ…」
準急 「さ、進軍を再開しよう…」
ー七分後 2階廊下ー
準急 「詰めが甘いんだよな…」
b-30 「…誰?」
a-18 「私達を助けてくれた人。」
b-30 「…助けて。」
準急 「ついて来い、助けてやる。」
副所長 「君、其処で何をしているんだ!?」
準急 「強いて言えば、大量虐殺。」ザシュッ
副所長 「ウガッ…」ドサッ
準急 「君には関係無いから。」バンバン!!!!
準急 「さ、行くよ?」←血塗れ
桜 「はい。」
ー3階廊下ー
準急 「3階は空き部屋ばかりだな。」
桜 「実験体も居ませんね…」
準急 「さ、此処で最後だ。」
ー所長室ー
準急 「全員、下がれ…艦娘は実験体を中心に輪形陣。」
六人 「はい。」
バァン!!!!バァン!!!!バァン!!!!バァン!!!!
準急 「…よし、突破!!!!」バキャッ!!!!
所長 「ほう…君が噂の人攫いか…」
準急 「悪名は大歓迎だぜ…」
所長 「では君には潰れてもらおう。」カチッ
ドゴーン!!!!
所長 「ふん、アレだけ暴れた割には呆気ないな…」
準急 「残像に何してるのかな?」所長の後ろ
所長 「何!?」
準急 「残像潰しても意味無いって知ってた?」ザシュッ
所長 「グハッ…何故、後ろに…」
準急 「冥土の土産に、私の過去を教えてあげます。」
準急 「私は、嘗て実験台にされた事があります。」
準急 「[吸血鬼・ラミア・天使・人間の四種の血を継ぐ者は何処まで耐えられるのか]という実験の実験台に…」
所長 「何?」
準急 「勿論、私は逃げた。然し、直ぐに捕まった。」
準急 「その時に出来た傷は、未だに消えていない。」
準急 「私は、この傷を三百年以上この身に遺している。」
準急 「負の遺産を、三百年以上…」
準急 「迫害を受け、実験台にされ、死ぬ事も出来ない。」
準急 「貴方に、この辛さが分かりますか?」
所長 「……」
準急 「貴方は私が受けた苦しみを他者に与えている。」
準急 「其れが、私が貴方を殺す理由です。」
所長 「話は分かった、もうしないから…」
準急 「今更[助けてくれ]って、虫が良すぎるんですよ。」
準急 「もう貴方が助かる道はありませんよ。」
準急 「さようなら。」ザシュッ
所長 「ガッ…」ドサッ
ー同時刻 新宮鎮守府女子トイレ個室ー
[さようなら。]ブツッ
暗闇 「準急…そんな過去が……」
暗闇 「あの時に見た傷は、もしかして実験の時の…」
暗闇 「いえ、余計な詮索はダメね。」
暗闇 「……そろそろ、ね。」
ー第百二十一章 準急の説教(激怒)ー
?? 「おい、暗闇…支払いの時間だ。」
暗闇 「また、身体で払うのね…」
?? 「現ナマよりはそっちの方がいいからな…」
?? 「特に、資金洗浄しなくていいのが魅力だな。」
闇準急 「…お前誰だ?この鎮守府の者では無いな。」
?? 「クソッバレたか!?」
暗闇 「来ないで!!!!」
闇準急 「何言ってるんだ暗闇?私は闇準急だぞ?」
?? 「ハァ?」
闇準急 「私は準急の同位体…準急の分身なんだ。」
闇準急 「準急の嫁も助けずに、同位体とは言えない!!!!」
?? 「ふん、そうかい…で、後ろ気を付けな?」
闇準急 「まさか、気付いていないとでも?」バァン!!!!
??2 「グアッ…」ドサッ
闇準急 「此奴は…研究所の人間か。ならお前も…」
?? 「…そうさ、私も研究員だ。」
?? 「此奴は…暗闇は逃げた実験体だ。」
闇準急 「ほう?暗闇は建造艦の筈だが…」
?? 「此奴ら宵闇型は研究所から逃げた後死んだ。」
闇準急 「その魂を準急が引き戻し、新しい身体に移して宵闇型戦艦を創り出したと…成程ねぇ……」
暗闇 「いいの…私が身体で払えば姉さん達は助かるわ。」
闇準急 「なら尚更殺さないとダメだなぁ…」ブォン
?? 「何だ、その魔法陣は…」
闇準急 「貴方を破滅へ案内する魔法陣ですよ。」シュン
準急 「私の嫁に手を出すとは…覚悟は出来てるな?」
?? 「馬鹿な、貴様は研究所に居た筈!!!!」
準急 「研究所の爆破は嫁に任せた。」
準急 「重婚は別行動の為だ…実験体も五名保護した。」
?? 「何だと!?」
準急 「さて、嫁を汚した罪…その命で償ってもらおう。」
?? 「来るな!!!!来たら此奴を殺す!!!!」ジャキッ
暗闇 「来ないで、もういいから…」
準急 「…黙って下がると思うのか?」目が光る
暗闇 「!?」
?? 「目が、光って…」
準急 「貴様は私を怒らせ過ぎた…」カツ
準急 「最早生きては帰さん。」コツ
準急 「貴様が反省するなら許す事も考えたが…」カツ
準急 「嫁を人質に取るとは言語道断…」コツ
準急 「貴様を地獄へ送ってくれよう…」カツ
準急 「安心したまえ、三途の川は渡らせてやる。」コツ
準急 「まぁ、貴様が乗る船は沈むのが落ちだな。」カツ
準急 「どうした?私を撃たないのか?」コツ
?? 「来るな…来るなー!!!!」
バァン!!!!
暗闇 「っ…」ドサッ
準急 「私の嫁を撃ったな…無間地獄に落としてやる…」
?? 「黙れ、貴様も撃たれたいのか!?」
準急 「こんな銃で撃たれても痛くないわ…」グシャッ
?? 「銃が、潰れて…グァッ…」
準急 「最早殺すのも面倒だが、生かしておくのも面倒…」
準急 「サッサと逝け、屑野郎。」ゴシャッ
?? 「…」絶命
準急 「暗闇、起きろ…」
暗闇 「……ん?」
準急 「馬鹿野郎!!!!」バチン!!!!
暗闇 「!?」
準急 「何一人で苦しんでやがんだ!!!!」
暗闇 「其れは貴方も同じでしょ!?」
準急 「んな訳あるか!!!!相談しとるわ!!!!」
暗闇 「誰によ!!!!」
準急 「徒桜の提督だよ!!!!俺の後輩にだよ!!!!」
暗闇 「え!?」
準急 「同じ鎮守府を率いる立場として相談してる!!!!」
準急 「だがお前はどうだ!?一人で抱え込んで!!!!」
準急 「今回も、闇準急が居なければどうなったか!!!!」
暗闇 「貴方に分かる訳無いでしょ!?私の苦しみなんて!!!!」
準急 「分かんねぇよ!!!!お前が相談しねぇから!!!!」
暗闇 「!?」
準急 「迫害に実験台、家庭維持に弱者の保護!!!!」
準急 「俺は色んな事をしたし経験した!!!!」
準急 「苦しさや辛さも十分分かるんだよ!!!!」
暗闇 「…」
準急 「身体の傷痕だって見たろ!?アレは懲罰の跡だ!!!!」
準急 「斬れ味の悪い錆びた剣で斬られた跡だよ!!!!」
準急 「人一倍辛い事を経験してるんだよ!!!!」
準急 「お前の悩みだって解決出来る力を持ってる!!!!」
準急 「なのにお前は相談しねぇで一人で抱え込んで!!!!」
準急 「馬鹿としか言い様がねぇよ!!!!」
暗闇 「……」
準急 「お前の事だ、服に盗聴器でも仕込んだんだろ!?」
準急 「俺の過去を知った筈だ!!!!」
準急 「聞いた通り、私は惨い過去を持っている!!!!」
準急 「だからこそ、こうして護っているんだ!!!!」
準急 「もう二度と同じ苦しみは味あわせたくないんだ!!!!」
暗闇 「……」
準急 「……もう、こんな事はしないでくれ。」
準急 「私も、身体が持たない。」目が元に戻った
闇準急 「ごめん、俺に力が無くて…」
準急 「私を召喚しただけマシだよ。」
暗闇 「………ごめんなさい。」
準急 「正直、離婚まで考えたよ。」
暗闇 「…」
準急 「でも、君が反省したなら其れで良いんだ。」
準急 「…今日はもう休みなさい。」バタン
闇準急 「…暗闇、部屋に行こう……な?」
暗闇 「…嫌われたかな……」
闇準急 「分からない…けど、きっと大丈夫だから。」
ー第百二十二章 実験体艦娘改造完了ー
ー翌日 06:19 新宮鎮守府ー
準急 「保護したのは5名、負傷一名障害一名健常三名…」
準急 「艦娘適性は全員アリ…全員改造完了…」
準急 「さて、迎えに行くか。」
ー五分後 工廠ー
準急 「じゃ、艦名と実験体名合わせて宜しく。」
柳 「a-18、戦艦柳として着任します。」
柑 「戦艦柑です。実験体名はc-13です。」
準急 「一文字でも[ミカン]と読めるのか…成程。」
梓 「実験体名a-29、戦艦梓です。」
準急 「梓という木自体は無いが、漢字はあると…」
榎 「a-37、艦娘名榎。艦種、戦艦。」
準急 「キノコじゃない方の[エノキ]ね。」
椿 「b-30、戦艦椿着任。」
準急 「これで全員ね。じゃ、自由行動で宜しく。」
五人 「え?」
準急 「私は仕事があるから。」バタン
五人 「…どうしよう……」
中枢 「あら、新入りさんね…」チャッ
早霜 「丁度いいですし、案内してしまいましょう。」
ー二十分後 準急自室ー
準急 「で、どうだ?」
青葉 「これ以上無い程に良い新聞になりましたよ。」
準急 「見せてくれ…」
ー少々お待ち下さい…ー
準急 「よし、量産してくれ。」
青葉 「この新聞、衣笠の取材文も入ってますからね…」
準急 「さて、私は仕事の続きを…」
青葉 「待って下さい。」
準急 「なんか用?」
青葉 「私の気持ち、貴方に伝わってますか?」
準急 「勿論。」
青葉 「実験体だった皆さんも同じ気持ちだという事は?」
準急 「初耳だな…椛と桜はまだしも全員とは…」
青葉 「…全員を貰ってはくれないんですね。」
準急 「…私にも考えがある。」
青葉 「聞かせて下さい!!!!」
準急 「コレは取材されても言わない。」
青葉 「何故ですか!?」
準急 「君達には口が裂けようと言えない。」バタン
青葉 「酷い…」
ー十分後 会議室ー
準急 「……さて、何とか揃えたぞ。」
ケッコン一式×8
準急 「…放送掛けるか。」
[招集、青葉型と榊、柳、柑、梓、榎、椿は会議室へ。]
[尚、時間は七時半とする。]
準急 「後は待つのみ…」
ー二十五分後ー
青葉 「…何でしょう、何かしましたか?」
七人 「…」
準急 「…私はムードや女の子が喜ぶ渡し方は知らぬ。」
準急 「故に気に食わぬと思うが、受け取ってくれ。」
八人 「?」
準急 「机の上に書類と指輪を全員分置いてある。」
青葉 「それって、もしかしなくても…」
準急 「ケッコン指輪だ。娘が増えるので渋っただけだ。」
八人 「娘が増える!?」
準急 「ケッコンする度に娘が出来るんだ…」
八人 「えぇ…」
準急 「兎に角、ケッコンしてくれるならサインを頼む。」
八人 「……」サラサラ
準急 「……」
八人 「書きましたけど…」
準急 「書いたら指輪着けて終わり。解散。」バタン
青葉 「こんな事あります?」
榎 「今起きてるよ。」
柑 「兎に角着けましょう…」
ー第百二十三章 準急は疲れている様です…ー
準急 「お休み。」ボスッ
鹿島 「準急さん?」
準急 「……」zzz
鹿島 「…寝るのが早いわね……」
暗闇 「寝かせてあげて…疲れてるみたいだから。」
準急 「……ふぅ…さ、仕事しましょっか…」
鹿島 「起きるのも早い!?」
暗闇 「仕事は終わってるから、寝てて。」
準急 「…お言葉に甘えよう……」zzz
青葉 「準急さん!!!!ケッコンしましたよ!!!!」
準急 「……」zzz
青葉 「失礼、寝てましたか…」
閻魔 「相当精神に負担掛けてますよ…」
青葉 「失礼ですが、子作り等は…」
暗闇 「結婚初夜に一度、約一年前にも一度。」
青葉 「となれば…溜まってると思いますよ?」
暗闇 「それは無いわ。」
青葉 「と言いますと?」
暗闇 「この人夜に抜いてるもの。」
青葉 「…マジですか?」
暗闇 「準急の部屋、鍵掛かってたら抜いてるわよ。」
青葉 「ちょっと引きます…」
暗闇 「ティッシュは暖炉で燃やしてるみたいだけどね。」
準急 「……煩いぞ…」
暗闇 「あら、ごめんなさい…」
準急 「最近は抜いてねぇからな?」
青葉 「へ?」
準急 「雲龍がヤってくれって煩いからな…」
暗闇 「それ本当!?」
準急 「ヤりたきゃ言え、付き合ってやる……」zzz
青葉 「…別の意味で疲れてましたね。」
閻魔 「精神に負担掛けてるのって、子供の事なんじゃ?」
三人 「……有り得る…」
準急 「……」zzz
ー第百二十四章 成長は遅い様で早い(異例)ー
ー翌日 08:42ー
準急 「本当に分からん…」
青葉 「カメラを使うのが上手ですね。」
あおば 「お母さんの写真撮る!!!!」
衣笠 「衣笠さんも訳が分からないわ…」
きぬがさ 「ママ、どうしたの?」
榊 「………」失神
柑 「………」気絶
さかき 「お母さん?」
みかん 「起きてよ…」
柳 「梓、コレって…」
梓 「準急さんが言ってた[娘]だね…」
榎 「大事な愛娘なんだから愛してあげてよ?」
椿 「榎が言える事じゃないと思うけど…」
やなぎ 「お母さん…愛してくれるのかな?」
あずさ 「多分大丈夫だと思うよ?」
えのき 「キノコみたいな名前…」
つばき 「気にしなくて良いと思うけど…」
準急 「全く分からん…」
準急 「何故急に成長するんだよ!!!!」
ちゅうすう(大人) 「分かんない…」
中枢 「立ち姿はどちらかと言うと防空棲姫寄りだな。」
ちゅうすう→防空 「でも、準急は好きだよ?」
準急 「もう名前防空でいいよな?」
中枢 「娘が旅立ってしまうのね。」
準急 「ほい。」つ指輪
防空 「やった!!!!」スポッ
準急 「…中枢、子供が欲しいとか言わねぇよな?」
中枢 「私はもう良いわ。」
準急 「助かったぜ……ん?」
?? 「ママー。」てててー
準急 「はい娘が出来ましたー…ハァ……」
防空 「え?娘?」
中枢 「孫が出来ちゃったわ…」
防空 「ど、どうしよう……」
準急 「抱っこでもしてやれ…」
??→ぼうくう 「ママ大好きー。」
準急 「釣り行ってくる。」
じゅんきゅう 「俺も行くぜ、親父。」
ぼうくう 「行きたい!!!!」
防空 「ええっと…行くわ。」
中枢 「もう一度釣りたくなってきたわね。」
早霜 「どうぞ。」
準急 「行ってくる。」バタン
青葉 「そう言えば人が思ったよりも少ないですね…」
早霜 「宵闇型の皆さんと、新宮在籍の人だけですよ?」
青葉 「え?」
早霜 「徒桜在籍の人と一部の人は徒桜に行きましたよ。」
青葉 「じゃあ、今居るのは…」
ー在宅人員ー
青葉
衣笠
椛
桜
梓
柑
榎
榊
椿
柳
閻魔
真宵
萩谷
雲龍
宵闇
薄闇
暗闇
早霜
中枢
防空
準急
ー以上、娘及び息子は省く。ー
青葉 「…確かに、一部の人は居ないんですね。」
早霜 「子供も大半は徒桜に行ってますから…」
青葉 「そう言えば衣笠は?」
早霜 「準急さんと大阪港に行きましたよ?」
青葉 「え!?」
早霜 「行きます?」
青葉 「衣笠だけ行くなんて狡い!!!!私も!!!!」
早霜 「なら行きましょうか…」
桜 「私も行きます!!!!」
梓 「魚、見てみたい。」
柑 「私だって、見たいですよ。」
椛 「私も行く!!!!」
早霜 「電話しましょう…」Prrr…
準急 [早霜、何の用だ?]
早霜 「今から六人で大阪港に向かいますね。」
準急 [あー、やめておけ…]
早霜 「どうかしたんですか?」
準急 [海が少し荒れてる、今日は無理だ。]
早霜 「そうですか…」
準急 [もう帰るから、家に居ろ。]
早霜 「了解です。」ブツッ
早霜 「……という事です。」
青葉 「…じゃあ、仕方無いですね。」
衣笠 「ハァ…海が荒れてるから帰るって、最悪…」
準急 「沖まで流されてぇみてぇだな?ん?」
衣笠 「いや、そんな事は無いわよ!?」
準急 「荒れた海は恐ろしいからな。」
早霜 「命すらも奪いますからね。」
準急 「死ぬよかマシだろ?」←何度も死んでる人
閻魔 「死ぬよりはマシですよ?」←死んだ人を裁いてた人
衣笠 「貴方達が言うと言葉の重さが増しますね…」
ー第百二十五章 命は常に有限であるー
ー翌日 04:00ー
準急 「……」サラサラ
準急 「さようなら、新宮。」バタン
ー08:00ー
暗闇 「準急、起きなさい!!!!」ドンドンドンドンドン!!!!
雲龍 「どうしたの?」
暗闇 「準急が起きなくて…
雲龍 「…準急は多分居ない。」
暗闇 「え?」
雲龍 「準急の匂いが薄い…」
暗闇 「鍵は…空いてる?」カチャッ
雲龍 「入ろ?」
暗闇 「お邪魔します…へ?」
ー新宮の皆にー
雲龍 「中身見て?」
暗闇 「ええっと…」ぺラッ
こんな形で申し訳無いが、私は消える事にした。
準急なんて者は居なかったと思ってくれ。
瓦礫の中から身体を見つけて組み合わせたこの身は、
仮の身体故に灰燼に帰す事が求められていた。
私は本来彼岸の身、現世に居てはならない身。
だから、もう君達の前には二度と立てない。
これからは提督と共に人生を歩んでくれ。
準急
暗闇 「…また、消えるの?また、居なくなるの!?」
暗闇 「もう良いでしょ!?帰ってきてよ準急!!!!」
雲龍 「…ダメね、生命反応を掴めない。」
暗闇 「楽しい日々は何だったの!?不老不死は!?」
暗闇 「もう耐えられないよ!!!!」
宵闇 「何かあったの!?」
早霜 「どうしました!?」
雲龍 「言い難いけれど、準急が死んだ可能性があるわ。」
宵闇 「……嘘でしょ?」
早霜 「冗談がキツいですよ…」
雲龍 「本当よ…現に、生体反応が無いわ。」
早霜 「…嘘も程々にして下さい。」
雲龍 「なら其処で泣き崩れてる暗闇はどう説明するの?」
宵闇 「…過去にもこんな事があったわ。」
早霜 「へ?」
宵闇 「その時準急は元帥だった。」
早霜 「まさか…」
宵闇 「泣き崩れたし、気絶もした。」
雲龍 「なら、話は早いでしょう?」
宵闇 「どうやら、現実のようね…」
早霜 「……準急さんの居ない世界なんて…」
早霜 「全部壊れちゃえば良いのに…」ハイライトオフ
闇準急 「どうした、お前達…準急の部屋に集まって…」
早霜 「準急さんが死んだなら、私も…」つナイフ
闇準急 「早まるな早霜!!!!ナイフを離せ!!!!」
早霜 「準急さんが死んだんですから…」
闇準急 「後を追うな!!!!調べるから!!!!」
早霜 「もうどうでもいい…準急さんの元へ逝けるなら。」
闇準急 「落ち着け早霜!!!!」
暗闇 「早霜ちゃん、そのナイフ貸して…」
早霜 「何で貸す必要が?」
暗闇 「私も逝きたいから。」ハイライトオフ
宵闇 「落ち着きなさい暗闇、死んじゃダメよ!!!!」
ー同時刻 彼岸ー
閻魔頭 「どないすんねんこれ…」←驚き過ぎて関西弁
準急 「私には現世に戻る術など無い。」
閻魔頭 「ホンマに死によったんかいな…」
準急 「借り物の身体を灰にして来たんだ。」
閻魔頭 「ガチで灰にしてどないすんねんな…」
準急 「もう用は無いからな。」
閻魔頭 「あーあー後追いよんど彼奴ら…」
準急 「依存度高過ぎだろ…」
閻魔頭 「九割位アンタのせいや…」
準急 「意外にも闇が宥めてやがる…」
閻魔頭 「アカン、アレやと止められんわ…」
準急 「いや、そうでも無いぞ?」
閻魔頭 「アレはもう人生どうでもええって目や…」
準急 「堕ちてたからか…」
閻魔頭 「うわ、早霜の奴ホンマに首切りよったで…」
準急 「もう助からんな。」
閻魔頭 「しゃーないな…おい、渡し!!!!」
渡し 「はい、何ですか?」
閻魔頭 「あの早霜って子、渡しに乗せたれ!!!!」
渡し 「ええ?でも、お金は…」
閻魔頭 「ウチ出すさかい早よ!!!!」
渡し 「分かりました!!!!」
準急 「暗闇も逝ったな。」
閻魔頭 「アンタはどんだけ冷静なんや!!!!」
準急 「お前こそ慌て過ぎだろ…」
閻魔頭 「おい、渡し!!!!暗闇って子も追加や!!!!」
渡し 「了解です!!!!」
準急 「……後を追ってまで一緒に居たい…か。」
ー第百二十六章 死に向かい、死に抗えども…ー
宵闇 「まさか二人も後を追うなんて…」
闇準急 「死に向かい、死に抗え…この意味分かるか?」
宵闇 「聞かされてないわ。」
闇準急 「コレは準急の持論でな…」
闇準急 「[死に向かい]の部分は死にゆく者への言葉…」
闇準急 「[死に抗え]の部分は残された者への言葉だ。」
宵闇 「どういう事?」
闇準急 「死にゆく者は死に向かい、未練を残すな。」
闇準急 「残された者は死に抗い、決して後を追うな。」
闇準急 「準急はそういう意味を持たせているらしい。」
準急 「要するに…」
闇準急 「準急が死んでも後を追うなって事だ…ん?」
準急 「流石は闇だな、よく分かってるじゃないか。」
闇準急 「準急!?死んだんじゃなかったのか!?」
準急 「いや、霊体だぞ?」スカッ
準急 「死に向かい、死に抗え。未練残すな後追うな。」
準急 「コレが全文だ。分かったら後追うんじゃねぇぞ…」
宵闇 「…分かったわ。」
準急 「闇準急、後は任せるぜ。」フッ
闇準急 「了解…全く、最初から全文を伝えろよ……」
宵闇 「宵闇型は三人になっちゃったわね…」
闇準急 「火力がかなり落ちたぞ…」←空母固定
榊 「闇準急!!!!椛と桜が自殺しちゃった!!!!」
ぼうくう 「ママが死んじゃった!!!!」ビエエエエン!!!!
じゅんきゅう 「中枢さんも自殺しちまったぞ!!!!」
闇準急 「何でこんな時に後を追うんだよ!!!!」
じゅんきゅう 「ちょっと不味いんじゃねぇか!?」
闇準急 「深海側の二大柱が両方とも折れちまったぞ…」
卯月(徒桜) 「大鳳さんと花音さんが自殺しました!!!!」
闇準急 「こりゃ鎮守府が落ちかねんぞ…」
ー同刻 彼岸ー
準急 「何故後を追うんだよお前らは…」
花音 「お兄ちゃんが悪いんでしょ!!!!」
大鳳 「勝手に死ぬ貴方が悪いんです!!!!」
桜 「恩人さんが勝手に自殺するからでしょう?」
椛 「一人だけで逝くのには反対です!!!!」
中枢 「貴方が好きだから一緒に居たいのよ…」
防空 「準急が相談無しに死ぬからでしょ!?」
暗闇 「旦那に先立たれた身の事も考えてよ!!!!」
早霜 「我が身我が魂、全ては準急さんの為に…ですよ?」
準急 「折角一人になれたのに、地獄でもハーレムかい…」
閻魔頭 「別に良いんじゃないかな?」イライラ
準急 「閻魔頭、此奴ら煉獄に入れろ。」
閻魔頭 「へ?」
準急 「サッサとしろよ、殺られてぇのか?」
閻魔頭 「…鬼、連れて行きなさい。」
鬼 「あ、はい。」
早霜 「先に行って待ってます。」
ー五分後ー
準急 「…じゃ、無間地獄行きますか。」
閻魔頭 「いいのか?」
準急 「善行より悪行の方が勝っているでしょう?」
準急 「私は地獄に幽閉されている方が良いんですよ。」
準急 「本来私は生まれてはいけなかった存在。」
準急 「もう、何もしたくないんですよ。」ニコ…
閻魔頭 「…いや、裁けよ。」
準急 「はい?」
閻魔頭 「お前裁けよ。」
準急 「閻魔の仕事をしろと?」
閻魔頭 「取り敢えず、天界、人間界、地獄に分けろ。」
準急 「…ハイハイ、やりますよ……」
ー第百二十七章 生きれど死ねど仕事は変わらぬー
準急 「…殺人、強盗歴あり…地獄行きだな。」
死者1 「ハァ!?何でだよ!!!!」
準急 「人を殺しておいて天国に行けると思ったのか?」
死者1 「クソッ…」
準急 「次の人。」
死者2 「は、はい…」
準急 「人命救助歴あり、窃盗歴あり……相殺で人間界。」
死者2 「ほ、本当ですか!?」
準急 「次はもっと善行してね。」
死者2 「は、はい!!!!」
準急 「…仕事って、コレと書類仕事だけ?」
鬼2 「え?あ、はい…そうなりますが…」
準急 「…生前と大して変わらんな。」
鬼2 「そ、そうですか…」
閻魔 「ねぇ、準急さん…どういう事なの?」
準急 「閻魔か。後を追った…なんて事は無いよな?」
閻魔 「死にましたよ。当然でしょう?」
準急 「じゃ、サッサと煉獄行ってこい。」
閻魔 「待ちなさい!!!!」
鬼3 「落ち着いて下さい!!!!」
準急 「……どうせなら、一人で生きたかったのにな。」
閻魔頭 「そんな事言うな…」
準急 「閻魔頭さんですか…」
閻魔頭 「それよりも不老不死の奴が何故地獄に……」
準急 「…理由をお話しましょう。」
ー第百二十八章 準急達が死んだ理由ー
準急 「実際、不老不死の薬はあります。」
閻魔頭 「だが、飲んだ者が矢継早に死んでいるぞ?」
準急 「ですが、一瓶しか作れませんでした。」
閻魔頭 「一瓶!?」
準急 「私は癌を患っていたので飲もうとしました。」
準急 「然し…あと少しの所で誰かに奪われました。」
閻魔頭 「と、言うことは…」
準急 「その犯人は、恐らく田中舘かと。」
準急 「一方、私は頭を吹き飛ばされても死にません。」
閻魔頭 「其れは…」
準急 「私は私自身に魔法を重ね掛けしました。」
準急 「一度だけ致命傷を受けても死なない魔法を。」
閻魔頭 「成程、其れで不老不死を演出したと。」
準急 「皆に飲ませた薬も、私が飲まされた薬も…」
準急 「全て中身は唯の水ですから。」
閻魔頭 「だから死んだのか、合点がいった。」
準急 「最早未練など無し、戻る術など必要無し。」
準急 「私は生きる事を諦めただけですよ。」
閻魔頭 「…貴方はもう一度生きるべきだ。」
準急 「死んでる方が万倍はマシですよ。」
閻魔頭 「…迚もじゃ無いが喰えない人だ。」
準急 「腐ってるんですよ。幾度と無く死んでいるので。」
閻魔頭 「…優しい人なのに、悲しい人だ。」
準急 「別ればかりで感情が凍てついたんですよ。」
閻魔頭 「ああ言えばこう言う…」
準急 「私は私、貴方は貴方…唯其れだけなんですよ。」
閻魔頭 「……」
準急 「私は唯、普通の人と同じ様に生きたかった…」
準急 「でも、其れは絶対に出来ない事であり…」
準急 「生き返っても矢張り、人外として生きました。」
準急 「最早私に人間としての生は願えませんから。」
暁 「其れは間違ってるわよ、準急さん…」
準急 「暁ですか…貴女も後を追って此処へ?」
暁 「いいえ、貴方を連れ戻しに来たのよ。」グイッ
準急 「…私はもう戻りませんよ。」
暁 「…貴方は何時もそう言って振り落とそうとする…」
暁 「私はそんな言葉で諦める程諦めは良くないわよ!!!!」
準急 「普通に生きられないなら生きようとは思わない。」
暁 「何を弱音吐いてんの!?普通じゃなくても良いでしょ!?」
準急 「普通…この二文字が、私には遠かった。」
準急 「周りは普通に談笑しているのに、私は出来ない。」
準急 「少し話し掛ければ、[襲われる]と逃げられた。」
準急 「迫害もされた、実験台にもされた。」
準急 「普通が何なのかすらも分からなくなった。」
暁 「これからゆっくり生きていけば良いじゃない!!!!」
準急 「もう私は何もしない、お前も煉獄に入れる。」
暁 「…[お前も]って事は、他の皆まで!?」
準急 「……もう何も言う事は無い。」
暁 「準急!?ちょっと、待ってよ!!!!準急!!!!」
準急 「…」バタン
暁 「……どうして、そんなにも狂ってしまったの?」
鬼 「…申し訳ありませんが、ご同行願います。」
暁 「…分かったわ。」
ー第百二十九章 週間青葉 特別号ー
ー週間青葉特別号 2020年7月15日ー
現在深海棲艦と和解している私達ですが…
第三勢力と呼ばれる新たな深海棲艦が、
今私達連合軍に攻めて来ています。
今は亡き準急さんも、攻めあぐねていました。
ですので、此処に大事な事を記します。
仲間の深海棲艦の方は入渠とタグ付けをお願いします。
第三勢力を見分ける為です。
情報漏洩を防ぐ為にこの新聞は不要な場合回収します。
どうか御協力下さい。尚回収場所は各鎮守府売店です。
……準急さん、これから私と衣笠も其方へ逝きます。
依頼は完遂しましたから、逝っても良いですよね?
ー編集者 青葉ー
[追記 準急総指揮官の葬儀は徒桜鎮守府関係者のみで
行います故皆様の参列は御遠慮下さい。]
ー第百三十章 どうせ死ぬなら今死んでも…ー
ー七月十六日 09:00ー
準急 「後追えども願い叶わず儚く虚しく消え去るのみ…」
閻魔頭 「其れは誰を指すんだ?」
準急 「私さ…」
閻魔頭 「何だって?」
準急 「後を追う為に首を切れども死なず…」
準急 「後に誰にも見られずに唯消え去る…」
準急 「私は最早生きる事も死ぬ事も許されなかった。」
準急 「この言葉は私の人生を簡潔に纏めた物だ。」
閻魔頭 「成程、[後を追う]願いは叶わず…」
閻魔頭 「後に儚く、虚しく消え去った…」
閻魔頭 「そういう事でいいんだな?」
準急 「私の解釈と大して差は無いな。」
青葉 「準急さん…」
衣笠 「待ってたのに……」
二人 「先に黙って逝くのは酷いです…」
準急 「煉獄行き、サッサと行ってこい。」バタン
鬼2 「…移動、お願いします……」
青葉 「こうなったら…」
衣笠 「もう、アレを…」
ー同刻 休息室ー
準急 「……」
準急 「今の私には何も無い。」
準急 「身体も、生命も、感情も…」
準急 「人と呼べる全ての物が、私には無い。」
準急 「こんな状態で、嫁に合わせる顔なんて無い。」
準急 「今の私は、唯の霊体だから…」
閻魔頭 「準急、今直ぐに現世に戻れ!!!!」
準急 「何故?」
閻魔頭 「R中佐が新宮を攻めてる!!!!」
準急 「…成程、手薄の隙を突いたと。」
準急 「身体、ある?全員分。」
閻魔頭 「元通りの身体を全員分準備しておいた!!!!」
準急 [緊急連絡ー緊急連絡ー新宮組渡し乗り場まで。]
十二人 「何!?」ザッ
準急 「新宮ピンチ、現世に急行。」
十二人 「了解!!!!」
準急 「閻魔頭、地獄はそこそこ楽しめたよ。」
閻魔頭 「後三百年は来なくていいぞ。」
準急 「なら運命でも操りな。じゃ。」シュンッ
十二人 「新宮の為、家族の為!!!!」シュンッ
閻魔頭 「成程…運命操って来ない運命作ってしまえ。」
ー09:21 新宮鎮守府建造ドックー
準急(Lv150) 「さてと…殺りましょうか。」
早霜(Lv150) 「相手は選ぶべきよね?」
暗闇(Lv150) 「喧嘩を売った相手が悪かったわね…」
椛(Lv150) 「タダで帰すと思うなよ?」
桜(Lv150) 「新宮の恐怖、思い知らせてやる…」
花音(Lv150) 「取り敢えずぶっ飛ばせば良いのね?」
大鳳(Lv150) 「いえ、取り敢えずぶっ殺して下さい。」
中枢(Lv150) 「深海の怖さを分からせてやるわ。」
防空(Lv150) 「妥協も情も要らないよね?」
閻魔(Lv150) 「閻魔頭さんに仕事を回しましょう。」
暁(Lv150) 「もう、何を言おうと許さない…」
青葉(Lv150) 「貧弱鎮守府強豪に惨敗で行きますか。」
衣笠(Lv150) 「青葉、丁度私も同じ事考えてたわ。」
準急 「もう被害は出さない…突撃!!!!」
十二人 「Ураааааааааааааааааааааааааа!!!!!!!!」
R吹雪 「何で!?自殺した筈じゃ!?」
準急 「戦艦準急、黄泉より復活じゃ!!!!」ザシュッ
R吹雪 「知ら…せ……」ドサッ
闇準急 「準急、遅いぞ!!!!もっと早く甦れよ!!!!」
川内 「私達でも抑えきれないよ!!!!」
準急 「閻魔の仕事しとったんじゃ仕方無いやろ!!!!」
闇準急 「兎に角、戻ってきたならRを蹴散らせ!!!!」
準急 「言われんでも!!!!」ドドドドォォォォォン!!!!
R艦娘羣 「きゃぁぁぁぁああああ!!!!!!!!」轟沈
闇準急 「えちょ待て何その艤装…」
川内 「聞いて無いんだけど…」
準急 「閻魔頭、俺達を強化したみたいだな。」
準急 「主砲が四基十六門から六基三十門になってら。」
十二人 「強くなってる!!!!」
準急 「しかも口径が…」
E1-6.試製六十六糎五連装砲塔
準急 「10センチも大きくなってら、閻魔頭はすげぇ。」
闇準急 「で、副砲は?」
E7-10.十四糎単装砲
E11-14.試製五十六糎四連装砲塔
E15-18.試製五十一糎四連装砲塔
準急 「積載過多で沈むぞコレ…つか18スロットって……」
闇準急 「五十六が副砲化してるの笑えん…」
準急 「全砲塔、計六十二門…一斉射撃!!!!放て!!!!!!!!」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!
第三勢力大艦隊(48隻) 「へ?」
ボガガゴボガドガドボゴガゴーーン!!!!!!!!
第三勢力大艦隊の残骸<全滅です…
準急 「!?」
闇準急 「!?」
十二人 「!?」
R大和 「!?」
R武蔵 「!?」
R加賀 「!?」
R赤城 「!?」
R大鳳 「!?」
R提督 「!?」
準急 「全ての主砲を同時に放ったのに反動が無い!?」
闇準急 「何やねんあのイカれた威力は…」
十二人 「同じく…」
R軍 「こ、降参で…」
新宮艦娘 「準急さんが更に強くなって帰ってきた…」
提督 「準急ってこんなに強かったっけ…」
ー第百三十一章 103載せ替え完了ー
明石 「何の騒ぎですか!?」
準急 「…主砲こんなに要らねぇだろ……」
明石 「準急さん!!!!勝手に死なれては困ります!!!!」
準急 「明石か…出来たのか?」
明石 「もう既に載せ替えてあります!!!!」
準急 「見せてくれ。」
明石 「此方ですよ。」
ー移動中ー
明石 「ご要望通りに。」
103ステンレス<帯は無くとも上々
準急 「おう、振り込んどく。」
明石 「やりました!!!!」
準急 「ん?ダブルパンタにしてくれって言ったっけ?」
明石 「霜取り用です。」
準急 「そうか…」
明石 「帯どうします?」
準急 「水野電鉄色に黒帯足しといてくれ。」
明石 「了解です。」
準急 「明細渡しとくわ。」
明石 「……!?ちょ、コレ九桁ありませんか!?」
準急 「自腹給金だ、感謝しろよ?」
明石 「マジですか…」
準急 「じゃ、帯頼むぞ。」バタン
明石 「………うへへ…」
準急 「運転台も変わったな…」プシューー…
準急 「加減速見とくか…」ガコッ
グォーーーー
準急 「機器更新やっとこ…」
ダダンダダン……ダダン……
明石 「あっ何時の間にか居ない…」
ー??:?? 徒桜検車区ー
準急 「つー訳で頼むわ。」
?? 「コレでインバータ統一だな。」
準急 「金は引いといてくれ、じゃ。」
?? 「自由奔放冷酷非情…それでいて家族思いの人。」
?? 「さ、改造しますか。」
ー第百三十二章 試製六十六糎五連装砲塔ー
ー18:46 徒桜鎮守府ー
主任妖精 「こんなの見た事ないよ…」
準急 「閻魔頭が寄越した設計図だ。」
主任妖精 「…コレなら量産は無理でも修理は出来るよ。」
準急 「じゃ、パーツ作っといてね。」
主任妖精 「了解。」
Prrr…
準急 「非通知?もしもし、準急ですが?」
?? 「お前の嫁は預かった。」
準急 「は?」
?? 「帰して欲しければ呉まで来る事だ。」ブツッ
準急 「…やっぱ俺運ねぇなぁ……」バタン
主任妖精 「どこ行くの!?」
準急 「大丈夫、死なねぇから。」
ー第百三十三章 裏切り上等潰してナンボー
ー??:?? 呉第三鎮守府ー
準急 「……何処だ?」
?? 「此処だよ、準急君…」
準急 「…神谷、一体何をする気なんだ?」
??→神谷 「何、簡単な事さ。」
暁 「むぐぐー!!!!」
神谷 「此奴を助けたくば鎮守府を寄越せ。」
準急 「…何処が欲しいんだ?」
神谷 「新宮だ、艦娘ごと貰う。」
準急 「…良かろう、暁を離せ。」
神谷 「何を言っている?此奴は新宮在籍だろ?」
準急 「ほう?殺すのか…」
神谷 「勿論!!!!」バスッ
暁 「むぐー!!!!」バシャッ
神谷 「溺れて死ぬ様をゆっくり眺めな!!!!」
準急 「そうは行かぬぞ!!!!チェスト!!!!」バコン!!!!
暁 「むぐぐー!!!!」
準急 「この程度で死ぬと思うなよ!!!!」シュルッ
暁 「プハッ…助かったわ……」
準急 「指揮権は渡そう…だが……」
神谷 「だが、何だ?」
準急 「この私を敵に回した事、後悔するなよ?」
神谷 「後悔する訳が無かろう?」
準急 「今此処に、[準急無差別隊]を結成する…」
神谷 「何?」
ー第百三十四章 準急無差別隊ー
準急 「さて…レ級、来い。」
レ級 「ナンノヨウデスカ…」
神谷 「そんな、馬鹿な…」
準急 「嫁達を呼んで来い、急げ。」
レ級 「リョウカイ…」
神谷 「馬鹿だな…こんな時間に起きている訳が無い!!!!」
準急 「いや、そうでも無いぞ?」
神谷 「何!?」
準急 「ほれ、来よったぞ?」フォンッ
宵闇 「何?」
暗闇 「いきなり何の用よ…」
準急 「[準急無差別隊]を結成する。」
暗闇 「…成程ねぇ、遂に愛想が尽きたのね。」
準急 「最早人間に情など無い、大量虐殺の始まりだ!!!!」
神谷 「貴様、寝返る気か!?」
準急 「何を言う…私達は[第四勢力]となるだけだ。」
準急 「まぁ深海棲艦の殆どは私達の元に来るだろうが。」
準急 「そうなれば真の[第三勢力]となるな。」
神谷 「言わせておけばベラベラと屁理屈を!!!!」
準急 「覚悟しろ、徒桜は既に私の手中にある。」
準急 「拠点を攻めるのは辞めた方が身のためだぞ。」
神谷 「何を言う、最初に拠点を攻める他無かろう!!!!」
準急 「大和型戦艦に装甲空母…」ボソッ
神谷 「なっ…」
準急 「助けた子達の中に居たんだよ…」
神谷 「し、然し其れだけでは決定打には…」
準急 「中枢棲姫に防空棲姫…」ボソボソッ
神谷 「!?」
準急 「嫁艦だけど何か文句ある?」ニコッ
神谷 「……クソッ!!!!」ダッ
準急 「…さて、徒桜を要塞化しますか…」
ー徒桜編に続くー
思いの外短くなってしまった…
徒桜編書かないと……
取り敢えず今は此処迄で勘弁して下さい…○| ̄|_
追記 誤字訂正
追記 日時修正
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