2022-10-02 07:38:13 更新

諸注意は第一作に記載

身体強化を受けて多少の無理なら通せる様になった政一…

彼はこの先何度死ぬのか…

無理をしてまで幸せにしようとする男と、

そんな彼に好意を寄せる艦娘達や深海棲艦達の

惚気と日常を今回も御届けしよう…


ー第一章 浦風の機嫌取りー


ー三月六日 政一自室 15:44ー

浦風 「……」ギュッ

政一 「何が如何したんだ…」

浦風 「…こないして捕まえとかんと、政一がまたどっか

行ってまいそうで、怖くて怖くて……」グスッ

政一 「…済まない……」

浦風 「…ウチは雷撃処分された身やから……政一がまた

どっか行ったら…ウチはもっぺん一人になってまう…」

政一 「…浦風……」

浦風 「御願いやから、もう何処にも行かんといて…」

政一 「……本当に済まない…」

浦風 「…御願いやから……もう…」

政一 「分かった…何処にも行かない。約束する。」

浦風 「…無理させて御免なぁ……御免なぁ……」

政一 「無理をしたのは私だ…済まない……」

ー同刻 天井裏ー

青葉 「…随分と思い詰めてたんですね……」

響 「みたいだね…」

青葉 「……何故貴女がこの場所に?」

響 「隠し扉を見つけて其の儘進んだら此処に居た。」

青葉 「…フリーダム……」

響 「フリーダムでは無いよ…政一が居ないと何も出来ない

愚かな女さ。この艦隊は政一次第で如何にでもなる。」

青葉 「あぁ…ヤケ酒に自殺、何でも有りでしたねぇ…」

響 「…政一がこっちを見た、気付かれてるね。」

青葉 「…コレは引かざるを得ませんね……」

川内 「政一の命で川内登場っと…」

青葉 「川内さん…御迎えですか?」

川内 「そだね…ほら、帰るよ。」

響 「野次馬はこの辺にして御鍋の準備をしようか。」

川内 「私水炊きが良いな。」

青葉 「何を言ってんですか?塩ちゃんこが一番です。」

響 「そんな二人には寄せ鍋を御馳走しよう。」

川内 「よ、寄せ鍋…」

青葉 「あんなの外道ですよ…」

響 「そう言ってられるのも今の内だよ…」

ー16:10 政一自室ー

浦風 「……」ギュゥゥゥ

政一 「…まだ一緒に居るか?」

浦風 「…もうちょい一緒に居らして……」

政一 「…分かった。」

浦風 「…御免な、面倒な女で……」

政一 「面倒でも良いよ。」なでなで

浦風 「…有難う……」

政一 「……」なでなで

浦風 「……」zzz

政一 (…浦風はきっと皆が慌てふためく影で一人で泣いて

我慢していたに違いない…私が戻ったからこそこうして

内に秘め我慢していたモノを解放しているのだろう……

本当に私は馬鹿だ…浦風が溜め込む性格だという事も、

碌に知らずに私は彼岸へ旅立ってしまった……この様な 事は二度と有ってはならない…気を付けねば。)なでなで

浦風 「……」zzz

政一 「……先ずは反省、だな…」


ー第二章 大丈夫だと分かってはいてもー


ー18:11ー

政一 「……」なでなで

浦風 「……ぅ…あれ?寝てた?」

政一 「お前は溜め込む様だな…」

浦風 「……」ギュッ

政一 「大丈夫、俺は此処に居るから。」

浦風 「…大丈夫なんは分かっとる…分かっとるけど……」

政一 「…一度死んでるもんな……心配だよな…」

浦風 「…御免なぁ……」

政一 「大丈夫…気が済むまで一緒にいるから……」

ー18:40ー

江風 「…政一、鳳翔さんに頼まれて夕餉を……」チャッ

浦風 「……」zzz

政一 「…もう少し寝させてやってくれ……」

江風 「これは済まない…然し夕餉が冷めてしまうぞ?」

政一 「……こうなっている事は御見通しってか…」

江風 「ん?」

政一 「下の段を見ろ、弁当箱が入ってる。」

江風 「…詰まり上の二人前の夕餉は……」

政一 「俺とお前で食えって事だな。」

江風 「…私が食べてない事も御見通しなのか。」

政一 「諦めて食え。」

ー22:40ー

江風 「…起きないぞ……」

政一 「…江風は部屋に戻って寝なさい。」

江風 「だが…」

政一 「この調子だと日付が変わるぞ。」

江風 「…失礼する。」

政一 「ん、お休み。」

ー三月七日 05:00ー

政一 「……」zzz

浦風 「…ぅ……ぁれ?」ファサッ

浦風 「……これ、政一の上着やん…」つ古軍服

政一 「……ぅ…」モゾッ

浦風 「…一番暖かいのを態々……そっか……」モゾッ

浦風 「有難う。」チュッ

政一 「……んぁ?」

浦風 「お、起きとったん!?」

政一 「……今、何時だ………あぁ、五時か…」

浦風 「…政一?」

政一 「…昨日の内に弁当空にしといて良かった……」

浦風 「どしたん?」

政一 「お前が起きねぇから弁当持って来て貰ったんだが

起こそうにも全く起きねぇんで先に弁当食った。」

浦風 「あはは…」

政一 「…如何だ?多少はマシになったか?」

浦風 「うん…有難う。」

政一 「お前が良くなりゃ其れで良い…」

ー食堂 06:00ー

鳳翔 「あぁ、起きたんですね!!」

浦風 「済まんなぁ、起きれんで弁当食いそびれたわ…」

鳳翔 「えっ…じゃあ御弁当の中身は…」

政一 「俺が食った。冷めてても美味かったぞ。」

鳳翔 「良かったぁ…で、弁当箱は?」ニコッ

政一 「ほい、部屋で軽く洗っといた。」

鳳翔 「…あぁ、有難う御座います。」

政一 「…素饂飩、頼めるか?」

浦風 「ウチきつね!!温かいの!!」

鳳翔 「はい、少し待ってて下さいね。」


ー第三章 盗み呑みの代償ー


ー入渠場 08:00ー

明石 「政一さん、御早う御座……浦風ちゃんも一緒?」

政一 「離れたくないと言うのでこうなった。」

浦風 「…えへへ……」ギュゥゥゥ

明石 「…あっまあまのラブラブですね……」

政一 「不安なのさ、色々と…大鯨他三名の状態は?」

明石 「ザラ級御二方は損傷軽微の為私が担当…長波さんが

中破で入渠…先程上がられました。大鯨さんは大破して

いた為修復剤を利用し、現在は休憩中です。」

政一 「…そうか。」

明石 「御話されますか?」

政一 「…少しな。」

ー入渠場内休憩室 08:10ー

政一 「…四人に話が有る。」

ポーラ 「そ〜なんですかぁ〜?」ヒック

政一 「…此奴酔ってんのか!?昨日の今日だぞ!?」

ザラ 「済みません、ポーラは何時もお酒が大好きで…」

政一 「…明石、酒保の酒確認しろ!!」つ無線機

[政一さん!?丁度其の件に関して報告が!!]

政一 「…まさか減ってるとは言わねぇだろうな?」

[其れが焼酎に日本酒、ウイスキーに手作り梅酒も、全部

減ってるんです!!ワインに至っては全滅です全滅!!]

政一 「…そうか……」

[一体誰がこんな事を!?]

政一 「今目の前に酒を盗み呑みした犯人が居る。」ギロッ

ポーラ 「美味しいれすぅ…」グビグビ

ザラ 「あぁ…終わったわ……」絶望

[えっ?いやいや昨日の今日で酒を飲む人なんて…あっ!?]

政一 「居るだろう?何時も酒の事しか考えてない阿呆が。」

[…政一さん、其奴の酔いが覚めるまで締めてて下さい。]

政一 「了解。」ブツッ

大鯨 「あ、あの…」

政一 「悪いが質問は後だ…先ずは此奴を…」ガタッ

ポーラ 「あれぇ?如何したのぉ?」

政一 「打っ飛ばす!!」バコッ!!

ポーラ 「ギャン!?」ドサッ

浦風 「おぉ、綺麗に鳩尾に入ったな。」

ポーラ 「痛い…痛い……」

政一 「終わりだと思うなよ…」ガシッ

ポーラ 「え…」

政一 「お前の!!」ギチッ

ポーラ 「痛い!!」

政一 「酔いが覚めるまで!!」ギチチッ

ポーラ 「痛い痛い!!」

政一 「締めるのを辞めない!!!!」ギチギチギチィ!!

ポーラ 「あぎゃあぁあぁあああああ!?」

ザラ 「…此処は地獄だわ……」

長波 「……自業自得だな…」

大鯨 「あぁ…ポーラさんが……」

ー10:00ー

ポーラ 「……ぁ…」放心状態

ザラ 「本当に御免なさい……」土下座

政一 「…酒代は払って貰うからな……特に梅酒の分。」

長波 「異論無し。」

大鯨 「あの、此処は何処何ですか?」

政一 「…関西は大阪湾から直線距離で約百粁地点に有る

深海棲艦の本拠地だ。一応は陸の上だぞ。」

大鯨 「し、深海棲艦の本拠地!?」

長波 「其れは本当なのかい!?」

政一 「あぁ。」

ザラ 「ポーラ、起きて!!」

ポーラ 「うぅ…如何したの?ザラ姉さん…」

ザラ 「私達は敵の拠点に居て、貴方は敵の酒を飲んだの!!」

ポーラ 「……嘘でしょ!?」

ザラ 「こんな嘘吐かないわよ!!」

ポーラ 「本当なの!?」

政一 「おう。」

ポーラ 「……ヤバい…殺される……」

ザラ 「この馬鹿!!」

政一 「姉妹喧嘩は後で他所でやってくれ!!」


ー第四章 政一だからこそこう出来るー


政一 「はぁ…続き言うぞ……」赤疲労

政一 「一応そこらの鎮守府よりは良い設備を揃えてるから

大鯨の様に死に掛けの奴も治せるが…死ぬ奴は死ぬから、

結局運次第だ。運が良い奴は助かるし運が悪けりゃ死ぬ。」

大鯨 「……」

ザラ 「…助からなかった人は今まで何人程?」

政一 「数え切れねぇよ…其れに目の前で二人死んだ。」

ポーラ 「…二人……死んだ?」

政一 「…戦争ってのはそういうモンだ。」

ザラ 「……」

政一 「ウチは深海棲艦と艦娘を束ねてんだよ…で、俺は

数ヶ月前まで指揮を執ってたが今は退役して艤装の調整や

装備新造、皆のしたい事をさせてあげる為に動いたりと

裏方として動く事の方が多いな。」

長波 「…そうなのか……」

コンコン

政一 「ん?」

チャッ

北方棲妹 「おい、政一。」ヒョコッ

ザラ 「北方棲妹!?」

大鯨 「ししし深海棲艦!?」

北方棲妹 「弾薬上がったぞ、徹甲弾の方。」

政一 「そうか、通常弾も頼む。」

北方棲妹 「もう取り掛かってる、じゃ。」バタン

政一 「…今ので分かったろ?」

ポーラ 「…はい……」

政一 「お前達には酒代分は働いてもらうぞ。」

ザラ 「うっ…分かりました……」

政一 「……川内、気配は隠せ。」

ザラ 「へ?」

川内 「もう…政一相手だと何にも出来ないよ……」チャッ

長波 「居たのか!?」

川内 「はい、昨日の夜戦。」

政一 「……増えてるな、対策が必要か…」

川内 「かもねぇ…」

政一 「これ真衣と早紀に持ってけ。」

川内 「了解!!」ダッ

政一 「……で、響は何か用か?」

響 「いや、野次馬に来ただけだよ。」にゅっ

政一 「何も面白い物は無いぞ…不知火、報告。」

不知火 「食糧ですが、肉の消費が激しく在庫が粗無くなり

食堂運営に支障が出ています。」

政一 「高速戦艦と巡洋艦で買出し、冷庫持って行け。」

不知火 「了解。」

政一 「……何か言いたげだな?」

長波 「…此処ってアンタが死んだら崩壊しねぇか?」

政一 「一昨日死んで昨日生き返ったが五日前から崩壊が

始まってたらしいわ、自殺志願者が特に多かったらしい。

ヤケ酒する奴も居たらしいが俺はよく知らん。取り敢えず

今の所は安定してるが弥生が自殺を止めて左腕に被弾。」

ポーラ 「……」

響 「やっぱり此処は政一が居ないと崩壊するね…」

政一 「お前達が俺に依存してるからだろうに…」なでなで

浦風 「……見捨てんといて…」ギュゥゥゥ

政一 「見捨てないから締め付けないで痛い痛い…」

ポーラ 「…ザラ姉さん、ポーラ怖いです……」

ザラ 「ポーラ、絶対にあの人には逆らわないで。」

長波 「…あの人だからこそこう出来るんだな。」


ー第五章 死者と不安ー


ー13:00 談話室ー

政一 「……」

浦風 「……」ギュゥゥゥ

麗奈 「……」ギュゥゥゥ

加賀 「矢張り落ち着きます…」ギュムゥゥゥ

政一 「……」

長門 「いや、何か言ってくれ…」

政一 「…何も言えん。」

麗奈 「寂しかったよ…」

政一 「……御免…」

北上 「……」フラッ

政一 「……おいで、北上。」

北上 「……」ボスッ

政一 「…御免な。」

北上 「うぅ…うぁぁぁ…」ボロボロ

長門 「……」

政一 「…分かるだろう?何も言えんのだよ。」

ー14:00ー

夕立 「ぽい…」ギュゥゥゥ

時雨 「……」ギュッ

球磨 「…クマ……」ギュゥゥゥ

政一 「……」

早紀 「……」ギュッ

政一 (俺はもう動けないな…)

ー16:00ー

鳳翔 「…少しだけ、甘えさせて下さい……」ギュッ

龍飛 「…私でも、甘えたい時は有る……」ギュゥゥゥ

瑞鳳 「置いて行かないで…」ギュッ

政一 「……」なでなで

ー17:00ー

シャル 「……」ギュムゥゥゥ

龍田 「……」ギュッ

初雪 「……」ギュゥゥゥ

初霜 「…離れたくないです……」ギュゥゥゥ

南方棲戦姫 「仕事終わった…甘えさせて……」ギュゥゥゥ

政一 「……」

長門 「…常に誰かが抱き着いているな。」

暗闇 「皆依存してるからね…」

早霜 「ソウデスネ…」ジトッ

赤城 「ふふっ…あの方は大人気ですね。」

蒼龍 「そうだね。」

飛龍 「…あ、雲龍さんだ。」

雲龍 「こんにちは…こんばんはの方が良いかしら。」

長門 「こんばんは、何か用か?」

雲龍 「えぇ…少しね。」

ー18:00ー

雲龍 「ふぅ…」ギュムゥゥゥ

宗谷 「……」ギュッ

川内 「はぁ…落ち着くぅ……」ギュゥゥゥ

那珂 「アイドルも甘えたいんだよ…」ギュゥゥゥ

神通 「……落ち着きます…」ギュッ

政一 「……」

ー19:00ー

朧 「……」ギュッ

曙 「…有難う……」ギュッ

潮 「……」ギュムゥゥゥ

漣 「……」ギュゥゥゥ

文月 「ふみぃ…」ギュッ

政一 「……」

ー20:00ー

政一 「終わったか…」フラッ

長門 「…政一。」

政一 「……お前もか…」

ー政一自室 20:30ー

長門 「……」ギュゥゥゥ

政一 「……」なでなで

長門 「…政一……私は不安なんだ……」

政一 「…俺に何が出来る?」

長門 「夜戦…」

政一 「…そうか……なら、夜戦しようか。」

長門 「…うん。」

ー三月八日 06:00ー

長門 「…有難う。」

政一 「構わない。」

長門 「…愛してる。」

政一 「俺もだよ、長門。」


ー第六章 陸軍襲来ー


ー食堂 06:43ー

政一 「あ?船?」ズルズル

長門 「あぁ…陸軍船だと思う。」

政一 「……」ズルズル

長門 「如何すべきだろうか…」

政一 「俺が出る、器は頼んだ。」コツコツ…

長門 「あっ……政一の器を私が戻せと…」

ー海岸 07:00ー

?? 「……」ザッ

陸軍兵 「今日から此処が貴殿の職場だ。」

?? 「…某の……」

陸軍兵 「…健闘を祈る。」

?? 「はっ…」

ー07:10ー

政一 「…船は行ったか……貴方は?」

??→及川 「某は陸軍所属一等兵、及川雅之であります。

本日付で諫田政一海軍元帥の配下となります。」ビシッ

政一 「あ?」

及川 「…何か不備が有りましたでしょうか?」

政一 「俺が海軍元帥?戦死扱いの筈だが…」

及川 「某は指揮権を大将に譲り渡し此処に移動したと…」

政一 「…となれば[押し付け]か、何かやったろ?」

及川 「…其れは……」

政一 「俺は退役軍人だ、無礼講で構わん。」

及川 「…以前、陸軍将校の不祥事を調べておりました。」

政一 「そうか、触れちゃいけねぇトコに触れたのか。」

及川 「…そうでありますな……」

政一 「まぁ、此処は女の園だ…セクハラだけはすんなよ。」

及川 「はぁ…」

ー執務室 08:00ー

政一 「おい、陸軍兵が来たぞ。」

ハンス 「はぁ?」

ハイン 「事務の方でしょうか?」

浅葱 「少しは負担が減ると良いのですが…」

白鷺 「おい表、精算如何やっても合わねぇぞ!?」

政一 「この経費、報告漏れてたらしいぞ。」バサッ

白鷺 「こ、こんなにかぁ!?」

政一 「其れ計算に入れりゃ合うだろ…」

及川 「…男しか居りませぬな。」

政一 「勘違いしてるから言っとくが此処の男はお前含めて

今此処に居る六人で終わりだぞ…後は女しか居ねぇ。」

及川 「…は?」

早紀 「其処邪魔っすよ…」

真衣 「あ、政一さん御早う御座います!!」

及川 「あ、これは失敬…」サッ

早紀 「…白鷺さん、如何したっすか?」

白鷺 「申告漏れがこんなに有りゃ誰でもこうならぁな…」

早紀 「うわぁ…さっさと取り掛かるっすよ…」

浅葱 「自分も手伝いますから!!」

叢雲 「報告書上がったわよ…秘書艦居ないの?」

ハイン 「今日の秘書艦は…加賀さんと赤城さんですね。」

江風 「…加賀から伝言だ。」

叢雲 「如何したの?」

江風 「[赤城が酒で潰れたから今日は代理を送ります]と。」

ハイン 「…其れは……」

政一 「赤城は一割減給だな…酒で潰れるとは……」

江風 「致し方無かろう…減給の件伝えて来る。」

政一 「頼んだ。」

及川 「…元帥殿?」

政一 「だから言ったろ?[女の園]だと。」

中枢(深) 「マサイチ?」ニュッ

及川 「深海棲艦!?」

中枢(深) 「ショクドウシマッテルンダケド?」

政一 「食堂開けて欲しけりゃ潜って海鮮でも採って来い。

この頃人員過剰で食費が昔の二倍になってんだよ。」

中枢(深) 「…ワカッタ、ミンナデトッテクル。」

政一 「おう、後は任せる。」

及川 「……」

政一 「此処でセクハラしようとすりゃ即蜂の巣だぞ。」

及川 「き、気を付けるであります…」


ー第七章 巫女と死人ー


ー二日前 大阪湾 23:00ー

?? 「……」

神主 「御主を捧げる事で少しでも世が救われる事を祈る。」

?? 「はい…」

神主 「…では、行って参れ。」グッ

?? 「行って参ります…」ギシッ

ー三月八日 海岸 09:49ー

及川 「…此処は本当に女の園でありますな……む?」

?? 「……」気絶

及川 「…死んではいないでありますな。」

政一 「ん?あぁ、ル級か…ん?」

及川 「……深海棲艦とは思えないであります…」

政一 「…取り込まれたクチか……」

及川 「…如何するでありますか?」

政一 「取り敢えず運ぶぞ。」

ー医務室 15:04ー

?? 「…あれ?私…襲われて、死んだ筈……」

真琴 「あ、起きた。」

雪菜 「ちょっと待ってて、兄さん呼んで来る。」

?? 「…身体が…青い……何で…」

政一 「起きたか。」スッ

?? 「男の人!?」ビクッ

政一 「…まぁ失礼な奴だな……一応は医者だぞ。」ギシッ

?? 「…私は一体……」

政一 「身体はル級、中身は人間時代の引き継ぎか…」

?? 「…ル級?」

政一 「食われたか、或は取り込まれたか…」

?? 「…そうだ、御守……御守何処?」

政一 「アンタが探してんのはこの写真か?」つ写真

?? 「あっ…私の御守……」

政一 「横に居るのは神主か?」

?? 「はい…優しい方でした。」

政一 「お前は巫女だな…人柱か何かにされたか?」

?? 「…私の身を使い、世を平和にと……」

政一 「…巫山戯た事を…何の為の海軍だと思ってる……」

?? 「…あの、私は……」

政一 「其の身体では先ず戻れないな、殺される。」

?? 「……殺、される…」

政一 「此処で過ごすか、彼岸に行くか…如何する?」

?? 「…私は、生きます!!」

政一 「そうか…なら面倒は見てやる。」

??→美結 「あの、私飯島美結って言います!!」

政一 「…諫田政一だ、宜しく頼む。」パタン

美結 「…諫田政一さん……」

真琴 「おや?ほの字かなぁ?」ニヤニヤ

美結 「ふぇ!?」

雪菜 「反応が可愛いね…私隼見雪菜って言うの。」

美結 「あ…どうも……」

真琴 「私は隼見真琴。もう直ぐ[諫田真琴]になるけど。」

美結 「え?」

真琴 「私、政一と結婚するんだ。」

美結 「…結婚?」

真琴 「うん…こんな姿だけどね。」

球磨 「邪魔するクマー。」

雪菜 「あ、球磨さん。」

球磨 「おわぁ、戦艦級勢揃いクマ…」

美結 「…戦艦?」

球磨 「あぁ、知らないクマ?アンタの見た目は戦艦ル級。

簡単に言えば敵戦艦まんまクマ。」

美結 「…敵、戦艦?」

球磨 「まぁ、此処は深海棲艦も居るから普通に溶け込む

筈クマ、気にしなくても別に良いクマよ?」

美結 「…うん、有難う。」

球磨 「あ、そうそう…一つ教えてやるクマ。」

美結 「へ?」

球磨 「此処では政一を惚れさせた奴が権力を握るクマ…

特にケッコンカッコカリでは無い結婚(ガチ)をした者が

実質的に此処の頂点に立てるクマ。」

美結 「…でも、(ガチ)の座はもう埋まってる筈だけど……」

球磨 「もう(ガチ)は六人位は居るクマ。」

美結 「ふぇ!?」

球磨 「私はカッコカリだから鳳翔さんが怖いクマ…」

美結 「……」

球磨 「兎に角、自由に動きたいなら惚れさせるのが一番

早かったりするクマ…まぁ自分次第クマね。」

美結 「…分かりました、頑張ります!!」

球磨 「うん、頑張るクマ。」


ー第八章 疲れー


ー談話室 19:22ー

政一 「……」ぐでー

球磨 「クマァ…」ぐでー

多摩 「ニャァ…」ぐでー

北上 「はぁ…」ぐでー

大井 「あぁ…」ぐでー

木曾 「うぁ…」ぐでー

加賀 「…流石に体力が尽きました……」ぐでー

長門 「…何もやる気が起きない……」ぐでー

早霜 「しんどい…」ぐでー

江風 「……」ぐでー

浦風 「アカン…やる気起きん…」ぐでー

あきつ丸 「…駄目であります……」ぐでー

日向 「…干し人間が十二人か……」頭抱え

早紀 「疲れまくってるっすねぇ…」頭抱え

暗闇 「また倒れたら如何する気なのよ…」頭抱え

望月 「めっちゃぐでってるね…」

弥生 「…再起動、して来る。」

早紀 「再起動っすか?」

弥生 「…確りして。」ギュゥゥゥ

政一 「……」ギュゥゥゥ

望月 「おぉ、抱き返した。」

弥生 「…御部屋、戻ろう?」

政一 「……」スクッ

日向 「立ったな。」

政一 「……」タッタッタッ…

暗闇 「駆け足で行ったわね…」

弥生 「…再起動完了、行って来る。」タッタッタッ…

ー政一自室 20:00ー

政一 「……」

弥生 「……」

政一 「……」ギュゥゥゥ

弥生 「これじゃ動けないよ…腕も痛いし……」

政一 「……離れたくない…」ボソッ

弥生 「……如何したの…政一らしくないよ…」

政一 「…偶には仮面を取っても良いだろう?」

弥生 「…そうだね……」

政一 「…お前を抱いていると安心する……」

弥生 「私で良いの?」

政一 「お前が良いんだよ…」

弥生 「…分かったよ。」

政一 「…有難う……」

ー同刻 屋根裏ー

那珂 「…政一が故障したかぁ……」

川内 「弥生に任せてれば大丈夫だよ。」

神通 「そろそろ戻りましょうか。」

ー政一自室 23:00ー

政一 「……」zzz

弥生 「……」zzz

白鷺 「はぁ…故障起こすなら寝ろっての……」

ー政一は偶にこうなるー


ー第九章 政一+眼鏡=理性五割増ー


ー三月九日 06:00 談話室ー

政一 「……」ズズッ

弥生 「……」ズズッ

ー政一装備ー

ブラックコーヒー

蒼縁眼鏡

軍用帽子

長袖春服

護身用拳銃

蒼刀青鷺

黒刀黒鷺

ー弥生装備ー

砂糖入りコーヒー

長袖春服

指輪

十二糎単装砲

政一 「…腕は大丈夫か?昨日は相当強く抱き締めたが…」

弥生 「…痛いけど、大丈夫。」

政一 「済まない…」

弥生 「良いの…この指輪が私の気持ちの証明だから。」

政一 「…そうか……」

長門 「…うおっ!?政一!?随分と起きるのが早いんだな!?」

政一 「まぁな…」

長門 「……ん?眼鏡なんて掛けてたか?」

政一 「いや、普段はコンタクトレンズだ。」

長門 「視力が悪いのか!?」

政一 「無いと見えないとまでは言わんがな…」

明石 「あ、御早う御座います。」

政一 「ん、御早う…」E.眼鏡

明石 「うわっ…格好良いですね!!眼鏡似合ってます!!」

政一 「…一応医療器具だがな……」

明石 「伊達眼鏡なんて持ってたんですね!!」

政一 「は?」

長門 「明石、コレは度が入ってるらしいぞ。」

明石 「あ、そうなんですか?」

政一 「…予備の方は度が入ってないけどな。」

弥生 「…予備、貸して下さい。」

政一 「ん?別に構わんが…何故?」つ予備眼鏡

弥生 「…ほら、お揃いですよ。」E.眼鏡

明石 「はわっ…可愛い!!政一さんもう一本有ります!?」

政一 「…昔使ってたのなら……」つ予備眼鏡

明石 「皆に掛けて貰いましょう!!」

政一 「……はぁ!?」

ー06:30ー

叢雲 「……私は自前の持ってるけど…」E.眼鏡

加賀 「…良いですね。」E.眼鏡

明石 「矢張りクールビューティには眼鏡が合いますね!!」

政一 「…だろうよ。」

ー06:59ー

電 「…似合いますか?」E.眼鏡

ぷらずま 「…私のは自前の物なのです。」E.眼鏡

雷 「…如何かしら?」E.眼鏡

明石 「この子達もまた似合いますね。」

政一 「…だな。」

ー07:18ー

暁 「…眼鏡なら偶に掛けてるのに……」E.眼鏡

響 「私はあまり好かないな。」E.眼鏡

明石 「響ちゃん似合ってる!!」

政一 「…好かないなら掛けなくても良いぞ。」

響 「……でも、政一が好きなら…掛けても良いかな。」

政一 「お前が好かないなら掛けない方がいい。」つ眼鏡

響 「そうか…分かった。」

ー07:22ー

日向 「…如何だ?」E.眼鏡

長門 「…私も掛けてみたが…似合うか?」E.眼鏡

明石 「いやぁ、御二人も似合いますね。」

政一 「似合ってるぞ。」

長門 「…悪くないな。」

ー07:34ー

早紀 「……」E.眼鏡

真衣 「……」E.眼鏡

政一 「…如何だ?」

早紀 「眼鏡は嫌いっすよ…」

真衣 「私もです…」

政一 「そうか、外して構わんよ。」

明石 「ちょ!?」

政一 「明石にはこれ以上付き合い切れん。」

明石 「待って下さい、もっと見たいです!!」

政一 「早紀、此奴の首切れ。」

早紀 「了解っす!!」つ解雇通知書

明石 「ご、御免なさい!!」

政一 「…弥生、行くぞ。」

弥生 「うん。」E.眼鏡

明石 「……」

早紀 「そろそろ仕事行くっすよ!!」

真衣 「うん。」


ー第十章 政一+怒り=殺意十割増ー


ー市街地 10:48ー

弥生 「…凄い人。」

政一 「此処は混むからな…ん?」

[刀剣類取扱店]

政一 「俺は入るが…弥生は待ってるか?」

弥生 「うん、行ってらっしゃい。」

政一 「直ぐに戻る。」

カランカラン…

弥生 「……」

チャラ男 「お姉ちゃん可愛いね、一緒に遊びに行こうよ。」

ヤンキー 「随分と可愛いじゃねえか、遊ぼうぜ。」

弥生 「え?いや、結構です…」

チャラ男 「良いじゃん、暇なんでしょ?」

弥生 「いえ、人を待ってるので…」

ヤンキー 「そんなの俺達を見りゃ逃げるだろ?」

チャラ男 「退屈しないよ、ほら行こうよ!!」

弥生 「あの、本当に大丈夫です。」

ヤンキー 「良いじゃねぇか、行こうぜ。」

チャラ男 「良いクスリ知ってるんだぜ。」

弥生 「嫌です!!」

ヤンキー 「はぁ?」

チャラ男 「行こうよ!!」グイッ

弥生 「辞めて!!離して!!」

ヤンキー 「良いから来いって!!」

弥生 「政一さん助けて!!」

チャラ男 「其の政一ってのが待ち人か?」

ザッ

ヤンキー 「どうせ来ねぇって!!来い!!」

ザッ

弥生 「嫌!!助けて!!」

ザッ

チャラ男 「この…来いっての!!」グイッ

ガシッ

チャラ男 「…あ?」クルッ

政一 「……私の妻に何か御用ですか?随分と手荒な事を

されている様に見えますが…御話を御聞かせ願います。」

弥生 「政一さん!!助けて下さい!!攫われそうなんです!!」

ヤンキー 「あぁ?」

チャラ男 「嘗めてんじゃねぇぞコラ!!」ブンッ

バキッ!!

弥生 「痛い!!」

政一 「……」ギロッ

ヤンキー 「おうおう如何したんだ急にガン飛ばしてよ。」

チャラ男 「次は手前だ!!」ブンッ

パシッ

チャラ男 「へ?」

政一 「お前達は私を怒らせた…死ぬ覚悟は出来たか?」

ヤンキー 「うっせぇオラァ!!」ブンッ

バコッ!!

ヤンキー 「痛え!!」

政一 [お前達は軍人を怒らせた…人を殺す事に躊躇いを

一切持たない軍人をだ……覚悟しろ、生きては帰さん。]

チャラ男 「はぁ!?軍人!?」

ヤンキー 「…やってやんよ……」つナイフ

政一 [来るなら来い、一斬りで黙らせてやる。]つ黒刀黒鷺

ヤンキー 「上等だよ…ウラァ!!」ビュッ

ズバッ!!

ドサッ

政一 […遅いわ。]ブンッ

チャラ男 「ひっ…人殺しだ!!警察!!」

政一 [通報する暇等与えん、死ね。]ズバッ

チャラ男 「ガッ…」ドサッ

通行人1 「ひ、人殺しだ!!」

通行人2 「誰か通報してくれ!!」

政一 「…帰るぞ、コレでは何も出来ん。」

弥生 「あ…はい!!」

ー12:00 警察署ー

警官 「困るよ…人を斬り殺すなんて……」

政一 「何だ?弥生の艦砲で撃ち殺せと?」

警官 「え?いや、そういう意味じゃ…」

政一 「艦娘に手を出す輩を提督が殺して何が悪いんだ?」

警官 「うっ…其れは…」

政一 「…貴方も、死にたいのですか?」

警官 「…我々は軍事不介入……どうぞお帰り下さい。」

政一 「どうも。」

ー13:00 海上ー

弥生 「…御免なさい。」

政一 「良い…私も悪かった。」

弥生 「…また今度、御出掛けしましょう。」

政一 「…あぁ……何時かまた、な。」


ー第十一章 政一と扶桑型ー


ー18:40 医務室ー

真琴 「政一、私達は何時外に出られるの?」

政一 「…別に出たけりゃ出て良いぞ。」

雪菜 「えっ…良いの?」

政一 「俺は一度も[此処から出るな]とは言ってない。」

美結 「…良いんですか?」

政一 「束縛はしない方針なんでね…」

Prrr…Prrr…

政一 「もしもし。」

[政一さん、扶桑さんが浜に!!]

政一 「…今向かう、待ってろ。」ピッ

ー19:10 砂浜ー

明石 「政一さん、扶桑さんです。」

扶桑 「…御初に御目に掛かります、提督……扶桑型戦艦、

姉の扶桑です……あの、御願いが有るのですが…」中破

政一 「…貴女に対し二つ言いたい。」

扶桑 「…何でしょうか?」

政一 「一つ、口調が重苦しい。俺は退役軍人、上の立場に

居る人間じゃねぇ。二つ、願いは聞くだけ聞いてやるから

取り敢えず全部言え、叶えられる物は叶えてやっから。」

扶桑 「分かりました…御願いは二つ有りまして……一つが

此処で私に働かせて欲しいという事…もう一つが山城を

探して欲しいという事です…御願い出来ますか?」

政一 「…分かったが…この暗さは探照灯が要るな……」

川内 「呼んだ?」シュッ

政一 「川内、探照灯使って山城探せ。」

川内 「了解!!」ペカー

政一 「…で、着任したいって言ったな?何故この浜に態々

流れ着いたんだ?別にドックでも工廠でも良いだろ?」

扶桑 「…如何いう意味ですか?」

政一 「アンタはウチの艦隊に入って死にたい…そう願って

いるような気がしてな。山城を探せっつう願いも自分が

死んだ後の妹の心配をしている様に俺は思えるんだ。」

扶桑 「…当たらずとも遠からず……ですね。」

政一 「悪いが、ウチに入るなら死なせねぇからな。」

扶桑 「…私を運用するのですか?」

政一 「使える物は親までも、だ。とことん使ってやる。」

扶桑 「…私は、不幸型ですよ?」

政一 「不幸も糞もへったくれもねぇよ、死人の集う艦隊に

入りゃお前の不幸体質なんざ軽い部類にしかならねぇよ。

ウチじゃ死んだり捨てられたり殺されたり、そんな奴等が

うじゃうじゃ居る。死んでもねぇのに不幸と言うな。」

扶桑 「……」

政一 「…今ならまだ引き返せる…聞くのはこれで最後だ。

お前は死人の集うウチの艦隊に入るのか?」

扶桑 「貴方なら、私の不幸も吹き飛ばしてくれそうね…

戦艦扶桑、貴方の為に精一杯頑張りますね。」

政一 「…言質は取ったからな、後で泣き言言うなよ。」

扶桑 「えぇ…言いませんとも。」

ー20:27ー

川内 「政一、居たよ!!」

政一 「よし、今度ボーナスやる。」

山城 「……」中破

政一 「…山城だな?身柄、預かるぞ。」

山城 「不幸だわ…扶桑姉様と離れ離れになるなんて…」

政一 「お前の姉は先に入渠してる。」

山城 「へ?」

川内 「汗かいちゃったな…」

政一 「風呂入って来い、汗臭いと嫌われるぞ。」

川内 「うん、行って来る。」タッタッタッ

山城 「…良いの?本当に?」

政一 「この手の嘘は嫌いだ。」

山城 「扶桑姉様も、居るのね?」

政一 「扶桑がお前を探せと言った。」

山城 「…扶桑型戦艦、山城でふ……」

政一 「……」

山城 「……」///

政一 「……諫田政一、退役軍人だ。宜しく頼む。」

山城 「はい…」

政一 「さて、入渠場に行くか…こっちだ、着いて来っ!?」

ズザァ!!

政一 「……」砂塗れ

山城 「……」

政一 「……これで御相子だな?」目逸らし

山城 「…えぇ。」

政一 「…気を付けて進むか。」

山城 「そうね。」


ー第十二章 重い女と重い男ー


ー三月十日 入渠場 05:00ー

扶桑 「…改めて、扶桑です。宜しく御願い致します。」

山城 「山城よ。宜しく頼むわね。」

政一 「諫田政一だ、退役軍人だが一応纏め役だ。」

山城 「提督じゃない人がトップなのね…」

扶桑 「貴方は指揮を執られないのですか?」

政一 「指揮を執るより戦線で暴れる方が好みなのでな。」

扶桑 「まぁ…」

政一 「で…部下が指揮権を持ってるから会ってくれ。」

扶桑 「分かりました…でも、私は重い女ですよ?」ニコッ

政一 「愛情の重い男に其れを言うか…本気なんだな?」

扶桑 「えぇ、私の恩人ですもの…身も心も全て貴方に。」

政一 「そこまで言うなら覚悟しろ、俺は重いからな。」

扶桑 「重い女に其れを言いますか?」

政一 「ふっ…お返しさ。」

扶桑 「あら、一本取られてしまったわ。」ニコッ

山城 「扶桑姉様?」

扶桑 「…私やっぱりあの人が好きなんだわ……」

山城 「…山城もです。あの人は優しい人ですね。」

扶桑 「前の提督とは全然違うのね…」

山城 「…彼奴はもう忘れましょう?」

扶桑 「そうね…」

ー06:48 談話室ー

時雨 「…で、僕は怒ったんだよ……」

満潮 「其れは怒って当然よ…あら?」

扶桑 「時雨…居たのね。」

山城 「満潮も居たのね、良かったわ。」

時雨 「扶桑!!山城!!」

満潮 「あ、アンタ達何時此処に来たのよ!?」

扶桑 「昨日、ちょっと有ったのよ。」

山城 「…西村艦隊の悲劇、もう二度と起こさせないわ。」

叢雲 「……」

時雨 「あ、叢雲。」

叢雲 「…元気そうで何よりね。」

時雨 「うん。」

政一 「叢雲、来い。新型魚雷管の試験手伝え。」

叢雲 「ん、分かったわ。」

扶桑 「…私も良いですか?」

政一 「来たけりゃ来い。」

ー07:22 工廠ー

政一 「五連装魚雷発射管を元に六連装化した物だ。」

叢雲 「…重いわね……駆逐艦じゃ扱えないわ。」

政一 「あくまで射出試験だ、運用試験じゃない。」

叢雲 「…圧が弱いわ、発射出来ないわよ。」

政一 「…となれば強度向上と軽量化、空圧強化が課題か。」

叢雲 「そうね…付き合うわ。」

扶桑 「御一緒させて下さい。」

ー18:44ー

政一 「…思い切って七連装にしてみたが。」

叢雲 「…重さは問題無いわね……」

バシュウッ

バココココーン!!!!

扶桑 「うっ…威力問題有りません……」

叢雲 「…量産出来るかしら?」

政一 「…可能ではあるが予算不足は否めない。」

叢雲 「ならこの魚雷発射管は重雷装艦限定配備で暫くは

耐えるしか無さそうね…」

政一 「だな…扶桑、有難う。直ぐに入渠してくれ。」

扶桑 「いえ、御役に立てて光栄です。」

ー22:00 医務室ー

政一 「……」zzz

真琴 「…疲れてるみたい。」

美結 「私も…お休みなさい。」

雪菜 「…お休みなさい。」


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