提督 「はぁ!?新州新宮へ行け!?私が!?」卯月「徒桜編…です。」
提督 「はぁ!?新州新宮に行け!?私が!?」の第三部。
シリーズ四作目となります。
[準急無差別隊]を結成した準急が徒桜鎮守府と周辺を
要塞化してドタバタやります。
殺る時は殺る人と周囲の人とのやり取りもあります。
(まぁ、殺す割合の方が高いけど…)
取り敢えず始めましょう…
諸注意は第一作をチェック。
ー第一章 逆らう者は…ー
準急 「…今日から徒桜に居るから。」
卯月 「急ですね…」
準急 「いいから、退いて。」
卯月 「はいはい…」
川内 「あれ?準急さんじゃん…何で居るの?」
準急 「…提督が建造したのか?」
川内 「ううん、沈んだの。」
準急 「…他所のか。」
川内 「神通と那珂も居るよ?」
準急 「そうか…」バタン
川内 「…何かあったのあの人?」
卯月 「あったみたいです…」
閻魔 「あの…」
卯月 「準急なら向こうですよ。」
閻魔 「あ、有難う御座います…あら?」
R提督 「……準急は何処だ?」
卯月 「さぁ…外に居るんじゃないですかね?」
R提督 「…貴様の言葉は信用出来ぬ。」
準急 「……何の用だ?」
R提督 「貴様が裏切ると言うなら、私は攻めるぞ。」
準急 「宣戦布告か…嫌いじゃねぇな。」
R提督 「我々の艦隊は駆逐棲姫にも勝てるのだ!!!!」
R提督 「貴様如きに負ける訳が無い!!!!」
R提督 「今のうちに降伏宣言しておいた方が
準急 「ほざくのも大概にしろ…」ギロッ
暁 「準急、荷物置いて来るわ。」
準急 「おう。」
R提督 「貴様…そんなに彼奴が大事
準急 「其の喧しい口を閉じろ!!!!」ギロッ
R提督 「…」
準急 「死ぬか逝くか殺られるか…どうする?」チャキッ
R提督 「……今日は退くとしよう。」
準急 「ならサッサと帰んな…」
R提督 「…覚えてろ……」ザッザッザッ…
準急 「さて…ほら、手分けして荷解きするんだよ!!!!」
嫁ーズ 「はーい。」
準急 「連携もへったくれも無いね…」
あかつき 「大丈夫?」
準急 「あかつき、お父さんもお母さんも大丈夫だよ。」
あかつき 「よかった…あかつき、心配してた。」
準急 「そうか。」
じゅんきゅう 「親父、ほのぼのしてねぇで手伝えよ!!!!」
準急 「分かってるよ。今行く。」
ー第二章 準急に押し付けられた美人さんー
ー七月三十日 09:49 応接間ー
準急 「…はぁ?」
I元帥 「いやはや、私には手に負えんのだよ…」
準急 「…元帥、面倒だからと押し付けている訳では……」
I元帥 「っ!?」ギクッ
準急 「…図星ですか……此方にも限界があるんですよ?」
I元帥 「いや、今回ばかりは私にもだな…」
準急 「兎に角、其方でも受入、頼みますよ?」
I元帥 「は、はい……」
準急 「で、どういう症状なの?」
I元帥 「男性恐怖症です…」
準急 「そういう事はサッサと言えよ!!!!」Prrr…
暗闇 [どうしたの?]
準急 「男性恐怖症一名、至急応接間!!!!」
暗闇 [了解!!!!]ブツッ
コンコンコン
準急 「どうぞ。」
三隈改 「準急さん、御手紙ですわ…あら?」
三隈 「!?」ビクッ
三隈改 「まぁ…」
準急 「三隈…」
三隈改 「これは…移籍ですか?」
準急 「…三隈、C提督鎮守府へ移籍を頼む。」
三隈改 「はい、分かりましたわ。」パタン
最上改 「準急、三隈が移籍ってどういう事だい!?」バン
準急 「…この子の面倒を見るのでな。」
三隈 「…」ビクビク
最上改 「…僕も三隈について行くよ。良いよね?」
準急 「あぁ、言われなくてもそうする予定だったよ。」
最上改 「…理由を聞かせてくれるかい?」
準急 「お前達は二人で一つ…違うか?」
最上改 「…成程、分かってたんだね。」
準急 「ほれ、荷物まとめな?遅れるぞ?」
最上改 「そうだね…行ってくる!!!!」バタン
準急 「……」
三隈 「あ、あの……私、邪魔ですよね?」
準急 「…誰も邪魔だなんて言ってねぇよ。」
三隈 「……私、生きたいですけど…邪魔だったら…」
準急 「迷ってるな?お前……」
三隈 「!?」
準急 「迷うなら生きろ、死ぬよりマシだ。」
三隈 「……はい。」
準急 「俺が怖いなら直接は関わらない。」
三隈 「!?」
準急 「提督も直接指示を出さないようにして貰う。」
準急 「だから安心してくれ…」
I元帥 「この三隈が男性恐怖症になった原因が
三隈 「嫌!!!!」
準急 「I、時と場所を弁えろ!!!!本人が居る前でトラウマに触れる馬鹿が何処に居る!!!!少し黙ってろ!!!!」
I元帥 「も、申し訳ありません!!!!」
提督 「すげぇ…」
準急 「私は少し席を外す…暗闇が来たら二人を食堂に。」
提督 「は、はい…」
I元帥 「……」
準急 「I、少し来い…」
I元帥 「はい。」
ー第三章 準急の逆鱗ー
準急 「本当に君は…何故あの場であの話題に触れた!!!!」
準急 「彼女は自殺しかねん精神状態なんだぞ!?」
準急 「元帥失格と言っても過言では無いぞ!?」
I元帥 「はい…申し訳ありません。」
準急 「…もう今日は帰れ。」
I元帥 「了解しました。」
準急 「どうせ、強姦被害者だろ…」
I元帥 「…よく分かりましたね。」
準急 「居るからな、そういう屑は…」
準急 「じゃ、帰ってね。」
葛城 「あの、準急さん!!!!」
準急 「ん?」
葛城 「準急さんって、三種混血じゃ無かったんですか!?」
準急 「…思い出したくない過去を捨てる為に偽った。」
準急 「本名も、血筋も、出身すらもな。」
葛城 「…そんな事が……」
準急 「血筋と本名は過去に晒した事があるが…」
準急 「私の出身だけは隠し通す…何があろうとな。」
I元帥 「…本名と血筋を隠していた、だと?」
準急 「逃げる為にな。」
I元帥 「巫山戯るな!!!!本名を言え!!!!今直ぐに!!!!」
準急 「言わぬ…」
I元帥 「死にたいのか!?早く言え!!!!」
準急 「ほざくのも大概にしろI!!!!」ギロッ
I元帥 「なっ…」
準急 「黙って聞いてりゃガタガタぬかしやがって…」
準急 「お前に私の何が分かると言うんだ!!!!」バチン!!!!
I元帥 「!?」
準急 「混血という理由だけで実験台にされて!!!!」
準急 「何度も殺されて!!!!その度に死ねなくて!!!!」
準急 「何度も死にたいと思った私の何が分かるんだ!?」
準急 「迫害を受けた事があるか!?」
準急 「実験台にされた事があるか!?」
準急 「無いだろう!?当然だ、[普通の]人間だからな!!!!」
準急 「貴様如きに私の苦痛が分かる訳が無い!!!!」
準急 「首を失えども死ぬ事を許されない理不尽が!!!!」
準急 「ずっと生き続けなければならない苦痛が!!!!!!」
準急 「愛する者を幾度と無く喪うこの辛さが!!!!!!!!」
準急 「何も知らぬ若輩者が知ったような口を利くな!!!!」
I元帥 「…申し訳ありません。」
暗闇 「騒がしいと思ったら…準急、落ち着いて!!!!」
準急 「……こっちに来たのか。」
暗闇 「…どういう状況なのコレ……」
葛城 「I元帥さんが準急さんの逆鱗に触れて…」
暗闇 「あぁ、そういう事…」
準急 「…俺は三隈の所に。」
暗闇 「あまり刺激しないでね。」
準急 「そこの屑とは違う。」ギロッ
暗闇 「そう…少し落ち着きなさい。」
準急 「私は冷静さ…冷酷非情でもあるがな。」
暗闇 「私はそうは思ってないけどね。」
準急 「そうか…じゃ、行ってくる。」
暗闇 「……元帥さん、今回ばかりは貴方が悪いです。」
I元帥 「……」
暗闇 「自分で蒔いた種は自分で刈り取って下さいね。」
I元帥 「……はい。」
ー第四章 三隈が球磨と川内でくまりんこー
準急 「邪魔するぞ。」チャッ
提督 「邪魔するなら帰ってくれ。」
準急 「あいよぉ。」バタン
三隈 「ふぇ?」
準急 「で、あれから順調か?後輩…」チャッ
三隈 「!?」
提督 「なんとかね。」
準急 「さよか…」
球磨 「お邪魔するクマー。」スルッ
準急 「はいよ。」
三隈 「くまりんこー!?」
準急 「川内居るか?」
川内 「どうしたの?」←天井から登場
三隈 「くまりんこーー!?」
準急 「川内、コレ工廠迄宜しく。」つ書類
川内 「了解。」バタン
三隈 「くまりんこー!!!!」バタバタ
球磨 「まぁ落ち着くクマ。」バスッ
三隈 「くまぁっ!?」ドサッ
準急 「球磨、強くなったな。」
球磨 「準急さんの技を見様見真似でやっただけクマ。」
準急 「構えから動きまで完璧だぞ…」
球磨 「今なら準急さんを小破に出来ると思うクマ。」
準急 「そこは弁えるのな。」
球磨 「自意識過剰な発言はしないクマ。」
暗闇 「入っていい?」
準急 「良いよー。」
球磨 「良いクマー。」
三隈 「くまぁ…」
暗闇 「この子ね…」
準急 「おう、俺は寝るから後宜しく。」バタン
三隈 「くまりんこ!?」
提督 「…頼む。」
三隈 「くまぁ!!!!」
球磨 「くまくま煩い奴クマ…任せるクマ。」
暗闇 「任せて。」
球磨 「提督、あの件…忘れさせないクマ。」バタン
提督 「……」冷や汗タラー
暗闇 「…あの件って?」
提督 「……」タラー
準急 「暗闇、一隻沈んでる。」ガチャ
暗闇 「はぁ!?」
準急 「轟沈場所はオリョール、轟沈理由は強制進撃。」
暗闇 「あんた…」ギリッ
準急 「提督は撤退命令を出してる。旗艦もな。」
暗闇 「え?じゃあ…強制進撃は、艦娘の独断!?」
準急 「そうなるな。海域攻略と引換に命をって事だ。」
暗闇 「何やってるのよ!!!!」
準急 「で、沈んだのが…球磨型軽巡洋艦五番艦、木曾。」
暗闇 「!?」
準急 「旗艦は球磨…目の前で妹が沈んでる。」
暗闇 「て事は…」
準急 「だが、姉の懸命な救命処置で助かってる。」
準急 「尤も、轟沈したという事実は消えんが…」
暗闇 「そんな…」
準急 「次からは、気を付けて下さいね…提督さん。」
提督 「……」
準急 「暗闇、三隈連れて来い…」
三隈 「くまりんこ!?」
準急 「手ぇ出す訳ねぇだろ…何処まで警戒してんだよ…」
ー第五章 白蛇さんー
ヴェールヌイ 「準急さん、拾ったんだよー。」
準急 「ん?ヴェル、拾ったって…」
ヴェル 「コレなんだよ。」
白蛇 「シャー!!!!」威嚇
準急 「……これはこれは白蛇じゃないか…」
白蛇 「シャー!!!!」
準急 「…何方が上か、教えねばならぬな。」ギロッ
白蛇 「!?」
準急 「この手で握り潰しても良いのだが…」
白蛇 「…」恐怖
準急 「……おいで?」ニコッ
白蛇 「シャー…」グルッ
準急 「うん、大人しくなったね…」
ヴェル 「手懐けちゃったんだよ…」
準急 「飼うなら面倒見ろよ…怖がる奴も居るからな。」
暁 「準急、遅いわ…」
白蛇 「?」チラッ
暁 「………」ドサッ
準急 「暁は蛇ダメか…ほら、戻りな?」スッ
白蛇 「シャー…」ニョロニョロ
ヴェル 「カゴを用意して来るんだよ。」スタコラサッサ
準急 「……起きろー。」ゆさゆさ
暁 「…はうっ……あれ?」
準急 「蛇は飼うからな?」
暁 「え?」
準急 「ほれ、行くぞ…」
ー第六章 三隈くまくま球磨クマクマー
準急 「……はぁ…」
三隈 「…」カチコチ
球磨 「……何この空気クマ。」
白蛇 「♪」ニョロニョロ〜♪
準急 「ほれ、乗りな?」スッ
白蛇 「シュルル♪」スルスル♪
三隈 「…」
球磨 「三隈、何か話すクマ…」
三隈 「くま…」
球磨 「違うクマ、そういう事じゃないクマ。」
準急 「先ず同じ空間に居る事に慣れなければな…」
準急 「会話は勿論、出撃も厳しいからな。」
白蛇 「♪」コクコク
球磨 「…白蛇が首を振ったクマ……」
準急 「本当だな…もしかしたら……」
球磨 「クマ?」
準急 「いや、今はいいだろう…」
三隈 「くまりんこ…」
球磨 「くまくま煩い奴クマね…」
準急 「お前もだろ三十路クマクマ女…」
球磨 「失礼な事を言うのはこの口クマ?」グ二ー
準急 「まぁおへはいえふほほへもないは…」
球磨 「クマ?」パッ
準急 「まぁ俺が言える事でも無いが…430超だぞ?」
球磨 「そこまで言うなら貰ってくれても良いクマよ?」
準急 「……考えておく。」
球磨 「つれない人クマ。」
三隈 「…」
準急 「寝るかな…」
あかつき 「お父さん!!!!壊れた!!!!」
準急 「どした!?」
あかつき 「壊れた!!!!」っ模型
準急 「……分かった、何で壊れたの?」
あかつき 「転けた時に目の前にあって…」
準急 「怪我してない?」
あかつき 「無いよ?」無傷
準急 「此処を外して、コレを交換して…」カチャカチャ…
準急 「直ったよ。後で戻しておくね。」なでなで
あかつき 「ごめんなさい…」
準急 「あかつきは悪くないよ。」
暁 「準急、ごめんなさい…」
準急 「大丈夫、直ったから。」
暁 「そう…ならいいのだけど……」
三隈 「くま?」
あかつき 「…お姉さん、誰かに酷い事されたの?」
三隈 「くまりんこ!?」
あかつき 「お父さんは、そんな酷い事しないからね。」
三隈 「…くま?」
暁 「本当よ、この人は凄く優しくて強いんだから。」
準急 「…まぁ、暁が言うなら優しいんだろ。」
三隈 「……無理矢理、しないんですか?」
準急 「最低条件にケッコン済、同意ありである事。」
暁 「尚且つお互いにしたいって時だけよね。」
三隈 「良かった…もう怯えなくて、済む……」ボロボロ
鹿島 「…どういう状況?」チャッ
準急 「三隈の不安取り除いただけさ…」
暁 「初めて、どうだったの?」
鹿島 「そうねぇ…此方から言わない限りは迫らないわ。」
三隈 「ほ、本当?」
鹿島 「本当ですよ。この人は艦娘第一ですから。」
鹿島 「そういう事にトラウマがあるなら尚更ね。」
三隈 「……くまー!!!!」号泣
準急 「何も考えんと泣きな。誰も責めへんから。」
三隈 「くまーー!!!!」
準急 「落ち着く迄は泣けば良い…俺は構わんから。」
クマーー!!!!ジンセイコレカラダロ?ヤリナオシガキクンダカラアキラメタラダメダヨ。
鹿島 「…かなり手馴れてますね?」
暁 「あの人がカウンセラーになるのはコレで何度目か…」
鹿島 「成程…経験ですか…」
ー三十分後ー
三隈 「……有難う御座います…優しい人なんですね。」
準急 「優しいかどうかは知らねぇが、場数は踏んでる。」
白蛇 「シュルル…」スルスル〜
三隈 「白蛇が…私に?」
準急 「良かったな、この白蛇は中々懐かないからな。」
暁 「………え?」
鹿島 「あら、白蛇…動かないから玩具かと思ったわ。」
暁 「……よくよく見ると、ちょっと可愛い?」
白蛇 「シュルシュル…」クルクルー
三隈 「…可愛い。」
暁 「……可愛い。」
準急 「さて、俺は寝るからこの子響の所まで宜しく。」
鹿島 「分かったわ。」スッ
白蛇 「シュルル…」スルスル
準急 「ちゃんと言う事聞くんだぞ?」
白蛇 「シャー…」コクコク
準急 「じゃ、頼んだ。」パタン
三隈 「案外、優しい。」
ー第七章 裏切りと優しさー
ー翌日 06:40 徒桜鎮守府軍港ー
憲兵長 「朝早くに申し訳無いが、誰か居ないか?」
準急 「……何の用だ?」←掃除中
憲兵長 「牢はあるか?」
準急 「あるにはあるけど、何かあったの?」
憲兵長 「暴れた艦娘が居てな…」
準急 「在籍と艦娘名に練度。」
憲兵長 「S提督鎮守府、航空巡洋艦最上改、練度18。」
準急 「…練度が低いな……で、牢に入れんの?」
憲兵長 「うむ…砲は撃つわ腕は噛むわで手に負えん。」
準急 「……こっちだ、来い。」
憲兵長 「助かる…」
ー20分後 牢獄前ー
憲兵長 「此処は…」
準急 「居らん時に一時的に放り込む場所よ…」
憲兵長 「最上を牢へ!!!!」
憲兵隊 「はい!!!!」
準急 「で、経緯は?」
最上 「……」繋がれてる
憲兵隊 「終わりました!!!!」
準急 「終わったなら猿轡外せ!!!!」ギロッ
憲兵隊 「は、はい!!!!」
憲兵長 「良いのか?」
準急 「良いんよ、経緯。」
憲兵長 「う、うむ…先ず、彼女の居た艦隊だがな?」
準急 「おう。」
憲兵長 「…レ級に挑んだ。」
準急 「馬鹿だろ其奴…」
憲兵長 「最高練度は58、平均36だった。」
準急 「そんな艦隊全滅すんのは当然やろ…」
憲兵長 「勝ち目が無いと悟った旗艦が彼女を帰した。」
準急 「損傷軽微なら沈みにくいからか。」
憲兵長 「そして、盾となった五名は轟沈した。」
準急 「はぁ…で、暴れたと。」
憲兵長 「仇を取ろうと提督も神風特攻を試みた。」
準急 「其の言い方、失敗したな?」
憲兵長 「あぁ…大本営直属の憲兵隊に射殺された。」
憲兵長 「大本営への八つ当たりだと思われたのだ。」
準急 「成程ねぇ…」
憲兵長 「だから、問題有りとして此処に運んだ。」
最上 「…嘘だ。」
最上 「提督が死んだなんて嘘だ!!!!」ガシャン!!!!
準急 「そうは言われてもな…」
不知火 「此処でしたか…最上が何か?」
準急 「この最上は他所の最上さ…」
不知火 「成程…先程S大尉の訃報が届きました。」
準急 「…死因は射殺か。提督の死は確定したな。」
最上 「そんな…本当に死んだのかい?」
準急 「此処はそれなりのバイパスがあるからな。」
不知火 「この訃報も新宮の艦娘から届きました。」
最上 「…そっか……じゃあ、生きてても意味無いね。」
準急 「そうでもねぇぞ?最上さんよ?」
最上 「ううん、意味なんて無いよ…」
準急 「仕返し、したくねぇのか?」
最上 「そりゃしたいよ!!!!でも出来ないじゃないか!!!!」
準急 「いいや、出来る。私達[第四勢力]ならね。」
最上 「…え?」
準急 「大本営に愛想が尽きた者が集まる第四勢力…」
準急 「君も入るかい?周りの殆どを敵に回すけどね。」
最上 「…うん、やり返したいよ。」
憲兵長 「…君達、先に帰りなさい。」
憲兵隊 「で、ですが憲兵長は!?」
憲兵長 「陸路で帰るさ。」
憲兵隊 「…分かりました、撤退します。」
準急 「……煙草、どうだ?」スッ
憲兵長 「頂こう…其れでだな……」フゥ…
準急 「移籍したいんだろ?」
憲兵長 「何でもお見通しか…」フゥ…
準急 「憲兵隊の長が第四勢力の事を知らない訳が無い。」
憲兵長 「…流石だな、二度生き返った男準急。」フゥ…
準急 「ふっ、どうって事ねぇよ。」
憲兵長 「…雇ってくれるか?」
準急 「…ハードだぞ?」
憲兵長 「大丈夫だ。」
準急 「なら雇ってやる。」
憲兵長 「……助かる。」フゥ…
準急 「鍵寄越せ。」
憲兵長 「コレだ。」つ鍵
準急 「じゃ、解放するぞ。」スッ
ガチャガチャ…ガチ…ジャラ…ガチャガチャ…
準急 「ほい。」バキン!!!!
最上 「……自由だ…」
準急 「行くぞ、お前ら。」
最上 「うん。」
憲兵長 「おう。」
準急 「……匂い…来たか。」
憲兵長 「む?」
準急 「先に戻っておけ、用事が出来た。」
憲兵長 「う、うむ。」
最上 「どうかご無事で。」
ー第八章 反撃の狼煙ー
同刻
R提督 「遂に攻めるぞ…」
新宮艦娘 「……」
R提督 「返事は!?」
準急 「お前ら、来い。」
新宮艦娘 「!?…はい!!!!」
R提督 「やっとその気になったか…」
準急 「裏切る気に…な?」
R提督 「そうかそうか…なっ!?」
準急 「じゃ、貰ってくぞ!!!!」ザァー…
R提督 「コラ、待て!!!!」
新宮艦娘 「私達は、準急さんについて行く!!!!」
新宮提督 「矢張りこうなったか。」スッ
R提督 「なっ!?」
新宮提督 「あの人は自由で優しく、温厚な人だ。」
新宮提督 「君とは違う…人の上に立つ人だ。」ギロッ
R提督 「……」ギリッ
新宮提督 「徒桜は要塞…攻めるなら艦娘連れて来な。」
R提督 「糞が…」
ー同刻 鎮守府内ー
宵闇 「帰りなさい!!!!」ガキン!!!!
?? 「そうは行かないわ…」
暗闇 「準急はまだ!?」
?? 「援軍は来ないみたいね…」
薄闇 「このままだと突破されるわ!!!!」
?? 「降伏した方が身の為だぞ?」
夕闇 「押し込まれる…誰か…」
?? 「旧式艦が私達に勝てると御思いですか?」
準急 「勝てるぞ?私が居るからな?」真後ろ
?? 「なっ…何時の間に!?」
準急 「伊勢に日向、扶桑と山城か…よく耐えたな。」
T扶桑 「私達の事は知っている様ですね。」
準急 「Rの連中では無いな…新手か。」ギリギリギリ…
T山城 「そう易々と降参出来る訳ないわよ…」ググ…
準急 「今回は君達の負けだ…もう艤装は使えない。」
T山城 「何を言っているの…艤装が使えないって?」
準急 「簡単に圧し折れるんだからな。」バキン!!!!
T山城 「えっ…」つガラクタ
準急 「鎮守府内で放つのは気が引けるがな…」ジャキッ
T扶桑 「其れは一体!?」
準急 「じゃ、さよなら。」ドドドドォォォォォン!!!!
T艦娘羣 「ギャァァァァアアア!!!!」轟沈
宵闇 「助かったわ…」
準急 「新宮の提督も来た…固めるぞ。」
暗闇 「ええ。」
夕闇 「勿論。」
薄闇 「反撃の狼煙…ですね。」
準急 「敵に回した事を後悔させてやれ…反撃開始だ。」
ー第九章 三隈倒れて最上ぶつかり闇が大破で大慌てー
ー翌日 準急自室ー
準急 「……重い。」
準急 「またか…今度は誰だ!?」ガバッ
最上 「あ…」
準急 「…悪い事は言わんから、降りろ。」
最上 「うん…」
準急 「見回り行ってくる。」バタン
嫁ーズ 「行ってらっしゃーい。」
三隈 「……」フラァ…
暗闇 「三隈さん?」
三隈 「…くまぁ……」ドサッ
暗闇 「三隈さん!?しっかりして下さい!!!!」
最上 「大丈夫かい三隈!?」ガッ
最上 「うわぁ!?」ガッシャーン
薄闇 「……」大破
最上 「あわわ…」
鹿島 「薄闇さん、しっかりしてよ!!!!」
準急 「誰がこんな傷を…」
闇準急 「ハァ…ハァ……うぐっ…」大破
準急 「落ち着け、深呼吸しろ…」
宵闇 「どうしたの其の怪我!!!!」
準急 「彼奴ら、待ち伏せしてやがった…」
宵闇 「そんな…」
闇準急 「準急…皆を、頼む……」ドサッ
宵闇 「闇準急!?しっかりしてよ!!!!今貴方が居なきゃ!!!!」
球磨 「お邪魔するクマぁ何この状況!?」
宵闇 「球磨さん、急いで闇準急を入渠ドックに!!!!」
球磨 「分かったクマ!!!!」
準急 「……外か…」バタン
ーその頃 海岸ー
R提督 「艦娘はもうこれだけか…」
R金剛 「コレばっかりは仕方ナイネー…」
R鳳翔 「降参した方がいいのでは?」
中枢 「見つけた…」
R提督 「こ、降参だ!!!!」
中枢 「降参するなら手伝いなさい!!!!」
R提督 「何をだ!?」
中枢 「四人も倒れたの!!!!急いで!!!!」
R鳳翔 「急ぎましょう!!!!」
R金剛 「まだ死なずに済むネー…」
?? 「逃がさない。」バシュン!!!!
R金剛 「グアッ…」ドサッ
R鳳翔 「金剛さん!?」
R金剛 「今の内に逃げるネー…私はもう駄目ネ。」中破
R提督 「鳳翔、今は命が最優先だ!!!!」
R鳳翔 「…無力な私をお許し下さい!!!!」ダッ
?? 「さて、殺しますか。」サッ
R金剛 (ゴメンナサイ、私は先に逝ってるネー…)
ザンッ!!!!
ー第十章 助けるかどうかは本人の反省度によるー
[…逝くにはまだ早いんじゃねぇか?帰国子女さん?]
R金剛 「……エ?」
?? 「グァ……ガ…」ドサッ
準急 「簡単に諦めちゃ駄目だろ?其れでも長女かい?」
R金剛 「準急…サン……何で私を助けてクレタノ?」
準急 「反省してれば其れでいい…」ブンッ
ベチャッ…
準急 「行くぞ、来ないなら置いて行く。」
R金剛 「わ、分かったネー…」
球磨 「準急さん、早く来るクマ!!!!」
準急 「あぁ、任せろ。」スラッ
妖刀ミズノ<仕事ですね。
球磨 「おぉ、初めて刀身を見たクマ…」
R金剛 「刀身が蒼い刀なんて、今まで見た事無いネ…」
準急 「俺が一から造った刀だ…妖刀だぞ。」
R金剛 「妖刀?本当デスカ?」
準急 「俺以外の奴が持つと斬れないが俺だと斬れる。」
R金剛 「そんな訳無いネー!!!!」バシッ
準急 「疑うなら斬ってみろ…この巻藁をな。」つ巻藁
R金剛 「せいっ!!!!」バスッ
巻藁<生きてる…斬れてない!?
R金剛 「ナンデ!?」
球磨 「ちょっと貸せクマ。」バシッ
球磨 「チェストォ!!!!」バスッ
巻藁<なんだ、唯の模造刀か。
球磨 「クマァ!?」
準急 「じゃ、殺りますか。」バシッ
準急 「……」ブンッ
ズパァ!!!!
巻藁<屍を越えてゆけ…
準急 「…もう分かるよな?」チャキンッ
R金剛 「…認めるネー。確かに妖刀ネ。」
球磨 「吃驚クマ…」
準急 「お前が俺以外に力を貸さない理由が聞ければ…」
妖刀ミズノ<………
パァァァ…
準急 「刀から光が…」
ピカー!!!!
準急 「眩しっ!!!!」ガバッ
R金剛 「ひゃっ!!!!」ガバッ
球磨 「クマー!!!!」ガバッ
ボン!!!!
妖刀ミズノ 「……」
準急 「…これはこれは可愛い子が……」
妖刀ミズノ 「来ないで下さい!!!!」スラッ
準急 「へぇー…造った本人に刃を向けるのか……」
妖刀ミズノ 「あ…その、これは…」プルプル…
準急 「先ず刀を納めろ…話は其れからだ。」
妖刀ミズノ 「…はい。」キンッ
準急 「ほれ、行くぞ…襲撃でピンチだ。話は後だ。」
妖刀ミズノ 「はい!!!!」
準急 「あぁ、其の前に一つ…なんて呼べばいい?」
妖刀ミズノ→ミズノ 「ミズノとお呼び下さい、主様。」
準急 「…了解、行くぞ!!!!」ダッ
ミズノ 「はい!!!!」ダッ
球磨 「……これは愛だけがなせる技クマね。」
R金剛 「主砲、アル?」
球磨 「確か余り物の46があったクマ、行くクマ。」
R金剛 「46が余り物…凄い鎮守府ネー…」
ー第十一章 砲撃斬撃合わせ技ー
ー十分後 運動広場ー
準急 「…お前らか。」
T金剛 「何デスカ、貴方…」
準急 「……損傷軽微の者は大破、中破者を入渠場へ!!!!」
準急 「一人欠ければ勝利は掴めぬ!!!!急げ!!!!」
卯月 「え?は、はい!!!!」
夕闇 「皆、運んで!!!!」
不知火 「バケツは…」
準急 「高速修復材に関しては遠慮無く使え!!!!」
不知火 「了解です。」ダッ
T金剛 「…貴方、提督デスカ?」
準急 「提督を束ねる立場に居た者…だな。」
T金剛 「…貴方を殺せバ私達の勝ちデスネ!!!!」ジャキッ
準急 「前ばかりに集中し過ぎると…」
ミズノ 「命を落としますよ!!!!」ズバッ
T金剛 「ゴバッ…ナゼ……」ドサッ
準急 「ナイス連携だ、頼もしいな。」
ミズノ 「我が身我が魂、全ては主の為。」
準急 「そうか…まだ来るぞ、構えろ。」
ミズノ 「はい!!!!」チャキン
白蛇 「シャー!!!!」
準急 「何で白蛇が…ん?」
白蛇 「シャー!!!!」ピカー
ボン!!!!
準急 「今度は煙かい…」
ミズノ 「何が起きたんですか?」
準急 「俺の経験から察するに…人間になってる。」
ミズノ 「そんな訳…」
白蛇 「……こんにちは、其方の方は初めまして。」←人間
準急 「……な?お前と一緒だろ?」
ミズノ 「いや私、一応付喪神なんですけど…」
準急 「付喪神?なら刀に戻れ…使ってやる。」
ミズノ 「え?はい、分かりました…」ボンッ
準急 「で、君は何者なんだい?」つ妖刀ミズノ
白蛇 「私は流浪の蛇…貴方のお陰で生きられました。」
準急 「へぇ…そりゃ大変だったな。」
白蛇 「この御恩、今此処でお返し致します!!!!」
準急 「恩返しか、嫌いじゃねぇ。殺るぞ!!!!」スラッ
白蛇 「私は何で戦えば…」
準急 「ほい。」つ日本刀
白蛇 「扱い易い打刀ですね…行きましょう!!!!」
準急 「いや、向こうから来た。」ジャキッ
ドドドドォォォォォン!!!!
T霧島 「うぐっ…」大破
準急 「貰った!!!!」ズバッ
T霧島 「皆、後は…」ドサッ
白蛇 「合わせ技ですか。」
準急 「これが一番殺し易い。」
白蛇 「では、行きましょう!!!!」
準急 「勿論だ!!!!」
ー第十二章 押せど落とせず押されて落ちるー
T比叡 「何故、そこまで頑なに断るのですか?」
T榛名 「私達と共に戦うのがそんなに嫌ですか?」
花音 「……貴女達は、全く理解していないのね。」
暁 「貴女達と一緒に居ても、私達の力は出ない。」
霞 「準急が居なきゃ、貴女達が居ても意味は無いわ。」
白露 「準急と居るのがいっちばーん楽しいもん!!!!」
準急 「つー訳でそろそろ返してもらおうか。」ずいっ
T榛名 「何時の間に!?」ジャキッ
準急 「詰めが甘い。」バキッ
T榛名 「私の主砲が…」
準急 「この程度なら、私の方が強い。」ニヤァ
T比叡 「私は、戦います!!!!」ジャキッ
準急 「宣戦布告か…嫌いじゃねぇな。」
T比叡 「せいっ!!!!」ドドン!!!!
霞 「きゃぁっ!!!!」中破
準急 「……私を敵に回した事、後悔させてやる。」
T比叡 「御託は結構!!!!」ジャキッ
準急 「黙って逝けよ、暇じゃねぇんだよ。」ズバッ
T比叡 「何で、こんなに速く…」ドサッ
準急 「間抜け過ぎて笑えんわ…」
T榛名 「何故、そこまでしてこの屑達を護るのですか?」
準急 「嫁傷付けられて、黙ってる訳ねぇだろ…」
T榛名 「こんなちんちくりんの駆逐艦が嫁ですか?」
霞 「ち、ちんちくりんの駆逐艦…」グサッ
準急 「…私を再度敵に回した事、後悔させてやる!!!!」
T榛名 「やれるものならやってみなさい!!!!」ジャキッ
準急 「Ураааааааааааааааааааааааааа!!!!」ダッ
T榛名 「これは…まさか、自爆!?」
準急 「喰らえ、零距離打撃!!!!」ドゴッ!!!!
T榛名 「ごはっ!?」(何この重さ…)
準急 「…截拳道を基礎に、独学で磨いた打撃だ。」
T榛名 (截拳道!?)
準急 「死ぬか逝くか殺られるか…どうする?」
T榛名 「全部死ぬじゃないですか…」
準急 「そうかそうか、殺して欲しいか…」スッ
T榛名 「まだ何も言ってないです!!!!」
準急 「じゃ、さようなら。」バコン!!!!
ゴロゴロ…
準急 「首と胴体がさよならしたな。」血塗れ
霞 「準急さん…私……」
準急 「霞には霞の魅力がある。私はそこに惹かれた。」
霞 「でも、ちんちくりんだし…」
準急 「私には、ちんちくりんには見えないが?」
霞 「本当?」
準急 「嘘ならケッコンなんかしてないぜ?」
霞 「…そうね。」
準急 「押せど落とせず押されて落ちる…か。」
霞 「え?」
花音 「…敵軍の境遇、ですか?」
準急 「そうだ。自分達が押しても中々落とせず…」
花音 「逆に自分達が押されて呆気無く落ちると。」
準急 「哀れだな…さ、行くぞ。まだ敵は居るんだ。」
ー第十三章 守りから攻めへ、そして勝利へ。ー
T加賀 「クッ…強い…」
T赤城 「私の流星が、効かない!?」
蒼龍 「そんな弱い攻撃なんか、紫電の敵じゃないわ!!!!」
飛龍 「助けられた恩、今此処で返すのよ!!!!」
T蒼龍 「何で当たらないのよ!!!!」
T飛龍 「こんなの聞いてないわよ!!!!」
加賀 「鎧袖一触で、片付けてしまいましょう。」
赤城 「防衛戦でも、慢心してはいけませんよね。」
T瑞鶴 「翔鶴姉、大丈夫!?」
T翔鶴 「大丈夫よ…でも、もう発艦できないわ。」中破
雲龍 「私達を舐めないで。」
翔鶴 「今は此処を守る時…御恩を返す時です!!!!」
瑞鶴 「防衛戦なら自信があるわよ!!!!」
準急 「標的、敵食う母六隻…全砲門、斉射!!!!」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!
T艦娘羣 全艦轟沈
準急 「貫通力エグ…」
神谷 「やってくれたな…」
準急 「R提督は君の部下だったようだが…寝返ったな。」
神谷 「こうなれば、最終手段…貴様を直接殺すまで!!!!」
準急 「残念だなぁ…」
神谷 「諦めたか!!!!」
準急 「後ろに居る子に気付かないなんて。」
神谷 「なっ!?」クルッ
白蛇 「貰います!!!!」ズバッ
神谷 「グァッ…此処迄とは……」ドサッ
準急 「…全艦娘に通達、敵軍総指揮官死亡確認!!!!」
準急 「たった今、我々の勝利が確定した!!!!」
宵闇 「やったわ!!!!」
雲龍 「勝った…」
T提督 「この…覚えてろ!!!!」
R提督 「終わったな。」
R金剛 「提督…」大破
R提督 「金剛、助かったのか!?てっきり殺られたと…」
R金剛 「準急さんが情で許してくれたネー。」
R鳳翔 「…もう一度、やり直しましょう。」
R提督 「鳳翔……そうだな。」
ー16:29 敵軍総指揮官神谷死亡 準急無差別隊の勝利ー
ー第十四章 死と生ー
ー17:45 彼岸ー
神谷 「畜生、何でエリートの俺がこんな…」
閻魔頭 「真に優秀な者は他人を蹴落とさぬぞ。」
神谷 「例えば誰だ?」
閻魔頭 「準急だ。実力と愛情のみで総指揮官になった。」
神谷 「他人をのべつ幕無しに殺し続ける彼奴がか!?」
閻魔頭 「彼は外道を彼岸に送ってくれるのでな。」
神谷 「………」
閻魔頭 「君は煉獄に行きなさい。」チャッピポパ
準急 [はい?]
閻魔頭 「神谷ってのが来たんだが…」
準急 [あぁ、確かに殺りましたが。]
閻魔頭 「其れ聞けたらいいわ、じゃ。」チン
閻魔頭 「いってら。」
神谷 「おい、勝手に話を進めるな!!!!」
鬼1 「サッサと歩いて下さいね。」
鬼2 「私達も忙しいのですから。」
神谷 「せめて準急を地獄に!!!!」
鬼3 「あの人は閻魔の職にも就いていましたよ?」
神谷 「なっ…」
準急 「調子どう?」スタッ
神谷 「準急!?」
鬼3 「少し疲れてます…」
準急 「はい、原液。」つ原液ドリンク
鬼3 「どうも…」ぐびぐび
準急 「神谷さん…無間地獄ですか?」
鬼1 「いや、煉獄だよ。」
準急 「そうですか…」
閻魔頭 「準急、呑むか?」
準急 「お仕事です。」
閻魔頭 「そうか…」
準急 「何時も仕事に追われております故。」
閻魔頭 「そういや、一人紹介したいんだが、いいか?」
準急 「手短にお願いします。」
閻魔頭 「江津穂乃花を此処へ。」
鬼4 「あの子を此処に!?わ、分かりました…」
閻魔頭 「お前と一緒じゃ無いと嫌だって暴れてな…」
準急 「……あぁ、三十年前自殺した彼奴か。」
閻魔頭 「思い出したか?」
準急 「俺が丁度引越した時だからな。」
閻魔頭 「今度は幸せにしてくれよ?」
準急 「……出来うる限りは善処する。」
閻魔頭 「此奴め…」
鬼4 「待って下さい、ちょっと!?」
江津 「準急さーーん!!!!」突っ込み
準急 「ゴハッ!?」Critical hit 164
江津 「会いたかったですー!!!!」スリスリ
準急 「……引き取れと。」
閻魔頭 「頼む。」
準急 「…酒の付き合いは暫く無しだな、忙しくなる。」
閻魔頭 「其れで良いから、引き取れ。」
準急 「ハイハイ…身体準備してるよな?」
閻魔頭 「勿論。」
準急 「…じゃ、戻りますか。転送っと…」シュンッ
閻魔頭 「…神谷、歩け。」
神谷 「何故準急ばかりが好かれるのだ…」
ー第十五章 準急とゴタゴター
翌日 07:15
三隈 「準急さん、どうですか?」私服
準急 「綺麗だ、宝石の様だな。」
江津 「準急さん、他に人は居るんですか?」
準急 「一杯居るけど、此処には三人だけだな。」
三隈 「その人は?」
江津 「江津穂乃花、彼岸より帰還しました!!!!」
準急 「引き取れって煩いのでな。」
ミズノ 「準急、いいですか?」チャッ
準急 「どした?」
ミズノ 「白蛇さんが、名前が欲しいと。」パタン
準急 「……参ったな…」
江津 「あの、ラッキーというのは…」
白蛇 「私に横文字の名前は少し…」チャッ
江津 「人間だったの!?」
準急 「……白野、でどうだ?」
白蛇→白野 「良いですね…貰います。」パタン
最上 「準急さん!!!!ケッコン!!!!」バァン!!!!
準急 「そーいう事は練度上げてから言おうなー。」グ二ー
最上 「いはいよぉ…」
三隈 「ケッコン…」
ミズノ 「私もしたいです。」
白野 「私もです!!!!」
江津 「私もよ!!!!」
準急 「先ず艤装ねぇだろお前ら…」
主任妖精 「作れるぞ?」
準急 「ミズノに至っては刀だろ!?」
主任妖精 「刀から意志を分離させれば行ける。」
準急 「……もう訳分かんねぇよ…やれよ。」
白野 「やったわ!!!!」
ミズノ 「ありがと!!!!」
江津 「コレで合法…コレでケッコン…コレで子作り…」
準急 「嫁ばっかり増やして、子供増やして…俺屑だな。」
暁 「構わないわ、貴方だから。」スッ
準急 「居たのか…」
暁 「皆、貴方とだから幸せなの。一緒で無くともね。」
準急 「そんなもんかねぇ…」
暁 「私をレディにしたのは何処の誰だったかしら?」
準急 「……そう言えばそうだったな。」
暁 「身長も172cmになったし、胸も大きくなったもの。」
準急 「前の方が良かったな…」
暁 「何処が不満なの?」
準急 「こんなに美人さんだと、俺は不釣り合い過ぎる。」
暁 「馬鹿ねぇ…貴方だから釣り合うんでしょ!?」
準急 「本当に俺で良かったのか?二度死んでるんだぞ?」
暁 「貴方以外に誰が居るって言うのよ!!!!」
準急 「…頑固だな。私は年寄りよりも年寄りなんだぞ?」
暁 「早霜ちゃんにも同じ事言えるの!?」
準急 「お前はやり直せる。別れて他の男を…」
暁 「馬鹿!!!!」ドドン!!
準急 「あ痛ぁ…」HP42955/50000
暁 「貴方以外に居る訳無いじゃない!!!!馬鹿!!!!」
準急 「馬鹿と言われても…」
暁 「嫌いだったら態々彼岸なんか行く訳無いわよ!!!!」
準急 「…血塗れの旦那で良いのか?」
暁 「良いから居るんでしょ!?」
準急 「……そうか…」
暁 「もう自分を悪く言うのは辞めて。」
準急 「…善処はする。」
暁 「もう…」
ー第十六章 案の定ー
球磨 「準急、ケッコンしろクマー!!!!」
準急 「また来たか三十路クマクマ女…」
北上 「北上さんも居るよー。」
準急 「……出て来い、川内型三人。」
川内 「バレちゃったか…」←天井から登場
神通 「どうして…気配は消していた筈…」←床から登場
那珂 「何で那珂ちゃんの事分かったの!?」←壁から登場
準急 「…で、何か言いたい事は?」
五人 「ケッコンお願いします。」
準急 「……何故私はこれ程好かれるのだ…」
川内 「私達は逃げて来たんだよ?」
準急 「……何処からだ?」
神通 「O提督鎮守府です…」
準急 「………襲撃のか?」
那珂 「うん…私達、練度は高かったんだけど…」
川内 「攻撃しても効かないから逃げて来たんだ。」
北上 「其処を北上さんが保護したんだよー。」
準急 「…合点がいった。道理で知っている訳だ。」
神通 「北上さんから貴方の事を知りました。」
川内 「凄く強い事も、優しい事も…」
那珂 「そして、迫害を受けていたという事も…」
神通 「貴方の事を、全て教えてくれました。」
準急 「……全て、では無いな…隠している事もある。」
神通 「其れでも、貴方の隣で支える事は出来ます。」
那珂 「私はアイドルだけど、貴方だけの物だよ?」
川内 「貴方だけの忍者として、隣に居たいの。」
北上 「副司令官は、重雷装巡洋艦は嫌い?」
準急 「……要するに、選択肢は初めから一つ…か。」
準急 「分かった、全員分準備しとく。」ハァ…
球磨 「やったクマー!!!!」
北上 「良いねぇ、痺れるねぇ…」うへへ…
川内 「じゃあ、今晩夜戦しよ!!!!」
神通 「!?」
那珂 「!?」
球磨 「!?」
北上 「!?」
準急 「夜戦か…疲れるし大変なんだよアレ……」
川内 「いいじゃんか!!!!」
神通 「させません。」ガシッ
那珂 「姉だからと調子に乗るな。」ガシッ
北上 「此奴撃っていい?」ジャキッ
球磨 「準急、殺してもいいクマ?」ジャキッ
準急 「……誤解してる様だから言っておくが…」
準急 「夜戦って[夜間演習戦闘]だぞ?」
四人 「え?」
川内 「久しぶりに全力で夜戦したいの!!!!」
準急 「俺が出ると即大破で演習になんねぇんだがな。」
川内 「なら避けてみせる!!!!」キリッ
準急 「ほう…ならやってみよう。21:00に演習場。」
川内 「分かった!!!!」ダッ
四人 「……すんませんした。」orz orz orz orz
準急 「話は最後まで聞こうな?」ハァ…
ー第十七章 大井を拾った準急さんー
準急 「入渠しようにもなぁ…」
秋津洲 「準急さんが入渠したら鎮守府は終わりかも!!!!」
準急 「其処が問題なんだよな…火力落ちるもんなぁ…」
秋津洲 「準急さんの艤装重すぎるかも…」
準急 「男の特権だからなぁ…ん?」
大井 「…何とか……陸に………上がらなきゃ…」大破
準急 「……秋津洲、瑞雲飛ばせるか?」
秋津洲 「へ?一応飛ばせる、けど…」
準急 「大井を保護するって、宵闇に伝えろ!!!!」ダッ
秋津洲 「え!?ちょ、瑞雲お願い!!!!」バシュン
瑞雲<イキナリカヨ…
大井 「……!?」ジャキッ
準急 「何処の大井だ…艤装が粉々で解らんぞ…」
大井 「誰よ…」
準急 「戦艦準急だ。貴女を保護しに来ました。」
大井 「来ないで…何とか北上さんの所に……」
準急 「其の状態では無理だ!!!!」
大井 「誰が決めたのよ…」
準急 「此処は徒桜鎮守府近海だぞ!?」
大井 「!?」
準急 「兎に角入渠第一だ、来い!!!!」
大井 「……分かったわ。」
宵闇 「大丈夫!?」
準急 「護衛に回れ、入渠させる。」
宵闇 「分かったわ。」
準急 「…大井って居たかな……」
宵闇 「居ないわ、名簿に載ってなかったもの。」
準急 「となれば、先に此奴の修繕だな。」
秋津洲 「大丈夫だった?」
準急 「秋津洲、ご苦労さん。ボーナス出しとくわ。」
秋津洲 「やったぁ!!!!」
ー第十八章 ブラック鎮守府は圧し折るモノだ。ー
ー翌日 入渠ドックー
大井 「……此処は…」
準急 「…気付いたか。」
大井 「貴方は?」
準急 「戦艦準急、君を保護した張本人だ。」
大井 「貴方が、私を……」
準急 「君は何処の鎮守府に居たんだ?」
大井 「…S提督。」
準急 「……同期よ、何故…」
大井 「お願い…助けて。」
準急 「……分かった。だが、期待はするな。」バタン
大井 「…北上さん……」
北上 「やっほー、北上さんの登場だよー。」チャッ
大井 「北上さん!?」
北上 「そっちの北上はピンチみたいだねー。」
宵闇 「私達が向かいます。待ってて下さい。」
早霜 「絶対に護ります。」
大井 「……お願いします。」
準急 「ちょっと離れただけで随分見舞いが増えたな…」
不知火 「本当ですね…其れと準急さん、此方を。」
準急 「…矢張りか…おい、大井。」
大井 「はい?」
準急 「新宮の球磨から訃報だ。」
大井 「…訃報?」ピラッ
ー訃報 北上轟沈 所属:S提督ー
大井 「…きた、かみさん……何で、死んで……」
準急 「二日前に沈んでいたらしい。」
大井 「そんな、前に…まさか…」
準急 「大井に較べ北上は建造が容易い…」
宵闇 「多分二人目の北上さんだったんでしょうね。」
大井 「何で、先に逝くのよ…」
準急 「…提案があるんだが。」
大井 「…何?」
準急 「潰すか?」
大井 「何を?」
準急 「S提督の鎮守府だよ。」
大井 「…そうね。もう愛想も尽きたわ。」
準急 「で、お前移籍しな。」
大井 「…今日からお世話になるわ。」
準急 「おう、任せろ。」
北上 「どうせならケッコンしちゃいなよ、大井っち。」
大井 「北上さん!?」
北上 「私は準急とケッコンするよ?」
大井 「……不束者ですが…」
準急 「練度よし、好意よし…やりますか…」
多摩 「多摩ともやれにゃ。」グイッ
木曾 「オレともしろよ。」グイッ
準急 「分かった分かった分かったから引っ張るな!!!!」
大井 「……ヤりませんか?」ボソッ
北上 「大井っち?最初は私だよ?」ギロッ
準急 「いやその前に潰すんだろ!?」
大井 「そうでした、急がないと。」
準急 「あと北上、欲張るな。」
北上 「ちぇー…」
ー第十九章 叩き斬って圧し折ってー
ー翌日10:00 工廠ー
準急 「終わったって?」
ミズノ 「はい!!!!打刀ミズノ、艦娘になりました!!!!」
準急 「…艦娘名も片仮名か。」
ミズノ 「え?はい…」
準急 「まあ、いいか。」
江津 「私も巡洋艦みたいね。」
ミズノ 「今回は巡洋艦メインみたいですね。」
白野 「ふふふ…巡洋艦白野、推して参るぞ!!!!」
準急 「これで役者は揃ったな。」
工廠妖精? 「これ、刀だ。」
準急 「…お前、多重人格だろ。」
工廠妖精? 「バレたか。」
準急 「今は工廠妖精か。ご苦労。」
工廠妖精? 「おう。」
準急 「…抜けたな。」
工廠妖精? 「だな。」
準急 「…」ズバッ
巻藁<ガタガタでっせ。
準急 「矢張り、力が無いな。」バキッ
準急 「簡単に圧し折れる。」
工廠妖精? 「処分でいいな?」
準急 「おう、頼む。」
準急 「お前ら行くぞ!!!!」
三人 「はい!!!!」
ー第二十章 切捨てられた古鷹型と死んでいた準急ー
ー11:29 海上ー
準急 「……後三時間かなぁ…」
白野 「長いですね?」
ミズノ 「いえ、長い時は一日掛かります。」
白露 「頑張らなきゃ。」
北上 「ねぇ、大井っち置いて来たの何で?」
準急 「絶対にトラウマになるから。」
北上 「え?」
準急 「昨日まで同僚だった者が、次々に殺される…」
準急 「耐えられるか?」
北上 「うわー…」
準急 「私は[三度]経験したが…常人なら一度で壊れる。」
北上 「三度経験したって其れマジなの!?」
準急 「大量虐殺だよ。酷かったなぁ…」
準急 「 目 の 前 が 血 と 死 体 で 埋 ま っ た ん だ よ 。」
北上 「うわぁ、エグ…」
雲龍 「……目の前から二隻、艦娘。」
準急 「……ありゃあ古鷹型だな…だが変だ。」
北上 「変?」
準急 「………ありゃヤられてんなぁ…」ザァー
北上 「ヤられてる!?」
雲龍 「……古鷹型は、押し負ける子ばかり…」
ミズノ 「急ぎましょう!!!!」
ー古鷹型の所ー
古鷹 「此処で、頑張らなきゃ…」大破
加古 「無理だよ…このままだと沈んじまう…」中破
古鷹 「でも、戦果を稼がなきゃ提督と…」
加古 「クソッ…誰かめっちゃ強い人が居れば…」
古鷹 「そんな人居る訳…」
準急 「此処に居るんだなぁ、それが。」スッ
古鷹 「……誰?」
準急 「失礼、戦艦準急推参。貴女達を保護します。」
加古 「吃驚したよ…イキナリ出て来るんだもん。」
雲龍 「御免なさい、この人時々こういう事するの。」
古鷹 「もしかして、私達を助けてくれるんですか?」
準急 「当たり前でしょう?」
古鷹 「は、はぁ…」
準急 「所属は?」
古鷹 「S提督の所ですが…」
準急 「…コレはもう同期だと思わない方が良いな。」
雲龍 「そうね…もう許せないわ。」
準急 「兎に角撤退、二人を入渠させよう。」
古鷹 「すみません…」
準急 「移籍、やっとく。」
加古 「すまねぇ、オレ達のせいで…」
準急 「ヤる事を強制する様な提督は要らん。」ギラッ
古鷹 「な、何故其れを!?」
準急 「解るんだよ…俺にはな。」
雲龍 「兎に角退きましょう。」
古鷹 「は、はい…」
準急 「……!?逃げろ!!!!」バッ
古鷹 「え?」クルッ
ドカーン!!!!
雲龍 「何の音なの?」
白野 「後ろから?」
準急 「グッ…」295
古鷹 「嫌ァァァァ!!!!」
準急 「全艦一杯!!!!全速で逃げろ!!!!」主砲破損
北上 「今直ぐ退きます!!!!全速後退!!!!」
レ級 「ギヒヒ…」
戦艦棲姫 「ニガサナイ……シズメル!!!!」
準急 「今日は厄日かねぇ…」
準急 「こんな不安定な日に遭遇するとは。」
レ級 「ギヒヒ!!!!」ドンドン!!!!
準急 「甘い。」Miss
戦艦棲姫 「ソウカシラ?」ドドン!!!!
準急 「グッ…連携が確りしている様で…」46
戦艦棲姫 「アナタハシンガリカシラ?」
準急 「大破艦の護衛だ、そう簡単には沈まん。」
戦艦棲姫 「ヨクヨクミルトショウハシテイナイ…」
戦艦棲姫 「アナタハイッタイ…」
準急 「[彼岸から舞い戻った狂戦艦]とでも言おうか。」
戦艦棲姫 「ナッ…」
準急 「この砲は、耐えられるとは思わんがね。」ジャキッ
戦艦棲姫 「サセナイ!!!!」ダッ
準急 「もう遅い。第一、第二主砲、斉射!!!!」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!
レ級 「ギッ!?」轟沈
戦艦棲姫 「ギャアアアアア!!!!」轟沈
ル級 「ヒメサマガシズンダ!?」
リ級 「カンケイナイ、ウチマクレ!!!!」
準急 「これで残り四隻…」
準急 「……速力的に追い付くのは厳しい…」
準急 「…何としても帰らなければ。」
ー第二十一章 徒桜の援軍準急大破ー
龍驤 「待っとったで!!!!こっちこっち!!!!」
雲龍 「準急が殿に…」
龍驤 「それホンマか!?アカン、早よ出な!!!!」
加賀 「一航戦、出ます。」
赤城 「急ぎましょう。」
夕立 「夕立、出るっぽい!!!!」
時雨 「出るよ。」
雲龍 「行きましょう。」
ー三十分後 徒桜沖ー
準急 「……このままだと、持っても三十分…」大破
準急 「速力的にも、徒桜帰港は無理か。」HP764/50000
レ級 「ギヒヒ…ミツケタ!!!!」
準急 「運が悪いな…弾薬は空、もう無理か……ん?」
ブゥゥゥゥゥン
準急 「あれは、龍驤の彩雲…まさか!?」
龍驤 「居ったで!!!!艦載機、全機発進!!!!」
夕立 「時雨、行くっぽい!!!!」
時雨 「うん!!!!」
準急 「すまない、迷惑を掛ける。」
加賀 「問題有りません。」
赤城 「上々ね。」
レ級 「ギャアアアアア!!!!」轟沈
雲龍 「準急は私が。」
準急 「何とか、此処迄戻って来れたか…」
雲龍 「大丈夫、助かるわ。」
準急 「雲龍…後は任せた……」ガクッ
雲龍 「…気絶したわ。急ぎましょう。」
龍驤 「了解や!!!!」
ー第二十二章 準急、ぶっ倒れる。も復活する。ー
ー十五分後 入渠ドックー
雲龍 「準急を入渠させて…え!?」
ドック1 古鷹 43:13:19
ドック2 準急 239:59:58
雲龍 「と、十日も掛かるの!?」
宵闇 「体力五万だからかしら…」
夕立 「死んじゃ嫌!!!!」
時雨 「お願い、また起きて私達の雨を止ませてくれよ…」
暗闇 「早く起きなさいよ…其れでも準急なの!?」
早霜 「………お願いです、起きて下さい…」
装備妖精 「砲が血塗れだよ…随分戦ったんだね。」
工廠妖精 「最早ガラクタだね…修理が大変そう。」
主任妖精 「パーツは出来てるから、修理するよ!!!!」
古鷹 「……うーん…ん?」パチッ
宵闇 「あ、起きた?」
古鷹 「貴女は…」
宵闇 「私は宵闇…準急の嫁。こっちは雲龍。」
雲龍 「こんにちは。」
古鷹 「…私、準急さんに助けられて…準急さんは!?」
宵闇 「……彼処に居るわ。」
古鷹 「隣?」クルッ
準急 「……」気絶中
古鷹 「あ…」
雲龍 「戦闘記録を見たら、原因が分かったわ。」スッ
古鷹 「……!?コレって!?」
戦闘記録
勝利 戦艦棲姫 レ級 レ級 ル級 ル級 リ級
勝利 レ級 レ級 レ級 ル級 ヲ級 ヲ級
勝利 戦艦棲姫 戦艦棲姫 レ級 ヲ級 ヲ級 リ級
勝利 レ級 レ級 タ級 タ級 ル級 リ級
勝利 レ級 レ級 タ級 ル級 リ級 リ級
勝利 レ級 レ級 レ級 タ級 タ級 タ級
勝利 レ級 レ級 ル級 ル級 リ級 リ級
戦術的撤退 レ級 レ級 レ級 ル級 ヲ級 リ級
古鷹 「この数を、一人で!?」
雲龍 「合流した時にレ級が一人いたわ。」
宵闇 「となると、最後の三人の内の一人が追撃…」
古鷹 「私の所為で、こんな…」
準急 「…殿になる時点で、こうなると分かっていた。」
雲龍 「準急!?」
準急 「自分ばかり責めるな。全員生きているんだ。」
準急 「其れだけで良いんだ…生きているだけで……」
鳳翔 「準急さん!!!!」バン!!!!
準急 「鳳翔さん?一体何が…」
鳳翔 「心配したんですよ!!!!あんなに無茶をして!!!!」
準急 「無茶しなければ、助けられなかった。」
鳳翔 「増援を呼ぶとか出来たでしょう!?」
準急 「……古鷹の艤装から、燃油が漏れていた。」
鳳翔 「なっ…」
古鷹 「え!?」
準急 「もし増援を呼んで、激戦区になったら…」
準急 「何時燃油に引火するか解らん……故にだ。」
鳳翔 「……私の過去、知ってますか?」
準急 「…あぁ、[龍飛]だった時の事か。知っている。」
鳳翔 「あの時、私を見てくれましたよね?」
準急 「まぁな。珍しかったのでな。」
鳳翔 「あの龍飛が、私なんですよ?」グイッ
準急 「鳳翔、何をする心算だ?って、まさか!?辞め
ーー口付け中…暫くお待ち下さいーー
鳳翔 「…これが私の気持ちですよ。」
古鷹 「……///」
鳳翔 「分かって頂けましたか?」
準急 「………ケッコンで良いか?」
鳳翔 「勿論ですよ。」
準急 「……矢張り、貴女は大人なんですね。」
鳳翔 「お艦と言われるだけはありますよ?」
準急 「ふふっ…さて、バケツ二つ宜しく。」
宵闇 「分かったわ。」
準急 「準備を進めよう。二度とこうならないように。」
ー第二十三章 龍飛襲来ー
ー翌日 05:30ー
龍飛 「……此処か。」
龍飛 「噂では此処に準急が居る筈…」
準急 「……古鷹型に大井か…」←全回復
龍飛 「もしや彼奴か?」
準急 「……?」チラッ
龍飛 「……お前、名乗れ。」
準急 「鳳翔…いや、龍飛か。戦艦準急だが。」
龍飛 「何故私の名を知っている…」
準急 「その袖よ。鳳翔は捲っているからな。」
龍飛 「成程…」
準急 「で、何か御用ですか?」
龍飛 「手合せ願いたい。」
準急 「…命知らずの軽空母ですか。」ギラッ
龍飛 「噂だけの戦艦では無い事を祈ろう。」ギロッ
準急 「さて、沖に出ましょう。」
準急 「思う存分叩き潰して殺るから覚悟しとけ。」
龍飛 「私の艦載機を甘く見るなよ。」
ー十分後 徒桜沖ー
準急 「さて…」ジャキッ
龍飛 「……」スラッ
準急 「…先制攻撃だな。」
龍飛 「行け!!!!」ブゥゥゥゥゥン!!!!
ドゴーン!!!!
準急 「甘い!!!!」394
龍飛 「なっ!?」
準急 「放て!!!!!!!!」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!
龍飛 「グアッ…」HP2
準急 「これで分かったか?」
龍飛 「……折れたか。」右腕骨折
準急 「え、ちょ、ま、腕の骨折れたの!?」アタフタ
龍飛 「む?」
準急 「と、兎に角徒桜に戻って、入渠して…」アタフタ
龍飛 「お、落ち着け…骨が一本折れただけだ…」
準急 「そ、そうなのか?」
龍飛 「あぁ、問題は無い。」
準急 「だ、だが私は女性を傷物にしてしまった!!!!」
龍飛 「……なぁ、提案があるんだが。」
準急 「何でも言ってくれ…」
龍飛 「…こんなので良ければ、嫁にしてくれないか?」
準急 「当然だ、直ぐに手配する!!」
龍飛 「良いのか!?こんな男みたいな女だぞ!?」
準急 「傷物にした責任は、全て負う!!!!」
龍飛 「本当に良いのか?本当だな?」
準急 「責任を取るのが[漢]だ!!!!」
龍飛 「…これから、末永く頼む。」///
準急 「勿論ですよ、龍飛さん。」
龍飛 「まさかこんなに早く身を固める事になるとは…」
準急 「行きましょう。その腕を治さないと。」
龍飛 「あぁ。」
準急 「所で龍飛さんは何処の所属ですか?」
龍飛 「大本営だな。鳳翔のプロトタイプだ。」
龍飛 「私をコピーしたのが今の鳳翔だ。」
準急 「マジすか…」
ー第二十四章 鳳翔と龍飛ー
ー十五分後 入渠ドックー
鳳翔 「……」唖然
龍飛 「どうだ、元気にしていたか?」入渠中
準急 「今は元気ですよ。過去に…少し有りましたが。」
龍飛 「少しとは?」
準急 「……彼女、一度沈んでいるんですよ。」
龍飛 「何だと!?」バシャッ
龍飛 「ぁ痛たた…」ズキッ
準急 「無茶するから…ちゃんと浸かって下さい。」
龍飛 「も、申し訳無い…痛た…」チャプン
鳳翔 「な、何で此処に私が?」
準急 「彼女は[鳳翔]では無く[龍飛]だ。」
鳳翔 「へ?」
準急 「君は彼女の[コピー]らしい。」
鳳翔 「そ、そんな事が…」
準急 「恐らくまだまだコピーされるだろうな。」
鳳翔 「じゃあ、私は…もう用済みなんですか?」ウルッ
準急 「そんな訳無いだろう!?」ガタッ
鳳翔 「ふぇ?」
準急 「鳳翔には鳳翔の、龍飛には龍飛の魅力がある!!!!」
準急 「だから私はケッコンをするんだ!!!!」
準急 「皆綺麗だし尽くしてくれるし!!!!」
準急 「こんなに良い人を好きにならない訳が無い!!!!」
準急 「……分かってくれたか?」
鳳翔 「は、はい…」///
龍飛 「ふふっ…よく分かったぞ。」
準急 「……指輪買わないと…」
暗闇 「ねぇ、カッコカリで済ませる心算なの?」
準急 「暗闇!?」
暗闇 「どうせなら龍飛と結婚してしまいなさいよ。」
準急 「お前、重婚しろってか!?」
暗闇 「別に私は構わないわよ?」
準急 「でも龍飛がどう感じるか…」
龍飛 「わ、私が結婚!?而も準急は重婚だと!?」
龍飛 「そりゃ私は準急と結婚出来て嬉しいが!!!!」
龍飛 「ほ、本当に結婚するなら鳳翔ともだ!!!!」グイッ
鳳翔 「ふぇ!?」
龍飛 「鳳翔、どうせだから結婚して貰え!!!!」
鳳翔 「はひ!?え、えっと…ふ、不束者ですが!!!!」土下座
暗闇 「私は構わないわよ?ねぇ、準急?」チラッ
準急 「……私は彼女達を幸せに出来るだろうか…」
暗闇 「出来るわよ。私達が既に幸せなんだから。」
準急 「…先に鎮守府を潰してからで良いか?」
龍飛 「勿論だ。」
鳳翔 「はい!!!!」
準急 「……こんなに愛される俺は幸せ者だな。」
暗闇 「やっと自覚したの?」
準急 「さて、バケツ使いますか。」
暗闇 「ふふっ…了解。」
ー第二十五章 出発ー
早霜 「……どうやら結婚される様ですね…」ギロッ
雲龍 「本当に羨ましい…私はカッコカリなのに…」
鳳翔 「え、あ、その、これはですね!?」
準急 「暗闇に押されて俺が折れた、其れだけだ。」
龍飛 [まさか、異論は無いよな?]ギロッ
早霜 「な、無いです!!!!」
雲龍 「私は別に構わないわ。」
龍飛 「兎に角行くぞ。」全回復
準急 「S提督の鎮守府は…告部か。鉄道で行くぞ。」
鳳翔 「そ、其の前に!!!!」
準急 「ん?」
鳳翔 「龍飛さんに艦載機を!!!!」
準急 「いや、九七艦攻と九九艦爆あるだろ?」
鳳翔 「私は流星と彗星ですよ!?」
準急 「鳳翔は分かってないんだよ…龍飛の強さを。」
鳳翔 「龍飛さんの、強さ…」
準急 「行くぞ、久しぶりに103を出すな…」
出撃メンバー
準急
龍飛
鳳翔
暗闇
早霜
雲龍
白野
ミズノ
ー10:00 鎮守府併設車庫ー
準急 「さて…」チャッ…カンカンカン…バタン
準急 「バッテリー投入、パンタグラフ上昇。」カシャン
準急 「ブレーキ圧確認、室内灯点灯。」パッ
龍飛 「…最近の乗り物は凄いな。」
暗闇 「コレ種車は戦後二十年以内に造られてますよ。」
龍飛 「何だと!?」
準急 「ドア開閉確認、非常作動確認。」シューー…
暗闇 「1963年製の先頭車と1964年製の中間車です。」
龍飛 「成程、この車両も1963年製か。」
暗闇 「いえ、この車両は先頭車化改造をしてます。」
龍飛 「よ、要するに1964年製なのか…」
準急 「まぁ、車体と機器は最近更新したからな…」
暗闇 「台車は?」
準急 「数年前に変えた。要するに、原型無い。」
龍飛 「矢張り新車では無いか!!!!」
準急 「あんまり喧しいと途中で放り出すぞ…」ギロッ
龍飛 「う…申し訳無い…」
準急 「あぁ、加速度は2.2km/h/sになったぞ。」
暗闇 「あ、割と普通。」
準急 「したら出すぞ。」バタン
暗闇 「全員居るわね…出して良いわ。」
準急 「出発進行、制限35。」シュー…
ー第二十六章 威嚇と殺害ー
ー16:38 告部駅ー
準急 「思ったより時間が…」フラァ
龍飛 「き、気分が…少し、休ませてくれ…」
準急 「良いぞ…俺も、動けん…」
六人 「ーーーーーーーーー!!!!」嘔吐中
準急 「六時間半は地獄過ぎる…」
告部駅長 「其処の方!!!!」タッタッタッ
準急 「はい?」
告部駅長 「ダメだよこんな所で吐いちゃ!!!!」
準急 「あー、御免ね…こればっかりはね…」
告部駅長 「コレ掃除とっても大変なんですからね!!!!」
準急 「うん…掃除やっとくから…御免ね…」
告部駅長 「第一他のお客様に迷惑ですから!!!!」
準急 「黙れ、貴様に言われずとも分かっている。」
告部駅長 「お前、駅長に対して[黙れ]とは何
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!
準急 「 次 は 直 撃 さ せ る ぞ 。」
告部駅長 「………」失神
乗客1 「彼奴、撃ったぞ!!!!」
乗客2 「逃げろ、殺されるぞ!!!!」
乗客3 「まだ死にたくない!!!!」
準急 「……大丈夫かお前ら…」
龍飛 「私は問題無いが…」
六人 「……何とか…」
準急 「明日攻めるから今日は寝な。」
雲龍 「……寝ましょう。」
暗闇 「ホームに余裕があって良かったわ。」
告部駅長 「……はっ!?」
準急 「……起きたか。」
告部駅長 「貴様、何をした!!!!」
準急 「威嚇砲撃だが?」
告部駅長 「見ろ、半壊ではないか!!!!」
準急 「だから?」
告部駅長 「弁償出来るのか貴様!!!!」
準急 「……君は駅長には向いていないね。」ハァ…
告部駅長 「何を馬鹿な事を…」
準急 「君にはこの駅を任せられない。」ジャキッ
告部駅長 「なっ!?」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!
準急 「[次は直撃させる]と言った筈だがな…」
準急 「…寝ますか。」
ー第二十七章 奇襲ー
ー翌日 06:30ー
?? 「……矢張り此処に居ましたね…」ガチャ…
?? 「起きて下さい。」ゆさゆさ
準急 「…ん?」←運転席で座り寝(実は何処でも寝れる人)
?? 「何があったんですか?」
準急 「……お前は咲又の…」
咲又駅長 「はい、あの時はお世話になりました…」
咲又駅長 「其れで、この惨状は一体…」
準急 「…馬鹿な駅長にお灸を据えた。」
咲又駅長 「…あー…成程。」
準急 「もう分かるだろう?」
咲又駅長 「後で私の信頼出来る後輩を連れて来ます。」
準急 「頼んだ。」
咲又駅長 「では。」パタン
準急 「…行くか。」
ー07:00 鎮守府前ー
準急 「門番は…」
S白露 「…私が…いっちばーん……」
準急 「…下がれ。」ジャキッ
ドドドドォォォォォン!!!!
S白露 「え…」
準急 「行くぞ。」
七人 「はい。」
S白露 「ちょっと!!」
準急 「煩い、黙れ。」ギロッ
S白露 「ひっ…お、お客さんは許可証が要るんだよ!!」
準急 「執拗い。」ドドン!!
S白露 「グァッ…」ドサッ
準急 「空母は彩雲で索敵、暗闇は空母の護衛に。」
準急 「残り三名は私と共に来い。」
ミズノ 「了解。」
白野 「分かったぞ。」
早霜 「お供します。」
龍飛 「成程、索敵か。了解。」
鳳翔 「わ、分かりました…」
雲龍 「うん。」
暗闇 「状況が分かり次第連絡するわ。」
準急 「良し、行ってくる。」ギィィィ…
ー第二十八章 突撃ー
S提督 「何が起きた!?」
S加賀 「敵襲です…」
S提督 「深海棲艦か!!」
S赤城 「いえ、男です!!!!」
S提督 「男?まさか…第四勢力か!!!!」
ブゥゥゥゥゥン…
S加賀 「彩雲!?」
彩雲<成程…撤退!!!!
S加賀 「52!!!!」
彩雲<我に追い付く機体無し!!!!
S加賀 「くっ…」
ー同刻 一階廊下ー
S天龍 「オラァ!!」
準急 「何処見とんねん…」ザシュッ
S天龍 「ガッ…」ドサッ
準急 「で、お前はそんな所で何してるんだ…」
S白雪 「この…えい!!」ブォン
準急 「大振りにも程がある、そんな攻撃当たらんわ。」
白野 「後ろががら空きじゃぞ?」ザシュッ
S白雪 「そんな…」ドサッ
ブゥゥゥゥゥゥン
準急 「彩雲、どうだった?」
彩雲<3階層、敵機襲来!!
準急 「ミズノは対空警戒、残りは艤装展開。」
三人 「了解。」
準急 「其処!!!!」ドドドン!!!!
S香取 「うぅっ…」ドサッ
準急 「殺気でバレバレだ!!!!」ドドドン!!!!
S島風 「おうっ…」ドサッ
ミズノ 「敵機襲来!!!!」バババババババババ!!!!
準急 「落とす!!!!」ボンボンボン!!!!
ー制空権確保ー
準急 「落とし終わった!!!!」
ミズノ 「主砲装填します!!!!」
早霜 「其処です!!!!」ボボン!!!!
S北上 「うぐぅ…」中破
白野 「終わりじゃ!!!!」ドドン!!!!
S北上 「あぁ…」ドサッ
準急 「次は二階じゃ!!!!」
ー第二十九章 隻眼の暗殺者と同行者ー
ー二階廊下ー
準急 「さて…二階に来たが…」
ミズノ 「この匂い…媚薬…ですね。」
準急 「窓開けろ、換気だ。」
ミズノ 「はい。」ガラガラ…
白野 「悪趣味な奴じゃの…」ガラガラ…
早霜 「何だか気分が…」
準急 「散布したのは三階か…」
ヴェル 「ハロ。」ヒョコッ
準急 「…何で居んの?」
ヴェル 「電車に忍び込んでたんだよ。」
準急 「気付かんかった…つか大丈夫か?」
ヴェル 「この程度ならウォッカの方が強いさ。」
準急 「…そういやお前酒呑んでたな…まさか!?」
ヴェル 「もう三本目さ…」
準急 「……酒瓶あるか?」
ヴェル 「あるよ、はい。」つクライナー×3
準急 「…またそこそこキツい奴を…」グビッ
ヴェル 「良い呑みっぷりだね。」
準急 「梅酒呑んでるからな…それなりには慣れてる。」
タシュ 「ヴェル、これはどういう…」
準急 「お前もか…ソ連は仲良いな…」
タシュ 「そんな事よりこの匂いは一体…」
ヴェル 「媚薬…それも自我を崩壊させるタイプだよ。」
タシュ 「本当か!?」
準急 「あぁ…ウォッカねぇか?」
タシュ 「あるよ、はい。」つウォッカ
準急 「呑め!!」グイッ
白野 「!?」グビッ
準急 「お前もだ!!」グイッ
ミズノ 「!?」グビッ
準急 「最後!!」グイッ
早霜 「!?」グビッ
準急 「これで良し。」
ヴェル 「…君って時々恐ろしいよね…」
タシュ 「アルハラだ…」
準急 「この媚薬、どうもアルコールに弱いみたいだな。」
ヴェル 「其れはどういう意味だい?」
準急 「恐らく吸い込む分には効果は薄い…」
ヴェル 「…成程、直接触れてはいないな。」
準急 「空気で薄められているからな…」
ヴェル 「でも何故三階で撒いたんだ?」
準急 「簡単な事だ…俺達を近付けない為にだ。」
ヴェル 「……彩雲…」
準急 「監視カメラだってある…完全にバレてるさ。」
ヴェル 「一度退くかい?」
準急 「其れこそ奴等の思う壷だ…成分を分析する。」
ヴェル 「了解。」
ー第三十章 単艦特攻ー
ー十五分後ー
準急 「…出来た、中和薬だ。」つリモコン爆弾
ヴェル 「これを三階に投げるのか。」
準急 「行ってくる。君達は此処で警戒。」
ヴェル 「了解。」
タシュ 「頑張って。」
ー三分後 階段ー
準急 「うぐっ…キツい…」設置
準急 「降りて…此処で起爆!!」カチッ
ボン!!!!
準急 「……ハァ…コレで此処は中和出来た…」
準急 「此処から投げて…」ポイッ
準急 「階段の影から爆破っと…」カチッ
ボン!!!!
準急 「……呼んで来るか…」
ー三分後 二階廊下ー
準急 「…何だこれは…」
ヴェル 「逃げた方が良さそうだ…私もクラクラする…」
早霜 「あ〜、準急さ〜ん…」アヘ
ミズノ 「うへへぇ…」アヘ
タシュ 「同志…もう無理だよぉ…」アヘ
白野 「私は…わらしはぁ…」アヘ
準急 「…………私を敵に回した事、後悔させてやる。」
準急 「ヴェル、コレを使え…首元に一刺しだ。」つ注射器
ヴェル 「わ、分かったよ…」パシュッ
ヴェル 「ウグッ…キ、キツイな…」フラッ
準急 「他の四人にも使え…それとお前達は外に居ろ。」
ヴェル 「どうして?」パシュッ
準急 「多分バレてる…大人数で行くのは愚策…」
準急 「其れと、媚薬は三階、二階と撒かれている…」
ヴェル 「そうか、次は一階で退路を塞がれる!!」パシュッ
準急 「進軍を止め、媚薬に漬けて退路を塞ぐ…」
準急 「このままだと全員死にかねん…行け。」
ヴェル 「了解。」パシュッ
準急 「其れと、俺は探すなよ…何があってもだ。」
ヴェル 「何故だい!?」パシュッ
準急 「俺は敵陣に乗り込む…死ぬ可能性が高い。」
準急 「次の日に帰って来ないなら、死んだと思え。」
ヴェル 「そんな…絶対に其れだけは
準急 「早く逃げろ!!!!死にてぇのか!?」
ヴェル 「……分かった。」タッタッタッ…
準急 「……無力な俺を許してくれ…」タッタッタッ
ー第三十一章 戦力分散ー
白野 「其れは本当か…我々が媚薬漬けになっていたと?」
ヴェル 「あぁ…本当さ…」
タシュ 「何でヴェルだけ…」
ヴェル 「ウォッカを四瓶呑んでたから助かったのさ…」
ミズノ 「うわぁ…私には呑めません…」
早霜 「準急さんだけ進軍…準急さんだけ死ぬかも…」
早霜 「やっぱり戻りま
ヴェル 「其れだけはやっちゃダメだ!!!!」グイッ
早霜 「うわっ…分かりましたよ…準急さんだけ特攻…」
ヴェル 「此処から出よう!!!!」バン!!!!
ヴェル 「よし、皆早く!!」
白野 「ええいどうなっても知らんぞ!!!!」バッ
ミズノ 「脱出ー!!!!」バッ
早霜 「準急さん…ご武運を。」バッ
タシュ 「ヴェルも来て!!!!」バッ
ヴェル 「今行く!!!!」バッ
雲龍 「何があったの!?」
ヴェル 「媚薬を撒かれている…私達では無理だ。」
雲龍 「媚薬…まさか、今中に居るのは準急だけ!?」
ヴェル 「どうしようも無いよ、雲龍さん…」
雲龍 「今すぐ助けに…」
龍飛 「よせ、行っても媚薬で狂うだけだ。」
雲龍 「でも!!」
龍飛 「悔しいが、此処で黙って待つ他無い…」
ヴェル 「…取り敢えず、彩雲を飛ばす方が良い。」
龍飛 「私が飛ばそう…」バシュッ
雲龍 「準急…」
ー第三十二章 三度目の死ー
ー同刻 執務室ー
準急 「……」大破
S提督 「其の程度か?ん?」
準急 「…弾薬無し…燃料無し……終わりか。」
S提督 「流石の準急でもこの攻撃には耐えられぬか…」
準急 「…もう何も言う事は無いな…」
S提督 「死ね、準急。」バン!!!!
準急 「…」ドサッ
S提督 「ふん、呆気無いな。」
ブゥゥゥゥゥゥン
S提督 「!?」
彩雲<し、死んでる!?
S提督 「彩雲だと!?」
彩雲<ほ、報告ー!!!!
S提督 「ええい、すばしっこい…遺体を窓の外に!!!!」
S加賀 「はい。」
………ドサッ!!
ー二分後 鎮守府外ー
龍飛 「彩雲、どうだった?」
彩雲<準急…死んでた。
龍飛 「何!?其れは本当なのか!?」
彩雲<血を流して倒れてた…
龍飛 「…そんな、馬鹿な…」
雲龍 「遺体、見つけた…」
龍飛 「何!?」
ヴェル 「…兎に角、遺体を持って帰るんだよ…」
タシュ 「…帰ろう……」
暗闇 「皆どうしたの!?」
鳳翔 「何があったんですか?」
雲龍 「…準急が、死んだ。」
暗闇 「…また……また私達を置いて、逝くの?」
早霜 「もしかすると、もう一度生き返るかも…」
暗闇 「…待つしかないの?」
早霜 「閻魔さんに委ねましょう。」
ー第三十三章 二度有る事は…ー
ー翌日 04:53 彼岸ー
準急 「…また死んだか……」
閻魔頭 「いや[また死んだか]やあるかい…」
準急 「……」
閻魔頭 「なんか言えよ…」
準急 「もう寝て良い?」
閻魔頭 「もっかい現世行ってこい!!!!」ゲシッ
準急 「あ痛ぁ…」
ー06:30鎮守府ー
準急 「…閻魔頭の奴、蹴りやがった…」
主任妖精 「え、何で生きてんの!?」
準急 「知らん、閻魔頭に言え。」
早霜 「………準急さん?」ガチャ…
準急 「はいそうです、お前の愛する旦那ですよ。」
早霜 「また私達を置いて逝ったんですね…酷いです。」
準急 「まぁ、二度有る事は三度有るからな。」
早霜 「…兎に角、行きますよ、反撃。」
準急 「その件だが…空母集めてくれ。」
早霜 「空母?」
準急 「もう容赦しない、空襲で潰す。」ゴゴゴゴゴ
早霜 「……分かりました。でも…」
準急 「分かってる、後ろの子達だろ?」
早霜 「お願いしますね。」
ーこの後結婚指輪を買った準急の財布は空になったー
準急 「ケッコンしたら皆娘出来ちゃったよ…」
ー番外編 現在の準急一家ー
世帯主 準急…息子 じゅんきゅう
正妻 暗闇…娘 くらやみ
嫁 龍飛…娘 たっぴ
嫁 鳳翔…娘 ほうしょう
以下ケッコン艦
球磨 娘 くま
多摩 娘 たま
北上 娘 きたかみ
大井 娘 おおい
木曾 娘 きそ
川内 娘 せんだい
神通 娘 じんつう
那珂 娘 なか
白野 娘 しろの
ミズノ 娘 みずの
江津 娘 こうづ
夕立 娘 ゆうだち、むらさめ
初雪 娘 はつゆき、しらゆき
雲龍 娘 うんりゅう、りゅうじょう
ゴーヤ 娘 ごーや、はち
鹿島 娘 かしま、かとり
天城 娘 あまぎ
葛城 娘 かつらぎ
イク 娘 いく
イムヤ 娘 いむや
白露 娘 しらつゆ
時雨 娘 しぐれ
吹雪 娘 ふぶき
宵闇 娘 よいやみ
薄闇 娘 うすやみ
暁 娘 あかつき
早霜 娘 はやしも
霞 娘 かすみ
瑞鶴 娘 ずいかく
弥生 娘 やよい
花音 娘 かのん
大鳳 娘 たいほう
中枢 娘 防空 孫 ぼうくう
桜 娘 さくら
椛 娘 もみじ
真宵 娘 まよい
萩谷 娘 はぎや
閻魔 娘 えんま
青葉 娘 あおば
衣笠 娘 きぬがさ
榊 娘 さかき
柑 娘 みかん
柳 娘 やなぎ
梓 娘 あずさ
榎 娘 えのき
椿 娘 つばき
計百六名
ー第三十四章 準急改七ー
ー翌日 06:30ー
三隈 「あの…」
暗闇 「どうかしたの?」
三隈 「準急さんは?」
暗闇 「工廠に居る筈よ。」
三隈 「あ、有難う御座います…」てててー
暗闇 (あの子も結構慣れてきたのね…)
ー五分後 工廠ー
準急(改七) 「……で、こうなったと…」
主任妖精 「凄いね…」
準急 「主砲が試製七十一糎五連装砲塔…」
主任妖精 「而も六基三十門…」
準急 「……彼奴面倒だからって俺を最強にする気か?」
主任妖精 「そんな事より身長…」
準急 「あぁ、天井にぶつかってんだよ。」←203cm
主任妖精 「建物の改装が必要だね。」
準急 「もうここまで来ると唯の巨人じゃねーか…」
三隈 「失礼しまー…」チャッ
準急 「声からして三隈か…どしたよ?」←顔が見えない
三隈 「くまりんこー!!!!!!!!」
準急 「…そうなる未来は見えていた…… 」
球磨 「どうしたクマ!?」バン
準急 「球磨か…ちょっと三隈連れて出てくれ…」
球磨 「…また身長伸びたクマ?」
準急 「同じなら天井にぶつかってねぇよ。」
球磨 「それもそうクマね…」
閻魔頭 「準急どうだぁぁぁ!?」
準急 「御覧の通り身長を持て余しております。」
閻魔頭 「…すまん、身長は元に戻す。」
準急 「お願いします、限界です。」
閻魔頭 「此処をこうして…出来たぞ。」
準急 「……おう、元の視線に戻ったぜ。」←194cm
球磨 「やっと元の準急さんクマ。」
準急 「………いや、元通りでは無い。」
球磨 「どう言う事クマ?」
準急 「装備と艦種を見れば分かるさ。」
球磨 「クマ?」
戦空母 準急
球磨 「戦空母って何クマ!?」
閻魔頭 「どうせだし艦種弄って戦艦と空母混ぜました。」
準急 「……30×4とか馬鹿だろ…」
閻魔頭 「其れだけ貴様が彼岸に来ると厄介なんだよ。」
準急 「耐久も馬鹿だろ…」HP125000/125000
閻魔頭 「死ぬにはまだ早いぜ?」
準急 「じゃあお前を試し撃ちの標的に…」
閻魔頭 「すんません設計図置いてくので許して下さい。」
準急 「十秒だけくれてやる。」
閻魔頭 「コチラ設計図ですではー!!」シュンッ
準急 「…面倒な事を……」
主任妖精 「……部品の生産、やっとくよ。」
準急 「もっと面倒なのは…」チラッ
工廠妖精? 「専属になります…」
準急 「此奴誰だ!?」
工廠妖精 「私とくっ付いてたもう一人の妖精だな。」
準急 「……道理で…」
工廠妖精?→甲板妖精 「よ、よろしくお願いします…」
準急 「…まぁ、宜しく。」
甲板妖精 「は、はい…」
準急 「武器は四寸伸の大弓か…弓道やってて良かった…」
甲板妖精 「……ですね…」
準急 「…行くか。」
甲板妖精 「はい!!」
ー第三十五章 先制航空攻撃ー
ー六時間後 告部鎮守府正門前ー
準急 「最早手加減等必要無し、攻撃開始!!!!」バシュン!!!!
加賀 「はい。」(大弓なんて初めて見るわ…)バシュン
赤城 「はい!!」(何時の間に空母に?)バシュン
龍飛 「行け!!!!」(準急の奴中々上手いな…)バシュン
鳳翔 「えい!!」(お役に立てるかしら…)バシュン
蒼龍 「発艦!!!!」(準急さんも空母に?)バシュン
飛龍 「よっと!!」(準急さんの弓大きいな…)バシュン
龍驤 「お仕事やで!!!!」(えらい大きな弓やな…)バシュン
ー見るに堪えない惨状となっております……ー
ー申し訳有りませんが今暫くお待ち下さい…ー
ー間も無く復帰致します、お待ち下さい……ー
準急 「良し、鎮守府解体作業完了、帰るぞ。」
加賀 「あの、質問しても?」
準急 「どした?」
加賀 「その弓は…」
準急 「四寸伸の大弓です。貴女方には大き過ぎるかと。」
加賀 「何故そんなに大きな弓を…」
準急 「身長考えて下さい。」←194cm
加賀 「あ…」←169cm
赤城 「あ…」←167cm
龍飛 「む…」←159cm
鳳翔 「あら…」←159cm
蒼龍 「むー…」←167cm
飛龍 「あー…」←166cm
龍驤 「そらそうやろ…」←164cm
準急 「貴女達では私の物は少し…」
加賀 「一度だけ貸して下さい。」
準急 「…では試しに一条放ってみますか?」
加賀 「やります。」
準急 「では…どうぞ。」つ弓矢
加賀 「ありがとっ!?」
準急 「言い忘れていましたが…その弓…」
準急 「特注品なので27kgありますよ。」
加賀 「お、重すぎます…」
準急 「もう少し筋力を上げたらどうですか?」スッ
加賀 「何故貴方はそんな物を易々と…」
準急 「私の艤装、146kgありますが何か?」
加賀 「え…」
龍驤 「コレに関してはガチやで…主砲重すぎやねん…」
鳳翔 「何故其れを…」
龍驤 「ウチ割と初期のメンツやで…」
準急 「兎に角、潰し終わりましたから帰りましょう。」
鳳翔 「は、はい…」
?? 「待て!!!!」
ー第三十六章 最後の反撃ー
準急 「何処に待つ必要が有るのですか?」
準急 「……同期、S提督。」
S提督 「貴様、何故俺の鎮守府を!!!!」
準急 「……強制進撃、媚薬漬けに強姦魔…」
準急 「こんな屑、海の藻屑にした方が良い。」
S提督 「何を屁理屈ばかり!!!!」チャッ
準急 「…私は戦空母…戦艦と空母を混ぜた者…」
S提督 「は?」
準急 「唯の空母と侮るな!!!!」ジャキッ
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
七人 「ーーー!?」耳塞ぎ
準急 「……跡形残さず消し飛べ…」
?? 「…!?」ガラッ
準急 「誰だ!!!!」ジャキッ
?? 「…砲口を向けないで下さい…敵意はありません…」
準急 「…陸奥だな?何故其処に居る…」
S陸奥 「其れは…其の…」
S長門 「長門だ、私が話す。」
準急 「…来い、帰りつつ聞く。」
ー第三十七章 狂い戦う戦空母ー
ー十二分後 告部湾ー
準急 「さぁ、戦争だ錨を上げろ♪」(bgm:昼戦)
準急 「殺しに殺して戦果挙げろ♪」ドドドン!!!!
レ級 「ギャァッ…」轟沈
準急 「さぁ、戦争だ攻めに、転じろ♪」ドドドン!!!!
準急 「其の主砲使い敵を沈めろ♪」ドドドン!!!!
戦艦棲姫 「何故、勝テナイ…」轟沈
準急 「今だ〜敵が怯んだ好機だぞ♪」
準急 「主砲〜使い敵を殺せ〜♪」ドドドン!!!!
準急 「今〜仕留めなければな〜らぬ故〜♪」
準急 「速力一杯敵を沈めろ♪」ドドドドォォォォォン!!!!
駆逐棲姫 「一度ナラズ二度マデモ…」轟沈
準急 「さぁ、戦争だ戦果を稼げ♪」
準急 「レ級如き今や唯の的〜♪」ドドドン!!!!
レ級 「ナンデ…」轟沈
準急 「さぁ、海戦だ敵を蹴散らせ♪」
準急 「最早、今の私に敵等無し♪」ドドドン!!!!
ヲ級 「グァッ…」轟沈
準急 「さぁ、戦禍の中へ、突撃だ♪」ドドドン!!!!
準急 「屍積み上げ進むのみ♪」ドドドドォォォォォン!!!!
中間棲姫 「何ダ此奴…只者デハ無イ…」中破
準急 「さぁ、特攻だ敵の、中へと♪」ドドドン!!!!
準急 「砲撃と斬撃使い分け行く♪」ズバッ!!!!
中間棲姫 「ココマデ、カ…」轟沈
準急 「〜♪」狂化
加賀 「こ、怖いです…」
龍驤 「あっちゃー…こりゃアカンわ……」
S長門 「こ、こりゃアカンとは?」
龍驤 「コレは暁と暗闇呼んだ方がええな…」ピポパ
暁 [はい、此方準急宅ですが…]
龍驤 「暁、ウチや!!!!火急の用件や!!!!」
暁 [其の声は龍驤さんね?どうしたの一体…]
龍驤 「準急の奴、狂化しよったで!!!!」
暁 [ちょ、其れ本当なの!?]
龍驤 「今昼戦の替歌唄いながら戦っとる!!!!」
暁 [分かったわ、私の艤装に座標だけ送って!!!!]ブツッ
龍驤 「座標は…4-3-10?なんやコレ、どっかで…」
龍飛 「其れはヨンサントオ改正では?」
龍驤 「確かに…ヨンサントオで送ったれ!!!!」ポチッ
ー三十秒後 徒桜鎮守府出撃ドックー
暁 「座標は…ヨンサントオ?あ、4-3-10ね!!!!」
暁 「龍驤ったら、面倒な事して…もう…」
暁 「行って来ます!!!!」
暗闇 「行って来るわ。」
雲龍 「うん、準急の事、お願い。」
ー第三十八章 血と死体と戦空母ー
ー五時間後 告部沖ー
暁 「準急!!!!見つけた!!!!」
準急 「〜♪…ん?」クルッ
準急 「暁か、どうした?」血塗れ
暁 「貴方が狂化したって聞いたから来たのよ!!!!」
準急 「あー…悪いな。」
暁 「どうするのよコレ!!!!」
ー血に染った死体だらけの海ー
準急 「………放っとけば良くね?」
暁 「…もう何も言えないわ…」
準急 「つか、何で此奴ら浮いてんの?」
暁 「え?」
ほっぽ 「鉄の臭いする…」浮上
レ級 「コレはどうしようも無いです、血の匂いです。」
暁 「…何で貴女達が此処に居るのよ…」
ヴェル 「私も居るが…」
暁 「……暁は疲れたわ…」
準急 「……暁、暗闇は?」
暁 「貴方の後ろよ。」
準急 「…だよなぁ…後ろから凄い殺意感じるもん。」
暁 「…帰りましょ?」
準急 「…だな。」
ー第三十九章 [短編集]あまりに執拗いとこうなりますー
ー準急の場合ー
準急 「ほざくのも大概にしろ…」イライラ
準急 「俺は忙しいんだよ!!!!見て分かんねぇのか!?」ガン!!
準急 「とっとと失せろ、気が散るんだよ…」
準急 「あー鬱陶しい…然し書類仕事が終わらねぇなぁ…」
ー暗闇の場合ー
暗闇 「私言ったよね?三度目は無いわよって…」イライラ
暗闇 「取り敢えず300m程ぶっ飛ばすわね。」ボコォ!!!!
暗闇 「あ、洗濯物干さないと…」パタパタ…
ー早霜の場合ー
早霜 「貴方執拗いですよ。準急さん以外興味無いです。」
早霜 「貴方が死のうが私には関係無いので…」チャキッ
早霜 「死んで下さい。」バァン!!!!
早霜 「あ、今日は準急さんと買い物に行くんだった…」
早霜 「返り血落として着替えなきゃ!!!!」バタバタ
ー暁の場合ー
暁 「貴方、執拗いのね…煩いわよ。」
暁 「私が穏やかな内に止めて…私、準急に似てるのよ。」
暁 「…止めろっつってんだろ!!!!いい加減にしろよ!!!!」
暁 「もう許さねぇ…この世から消してやる!!!!」ジャキッ
暁 「消し飛べオラァ!!!!!!!!」ババババババババ!!!!
ー龍驤の場合ー
龍驤 「なぁ、ええ加減にせぇよ…鬱陶しいねんて…」
龍驤 「せやからええ加減にせぇなぁ…なぁ………」
龍驤 「そろそろ辞めて下さい、邪魔です。」
龍驤 「貴方は常識が無いのですか?馬鹿ですか?」
龍驤 「大人しくしてて下さい、次は殺します。」
ー最後 闇準急の場合ー
闇準急 「死ぬか逝くか殺られるか…どうする?」ガタッ
闇準急 「そうかそうか殺られたいのか。よし…」スラッ
闇準急 「消し飛べやオラァ!!!!!!!!」ズバッ!!!!
闇準急 「さ、仕事仕事…書類仕事は大変だよ…」
ー第四十章 長門型編入ー
ー翌日 徒桜鎮守府近海 08:50ー
準急 「じゃあ行くぞー。」
編成
旗艦 戦空母準急
空母闇準急
戦艦長門
戦艦陸奥
駆逐艦早霜
駆逐艦暁
空母龍飛
巡洋艦白野
巡洋艦北上
空母加賀
空母赤城
巡洋艦川内
暁 「…出て良いわよ、全員居るわ。」
準急 「了解、行くか。」
龍飛 「久しいな…楽しみだ。」
加賀 「赤城さん…」
赤城 「えぇ、恐らく考えている事は同じです。」
赤城・加賀 「早霜ちゃんが準急さんに抱き付いてる…」
早霜 「良かったです…またこうして側に居られます。」
準急 「…取り敢えず戦い難いから離れてね。」
早霜 「嫌です♡」ギューッ
準急 「…また俺死ぬよ?良いの?」
早霜 「……御免なさい。」パッ
準急 「甘えるなら夜にな。接敵だ!!!!」
川内 「うん、頑張る!!!!」←Lv127
準急 「………其処だ。」バシュン!!!!
流星改<攻撃だー!!!!
バコーン!!!!
レ級 轟沈
準急 「第二は左、第一は右だ!!」
長門 「…Pardon?( 'ω')?」
暁 「貴女は第一よ。」グイッ
長門 「うおっ!?」
陸奥 「私は…」
龍飛 「第二だ。」グイッ
陸奥 「きゃっ!?」
ー戦闘中…ー
準急 「終わりだな。帰るぞ。」←血塗れ
陸奥 「怖い…」ブルブル
早霜 「今回は弱かったですね…レ級が居ませんでした。」
長門 「これで弱いのか!?タ級ばかりだったぞ!?」
準急 「そりゃあ毎日毎日30狩ってりゃ居なくなるわ。」
長門 「レ級を30も!?毎日か!?」
準急 「一軍になるには先ずレ級を一人で倒せないとな。」
長門 「…え?」
早霜 「私も倒せますよ?」ニコッ
長門 「……最早駆逐艦では無いぞ…」
暁 「貴女達弱いのね…長門型なのに…」ギロッ
龍飛 「使い物にはならんな…」
陸奥 「長門…怖い……」ギュッ
長門 「陸奥…同意見だ…」ガタガタ
準急 「…!?伏せろ長門!!!!」ジャキッ
長門 「!?」サッ
戦艦棲姫 「アッ…」
準急 「サッサと沈め!!!!」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
戦艦棲姫 「ヤッパリ、ダメカ…」轟沈
長門 「……」驚愕
陸奥 「……」驚愕
準急 「…此処は愛想を尽かした者が集う場所……」
準急 「貴女達は、世界を敵に回す覚悟がありますか?」
準急 「無いのであれば、他の鎮守府に行って下さい。」
準急 「さ、帰りますよ。」
早霜 「はい。」
暁 「お昼は何を作ろうかしら…」
龍飛 「ニンニクを使った料理が食べたいぞ。」
暁 「口臭大丈夫かしら…」
龍飛 「口臭ばかり気にしていては体力がな…」
暁 「…だから男っぽいって言われるのよ……」
準急 「…夕飯に焼肉でもしようか?」
龍飛 「おお、良いな!!」
暁 「…タレは甘いの買ってね。」
準急 「ん?作るぞ?」
暁 「え?」
準急 「林檎ベースで一から作るぞ?」
暁 「あ、有難う…」
準急 「手間は掛かるがこの方が美味いからな。」
長門 「……」
陸奥 「……格好良い…」
長門 「…歴戦の猛者か……」
ー第四十一章 異世界からの来訪者ー
ー翌日 08:40ー
?? 「此処が例のあの人が居る場所ね?」
?? 「間違い無いぜ。さとりが此処に居るってよ。」
準急 「今の所は黒字か…ん?」
?? 「貴方が準急さんね?」
準急 「巫女と…魔法使いか。私が戦空母準急だが。」
?? 「貴方で間違い無いのね?」
準急 「……成程、[幻想郷]の人間か…」
?? 「ど、どうして其れを!?」
準急 「さとりが言ってたのはこの事か…」
?? 「……」
準急 「霊夢と魔理沙だな…応接間に案内する。」
??→霊夢 「どうして名前を…」
??→魔理沙 「知ってるんだ?」
準急 「…お前達を知ってる閻魔と知り合いだ。」
魔理沙 「と言うと…」
準急 「名前を出すまでも無いだろう?」
霊夢 「…サボり魔の船頭も居た?」
準急 「彼奴だな…寝てたよ。ずっとな…」
霊夢 「……間違い無いわね…」
準急 「取り敢えず入ってくれ。」チャッ
魔理沙 「おう、サンキュー。」
霊夢 「あら、お茶菓子が…」
準急 「食べて良いよ。確かこっちに御抹茶が…」
ほうしょう 「お父さん!!」
準急 「ん?どした?」
ほうしょう 「早口言葉作った!!」
準急 「言ってみ?」
ほうしょう 「お菓子貸して!!」
準急 「よーしお父さんも一つあるから教えてやろう。」
ほうしょう 「どんなの?」
準急 「貸した加湿器利子つけ返した。」
ほうしょう 「すごーい!!」
霊夢 「お子さんかしら?」
準急 「そうだな。」
鳳翔 「こんな所に…あら、お客さん?」
準急 「あぁ…そうだ、抹茶あったか?」
鳳翔 「御免なさい、昨日使い切っちゃって…」
準急 「じゃあ玉露でも出すか…」
鳳翔 「ふふっ…では私は羊羹でも…」
準急 「鳳翔、[貸した加湿器利子つけ返した]って三回。」
鳳翔 「え?」
準急 「早口言葉さ。」
鳳翔 「貸した加湿器利子つけ返した貸した加湿くぃっ…」
準急 「な?」
鳳翔 「……外郎売読みますか…」
準急 「そうだな…」
準急 「お待たせ…抹茶無かったから玉露だけど。」
霊夢 「逆に豪華になってない?」
鳳翔 「羊羹です、どうぞ。」
魔理沙 「ありがとうだぜ。」
ー第四十二章 迷い込んだカリスマ(仮)ー
ー同日 20:49ー
霊夢 「すっかり忘れてたけど、ここ何処?」
準急 「徒桜市港区徒桜鎮守府。」
霊夢 「…帰れるの?」
準急 「大井まで出なきゃなぁ…」
霊夢 「大井?」
準急 「一応大井からなら紅魔館辺りに出られるが…」
霊夢 「それって幻想郷の中を走ってるアレ?」
準急 「あぁ…博麗神社にも駅あるだろ?」
霊夢 「アレが出来てから参拝客増えたわ、ありがと。」
準急 「おう…まぁ、要するに其れに乗れば帰れる。」
霊夢 「私は帰るけど、魔理沙は?」
魔理沙 「私は暫く此処に残るぜ…此処は面白そうだ!!」
準急 「先ず徒桜新町に出てから大井行き乗ってくれ。」
霊夢 「成程ねぇ…其処からは?」
準急 「幻想鉄道線の乗換案内がある筈だ。」
霊夢 「成程ね…」
準急 「どの列車も人里迄は行くから適当に乗りな。」
霊夢 「分かったわ。」パタン
魔理沙 「アレで良かったのか?」
準急 「まぁな。で、魔理沙…マスパ撃つ気か?」
魔理沙 「よく気付いたな…」チャキッ
準急 「敵に回さない方が身の為だぞ…」
魔理沙 「お前は何か隠してる。」
準急 「……そうだな、隠しつつ生きている。」
魔理沙 「普通に生きてたら閻魔と知り合いな訳が無い。」
準急 「……[俺は三度死んでいる]…」
魔理沙 「はぁ!?」
準急 「この意味…分かるな?」
魔理沙 「閻魔はどうした!?鬼は!?」
準急 「後は追うわ襲撃に遭うわで戻った。」
魔理沙 「訳が分からないぜ…」
……うー…
準急 「誰だ…」スッ
魔理沙 「どうしたんだ?」
準急 「生憎地獄耳なんでな…誰かが外に居る。」
魔理沙 「一緒に行くぜ。」
準急 「おう…」チャッ
レミリア 「うー…」ボロボロ…
準急 「……同族か…」
魔理沙 「同族?」
準急 「私の年は確か430は超えてた筈だ。」
魔理沙 「つー事はレミリアよりは年下か。」
準急 「私は吸血鬼としてはまだ若いな。」
魔理沙 「としては?」
準急 「混ざってんだよ…翼見りゃ分かる。」バサッ
魔理沙 「……天使、か?」
準急 「人間もな。さて…」スッ
レミリア 「?」
準急 「ほれ、立たんか…御嬢、名前は?」
レミリア 「レミリア・スカーレット…」グスッ
準急 「ん?スカーレット?」
魔理沙 「どうかしたのか?」
準急 「私の親戚は…スカーレット一族だ…」
魔理沙 「マジか…つー事は…」
準急 「……血縁者か…」
レミリア 「私の親を知ってるの?」
準急 「あぁ…私の親戚だ……」
レミリア 「…じゃあ、貴方が本当の家族……」
準急 「いや、恐らく父の方だろう…」
レミリア 「え?」
準急 「父は私が68の時に死んだ…心筋梗塞でな。」
レミリア 「可笑しいわよ…私達の寿命は…」
準急 「そう、早過ぎる…だが、父は人間とのハーフ…」
レミリア 「…人間の血が強かったのね。」
準急 「だから、血縁者では無いが…親戚ではある。」
フラン 「…ねぇ、壊せないんだけど…」
準急 「……あ?」ギロッ
フラン 「この人壊せないんだけど……」
早霜 「死ぬ訳には…まだ、死ぬ訳には!!」大破
準急 「…たった今貴様の死刑が確定した。」スラッ
フラン 「え?」
準急 「執行は今だ!!!!」ズバッ!!
フラン 「痛…い……」ドサッ
準急 「早霜、入渠場まで行けるか?」
早霜 「はい、何とか…」
準急 「死ぬなよ…」
早霜 「はい、早霜、入渠して参ります。」フラッ…
魔理沙 「…殺しちまったのか?」
準急 「残念だがこの刀は唯の玉鋼製だ。」
レミリア 「…私の妹が迷惑を掛けたわね……」
準急 「…首を飛ばそうかと思ったのだがな…」キンッ
準急 「紅茶が安物しか無くてな…玉露で良いか?」
レミリア 「え?えぇ…」
魔理沙 「私にも貰えるか?」
準急 「あぁ、構わないよ。」
ー第四十三章 最強の戦空母VS最凶の吸血鬼ー
ー翌日 19:30 陸上演習場ー
準急 「こんな所で何する気だ…フランドール…」
フラン 「お兄さん強そう…お兄さんならお人形さんに…」
準急 「…私を人形にしたいなら手段は一つだけだ。」
フラン 「なぁに?」
準急 「私を殺せ…最強の戦空母をな。」
フラン 「良いよ、キュッとしたら死んじゃうもん。」スッ
準急 「遅いなぁ…君では私は殺せない。」真後ろ
フラン 「え!?」クルッ
準急 「反応した時には既に其の場には居ない…」
フラン 「何処なの!?」キョロキョロ
準急 「[闇夜に紛れし暗殺者]を、君は殺せるのかな?」
フラン 「夜なら絶対負けないのに!!」
準急 「闇と同調し闇に溶け込み音も立てず相手を殺す…」
準急 「君にこの動きが出来るかい?」真後ろ
フラン 「後ろ!!」ブンッ
準急 「はいハズレー。」ガシッ
フラン 「グッ!?」(苦しい!!)
準急 「このまま骨折っても良いんだけど…」
フラン 「離…して…」(息が吸えない!!)
準急 「降参する?降参したら離してあげる。」
フラン 「する…する、から…」(死ん…じゃう……)
準急 「はい。」ポイッ
フラン 「!?」ドサッ
準急 「殺さなかっただけ有難く思えよ…」スタスタ…
フラン 「ゲホッゲホッ……何あの強さ…」クルッ
早霜 「こんばんは。」ニコッ
フラン 「あ…」
早霜 「お返しじゃオラァ!!!!」ボコォ!!!!
フラン 「ギャアアア!!!!」
早霜 「あ、そろそろ洗濯機が止まるわね…」パタパタ
フラン 「…死ぬ…このままだと殺られる……」
ー第四十四章 反省と制御ー
フラン 「御免なさい…許して下さい…」土下座
レミリア 「妹が迷惑を掛けて御免なさい…」土下座
準急 「……次何かしたら同族だろうと私は殺す。」
レミリア 「…分かったわ。」
フラン 「……」
準急 「取り敢えず制御を教えろよ。」
レミリア 「何度も試したわ!!!!でも失敗続きなのよ!!!!」
準急 「…ちょっと待ってろ。」パタン
早霜 「…玉露で良いですか?」
レミリア 「そんな、二番煎じでも…」
早霜 「[御客様]にはおもてなしを致します。」
レミリア 「…御免なさい。」
準急 「よし、調べてみるか…」チャッ
早霜 「お茶、御用意致します。」パタン
準急 「フランこっち向けー。」つスキャナ
フラン 「え?」
準急 「おしじっとしてろーすぐ終わるぞー。」スキャン中
フラン 「わわ…」
準急 「よし…あー成程…そりゃ制御難しい訳だわ…」
レミリア 「どうしたの?」
準急 「今から制御方法教えるわ……同族、か…」
レミリア 「え?」
準急 「フランこっち見ろ…」スッ
フラン 「え?」クルッ
準急 「よっと…」プスッ
フラン 「あ…」
準急 「コレで取り敢えず大丈夫な筈だが…」
レミリア 「何か?」
準急 「取り敢えず経過観察…二ヶ月位掛かるかなぁ…」
レミリア 「そう…」
準急 「二ヶ月程妹さんはこっちで預かるわ。」
レミリア 「…分かったわ。」
早霜 「終わりました?」
準急 「おう、寝るわ。」
早霜 「分かりました。」
魔理沙 「私は一度家に帰るぜ。」
準急 「そうか。」
魔理沙 「じゃあ、またお邪魔するぜ。」チャッ
準急 「じゃあ、フランは居残りだからね。」バタン
フラン 「……」
早霜 「変な事さえしなければ何もしませんよ?」
フラン 「御免なさい…」
レミリア 「…もう一泊だけさせて頂戴…」
早霜 「良いですよ。お茶どうぞ。」
レミリア 「どうも…」
ー第四十五章 取材記者と天狗ー
ー翌日 07:45ー
フラン 「おやすみ…」
早霜 「はい、おやすみなさい。」
レミリア 「日傘ある?」
準急 「あるにはあるが、男物だぞ?」つ日傘
レミリア 「仕方無いわよ、咲夜が居ないもの…」
準急 「…従者か?」
レミリア 「えぇ…さようなら。」
準急 「おう、またな。」
早霜 「あの、外に…」
準急 「……取材記者…」イラッ
早霜 「…応対、出来ますか?」
準急 「…追い返す。」
早霜 「御願いします。」
ー十分後 正門前ー
記者1 「…来たぞ。」
記者2 「彼奴か…なんだよ、男じゃねぇか…」
記者3 「艦娘って女だろ?期待外れだな…」
準急 「…誰?」
記者1 「徒桜新聞の者ですが…」
準急 「あっそ…帰って。」
記者1 「そんな、すぐに帰りますから!!」
準急 「じゃあ、書類は?」
記者1 「へ?」
準急 「[鎮守府入場許可証]と[取材許可証]…あるよね?」
記者1 「…無いです……」
準急 「はぁ?軍事施設を何だと思ってるんだ?」
記者1 「申し訳ありません…」
準急 「じゃあ帰って。」
?? 「すみませーん!!」
準急 「…誰?」
??→文 「射命丸文と申します!!記者やってます!!」
準急 「書類あるの?」
文 「ありませんけど…」
準急 「じゃあ帰っ
文 「[レミリア]さんの知り合いです。」
準急 「……成程、[彼方]の者か…」
文 「通して頂けませんか?」
準急 「…仕方無い、許可証出してやるから待ってろ。」
文 「有難う御座います!!」
準急 「…そこの三人は許可証貰ってから出直せ。」
記者1 「…分かりました。帰るぞ。」
記者2 「ちぇっ、結局女に会えねぇのかよ…」
記者3 「艦娘なんて、結局バケモノなんだよ…」
準急 「其れが貴様等の本心か…」ゴゴゴゴゴ
記者2 「ヒィッ!?」
記者3 「聞いてやがったのか!!」
準急 「十秒だけ待ってやる…その間に逃げろ。」
準急 「十秒後に主砲を撃つからな。」
記者2 「は!?」
準急 「射程は10km…まあ、頑張れ。」ニヤァ
記者3 「絶対死ぬじゃねぇか!!」
準急 「知らん。十…九…八…」ジャキッ
記者2 「に、逃げよう!!」ダッ
記者3 「おう!!」ダッ
準急 「七…六…五…四…」
記者1 「逃げずに近付けば…」
準急 「三…二…一…」
記者2 「うわぁ!?」転け
記者3 「おい何やって…あっ!?」
準急 「時間だ、放て!!!!」
ドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
記者1 「!?」耳塞ぎ
文 「あやややや!?」耳塞ぎ
記者2 「……が…」重傷
記者3 「……」重体
準急 「……そこの人…」
記者1 「え?あ、はい…」
準急 「救急車二台宜しく。減装弾使ったから生きてる。」
記者1 「あ、はい!!!!」
…ア、モシモシ…キュウキュウデス…キュウキュウシャニダイオネガイシマス…
アダサチンジュフノセイモンマエデス…ハイ、オネガイシマス…
文 「あやや…凄い威力ですね…」
準急 「コレでも威力低い方だぞ…減装弾だし。」
文 「本当ですか?」
準急 「実戦での主砲はこっち。」つ七十一糎五連装砲塔
文 「あやや…大きいですね…」
準急 「まぁ、副砲あっての主砲だがな…」
文 「成程…」メモメモ…
準急 「……お、来たな…」
不知火 「許可証、取れました。」
準急 「じゃあ、入って。記者は嫌いなんだけどなぁ…」
文 「し、失礼致します…」
ー第四十六章 幻想郷の新聞記者ー
フラン 「……トイレ…」寝惚け
準急 「不知火、同伴してやれ。」
不知火 「はい。行きましょう。」
フラン 「ふわぁ……眠い…」
文 「大きな建物ですね…」
準急 「…玉露で良いか?」コポポポ…
文 「あやや…これはどうも…」
準急 「…で、要件は?」スッ
文 「フランさんが幻想郷から消えた件について。」
準急 「そこで寝てるけど?」指差し
文 「え?」クルッ
お布団<吸血鬼に使われる喜び
文 「…居ませんよ?」
準急 「そりゃトイレ行ってるからな。」
文 「…そうですか…確かにさっき通りましたね…」
準急 「霊夢と魔理沙、あとレミリアも来てたぞ。」
文 「え!?」
準急 「フランは制御を教える為に此処に残してる。」
文 「制御…と言うと、能力ですか?」
準急 「……成程、アレは能力なのか…」
文 「矢張り、能力の制御ですね?」
準急 「あぁ、そうなるな…」
文 「…あの、提案なんですが…」
準急 「ん?」
文 「…此処って、艦娘が居るんですよね?」
準急 「何処から仕入れて来たのか…そうだが?」
文 「フランさんも改造してみては?」ニヤァ
準急 「…悪いが、そういう事はレミリアを通してくれ。」
文 「問題無いですよ?ほら、念書。」つ書類
準急 「……可笑しいな…」
文 「何がですか?」
準急 「レミリアはこんな字体じゃねぇ…偽造だな?」
文 「…成程、人の事を確り見ている……」
準急 「悪いが、鎮守府に入るにはサインが必要でな。」
文 「え?サインだけ?」
準急 「記者とかは厳しく規制するけどな…」
文 「それ本当ですか!?」
準急 「確かこの辺に…あった、コレだ。」つバインダー
文 「…確かにありますね…やられました……」
準急 「勿論通常一般人は立入禁止だがな…」
文 「デスヨネー…」
準急 「……帰ってきたか…」
文 「え?」
フラン 「ふわぁ……」フラァ
不知火 「もう少しです…耐えて下さい。」肩貸し
文 「…あやや……」
準急 「手を貸す…不知火は布団を。」
不知火 「…すみません。」
準急 「構わない…此方こそすまんな、何時も…」
不知火 「いえ…準備出来ました。」
準急 「ほら、寝な。」
フラン 「むにゃぁ……」zzz…
準急 「……昔を思い出すな…」
不知火 「昔…ですか?」
準急 「あぁ…400年は前の話だがな…」
ー第四十七章 準急の昔話ー
準急 「俺は吸血鬼の血が混ざってるのは知ってるな?」
不知火 「はい。」
文 「へぇ…混血ですか…」
準急 「他にも天使も混ざってるがな…」
文 「あやや…天使ですか…」
準急 「だから、私は夜型だった…日光は平気なのにだ。」
文 「確かに、日傘無しで外に居ましたね。」
準急 「そこで、私は只管起き続けた…」
文 「成程、逆転させるには夜に寝るしか無いと?」
準急 「まぁな…だが、いきなりは慣れんでな…」
準急 「コレを二十年程は繰り返したな…」
文 「に、二十年!?」
不知火 「初耳です…」
準急 「この時に迫害を受けてな…思い出したくもない…」
文 「……私はコレで失礼致します。」
準急 「次来るなら電話掛けろ。」つ電話番号
文 「…成程、了解です。では。」バタン
準急 「…不知火、お疲れ様。」
不知火 「…今日、練度が最大になりました。」
準急 「そうか…」
不知火 「…私は、準急さんが好きです……」
準急 「俺も、信頼出来るから好きだ…」
不知火 「私は、ケッコン出来ないのでしょうか?」
準急 「……三番机、二番。」
不知火 「はい………え?」つ指輪
準急 「不知火、もう分かるな?」
不知火 「…良いのですか?」
準急 「良いから言ってるんだよ…返事は?」
不知火 「……私で良ければ、お受けします。」
準急 「おう…これからも頼むぞ、頼れる相棒。」
不知火 「はい。」
ー第四十八章 腰を痛めた人達ー
ー大きな事件も無く時は過ぎ八月二十日 07:45ー
球磨 「あ゙あ゙あ゙…あ゙がぁ……」うつ伏せ
暗闇 「……何があったの?」
雲龍 「……準急と、ヤっただけ…」
多摩 「に゙ゃ゙あ゙あ゙…」うつ伏せ
大井 「まさか、私まで…」うつ伏せ
木曾 「ゔゔ…」うつ伏せ
暗闇 「……ヤって腰痛めたとか…馬鹿ね…」
北上 「私は今晩だよ、楽しみ。」
暗闇 「…腰は大事にしなさいよ?」
ー翌日 08:15ー
北上 「あ゙あ゙……痛い…」うつ伏せ
暗闇 「ほら言わんこっちゃない…」
北上 「私は大丈夫だと思ったのに…」
暗闇 「歳は?」
北上 「34…」
暗闇 「え?マジ?」
北上 「球磨姉さんは確か37だった…」
暗闇 「……私21よ…」
北上 「……若いって良いよね…」
鳳翔 「痛たた…」前屈み
暗闇 「鳳翔さん?どうしたんですか?」
鳳翔 「こ、腰を痛めてしまいました…」
暗闇 「…まさか、準急とヤったの?」
鳳翔 「は、はい…」
龍飛 「こ、この程度で負けていては…」前屈み
暗闇 「……ヤったのね?」
龍飛 「よ、よく分かったな…」
暗闇 「…失礼を承知で聞くけど、歳は?」
鳳翔 「36です…」
龍飛 「42だ…」
暗闇 「え!?40代!?そりゃ痛めるよ…」
龍飛 「このままでは、家事を準急に一任する事に…」
準急 「痛た…まさか腰を痛めるとは…」前屈み
暗闇 「準急…ヤって壊したわね?」
準急 「違う…荷物だ荷物…誰だベッド買った奴…」
暗闇 「え?……あ!?」
準急 「お前か…買ったまま放ったらかしてた奴は!!」
暗闇 「御免なさい!!すっかり忘れてたわ!!」
準急 「罰としてマッサージをして貰うぞ!!」
暗闇 「うぅ…言い逃れ出来ない…」
北上 「…私達空気だね…」
鳳翔 「兎に角寝ておきましょう…今変に動くと…」チョン
龍飛 「はぐぁ!?」ズキッ
鳳翔 「…こうなります。」
北上 「……そだね。」
龍飛 「何故私だけ…」
ー第四十九章 空気な人達の雑談枠ー
提督 「空気だな……」
新宮提督 「だな…」
提督 「執務するだけで一日が終わる…」
新宮提督 「お前ん所事務員二人居たよな?」
提督 「辞めてる。やりたい事が見つかったんだと。」
新宮提督 「そりゃ御愁傷様…」
提督 「お前古鷹とはどうなんだ?」
新宮提督 「ケッコンしたよ…けど、何も変わらない。」
提督 「俺もあんまり変わんないな…」
新宮提督 「最近は準急が全部倒しちまってる。」
提督 「改七になってから凄いよな…」
新宮提督 「I元帥もベタ褒めだからな…」
提督 「提督やってたから指揮能力も高いし…」
新宮提督 「俺達って役に立ってんのかなあ…」
提督 「…役に立って無いなら提督してなくね?」
新宮提督 「…そりゃそうだ。」
提督 「執務に戻るか…」
新宮提督 「新宮に帰るわ。じゃ。」
提督 「おう、また…」
準急 「執務放ったらかしての雑談は楽しかったかい?」
提督 「あ…」
準急 「さっさと仕事しろ。書類が溜まるんだよ。」
提督 「ゴメンナサイ。」
ー第五十章 レミリア、また迷う。ー
ー翌日 04:45ー
レミリア 「また迷っちゃった…」
レミリア 「何処なの?何でこんな所に居るの?」
レミリア 「誰か助けて……」
準急 「……何で此処に居んの?」
レミリア 「え?」
準急 「鎮守府の…四番倉庫に……」←弾薬取りに来た
レミリア 「……うーー…」ボロボロ
準急 「……どしよ…取り敢えず…」ピポパ
準急 「…不知火、四番倉庫来て…宜しく。」ピッ
準急 「……いや本当に何で此処にレミリア居んの?」
レミリア 「分かんない…」
準急 「……鍵掛けてたよな?窓閉めてるよな?え?」
不知火 「……本当だったんですね…」
準急 「不知火も吃驚するよな?俺もした。」
不知火 「…話は変わりますが準急さんに速達です。」
準急 「速達?誰から…」ガサッ
ー準急さんへー
T提督の鎮守府に急いで欲しいでち…お願いでち。
綾波がピンチでち…助けてあげて欲しいでち。
ブラック鎮守府みたいでち…場所は長崎でち。
ーC伊58ー
準急 「…不知火、レミリアは任せる。」ダッ
不知火 「え?あ、はい…」
レミリア 「……お茶、頂戴…」
不知火 「紅茶、出しますね…」
ー第五十一章 紅い目をする時は怒りに燃えている時ー
ー11:49 長崎ー
準急 「此処か…」ギィ…
準急 「綾波…駆逐艦か。」スラッ
準急 「………人の気配が無い…外出中か?」ジャキッ
準急 「……まるで廃屋だな…ボロボロだ…!?」ガキン!!
準急 「……何をする、叢雲…」
T叢雲 「……敵…なの?」ハイライトなんてモノは無い
準急 「…ブラックだな、確定だ。」
T叢雲 「……!?」
準急 「……速達は、正しかったか…」紅い目
T叢雲 「あ…あぁ…嫌……」後退り
準急 「…で、此奴はどうするか…殺るか?」
T叢雲 「もう…嫌なの!!!!!!!!」ジャキッ
準急 「なら、もう終わりにしよう。」バキッ
T叢雲 「あっ…」艤装が粉々
準急 「…生きる?死ぬ?どっち?」
T叢雲 「…生きたい、けど…」
準急 「なら一緒に行くぞ…徒桜にな。」
T叢雲 「……良いの?殺そうとしたのに?」
準急 「……来る、後ろに。」
T叢雲 「え?うん…」
準急 「……其処!!!!」ズパッ!!!!
T武蔵 「うがぁっ…」ドサッ
準急 「詰めも脇も甘い…隙だらけで話にならない。」
T武蔵 「こ…この程度…」フラッ…
準急 「黙って死ねよ、暇じゃねぇ。」ズパッ
T武蔵 「がっ…」ドサッ
準急 「行くぞ、叢雲。」
T叢雲 「……うん。」
準急 「…綾波、か……何処に居る…」
T叢雲 「…三階、311…綾波の部屋…」
準急 「行ってみようか…」
T叢雲 「……御免なさい…」
準急 「…構わん…私は準急だ。」
T叢雲 「…分かったわ、準急さん…」
ー第五十二章 怒らせてはいけない者を怒らせた者ー
ー二階廊下ー
準急 「…酷い腐敗臭だな…艦娘の死体が彼方此方に…」
T叢雲 「そんな…こんな事に、なってたなんて…」
準急 「…仕方無い、吹き飛ばす…下がれ。」ジャキッ
T叢雲 「うん…」
準急 「…閻魔さんに宜しくな!!!!」ドドドーーン!!!!
廊下<風穴空いた…
準急 「…こんな事しか出来なくて済まんな…行くぞ。」
T叢雲 「うん…」
ー三階廊下ー
準急 「此処も酷い…何故こんな事を平然と…」
T叢雲 「提督は、狂ってしまったのよ…」
T綾波 「…う……うぅ…」
準急 「…綾波、か?相当な怪我だがっ!?」グッ
T綾波 「御免なさい…失敗しちゃった…」腕捥げ
準急 「両腕が捥げた…出血も酷い…直ぐに手当を…!?」
準急 「くっ!?」ガキン!!!!
T長門 「…全く分からん…何故其の役立たずを庇う?」
準急 「……護れるなら、命と引き換えにでも護る。」
準急 「喩え腕が捥げたとしても、護るのが男の役目。」
準急 「これ以上、傷付けさせはしない!!!!」ジャキッ
準急 「殺る時は殺るんだよ…護る時は護るんだよ…」
準急 「長門型如きが、戦空母を嘗めるな!!!!」ダッ!!!!
T長門 「は、速い!?」ジャキッ
準急 「此方人等四百年生きてんだよ!!!!」ガキン!!!!!!!!
T長門 「くっ…一撃が重い…」
準急 「一艦娘に経験で負けてたまるか!!!!」ガキン!!!!!!!!
T長門 「この…嘗められっぱなしは気に食わん!!!!」
準急 「あぁ!?黙れよ!!!!何にも知らねぇ青二才がぁ!!!!」
T長門 「此方人等ビッグセブン…負けてたまるか!!!!」
準急 「はぁ!?黙って逝けよ名ばかり戦艦!!!!」ガキン!!!!!!!!
T長門 「名ばかりだと!?四十一糎連装砲塔が見えんか!?」
準急 「此方人等七十一糎五連装砲塔じゃ!!!!嘗めんな!!!!」
T長門 「な、何!?」ピタッ
準急 「掛かったな阿呆が!!!!」ドドドン!!!!ドドドン!!!!
T長門 「ぐあぁぁぁぁ!!!!」ドサァァァ!!!!
T長門 「ぐぅ…」大破
準急 「コレじゃあ御自慢の主砲も唯の鉄屑だなぁ?」
T長門 「くっ…殺せ!!!!」
準急 「言われなくとも。死ね!!!!」ズパッ!!!!
T長門 「がぁっ…」轟沈
準急 「チッ…此奴の所為で時間食っちまった…」
T叢雲 「綾波、確りして!!!!」
準急 「なっ…綾波!?大丈夫か!?」
T綾波 「私は、もう駄目だから…貴女だけ…でも…」フッ
準急 「……13:47、轟沈確認…」
T叢雲 「そんな…何で、私だけ…」ボロボロ
準急 「…神は、時に残酷な判断を下す…」
T叢雲 「…貴方が、もう少し早く来ていれば…」
準急 「私は速達が手元に届いた時に徒桜を出た…」
T叢雲 「え?じゃあ…」
準急 「長門を、もっと早く仕留めていれば…」ギリッ
T叢雲 「準急、さん…」
準急 「仕留めていれば、綾波は生きていただろうか…」
T叢雲 「……埋葬、してあげましょう?」
準急 「あぁ…済まない、綾波…」ボタッ…
T綾波 「……う…ん…」
準急 「…あ、綾波?」
T叢雲 「綾波、生きてるの?」
T綾波 「……何だか、声が…聞こえたの。」
準急 「声?どんな?」
T綾波 「…[まだ此処に来る時じゃ無い]って、声が…」
準急 「……矢張り、貴方ですか…閻魔頭さん…」
T綾波 「…え?」
準急 「私を、二度も生き返らせて、次は綾波ですか?」
T綾波 「あ…」
T叢雲 「二度…生き返らせて…」
準急 「…本当に、甘い人ですね…分かりました。」
準急 「綾波と叢雲は…命を賭して、護ります。」
ー……済まない、任せる…ー
T綾波 「あ…今の…あの時の…」
T叢雲 「コレが…閻魔頭の、声…」
準急 「腕は回収した…綾波、立てるか?」
T綾波 「え?…御免なさい、無理みたい…」
準急 「なら、叢雲…手伝ってあげて欲しい。」
T叢雲 「え?えぇ…いいわよ。よいしょっと…」
T綾波 「御免なさい…」
準急 「最後だ…鎮守府の頭を叩く。」
T叢雲 「…分かったわ。」
ー第五十三章 善に徹する暗殺者ー
ー執務室前ー
準急 「……悪趣味な扉だな…金箔か?」
T綾波 「いいえ…純金メッキです。」
準急 「…鍵を吹き飛ばせば大丈夫か…」ジャキッ
準急 「…いや鍵開いとんのかい…」ギィィ…
T提督 「貴様は…確かあの時の…」
準急 「覚えてたか…」
T提督 「貴様の所為でどれだけの艦娘を失ったと!!!!」
準急 「手前こそ何やってんだよ!!!!艦娘死なせてよ!!!!」
T提督 「貴様が殺したんだろうが!!!!」
準急 「綾波は両腕捥げて死んだんだぞ!!!!目の前で!!!!」
T提督 「出鱈目を言うな!!!!」
準急 「見ろ!!!!コレが証拠だ!!!!」つ綾波の両腕
T提督 「なっ…綾波…」
準急 「手前は何を見てたんだ?死なせてどうすんだ?」
準急 「手前で手前の首絞めてんじゃねぇよ!!!!」
T提督 「…だが、貴様は…貴様も死なせただろう!!!!」
準急 「あぁ、死なせちまったよ、後追い自殺でな!!!!」
準急 「間に合わず助けられなかった奴も居る!!!!」
準急 「仕方ねぇとかで片付けられねぇ事だがなぁ!!!!」
準急 「でもなぁ!!!!それ以上に助けてるんだよ!!!!」
準急 「無理矢理彼岸に行って連れて帰ってんだよ!!!!」
T提督 「!?」
準急 「閻魔と顔見知りになっちまったよ!!!!」
準急 「艦娘に転生させて!!!!役に立ってくれてんの!!!!」
準急 「助かってんだよ!!!!助けて貰ってんだよ!!!!」
T提督 「所詮は弱味握って無理に出撃させてんだろ?」
準急 「ンな訳ねぇよいい加減にしやがれェ!!!!!!!!!!!!」
ー執務室外ー
…ンな訳ねぇよいい加減にしやがれェ!!!!!!!!!!!!
T綾波 「ううっ…」
T叢雲 「よ、良く響くわね…」
ー執務室内ー
準急 「外に何人死んでたと思ってやがる…」
T提督 「…十人程度か?」
準急 「七十八人…確認した遺体だけで七十八人だ!!!!」
T提督 「なっ…」
準急 「吹き飛ばした者も含めれば百人は行くぞ!!!!」
T提督 「嘘だ…絶対に嘘だ!!!!」
準急 「嘘じゃねぇよ!!!!証人も居るぞ!!!!なぁ叢雲!!!!」
T提督 「なっ…叢雲?」
T叢雲 「…球磨さんも、川内さんも…大和さんまで…」
T叢雲 「皆、手遅れだったわ!!!!どうしてくれるのよ!!!!」
T提督 「…嘘、だろ?」
T叢雲 「綾波も、死んでしまったわ…貴方の所為よ。」
T提督 「……クソが…綾波は戦死扱いだ…」
準急 「生きてる奴を戦死扱いか…」
T提督 「何!?」
T綾波 「……準急さんに感謝してます…」
T提督 「おお、生きていたのか!!!!嬉しいぞ!!!!」
準急 「何を言う…戦死扱いにしようとした癖に…」
T叢雲 「第一綾波は一度死んでいるのよ?」
T綾波 「閻魔様に送り返されました…」
準急 「俺が閻魔頭と顔見知りだったから生きてるんだ。」
T提督 「………」ギリッ
準急 「二人は貰って行くぞ…返事は聞いて無い。」
T提督 「…巫山戯んじゃ
準急 「手前こそ巫山戯てんじゃねぇよ阿呆がァ!!!!!!!!!!!!」
準急 「貴様にはもう愛想が尽きた…死ね!!!!」バァン!!!!
T提督 「グゥ…」ドサッ
準急 「……死んだな、帰るぞ。」
T叢雲 「…私達で良いの?」
準急 「…自分を悪く言うな…美人さんなんだから。」
T叢雲 「…有難う…」
T綾波 「腕が無い私はお邪魔なんじゃ…」
準急 「大丈夫だ…生きる事にこそ価値がある。」
T綾波 「…はい!!!!」
準急 「…帰るぞ。」
ー第五十四章 別れは突然訪れるー
準急 「…しまった、叢雲二人目だ…」
T叢雲 「…そうよね…何処にでも居る駆逐艦よね…」
準急 「…鎮守府新しく建てるか…」
T叢雲 「良いの?」
準急 「元元帥にはそれなりの権限が残ってるんだよ。」
T叢雲 「元元帥!?」
T綾波 「元元帥って…そんな訳…」
準急 「あるんだなぁそれが…漸橋にでも構えるかね…」
T綾波 「漸橋?」
準急 「徒桜からはかなり離れるけどね…」
T叢雲 「構わないわ…徒桜には何時でも行けるのよね?」
準急 「さぁどうだろうか…海路で数時間掛かるぞ…」
T叢雲 「でも、日帰り出来ない訳では無いわね…」
準急 「I元帥に相談しとくか…」
ー20:19 徒桜鎮守府ー
準急 「つーわけで俺達は別の鎮守府に行くから。」
提督 「そうか…」
新宮提督 「今度は田舎か…」
準急 「まぁ、会えなくなる訳じゃねぇからな。」
提督 「…そうだよな。」
新宮提督 「応援するぜ。」
準急 「明日此処を出る。」
提督 「行ってらっしゃい。」
新宮提督 「…行ってらっしゃい。」
準急 「あぁ、行ってくる。」
提督 「……待った、吸血鬼はどうするんだ?」
準急 「幻想郷の住人が来たらこっちに送ってくれ。」
提督 「今起きてる彼奴は?」
準急 「連れて行くよ…面倒見る。」
提督 「…任せた。」
ー最終章 出立の時ー
ー翌日 07:50ー
フラン 「眠い…」
準急 「悪いな、こればかりはどうにもならん。」
フラン 「今から行くの?」
準急 「特別仕様の車両を用意した。」ガチャ…
準急 「日光遮断車だ。」ガラガラ…
フラン 「私の為に?」
準急 「当たり前だ。持ち上げるぞ…っと。」
フラン 「あ、布団…」
準急 「寝とけ。」
フラン 「うん。」ゴソゴソ…
暗闇 「皆乗ったわ。叢雲ちゃんも、綾波ちゃんも。」
龍飛 「三隈と最上も乗った…出せ。」
準急 「おう、漸橋に出立だ。」
ー漸橋編へ続くー
年内に終わらなかった…取り敢えず此処で一区切り…
続き書いてきます…○| ̄|_
追記 誤字修正(何時になったらこのミスは無くなるのか…)
このSSへのコメント