皆の心の中に入り込む。
艦娘の皆の心の闇。
それを貴方は受け止めてあげられますか?
提督「妖精さん。折り入って話があるんだ」
妖精「ん?どうしたの?提督さん」
提督「人の心の中に入れる物を作れるか?」
妖精「出来ないことは無いけど...何かあったの?」
提督「いや、提督たる者。全員の心の中も把握しとかなければいけないからな」
妖精「ああ...まぁ作るからちょっと待っててよ」タッタッタッ
提督「頼んだよ」
~~10分後~~
妖精「出来たよ~」
提督「流石妖精だ。仕事が早いな」
妖精「照れくさいなぁ...ほら、これだよ」
提督「一見、只のメガネだな」
妖精「だって皆にはバレないように作ったからね」
提督「それもそうか。使用方法は?」
妖精「10秒間ずっと見つめるだけ」
提督「お、おう」
妖精「どうしたの?」
提督「いや、流石に女性の顔をじっと見つめるのは流石になんというか...」
妖精「大丈夫大丈夫。誰も提督さんに恋愛感情なんかないから」アハハ
提督「酷くないか?」
妖精「ほら、さっさといっておいでよ」
提督「そうだな。じゃ、行ってくるよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「さて、最初は誰にするか...お?」
白露「提督?何してるの?」
提督「白露か、少し鎮守府を散歩してただけさ」
提督「(そうだ、試しに白露を覗いてみるか。許せ、白露)」
白露「な、何?提督...」
提督「」ジーー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「......ん?」
辺りがいろんなもので散らかった部屋で、目が覚めた。
提督「これが白露の心の中の様だな...流石に散らかり過ぎだろ...」
写真、オモチャ、寝具等が酷く散らかりまくっている。
提督「少し位は片付けてやるか」
オモチャは箱に、寝具は畳み重ね、写真は落ちていた写真立てに入れ、綺麗にする。
10分程片付けを続けていると、落ちていた物はほとんど片付けられた。
提督「ふぅ...こんなもんか...ん?」
落ちていた1枚の写真を手に取る。
提督「これは...ふふっ...」
あまりの微笑ましさににやけてしまう。
提督「全く...こんなの見ると父親みたいな気分になってしまうじゃないか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
白露「提督?おーい、提督ー!」
提督「っは。白露、どうした?」
白露「どうしたじゃないよ~...ずっとこっち見つめてさ~...あれ?」
提督「どうした?白露」
白露「今まで忘れてたこと突然思い出したんだけど...」
提督「(もしかして、俺が白露の心の中を片付けたからか?)」
白露「あんなに思い出せなかったことも...頭でも打ったかな?」
提督「なあ、白露...姉妹は大切にしろよ?」
白露「え?あ、うん」
提督「じゃあな」
白露「いったい何だったのかなぁ...?」
~~白露編 End~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~春雨編~~
提督「さて、次は誰にするか...」
春雨「司令官!」タッタッタッ
提督「あ、春雨か。そうだ、丁度良かった」
春雨「へ?」
提督「ちょっと失礼するよ」ジーー
春雨「し、司令官?」
提督「...」ジーー
春雨「そんなに見つめられると......」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「っと、ここが春雨の心の中か。やけに落ち着いた部屋だな」
物品は全て綺麗に片付けられており、汚い所は1つも無い。
提督「流石は春雨だな。とても綺麗だ。だが、少し寂しい感じがするな...何故だ?」
提督は少し辺りを徘徊する。すると、1つだけ足りないものに気づく。
提督「そうか、写真が無いんだ。春雨が写った写真が」
写真立てに入った写真を見るが、全て春雨以外の白露型や他の艦娘達しか写っていない。
提督「どういうことだ?あんなに仲が良いのだが...とにかく違う場所も探してみよう」
かなり離れたところまで歩いていくと、今まで響いていた足音が突然違う音に変わる。
提督「?音の響き方が...空洞でもあるのか?」ゲシッゲシッ
何回か、床を力強く踏んでいると、床の1部がバキッと音を立て、穴が開く。
提督「地下?とにかく降りてみるか」ピョン
下まではあまり深くなく、2メートル位で地面についた。
提督「暗いな...何かスイッチが...あったぞ」ポチッ
部屋が光で明るくなる。そこには
提督「これは...!」
たくさんの写真があったが、左右で分けられており、左側には一部を切り取った写真があり、右側には切り取られた春雨が貼ってあった。
提督「どういうことだ...?自分と白露達を離しているのか?」
上や横を歩いていると、足に何かが当たる。
提督「これは...」
小さな石像があり、春雨ともう一人の姿があった。
提督「春雨と...駆逐棲姫...か?」
ここで、提督は全てを悟る。
提督「そうか、全て分かったぞ...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
春雨「司令官?」
提督「......春雨。何でも一人で抱え込もうとするな」
春雨「突然何を...」ポロポロッ
春雨「あ、あれ?おかしいですね...な、涙が突然...」
提督「お前には皆が居るだろ?」
春雨「...全部、吐き出しても良いですか...?」グスッ
提督「ああ...思いっきり言っちまえ」
春雨「皆さんに会うまでずっと1人で...深海棲艦になってて...怖かったです...誰も助けてくれなくて...!」
提督「もう白露達も居るんだ。もう大丈夫だ」
春雨「う......うう......!」
~~春雨編 End~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~曙編~~
提督「春雨...これでもっと白露達と仲良くなれば...おや?」
曙「うわっ、クソ提督」
提督「クソ提督かぁ...罰として心の中を覗いてやる」
曙「はぁ?」
提督「...」ジーー
曙「ちょっ!こっち見んな、クソ提督!」
提督「...」ジーー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「さて、ここが曙の心か...」
中に入ってきたが...
提督「赤っ!?なんだこれ!?」
部屋が赤色のインクで、全て塗りつぶされており、所々インクが垂れている。
提督「なんつ~か...攻撃的過ぎるだろ...俺、マジで嫌われてんのか?」
提督「ともかく、辺りを捜索するか」
部屋の中を歩くが...
提督「床までインクで溢れてやがる...」
提督「おっ?扉だな。入ってみるか」ガチャッ
部屋を開けると、次は青色で塗りつぶされていたが、さっきの赤色の部屋よりはかなり小さく、しゃがんで行動するしかなかった。
提督「狭っ...まるで、赤色が青色を押し込んでるみたいだ...」
中にはたくさんの写真や、ポスター等があった。
提督「こっちの部屋は、写真とかが多いな...さてと、探索するか」
写真やポスター を1つ1つ全部見ていくが、ほとんどが第七駆逐隊の写真である。
提督「こっちは...友情みたいな感じか?」
更に進んでいくと
提督「おっ?更に小さい扉があるな...」ガチャッ
中には...
提督「......は?」
部屋全てがピンクで塗りつぶされており、正面に大きな提督の写真がある。
提督「あいつ俺のこと好きだと思ってんのか、嫌いだと思ってんのか、全くわかんねぇな...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
曙「ちょっと!?クソ提督!」ガンッ
提督「いって!?」
曙「ふんっ!」
提督「なぁ曙」
曙「何よ」
提督「俺のこと好きか?」
曙「はぁ!?」
提督「それとも嫌いか?」
曙「き、嫌いに決まってんでしょ!」
提督「そうか...」
曙「う......」
曙「あーもう!そんなに落ち込まないでよ!」
提督「はぁ...俺は違う所に行くとするよ。すまなかったな、曙」
曙「あ、ちょっと!もう!」
~~曙編 End~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~加賀編~~
提督「曙ってさ...もしかしてツンデレとかいう可能性もあるのかな?でも、曙にデレがあるとは思えないんだよなぁ...」
提督「ん?あれは...」
加賀「何度言えば分かるの。貴女の行動は邪魔でしかないの」
瑞鶴「何ですって~!!」٩(๑òωó๑)۶
翔鶴「落ち着いて瑞鶴。申し訳ありません、加賀さん」
加賀「貴方はちゃんとこの子を躾けるように、分かったわね」
提督「うっわぁ~...仲悪っ!」
提督「加賀から覗いてやるか」ジーー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「っと、加賀の心の中は興味があるな」スタスタスタ
部屋の中は、布団や赤城と一緒に撮った写真がある。更にその端には、二航戦の写真もあった。
提督「やっぱり加賀は赤城と一緒だな」
だが、五航戦の瑞鶴や翔鶴の写真は1つも無い。
提督「瑞鶴と翔鶴の写真が1つも無い。そこまで加賀は五航戦を嫌っているのか?そうなると、一度にあいつらに説教をしないといけなくなるんだが...」
提督「それにしても、無駄に広いな...これは加賀の心の広さを表してるのか?」
提督「その割には、ほとんど瑞鶴と喧嘩ばっかしているが...」
まだまだ進んでいくが、部屋の突き当たりのは来ず、どんどん進んでいく。途中で、何枚か、モノクロの写真が貼ってある。
提督「この艦は加賀か...更にモノクロ、当時の写真か...」
その後も進んでいくが、写真しか貼られていない。
提督「長い...まだなのか...」
提督「あれは?」
途中で奇妙な絵を見つける。
提督「なんだ、これは?」
大きな木と、その影で休む2羽の鶴が描かれていた。
提督「この2羽の鶴は、もしかして瑞鶴と翔鶴か?ならこの大きな木はなんだ?」
1つの謎を解けないまま、部屋の先へ進んでいく。
提督「あの絵はいったい...いてっ!」ゴツッ
壁に頭をぶつける。どうやら最後まで来たようだ。
提督「ここで行き止まりか。最後の方はほとんど何も無かったな」
提督「現実に戻るか...」
その時
ガタッ!
提督「?」クルッ
振り返ると、壁の1部が崩れ、隙間からドアが見えている。
提督「隠していたのか...よほどバレてたくなかったのか...?」
おそるおそるドアを開ける。
提督「やけに埃っぽいな。ずっと開けていなかったのか?」ケホッケホッ
提督「ということは...今まで晒け出したことが無いのか...」
提督「なら俺が初めて見せてもらうとしよう」ポチッ
部屋の電気をつける。
提督「これは...なんて...」
提督「美しいのだろう...」
明かりを付けると、水晶の木と2羽の鶴が照らされ、今までに見たことの無いような、幻想的な輝きが部屋全てを照らす。
提督「ああ...そういうことか」ニヤニヤ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
加賀「そもそも貴女達は...」クドクド
提督「全く...加賀も素直じゃ無いんだなぁ...」ニヤニヤ
~~加賀編 End~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~翔鶴・瑞鶴編~~
提督「次は五航戦なんだが...2人同時に見えたりするのか...」
提督「とにかく、左のレンズに瑞鶴を、右のレンズに翔鶴をいれて...」ジーー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「よっと、これで2人同時に入れたか?」キョロキョロ
部屋が真ん中で、真っ二つに色が別れている。
提督「右が白で翔鶴だな。なら左の黒が瑞鶴だな」
提督「なら、翔鶴から見ていくか」スタスタスタ
部屋の白いエリアから探索していく。
提督「翔鶴はやっぱり落ち着いた感じがするな」
荷物は全て積み重ねられたり、棚に整理されたり、立て掛けられたりしている。
提督「ただ...物が少し少ないな...瑞鶴の方も見て比べてみるか」
黒色の部屋、瑞鶴の心の中を探索。
提督「瑞鶴は...物がごちゃごちゃしているな」
白露の心の中と同じ様に物が散らかっている。
提督「白露の時と同じ様に、片付けてやれば何か思い出すかも知れんな」
提督「なら、早速片付けてやるか」テキパキテキパキ
提督は瑞鶴の散らかっている心の中を片付けていく。
提督「それにしても、この散らかっているのは何を表しているんだ?」テキパキ
疑問に思いながらも、少しずつ片付けていく。
提督「......待てよ...?」
作業の手を止める。
提督「これ以上片付けるのは危険かもしれないな...」
そういうと、少し片付けたところで作業を中止する。
提督「何でもかんでも思い出すというのは、トラウマまで思い出すということだ...白露の場合はトラウマが無かった様だが...」
提督「確か瑞鶴は、マリアナ沖海戦で翔鶴を失い、レイテ沖海戦で、特攻...だったか...」
提督「流石にこれだけのことを突然思い出させるのは可哀想だ...」
瑞鶴の心の中から、少し距離をおく。これ以上、余計なことをしないためだ。
提督「さてと...現実に...ん?」
2つの部屋の真ん中に、2つの弓矢が置いてあることに気付く。
提督「ここに弓矢なんて置いてあったか?」
弓矢は、重なりあい支え合う形が置いてある。
提督「2人で支え合っているのか。これからも2人に頑張ってくれよ?」ニヤニヤ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
瑞鶴「全く...一航戦は感じが悪いわね!」
加賀「何ですって?」イラッ
瑞鶴「私達なんて2人で協力して...」ポロポロ
翔鶴「す、瑞鶴...?」
瑞鶴「あれ?おかしいな...突然涙なんか...」
加賀「ほら、これを使いなさい」スッ
瑞鶴「えっ...?」ポロポロ
加賀「こんな所で、泣かないで欲しいわね。貴女も南雲機動部隊の一員でしょう?」
瑞鶴「あ...うん......」
翔鶴「すみません、加賀さん。今日はここまでしてくれませんか?」
加賀「ええ、次からはちゃんとするのよ」
瑞鶴「......うん!」
提督「(まぁ...一件落着やな!)」
~~翔鶴・瑞鶴編 End~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~舞風編~~
提督「加賀と五航戦の瑞鶴。互いに素直になってくれればなぁ...」
舞風「ふふんふふーん♪」
提督「舞風?どうしたんだ?やけにテンション高いじゃないか」
舞風「あ、提督。舞風はいつもこんなんなだってば♪」
提督「そ、そうか...」
提督「(舞風は悩みとか無さそうだなぁ...少し覗いてみるか)」ジーー
舞風「提督?どうしたの?」
提督「...」ジーー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「ふむふむ...ここが舞風の心の中か。それにしても...」
ガチャガチャ!ガチャガチャ!
提督「うるせぇ!!」
楽器が大きな不協和音を奏で、かなり耳がやられる。
提督「なんだこれ!?耳がつぶれるっての!」
提督「まずはここから離れるか...」
楽器の近くから、かなり距離をおく。
提督「舞風...心の中まで躍るための音があるのか...ああ...耳が...」
耳鳴りがしており、なかなか耳鳴りが治らない。
提督「耳がいてぇ...元気があっていいんだがなぁ...」
提督「......ん?」
すたすら楽器から離れて歩いていくと、何枚もの扉があるところまでやって来た。
提督「また多いなぁ...1個1個見ていくか」ガチャ
1枚目の扉を開けると、中はピアノの音が響いていた。
提督「ピアノ...これはショパンか...なぜにショパンなんだ?」
提督「それだけ舞風は音楽が好きなのか?」
不意にピアノが止まり、違う曲をピアノが弾き始める。
提督「曲が変わった...次はベートーベンか...定番中の定番だな...それに曲は『エリーゼのために』か...いいセンスだ」
提督「次の扉に行こう」
1枚目の扉を出て、2枚目の扉に入る。
提督「さて、次はどんな部屋だ?」
2枚目の部屋に入ると、ヴァイオリンの音が響いていた。
提督「ヴァイオリン...ということは他の部屋は全部楽器か...それほどまでに音楽が好きというわけだ」
提督「それに剣の舞か。俺が好きな曲だな。舞風とは良い話が出来そうだ」
提督「さて、戻るとするか。どうせ他も楽器だろうしな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
舞風「おーい、返事してよ~」
提督「ああ、舞風」
舞風「全く...無視は酷いと思うなぁ~」
提督「悪い悪い、ところで舞風」
舞風「ん?何?」
提督「音楽は好きか?」
舞風「うん!大好き!」
提督「何でか聞いて良いか?」
舞風「だって、音楽は舞風を楽しくしてくれるもん!」
提督「そうか、音楽はお前の体の1部の様なもんなんだな」
舞風「うん!そうだ!提督も一緒に舞風の部屋で一緒に踊ろうよ!!」グイッ
提督「ちょっ...全く...しょうがないな...」
┐(´д`)┌
~~舞風編 End~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~金剛・浦風編~~
提督「ふぅ...人の心の中がこんなに複雑だとは...おかげで凄く疲れる...」
提督「とはいえ、俺から妖精に頼んだんだ。最後までやりきらないとな」
金剛「HEY!テートクー!こんなところで何してるデース?」
提督「金剛か、それに...」
浦風「提督、こんにちは」
提督「浦風まで、今からどこに行くんだ?」
浦風「いまから、金剛姉さんの部屋に行くところじゃけん」
金剛「yes!ワタシの部屋でteapartyデース!」
提督「ふむふむ...ちょっと失礼するよ」ジー
提督「(金剛を左のレンズに、浦風を右のレンズに...)」
金剛「テートク?そんなに見られると...///」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「さて、金剛と浦風の心の中か、いったいどうなっていることやら...」
左の部屋には、高価な棚にしまわれたティーカップ、四五人程が座れるテーブルとイスが置いてあり、そこにも4つのティーカップが四方に置かれていた。
右の部屋は、左の部屋から離れていくにつれて、部屋は真っ黒になっていく。明るい場所には金剛と一緒に撮った写真や陽炎型の姉妹達と一緒に撮った写真がたくさん飾ってあり、大きな家の模型があった。
提督「また金剛は分かりやすい部屋だな...たくさんのティーカップをしまってある棚に..テーブルをおいてあるティーカップ...」
提督「だが、浦風は何だ?家の模型...鎮守府のことを指しているのか...?それに...ああもう!考えれば考えるほど分からん!」
提督「まずは金剛から軽く調べて行こう」
部屋の雰囲気はとても明るく、かなり居心地が良い。
提督「やはり金剛は鎮守府のムードメーカーだな。この雰囲気、とても心が落ちつく。その証拠に金剛が来た、3か月前から鎮守府が明るくなった気がするからな」
提督「...少し眠くなったな...少し寝させてもりうか...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
金剛「アレ?テートクが寝ちゃったデース」
浦風「うっぷ.........」
金剛「浦風...?」
浦風「おぶぅぇ......」バタッ
金剛「浦風!?浦風!!」
金剛「テートク!起きてクダサーイ!!テートク!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「ふぅ...かなり寝た気がするぞ...」
提督が足を動かすと
ビチャッ!
提督「ん?」
足下に何かがある。
提督「なっ!?」
足下を見ると、地面は真っ黒な水で埋め尽くされていた。
提督「なんだこれは...!」チラッ
ふと、横を見ると寝る前にあった家の模型が、とても大きくなっており、窓や通気孔等からは水が溢れていたが、玄関の入り口だけは扉が開いているだけで、水は溢れていなかった。
提督「入れってか...」スタスタスタ
模型の中へと入っていく。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中に入れば、壁や天井が全て青色で埋め尽くされており、距離感覚が狂ってしまいそうだ。
提督「酷い空気だ...気分が悪くなってくる...」
奥から風が服、生臭くそして生暖かい、不快な風だ。
提督「浦風...お前の心の中に何があるんだ...!」
更に奥へと進んでいく。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「どこまで続いている...!」
嘘だ...!
提督「誰だ!?」
声が響いてくる。それも聞き覚えのある声が
沈んだ...!私が守るべきだった人が...!何も出来ずに...!私の目の前で...!
提督「この声...浦風か!!」
通路の奥から響いてくる。それと同時に自分の体も通路の奥に引っ張られる様に歩き続ける。
提督「待ってろ、今からそっちに行ってやる!お前を後悔の海から解き放ってやる!」タッタッタッ
ついには、体が走り出す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数分間、走り続ける。すると大きな広場に出た。真っ黒な水の水深が腰まで来た。
提督「浦風...!」
水を掻き分け進んでいくと、一人の少女が立っていた。髪はストレートで色は青く、空を見上げていた。
提督「浦風!!」
浦風「提督さん...」
提督「待ってろ!今そっちに...」
浦風「来ないで!!」
提督「何故だ?何がそんなにお前を追い詰めている?」
浦風「私は...1人も助けられない役立たずの駆逐艦なの!!」
提督「お前...方言が...」
浦風「こんなの...自分自身を騙すための嘘の姿でしかない...!人も助けられない私なんて...ただの...!」
提督「そんなことはない!」
浦風「...!」
提督「お前は!人を守ろうとする覚悟があった!それだけでも立派な人間じゃないか!」
浦風「でも...!覚悟なんてあったって...!」
提督「っ!」パァァァン!
浦風「......え?」
浦風の頬には大きな赤いもみじ型の痕ができた。
提督「浦風...!もう良いんだ...そんなに追い詰めなくても良いんだ...!金剛も許してくれている...」
浦風「...ほんと...?」
提督「ああ...後で金剛に聞いてみろ。最初からそんなことは気にしていない」
浦風「...うん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「っぅ...」パチッ
浦風「提督さん、おはよう」
提督「...浦風か。どうだった?」
浦風「金剛姉さんは笑い飛ばしてくれたよ♪」
提督「そうか...」
浦風「ねぇ、提督さん。方言の時の浦風と今の私。どっちの方が良いかな?」
提督「そうだなぁ。方言があった時の方が個性は出てたな。でも、今のお前は新鮮で生まれ変わった感じだな♪」
浦風「なら、今のままで行く♪方言には頼らない♪」
提督「そうか、頑張れよ」
浦風「うん!」
~~浦風篇 終了~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~青葉篇~~
提督「いやはや...心の闇とは果てしない物だな...あんなものを見ると少し悲しいな...」
青葉「あ、司令官!」
提督「青葉か...いろいろあってな」
青葉「どうしたんですか?まさか!事件ならぜひこの青葉に!!」
提督「事件とかではない。ただ、気分が落ち込んでるだけだ」
青葉「なーんだ...」
提督「お前はいったい何がしたいんだ」
青葉「あーあ...事件とか起きたら記事書けるんだけどなぁ...」
提督「ふむ...ちょっと失礼」ジー
青葉「なんですか?青葉の顔に何か付いてますか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「さてと、青葉の中か。何があるのやら」
部屋の中には、たくさんの何も写っていない写真と1つのカメラがあった。
提督「流石、ジャーナリストを自称しているだけあるな。メモがたくさんだ」
進めば進むほど写真とメモ、カメラの量が増えていく。遂には足の置く場所が無くなった。
提督「っと、これは踏んででも進むべきか...戻るべきか...」
提督「うぅむ......進むか。もしかしたらとんでもないトラウマ出てくるかも知れないが...覚悟は決めた」
メモを踏み、出来るだけ散らからないように慎重に進んでいく。
提督「それにしてもメモが多すぎだろ。パッと見、何も書いてないが...ん?」
提督の目に、1枚の新聞が留まった。かなり風化しており、雑に扱うと粉々になってしまいそうだ。
提督「なんだこれ。1942年、サボ島?重巡...くそっ、墨で塗り潰されて読めん。サボ島で何があったんだ?」
記事を読み終わると、新聞は粉になり地面に落ちた。
提督「読んだら粉になりやがった。どうしろってんだよ...まぁ良い。何かもっと青葉のこれって言う思い出があれば良いんだがな...」
更に奥へ進むと、メモが無くなり代わりにボイスレコーダーが何個か落ちている。
提督「ボイスレコーダー?とにかく再生してみるか」
再生のボタンを押すととある女性の声が聞こえてくる。それは提督が聞いたことがある声だった。
『......記憶なんてなくなれば良いんです......』
提督「...今のは青葉か?それにしてもいつのも声よりかなりテンションが低いな。まさか、こいつもかなりのトラウマを持っているのか」
2個目のボイスレコーダーを再生する。
『...私が...間違え[ザザァー!]あの[ザザァー!]私は...[ザザァー!]を見捨てて...!』
所々ノイズがあるせいで、全部を聞き取ることが出来なかった。
提督「間違いない。これば青葉の声だこのボイスレコーダーで確信できた。一旦戻ろう。まだまだ先がありそうだからな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
青葉「司令官?オーイ、司令官~」
提督「...?青葉か、どうした?」
青葉「どうしたって、突然魂が抜けたみたいにどっかを見続けてるんですもん」
提督「なぁ、1ついいか?」
青葉「何です?」
提督「明日の夜会ってくれるか?」
青葉「ま、まさか司令官!ダメですよ!司令官には榛名さんという人が...//////」
提督「ち、違う!お前と話があるんだ!」
青葉「またまたぁ~そんなこと言って~...///青葉は分かってますよ?」
提督「と、とにかく!明日の夜だ!分かったな!?」
青葉「分かりましたよぉ~♪」
~~青葉編 その1 終了~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~高雄編~~
提督「やっぱりあれか...昔の記憶となるとトラウマが多いのかね...」
高雄「あ、提督。ちょうど良いところに」
提督「ん?ああ、高雄か。何だ?」
高雄「私の部屋で肩を揉んでくれませんか?最近こりが酷くて...」ギュッギュッ
提督「(そら、そんな乳をしてたら肩もこるだろうよ)」
提督「高雄、さっきの言葉は喧嘩を売っているぞ...」
高雄「??」キョトン
提督「(こいつは天然か...)」
提督「いや、気にしないでくれ。行くなら早く行こう」
高雄「そうですね」
~~提督移動中~~
高雄「いらっしゃいませ♪ここが私達、高雄型の部屋です♪」
提督「意外と人形が多いんだな」
高雄「ほとんどが愛宕と摩耶のばかりですねどね...」
提督「ん?ちょっと待て、今なんて言った?」
高雄「ほとんとが愛宕と摩耶のばかりだと...」
提督「(これはスクープだ。明日の夜に青葉に教えてやろう)」ニヤニヤ
高雄「提督?」
提督「いや、何でもないぞ。さぁ、そこに座ってくれ。俺のテクニックを披露してやろう」ググッ!
高雄「あっ...♪」
提督「ん?痛かったか?もし何かあれば言ってくれ。その辺りは修正する」ギュッギュッ
高雄「いえ、とても気持ち良いです♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「...っと、肩揉みはこんな感じでいいか。高雄、終わったぞ」
高雄「......」
提督「高雄?」
高雄「......zzz」
提督「なんだ?俺のテクニックにやられて寝てしまったか?しょうがない、布団に寝かせてやろう」オヒメサマダッコ
高雄「......zzz」
提督「ささっとな。日本男子たるもの布団ぐらいひけなくてはな」
高雄「......zzz」
提督「それにしても...胸でかいよなぁ...いかんいかん、早く心の中を見てしまおう」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「もうそろそろ、この子達の心の中に入るのも慣れてきたな。さてと高雄だ。そんなにおかしな物は見つからないと思うが...」
無いとは思いながらも、曙のことを思い出しながらおそるおそるスタート地点となる部屋から出て、隣の部屋へと移る。
提督「......特におかしなところはないな。当たり前だな。あの真面目な高雄のことだ。はぁ...心配して損した...」
コトッ
提督「...ん?」
リクエストとりまーす。書いてほしいキャラが居たらコメントに書いて下さいね
2人や同時の場合は、何らかの関係があることが前提です
どうも、ストリークです。
白露つながりで春雨はどうでしょう?
↑
春雨ですね。了解です
曙お願いします
↑
了解、ボノちゃんですね♪
加賀さんと五航戦の蟠りをば
舞風をお願いします。
加賀と五航戦のコラボと舞風ですね♪
了解です
金剛と浦風(史実で一緒だったので)おねがいします。
青葉をお願いします
高雄お願いします
前に似たようなの見た事があるな。その時は雪風がヤバいやつだったけど。
いっちばーん! のストリークだよ!
ということで野分をお願いします
赤城か金剛お願いします
若葉をお願いします!
祥鳳でお願いします
翔鶴ぅ
榛名をお願いします。
時雨をお願いします。
熊野んお願いします
もっと書いてくださいお願いします。(土下座)
雪風をお願いします!
雪風は明るいか暗いかどちらか選んでもらえると嬉しいです
比叡お願いします🙇
扶桑姉妹をお願いします(土下座)
雪風は暗い…いや明るいでお願いします
平手打ちまでする必要はないんじゃないですかね・・・
最上を是非!
鳳翔さんとか割と気になる
三日月をぜひ
睦月型ではハブられがちだけど、二水戦時のコロンバンガラ島沖海戦とか、三航戦での護衛や、睦月型で唯一ミッドウェーに参加したりと、色々あります
真面目でいい子なんですよ、本当に
満潮でお願いします
大淀でお願いします!
募集はこれにて締め切りにします。