2015-11-15 13:31:10 更新

概要

何かぎこちないのは仕様です


私は弥生で 貴女は誰?


意識が朦朧し、辺りは霞んで見える。普段のような視界に戻すには、少し時間が経たないといけない。



弥生「ぁ...ぅ...」



でも、何故かその日に限っては、何分経っても視界が良くならない。体は動くこともなく、ただ唸ることしか出来なかった。



やがて、前方から扉が開く音がし、看護婦の声が聞こえてくる。



看護婦「弥生さん、気分はどうですか?」



いつも通りに看護婦が、弥生の脈や顔色、血圧などを測っているとき、何かおかしいことに気づいた。



看護婦「?弥生さん、目の焦点があっていませんよ?この指が見えますか?」



弥生の目の前から、ちょっと横にずらした所に指を出すが、弥生からみると全てが霞んで見えるので、看護婦の指を目で追いかけることが出来ない。



弥生「ぅぁ...?」



看護婦「目で指を追いかけられていない...?弥生さん、YESなら瞬きを1回、NOなら瞬きをして下さい。分かりましたね?」



弥生「......」パチッ



看護婦「では質問します。視界は良好ですか?」



弥生「......」パチッ パチッ



看護婦「では、次の質問です。昨日は目がちゃんと見えていましたか?」



弥生「......」パチッ



最初の質問は2回、2回目の質問は1回ということは、昨日は目がちゃんと見えていたが、今日起きたら目がかなり見えなくなったということである。



看護婦「突然目が...そんなことって...」



弥生「......」パチッ



看護婦「とにかく、今先生を呼んできます。少し待っていて下さいね」タッタッタッ



看護婦が部屋から出ていく、でも今の弥生はほとんど音で状況を把握するしかないのだ。



弥生「ぁ...」



何分か経つと、扉が音を立てる。



医者「弥生くん。この子から聞いたよ。目がほとんど見えないそうだね」



弥生「......」パチッ



医者「ふむ...もしかしたら失明してしまうかもしれないな...」



弥生「......」



弥生は、喉元にある掻っ切った跡を見た後じゃ、あまりおどろきはしなかった。



医者「何とか手術や薬を使って、進行を食い止めてはみようと思う」



弥生「......ぁ...」



医者「そういえば、今月はもう4月だね。温かい気温になり、かなり過ごし易くなるだろう。」



弥生「......」パチッ



何とか弥生は瞬きで返事をする。



医者「知ってるかい?4月は『卯月』とも呼ぶんだよ」



弥生「ぅ...ぁ...?」



弥生の頭には、『卯月』という言葉がひっかかって、離れそうにもなかった。



医者「暦は、1月、2月という呼び方以外にも『睦月』『如月』『弥生』『卯月』『皐月』

『水無月』『文月』『葉月』『長月』『神無月』『霜月』『師走』という読み方があるんだよ。ただの雑学だけどね」



弥生「ぅぁ...?」



一部の名前に、弥生は聞き覚えがある。



医者「とにかく、今日はこの薬を投与するからね」



点滴に、注射器で液体の薬を投与する。一気に多量の薬を投与すると、強い副作用が出る危険性があり、ゆっくりと少量の薬を投与し続ける方が、危険性が少なくすむからだ。



医者「この子に外にへと連れていってもらうといい。外出位はしないと、おかしくなってしまうからね」



医者「それじゃ、頼んだよ。私は他の患者達を、看ないといけないからね」



医者は病室から出ていく。



看護婦「それじゃ、弥生さん。持ち上げますからね」グイッ



弥生を持ち上げ、車椅子に乗せる。



看護婦「それじゃ、行きますよ」クグッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弥生「ぁぅ...」



目がほとんど見えない分、体に当たる風がいっそう心地よく感じる。



看護婦「いい風ですね、弥生さん」



弥生「ぅ...」パチッ



風の音がいつもより大きく聴こえ、少し耳障りの様な気もする。



弥生「ぅぅ...」



看護婦「どうしました?もう部屋に戻りますか?」



弥生「...」パチッ



看護婦「分かりました。じゃあ戻りましょう」



病院から出て、僅か数分で病室にへと戻っていった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~1週間後~~



弥生「......」



何も出来ず、ひたすら時間を浪費するしかなかった。



看護婦「弥生さん、お客さんですよ?」



弥生「?」



扉から看護婦がとある女性を連れてくる。だが、今の弥生にはもう目が見えず、声でしか人を判断出来ない。



「弥生、久しぶり。3年ぶりかな」



女性が弥生に話しかける。



弥生「ぁ...?」



「覚えてないの?あんなに仲良かったのに...」



弥生「ぅぅ...」



その言葉に、弥生は女性に対して警戒心を持つ。



「そんなに唸らないでよ。せっかく会いに来たのに...」



弥生「ぁ...ぅ...?」



「本当に忘れちゃったの?いろいろなことに捲き込まれて、皆と友達になって...」



女性の声が泣きそうになり始める。



「ごめんなさい...覚えてないならこの話をしても無駄よね...一応、これからは毎日お見舞いに来るから」スタスタ



女性がイスから立ち上がる音がし、そのまま足音が遠退いていく。



弥生「ぅ...?」



看護婦「お友達さんですか?あの人に喜んでもらえるよう、早く記憶が戻ると良いですね」



看護婦はシーツの取り換えと、弥生の体をしぼったタオルで拭いたら、弥生の近くのイスに座った。



看護婦「今日から私は貴女を一晩中看ることになりました。何かありましたら、このスイッチを押して下さい。試しに指の所に置いてみますので、押してみて下さい」



弥生は微かに動く指でスイッチを押そうとする。すると、比較的押しやすくしてあるようで、弥生の力でもスイッチを押すことが出来た。



弥生「ぁ...」



看護婦「この様にとても押しやすくしてあるので、安心して下さい」



弥生「...」パチッ



看護婦「それでは、私は本を読んでいますから」



そう言うと、そのまま本のページを開ける音がする。



弥生「......」



話すことも何かをすることも出来ない弥生は、ただベッドに横になり、ひたすら時間が経つのを感じることしか出来なかった。



弥生「ぅ......ぁ......?」



弥生は疑問に思った。記憶のある最初の日は体が動いていた。しかし、その翌朝は目がほとんど見えなくなったと同時に、体もほとんど動かなくなったのも思い出した。



弥生「......」ポチッ



弥生はスイッチを押す。すると、看護婦のポケットに入っている機械が、音を立てる。



看護婦「ん?どうしました?」



弥生「......」パクパク



看護婦「えっと......『からだ』...『動かない』...『いつから』...?」



看護婦「そういえば...私が目が見えてないと気づいた前の日は、体が動いていましたね...」



看護婦「少し待っていて下さい」タッタッタッ



看護婦が医者を呼びに、病室から出ていく。



弥生「......」



そう時間が経たずに、看護婦が医者を連れて入ってくる。



医者「この子から聞いたよ。体も1週間前に動かなくなったんだって?検査をするから、少し君には眠ってもらわなければいけない。だから睡眠薬を投与するよ」



弥生の首もとに注射器で睡眠薬を投与する。



弥生「......」ウトウト



段々と弥生を睡魔が襲い始める。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弥生「ぅぅ...?」



弥生が目を覚ます。



「起きた?」



弥生「...」パチッ



「もうそろそろ、弥生の体の検査の結果を教えてくれるって」



弥生「...」



「あの時の弥生とは、全然思えないよ...」



弥生「......」



「ねぇ、弥生...ここ触ってみて」グイッ



弥生「?」



女性が弥生の手を体に近づける。すると



「つっ......!」



生暖かい感触が、弥生の手に伝わる。



弥生「ぁぅ...?」



「弥生が私に付けた傷だよ」



弥生「ぁ...?」



弥生の顔には、驚いた様子はない。



「この事も覚えてないか......」



女性は鞄に入れていた包帯や止血剤などで、弥生に触らせた傷口を治療する。



弥生「.........」



「弥生...?」ツンツン



瞬きさえしない弥生に、卯月は不安になる。



「弥生...?弥生!」



あまりの不安にナースコールを押す。



数分後、看護婦が駆け足で部屋に入ってくる。



看護婦「どうしました!?」



「弥生が瞬きさえしないんです!」



看護婦「少々お待ちください!」



看護婦が弥生に呼びかける。



看護婦「弥生さん!弥生さん、聞こえますか!?」



それから反応は全く見せない...


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


何を信じ何を信じないのか...



弥生「...ああ!?」ガバッ



卯月「うぴゃっ!?」ビクッ



提督「...焦った...」



弥生「ここは!?」



周りを見回す。そこは見慣れた鎮守府の中であった。



提督「ここはって、ここは鎮守府だろ?」



卯月「そうだぴょん!やよぴょんが突然倒れたから、とってもびっくりしたぴょんよ!?」



弥生「...これも夢...?」



卯月「何を言ってるぴょん?現実に決まってるぴょん!」



弥生「.........」



提督「さて弥生、赤ちゃんのことも考えてデパートに買いに行こうって決めただろ?」



弥生「え...ああ...」



卯月「ほら、やよぴょん!早速行くぴょん!」グイッ!



提督「おいおい、卯月。そんなに無理やり引っ張ったら」



弥生「...大丈夫です」



提督「本当に大丈夫か?顔色も悪いし...」



弥生「大丈夫です...少し悪い夢を見ただけですから...」



卯月「ほら、やよぴょん!デパートに行くぴょん!」グイッグイッ



弥生「あっ...ちょっと...」



提督「やれやれ...相変わらず卯月は卯月だな」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~数十分後~~


卯月「やっぱりデパートは大きいぴょん!」



提督「こらこら、あまりにはしゃいではぐれるなよ?」



弥生「大丈夫です。私がうーちゃんを見張っておきます」



提督「そうしてくれると助かるよ。卯月ならイタズラで俺を誘拐犯に仕立てあげるかも知れないからな」



弥生「まさか...されたことが?」



提督「...まぁ...1度経験がある...」



卯月「あれは提督が悪いんだぴょん!無理やり連れて帰ろうとするからだぴょん!」



弥生「うーちゃん?」ニコニコ



卯月「な、なんだぴょん?」



弥生「今度、ワガママを言ったら...分かってるよね?」ニコニコ



卯月「うぴゃぁぁ!?提督!やよぴょんが凄く怖いぴょん!」ダキッ



提督「あまり弥生を怒らすなよ?流石の俺も手がつけられないからな」



弥生「まぁ、滅多なことが無い限り怒りませんから」



卯月「そんなおっそろしい目で言われても説得力が無いぴょん!」



提督「ははは、さて、今日の目的の品を買いに行こうか」



卯月「はーい!」



弥生「(まるで父親ですね...)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


提督「ここが育児に必要な物が売っているコーナーなんだが...」



弥生「広いですね...」



卯月「広いぴょん...」



提督「手分けして探そうか。卯月は哺乳瓶とオムツ、弥生は粉ミルクを持ってきてくれるか?他は俺が行く」



卯月「ぴょん!」タタタタッ



弥生「分かりました」タタタタッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弥生「粉ミルク粉ミルク...何処かな...すみません」



店員「あ、はい!何でしょう?」



弥生「粉ミルクはどこにありますか?」



店員「粉ミルクならこの左隣の列の棚にありますよ」



弥生「ありがとうございます」



店員「いえ、それでは」



弥生「ふぅ...こっちかぁ...」



弥生「粉ミルク...粉ミルク...あ、あった」



弥生「た、高いなぁ...何か足場になるものは...」



弥生「これで良いかな?」ゴロゴロ



弥生「よいしょっと...んんん~...」グイッグイッ



弥生「あ、あと少し...」



弥生「やった!」ガシッ



グラッ



弥生「えっ...きゃあ!」



弥生「.........?」パチッパチッ



提督「大丈夫か?」



弥生「あ...あの......」



提督「バランス崩して倒れたのか。怪我は無いか?」



弥生「だ、大丈夫です...///」カァァァァァ



提督「?顔が赤いな。もしかして熱があるのか?」ピトッ



弥生「うぅぅ......///」



卯月「やよぴょーん!もってきた...ぴょ...」



提督「う、卯月......」



卯月「ろ...ろ...」



卯月「ロリコンだぴょ」



提督「!」ガシッ!



卯月「ムグー!ムグー!」ジタバタ



提督「頼むから落ち着けって!」



卯月「ぷはぁ!何を言ってるぴょん!やっぱり提督はロリコンだぴょん!」



提督「誤解だ!俺は台から落ちた弥生を助けてだな」



卯月「どうせそのままやよぴょんにいかがわしいことをするつもりだったぴょんね!」



提督「ああもう!どうやったら分かってくれるんだ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~数分後~~


卯月「ぜぇ......ぜぇ......」



提督「ぜぇ......ぜぇ......」



弥生「」ポケー(゜ρ゜)



提督「言い合いは鎮守府に帰ってからにしよう...ここじゃ変な目で見られかねない...」



卯月「勝負は一旦持ち越しだぴょん...」



弥生「」ポケー



提督「会計しに行く。弥生を頼んだ」



卯月「了解だぴょん...」ギュッ



弥生「はへ~...」ポケー(゜ρ゜)



卯月「やよぴょん?」



弥生「」ポケー(゜ρ゜)



卯月「あらー?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


提督「待たせたな」



卯月「やよぴょんに何したぴょん?」



提督「だから何もしてないさ。ただ助けただけで...」



卯月「ならやよぴょんは何で放心状態なのかぴょん?」



提督「は?」チラッ



弥生「」ポケー(゜ρ゜)



提督「......卯月、弥生をおんぶしてくれるか?」



卯月「え、あ、うん」



提督「さて、これだけの荷物...買ったベビーカーに乗せるか...」



卯月「鎮守府に帰ったら徹底的に吐かせてやるぴょん」ゲシッ



提督「イテッ、だから何もしてないって」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~












少女は正しい世界に戻らなければならない。

いつまでも目を背けてはならない。

でも、真実には希望があるとは限らない。

このまま目を背け続けるのか...












あるいは...


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弥生「あれ?うーちゃん?」



卯月「.........」ニコッ



弥生「えっ...?何で喋ってくれないの...?」



卯月「.........」フリフリフリ



弥生「ねぇ...!どこいくの...!?」



卯月「...」クルッ スタスタスタ



弥生「待って!行かないで!!」



提督「弥生......」



弥生「司令官!お願いします!うーちゃんを止めて下さい!」



提督「もう...卯月は...帰ってこないんだ...」



弥生「何言って...!」



提督「だって...お前が...」




卯月を殺したんじゃないか...




弥生「えっ......」



弥生「何で...血で染まって......」



提督「お前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺した」



弥生「ち、違う...私は殺してない...!皆!信じてくれるよね!」



睦月「来ないで...人殺し...」



弥生「えっ...?」



如月「何でこの鎮守府に人殺しなんか呼んだのかしら...」



皐月「うわ、人殺し...こっち見ないでよ...」



長月「失望した...2度と近寄らないでもらえるか...」



菊月「右に同じだ、こっちに来ないでくれ...」



望月「うわぁ...無いわぁ...」



三日月「そんな人だったとは...見損ないました...」



弥生「違う...!私は殺してない...!殺してない...!」



卯月「......」



弥生「う、うーちゃん!私はうーちゃんを殺してないって皆に言ってよ!!」



卯月「」バタッ



弥生「えっ...血...?」



お前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺したお前が殺した



弥生「違う...違う...!」



弥生「私は...殺してなんかぁ...!」



お前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ねお前も死ね



弥生「いや...死にたくない...!死にたくない...!」



ガシャン!ガシャン!



弥生「嫌だ...!イヤだ...!」



弥生「イヤァァァァァァァ!!」



ザシュッ!!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


起きれば地獄、寝れば悪夢



弥生「っつ!?」ガバッ!



弥生が目を覚ますと、いつもの睦月型の部屋に居た。



卯月「やーよぴょん!」



弥生「っ...!」ビクッ!!



卯月「??どうしたぴょん?」、



弥生「...何でもないよ...」



卯月「それにしては顔色が凄く悪いぴょん。本当に大丈夫なのかぴょん?」



弥生「...ほんとに大丈夫。だから...もう放っといて...」ペタペタペタ



卯月「あ、やよぴょん!」



バタン!



卯月「.........」



卯月「そろそろ...やよぴょんは現実を見る時間だね...」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弥生「悪夢ばっかり...もういや...」



卯月「やよぴょん!」タッタッタッ



弥生「うーちゃん...」ダキッ



卯月「?どうしたぴょん?」



弥生「うーちゃんは...幻じゃないよね...本物だよね...?」



卯月「.........」ナデナデナデ



弥生「うーちゃん...」



卯月「大丈夫、大丈夫だぴょん。やよぴょんにはうーちゃん達がちゃんとついてるぴょん♪何を心配することはないぴょん♪」



弥生「うん...」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~END選択~~


1.ハッピーエンド

2.バッドエンド


~~ハッピーエンド編~~


弥生「ねぇ...うーちゃん...私...どうすれば良いかな...」



卯月「...なら、夢から目覚めるぴょん」



弥生「えっ...?」



卯月「やよぴょんは、3ヶ月前、デパートの帰り道に事故にあって病院に入院してるぴょん」



弥生「何を言って...」



卯月「やよぴょんはうーちゃんを庇って事故に、うーちゃんは怪我をせずに済んだぴょん」



弥生「じゃあ司令官は...?」



卯月「司令官も車に轢かれずに済んだぴょん...でも、やよぴょんは意識不明の重体、まだ目を覚ましていないぴょん」



弥生「えっ...?」



卯月「ほら、さっさと目を覚ますぴょん。現実のうーちゃんを哀しませないであげてほしいぴょん」



弥生の視界が真っ白になっていく。



弥生「待って!うーちゃん!」



卯月「向こうでも元気でやってね?」



弥生「うーちゃん!!」



卯月「さよなら...」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「.........」パチッ



目が覚めると呼吸器を付けられ、ベッドに横たわっていた。



「.........」チラッ



「すぅ......すぅ......」



茜色の髪の女性がベッドの横で、座っていた。



「うー......ちゃん......」



「ふえっ......?」



女性が起きる。こちらをみるととても驚いた表情をしていた。



「弥生...!弥生!!」ダキッ



「わっ......」



「良かった...目覚めてくれた...!!」



「うん...えっと...おはよう...」



「ほんとに心配したからね...!!」



~~ハッピーエンド編 完~~


End捕捉


はい、ということで『これ』がハッピーエンドです。どこが?という人も居るでしょうが、弥生の中でのハッピーエンドです。


さて、結果的には今までが弥生の夢の中ということでしたが、かなり謎の所がありますね


1.睦月達の出番の消失

2.途中で出ていた夢や幻

3.弥生の母親


何があったんでしょうかねぇ~…

まぁ、これで一旦終了。

謎解きは私の気がむいたらです!

それでは!


後書き

一旦終了!
さよならさよなら!


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2019-05-23 03:44:49

冴月さんから
2015-12-18 00:14:18

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2015-11-15 14:20:25

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2015-10-15 10:27:25

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このSSへのコメント

4件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-10-07 21:37:01 ID: jozto87L

良かった、夢落ちで、このままバッドエンド直行かと思ったよ

2: SS好きの名無しさん 2015-10-15 10:27:16 ID: MxWlQ76M

わからん、どれが現実でどれが幻想なのか。でもそれが面白い

3: SS好きの名無しさん 2015-11-14 23:23:26 ID: PYHJUkAY

4: SS好きの名無しさん 2015-11-14 23:24:38 ID: PYHJUkAY

1.ハッピーエンド


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