〜東方私立幻想学園高等学校〜夏休みも残り僅か!編
東方私立幻想学園高等学校の続編です
※色々とカオスな事になります(キャラ崩壊注意)
※オリジナル主人公、キャラが登場します
※はぁ…取り敢えず毎日更新を目標に頑張ります…
※水奈月セイヤのイメージイラストを投稿しました
http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=50649900
http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=52631774
コメントや評価や応援、そしてオススメをして下った方々…本当に申し訳御座いません。間違って削除してしまいました…引き続き幻想学園高等学校を宜しくお願いします。
[幻想学園高等学校のキャラクター紹介、並びに観ている人達に一言]
比那名居天子(幻想学園高等学校2年生)
幻想学園高等学校生徒会会計。活動的で我儘で自分勝手な天使系美少女。生徒会以外の部活には所属しておらず生徒会の仕事が無い時には色々な部活を転々としている。比那名居財閥の御令嬢でレミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットの事は高校に上がる前から知っていたという。容姿が優れている為かなりモテるが許嫁が居た為彼氏が居た事は無いらしい。自分の許嫁の件で永江衣玖が誰かを助け隊に相談し、その過程で水奈月セイヤ達と知り合う事になった。水奈月セイヤに好意を寄せる切っ掛けとなったのは、自分の為に身を投げ出してまで護ろうとしてくれた事と『あんたが望まない出来事は…俺が振り払ってやる…だからあんたは…前だけを見て進み続けてくれ…』という言葉に感銘を受けて徐々に惹かれる様になっていった。※自分勝手で我儘な女の子です…ですが最近は落ち着いているご様子。
〜観てくれている人達に一言〜
【う〜ん…意中の彼を落とす方法…誰か教えてくれないかなぁ〜…】
永江衣玖(幻想学園高等学校3年生)
幻想学園高等学校生徒会副会長。あらゆる事を卒なくこなす大人なお姉さん系の美少女。小さな頃から比那名居天子の付き人として一緒に育ってきた為か、天子の事で分からない事は無い!と豪語する程である。自分勝手でお調子者な比那名居天子に呆れてはいるが、自分を支えてくれている大切な人間だと思っている為、多少の事は目を瞑っている。幼い頃から決まっていた比那名居天子の許嫁を快く思っておらず、比那名居天子本人もそれを望んでいなかった為、誰かを助け隊に相談し解決して貰ったという経歴を経て今現在の良好的な関係が築かれている。水奈月セイヤの事は許嫁の件で出会って間も無い自分と比那名居天子の為に尽力する姿を見て惹かれる様になったらしい。※見掛けによらずゲームをするのが趣味らしいです。
〜観てくれている人達に一言〜
【どうしましょう…天子が楽しみに取って置いたプリンを食べてしまいました…】
四季映姫・ヤマザナドゥ(幻想学園高等学校2年生)
帰宅部。両親が有名な裁判長で一家代々裁判長になり得る器を持つ偉大な家元に生まれた閻魔様系美少女。憧れの人物は勿論閻魔大王様で将来は両親や閻魔大王様の様な立派な裁判長になるのが夢らしく、日々学園の善い行いや悪い行いをしている生徒達を厳しく罰している為か、生徒指導の裁判長と影で恐れられている。何事にも実直で誠実な性格の女性で学園の先生から多大な信頼を寄せられている。しかしその反面生徒達からは真面目過ぎる為か疎まれていたらしい。水奈月セイヤとは問題児であった為、それを正そうと画策している内に打ち解けたご様子。水奈月セイヤに好意を寄せる切っ掛けは、自らが疎まれる事を厭わず、自らが傷付く事すらも恐れない立ち振る舞いに、次第に惹かれる様になっていき、水奈月セイヤから『あんたは他の人達が持ち得ないモノを持ってる…だから胸を張って生きろ…』という言葉に感銘を受け、好意を寄せる様になった。
〜観てくれている人達に一言〜
【貴方達は今までの人生で後めたい事がありましたか?あるのならば私がそれを裁いて差し上げましょう!さぁ!懺悔の時ですよ!】
霊烏路空(幻想学園高等学校2年生)
占い学部部員。素直で真面目(古明地さとり・古明地こいしに限る)な女の子。火焔猫燐とは幼馴染で親友であり、どの部活に所属するか迷っている時に誰かを助け隊の人達に占い学部を勧められその時に古明地さとりを見て2人共々一目惚れをしたらしい(本人達はレズでは無く純愛だと言い張っている)。水奈月セイヤとは犬猿の仲で学園で会う度に喧嘩を売っていたのだが、この夏休み期間中に強くなろうとする理由や心の弱さ、脆さなどを知り少しづつ理解していこうと決心した。物忘れが激しく、昨日の夕飯を聞いても直ぐには答えられない程の鳥頭である(鳥頭と言うと滅茶苦茶怒ります。ご注意下さい。)宝物は古明地姉妹の写真ホルダーで最近は水奈月セイヤの写真も集め始めているご様子。※古明地姉妹に近付かない様にして下さい。烏の如く襲い掛かってきます。
〜観てくれている人達に一言〜
【その…///最近気になる男性が居るんだけど…///どうアプローチしたら良いのかな…?///】
火焔猫燐(幻想学園高等学校2年生)
占い学部部員。猫が大好きなツンデレ猫耳系美少女。霊烏路空とは幼馴染で親友であり趣味も合うが、猫派と犬派で別れる為其処だけは分かり合えないらしい。何故猫耳を付けているのかと水奈月セイヤが聞いた所、爪で思い切り引っ掻かれたらしい。本人曰くその質問だけには答えられない…との事。最初は嫌っていた水奈月セイヤにも、実直で誰かを護る為ならば自分が傷付く事も厭わないという強い想いと意思に感銘を受けて徐々に心を開いていっているご様子。趣味は野良猫に餌を与えたり遊んだりする事。実は1年生の頃からセイヤが大の猫好きなのを知っていたらしく、本当は仲良くしたいと思っていたらしいが生粋のツンデレ気質な為かどうしても素直になれなかったという。※燐と親しくなりたい方は一緒に猫に餌を与えましょう。最初は警戒しますが慣れるとデレます。
〜観てくれている人達に一言〜
【はぁ〜…本当は仲良くしたいのに…あたいはどうしてつんけんしちゃうのかなぁ…】
〜紅魔館(武道場)〜
咲夜「…」
どうも皆様、おはよう御座います。私の名前は十六夜咲夜、この紅魔館でメイド長を務めさせて頂いているごく普通の女子高生です。いつもならばこの立ち位置は、私の慕う男性である水奈月セイヤと言う男性なのですが…
セイヤ「流石ですね…陸谷様…貴方は引退する必要など無いのではありませんか…?」ビュッッ!!
陸谷「ホッホッホ…老いも若きも男も女も心の寂しい人ばかりですからね…私もそろそろお婆さんと静かに暮らしたいのですよ…」サッッ…!!
セイヤ「それは黒いセールスマンだけにして下さい…私はあのお客様達の様な末路だけは勘弁願いたいので…」ビヒュッッ!!
陸谷「これはこれは…大変失礼致しました…ならばその末路を辿らない様にこの老いぼれの爺が試して差し上げましょう…」ガシッ!!
と、この様に絶賛お取り込み中なので…僭越ながら、今回この物語の始まりを務めさせて頂くのは…先程も申しました通りこの私、十六夜咲夜の提供でお送り致します。
咲夜「皆様、どうか画面はそのままでお願いしますね?…そしてssを御覧になる時には部屋を明るくして、画面からお顔を十分に離して御覧になって下さい…」ペコ
美鈴「あの…咲夜さん…さっきから1人で何を喋ってるんですか…?」提供ってどういう意味ですか…?
咲夜「これが私の今の仕事だからですよ…美鈴…」フッ…
小悪魔『偶に咲夜さんは変わった事を言いますよね…』
パチュリー「それにしても予想通りセイヤと陸谷さんの一騎打ちね…朝早く起きて紅魔館に来た甲斐があったわ…」
美鈴「他の執事を物ともしない活躍振りでしたからね…知能テスト以外はほぼ満点でしたから…」
パチュリー「あの物腰の柔らかさだとどうしても頭が良さそうに見えてしまうから拍子抜けしちゃうわよね…まぁその分料理や剣術、格闘術などで得点を重ねていたけれど…」
咲夜「紅魔館には現在10人の執事さんが勤めていますが…誰1人としてセイヤに及びませんでしたからね…」
パチュリー「レミィやフランの為に1人前の執事になると意気込んでいたものね…確か…」
小悪魔「パチュリー様…それ本当ですか…?」セイヤさんがまさかお嬢様と妹様の為に…
パチュリー「レミィとフランが言っていたから可能性は半々くらいかしらね…」
咲夜・美鈴・小悪魔『『『それはほぼ可能性が0と言う事ですよね…』』』
パチュリー「あら…どうやらそろそろ決着が着きそうな感じね…果たしてセイヤは執事長に就任する事ができるのかしら…」
咲夜「次編…東方私立幻想学園高等学校…スカーレットメモリアル編…ドキッ☆お嬢様と妹様と3人で組んず解れつ❤︎ノ巻!」鼻血ダラダラ…
美鈴「いや咲夜さん!いくら何でも終わるの早過ぎますよ!そして何ですか!?スカーレットメモリアル編って!」なんて限定的なキャッチコピー!
咲夜「現在私が嵌まっている恋愛シュミレーションゲームですよ…///お嬢様と妹様をセイヤがリアルタイムで口説き落としてあんな事やこんな事をするゲームです…///」そして限定的では無く限定版ですよ…美鈴…
小悪魔「咲夜さんはセイヤさんの事を譲るつもりは無かった筈では…」
咲夜「確かに譲るつもりはありませんが…///お嬢様と妹様がセイヤと組んず解れつしている所を見たいというのも…///また事実です…///」おっと…また鼻血が…
パチュリー『咲夜は節操無いわね…セイヤの事言えないじゃない…』陸谷さんもやはりまだまだ現役の様ね…セイヤの攻撃を物ともしていないわ…
咲夜「今回セイヤが執事長に就任すれば激レア称号を獲得できるんですよ…///それによってまた特殊イベントが始まり…///お嬢様と妹様はセイヤと組んず解れつして幸せに…///私もそれをBlu-rayに録画して幸せに…///全員が幸せになれる!そんな未来が待っているんですよ!」最高にハイってヤツですね!!
美鈴「それ咲夜さんとお嬢様と妹様しか幸せにならないじゃないですか!それにその得体の知れないゲーム機は誰が作ったんですか!」
咲夜「にとりに頼んで作って頂きました♪…しかしまだまだCGイベントの回収が残っている上に…称号も集まっていませんからね…お嬢様と妹様の好感度はMAXな筈なのに肝心のセイヤがアレですから、エロCGイベントの回収も出来ませんよ…」はぁ〜…先はまだまだ長そうです…
美鈴「そんなイベントCG回収させて溜まりますか!」霊夢達も黙ってませんよ!?
小悪魔『咲夜さんがボケ担当で美鈴さんがツッコミ担当…物凄くシュールですね…この光景…』
パチュリー「どうでもいい会話している内に決着着いたわよ?3人共…」中々面白い闘いだったわね…本当に早く来て正解だったわ…
咲夜・美鈴・小悪魔「「「え…?」」」そんな…
陸谷「ふぅ…まさか本当に負けてしまうとは…恐れ入りましたよ…セイヤ君…」
セイヤ「私は私の力を精一杯出し切っただけですよ。それに、他の執事の誰かに執事長を任せるのは癪に触りますので」執事服を正す…
陸谷「ホッホッホッ…それだけレミリアお嬢様とフランドールお嬢様の側に他の者が居る事が許せない…という事ですかな?」
セイヤ「ふふ…それは陸谷様の御想像にお任せしますよ」ニコ
陸谷「私の測る能力で見た所…皆様を均一にしておられた様ですが…実際の所はどんなんですかな?」
セイヤ「さぁ…どうなんでしょうね」ふふっ…
陸谷「相も変わらずと読めない方ですな…セイヤ君は…」
「セイヤ君…本当におめでとう。心から祝福させて貰うよ…」スタスタ
セイヤ「私の様な者には勿体無き御言葉です…旦那様…」ペコ
ブラド「堅苦しい呼び方をするな…私の事はこれからパパ上と呼べ…紅魔館現主の命令だ…」
セイヤ「その命令には応え兼ねます…ブラド様…」そして何故選りにも選ってパパ上をチョイスしたんですか…
ブラド「君は今日からこの紅魔館の執事長を務める事になる。そして正式な役職名はバトラー…さぁセイヤ君、このネクタイを結びなさい…」つ緋色のネクタイ
セイヤ「畏まりました…」受け取る…
スッスッスッ…キュッ…!
陸谷「ホッホッホ…私がしていた時よりも似合っているよ…セイヤ君…」ニコ
ブラド「ふむ…やはり私の見立て通りの男だな…君は…」ニコ
セイヤ「過分なお褒めを戴きまして、光栄の至りで御座います…ブラド様、陸谷様…」ペコ…
咲夜「セイヤ…本当におめでとう御座います。私も、貴方が執事長に就任した事を心から祝福しますよ」ニコ
美鈴「セイヤは本当に凄いですね〜…まさか1年とちょっとで執事長にまで上り詰めるなんて…これは本当に紅魔館の主になる日も近いかも知れませんね…」
パチュリー「まさか貴方がこれから紅魔館の執事達を纏めるバトラーになるだなんてね…最初の頃は思っても見なかったわ…」
セイヤ「それもこれも咲夜さんや美鈴さん、パチュリーお嬢様に小悪魔さんのお陰ですよ…私からも御礼を言わせて下さい。本当にありがとう御座います…」ペコ
小悪魔「い、いえいえ!パチュリー様や咲夜さんや美鈴さんは御礼を言われたとしても…私がセイヤさんに御礼を言って貰うのは間違っていますよ!」ワタワタ!
セイヤ「この前も申した通り…私が修行に専念できたのは小悪魔さんが居てくれたお陰です…だから謙遜などせずに受け取って下さい…」ニコ
小悪魔「は、はい…///」プシュ〜…
咲夜「さぁセイヤ♪執事長就任の初仕事はお嬢様達を起こす事ですよ♪これを渡して置きますから参考にして下さい♪」つメモ
セイヤ「ふふ…執事長就任の初仕事がまさか、レミリアお嬢様とフランお嬢様を起こす事とは…光栄の極みですね…」メモを受け取る…
美鈴「それじゃあ私達は朝礼がありますからまた後程♪」ニコ
パチュリー「大図書館の整理をしに来てくれる時を楽しみに待っているわ」ニコ
小悪魔「私もパチュリー様と待っていますので♪それまでお仕事頑張って下さいね♪セイヤさん♪」ニコ
セイヤ「はい…行ってきます」ニコ
スタスタスタスタ…
咲夜「ふふ…///ふふふふ…///遂に激レア称号を手に入れる事ができました…///」カチャカチャ☆
美鈴「咲夜さん…もう朝礼が始まりますよ?メイド長なんですからゲームをしていたら示しが付かないじゃないですか…」
パチュリー「『美鈴が真面な事を言うのは本当に珍しいわね…』その称号とやら…私にも見せてちょうだい…咲夜…」
小悪魔「あっ!私も見たいです!」
咲夜「勿論良いですよ♪どうぞ♪」
[獲得称号一覧]
【紅魔流抜刀術の使い手】
【紅魔流格闘術を生み出した者】
【紅魔館の執事】
【レミリア・スカーレットのハートを射止めし者】
【フランドール・スカーレットのハートを射止めし者】
【スカーレット姉妹の旦那様】
【女誑し】
【1級フラグ建築士】
【紅魔館の主候補】
【深淵の狂気を保持する者】
【運命と破壊を司る者】NEW!!
【紅魔館の執事長】NEW!!
パチュリー・美鈴・小悪魔「「「うわぁ〜…何これ凄い(わね)…」」」
咲夜「主にお嬢様や妹様関係の称号しか表示されない様に設定されていますので悪しからず…それにそれでもまだまだ全然集まっていない方なんですよ?」
小悪魔「これだけの称号があってまだ集まってない方なんですか!?」
咲夜「これからもどんどん増えていくらしいですよ?何せリアルタイムで進行するゲームですからね…」
パチュリー「ちょっと咲夜…」
咲夜「はい?どうかなされましたか?パチュリー様」
パチュリー「この運命と破壊を司る者という称号はいつ獲得したの?」
咲夜「それが…この前起動した時には既にあったので…私もよく分からないんですよね…」
美鈴「この称号も獲得条件が難しいんですか?」
咲夜「そうですね…多分執事長の称号と同レベル位だと思いますけど…」
咲夜・美鈴・パチュリー・小悪魔「「「「一体何を意味する称号な(のかしら…)んでしょうか…」」」」う〜ん…
〜紅魔館(レミリアの部屋前)〜
セイヤ「さて…果たして咲夜さんから渡されたメモを参考にする時が来るのでしょうか…」
コンコン…
セイヤ「レミリアお嬢様…起床のお時間ですよ?」
「う〜…入って良いわよ…」
セイヤ「失礼します…」ガチャッ…
スタスタバタン…スタスタ
布団「う〜…」モゾモゾ…
セイヤ「お嬢様…レミリアお嬢様起きて下さい。起床なさらないとブラド様に怒られてしまいますよ?」
布団「まだ眠いわ…もう少しだけ寝かせてちょうだい…セイヤ…」
セイヤ『はぁ…仕方の無いお嬢様ですね…不本意ですが仕方がありません。咲夜さんから渡されたメモを参考にさせて貰いましょう…』
ギシッ…
布団「う〜?」
セイヤ「レミリアお嬢様…私は貴女に伝えたい事があります…だからどうかお顔を拝見させて下さい…」
レミリア「う〜…///」モゾッ…
セイヤ「おはよう御座います…レミリアお嬢様…」微笑み…
レミリア「お、おはよう…///そ、それでセイヤ…///伝えたい事って何かしら…///」モジモジ…
セイヤ「今日から私は、僭越ながらこの紅魔館で執事長を務めさせて頂く事になりました。貴女と…貴女の妹であるフランお嬢様だけの執事に…」布団から退く…
レミリア「そ、それは本当!?」ガバッ!
セイヤ「これから私は…この身が朽ち果て…命の灯火が消えるであろうその時まで…お嬢様に仕えさせて頂く所存です…」跪く…
レミリア『せ、セイヤが…///私とフランだけの執事に…?///これは夢なのかしら…///現実よね…?///夢ならもっと凄い事を言ってくれる筈だもの…///』う〜❤︎う〜❤︎
セイヤ「私は貴女の所有物…如何なる命令にも服従し…命ある限りお嬢様方を護ると…此処に誓います…」頭を深く下げる…
レミリア「か、顔を上げなさい…///その言葉に…///嘘偽りは無いのよね…?///『セイヤが私の所有物!?///如何なる命令にも服従!?///命ある限り私を護ってくれる!?///夢ならどうか覚めないでちょうだい!!///』」
セイヤ「これが…私の本心です…」顔を上げる…
レミリア『今の季節は夏なのに…///春が来てしまったわ…///』私の心の中にだけれど…///
セイヤ「?…どうかなされましたか?」
レミリア「え…?な、なんでもないわっ!」ワタワタ!
セイヤ「ふふ…そうですか」クスッ…
レミリア「う〜…何よ、笑わなくてもいいじゃない…」ムスー…
セイヤ「失礼しました…余りにも可愛らしい反応でしたのでつい…」
レミリア「///」布団から出る…
セイヤ「?」何故私の方へ…
ギュッ…
セイヤ「……レミリア…お嬢様…?」
レミリア「今この瞬間から…貴方は私だけのモノよ…私も貴方だけのモノになるわ……だから決して…私の前から消える事を許さない…永遠に側に居て貰うわよ…セイヤ…」ギュウッ!
セイヤ「光栄ですが…私の総てを貴女に捧げる事は…出来兼ねます…」片手で優しく抱き締め返す…
レミリア「仕事上という事よね…それは分かっているわ……でも今は私だけの所有物…誰に触れる事も…誰に触れられる事も許さないわ…」ギュウッ!
セイヤ「本当に…愛らしい方だ……そんな貴女だから私は…常に心を惑わさせる…」頰に手を触れる…
レミリア「セイヤ…///」ドキッ…
セイヤ「私に触れられる事を…拒否なさらないのですか…?」
レミリア「拒否なんてする訳ないわ…///貴方は私が此の世で愛するたった1人の男性…///その人に触れられるのに拒否するなんて…///そんな事あり得ないわ…///」頰に触れていた手を握る…
セイヤ「貴女は…こんな私でも側に置いてくれると……そういう事ですか…?」
レミリア「何度も言わせないでちょうだい…///貴方は私が此の世で愛するたった1人の男性なのよ…?///側に居て貰いたいに決まっているじゃない…///」ギュウッ!!
セイヤ「レミリアお嬢様…喩えお嬢様方に不幸な運命が待ち受けていようと…私がその運命を断ち切りましょう…私の総てを賭して…」ギュウッ!
レミリア「…どういう意味よ…それ…」
セイヤ「……失礼しました。今の言葉は一介の執事の戯れ言と聞き流して下さい…」
レミリア「答えなさい…貴方はまた私達に隠し事をして、無茶な事をしているんじゃないかしら?」
セイヤ「その様な事は御座いません。今のはモノの例えですよ…レミリアお嬢様…」ニコ
レミリア「う〜…納得いかないわ…『でも…///その笑顔を向けられると問い詰める気が失せてしまうのよね…///』」ギュウッ!!
セイヤ「あの…レミリアお嬢様?そろそろ離れて頂いても宜しいですか?ブラド様に叱られてしまいますよ?」
レミリア「あ、あと少しだけ…///このままで居させてちょうだい…///」ギュゥッ…
セイヤ「……畏まりました」なでなで…
レミリア「///」う〜❤︎
ドアバーーーーンッ!!
ブラド「何をやっているのだレミリア!今日は出掛けてしまうから朝食くらい家族仲良くゆっくり食べようと思っていたのに!それにセイヤ君が起こしに来た筈では無いのかーーッ!!」ダイナミック入室〜☆
セイヤ・レミリア「「あ…」」床で抱き合っている…
ブラド「……ならば良しッ!!」クワッ!
セイヤ「ならば良しとはどういう意味ですかッ!」
ブラド「言ってくれれば部屋の中に入るなどという野暮ったい事はしなかった…まさかレミリアとセイヤ君が既に、執事とお嬢様の禁断の関係に至っていたとは思わなんだ…」うんうん…
セイヤ「ご、誤解ですブラド様!私とレミリアお嬢様はその様な関係では御座いません!」
レミリア「お父様…///結婚する事はまだ出来ないけれど…///私達2人は幸せに暮らすつもりよ…///」ギュゥゥッ…
セイヤ「誤解が肥大化してしまいますので変な発言は控えて下さい!」
ブラド「私は孫が2人欲しいな…」キリッとした顔でピース☆
セイヤ「キリッとした顔でトンデモない発言をしないで下さいブラド様!!」そしてピースを悪用しないで下さい!
ブラド「貴様はレミリアの旦那だ!私の事はパパ上と呼べ!」
セイヤ「呼びません!そしてまたパパ上チョイスですか!!」
ドアバーーーンッ!!
咲夜「五月蝿いですよ!新人のメイドが居ると言うのに館の主人と執事長が騒いでいてどうするんですか!これでは示しが付きませんよ!!」ダイナミック入室〜☆
セイヤ・レミリア「「あ…」」絵図同じく…
咲夜「……ならば良しッ!!」⚫︎REC
セイヤ「だからならば良しでは御座いません!!レミリアお嬢様も離れて下さい!新人のメイドさんに醜態を晒してしまいますから!」
レミリア「私の所有物に手を出さない様に見せ付けておくチャンスね…セイヤに触れる様ならば即刻クビにしてやるわ…」虚ろな目
セイヤ「ヤンデレミリアお嬢様!?」物凄く怖いです!
咲夜『ヤンデレお嬢様…///ヤンデレお嬢様…///ヤンデレお嬢様…///』⚫︎REC
ブラド「うむ…流石我が娘…中々…」
セイヤ「見ていないで助け下さい!」
♨︎漸く解放されました♨︎
セイヤ「あ、朝から疲れました…」ゼェ…ゼェ…
「あ、あの!お、おはようございます!」ペコ!
セイヤ「あ…おはようございます。咲夜さん、此方の女性が新人のメイドさんですか?」
咲夜「その通りです。杏花さん、この方が今日からこの紅魔館の執事長を務める事になった、水奈月セイヤです」
セイヤ「水奈月セイヤです。以後、お見知り置きを…」ペコ
杏花「わ、私は今日からこの紅魔館でメイドを務めさせて頂く事になった斎園寺杏花です!これから宜しくお願いします!」ペコ!
セイヤ「杏花さんですか…此方こそ、宜しくお願いします。お互い頑張りましょうね?」ニコ
杏花「『凄く大人な男性ですね…///』あ、あの…///大変失礼だと思うんですが…///セイヤさんのお歳は…///」
セイヤ「ふふ…いくつに見えますか?『1度で良いから言ってみたかったんですよね♪この台詞♪』」
杏花「えっ!?え…え〜と…20代前半…ですかね…」
セイヤ「っ」ガーーーーーン☆
咲夜「杏花さん…セイヤは私と同じ17歳ですよ…」変な質問するからバチが当たるんですよ…
杏花「えぇっ!?大人びているのでてっきり歳上なのかと…」失礼しました…
セイヤ「はは…私の自業自得ですよ…」私は実年齢よりも老けて見えるんですね…
レミリア「…」ジー…
杏花「あ、あの…どうかされましたか…?」目付きが怖いです…
レミリア「私の男にちょっかいを出したらクビにするからそのつもりでいなさい…」ギロッ!
杏花「ひぇぇぇっ!?さ、咲夜さん!この怖い女性は一体…」ガクガク…
咲夜「紅魔館の主人であるブラド・スカーレット様の娘…レミリア・スカーレットお嬢様ですよ…」お嬢様…そこまで警戒なさらなくても…
杏花「あ、あの…これから宜しくお願いします…レミリアお嬢様…」ペコ…
レミリア「まぁ良いわ…私は着替えるから出て行ってちょうだい…」
セイヤ「それでは私はフランお嬢様を起こしに行って来ます…」スタスタ
レミリア「セイヤは私の着替えを手伝いなさい!命令よ!」ビシッ!
セイヤ「私は男です!女性の着替えを手伝う事など出来ません!」
咲夜「ま、まぁまぁお嬢様…セイヤも忙しい身ですから…」
レミリア「う〜…命令に服従するって言っていた癖に…」頰プク〜☆
セイヤ「命令にも限度がある筈です……ですが、レミリアお嬢様の仰った永遠に側に居なさい…この命令には従わせて頂きます…」ニコ
レミリア「な、なら許すわ…///フランを起こしに行ってあげなさい…///」
セイヤ「御意…」ペコ
杏花「あの咲夜さん…セイヤさんってもしかして…」
咲夜「その先は言わなくても分かりますから大丈夫ですよ…さ、私達も行きましょうか…」スタスタ
〜紅魔館(フランの部屋)〜
セイヤ「フランお嬢様…起床のお時間ですよ?」コンコン…
「起きてるから入って良いよ〜♪」
セイヤ「失礼します…」ガチャッ…
フラン「セイヤおはよー❤︎」ダキッ!
セイヤ「おはよう御座います…フランお嬢様。フランお嬢様はレミリアお嬢様と違い普段からキチンと起きられていますよね…」
フラン「いい子いい子してぇ〜❤︎」擦り擦り❤︎
セイヤ「か、畏まりました…」なでなで…
フラン「『朝からセイヤになでなでして貰っちゃったぁ〜❤︎』あれ…」擦り…
セイヤ「どうかなさいましたか?フランお嬢様…」なでなで…
フラン「セイヤから…お姉様の匂いがする…」
セイヤ「何故今此処でヤンデレ展開に発展しそうな台詞を…」
フラン「やっぱりお姉様を先に起こしに行ってたんだ……酷いよ…ずっと待ってたのに…」ウル…
セイヤ「フランお嬢様…私が至らぬばかりに、その様な悲しいお顔を……申し訳御座いません…」頰に手を当てる…
フラン「許して欲しい…?」
セイヤ「どうかお許し下さい…フランお嬢様…」
フラン「なら私のベッドで少しお話しよ♪そしたら特別に許してあげる♪」手をギュッ…
セイヤ「ですが…ブラド様達がお待ちしていますよ?」
フラン「なら許さない!もうセイヤとは口利かないもん!」プイッ!
セイヤ「わ、分かりました…だからどうか機嫌を直して下さい。フランお嬢様…」
フラン「やった❤︎じゃあ早く早く〜❤︎」グイッ!
セイヤ「引っ張らないで頂きたいのですが…」スタスタ
で…
セイヤ「何故フランお嬢様は私の膝の上に…それも向き合って…これでは先程のレミリアお嬢様との時と同じじゃないですか…」
フラン「お姉様とだけ対面座位して私としないなんて駄目だよ!キチンと私の事も愛してくれないと!」ギュウッ!!
セイヤ「対面座位という言い方には語弊がありますよ?フランお嬢様…普通に向かい合って抱き合うで宜しいのではないかと…」
フラン「はぁ〜い…それにしてもセイヤ…その緋色のネクタイ…確かリッキーがしてたネクタイだよね?どうしてセイヤがそのネクタイしてるの?」ギュゥッ…
セイヤ「まだフランお嬢様には伝えていませんでしたね…私は今日からこの紅魔館で執事長を務めさせて頂く事になりました…」
フラン「執事長!?それ本当なの!?」
セイヤ「はい…まぁ執事長と言ってもその実、レミリアお嬢様とフランお嬢様だけに仕える専用の執事…という事らしいのですが…」勿論その他の業務もキチンとこなしますよ?
フラン「つまり私とお姉様にずっと仕える執事って事だよね!?」
セイヤ「端的に言えばそういう事になりますね……これから私は…この身が朽ち果て…命の灯火が消えるであろうその時まで…お嬢様に仕えさせて頂く所存です…」レミリアお嬢様には既に言いましたが…
フラン『やったぁ〜…///遂にセイヤが私達姉妹の専用執事に…///それも今の台詞からだと死ぬまで一緒って事だよね…?///もう結婚するのと変わらないじゃん…///』今までで1番胸がきゅっとしてる〜…///
セイヤ「もしかして…ご迷惑でしたか…?」
フラン「迷惑じゃない迷惑じゃないよ!すっごく嬉しい!」ギュゥッ!
セイヤ「そうですか…そう言って貰えると、私も凄く嬉しいです…」なでなで…
フラン「じゃあこれからはもっと沢山甘えさせて貰っちゃお❤︎『ふにぁ〜…///セイヤのなでなでは天にも昇る心地だよぉ〜…///』」擦り擦り❤︎
セイヤ「レミリアお嬢様もフランお嬢様も甘えん坊さんですね…」なでなで…
フラン「私とお姉様が甘えるのはセイヤにだけだもん…他の人にこんな事しないし…したくない…」擦り擦り❤︎
セイヤ「フランお嬢様もとても愛らしいですね…私の様な人間で宜しければ…沢山甘えて下さい…」微笑み…
フラン「うん…///これからも…///沢山甘えさせてね…?///セイヤ…///『沢山甘えて下さいって言われちゃった❤︎もう壊れちゃうくらい甘えちゃおっと❤︎』」擦り擦り❤︎
セイヤ「御意…」なでなで…
フラン「セイヤぁ〜❤︎」擦り擦り❤︎
セイヤ『それにしても…花壇の花を植え替える作業…どう効率的に作業しましょうか…』ふむ… なでなで…
フラン「セイヤ…何か別の事考えてるでしょ…」ジー…
セイヤ「これは驚きです…どうしてお分かりになられたのですか?」なでなで…
フラン「だって私の事ちゃんと見てないもん…駄目だよ女の子と抱き合ってる時に別の事考えちゃ…」なでなでは嬉しいけど…///
セイヤ「申し訳ありませんでした…それなら今この瞬間から…フランお嬢様の事だけを考えさせて頂きましょうか…」なでなで…
フラン「うん…///そうしてくれると凄く嬉しい…///『セイヤが私だけの事を考えてくれる❤︎執事服姿のセイヤは沢山甘えさせてくれるから良いよねぇ〜❤︎』」擦り擦り❤︎
セイヤ「ふふ…本当に愛らしい…貴女とレミリアお嬢様にお仕えする事が出来て…私は光栄ですよ…」なでなで…
フラン「えへへ〜///…そういえばセイヤ、ちょっと気になったんだけど…さっきは何考えてたの?」擦り擦り❤︎
セイヤ「この後私は花壇の花の植え替え作業があるのですが…一体どうやって効率良く作業するか考えていた次第で…」
フラン「花壇の花の植え替えかぁ〜……なら私も手伝わせてよ!」擦り擦り❤︎
セイヤ「フランお嬢様がですか?気持ちは大変嬉しいのですが…これは私の仕事ですし…」
フラン「なら命令だよセイヤ!私と一緒に花壇の花の植え替え作業しよ?」ニコ
セイヤ「っ……ふふ、フランお嬢様の命ずるままに…」ニコ
フラン「やったー❤︎」擦り擦り擦り擦り❤︎
セイヤ「あの…ふと疑問に思ったのですが…宜しいですか?」
フラン「宜しいよぉ〜❤︎何々〜❤︎」擦り擦り擦り擦り❤︎
セイヤ「レミリアお嬢様もフランお嬢様も良く擦り擦りして来られますが…私の体…臭く無いですか…?」自分ではよくわからないのですが…
フラン「すっごくいい匂いだよぉ〜❤︎セイヤの匂い❤︎凄く落ち着くぅ〜❤︎」擦り擦り❤︎
セイヤ「さ、左様で御座いますか…」ホッ…
フラン「ねぇねぇセイヤぁ〜❤︎私の体はどんな匂いするぅ〜❤︎」擦り擦り❤︎
セイヤ「理性が吹っ飛んでしまう様な匂いが致します…」はは…
フラン「そ、そうなんだ…///なら沢山嗅がせてあげても良いよ❤︎」顔近づける…
セイヤ「お気持ちは大変嬉しいのですが…謹んで御断り申し上げます…」顔が近いですよ…フランお嬢様…
フラン「私はいつでもセイヤを受け入れる準備…///出来てるから…///だからいつでも襲い掛かってきて良いからね…?///」言っちゃったぁ〜❤︎
セイヤ「レミリアお嬢様もフランお嬢様も本当に正直者ですね…魅力的な発言ばかりして…少しは私の身にもなって頂きたい…」はぁ…
フラン「もしかしてセイヤって攻める派よりも攻められたい派なの?だったら今から子作r「そろそろ私達も参りましょうか…色々と限界が近いので…」むぅ〜…」頰プクー☆
セイヤ「ですがフランお嬢様…私の様な人間に此処までの気持ちを向けて頂いて、本当にありがとう御座います。私も…フランお嬢様の事を愛しています…だからもしその時が来たら…宜しくお願いしますね?」フランの唇に人差し指を当てる…
フラン「ふにゃっ///」ドキーーーーンッ☆
セイヤ「それでは参りましょうか…フランお嬢様…」ニコ お姫様抱っこ☆
フラン『今日だけできゅっとしちゃう新記録何回塗り替える事になるんだろ…///』きゅんきゅん❤︎
スタスタスタスタガチャッ……バタン…
フラン「ね、ねぇセイヤ…///セイヤはお姉様の事も愛してる…?///私は将来セイヤとお姉様と私とで3人仲良く暮らすのが夢なんだけど…///」ドキドキ…
セイヤ「勿論レミリアお嬢様の事も愛していますよ?私は愛している女性以外を護る程、お人好しな人間では御座いません…」スタスタ…
フラン「そうだよね…///良かった…///『お父様からも許可貰ってるし…///後はセイヤが結婚しようって言ってくれるのを待つだけだね…///』」ドキドキ…
セイヤ『フランお嬢様は変わった夢をお持ちですね…』スタスタ…
〜紅魔館(ホール)〜
セイヤ「申し訳ありませんブラド様。私の所為で待たせてしまった様で…」スタスタ…
ブラド「全くだ…それもフランをお姫様抱っこしながら登場とはな…まさかフランの部屋で子作r「その様な事実はありません。この館の主人がその様な言葉を軽々しく口にしないで下さい…」すまぬ…」しょぼん…
セイヤ「『この親子は本当に似た者親子ですね…』さ、フランお嬢様。降ろしますね?お食事の用意もされている様ですから食べる前にはキチンと手を洗う事…分かりましたか?」フランを降ろす…
フラン「はーい❤︎」テッテッテッ!
レミリア「ちょっとセイヤ、来なさい…」手招き…
セイヤ「?」スタスタ…
レミリア「どうしてフランをお姫様抱っこしていたのかしら?私というものがありながら…」
セイヤ「あの…仰っている意味が分からないのですが…」
レミリア「確かに貴方とフランと私とで仲良く新婚生活を送るという未来は賛成よ?でもやっぱり1番は私じゃなければ駄目よ…そうじゃなければ泣くわよ?」うーうー泣いちゃうわよ?
セイヤ「レミリアお嬢様…勝手に私の未来を確定させないで下さい…」頭片手で抱える…
レミリア「……う〜」ウルッ…
セイヤ「先程フランお嬢様には伝えましたが私もレミリアお嬢様を愛しています。だからこそ安易な考えでその様な言葉を口にして貰いたくは無いんです…分かって貰えますか?」なでなで…
レミリア「わ、私の事を愛してる!?///その言葉は嘘じゃないわよね!?///」ワタワタ!
セイヤ「私は嘘を吐く為にこの様な言葉を口にしたりは致しません…」それとお声をもう少し小さくして下さい…
レミリア「と、特別にフランのお姫様抱っこの件は不問にしてあげるわ…///『愛おしいじゃ無くて愛してるって言われちゃったわ…///どうしましょう…///まだ私達は結婚出来ない年齢なのに…///』」モジモジ…
セイヤ「寛大な心遣い、感謝します。レミリアお嬢様…『朝から豪勢な食事ですね…私もお腹が空きました…朝早く来た所為で何も食べていないんですよね…』」ペコ
シャキン…!
セイヤ「…咲夜さん、気に障られたのならば謝ります。だからどうか私の首元に突き付けているそのナイフを仕舞って頂けないでしょうか…」
咲夜「少し話をしたいので時間を下さい。大丈夫です…何もしませんから…」ニコニコ…
セイヤ「説得力皆無ですね…」
レミリア「咲夜!私の旦那様に手を出したらいくら咲夜と言えども許さないわよ!」うー!
咲夜「御安心下さいお嬢様。私はセイヤと少し話し合いをするだけですので」ニコニコ…
セイヤ「首元にナイフを突き付けた状態で行う話し合いなど私は聞いた事がありません…」これは話し合いなどでは断じて無く唯の脅しです…
フラン「セイヤー❤︎ちゃんと綺麗にしてきたよー❤︎」テッテッテッ!ダキッ!
セイヤ「フランお嬢様は偉いですね…」なでなで…
フラン「ふにゃ〜❤︎」擦り擦り❤︎
レミリア「ふ、フランだけズルいわ!セイヤ!私にも擦り擦りさせなさい!そして撫で撫でしなさい!」ガタッ!
ブラド『凄く微笑ましいな…レミリアやフランがこんな風に笑っていられるのはセイヤ君が居てくれるからこそだ……だが今は早く朝食を食べたい…』グスン…
アスワン『これはセイヤ君にキチンと責任を取って貰わないと♪』ふふ…
セイヤ「レミリアお嬢様、フランお嬢様…私も名残惜しいのですが…そろそろ朝食をお食べ下さい。ブラド様もアスワン様もお待ちですよ?」Wなでなで…
レミリア「1度擦り擦りすると止められないのよ…///責任持って私達姉妹に擦り擦りされなさい…///そして思う存分撫で撫でしなさい…///」擦り擦り❤︎
フラン「ふにゃぁ〜❤︎幸せぇ〜❤︎ご飯食べるよりも全然有意義だよぉ〜❤︎」擦り擦り❤︎
咲夜「セイヤ!早く来ないと本当に頸動脈搔っ捌きますよ!?」グッ!
セイヤ「咲夜さん…搔っ捌くという言い方は非常に怖いので止めて下さい…」Wなでなで…
レミリア「う〜❤︎う〜❤︎」擦り擦り❤︎
フラン「セイヤのなでなで気持ち良いよぉ〜❤︎」擦り擦り❤︎
咲夜「うぅ…私完全に蚊帳の外です…」グスン…
セイヤ「…レミリアお嬢様、フランお嬢様。私は咲夜さんと少し話がしたいので…どうか朝食をお食べ下さい…お願いします…」なで…
レミリア「う〜…セイヤがそう言うなら…」離れる…
フラン「もっと擦り擦りしてセイヤになでなでして貰いたかったなぁ〜…」離れる…
セイヤ「御理解頂いて恐縮です。レミリアお嬢様、フランお嬢様…」ニコ
レミリア「な、ならセイヤ…///仕事が一段落ついたらまた甘えさせなさい…///命令よ…///」モジモジ…
セイヤ「私は一向に構いませんが…本当に私で宜しいのですか…?」
フラン「もー!///だからセイヤじゃなくちゃ駄目なの!///私もお姉様もセイヤ以外にはこういう事しないって何回言わせるの!?///」言ってるこっちも結構恥ずかしいんだよ!?///
セイヤ「も、申し訳御座いません…未だに恋愛感情を向けられているという事が信じられないもので…」
レミリア「謙虚過ぎるのも考えものね…もう少し自分に自信を持ったらどうなの?」
セイヤ「私は謙虚などでは御座いません…今の私が在るのは、お嬢様方と共に時間を過ごしていたからこそです…」
フラン「え〜…セイヤは絶対謙虚だよ…謙虚と鈍感が融合した何かだよ…」
セイヤ「何故鈍感を融合したんですか?」
フラン「融合召喚!セイヤを鈍謙感謙虚意感!」☆10の最強モンスターだよ!
レミリア「フラン、これは一体どう読むのかしら?」
フラン「それは自分で考えなきゃ意味が無いよ!お姉様!」
レミリア「…一理あるわ。流石私の妹…いい事を言うわね…」なでなで…
フラン「お姉様に褒められたぁ〜❤︎」わーい♪
ブラド「あの…そろそろ朝食を…」グゥ〜…
レミリア「え?あ…ごめんなさいお父様…すっかり忘れていたわ…」スタスタ…
フラン「それじゃあ朝ご飯食べよっか♪」スタスタ…
セイヤ「それでは私は咲夜さんと話をしてきますので…これで失礼致します…」ペコ…
レミリア・フラン「「行ってらっしゃい❤︎」」ニコ
セイヤ「はい、行ってきます。咲夜さん、お待たせして申し訳御座いません…」
咲夜「やっとですか…それじゃあ私に付いて来て下さい…」スタスタ
〜紅魔館(エントランス階段横)〜
セイヤ「それで咲夜さん…話とは一体何ですか?」
咲夜「何ですか?…じゃないですよ!お嬢様や妹様と朝からあんなにイチャイチャして!破廉恥にも程があります!」まだ朝の7時ですよ!?
セイヤ「咲夜さんから渡されたメモを参考にしたのですが…何か間違っていましたか?」
咲夜「確かにそれに近い事を書きましたが…ものには限度と言うものがあります!あれでは完全に彼氏彼女の関係じゃ無いですか!『お嬢様と妹様が羨ましいです…あんな事を書かなければ良かったと、今更ながら後悔している自分が居ます…』」
セイヤ「そう仰られましても…」
咲夜「私もセイヤに告白した筈です…それをあんな風に見せ付けられたりしたら…いくら私でも…正直辛いです…」俯き…
セイヤ「咲夜さん…」
咲夜「私はお嬢様と妹様が大好きです…ですがそれ以上に……私は貴方の事が好きなんです…普段は正直に言えませんが…私も貴方の事を…愛しているんです…」ウルッ…
セイヤ「…」スタスタ…
咲夜「セイヤは…セイヤは私の事をどう思っているんd「少しだけ口を閉じていて下さい…咲夜さん…」えっ…?」
ギュッ…
咲夜「あ、あの…///セイヤ…?///」ドキドキ…!
セイヤ「貴女も私の心を惑わすのですね…咲夜さん。…男の心を惑わすとどうなるか…その体に教え込まれないと、貴女方は分からないのですか…?」腰に左手を回す…
咲夜「っ///」ドキンッ!
セイヤ「いつも不用意な発言をするというのに…いざとなったら縮こまってしまう…本当に…愛らしい方だ…」右手で左手を握る…
ドンッ…!
セイヤ「貴女はとても魅力的な女性だ…レミリアお嬢様やフランお嬢様もそうです…そんな女性達に不用意な発言をされて…私が何とも思わない訳が無いのを…貴女は分かっていますよね…?咲夜さん…」
咲夜「え…?///え…?///あ、あの…///は、恥ずかしいですよ…///セイヤ…///」ドッキンドッキン!
パッ…
セイヤ「ふふっ…反応が可愛らしくてとても素敵でしたよ?咲夜さん…」ニコ
咲夜「えぇっ!?///あ、あの…///続きは…///」ドキドキ…
セイヤ「これは咲夜さんが渡したメモを参考にした演技ですよ…」メモヒラヒラ
咲夜「お、女の子の気持ちを弄ぶなんて…!最低です!!」プイッ!
セイヤ「ですが安心しました…咲夜さんも私を拒絶なさらなくて…本当に…安心しました…」
咲夜「っ……拒絶なんてしませんよ。貴方は…///セイヤは私が心から慕う…///たった1人の男性ですから…///」モジモジ…
セイヤ「そういえばまだ…咲夜さんの質問に答えていませんでしたね…私の事をどう思っているのか?でしたっけ?話している途中で遮ってしまったので合っているのか分かりませんが…」
咲夜「は、はい…///」モジモジ…
セイヤ「なら…教えて差し上げますよ…」顎クイッ…
咲夜「せ、セイんっ!?///」ビクンッ…!
セイヤ「………ふぅ…やはり…キスというものは慣れませんね…」顔を離す…
咲夜「ああああの…///い、今のは…///その…///い、一体どういう意図で…///」ワタワタッ!
セイヤ「キスをする理由はたった1つだけですよね?……つまりはそういう事ですよ…咲夜さん…」人差し指を自分の口元に当てる…
咲夜「っ///」ボフンッ!!
「セイヤ!何やってるのよ!フランから聞いたわよ!?私も花壇の花の植え替え作業手伝うわ!だから早く来なさい!」
「セイヤー!早く早くー!」
セイヤ「レミリアお嬢様とフランお嬢様に呼ばれましたので…私はこれで失礼しますね?咲夜さんも杏花さんに優しく仕事を教えてあげて下さい。では…」スタスタスタスタ…
咲夜『せ、セイヤから初めて…///き、キスをして貰っちゃいました…///一瞬時間が止まったかの様な錯覚が///……………凄く…///幸せな気分になれるんですね…///好きな人からキスをされると…///』胸に手を当てる…
セイヤ『嗚呼…私は取り返しの付かない事をしてしまった気がします…何もキスまでしなくても良かったのでは無いのでしょうか…私…』これでは本物のタラシですよ…
スタスタスタスタ…
セイヤ『それにしても…///咲夜さんの唇…///柔らかかったですね///………これではまるで私が変態みたいじゃないですか…』スタスタ…
レミリア「セイヤ…どうかしたのかしら?」
セイヤ「は、はい?何がですか?」
フラン「顔赤いよ?咲夜に何か言われたの?」
セイヤ「い、いえ…何も言われてませんよ?『私が咲夜さんにキスをしたなどと言えば一体どうなるか……考えただけでも恐ろしい…』」アセッ…
レミリア「それじゃあ行きましょうか❤︎」右腕組み…
フラン「花壇の花の植え替え作業をしにレッツゴー❤︎」左腕組み…
セイヤ「その前にブラド様をお見送りしなければならないのですが…もうそろそろお出掛けの時間が迫っていますし…」そして両腕が塞がってしまいました…
「見送りの必要など無いぞ…セイヤ君…」スタスタ
セイヤ「ブラド様…見送りの必要が無いとはどういう事ですか?」
ブラド「言葉通りの意味だ…君は少しでもレミリアとフランの側に居てやってくれ…その方が喜ぶだろうからな…」フッ…
フラン「さっすがお父様♪セイヤは少しでも私達の側に居てくれなきゃ❤︎ね?お姉様♪」ギュッ!
レミリア「フランの言う通りよ❤︎貴方は私達専用の執事なのだから❤︎本来なら片時も離れず常に一緒に居なければならないのよ❤︎」ギュッ!
ブラド「という訳だ…私の見送りなどセイヤ君はしなくても良い…それよりも大事な事が、今の君にはあるのだからな…」帽子被る…
セイヤ「ブラド様………お気を付けて行ってらっしゃいませ…」ニコ
ブラド「君の笑顔は本当に卑怯だな…///」帽子深く被る…
セイヤ「?…今何か仰いましたか?」
ブラド「な、何でもない…///行ってくる…///」スタスタ
レミリア「お父様、行ってらっしゃい」手をフリフリ…
フラン「お父様〜♪行ってらっしゃ〜い♪」手をフリフリ…
ブラド「…」片手を軽く挙げる… スタスタ
レミリア「あ…それとセイヤ…」
セイヤ「?…何ですか?レミリアお嬢様…」
レミリア「今この瞬間から貴方はこの紅魔館の主代行になったからお願いね❤︎」ニコ
セイヤ「………はい?」(唖然)
フラン「さっき朝食食べてる時にお父様がね〜…私の代わりにこの紅魔館を任せられる者はセイヤ君しか居ない!だからレミリアにフラン!セイヤ君に宜しく言っておいてくれ!…って言ってたよ〜❤︎」今確かに伝えたからね?
セイヤ「フランお嬢様…今のはブラド様の物真似ですか…?」
フラン「うん♪似てた?」
セイヤ「ブラド様はフランお嬢様の様な可愛らしいお声ではありませんからね…違和感しかありませんでした…」
フラン「可愛らしい声…///じゃあベッドの上で沢山鳴かせてぇ〜❤︎セイヤぁ〜❤︎で、でも初めてだから…///最初は優しく動いてね…?///」ギュゥッ!
セイヤ「ですからその様な発言は…ってそうじゃありません!何故私が紅魔館の主代行なんですか!死神◯行では無いんですよ!?軽々しく主を他人に任せないで下さい!」
レミリア「私達に言われても困るわ…それに、セイヤは他人なんかじゃないわ…///私達姉妹の旦那様よ…///」ギュゥッ!
セイヤ「今はツッコミをしている場合ではありませんからスルーさせて頂きます!私はブラド様を追い掛けねば!」
フラン「セイヤは…私達を置いて行っちゃうの…?」ウルッ…
セイヤ「そ、その様なつもりは微塵も御座いませんフランお嬢様!ほんの少しだけブラド様と話を…」アセッ…
フラン「やだよぉ…お父様だってさっき言ってたじゃん…少しでも私達の側に居てやってくれって…」ウルウル…
セイヤ「っ『涙目は卑怯過ぎますよ…フランお嬢様…』」タジッ…
レミリア「それとも…セイヤは主の代行をするのが…嫌なのかしら…?」ウルウル…
セイヤ「い、いえ…嫌では無いのですが…私の様な一介の執事が主代行など…とてもじゃありませんが務まりませんよ…」
フラン「大丈夫だよ…お父様にも出来るんだからセイヤにだってきっと出来るよ…だからお願い…私達の側から離れないで…」ギュ…
セイヤ「何気にブラド様を軽く見る様な発言をしないで下さいよ…フランお嬢様…」
レミリア「今日1日だけだから…お願い…セイヤ…」ギュ…
セイヤ「はぁ…分かりました…ですが先程も申した通り…私は何も出来ませんよ?本当にそれでも宜しいのですか?」
レミリア「お父様が言うには、私達と紅魔館を護って貰えればそれで良いと言っていたわ❤︎だから宜しくね?未来の主様❤︎」ギュゥッ!
フラン「今日は朝まで寝かさないよ❤︎あ・な・た❤︎」ギュゥッ!
セイヤ「もう好きに呼んで下さい…」前途多難とはこの事ですね…
【紅魔館主の代行者】の称号を手に入れました。
咲夜「超激レア称号GETです!」これは胸アツですね!
セイヤ「勿論貴女にも手伝って頂きますよ?咲夜さん…」こうなれば貴女も道連れです…
咲夜「さきゅ…?」(唖然)
セイヤ「それでは私はレミリアお嬢様とフランお嬢様と一緒に、花壇の花の植え替え作業をしに行きますので…では」スタスタ…
スタスタスタスタ…
「咲夜と何を話していたのよ…」スタスタ…
「私達姉妹以外の女の子とイチャイチャしたら部屋に閉じ込めちゃうよ?」スタスタ…
「そ、それは怖いですね…私はイチャイチャなどしていませんから…どうか部屋に閉じ込めるのだけは勘弁して下さい…」スタスタ…
咲夜「な、何故か私まで巻き添えを食らってしまいました…」どうしましょう…
〜紅魔館外(花壇)〜
セイヤ「さて…レミリアお嬢様、フランお嬢様。キチンと軍手はしましたか?」
レミリア「バッチリよ♪」
フラン「お手手完全ガード状態だよ♪」
セイヤ「それならば早速始めましょうか。私は花壇全体の手入れを致しますので、レミリアお嬢様とフランお嬢様は先ず、草毟りからお願い致します」※軍手装備中
レミリア「う〜…やっぱり最初は草毟りからよね…」しゃがむ…
フラン「分かってたけど面倒臭いよね〜…」しゃがむ…
セイヤ「お嬢様方が手伝うと仰ったのに…面倒臭いとはこれは如何に…」はぁ…
レミリア「仕方がないじゃない…こんな暑い夏の空の下で花壇の花の植え替え作業なんて、本当はやりたくないわよ…」ブチッ…ブチッ…
セイヤ「でしたら手伝わなくとも大丈夫ですよ?無理をなさって熱中症になられたらブラド様に申し訳が立ちません…」
フラン「それは勿論セイヤも心配してくれてるんだよね?」ブチッ…ブチッ…
セイヤ「当たり前です。一応建前は必要だと判断させて頂きました…」
レミリア「こういう時に建前は邪魔なだけよ?貴方の本心を私達は聞きたいの…それとも本当は心配なんてしていないんじゃないかしら?」ブチッ…ブチッ…
セイヤ「建前を設けた事はお詫び致しますが…心配をしていないと思われるのは心外ですね…レミリアお嬢様…」
レミリア「な、なら言いなさいよ…///私達の事が心配だって…///」ブチッ…ブチッ…
セイヤ「私はレミリアお嬢様とフランお嬢様の事が心配です。ですからどうか無理だけはなさらないで下さいね?もし熱中症になられた場合は私が責任を持って看病致しますから…」ニコ
フラン『それじゃあ絶対に熱中症になった方が得だよ〜…///最後の一言は余計だよ〜…///物凄く熱中症になりたくなっちゃうよ〜…///』ブチブチブチブチッ!
レミリア『セイヤは考え無しにこういう事を言うから戸惑っちゃうわ…///それに今の状態のセイヤに看病をして貰えば…///『お嬢様…汗を掻いている様なので…体、拭きますね?』…みたいな王道シチュエーションからのピーー☆に発展するかも知れないし…///』ブチブチブチブチッ!
セイヤ「レミリアお嬢様もフランお嬢様もお顔が赤いですよ?もしかして既に熱中症に罹ってしまったのですか?」
レミリア「そ、そうよ!///熱中症に罹ってしまったから責任を持って看病しなさい!///ベッドの中で裸になった状態で組んず解れつする様な看病をしなさい!///」うー!うー!
セイヤ「それは看病では無く唯の行為そのものですよ…卑猥な言葉を叫ぶ元気がある様ですし大丈夫そうですね…」スタスタ…
フラン「ちょっとセイヤ!まだ私は何も言ってないよ!?」Please stop you there!…だよ!
セイヤ「フランお嬢様は本当に熱中症なのですか?でしたら私と一緒に部屋へ戻りましょうか…」スタスタ…
フラン「『うん…///ありがと…///』これでセイヤとベッドの上で組んず解れつできるよ〜…沢山愛して貰わなきゃね❤︎もし妊娠しちゃったら私が責任持って育てる事にしよ❤︎」モジモジ…
セイヤ「フランお嬢様…多分言ってる事と考えている事が逆になっていますよ…?」何方も本音の様な気が致しますが…ね…
フラン「しまった!つい正直に…」
セイヤ「フランお嬢様は素直な良い子ですからね…仕方がないですよ…嘘を吐けないとても素晴らしい性格だと、私は思いますよ?」ニコ
フラン「セイヤ…///それじゃあお姉様も入れて3人仲良く一緒にベッドの上で組んず解れt「しません…」むぅ〜…」頰プクー☆
セイヤ『ですが本当に愛らしいですね…レミリアお嬢様もフランお嬢様も…こんなにも愛らしいお嬢様2人に執事として仕える事が出来るなんて…夢の様です…』ふふっ…
レミリア・フラン『『作戦失敗しちゃった(なぁ〜…)わね…それにしてもどうしてセイヤは笑って(るのかな?)いるのかしら…』』
〜1時間後〜
セイヤ「ふぅ…大体こんな物ですかね…」
レミリア「相変わらず作業効率が良いわね…確か咲夜から手解きを受けたのよね?」
セイヤ「そうですね…執事服で作業を出来るのもそのお陰です…」如何に服を汚さず瀟洒に作業出来るかを学びました…
フラン「やっぱり咲夜って凄いんだねぇ〜…」瀟洒に作業ってどんな風な作業なんだろ…
セイヤ「そう言えばレミリアお嬢様にフランお嬢様…先程から花壇の端の方で何かやっている様に見えたのですが…差し支えなければ教えて貰っても宜しいですか?」
レミリア「勿論良いわよ♪ついて来なさい❤︎」ギュッ…
セイヤ「は、はぁ…畏まりました…」スタスタ
スタスタスタスタ…
フラン「どうどう?凄く綺麗でしょ〜❤︎」褒めて褒めてぇ〜❤︎
セイヤ「これは…桔梗ですね。一体この桔梗、どうなされたんですか?」それも三輪…
レミリア「そ、その…///セイヤ…///桔梗の花言葉…///分かるかしら…?///」モジモジ…
セイヤ「え、えぇ一応…確か【誠実】【永遠の愛】【従順】【運命】でしたよね?」
レミリア「///」モジモジ…
セイヤ「あ、あの…レミリアお嬢様?どうかなされました?」
フラン「もぉ〜…///セイヤは鈍ちんだねぇ〜…///この桔梗の花はセイヤの為に植えたんだよ…?///」モジモジ…
セイヤ「私の為に…ですか?」
レミリア「でもセイヤは誠実性が皆無よね…私達姉妹という女がありながら、直ぐ他の女の子とイチャイチャするものね…」ジトー…
フラン「でも従順と運命と…///え、永遠の愛は…///セイヤに持っていて貰いたいなぁ〜…///」
セイヤ「私はお嬢様方には従順に従いますし、今では運命という言葉は好きです。それに私は、レミリアお嬢様とフランお嬢様を永遠に愛すると心に決めています……しかし、やはり私には誠実性が欠けているのでしょうか…」ふむ…
レミリア『また愛してる発言をされちゃったわ…///やっぱり愛してるという言葉を言われると…///安心するわね…///』う〜❤︎う〜❤︎
フラン『ふにゃ〜❤︎今日は朝から良い事尽くめで本当に幸せだなぁ〜❤︎』モジモジ…
セイヤ『桔梗…ですか。私の中に居られる方に忌狂と名付けたのも…この桔梗の花言葉と掛けて名付けたんですよね…』その方からは安直な名前と言われてしまいましたが…
レミリア「それにしても少し疲れちゃったわ…」
セイヤ「でしたら先に部屋でお休みになっていて下さい。紅茶とケーキを御用意致しますので」
フラン「ケーキ!?やったー❤︎」
セイヤ「私は後少しだけ花壇の手入れを致しますので少し遅れてしまいますが…それでも宜しいですか?」
レミリア「構わないわ♪それじゃあフラン、行きましょう?」スタスタ
フラン「うん♪それじゃあセイヤ!美味しい紅茶とケーキ!楽しみにしてるからね〜♪」スタスタ
セイヤ「ふふ…畏まりました」
スタスタスタスタ
セイヤ「ふぅ…さて…手早く終わらせるとしましょうかね…」
30分後…
〜紅魔館(レミリアの部屋)〜
レミリア「ふふっ…フラン、チェックメイトよ♪」コツン…
フラン「えぇ〜…また負けちゃったよ〜…お姉様チェス強過ぎ〜…」これで3連敗…
レミリア「フランは状況把握能力が欠けているわ…状況把握能力が欠けているという事は、自分が置かれている状態を把握出来ていないという事に繋がってしまうのよ?」
フラン「お姉様…難し過ぎて何言ってるのか分からないよ…」
レミリア「フランはこれで学年1位なのね…」こいしちゃんの方が利口なんじゃないかしら…
フラン「もうちょっと分かり易く例え話みたいな感じで話してよ〜…」
レミリア「それならばフラン、今の私達姉妹はセイヤの…一体どんな立ち位置にいるのか、答えてみなさい…」目がキラリン☆
フラン「そんなの簡単だよ♪それじゃあせーので答え合わせね?」
レミリア「構わないわよ?それじゃあ…せーの!」
レミリア・フラン「「旦那様❤︎」」キャー❤︎
レミリア「ふふ、どうやらフランには状況把握能力が備わっていたみたいね…欠けているなんて言ってしまってごめんなさい…フラン」
フラン「全然良いよ♪」許したげる♪
「レミリアお嬢様もフランお嬢様も状況把握能力が欠けていますよ?というよりも、女性としての品位が些か欠けている様な気が致します…」
レミリア・フラン「「ひゃぁぁぁぁぁ!?///」」ビクゥッ!
セイヤ「大きな声を出さないで下さい。他の使用人達に聞こえてしまいますよ?」
レミリア「いいいいつから居たのよ!///ビックリさせないでちょうだい!///」うーー!
セイヤ「フランはこれで学年1位なのね…の所から既に居ましたが…本当に気付いていなかったのですね…」
レミリア「れ、レディーの部屋に勝手に入るなんて!///そんな無礼な執事にはお仕置きをするから早くその執事服を脱ぎなさい!///今!///直ぐに!///」
セイヤ「その様な発言をする方をレディーとは言いません…それに私は何度も声をお掛けしましたよ?」
フラン「ぜ、全然気付かなかったよ…///」
レミリア「そ、そんな事よりも随分と早いわね…ケーキを作るのに30分くらいしか掛からないなんて…流石のセイヤでも無理よね?」
セイヤ「申し訳御座いませんレミリアお嬢様…その通りです。流石にケーキを作るのには時間が足りませんでした故…午後のティータイムの時に、ケーキはお出ししようかと思いまして…」
フラン「それなら霊夢達も一緒に食べられるね♪私達2人だけでケーキ食べるのも気が引けちゃうし…」
セイヤ「その代わりと言ってはなんですが…僭越ながら私が、ワッフルとフルーツジャムを作りましたので…此方を紅茶と共にお召し上がり下さい…」コトッ…
レミリア「み、見栄えがとても綺麗ね…ジャムの種類が豊富な所為かしら…」
フラン「美味しそぉ〜♪ワッフルも作り立てだからきっと生地がふわふわだね♪」
セイヤ「紅茶はダージリン、ディンブラ、アールグレイを御用意させて頂きました」
フラン「ねぇねぇセイヤ、どうして紅茶の種類は3種類もあるの?」
セイヤ「私が用意したワッフルとフルーツジャムの組み合わせと合う、ベストな紅茶を選ばせて頂きました」ペコ
レミリア「驚いたわ…もう紅茶に合うお菓子を選べるくらいに成長したのね…」別荘の時には半信半疑だったのだけれど…
フラン「じゃあ私はセイヤのオススメを飲ませて!」
セイヤ「畏まりました。それでしたらフランお嬢様にはダージリンをミルクティーでお飲みになって頂きましょうか」スッスッ…
レミリア「私はアールグレイでお願い。ジャムの種類は蜜柑ジャム、ワッフルに添えてちょうだい。ジャムの量は貴方に任せるわ」
セイヤ「畏まりました。レミリアお嬢様…」トポポポ…
フラン「セイヤ〜♪私は林檎ジャムね〜♪」ウキウキ♪
セイヤ「ふふっ…フランお嬢様は楽しそうですね…」カチャ…カチャン…
フラン「セイヤが淹れる紅茶を飲む機会って中々無いからねぇ〜♪だからつい♪」ルンルン♪
セイヤ「そうですか…その様な言葉を言って頂けるとは、光栄の至りですね。ですが、咲夜さんが淹れる紅茶の方が美味しいですよね?」ふふ…
レミリア「確かに咲夜が淹れる紅茶、私は大好きよ?で、でも…///セイヤが淹れる紅茶も…///私は大好きよ…?///」モジモジ…
セイヤ「レミリアお嬢様にも好きだと言って頂けるとは…本当に光栄ですね。ですが私が紅茶を淹れられる様になったのは、レミリアお嬢様や咲夜さんが手解きをしてくれたからこそです…」カパッ…
フラン「でもお姉様は自分で紅茶淹れられないよね…1度自分で淹れた時には可哀想な紅茶が出来ちゃったし…」
レミリア「お、思い出させないでちょうだいフラン…あの時に淹れた紅茶に関しては、流石の私も反省をせずにはいられなかったわ…」
セイヤ「ふふ…今ではいい思い出ですよね」トポポポ…
カチャン…カチャン…
セイヤ「さぁどうぞ。お召し上がり下さい…」ペコ…
レミリア「それじゃあ、頂こうかしら…」カチャ…
フラン「頂きまーす♪」カチャ…
コク…×2
レミリア「相変わらず美味しいわね。セイヤが淹れる紅茶は…」カチャン…
フラン「ワッフルもすっごく美味しぃ〜❤︎」モグモグ…
セイヤ「フランお嬢様…口元にジャムが付いていますよ?」ハンカチで拭き拭き…
フラン「ありがと❤︎セイヤ❤︎」ニコ
セイヤ「どう致しまして…」ニコ
レミリア『ま、まさかそんな手があったなんて…!フランに負けていられないわ…こうなったら私も…』塗り塗り…
フラン「セイヤは紅茶飲まないの?」一緒に御茶しようよ♪
セイヤ「御誘いは大変嬉しいのですが、私は現在仕事中ですので…咲夜さんや美鈴さん、小悪魔さんが仕事をしている中、自分1人だけがお嬢様方と御茶をするなど、あってはならない事です」
フラン「そっかぁ〜…残念…『セイヤは仕事だけは本当に真面目だよねぇ〜…普段のセイヤは面倒臭がり屋なのに…でもそのギャップがきゅっとくるよねぇ〜❤︎』」コク…カチャン…
「さぁセイヤ!///私の口元を思う存分拭き拭きしなさい!///」
セイヤ「?」チラ…
レミリア「///」口元にジャムべったり…
セイヤ「レミリアお嬢様…流石にそれは付け過ぎです…」憐れみの眼差し…
フラン「お姉様…流石の私もそこまでべったり付けたりはしないよ…」憐れみの眼差し…
レミリア「う〜…」しょぼ〜ん…
〜20分後〜
レミリア「ふぅ…御馳走様。とても美味しかったわ、ありがとう…セイヤ」ニコ
セイヤ「レミリアお嬢様とフランお嬢様に喜んで貰えたのならば…作った甲斐があったと言うものです」ニコ
フラン「御馳走様ぁ〜♪美味しかったぁ〜♪」
セイヤ「はい。御粗末様です」ニコ
フラン「セイヤはこの後どうするの?私達と一緒に遊ぶ❤︎」
セイヤ「私はこの後紅魔館内の掃除をしなければならないので…」
レミリア「そう……頑張りなさい」俯き…
セイヤ「暫くの間は時間が押しているのでお相手する事は叶いませんが…必ず時間は作ります。それまで待ってて頂けますか?レミリアお嬢様、フランお嬢様」
フラン「うん❤︎ずっとずっと待ってるから❤︎だからお仕事頑張ってね❤︎」ニコ〜❤︎
セイヤ「はい…頑張ってきます」微笑み…
レミリア「い、行ってらっしゃい…///」ニコ
セイヤ「行ってきます。レミリアお嬢様」微笑み…
カラカラカラカラカラカラ…ガチャッ…カラカラバタン…
フラン「それじゃあお姉様!私達は霊夢達とする御茶会の為に部屋の飾り付けでもしよっか♪」
レミリア「それは良いわね。咲夜達も誘って大人数で御茶会をしましょう?」ニコ
フラン「うん♪」ニコ
〜紅魔館(廊下)〜
カラカラカラカラカラカラ…
セイヤ「さて…なるべく早目に終わらせて、お嬢様方が催す御茶会の準備をしなくては…」カラカラカラカラ…
〜紅魔館(エントランス付近)〜
拭き拭き…
セイヤ「しかし、私も買い被られたものですね。まさか紅魔館内の窓拭きを1人で任される事になるとは…道理で使用人の数が少なかったわけだ」それとも私に対する虐めか何かなのでしょうか…
キラキラ☆
セイヤ「ふぅ…中々綺麗に拭けましたね♪まるで鏡の様です♪叩き割ってやろうかと思うくらいには鏡の様ですね♪」グググッ!
チャポッ…
セイヤ「さて、次は2階の窓拭きですね。それが終わったら大図書館で本の整理…その後は御茶会の準備とそれを兼ねての晩餐の仕込み…やる事がまだまだ沢山ありますね」スタスタ…
ガチャーーンッ!
セイヤ「……花瓶が割れた様な音ですね。嫌な予感が致します…」スタスタ…
「ちょっと!これ旦那様が大切にしてる花瓶よ!?どうするのよ!」
「す、すみません…手が滑ってしまって…」
「手が滑ってしまってって…そんなんで許して貰える訳ないでしょ!?」
セイヤ「はぁ…大きな声を出して一体どうなさったのですか?」スタスタ…
「あ…せ、セイヤさん…」
セイヤ「杏花さん。一体何があったのですか?」
杏花「あ、あの…私が花瓶を割ってしまって…」ウルウル…
「そうなんですよ〜…杏花さんがドジ踏んだ所為で私達まで咲夜さんに怒られちゃいますよ〜…」
「どう責任取ってくれるの?杏花さん」
セイヤ「貴女達は少し黙っていて下さい…割った花瓶や今後の事よりも、今は優先するべき事柄があるでしょう…」ハンカチ取り出す…
杏花「あの…セイヤさん?」
セイヤ「割れた花瓶の破片で指を切ってしまっていますよ?私のハンカチで良ければですけど…取り敢えず傷口を押さえて置いて下さい」ハンカチ渡す…
杏花「すみません…」受け取る…
セイヤ「…」スッ…
杏花「あの…それは一体何ですか?」
セイヤ「咲夜さんに貸して頂いているコンパクトサイズの救急箱です。先ずは傷口を消毒して、その後に絆創膏を貼りましょうか」消毒薬取り出す…
杏花「きゅ、救急箱…そんな物を持ち歩いているんですね…」
セイヤ「フランお嬢様も何かとよく転びますので…常日頃から持ち歩く様に努めているのですが…持ち歩いていない時に限って転ぶんですよね…」はは…
シュー…ポンポン…
セイヤ「消毒はこれくらいで良いでしょう。どうぞ…絆創膏です」ニコ
杏花「あ、ありがとうございます…///」受け取る…
セイヤ「それと…貴女達はそんなに自分達の立場が大事なのですか?ただ怒鳴り散らすだけならば、子供にだって出来ます。職場で最も大事な事は相手を思いやる気持ちです。そんな自分の事しか考えられない様な人に、レミリアお嬢様やフランお嬢様の身の回りの世話など、安心して任せられません」
「「す、すみません…」」ペコ
セイヤ「謝る相手を間違えていますよ。私に謝る必要などありません。貴女達が謝るべき相手は、杏花さんです」
「「杏花さん…本当にすみませんでした…」」ペコ
杏花「い、いえいえ!元はと言えば私が花瓶を割ってしまったからで…『歳上の人を相手に堂々とした佇まい…凄い人ですね…』」
「一体どうしたんですか?騒々しいから来てみましたが…」
セイヤ「咲夜さん…どうやら杏花さんが花瓶を割ってしまった様でして…」
咲夜「そうだったんですか…怪我はありませんか?杏花さん」
杏花「は、はい…大丈夫です…割れた花瓶の破片で切ってしまっただけなんで…『咲夜さんも花瓶の心配より先に…私の心配を…』」
咲夜「駄目ですよ!キチンと消毒して絆創膏を貼って下さい!私も付き添いますから!」
セイヤ「消毒はしましたし絆創膏も貼りましたよ?咲夜さん」救急箱見せる…
咲夜「それは私がセイヤに貸した救急箱…そうですか。それなら安心です」ホッ…
セイヤ「それでは私は仕事に戻りますね?仕事をする時には焦らなくても良いですから…ゆっくりと安全に事に当たる、それが仕事の基本ですよね?杏花さん」ニコ
杏花「以後気を付けます…」しょぼーん…
セイヤ「ふふ…分かって頂けたのなら、私はそれで良いですよ。では…」スタスタ…
スタスタスタスタ…
杏花「あの…咲夜さん」
咲夜「?…どうかしましたか?杏花さん」
杏花「セイヤさんって…本当に歳下なのかと、物凄く疑問に思ってしまうんですけど…」
咲夜「見た目との相乗効果もあってか、とても大人びて見えますからね…今のセイヤは……だからこそ格好良いのですが…///」テレッ…
杏花「咲夜さんも…セイヤさんの事が好きなんですか…?」
咲夜「は、はい…///セイヤは…///私が心から慕う男性ですよ…///」テレテレ…
杏花『こんな綺麗な女性にも好意を寄せられるなんて…セイヤさんって凄いですね…』色々な意味で…
〜紅魔館(大図書館)〜
セイヤ「漸く紅魔館内の窓拭き掃除が完了しました…結構疲れるものですね…窓拭き掃除というのも…どうやら私は窓拭きを甘く見ていた様です……さて」スタスタ…
ピタ…
セイヤ「………迷ってしまいましたね」ふむ…
セイヤ「この危機的状況…どう打開致しましょうか…まだまだ仕事が残っているというのに…レミリアお嬢様やフランお嬢様のお相手も叶わないとなると…今後の作業にも支障をきたす恐れが…」ブツブツ…
「あの〜…セイヤさ〜ん…?」
セイヤ「それに御茶会の準備が滞っているという事がレミリアお嬢様のお耳に入れば…それだけでレミリアお嬢様からお叱りを受けてしまいます……いや、お叱りを受けるだけならばまだマシです。もしレミリアお嬢様が悲しいお顔をされたらと思うと…胸が張り裂けてしまう様な気持ちに…」ブツブツ…
「セイヤさ〜ん…聞こえてますか〜…?」
セイヤ「これは早急に解決策を導く必要がありそうですね。お嬢様方の笑顔が見られるからこそ…私は今こうして執事をしているのですから……考えていても仕方がありませんね。先ずは行動しなければ、自体は良い方にも悪い方にも傾かn「セイヤさん!無視しないで下さいよ!」これはこれは小悪魔さん。なんと丁度良いタイミングでの登場…感謝を禁じ得ませんね…」ニコ
小悪魔「さっきからブツブツ独り言を呟いていましたが…一体こんな所でどうしたんですか?」
セイヤ「恥ずかしながら…迷ってしまいまして…」
小悪魔「あ〜…そう言えばセイヤさんはこの大図書館で迷う確率が99.9%なんでしたっけ…」
セイヤ「大図書館内の構造は頭の中に入っているのですが…如何せん同じ様な本棚ばかりなので……今後は本棚に収められている本の種類を参考に、今自分が何処に居るのかを把握する事にしましょうかね…」
小悪魔「それが出来たとしたら人間技じゃ無いですよ…」私でも把握し切れてないのに…
セイヤ「しかし…先ずはパチュリーお嬢様にお会いしなければなりませんからね。小悪魔さん、パチュリーお嬢様が居られる場所までの案内、頼んでも宜しいですか?」
小悪魔「は、はい…それじゃあ付いてきて下さい…」スタスタ
〜紅魔館(大図書館司書机)〜
小悪魔「パチュリー様。セイヤさんが来てくれましたよ?」
パチュリー「あら…思っていたよりも大分早く来たわね…」
セイヤ「一応時間通りに来たのですが…」
パチュリー「私はてっきりレミィやフランの相手に忙しいものだとばかり思っていたから…」
セイヤ「私は仕事を疎かにする様な真似は致しません…それに、パチュリーお嬢様のお顔を早く拝見したかった、というのもまた、事実ですから…」ニコ
パチュリー「し、仕事熱心で良い事だと思うわ…///『この男はまた…///女の子の心を惑わす様な台詞を軽々と…///』」むきゅ〜…///
「おーいセイヤ!私への挨拶が無いぞ?」
セイヤ「これは失礼致しました。魔理沙お嬢様…ようこそ紅魔館へ…」
魔理沙「そうそう…キチンとお嬢様には挨拶しなくちゃな!」
セイヤ「魔理沙お嬢様は何故紅魔館へ?」
魔理沙「本を借りに来た!…のとパチュリーがどうしても私の宿題を手伝いたいからって土下座してきたから仕方無く…」うんうん…
パチュリー「貴女が宿題見て欲しいって泣き付いてきたから私が仕方無く見てあげてるんでしょう!?どうして私が貴女に土下座しなくちゃならないのよ!」むっきゅー!
魔理沙「な、泣き付いてなんかないぜ!」
パチュリー「泣き付いて来たじゃない!『なぁパチュリ〜…お願いだから宿題見て欲しいんだぜ〜…』…って泣き付いて来たじゃない!」
魔理沙「なっ!?///な、何も今此処で言わなくても良いだろ!?///」
セイヤ「ふふっ…相も変わらず、仲が宜しいですね」ニコ
魔理沙・パチュリー「「仲良くなんか(ないわよ!!)ないぜ!!」」
セイヤ「息もぴったりですし…貴女達2人は相性が大変宜しい様ですね」ふふ…
魔理沙「ま、まぁパチュリーがどうしても私と仲良くなりたいって言うなら…///」チラ…
パチュリー「ど、泥棒猫がどうしても私と仲良くなりたいって土下座するなら…///」チラ…
セイヤ「見ていて大変微笑ましい光景だと思いませんか?小悪魔さん?」
小悪魔「そうですね〜…パチュリー様ももう少し素直になれればいいと思うんですけど…」
セイヤ「それは魔理沙お嬢様も同じ事だと思いますよ?魔理沙お嬢様もパチュリーお嬢様も、似た者同士だという事ですね。だからこそ惹かれ合う、という事なのでしょう」
小悪魔「そうですね…きっとそうなんだと、私も思いますよ『これでセイヤさんが私より歳下…執事状態のセイヤさんはこの紅魔館で1番大人な人だと思いますね〜…』」尊敬の眼差し…
セイヤ「お取り込み中の所大変恐縮なのですが。パチュリーお嬢様…本の整理はどの様に致しましょうか…」
パチュリー「え?…つい柄にも無く言い合いをしていたら、貴方が此処に一体何をしに来たのか忘れてしまっていたわ…」そう言えば仕事をしに来たのよね…
セイヤ「?…本の整理はついでですよ?私はパチュリーお嬢様や小悪魔さんのお顔を拝見したいからこそ、この大図書館に足を運んだのですから」仕事が滞ると困るのは事実ですが…ね
パチュリー『こ、この男はまた…///喘息の発作でも無いのに…///息苦しいわ…///』ドキドキ…
小悪魔「そうですか…///そう言って貰えると嬉しいです…///」ドキドキ…
セイヤ「それとまさか魔理沙お嬢様にもお会い出来るとは…神様という存在は時として、粋な計らいをして下さるのですね…」ニコ
魔理沙「///」プシュ〜☆
パチュリー「セイヤ…///貴方は女性を誑かしてそんなに楽しいのかしら…?///出来ればそういう発言は控えて欲しいのだけれど…///」むきゅむきゅ〜…///
セイヤ「誑かしているつもりは毛頭ありませんよ?私は自分が思った事をハッキリ申し上げている…唯それだけなのですから」ニコ
パチュリー「わ、分かったわ…///分かったからこのメモの通りに本を整理してきて頂戴…///」つメモ
セイヤ「畏まりました。それと…顔を真っ赤にしておられるパチュリーお嬢様も、とても可愛らしいですよ?」ふふ… メモを受け取る…
パチュリー「〜っ!!///いいから早く行きなさい!///」むっきゅー!
セイヤ「これは大変失礼致しました。では、また後程…」クル…スタスタスタスタ…
小悪魔「あ、あのセイヤさん?案内はしなくても大丈夫なんですか?」
セイヤ「女性に頼ってばかりでは男が廃りますからね。此処までの道は頭の中に入れましたし、後は私1人で大丈夫ですよ」微笑み…
小悪魔「もしも迷ったら大声で呼んで下さいね?」ニコ
セイヤ「そ、それはちょっと…」はは…
小悪魔「私も本の整理はしなくちゃいけないんで、もしかしたら普通に会えるかも知れませんが…」
セイヤ「そうですね。お互い頑張りましょう」ニコ
小悪魔「はい!」
スタスタスタスタ…
パチュリー「さ、魔理沙…///宿題の続きやるわよ…///」シャーペンカチカチ…
魔理沙「気持ち的に宿題をする気分じゃないぜ…///」シャーペンカチカチ…
スタスタスタスタ…
セイヤ『さて…先ずは私用を片付けてるとしまいましょうか…』スタスタ…
〜約30分後〜
セイヤ『私用も片付いてパチュリーお嬢様から渡して頂いたメモの通りに本の整理も完了。後は図書館内の清掃業務くらいですかね…』スタスタ…
小悪魔「よいしょっと…」本を本棚へ入れる…
セイヤ『小悪魔さんも大変ですね。パチュリーお嬢様も御自分で本を戻して下されば…小悪魔さんの負担も減るというのに』スタスタ…
バキンッ!
小悪魔「え…?」グラッ!
セイヤ「っ!?いけない!」ヒュッッッッッッ!!!!
ダキッ!
セイヤ「大丈夫ですか!?小悪魔さん!」
小悪魔「わ、私は大丈夫ですけど!脚立が!」
グラァッ!!
セイヤ「離れて下さい!私が何とか致します!」
小悪魔「えっ!?で、でも!」
セイヤ「本棚を傷付けてしまってはパチュリーお嬢様が悲しみます!私がこの脚立を…破壊すれば済む事です!」グググッッッッッ!!!
右脚を後ろに回す…
セイヤ「『加減の方法は美鈴さんと嫌という程訓練しましたからね…』己の弱さを…影を…総てを絶ち切るッ!!」グッッッッ!!
セイヤ「影絶ノ型…!絶影ッ!!」バヒュッッッッッッッッッ!!!!!!
ガシャァァァァァァンッッッ!!
ヒュッッッ!!ヒュッ!ヒュッッッッッ!!
パシパシパシパシパシパシッ!!
スタッ…
セイヤ「破片回収完了…」ふぅ…
小悪魔「せ、セイヤさん!大丈夫ですか!?」タッタッタッ!
セイヤ「はい。私は大丈夫ですよ?それよりも小悪魔さんが怪我をなさっていなくて、本当に良かった」ニコ
「ちょっと!今の大きな音は一体何!?」タッタッタッ…
「物凄い大きな音だったぜ!?2人共大丈夫か!?」タッタッタッ!
セイヤ「パチュリーお嬢様に魔理沙お嬢様…私達は大丈夫ですよ。小悪魔さんが脚立から落ちてしまいそうになりましたが…」
パチュリー「っ!?こあ!貴女本当に大丈夫なの!?」肩ガシッ!
小悪魔「は、はい!セイヤさんが助けて下さったので…私は大丈夫です…」でも怖かったです…
魔理沙「でもどうして突然脚立が…」
セイヤ「これを見て下さいお嬢様方…脚立をロックしている部分の螺子が錆び付いて折れてしまっています。恐らくこれが原因でしょう…」螺子を見せる…
小悪魔「あ…すみません。脚立をよく見ないで使ってしまった…私の自業自得ですね…」しょぼん…
セイヤ「確かに小悪魔さんにも少なからず落ち度はあると思います。しかし、備品の管理を怠っていた者の方のが…悪質です」螺子を握り締める!
パチュリー「確かにそうね…何の為に毎朝朝礼なんてものをやっているのよ…これじゃあ意味が無いじゃない…」
セイヤ「この大図書館内の脚立は少し特殊ですからね…整備を怠ると大変な事故に繋がってしまいます。これは今一度、咲夜さんとよく話し合う必要がありそうですね…」ふむ…
魔理沙「何方にしても小悪魔に怪我が無くて何よりだぜ!」
セイヤ「魔理沙お嬢様の言う通りですね。備品管理の者達には、キツいお灸を据えると致しましょう…」シャキン!×3
魔理沙・パチュリー・小悪魔「「「っ!?」」」ナイフ!?
魔理沙「ちょ、ちょっとセイヤストップだぜ!そのナイフで一体何をするつもりなんだぜ!」ガシッ!
セイヤ「勿論備品管理の者達にお灸を据えるんですよ…大丈夫殺したりは致しません。軽く痛い目に遭って頂くだけなので…」ニコ
パチュリー「そういう問題じゃないわよ!大体一体どこからそのナイフ取り出したのよ!全然見えなかったわよ!?」ガシッ!
セイヤ「この執事服は咲夜さんが改良して下さった特別製でして…この執事服には、1000本を超えるナイフが内包されているんですよ」ニコ
魔理沙「何ぃっ!?」バッ!
パチュリー「1000本を超えるナイフがっ!?」バッ!
小悪魔「内包されてる…怖いですね…」
セイヤ「御安心下さい。レミリアお嬢様やフランお嬢様が抱き着いてきた時の為に、刺さらない様な仕舞い方をしてあるので…」ニコ
魔理沙「レミリアとフランに抱き着かれる事は想定内なんだな…」
セイヤ「スキンシップの激しい女性ですからね。レミリアお嬢様もフランお嬢様も…だからこそ可愛らしいのですが」ふふ…
小悪魔「と、とにかく駄目ですよ!私はセイヤさんのお陰で大丈夫だったんですから!口での御説教だけで勘弁してあげて下さい!」
パチュリー「それにその道理だとこあもセイヤのお灸に据えられる事になるわよ?」使う脚立をよく見ていなかったこあも悪いのだから…
小悪魔「えぇっ!?それは困ります!」
セイヤ「それならば口だけでの御説教に変更致しましょうかね」ナイフ即座に仕舞う…
魔理沙「速いな…」色々な意味で…
暫くして…
トポポポポポ…
セイヤ「パチュリーお嬢様…紅茶が入りました…」カチャン…
パチュリー「悪いわね。本来なら仕事で忙しい筈なのに…私なんかの為に紅茶を淹れて貰っちゃって…」スッ…
セイヤ「滅相も御座いません。それに思っていたよりも、仕事量が少なかったので時間が余ってしまった…ですからどうか、お気になさらないで下さい…」ニコ
パチュリー「でも時間が余っているならレミィやフランの相手をする筈じゃなかったのかしら?」コクッ…
セイヤ「これは驚きましたね。どうしてお分かりになられたのですか?」
パチュリー「何年レミィやフランと一緒に居ると思ってるのよ。時間がある時は極力私達の側に居なさい…とでも言われたんでしょう?」相変わらず美味しいわね…
カチャン…
セイヤ「はは…パチュリーお嬢様の言う通りです。流石は幼馴染で親友…と言った所でしょうか…」
パチュリー「……別に良いのよ?レミィやフランの所に行っても…私に気を使う必要なんて無いのだから」
セイヤ「一介の執事の不躾がましい要望ですが…偶には私の意思で行動させて下さい。今はパチュリーお嬢様の側に居たいんです……駄目ですか?」
パチュリー「か、構わないわよ…///私は別に…///『むきゅ〜…///この男は…///全く…///』」ペラペラペラペラ!
セイヤ『速読法…パチュリーお嬢様は本当に凄いですね…』感服致します…
パチュリー「………ありがとう」
セイヤ「?…パチュリーお嬢様?今何か仰いましたか?」
パチュリー「ありがとうって言ったのよ。私達は貴方に助けられてばかりだわ…今日のこあの事も…私の事も…そして…レミィやフランの事も…全部貴方が居てくれたからこそ…今、私達は平和に暮らしていられるのよ…」
セイヤ「私は当然の事をしていたに過ぎません。何も特別な事などで、していませんよ…」
パチュリー「当然の事を…ね。謙遜も此処まで来るとムカつくわね…」
セイヤ「…気を悪くされたのならば謝ります。私に至らぬ点g「その至らぬ点が、貴方は少ないのよ…」…そんな事は御座いませんよ」
パチュリー「私はレミィの親友よ。それなのに…その親友が苦しんでいた時、苦しがっているのを分かっていた筈なのに…私は何もしてあげられなかった…ブラドさんに直接進言していれば…レミィはあんなにも…辛く苦しい日々を、過ごさなくて済んだかも知れないのに…」
セイヤ「それは結果論と言うものですよ?パチュリーお嬢様。今ではレミリアお嬢様も、フランお嬢様も、ブラド様も……そしてパチュリーお嬢様も…皆で笑って日々を過ごしているじゃありませんか…」
パチュリー「そうだけれど…」
セイヤ「私はレミリアお嬢様の背中を、ほんの少し押しただけに過ぎません。確かにその背中を押す行為は、重要な事なのかも知れません。ですが、端的に言ってしまえば…それは私で無くとも良かったという事です。本当だったらその役目は、咲夜さんだったのかも知れない…パチュリーお嬢様だったのかも知れない、そして…他の男性だったのかも知れない…」
パチュリー「っ…私が悪かったわ。だからそれ以上の発言を即刻止めてちょうだい…」
セイヤ「私は普通の人間です。特別であろうとするのは…私が臆病な人間だからこそです。他の誰かが私の今居る場所に…居て欲しくないから…私がお嬢様方の側に居たいから…だからこそ私h「止めなさいッ!私が悪かったって言っているでしょうッ!?」…申し訳御座いませんでした。パチュリーお嬢様…」ペコ…
パチュリー「っ…コホッ…!コホッ…!」
セイヤ「喘息の発作!?大丈夫ですか!?パチュリーお嬢様!」駆け寄る!
パチュリー「だ、大丈夫よ…軽い発作だから…」ケホッ…
セイヤ「申し訳御座いませんでした。私がパチュリーお嬢様に大声を出させる様な事を言ってしまった為に…パチュリーお嬢様に辛い思いを…」
パチュリー「良いのよ…元はと言えば私が結果論なんかを持ち出してしまった所為なのだから…自業自得と言うやつよ…」コホッ…コホッ…
セイヤ「パチュリーお嬢様…吸入ステロイド薬です…」つ吸入機
パチュリー「ありがとう…気が利くわね…」受け取る…
カシュッ…
セイヤ「パチュリーお嬢様…そのステロイドに、副作用は…」
パチュリー「副作用は軽い方よ。最近は喘息の発作も落ち着いていたから…油断していたわ…」
セイヤ「そうですか。頼りないかも知れませんが…今は私が側に居ますから…」微笑み…
パチュリー「えぇそうね。ありがとう…貴方が側に居てくれると…とても安心するわ…」ニコ
セイヤ「ふふ…パチュリーお嬢様にそう言って頂けるとは…光栄の至りで御座います…」ニコ
魔理沙「あー!ズルイぜパチュリーだけ!セイヤに紅茶淹れてもらうなんて!」スタスタ
セイヤ「魔理沙お嬢様もお飲みになられますか?」
魔理沙「勿論…頂くぜ!」シャキーン☆
セイヤ「畏まりました。小悪魔さんもどうぞ、お掛け下さい…」ニコ
小悪魔「え?で、でも私は勤務中ですし…」
セイヤ「こういう時には仕事の事など忘れて…厚意に甘えて下さい。それに美鈴さんの居眠りに比べたら、可愛いものですからね」
小悪魔「そ、それじゃあ…遠慮無く…」ガタッ…
セイヤ「魔理沙お嬢様に小悪魔さん。紅茶は何をお飲みになられますか?」
魔理沙「わ、私はセイヤに任せるぜ…」紅茶の種類なんて分からないぜ…
小悪魔「私はダージリンを…」
セイヤ「畏まりました…」ペコ…
〜20分後〜
パチュリー「そしたらレミィが…『パチェは何も分かっていないわね…こうなったら私が徹底的に蝙蝠の良さを教えてあげるわ!』…なんて事を言われてしまって…延々2時間も蝙蝠について、色々な事を聞かされてしまったわ…」はぁ…
魔理沙「それは完全にパチュリーの自業自得だろ…レミリアが蝙蝠好きなのを分かっていた上でそういう事言ったんだからな…」コクッ…カチャン…
パチュリー「そうね…お陰様で蝙蝠について詳しくなってしまったわ…どこでこの知識を使えば良いのか皆目見当が付かないけれど…」コクッ…
セイヤ「論文を書いて学会に発表する…というのはどうでしょうか」
パチュリー「蝙蝠学会の人達に笑われるわよ…ほんの少し詳しくなっただけだもの…」カチャン…
小悪魔「私は蝙蝠苦手ですね…何だか怖いイメージがありますから…セイヤさんは好きですか?蝙蝠…」コクッ…カチャン…
セイヤ「私ですか?私は好きですよ?蝙蝠。今では友人の様な関係ですしね」ふふ…
魔理沙「いくら友達が少ないからって…何も蝙蝠と友達にならなくても…」憐れみの眼差し…
セイヤ「その様な眼差しを私に向けないで頂きたいのですが…っ…」……ピキーーーーン……
小悪魔「?…どうかしましたか?セイヤさん」
パチュリー「まさか、レミィに呼ばれたのかしら?」
セイヤ「はい…パチュリーお嬢様の仰る通りです…」
魔理沙「毎度思う事なんだが…どうやって呼ばれたのかどうか判断してるんだ?」
セイヤ「私にもよく分からないのですが…何と無く…ですかね?」
小悪魔「納得の出来ない答えですねぇ〜…」
パチュリー「取り敢えず行って来なさい。レミィが機嫌を損ねると厄介なのは、貴方が1番良く知っているでしょう?」
セイヤ「私が1番知っているのかどうかは分かりませんが…確かに機嫌を取るのに些か苦労致しますね」
パチュリー「なら行きなさい。私はもう大丈夫だから」
セイヤ「畏まりました。それでは、私はこれで失礼致します」ヒュッッッッッッッッ!!!!
魔理沙・パチュリー・小悪魔『『『そしてこの一瞬で消える動作は…一体どうやっている(のかしら…・んですかね…)のだろうか…』』』
〜紅魔館(レミリアの部屋)〜
シュタッ…!
セイヤ「お呼びでしょうか。レミリアお嬢様…」スッ…
レミリア「遅かったわね。いつもなら指を鳴らせば直ぐ来てくれるのに…」ジトー…
セイヤ「パチュリーお嬢様と小悪魔さん、そして魔理沙お嬢様と話をしていたもので…遅れてしまって申し訳御座いません」ペコ
レミリア「別にちょっと遅れるくらい構わないわよ……その…実はセイヤに…お願いがあるのだけれど…」指先ツンツン…
セイヤ「?…はい。何でしょうか」
レミリア「その…もうそろそろお昼時よね?」指先ツンツン…
セイヤ「そうですね。先に軽く、昼食の準備をしようかと考えていた所です」
レミリア「えっと…霊夢達に…どうせ御茶会をするならお昼ご飯も兼ねて催して欲しいって言われて…二つ返事で引き受けてしまったのよ…」指先ツンツン…
セイヤ「それは…なんと言いますか…軽率な行動、としか言えませんね…」ははは…
レミリア「う〜…」しょぼ〜ん…
フラン「お姉様…」
セイヤ『この飾り付け…凄く豪華で綺麗ですね。レミリアお嬢様もフランお嬢様も、皆様との御茶会をきっと楽しみにしておられる筈…ならば…』
セイヤ「レミリアお嬢様…御茶会に参加なさる人の人数は如何程でしょうか」
レミリア「え…?霊夢に魔理沙に咲夜に……とにかく沢山来る事になっているわ…」
セイヤ「ふむ…来る人は限られていますからね。分かりました…私が責任を持って、料理とデザート、そして紅茶を準備を致しましょう」胸に手を当てる…
レミリア・フラン「「えぇっ!?」」
フラン「さ、流石のセイヤにも難しいよ!時間も勝手に決めちゃったし…大人数の料理を作るだけでも大変だよ…」
レミリア「い、良いのよ無理をしなくても…私から霊夢達に謝っておくわ…」
セイヤ「なりません…レミリアお嬢様。貴女は1度決めた事は突き通す…そんな強い意志を持った女性の筈です。いくら二つ返事で引き受けたとしても…それを曲げて別の道に逃げるなど…私は許しませんよ。それでも霊夢お嬢様達に謝ると仰るのならば…私はレミリアお嬢様の執事を、今この瞬間から辞めさせて頂きます」
レミリア「っ」
セイヤ「……貴女は唯、私に一言命令すれば良い…私はその命令を、願いを…必ずや実現させて見せましょう。私の総てを賭して…」
レミリア「セイヤ…///」キュンッ❤︎
セイヤ「喩え全ての人間が、不可能と仰った事でも…私は貴女の命令であれば…どの様な無理難題であろうと、可能にして見せます。完全とまでは行きませんが…貴女の命令にだけは、背く事無く、此の世総ての不可能を、可能にして御覧に入れましょう…」跪く…
フラン『かっこい〜❤︎』ポケェー…
レミリア「……セイヤ、命令よ。これから来る霊夢達に、最高級の持て成しをしなさい。スカーレット家の執事として…そして私の執事として…貴方のその地位に恥じぬ、誰もが満足する様な…最高級の持て成しを」
セイヤ「レミリアお嬢様の…命ずるままに…」スクッ…
テッテッテッ…ギュッ!
セイヤ「あの…レミリアお嬢様?」
レミリア「む、無茶なお願いをしてしまっているのだから…///先に御褒美を与えてあげないと…///」ギュゥッ!
セイヤ「レミリアお嬢様。私は御褒美などという物を賜わる為でも、況してや給金を頂く為に貴女に仕えているという訳でも御座いません」レミリアを離す…
レミリア「じゃ、じゃあ…どうして私の為に…此処まで親身になってくれるの…?」
セイヤ「私は確かに申した筈です。貴女を愛している…と。だからこそ私は、貴女に仕え、貴女の側にいるんですよ」微笑み…
レミリア「う〜…///」ドキドキ…
セイヤ「貴女の側に、少しでも長く居たい。その想いが、私をより高見へと誘ってくれる。レミリアお嬢様に相応しい執事に、少しでも近付く為に…ね」ニコ
レミリア「セイヤー❤︎」ダキィィッ!
セイヤ「なっ!?」ドサァッ!
レミリア「セイヤ❤︎セイヤ❤︎」擦り擦り❤︎
セイヤ「あの…レミリアお嬢様…?先程から一体どうなされたのですか…?」取り敢えずなでなで…
レミリア「そんな事を言われたら…///気持ちが抑えられないじゃない…///貴方はもう…///立派な執事よ…///私とフランだけの…///たった1人の…///愛する男性よ…///」擦り擦り❤︎
フラン「私もセイヤに擦り擦りするー❤︎そして私にもなでなでしてー❤︎セイヤー❤︎」ダキッ!
セイヤ「これはまた、例に漏れず…レミリアお嬢様とフランお嬢様が抱き着いて来ましたね。ですがこれで、私は更に、頑張る事が出来ます。レミリアお嬢様とフランお嬢様のお気持ち、確かに受け取りましたよ」Wなでなで…
レミリア「なら…///もっと沢山受け取ってちょうだい…///私の気持ちを…///貴方を愛しているという…///大切な気持ちを…///」擦り擦り❤︎
フラン「私の気持ちも受け取ってぇ〜❤︎セイヤ❤︎大好きだよ❤︎」擦りっ❤︎
セイヤ「はい。私もレミリアお嬢様とフランお嬢様の事が…大好きですよ」ニコ
レミリア・フラン「「幸せ…///」」擦り擦り❤︎
暫くして…
セイヤ「さて…では私は御茶会の準備、基食事会の準備を始めさせて頂きます。咲夜さん達には私からお伝えして置きますので、レミリアお嬢様とフランお嬢様は引き続き、飾り付けの方を宜しくお願いします」執事服正す…
レミリア「任せて置きなさい!」うーーー!
フラン「セイヤが頑張ってくれるんだもん!私達が頑張らない訳にはいかないよ!」おーーー!
セイヤ「ふふ…私も腕によりを掛けさせて頂きます。料理が完成し次第、報告に参りますので…」
レミリア「分かったわ。その…我儘言って…ごめんなさい…」
セイヤ「我儘なお嬢様…私は好きですよ?女性とは、多少我儘な方のが可愛げがある、と言うものですから」ふふ…
レミリア「もう…///貴方にはドキドキさせられっ放しだわ…///」プイッ…
フラン「私も我儘だよ!凄く我儘だよ!」両手バタバタ!
セイヤ「ふふっ…レミリアお嬢様の我儘も…フランお嬢様の我儘も…私が全て、叶えて差し上げますよ……では」ヒュッッッッッッッッ!!!!
フラン「あっ……行っちゃったね」しょぼん…
レミリア「また来てくれるわよ…///何故なら私達姉妹は…///セイヤに愛されているのだから…///」デレデレ…
フラン「そ、そうだね…///我儘も全て叶えてくれるって言ってたし…///」デレデレ…
レミリア「それじゃあ私達も飾り付け、再開しましょう?フラン」ニコ
フラン「うん♪」ニコ
〜紅魔館(巨大厨房)〜
食材ズラーーーーーーーッ!!
セイヤ「ふぅ…さてでは、咲夜さんから御教授頂いたナイフ捌きで…瀟洒に料理をすると致しましょうか…」シャキンッ×6
「セイヤ。貴方はまた私に内緒でお嬢様と妹様の為に頑張るつもりなんですか?」
セイヤ「咲夜さん…」
咲夜「私も微力ながらお手伝いしますよ。お嬢様と妹様の笑顔を見たいのは、セイヤだけではありませんからね?」ニコ
セイヤ「咲夜さんが手伝ってくれるのならば百人力です。不甲斐ない私の為に、どうか力を貸して下さい…咲夜さん」ペコ
咲夜「止めて下さい、そんな他人行儀な頼み方。私はセイヤと料理がしたいから…お嬢様と妹様の笑顔が見たいから…手伝うだけですよ?」ふふ…
セイヤ「ふふっ…ありがとう御座います。それでは…」チャキッ…
咲夜「手早く終わらせるとしましょうか…」シャキンッ!×6
〜約2時間後〜
〜紅魔館(正門)〜
霊夢「駄目元で食事も兼ねて欲しいって頼んだけど…案外すんなり許可してくれたわね。レミリア」
妖夢「紅茶やケーキを作るのはセイヤでしょうけど…まさか料理までセイヤが作るのでしょうか…」
幽々子「セイヤ君の作る料理にはハズレが無いものね〜………水奈月スペシャル以外」ボソ…
空「いやいや。アレはアタリですよ?幽々子先輩♪」
さとり「アレを当たりだと言うのは貴女と燐と幽香先輩くらいですよ」はぁ…
燐「普通に美味しいと思うんだけどなぁ…何が駄目なんだろ…」
こいし「あはは…でもでも!今からセイヤさんの執事服姿が見られるのは…///胸熱だなぁ〜…///」ドキドキ…
アリス「レミリアもフランちゃんも良いなぁ…セイヤは執事長に就任したらしいし。これからはセイヤの執事服姿が見放題and甘えたい放題だね。魔理沙からもそんな感じのLINEが来てたし…」
鈴仙「でもきっと、ここからは私達のターンの筈だよ!」
てゐ「そぉ〜?どうせレミリアの事もフランの事も甘やかすに決まってるよ…」
早苗「それだけは許しません!他の皆さんは良いとしても!レミリアさんがセイヤさんに甘える事は断じて許しません!」さにゃー!
「それは大変失礼致しました、早苗お嬢様。もう十分過ぎる程、甘やかしてしまった後ですので。それは叶いませんね」
全員「うわぁっ!?」ビクゥッ!!
美鈴「おや?セイヤ、正門まで来て…一体どうしたんですか?」
セイヤ「霊夢お嬢様方が到着なさった様な気が致しましたので…お迎えに参った次第です」
霊夢「い、いきなり現れないでよ!心臓が止まるかと思ったわ!」ドキドキ!
セイヤ「これは大変失礼致しました。まさか此処まで驚きになられるとは…思いもしませんでした」ペコ
早苗「それにセイヤさん!甘やかした後ってどういう意味ですか!?」
セイヤ「?…意味も何も、言葉通りなのですが…」
早苗「っ」ガーーーーン☆
アリス「そ、そういえばセイヤ…執事長就任
おめでとう」
セイヤ「御祝いのお言葉、感謝します。アリスお嬢様。それにしても、やはり人数が多い事多い事…」
こころ「め、迷惑…だった…?」(姥)
セイヤ「迷惑だなんてとんでもない事で御座います。私は皆様にお会いする事が出来て、とても嬉しいですよ」ニコ
チルノ「けどどうせ料理もセイヤが用意したんでしょ?」
セイヤ「咲夜さんも手伝って下さったので…私1人で作っていたらまだまだ時間が掛かっていたでしょうね」
輝夜『あ〜…本当は1人で作る筈だったのね…』
天子「ねぇセイヤ…もしかしてその緋色のネクタイが執事長の証だったりするの?」
衣玖「確か以前からは黒いネクタイでしたよね?」
セイヤ「天子お嬢様と衣玖お嬢様の仰る通り…私は以前、黒いネクタイを締めていましたが…この度、私はこの紅魔館で執事長として仕える事となりました。その証として、私は陸谷様からこのネクタイを渡され、今に至るという訳です」
さとり「執事長と言うと…正式な役職名称は確か…バトラー…だったかしら…」小説で読んだ事があるだけだから曖昧だけれど…
セイヤ「正解です。まだ年端もいかない若者が、執事長などという役職に就くなど、大変烏滸がましい事とは思いますが…下の者を纏め、取り仕切る事が、今の私の役目です」
四季映姫『年端もいかない若者…そうは見えないから困りますね…見た目も中身も大人過ぎますよ…セイヤは…』
ルーミア「大変な役職なのかー…」
セイヤ「確かに大変かも知れませんが…とてもやり甲斐のある役職ですよ?咲夜さんと今後の在り方について話し合う事も中々楽しいですし。何より、レミリアお嬢様やフランお嬢様の近くに居られますし…ね」ニコ
全員「………え?」(唖然)
セイヤ「どうかなされましたか?」
妖夢「そそそそそれってつまりどういう意味なんですかみょん!?」あわわわわ…
セイヤ「申し上げた通りですが…何か間違った事を言ってしまいましたか?」
鈴仙『こ、これはアレだよね!?きっとレミリアとフランちゃんがこう言われたらこう返してね!とでも言ったんだよね!?』
セイヤ「おっと…長話が過ぎましたね…もうこんな時間だ。さ、皆様どうぞ。レミリアお嬢様とフランお嬢様が、皆様の事を心待ちにしておられますよ」ニコ
美鈴「良いですねぇ〜皆さん…私も食事会に参加したかったです…」
セイヤ「勿論美鈴さんの事もお呼びする様、レミリアお嬢様から仰せ付かっておりますよ。貴女の好きな中華料理も沢山作って置きましたので、お口に合うかどうかは分かりませんが」
美鈴「えっ!?い、良いんですか!?…でも、咲夜さんに叱られちゃいますよ…『セイヤの作った中華料理…///物凄く食べたいです…///』」
セイヤ「咲夜さんも了承して下さいましたよ?代わりに私の友人に見張らせますので…さ、美鈴さんは霊夢お嬢様達を紅魔館内へお連れしてあげて下さい」
美鈴「『セイヤの友人?』は、はい。分かりました」
スタスタスタスタ…
セイヤ「さて…周波数を合わせて…」パチチチチチチチチッッッッ…!!!!
バサバサッ!
蝙蝠「キーキー!」バサバサッ!
セイヤ「こんな夏の暑い昼間からお呼び立てして申し訳御座いません」指出す…
蝙蝠「…」指に止まる…
セイヤ「命の恩人なんだから気にすんな?ふふ…私は当然の事をしたまでですよ。して、最近調子の方は如何ですか?……ほほう…そうですか。お子さんがお生まれになったのですね。それは大変喜ばしい事です。私からも、御祝いの言葉を送らせて下さい」ニコ
蝙蝠「…」
セイヤ「一夫多妻だから大変?ふふ…ハーレムの主と言うものは、大変なものなのですね。ですが引く手数多な御様子で、羨ましい限りですよ」ニコ
蝙蝠「…」
セイヤ「え?てめぇもそうだろ?いえいえ…私はそんな…モテる男と言うものは、もっと優しく誠実性があり…面の皮が良い人の事を言うものですよ?」
蝙蝠「…」
セイヤ「分かって頂けた様で安心です。では、美鈴さんが戻るまで頼みましたよ?報酬は後日支払いますので…私はこれで失礼致します」スッ…
バサバサッ!
門の日影|蝙蝠「…」ぶら下がる…
セイヤ『レミリアお嬢様の仰る通り…蝙蝠というものは可愛いものですね』ふふっ… スタスタ
〜紅魔館(レミリアの部屋)〜
ピコンッ☆
咲夜『?…称号獲得アラーム?何故今…』ゲーム機取り出す…
レミリア「咲夜、一体どうしたのよ。ゲーム機なんか取り出して…」それPSvi◯a?
咲夜「『称号の事くらいは話しても大丈夫ですよね…』あ…いえ…セイヤが獲得した称号を閲覧しているんですよ…」
フラン「セイヤの称号?一級フラグ建築士とか節操無しとかタラシ男とかそんな感じの?」
咲夜「そ、そうですね…妹様が仰った感じの称号で大体合ってますよ…『妹様…結構セイヤに言うのを我慢していたんですね…』」
レミリア「へぇ…それで?一体どんな称号を獲得したのかしら?セイヤは」
咲夜「それが…【蝙蝠を使役する者】という称号が手に入りました…」何のこっちゃ…ですね…
レミリア「蝙蝠っ❤︎」うー❤︎
パチュリー「レミィは本当に蝙蝠が好きね…」
レミリア「だって可愛いじゃない❤︎それに昼間は影に隠れ、夜の間に姿を現す…そんな格好可愛い立ち位置が蝙蝠の魅力よ❤︎」う〜❤︎
魔理沙「は、ははは…そうだなぁ〜…」(愛想笑い)
小悪魔「使役って事は…端的に言えば蝙蝠さんを操る事が出来る、という事ですよね?」
パチュリー「使役って言葉通りならば…そういう事になるわね…」
レミリア「セイヤ!来なさい!」指パチンッ☆
シュタッ…!
セイヤ「お呼びでしょうか。レミリアお嬢様…」スッ…
魔理沙『神出鬼没な奴だな…セイヤは…』私の幼馴染スゲェ…だぜ…
レミリア「貴方…蝙蝠を使役できるらしいわね…」ジーーーー…
セイヤ「は、はい…使役と言いますか…お願いを聞いて貰う程度ですけど…」
レミリア「どうして私にそれを早く言わないのよ!私が蝙蝠大好きなの知ってるわよね!?蝙蝠の縫いぐるみを持っている程好きだって貴方は知っていた筈よね!?」ガーーーー!!
セイヤ「も、申し訳御座いませんレミリアお嬢様…話して良いものなのかと迷っていた次第でして…」跪く…
レミリア「私も蝙蝠と触れ合いたいわ!今直ぐ蝙蝠を呼び寄せなさい!命令よ!」ビシィッ!
セイヤ「い、今直ぐは無理ですレミリアお嬢様!現在蝙蝠さんには美鈴さんの代わりに門を見張って頂いているんです!ですから日が落ちるまでお待ち下さい!」深く頭を下げる…
レミリア「う〜…なら約束よ?」ムスー…
セイヤ「この約束、決して違えたりなど致しません…」レミリアを見詰める…
レミリア「な、なら良いわ…///許してあげる…///」プシュ〜☆
フラン『やっぱりお姉様はセイヤに弱いなぁ〜……まぁ私でも許しちゃうけどね❤︎』
咲夜「それよりもセイヤ、いつ頃から蝙蝠と友達関係になったんですか?」
セイヤ「友人関係に至ったのはつい最近ですよ?瀕死の蝙蝠を保護して、元気になるまでの間面倒を見ていただけです」
レミリア「『流石私の旦那様ね…///蝙蝠にまで優しいなんて…///』せ、セイヤはその…///蝙蝠の事は…///好き?///」モジモジ…
セイヤ「はい、好きですよ。今では会話をする事も出来ますし…何より可愛らしいですからね」ニコ
全員「蝙蝠と会話っ!?」
セイヤ「蝙蝠は超音波で仲間と会話をしていますよね?私は霊力を超音波に近い形で変化させる事が可能なので…会話をする事が出来るんですよ。これを応用すればイルカと会話する事も可能ですね」ニコ
全員(レミリア以外)『セイヤが霊感に目覚めてしまった所為でトンデモない事に…』
レミリア「私も蝙蝠と会話したいわ!セイヤ!是非私と蝙蝠さんの通訳をしてちょうだい!」うー!うー!
セイヤ「はい。勿論構いませんよ」ニコ
レミリア「ありがとうセイヤ!『つ、遂に蝙蝠と会話したいという夢が叶うわ!やっぱりセイヤは私の運命の男性なのね❤︎』」最初から分かっていたけれど❤︎
ガチャッ…ゾロゾロ…
霊夢「御招きに預かりまして〜…」スタスタ
レミリア「あら、いらっしゃい」
四季映姫「思った通り、セイヤは先にレミリアの部屋に瞬間移動していたんですね…」
セイヤ「瞬間移動?咲夜さん。アレは瞬間移動と言って良いのでしょうか…」チラ…
咲夜「瞬間移動では無く手品ですよ。セイヤのも勿論手品ですよね?」
セイヤ「私の場合は瞬間移動でも、況してや手品でも御座いません。私のは歩法です。雛罌粟の応用を効かせただけですので」
全員『いや…手品にしても歩法にしても瞬間移動には変わりない(ぜ…・よ…・ですよ…・わよね…)じゃない…』(猿)
咲夜「それではセイヤ、私達は料理を運びに行きましょうか」スタスタ
セイヤ「そうですね。それではお嬢様方、私と咲夜さんは一旦席を外しますね?」
全員「行ってらっしゃ〜い♪」
スタスタスタスタガチャッ…スタスタバタン…
早苗「はぁ〜…///やっぱり良いですね…///セイヤさんの執事服姿…///」
アリス「見ていて飽きないよね…///物腰柔らかいし…///その所為か言葉遣いも丁寧だし…///ずっとあのままの方がクラスの皆とも仲良くなれると思うんだけどな〜…///」
レミリア「ふふ…皆残念だったわね。セイヤが執事服で居る限りは…私達スカーレット姉妹の所有物なのよ…」
天子「なっ!そ、それは一体どういう意味!?」
フラン「そのままの意味だよぉ〜❤︎朝から胸がきゅっとしちゃって大変だったんだからぁ〜❤︎」思い出しただけでまた…///
妖夢「ほ、本当にセイヤがそう言ったんですか!?証拠を!証拠の提示を要求します!」
レミリア「証拠なんて無いわ。各々の判断に任せるわよ」ふふん!
フラン「真実は私達姉妹のみぞが知る…ってやつだねぇ〜❤︎」えへへ〜❤︎
さとり「レミリアとフランが言っている事は…本当の様ですね…」ズーン↓
こいし「そんなぁ〜…」ズーン↓
空「さとり様とこいし様を悲しませる輩には天罰を!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
燐「見直した私達が馬鹿だった様だねぇ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
霊夢「ふぅ〜ん…随分とあの馬鹿に可愛がって貰ってたみたいね〜…」
レミリア「あら、霊夢も嫉妬かしら?ふふ、私は朝からセイヤに愛してるって言われるくらいだもの…///嫉妬するのも当然だわ♪」
霊夢「わ、私だってセイヤに愛してるって言われた事くらいあるわよ!『ぐぬぬ…やっぱり執事モードのセイヤは甘いのね…』」
レミリア「へぇー…」疑いの目…
魔理沙「私は先にパチュリーと宿題してからな!紅茶も飲めたし宿題進んだし好い事尽くめだったぜ!」
パチュリー「私は苦労しかしていないけれどね…」魔理沙に宿題を教えるのは疲れるわ…
ルーミア「フランちゃん!詳しく説明しろなのかー!」
チルノ「一体朝からセイヤにどんな風に誑かされたの!」
フラン「向かい合いながら抱き合ってぇ〜❤︎擦り擦りしながら頭なでなでして貰ってぇ〜❤︎愛してるって囁いて貰ってぇ〜❤︎さ、最後に…///人差し指で唇塞がれちゃった❤︎」キャーキャー❤︎
こいし「いいなぁ〜…いいなぁ〜…」指咥え…
フラン「えへへ〜…///やっぱり自分の気持ちを正直に言葉にすれば…///セイヤは応えてくれるんだな〜…///って思ったよ❤︎」デレデレ…
ルーミア「その勇気が羨ましい…なのかー…」
天子「何だか咲夜も隠し事してそうだったよね〜…」
さとり「心を読もうとしたら幾千ものナイフが邪魔をしてきたわ…」
幽々子「正に鉄壁の守りね〜…」
衣玖「こういう会話をしていると…とても遣る瀬無い気持ちになりますよね…」はぁ〜…
てゐ「衣玖先輩…溜め息つくと幸せ逃げちゃいますよ?」
衣玖「もう既に幸せが逃げてしまっている気がします…」ははは…
鈴仙「衣玖先輩が壊れてしまった…」
輝夜「それもこれも皆セイヤとレミリアとフランの所為よ」
レミリア「何で私達の所為なのよ!恨むなら自分の魅力の無さを恨む事ね!」
早苗「何ですってぇっ!?聞こえませんでしたねぇっ!もう1度言ってみて下さいよレミリアさぁぁんっ!?」
レミリア「恨むなら自分の魅力の無さを恨む事ね」フッ…
早苗「言っちゃいましたね!?2度も言ってしまいましたねぇぇっ!?」
魔理沙「いや…言えって言ったのは早苗だろ…」確かにムカつくけど…
早苗「もう勘弁なりません!道場に来て下さいレミリアさん!そこで決着着けようじゃないですか!」ビシィッ!
レミリア「既に勝敗が決まっているのに決着を着ける必要性が何処にあるのよ。無駄に体力を消費するだけだから遠慮して置くわ」ふふん…
早苗「さにぁぁぁぁぁぁっ!!」ムキーッ!
セイヤ「レミリアお嬢様。流石に早苗お嬢様が可哀想ですよ。此処は大人な対応をしてこそ、真のレディーと言えるのではありませんか?」
レミリア「う〜…セイヤが言うなら仕方ないわね。早苗…私が悪かったわ」
咲夜「流石お嬢様です。自分の非を認め謝る…これは中々出来ることではありませんよ?」なでなで…
レミリア「あ、当たり前よ!私は大人のレディーなのだから!」フンッ…
美鈴「あの…何故セイヤも咲夜さんもナチュラルに会話に参加してるんですか…?」
セイヤ「?…何かおかしい所がありましたか?」
アリス「えっと…セイヤと咲夜はいつ頃戻って来たの…?」
咲夜「つい先程ですけど…それが何か?」
全員(レミリア以外)『全然気配を感じ(なかったぜ…・ませんでした…・感じなかった…・感じなかったよ…)なかったわ…』
レミリア「ほら見なさい!私はセイヤが来た事なんて直ぐに分かったわよ!私はセイヤが自分の何m付近に居るのかまで分かるわ!」これが愛の力なのよ!
セイヤ「それは少し怖いですね…」ははは…
レミリア「っ」ガーーーーーーーンッ!!
セイヤ「ふふっ…冗談ですよ。私もレミリアお嬢様が何処に居るのか、大体把握しておりますから。なので…これでお互い様ですね」ニコ
レミリア「う〜///」モジモジ…
ザクゥッ!
セイヤ「はは…咲夜さんもうっかりさんですね。私は料理ではありませんよ?」ダラダラ…
咲夜「いえいえ…物凄く美味しそうな肉料理が私の直ぐ側にあるじゃないですか♪」ニコニコ
セイヤ「冗談が御上手ですね。おっと…その手に持っているナイフを仕舞って下さい咲夜さん。非常に怖いので…」執事服が汚れてしまいます…
パチュリー「自業自得ね…皆の居る前で堂々とレミィを口説くからそうなるのよ…」
セイヤ「私はそういうつもりで申した訳では無いのですが…」拭き拭き…
霊夢「誰がどう聴いても口説いてるわよ?言って置くけど本来ならナイフ1本じゃ全然足りないんだからね?それ分かってる?」
セイヤ「どうして霊夢お嬢様まで御怒りに…私何かしましたか?」
魔理沙「ついさっきの台詞を思い返せだぜ!このタラシ幼馴染!」
セイヤ「ですから…私はタラシなどでは無いと何度も申しておりますよね?」
妖夢「分かりました。セイヤはタラシではありません。ではさっきレミリアにあの様な台詞を言ったのは、何故ですか?」ジトー…
セイヤ「本心だから…としか言いようがありませんね…」
こいし『セイヤさんは無意識的にそういう発言するからタラシって言われるんだと思う…』うんうん…
四季映姫「では皆さん、水奈月セイヤの判決は?」
全員(レミリア以外)「有罪」ニコ♪
セイヤ「おっと失敬…私は紅茶の準備をしなければならないので…では…」ヒュッッッッッッッッ!!!!
こころ「逃げた…」(般若)
小悪魔「逃げ足が速いとはまさにこの事ですね…」
幽々子「それにしても…いつの間にかテーブルの上に沢山の美味しそうな料理が並んでるわ〜♪」ジュルリっ☆
空「料理を淡々と並べる様子が容易に想像できるね…」
咲夜「『皆様楽しそうに談笑している御様子ですし、邪魔をしないようにしましょう』…とセイヤが言っていましたね」
燐「そういう所は気が利くんだなぁホントぉ…もっと別な所に気を利かせてよぉ…」
妖夢「この料理は咲夜も手伝ったんですか?それともセイヤが1人で?」
咲夜「私も手伝ったのですが…その…なんと言いますか…」
さとり「歯切れが悪いわね。一体どうしたのよ…」
咲夜「セイヤが余りにも一生懸命に料理をしていたので…私は殆どサポートしていただけなんですよね…」
パチュリー「一生懸命作るのはいつもの事じゃない…その一生懸命作った自分の料理を罵倒するだけで…」
咲夜「今回は気迫が凄かったと言いますか…目が真剣そのもので逆に怖かったですね…」
アリス「あ〜…セイヤが真剣過ぎる時の目付きって物凄く怖いよね…」
フラン「でもあの目付きがまた良いんだよねぇ〜…///胸をきゅっと締め付けられちゃう…///そんな感じの目付きだもん…///」モジモジ…
てゐ「フランってさ…もしかしてM?それともドM?」
フラン「セイヤの為ならMにでもSにでもなるよ…///だって…///私が唯一愛する旦那様なんだもーん❤︎」皆の前で言っちゃったー❤︎
「大変嬉しい御言葉ですが、フランお嬢様。女性がその様な言葉を言ってはいけませんよと、何度も申した筈ですよね?」背後からフランの頰を撫でる…
フラン「ふにゃっ…///」ピクンッ…
霊夢「またいきなり出てきて!あんたはそれしか出来ないの!?普通に入って来なさいよ普通に!」そして速過ぎるわよ!
セイヤ「談笑を遮る恐れがありましたので…音を立てる事を自重した次第です。霊夢お嬢様」微笑み…
咲夜「いつの間にかティーワゴンが部屋に…私でも難しいですよ。音も無くティーワゴンを持って来るなんて芸当…」
セイヤ「音も無く事を起こす…それが出来るのは私ではありませんよ」スタスタ チャキッ!
鈴仙「?…ナイフなんて取り出して何処行くの?ていうか今の一瞬で何処からナイフ取り出したの?」
セイヤ「ふふ…それは見ていれば分かりますよ。うどんお嬢様」ニコ スタスタ
鈴仙「うどんお嬢様!?何ソレ!?凄く嫌だよその呼ばれ方!!」
窓ガチャッ…
セイヤ「さぁ文お嬢様。そろそろ出てきて下さい…よっ!」ヒュッ!
ズバッ!
「あややぁぁぁぁぁぁっ!?」ヒューーーーーーーーッ!!
セイヤ「キャッチ…」お姫様抱っこ!
文「あの…いつから気付いてたんですか…?セイヤさん…」ビクビク…
セイヤ「レミリアお嬢様に呼ばれた時からですよ。貴女は相変わらずですね…また皆さんの事を隠れて撮影するつもりでいたのですか?」降ろしますよ?
文「あ、あはは〜…バレちゃいました?『新執事長初仕事の様子!…なんて記事を書こうとしてましただなんて言えません…』」
セイヤ「撮影なさる事は大変結構な事だと思いますが…隠れて撮影してしまっては唯の盗撮ですよ…」片手で頭抱え…
文『片手で頭を抱えて困った顔をするセイヤさん!これは…売れるッ!!』パシャ☆パシャ☆
セイヤ「貴女は反省という言葉を知らないのですか?文さん?」
文「反省など!マスメディアには不要な物です!」シャキーン☆
セイヤ「もう良いです。写真を撮る事は許可致しますが、極力お嬢様方の迷惑にならない様な行動を心掛けて下さいね?」
文「約束は出来ませんけど努力はします!」敬礼!
セイヤ「はぁ…もう何も言いません…」スタスタ…
幽々子「あの〜、セイヤく〜ん?」おずおず…
セイヤ「はい。どうかなされましたか?幽々子お嬢様」
幽々子「今出されている料理…食べてもいいかしら〜…」お腹空いちゃってもう限界よ〜…
セイヤ「大丈夫ですよ?まだレミリアお嬢様は御挨拶をなさっていなかったのですね…」チラ…
レミリア「う〜?」目逸らし…
セイヤ「全く、レミリアお嬢様は……今回は誠に勝手ながら、ビュッフェ形式での食事会となってしまいました。お嬢様方を立たせたまま食事させるという無礼、どうか御許し下さい」深く頭を下げる…
こいし「そ、そんな謝らないで下さいセイヤさん!」ワタワタッ!
衣玖「元々私達がレミリアに頼んでしまったのが始まりですから!それに食事の用意をして貰ってる時点で、感謝しなければならないのは私達の方ですよ!」ワタワタッ!
セイヤ「ですが…」
四季映姫「こんなに沢山の美味しそうな料理…作るのだって相当苦労した筈です。ですからセイヤが謝らなければならない理由なんてありませんよ?」
さとり「それにつけても見事な料理ばかりね…ケーキも巨大で綺麗な飾り付けだし…」
てゐ「誰かの誕生日パーティーレベルだよね…まぁ誕生日でもこんなに凄い料理並ばないけどさ…」
セイヤ「誕生日ではありませんが…今日は私達の記念日ですよ?」
フラン「そうそう!私とセイヤが付き合い始めて丁度一ヶ月の記念日だよ❤︎そうだよね?セイヤ❤︎」ニコ
レミリア「違うわよフラン!今日は私とセイヤが愛の契りを交わした記念日よ❤︎そうよね?セイヤ❤︎」ニコ
セイヤ「何方でも御座いません。というよりも…私達は毎日記念日を過ごしていますからね。毎日がパーティー…という事でしょうか」
咲夜「あの…それは一体どういう意味ですか?セイヤ」意味が分からないのですが…
セイヤ「今日という日は、決して戻りません。その様な美しい日々を、私はお嬢様方と共に過ごしている…これを記念日と言わずして、何と言えば良いのでしょうか」ニコ
霊夢「こここここのっ…///タラシ男っ!///よく平然とした顔でそんな台詞言えるわね!///」ドキドキ…
魔理沙「は、恥ずかしく無いのか?///そんな台詞言って///」ドキドキ…
セイヤ「私は本心を吐露しただけに過ぎません。偶には率直な想いを、お嬢様方に伝えるのも吝かではない…そう思っただけですよ」ふふ…
全員「///」プシュ〜☆
妖夢『毎日が記念日…///凄く嬉しいですね…///セイヤがそんな事を思っていてくれただなんて…///』ドキドキ…
パチュリー『だ、駄目よパチュリー・ノーレッジ…///ドキドキしていたらあの男の思う壺よ…///で、でも…///ドキドキが止まらないわ…///』ドキドキ…
セイヤ「ではレミリアお嬢様。そろそろ始めましょうか」
レミリア「そうね。コホンッ…ではこれより紅魔館r「レッツパーリィー!!」ちょっと!最後まで言わせなさいよ!」うーーー!!
セイヤ「私はこうなると薄々感付いていましたけどね…」
レミリア「なら先に言いなさいよ!」
美鈴「餃子に炒飯に回鍋肉!どれも私が好きな中華料理ばかりです!」
天子「生ハムとか蟹まであるね…これ本当に食べて大丈夫なの?」
セイヤ「ブラド様には許可を得てありますので…思う存分食べて下さい」ニコ
幽々子「遠慮なく頂くわ〜♪」パクパク!
衣玖「幽々子が食べ物に関して遠慮している所を、私は見た事がありませんけど…」ヒョイ…
チルノ「どれもこれも美味しい!流石セイヤだね!褒めて遣わそう!」モグモグ…
セイヤ「お褒めに預かり光栄です…チルノお嬢様」ペコ
咲夜「セイヤは食べないんですか?また自分の料理だから食べない…なんて言うのは無しですよ?」
魔理沙「どうせ朝早く起きた所為で朝御飯抜いてるんだろ?我慢は体に毒だぜ?」モグモグ…
セイヤ「私はまだ仕事中の身ですから…それに我慢なら慣れていますしね」ふふ…
フラン「お腹空いてるなら食べれば良いじゃん!私達の為に朝早く起きて貰ってるんだしさ」もきゅもきゅ…
セイヤ「それでは…少しだけ…」ケーキを切り分ける…
輝夜「まさかのいきなりデザート!?」
セイヤ「糖分は頭の働きを良くすると言いますからね。それに私は、甘い物に目がありませんので…」パク…
鈴仙「漸く自分の料理を好きになったんだね!良い傾向だと思うよ!」モグモグ…
セイヤ「このケーキは咲夜さんが作った物ですよ?うどんお嬢様」パク…
鈴仙「だからそのうどんお嬢様って言うのやめてよー!何で私だけ変な呼び方するのー!?」
セイヤ「ふふ…どうやらお遊びが過ぎてしまった様ですね。鈴仙お嬢様の弄られている時の表情が余りにも愛らしいので…ついつい弄りたくなってしまうんですよ」微笑み…
鈴仙「あ、愛らしい…///」ドキンッ…
こころ「私は…?」ヒョコ…(狐)
セイヤ「こころお嬢様?どうかなされましたか?」
こころ「私は…?私の事は…どう思ってるの…?」ズイッ!(狐)
セイヤ「勿論こころお嬢様の事も愛らしいと思っていますよ?私が護りたいと思える、女性の1人なのですから」なでなで…
こころ「嬉しい…///」ピト…(福の神)
セイヤ「こころお嬢様の大人しくも可愛らしい反応、そして表情が…私は大好きですよ…」ニコ なでなで…
こころ「私も…///優しい笑顔を向けてくれるセイヤの事が…///好き…///」テレッ…(福の神)
早苗「わ、私の事はどう思ってるんですか!?///セイヤさん!///」ズイッ!
セイヤ「え…?」タジ…
妖夢「わ、私の事をどう思っているのか…///是非聞かせて下さい…///セイヤ…///」ズイッ!
セイヤ「えっと…」タジ…
さとり「貴方の気持ちは分かるけれど…///やっぱり…///そういう気持ちは…///口に出して言って欲しいわ…///」ズイッ!
セイヤ「その…」タジ…
こいし「私…///セイヤさんの気持ち…///聞きたいです…///駄目ですか…?///」ズイッ!
セイヤ「あの〜…」タジ…
アリス「その…///実際の所…///セイヤは私の事…///どう思ってるの…?///」ズイッ!
セイヤ「だ、誰か助けて下さい…」Help…
ワラワラワラワラ…
レミリア「ふふ、皆必死ね。まぁ無理もないだろうけれど…」コク…カチャン…
パチュリー「レミィは本当に嫉妬しなくなったわね。前はセイヤが他の女の子とイチャイチャしてるとうーうー泣いていたのに…」コク…カチャン…
レミリア「私はセイヤから確かに【愛してる】と言われたわ。だから私は、セイヤのその言葉を信じるだけよ」ふふ…
フラン「お姉様おっとな〜♪」かっくいー!
レミリア「ふふん♪もっと褒めても良いのよ♪」
霊夢「はいはい…レミリアちゃんは大人なレディーでちゅね〜…」モグモグ…
魔理沙「ていうか、大人なレディーは男に甘えたり我儘言ったりしないんだぜ?レミリア」モグモグ…
レミリア「あら、私が甘えたり我儘を言ったりするのはセイヤにだけよ?セイヤもそれを望んでいるのだから♪所謂WIN・WINの関係というやつかしらね♪」まぁ其の内夫婦の関係に至るわけだけれど♪
小悪魔「セイヤさんは皆さんに囲まれて大変ですね〜…ゆっくり食事をする余裕も無い程とは恐れ入ります…」モグモグ…
美鈴「実際はフラグの管理を怠っていたセイヤの自業自得なんですけどね…」この炒飯、物凄く美味しいです!
霊夢「それにしても咲夜…あんた今日機嫌良さそうね…何か良い事でもあったの?」モグ…
レミリア「それは私も思っていたわ。確かセイヤと2人きりで話をした後くらいからかしらね…」コク…カチャン…
咲夜「えっ!?な、何もありませんよ…?」目逸らし…
パチュリー「セイヤといい咲夜といい…嘘を吐くのが下手ね…」パク…
フラン「目を逸らしてる時点で嘘を吐いてるの明白だもんねぇ〜…」もきゅもきゅ…
レミリア「咲夜…答えなさい。貴女まさか…セイヤと何かあったんじゃないでしょうね…」虚ろな目…
咲夜「『ヤンデレお嬢様…///なんと可愛らしい…///』そ、そんな…///私はセイヤと…///別に何も…///ありませんでしたよ…///」ドキドキ…
『なら…教えて差し上げますよ…』
咲夜「な、何…///も…///」ドキドキ…
『キスをする理由はたった1つだけですよね?……つまりはそういう事ですよ…咲夜さん…』
咲夜「っ///」ボフンッ!!
霊夢・魔理沙・レミリア・フラン・美鈴・パチュリー・小悪魔「「「「「「「っ!?」」」」」」」咲夜(さん)が爆発した!?
咲夜「あぅ…///うぅ〜…///『お、思い出しただけで…///心臓がバクバクと…///』」ドキンドキンッ…!
セイヤ「よ、漸く解放されました…」フラフラ…
霊夢「ちょっとセイヤ…こっちに来なさい…」ちょいちょい…
セイヤ「?…は、はぁ…」スタスタ…
魔理沙「何だか咲夜の様子がおかしいんだが…何か心当たりないか…?」ジーーーー…
セイヤ「咲夜さんの様子が…ですか?」咲夜を見る…
咲夜「っ…///ど、どうも…///」ドキドキ…
セイヤ「?…いつもの清楚で可憐でお淑やかでまるで月夜に咲いた一輪の花の如き儚さを感じさせる咲夜さんじゃないですか」何処がおかしいのか皆目見当も付きませんね…
咲夜「ふぇっ!?///」ボフンッッ!!!!
全員『あ〜…これ完全にセイヤの所為(だぜ…・ですね…・だね…)ね…』シラー…
セイヤ「あの…それで結局咲夜さんの何処がおかしいのですか?」
パチュリー「原因がハッキリしたからもう良いわ…このタラシ木偶の坊執事。略してTDS」
セイヤ「酷い言われようですね…」
フラン「セイヤの節操無し…」頰プクー☆
セイヤ「節操無し…ですか。認めたくはありませんが…確かに…そうなのかも知れませんね…」皆様に何度も言われていますし…
魔理沙「せ、セイヤが…遂にタラシ男なのを認めたぜ…」おぉ〜…
セイヤ「強いて言い訳をさせて頂くとすれば…お嬢様方の様な可愛らしい方達に囲まれて…目移りしない方のが失礼…だと私は思いますがね」
レミリア「目移りするのにも限度というものがあるわよ…貴方は今、私の所有物なのだから…貴方は唯、私だけを見詰めていればいいのよ」俯き…
スタスタスタスタ…
顎クイッ…
セイヤ「レミリアお嬢様。貴女は、私への気持ちを偽る事無く、言葉にしてくれる。だから私は、心から安心出来るのです…不安にならずに…居られるのです」ニコ…
レミリア「う、う〜…///」ドッキンドッキン…
霊夢「このっ…!また堂々と…!!」シュッ!!
ヒュッッッッッッッッ!!!!
セイヤ「はぁ…霊夢お嬢様。如何なる理由があったとしても、暴力はいけませんよ?暴力は…ね?」
霊夢「ぐぬぬぬ…!」また瞬間移動されたわ…
セイヤ「それよりも咲夜さん。小悪魔さんが大図書館で脚立から落ちてしまった事は聞いていますか?」
咲夜「え?は、はい…パチュリー様から聞いていますが…」
セイヤ「少しその事で今後の在り方について話し合いたいのですが…お時間頂いても宜しいですか?」
咲夜「わ、分かりました…」
セイヤ「では少し離れた場所で話し合いましょうか。お嬢様方は楽しんでおられる様ですし…水を差す訳にもいきませんからね…」スタスタ
咲夜『やっぱり私達の事を、最優先に考えて下さるんですね…///セイヤは…///』スタスタ
フラン「お姉様良いなぁ〜…セイヤに顎くいってして貰ってぇ〜…」指咥え…
レミリア「ふふふ…///また一つ、夢が叶ってしまったわ…///」ポケェ〜…
霊夢「私なんか…まだまだ叶ってない夢の方が多いわよ…」しょぼ〜ん…
美鈴「急にしおらしくなりましたね…」パク…モグモグ…
魔理沙「あいつは一体何がしたいんだろうなー…目的もなく女の子を誑かし続けて…絶対その内大きなバチが当たるぜ…」
パチュリー「バチが当たる…ねぇ。実際バチは当たっているけれど…その分幸福が倍返しだッ!!ゲホッゲホッ!」ゴホゴホッ!
小悪魔「パチュリー様大丈夫ですか!?無理に大声を出そうとするからですよ!」
パチュリー「や、やっぱり倍返しだは、半◯直樹さんに習って…大声で言わなければね…」ゴホッゴホッ…
レミリア「何も無理をしてまで言わなくても良いじゃない…」コク…カチャン…
アリス「あ〜あ〜…結局半分はぐらかされた感じになっちゃったね〜…」はぁ…
妖夢「もっと言って欲しかったですね…まだ心にぽっかり穴が開いたままですよ…」はぁ…
幽々子「でもあんまり無理に迫っても、セイヤ君の豆腐メンタルは崩れ、そして硝子のハートは粉々に砕けちゃうだけよ〜?」
さとり「そうですね……弱い癖に強がって突き進むのを…私達は何度も見ていますからね…」
天子「空と燐も、それを強く認識したからセイヤが気になってるんでしょ?」
空「えっ!?///わ、私は別にセイヤの事なんて何とも思ってないから!///」ワタワタ!
燐「そ、そうそう!///未だに何で皆があの男を好きなのか、疑問に思ってるくらいだからねぇ!///」ワタワタ!
こいし「でも…///硝子の心が傷だらけになっても尚、自分の道を信じて進み続けるセイヤさん…///格好良いよね〜…///」ドキドキ…
チルノ「豆腐メンタルは外すんだね…」
衣玖「豆腐メンタルでも良いじゃないですか。全てが強い人間なんて…居る筈がないんですから…」
輝夜「そういえば咲夜から聞いたわ。完全は不完全なんだって…」
鈴仙「咲夜から?詳しく聞かせてよ輝夜」興味津々☆
輝夜「え〜と確か…『欠ける所が有るからこそ人間なんだ…足りない所が有るからこそ人間なんだ…人はそれを埋めようと努力して、挫折して、また努力する…その先に自分の目指すべき物が有るからこそ…な?』…だったかしら…」
てゐ「実にセイヤらしい言葉だね…」
輝夜「咲夜はその言葉に励まされたって言ってたわ。完全で無くても瀟洒で無くても…咲夜は咲夜だって言って貰ったって惚けられたわ」
文「その咲夜さんは今現在、セイヤさんと話し合いをしているみたいですけどね…」チラ…
セイヤ「ですから今後の方針としましては先ず…朝礼で再度、強く呼び掛ける必要があると…私は思うのですが」どうでしょう?
咲夜「そうですね。備品管理の者達だけで無く、周りの人間にも注意を呼び掛ければ、今日の様な被害は少なくなる筈ですからね」ふむ…
セイヤ「それと咲夜さん…紅魔館全体を、今一度良く見て回ったのですが…老朽化している箇所が幾つか見受けられましたので、ブラド様に修繕の要求をしようかと思っているのですが…」これがリストです…
咲夜「そこまでしてくれていたんですね…流石はセイヤです。私も目を通して置きますね」ニコ
セイヤ「はい。宜しくお願いします」ニコ
四季映姫「なんて大人な会話をしているのでしょう…」
ルーミア「流石は上司なのかー…」
アリス「自分の仕事をこなしながら…尚且つ私達の為に料理やデザート、紅茶まで用意して…それだけでは無く紅魔館の周りを見て老朽化してる箇所をリストアップするなんて…」
天子「やっぱり私の家にも執事として欲しいな〜…」
衣玖「まだ言ってなかったんですね…天子は…」
天子「だって頼みにくいんだもん…でも更に頼みにくくなっちゃったな〜…」はぁ…
妖夢「私達の事をお嬢様とは言ってますけど…忠義を尽くしてるのはレミリアとフランちゃんだけの様な気がしますからね…」
「それだけは無いですよ!というよりあってはならない事ですよ!!」ヒョコッ…
さとり「早苗…貴女今まで何をしていたのよ…」
早苗「暫くの間……気を失っていました…」レミリアさんに言われた事がショックで…
鈴仙「その後のセイヤの言葉もアレだったよね…流石に早苗お嬢様が可哀想ですよ…だっけ?」
早苗「掘り返さないで下さい鈴仙さん!やっと忘れ掛けていた所なのに!!」さにゃぁー!
鈴仙「ご、ごめん…」そこまでショックだったんだ…
早苗「はぁ〜…レミリアさんよりも早く知り合っていた筈なのに…どうして私には冷たいのでしょうか…」
こころ「それは…セイヤがロリコンだから…?」(猿)
こいし「でもこころ先輩。セイヤさんは胸がたゆんたゆん揺れただけで鼻血を出しちゃう様な人ですよ?」
幽々子「確かにあの光景には驚いたわ〜…」モグモグ!
天子「早苗はもっと自信持って大丈夫じゃない?セイヤと同棲してたんでしょ?羨ましいな〜…」
早苗「もしかしたら諏訪子様狙いだった可能性が微レ存…」むむっ…
妖夢「容姿は関係無いと霖之助さんがコピーさせてくれたノートにも書いてあったじゃないですか」
てゐ「本当にそうかな〜…可愛い女の子にデレデレしてるのは事実なんだし…」
アリス「それは無いと思うよ?」
輝夜「それはどうして?何か確信でもあるのかしら?」
アリス「基本セイヤは誰にでも優しいからね…普段ピリピリしてるのは害があるって判断した人だけなんじゃないかな?」
「なら私も害悪という事になりますね。男は大抵害悪だと判断していますので…それと私の事は男だと認識して貰わなくて結構ですからね?」
全員「ひゃぁっ!?」ビクゥッ!
セイヤ「そこまで驚きにならなくとも良いではありませんか…」
幽々子「あ、あの…セイヤ君?出来ればもうそろそろ普通に登場して貰いたいのだけれど〜…」心臓に悪いから…
セイヤ「私は何度もお声をお掛けしましたよ?余りにも楽しそうに談笑しておられたので…気付いていないのかと思いましたが…案の定その様だったみたいですね…」
空「だからって何もいきなり声を掛けなくても良いでしょ…」
燐「それで?一体どうしたの?」
セイヤ「いえ、皆様は何時頃まで居られるのかと…ふと気になりまして」
ルーミア「厄介払いしたいのかー!?レミリア先輩とフランちゃんとイチャつく為に!」
セイヤ「あの…ルーミアお嬢様?その言い分の意図が理解出来ないのですが…」
チルノ「理解しなくていい!感じるのだ!」バーンッ!
セイヤ「無茶な事を仰いますね…」頭片手で抱える…
文「厄介払いじゃないとしたら、一体どうして聞きに来たんですか?」怪しいですねぇ〜… 目がキラーン☆
セイヤ「いえ…皆様が居られる時のレミリアお嬢様とフランお嬢様、それに咲夜さんや美鈴さん、パチュリーお嬢様や小悪魔さんが…余りにも楽しそうにしておられるもので…出来ればこのまま、皆様がお泊りになられた方のが良いのかと」チラ…
レミリア「ちょっと霊夢!ケーキが欲しいなら自分で持って来なさいよー!」セイヤが作ったケーキが…
霊夢「あんたは散々甘いもの食べてたんでしょ?セイヤに甘えてばかりで…脳内の糖分摂り過ぎよ…」モグモグ…
レミリア「それとこれとは全く別物じゃないの!」返しなさいよ!
咲夜「まぁまぁお嬢様…まだまだ沢山ありますから…」
魔理沙「咲夜が作ったケーキもやっぱり美味しいな〜…洋菓子店で売ってるやつなんかよりも全然美味しいぜ…」モグモグ…
咲夜「そう言って貰えると、頑張って作った甲斐があったと言うものですね」ニコ
フラン「セイヤもお菓子作り得意だよねぇ〜…どれもこれも市販のものなんかより全然美味しいよ…」もきゅもきゅ…
パチュリー「セイヤが作った洋菓子を食べられる様になったのはレミィの我儘のお陰ね…一応その事に関しては感謝するわ。レミィ…」むきゅむきゅ…
レミリア「ならもっと感謝しなさい!パチェ!」私のお陰でセイヤのケーキが食べられるのだから!
パチュリー「また直ぐそうやって付け上がるのだから…」はぁ〜…
美鈴「ふい〜…少し食べ過ぎてしまいました…この後の門番の仕事中に寝てしまわないか心配です…」
小悪魔「大丈夫ですよ美鈴さん。居眠りしていたら咲夜さんかセイヤさんが起こしてくれますから」
美鈴「私は是非セイヤに起こして貰いたいですね〜…咲夜さんは毎回拳骨かナイフを刺すかの何方か一方ですから…」両方凄く痛いんですよね〜…
小悪魔「咲夜さんも居眠りしなければ普通に労ってくれると思うんですけど…」
セイヤ「ね?とても楽しそうでしょう?」微笑み…
さとり「そ、そうね…『私達もお泊まりしたいって言ったのだけれど…レミリアとフランに断固拒否されたのよね…』」
こいし「私達は21時には帰る予定ですから…『レミリア先輩もフランちゃんも良いなぁ〜…』」
てゐ「それに私達と一緒に居ると楽しそうにしてるって言うけどさ…私達から見ればレミリアもフランもセイヤと一緒に居る時の方のが楽しそうに見えるよ?」
セイヤ「私はそう見えないのですが…」
鈴仙「それはそうだよ。客観的に見なくちゃ分からない事もあるんだしさ」
セイヤ「客観的に…ですか。皆様は本当に優しいですね…私は皆様のその優しい心に、いつも救われています」ニコ
四季映姫「そ、そうだったんですか…///『でも…セイヤの優しい心には負けますけどね…』」完敗ですよ…
セイヤ「あ…それと料理の方は足りていますか?足りていない様でしたら追加を作ろうかと考えていたのですが…」
早苗「因みにセイヤさん、一体何を作ろうかと考えているんですか?まさか水奈月スペシャルじゃないですよね?」もうアレは勘弁です…
セイヤ「ピザを焼こうかと思っていたのですが…それとあれは空お嬢様と燐お嬢様と幽香女王様の特別メニューにしましたので…皆様にはお出し致しませんから…御安心下さい…」本当に水奈月スペシャルの件は失礼致しました…
全員「幽香女王様!?そしてピザっ!?」
セイヤ「あの…何故後から言った幽香女王様という方が先に出てくるのですか?」
「あのドS女…!私のセイヤから女王様と呼ばれるだなんて…!万死に値するわ…!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
セイヤ「レミリアお嬢様…殺気を立てないで下さい。折角気品に満ちた方だというのに…勿体無いですよ?」
レミリア「なら即刻その幽香女王様という呼び方をやめなさい!貴方の主人は私なのよ!?他の女に服従するなんて事!喩え観ている人達が許したとしても!私が許さないわ!!」うーーーー!!
セイヤ「わ、分かりました…2度と幽香女王様などと口には致しません。ですからどうか慈悲を…レミリアお嬢様…」跪く…
レミリア「貴方に何回慈悲を与えたと思っているの!?もう我慢の限界だわ!咲夜ッ!」指パチンッ☆
咲夜「どうぞ…お嬢様…」つ鞭
セイヤ「あの…何故今この場面で、鞭なんかを取り出すのですか…?」後退り…
レミリア「忠誠心が足りない執事には躾が必要だもの…もう2度と他の女に手を出さない様…全員が見ている前で躾をしてあげるわ…覚悟しなさい…セイヤ…」パチィン!
セイヤ「…………私はこれで失礼致します」ダッ!
レミリア「あっ!待ちなさい!」ダッ!
フラン「私もセイヤを躾たーい❤︎」ダッ!
バーーーンッ!!……パタン…
アリス「……ねぇ皆、食事会が終わったらゲームでもやらない?」私知〜らない…
妖夢「賛成です…取り敢えず残っている料理を食べたら洗い物をしましょうか」私ももう知りません…
咲夜「洗い物は私がやっておきますから…皆さんはゆっくりしていて下さい」どんな称号がGETできるのか楽しみです♪
霊夢「何言ってんのよ…私達が無理言って用意して貰ったんだから私達も手伝うわよ」セイヤ…ご愁傷様…
魔理沙「おぉ〜…霊夢が進んで洗い物をするなんてなぁ〜…珍しい事もあったもんだぜ…」ハンターからは決して逃げられない…だぜ…
パチュリー「まさか泥棒猫も手伝うわよね?」レミィもフランも楽しそうで何よりだわ…
魔理沙「嫌だぜ!!」ドーーーンッ!!
霊夢「はいはい…手伝ってくれるのね。ありがとう…」ヒラヒラ…
そして…私はこの時、知る由もありませんでした。まさか自分が…人間相手に命のやり取りをする事になるなんて…
〜19時頃〜
セイヤ「よ、漸く解放されました…」フラフラ…
レミリア「う〜…まさか途中で寝ちゃうなんて…折角セイヤと密着していられる機会だったというのに…」フラフラ…
フラン「でも…これでセイヤは私達以外の女の子とイチャイチャ出来なくなったね…」フラフラ…
「あら、漸く解放されたのね。この時間まで一体何やってたのよ」
セイヤ「霊夢お嬢様…酷いですよ。私が何かされるのを分かっていましたよね?」
霊夢「何かされるのは分かってたけど…まぁどうせふん縛られて擦り擦りされたのがオチでしょ?」
レミリア『霊夢が冷静にこんな事を言うなんて…珍しいわね…』
フラン『いつもなら鬼の形相で怒るのに…』
魔理沙「それで?3人共大分お疲れのご様子だな…」
レミリア「密着していたらセイヤの体温で眠くなってしまったのよ…」ねむねむ…
フラン「それでそのまま寝ちゃったぁ〜…」グシグシ…
アリス「フランちゃんが元気だったらお人形遊びしようかなと思ってたんだけど…疲れてるみたいだし無理そうだね」残念…
フラン「お人形遊び!?アリス!早く私の部屋にレッツゴーだよ!」グイッ!
アリス「元気になるの早いっ!?」分かったから引っ張らないで〜…
レミリア「霊夢と魔理沙はこの後何か予定でもあるのかしら?」
霊夢「私はあんたとゆっくり話でもしようかなって探してたんだけどね」
レミリア「チェスの相手をしてくれると言うなら話くらいしてあげるわよ?」ふふ…
霊夢「なら相手になってあげるわ♪」ニコ
セイヤ「魔理沙お嬢様は何かこの後ご予定が?」
魔理沙「私はパチュリーと本読む約束してるからな〜…レミリアが見付かるまで霊夢に協力してただけだぜ!」
セイヤ「そうですか。私はどうしましょうかね…『魔理沙お嬢様もパチュリーお嬢様も仲がよろしいじゃないですか…いい加減認めてしまえば楽だと言うものを…』」ふむ…
レミリア「貴方も休憩を取っていいわよ?結局私とフランが拘束してしまったし…特別に自由時間を設けてあげるわ」
セイヤ「よろしいのですか?本来ならばレミリアお嬢様とフランお嬢様のお相手をする筈でしたが…」
レミリア「私は霊夢とチェス。フランはアリスとお人形遊びをするらしいし…そ、それとも…///そんなに私達姉妹の相手がしたいのかしら…?///せ、セイヤがどうしてもって言うなら…///相手をしてあげなくも無いわよ…?///」モジモジ…
セイヤ「では私は楽器の練習でもしましょうかね…」クル…スタスタスタスタスタスタ…
レミリア「っ」ガーーーーーンッ!!
肩ポン…×2
霊夢・魔理沙「「ドンマイ…」」うんうん…
レミリア「うーーーーーーっ!!」何がドンマイよ!
〜紅魔館(庭園)〜
スタスタスタ…ゴトッ…
セイヤ「バイオリンをお借りする事が出来て本当に良かった…アスワン様に感謝ですね…」まぁレミリアお嬢様のバイオリンなんですけど…
〜〜♪〜♪
セイヤ「これはこれは…流石に音色が違いますね。レミリアお嬢様の日頃の手入れが行き届いているというのもあるのでしょうが…」バイオリン〜♪
〜紅魔館(花壇)〜
こいし「うぅ…警備の人にどうやったら中に戻れるか聞いたのに…また迷っちゃったよぉ〜…」トボトボ…
〜♪〜♪〜〜♪
こいし「綺麗な音色…もしかしてセイヤさんがバイオリン弾いてるのかな?」こっちの方かな? スタスタ
セイヤ「…」バイオリン〜♪
壁|こいし「うわぁ〜…///『セイヤさんが月明かりに照らされて…///凄く幻想的な雰囲気…///格好良いよぉ〜…///』」咄嗟に隠れちゃった…///
「こいしちゃん?こんな所で一体どうしたんですか?」
こいし「わぁっ…!?あ、文先輩?もぉ〜…驚かさないで下さいよぉ〜…」セイヤさんみたいな登場の仕方しないで下さい…
文「ご、ごめんなさい…何だか凄く真剣そうに向こうを見詰めていたもので…気になってしまって…」あはは…
壁|こいし「す、少し静かにしていて下さいね…?///私は今、セイヤさんウォッチングの真っ最中なんですから…///」ジーーーー…
壁|文「あ〜…セイヤさんがバイオリン演奏をしていたんですね…どうりで綺麗な音色が聞こえる訳だ〜…」セイヤさんが執事服姿でバイオリン演奏…これは大量に売れそうですね♪
壁|こいし「ぬ、抜き足差し足忍び足でもっと近くに寄りましょう…///」抜き足…差し足…忍び足〜…
壁|文「お供しますよ…こいしちゃん…」抜き足…差し足…忍び足〜…
てこてこてこてこ…
セイヤ「こいしお嬢様に文お嬢様…隠れてコソコソしていないで、姿を見せて下さい…」ピタ…
こいし「えぇ〜…どうしてバレちゃったんだろ…」バレるのが速かった…
セイヤ「気配を消すならばもっと上手に消しませんと…直ぐにバレてしまいますよ?」クル…
文「あの…普通の人は気配なんて読めませんよ?」
セイヤ「そうですか?結構簡単だと思うのですが…まぁ、それはブラド様達に鍛えられての賜物…という事でしょうか。私1人では、何も成し得る事など出来ませんからね…」
こいし「『またセイヤさんがネガティブな発言してるよぉ〜…』そ、その…さっきの曲は何ていう曲ですか?」
セイヤ「Quo vadisという曲です。ラテン語では【あなたは何処へ行くのか?】という意味があるみたいですよ?」
文「綺麗な曲でしたね…それに激しさもあって、心に響く様な曲でした」
セイヤ「弾き手がもう少し真面な腕ならばもっと綺麗な曲になる筈です。私はまだまだ未熟という事ですね」
こいし「セイヤさんは今の腕で満足しないんですか?」十分過ぎる程上手いと思いますよ?
セイヤ「こいしお嬢様。満足するしないの問題ではないのですよ。自分の腕を過信して努力を怠れば、成長はそこで止まってしまいます。下がる事はあっても上がる事はありません。常に高みを目指すからこそ、人は努力を怠る事なく、修練を積むのです。そうは思いませんか?」ニコ
こいし「そうですよね…ごめんなさい…『セイヤさんは凄いなぁ〜…常に努力してるからこそ、セイヤさんは強くて逞しくて…大人な人なんだなぁ〜…』」しょぼ〜ん…
セイヤ「ふふ…謝る必要などありませんよ?こいしお嬢様。これは私が勝手に立てた目標と言いますか…誓いの様なものなので」
文「誓い…ですか?」
セイヤ「努力は人を裏切らない。それを私は、この身を持って体験させて頂きました。剣術や格闘術の鍛錬を怠る事無く、お嬢様方と共に、日々を過ごし気付かされた事です」
こいし「努力は人を…裏切らない…」
セイヤ「これでも私、気が短い方なのですよ?お嬢様方はそんな事無いと仰っていますが…ね…」
文『私達に手を出そうとする人に対しては大分短気ですからね…多分そっちの意味合いの方が強いと思うんですが…』
こいし「セイヤさん!もう1回さっきの曲、演奏して下さい!」お願いします!
セイヤ「こいしお嬢様の命ずるままに…」スッ…
文「あ…写真撮ってもいいですか?」カメラスチャッ☆
セイヤ「写真は御遠慮下さい。文お嬢様…」
文「御遠慮下さいと言われて遠慮する程…射命丸文は甘くありませんよ!!」バーーーーンッ!!
セイヤ「なら最初から聞かないで下さい…」
それで…?
〜紅魔館(正門)〜
霊夢「それじゃあ3人共また明日ね〜」
セイヤ「あの…お送りしなくて本当に大丈夫ですか?私が送りますよと何度も申しているのに…」
魔理沙「その心配は無用だぜ!セイヤも安心な最強のボディーガードが居るからな!」
セイヤ「咲夜さんや美鈴さんの事ですか?私は出来れば男性にお願いしたいのですが…」
咲夜「その人は男性ですよ?それもセイヤがよく知っている人物です」
セイヤ「私のよく知る人物?瑛須様か徹様の事ですか?」
アリス「何で瑛須と徹がわざわざ私達を家まで送る為に幻想町まで来ると思うの?」はぁ…
「僕はまさか霊夢達を家に送る為に呼ばれたのかい?折角テレビを観ながらゆっくりしていたと言うのに…」
セイヤ「霖之助様!?」
霖之助「今晩はセイヤ君。紅魔館の執事長就任おめでとう。小さい頃から見ていたけど…まさか紅魔館の執事長になってしまうとはね。昔馴染みとして鼻が高いよ『まさか家に送る為だけに呼ばれたのかと思ったけど…セイヤ君の執事服姿が見られたからそれで良いかな♪』」んふっ…
セイヤ「い、いえそんな…常日頃から霖之助様方が私に、色々とご教示頂いていましたから…その賜物ですよ…」
霖之助「セイヤ君は本当に自分の評価を低く見ているね…」はは…
早苗「それはいつもじゃないですか…もう半分慣れました…」
セイヤ「霖之助さんが付いていてくれるのならば安心ですね。霖之助、霊夢お嬢様達を頼みます」ペコ
霖之助「任されたよ。但し…一つだけ条件を飲んでもらうよ?セイヤ君。流石の僕も、タダでこんな面倒臭い事を引き受ける程、善人じゃないんでね…」んっふっふっふっ…
鈴仙「私達女の子を送る事をタダじゃ引き受けられないってどういう事!?」
霖之助「女の子?冗談は性格だけにしてくれないかい?君達なんかよりセイヤ君の方がよっぽど女の子らしいよ。炊事洗濯器量に性格…どれを取っても君達はセイヤ君以下じゃないか」はっ…
輝夜「失礼ね!どうして男性より私達が劣ってなくちゃいけないのよ!」
妖夢「容姿はともかくとして…確実に幽々子様よりは女の子らしいと思いますよ。セイヤは…」
幽々子「妖夢酷いわぁ〜…」うぇ〜ん…
衣玖「それは私も思います」うんうん…
四季映姫「確かに、妖夢の言い分に同感ですね」うんうん…
幽々子「そんなぁ〜…」
セイヤ「その…霖之助様。その条件とは一体…」
幽々子「セイヤ君もスルーしないで〜…」
霖之助「執事服姿のセイヤ君と…写真が撮りたいな❤︎」ニコ
さとり「流石ホモですね…」ボソ…
霖之助「聞こえているからね?僕はホモでもゲイでも無いよ。愛を超越した愛…純愛と言うやつだよ」
レミリア「純愛というのは私やフランがセイヤに抱く愛の事を言うのよ!ホモは引っ込んでてちょうだい!」うーー!
セイヤ「レミリアお嬢様…霖之助様がホモな訳ないじゃないですか。私の大切な人にそういう事を言うなら、いくらレミリアお嬢様と言えども本気で怒りますよ?」
霖之助『大切な人…!?///』キュンッ☆
レミリア「う〜……だって…でも…」ウルウル…
セイヤ「だっても何も御座いません。霖之助様にキチンと謝って下さい…」
レミリア「私は悪くないわ…悪いのは霖之助さんよ…」ウルウル…
セイヤ「意固地なお嬢様ですね……霖之助さん、レミリアお嬢様が無礼なお言葉を申し上げてしまった事、私が代わりに謝罪致します。申し訳御座いませんでした」ペコ
霖之助「ふふ…気にしていないから大丈夫だよ『大人だね…セイヤ君…』」
セイヤ「過分なお心遣い、感謝します。霖之助様」ニコ
レミリア「私は悪くないわ…悪く…無いわ…」ポロポロ…
セイヤ「レミリアお嬢様…私も少し言い過ぎてしまいましたね。ですが言っていい事と悪い事、レミリアお嬢様ならば分かりますよね?人を傷付けてしまう言動は品位を損なうだけで無く、周りからの信頼も落としてしまうとても愚かしい行為です……私の言葉の意味、分かって頂けますか?」なでなで…
レミリア「…」コク…
セイヤ「でしたら、霖之助様に謝罪の言葉を…今度は私からでは無く、レミリアお嬢様本人の口から、直接申し上げて下さい」ニコ
レミリア「霖之助さん…ごめんなさい…」ペコ
霖之助「んふっ…頭を上げて良いよ。レミリア『あぁ〜///…この大人な言動…///堪らないね…///』」
セイヤ「よく言えましたね。レミリアお嬢様」なでなで…
レミリア「う〜…///」ギュッ…
美鈴「この状態のセイヤくらいですよね…お嬢様に言い聞かせる事が出来るのは…」ヒソヒソ…
パチュリー「そうね…レミィが自分からブラド様以外に頭を下げるなんて光景、見た事無かったわ…あの男に会うまでは…」ヒソヒソ…
天子「ほぇー…そうなんだ…」ヒソヒソ…
衣玖『これは益々セイヤに執事として天子の側に居て貰いたいですね…天子が真面な女の子になるかも知れませんし…』
霖之助「それじゃあセイヤ君。写真を一枚良いかな?」つスマホ
セイヤ「分かりました。レミリアお嬢様、少しの間離れて貰っても宜しいですか?」レミリアを離す…
レミリア「少しの間という事は…また抱き着いても良いという事よね?」
セイヤ「皆様が御帰りになられた後でしたら、いくらでも」人差し指を自分の口に当てる…
フラン「わ、私も良い…?///セイヤ…///」ヒョコッ…
セイヤ「ふふ、勿論構いませんよ。それで霖之助様、何処で写真をお撮りになれるのですか?」スタスタ
チルノ「流石紅魔館の執事長に選ばれた男…器の大きさといい人間性が出来過ぎてるね…」
ルーミア「またチルノちゃんが人間性という難しい言葉を…最近何か拾い食いでもしたのかー?」
チルノ「ルーミアは一体私の事をどういう目で見てるの!?」
ルーミア「⑨」(即答)
チルノ「」白目
こいし「文さん…あの時の写真、私にも下さいね?」ヒソッ…
文「勿論ですよ♪沢山撮りましたから楽しみにしてて下さいね♪」ウインク☆
こいし「はい♪」ニコ
霖之助「んっふっふっふっ…いい物が撮れたね…この写真は家宝にしようかな…」スタスタ
空「結局夕御飯まで御馳走になっちゃったし…悪かったね…セイヤ…」
セイヤ「気にしないで下さい空お嬢様。元々食事会で足らなかったらと準備して置いた材料でしたので…」
燐「ん〜…まぁそうかも知れないけどさぁ…」
セイヤ「お嬢様方に喜んで頂けるのであれば、私はどんなに苦労する事であってもそれに努める所存ですので…気になさらないで下さい」
霊夢「……そうね。じゃあありがとうとだけ言わせて貰うわ」ニコ
セイヤ「ふふ…はい」ニコ
魔理沙「それじゃあ3人共またな〜♪」手をフリフリ…
咲夜「セイヤ、お嬢様と妹様を宜しくお願いします」ペコ
アリス「また明日ね〜♪」フリフリ…
早苗「セイヤさんに手を出したら承知しませんからね!?」さにぁー!!
レミリア「貴女にそんな事を言われる筋合いなんて無いわ!」うー!!
フラン「お姉様も早苗も駄目駄目だなぁ〜…別れ際まで喧嘩するなんてぇ〜…」やれやれ…
こいし「それじゃあフランちゃんまたね♪」
チルノ「そこの執事を装った狼男に食べられない様に気をつけるんだね!」
セイヤ「誰が執事を装った狼男ですか…」
ルーミア「男は皆等しく狼なのかー!」がおー!
てゐ「ま、セイヤならそんな事無いと思うけどね」
輝夜「そうね…タラシ男と言っても所詮は童貞なんだし」
鈴仙「そんな根性があるならとっくに間違い起こってる筈だもんね」
妖夢「セイヤ、明日は私と剣術の修行をするのを忘れてませんよね?」みょんみょん…
セイヤ「勿論憶えていますよ。明日は何時頃、紅魔館に足を運ぶ予定ですか?」
妖夢「そうですね〜……それじゃあ午前9時には紅魔館に着く様にします!」みょんす!
こころ「私もその修行…参加したい…」ヒョコッ…
セイヤ「こころお嬢様もですか?私は一向に構いませんよ」
妖夢「私も全然OKですよ♪」
こころ「やった♪」(福の神)
さとり「私も観に行こうかしら…」むむ…
燐「さとり様が行くなら私も行きます!」
空「私も私もー!」
四季映姫「それでは私達はこれで、お休みなさい」
セイヤ「はい。帰り道、お気を付けて」ペコ
スタスタスタスタスタスタ
ギュッ×2
レミリア「ふふ…漸く邪魔者が消えたわね。さぁセイヤ❤︎ここからは私達姉妹とイチャイチャラブラブでスウィートな夜の幕開けよ❤︎」右腕ギュゥッ!
フラン「ホットでホットでも一つホットな夜をセイヤにあ・げ・る❤︎」左腕ギュゥッ!
セイヤ「その様な甘いココアな時間は来ませんよ?」スタスタ
レミリア「う〜…夏なのだからもっと熱く激しく燃え上がりましょうよ…」スタスタ
フラン「お姉様の言う通りだよセイヤ!折角季節が夏なんだから!熱く激しく燃え上がらないと損だよ!」スタスタ
セイヤ「でしたら私は損をしたまま構いません……っ!!!?」バッッ!!
レミリア・フラン「「っ!?」」ビクゥッ!
セイヤ「…」ギロッッ!!
レミリア「せ、セイヤ?一体どうしたの?」ビクビク…
フラン「い、いつものセイヤの目付きじゃないよぉ〜…これは好きになれないよぉ〜…」ビクビク…
〜とあるビルの屋上〜
「何だ?あの執事…まさか俺達に気付いた?……まさか…な」双眼鏡離す…
「それにしても、スカーレット財閥の御令嬢を殺せなどという依頼が来るとはな…」
「だが報酬は今までとは桁違いだ。この依頼を完遂すれば、俺達は巨万の富を築く事が出来るのだぞ?」
「内容はスカーレット財閥令嬢2人の殺害。スカーレット財閥の機密文書を探し出し盗む事。その過程で目撃者が居た場合には躊躇無く殺せ…か。至って普通の依頼だな」携帯を仕舞う…
「兄者…使用人の数と警備が厳重だが…いけるか?」
「フッ…何度俺達がその類の潜入を果たしたと思っているのだ。銀閣」
銀閣「兄者の言う通りだな…」
「金閣…俺達2人は武器の再確認をしてくる。いくら使用人と言えど…あのスカーレット財閥の使用人だからな…油断は出来ない」
金閣「その通りだな。いくら当主が留守だからと言っても油断大敵だ。法隆はスカーレット令嬢2人の殺害。六波羅はスカーレット財閥の機密文書を探し出せ」
法隆「任せとけよ。俺が今まで殺しをミスった事が1度でもあったか?」
六波羅「無いな。まだ年端もいかない娘が死ぬのは心痛むが…これも俺達が生きる為だ…仕方あるまい…」
金閣「作戦決行は0時丁度だ…良いな?」
銀閣・法隆・六波羅「「「おう…」」」
〜紅魔館(正門付近)〜
セイヤ『今のは殺気……まさか…そんな馬鹿な事が…』
レミリア「セイヤ…どうかしたのかしら…」ビクビク…
フラン「ねぇセイヤ…怖いからその目付きやめてよ。何か気に障る様な事しちゃったなら謝るから…」ウルウル…
セイヤ「申し訳御座いません。蚊に刺された様な感じが致しまして…つい『確証はない…だがあれは紛れも無い殺気だった。それも私に向けられたものでは無く…レミリアお嬢様とフランお嬢様に向けられた…』」
レミリア「蚊に刺されたと思っただけであんなに怖い目付きをしないでちょうだい…」ホッ…
フラン「良かったぁ〜…」ウルウル…
セイヤ「レミリアお嬢様とフランお嬢様はお風呂にお入り下さい。私は少しやる事がありますので…」
レミリア「まだお風呂に入るには早いわよ。私が遅風呂派なのは貴方も知ってるわよね?」
セイヤ「勿論存じております…」
フラン「ならセイヤのお願い聞くからセイヤも私達のお願い聞いてぇ〜❤︎」チラ…
レミリア「っ…そうね。私達のお願いを聞いてくれると言うのなら、貴方の言う事にも従ってあげるわ♪」
セイヤ「は、はあ…そのお願いというのは?」
フラン「今日は私達3人仲良く一緒の布団で寝よ❤︎」
セイヤ「分かりました」
レミリア「え?今…セイヤは何て言ったの?」
セイヤ「分かりましたと言いました。レミリアお嬢様とフランお嬢様と、同じ布団で寝れば良いんですよね?」
フラン「本当に良いの!?もう撤回させないからね!?絶対一緒に寝て貰うからね!?」
セイヤ「撤回など致しません。私も男です…1度決めた事は曲げませんよ」
レミリア「やったわ❤︎フラン!早くお風呂に入って体を綺麗にしましょう!」テッテッテッテッテッテッ…
フラン「やったー❤︎セイヤとまた一緒の布団で寝れるー❤︎」テッテッテッテッテッテッ…
セイヤ『判断材料が少ないですが…使用人達には早急に帰って頂かないと…万が一の事も考えて行動しなくてはなりませんしね…』スタスタ
〜紅魔館(エントランス)〜
執事a「あの…セイヤさん。私達は一体何故集められたんですか?」
セイヤ「皆様に集まって頂いたのは他でもありません。皆様の本日の業務は、今この時をもって終了と致します」
メイドa「それは…帰っていいって事ですか?」
セイヤ「そうなりますね。後の事は私が何とかして置きますので…」
メイドb「でも、まだ出勤したばかりですし…お給料が減ってしまうのは…その…」
執事b「納得の出来る説明をして下さい。でなければ私達は帰りませんよ?」
杏花『何だか…今のセイヤさん…切羽詰まった様な感じですね…』
セイヤ「分かりました。お話しましょう。ですがこの事は、他言無用という事でお願いしますね?」
全員「…」ゴクリ…
セイヤ「私はつい先程から、この紅魔館の主、ブラド・スカーレット様とその奥様、アスワン・スカーレット様の娘である、レミリア・スカーレットお嬢様、並びにフランドール・スカーレットお嬢様と…結婚を前提にお付き合いをさせて頂く事になりました」
全員「…………え?」(唖然)
セイヤ「ですので…どうか今日の所は、何も言わずに帰って頂けると助かります」ペコ
執事b「ちょちょちょ!ちょっと待って下さいセイヤさん!それは本当なんですか!?」
セイヤ「はい、本当ですよ?レミリアお嬢様とフランお嬢様に確認して貰いましょうか?」
執事b「いえ……大丈夫です」
メイドc「でも何で私達まで帰らなきゃならないんですか〜?」
メイドd「そうですよ〜…」
セイヤ「はぁ…貴方方にレミリアお嬢様とフランお嬢様のお声を聞かれたく無いからに決まっているでしょう?」頭片手で抱える…
執事c「えっ…声ってその…どういう意味ですか?」
セイヤ「一々口にしないと分からないのですか?相手の気持ちを察する事が出来ないとは…貴方はそれでもスカーレット家の執事なのですか?…私は今夜、レミリアお嬢様とフランお嬢様と行為に及ぶつもりでいます。その最中の声を、貴方方に聞かれたく無いのですよ。分かって頂けましたか?」
全員「す、すみませんでした…///」
セイヤ「ではタイムカードを押して御帰り下さい。ブラド様には私の方から伝えておきますので…」
全員「お、お疲れ様でした…///」スタスタ
スタスタスタスタ…クル…
杏花「っ」ビクッ…
私は…あの時のセイヤさんの目付きを忘れる事は無いでしょう。何かを決断し、何か遠くにある出来事を見据えるかの様な目付き…そう…それは……人殺しの様な目付き…
メイドc「ほら杏花さん…早く来ないとセイヤさんにまた言われちゃうわよ〜?」
杏花「あっはい!今行きます!」タッタッタッ…
セイヤ『人払いは完了。後はアスワン様に…それとブラド様にもお伝えしないと…』スタスタ
〜紅魔館(ブラドの書斎)〜
ブラド『そうか…まさかまだその様な輩が居るとはな…』
セイヤ「まだ…という事は、以前にも同じ様な事が?」
ブラド『レミリアとフランがまだ幼かった時にな…ここ数年はその様な出来事が無かった…少しばかり、油断し過ぎていたな…』
セイヤ「他の使用人達には帰って頂きました。今この館に居る者は、アスワン様とレミリアお嬢様とフランお嬢様…そして私だけです」
ブラド『当時の私と同じ決断だな…その時には私も、使用人達には帰って貰ったよ』
セイヤ「他の使用人達が亡くなったら…きっとレミリアお嬢様もフランお嬢様も悲しみます。護る対象が多いと…色々と動きにくいですしね…」
ブラド『セイヤ君…勝手な願いなのだが…アスワンとレミリアとフランを…護ってくれ…』
セイヤ「私は最初からそのつもりですよ。杞憂で終われば良いのですが…」
ブラド『セイヤ君が感じ取った殺気だ。きっと杞憂などでは済まないだろう…だから、君も決して死ぬな…分かったか?』
セイヤ「承知致しました。私もまだ、死にたくはありませんからね」ふふ…
ブラド『館にある物は好きに使って構わん。侵入者は、全員纏めて容赦無く排除しろ…』
セイヤ「御意…」
ブラド『頼むぞ…紅魔館執事長、そして紅魔館の主代行…水奈月セイヤ…』
セイヤ「私はアスワン様も…レミリアお嬢様もフランお嬢様も…総てを護り抜きます」ピッ…
スッ…
セイヤ「さて…準備に取り掛かるとしましょうか…」スタスタ
〜1時間後〜
〜紅魔館(2階廊下)〜
セイヤ「…」スタスタ…
レミリア「やっと見つけたわ!セイヤが遅い所為で湯冷めしちゃったじゃない!」うー!
セイヤ「お部屋でお待ちになっていて下さいよ…私はまだシャワーを浴びていませんし…」
フラン「それよりセイヤ…何だか他の執事とかメイドが居ないんだけど…何か知らない?」
セイヤ「他の皆様は御帰りになられましたよ?というより帰って頂いたと言った方が正しいですね」
レミリア「どうして帰って貰ったのよ。セイヤの負担が増えるだけよね?」
セイヤ「折角一緒に寝るんですから…他の者に邪魔をされたくありません」
フラン「そ、そっか…///」モジモジ…
レミリア「そ、それじゃあ私達は先に部屋で待っているから…///なるべく早く来なさいよね…///」モジモジ…
セイヤ「畏まりました。ではまた、後程」スタスタ…
スタスタスタスタ…
レミリア「フラン…///今日は楽しい夜になりそうね…///」う〜…///う〜…///
フラン「うん…でも楽しい夜より…///激しい夜になってほしいね…///」ふにぁ〜…///
〜紅魔館(シャワールーム)〜
キュッキュ…シャァァァァァーー…
セイヤ「……俺は……レミリアとフランを…アスワンさんを…護り抜く事が…出来るのか…?」壁に片腕を付ける…
ザザ…!ザザザザ…!!
セイヤ「っ…余計な事は考えるな。何の為に俺は彼奴らの側に居るんだ……死ぬ覚悟も…殺す覚悟も…とっくの昔に済んでるだろ…水奈月セイヤ…」
ザザザザ…!!ザザザッ!!
セイヤ「邪魔だ…変な思考してんじゃねぇよ………殺させない…!誰を何人殺す事になろうが構わねぇ…!」グググッ!
ザザッ!!ザザザザッ!!!
セイヤ「邪魔だっつってんだろうがぁぁッ!!」ドゴォォッッ!!
パラパラ…
セイヤ「はぁっ…!はぁっ…!」ポタ…ポタ…ポタ…
グッ!
セイヤ「此の世は弱肉強食だ…強い者が生き…弱い者は死んでいく…無慈悲に…その運命を受け入れながら…弱者は…無様に死んでいく…」ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…
セイヤ「彼奴らが弱いとは思わない…だが、決して変える事が出来ない運命もある…なら、それを総て壊して…その不幸な運命を運ぶ奴等は…全員纏めて殺し尽くす…!!」ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…
セイヤ「もう俺は2度と!大切な物を失わない!見失わない!勝って奪って殺して…護り抜く!!」グググッ!!
〜紅魔館(レミリアの部屋前)〜
セイヤ「ふぅ……レミリアお嬢様。私です…」コンコン…
「はははは入って良いわよ…」
セイヤ「?…失礼します」ガチャッ…
スッ…
セイヤ「寒ッ!?レミリアお嬢様!この部屋一体何度ですか!?まるで真冬並みの寒さですよ!?」
レミリア「よよよよ良く来たわね…」ガクガクブルブル…
フラン「ややややっと来たよぉ〜…」ガクガクブルブル…
セイヤ「まさかエアコンをつけたのですか?確かに暑いですが…これはいくら何でも冷やし過ぎですよ……これ設定温度いくつですか?」
レミリア「最低の16℃よ…」ガクガクブルブル…
セイヤ「私も人の事は言えませんが…その様な薄着で設定温度を16℃にまで下げたら風邪を引いてしまいますよ…」はぁ…
フラン「寒いよぉ〜寒いよぉ〜…死んじゃうよぉ〜…」ガクガクブルブル…
セイヤ「ならエアコンを切るか、服を着るか何方か選んで下さい…」
レミリア「ならエアコンを切るわ…」ピッ…
セイヤ「それとこの掛け布団の量は何ですか?流石に多過ぎです」指差し…
掛け布団こんもり…
フラン「セイヤは掛け布団多目でいつも寝てるでしょ?それに部屋を寒くしておけば合法的にセイヤに抱き着けるしね!」私達って頭良い♪
セイヤ「合法的に抱き着くとは…何処ら辺が法規に適合しているのでしょうか…」
レミリア「そんな事よりセイヤ!私まだ蝙蝠さんとお話ししていないわよ!」うーー!
セイヤ「確かにそうですね。分かりました…今お呼び致しますね」スタスタスタスタ…
窓ガチャ…
セイヤ「…」パチチチチチチッ…!
バサバサッ!
蝙蝠「キーキー!」バサバサッ!
レミリア「蝙蝠さ〜ん❤︎」うーうー!
フラン『あ…初めて生で見たけど結構可愛いかも…』
セイヤ「何度もお呼び立てして申し訳御座いません。レミリアお嬢様がどうしても貴方にお会いしたいらしく…」指を出す…
蝙蝠「…」指にぶら下がる…
レミリア「セイヤセイヤ!蝙蝠さんはなんて言っているの?」ワクワク
セイヤ「私も貴方にお会い出来て光栄です。レミリアお嬢様…と申しております」ニコ
レミリア「私にも触らせてちょうだい!」うーうー!
セイヤ「構いませんか?蝙蝠さん」
蝙蝠「…」
セイヤ「構わないそうですよ。さ、どうぞ…レミリアお嬢様」スッ…
レミリア「う〜…///可愛いわね…///」ツンツン…
蝙蝠『おいおい旦那ぁ…あんたロリコンだと思っていたがマジなロリコンだったのか?』
セイヤ『失敬な…私はロリコンなどでは御座いません。確かにそういった同人誌を持っていた、というのは覆る事のない事実ですが…』
蝙蝠『それに彼処でジッと見てる金髪の嬢ちゃん…あの娘も旦那のアレか?姉妹纏めて落としたのか?節操無しだなぁ…』
セイヤ『貴方にだけは言われたくありません。何人奥さんが居ると思っているのですか…』
蝙蝠『さぁ〜?まぁその台詞を旦那から言われたくないな…』
セイヤ『埒が明きませんね…』
蝙蝠『ま、暫くの間この嬢ちゃんの相手をしてればいいんだろ?楽勝楽勝♪任せときな♪』
セイヤ『それでは頼みますね?一応通訳致しますので…変な事は言わないで下さい。言葉を考えるのも大変なので』
蝙蝠『OKOK♪』
セイヤ『それと…この事とは別件でお願いしたい事があるのですが…』
蝙蝠『旦那の考えてる事は大体分かる。この2人の嬢ちゃんを殺そうとしてる輩が居るんだろう?』
セイヤ『流石ですね…やはり殺し合いは避けられませんか…』
蝙蝠『安心しな…旦那が嬢ちゃん達の相手をしている間は俺のダチがこの館を見張っていてくれるからよ』
セイヤ『助かります…』
蝙蝠『命の恩人なんだから気にすんなって何度も言ってるだろ?……死んだら承知しねぇからな?』
セイヤ『私はまだ死ぬ訳にはいきません。お嬢様方が幸せになる瞬間を、この目で見届けるまでは…ね』
蝙蝠『ケッ…そうかよ』
フラン「ねぇねぇお姉様!私にも触らせてよ!」
レミリア「もう少しだけ待ってちょうだいフラン…///蝙蝠さん…///やっぱり可愛いわ…///」ナデナデ…
そろそろ就寝のお時間です…
レミリア「セイヤ、ありがとう…///まさか蝙蝠さんと本当に会話できるなんて…///思いもしなかったわ…///」
フラン「私も蝙蝠好きになっちゃった♪お姉様が好きになるのも納得だね!」
セイヤ「喜んで頂けたのならば幸いです。それではそろそろ就寝しましょうか」
フラン「えぇ〜…まだ23時じゃん…全然眠たくないよぉ〜…」
レミリア「それにセイヤ…貴方まさか寝る時まで執事服で寝るつもりなのかしら?」
セイヤ「これは就寝用の執事服ですから心配は無用ですよ。材質が少し違いますので…触ってみますか?」
レミリア「あら…本当だわ。少し生地が柔らかいわね…」さわさわ…
フラン「でも上着くらいは脱いで欲しいなぁ〜…///私達も薄着なんだし…///セイヤにもYシャツ1枚になって貰いたいよ…///」モジモジ…
セイヤ「分かりました。では上着だけ脱ぎますね…」バッ…
レミリア・フラン「「ぅ…///」」キュンっ❤︎
セイヤ「?…どうかなされましたか?」パサッ…
レミリア「な、何でもないわ…///『な、なんだか…///これからいけない事をする様な感じがしたわ…///』」ドキドキ…
フラン「そ、そうそう…///何でもないよ…///『このまま私達に寄って来て…///ネクタイ外して…///そ、その後は…///ふにぁ〜❤︎』」ドキドキ…
セイヤ「それでは…失礼します」ギシッ…
レミリア「せ、セイヤは真ん中よ…///私は左…///フランは右ね…?///」ドキドキ…
フラン「早く来てぇ〜…///」ドキドキ…
ギシッギシッ…
セイヤ「ふぅ…なんだか落ち着きませんね…」ネクタイ緩める…
レミリア「う…///うーー!///」ダキッ!
フラン「私も…///もう我慢出来ないよー!///」ダキッ!
セイヤ「ふふ…エアコンをつけて置いて正解だったのかも知れませんね…」Wなでなで…
レミリア「う〜❤︎う〜❤︎やっぱり、貴方が側に居ると安心するわ…///」擦り擦り❤︎
フラン「私も凄く安心するぅ〜❤︎セイヤ大好きぃ〜❤︎」擦り擦り❤︎
セイヤ「私も同じ気持ちですよ…レミリアお嬢様、フランお嬢様…」Wなでなで…
レミリア「ならこれからは浮気は絶対しないと約束しなさい…///そしたら私達の…///1番大事な物をセイヤにあげるわ…///」ギュゥッ…
セイヤ「う、浮気…ですか。ですが私達はまだ恋人関係ではありませんよね…?」
フラン「その気が無いのはセイヤだけじゃん…///私達は早くセイヤと恋人関係になりたいのにさぁ〜…///」ギュゥッ…
セイヤ「その…ずっと聞きたかったのですが…私の一体何処が好きなのですか?顔が整っている訳でも御座いませんし…比較的弱い人間ですし…」
レミリア「容姿は別に気にしてないわよ?私は貴方のその心に惹かれたのだから」擦り❤︎
フラン「そうそう❤︎それに私はセイヤの見た目、悪くないと思うけどね❤︎」身長高いしスタイル良いし❤︎髪長いけど…
セイヤ「は、はあ…『レミリアお嬢様もフランお嬢様も、男を見る目がありませんよね…』」あと咲夜さんと妖夢お嬢様…
レミリア「そんな詰まらない事を気にしている暇があるなら、少しは私達を満足させられる様に努めなさい…///」擦り擦り❤︎
セイヤ「そ、そう言われましても…」Wなでなで…
フラン「でもこれ以上の事望むのって…///なんだか贅沢かも…///もう十分幸せだし…///」擦り擦り❤︎
レミリア「う〜…フランの言う通りかも知れないわね…///咲夜達はこんな風にセイヤとイチャイチャする事は出来ないものね❤︎」私達姉妹の特権だもの!
セイヤ「レミリアお嬢様とフランお嬢様が甘えん坊なだけだと思うのですが…」どんな特権ですか…
フラン「でもセイヤが好みの女の子って甘えん坊な女の子なんでしょ?」擦り擦り❤︎
セイヤ「えっと…その…『前から気になっていたのですが…どうして私好みの女性の性格を知っているのでしょうか…』」
レミリア「そうなのよね?私達みたいに沢山甘えてくれる女性が好きなのよね?」擦り擦り❤︎
セイヤ「た、確かに否定出来ませんが…」
フラン「もぉ〜…ハッキリ言ってよぉ〜…」擦り擦り❤︎
セイヤ「私は…///甘えてくれる女性が…///その…///好きです…///『これが所謂羞恥プレイというものなのでしょうか…』」
レミリア「最初から正直にそう言えば良いのよ❤︎これで漸くセイヤ公認で甘える事が出来るわね❤︎」擦り擦り擦り擦り❤︎
フラン「やったぁ〜❤︎公認って最高の響きだよねぇ〜❤︎何しても許されるって事だもんねぇ〜❤︎」擦り擦り擦り擦り❤︎
セイヤ「は、ははは…」
レミリア「セイヤ…///その…///そろそろ…///布団の中に入りましょう…?///」モゾモゾ…
セイヤ「やっと就寝する気になって頂けたのですね?」ホッ…
フラン「違うよ!今日は3人で組んず解れつしながら朝を迎えるんだよ!」モゾモゾ…
セイヤ「夜更かしは美容の大敵ですよ?フランお嬢様…」
レミリア「貴方は何も分かっていないわね。美容よりも大事な事が目の前にあるのよ!御託を並べる暇があるなら、早く貴方もキチンと布団に入りなさい!」うー!
セイヤ「わ、分かりました…」モゾモゾ…
フラン「こうしてると…あの時の夜の事…思い出すね。セイヤ…」ギュゥッ…
セイヤ「そうですね。あの時とは…心境が変わってしまっていますが…」なでなで…
レミリア「あの時とはってどういう事よ…まさかもう既にフランには手を出していたのかしら?」う〜…
セイヤ「違いますよ……フランお嬢様が狂気に呑まれた日…その前夜の事です」
レミリア「……そう。そういう事なら仕方がないわね…どうせフランを安心させる為だったのでしょう?」ギュゥッ…
セイヤ「そうですね…」なでなで…
フラン「あの時…私、本当に怖かった…でも、セイヤが側に居てくれたから…安心できたんだよ?」ギュッ…!
セイヤ「…今だから言える事ですが…私はあの時、フランお嬢様から勇気を貰いました。必ず貴女を、取り戻すと…自分の力を疑わずに…立ち向かう為の勇気を…」なでなで…
レミリア「結局貴方が死んでしまったら意味が無いじゃない。弱いままでも良い…私は貴方に何も望まないわ。ただ側に居てくれれば…それで良いの…」ギュッ…!
セイヤ「ふふ…私はこれから先、死ぬつもりなどありませんよ?それに私は貴女に命令されました…永遠に側に居て貰うと…私は2度と、この命令には背きません。ですから今は…」
「夢の中で、お休み下さい。レミリアお嬢様、フランお嬢様…」パチチチチチチ…
レミリア「あら…なんだか…眠くなってきちゃったわ…」う〜… グシグシ…
フラン「私もぉ〜…今日は昼寝したから…いつもより起きてられると思ったのに…」グシグシ…
セイヤ「きっと疲れているのでしょう。御安心下さい…目が覚めればきっとまた、霊夢お嬢様方との楽しい日常が、レミリアお嬢様とフランお嬢様を待っていますよ」ニコ
レミリア「セイヤも…居なくちゃ駄目よ…?貴方は私達の…旦那様なんだから…」うつらうつら…
フラン「ずっと…ずっとずっと…ここで私達の事…見守っててね…?セイヤ…」うつらうつら…
セイヤ「……はい、ずっとずっと…レミリアお嬢様とフランお嬢様のお側で、見守っていますよ」Wなでなで…
レミリア「ふふ…本当に…幸せだわ…」うつらうつら…
フラン「えへへぇ〜…うん…幸せ幸せぇ〜…」うつらうつら…
セイヤ「…」スッ…
レミリア・フラン「「すぅ…すぅ…」」zzz
ギシッギシッ…ストッ…
バッッ…
セイヤ「…」キュッ…
「セイヤ…」
セイヤ「っ」ビクッ…
チラ…
レミリア「行ってらっしゃい…セイヤ…」むにゃむにゃ…
フラン「頑張ってねぇ〜❤︎私達の旦那様ぁ〜❤︎」むにゃむにゃ…
スタスタスタスタ…
セイヤ「………行ってきます。レミリアお嬢様、フランお嬢様…」ガチャッ…
パタン…
セイヤ「…」キィィィィィィィンッ!!
「セイヤ君…」
セイヤ「アスワン様…」クル…
アスワン「セイヤ君はまだ…自分を傷付けてレミリア達を護るつもりなんですか?」
セイヤ「自分を傷付けて…ですか。私は傷付くつもりも…況してや死ぬつもりも御座いませんよ?ですが万が一、怪我をしたり、命を落としたりという事になったとしても…私は後悔など致しません」
アスワン「…」
セイヤ「御安心下さいアスワン様。レミリアお嬢様の部屋に、微力ながら霊力の結界を張って置きました。並大抵の力では、この結界に傷を付ける事すら叶いません。ですので…私が戻るまでの間、レミリアお嬢様の部屋でお待ちになっていて下さい」ニコ
アスワン「分かりました。でも…どうしてセイヤ君はわざわざ闘うのですか?…逃げてしまえば楽なのに…」
セイヤ「確かに今、逃げてしまえば楽なのかも知れません。レミリアお嬢様もフランお嬢様も100%助かるでしょう。ですが、これから先の事を考えると…そうもいかないんですよ」
アスワン「確かに…そうかも知れませんけども…」
セイヤ「それに…愛する人が怯えながら暮らしている姿など…誰も見たくはありませんよね?」
アスワン「セイヤ君…」
セイヤ「危険な芽は摘んで置くに限ります。レミリアお嬢様とフランお嬢様が安心して暮らしていける環境を作る事こそが、私達使用人の使命であり、誇りであり、そして…私個人の感情である…愛している、という気持ちの表れなのです」ふふ…
アスワン「……気を付けて…そして、ありがとう御座います」ペコ
セイヤ「ふふ、私は好きでやっているだけですので、感謝をする必要などありませんよ?ではまた、後程…」スタスタスタスタ…
アスワン「あの人が言う様に…レミリアとフランを任せられる男性は…此の世にあの男性、たった一人だけみたいですね…」ふふ…
スタスタスタスタスタスタ…
バサバサッ!
セイヤ「御苦労様です。どうですか?侵入者の目的は分かりましたか?」スタスタ…
蝙蝠『やはりあの2人の嬢ちゃんを殺すつもりらしいな…それとスカーレット財閥の機密文書を探し出し盗む事。その過程で目撃者が居た場合には躊躇無く殺せ…だとよ?』バサバサッ!
セイヤ「そんな事だろうとは思っていましたが、人間相手に命のやり取り…ですか。気が進みませんね…」スタスタ…
蝙蝠『先ず嬢ちゃん達を殺す輩はエントランス…機密文書を探してる輩は1階西側の廊下…残り2人はこの館の屋上だ』バサバサッ!
セイヤ「では先ずは…その御二方を丁重にお出迎えすると致しましょう」ヒュッッッッッッッッッッ!!!!
〜10分後〜
〜紅魔館(2階廊下)〜
銀閣「くっ…」スタスタ
金閣「どうした銀閣…」スタスタ
銀閣「さっきから法隆と六波羅に応答を呼び掛けているのだが…全く応答せんのだ…」スタスタ
金閣「法隆はスカーレット財閥の令嬢を殺しに向ったのだろう?ならば無線を切っていても不思議ではあるまい…」スタスタ
銀閣「どうにも嫌な予感がする…潜入するのも容易、使用人達も見当たらない…一体この館はどうなっているのだ…」スタスタ
金閣「確かにな…スカーレット財閥の令嬢を確認しに行った時には、警備員や沢山の使用人達が居た…銀閣の言う様に…俺も些かながら嫌な予感がする…」スタスタ
ピタ…
金閣「?…どうした銀閣。いきなり立ち止まって…」ピタ…
銀閣「兄者…廊下の奥を見ろ…」指差す…
金閣「…灯りか…あれは蝋燭の火か?」目を凝らす…
コツ…コツ…コツ…コツ…
「無礼なお客人が居たものですね。貴方方の様な客人を、私は呼んだ憶えはありませんよ?」コツ…コツ…コツ…
金閣・銀閣「「…」」チャキッ!
「無礼な上に物騒なお客人達ですね。先に名乗って置きましょうか。私の名は水奈月セイヤ…僭越ながら、この紅魔館で執事長を務めさせて頂いている者です」ペコ
金閣「貴様が執事長…だと?」
セイヤ「はい。レミリアお嬢様とフランお嬢様にお仕えしている、極々普通の高校生ですよ」ふふ…
銀閣「その執事長が俺達に何の用だ…『高校生?何かの冗談だろ…こいつのこの目付き……人殺しのソレだ…』」グッ…
セイヤ「何の用?ふふふっ…可笑しな事を仰るお客人達だ。無論…貴方方を殺しに来たのですよ…殺し屋さん?」シャキンッ!!×6
金閣・銀閣「「っ!?」」
ヒュッッッ!!ヒュッッッ!!
ギギギギギギィィィィンッ!!
トストストストストストスッ!
セイヤ「ああ…床にナイフが突き刺さってしまいましたね。これでは咲夜さんに怒られてしまいます」シャキンッ!!×6 ダッッ!!
銀閣「こいつッ!本当に執事かッ!?今までこんな執事には出会わなかったぞッ!」ダッッ!
金閣「焦るなッ!相手は1人…俺達兄弟が組んで掛かれば殺す事など造作もないッ!」ダッッ!!
セイヤ「貴方方はあの2人のお客人よりも手練れの様ですね」ギィィンッ!
金閣「っ!?お前!法隆と六波羅と戦ったのか!?」ギギギギギギッ!!
セイヤ「法隆さんと六波羅さん…ですか。戦いましたよ?ですが所詮は、隠れて殺す事しか出来ない、取るに足らない臆病者…その様な者達を倒す事など、私には容易な事です」バッッッ!!
銀閣「貴様ッ!!殺してやるッ!悪く思うなよなッ!!」ビヒュッッッ!!
セイヤ「此方こそ…」ヒュッッッッッッッッッッッッ!!!!
ザクザクザクザクザクザクッッ!!
銀閣「ぐあぁっ!?」ドザァァァァー!!
ストッ…
セイヤ「悪く思わないで下さいね?」ナイフクルンクルン…
金閣「銀閣ッ!?おのれぇぇっ!!」ヒュッ!
ギィィンッ!
セイヤ「感情的になるとは…殺し屋の癖に人間味がある方ですね…反吐が出ます」グッッッッッ!!
金閣「ぐぅっ!!」グラッ…
銀閣「舐めるなッ!!」ヒュッッ!!
キィンッ!!
トスッ…!
セイヤ「これは驚きました。貴方方は複数の武器を扱う事が出来る様ですね…」チャキッ…
銀閣「くっ…」ヒュンヒュン!
金閣「ここまでの手練れ…普通の使用人とはわけが違うな…」チャキッ!
セイヤ「今は人目を気にする必要がありませんからね……加減無しで…」ヒュッッッッッッッッッッッ!!!!
金閣・銀閣「「っ!!!?」」バッッッッ!!
ビシュッッッッッ!!
セイヤ「殺してやるよ…」ヒュンヒュンチャキッ…!!
ザザァァァーーーー…!!
セイヤ「おっと私とした事が、下品な言葉遣いを…この様な言葉遣いをした所を咲夜さんに見付かれば、叱られてしまいますね」ふふ…
銀閣「兄者!此処では狭すぎる!1度外に出て広い場所で戦闘を行う方のが良かろう!」
金閣「法隆だけで無く六波羅までやられたとなると…不本意ではあるが本気を出さざるを得ないという訳だな…」
ダッッ!!
セイヤ「ふぅ……ここ迄は計算通りですね…」
『セイヤ…ドウスル?最初カラ私ノ力…使ウ?』
セイヤ「忌狂様は暫くの間待機していて下さい。先ずは私の力でやらなければ…意味がありませんから」スタスタ…
忌狂『アノ銀閣トカ言ウ人ハトモカク…金閣ッテ人ノ実力…セイヤヨリ上ダヨ?ソレデモソノ状態デヤルノ?』
セイヤ「これは私の戦いです。私の命が危険に晒された時には……忌狂様…どうか貴女の力、私にお貸し下さい」スタスタ…
忌狂『セイヤナラソウ言ウト思ッテタヨ。ソノ時ハ禁忌ノ力…貸シテアゲル…』
セイヤ「ありがとう御座います。では、切り裂き、基斬り裂き掃除へと参りましょうか」ヒュッッッッッッッッッ!!!!
〜紅魔館(庭園)〜
ストッ…!
金閣・銀閣「「っ!?」」ザザァーーッ!
セイヤ「鬼ごっこは終わりです。さぁ、続きを始めると致しましょうか」
銀閣「へっ…俺達兄弟の得意な場所におびき出されたとも知らずに、呑気な奴だな…」ブォンッ!
セイヤ「貴方方は二つ、大きな勘違いをされている様なのでお教えしますが…私の得意とする武器は…ナイフでは御座いませんよ?」スタスタ…
金閣「っ…何だと?」
セイヤ「先ずこれが一つ……そしてもう一つは…」スッ…チャキ…
ブォンッ!!
セイヤ「この広い場所こそが…私が最も戦い易い環境…という訳です」チャキッッ!!!!
金閣「誘導されてたという訳か…花壇に刀を隠すとは…とんだ執事が居たものだな…」
セイヤ「ふふ…この紅魔館には秘密が沢山あります。大図書館で本を読み耽る図書館の主。そのお読みになった本をせっせと片付ける苦労人。ありとあらゆる館の業務をこなし、完全で瀟洒な従者を目指すメイド長。そして…幼き体に確かな信念を持つ姉妹。私はその方達と…その周りに居られるお嬢様方を御守りする為、今此処に、こうして立っているのです」
銀閣「護る為に…か」
セイヤ「さ、無駄話はここ迄と致しましょう…此処からは血で血を洗う…殺し合いの始まりです」月に刀を掲げる…
金閣・銀閣「「…」」剣と槍を構える…
セイヤ「こんなにも月が白いんです。貴方方の血で…紅く染めさせて下さい」ニコ
〜博麗神社(居間)〜
「霊夢ー!お風呂沸いたから入っちゃいなさーい!」
霊夢「分かってるわよ!今良い所なんだから邪魔しないで!」ピコピコ…
ヒョコッ…
霊菜「あら…それじゃあ霊夢の為に買ってきた大福…私が食べちゃいましょ〜っと」
霊夢「〜っ!!分かったわよ!入るわよ!入れば良いんでしょ!?」スクッ!
霊菜「うふふ…最初からそうしていれば良いのよ〜♪」スッ…
〜お風呂場〜
ちゃぷっ…
霊夢「ふぅ〜♪生き返るわぁ〜♪」ちゃぷちゃぷ…
ちゃぽん…
霊夢「……今頃セイヤは…何やってんのかしら……また、レミリアとフランの我儘に付き合ってるのかしらね〜…」じゃぶじゃぶ…
霊夢「私も…もっと我儘になった方が…良いのかな……今更甘えるのが恥ずかしくて…セイヤには暴力ばっかり振るっちゃうし…」ちゃぷ…
霊夢「レミリアやフランみたいに素直に行動出来れば…どれだけ良いか。魔理沙だって…本当は悔しいって思ってる筈なのに…」ちゃぽ…
霊夢「っ!!駄目駄目弱気になっちゃ!私は博麗の巫女!博麗霊夢よ!弱気になっててどうすんのよ!!」ザバァッ!
「霊夢ー!少し五月蝿いわよー!」
霊夢「うっさいわね!今気合い入れ直してんのよ!邪魔しないで!!」
「あ…ごめんなさい…」霊夢怖いわ…
〜博麗神社(霊夢の部屋)〜
ボフッ…
霊夢「明日はまた…セイヤに会えるのよね…」布団に顔を埋める…
霊夢「ずっと見てた。幼少の頃から…ずっと……なのに中学の時に離れ離れになって…高校でやっと一緒になれたと思ったらタラシ男になってて…ホント…最低最悪の幼馴染だわ…あの馬鹿」ゴロン…
写真立て「…」
霊夢『執事服を着たセイヤにお姫様抱っこ…///かぁ〜…///またして貰いたいわね…///』ポケェ〜…
写真立て「…」ピシッ…
霊夢「っ!?えっ!?何よ突然!?」ガバッ!
タッタッタッ…ヒョイッ…
霊夢「何で急にヒビなんて入るのよ〜…折角お気に入りの写真立てに入れて飾ってあったのに〜…」はぁ〜…
コトッ…
霊夢「今度買い直しましょ…」クル…スタスタスタスタ…
ピタ……クル…
霊夢「セイヤ……もう無茶な事…するんじゃないわよ…」
〜紅魔館(庭園)〜
セイヤ「はぁぁぁっ!!」ギィィンッ!!
金閣『こちらは2人なのにも関わらず…何故こんなにも梃子摺る…この様な年端もいかぬ若造如きに…』ギィィンッッ!!
銀閣『チッ…やりやがるな、こいつ…俺と兄者が組んだ状態で此処まで梃子摺った相手は初めてだ…』ビヒュッッッ!!
キィンッッッ!!
セイヤ「2人掛かりでこの程度ですかッ!?拍子抜けも良い所ですねッ!!」スチャッ…!!
銀閣「甘く見るなよ…小僧ッ!!」ドヒュッッッ!!
ギギギギギギーーーーーッッ!!ガギィンッ!!
銀閣『刀の峰で去なして弾いたッ!?この突きに対応できるのかッ!!』ブォンブォンブォンッ!ビシュッッッ!!
セイヤ「私の望む…理想とする世界に…貴方方の様な人間は不要です…即刻立ち去るか…死んで下さい…」ビヒュッッッ!!
ギィィンッッッ!!!
金閣「貴様の理想とする世界ッ!!それが偽善に満ちた世界だとしてもかッ!!」ヒュッッッッッ!!
バギィンッッ!!
セイヤ「……偽善?…聞き捨てなりませんね。上辺だけで…私が理想を語っていると、貴方はそう仰るのですか?」ポイッ…
カラン…
金閣「そうだ。貴様は言ったな…お嬢様方を護る為だと…お前はそのお嬢様方とやらを何故護る…」
セイヤ「決まっているでしょう…私が此の世で、最も愛する人達だからです…」
金閣「愛する人達だから…か。複数の人間を幸せにする事など……不可能だ…」
セイヤ「不可能…ですか。確かにそうかも知れませんね…ですが貴方に、私の理想を否定される謂れはありません…」
金閣「貴様の様な人間を…世の中では偽善者と呼ぶ 。誰もが幸福に?誰もが笑顔な世界?そんなもの…所詮は空想だ…」
セイヤ「私は決めたんですよ。喩え私の歩んだ道にある結末が…破滅であったとしても…お嬢様方を護る…そう決めたんです」
銀閣「本当に執事なのかと疑問に思っていたが…何だよ、唯の理想主義者か…」
セイヤ「ならば私の理想と貴方方の力…その何方が勝つか見ものですね…」
銀閣「チッ…」ダッッッ!!
タタタタタタタタタタッ!パシッ…
セイヤ「武器は幾らでも御座いますよ。宜しければ朝まで踊り明かしませんか?」ビヒュッッッ!!
銀閣「その無駄口!二度と叩けねぇ様にしてやるッ!!」ドヒュッッッ!!
ギィィンッ!!キィンッ!ガギィン!!
セイヤ「…」パチン…
銀閣「刀を納めたな…馬鹿が!死に晒せッ!!」ドビシュッッッッッッ!!!!
ヒュッッッッッッッッッッッ!!!!
銀閣「また消えたッ!?」
金閣「銀閣ッ!上だッ!!」ダッッッ!!
銀閣「何ッ!?」バッ!
「気づくのが遅れましたね…秘剣…」スチャッ…
銀閣「糞ッ!!」ブォン!ドヒュッッッ!!!!
バギィィィィィンッッ!!
銀閣「俺の…槍が…」バラバラ…
セイヤ「【明鏡止水】…」パチン…
ズバァッッ!!…ブシュゥゥーーーーッ!!
銀閣「ごはッ…」グラァッ…
ドサッ…
秘剣・明鏡止水
邪念がなく、澄み切って落ち着いた心。自らを戒め…厳しく律し…そして、自分の想いをも偽る剣技。
金閣「銀閣ッ!?っ!!貴様ぁぁぁぁッ!!」ビシュッッ!!
セイヤ「本当に人間味のある方だ。殺される覚悟もない者が、殺しなどやらないで頂きたいものです…」バッッッ!!
ストッ…
金閣「っ……貴様の言う通りだ。人を殺すのならば…殺される覚悟も持ち合わせていなければならなかったな…」スチャ…
セイヤ「もしもお嬢様方が…傷付く運命を背負っているのだとしたら…それは私が代わりに引き受けましょう。喩えこの身が壊れたとしても…喩えこの心が砕けたとしても…何度でも立ち上がり…何度でも立ち向かいましょう。その運命に…」
金閣「詭弁、傲慢、そして偽善…貴様は人間味の欠片も無い男だな…」
セイヤ「詭弁であろうと傲慢であろうと…そしてこれが偽善であったとしても…お嬢様方の笑顔の為ならば…私は、総てを犠牲にしましょう……自らの幸せも、自らの未来も、自らの命をも代償に…悲痛な運命を、一片も残す事無く破壊致しましょう…!!」ダッッ!!
金閣「くっ!」シャキンッ!!
セイヤ「お嬢様方の理想は私の理想ッ!お嬢様方の夢は私の夢ッ!!お嬢様方の幸せはッ!私の幸せッ!!!」ギンッ!ギンッッ!
ギィィィィンッッ!!
金閣「ならばッ!その理想と夢を抱いたまま!死んで行けッ!!」ギギギギッッ!!
セイヤ「貴方の命令など!私は聞きません!私が従うのは…お嬢様方だけです!!」バッッッ!シャキシャキンッッ!!
ヒュッヒュッ!!
金閣「畜生如きが!図に乗るなぁぁぁぁぁっ!!」ギンッギンッッ!!ダッッッ!!
セイヤ「うぉぁぁぁぁぁっ!!」ダッッッ!!
ギンッギィィンッ!シャキンッ!キィィンッ!!
セイヤ「貴方方2人が理想とする世界があるとして!それが間違った理想だとしても!私はその理想を否定したりは致しません!人の理想を!否定する権利など!初めから無いからですッ!!」ギンッ!ギンッッッ!
金閣「黙れ黙れ黙れぇぇぇっ!!畜生如きがこの俺に意見だと!?ふざけるなぁぁぁぁっ!!」ガキィィンッ!キィンッ!
セイヤ「私は私の愛する人の為に戦います!喩えそれが偽善であったしても!喩え夢幻であったとしても!私は私の愛する人達と!未来を紡いで行きます!!この薄汚れた手でも!お嬢様方は私に手を差し伸べ!そして触れてくれる!!だから!貴方方には此処で!死んで頂きます!!」ギィィンッ!!ガキィィンッ!ガィィンッ!!
金閣「愛する人だと!?未来を紡いで行くだと!?触れてくれるだと!?俺達に!死んで頂きますだとぉぉぉぉおおおおッ!?」ギィィンッ!ガィィィィンッ!!ガキィィィィィィンッ!!
セイヤ「くっ!!」ガキィィンッ!!ギギギギギギッッ!!
金閣「恵まれたお前に俺達の苦しみが分かるかッ!?今日を生き抜く事すらも困難で!明日を迎える事が出来るかという不安を抱えながら日々を生きる!その気持ちが…お前に…分かるのかぁぁぁっ!?」グンッッッッ!!
セイヤ「なっ!?」グラァッ!!
金閣「うおらぁっっ!!」ズバァッッ!!
セイヤ「ぐほァッ!?」ブシュッッ!
グッッ!
セイヤ「っ!!うぉぁぁぁぁっ!!」ズバァッッ!!
金閣「ぐぉっ!?『こいつ…!斬られる事を躊躇しないのか…!?』」ズバァッッ!!
セイヤ「ぐぅっ!!」ブシュッ!
金閣「死ね!!畜生がぁぁぁっ!!」ズバァッッッッッ!!
セイヤ「ごほォァッ…」ブシュゥゥッッ!!
グッッッッ!!
セイヤ「鬼哭…!啾々ッ!!」ビシュッッッッッッッッッ!!!!
バキィィンッッッ!!
金閣「何ッ!?俺の剣がッ!?くっ…」スッ!
セイヤ「遅いッ!!」ズバァッッ!!
金閣「っ!?畜生如きに…負けられるかぁぁぁっ!!」ジャキンッッ!!
セイヤ「振り翳される刃は!総て等しく砕き落とすッ!」バキィィンッッッ!!
金閣「っ!!」ジャキンッッ!!
セイヤ「不幸な運命を運ばんとする刃は!総て等しく叩き斬るッ!」バキィィンッッッ!!
金閣「調子に乗るなよ…畜生風情が…俺の最後の武器を…お前に食らわせてやろう!!」ジャキンッッッッッッ!!!!
セイヤ「そして…」スチャッ…
金閣「魔剣…金銀花!!」グッッッッッ!!
セイヤ「レミリアお嬢様を…フランお嬢様を傷付けんとする者は…」グッッッッッ!!
金閣「死に晒せ!!下郎畜生ぉぉぉぉッッッッ!!」ビシュッッッッッッッッッ!!!!
セイヤ「総て等しく…斬り伏せるッ!!」バキィィンッッッッッッッ!!!!
金閣「何…だと…?」グラァッッ…
ヒュッッッッッ!!
ドシュッッッッ!!
グラッ…
セイヤ「っ………おや…?ふふ…私とした事が…気を……抜いてしまった…様です…ね…」ビチャビチャビチャッ…
銀閣「ふぅっ…!ふぅっ…!」プルプル…
金閣「っ!!うおぉぉぉぉッッ!!」バチュッッッ!!
ヒューーーーン……ドチャっ…
セイヤ「……これはいけない…左腕を…吹き飛ばされて…しまいましたね。これでは…レミリアお嬢様の…為に…紅茶をお淹れする事が…叶わなくなって…しまいます…」ブシュッ…ボタボタボタボタァァ…
ドスドスドスドスゥゥッ!!
金閣「……いい加減くたばれッ…俺達は明日を生きるッ…こんな所でお前にッ……お前の様な半端な下郎に!負ける訳にはいかねぇんだ!!」グチッ…グチャッ!グググッ!
セイヤ「ごぼおァ……ふふ…半端な…下郎……その通りですね……愛する人1人護る事が出来ずに…何が理想でしょうか…何が夢でしょうか…何が…幸せでしょうか…ね…」げぼォァッ…ビチャビチャッ…
金閣「貴様…本当に人間か…?普通ならとっくに死んでる筈だ…」ギチギチッ…!グチャグチッ…!
セイヤ「ふふ…私はとっくに…人間では…無いのかも知れません…ね……この身はとうの昔に朽ち果て…心は錆び付き…このお嬢様方を…愛しているという想いすらも…歪で…邪で…決して許される事の無い…禁じられた想い…なのかも…知れません…ね…ぼほぉぁっ!」ビチャビチャビチャッッ…
金閣「…」グググッ!!
セイヤ「ぐッ!!…だから力を求めた…お嬢様方の側に居たいが為に…不安を拭う為に…力を欲した…他には何も要らない…何も望まない…唯…お嬢様方の側に居られれば…私は…それで良かった…」ゲホッ…ゴホッ…ビチャビチャ…
金閣「畜生の散り際の一言になどに興味は無い……案ずるな…そのレミリアお嬢様とやらも…直ぐに同じ場所へ連れて行ってやろう…」ジャキンッ!
セイヤ「私はお嬢様方と…同じ場所になど…行けませんよ…決して…ね…」ボタボタボタボタボタボタ…
金閣「ならば!一人寂しくあの世へ逝けッ!!」グアッッ!!
セイヤ「何故ならば私は……醜い悪魔なのですから…」目を閉じる…
『アハッ♪ヤット私ノ出番ダネ♪セイヤ♪』
バキィィンッッッ!!
金閣「何ッ!?ぐおぁっ!?」バチィィンッ!!!!
ズザァァァァァァーーーーーーー!!
銀閣「兄者ッ!…くっ…傷口が…」ドクドクドクドク…
金閣「心配するな銀閣…吹き飛ばされただけだ…『しかし一体何が起きた…振り翳した筈の剣が…一瞬にして弾け…消し飛んだ…』」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!
「……人間相手に…この姿になるのは初めてですね。冥土の土産に…見せて差し上げましょう。紅い魔の力を…運命と破壊を司る…禁忌の力を……忌狂様…感覚共鳴率を10%にまで引き上げて下さい…」
忌狂『アイサ了解!存分ニ使ッチャッテヨ♪』
グググッ…!!バサァァッ!!×2
「…」ギロッ…
金閣「何だ…これは…黒い…翼…?それに…瞳の色が…紅黒い…なんて禍々しい瞳なんだ…」
「お待たせ致しました。さぁ…貴方方の最後の運命…私が見せて差し上げましょう…」スッ…
銀閣「あ、兄者…逃げろ…」ピクピク…
金閣「……阿保抜かせ…銀閣を見捨てて逃げるくらいなら…俺は此処で死ぬ…」
「兄弟愛…良いものですね。これでは私が悪役じゃないですか…」
金閣「るせぇっ!死に晒せ下郎畜生!!」ヒュッッヒュッッヒュッッ!!
ザクザクザクッッ!!
金閣「っ」ビクッ…
「……痛いですね。ナイフが刺さる事は慣れていますが…痛みは感じるんですよ?」ズボッ!ブシュッ…
金閣「……はは…此処が何故…紅魔館という名なのか…その所以が…今漸く分かった…」
「レミリアお嬢様…やはり私は、お嬢様方を照らせる様な…美しい月ではありませんでした……私の心は黒く染まり…決して、何色にも塗り替える事など出来はしない……私は永遠に黒い月…黒に染まり…黒く穢れ…黒で在り続ける…それが私の…【運命】です…」
金閣「化け物め…」
「そうですね。私は化け物…本来お嬢様方の側に居る事など…あってはならない…故に…私は何者にも染まらない…黒く穢れた…深淵の月…」グチッグチョッグチャッヌチュッ!!
銀閣「左腕が…再生した…だと…」ピクピク…
「忌狂・辻褄合わせ【Coherence alignment】…」グッグッ…
金閣「畜生…畜生…畜生畜生畜生畜生ぉぉぉぉぉっ!!」ダッッッ!!
ジャララララララララララララララララッ!!
金閣「鎖だとッ!?くッ!!」ダッ!!
「この運命から逃れる事など…出来はしない。運命は自分の手で切り開く…その様な道理、喩え神が許したとしても…私が許しません。忌狂・運命の鎖【Chain of fate】…」ドヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッッッッ!!!!
ドスドスドスドスドスドスドスドスッッッッ!!
金閣「ぐおァァァァッ!?」ビチャビチャビチャビチャッ…!
「出来る事ならば…この力を使いたくは無かった…」スタスタ…
銀閣『な、なんだあの姿は…なんだあの鎖は…なんだ…この…圧倒的な力は…』ブルブル…
「こうなってしまったら力の差は歴然です。貴方方に最後の好機を与えましょう。大人しくこの紅魔館から立ち去るか…此処で死ぬか…何方か好きな方をお選び下さい」スタスタ…
金閣「お、俺は…最後まで…諦めねぇ…」ジャラッ…
「貴方は強い方ですね。私なんかよりもずっと……貴方の方が、お嬢様方の側に居るに相応しい人間なのかも知れませんね…私の様な薄汚れた人間なんかよりも…ね…」ピタ…
金閣「ケッ…俺はそんな立ち位置…望まねぇよ…」ジャラァッ…
「私は譲るつもりなど端からありません。この場所を脅かす者は…お嬢様方を傷付ける者は…例に漏れず、排除致します」ズオッ!!
金閣「なら…一思いに殺せ…」目を閉じる…
「……畏まりました。その散り際の一言、確とこの胸に刻み込みましたよ。忌狂・最後の運命 【Last Fate 】」ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!
銀閣「兄者ぁっ!!」闇に呑み込まれる…
グチャッ!ブチュッ!グチッ!ドチュッ!グチョッ!ブチブチブチィッ!!ゴチュッ!ドシュッッッ!!
……………………………………………………
〜紅魔館(庭園)〜
セイヤ「ふぅ…漸く片付きました。結構時間が掛かるものですね…後始末というものは…」
ゴトッ…
セイヤ「………レミリアお嬢様…フランお嬢様……私…勝ちましたよ……これでまた、いつも通りの…平和な日常を過ごす事が出来ます…」月を見上げる…
ポタッ…ポタポタッ…
セイヤ「この事実を…お嬢様方が知る事は…無いのかも知れません…ですが…一言…たった一言だけで良いですから…いつもの様に…お声を…お掛けて下さい…」ポロポロ…
ガクン…
セイヤ「他には何も要らなかった…他には何も望まない…そう思った筈だった…お嬢様方の側に居られれば…私はそれで良いと思っていた……その筈だったのに…」ポロポロ、
グッ!
セイヤ「心が乾く…満たされない…どんなに圧倒的な力を手に入れても……心は…私の心は、決して満たされる事はない……何故…何故私はこんなにも…お嬢様方を求めてしまうのでしょう…卑しく、下賎で、矮小な私は…本来お嬢様方の側に居る事すらも、烏滸がましい事だというのに…」ボロボロ…
ドンッ!!
セイヤ「ぐぅっ!うぅっ……うおァァァァァァァァッッッ!!!!」
………………………………………………
…………………………………………
……………………………………
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
…
〜紅魔館(レミリアの部屋)〜
レミリア「っ」ガバッ!
チッ…チッ…チッ…チッ…
レミリア「ゆ、夢…?嫌な夢、見ちゃったわね…」汗拭い…
「嫌な夢とは…一体どの様な夢を御覧になったのですか?レミリアお嬢様」
レミリア「……セイヤ」
セイヤ「おはよう御座います。レミリアお嬢様…」ニコ… 本閉じる…
レミリア「セイヤ…貴方いつの間に布団から出たのよ…」
セイヤ「申し訳御座いませんレミリアお嬢様…他の使用人達を帰してしまった為、朝食を作る者が居ない事に今更ながら気付いた次第で…代わりに私が作っていた…という訳です」
レミリア「…」ポロポロ…
セイヤ「っ!?ど、どうかなされましたか!?何か私に至らぬ点が!?申し訳御座いませんでしたレミリアお嬢様!どうか御許し下さい!」ワタワタ!
レミリア「どうして…どうしてそんな悲しい顔で…嘘を吐くのよ…」ポロポロ…
セイヤ「っ…私は嘘など吐いていませんよ?どうかこれで涙をお拭き下さい…」ハンカチ差し出す…
パシンッ!
レミリア「嘘よっ…!貴方はいつもそう…!私達に隠し事ばかりして…!本音を曝け出してくれた事なんて…!数える程度しかないじゃない…!」ポロポロ…
セイヤ「…」
レミリア「答えなさいセイヤ…どうしてそんな悲しい顔をするの…?どうして私達に…隠し事をするのよ…愛おしいとか言った癖に…愛してるとか言った癖に…どうして…」ポロポロ…
セイヤ「私は…レミリアお嬢様に嘘など…吐いていません。本当です…信じて下さい…」
レミリア「……なら…私の側に来なさい…」ポロポロ…
セイヤ「畏まりました…」スクッ…スタスタ…
レミリア「…座りなさい」グシグシ…
ストッ…
セイヤ「座りました。レミリアお嬢様…このあと私はどうすればんっ!?」
レミリア「ちゅっ…んっ…ちゅるっ…」グググッ…
セイヤ「っ」ビクッ…
レミリア「れろ…んちゅっ…ちゅる…」グググッ…
グッ!
セイヤ「お止め下さいレミリアお嬢様…お戯れが過ぎます…」はぁ…はぁ…
レミリア「なら全力で私を拒みなさい…私は貴方が拒絶するまで…止めるつもりは無いわ…」スッ…
チュッ…
レミリア「……どうしたのよ。拒まないの?…なら、遠慮無く続けさせて貰うわよ?」スッ…
レミリア「ちゅ…んっ…ちゅっ…れろぉ…んぁっ…」んちゅっ…
ドッッ!
レミリア「きゃっ!」ドサッ…
ギシッ…
セイヤ「……レミリアお嬢様…何故…私にキスをなさったのですか…?」覆い被さる…
レミリア「……貴方が……貴方が何かを求めている様な…そんな気がしたからよ…」抱き締める…
セイヤ「……私は…自分が分からなくなってしまいました。何が正しくて…何が間違った事なのか。私は一体何を求めて、動いているのか…それすらも分からなくなってしまいました。この、私の抱く想いが、一体何を求めているのかが……曖昧なんです…」抱き締め返す…
レミリア「なら、私が貴方を導いてあげるわ…喩えそれが許されざる道なのだとしても…私が貴方と共に歩いてあげる。言ったでしょう?喩え貴方が欠けたとしても…私がその欠けた部分を、埋めてあげるって…」ギュゥッ!
セイヤ「レミリア……お嬢様…」ギュゥッ!
レミリア「んっ…///せ、セイヤ…///抱き締め返してくれるのは嬉しいのだけれど…///もう少しだけ…///優しく抱き締めてちょうだい…///」ビクンッ…
セイヤ「も、申し訳御座いませんレミリアお嬢様!」バッ!
レミリア「何も退く事無いじゃない……命令よセイヤ…///私を…///抱き締めなさい…///」両手広げる…
セイヤ「っ……畏まりました…レミリアお嬢様…」スッ…
ギュゥッ…!
レミリア「せ、セイヤ…///私…///もう1度貴方と…///キスがしたいわ…///」ギュゥッ…
セイヤ「私もです…レミリアお嬢様。もっと貴女と…深く繋がりたい…」スッ…
チュッ…
レミリア「んっ///」ピクンッ…
セイヤ「ちゅっ…ちゅぅっ…れろ…ちゅ…」
レミリア「んちゅっ…///ちゅぱ…///ちゅるる…///れろ…///『セイヤからのディープキス…///凄く嬉しいわ…///』」トロ〜ン…
セイヤ 「ぷは……ふふ…今のレミリアお嬢様…とても可愛らしい表情をしていますよ?」微笑み…
レミリア「う〜…///」モジモジ…
「へぇ〜…で〜…?その後はどうしちゃうのかなぁ〜…セイヤにお姉様ぁ〜…」
レミリア「ふ、フラン!?///あ、貴女一体いつから起きていたの!?///」ビクゥッ!
フラン「嘘よっ…!貴方はいつもそう…!辺りから?」ジトー…
レミリア「大事な所全部じゃない!///どうして起きてるのに声を掛けてくれないのよ!///」
フラン「最初は夢かな〜って思ってたんだけど…段々意識がハッキリしてきて…気が付いたら取り返しが付かなく…というか入り込む余地が全くと言っていい程無かった…という訳だよ…」ズーン↓
セイヤ「フランお嬢様…おはよう御座います」ニコ
フラン「おはよぉ〜❤︎……じゃないよ!どうしてお姉様とキスしたの!?それもディープな方を!しかもセイヤから!」ズルいよ!
セイヤ「…」スッ…
フラン「大体セイヤは鈍感だし!女の子の気持ち汲み取れないし!タラシだし!節操無しだし!鈍感だし鈍感だし鈍感だs「フランお嬢様、失礼します…」んっ…///」ビクンッ…
レミリア「えぇっ!?///」
セイヤ「………申し訳御座いません。余りに可愛らしい反応でしたので…つい…」ニコ
フラン「ふにゃぁ〜❤︎も、もっとぉ〜❤︎セイヤぁ〜❤︎もっときしゅしてぇ〜❤︎」トロ〜ン…
セイヤ「フランお嬢様の…命ずるままに…」スッ…
チュッ…
セイヤ「ちゅっ…ちゅる…」
フラン「ふぁっ…///んんっ…///んちゅぅ…///」ギュウッ!!
セイヤ『必死にしがみ付いて来て…可愛らしいですね…』ちゅ…
レミリア「はわわわわわ…///『ふ、フランが…///セイヤとキスしてるわ…///それも深い方を…///これは夢…?///幻…?///』」
フラン「ぷはっ……ねぇセイヤ…私とキスするの…ヤダ…?」ウルウル…
セイヤ「私からキスをしたのに…嫌なわけが御座いません……どうしてそう思われたのですか?」
フラン「だって…悲しい顔してるもん……嫌なら…無理にしなくてもいいよ…?」ウルウル…
セイヤ「っ……そんなに私は…悲しい顔をしていますか…?」
レミリア「してるから困っているのよ………私はもう…何も聞かないわ。その代わり…貴方が安心するまで、ずっと側に居てあげる…」ギュッ…
フラン「なら一緒に2度寝しよ❤︎私まだまだ寝足りないから❤︎」まだ朝の5時だしね❤︎
セイヤ「で、ですが私には朝食の準備が…」
レミリア「へぇ…私達よりも、貴方は朝食の準備を優先させるのね…」ジトー…
フラン「そっかぁ〜…ディープキスまでしておいて放ったらかしにするんだぁ〜…へぇ〜…」ジトー…
セイヤ「わ、分かりました。私で宜しければ2度寝にお付き合いしますよ…レミリアお嬢様、フランお嬢様…」はぁ…
フラン「やった❤︎なら早く早くぅ〜❤︎」グイッ!
セイヤ「なっ!?」ボフッ!
フラン「えへへ〜❤︎やっぱりセイヤに抱き着くのは止められないね❤︎抱き締め返してくれてもいいよ?///」ギュゥッ!
ギュッ…
フラン「んっ…///も〜…///いつもこうしてくれれば良いのに〜…///」擦り擦り❤︎
セイヤ「こんな事が咲夜さん達にバレたらと思うと…背筋が凍り付く様な感じが致しますね…」はは…
ギシッ…
レミリア「でも今ならバレないわよ?///だから私達姉妹と、思う存分イチャイチャしましょう?///」ギュゥッ!
セイヤ「姉妹揃って…ですか。それはそれは…大変嬉しい事ですね…」誰かしらに殺されてしまう様な気がしてならないのですが…
フラン「今は嫌な事は全て忘れて…一緒に寝よ?セイヤ❤︎」頰にチュッ❤︎
セイヤ「っ……嫌な事は…全て忘れて……ですか…?」頭なでなで…
フラン「ふにぁ〜❤︎そうそぉ〜❤︎嫌な事だけ全部忘れて、0になっちゃえばいいんだよぉ〜❤︎」なでなで最高だよぉ〜❤︎
レミリア「そうね…嫌な事なんか、私達姉妹が忘れさせてあげるわ。だから…ゆっくり休みなさい。セイヤ…」頰にチュッ❤︎
セイヤ「……ふふ…では、お言葉に甘えさせて頂きます」目を閉じる…
レミリア「あ…ちょっと待ちなさい。最後に一言だけ言わせてちょうだい」チラ…
フラン「っ…そうそう!寝る前に一言だけ!」
セイヤ「は、はぁ…何でしょうか。レミリアお嬢様、フランお嬢様…」うつらうつら…
レミリア・フラン「「一生…死ぬまで私達に仕え(てね!)なさい!セイヤ❤︎」」ニコッ☆
セイヤ「っ…ふふ、勿論です。私の命が尽きるであろうその日まで…永遠に仕えさせて頂きますよ…」ニコ
フラン「やっぱり私…///セイヤの事大好き…///愛してるよ…///」ギュゥッ!!
セイヤ「私も…です……よ……すぅ…すぅ…」zzz
フラン「えー!?もう寝ちゃうのー!?まだまだこれからなのにー!」そんなー!
レミリア「フラン…今はセイヤを寝かせてあげましょう?昨日から働き詰めで、きっと疲れているのよ…」ゴロン…
フラン「何だか今のお姉様の発言…仕事で疲れて寝ちゃった夫を労る妻みたいだなぁ〜…」擦り…
レミリア「あら、私が正妻で良いのね?なら婚姻届には私の名前を書いちゃおうかしら♪」
フラン「駄目駄目ー!私もセイヤと夫婦になりたいー!だから駄目ー!」むー!
レミリア「ふふ…分かってるわよ。将来は私達3人で…仲良く暮らしましょう。フラン…」ニコ
フラン「うん!……ふぁ〜…セイヤの寝顔見てたら…私も眠たくなっちゃったよぉ〜…」グシグシ…
レミリア「私も……咲夜達が来るまで…もう一眠りしようかしら…」グシグシ…
ギュッ…×2
フラン『執事なセイヤが1人〜❤︎執事なセイヤが2人〜❤︎ちょっと執事なセイヤが3人〜❤︎あっ❤︎駄目だよセイヤ〜❤︎そんなに受け止めきれないよぉ〜❤︎』モジモジ…
レミリア『…私が見た夢は…現実で起こっていた事なのかしら。多分…そうなのでしょうね……無茶をして…怪我をして…命を落とすかも知れない危険な事も、平然とした顔でやろうとする。私達はそんなセイヤを何度も見てきた…だから…きっと…』セイヤの体に顔を当てる…
レミリア『私達姉妹はまた…貴方に助けられたのね……私は貴方に、道を切り開いて貰った…フランは貴方に…命を救って貰った。だから…今度は私達姉妹が…貴方を助ける番よ…』ポロポロ… ギュッ!
レミリア『だから…今だけは……今だけでも良いから…安心して眠ってちょうだい…セイヤ……だって貴方は…』ポロポロ…
「私達を照らし続けてくれる月…美しくも儚く、そして永遠に輝き続ける月…【月光】なのだから…」
イメージED [光]
〜I am beside you forever〜
【完】
セイヤ「どうも皆様。紅魔館で執事長を務めさせて頂いている、水奈月セイヤです。突然ですが皆様は、【二度ある事は三度ある】という諺をご存知ですか?」
セイヤ「知ってるに決まってるだろ?これは大変失礼致しました。二度ある事は三度ある…ならば、三度ある事は四度あるのでしょうか。もしもあると言うならば…きっと、五度目もあるのでしょうね…」
セイヤ「私はあと何回…レミリアお嬢様とフランお嬢様と、口づけを交わす事になるのでしょう……さて、タラシなどと呼ばれている私も、時には進むべき道に迷ってしまう事があります。え?いつも迷ってるじゃねぇか?……そう言えばそうでしたね…」はは…
セイヤ「次回、幻想執事、【その執事、迷走】あくまで、執事ですから……なんてね♪」ニコ
妖夢「…」ブンッ!ブンッ!
どうも皆さん、魂魄妖夢です。今日は白玉楼でのお仕事はお休みです。今現在私は、紅魔館の道場で、好敵手と書いてライバルと読む…そんな男性、水奈月セイヤと稽古をしていたのですが…
セイヤ「…」タオルを頭から掛けて項垂れている…
私ともう1人、剣の道を志す仲間である秦こころと、2対1でセイヤと試合をしたのですが…結果はセイヤの惨敗。悔しいのか納得できないのかは分からないのですが…不貞腐れて項垂れている最中ですみょん…
妖夢「少し…可哀想になってきましたね。何もあそこまで負のオーラを漂わせなくても…」ピタ…
こころ「セイヤも男の子…やっぱり2対1だったとしても…女の子に負けるのは悔しいんだと思う…多分…」(猿)
妖夢「女の子の前に1人の剣士として見て貰いたいですよね…稽古をしている時くらい…」女の子だと思わず本気で掛かって来て欲しいですし…
こころ「セイヤも…悔しがったり納得できなかったりするんだ…」(狐)
否…!違う…!!水奈月セイヤは…この時全く別の事を考えていたのであった…!!
セイヤ『ヤベェよ…昨日の朝から俺…何やらかしてんだよ…』※執事状態だと多少人格が変わります
セイヤ『それも複数回に渡ってトンデモ不祥事やらかして……誰彼構わず臭い台詞言いまくるわ…咲夜さんにキスするわ…レミリアとフランに対しては何?思い出すだけでも自己嫌悪の嵐だよ…償いきれないよ…もう火炙りの刑確定だよ…』ぐにゃぁ〜…
セイヤ『現在観てくれてる人何人居る感じ?え?21人?……マジかよ…菓子折り幾つあっても足らねぇよ…菓子折り買うだけでバイトの金飛んじゃうよ皆と旅行行けないよ嘘吐きって罵倒されるよ確実に〜…』まるで白痴…というか完全に白痴だよ…
セイヤ『俺はもう…あの3人とノーマルな関係には戻れないのか…アブノーマルを大気圏ブチ抜く勢いで事起こしちまったよ…どう責任取れば良いんだよ……ていうか!レミリアとフランとはもう絶対無理!ノーマルでもアブノーマルでも無い何かだよ!まぁまだ決断全然出来てないにも関わらず変な行動起こした自分の自業自得なんだけどね!!』頭抱えて悶える…
セイヤ『後悔先に立たずじゃなくて、後悔役に立たずになってるな…はは…はははは………笑えねぇ〜…』ズーン↓
レミリア『セイヤ…確かに私達姉妹と貴方はもう…ノーマルな関係には戻れないわ…決してね……でも安心しなさい!ノーマルでもアブノーマルでも無い!そう!ラブノーマルな関係に至ってしまえば良いのよ!』カリスマレミリアに座布団1枚ね♪
セイヤ『誰が上手いこと言えって言った!?いや別に上手くねぇけど!!』てか脳内に語り掛けてくるな!!
フラン『さぁセイヤ!観念して私達姉妹と結婚しようよ!この婚姻届に判を押して…私達姉妹の旦那様になってよ!』キュピーン☆
セイヤ『お前は何処のインキュベー◯ーだ!!勧誘するなら第二次性徴期の女の子しろ!!』
レミリア『第二次性徴期の女の子!?やっぱりセイヤはロリコンだったのね!』
セイヤ『いやインキ◯ベーターって確か第二次性徴期の女の子狙って魔法少女にするんだろ!?あっちの方がよっぽどロリコンじゃねぇか!』
フラン『言い訳は良いから!早くこの婚姻届に判子押してよ!役所には私とお姉様が提出しに行くからさ!』
セイヤ『俺はまだ結婚出来ねぇよ!花も恥じらう17歳なの!分かるか!?Do you understand!?』
レミリア『ならセイヤが18歳になったその瞬間に役所に届けるわ!だから取り敢えず名前だけ書きなさい!』
セイヤ『嫌だ嫌だ嫌だ!絶っっ対嫌だ!!』頭ブンブン!
フラン『ベロチューまでしておいて往生際が悪いよセイヤ…///あんなに舌絡めてきた癖に…///』あっ…///思い出したらきゅっとしてきた…///
セイヤ『ベロチューって言い方やめろ生々しい!!』そして忘れさせてくれ頼むから!
霊夢「さっきからレミリアとフランはどうしたのよ…真剣な顔して…」セイヤが妖夢とこころに負けたのがそんなに悔しいの?
咲夜「さぁ…お嬢様と妹様が何を考えているのか…私にも見当がつきません…」
魔理沙「咲夜でも見当がつかないなら私達には無理だな…」
妖夢「セイヤ…大丈夫ですか?」
セイヤ「妖夢、こころ…俺は今…現実と自分の立ち位置ってやつが見えないんだ…」虚ろな目…
こころ「セイヤの目が…更に濁ってしまった…」(猿)
セイヤ『このままじゃ本当にヤバい…其の内きっとか〜な〜し〜みの〜♪とかいうBGM流れちゃうよスクールなデイズでBADなEND大量生産だよ…』
セイヤ『もう白でも黒でも紅でも蒼でも何でも良いや…』
『おお…迷える子羊よ。其方は一体何に悩んでいるのかな?』
セイヤ『嗚呼神よ…私は一体どうすれば良いのでしょうか…』拝む…
神『死ねば?』
セイヤ『あんた本当に神様ぁっ!?迷える子羊に向かって死ねば?って何ぃっ!?』
神様『ふむ…それもそうだな。ならば…選べぇぇぇぇぇいッ!!』
→【このまま告白された4人と同時に付き合う】
【全員纏めて振って別の彼女を作る】
【自分探しの旅に出る】
セイヤ『3番3番!誰が何と言おうと3番!断固3番でお願いします!!』
神『えぇ〜?オススメしないよ?神的には2番がオススメなんだけど?今お買い得だよ?』
セイヤ『2番選んだら確実にスクー◯デイズっちまうじゃねぇか!3番だ3番!!』
神『チッ…』ペッ!
セイヤ『舌打ちして唾吐くな!』
神『なら行けぇぇぇぇいっ!最大級の試練が取り敢えず其方を待っているから早く行けぇぇぇぇぇぇいっ!!』
セイヤ「はぁ…」スクッ…
妖夢「セイヤが漸く動きました!」みょーん!
こころ「セイヤが立った…!」(福の神)
セイヤ「俺はクラ◯さんですか?悪いな、妖夢にこころ…俺は少し自分探しの旅に出る…」スタスタ
妖夢「じ、自分探しの旅ですか?」スタスタ
霊夢「漸く元気に…はなってないみたいだけど…まぁ動けるなら大丈夫ね」
フラン「ねぇねぇセイヤ〜♪アリスとお人形遊びするからセイヤも一緒に遊ぼ?」右腕ギュッ!
レミリア「駄目よフラン!セイヤはこれから私と紅茶を飲みながらチェスをするのよ!」左腕ギュッ!
セイヤ「悪いなレミリアにフラン…俺は自分探しの旅に出なくちゃならないんだ…」
魔理沙「自分探しの旅〜?まぁ確かにセイヤは
自分探しの旅に出た方が良いかもな!」うんうん…
咲夜「自分探しの旅はお昼御飯を食べてからですよね…?そ、その…///私がお昼御飯を作ろうと思っているので…///是非セイヤに食べて貰いたいのですが…///」モジモジ…
セイヤ「あ、あぁ…///じゃあ昼飯食べてからにするかな…///『咲夜さん超可愛い…///』」
早苗「セイヤさん!何デレデレしてるんですか!それにレミリアさんもフランちゃんも離れて下さい!セイヤさんに迷惑じゃないですか!」
レミリア「だそうよ?言ってあげなさいセイヤ…///貴方は私達が抱き着いても迷惑だなんて、思ってないわよね?///」ギュゥッ!
フラン「迷惑じゃないよね?///私達の事…///愛してるんでしょ?///」ギュゥッ!
セイヤ「もう勘弁してくれ…『自業自得とはいえ…辛過ぎる…』」はぁ…
「あ、セイヤさんこんにちは…」
セイヤ「ああ…執事gさん。一体どうしたんですか?武道場まで来て…」
執事g「何って御祝いしに来たんですよ。聞きましたよ?昨日人払いまでしてレミリアお嬢様とフランお嬢様と一緒に寝たんですよね?」
全員(レミリアとフラン以外)「………は?」
セイヤ『ほ、他の使用人達に弁解して置くの忘れてたぁぁぁぁぁぁっ!!』ピシャーンッ!!
執事g「それに結婚を前提にお付き合いする事になったんですよね?執事長なのにも関わらず仕えるお嬢様に手を出すなんて…」やれやれ…
レミリア「け、結婚を前提に…///」セイヤチラ…
フラン「お付き合い…///」セイヤチラ…
セイヤ「誤解誤解!これには深海よりも深ぁ〜い訳がだね…」アタフタ!
執事g「誤解?もう既に旦那様は結婚式の準備をしていますよ?」
セイヤ「あんの親馬鹿阿保主ッ!大体の事知ってる癖しやがってぇぇッ!!」
か〜な〜し〜みの〜♪む〜こ〜お〜へと〜♪
セイヤ「こ、このBGMはまさか…!!」ガクガクブルブル…!
咲夜「そうですか。セイヤ…御結婚、オメデトウゴザイマス…」ナイフシャキンッ!!×6
セイヤ「あらやだ…咲夜さんがヤンデレにクラスチェンジしちゃったよ…」ガクガクブルブル…!!
妖夢「良かったですね。心から祝福しますよ…細やかながら私の御祝い受け取って下さい」チャキッッ!!
セイヤ「御祝い?もしかして死をPresent for you的な感じ?だとしたらそれ御祝いじゃないからね?」
妖夢「安心して下さい。喩えセイヤが死んでも、私のこの刀の錆となって…未来永劫一緒ですから…」ニコ…
セイヤ「重いッ!そして怖いッ!」
咲夜「やっぱり…私はお嬢様と妹様の代わりだったんですね…酷いですよ……こんなにも…貴方の事が…好きなのに…」ポロポロ…
セイヤ「ち、違うんだ咲夜!だからこれは誤解で!『糞ッ!言えたらどんなに楽か…だが言う訳にはいかない…』」
霊夢「咲夜泣かせてタダで済むと思ってないでしょうね〜…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
魔理沙「その腐った性根…ズタボロになるまで叩き直してやるぜ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
アリス「セイヤの体の中身取り出して綿詰めれば、等身大セイヤ人形が完成するね♪」バシュゥウン!!シュインシュイン…
早苗「セイヤさんがまさかそこ迄堕ちていただなんて…最早畜生にも劣る諸行ですね…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
こころ「弁明の余地…無し…!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!(般若)
美鈴「咲夜さんを傷付けた罪…その身をもって償いなさい!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
パチュリー「最低ね…女の子泣かせるなんて蜚蠊以下の最低屑野郎のする事よ…」
咲夜「ひっく…グスッ…」ポロポロ…
レミリア「さ、咲夜!泣かないでちょうだい!ほら!貴女の好きな金平糖よ!」ワタワタ!
フラン「咲夜咲夜!私のお気に入りのお人形あげるから!だから泣き止んでよ!」ワタワタ!
セイヤ「くっ…」ダッッ!!
霊夢「あの馬鹿幼馴染!泣いてる咲夜放ったらかしにするなんて最っっ低!!」ダッッ!!
魔理沙「追い掛けるぞ!あいつふん縛って地下で拷問してやる!!」ダッッ!!
アリス・早苗・妖夢・美鈴・こころ「「「「「了解ッ!!」」」」」ダッッ!!
ピコンッ…
咲夜『?…LINE…セイヤから…』グスッ…
咲夜と妖夢にだけ話す。霊夢達からはなんとか逃げ切るから、先に高台近くにある幻想公園で待っててくれ
咲夜『私と妖夢にだけ…?…振られちゃうんですね…私…』グシグシ…
〜2時間後〜
〜幻想町(幻想公園)〜
妖夢「はぁ…私達、これからセイヤに振られるんですね…」
咲夜「仕方がありませんよ…セイヤの決めた事ですから。笑顔で祝福してあげましょう…妖夢…」
「や、やっと着いた…」タッタッタッタッタッタッ!
咲夜・妖夢「「セイヤ…」」
セイヤ「わ、悪かったな…突然呼び付けて…」ゼェハァ…
咲夜「呼び付けられた理由は分かっています。LINEで振ってくれても良かったのに…何故わざわざ呼び付けたりしたのですか?」ウルウル…
セイヤ「……は?振ってくれてもってどういう意味だ?」何のこっちゃ…
妖夢「今更惚けなくても良いですよ…レミリアとフランちゃんと付き合うから、私達を振るつもりなんですよね?」ウルウル…
セイヤ「いやいや違う違う。咲夜と妖夢振るくらいなら死んだ方がマシだ…」無い無いそれは無い…
咲夜「え?じゃ、じゃあどうして…」
セイヤ「それは今から順を追って話すから…取り敢えずベンチに座らせてくれ…足腰ガクガクでヤバいから…産まれたての子鹿状態だから…」ガクガク…!
妖夢「わ、分かりました…」霊夢達に散々追い回されたんですね…
※事情説明完了※
咲夜「そう…だったんですか…」
妖夢「殺し屋…それも4人を相手に…」
セイヤ「まぁ苦戦したのは後の2人だけで最初の2人は弱かったからなw妖夢の方が強かったわw」ケラケラ!
咲夜・妖夢「「セイヤの馬鹿ッ!!」」
セイヤ「っ!?」ビクゥッ!
咲夜「どうして…どうして言ってくれなかったんですか!!また1人で無茶して…死んだらどうするつもりだったんですか!!」
セイヤ「無茶な事は承知、無謀な事も承知の上さ…お前達を呼んだら何か変わったのか?変わらないだろ?足手纏いになるだけだ…」
妖夢「っ…そ、そんな言い方あんまりです!私達だってセイヤの為n「気持ちは嬉しいが足手纏いは勘弁だ。正直邪魔にしかならん…」……もう…いいです…」
咲夜「なら…試してみますか?私達がセイヤの足手纏いに…なるかどうか…」スクッ…
セイヤ「本気で言ってるなら笑えないな…お前達が俺と本気で勝負?思い上がるなよ…」
妖夢「思い上がっているのはセイヤの方です。私達の本気…セイヤに見せてあげますよ…」スクッ…
セイヤ「それもそうだな…この際ハッキリさせて置くか。殺す気で来い…俺が何の為にお前達の側に居るのか…今此処で思い知らせる」スクッ…
スタスタスタスタ…
妖夢「咲夜…私の背後、任せましたよ?」スーーーーー…チャキッ!
咲夜「任されました。存分に暴れて下さい…妖夢…」シャキンッ!!×6
セイヤ「俺は丸腰状態でいいか…どうせ木の棒なんかじゃ意味無いからな」
妖夢「行きますよッ!!」ダッッッ!!
セイヤ「…」ダッッッ!!
妖夢『私に対して真っ正面から…ですか。セイヤらしいですが…私の現世斬の餌食です!!』タタタタタタタタッッ!!
妖夢「現世斬!!」ヒュッッッッッッッ!!!!
バギィィィッッ!!
妖夢「え…?『わ、私の竹光が…』」パラパラ…
セイヤ「黒天邪想・【月穢】…」ふぅ…
黒天邪想・月穢
カウンター技。拳や足、刀などが体に触れる瞬間瞬時に体の部位を使って対象を破壊する奥義。
咲夜「くっ!」ヒュッッ!!ヒュッッ!!
パシパシパシパシパシパシッ!!
セイヤ「咲夜の投擲は見慣れてるからな…普通の投擲じゃあ俺には通用しないぞ。どうする…」ナイフクルンクルン…
咲夜「私の編み出した技を…セイヤに見せて差し上げます!!」ジャララララララ!!シャキンッ!!×6
セイヤ「そんなにナイフ持ち歩いて一体いつ使うんだ…よッ!!」ダッッッ!!
咲夜「奇術・【エターナルミーク】!!」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッッ!!
セイヤ『適当に投擲している…訳じゃ無さそうだな…先読みしての投擲か…』ヒュッッッ!!ヒュッッッ!!ヒュッッッ!!
バッッッ!!
咲夜「『後退した…!?』其処ですッ!!」ビヒュッッ!!
セイヤ「後退したと思っただろ?それは間違いだ…」グッッッ!!
ダッッッッ!!
妖夢「じ、自分から突っ込んで…!?」
咲夜「な、何を…!それでは本当にナイフが…!!」ビクゥッ!
セイヤ「その甘さがッ!!殺し合いには不要な物なんだよッ!!」ギィンッ!ギィンッ!ギィィンッ!!
咲夜「なっ…『わ、私の投げたナイフ…ずっと隠し持っていたんですか…』」
スタスタ…ピタ…
セイヤ「チェックメイトだ。よく分かっただろ…殺す覚悟も…殺される覚悟も無い奴が居ても…足手纏いにしかならないって事がな…」ナイフを咲夜に渡す…
咲夜「ですが…私は…」ウルウル…
頭ポン…
セイヤ「咲夜と妖夢の気持ちは凄く嬉しい。だからこそ…お前達には傷付いたり、傷付けたりを…して欲しくないんだ…」なでなで…
咲夜「セイヤ…!」ギュゥッ!
セイヤ「俺はもう死なないよ。お前達が側に居てくれる限り…絶対に死なないし、況してや消えたりしない…」なでなで…
妖夢「それじゃあセイヤは…もう人を…殺してるんですか…?」スタスタ
セイヤ「いや…殺してない。1度は死んで貰ったがな」
咲夜「そ、それはひっく…どういう意味グスッ…ですか…?」ポロポロ…
セイヤ「取り敢えず咲夜は泣き止め……そうだな…まぁ更生してもらったんだ。これからはこの幻想町で暮らしていくとさ」
咲夜・妖夢「「えぇぇぇぇぇぇっ!?」」
セイヤ「そんなに驚く事か?」
咲夜「当たり前ですよ!殺し屋だったんですよね!?危なくないですか!?」
セイヤ「元々は好い人だからな…まぁ俺も間接的には1度人を殺してる訳だし、それに…」
妖夢「それに…何ですか…?」
セイヤ「人生をやり直したいって思ってる奴の気持ち…俺には分かるんだ。今俺がこうしてられるんだ。きっと彼奴らも…これからは真面な人生を送れる様になるさ…」空を見上げる…
咲夜「……ふふ、セイヤらしいですね。ですがセイヤ…」
セイヤ「?…何だ?」
咲夜「お嬢様と妹様にディープキスしたみたいですが…何か言い残した言葉はありますか?」ニコォォ…
セイヤ「え?『あの馬鹿姉妹!起きた時に言うなって口止めしておいただろうが!!』」
咲夜「そ、その…///まぁ…///私にもしてくれると言うならば…///許してあげない事も無いですよ…?///」モジモジ…
セイヤ「いやいや無理無理!」頭ブンブン!
妖夢「わ、私の初めてのキスも…///受け取って下さい。セイヤ…///」モジモジ…
咲夜「もしもしてくれないと言うならば…此処で串刺しの刑に処します…」シャキンッ!!×6
セイヤ「怖ッ!?……その、良いのか?///俺なんかで…///」頰ポリポリ…
咲夜「だ、だから私が好きな男性はセイヤなんですから!///良いに決まっているでしょう!?///い、言わせないで下さい恥ずかしい!///」ナイフブンブン!
セイヤ「……分かった…咲夜」肩掴み…
咲夜「さきゅっ///」ドキッ…
チュッ…
咲夜「んんっ…///」ピクン…
セイヤ「ちゅ…ちゅっ…ちゅる…」
咲夜「んあっ…///ん…///ちゅるっ…///れろ…///『あ、頭の中が…///真っ白になって…///気持ち良い…///』」ギュゥッ!!
セイヤ「ぷは……惚けてる咲夜の表情、凄く可愛いな…」ニコ
咲夜「あぅ…///ぅぅ〜…///」シュ〜☆
妖夢「は、破廉恥ですよ2人共!///普通は先ずフレンチキスからですよね!?///」みょみょみょみょみょ…///
セイヤ「なら妖夢とはフレンチキスからな?」スッ…
妖夢「ちょちょちょちょっと待って下さいセイヤ!///まだ心の準備んんっ!?///」ビクンッ!
セイヤ「……ぷは…妖夢」
妖夢「お、お願いですセイヤ…///もっとキス…///して下さい…///」ギュゥッ!
チュッ…
妖夢「んっ///……ちゅっ…///ちゅる…///」ピクッ…
セイヤ「ちゅ…ちゅるっ…れろ…」
妖夢「ぷはぁ…///『せ、セイヤと…///キスしちゃいました…///』」ドキドキ…
セイヤ「………咲夜、返して置いて悪いがナイフ貸してくれないか?」
咲夜「えっ!?///あ、はい…///どうぞ…///」ナイフ渡す…
セイヤ「そぉいッ!!」自分の腹にナイフドスゥッ!
咲夜・妖夢「え?……えぇぇぇぇぇぇっ!?」
セイヤ「我が生涯に…一片の悔い無し…」ビチャビチャ…!
咲夜「何やってるんですか!?妖夢!救急車を!」
妖夢「は、はい!」スマホ取り出す…
セイヤ「これが俺の…エンディング…か…」ガク…
咲夜・妖夢「「セイヤぁぁぁっ!!」」
BAD END
セイヤ君、おめでとう。
オリジナルキャラで、佐々木翔の剣術の技名を思い着きました。一つ目の技名は
回転夢想斬です。二つ目の技名は、
龍王前世斬です。それで龍王前世斬には
技を使った反動で、刀が壊れてしまいます。言わば諸刃の剣の技です。
技名は私が考えると言いましたよね?もう構想は完全に固まっているので、これ以上設定を書き加えられると困ります。
あっごめんなさい忘れていました。
この話は私が生きていくうえで必要不可欠なものになってきている気がする・・・
英雄の章は、まだ続きがありますか?
まだまだ続きます。最近更していなくて申し訳ありません。
文は、セイヤ君のことが、好きですか?
咲夜さんがめちゃくちゃ怖い。
でも可愛いんだからそんな物騒な言葉はあまり使わないでほしいな?
おー怖いな~さくやさんは、流石は
完全でしょうしゃなじゅうしゃだなぁ。
すいません。漢字を変換出来ませんでした。
やっと自分がタラシだという事を自覚したんですね。
咲夜「そ、そんな…///可愛いだなんて…///照れちゃいますよ…///」テレテレ…
セイヤ「可愛いのは認めますが…何かあるとナイフを構える癖…直した方のが良いと思いますよ?咲夜さん…」
咲夜「誰の所為だと思っているんですか!貴方がもっとしっかりしていれば私だって安易な考えでナイフを構えたりは致しません!」
セイヤ「人の所為にするのは果たして、完全で瀟洒だと言えるのでしょうか…」ふぅ…やれやれ…
咲夜「…」ヒュッ!
ザクゥッ!
セイヤ「謝りますのでこれ以上ナイフを投げないで下さい…」ダラダラ…
セイヤはデリカシーと言う物を知らないのかい?
文「セイヤさんの事をですか?確かに好ましいと思いますし…皆さんが好意を寄せるのも十分に分かりますが…」チラリズム…
セイヤ「咲夜さん…本当に申し訳御座いませんでした…」ダラダラダラダラ…
咲夜「もうセイヤなんて知りません…」プイッ…
文「≫11さんの言う様にデリカシーに欠けますからね…でも私もセイヤさんの事が好きですよ♪」ニコ
セイヤ『今度女の子の気持ちを読む事ができる様な道具を、サナエもんお嬢様に頼みましょう…』はぁ…
咲夜「文…デリカシー云々の事を言っていたのは≫13の方ですよ?」
文「あやや…間違っちゃいましたね…」参っちゃいますね…
咲夜「まぁ何方にしても良い意味では無いのは確かですけどね…」
文「あ〜…確かにそうですね…タラシ男なのにデリカシーが無いとは…セイヤさんは本当に変わってますね…」人間性が…
セイヤ『私はいつまで土下座をしていればいいのでしょうか…』orz
守矢神社で、1番危ない機械は何ですか?
早苗「機械ですか?守矢神社で1番危険な物は表裏鏡ですね…」
セイヤ「表裏鏡…ですか。その様な物、中学生の時にはありませんでしたよね?」
諏訪子「それがさぁ…引っ越しする時に倉庫の中を整理してたら見つかったんだよねぇ…馬鹿デカい鏡がさぁ…」
セイヤ「ふむ…私が整理している時には気付きませんでしたね…」
神奈子「危ないから厳重に保管してあるのよ…あの鏡の力が暴走したらとんでも無い事になるわ…」
セイヤ「ならそのとんでも無い事が起こらない様、十分気を付けて下さいね?」
早苗・諏訪子・神奈子「「「はぁ〜い…」」」
この裏表鏡の所為でとんでも無い事が起こるのは…まだまだ先の話である。
スカーレット姉妹は相変わらず下ネタを
使っているけどこのss下ネタ多くないかな?
レミリア「そんなの私には関係無いわ…」
フラン「そーそー!どっかの誰かさんも言ってたじゃん!好き勝手やるが吉ってね!」
天子「勝手に私の台詞を悪用しないでよ!それに好き勝手やるにしても限度ってものがあるよね!?」
セイヤ「おぉ…今まで好き勝手基自分勝手に振舞っていた天子お嬢様がその様な言葉を口にするとは…成長しましたね…」
天子「もうレミリアとフランちゃんはセイヤと一緒に居るの禁止ね!はい決定!というわけでセイヤは貰っていくから♪」ギュッ!
セイヤ「私は何処へ連れ去られるのでしょうか…まぁ良い機会なのかも知れませんね…ツッコミをするのも疲れましたし…」
レミリア「待ちなさい!この泥棒ANGEL!」Stop!
フラン「セイヤを連れ去るなら私達姉妹を倒してからにしてよ!」掛かって来ーい!
天子「無視無視…」スタスタ
セイヤ『このスルースキル…私も欲しいですね…』スタスタ
天子ナイスタイミングですね。
セイヤは忍者なのかー?
早苗さんは、色んな機械を作るので、セイヤ君が好きになるロボットを、作ったらどうですか?
すみませんが、先程のことばに、間違いがありました。『セイヤ君が好きになる』ではなく、『セイヤ君が早苗さんを好きになる』でした。すみませんm(_ _)m
セイヤ「私が忍者?ふふ、ご冗談を…私はあくまで執事です。お嬢様方の命に従い、お嬢様方に尽くす事こそが…私の役割であり、そして私の誇りです」ニコ
レミリア「そうよね…///セイヤは私達姉妹の旦那s「私は執事ですよ?レミリアお嬢様…」う〜…」ムスー…
フラン「なら旦那様じゃ無くて彼氏s「何度も申しますが…私は執事です…」むぅ〜…」頰プクー☆
咲夜「時にメェ〜と鳴き、そして草を食べる…そういう存在なんですよね?セイヤ♪」ニコ
セイヤ「それは執事ではなく羊ですよ…咲夜さん…」はぁ…
パチュリー先輩、先輩の目から見て賢いのは誰ですか?
パチュリー「賢い人…ねぇ。泥棒猫は賢い人間だと、私は思っているわ…」
魔理沙「そーかそーか!私は賢い人間だったんだな!」やったぜ!
パチュリー「賢いは賢いでもズル賢い…だけれどね…」むきゅ…
魔理沙「」白目
パチュリー「セイヤもかなり賢い人間じゃないかしら…頭の回転もズバ抜けているし」
セイヤ「ふふ…まさかパチュリーお嬢様から褒められるとは…思ってもみませんでした」ニコ
パチュリー「馬鹿と天才は紙一重と言うものね…」むきゅ…
セイヤ「」白目
小悪魔「あの…パチュリー様?そうなるとパチュリー様もお馬鹿という事になりますよ?」
パチュリー「」白目
パチュリーさん自爆しましたね。
究極のTARASIのセイヤ。
これが無自覚なのがすごい。
究極TARASI 男セイヤなのかー‼
ちゃんと自覚しなよ😅
本の位置で場所を把握するなんてすごいね。
惚れちゃうよ。
部下への心遣いもできるし好きな人を身を挺してまで守ろうとするところとかカッコよすぎる‼️
でも鈍感すぎるのはダメかな。
最近忙しく見る時間が減ったM,Sです。紅魔館の皆様質問です。セイヤにしてほしい事は何ですか?
ヒャハーーーーーー‼
汚物は爆発だーーーー‼
俺と友達になってくれ‼︎
ダメなら水奈月スペシャルを食って死にかけてやんよ‼︎
レミリア「私はセイヤと優雅にチェスにでも興じたいわね…」
咲夜「私は是非ともセイヤにナイフの投擲訓練に付き合って貰いたいですね…」的としてではありませんよ?
フラン「私はゲームとかお人形とかでセイヤと遊びたーい❤︎」
パチュリー「私は最近出版されたミステリー小説の仮説や考察なんかを意見交換したいわね…」
小悪魔「私はセイヤさんと1度だけでいいから一緒にお裁縫をしてみたいですね…」
セイヤ『驚きましたね…皆様が真面な意見を述べられるなんて…珍しい事もあったものです…』
執事状態のセイヤを見てみたい・・・
セイヤ「私と友達に…ですか?私は大変嬉しいのですが…本当に私で宜しいのですか?」
いいんだよ!
俺ども立ちが少なくて寂しいんだ!
そうなのかー?
セイヤ「そうですか。ですが、喩え友人が少なくとも…心から信頼できる友人が1人でも居るならば、どうかその友人を、大切になさって下さいね」ニコ
残響さんは東方で、1番好きな曲は、何ですか。
セイヤや咲夜さんが突然消えたり現れたりするのはNARUTOの瞬身の術みたいな感じですか?
そうですねぇ…やっぱり定番の、今は無きカリスマの為のセプテットとか?U.Nで応援している彼女は一体なんなのか?とか?風呂上ガリングナイトとか?マクロスファンタジアとか?恋色マスターボールとか?バッ◯マンな妖怪少女とか?あげたらキリがありませんね。
なんか色々変わってないか?M,Sは少女綺想曲かな。
質問は霊夢の悪いところは?
質問です。オリキャラの名前は、モデルとか、いますか?
それは全てのオリキャラの事ですか?それともセイヤ君?
セイヤ「霊夢お嬢様の悪い所…ですか。そうですねぇ…強いて挙げるとするならば、好き嫌いが多い事…ですかね」
霊夢「す、好き嫌いだったら他の皆にだってあるじゃない!」
セイヤ「ですから強いて挙げるとするならばと、先に釘をさして置いたでしょう?」
霊夢「うっ…そ、それはそうだけど…」タジッ…
肩ポン…
魔理沙「霊夢、諦めろだぜ。この状態のセイヤに口で勝てる奴が居ないの…霊夢だって知ってるだろ?」ゆかりん☆ですら勝てないんだからな…
霊夢「くっ…」確かに…
咲夜『敢えてお金への執着心という悪い所を挙げなかったんですね。これがセイヤの優しさなのでしょう』フッ…
セイヤ『言ったらお怒りになられると思って言わなかったのですが…結局怒らせてしまいましたね』はぁ…
咲夜『っ!?セイヤが直接脳内に語り掛けて来た!?』ビクッ!
セイヤ『いつも貴女方している事ですよ?咲夜さん…』
主の好きな曲がなんかちょっとずつ間違ってるような・・・・まぁわかりますけど。
因みに私は主さんの言う「バッ◯マンな妖怪少女」ですかねww
蝙蝠いいですよね‼️
闇に紛れて獲物を狩るって感じがかっこいい‼️
あと、この前家の中に蝙蝠が入ってきたことがあってかなり焦りました。
自分は蝙蝠苦手です。実際に間近で見たこと無いですが図鑑で見て、少し怖いと思いました。
全てのオリキャラのことです。
M,Sは、蝙蝠は見たことがないな。どんなものかな?
じゃあセイヤ君、霊夢さん、魔理沙さんは見たことありますか?
一応全てのオリキャラには名前に意味を設けたつもりです。勿論適当に考えたキャラも居ますがね。
お祭りぃ・・・
一家に一人ほしい。
タラシ木偶の棒のセイヤ‼
咲夜さん、良かったですね🎵
キスした事皆に言ってしまうか❓
よし言ってしまおう‼
言ってしまえ言ってしまえ♪
わかりました‼言ってしまおうなのかー‼
おーい皆~実はセイヤが咲夜さんにキス
していたんだ‼このタラシ木偶の棒は有罪か❓無罪か❓どっちですか?
有罪だと思う人は手を上げてください。
セイヤ君の家のベッドの下にあった同人誌は、どうなりましたか?
(セイヤ君に、ロリコン疑惑がかかった時のヤツです。)
セイヤ「あれは処分しましたよ?ついでに部屋に隠してあった他の本も全て処分しました」はぁ…
フラン「その…///やっぱりセイヤも男の子なんだね…///」
セイヤ「そう…私は男。ですからこれからは言動を少し控えて頂けませんか?」
フラン「やだ……それに私は…///セイヤが相手だったら…///全然良いよ…?///」
セイヤ「私は結婚をするその時まで…そういった行為をするつもりはありません。もし私がフランお嬢様と行為に及ぶ時があるのだとすれば…それは結婚する時に、という事になりますね」ニコ
フラン「う、うん…///それじゃあその時が来るまで…///私、待ってるから…///」
セイヤ「ふふ…本当に可愛らしい方だ…」なで…
レミリア「セイヤ…私はどうなのよ…」袖掴み…
セイヤ「レミリアお嬢様…待っていてくれるのですか?」
レミリア「あ、当たり前よ…///いつまでも待ってるわ…貴方が答えを出す…その時まで…永遠に…」
セイヤ「自分が愛する人に、この様な言葉を言って貰えるだなんて…幸せ者ですね。私は…」
咲夜「はぁ…セイヤはやはり、お嬢様や妹様の様な…小さくて可愛らしい女性が好みなんですかね…」しょぼーん…
霊夢「それは無いわよぉ〜…だって咲夜…あの馬鹿にキスされたんでしょ〜?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
咲夜「えぇっ!?///な、何故霊夢がその事を!?///」ドキッ!
魔理沙「とある情報屋から垂れ込みがあってなぁ〜…今からあの馬鹿にお仕置き…基処刑をする所だぜ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
フラン「セイヤ…今の霊夢達の発言…本当なの…?」虚ろな目…
レミリア「へぇ〜…私達姉妹という女がありながら…それだけでは足らないと…へぇ〜…」虚ろな目…
セイヤ「誰ですか一体垂れ込みという非道な行いをした者はッ!?」
全員(咲夜以外)「非道な行いをしてるのは(お前だぜッ!!・セイヤでしょう!!・セイヤだよッ!!)あんたでしょッ!!」
咲夜『私も、お嬢様や妹様に負けない…そんな魅力的な女性になれる様に、努力するとしましょう!』グッ!
セイヤ自業自得だぜ。
レミリアが持っているのて、ムチだよね?SMプレイはお帰りください‼
こいしちゃんかわいいですね。
どんなお願いでも聞いてしまいそう。
もしかして、ついにオリジナルキャラ登場するのか!?
あの…夏休み中には出ませんと言いましたよね?ネタバレしても良いと言うなら今ここで話してもいいですよ?
すいません🙏タイトルの事見忘れました。
霊夢達は、幻想学園の男子たちの事をどう思っていますか?
霊夢「別に普通よ?迷惑な奴の方が少ないし…」
魔理沙「だなぁ…基本いい奴等ばっかりだし…」嫌な奴とか迷惑な奴は珍しい部類だぜ…
咲夜「お嬢様はセイヤ以外の男子達の事、どう思っているんですか?」
レミリア「別に…興味ないな」キリッ☆
アリス「あっはっはっはっw!それセイヤの真似だよねw!?似てるーーw!!」
フラン「流石お姉様w!セイヤの事よく見てるねw!」ぷげらぁwww
早苗「そんな下らない事をしてる暇があるなら…静かにしてろ…」キリッ☆
早苗「なんて事言いそうじゃないですかw?セイヤさんてw」
霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・フラン「「「「「「言wいwそwうw」」」」」」
セイヤ「人を小馬鹿にしてそんなに楽しいですか…?お嬢様方…」ぷるぷる…
殺し屋のモデルの由来は、銀〇の人江戸1番の殺し屋ですか?
あいつらの名前って何処かで・・・。まぁセイヤ頑張って✊😃✊
殺し屋の名前は、京都にある金閣寺と銀閣寺の名前を使ったのですか❓
あー、思い出した。たしか(何俺の携帯で遊んでるんだ!?弟!
すいません、弟が勝手にコメントして、申し訳ないm(__)m
M,Sですが、質問は霊夢の良いところは何ですか?
スカーレット姉妹を殺そうとしている
奴らはセイヤが倒すだろう‼
セイヤ負けるな‼
これは苦戦するのかな?
セイヤァ、惚れてまうわぁ~
殺し屋の名前はお寺の名前から拝借しました。
ありがとうございます。
当たりました。
幻想学校の2年の男子人に質問です。
2年で、1番嫁になってほしいひとは、だれですか。
そろそろかな?暗殺者との対決が幕上げだな‼勝ってこいよセイヤ‼
スカーレット姉妹の笑顔のために死ぬ気で戦え❗
お久しぶりTだよ〜!
いきなりだが、
俺も微力ながらだが護衛させてくださいな?
スコープとサプレッサー付きのスナイパーで
邪魔ならやらんが返信してくれる貴方の為なら死んでもいいよ?
セイヤさん
男子a「俺はやっぱ咲夜さんだな!大人な感じだしスタイル良いし!」たまんねぇよ!
男子b「馬鹿だなぁa…アリスちゃんが最強に決まってるだろ?」
男子c「いやいや…それなら鈴仙ちゃんだって負けてねぇだろ」
男子d「俺は早苗ちゃんに一目惚れしちまったよ…///明るくて可愛くて最高だよな…///」
男子e「俺は是非レミリアお嬢様の執事になりてぇな…///」
男子f「霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんが2年生で1番可愛いんだよ!これだから童貞は!」
男子g「てめぇも童貞だろうが!俺は断然こころちゃんだな!」
男子a「俺達が霊夢ちゃん達に相手にされないのは全部…彼処でアホ面ぶら下げて気取って本読んでる根暗木偶の坊の所為だ…」
セイヤ「…」ペラ…
早苗「そしたらセイヤさんが『ほら…全員纏めて掛かってこいよ…』って言って凄く格好良かったんですよ!」
魔理沙「おぉ…いつ聞いてもセイヤの中学生時代の話は凄いな…」ゴクリ…
レミリア「それにセイヤと同棲していただなんて…羨ましいわ…」う〜…
早苗「正に激動の1年間でした!でも初キスを…酔った状態で済ませてしまったのはショックです…」
アリス「それはお酒飲んで酔っ払った早苗達が悪いんじゃないかな…」
咲夜「それにセイヤにまで飲ませてしまって…そうなるのは最早、必然だったという事でしょうね…」
霊夢「ま、自業自得ね…」
男子c「チッ…どうして根暗木偶の坊の話ばっかしてるんだよ…」ギロッ!
セイヤ「あ?喧嘩売ってんのか?売ってんなら表出ろ糞野郎共…お望み通り半殺しにしてやる…」ガタッ!
男子c「な、なんだよ…ちょっと睨んだだけだろうが…」ビクッ…
霊夢『今日のセイヤは確か男の子の日だったわよね…馬鹿な男子達ね』はぁ…
81の会話を聞いて、霊夢さん達どう思いますか?
あはは‼男子達霊夢達に相手すらされない‼マジで笑える‼
モブがかわいそう
霊夢「別にどうも思わないわよ。ま、悪い気はしないけど…」
魔理沙「もっと私を崇め奉れ!…とか言うかと思ったぜ…」
咲夜「それか御賽銭絡みの台詞を言うものだとばかり…」
霊夢「あんた達ねぇ〜…私はあんた達から見てどういう女の子に見えてんのよ…」ぷるぷる…
魔理沙・咲夜「「守銭奴系女子?」」
アリス「私も悪い気はしないな〜…」
レミリア「でも私には愛する人が居るもの、正直迷惑よ」
咲夜「お嬢様ぁッ!?」何故そんな正直に!?
早苗「私も気持ちは嬉しいですが…ごめんなさいですね…」
男子達「」白目
セイヤ「…」zzz
ヤンデレ咲夜さんかわいいだろうな。
セイヤ~😅ドンマイかな?
そろそろこの話は終わりかな?
終わった?
セイヤ君、これ以上霊夢に近ずいたら、ブロリーにお仕置きしてもらいますよ。
(内容は、岩盤、ポット投げ、デデーン‼の3つです。)