【メタルギア×艦これ】 盗聴テープ
【メタルギア×艦これ】天国の外側
【メタルギア×艦これ】グラウンドゼロズ
【メタルギア×艦これ】Vが目覚める 復讐の為だけに
の本編と同期した、仲間達が残した盗聴テープ一覧です。
本編とリンクしているので、それと合わせてご覧下さい。
グロテスク表現あり
地の文含む場合あり
Rー15としていますが、実際は原作基準のRー17としたいと思います。18はやり過ぎかと思いましたが、そちらの方が良ければ後で変更します。
かなり酷い目に遭ったり、胸糞展開が増えていきます。ご注意を。でも多分伝わらないと思うので、脳内で補完して下さい。
[テープ1: 赤城の録音 ]
赤城「あれは、輸送用の船団でしょうか?」
瑞鶴「一応声を掛けますか?」
加賀「赤城さん。通常作戦規定にのっとり、録音機器等の用意をお願いします」
赤城「もちろん、準備万端ですよ。既に録音中です」
瑞鶴「全く、青いのは毎度毎度頭の固いことで」
加賀「七面鳥如きが何か私に御用でも?」
瑞鶴「焼き鳥製造器に言われたくないわよ!!!」
加賀「頭にきまーー」
赤城「はいはい、もう終わりですよ!」
加賀「赤城さんに感謝することね」
瑞鶴「カチンときた!!あんたは一々カンに触るようなことばっかーー」
赤城「二人とも、既に録音中ですからね……」
赤城「じゃあ私が声をかけるので、ふたりは周囲の警戒をお願いします」
加賀 瑞鶴「了解」
赤城「前方の船団に通達します!現在深海棲艦との戦闘が近海で発生しました!危険なので今すぐここから離れてください!!」
加賀「どういうつもりかしらね。無視するなんて」
瑞鶴「あれ……ちょっとまって!!」
赤城「大砲⁉︎民間の船じゃない!」
瑞鶴「砲身が回転!こっちに向けてる!!」
バンッ‼︎
瑞鶴「撃ってきた!!」
加賀「回避行動をとります」
赤城「前方の船団!今すぐ砲撃を中止しなさい!」
瑞鶴「全ての船から砲撃が!止まらない!!」
加賀「赤城さん左舷!砲撃が来ます!!!」
赤城「きゃぁっ!誘爆を防いで!!」
瑞鶴「赤城さん!!」
赤城「みなさん気をつけて!恐らくその砲弾、対深海棲艦用のものです」
加賀「……赤城さん。貴女だけでも先に横須賀へ向かって下さい」
瑞鶴「私も残りますから」
赤城「ふたりとも……」
加賀 瑞鶴「赤城さん……」
加賀 瑞鶴「ボスに、よろしくお願いします」
赤城「正規空母……赤城、戦線を離脱しました。せい゛き……正規空母加賀……グスッ……な゛ら゛……並びに…グスッ…瑞鶴の……ふたっ…グスッ…2人はぁ゛!!」
赤城「グスッ……わ゛たし……私の…グスッ…せいで……2人はぁ!!」
赤城「まだ……まだ戦線……グスッ……戦線に……グスッ……とり残され゛たま……グスッ……ま゛まです!!」
うぅ・・・
なんであの時、わ゛たしがのこらなかったの゛ぉ
なんでふたりがの゛こったんですかぁ゛
なんでわら゛しがぁ
ごめ゛んなさい
うぅ…ぁぁぁぁぁぁ……ぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん゛なさいごめ゛んなさいごめんなさい゛ごめんなさいごめんなさいごめ゛んなざいごめ゛んなさいごめ゛んなさいごべんなさい゛ごべんなさい゛ごべんなさい゛ごべんなさい゛ごべんなざい゛ごべんな゛ざい゛ごべんな゛ざいごめべんな゛ざい゛ごめ゛べんなざい゛
ーー先ほどの砲撃音、爆音が嘘のようにだ。響くのは赤城の嗚咽だけ。赤城はあの時の自身の行動に、ただただ後悔するしかなかった。誰も彼女を責めることはできない。その現実がさらに追い討ちをかけるようだ。だが、彼女は自分が残れば良かったんだと、悔やむしかなかったーー
ーーそしてこの出来事を境に、MSFという歯車は時代に組み込まれなくなっていく。ただ、歯車の軋む音が次第に大きくなっていくのだーー
テープ1 再生終了
[赤城の録音:解析テープ]
加賀 瑞鶴「ボスに、よろしくお願いします」
赤城「……っ」(反転)
男A「一隻が逃げたぞ!」
男B「間違いない!あの男の艦娘だ!」
男C「追え!追え!!」
男D「逃がすな!!」
加賀「待ちなさい!!」
瑞鶴「私たちが狙いでしょう?」
瑞鶴「『髑髏顏の提督』さん?」
髑髏顏の提督「ほぅ……それなら話が早い。一緒に来てもらおう。彼女達を連れてこい。丁重にな」
男達「了解!!」
男A「正規空母、赤城が戦線を離脱しようとしていますが……」
男D「如何しますか?」
髑髏顏の提督「放っておけ。彼女には私たちの存在の証人になって貰う」
髑髏顏の提督「私たち『サイファー』のな」
男「では、ついせきを………」
赤城の録音 解析テープ 再生終了
[テープ2-1: 加賀が残したテープ ]
加賀「ボス。もし貴方がこのテープを聴いているのなら、私は鎮守府には居ないのでしょう。
既にご存知の通り、私はサイファーの下に居る艦娘の一人です。厳密に言えば、日本で造られ、日本からサイファーに引き渡された艦娘です。恐らく、貴方の下にも私以外の艦娘がサイファーに通じているかもしれません。
海自の大佐に赤城さんを人質として扱われていたのは事実です。でも私はその後、もう一つの組織からも人質を取られていました。その組織がサイファー。
サイファーは一つの条件を出してきました。『赤城さんと私の身を保証する代わりに、横須賀鎮守府に携わる全ての者を。それが不可能ならば、ビッグボスを亡き者にする』。
私は、赤城さんと仲間を天秤に掛けられました。勿論前の私なら、構わず赤城さんの身を第一に考えたでしょう。でも今の私にそれは出来ませんでした。ここでの暮らしが、私には何もかもが新鮮で、楽しくて、有意義で、夢の様で……。
だから私には決断出来ませんでした。貴方たちと共にいた時間を壊されるのが、私にはとても耐えられなかった。
だから、私は貴方の下を去り行きます。そしてサイファーの下へ。貴方たちとの時間を壊されるなら、私が自ら犠牲になる事で何かが変わるかもしれません。
ボス。申し訳ありませんでした。そして…………ありがとうございました。
最期に一つだけ言わせてください。祝杯の時、せめて歌わせて欲しかったです」
加賀が残したテープ 再生終了
[テープ2-2: 加賀が残したテープ2 ]
瑞鶴「ボス。詳しい話は省くわ。多分、加賀から全て聴いている筈だから。加賀と同じ様に、私もテープにこの事を残しておこうと思ったの。だから加賀と同じ所に隠してもらったわ。
私もサイファーに翔鶴姉ぇを人質を取られて、翔鶴姉ぇと横須賀鎮守府の仲間を天秤に掛けられたの。加賀と同じように。
正直私は翔鶴姉ぇが無事ならどうでもよかったんだけど………。でもやっぱり、私も気が変わっちゃったわ。貴方と一緒に居て、何時の間にか貴方との時間が楽しくなっちゃったよ。翔鶴姉ぇを助けてもらって、あの大佐の事もそう。殺されても同然なのに、命を無駄にするなって許してくれた。もう感謝してもしきれないくらいよ。
そんな貴方と、皆との時間は、私にとって一番楽しかった。助けて貰ったから今度は私が助ける番。なんて、少しおこがましいかもしれないけど。
私は思い切って、サイファーに楯突くつもり。それを知ったら奴ら容赦しない筈よ。きっと私は奴らの逆鱗に触れて死んでるかもしれないわ…グスッ。
とっても……グスッ…とっても悔しかった。……グスッ…貴方との時間が、思い゛出が壊ざれ゛るのが。でも゛ぉ゛、一番辛かったの゛は゛ぁ゛………。
貴方を゛裏切った事。貴方を……だました事が何より苦しかったの……グスッ…。づら゛がっ゛だよ゛ぉ゛……。
…ひぐっ……グスッ……うぅっ……グスッ…グスッ………
ボス……ゆるしてなんていわない…グスッ……。でも……ごめんなさい。
そして、こんな私にも楽しい時間をくれてありがとう……。
どうか、お元気で。お願いばっかりだけど、翔鶴姉ぇを宜しくね…。
私にとって貴方は、1番の提督よ……」
加賀が残したテープ2 再生終了
[テープ3: 大淀が遺したテープ]
大淀「多分このテープを見つけたなら、私は貴方との戦いに負けたんでしょうね。でも私には、それを確かめることはできません。」
私がサイファーから請けた指令は2つ。1つは『ビッグボスに接触し、内部を偵察すること』。2つ目は『ビッグボスを始末すること』。
でも私にはそれが出来ないことは分かっていた。………分かっていた筈なのに、私にはそれしか選択肢がなかった。『私が』ビッグボスに倒されるか、サイファーによって殺されるか……。
私達は戦いの為に作られた『兵器』であった筈なのに……。戦いの中で散ってこそが兵器としての私達の務めだったのに………。こんなにも私は、死ぬ事が怖かった。貴方の元を離れるのが辛かった。そして、私をこんな目にさせた『私』が許せなかった。
だってそうじゃないですか。貴方は、私達を兵器として扱わなかった。仲間として。友として。『人』として扱ってくれた人です。
知ってるんですよ?貴方は私達に対して、何時も人として接してくるていた事を。『1つ、2つ』でなく、『1人、2人』と扱ってくれた貴方。
何で私は、貴方と戦わなくてはならないのだろう。私達の本質を否定する考えまで持つほどに、ここでの暮らしが私は大好きでした。
ポロポロ
やっぱり嫌だ……。私は……。
私はっ…………!
貴方と……。戦いたくないっ…………!
貴方の元を……グスッ………離れたくないっ……!ポロポロ
何で……。何で……グスッ…私ばかりが……。こんな目に遭わなければ……な゛ら゛な゛い゛ん゛て゛す゛か゛ぁ゛…… ポロポロ
う゛あ゛っ゛……う゛わ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
何で!? 何でな゙の゙ぉ……? ポロポロ
何で…グスッ………私ば幸ぜに゙な゙っ゙だら゙だめ゙な゙の゙ぉ ポロポロ
教えてよぉ………… ポロポロ
ヒック…グスッ…グスッ……ヒック…ヒック……エグッ……ヒック…………グスッ……
…ヒック…もし、私が行動を起こすだけでも、サイファーは作戦の実行を遅らせるかもしれない…グスッ……
だったら私は、その僅かな希望に賭けてみようと思う………。
行くよ。………アビス…。
連合艦隊……。旗艦、大淀……。
出撃しますっ!!
大淀が遺したテープ 再生終了
[テープ4-1: 差出人不明のテープ ]
若干のグロテスク表現?が入ります。ご注意を。
はぁ、はぁ………
テープは……ぜんぶで……7つ…。
いまさら……助けてなんていえない。身勝手でも……、わたし……にはあの人しか……頼れる人がいない。だから、少しでも……。
いま……、そとにある…檻の中。加賀は…、きのうから別の…ところに。私以外にも、沢山の人が……。
サイファーは……、わたしたちが……あなたを殺さなかった…こと…を知って、わたし……たち…に、二重スパイだっ…て。
交代で…、拷問を……。これ以上……、加賀が……死んじゃう……よぉ…。
助けて…………。加賀を……。
わたしの…、尊敬するひとを……。
助けて…………。
テープ4-1 再生終了
テープ4-2 瑞鶴の記録#2
ガチャン キイィィィ…………
男.A「立て」
瑞鶴「………」
ペタ、ペタ、ペタ………
瑞鶴「車………?」
男.A「乗れ」
瑞鶴「………」
バンッ
男.A「出してくれ」
男.B「りょーかい」
ブロロロ…………
瑞鶴「建物………」
男.B「当分の、あんたの居場所だ」
男.A「余計な話をするな」
男.B「へいへい」
瑞鶴「………」
キーッ
男.B「さぁ、着いたぜ」
男.A「降りろ」
瑞鶴「………」
バンッ
男.A「歩け」
瑞鶴「………」
ペタ、ペタ、ペタ………
瑞鶴「地下……?」
バチンッ
くっ…っう……
バチンッ
やめっ…てぇ……
バチンッ
嫌ぁっ!!!
瑞鶴「あっ………あぁっ………!!」
髑髏顏「うん?お友達のご到着だ」
加賀「ずい……か…く……!」
髑髏顏「ふむ。今日のところはこれで終わりにしようか。彼女は口を割らなかったが、君はどうだろうなぁ」
瑞鶴「ひっ!!」
髑髏顏「おや、驚かせてしまった」
瑞鶴「い……嫌っ!!」
髑髏顏「まぁ、今日は2人きりになるといい。お互い、積もる話があるだろう。さぁ、行くぞ」
男.A「はっ!!」
瑞鶴「………」
加賀「………」
瑞鶴「何よ……」
加賀「………」
瑞鶴「自分が庇うから、瑞鶴に手を出すなって」
加賀「………」
瑞鶴「……それであんたがーー」
加賀「瑞鶴」
瑞鶴「……何よ」
加賀「話しかけないで…」
瑞鶴「何をーー」
加賀「貴女と話す気にならないの」
瑞鶴「っ、こんな時でもあんたはーー!!」
加賀「止めて」
瑞鶴「っ……!」
加賀「………」
テープ4-2 再生終了
テープ4-3 瑞鶴の記録 3
髑髏顏「今日からはお友達と一緒だ。お前も少しは嬉しいだろう」
加賀「……」
髑髏顏「顔を会わせるのは久しぶりだな。彼女からは良い答えが聴けることを期待するとしよう」
瑞鶴「離してっ!」
男 A「おとなしくしろっ!!」
瑞鶴「嫌っ!!」
加賀「…瑞鶴が口を割ると、本気で思ってるの?」
髑髏顏「思ってはいない。だが、私にはそれしか選択肢がないからな。お前が口を割るか?」
加賀「っ………」
髑髏顏「おい、離してやれ」
男 A「はっ!!」
スタ、スタ、スタ………
髑髏顏「ふむ。君と顔を会わせるのはいつ以来だったかなぁ?」
瑞鶴「………」
髑髏顏「おや?まさか顔を忘れたわけではないだろう」
瑞鶴「……」
加賀「ぅあ………あ………」
パンッ
瑞鶴「……っ」
髑髏顏「しゃべれるか?」
パンッ
瑞鶴「くっ………!」
髑髏顏「しゃべれ」
パンッ
瑞鶴「うあっ……あぁ……」
髑髏顏「声を出せ」
ギリッ………
瑞鶴「かはっ………あっ……あっ…」
髑髏顏「しゃべるんだ」
ギリギリギリギリ………
瑞鶴「くうっ……あっ……あぁ……」
髑髏顏「苦しいだろう?早くしゃべろ」
ドサッ
瑞鶴「ゴホッ、ゴホッ、ゴホ……」
瑞鶴「はぁ、はぁ……、分かり……ました。話し……ます……!」
髑髏顏「……いい子だ」
瑞鶴「はぁ、はぁ、はぁ………」
髑髏顏「私はビッグボスとは長い付き合いだ。助けが来ることは、期待しないほうがいいだろう」
瑞鶴「はぁ、はぁ………」
髑髏顏「お前も私の仲間だ。だが、ここから出たいなら好きにすればいい。自分の力でここを出ろ」
髑髏顏「だが、脱走は無理だ」
髑髏顏「お前が余程ついていて----『幸運の空母』と呼ばれていたそうだが----奇跡的にここから出られたとしよう。そして、警備兵の真横をすり抜けられたとしよう」
瑞鶴「……」
髑髏顏「その後はどうする?」
瑞鶴「っ………」
髑髏顏「ここはある1つの島だ。日本までは海を越えていかなくてはならない。お前たちの艤装は私達が没取させてもらった。なら、ボートを使って?武器も持たずにここから逃げる?しかもこいつを連れて?」
瑞鶴「……」
髑髏顏「お前が本当に『幸運の空母』と呼ばれているなら、そもそもこんな所にはいない」
瑞鶴「ぁ…………あぁ……」
髑髏顏「だが希望は持てる。こちらの方が比較的簡単だ。お前たちは傷つくことなくここから出られる」
瑞鶴「……えっ?」
髑髏顏「簡単なことだ。私の質問に答えるだけでいい。難しいことじゃない。知っていることだけを話せばいいんだ」
加賀「……馬鹿みたい………」
髑髏顏「うん?」
加賀「そいつの相手なんて、時間の無駄になるだけじゃない……」
バチンッ
加賀「ぅ……あ………」
髑髏顏「ビッグボスの元に居た時の話をすれば良いだけだ。彼等の基地のことなら何でもいい」
加賀「瑞鶴……」
髑髏顏「答えろっ!!」
加賀「瑞鶴っ!!!」
瑞鶴「…………」
瑞鶴「……り……いよ……」
髑髏顏「うん?良く聞こえないなぁ」
瑞鶴「私を殴りなさいよ!!」
髑髏顏「ほぅ」
瑞鶴「好きなだけ殴れっ!!」
バキィ
瑞鶴「もっと殴れっ!!」
ドスッ
瑞鶴「うっ……ゴホッ……、ゴホゴホ………」
加賀「瑞鶴。貴女……」
髑髏顏「そうか。尊敬する奴の前で、いい格好して見せたいか」
瑞鶴「はぁ………、はぁ………」
髑髏顏「全く、子供だな。何も変わらない」
瑞鶴「もっと……もっ……、と………」
髑髏顏「そうか。では、意地でも話して貰おうか」
加賀「っ!!お前…………っ!!!!」
髑髏顏「こいつが望んだことだ。なら私は、それに応えてやるしかない」
加賀「ふっ……ふざけるなっ!!!!!!!」
髑髏顏「そうだなぁ………。殴っても駄目なら、別のものを使うか……」
瑞鶴「っ!!!!!」
加賀「な、何をする気……!!!」
髑髏顏「ふっ、ふっ、ふっ。お前たちは生半可な事じゃ死ぬことはない。劇薬を投与しようが、な。気に入ってもらえるかは分からないが………」
髑髏顏「これでもしゃべらないか?」
瑞鶴「あっ……あぁ……うぁ…ああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
髑髏顏「そうか、では続けよう。お前が話すまで、私はとことん付き合おう」
加賀「ぜ……ったい……絶対に許さない!!!!」
瑞鶴「いやぁ……いやっ……いやぁぁぁぁぁ!!!!!」
テープ4-3 再生終了
テープ4-4 瑞鶴の記録4
ガチでグロテスク表記。駄目な人はブラウザバック推奨or後書きまでスキップ。
ーー???「男らしく戦いなさい!」ーー
酷くないと思うけどご注意を……。
加賀「ぜ……ったい……絶対に許さない!!!!」
瑞鶴「いやぁ……いやっ……いやぁぁぁぁぁ!!!!!」
加賀「殺してやる……。お前だけは絶対に殺す!!!!」
髑髏顏「ふむ。お前は少し黙っていてもらえないか?」
加賀「………なにする気よ」
バチィッ
加賀「痛っ!!!」
髑髏顏「さて、そっちは頼むぞ」
男「……お任せ下さい」
加賀「あ……、あぁ…………」
髑髏顏「少しばかり大人しく、な」
加賀「ずい………か……く……」
髑髏顏「こいつにはまだ利用価値がある。少しばかり休ませてやらなくては、死んでしまう。私はこいつが目覚めるまで暫くここを離れる」
男「では、”アレ”を少しばかり……」
髑髏顏「それは全てお前に任せた。自由に使え」
男「……有り難きお言葉」
コツ、コツ、コツ…………
男「さて、これからは俺が相手をしてやろう」
瑞鶴「いや…………」
男「お前たちは深海棲艦の攻撃でない限り、死ぬことはないらしいな。色々と楽しもうじゃないか」
瑞鶴「やめて…………」
男「まずはこれだな」
瑞鶴「ひっ!!なにっ!?何よその注射器っ!!!何のつもりっ!!!!!」
男「うん?大したもんじゃないさ」
瑞鶴「いや……、いやだ……!」
男「安心しろよ。唯の『ビタミン剤』だからさ」
男「さ、まずは1本目」
瑞鶴「いやだ!!!!やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
プスッ
瑞鶴「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!」
男「どうだ?久々の『ビタミン剤』は。懐かしいだろう?」
瑞鶴「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」
男「そうかそうか。それ程までに気に入ったなら、もっとくれてやろうか?」
瑞鶴「おねがっ………!!!!!!もう……………ダメぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!」
プスッ
男「2本目」
瑞鶴「ひぐっ!!!!!!!!あっ!!!あがっ………!!!!」
男「どうした?もうへばったか?」
瑞鶴「おねがいっ、します………。もう、もうやめ……てぇ……」
男「じゃあ話すか?」
瑞鶴「それもやだぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!」
男「あれも嫌、これも嫌。わがままなことだ」
プスッ
男「3本目。人間なら死んでるな。死ぬまで行かなくても、廃人化は待った無しだ」
瑞鶴「ぅぁ…………ごほっ……ごほっ、ごほっ!!!!!」
男「まだ欲しいか?」
瑞鶴「ごほっ………おえっ!!!ごぼっ……うえぇぇぇぇっ………!」
男「吐いたか。これ以上はーーー」
瑞鶴「ぜぇ……、ぜぇ……うぷっ……!!!ごぼっ……!!!!」
加賀「っぅ………」
男「おや、そろそろあちらもお目覚めだ」
加賀「っ………!!瑞鶴…!!!、瑞鶴っ!!!!!」
男「ふふっ」
瑞鶴「うぐっ………ごぼっ!!!おえぇぇぇぇぇっっ!!!!!」
加賀「瑞鶴!!!!!」
瑞鶴「あぁ………、あ、あはっ!あはははは!!!!あっはははははははははは!!!!!!!」
加賀「いやぁ……、ずい…かく……!!!!」
瑞鶴「あはっ!!あぁ!!楽しイ!!!!なンかわかんナいけどォ、とっても楽しイナァ!!!!、あははァっ!!!!!!!!」
男「完璧にキマってんなぁ。ははっ。死なれたら困るし、そら!修復剤だ」
ザバァ
瑞鶴「はぁ………、はぁ………」
瑞鶴「あぁ……、うそ……!!わたしぃ……!!!!」
男「身体は元通りでも、記憶や精神状態は元通りって訳にゃいかねえしな。お前には一生忘れられない、イイ思い出になったろうよぉ!!!」
瑞鶴「あ……、ぁあ……、あああぁぁぁ!!!!!!」
加賀「貴様っ!!!よくも!!!!」
男「はぁ?何言ってんだ?」
男「次ハお前ノ番ダぞ!!!!!」
加賀「ひぃっ!!!!」
コツ、コツ、コツ………
髑髏顏「随分と派手にやらかしたな」
男「……申し訳ありません。なかなか口を割らず……」
髑髏顏「まあいい。私が変わろう。お前にも同席してもらいたい」
男「……命とあらば」
加賀「はぁ、はぁ……。あら、てっきり……、尻尾振って逃げたものかと……」
髑髏顏「さて、しゃべる気になったか?」
加賀「ふざけるなっ……!!!死んでも………お断りよ!!!!」
髑髏顏「そうか。瑞鶴、といったな」
瑞鶴「なに……よ!!!!」
髑髏顏「彼女は私に何もしゃべってはくれない。それに対して私は酷く憤りを感じる。このままでは、お前たちを殺してしまいそうだ」
加賀「勝手に……、殺せば…いいじゃないっ……!!!!」
髑髏顏「聞いたか?奴は自分のだけでなく、お前の命をも他人事のように扱っている」
加賀「…っ!!!!」
髑髏顏「どうだ?もしお前が私の望むものを差し出せば、私は奴を殺さないが?」
瑞鶴「わたしは……、ぜったいに……、しゃべらない!!」
髑髏顏「情報は欲しいが、私の憤りを治めるものは、この場にあるものだ。それを私に差し出せばいいんだ。簡単だろう」
瑞鶴「……そうね……、わかったわよ……。もう……かってに……、もっていきなさいよ…」
髑髏顏「なら、頂いていこうか」
髑髏顏「おい、マチェットを私によこせ」
男「はっ!こちらに」
髑髏顏「済まないな。では、貰うぞ」
瑞鶴「っ!!!!!!!!」
加賀「殺す気なら、私を殺しなさい!!!!瑞鶴には……」
髑髏顏「勝手に殺せばいいと言ったのは、お前だろう。私は遠慮するのが苦手でな」
加賀「ゔ……、ゔわ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!」
髑髏顏「まぁ、私が欲しいのは別の物ーーー。何だ、聞いてないのか」
加賀「あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!!!!!!!」
ガンッ!!! ジャラジャラ ガンッ、ガンッ!!!!
髑髏顏「まぁいい。私が欲しい物はーーー」
ヒュン
ボトッ
瑞鶴「えっ……………」
髑髏顏「お前の『腕』だ」
瑞鶴「うそ………」
瑞鶴「ぁ………、床に……、わたし……、うで……、あぁ、あああああぁ!!!!!!!」
髑髏顏「ふふっ」
瑞鶴「い゙や゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!い゙だい゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙!!!!わ゙だじの゙ゔでがぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!!!」
加賀「もうやめてぇ!!!!これ以上、瑞鶴は!!!!!」
ヒュン
ボトッ
加賀「っっ!!!!!!」
髑髏顏「お前はさっきから騒がしいな。何時もの涼しい顔はどこに行ってしまったのか」
加賀「あ゙っ゙……あ゙ぁ゙っ゙……あ゙がっ゙…………あ゙ぁ゙……!!!!」
髑髏顏「おや、腕を切られたのに随分と静かじゃないか」
グチュ、グチュ………
加賀「あ゙っ゙!!!!!!あ゙がっ゙!!!!!!がぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!い゙だっ!!!!!い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙!!!!!じぬ゙っ゙!!!じん゙じゃ゙ゔぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙!!!!!!!!!!」
髑髏顏「やはり騒がしいな。全く……」
瑞鶴「あぁっ!加賀さんも右手がなくなっちゃたぁ!!わタしとお揃いダぁ!!アはっ!!あはハッ!!!ウレシイナァ!!!!!」
髑髏顏「そうだろう?嬉しいだろう?」
瑞鶴「ウンっ!!とッテモうれしイ!!!!アハハハっ!!!!」
加賀「瑞鶴……おねがい…、もど……って………き……………て………………」
テープ4-4 再生終了
盗聴テープ
クローンとオリジナル
髑髏顔「これで完成か?」
研究者「はい。ほぼ完成しています。ですが、覚醒するにはまだ……」
髑髏顔「構わん。あと2年で終わらせることができるならな」
研究者「それについては、問題ありません。半年もあれば完成しますので」
髑髏顔「それと、あの装置だが………」
研究者「えぇ、そちらも抜かりはなく。ですが、彼女に使うとなればあまり効果は期待できませんが………」
髑髏顔「あの装置は強すぎても弱すぎても困る。分かっているな?」
研究者「はい、問題ありません。こいつの覚醒には、オリジナルの存在が鍵となることでしょう」
髑髏顔「やはりな。オリジナルが無事でいる以上、こいつの覚醒は先になるな」
研究者「えぇ、同じ艦娘が存在することは不可能。これはクローンであっても同じことです。ですが………」
髑髏顔「なんだ?」
研究者「オリジナルを始末してしまえば、こっちのクローンを覚醒させることができます。問題は、どうやってオリジナルを消すか」
髑髏顔「…………」
研究者「如何でしょうか? いっそのこと、オリジナルを深海棲艦にしてしまうというのは?」
髑髏顔「それがどうなると?」
研究者「艦娘も我々人間と同じように同個体は存在しません。オリジナルを始末しない限り、クローンが覚醒しないのはそれが理由だからです」
研究者「では、その境界線はどこからなのですか? 轟沈とはいわばロスト。その者の存在はなくなりますが、それは深海棲艦になった者にも通じるものでしょうか?」
髑髏顔「何が言いたい?」
研究者「クローンを覚醒させるために、わざわざオリジナルを沈める、殺す必要はありません。ですから………」
髑髏顔「つまりお前は、オリジナルを更に実験台に用いるというのか? オリジナルを深海棲艦にすると?」
研究者「どうせ彼女は今のままでは我々に従わないでしょう? であれば、彼女は深海棲艦に変えてしまった方が良いのでは?」
髑髏顔「互いの利益が一致するというわけか」
研究者「えぇ。我々研究員は新たな実験対象、あなたは戦力の向上、お互い損はしません」
髑髏顔「成功率は?」
研究者「9割ほど」
髑髏顔「失敗は?」
研究者「ありえません」
髑髏顔「わかった。お前の好きなようにすればいい。私はそれに備えて、ちょっとしたあるものを準備する」
研究者「わかりました」
髑髏顔「深海棲艦を宿した艦娘だ。面白いとは思わないかね?」
研究者「………クローンの開発に、懸命に取り組ませていただきます」
髑髏顔「そうか………。では、成功した暁にはお前にも土産話を持ってきてやろう」
研究者「ありがとうございます。それでは…………」
ーー再生終了ーー
Q.なんで書いた!!言え!!!
A.作者が大好物だからだ!!文句あるかぁ!!!
すいません。別に瑞鶴が嫌いと言うわけではありません。まぁ、私の鎮守府には鶴姉妹が来てくれないので、少しくらい虐めても、ねぇ………。
ビタミン剤。わかる人には分かるはず。違うんじゃあ……これはただの拷問なんじゃあ………。
実は、とあるウスイ=ホンで、瑞鶴がヤク漬けになる話を見たときに、『やばい、めっちゃええ……』っとなったもんでつい……。大変申し訳ありませんでした!
前作にあたる『天国の外側』の後書きに、今SSのPW編のちょっとした小話を用意しました。もしよろしければ目を通して頂くと幸いです。
お分かり頂けると思いますが、スカルフェイスと書くと長ったらしいので髑髏顏と表記しています。
しっかし本当に救われねぇなぁ……。
正直作者の文章力がないので上手く伝わってるか不安です。
声と擬音だけで伝えるってかなり難しいですね。
来たな、スカルフェイス
伝説が終わり、復讐が始まる
ストレンジラブの独白並みに辛い内容だった