進撃のEDF 2話「再召集」
進撃のEDF 2話「再召集」
2027年 再び現れた巨大生物の襲撃により人類は再び恐怖のどん底に突き落とされ、多くの市民が喰われた。
非常事態に備えて訓練してきたEDFが戦闘領域に向かうが…
【東京】
タッタッタッタッタッ
エレン「見渡す限り巨大生物はいないな…」
ライナー「逃げてる市民もいないし」
「ぅぅぅぅぅぅぅ」
ケイジ「あっ!」
サムエル「大丈夫か⁉︎」
市民「ぁぁぁ…ぇ…」
サムエル「何?」
市民「ぅ…ぇ…」
ダズ「上?」
チラッ
ガブシャァ
ダズ「うあわわわわわわわわ!」
グジャァ
フランツ「ダズー!」
ボトン ダズの腕
ジャン「てめぇ!」ダダダダン!
ライナー「くそー!」ダダン!
「こちらストーム1!巨大生物と交戦中!あと、ダズが殺られた」
ミカサ「ダズが…分かった」
ファーラン「俺はこの人を安全な所に連れて行く!」
ゲルガー「分かっt…」
ドーーーーーン
フランツ「ファーラン!後ろ!」
ファーラン「は!うわー!」
グジャァ
ファーラン「うっ…何?」
バダン!
ピーーピー
マルコ「僕たちのこと忘れないでよ?」
ファーラン「ああ、助かった」
コニー「なあ…こいつが8年前の情報より強くなってるって感じるのは俺がバカだからじゃねえよな?」
ベルトルト「違うと思う」
エレン「確かにこいつらは8年前より強くなってる」
アルミン「あ、ファーランは早くその人を安全な所に」
ファーラン「いや…亡くなってる」
ジャン「この人は俺らが撤収するときに回収するぞ」
ファーラン「分かった」
トーマス「可哀想に…」
ピーーピー
ネス「こちら、ギガンテス戦車隊。戦闘領域に突入する」
エレン「分かりました!」
ガガガガガガガ
ナック「かなり来たな」
ライナー「これぐらいは必要だろ」
ピーーピー
マルコ「僕達はそっちに向かうね」
タッタッタッタッタッ
エレン「分かった」
ドォォォォォォォン!
ジャン「なっ!」
ナック「ビルが!」
エレン「マルコォーー!」
ピーーピー
アルミン「こちら、アルミン!ストーム4応答せよ!」
ストーム4「…」
アルミン「ストーム4応答せよ!」
ストーム4「…」
アルミン「くそ!」
コニー「どうして、あそこのビルが…」
ピーーピー
ミカサ「ねえ、ストーム4との通信が途絶えだけど?」
エレン「ビルが崩壊しストーム4が巻き込まれた」
ミカサ「えっ?どうして?」
エレン「分からない…今は戦車隊が救助活動をしている」
ミカサ「分かった…あ、衛星からの情報によると3km先の東京タワー付近に多数の巨大生物が見られる」
トーマス「なに?」
ミカサ「そっちに向かっている!」
ナック「分かった!迎え撃つ!」
ミカサ「了解…どうか…みんな、死なないで」
エレン「大丈夫だ!」
ジャン「どうした?」
アルミン「3㎞先から多数の巨大生物がこっちに向かっているらしい」
ジャン「でも、長距離レーダーには何も映ってないぞ?」
アルミン「そうだね…」
ライナー「なんでもいいさ。俺らはそいつらを迎え撃つのか?」
エレン「そういうことだ」
ピーーピー
ネス「こちら、戦車隊隊長ネス。崩壊したビルから3人を救出。他は死亡した」
ゲルガー「意識はありますか?」
ネス「1人は意識を失っている」
フランツ「名前は分かりますか?」
ネス「マルコ・ボット隊長、マルロ、イアン・ディートリッヒだ。この3人はもうじき来る救援隊のヘリに乗せ基地まで輸送する」
エレン「分かりました」
ネス「3㎞先から来ている巨大生物は俺たちが前で迎え撃つ。お前らは後方から支援してくれ」
エレン「了解!」
ガガガガガガガ
ネス「お前らはこのビルの屋上からスティングレイM3で攻撃を頼む」
エレン「分かりました!行くぞ!」
タッタッタッタッタッ
【屋上】
ピーーピー
サシャ「こちらサシャ・ブラウス。ストーム2応答してください」
ジャン「こちら、ストーム4。どうした?」
サシャ「すみません。回線回路が故障しててストーム1以外はオペレーターと通信できなかったんです」
ジャン「まあいいけど…で、なんだ?」
サシャ「巨大生物についてですが、フォーリナー研究員のハンジ・ゾエ研究長の話によると巨大生物は8年前より甲が厚く近距離戦以外でのマシンガンの攻撃はほとんど意味がないそうです。ですので、攻撃の際はスティングレイを使うようにと言っていました」
ジャン「分かった」
サシャ「それと、この巨大生物はなぜかレーダーには映りません!」
フランツ「分かった!」
サシャ「はい。では、ご武運を!」
コニー「見えた!11時の方向!」
カチャッ
ゲルガー「2時の方向!右にもいた!」
ピーーピー
エレン「こちらストーム1!巨大生物は11時と2時の方向にいます!」
ネス「了解!」
ウィーーーン ガチャン
ジャン「向かいのビルに巨大生物発見!」
ベルトルト「ライナー、射撃の許可は?」
ライナー「まて。もう少し近づいてきたら全員で一斉に撃つ」
ベルトルト「分かった」
ブシャァー!
ライナー「酸だ!伏せろー!」
「うわぁ!」ブシャァー
ライナー「大丈夫k」
「うあわわわわわわわわ!」
ベルトルト「ケイジィー!」
ケイジ「うあわ!ぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
ゲルガー「おい!しっかりしろ!」
ケイジ「」
ライナー「ケイジー!」
ピーーピー
アニ「こちら、アニ。ケイジの反応がレーダーから消えたんだけど」
ライナー「酸を浴びて…死んだ」
アニ「…そう、分かった」
トーマス「どこから撃ってきやがった!」
ドォォォォォォォン! ドォォォン!
ミリウス「戦車隊が攻撃を開始した!」
エレン「ストーム1!射撃許可を出す!」
ジャン「ストーム2!射撃の許可を出す」
ライナー「ストーム3も射撃の許可を出す!見つけ次第攻撃しろ!奴らはすぐ近くだ!」
ゲルガー「3時の方向に複数確認!攻撃を開始する!」
ドォン!ドォン!ドォン!
ゲルガー「撃破!」
ライナー「よくやった!」
フランツ「3時の方向にまだいる!」ドォン!ドォン!ドォン!
コニー「あ!後ろだー!」
一同「はっ!」
クジャァー!
「うあわ!うゎゎゎゎゎ!」
エレン「ミリウス!」
ミリウス「助けて!助けてくれ!」
グジャァ
ナック「くそ!」
ダダン!ダダダダダン!
フランツ「真下だ!」
ドォォォォォォォン!
グジャグジャァ!
ネス「戦車隊をなめるなよ!」
エレン「ありがとうございます!」
ダダダダダン!ダダダダダン!
ジャン「マガジンを交換する!」
エレン「向かいのビルに敵確認!」
ドォォォン!
エレン「仕留めた!」
アルミン「10時の方向に3体!」
ドォン!ドォン!ドォン!
ドガーーーーン
トーマス「ナイスだアルミン!」
アルミン「ありがとう!」
ライナー「俺らは後ろを見るぞ!」
ストーム3「了解!」
ガシャン! グラグラ
フランツ「一体ビルの中に入った!」
ジャン「俺らが行くぞ!」
ストーム2「分かった!」
タッタッタッタッタッ
エレン「俺らはここで頑張るぞ!」
ドォン!ドォン!
ファーラン「2時の方向に五体!」
ドォン!ドォン!
ベルトルト「仕留めた?」
ファーラン「一体どこかに行った!」
ブシャァー
ゲルガー「酸だー!」
ブジャァ
ライナー「大丈夫か!」
一同「大丈夫だ!」
ゲルガー「真下か!」
カチャッ
ゲルガー「う!」グシャ!
ファーラン「ゲルガー!」
ゲルガー「うわぁぁ!」
ライナー「クソ!」
ダダン!ダダダダダン!
エレン「大丈夫か⁉︎」
アルミン「ゲルガー!」
ベルトルト「駄目だ。死んでる」
ファーラン「ゲルガー…」
ピーーピー
ライナー「こちら、ストーム3。ゲルガーが死んだ!」
アニ「分かった」
【ビル内】
フランツ「確か…この階あたりで侵入したんだけど…」
ガシャン!
カチャッ!
コニー「あの、部屋の中からだ」
ジャン「用心しろ…」
フランツ「僕がいく…」
テクテクテク
フランツ「フゥーー」
ガチャ!
フランツ「!」
ジャン「どうした?」
フランツ「市民だ!」
一同「!」タッタッタッタッタッ
ジャン「大丈夫ですか⁉︎」
市民A「ええ」
フランツ「フゥーー」
サムエル「大丈夫か?」
フランツ「ああ…」
ガシャン! グシャ!
サムエル「フランツー!」
市民A「きゃーー!」
ジャン「何⁉︎」ダダダダダン!
フランツ「う!うわぁー!」
グシャア!
バタン
フランツ「」
ジャン「ぅぅぅぅぅぅぅ…クソ!」
ピーーピー
サムエル「こちら、ストーム2。フランツが死亡した」
サシャ「フランツが…分かりました」
【屋上】
ドォォォォォォォン!ドォン!ドォン!
エレン「こいつらは何体いるんだよ!」
バダバダバダバダバダ
ミリウス「救援隊のヘリだ」
ピーーピー
パイロット「こちら、救援隊。負傷者は?」
ネス「ここだ!」
バダバダバダバダバダ
ネス「3人いる」
パイロット「分かりました!」
ジャン「待ってくれ!」
タッタッタッタッタッ
マルコ「…うぅぅ…あ、ジャン!」
ジャン「まだ、市民が残っている!」
パイロット「早く乗せて!」
ジャン「ああ」ヨイショッ
マルコ「ジャン!」
ジャン「マルコ!大丈夫か?」
マルコ「大丈夫だ」
ジャン「よかった…」
マルコ「フランツは?」
ジャン「…」
マルコ「!…もしかして」
ジャン「ああ」
パイロット「今は話している場合じゃないです!」
ジャン「あ!すまない!じゃあ、マルコ!気を付けろよ!」
マルコ「ジャンたちもね!」
ジャン「大丈夫だ!」
ネス「じゃあ、頼んだぞ!」
マルコ「あ!ありがとうございました!」
ネス「おう!」
バダバダバダバダバダ
ライナー「これで、マルコ達は安全だな」
ピーーピー
ピクシス「こちら、ピクシス」
エレン「司令官!」
ピクシス「現在の戦況から撤退する事を命令する!」
エレン「しかし!まだ、敵はいます!」
ピクシス「仕方がない!これ以上抵抗しても犠牲者が増えるだけだ!」
エレン「…分かりました。撤退します」
一同「!」
ピクシス「帰還用のヘリを送らせたからすぐに着くと思うぞ」
エレン「分かりました」
ライナー「おい!撤退するのか⁉︎」
エレン「司令官の命令だ」
ファーラン「まだ、戦えるのに!」
ベルトルト「命令だからしょうがないよ!」
アルミン「…行こう」
タッタッタッタッタッ
ジャン「あれ?お前らどうして?」
エレン「撤退を命令された」
コニー「撤退だって?」
ジャン「俺らはまだ戦えるぞ!」
ナック「司令官の命令だから仕方がないんだよ!」
ジャン「…」
サムエル「行こう、ジャン」
ジャン「ああ」
タッタッタッタッタッ
【出口】
ナック「ハア、ハア」タッタッタッ
グシャア
エレン「ナックー!」
ダダン!ダダダダダン!
トーマス「ナック…」
ネス「どうした⁉︎」
ライナー「撤退を命令されました!」
ネス「撤退?」
ライナー「司令官の命令なので」
ネス「くそ!」
ピーーピー
ネス「全隊に告ぐ。司令官の命令だ!直ちに撤退する!」
ガガガガガガ ドォォォォォォン!
ネス「お前らは?」
エレン「帰還用のヘリに乗っていきます」
ネス「分かった…気を付けろよ!」
エレン「はい…ありがとうございました!」
サムエル「前方から多数接近!」
エレン「撃てぇー!」
ドォン!ドォン!ドォン!
ジャン「ていうか、なんで、8年も経っていきなり現れるんだよ!」
コニー「今更なんだよ!そんなこと考える場合じゃねえだろ!」
ベルトルト「後ろからも来てるぞ!」
ドォン!ドォン!ドォン!
ジャン「弾がねえ!」
サムエル「これを使え!」
ジャン「サンキュー!」
コニー「ヘリはまだかよ!」
ダダン!ダダダダダン!ダダダダダン!
エレン「ダメだ!数が多すぎる!」
ジャン「こいつらは絶滅したんじゃ無かったのかよ!」
アルミン「考えても無駄だ!今は戦うことに集中しよう」
ダダダダダダダン!ダダダダン!
「うわぁーーーーー!」
ライナー「トーマーーーース!」
コニー「そ…そんなぁ」
エレン「このヤロー!ぶっ殺してやる!」ダダダダダン!
ベルトルト「エレン!後ろぉぉぉー!」
エレン「はっ!うわぁぁぁぁぁ」
ガブ!
エレン「うわー!」
アルミン「エレン!」ダダダダダン!ダダダダダダダダダダン!
エレン「うあわ!」バタン
ジャン「エレン!大丈夫か⁉︎」
エレン「あ…ああ」
バダバダバダバダバダ
サムエル「やっと、ヘリが来たぞ!」
その後、ストームチームは撤退したが、巨大生物により東京は地獄のようになった。助けてあげられなかった仲間や街の人たちも皆食われ残ったのは何も無かった。
【EDF作戦司令本部】
医療室
ミカサ「エレン、大丈夫?」
エレン「だから大丈夫だって」
アルミン「無理に動かないほうがいいよ」
マルコ「ジャン、気の毒だね…」
ジャン「大丈夫さ。みんな立派に死んだんだ。無駄死にはしてない」
マルコ「僕の仲間は…」
ジャン「不運としか言えないが…でも、俺らを助けてくれただろ?」
マルコ「そうだね」
コニー「イアン達は?」
マルコ「まだ、意識は戻らない」
コニー「大丈夫か…」
サシャ「大丈夫ですよ!きっと、意識は戻ります!」
リコ「なら良いんだけど…」
アニ「…はい、りんご」
ライナー「サンキュー」
ベルトルト「ありがとう」
ファーラン「どうも!」
アニ「ケイジとゲルガーは…その…残念だったね」
ライナー「ああ。でも、俺たちの仲間である事には変わりない」
アニ「そうだね」
【夜】
グゥゥーーーー zzZ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ミリウス「うあわ!うゎゎゎゎゎ!」
ナック「ハア、ハア」タッタッタッ
グシャア
トーマス「うっぐ!ぐぎゃーーー!」バキッ!グシャァァ
エレン「うわぁー!」
バサッ
エレン「ハア、ハア、ハア、夢か…」
ミカサ「大丈夫?」
エレン「ハア、大丈夫だ」
ミカサ「夢にでてきたの?」
エレン「ああ…仲間が死んだ光景が脳裏から離れねえんだ」
ミカサ「…」
エレン「ミリウス…ナック…トーマス…。もう、あいつらには会えねんだよなぁ…」
ミカサ「大丈夫。この世界にいなくても、彼らは…仲間だから。あなたの心の中にいる」
エレン「!」
ミカサ「だから、いつもあなたと一緒。ライナーやジャン、マルコだってみんなそう考えている」
エレン「…ありがとな。これで、ゆっくり眠れそうだ」
ミカサ「よかった。おやすみ」
エレン「ああ」
2話「再召集」 終
[現在公開可能な情報]
ポーターズ
チームリーダーによる輸送要請を受け、ビークルを戦場へと空輸する輸送部隊。
スカウトチーム
軽武装の偵察隊。「UNKNOWN(未確認物体)」の映像を収集後、全滅した部隊。
砲兵隊
榴弾砲やカノン砲、迫撃砲を装備した後方支援部隊。チームリーダーの要請を受けて砲撃支援を行う。
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