穂乃果「むかしむかし、あるところに……」
μ'sのメンバーが昔話の登場人物になりきってくれるそうです
※謎要素が含まれています。苦手な方はご注意を
μ'sが昔話を演じてみた
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。
おじいさんは毎日、山へしばかりに、おばあさんは川で洗濯をして、生活しておりました。
おじいさん(絵里)「じゃあ、今日もしばかりに行ってくるわ」
おばあさん(希)「じゃあ、ウチは川で洗濯しに行ってくる」
今日もいつものように、二人は出かけて行きました。
おばあさん(希)「ふぅ~……ちょっと休憩しよかな」
おばあさんが、少し川辺で休憩していると、どんぶらこどんぶらこと
大きなラン◯パックが流れて来ました。
おばあさん(希)「」
おばあさん(希)「ま、まぁ何と大きなラン◯パック!! これは、ぜひともおじいさんと食べたいな~」
おばあさんは、その大きなランチパックを持って、家へと帰りました。
おじいさん(絵里)「おばあさん、ただいま」
おばあさん(希)「あら、おかえり。おじいさん」
おじいさんの目に飛び込んできたのは大きなラン◯パック。
おじいさん(絵里)「ハラショー……これはすごい! 早速食べましょう!」
二人がその大きなラン◯パックを食べようとした時のことでした。
なんと、ラン◯パックの中から元気な女の子が生まれたのです。
おじいさん(絵里)「ハラショー! かわいい~!」
おばあさん(希)「これは、スピリチュアルやね。せっかくやし、大切に育ててあげよな」
二人は、その女の子を(なんとなく)穂乃太郎と名付け、大切に育てることにしました。(女の子なのに)
穂乃太郎は他の子供たちよりも成長が早く、すくすくと育ち、気づけば、もう立派な女の子になっていました。
そんなある日のこと……。
穂乃太郎「おじいちゃん、おばあちゃん、穂乃太郎、鬼退治に行きたい!!」
おじいさんとおばあさんは、最初、穂乃太郎を止めましたが、その熱意に負けて、鬼ヶ島へと鬼退治に行かせてあげることにしました。
その出発の時に、おばあさんは、穂乃太郎の大好きなラン◯パック(きびだんご味)を持たせてあげました。
穂乃太郎「それじゃあ、いってきまーす!!!」
穂乃太郎は、どんどん進んでいきました。
穂乃太郎が歩いていると、目の前を犬が通りかかりました。
犬(海未)「ほ、穂乃太郎さん穂乃太郎さん、お腰につけたラン◯パック、ひとつ私にくださいな……だワン」
穂乃太郎「うん! でも、今から鬼退治に行くの! ついてきてくれるなら、あげてもいいよ!」
犬(海未)「! わかりました! おともします! ……これは、何とも不思議な味ですね」
こうして、犬が仲間になりました。
さらに、進んでいくと、今度は猿が話しかけてきました。
猿(凛)「穂乃太郎ちゃん、穂乃太郎ちゃん、お腰につけたラン◯パック、一つ私にくださいにゃん!」
犬(海未)(……猫?)
穂乃太郎「うん! でも、今から鬼退治に行くの! ついてきてくれるなら、あげてもいいよ!」
猿(凛)「わかったにゃー!」
こうして、猿が仲間になりました。
さらに、穂乃太郎一行が進んでいくと、今度はキジが飛んできました。
キジ(ことり)「ちゅんちゅん、穂乃太郎ちゃん穂乃太郎ちゃん、1つ私にくださいな♪」
穂乃太郎「うん! でも、今から鬼退治に行くの! ついてきてくれるなら、あげてもいいよ!」
キジ(ことり)「うん!」
こうして、犬、猿、キジを連れ、穂乃太郎は鬼ヶ島へと向かいました。
穂乃太郎達が、鬼ヶ島へとたどり着くと、まずはキジが様子を伺いに、空へと飛びました。
真姫鬼「ちょっとにこちゃん離れてよ……//////」
にこ鬼「……別にいいじゃん……たまには//////」
いちゃいちゃしていました。
穂乃太郎「あ、キジさん、中の様子はどうだった?」
キジ(ことり)「え、えーと……お、お昼寝してたよ!」
犬(海未)「穂乃太郎、ここは奇襲をかけるというのはどうでしょうか?」
猿(凛)「賛成にゃー!」
穂乃太郎「よーしっ! ファイトだよ、みんな!!」
穂乃太郎たちは鬼に奇襲をかけることにしました。ですが……
にこ鬼「……あれだけ外で大声で言ってたら……ねぇ」
真姫鬼「気づかないわけないでしょ」
穂乃太郎「うぅっ!……で、でも私達はまけない!!」
花陽鬼「ほ、穂乃太郎! かくごー!!」
犬(海未)「穂乃太郎には指一本触れさせません!!!!」
花陽鬼「え? ダレカタスケテー!!」
こうして、穂乃太郎一行は主に犬(海未)の活躍により、鬼退治に成功しました。
にこ鬼「ご、ごめんなさい! 悪いことはもうしません」
真姫鬼「ゆ、許してください……」
花陽鬼「反省してます……」
犬(海未)「いいですか? 今後、穂乃太郎に危害を加えるようなことがあれば……わかってますね?」
三人「はいいいいいい!!」
穂乃太郎「まぁまぁ、犬さん、そこまでにしておいてあげようよ……」
キジ(ことり)「私達、特に何もしてないよ……」
猿(凛)「ここまでついてきた意味はあったのかにゃー……」
花陽鬼「お、お詫びといっちゃ何ですが……」
穂乃太郎「え?」
穂乃太郎たちの目の前に現れたのは大量の米俵。
穂乃太郎「あ、あのー……こういう時って、もっと……こう……」
にこ鬼「あいにく、それしかないのよ」
真姫鬼「許してちょうだい」
花陽鬼「反省の気持ちです……受け取ってください!」
穂乃太郎「え、え……」
穂乃太郎「私、先に帰るー!!!」
犬(海未)「あ、待ってください穂乃太郎!」
猿(凛)「ずるいにゃー!!」
キジ(ことり)「待ってー!!」
とまぁ、何だかんだありまして、おじいさんとおばあさんのもとに帰った穂乃太郎は、幸せに暮らしましたとさ……。
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穂乃果「終わり!!!」
雪穂「……何これ」
穂乃果「あのね、μ’sのみんなで、劇をすることになって……みんなで、そのお話を考えてみたの! なんか、面白くするためにちょっとアドリブとか入れてたら……そしたら……こんな感じに」
雪穂「絶対、ダメだよ……これ」
穂乃果「えぇ~、結構いいと思ったんだけどな~……あ! でもまだあるから、聞いてくれる?」
雪穂「しょうがないな……」
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むかしむかし、あるところにそれはもう可愛い女の子がいました。
本名は真姫ちゃんといいましたが、ずきん姿が似合っていたので、その子は人々から、『真姫ずきん』と呼ばれておりました。
ある日のことでした。
お母さん(ことり)「真姫ずきん、真姫ずきん、おばあさんが体の具合を悪くしちゃったみたいなの……お見舞いに行ってくれる?」
真姫ずきん「えー……面倒くさい」
お母さん(ことり)「そんなこと言わないで。きっとおばあさんも喜んでくれるから、ね?」
真姫ずきん「しょうがないわね……」カミノケクルクル
お母さん(ことり)「それじゃあ、このチーズケーキと、上等なブドウ酒を一本持っていってあげて」
しかし、真姫ずきんはおばあさんのところへ今まで一度も行ったことがなかったので、少し不安でした。
お母さんもそれを心配しています。ですが、お母さんは用事でついていくことができないのです。
お母さん(ことり)「いい、真姫ずきん。決して寄り道をしたりしてはダメ。それからオオカミに用心してね? オオカミはどんな悪い事をするかわからないから、話しかけられても知らないフリしなきゃダメだよ?」
真姫ずきん「わ、わかってるわよそのくらい……」
真姫ずきん「それじゃあ、行ってくるわね」
と、言って、出かけて行きました。
おばあさんの家は、ここから歩いて三十分ぐらいかかる森の中にありました。
その日はとても天気のよい日で、真姫ずきんはつい、スキップをしてしまうくらいに気分が高まっていました。
ところが、そこへオオカミが現れたのです。
オオカミ(希)「こんにちは。スキップなんて、元気そうやね。真姫ずきん」
真姫ずきん「うぇぇ?!」
オオカミはニコニコしながら、真姫ずきんに話しかけました。
真姫ずきんはお母さんに言われた事を思い出しましたが、柄にもなくスキップをしているところを見られた恥ずかしさでそれどころじゃありませんでした。
真姫ずきん「こ、こんにちは。オオカミさん……//////」
オオカミ(希)「真姫ずきん、今からどこ行くの? たった一人で」
真姫ずきん「えーと……おばあさんのお家よ。おばあさんが病気だから、お見舞いに行くの」
オオカミ(希)「それは偉いねえ。……あれ? そのバスケットの中には、何が入っているん?」
真姫ずきん「チーズケーキとブドウ酒よ。おばあさんの病気が早く良くなる様に、持って来たの」
オオカミ(希)「へぇ……ところで、そのおばあさんの家ってどこにあるん?」
真姫ずきん「? 森のずっと奥の方だけど……。ここからなら、歩いて十五分くらいかしら?」
オオカミ(希)「真姫ずきん、おばあさんの家に行く前に、周りを見てごらん。こんないっぱいお花が咲いてるんよ? お花とかプレゼントしてあげたらおばあさんも喜ぶんと違うかな?」
真姫ずきん「……。そうね。あなたの言う通りだわ」
真姫ずきんはオオカミと別れを告げ、近くに咲いていたお花をつみながら、おばあさんの家へと向かうことにしました。
さて、真姫ずきんと別れたオオカミは、そのまま真っ直ぐ、おばあさんの家へ行きました。
トントンと、戸を叩くと、
おばあさん(絵里)「はいはい。どなたかの?」
と、言う、おばあさんの声がしました。
オオカミは、できる限り、真姫ずきんに似せた声を出しました。
オオカミ(希)「真姫ずきんよ。チーズケーキとブドウ酒を持って来たの。開けてちょうだいな」
それを聞いたおばあさんは、うれしそうな声で、
おばあさん(絵里)「おや、真姫ずきんかい。カギはかかってないから、戸を押して入ってきていいわよ。おばあさんは体が弱っていて、ベットから起きられないの」
オオカミ(希)「そうかい。それじゃあ、遠慮なしに」
オオカミは戸を押し開けると、ベッドに寝ているおばあさんに飛びかかりました。
そして、そのまま、おばあさんを
わしわししてしまいました。
オオカミは、わしわしのしすぎで気を失ってしまったおばあさんを家の裏口のほうへ連れていき、そこへ寝かせました。
念のためと思って、おばあさんの家から服も拝借し、ベッドの中へ潜り込み、真姫ずきんを待ちました。
その頃、真姫ずきんはまだ花を取っていましたが、やがて手に持ちきれないほどたくさん取ってしまったことに気づくと、やっとおばあさんの家へ行く事を思い出しました。
真姫ずきん「しまったわ……急いで行かなきゃ」
おばあさんの家に行ってみると入り口の戸が開いていたので、真姫ずきんは不思議に思いました。
真姫ずきん「どうしたのかしら? おばあさんは、いつも戸を閉めておくのに……」
真姫ずきんが家の中へ入ると、いつもと違った、変な雰囲気がしました。
部屋の奥のベッドには、おばあさんが寝ています。
真姫ずきん「こんにちは、おばあさん。お見舞いに来たわよ」
真姫ずきんが大きな声で挨拶しました。
オオカミ「おや、真姫ずきんかい。これは悪いねぇ……」
真姫ずきんは、ベッドに近づきました。
真姫ずきん((あら、おばあさんの様子が変。病気でこんなになってしまったのかしら?)
真姫ずきんは思い切って、おばあさんに尋ねてみました。
真姫ずきん「おばあさん、おばあさんの耳、そんなに大きかったっけ?」
すると、おばあさんに化けたオオカミが言いました。
オオカミ(希)「そうとも、お前の言う事が、よく聞こえる様にね」
真姫ずきん「それに……どうして胸もそんなに大きいのよ」
オオカミ(希)「怖がる事はないよ。可愛いお前を、抱きしめるときのためだから……」
真姫ずきん「それに、おばあさんの手、大きいんじゃない? おばあさんの手は、こんなに大きかったかしら?」
オオカミ(希)「そうだよ。大きくなくては……」
真姫ずきん「大きくなくては?」
オオカミ(希)「お前をわしわしできひんからやん!!!」
真姫ずきん「え!? あ! イヤァー!!!!」
オオカミはそう言うと、真姫ずきんを思う存分わしわししてしまいました。
その後、おばあさんと同じところに連れて行きました。
オオカミ(希)「あぁ~。今日は思う存分わしわしできたなぁ」
オオカミは満足そうにしていると、睡魔に襲われ、いつの間にか寝てしまいました。
そこへ、いつもこの森で狩りをしている猟師三人衆が通りかかりました。
猟師A(にこ)「あれ? おかしいわね……ドアが空いてる」
猟師B(花陽)「本当だ……うぅ……怖いよぉ……」
猟師C(凛)「とりあえず、様子を見てみるにゃ!」
猟師C(凛)「……ええええええぇ?! これってオオカミ?!」
猟師A(にこ)「しーっ!! 起きちゃうでしょうが!」
猟師B(花陽)「た、確か……この家って、真姫ずきんちゃんのおばあさんの家だよね?」
猟師C(凛)「……でもいるのはオオカミ……」
猟師A(にこ)「これは……事件ね!」
猟師B(花陽)「……あれ? 裏口の扉も空いてる……あああああああああ!! 真姫ずきんちゃんとおばあさんが気絶しちゃってる!」
猟師C(凛)「……ということは……どういうことなのかにゃ?」
猟師A (にこ)「まさかこのオオカミ……最近、噂になっているわしわしオオカミ……」
猟師A(にこ)「真姫ずきんをわしわしするなんて許さないわ!」
猟師A(にこ)「今すぐこの鉄砲で……!!」
猟師B(花陽)「に、にこちゃんストォォォップ! ここは私に任せてくれないかな?」
猟師A(にこ)「……ええ」
猟師Bが取り出したのは大量のおにぎりでした。
猟師Bはそのおにぎりをオオカミにこっそりたらふく食べさせました。
オオカミはどういうわけか、気づきませんでした。
そして、オオカミが目を覚ますと、そこには誰もいません。
オオカミ(希)「ふわぁ~。よお寝たわ……どういうわけか、ちょっとお腹が出てるな……それに喉もかわいたし……近くの川で水飲もう」
オオカミが川の水を飲もうとしたとたん、お腹のおにぎりの重さにバランスを崩して、オオカミはそのまま川にドボンと落ちてしまいました。
悪いオオカミがいなくなって、みんなはひと安心です。
それからというものの、真姫ずきんは助けてくれた、猟師三人にお礼を言い、そのままお家へ帰りましたとさ。
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穂乃果「終わり!!」
雪穂「最後の方、テキトウじゃない……?」
穂乃果「そ、そんなことないよ! みんなで一生懸命考えたんだから」
雪穂「っていうか、お姉ちゃんと海未さんでてないけど……」
穂乃果「海未ちゃんは、真姫ずきんのお父さん役で~、穂乃果はね、真姫ずきんの生き別れた妹の役なんだよ?」
雪穂「え!? どこにも出てないじゃん!! っていうか設定重いし!!」
穂乃果「まぁまぁ雪穂、落ち着いて……」
雪穂「……あれ? そういえば、今気づいたんだけど、絵里さん……今のところ老人の役ばっかりだね」
穂乃果「あ、それね……実は……」
~回想~
絵里「どうして私が老人ばっかりなの!?」
希「まぁまぁ、えりち、落ち着いて……」
にこ「いいんじゃない? 説教くさいところとかピッタリだと思うけど?」
絵里「うぅ……つ、次は私を主役にして!!」
真姫「エリー、必死になりすぎ……」
希「じゃあ、えりちは何の物語の主役になりたい?」
絵里「えっと……そうね……じゃあ、白雪姫!!」
にこ「えええ!? おっかしいでしょ! 絵里は白雪姫を殺そうとした王妃役がお似合いよ!」
絵里「どういうこと?」
にこ「ほら、『鏡よ鏡、この世でもっとも一番かしこくてかわいいのはダーレ?』」
凛「エリーチカ!!」
にこ「ってな感じで……」
全員「…………」
にこ以外「にこちゃんにぴったり……」
にこ「えええええええ!?」
~回想終了~
穂乃果「っていうわけで、次は絵里ちゃんが主役だよ!」
雪穂「でも、絵里さんって、王子様役とかも似合いそう」
穂乃果「まぁまぁ、それは聞いてからのお楽しみ……」
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むかしむかし、あるところにエリチカ姫という、白い雪のように綺麗な王女様がいました。
しかし、そのことをよく思わない者もいました。
それは、エリチカ姫の継母である王妃です。彼女は自分こそが世界で一番美しいと信じていました。
そんなある日のこと、王妃は持っていた魔法の鏡に尋ねます
王妃(にこ)「鏡よ鏡、宇宙一かしこくてかわいいくて、美しいアイドルはだぁれ?」
鏡(亜里沙)「エリーチカ!!!!」
王妃(にこ)「…………ハラショー」
王妃は激しく腹を立て、エリチカ姫を猟師に殺させようとしました。
でも心の優しかった猟師は白雪姫をそっと森の中に隠して、王妃には白雪姫を殺したとうそをついたのです。
エリチカ姫は、森に住む六人の小人たちと暮らす事になりました。
そして小人たちが山に働きに行っている間、掃除や洗濯や針仕事をしたり、ごはんを作ったりして毎日を楽しく過ごしました。
「エリチカ姫、わたしたちが仕事に行っている間、誰も家に入れちゃいけないよ。あの怖いおきさきに、ここが知られてしまうからね」
と、いつも小人たちは言うのでした。
ところがある日、
王妃(にこ)「鏡よ鏡、宇宙一かわいくてかしこくてラブリーで、キュートな美しいアイドルはだぁれ?」
と、王妃がカガミに聞くと、
亜里沙「山を越えたその向こう、六人の小人の家にいるエリーチカ!!!!」
と、答えたのです。
王妃(にこ)「なんですって!! あの猟師、裏切ったね! よし、こうなれば……」
自分でエリチカ姫を殺そうと考えた王妃は、物売りのおばあさんに化けると、毒リンゴを手に七つの山を越えて小人の家に行きました。
そして、窓を叩いて言いました。
物売りババ(にこ)「美しい娘さんに、おくり物だよ」
エリチカ姫「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」
けれど、そのリンゴを一口かじるなり白雪姫はバタリと倒れて、二度と目を開きませんでした。
エリチカ姫が死んだ事を知った小人たちは悲しみ、せめて美しいエリチカ姫がいつでも見られる様にと、ガラスのひつぎの中にエリチカ姫を寝かせて森の中に置きました。
そしてある日、1人の王子が森で、エリチカ姫のひつぎを見つけたのです。
王子(海未)「ああっ!! 何と綺麗な姫なんだっ……! まるで眠っているようですね」
王子は思わず、ひつぎの中のエリチカ姫にキスをしました。
するとキスしたはずみで、毒リンゴのかけらがエリチカ姫ののどから飛び出したのです。
目を開けたエリチカ姫は、
エリチカ姫「わたしは、どこにいるのかしら?」
と、王子に尋ねました。
王子「ずっと、わたしと一緒にいるのですよ。姫」
王子と結婚したエリチカ姫は、ずっと幸せに暮らしました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
穂乃果「終わり!!」
雪穂「ねぇ、一ついい?」
穂乃果「うん」
雪穂「亜里沙が何で鏡役?」
穂乃果「…………」
雪穂「………ハラショー」
~一応・完結~(たぶん続くと思いますが気の向いた時になると思います。)
本当に何これ……
ハラショー…。