提督と〇〇62 「提督と水着」
提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です
注意書き
誤字脱字があったらごめんなさい
基本艦娘たちの好感度は高めです
アニメとかなんかのネタとかパロディとか
二次創作にありがちな色々
62回目になりました
楽しんでいただければ幸いです お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶってたら目も当てられませんね
それでは本編を始めましょう
↑ 後「提督と夜遊び」
開かれているのは雑誌のページ
聞こえてくるのは困ったように楽しげな溜め息で、見えてくるのは華やかな水着の写真
ページをめくる度、アレでもないコレでもないと
悩ましげな溜め息が増えていくばかりで、一向に答えは見つかりそうになかった
長月「どれでも良いんじゃないのか?」
見かねて声を掛ける長月
頬杖を付き、半ば呆れてみせるけど、その視線は水着の写真に向いていた
如月「女の子がそれを言ったらお終いよ?」
微笑み、見やすいようにと雑誌を長月の方へと寄せる
それで何を恥ずかしがったのか、慌てて視線を逸らすけども
諦めたようにまた、水着の写真に視線を落とす
長月「そうは言うが。スクール水着で喜ぶようなヤツだぞ?」
そんなの、こっちが真剣に考えてもしょうがないじゃないか
如月「何でも良い…は、どれでも良いじゃないのよ」
あくまでも、可愛ければ
その点を言うなら、たとえすっぴんでも可愛い自信はあるのだから、そのためのスクール水着はアリとは思う
如月「考えても見なさい? 頑張って選んだ水着を着て見せて、あの人が照れてくれる所」
その甲斐はあったと、勝った気分になれる
あなたがいつも悪戯している娘は、こんなに可愛いですよーって、それでもちょっかいだせますかーって
まぁ、出してくれないと困るんで、さじ加減は大事だろうけど
如月「あ、コレなんて良いじゃない?」
長月「いや…それは…」
指さされたのは如何にもといった可愛い水着、冗談交じりの子供向けのページ
それが悪いとは言わないが程度の問題で、どうみたって子供向け、可愛いを可愛いで飾ってある類
たとえば、卯月か ゆー か、二人が着るならまだ似合うのかもしれないが
それを自分が着ている所を想像しても、恥ずかしいを通り越して罰ゲームのような気さえする
如月「可愛いと思うのだけど?」
長月「子供向けじゃないか…」
それを分かって言ってるであろう姉の顔
可笑しそうな微笑みに、抗議の視線を投げつける
如月「子供で何が悪いのって、提督なら言うでしょうね?」
長月「どうして良いと思うんだろうな、あれは…」
確かに、可愛いのだろう。如月が言うんだ、これらの水着を着て変ってことはきっとない
きっと司令官だって可愛いって言ってくれる…、おんなじ位 からかわれそうではあるけど
けど、そうじゃない
子供に、単なる褒め言葉として可愛いって言って欲しい訳ではなくて
私に、好きって、その上で可愛いって言われたい
如月「甘えてるのよ」
長月「子供かよ…」
如月「そう言ってるじゃない?」
楽しそうに笑う姉の横顔
側で見てても そう思うんだから、内心は きっともっとなんだろう
ページをめくる
ビキニの特集か、どれもこれも派手なものばかりが並んでいる
下着とそんなに変わらないデザインの、見せるためかもう少し進んで派手な印象も受ける
たとえばそう、金剛が着けるなら絵にもなりそうだが、自分が着けてもどうしたものか
興味が無い、とはまでは言わないが。目移りするのとはまたちがう、どれもピンと来ない印象の薄さ
いっそ司令官に選ばせる?
それが一番早くて一番怖い。まともに選ぶんだろうかアイツは…
面白がって変なものを持ってきそうなのが想像出来すぎた
長月「はぁ…」
雑誌から意識を外す
やっぱり、如月(姉さん)みたいには楽しめないな
司令官が喜ぶ顔が見たいから、そんな純粋には
それよりも、もっと別のいらない感情が浮かんでいた
…
今年もスクール水着になりそうだ
それも良い、当たりもしないが外すこともないだろう
文月「お悩みで?」
ひょっこりと文月が顔をだす
長月「別に…」
にこにこ と愉しげな笑顔に、素っ気のない返事を返す
今更、結論を出した話を混ぜっ返されるのも面倒臭かった
文月「そんな ながなが にとっておき…」
長月「いや、私は…」
文月「良いから良いから、文月を信じて?」
そっと寄せられる耳寄りな情報は、長月の顔を赤くするのに躊躇はなかった
ー
だって夏だもん
自分に対する言い訳は、その一言で踏み倒した
だって夏だもん、少しくらい大胆な事をしたって良いはずだ
冬になったらなったで適当な理由を付けるだろうが、今は夏なので何も問題はない
二人っきりになれるタイミングを見計らって執務室に顔を出す
そのまま、仕事を手伝う振りをして、提督が残った仕事に飽き始めた頃
如月「ねぇ、提督?」
書類が紙飛行機になる前に取り上げると、少し休みましょうと声を掛ける
そう、ここからが本番でここからが本題
如月「新しい水着、買ったんだけど…?」
ちゃっかり聞いていた。いやいや、聞こえちゃったのはしょうがない
文月が長月に寄せた耳寄りな話し。長月をからかう為の冗談半分、ではあったのだろうけれど
けれど、案外ありかとも思っていた
月日は冷たいもので、一緒にいられる時間をくれる一方で、目新しいドキドキも洗い流していく
それは落ち着きと平穏に変えるべき何だろうけども、たまには良いかと
あの人の感情を、鼓動を、視線を、高鳴りを、独り占め、そんなものも たまには良いかと
だって、夏だもの
きっと冬には別の言い訳を立てるだろうけど、今は夏だもの
如月「見る?」
わざわざ覗き込むように提督の顔色を伺う
提督「なに? 眼の前で着替えてくれるとか?」
すぐに、からかうように返ってくる返事
一瞬のためらい。もしかして、そっちの方が効果があったろうか?
でもまって如月。たとえ一緒にお風呂に入るような仲であったとしても
ソレとコレとは話が違うのではなくて? お風呂場でならいざ知れず
普段みんなが使っている執務室で、提督の前で、そんなのって…
とくん…
不必要に跳ねる鼓動を嗜めて、提督に意識を戻す
いけない事、なのは分かるのに、魅力的で甘美な高鳴り…
如月「こほんっ。しません、そんなの…」
を、なんとか振り払った
けど、後から考えると、今やろうとしていることも大差は無いのかも知れない
きっと、頭はすでに茹だっていたのだろう
だって夏だもの。暑いのはエアコンが効いてないせいにしましょう
如月「しないけど…。下には、着てたり?」
白い制服に指をかけ、お腹が見えるように少し持ち上げる
文月曰く「新しい水着だよって、目の前で脱いで見せたらドッキドキだねっ」だそうな
分かる
提督の性格からして、ただ水着を着て見せるより余程効果的なのは分かる
さすが私の妹、提督の趣味を良く良く理解している
だけど甘いわ。長月ちゃんが、進んでそんな事をやる度胸はないだろうし
よしんば、文月自身がそれをやるというのなら
その前にやってしまおうという姉の大人気なさにまで気を使うべきであった
甘く見たわね。姉の独占欲と、ヤキモチ焼きを。何時だって大人を演じられるほどに大人ではないのよ
「…」
しばし続く 互いの無言
気まずい。というよりも、お互い伺い合っているような感覚
どこまでが本気で、何処までが冗談か、傾く天秤の針を見つめ合う
見つめられてるのは分かる
自ら持ち上げた、スカートとブラウスの隙間、その脇腹の白い肌
戻ってきたのは羞恥心。気恥ずかしさに背中を撫でられ、身じろぎしそうになる体
指にかかる服の裾ですら重く感じて、心なしにも下がっていく
提督「うん、みたい」
覚悟は決まった。それ以上に聞きたい言葉なんてなかった
羞恥心を背中から蹴り飛ばし、服の裾を握りしめる
交差させた腕をそのまま持ち上げると、エアコンの風がお腹を冷やりと撫でていく
そして、風は流されて、開いた扉から出ていった
ー
長月「何をしているんだ? 姉さん…」
姉が固まっていた
それだけならまだいいが、自ら服を脱ぎにいこうとする その姿勢は一体なんなのか
如月「長月…。えっと、あのね? これは、その、えっとね? 違うのよ?」
提督「ひどいっ、私との事は遊びだったのっ!」
如月「お願い黙ってっ!」
嘘泣きを隠しもせず、状況を混ぜ返そうとする司令官の口を慌てて押さえつけている姉
長月「なにが違うんだよ…」
状況から考えるに聞こえていたのだろう、文月の戯言を
ほんとにやるとまでは思わなかったが、だからってこの状況だ
司令官の眼の前で上着をたくし上げているこの状況
下に水着でも着けてなければ姉の常識を疑いたくなる
長月「で、司令官?」
姉に聞いても仕方がないだろう
必死に誤魔化そうと されるぐらいなら、手っ取り早い方に聞くだけだった
提督「ん、なんか水着見せてくれるんだって?」
やっぱり何も違わなかった
ー
如月「長月のお邪魔虫…」
それは、口を尖らせた妹の愚痴
長月「姉さんのスケベ…」
それは、呆れ返った妹の嘆息
そっぽを向く妹たち、ありふれた日常、そんな、そんな些細なことを
それでも姉は見てしまった
おんなじ様に頬杖をついて いがみ合う、しょうもない妹たちを
睦月「ケンカかにゃー…」
いや、そうと言うには余りに空気が温い
原因は…きっと提督だろうと、吸い込んだ空気が教えてくれる
「だからって普通やるかっ」
「良いじゃない少しくらいっ、私だってドキドキしたいのよっ」
睦月「はぁ…」
睦月にはどっちもどっちに見える
なるほど、聞いているには水着の話らしい
そういえば如月ちゃんが熱心に雑誌を眺めていた様な気がする
どっちが先に見せに行くかの競争でもしてたのだろうか?
どっちが提督をドキドキさせるかの競争でもしてたのだろうか?
どっちにしろ…
睦月「なんか…金剛さんみたい…」
なんともなしにそんな風に思っていると
文月「わかるっ。きっと良い所で紐が外れてラブコメやるまで1セットだよねっ」
何やら妹が愉快そうに煌めいていた
睦月「文月ちゃんは、どうしてそんな愉しそうなの?」
まるで悪戯を成功させた卯月ちゃんの…
いや違うな、卯月ちゃんはもっとぱーって輝くもん
文月ちゃんのコレはそう…なんかお化けでも見てるみたいだ
文月「お姉ちゃん、文月が一番好きな事の一つはね…」
睦月「提督でしょ?」
文月「それはそう」
お互いに間髪いれず 頷きあうけど、本題はきっとそこじゃない
睦月「じゃあ、悪戯が思うように成功したとき、とか?」
文月「まさしく…ふふふふ」
そしてそれは今なのだと、その笑顔に浮かんでいた
睦月「二人に何を言ったの?」
文月「えっとねー。どうせなら司令官の前で脱いで見せればいいって…」
「ね?」と向けられたのは良い笑顔
睦月「それを睦月がやったら?」
文月「ぽんぽん くすぐられて終わるんじゃないかな?」
睦月「この差よ…」
文月「色気が足りないね」
睦月「言われてもにゃー」
色気か、言葉としてなら分かる話し。けれど それだけ、それっきり
足りないと言われ、何をしたら増えるのかと言う疑問
そもそも実感が湧かないのだ。提督に抱きついて、撫でて貰えれば睦月は幸せである
殊更に騒ぎたがる妹たちの気持ちも理解はするが、真似しようとまでは思わなかった
「あんなタイミングで入ってきてっ、あなただって下に水着つけてるんじゃないのっ」
「ちょっ、何処触ってっ、やめないかっこらっ」
「ふへへへっ、隠すってことはそうなのね? そーら、お姉ちゃんに見せてご覧なさいな」
文月「うん、仲良し仲良し♪」
睦月「見てかないの?」
くんずほぐれず する妹たち
多分お楽しみはこれからだろうに、不思議とその場を離れようとする文月
文月「そうしたいのは山々なんだけどねー」
そう言って、内緒話でもするように指を口に当てると
服の裾をチラリと持ち上げて見せた
睦月「強かよな…」
我が妹ながらに呆れも通り越すというもの
音も立てずに去っていく背中。その癖、足取りは軽くスキップでもしているよう
当然、もつれ合っている妹達が気づく訳もなく…
あぁ、きっと今にでも提督を独り占めしている所だろう
後の問題は引き際を見失った二人だが
睦月「あ、提督っ!」
少し大きめに、より強めに
頭が沸騰してる二人にも聞こえるように わざとらしく その名前を掲げる
ガタッ!
大きな音
それと同時に二人の動きが止まり、恐る恐ると扉の方を見上げている
睦月「なーんて、うっそぴょーん」
なかなかどうして、妹の口癖は優秀であった
種明かしをしてしまえば、妹二人に睨まれもするが
そんな千々に乱れた格好で、赤い顔して涙目を向けられても怖くもなんともないし
睦月「ほら、早く服直さないと。ほんとに見られたらどうするの?」
後は簡単。探せば居ないにのに、要らない時にはそこにいる
そんな、提督の日々の行いが説得力を加速させてくれた
ー
執務室で残りの仕事片付けていると
菊月「なぁ、司令官は どんな水着が好きなんだ?」
提督「また、唐突ね?」
菊月「そうか?」
提督「そうね」
だが、何より不思議だったのは、隣で仕事をしていた長月の手が止まった事だった
突いてみるか?
湧き上がったのはそんな誘惑
けれど、今そうした所で「菊月が変な事言うからだ」とかなんとか誤魔化されるだけだろう
で、あるなら
提督「別に何でも? 紐みたいなんじゃなければ」
菊月「言うとは思ったが…」
提督「分かってるのに聞いたの?」
菊月「そんな雑誌を見つけてな。何となくだ…」
ー
自室の転がっていた一冊の雑誌
中身は主に水着の特集、自分ので無いのはもちろんだ
そうなると持ち主は一緒に住んでる長月(姉)の物となるのだが
なんとなく開いたページを ぱらぱら とめくっていく
色とりどりの水着、派手だな、そんな感想も浮かびはするけど それだけで、結局どれも同じに見えてしまう
半分ほど進んだ頃だろうか、大げさに本が開く。どうにも跡が付いていたらしく、それに引っ張られたようだった
大きく見開いた雑誌のページ
子供向けだろうか、パステルカラーに色とりどりの水着が並んでいる
そういえば、卯月がこんな水着を着ていたような気がするが
しかし、長月が…
想像は…あまり出来ないが、似合わないという事もないだろうか?
ー
提督「なるほど…それなら、そうね…」
一つ頷いて、司令官が何か考え始める
明後日の方を見ていた表情が緩むと、ふと口を開いた
提督「でもさ、頑張って選んでくれるとか、その姿勢が もう愛おしいよね?」
菊月「なんでも良いんじゃないか、それ?」
言いたい事は、まあ理解しないでもないが、答えにはなっていなかった
提督「そうだよ? 菊月がビキニを着けて背伸びしてくれても私は嬉しいぞ?」
菊月「見たいのか?」
提督「スカートの中くらいには?」
菊月「そうか。じゃあ今度な」
提督「あら可愛い」
菊月「気の早い奴」
結局、水着そのものよりも
見られて恥ずかしがってる私達の方が見たいと、いつもの答えのようだった
まぁ、私自身どっちでもいいんだ。それなら司令官が喜ぶ方が良いとも思う
それに本題はこっち
菊月「じゃあ、長月だったら どうだ?」
提督「ビキニが?」
菊月「それでも良いが」
折り目が付くくらい雑誌を見てたんだ、なにかしら思う所はあったんだろう
それでも長月の事だ、結局決まらずに雑誌ごと放り投げたはず
本人に聞けばいいのにとも思うが、聞ける訳が無いのは承知のうえ
手間のかかる姉である
長月「なんだよ…」
司令官に見つめられて、心なしか長月の頬が赤くなっている
私達の話は聞いていたはずだし、司令官の視線の中に水着姿の自分が映ってるのが気になるんだろう
提督「そういえばさ、昨日文月が水着見せにきてね…。なんかそういうの流行ってんの?」
長月「しらんっ。私に聞くな…そんなの…」
提督「またまた~。文月が言ってたよ? ながなが もよろしくねって?」
長月「あいつは…また いらんことを…って、こらっ!」
話してる間に、こっそりと伸びていた司令官の手が長月を捕まえていた
そのまま服の裾を捉えると、そっと無防止な脇腹に指を這わせていく
長月「何処触ってっ、ひゃっ!?」
提督「あら、可愛い声…」
こそばゆさと恥ずかしさも手伝っているんだろう
いやよ、いやよと体を捩っているが、すっかり気が抜けてしまったのか、そのままソファに押し込まれていく
提督「どうせ下に水着つけてるのでしょう? みーせーてー?」
長月「つ、つけてるわけ…菊月っ、お前も見てないで…」
菊月「いや、私は…」
さて、助けを求められはしたが、助けて良いものか
だいたい長月は寂しがりのくせに受け身が過ぎる
せっかくの機会なのだし、存分にスキンシップを取らせたほうが良いんじゃないかとさえ思う
菊月「二人が遊んでる分、仕事をしないとな」
適当な言い訳
それに合わせて、分かりもしない書類を取り上げ…まぁ、分からんでもない所から埋めていく
長月「お前っ、いつも分からんって…ひぅっ!?」
提督「あはっ♪ ちょっと面白くなってきたなっ」
長月「人の体で遊んでるんじゃっ…」
部屋が熱気を帯びていく、上がる吐息に、火照る体
エアコンから吐き出される冷気が素肌を撫でて、大きく開いた隙間から服の奥へと抜けていく
そのまま風に乗り、開いた扉の外へ室温と一緒に逃げていく頃には
如月「長月? なーにしてるの?」
降りかかる声に呼ばれて そちらをみると笑顔の姉
そうは言っても、心中穏やかそうではなかったが
長月「いや、まて、違うぞ、姉さん…」
ソファに押し込められて、司令官の肩に手をかけて…そんな光景きっと私でも信じないだろう
如月「何が違うのかしら?」
長月「これは、司令官が勝手にっ」
提督「ひどいっ、私との事は遊びだったのっ!」
相変わらず、嘘泣きを隠しもせずに、事態を混ぜっ返すのが好きな司令官だった
長月「うるさいよっ! 人の体で遊んでたのはそっちだろうがっ!!」
如月「何も違わないじゃないの…人には散々…」
長月「だからっ、おい菊月っ、お前見てたんなら」
菊月「別に、いつもの事じゃないのか?」
そう、いつものことだ
司令官が唐突に長月に抱きついて、飽きるまで こねくり回すなんてのは珍しくもない
「長月のスケベ」
「ちっがぁぁぁうっ!!」
ー
皐月「…なにこれ?」
執務室にもどった皐月が見たものは
睦月型のエ◯担当を押し付け合う二人と、それを愉しそう眺める司令官
そうして、一人黙々と仕事をしている菊月だった
ーおしまいー
文月「で、どうだった司令官?」
提督「パーフェクトだよ文月?」
文月「感謝の極み。やっぱり、二人を唆して正解だったね」
提督「如月が脱ぎだした時には何事かと思ったけどね」
文月「お姉ちゃんは、司令官の事になると ちょろいから」
提督「長月はむっつりだしな」
文月「可愛いよねー」
提督「ねー」
睦月「はぁ、姉は妹の将来が心配であるな」
皐月「そうかい? 上手く生きてけると思うよ、ボクは」
睦月「で、あるか」
ー
文月「コメント返しとっぴっ!」
睦月「なんとっ!」
皐月「いつから、早いもの勝ちになったんだろ…」
・ガンちゃん or グー子
提督「あえてガン子ちゃん」
文月「ピンクの恐竜がでてきそう…」
睦月「何の話?」
皐月「こっちの話しなんじゃない?」
提督「私もグー子の方が好きだけど、今回レヴォリューツィアって呼びまくったおかげで こっちが定着しそう」
文月「でも長いよ、レヴォリューツィア?」
提督「じゃあ…ツィアで?」
皐月「また縮めるなら、普通に呼んであげなよ…」
提督「顔赤くする所まで想像したよ?」
文月「可愛いっ♪」
皐月「怒ってんじゃないの、それ?」
睦月「また壁に穴が増えるし…」
・ずぶ濡れの美女
睦月「私かっ!」
皐月「なんで手を上げたの…」
文月「お姉ちゃんがやると やんちゃなだけだねぇ」
睦月「手厳しいな…」
提督「濡れ透けはもちろん、服が張り付いて下着のラインが出てるのも良いよね」
文月「それで悔しそうな顔してさ…」
提督「くっころっ」
皐月「ジャンル変わってるから…」
・子供っぽい大鳳さん
文月「大鳳さんはねー、鉄面皮な分すぐ熱くなるから」
提督「鉄だけに?」
文月「そうそう」
睦月「皐月ちゃんはよく我慢しましたっ」
皐月「いや、我慢してたっていうか、諦めてたっていうか…
助けたって、どうせまた自分からからかいにいくし、ボクが心配するだけバカみたいっていうか
なんかずっと ガンちゃんグー子とか言ってるしさ…」
睦月「お、おぅ…根深いな…」
文月「お姉ちゃんも まだまだ子供だね」
提督「私の方が大人なんじゃない?」
文月「それだけはない」
提督「うん、知ってる」
ー
ここまでご覧いただきありがとうございました
また、いつも コメント・オススメ・評価・応援も合わせ、重ねてお礼申し上げます
一週間くらいサーバーにログイン出来ませんでしたね、なんとか直ったようで良かった
ー
ー以下プロフィール(長いー
ー
提督
練度:神頼み 主兵装:刀 物理無効・神出鬼没
「触らぬ神に祟りなしって、言うだろう?」
長髪の黒髪、何時も気だるげな表情をしてる癖に、人をからかうときだけはすっごい楽しそう
一応、白い制服を着けてはいるが、上から羽織っている浴衣が全てを台無しにしている、不良軍人
そもそも、軍人どころか人ですら無い、元土地神様
覚えている人もいなくなり、ようやく開放されたと思えば、深海棲艦が湧いてきて…
3食昼寝付きの謳い文句も手伝って、提督業を始めだした
性格は、ほとんど子供。自分でやらないでいい事はまずやらない、明日できることはやらないで良い事
悪戯好きで、スカートめくりが好きなお年ごろ
また、結構な怖がりで、軽度は人見知りから始まり、敵は全て殲滅する主義
三日月と一緒にお風呂に入れる券;残り…
皐月ー愛称:さつきちゃん・さっちゃん・さっきー
練度:棲姫級 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「え、司令官かい?そりゃ…好き、だよ?なんてな、えへへへ♪」
初期艦で秘書艦の提督LOVE勢。提督とは一番付き合いの長い娘
その戦闘力は、睦月型どころか一般的な駆逐艦の枠から外れている程…改2になってもっと強くなったよ
「ボクが一番司令官の事を分かってるんだから」とは思いつつも
まだまだ照れが抜けないせいか、ラブコメ時には割とヘタレである
睦月ー愛称:むつきちゃん・むっつー・むっつん
練度:褒めてっ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「提督っ、褒めてっ!」
わかりやすい提督LIKE勢、「ほめて、ほめて~」と、纏わりつく姿は子犬のそれである
たとえその結果、髪の毛をくしゃくしゃにされようとも、撫でて貰えるのならそれもよしっ
好感度は突っ切っているが、ラブコメをするにはまだ早いご様子
如月ー愛称:きさらぎちゃん・きさら
練度:おませさん 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「司令官?ふふ…好きよ?」
提督LOVE勢。良い所も悪い所もあるけれど
むしろ、悪い所の方が目立つけど、それでも あなたが大好きです
だから、何度でも言いたいし、何度でも言われたいの、ね?司令官?
弥生ー愛称:やよいちゃん・やよやよ・やーよ
練度:無表情 主兵装:3式爆雷 好感度:★9
「司令官?好きだよ、普通に」
普通の提督LOVE勢。変わらない表情をそのままに平気で悪戯をしてくる娘
表情が変わらないならと、大袈裟なリアクションも いつもの澄まし顔で本気に取ってもらえない
結局は卯月の姉、卯月絡みで何かあったら半分くらいは弥生のせいと思っていい
卯月ー愛称:うーちゃん・バカうさぎ、うーちゃんねーさん
練度:ぴょんぴょん 主兵装:超10cm高角砲★MAX 好感度:★7
「司令官?そんなの大好きに決まってるぴょんっ」
ぴょんぴょんする提督LIKE勢。毎日ぴょんぴょんと、あちこちで悪戯しては怒られる毎日
主な対象は瑞鳳、「だって、からかうとおもしろいだもん」なんのかんので構ってくれる瑞鳳が好き
口が滑る水無月と違って、一言多いタイプそれもわかった上、いらん事をよく言う2人である
水無月ー愛称:みぃ・みーな
練度:うん、わかるよ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★8
「司令官、呼んだかい?」
よく笑う提督LOVE勢。艦娘として姉として妹として仲間として
頼って欲しいと自己アピールは欠かさない。欠かさないけど裏目にでる
胸を張った途端の平謝りが板についてきた
一言多い卯月と違って、よく口が滑るタイプ、いらん事を良く言う2人である
自分が結構ツンデレ気味のやきもち焼きだと気づいたこの頃、降って湧いた恋愛感情と格闘中
文月ー愛称:ふみ、ふーみん、文月さん
練度:ほんわか 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「しれいかん?えへへー…なーいしょっ♪」
ふんわりとした提督LOVE勢。ちゃっかりと美味しい所はいただくタイプ
ラブコメをする姉妹たちの背中を押したり、喧嘩の仲裁に入ったり
緩衝材みたいに立ち回りつつ、実際はプロレスのロープみたいに跳ね飛ばしてくる
二人っきりになるとそこはしっかりと、ラブコメだってやってみせる
本人曰く「大福餅」白くて甘くて…その先は内緒
長月ー愛称:なつき、なっつん、なっつ
練度:頼りになる 主兵装:5連装酸素魚雷 好感度:★8
「司令官…いや、まあ…いいだろ別にっ」
おでこの広い提督LOVE勢。司令官に ちゅーしてこの方
自分の感情を見ない振りも出来なくなり、最近は割りと素直に好意を見せてくれたりもする
自分の感情に振り回されるくらいにはラブコメ初心者。あと、シスコン(菊月)
菊月ー愛称:菊→菊ちゃん→お菊さん→きっくー→くっきー
練度:威張れるものじゃない 主兵装:12・7cm連装砲B型改2★MAX 好感度:★8
「ながなが?ながなが ながなが」
箱入り提督LIKE勢。おもに長月に過保護にされてるせいでラブコメ関連はさっぱり
しかし、偶に見せる仕草はヘタなラブコメより攻撃力は高い。やっぱり如月の妹である
大艦巨砲主義者、主兵装は夕張に駄々を捏ねて作らせた。それとシスコン(長月)
最近、司令官との共通言語が出来た。合言葉は「ながなが」
三日月ー愛称:みつき・みっきー
練度:負けず嫌い 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「し、しれいかん…そ、その…好きですっ!」
おませな提督LOVE勢。どこで仕入れたのか変な知識は一杯持ってる
そして、変な妄想も結構してる。すぐ赤くなる、可愛い、むっつり
提督と望月に、からかわれ続けたせいで、たくましくなってきたここ最近
ラブコメモードは基本に忠実
望月ー愛称:もっちー、もっち
練度:適当 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「司令官?あー、好きだよ、好き好き」
適当な提督LOVE勢。とか言いつつ、好感度は振り切ってる
だいたい司令官と一緒に居られれば満足だし、司令官になんかあれば不言実行したりもする
ラブコメには耐性があるが、やるとなれば結構大胆
球磨ー愛称:ヒグマ・球磨ちゃん
練度:強靭・無敵・最強 主兵装:46cm…20.3cm(3号 好感度:★MAX
「提督?愚問だクマ」
突き抜けてる提督LOVE勢。気分は子グマの後ろに控えている母グマ
鎮守府と提督になんか有ろうものなら、のっそりと顔を出してくる、こわい
積極的にラブコメをすることもないが、昔は提督と唇を奪い合った事もある
大艦巨砲主義者。最近、私製46cm単装砲の命中率があがった、やったクマ
多摩ー愛称:たまちゃん・たまにゃん
練度:丸くなる 主兵装:15・2cm連装砲 好感度:★6
「提督?別にどーとも思わないにゃ?」
気分は同居ネコ。とか言いつつ、なんのかんの助けてくれる、要は気分次第
絡まれれば相手もするし、面倒くさそうにもするし、要は気分次第
特に嫌ってるわけでもないし、いっしょに昼寝もしたりする、要は気分次第
ラブコメ?何メルヘンなこと言ってるにゃ
北上ー愛称:北上様・北上さん
練度:Fat付き 主兵装:Fat付き酸素魚雷 好感度:★9
「提督?愛してるよん、なんちって」
奥手な提督LOVE勢。気分は幼なじみだろうか
このままゆるゆると、こんな関係が続くならそれで良いかなって思ってる
初キッスはチョコの味がした
大井ー愛称:大井さん・大井っち
練度:北上さん 主兵装:北上…53cm艦首(酸素)魚雷 好感度:★8
「提督?愛してますよ?」
分かりにくい提督LOVE勢。そうは思っていても口にはしない、絶対調子に乗るから
足と両手が埋まったなら、胸…艦首に付ければいいじゃない、おっぱいミサイルとか言わない
木曾ー愛称:きっそー、木曾さん
練度:悪くない 主兵装:甲標的 好感度:★7
「提督?まあ、アリなんじゃないか?」
カッコイイ提督LOVE勢。提督に赤くさせられたり、提督を赤くしたりと、まっとうなラブコメ組
そういうのも悪くはないが、本人はまだまだ強くなりたい模様
インファイター思考だけど、甲標的を使わせたほうが強いジレンマ
金剛ー愛称:こう・こうちゃん・こんご
練度:Burning Love 主兵装:Burning…46cm3連装砲 好感度:★MAX
「提督…Burning Loveです♪」
分かりやすい提督LOVE勢。提督の為ならたとえ火の中水の中
何時からだったのか、出会った時からか
ならそれはきっと運命で、この結果も必然だったのだろう
けれど、鎮守府ではオチ担当、艦隊の面白お姉さん、取り戻せ、お姉さん枠
見た目の割に子供っぽい
瑞鳳ー愛称:ずいほー・づほ姉ちゃん
練度:卵焼き 主兵装:99艦爆(江草 好感度:★6
「だれがお姉ちゃんよっ」
気分は数ヶ月早生まれな幼なじみ。ラブコメルートもあった気がしたけど、何処行ったかな
卯月にからかわれて追っかけまわすのが日課。弥生に唆されてモヤモヤするのも日常
だからって、別に卯月を嫌ってるわけでもなく実際はその逆である
夕張ー愛称:ゆうばりん
練度:メロン 主兵装:軽巡に扱えるものなら何でも 好感度:★6
「ゆうばりんって…気に入ったのそれ?」
気分は一個上のお姉さん。卯月や菊月の駄々に付き合ったり
球磨や提督の無茶振りで、アレな兵装を作ったりと、信頼と安心の夕張さんである
特に決まった装備は無く、戦況次第でなんでも持ち出すびっくり箱、安心と実績の夕張さんである
大鳳ー愛称:大鳳さん
練度:いい風 主兵装:流星改 好感度:★9
「提督、愛してるわ」
素直な提督LOVE勢。金剛見たいにテンションを上げるでもなく、息を吐くように好意を伝えてくる方
ラブコメに悪戯にと我慢強い方だが、許容量を超えると…
その落ち着いた物腰からは、艦隊の保護者っぽくなっているが、内心は見た目通り歳相応だったりもする
見た目以上に大人気ない
U-511ー愛称:ゆー、ゆーちゃん
練度:ですって 主兵装:WG42 好感度:★8
「Admiral…提督さん、次は何をすれば良い?」
好きとか甘いは良く分からないけれど、Admiralの お手伝いが出来ればいいなって思います
素直、とても素直、素直すぎてすぐ手が出るくらい素直
鎮守府の番犬・猟犬・あるいは狼も通り越して、やっぱり番犬の位置に落ち着いている
如月に貰った三日月型の髪飾りは宝物
ポーラ-愛称:ポーラさん
練度:赤ワイン 主兵装:白ワイン 好感度:★7
「提督さん?面白い人ですよねー」
ゆーの舎弟。あんまりな言い方をすれば、そういう立場
酒は飲んでも飲まれるな。口も態度も緩くなるが、意外と理性は残ってる
こんにちはーアーケード提督でっす
今回は如月と長月がすけべな回でしたね!
まぁ私から言わせてもらうと、そんなアイデアが湯水のように涌き出てくるフミーもすけべのうちに入ってるんですけどねー
菊月がお姉ちゃん離れしているようでなんだか子供の自立を見ている感じです。
長月ー、妹離れしようぜー?ていうか妹に助けを求めちゃう姉っていうのもどうなのよ
如月に関しては、まあ安定の?
提督をドキドキさせようと奮闘している姿が微笑ましいです(笑)
そんな姉の恋心につけこんであれこれ吹き込んじゃうフミーもフミーですな
皐月はそんなことしないんじゃないかな。つーかできない。下に水着は着るんだけど、勇気がでなくてソワソワするだけ、みたいな。
そんで姉妹たちに助け船出されて提督にスカートを捲られる。鉄板。
そんなさっちゃんが可愛いのですが。
毎回楽しいssをありがとうございます!
次回も楽しみにしてまーす!