曙「ホンット、サイアクな一日だったわ!」
スーパーナチュラルデレデレ曙
駆逐艦の練度は99です
曙「ごめん潮、少し遅くなったわ」
潮「ううん、まだ交代時間前だから。
「それよりも珍しいね、曙ちゃんが私より遅く来るなんて
「それにちょっと疲れているみたいだけど大丈夫?
「昨日のオフに何かあったの?」
曙「ちょっと色々ね…ホンット、サイアクな一日だったわ」
潮「なんか大変だったんだね」
曙「そうなのよ昨日ね、…ってもう交代時間だから哨戒中に話すわ、行くわよ」
ーーーーーー
曙「まだちょっと暗いわね」
潮「もう少ししたらこの時間でも明るくなるのにねー」
曙「そうそう、さっきの話の続きなんだけど……
「昨日潮たちと朝食をとって別れたあと執務室に向かおうとしたのよ」
「そしたらクソ提督とばったり会っちゃってさ」
「いきなり『今日の午後半休とったから外に出よう』なんて言うのよ」
「急に言われたから時間と集合場所だけさっさと決めて急いで部屋に戻ったの」
「ったく出かけるんなら事前に行ってくれないと服とか決められないじゃない、っもう」
「行き先も何も聞いてないからめちゃくちゃ時間かかっちゃって結局お昼前にようやく決まったんだけど」
「せっかくクソ提督にお昼なにか作ってあげようって思ってたのにそれどころじゃなくなっちゃって」
「お昼食べる時間もほとんどなかったから食堂でおにぎりだけ食べたのよ」
「それで13時に正門前集合だったから12時半に行ったんだけど」
「クソ提督はなかな来なくて5分前ぐらいになってからようやく現れてあたしの姿を見つけてから走ってきたの」
「後から来たっていうのに最初に言ったのが『ごめん』じゃなくて『服似合ってるね』だったのよ」
「どれだけ時間かけたと思ってるのよ、ったく」
「それでどこ行くのって聞いたら少し前にクソ提督との話に出た恋愛映画を観に行こうって」
「あたしはそれ気になってたんだけど一人じゃ行きづらかったから丁度いいかなって」
「上映最終日だったんだけどたまたま時間が合うのがあって良かったわ」
「でもさ普通映画観ている間に手を繋ぐじゃない?」
「なのにクソ提督ったらポップコーン買って座席の間に置くんだから、もう」
「映画自体はなかなか面白くてヒロインが死んじゃう系のやつだったんだけど最後ちょっと泣いちゃって」
「エンディングが終わって明るくなってクソ提督の方を見たらさ」
「上映中ぷるぷる震えていたからトイレでも我慢しているのかと思っていたのにこっちが引くくらい泣いていたのよ」
「あんまり泣いているからちょっと心配になって『どうしたの?』って聞いたら」
「『あ゛け゛ほ゛の゛おおおおお』とか言いながら泣きついてくるのよ」
「どうも映画のヒロインとあたしを重ねてたみたいで感情移入しすぎてたらしくて」
「だから『あたしはどこにもいかないからクソ提督』みたいなことを言って抱きしめてやったらやっと落ち着いたみたいだったわ」
「ったく世話の焼ける」
「その後お茶しながら喋ってたんだけどまだちょっと元気がなかったみたいだったから」
「いつもみたいにクソ提督のケーキをパクって一口もらったのよ」
「そしたらクソ提督もあたしのケーキを勝手に食べようとしてきたの」
「普段そんなことしてこないから『あたしのケーキ食べたいの?』って聞いたら『うん』だって」
「食べたいんならあたしが口に運んであげるってのに」
「お茶の後は服屋とか雑貨屋とか見て回ったんだけどあたしが今日早朝哨戒だからってまだ17時にもなってないのに帰るって言い出したのよ」
「それで18時くらいには帰って来て二人で『鳳翔』で1時間くらい軽く飲んだの」
「店を出る間際になってクソ提督が紙袋渡してきたんだけど開けたら髪ゴムが入ってたの、飾り付きの」
「ああ、今着けてるこれよ」
「雑貨屋で買ってたみたいなんだけどそんなのすぐに渡せばいいのに」
「その場で着けられないじゃない、ったく」
「店を出て別れたあと急いで部屋に戻ってもらった髪ゴムに替えてクソ提督の部屋に行ったのよ」
「そしたら急に迫って来ちゃって…、シャワーぐらい浴びさせなさいよ、ホント」
「結局そのままクソ提督の部屋で寝ちゃってあたしは哨戒があるから3時に起きてシャワー浴びてたんだけど」
「いつの間にかクソ提督も起きてたみたいで後ろから入って来てさ哨戒行くって言ってるのに、あーーっもう」
------
曙「それで今日は潮より遅くなっちゃったってわけ、あれ?潮どうかした?」
潮「…曙ちゃん、どこがサイアクだったの?」
曙「? 今話してたじゃない?」
潮「それって…」
曙「ああー、もう一つあった
「結局昨日のうちに髪ゴム着けたところちゃんと見せられなかったからこの後クソ提督のところいかなきゃダメじゃない、ったく」
潮「あのー、曙ちゃん?」
曙「もうすぐ帰投ね、待ってなさいよクソ提督
「うん?接岸地点に誰かいるわね。あれは…漣と朧?」
------
漣「おかえりなさいませ」
曙「ただいま、って珍しいわね、どうしたの?」
漣「ふふーん、ご主人様から間宮券をもらったので二人を待っていたのですよ」
曙「あたしはちょっと用事があるから先に行ってて」
漣「了解、潮は?」
潮「私は今日はちょっとパスで、胸やけが…」
漣「あり?哨戒中に甘いものでも食べた?」
朧「曙はなんか機嫌よさそうだね、昨日のオフに何かあったの?」
曙「昨日はね、
「ホンット、サイアクな一日だったわ ♪」
哨戒時間は4時間です
潮『👊グーで顔面を殴ってやりたい。』