提督「どうして俺は縛られてるんだ」
衝動的に描きたくなった大量のおまけ。
このお話には、
・グダグダ
・キャラ崩壊
・適当な設定
が含まれているでち!ダメな方はブラウザバック、OKな方はぜひ入っていくでち!
By オリョクル帰りの伊号潜水艦
「で、これはどういうことだ?」
「……」
「どうして、俺は縛られてるんだ?」
「……」
現在、俺はどこかの椅子に縛り付けられている。その状態で、目の前にいる奴に話しかけている。
「答えろ、榛名」
「……ごめんなさい、でもこうするしかなかったんです」
「……つまり、どういうことだ?」
「それが……」
・・・
「くっ、逃げられたか……」
「長門、あんまり焦っちゃダメよ?」
「しかしだな……」
「そろそろガスの効果も切れて提督も目が覚めた頃だろうし、今は諦めて計画を練りましょ」
「くっ……仕方ない、一旦退却だ」
・・・
「……まさか、そんなことが起こっていたとは……」
榛名の話を要約すると、『俺を無理やり眠らせてその間にケッコンする』という計画の噂を聞き、不安になって駆けつけてみれば長門と陸奥が実行していた所だったという。高速戦艦の速さを活かして俺をなんとか助けてくれたらしい。
「でも、縛る必要ないよな?」
「私もそう思うのですが、金剛お姉様が……」
金剛か。あの金剛のことだ、何か策があるんだろう。
「では、私は演習に行きます。危なくなったら叫んでください、金剛型の誰かが助けに来てくれます」
「そうか、わざわざありがとうな」
「いえ、榛名は別に何も……」
「そんなことないさ、俺を助けてくれただろ?感謝してる」
「……ふふ、ありがとうございます」
・・・
「……計画といっても、全く手がかりがないだろう。どうするんだ?」
「鎮守府は広いわ、闇雲に探すのは無茶よ。なら、ある程度の条件を絞り込まないと」
「条件……まずは榛名の部屋とその近くだな」
「ええ。あと、金剛型がグルだという可能性もあるわ」
「ふむ、ならその近くもだな」
「あとは、人が寄りつかないところ」
「工廠にドック、あと食堂。それぞれの裏のスペースか」
「ま、とりあえずこんなところでしょうね」
「結構な数を探すな」
「ええ。ならば手数を増やすまで、よ。出てきなさい」
「ああ、私こんなことしたくないのに……」
「ふざけるな伊勢、瑞雲のためだぞ」
「アンタがふざけるな、よ。物に釣られて提督を2人のモノにするお手伝い?馬鹿馬鹿しい……」
「ねえ、伊勢。もし提督を捕まえられたら、伊勢もケッコンしていいわよ?」
「よし日向、行こう」
「瑞雲……」
「伊勢に日向か。中々に心強い味方だな」
・・・
「……暇だ」
「ならば私が構ってやろう」
「武蔵!?」
「安心しろ、私も提督の味方だ」
良かった……武蔵が敵だったら勝ち目がなかった。
「ということだ、提督。何がしたい?」
「んー、暇つぶしさえ出来ればなんでもいいぞ」
「ふむ……では提督、『ぽっきぃげぇむ』というものを知らないか?」
……ポッキーゲームだと!?
「知ってはいるが……」
「では、それをしよう。何、ぽっきぃはいくらでもある」
いやなんであるんだよ。
「そこの冷蔵庫にな」
そういって武蔵が取り出したのは、【提督用】と太字で書かれたポッキーだった。何故俺用なのかは知らん。
「すまない、ぽっきぃげぇむはしたことがないんだ。ルールを調べさせてもらってもいいか?」
「……おう、右ポケットにスマホがある」
「では失礼して……」
そう言って、武蔵はポッキーゲームについて調べ始める。
「……ふむ、大体のルールは分かった。何が面白いのかは知らんが、若い者の間で人気らしいな」
武蔵はポッキーを1本取り出し、片方を咥える。
「……咥えろと?」
ポッキーを咥えた武蔵が頷く。
「……」
とりあえず咥える。武蔵の顔が近く、緊張する。
「……!」
お互いに食べ進める。じわり、じわりと距離が縮まる。
「……っ」
武蔵の顔が、ほんのりと紅く染まっていた。そのせいで、さらに緊張する。
「……」
あと数ミリ、そんな所まで食べ進めて気づいた。武蔵は目を瞑っている。よって、唇が触れ合うタイミングが分からないのだ。俺が噛み切ろうとした瞬間に、武蔵は気づかずに距離を詰め……。
「……なっ」
「……すまない。前が見えていなかった」
武蔵は顔を真っ赤にして謝る。
「こっちこそすまん、もう少し早めに終わらせていれば……」
「いいんだ、提督が謝る必要はない」
「しかし……」
「……まあ、悪い気はしなかったしな。また今度、やってもらうぞ。相棒」
「なっ!?」
そう言い残し、武蔵は部屋から出ていく。
「……」
1人残された俺は、榛名が帰ってくるまで悶絶し続けるのであった。
・・・
「陸奥、どうだった?」
「ダメよ、どこにもいないわ。伊勢、日向。そっちは?」
「ダメダメ、どこにもいないよ」
「瑞雲はどこだ……」
・・・
「そうだ、榛名。俺がいないって皆知ってるのか?」
「はい、提督は出張という扱いにしてあります」
・・・
「……駄目だ、人手が足りん。おい陸奥」
「はいはい、また誰か誘えばいいのね?これ以上は増やしたくなかったんだけど……」
・・・
「榛名、そろそろ遠征組が帰ってくるだろ。迎えに行ってやれ」
「分かりました。前も言いましたが、危なくなったら叫んでくださいね?」
「おう、分かってる」
「では、行ってまりいます」
……さて、暇だ。何か暇が潰せるもの……テレビもないのか。新聞は腕が縛られてるから持てないし……。
「提督、大丈夫ですか?榛名さんに言われて様子を見に来たんですけど……」
「ん、明石か」
「あれっ、縛られてるんですか?」
俺の姿を見て、不思議そうに明石が尋ねる。
「ああ。なんでも、金剛による発案らしくてな……」
「へえ……なんでなのかちょっと聞いてきます」
「任せる」
俺もそろそろ腕が痛くなってきたんだ、縄抜けは出来るがそれじゃあ縛られてる意味がない。
・・・
「提督、理由が分かりましたよ!」
「おお、一体俺は何故縛られてるんだ?」
「あまり詳しく言うのは面白くないので少しだけ……非常時にとあるギミックが作動するようになっていて、そこから動かれては困るんです」
ふむ……なるh
「瑞雲っ!!」
「うわぁっ!?」
扉を蹴破り、日向が乱入してきた。
「すまない提督、瑞雲のためだ。大人しく捕まってくれ」
嘘だろ!?まさかこいつ瑞雲に釣られたのか!?
「提督、ギミックの発動条件は?」
「多分……『叫ぶ』ことだろうな」
しかし、こんな所でギミックを使うのはいささか早すぎる。
「……おい日向、取引をしようじゃあないか」
「無駄だ。私は瑞雲により動いている。瑞雲に勝るものなど……」
その言葉に、俺は確信した。『勝った』と。
「おい明石、俺の左ポケットのカードを出してくれ」
「はい……これは!?」
明石が俺のポケットから取り出したのは……。
「おい日向、これを見ろ」
『瑞雲(六三四空/熟練)』×4。
「提督、私はあなたに一生ついてゆこう」
よし、これで一件落ちゃk
「提督っ!」
「うわぁっ!?」
次は伊勢か!
「さあ提督、私とケッコンしましょう!」
「くっ……提督、ギミックは!?」
「……まだ駄目だ」
「ではどうすると……!?」
「こうするんだ。おい、日向。行けるか?」
「見くびらないでほしいものだ。さっきの瑞雲、早速使わせてもらうぞ」
「ああ、やっちまえ!」
「えっ、日向……?なんdぐはぁっ!?」
「伊勢、今退くのなら見逃してやる。だが、これ以上私に向かってくるというのなら……」
「……」
「殺す」
「なっ……!?」
「ふッ!」
「かはッ……」
「まだまだァッ!」
「ぐッ……ガァァッ……!」
まさかの瑞雲を持って打撃。
「日向、それ以上は止めてやれ」
「まだだ!せめて瑞雲の練度がMAXになるまでは……!」
あいつあんなラッシュしてたのは練度上げのためだったのか……じゃなくて。
「伊勢、もう気絶してるぞ」
「……しまった、やりすぎた」
「とりあえず自室に運んでやれ、間違っても練度上げに使うなよ」
「分かっている、すまなかったな」
・・・
「まさか日向が寝返るとはな」
「安心しなさい、新戦力を連れてきたわ」
「はぁ……不幸だわ」
「どうして私がこんなこと……」
「でも、こうでもしないと千歳お姉が……」
「お前達は……山城、大井、千代田!?」
「彼女たちの姉を人質にとったわ。提督を捕まえてきてくれたら解放する約束でね」
「なるほど、いい考えだ」
「じゃあ、早速行ってきてもらおうか。提督の居場所は……」
・・・
「提督、ご無事ですか!?」
「ああ、大丈夫だよ。おかえり、榛名」
聞けば、遠征組を迎えに行ったときに俺のいる辺りから轟音が聞こえてきたので、彼女たちに事情を説明してから急いで戻ってきたらしい。
「よかったぁ……」
「偶然にもポケットに開発したての瑞雲があって助かったよ」
「え?あれ開発できるんですか?」
「それは言わないお約束」
まあ、これでしばらくは安全だr
「ここかっ!」
……どうしてこう次から次へと。
「提督、すみません。姉様のためなんです」
「北上さんが、北上さんが……!」
「許して、千歳お姉が人質にとられてるの」
なるほど、姉を人質か。あいつらもとんでもないこと考えつくな。
「勝手は、榛名が、許しません!」
榛名が戦闘態勢に。
「まあ待て、榛名」
「しかし……!」
「……おい、お前ら。姉を助けたい気持ちはよく分かる。だからって、あいつらの言うことに従う必要はないじゃないか」
「……何を言ってるんですか?そうでもしないと姉様が……」
「疎いな。だから、早い話あいつらをぶちのめしてお前らの姉を助ければ万事解決だろ?」
「「「……ハッ!?」」」
「ほれ、分かったら行ってこい」
・・・
「提督、ありがとうございます!無事、姉様達を助けだせました!」
「さっきは急に攻撃しようとしちゃってごめんなさい……」
「お詫びに、私たちとお姉たちもあなたの味方につくわ!」
かくして、扶桑、山城、北上、大井、千歳、千代田が味方になった。
「提督、すごいです!榛名、感激です……!」
「そんなことないさ、榛名だって俺を守ろうとしてくれただろ?ありがとな」
「うぅ……恥ずかしいです」
・・・
「ぐっ……まさかバケツが使わせてもらえないとは」
「痛いわね……大破は流石に長すぎるわ」
「私たちが動けないのなら、他の誰かを動かすまでだ」
「そうね、次の助っ人は既に準備してあるわ」
・・・
「そろそろ夜ですね……夜間なので大丈夫だとは思いますが、襲撃には気をつけてくださいね」
「ああ、分かってる。おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
……行ったか。流石に今日はもう襲撃はないだろう、ゆっくり休ませてもらうとs
「夜戦っ!」
……はあ。
「……一応聞くが、何の用だ?」
「いやー、陸奥さんに『提督を捕まえてきて。出来るまで夜戦は禁止よ』って言われて……」
「なるほどな。川内、知ってるか?あいつらには、お前に対する命令権はない。つまり、あいつらの指示に従う必要はないんだ。命令権は、俺にある。……川内、どこでも好きな所で夜戦してきていいぞ」
「ホント!?やったー、夜戦だぁ!」
……行ったか。
・・・
「……ふう、やっと入渠が終わった」
「それじゃ、次の作戦を練りましょ」
・・・
「そうだ、榛名。ここはどこなんだ?」
「あっ、言ってませんでしたね。第4倉庫です」
第4倉庫か。ここ、倉庫って言ってるけど唯の空き部屋なんだよな……って。
「おい待て、部屋を改造したのか?」
「はい、霧島に頼んで。緊急時だったので仕方なく」
「……まあ、非常時は仕方ないか。これからは、許可ない改造はしないように」
・・・
「長門、次の助っ人よ」
「しれぇを捕まえたらいいんですね?そうすれば、遊んでもらえるんですね!?」
「雪風か……駆逐艦を使うのは心が痛むが、仕方ない。任せたぞ、雪風」
「はい!」
・・・
「しれぇを捕まえたら遊んでもらえる……しれぇを捕まえたら遊んでもらえる……しれぇ……遊んでもらえる……しれぇに遊んでもらえる……しれぇに遊んでもらえる……」
・・・
「しれぇ!」
「うわぁっ!?」
縛られてから数日。長門たちの入渠が終わったであろうタイミングで、雪風が入ってきた。
「ゆ、雪風……!?」
雪風は奇跡を起こす幸運艦。奴が敵に回るとは……マズい、なんとかしないと……。
「遊んでください!」
……ん?
「しれぇ!はやく!」
……んん?
・・・
「……くそう、また負けた」
「マルバツ問題なら負けません!」
……まあ、平和だしいいか。
・・・
「雪風、目的を忘れているな……」
「そうね……人選ミスかしら」
「……提督め、うらやまけしからん」
「長門、何か言った?」
「いや、何も?」
・・・
「……なあ、榛名」
「はい、何ですか?」
「どうしてあいつらは直接来ないんだ?」
「恐らくですが……初めは味方を増やすだけのようでしたが、そのうち戦隊モノの敵幹部みたいな感じで一人ひとり送ってくるほうが楽だと気づいたんでしょう」
「つまり、自分たちで捕まえるのがめんどくさいから他のやつにやらせてるってことか?」
「多分ですけどね……」
……見損なった。絶対にケッコンはしないぞ、あいつらとは。
・・・
「なあ、陸奥。提督も、そろそろ私たちの想いの重さに感銘を受けてケッコンしてくれるんじゃないか?」
「そうね、私たちこんなに頑張ったものね。可能性はあるわ」
「そこで、だ。そろそろ私たちも動くべきだと思う」
「んー、まあいいんじゃない?」
「陸奥ならそう言うと思っていたぞ。そこで、最強の助っ人たちを連れてきた」
「どうも、陸奥さん。大和、抜錨します!」
「大和!?」
「大和さんだけじゃないですよ!一航戦の誇り、お見せします!」
「鎧袖一触ね、心配いらないわ」
「南雲機動部隊まで!?」
「ふふふ、驚くのにはまだ早いわ。なんたって、私がいるんだもの!」
「流石ビスマルク姉様!カッコいいです!」
「海外艦(別府除く)!?」
「さあ、主力オブ主力の夕雲型、出ます!」
「夕雲型も!?」
「さあ、どうだ陸奥。これならあいつらには負けないだろう?」
「そうだな、燃えてきたぜ!」
「お、おい陸奥どうした!?喋り方が変だぞ!」
「あら、そうかしら?」
「戻った……」
・・・
「提督、大変です!長門さん達が、三日後に攻め込んできます!」
「なに!?」
ついに最終決戦か!こちらとて戦力はあるが、少し不安だ……。
「榛名、今から言うやつに協力して貰えないか聞いてきてくれ」
・・・
そうして集まったメンバーが、まずは金剛型、次に武蔵、明石、伊勢に日向、扶桑、山城、北上、大井、千歳、千代田、川内、雪風。そして追加のメンバーが……。
「妙高、参ります!」
妙高型、
「長門さん達には、馬鹿めと言って差し上げますわ!」
高雄型、
「重巡洋艦のいい所、お見せします!」
「おっ!いいですねぇ、もっかいお願いします!」
古鷹型に青葉型、
「きらりーん!」
「ちょ、阿賀野姉!今は控えてって言ったでしょ!?」
阿賀野型、
「みんな、行きますよ!司令官、見ててください!」
「頑張ろうね、敷波!」
吹雪型に綾波型、
「明石さん、これはどこに付ければ?」
「それはですねー……」
夕張、
「長良型にも出番をくれるなんて、優しいんですね!皆、頑張るわよー!」
長良型、
「ボクたちの力、存分に使ってね!」
最上型、
「クマー」
「にゃぁ……」
「キ、キソー!」
球磨型、
「やっと会えた!」
「ご指導ご鞭撻、」
「よろしゅうな!」
陽炎型、
「提督、その……いえ、なんでもないです」
「那珂ちゃん今日も可愛いー!」
川内型、
「練習巡洋艦だって、まだまだやれるんです!」
香取型、
「軽空母のみなさん、行きますよ!」
鳳翔さん率いる軽空母たち、
「皆、ここを乗り切ったらしばらくオリョクルはなしです!頑張りましょう!」
龍鳳率いる潜水艦。
「俺は、あいつらには負ける訳にはいかない。そこで、皆の力が必要だ。どうか、手伝ってくれないか?」
全員から、肯定の頷き。
「……ありがとう、皆。そろそろ奴らが来るころだ。全員、配置につけ!」
「「「はい!」」」
・・・
「おい陸奥、向こうは提督ごと海上に移動、提督を中心にした輪形陣を組んだようだ」
「なんだか嫌な予感がするわ……空母のみんな」
「はい!1次攻撃隊、発艦!」
・・・
「来ました!」
「さあて、華麗に舞うわよー!」
まずは艦載機による攻撃だと予想、浜風の発案によりレーダーピケット戦術を遂行。艦載機は軽空母に貸してもらった。
・・・
「……ダメです!向こうはレーダーピケット!艦載機による攻撃は、無駄です!」
「なっ、赤城、それは本当か!?」
「はい、すみません!」
「くっ……夕雲型、魚雷発射!」
「はい!皆、行くわよ!」
・・・
「来たのね!」
「魚雷に魚雷をぶつける……面白そうでち!」
「スナイパーの本気、みせてあげるわ!」
・・・
「……なっ」
「どうした、瑞鶴!」
「魚雷を……相殺したみたい!彩雲からの情報よ、間違いないわ!」
「なに!?」
・・・
「皆さん、行きますよ!」
次に、軽空母と航巡、航空戦艦による艦載機での波状攻撃。尽きることのない攻撃が、相手を襲う。そして同時に、
「行くよ、大井っち!木曾っち!」
「はい!」
「あ、姉貴……木曾っちはやめてほしい」
雷巡と潜水艦の魚雷が、相手目掛けて突き進む。
・・・
「マズい!総員、回避運動を……!」
「きゃああっ!」
「やられたっ!長門、夕雲達が!」
「……姉様」
「ええ……海外艦の本気、みせしめてやりなさい!」
・・・
恐らく、焦った向こうは海外艦による特攻をしてくる。指揮はビス子が執るだろう。なら、簡単だ。
「あっ、ホントに突っ込んできた!しれぇの言う通りだったよ!ぴゃあ!」
「ははっ、この摩耶様に狙ってくれって言ってるようなモンじゃねえか!」
奴らを、狙った位置に軽巡が追い込む。そして、その場所に押し込めたら重巡による一斉射撃。
・・・
「くっ……アーク!」
「ああ!海外艦空母、発艦初め!」
・・・
余ったアークたちはもてる全ての艦載機を使ってくるだろう。しかし、こちらには……。
「皆!舞風ちゃんが減らしてくれた艦載機、残りは皆で撃ち落とそう!」
駆逐艦がいる。一斉掃射により、艦載機は全滅。
・・・
「なっ……!?」
「おい、どうした!アーク、何が起きたんだ!?」
「艦載機、全滅……!すまない、ナガト!」
「ぐっ……!仕方ない、行くぞ!」
「ええ!」
「わたしも!」
・・・
使い物にならなくなった空母達は放置、戦艦たちが最後の特攻に出てきた頃か。
「さあ、行くヨ!Followme!着いてきてくださいネー!」
こちらの戦艦が、迎え撃つ。凄まじい轟音が、辺りに響く。白煙も、止まらない。轟音と白煙が止んだとき、そこに立っていたのは……。
「ふっ。相棒、これでいいんだな?」
不敵に笑う武蔵と、金剛型、伊勢型、扶桑型。
「ああ……俺たちの、勝利だ!」
・・・
「……で?」
「本当に申し訳ない」
「ごめんなさいね」
全てが終わった後。全員を入渠させ、こいつらだけバケツで先にあがらせた。で、お説教と言うわけなのだが……。
「まったく……ケッコンしたいなら言えばいいものを、余計なことしおって」
「え……?」
「言っておくが、俺は金が貯まり次第全員とケッコンするつもりだったんだ。今回の件で、見直さなければならない艦も現れたがな」
「……」
「……」
「今回はこれで終わりだ。次からはこのようなことを起こそうと考えるなよ?」
こいつらだって、俺を好いてくれたが故の行動だったのだ。そこまで強くは咎めない。
「……提督、本当にすまなかった。これからは、正々堂々とお前を狙うことにするよ」
「出来れば狙わないでほしいな」
・・・
「貯まった」
「お疲れ様です、提督。……それで、その」
……そうだな、お前が1番だよな。
「榛名、話がある」
「……な、なんでしょう」
「あのとき、真っ先に俺を助けてくれてありがとう。いつも俺のことを気にかけてくれてありがとう。そんなお前に、感謝の気持ちを伝えたい。だから、俺と……俺と、ケッコンしてくれないか」
あの騒動のことを思い出しながら、一言一言噛み締めるように言葉を紡ぐ。全てを言い終えた途端、唇に柔らかいものが当たった。
「……これが、答えです。不束者ですが、末永くよろしくお願いします!」
艦!ここからおまけ。
【明石と夕張】
「……そういえば、あのとき2人は何を作ってたんだ?」
夕張達は、何かを作っていたように思う。気になったので、夕張のところに聞きに行ってみた。
「ああ、あれですか?新装備ですよ、武蔵さんに積むための」
「……ほう、どんな?」
「51センチ連装砲です!」
どこにいたのか、明石が答える。
「なるほどな……って、え?」
「いやー、まだ量産が難しくて……3つしか作れなかったんですよ」
急いで名簿の武蔵の装備を確認してみると。
1番スロット:51センチ連装砲
2番スロット:51センチ連装砲
3番スロット:51センチ連装砲
4番スロット:強化型艦本式缶
5番スロット:零式水上観測機
補強増設:改良型艦本式タービン
「oh……」
【ぜかまし】
「……」
「……なあ、島風。そろそろ機嫌を直してくれないか?」
「だって、艦隊決戦のとき私出番なかったんだもん」
「他にも参加出来なかった奴らはいるだろ?睦月型とか白露型とか……」
「みんなはお友達いるよ?」
……。
「ごめん、呼ばなくて」
「ううっ……おそいよ……」
【長良型の不満】
「不満?」
「ああ。長良型の皆に聞いてきてくれないか?」
「はい、私的にはOKです!」
・・・
「はい、聞いてきました!」
「で、誰がどんな不満を?」
「まず、全員が『出番が少ない』。次に、『制服が違う理由が分からない』。長良姉さんは『1人だけ個性がなくてつらい』。五十鈴姉さんは『最近肩こりが酷い』。名取姉さんは『ドジを治したい』。由良姉さんは言い淀んでたけど特になしで、鬼怒姉さんが『そろそろ腕が痛くなってきた』。最後に私が……『提督に、もっとかまって欲しい』です!」
ふむ、由良のようなタイプは自分の中に溜め込んでしまう。今度、2人で話す機会を設けよう。長良も深刻そうだな、何とかしないと。
「ありがとう、阿武隈。もう帰っていいぞ。あ、これお礼の間宮券」
「えっ……」
「ん?」
「……んぅぅ!」
「ちょっ、痛い痛い!何!?」
【阿賀野と能代】
「……提督、もう限界です」
「どうした?出撃が多かったならできるだけ減らすようにするが……」
「違います、阿賀野姉のことです!」
「あっ……(察し)」
「前の艦隊決戦のときも!真面目な雰囲気だから『きらり〜ん☆』は控えてって言ってたのに!」
「能代、落ち着け。今日の秘書艦が阿賀野だということを忘れてないか?」
「あっ」
「」
阿賀野は俺の横で涙目になっていた。
「あ、阿賀野姉ごめん!別にそんなつもりじゃ……!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁあん!」
「阿賀野姉ぇぇぇぇぇぇっ!」
【金剛型】
「あっ、金剛。前のギミックってどんな感じにする予定だったんだ?」
「ああ、あれデスか?床が割れて、地下に逃げられるようにしてありマス」
「えっ、それ縛る必要なくない?」
「床が抜けるのは椅子のある範囲だけなんデス。それ以上広くすると、仕組みが丸見えになっちゃいますカラ。で、極力動いて欲しくなかったので、縛らせてもらいましタ」
「ほう……ちょっとギミックを見せてもらっていいか?」
「どうぞデース!」
・・・
「……あっ」
倉庫につくと、丁度地下に降りようとしている駆逐艦たちが。
「まったく……」
「まあまあテイトク、地下室って面白いんデスよ!だから好奇心旺盛な駆逐艦達ハ……」
「はあ……おい、お前ら。あんまり遅くまで遊ぶなよ。あと、任務は守れ。分かったか?」
「分かったにゃしぃ!」
「ぽい!」
俺も甘いなぁ。
【葛城】
「どうした、葛城」
今日の秘書艦は葛城。いつもと少し様子が違うようだが……?
「べっつにー。艦隊決戦によばれなくて拗ねてる訳じゃないしー」
「はあ……ごめんな、葛城。鳳翔さんが『軽空母の底力、お見せします!』って息巻いてて、とても空母を呼べる感じじゃなかったんだ」
「……ま、ケッコンしてくれたしいいけどね」
「そうか、そりゃありがたい。頼りにしてるぞ」
「ええ、任せて!」
……チョロイン。
【MNB】
「……そういえば、陸奥は時々性格が変わるな。あれは何故なんだ?」
昼下がり、長門に話しかけられる。
「ああ、長門は知らなくても無理はないか。実はな……」
・・・
俺の鎮守府はどことは言えないが某R基地にある。そこには、あるはた迷惑な発明品が存在していた。その名も、『MNB』。陸奥が大量発生するというものだった。おかげで陸奥は仲間になったが、その後も陸奥は増え続けた。その数、なんと57。1人だけ陸奥を残し、他の56の陸奥は全てその陸奥に消えた。その影響で、なぜか他の陸奥の魂が今の陸奥に集まっているらしいのだ(本人曰く)。で、ときどき性格が変わるのは、乗り移られてるかららしい。
・・・
「……で、長門が仲間になったから建造をやめた。おかげで陸奥の魂の増加も止まったわけだ」
「ひぃぃ……」
……ん?
「怖いのやだぁ……」
「は?」
「提督、怖いよー!うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
「ええ……(困惑)」
【一航戦の誇り】
「そういえば、一航戦の誇りって具体的には何?前にはお見せしてもらえなかったんだけど」
「ええっと……」
「だっていつもの行動を見てるとさ……」
・・・
『一航戦、赤城、寝ます!』
・・・
『鎧袖一触ね、心配いらないわ』
『なんと……!エントリーナンバー10番、加賀さんが……!大食い大会、10連覇ァァァッ!』
・・・
「ほら」
「提督……キャラ作りって、知ってます?」
「何それ知らない」
【大和と武蔵とぽっきぃげぇむ】
「提督、ぽっきぃげぇむをしよう」
唐突だな。
「……まあ、別にいいが」
「すまないな、急に発作のようにぽっきぃげぇむがしたくなったのだ」
「迷惑な発作だな……」
・・・
お互いがポッキーを咥え、少しずつ食べ進めていく。距離が近づくにつれ、武蔵の顔も紅くなる。まあ、俺の顔も紅くはなっているだろうが。
「……」
「……」
静かな時間。そうしている間にも、じわじわと距離が詰まってゆく。
「……」
「……」
残り数センチというところで。
「提督、相談が……って、武蔵!?」
大和が入ってきた。
「!?」
武蔵は驚いて飛び上がり……。
「……んっ!?」
マウストゥーマウス。
「す、すみません!お邪魔だったようで……!」
「や、大和これは……」
慌てふためく武蔵。俺はあまりの衝撃に動けない。
「……武蔵、姉として言わせてもらいます。どうかお幸せに」
「違う!頼む大和、落ち着け!」
・・・
「……はあ、そういうことだったんですね」
落ち着きを取り戻した俺は、大和に事情を説明した。
「……なら、2人は恋仲ではないと。なるほどなるほど……よかったぁ……」
「ん、何がよかったんだ?」
「い、いえ!なんでもないれす!」
噛んだ。可愛い。
「提督、その……今度、私とも……ぽっきぃげぇむをしてもらえませんか?」
「なっ!?おい大和、それは……」
「別にいいぞ」
「提督!?」
【榛名?】
「……」
……誰だこいつ。
「私を呼んだのは提督か?要件を聞こう」
呼んでない。
「……どちら様?」
「大戦艦、ハルナ……来たよ」
「……ホントに榛名か?そのコートの中に隠れてるのか?」
「んっ……何をしている、提督。コートの中が見たいのか?」
・・・
結論から言うと、こいつはハルナであって榛名ではなかった。気づくと、入れ替わっていたらしい。
「うぅっ……かんにんしてつかぁさいぃ……」
今、ハルナはあっちで駆逐艦たちの着せ替え人形と化している。
「ハルナさんって面白いっぽい!」
「えいっ!」
「シャキーン……艦娘は怖い……タグ添付、分類:記録……」
次の日見たら元の榛名に戻ってました。
おまけ艦!
第4倉庫の理由は、とあるアニメの影響で「4」という数字が頭から離れなかったからです。
ヒント:ミスタさん
🍅『対馬』🍅が危険
リアルに危険
西暦2020年『東京🗼五輪』の時
💀🇰🇷韓.国.🇰🇷💀は🍅『対馬』🍅を『侵略』してくる。💀
4への拘りは
ジョジョの奇妙な冒険の5部に登場する
ミスターですね?
4という数字が不吉なんで
自分のスタンドを数える時に1、2、3、5と数えるとか
凄まじい話
ジャパン・ミリタリー・レビュー『月刊誌『軍事研究』12月号(11月1日発売)』
あれだけ揉めた『💀🇰🇷韓.国.🇰🇷💀『済州島』で開催された『国際観艦式』における『海上自衛隊の『旭日旗(軍艦旗)』問題』』について全く触れていない。
一文・一行・一文字の記載もない。
ジャパン・ミリタリー・レビュー『月刊誌『軍事研究』』
何処の国の雑誌かな?(笑)
🇰🇷の雑誌かな?(笑)
かが『頭に来ました。』