2018-12-24 23:44:14 更新

     

白髪の艦娘


T督「保護してから三日たったけど・・・」


タマ「・・・起きないですね」


青葉「一応息はしてますがねぇ・・・」


まるゆ「・・・う~ん何ででしょうかね・・・」


???「・・・・」


T督「・・・」


青葉「・・・大本営に言ってもどうしようもできないと思いますよ?」


T督「ファッ!?」


心を読まれた・・・まさか読心系能力者・・・


青葉「んなわけないでしょ。」


T督「思いっきり心読んでるじゃないすか」


青葉「顔に出てます。」


T督「何・・・だと・・・」


まるゆ「確かに大本営に聞いても無理ですね・・・何せ異世界から来た艦娘は全くと言っていいほど前例がないですから。」


T督「・・・」


???「・・・」ガバッ


T督「うおっ!びっくりした・・・」


青葉「すみませーん。聞こえてますか~?」


???「・・・ここは?」


青葉「ここは鎮守府です。貴女が浜辺に流れ着いてて、保護しました。」


???「・・・貴女は?」


青葉「重巡青葉です。貴女は?」


???「・・・特異武器(ユニークウエポン)のメリーです。あっ一応駆逐艦です。」


青葉「駆逐艦・・・?その割には一緒に回収した擬装の砲が大きかったですが・・・」


メリー「・・・私のいた世界では、装甲駆逐艦と呼ばれていました。」


青葉「装甲駆逐艦・・・?」


メリー「装甲駆逐艦は、駆逐艦の機動性、戦艦にも負けず劣らずの火力、重装甲と理想を追い求めた軍部が秘密裏に作った艦で・・・」


・・・このあと数分ほど話が続いたが、簡単に言えば・・・


軍『最近反乱軍の動きが怪しい!強い艦が欲しい!』


開発部『どんな感じですか?』


軍『駆逐艦の機動性、戦艦にも負けない火力、そして重装甲を取り入れた艦!』


開発部『えっ何それは(困惑)』


となり、数年の実験と失敗を繰り返し、生まれたのがメリーさんらしい。その後はメリーさんの後継となる装甲駆逐艦が、メリーさんをもとに改善、改良を繰り返し量産されたと言う。その結果、初代装甲駆逐艦 メリーは不要と判断。情報漏洩防止等の考えから廃棄されたとの事らしい。


青葉「酷い話ですね・・・」


メリー「仕方ないですよ。私は装甲駆逐艦の中でも弱い部類ですから。」


まるゆ「・・・・」


T督「・・・ひでぇ話だな・・・」


メリー「人の形をしていても兵器は兵器ですから。捨てられても何も言えませんよ。」


T督「・・・・世界が違くても・・・軍は軍か。」


メリー「ですが・・・」


T督「?」


メリー「一人だけ私の廃棄に反対した人物がいたんですよ。」


T督「・・・それって誰なんだ?まぁ言われても分からないと思うが・・・」


メリー「荒井 諒。大将だったかたです。」


T督「・・・大将ねぇ・・・」


メリー「あの方は優しい方でした。」


T督「・・・」


なーんか聞いた覚えがある気がするんだよな・・・


まるゆ「・・・隊長?」


T督「ちょっと聞き覚えがあってな・・・一応聞くがこっちの世界からメリーが来た世界に記録はないんだよな?」


まるゆ「聞いた限りでは・・・」


T督「・・・そうか・・・となると勘違いか。」


青葉「勘違い・・・だと良いんですけどねぇ・・・」


T督「情報抹消とかか?それをする必要性はないと思うが・・・異世界の情報を隠したいならこの世界に異世界からくる人たちも隠すなり何なりしてるだろ。なのに情報がある。となると情報抹消の考えはおかしい。」


青葉「・・・」


タマ「そう言えばご主人。」


T督「ん?」


タマ「とりあえずメリーさんどうするの?」


T督「・・・どうしようか」


青葉「・・・う~ん・・・」


メリー「・・・」


まるゆ「大本営に連絡して、返答来るまでとりあえず保護しときましょう。」


T督「それが一番だな・・・え~と電話電話っと・・・あっ海軍提督のTですが。はい。元帥殿と話がしたいのですが・・・了解です・・・はい。」


タマ「何て?」


T督「今変わるそうだ・・・あっ元帥殿。」


元帥「何のようかな?T督。」


T督「メリーと言う装甲駆逐艦を保護したのですが・・・それについての対応をと・・・」


元帥「そうだな・・・」


T督「・・・」


元帥「他鎮守府も手が空いてなくてな・・・かといって大本営もな・・・」


T督(あっ(察し))


元帥「そこに着任すると言う形で保護を。」


T督「・・・わかりました(知ってた)」


元帥「それと、出撃は・・・いT督「はーい!失礼しましたーーー!」ガチャァァァン!


青葉「」


まるゆ「怒られますよ隊長!?」


タマ「やると思った」


メリー「憲兵さん送られそうですね」


T督「ヘ・・・ヘーキヘーキヘーキダカラ(シロメ)」


タマ「とりあえずご主人様が粛清されかねないから出撃しましょうか。」


T督「本音は?」


タマ「巻き添えで粛清されたくない」お顔真っ青


T督「知ってた」


青葉「どうにかなるんですかね・・・」


まるゆ「確かにこのメンバーで・・・」


メリー「・・・T督さん・・・言っちゃ悪いですが・・・諦めも肝心ですよ?」


T督「ちょっ」


タマ「とりあえずご主人様が粛清されたときは某色んな物をおすすめする人みたいなお葬式開いときますよ!」


T督「それやった瞬間排水溝から出てきて引きずり混んでやるわ。」


タマ「はぁい調子良い?」


T督「やかましいわ。」


青葉「まぁ近海ぐらいならどうにかなりますよきっと・・・きっと・・・うん。」


まるゆ「・・・」


T督「・・・とりあえず出撃準備を。」


メリー「了解」ガチャパタン


青葉「出来る限り頑張りますね!」


まるゆ「頑張ってきます隊長!」


タマ「・・・」


T督「タマ」ニッコリ


タマ「えっ」


T督「ワンチャン弾除けになるだろ」


タマ「タマだけにタマ除けってか!HAHAHAHAHAHA!」


T督「おっ・・・おう」


タマ「泣きますよ!?」


T督「いや急にそんなん言われても反応しにくいんだよなぁ・・・」


タマ「良いですよもう!」プンスカ


ガチャ!バタン!


T督「・・・」


暇だな~・・・


T督「これと言ってやるべき執務もないし・・・」


        ~波止場~


タマ「最近意地悪ですご主人様・・・」


タマ「・・・ん?」


???「・・・」


タマ「釣りですか?」


???「ん?あぁ。そうだよ。最近越してきた娘かい?」


タマ「最近ここの鎮守府に着任することになりました!タマです!」


???「そうか。とうとうこの町にも提督さんが来たんだね。」


タマ「私は秘書ですけどね。」


???「秘書さんがこんなところで何をやってるんだい?サボりかい?」


タマ「サボりじゃないです~!決してボケたらスルーされて拗ねてここまで来たけど何となく執務室に戻りづらくて波止場にいるわけじゃないです~!」


???「うん。大体事情分かった」


タマ「声に出てた!?」ガビーン!


???「思いっきり声に出てたよ。」


タマ「・・・そう言えば貴女は?」


???「僕かい?僕は時雨。昔は佐世保で艦娘をやってた元艦娘さ。」


タマ「元艦娘?艦娘やめちゃったんですか?」


時雨「まぁちょっと色々あってね・・・」


タマ「へぇー・・・」


時雨「さて、釣りしますか。君もやるかい?」


タマ「良いの!?」


時雨「めっちゃ目が輝いたね今・・・」


タマ「一応猫の一種なので!」


時雨「その尻尾と耳はてっきり飾りかと思ってたよ・・・」


タマ「本物です~!」プクー!


時雨「ごめんごめん。」ヒュン!


タマ「むぅ~・・・」ヒュン!


      ~その頃執務室~


T督「・・・まるゆ達が心配だなぁ・・・」


T督「船とかあれば一緒に行けるんだけどなぁ・・・流石に無いよなぁ・・・擬装は・・・もっとないな。撃ったら確実に肩が吹っ飛ぶ。」


        ~波止場~


タマ「釣れない・・・(´・ω・`)」


時雨「たくさん釣れたけど・・・う~ん・・・食べる?」つ魚


タマ「お魚だ~!」ピョン!ピョン!


時雨「はい。」


タマ「美味しい!」モグモグ


時雨「・・・」ナデナデ


タマ「・・・」モグモグ


       ~その頃執務室~


T督「・・・タマ何してんだろ」


T督「まぁ夕飯には帰ってくるか。買い物してこよ」


         ~町~


T督「普通に人多いな~・・・あっ魚屋さん・・・あれ?今開いてないのか。ん?隣は・・・八百屋か。見てみよっと」


???「Hello!Nice to meet you!」


T督「」


???「?」


T督「オレエイゴワカラナイデス」


???「Oh!I'm sorry!英語わからないですか!」


T督「・・・もしかして貴女が店長さん?」


アイオワ「yes!私はアイオワ!元艦娘で現在は八百屋の店長でーす!」


T督「」


アメリカンな人が八百屋の店長・・・てっきりバイトさんかと思ってた・・・


アイオワ「あなたは?」


T督「あ、申し遅れました。どうも。ここの町の鎮守府に着任することになりました。T督です」


アイオワ「OH!提督!」


T督「はい。よろしくお願いします。」ペコリ


アイオワ「こちらこそよろしくね!」


T督「そう言えばあの魚屋さん、店員さん居ないんですが・・・」


アイオワ「あぁ。あれなら店の奥で店番してる人いるから大丈夫よ。店主は海釣り行っちゃてるから」


T督「そうなんですか・・・まぁ一応タマ居るだろうし大丈夫か。」


アイオワ「?知り合いでも居るんですか?」


T督「秘書がいるんですけどね・・・あいつ迷惑かけてないといいけど・・・」


       ~一方波止場~


タマ「~♪」


時雨「~♪」ナデナデ



        ~町~


T督「・・・まぁ大丈夫か!(適当)」


アイオワ「適当!」


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