第1巻 第135話 シロクロ
ロンシーと戦っている楽と千棘の前に、突如現れた羽(ユイ)と蒼也
楽 「羽(ユイ)ねえ!何で日本に?
叉焼会(チャーシュー)の仕事で、中国に行ってたんじゃ無いのか?」
羽(ユイ) 「その仕事が終わって、今日本で頻発してる、パピヨンコクーンが起こしてる星力犯罪(せいりょくはんざい)の調査に来たのよ。」
蒼也 「そして俺は、首領(ドン)羽(ユイ)を
迎えに行っていたという訳だよ。
叉焼会(チャーシューかい)の同盟組織のビーハイブの人間としてね。」
楽 「そうだったのか………」
ロンシー 「羽(ユイ)!?
まさか………叉焼会(チャーシューかい)の
若きボス、奏倉 羽(かなくら ユイ)カ!?」
羽(ユイ) 「そうだよ。」
ニコッ
ロンシー (くっ………どうする?コイツを相手にするとなると、一筋縄じゃあいかないゾ………)
羽(ユイ) 「さーて………」
スッ
羽(ユイ)は、緑色のパンダの紋章が描かれた星匣を取り出した。
羽(ユイ) 「木星熊猫(もくせいくまねこ) ザンパ」
シュンッ
ザンパ 「ふわ〜〜〜、ボクを呼んだ〜〜?
羽(ユイ)?」
羽(ユイ)の星匣から、緑色の木星の光を纏った、パンダの星獣が現れた。
千棘 「それが羽(ユイ)さんの星獣?」
羽(ユイ) 「うん、木星パンダのザンパだよ。
千棘ちゃん。」
ロンシー 「くっ!」
羽(ユイ) 「ああ、そんなに心配しなくてもいいわよ。
あなたの相手は私じゃ無いから。」
ロンシー 「ナニ!?」
楽 「えっ?」
? 「お嬢ーー!一条楽ーー!
無事ですかーー!?」
楽 「んっ!?」
千棘 「あっ、つぐみ!」
楽と千棘の元に、更に鶫が走って来た。
息を切らして、服も髪も随分ボロボロだ。
千棘 「つぐみ、LABに現れた星獣は倒せたの?」
鶫 「ええ、金星属性の私に相性の悪い土星属性との一対一なだけに、かなり苦戦しましたが、
所詮はただの土星グマ、何とか倒せました。」
蒼也 「流石だね、誠士郎。」
鶫 「蒼也!お前も来ていたのか?」
羽 「ちょうどいいわね。
楽ちゃんの最初の太陽属性の「真の力」の相手は、鶫ちゃんになって貰うわ。」
楽 「えっ!?」
鶫 「あっ!首領(ドン)羽(ユイ)!」
第135話 完
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