地味な提督と艦娘との日常4
提督と加賀のトランプを見た艦娘達が
提督に挑む話です。
今回は、長い方ですね。ゆっくりとみてください!
提督「ふふ。」
加賀「くっ。」
提督「まだまだだな。加賀さん。」
加賀「もう一回しましょ。何回もまけるのは
癪だわ。」
提督「良いですよ。今度は...」
⁇「何をしてるんですか?2人とも。」
提督「あー、伊勢か。今加賀さんとトランプ
してたんだ。お前もやるか?」
加賀「伊勢、必ず一対一でやらない方をお勧め
するわ。提督、一対一になると強いわ。」
伊勢「そう言われたら、一対一
やりたくなるわ。提督、勝負よ!」
提督「良いぜ。」
加賀「忠告はしたわよ。」
伊勢「さあ、なんのゲームだ?」
提督「じじ抜きだ。」
伊勢「あら、そんなゲームで大丈夫なのか?」
提督「大丈夫だ、問題ない。」
加賀「(負けるわね、あの子)」
数分後
提督「なかなかやるな。」
伊勢「提督、なんで一対一強いの?」
提督「知らんな。」
伊勢「摩耶にUNOして負けたという事実を
残してるのになぜ?」
提督「おい、やめろそれは。」そー
ビュ!
提督「よっしゃー、揃った!」
伊勢「うそー、負けた」
加賀「だから、言ったのに。」
伊勢「加賀が言ってたことはこれだったのか」
加賀「そうよ。あの人一対一になると
なぜか凄く運が強くなる時があるのよ」
伊勢「摩耶の時は、負けたのに?」
加賀「それはUNOの話。トランプは違うわ」
伊勢「それなら、UNOにすれば良いんじゃ?」
加賀「実は............」
伊勢が来る前のこと
提督「ふー、書類仕事も終わったし、
息抜きにトランプでもするか?」
加賀「私は遠慮させてもらうわ。」
提督「どうした?加賀さん?俺とのトランプが
怖いのか?」
加賀「(プッチン)あら、誰が怖いと
言いましたか?」
提督「なら、かかってきなさい。」
加賀「頭にきました。」
ーーーーーー
加賀「と、現在に至るわけです」
伊勢「(提督、なかなか策士だな)
そうだったんだ。」
提督「一対二でもかまわんぜ?」
⁇「その勝負、僕が引き受けよう。」
提督「?」
加賀、伊勢「時雨⁉︎」
時雨「2人ともの仇は僕がとるよ。」
提督「なるほど、時雨か、相手にとって
不足なしだな」
加賀「無駄よ、幾ら時雨でも、提督に
勝てないわ。」
伊勢「そうよ、3人でいけば絶対勝てるよ!」
時雨「そうかな? やってみなきゃわかんないよ‼︎」
提督「さあ、どんなトランプゲームが、
お望みだ?」
時雨「大富豪でどうかな?」
提督「いいだろう。後悔するなよ!」
時雨「そっちこそ!」
提督「最初は時雨でいいぞ?」
時雨「(よし、手札は悪くないね)僕は
最初に♠︎の4だけ出すよ。」
提督「(最初に小さい方に絞ったか。ならば)
俺は♠︎の5出すぜ」
加賀「でたわ、しばり」
伊勢「これで時雨は♠︎しか出せない。」
時雨「なら、こっちは♠︎の8で、流すよ。」
加賀「上手い、ここで8流しはいいわ」
伊勢「ああ、立て直しができるからね。」
時雨「(流石は提督。でも)僕は6を4枚
出させてもらうよ。」
伊勢「出た、ここで革命‼︎」
加賀「一気に勝負を決める気ね。」
時雨「(でも)」
提督「革命か、パスだ。」
3人「⁉︎」
提督「どうした?来ないのか?」
時雨「いや、ちょっと驚いただけさ。」
加賀「あの提督がパスするなんて。」
伊勢「何か企んでいるのかな?」
時雨「(革命できないのかな?もう使ったし
ここは)13を3枚出すよ。」
提督「俺は10を3枚だ。」
加賀「何を考えてるのかしら?」
伊勢「さあ?」
時雨「(おかしい、あの提督が革命を
見逃すなんて)パスするよ。」
提督「♦︎の13だ。」
時雨「♣︎の8で流すよ。」
伊勢「あまり変化はないね?」
加賀「いえ、これは。」
時雨「(このタイミングかな?)僕は2を2枚
出すよ。」
提督「5を2枚出すぜ。」
時雨「⁉︎パスするよ」
伊勢「え?なんで出さなかったの?」
加賀「出さなかったんじゃない。
出さないのよ。」
伊勢「5に対するカードがないということ?」
加賀「そうよ。」
提督「やっとか、待ってたぜ。」
3人「⁉︎」
提督「時雨、お前なら最初、様子見であえて1枚
で出してくるのは分かってた。そして革命
もきた。」
時雨「つまり、分かってたのかい。」
提督「そりゃあ、そうだろ。大富豪は
普通、大勢でやるゲームだから
バレやすいよ。そして思考範囲も
広くなる。」
時雨「なるほどね。でこれからどうする
つもりだい?」
提督「勿論、反撃するさ。俺は3の革命するぜ」
3人「⁉︎」
提督「時雨、今、お前の手札には革命できる
枚数はないだろ?」
時雨「そうだね。パスするよ。」
加賀「ここで革命とは。」
伊勢「なかなか痛いところを当てるね。」
数分後
提督「俺は4の3枚出す。」
時雨「こっちは7の3枚出すよ。」
提督「ならこっちは、9の3枚だ。」
時雨「パスだね」
提督「♠︎の10だ。」
時雨「❤︎の13をだすよ」
提督「❤︎の1だ」
時雨「パス」
提督「(よし、勝った。)ふふふ
よく頑張ったがとうとう終わりの時が
来たようだな。(時雨の枚数は3枚。
後は2を2枚出せば俺の勝利だ)」
時雨「............」
伊勢「このままじゃあ、時雨が負けるよ。」
加賀「これまでなのかしら」
提督「これで最後だぁー!2を2枚だすぜ。」
時雨「かかったね、阿保めが‼︎」
提督「ダニィ⁉︎あ、なんか忘れてるかと
思ったら⁉︎」
2人「まさか!?」
時雨「そうだよ、jokerの存在を忘れてたね。
提督‼︎」
提督「しかも2枚だと‼︎」
時雨「提督さっきの言葉、そのまま返すよ。」
提督「ま、まて、話せばわかる交渉を!」
時雨「これで最後だぁー!」
提督「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
伊勢「時雨がやったー!」
加賀「流石ね。仇取ってくれてありがとう」
時雨「どういたしまして。」
伊勢「それにしてもよく勝てたね。」
時雨「運が良かっただけさ。」
提督「くそ」
加賀「あら、復活したわね」
提督「負けたよ、時雨。後、加賀さんには
挑発して、すまなかったな。ごめん。」
加賀「いえ、もう気にしてませんので。」
提督「さてと、そろそろ御飯を食いに...」
赤城「待ってください。提督。」
提督「どうした?赤城さん?」
加賀「赤城さん?」
赤城「この私と勝負しませんか?」
提督「ほう?なんの勝負だ?」
赤城「勿論、トランプです。」
提督「それでゲームの内容は?」
赤城「じじ抜きで。」
提督「いいでしょう。」
赤城「私が勝ったら、あることをしましょう」
提督「あることって?」
赤城「それは秘密です。」
提督「それじゃあ、俺が勝ったら
今週の御飯のおかわりは2回だけな?」
赤城「良いですよ。」
4人「どうしたんだろ?」
数分後
赤城「ふふふ」
提督「ちくしょう、やられるもんかい!
まだまだやれる...」
赤城「はい、揃いました‼︎」
提督「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
3人「うそでしょ!?」
赤城「さあ、提督約束を守ってもらいますよ」
提督「あー、そうだな。それですることは?」
赤城「それは、提督が料理してご馳走の品を
作ってもらうことです。」
3人「ええええええええええ⁉︎」
伊勢「提督、料理出来るの⁉︎」
時雨「知らなかった。」
加賀「私も」
提督「おい、赤城、それ誰から聞いた?」
赤城「青葉さんから。」
提督「あの野郎。」
赤城「それじゃあよろしくお願いします。」
提督「ハァ、仕方ない。作るか。
お前らも食うか?」
加賀「勿論です。」
時雨「いただこうかな?」
伊勢「提督の料理がきになるし。」
提督「4人とも、何が食いたい?」
4人「チャーハンで」
提督「はいよ。」
数十分後
4人「美味しかったです。」
提督「お粗末。というかよく食ってたな。」
伊勢「提督が作ったチャーハンが、
美味しいからだよ。」
時雨「そうだよ。」
加賀「それよりも何故料理が出来るって
内緒にしてたの?」
赤城「そうですよ。」
提督「ん?あー、料理が出来たのは
最近だぞ?」
4人「え?」
提督「この前、鳳翔さんに料理を教えて
もらったんだ。」
加賀「そうだったんですか。」
提督「でも、食ってる時の加賀さんの笑顔は
可愛かったな。」
加賀「⁉︎」
赤城「そうでしたね。」
伊勢「さてと、そろそろ部屋に戻るよ。」
時雨「僕も。」
赤城「私たちも行きましょうか?」
加賀「そうね。」
提督「見送ろうか?おまえら」
4人「お願いします」
数分後
提督「それじゃあな、2人とも
夜更かしするなよ。」
赤城、加賀「分かりました。」
飛龍「遅かったですね?」
蒼龍「何かあったんですか?」
赤城「あ、その。」
加賀「秘密です。」
飛龍、蒼龍「?」
提督「あー、今日も疲れたな。さてと
寝るとするか。」
提督「(面白い一日だったな。またあると
いいな。)」
翌日
提督「............」(・Д・)
艦娘達「提督の料理を食わしてください!」
提督「青葉ぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
加賀「(相変わらずこういう時は不幸ね。)」
おしまい
今回はどうでしたか?面白かったらいいなと
思います。次回は提督が鎮守府に来た時の話です
地味な提督と艦娘との日常は一旦休憩ですね。
次回作は長編あたりなので、前半後半に分けます。
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