旅行2日目!! (第3章,2話)
デートって何? (書き終わった後)
優斗、暴走します。ただ、それだけ。
(白露(茜)たちの部屋にて)
白露は、優斗と部屋の前で別れた後、部屋で悶絶していた。理由は、たった1つだけ。
明日、優斗にデートに誘われたからだ。付き合い始めてから、数年経つがまだデートはしたことはなかった。それもその筈、茜は艦娘になってから数年間優斗と会えていなかったからだ。
白露「明日、ゆーくんと…。っっっ…!!」
時雨「どうしたの? 部屋に戻ってから急に悶絶し始めて」
白露「な、なんでもないよ! そ、そういえば明日のことなんだけど、各自、自由行動に変えていい?」
時雨「え、急に!? ま、まぁ、僕はいいけど…。2人はどうなの?」
村雨「私は別に大丈夫よー」
夕立「こっちもOKっぽい!!」
時雨「じゃあ、明日、他の娘にもラインしとくよ。どうせ、この流れだと同意見になるだろうしね」
白露「じゃ、じゃあ、私は明日早いから寝るね! お、おやすみ!!」
時雨「え、まだ10時半だよ!?」
白露「いいから寝るの!!」
村雨「ま、まあ、お姉ちゃんがそう言うなら…」
夕立「まくら投げしたかったっぽーい…」
(そして翌日の朝)
スマホの目覚ましが鳴る。いつもなら、目覚ましを切ってからまた二度寝するのだが今日は違う。なぜなら…。
白露(いっちばん大好きな…ゆーくんとデートだから!!)
私は、目覚ましが鳴ると同時に目を覚ます。そして、誰もまだ起きてないのを確認すると、スマホで今日の天気を確認する。 天気は、昨日と変わらない雲一つない晴天だった。
白露(良かったぁ…。雨が降ったら、行けるとこが少し減っちゃうかもしれないし、びちょ濡れになるのは嫌だもん!)
そして、みんなが起きてくるよりも先に朝ごはんを食べる。何故かって? だって、みんなと一緒にご飯食べてもいいけど、ゆーくんと私がデートするのがばれちゃったらみんなに色々言われちゃうし…。
私は、まだ人が少ない食事場で朝ごはんを食べる。ゆーくんと会っちゃうかもしれなかったけども、それは無かった。
早めに、朝ごはんを食べ終えて私は部屋へと戻る。そして、着替えを済ます。どうせなら、今ある服の中でもいっちばーん可愛い服にしようっと。だって、ゆーくんに『可愛い』って言われたいもん!!
色々な事を早めにしていっているせいか、着替え終わったのが8時ぐらいだった。着替え終わる頃に、みんなのスマホのアラームが一気になり始める。みんなが、その音で一気に起きてくる。みんながもう着替え終わった私を見て、目を丸くしている。そんなに私がこの時間までに起きてることが珍しいのかなぁ? 私は、テレビの電源を付ける。テレビでは、今話題の遊園地のアトラクションについて特集していた。
レポーター『今日のお昼頃、再びこの場に来てインタビューを行おう予定です。皆さん、楽しい夏休みを!!」
白露「ふーん。今頃、みんなは夏休みかぁ…。まぁ、私たちも夏休みみたいなものだけど」
時雨「そういえば、お姉ちゃん、ご飯もう食べたの?」
白露「うん。だからみんな、ご飯食べに行っていいよー。私は、出かける準備があるから」
村雨「出かける準備? どこに?」
白露「なーいしょ。ほら、早くいかないと朝ごはん無くなっちゃうよ!」
夕立「それは困るっぽい! お姉ちゃんたち、早くするっぽい!!」
時雨「わかったよ…。じゃあ、お姉ちゃん、ご飯行ってくるね」
白露「いってらっしゃーい」
優香たちを送る。まだ、時計は8時半を指している。予定では、ゆーくんが10時ぐらいにラインしてくる…はず。
それまで、何しようかなぁ…。デートプランはゆーくんが決めてるらしいし…。旅行雑誌でも読もうかな。もしかしたら、ゆーくんが行きそうな場所が載ってるかもしれないし。
私は、旅行雑誌を開く。最近、改装したばかりの遊園地が12,3ページ近く載っている。ゆーくんなら、ここに連れていってくれそうだなぁ…。ゆーくん、こういうの、好きそうだし。私は、気になるアトラクションのところにペンで印を付けていった。
そんなこんなで時間は過ぎていき、気がついたら9時半になっていた。すると、私のスマホからラインの受信音が鳴った。すぐに、画面を見ると、ゆーくんからだった。
優斗『もう行ける? 行けるんだったら、早めに出ようかなと思って』
私はこう返す。
白露『私は、もう大丈夫だよ! いつでも行けるよ!』
すると、すぐにこう返ってきた。
優斗『オッケー。じゃあ、そっちの部屋に行くから待ってて』
私は、ドキドキが収まらなくなってきていた。初めての、ゆーくんとのデート。ドキドキしすぎて、言葉が震えている。深呼吸して気持ちを落ち着かせる。しばらくすると、ドアをノックする音が聞こえる。ドアを開けると、そこにはゆーくんが立っていた。
優斗「じゃあ、行こうか」
白露「うん!」
私は、ゆーくんの手を繋いで一緒に歩いていった。少し歩くと、バス停があった。ゆーくんがそこでバスの時刻を調べる。
優斗「えっと…。あと10分ぐらいだな。まぁ、10分ぐらいならすぐでしょ。茜ー。何か冷たいもの飲む? コーラとファンタグレープならあるけど」
白露「じゃあ、コーラもらうよ。それにしても、どこに行くの?」
優斗「最近、改装した遊園地があるだろ? そこに行こうと思ってさ。…。どうした? 急にニヤニヤして」
白露「いや、私とゆーくんって考えること、似てるなぁーって」
優斗「褒めてんのか? それ」
白露「さぁね? あ、バス来たみたいだよ!」
優斗「じゃ、乗ろっか」
白露「うん!」
私とゆーくんは、手を繋いだままバスに乗り込んだ。まだ、バスの座席は空いていたけども、遊園地が近づくにつれて人が増えていき遊園地の2停前ではもう座れない状態になっていた。
白露「人が多いね」
優斗「夏休みってこともあるし、そもそも改装したばっかだしな。そりゃ、みんな気になるさ」
白露「あ。あれじゃない?」
白露が指さした方には、大きな観覧車やジェットコースターのレールのようなものがあった。
優斗「多分、そうだろうな。さて、どれぐらい人がいるんだろうかな…」
白露「結構多いんじゃない?」
優斗「だろうな…」
少し経つと、バスは遊園地に着いた。遊園地に着くと、バスの乗車客の9割が降りていった。
優斗「うひゃー。人がやべぇー」
白露「ねぇ…。ゆーくん。また、手、繋いでいい?」
優斗「いいけど…。いちいち聞かなくていいだろ? そもそも、手を繋がないと迷子になりそうだしな」
白露「そうだね。あ、チケット売り場があったよ! 早く行こっ!」
優斗「オッケー。じゃ、行こうか」
俺たちは、チケットを買うと中へすぐに入った。
優斗「で、中に入ったのはいいけど、どこに…」
白露「じゃあ、最初にお化け屋敷行こ!」
優斗「マ? お前、本気で言ってる?」
白露「うん」
優斗「まぁ、いいや。じゃあ、行きますか」
俺たちは、まず最初にお化け屋敷へと向かった。割とスムーズに列が進んだので、俺たちの番はすぐに来た。
優斗「じゃあ、行くかー」
白露「よーし、どんなお化けでもかかって来なさい!」
優斗「いや、お化け倒しちゃったらだめだからな!?」
そう言った瞬間だった。俺の目の前にいきなり人体模型が出てきた。
人体模型「やあ」
優斗「ほぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
白露「うわっ、ビックリしたぁ…」
優斗「死、死ぬかと思った…」
白露「えー。このくらいでー?」
優斗「いや、無理なもんは無理だって!!」
(数分後)
ミイラ男「うぃっす」
優斗「ほぐわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
白露「うるさい!!」
ミイラ男「ええ…」
(更に数分後)
墓から出てきた人「どうも」
優斗「あんぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
白露「わー。こわーい。(棒読み)」
墓から出てきた人「なんだこの娘」
(更に更に数分後)
ぶら下がってるコンニャク「コンニャクやで」
優斗「コンニャクやん」
白露「それは大丈夫なの!?」
(また更に数分後)
花子さん「呼んだ?」
優斗「ひいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」
白露「…」
(出た後)
白露「ゆーくん」
優斗「はい」
白露「怖いの嫌いなら、先に言ってよ!!」
優斗「はい…」
白露「じゃあ、次はジェットコースターね!」
優斗「え、あ、はい」
俺たちは、今度はジェットコースターに並んだ。ジェットコースターは人気アトラクションのため、人が多く待ち時間が長かった。そして、俺たちはジェットコースターに乗ったのだが…。
優斗(あれ? これ、思ったより高くね?)
白露「おおー。高ーい」
そして、最高地点に到達したのだが…。
優斗(おいおい待て待て!! 死ぬって!! 辞めろマジで!!)
白露「いっくよー!」
優斗「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!」
白露「回転だぁぁぁ!!」
優斗「ホグワァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
白露「まだまだ回るよー!!!」
優斗「」
(終了後)
白露「ねぇ、優斗ぉー?」
優斗「はい」
白露「まさか、ジェットコースターも無理なのぉー?」
優斗「はい」
白露「まったく、本当に大丈夫なの?」
優斗「はい」
白露「じゃあ、今度はアレで」
優斗「メリーゴーランド?」
白露「あれなら、一緒に乗れるでしょ?」
優斗「確かに」
白露「じゃあ、乗ろっ!」
優斗「ああ…」
(メリーゴーランドの馬車の中にて)
白露「…」
優斗「…」
白露&優斗(話す内容が思いつかないし、恥ずかしい!!)
(降りた後にて)
優斗「クッソ恥ずかしかったな…」
白露「みんな、私たち見てたもんね…。なんかゴメン」
優斗「別にいいよ。そろそろ昼飯にしようぜ」
白露「うん」
俺たちは、近くにあったレストランで昼飯を取った。なんか、恋人限定のやつがあったが流石にそれは恥ずかしすぎて注文出来なかった。
白露「じゃあ、そろそろ次のアトラクション行こっ!」
優斗「オッケー。じゃあ、ゴーカートで勝負しようぜ! 流石にこれは大丈夫だ!!」
白露「いいよー。けども、私だっていっちばん目指すから負ける気はないよ!!」
優斗「じゃあ、行きますか!」
こうして、俺 VS 茜 のレースが始まったのだが…。
白露「ゆーくん、おっさきー」
優斗「なんで、動かんのじゃ!?」
係員「あのー。お客様。それはアクセルじゃなくてブレーキです」
優斗「あ、なるほど。…じゃねぇ! 待てー!!」
白露「もう私、ゴールしちゃうよー」
優斗「あ、無理だ。これは」
結局、俺は茜に30秒以上差をつけられてしまった。
白露「圧勝だね!!」
優斗「クソ…。なんで、アクセルとブレーキを間違えていたんだ…」
白露「知らないよ」
優斗「そりゃ、そうだな」
その後、俺たちは普通にアトラクションを楽しんだ。 だが、事件は起きてしまった。
優斗「じゃあ、次はあのアトラクションに…」
??「あのー。すいません」
優斗「はい? 俺たちですか?」
レポーター「はい。もしかして、兄妹ですか?」
白露「え?」
優斗「え?」
白露(そ、そういえば、朝のテレビでお昼頃にまたインタビューするって言ってた…。それにしても、よりによって私たちに当たるって…)
優斗「えっと…。まぁ…」
白露「恋人ですっ!!」
優斗「!?」
レポーター「え、えっと…。2人は付き合ってるということですか?」
白露「はい!!」
優斗「」
レポーター「えっと、彼氏さんの方が何歳ですか…?」
優斗「えっと…。18歳です」
レポーター「彼女さんの方は…?」
白露「18歳です!!」
レポーター「あ、あはは…。じゃ、じゃあ、お二人とも、楽しんでください」
優斗「あ、はい…」
白露「はい!!」
レポーターが去った後、俺はベンチに座り、絶望していた。
白露「ど、どうしたの!? ゆーくん!?」
優斗「あのなぁ…。お前は確かに、18歳だよ!? けども、チップ埋め込んであるから実年齢より若干若く見えるってこと忘れたのか!?」
白露「あ…。そういえばそうだった…。ってことは…」
優斗「全国ネットで、俺とパット見、高校生ぐらいの娘が付き合ってる映像が流れたってこと…」
白露「ご、ゴメンなさい!! つい…」
優斗「まぁ、俺たちが付き合ってるのは事実だしな。別に大丈夫だって」
白露「ほ、本当に?」
優斗「ああ。ただ…」
白露「ただ?」
優斗「この放送を優香たちが見てたら、ヤバいな…」
白露「そ、それは流石にないって…。ないよね?」
優斗「うん。大丈夫だ! 多分!!」
白露「本当に?」
優斗「さぁ…?」
白露「ダメじゃん!!」
優斗「ま、まぁ、悪い方向に考えるのはやめよう。うん。…そろそろ時間もいいぐらいだし、帰ろうか」
白露「う、うん…」
こうして、俺たちの初デートは変な感じで終わってしまった。
(一方、優香たちは)
時雨「それにしても、なんもやる事がないね」
夕立「茜お姉ちゃんはどっか行っちゃったし…」
村雨「テレビでも見て、のんびりしましょう」
春雨「暇だから、遊びにきましたー」
五月雨「私もー」
海風「わ、私も…」
山風「七海お姉ちゃんが移動したから、私も来た…」
江風「結局、全員集まるンだよな」
涼風「暇だから、仕方ないだろー」
(テレビにて)
レポーター『見てください、この人だかり! どのアトラクションも凄いことになっています!」
時雨「凄い…」
レポーター『では、来園者にお話を聞いていきたいと思います。まずは、あの2人にお話を聞いてみたいと思います」
夕立「あれ? あの2人って…」
村雨「茜お姉ちゃんと優斗じゃん!!」
江風「マジかよ…」
レポーター『あのー。すいません』
優斗『はい? 俺たちですか?』
レポーター『はい。もしかして、兄妹ですか?』
白露『え?』
優斗『え?』
海風「まぁ、そういう反応になっちゃいますよね…」
山風「お兄ちゃんも、茜お姉ちゃんも困ってる…」
優斗『えっと…。まぁ…』
白露『恋人ですっ!!』
時雨「ふわぁっ!?」
村雨 ブフォ ←飲んでいたお茶を噴き出す
夕立「うわっ、由衣お姉ちゃん、汚いっぽい!」
春雨「」←言葉を失っている
五月雨「」←唖然としている
海風「や、やっちゃいましたね…」
山風「うわぁ…」
江風「ホントに何やってンだ、姉貴…」
涼風「マジかよ」
レポーター『え、えっと…。2人は付き合ってるということですか?』
白露『はい!!』
時雨「」←言葉を失っている
村雨「」←言葉を失っている
夕立「…ぽい」←唖然としている
春雨「茜お姉ちゃん、本当に何やっちゃってんですかぁ…」
五月雨「茜お姉ちゃん…」
海風「これ、本当に大丈夫なんでしょうか…?」
山風「軽く、放送事故?」
江風「まったく軽くないだろ…」
涼風「姉貴…」
こうして、優香たちも大変な事になってしまったのだった。
な ん だ こ れ は 。
はい、頑張って今週2本投稿しましたが、酷いですね。ちなみに、旅行編は8月で終了できるように頑張ります。
ハイ!恥ずかしくなって途中で読むのを放棄しました!思春期真っ只中の僕には読むのは辛いです!でも読んでしまいます!
※1
なぜ、俺は人が読むと恥ずかしくなるものを真顔で書いているんだろう…。
でも白露ちゃん割と乙女やで?カッコカリでも
告白出来ないヘタレッ子だし(褒め言葉)
※3
白露の可愛さに、俺が死にそうだ…。
この二人のイチャイチャを
止めれる猛者は現れるのでしょうか?
※5
いないでしょうね…。
その時、
色んな意味で、時間が止まった!
インタビュー映像を見たとある鎮守府。
※7
優斗「マジかよ」
白露「…」
その場にいた人達。
「なんか、今日はブラックコーヒーが飲みたい気分だなぁ。」
「春だなぁ。」
※9
優斗「まだ冬だぞ!?」