2021-01-02 06:02:14 更新

概要

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


前書き

今回から、新章開始です。
タイトルが不穏すぎるというクレームは受け付けておりませんので、ご了承ください。


年も変わり、正月休みも終わり再び艦娘、提督が元の鎮守府生活にもどり始めた頃。

…その事件は起きた。


最初で、最後の。

海軍史上最悪の事件が。



ーー優斗の鎮守府ーー

優斗「…ふぅ。資料も片付け終わったし、今月のやる事もほとんど終わりだな」


執務室では、優斗がファイル別に資料などを整理し終え、休憩していた。

すると、外から騒がしい音と共に、数人の艦娘が駆け込んできた。

ドアをノックする事もせずに、執務室に入ってくる。


時雨「はぁ…。はぁ…」


夕立「ゆ、優斗…。大変っぽい…」


優斗「ど、どうかしたのか!?」


時雨「こ、これ…」


優香が持っていた封筒を優斗に渡す。その封筒には、「重大事件発生の通達」と赤い文字で書かれていた。

重大事件の発生…? そんな事は聞いた覚えもない。

そもそも、そんな事が起きたなら祐樹から電話等がくるはずだ。

とりあえず、封筒を開く。中からは、一枚の紙が入っていた。

そこには、数行ではあったがパソコンで打ったであろう文字が書いてあった。


ー重大事件発生の知らせー

先日、海軍在籍時に艦娘などに暴行及び淫行を行った者が留置場から脱走した。

この者が、海軍に復讐などの為に鎮守府に訪問してくる可能性もゼロではない。

もしも、不明な人物が鎮守府周辺に見かける事があった際は、警察及び憲兵を呼ぶように。


以上。


優斗「…」


時雨「ど、どんな内容だったの…?」


優斗「今すぐにも言いたいところだけれども、ちょっと確認が必要だから祐樹に連絡する。一旦、部屋から出てもらってもいいか?」


夕立「分かったぽい…」


優香、咲を執務室から退出させると、祐樹に連絡した。

1回目は出なかったが、2回目は出てくれた。もしかしたら、という考えが頭に浮かんでいたので、出てくれて安心した。


優斗「なぁ…。祐樹」


祐樹『お前が言いたい事は分かる。あの封筒の事だろ?』


優斗「ああ。あれって、本当なのか?」


祐樹『残念だけれども、本当だ』


優斗「でも、なんで緊急連絡じゃないんだ? こんな時のためのやつだろ?」


祐樹『…使えないんだ』


使えない? いや、こっちからは緊急連絡は送れるし、受け取れる状態だぞ?


優斗「いや、それは可笑しいだろ。なんでこっちからは送れるのに、そっちから送れないんだよ」


祐樹『なぜか、ここだけ他の鎮守府に向かって緊急連絡だけ出来なくなってるんだ。受信はできるけれども、送信が出来なくなってる』


優斗「故障ではなく?」


祐樹『ああ。どう見ても故障じゃない。専門家の人に見てもらっても問題ナシだ。しかも、この異常が発生したのがこいつが脱走したのと同じぐらいの時期だから…』


優斗「こいつの仕業かもしれない、って事か?」


祐樹『あぁ。だから、重大事件って事で全鎮守府に向けて手紙を送ったんだ。こっちもこっちで原因を調べて…』


祐樹と電話を行っている最中に、受話器の先とこっちの鎮守府で、緊急連絡を知らせるサイレンが鳴った。

このサイレンが鳴るって事は…。ヤバい事が起きたって事だ。


祐樹『悪い、一旦切るぞ!』


優斗「分かった! てか、こっちも鳴ってるわ!!」


電話を切ると、急いで執務室内の電子パネルを操作し始める。

緊急連絡を行ったのは、ここからあまり遠くはない鎮守府だった。

祐樹から再び電話がかかってくる。鳴り始めてからすぐに電話に出る。


祐樹『悪い、緊急事態だ! 今すぐに、現場に向かってもらえるか!?』


優斗「了解。艦娘はどのぐらい連れていった方が…」


祐樹に返答しようとすると、受話器から祐樹の声にならない声が聞こえた。


優斗「ゆ、祐樹!? 何が起きたんだ!?」


祐樹『う、嘘だろ…。そ、そんな事が…』


優斗「祐樹!! 何があったんだ!!」


祐樹『ゆ、優斗…。今すぐ、全艦娘出撃させてくれ。電話は切らないままで頼む』


優斗「わ、分かった」


全艦娘に出撃用意をさせる。準備が出来た艦娘から、出撃させる。

俺も、すぐさま追いかけていく。祐樹と再び通話を始める。


優斗「祐樹、何があったのか説明してもらえるか」


祐樹『緊急連絡を行った鎮守府が、何者かによって海上から襲われた』


優斗「…え」


嘘だろ? 海上から襲われる? いや、それはおかしいだろ。

海上には、見張りもいるはずだ。それなのに、なんで…。


祐樹『緊急連絡してきた時は、まだ辛うじて通話できる状態だったけれども…。今は何も出来なくなってる』


優斗「それって、ヤバい状態じゃねぇか!!」


祐樹『あぁ。俺も、今急いで向かう。それで、もしかしたらって話なんだが…』


祐樹が、間を少しだけ空けて話をまた始める。


祐樹『もしかしたら、アイツの仕業かもしれない』


優斗「…脱走したヤツか? けども、アイツはただの人間だろ…?」


祐樹『だから、もしかしたらって話なんだ。そろそろ、こっちも出発するからいったん切るぞ』


優斗「分かった。何か分かったら連絡してくれ」


祐樹と通話を切ると、船の中から双眼鏡を取り出して目的地周辺を眺める。

眺め始めると、どう考えても違和感を覚えるモノが見えた。


優斗「なんだ、アレ…」


見えたのは黒い、生命体とは言えない動く何かだった。

しかし、構造は似ているものはあった、深海棲艦だ。

けれども、あんなに大きな深海棲艦は存在しないはずだ。けれども、深海棲艦に似ている。

まだ遠いので、何にも見えないが全艦娘に警戒するように知られた。


そのまま、どんどん目的地に近づくにつれて全貌が明らかになってきた。


だが、ソレは。


後ろから見る限りだと、見たこともないバケモノだった。


優斗「な、なんだよ、アレ!? 全艦娘、あの化け物に近づくな!! 緊急停止!!」


大声をあげて、全艦娘に急ブレーキをかけさせる。

まだ、バケモノは気づいてはいなかったのが不幸中の幸いだった。

しかし、双眼鏡でバケモノに襲われたと思われる鎮守府を双眼鏡で見ると、何十人もの艦娘が倒れていた。

血を流して気を失っている娘もいれば、立ち上がる事さえも出来ない状態の娘もいた。


優斗「マズイぞ、コレは…」


今すぐにも救助に向かいたいけれども、海上からはあのバケモノがいる所為で鎮守府に入れない。

だからといって、陸にあがる場所を探している間もない。

まだバケモノが倒れてる娘たちに気づいてないからいいものも…。時間の問題だ。


優斗「…いくしか、ないのか…」


艦娘に危険な事をさせるわけにはいかない。けれども、このままでは…。

決断ができずに、船の上で悩んでいると船の横に1人の艦娘が止まった。


白露「…悩んでるの?」


優斗「茜、か…」


白露「大丈夫だよ! 私たちなら!!」


茜がそう言うと、一緒に来た艦娘たちはいつでも行けると言わんばかりに準備していた。

それを見て、決断をついに下した。


優斗「…よし。みんな、聞いてくれ。今から、あの鎮守府に突入する!!」


そう、宣言する。

それを聞いて全艦娘が、艤装を展開して一気に突入を開始し始める。


白露「行っくぞー!!」


バケモノは、まだ気づいていないみたいだ。俺も、船を全速力にして向かっていく。

そのまま気づかれることなく、鎮守府に近づく事が出来た。

倒れている艦娘らを、抱えていく。全員を抱え終え、鎮守府から脱出しようとした。


海の方からは脱出不可能と考え、陸の方から脱出しようと準備を始めた次の瞬間だった。


あのバケモノが、こっちに向かって歩いてきているのに気がついたのは。


優斗「なっ…。マズイ、みんな急いで逃げるぞ!!」


外に向かって、走り出す。しかし、背中に負ぶっている所為で、あまり早く動けない。

全速力で走ってしまうと、背負っている娘のケガなどを悪化させてしまうかもしれない。


必死で逃げるも、どんどん足音が近づいてくる。

あのバケモノは、鎮守府内を破壊しながら追ってきている。これじゃあ、どこかに隠れても無駄だ。


優斗「クッソ…。これじゃ、祐樹に連絡さえもできねぇ…」


祐樹に連絡できたら、何かしら対策を取れるかもしれない。

けれども、電話なんかしている暇はない。連絡している最中に襲われてしまったら、死んでしまうかもしれないからだ。


優斗「何とかしねぇと…」


どうにかしてこの状況を打開しようとするも、全速力で逃げているうちに、いつの間に全員がバラバラになってしまっていた。

これでは、打開策があっても全員で脱出する事が出来ない。


優斗「マズイ…。これじゃあ、アイツに襲われたら…」


しかし、こういう時に限って嫌な予感は当たってしまう。

悲鳴が聞こえてきた。ここからあまり離れてはいない。


優斗「…すまない、すぐに戻る!」


負ぶってきていた娘を床にそっと寝かせると、悲鳴が聞こえてきた方に向かっていった。

今は、無事であることを祈るしかない。祈りながら、必死で走っていく。

少し走ると、悲鳴が聞こえて来た所に着いた。


けれども、目に入ってきた光景は自分の目を疑うような光景だった。


バケモノ?「はハ…。あっサりと騙さレルとはナぁ…」


長門「う、嘘だろ…?」


吹雪「ど、どうなってるんですか…」


北上「なに、コイツ、ら…」


大井「北上さんに…近寄るなぁ!!」


艦娘?「…」


艦娘?「…」


艦娘?「…」


ここまで背負ってきていた艦娘たちが、まるで深海棲艦のように肌の色が変色し、ここまで連れてきていた艦娘に向かって変形した腕や拳を向けていた。その後ろには、黒いバケモノがいた。


優斗「やめろ、バケモノども!! そいつらから離れやがれ!!」


そう言うと、一斉にバケモノや深海棲艦のようになっている艦娘らがこっちを向いてきた。

けれども、また目を疑う光景だった。


あのバケモノは、見覚えのあるヤツだったからだ。


そこにいた、バケモノは。


茜を馬鹿にし、俺に対して暴行を行った、アイツだったからだ。

逃げ出したって話が来てたけれども…。なんでああなった!?

まるで、深海棲艦と合体したみたいになってるじゃねぇか!? しかも、色は黒に変色しているし…。

何があったんだよ、アレは!? そもそも、人間と深海棲艦が合わさるなんて有り得ないはずだろ…?


優斗「何が、どうなってんだよ…」


バケモノ「よォ、俺の人生をぐチャグちゃにシやがッタ糞ガきよォ…」


アイツが発する声は、色々な声が混ざり合ったような声になっていた。何とか聞き取れはするが…。

けども、目の前にいるソイツを見ると、「恐怖」という一言では言い切れないような感情が浮かんできていた。

だが、このまま怯えるだけでは何も解決しない。何とかしなければ。


優斗「この鎮守府の娘たちに…何しやがった!!」


バケモノ「あァ、コイつらカ。こノ餓鬼ドもハ、俺ノ人形にシタだケだ」


優斗「人形、だぁ…?」


コイツ…。もしかして、ここの鎮守府の娘たちを深海棲艦に変えたってか!?

いくらなんでも、そんな事あってたまるか!! けども、これが事実なら…。


俺らが助けた艦娘は、今…。


背筋を冷や汗が垂れていく。すると、あちこちから叫び声や助けを求める声が聞こえ始めた。


優斗「な…」


バケモノ「ハハハ…。コいツはミものダナぁ!! お前ノ鎮守府のヤつらモ深海棲艦にシテやるよォ!!」


優斗「吹雪、北上、大井、長門!! 急いで逃げ…」


この部屋から逃げ出そうとするが時すでに遅しだった。

近くにいた吹雪たちは、一瞬目を離した隙に深海棲艦になっていた。


もう、この部屋には味方は誰一人としていない。


優斗「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


もう、何も考えられなかった。

ただひたすら、走ることしかできなかった。後ろからは、足音が聞こえる。

怖い、という感情に身体を完全に支配されていた。


走る、走る、走る。けれども、あいつらは追いかけてくる。


優斗「嫌だ、嫌だ嫌だぁぁ!!」


ただひたすらに走っていると、海が見えてきた。

もうどうしようもない。足に力を込めて、海へと飛び込んだ。


けども、海に飛び込んだのはいいものも、身動きが上手くとれない。

足をばたつかせ、何とかしてどこかにつかまろうとするが何もつかめずに溺れ始める。


優斗「い、嫌だ、死にたくない!! だ、だれ、か…!!」


絶望はこれだけでは終わらなかった。

上を見ると、深海棲艦と化した自分の鎮守府の艦娘、そしてここの鎮守府にいたであろう深海棲艦と化している艦娘、あのバケモノがこっちに向かってきていたからだ。


優斗「あ、あぁ…」


もう、ばたつく力も抜けていく。そのまま、海の中へと沈み始めた。


優斗(そ、そん、な…。俺…。死ぬのか…)


海の底に目掛けて沈んでいく。そうなってくると、もう何も出来なくなる。

目を閉じる。


優斗(こんな…。こと、なんて…。みんな…。ゴメン…)


深海棲艦にされてしまった鎮守府の艦娘に心の中で謝りながら、沈み続けた。


優斗(…アレ? 俺…。死んでない?)


何かに当たったかと思ったら、今度は海上に向かっている。

そのまま、海上に顔を出すことが出来た。


祐樹「大丈夫か!?」


優斗「ゆう、き…?」


祐樹「ありがとう、イク。もう大丈夫だ」


伊19「間に合って良かったのね!」


どうやら、潜水艦の娘に助けられたみたいだ。海上にあがった後は、祐樹の乗る船に乗せられた。

船の上には、俺の他にも何人かの艦娘が乗っていた。全員、俺の鎮守府に在籍している娘だ。


優斗「お、お前ら…。無事、だったのか…」


加賀「なんとか、ですけれども…」


大和「提督も、無事で何よりです…」


川内「まさか、こんな事になるなんてね…」


艤装はもう跡形もなくなってしまっており、身体中に傷が付いていた。

身体が深海棲艦のように変色しているワケでもなかったので、どうやらホントにギリギリ助かった、という感じだろう。


優斗「そ、そういや、茜たちは!?」


茜たちは、船上には見当たらない。船の近くにもいない。

もしかして、という最悪の展開が頭の中で広がり始める。

絶望が、また心を侵食し始める。


時雨「優斗!!」


優斗「ゆ、優香…」


優香は、海上に艤装を装備した状態でいた。艤装は何とか形を保っている、という感じだが。


優斗「な、なぁ、優香…。茜は…。茜たちはどうなったんだよ…?」


時雨「お姉ちゃんたちは…」


優香が、後ろを向く。そこには、ボロボロになりながらも全員揃っている白露型がいた。


白露「ゆ、ゆー、くん…」フラッ…。


村雨「お、お姉ちゃん!! しっかりして!!」


白露「だ、大丈夫だよ…。けども、ちょっと…」


優斗「あ、茜…。良かった…」


祐樹「けども…。お前の鎮守府にいた娘たちは…」


祐樹が、俺が助けられるまでの惨劇の全貌を話始める。

俺が海の中に沈み始めた頃に、祐樹たちが到着してあのバケモノたちをどうにかして追っ払った。

そして、ボロボロになりつつも深海棲艦化せずに逃げ切った艦娘らを保護した、という感じだ。


俺の鎮守府にいた艦娘は…。8割ほどあのバケモノによって、深海棲艦にされてしまったらしい。

残った2割の艦娘も、艤装が使えなくなっていたり、動く事さえも難しいケガを負ってしまった娘もいた。


もう…。ボロボロだ。

けども、俺が全員を連れて行かなければ…? 俺が、突撃させずに数人だけで行っていれば…?

そんな事を考えながら、俺は船上にいた。


けども…。


優斗「俺の、せいだ…」


白露「…ゆーくん?」


船上にあがってきた茜が、横に座る。

優斗は、下を向いたまま顔を上げようとしない。


優斗「ゴメン、なさい…」


白露「ゆー、くん…?」


優斗「ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい…」


白露「ゆーくん!!」


優斗「あぁ、あぁ…。何で俺が生きてるんだ、俺はあのまま死んでたらよかったんだ…」


優斗が、動く船から飛び降りようとする。茜や、祐樹、船の上に乗っていた艦娘が何とかして止める。


優斗「離せ、離せ!! 俺が生きてるなんて間違いなんだ!!」


祐樹「落ち着け、優斗!! お前が死んでもどうにもならないんだよ!!」


白露「ゆーくん、やめてよ!! ゆーくんが死ぬなんて、私は嫌だよ!!」


何とかして、優斗を止める事は出来たが、優斗は壊れてしまっていた。

自分の判断ミスで、まんまと罠にハマり、何人もの艦娘が深海棲艦にされてしまったワケであり、それに加えてバケモノに追いかけられるなんて事があったら、心が壊れてしまっていても何もおかしくはない。


優斗「あぁ…。嫌だ、嫌だ…」


白露「ゆー、くん…」


優斗「あぁ、あぁ…」


白露「私も、悪いんだよ。あの時、あんな事言わなかったら、こんな事にはならなかったかもしれないから…。私も悪いんだよ…。だから、ゆーくんが悪いんじゃないよ…」


優斗「俺が、俺が…」


白露「ゴメンね、ゆーくん…。私のせいで…。私の、せい、で…」


泣きじゃくりながら、謝り続ける優斗を抱きしめながら、茜も泣いていた。

壊れてしまった優斗を何とかして元に戻そうとする茜と、自分自身を攻め続けるようになってしまった優斗。


船上は、その2人だけ異質な雰囲気を醸し出していた。


白露「大丈夫、だよ…。私も、責任はあるから…。だから、自分だけを責めないでよ…」


優斗「許して、許してください…」


白露「ゆーくん…。お願いだから、お願い、だからぁ…」


優斗「嫌だ、嫌だ、嫌だ…。俺が生きてる事が嫌だ…」


白露「やめてよ…。元のゆーくんに戻ってよぉ…」


絶望感に支配されたまま、船は動き続け、無事だった艦娘は進み続ける。

けれども、この程度では地獄は終わる事は無かった。


それどころか、更に悪夢が広がるなんて…。


(次回に続く)


後書き

里奈「茜お姉、ちゃん…」

春香「優斗さん…」

七海「次回、「サヨウナラ」に続きます…」


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