優斗「艦娘から苦情が来た…」(苦情編、第1話)
新章突入です。タイトルが色々とおかしなことになっちゃってますが気にしないでください。
我慢って辛い。
優斗「…」
白露「…」
時雨「で、どうするのさ。これから」
鎮守府内にある、執務室には優斗の他に白露(茜)、時雨(優香)がいた。
優斗と茜は、絶望しているような表情だったが。
こうなるきっかけを作ったのは、3日前のとある優斗の閃きからだ。
(3日前)
優斗「やる事がねぇ…」
優斗は、今月中にやるべき仕事を全て終え、机に突っ伏していた。
秘書艦であり、嫁でもある茜は演習中なのでいない。ゲームしようにも、する気になれない。
優斗「なーんか、いい事ねえかなぁ…」
視線を横にある本棚に向ける。本棚には、本や資料が並べられて入っている。
暇を潰せるような本は入ってなさそうだが。
優斗「何にもねぇなぁ…。けれども、昔の資料とか見たら暇つぶしには…。ならねぇな」
本棚の前に行くだけ行って、何もしなかった。
しかし、1個だけ興味を引く資料があった。
その資料には、艦娘とのコミュニケーションについての資料だった。
優斗「そーいや、こんなの着任する時にもらったな、こんなの…」
資料には、艦娘とのコミュニケーションの取り方やカウンセリングなどについてが書いてあった。
そのまま、資料を読み進めていくと、気になるモノを見つけた。
優斗「えっと…。艦娘から問題を聞き出せそうにない時は、執務室に意見箱みたいなモノを置くのも1つの方法です、ねぇ…」
この鎮守府では、そういう事はやっていなかったため、そういう事をするのもいいかもしれないと考え、とりあえず箱を探す事にした。
執務室にはよさそうな箱が見当たらなかったため、明石がいる工廠でよさそうなモノをもらってきた。
優斗「この辺に、書いておけばいいか。後は、執務室の前に置いとけば、っと…」
執務室の前に、意見箱と書いた箱を設置した。
箱が以外にも大きかったので、たくさんの意見を回収出来る事を期待した。
そして、数日後にああなるのである。
(数十分前)
優斗「さて、そろそろ意見箱開けてみるかな…」
まだ設置してから3日しか経ってないのに、気になって仕方がない。
まだ何も入ってないかもしれないのに、中身が気になってしまう。
優斗「さて、開封」
部屋の外に出て、箱を開けてみる。
中には、大量の紙が入っていた。それを見ると、優斗はウキウキしながら箱を執務室の中に運び込んだ。
優斗「まさか、こんなに入っているとはな…。この暇を潰すにはちょうどいいぜ」
紙を取り出そうとすると、部屋のドアが思いっきり開いた。
いつもの光景なので、もう驚きもツッコミもしない。
白露「たっだいまー!」
時雨「お姉ちゃん、もうちょっとドア、ゆっくり開けようよ…」
優斗「おかえりー。あ、報告書は机の上に置いといてー」
白露「あれ? ゆーくん、何してるの?」
優斗「ああ、これ? 最近設置した、意見箱を開封してるんだよ。まぁ、こんなに入ってるのは予想外なんだけれどもな」
目の前にある、大量の紙を見ながら言う。
紙は、軽く30、40枚程あった。それを見て、茜が言った。
白露「じゃあ、私も手伝うよ! 意見箱の中身の整理」
優斗「サンキュー、じゃ、これまとめといてくれ」
茜に、半分ぐらいの紙を渡す。その後、折りたたんである紙を開いて読んでいく。
優斗「えっと…。なになに…?」
『司令官と白露ちゃんがイチャイチャしているせいで、いっつもご飯が甘くて大変です。どうにかしてください』
『提督と白露が一緒だと、執務室に入りづらい。どうにかしてくれ』
『司令官さんは、もうちょっとイチャイチャするのを止めた方がいいと思うのです』
『白露さんが、駆逐艦寮に帰ってこない時があって困っています』
『イチャイチャするな、以上』
優斗「…あれ? ほとんど苦情じゃね?」
半分以上読んだのはいいが、苦情だけしかない。しかも、俺と茜の事だけだ。
優斗「おーい、茜。そっちは…」
茜の方を向くと、茜はこれまで見たことも無い様な顔をしていた。
いつもなら、「いっちばーん!」なんて事を言っていっつも元気一杯な茜が、こんなにも絶望している顔を見るのは初めてだ。
優斗「あ、茜…」
白露「ゆ、ゆーくん…。こ、これって…」
優斗「茜、現実から目を背けたいのは分かるけれども…。これは現実だ…」
白露「…」
優斗「…」
それを見ていた優香は、そりゃそうなるでしょと心の中でツッコミを入れた。
考えてみたら、そうである。普段の行いを見たら、そうなるのが普通である。
時雨(まぁ、普通は苦情しか来ないでしょ。だって、あんな感じだし…)
~~いつもの2人~~
優斗「茜ー!」
白露「どうかしたの? ゆーくん」
優斗「いや、呼んだだけ」
白露「なにそれ…」
優斗「まぁ、可愛いからイタズラしたくなるワケですよ。はい」
白露「可愛いって…」(ノω〃) ポッ
優斗「おいおい、顔真っ赤にしちゃってー。もしかして、もっと言われたいとか?」
白露「い、いや、そんなわけじゃないんだけれども…///」
優斗「茜ー。可愛いぞー。真っ赤な顔になっても可愛いぞー」
白露「そ、それ以上言うのは反則だからぁー…///」
~~~~~~~~~~
時雨(こんなのだったり…)
~~いつもの2人、食堂にて~~
優斗「やっぱり、ご飯が上手ぇ」
白露「だよねぇー」
優斗「白飯と鮭ってなんでこんなにも合うんだかな」
白露「知らないよ…。あ、提督」
優斗「ん?」
白露「ご飯粒付いてるよ、取ってあげる」
優斗「え?」
ペロッ。
優斗「…え?」
白露「頬っぺたに付いてたやつ…。舐めちゃった」
優斗「お、おい…」
白露「でも、捨てるよりかはマシでしょ?」
優斗「いや、そうだけれども…」
白露「あ、もしかして、そのままちゅーして欲しかったとか?」
優斗「い、いや、それは無いからな!?」
白露「とは言っても、顔真っ赤だけれども…」
優斗「い、いや、これは、そ、その…」
白露「そーいうのは、2人っきりの時にね…」ボソッ
優斗「なっ…」
白露「ごちそうさまでしたー! じゃあ、おっ先ー!!」
優斗「お、おい!?」
~~~~~~~~~~
時雨(いっつもこんな感じになってるよね、あの2人は…)
優香が、絶望している2人を見ながら心の中で呟く。
茜と優斗は、天井を見上げたままフリーズしてしまっていた。
白露「…」
優斗「…」
時雨「んで、どうするのさ。これから」
そんなこんなで、今に至るのであった。
(再び数分後)
優斗「こんなに苦情が来ているんなら…。仕方ないか…」
白露「ど、どうしたの急に…」
優斗「1ヶ月我慢してみるか…。茜とそーゆーことするの」
白露「え、ええ!?」
時雨「いきなり1ヶ月は長いんじゃ…」
優斗「俺だって…。1ヶ月は長いと思うよ…。けれども…。1日や1週間我慢するだけだったら、また苦情が来るだろうから…」
時雨「1ヶ月間我慢してみて、改善したって思わせるの?」
優斗「そういう事…。まぁ、人前でしなきゃいいだけの話なんだけれどもな…」
白露「うぅ…」ナミダメ
優斗「俺らが人前でそーゆーことしちゃうのは、悪い癖なんだよなぁ…」
時雨「じゃあ、決定って事で?」
優斗「あぁ…」
話した結果、1ヶ月間これらの事を我慢することになった。
・イチャイチャする事
・あだ名で呼ぶ事
・ずっと秘書艦にする事
優斗「さて…。1ヶ月間頑張りますか、白露」
白露「う、うん…。提督」
時雨(うわぁ、違和感しか感じない…)
こうして、1ヶ月間の我慢が始まってしまった。
(次回に続く)
里奈「初めての、次回予告、頑張る…」
春香「今回は、私も担当です。はい!」
里奈「えっと、次回は『我慢は辛い』に続くよ…」
春香「まさかの展開でビックリです…」
里奈「茜お姉ちゃん、大丈夫かなぁ…?」
春香「優斗さんも、色々ありそうで怖いです…」
里奈「そろそろ次回予告も終わりにしないと、春香お姉ちゃん…」
春香「そうですね。では、皆さん、今回もここまで読んでくださりありがとうございました」
里奈「次回も、頑張るみたい、だから、コメント等待ってるよ…」
春香・里奈「次回もお楽しみにー!」
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