2020-10-25 04:22:29 更新

概要

いいタイトルが最近思いつきません!!


前書き

ヤンデレの娘って、割とハイスペックな娘多いよね。


優斗「で、戻ってきたワケですけれども…」


白露「完全に寝ちゃってるね、2人とも」


部屋に戻ると、皐月と文月は同じベッドで眠っていた。

しかし、亮太が見当たらない。


優斗「あれ…? 亮太どこ行ったんだ」


白露「そういえば、鎮守府出てから一回も見てないね」


時雨「確かにそうだけれども…」


時雨(お姉ちゃんが怖ろしいから、どこかに行っちゃったんだろうけれどね)


村雨「とりあえず、探しに行ってみた方がいいみたいね」


夕立「探検っぽい?」


優斗「いや、他の人の鎮守府だからな? 勝手にあっちこっち行ったりすんなよ?」


夕立「そういえばそうだったっぽい」


優斗「大丈夫なのか、おい…」


春雨「いざとなったら、どうにかします。はい」


優斗「頼むわ…。じゃ、俺も探しに行って来るかな…。行こうぜ、茜」


白露「はーい」


白露型と、心音、優斗は一旦ばらけて亮太を探しに行くことにした。

ところがどっこい、中々見つからない。ここの鎮守府にいる艦娘に見たかどうかを聞いても、『見てない』の一言だけだ。


優斗「おいおい…。亮太を見つけねぇと、この問題は解決しようがないだろ…」


この問題というのは、皐月と文月が俗に言う『ヤンデレ』ってやつになってしまい、亮太が苦しんでいるというヤツだ。

なんでこの問題を祐樹は俺に振ったのやら。そんな事を考えながら、亮太を探す。


何もかも恋愛関係を俺に振ればいいとでも思ってんのか、アイツは。

次会ったら、一発ぶん殴っとこうかな。


いや、殴っとこう。うん。


その辺をウロウロしながら探していると、亮太を見つけた。

浜辺の小さなベンチに座っていた。


優斗「ここにいたのか…。なんでこんなトコにいるんだよ」


亮太「い、いや、ちょっと色々あったんで…」


優斗「色々…? 何かあったのか?」


亮太「まぁ、ちょっと疲れちゃって…」


優斗「はぁ」


これ以上聞いても、たぶん何も聞き出せないと思い、話の話題を逸らす。

こんな時に話すのはちょっとマズいかもしれないが、皐月と文月の対策の話をする。


優斗「んで、皐月と文月の事なんだけれどもさ」


亮太「はい…」


優斗「どうするよ、あの2人。また、目が覚めたらお前は被害を被る事になるかもしれないぞ」


亮太「そうですね…。どうすればいいのかも分からないのに…」


優斗「どうにかしてあの2人が、お前に対して何かしないようにしないといけないといけないけれども…。あぁー!! 何にも思いつかねぇ!!」


優斗が頭を抱える。亮太もどうすればいいのか分からないと言わんばかりに、下を向いている。



(一方、その頃鎮守府内にて)

白露「…」


皐月「…」


文月「…」


時雨「…」


時雨(これは確実にヤバいやつじゃない!?)


部屋では、目を覚ました皐月と文月、白露と時雨がいた。

他の白露型、心音は別部屋で待機している。


白露「んで、どうして2人はあなたの所の提督さんに迷惑かけるの?」


茜が、皐月たちに聞く。

迷惑、と聞いた瞬間、何か言い返そうとしたが相手が相手で悪すぎる。

抵抗でもしたら、また何かされそうで恐怖する。


皐月「ぼ、ボクたちは迷惑なにかかけてるつもりはないよ?」


文月「そそ、そうだよぉ…」


白露「じゃあ、これなーんだ?」


取り出してきたのは、とある資料。

その資料には、提出すべき書類などが書いてある。横には、チェック欄が付いているがどれもチェックがついていない。

提出期限は、数日後。亮太は、優斗を見習っているので大体、1週間ぐらい前には出しているはずだ。


白露「さて、ここまで提出が遅れちゃっているのは、誰の所為かな…」


時雨(というか、どこで手に入れたんだろう、その資料…)


白露(その辺に落ちてた)


時雨(脳内で会話しないで、お姉ちゃん)


出された資料を見た瞬間、皐月たちは驚いていた。

皐月たちは、よく秘書艦として働いているのでこの資料はよく見る物だ。

しかも、何か月も一緒に過ごしてきているのでこの時期にここまで空欄がある事が無いのも分かっている。


皐月「え…。これって…」


文月「どうして、こんな事に…?」


白露「だから、今さっき言った通りだよ? 迷惑かけてるって」


皐月「あ…」


文月「うぅ…」


茜が、あっさりと言い切る。

それを聞いた2人は、目に大粒の涙を浮かべていた。

優香が、茜の耳元で小声で言う。


時雨「ちょっと、泣かせちゃってどうするの!?」


白露「私は、事実を伝えただけだよ?」


時雨「ドストレートすぎるよ!! もうちょっと、オブラートに包む事出来なかったの!?」


白露「無理だよ…。そもそも、ヤンデレの娘には、一回こんな感じで言ってあげないと、どうしようもない気がするけれども…」


時雨「だからといって、年下の娘にこんな風に言う?」


白露「しょうがないでしょ、私、そんなに言葉を考えられないから」


時雨「えぇ…」


あっさりと返し続ける茜を見て、優香は呆然とした。

皐月たちは、ずっと下を向いたままだが。


皐月「ボクたちは…。司令官の役に立ちたかっただけなのにぃ…」ボロボロ


文月「司令官に悪い事してたなんてぇ…」ボロボロ


時雨「ちょ、ちょっとぉ!?」


2人が完全に泣き出す。それを見て、優香は焦りだす。


白露「まーまー、2人とも泣かないで。私のいう事を聞いたら、あなたの提督さんももう1回ぐらいはチャンスくれるんじゃないかな?」


皐月「…ホント?」ズビッ


白露「ホントだって。じゃあ、話すよ?」


茜が、2人にどうすればいいのかを話し始める。優香は、ただ黙ってそれを見ていた。


時雨(どうする気なんだろう…)


話し始めてから、僅か数分で話が終わった。


白露「じゃ、行こうか」


皐月・文月「はーい」


そのまま、全員は外にいる優斗と亮太の所へと向かった。

皐月と文月が、亮太を見つけた。そのまま、走っていく。


優斗と亮太は、ヤンデレ対策をひたすら考えていた。


優斗「どうすればいいのかさっぱり分からんぞ!!」


亮太「僕も分かりません…。そもそも、ヤンデレってどうしてなるんでしょうか…?」


優斗「俺も詳しくは分からん! てか、会ったこともねぇから本当にどうしようもねぇ」


亮太「いや、皐月と文月に会いましたよね…」


優斗「そうやったわ」


皐月「しれいかーん!!」


亮太「え?」


文月「くらえ~!」


亮太「わぶっ」


皐月と文月は、亮太に抱きついた。

右側からは、皐月。左側からは、文月が抱きついている。


皐月「えへへー」


文月「むぎゅ~」


亮太「ちょ、お、おい!?」


優斗「なーに、やってんだ、アイツらは…」


白露「あ、いたいたー。おーい」


茜が、優斗を見つけると声を上げて呼ぶ。優斗はそれに気づくと、茜の方へと向かった。


優斗「どうしてああなってんだ、皐月と文月は」


白露「ふっふっふっ…。実は、とある事を教えたんだよ」


優斗「とある事? なんじゃそりゃ」


白露「実は…」



(数分前)

白露「まずは、自分だけのモノにしたいなんか思わない事。そして、自分よりもおっきいヤツを消すなんて考えない事」


皐月「え? で、でも…」


白露「そもそも、あなたたちだって、まだこれから先大きくなる事だってあるはずでしょ? 身長とかも」


文月「そういえば、そうかも…」


白露「あと、そんなにあなた達の提督さんが好きなら、『好き好きっー!』ってアピールすればいいと思うよ?」


皐月「それだけでいいの?」


文月「それなら、いっつもやってるよ…?」


白露「あなた達がやってたのは、軟禁に近いヤツだよ」


皐月「なん、きん…?」


文月「それってな~に?」


白露「まぁ、簡単に言ったら執務室に閉じ込めちゃえーみたいな?」


皐月「それは…。その…」


文月「してた…」


白露「だから、閉じ込めることなにかしないければいいんだよ。私が今さっき言ったみたいに…」


皐月「えっと…。『好き好きっー!』ってすればいいの?」


文月「それだったら、出来るかも~」


白露「じゃ、行こうか」


皐月・文月「はーい」



ーーーーーーーーーー


白露「って事を話したんだよ」


優斗「うん。茜さん」


白露「ん? 何?」


優斗「これじゃあ、ヤンデレがデレデレになっちゃっただけでは?」


白露「まぁ、確かに」


優斗「確かに、じゃねぇーよ!! 何も解決してねぇじゃねぇか!!」


時雨「けれども、軟禁とかしなくならないならどうにかなるんじゃ…」


優斗「いやまぁ、確かにそうだけれど」


白露型、優斗、心音は、抱きつかれている亮太を見ながら頭を抱える。

けれども、何も解決策が見当たらないないので、もうこれでいいんじゃないかなという感じでまとまってしまった。


優斗「なぁ、もう放っておいてよくねぇか、これ」


白露「確かに」


時雨「一応、一言言っておく?」


優斗「おーい、亮太ー。 俺もう帰るぞー!!」


亮太「え? えぇ!?」


優斗「いや、お前らもうそれで解決したようなもんだろー!?」


亮太「えっと…。ま、まぁ、解決…。したのかなぁ」


優斗「じゃあ、もういいだろ…?」


亮太「え、ま、まぁ…」


優斗「じゃあ、さいならー」


そして、優斗たちはあっさりと帰ってしまった。

この後、大変な事になるとは知らずに。



(優斗たちが帰ってから数日後…)

亮太「さて、と…。昼飯食いに行こうかな…」


皐月「しれいかーん! 一緒にご飯食べに行こ?」


文月「え~? 昨日も一緒に行ったじゃん。今日は私と一緒に行こうよ~」


亮太「え、えっと…」


あの日以来、いっつもこんな感じになっている。

どうすればいいのか分からない。どうすりゃいいのさ。


文月「ねぇ、しれいか~ん」


亮太「ん?」


皐月「今日は」


皐月・文月「どっちと行くの?」


亮太「え、えっと…」


ダメだ。結局、解決に至ってないー!! 

優斗さーん!! また戻ってきてくださーい!!


(お…。終わり?)


後書き

愛海「この章もここで終わりですか…」

七海「出番がまったくありませんでした…」

心音「私とか、作者に完全に忘れられてるんじゃないのってぐらいの扱いだったんだけれどもね」

愛海「えっと、来週からは新章突入ですね」

七海「来週からは、苦情編だそうですけれども…。苦情ってなんでしょうか」

心音「さぁ…。私には分かんないよ。とりあえず、最後の挨拶しましょうか」

愛海「今週も、ここまで読んでくださりありがとうございました」

七海「次回からの新章も頑張って書くらしいので、コメント等お願いします」

心音「では、次回もお楽しみにー」

愛海・七海・心音「また、来週ー!!!」


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