茜がキレる数日前。(特別編 その4)
茜がブチギレる数日前の話です。
(ssを書くこと以外やる事が)ないです。
4月のとある日。この鎮守府では、いつも通りに特に何もない一日を過ごしていた。
まぁ、その前に色々ありすぎたのだが。
優斗が記憶を失ったり、記憶を取り戻した優斗が茜と結婚したりと色々ありすぎたせいで、何も起きない一日が珍しく感じる。
執務室では、いつも通りバカップルが話していた。
ーー執務室ーー
優斗「いや~。茜の作った料理はやっぱり最高だな!!」
白露「そ、そんな事ないってばぁ~///」
優斗「いや、世界一美味いと思うぞ。マジで」
白露「えへへ…」
時雨「昼からなにやってんのさ」
白露「優香!? いつの間にいたの!?」
時雨「いや、今さっき来たばっかだよ…」
白露「まったく気付かなかった…」
時雨「お姉ちゃんたちが、ずっとイチャイチャしてるからでしょ」
白露「あはは…」
優香が、茜にいつも通りにツッコミを入れる。この光景も、もう慣れた。
優斗「んで、何か用か?」
時雨「うん。実は、今年度は新しく艦娘になった娘が、結構多くうちに配属されるみたいなんだけども…」
優斗「ああ、知ってる。なんか、10人ぐらいだっけ? まぁ、去年も10人以上いたけれども」
白露「まぁ、ほとんどは私たち白露型なんだけれどもね」
優斗「まぁな。んで、大人数来ることが何か支障でもあるのか?」
時雨「そのことなんだけども、誰が教育係するのかなって、駆逐艦の娘の中で話題になっててさ」
優斗「教育係ねぇ…」
白露「去年は、私たちは既に実践を終えた後にここに来たから、教育係を用意する必要なかったもんね」
優斗「そうなんだよな…。だから、初めて教育係を任命することになるんだよな。まぁ、適任は結構いるんだけれども」
白露「適任? 誰なの?」
時雨「僕も、それは気になるな。それ」
優斗「まぁ、駆逐艦の娘の中から出るって事は確定だ。ただ、適任なのが多すぎる。だから、誰を選ぶかってところ」
白露「へ~。ちなみに、私たちは候補に入ってるの?」
優斗「まぁ、一応な。っていうか、お前ら白露型が第一候補だな」
白露「そうなの!?」
時雨「確かに、僕たちが駆逐艦の中では一番、平均練度が高いからね」
優斗「あと、1年だけだけれども元帥のところで活動していたっていう事もあるからな」
白露「祐樹(元帥)のところでは、数回は戦闘経験あるからね」
時雨「でも、白露型全員でやるには人数多すぎない?」
優斗「いや、別にいいでしょ。どうせ人数も多いし。そもそも、里奈とかにはいい経験にもなるだろ?」
白露「中々に苦難を与えるね」
優斗「まぁ、少しは成長できるだろ。里奈も、最近は結構色んな娘と話してるし。ただ、里奈より咲、愛香の方が心配だがな」
白露、時雨「「確かに」」
優斗「スゲー。意見が完全に一致してる」
白露「まぁ、ね…」
時雨「あの2人は、ね…」
優斗「鈴奈はどうにかいけそうだけれどもな。まぁ、あの2人はやるとしたら、似たようなタイプの奴を担当させるか…」
白露、時雨「「異議なし」」
優斗「また一致かい」
白露「あ、そろそろ近海パトロールの時間だ…。優香、そろそろ行こう」
時雨「うん。じゃあ、また後で」
優斗「気を付けて行けよ~」
茜と優香が、執務室を後にした。茜と優香と入れ替わりになる形で、咲と愛香が入ってきた。
夕立「ただいまっぽい~」
江風「買い出しようやく終わったぜ…」
優斗「ああ、お疲れ様。冷蔵庫にプリンあるから食っていいぞ~」
夕立「マジっぽい!? 急いで荷物を置いてくるっぽい!!」
江風「ちょ、姉貴!! こっちの荷物も持ってくれよ~!!」
優斗「じゃあ、俺が手伝うよ…。アイツ、プリンどんだけ好きなんだよ…」
咲と愛香は、近くのスーパーまで買い出しに行っていた。
駆逐艦の娘で新人歓迎会やるから、誰か買い出し行こうぜ!! って事で、買い出し担当が白露型になったらしい。多分、ジャンケンで負けたこの2人が行くことになったんだろうけれども。
江風「それにしても…。新しく来る艦娘って、どンな奴なンだろうな」
優斗「さぁな。聞いたところによると、全員駆逐艦ってのは確かなんだけれども」
江風「だから、駆逐艦寮の一部が改築工事してたのか」
優斗「部屋が足らんのでな。祐樹に相談したら、ソッコーで工事の手配しやがった」
江風「仕事の手際よすぎだろ、アイツ」
優斗「まぁ、確かに。けども、しばらくの間は工事があるから一部の奴らは、別の場所で寝てもらう事になるけれどもな」
江風「私たちはどうなるンだ?」
優斗「白露型は、特に影響なしだな。吹雪型と、陽炎型の一部が影響受けるな。後で、ソレ関連のプリント渡すから駆逐艦寮の掲示板にでも貼っといてくれ」
江風「はいよ~」
優斗「あ、着いた着いた…。ここで荷物置いたら戻っていいよな」
江風「ああ、サンキューな。ところで、姉貴と1回もすれ違わなかったけれども、何処行ったンだ?」
優斗「ど~せ、プリン今頃食ってるよ」
江風「確かに」
優斗「じゃ、またな~」
江風「手伝ってくれてありがとな~」
愛香と別れ、執務室に戻る。戻る最中に、春香たちに会った。凄く、慌てているけど…。何かあったのか?
優斗「どうかしたのか?」
春雨「どうしたもこうしたもないです!! 咲お姉ちゃんが、プリンを3個も食べちゃったんです!!」
優斗「おい…。な~に、やってんだ…」
山風「プリン…。私の、イチゴプリン…」
海風「抹茶プリンが…」
春雨「2人が、思いっきり落ち込んじゃってて…。あと、咲お姉ちゃんがどこかに逃げました。はい」
優斗「茜にあとで言っとくよ…。キッツイお仕置きがくるよ…」
春雨「あ、茜お姉ちゃんのお仕置き…」
海風「ヒエっ…」
山風 (((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
優斗「落ち着け」
春雨「落ち着けませんよ!! 茜お姉ちゃんは、本当に怒った時は恐ろしいですから…」
海風 (((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
山風 (((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
優斗「とりあえず、落ち着こう。2人は」
海風「ひゃ、ひゃい…」
山風「ひゃい…」
優斗「まぁ、うん。咲は…。自業自得だから。どうしようもない」
そんな時、携帯が鳴った。着信音からして、俺のだ。
優斗「ワリィ、ちょっと電話出てくる」
海風「分かりました」
電話の相手は、祐樹だった。何かあったのか? とりあえず、出る。
優斗「もしも~し」
祐樹『うぃ~っす。生きてるか~』
優斗「切るぞ」
祐樹『いや、切るなよ!? 一応、大事な話だかんな!?』
優斗「じゃあ、ふざけるな」
祐樹『はい』
優斗「んで、大事な話とは?」
祐樹『ああ、明日に新しい提督に向けての説明会やるから手伝えって話』
優斗「やだ」
祐樹『お前に拒否権はない』
優斗「ふざけるな」
祐樹『とは言っても、お前は提督史上初の艦娘と結婚した人物でもあるから、何かと話を聞きたいっていう後輩がめちゃくちゃいるみたいだぜ?』
優斗「マジか…。そんな話を聞いて何になるというのだ」
祐樹『知らん。まぁ、艦娘の娘との付き合い方とかについてはお前が適任だろ?』
優斗「まぁ、仕方ないか…。んで、いつ頃そっちに行けばいいんだ?」
祐樹『明日の昼頃に来てくれればいいぞ。朱里も来るぞ。まぁ、あいつは何言うかしらんが』
優斗「駄目じゃね~か」
祐樹『まぁ、朱里も重要なポジションにはいるから…。あ、あともう1個言う事があったわ』
優斗「んだよ」
祐樹『お前の鎮守府に、新しく着任してくる娘がいるじゃん? そいつら、明日にそっちに来る事になったから』
優斗「はぁ!? おま、それじゃ明日、俺は新着任する娘とは対面できないじゃん…」
祐樹『しゃ~ない。そう簡単に上手くいくわけないから』
優斗「じゃあ、今日中に教育係を決めなきゃな…」
祐樹『そうやな。じゃあ、また明日~』
優斗「はいはい…。また明日…」
電話を切る。祐樹は、もうちょっと俺の事を考えてくれよ…。俺の自由なんてないのか…。
春雨「どうかしたんですか?」
優斗「ああ。明日、俺は祐樹のとこに行かなきゃならなくなった。あと、新しく着任する娘が明日来る事になったぞ」
春雨「ええ!? 急すぎませんか!?」
海風「じゃあ、教育係を決めないと…」
祐樹「じゃ、白露型にお願いするわ」
山風「え…?」
海風「そ、そんな急に言われても…」
春雨「ま、まぁ、茜お姉ちゃんはやる気満々だったけれども…」
山風「私、教育係とか、無理…」
優斗「いや、やってもらう」
海風「本当ですか…?」
優斗「まぁ、候補の中では1番だから…。とりま、頑張れ」
山風「ええ~…」
海風「まぁ、いい経験と思ってやらせていただきます」
春雨「じゃあ、茜お姉ちゃんたちにも伝えておきますね」
優斗「頼んだ。じゃあ、俺は咲を探すか…」
春雨「咲お姉ちゃん…。お疲れ様です」
海風 (((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
山風 (((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
優斗「再発しよった」
2人を落ち着かせた後、咲を探しつつ執務室に戻った。執務室で、一旦休もうと座った時に机の下に何かいるのに気づいた。
案の定、咲だった。その後、問答無用で咲を確保した後に春雨たちに引き渡した。その日の夜、咲が茜に何をされたのかは不明である。
(翌日)
優斗「じゃあ、ちょっと行ってくるわ。茜、悪いな。急に教育係に任命しちまって」
白露「大丈夫だって! そっちも、終わったらすぐに帰ってくるんでしょ? あ、あと、今日はちょっと寒いかもしれないからマフラー付けていきなよ」
優斗「そうだな。じゃ、行ってくる」
茜に見送ってもらいながら、祐樹の鎮守府へと向かう。まぁ、そんなに遠くは無いんだけれどもな。
電車に乗ればすぐだが、今日は制服を着ているので電車に乗ったら色々とヤバい。なので、車を使って行く。
優斗「あ。ガソリン全然入ってねぇ」
出発してから、僅か数分で停車する羽目になった。ガソリンスタンドで、ガソリンをさっさと入れる。
制服姿でガソリンを入れるのは、何か嫌だ。店員とか、他の客にジロジロ見られるからな…。
提督とかを目の敵にしてる奴もいるから、制服姿で外に出るのはホントに嫌だなぁ~。襲われたら諦めるしかないか。まぁ、そんな事は滅多にないけども。
ガソリンを入れ終わると、すぐにガソリンスタンドを出て祐樹の鎮守府へと向かう。30分も経たずに、祐樹の鎮守府に着いた。
まぁ、道が空いてたからな。平日の真っ昼間だし。
??「あ、優斗じゃん」
優斗「朱里…。もう来てたのか?」
朱里「私もさっき来たばっかだけどもね。けども…。今日、ちょっと嫌な予感がするんだよね」
優斗「嫌な予感? 何でだよ」
朱里「今日って、私たち以外にもほとんどの提督が集まるじゃん。けども、仲がめちゃくちゃ悪い提督とかもいるみたいで…」
優斗「新人の目の前で喧嘩とかされたら、たまったもんじゃねぇな…」
朱里「あと、後輩いじめとかしてる奴もいるって噂だし」
優斗「えぇ…。後で、祐樹に相談しとくか…」
朱里「その方がいいよね…」
祐樹「うぃ~っす。お疲れ様で~す」
優斗「あ、祐樹。ちょっと相談が…」
祐樹「ああ~、聞こえてたから言わなくても大丈夫。そういう奴らがいる事はこっちも把握済みだって。まぁ、絡まれたら無視しとくのが得策だな」
朱里「いじめてたりしてたの見かけた時はどうすんの?」
優斗「写真とか撮っとくのがいいんじゃね?」
祐樹「まぁ、ソイツの顔が分かればなんかしら措置は取れるからな」
優斗「とりま、今は説明会に向けて準備だ。俺は何かと忙しくなりそうだし」
祐樹「だな」
朱里「頑張っていきましょ~」
優斗、祐樹「「お~」」
優斗たちが解散して、会場へと向かう。しかし、それを見ていた怪しい影があった。
??「アイツ…。あの時の…」
ーー会場ーー
祐樹「んで、まぁ、なんやかんやで新しく提督になる君たちには頑張ってもらいたい。期待してます」
祐樹がそう言い終わると、会場に拍手が起こる。優斗はめんどくさそうにしているが。
優斗「いや~。ふつ~、でしたな」
朱里「それは言わないお約束」
優斗「はぁ~。次は俺か…。めんどくせ」
祐樹「では次は、提督として史上初の! 艦娘と結婚した提督である、西本優斗さんから一言お願いしましょう!!」
優斗(こいつ…。しれっと盛り上げやがった…)
祐樹(誰が普通だって?)
優斗(こいつ…。直接脳内に!?)
祐樹(いいから早くせい)
優斗「え~っと、今さっきこの馬鹿から紹介された、西本優斗です」
祐樹「誰がバカだ」
優斗「え~、まぁ史上初のとか言われてますが、俺自身そういうの言われるのがあんまり好きじゃないので、そういうのはよしてください」
優斗が、5分ほど言ってステージから降りる。拍手が祐樹の時よりも多かったのは気の所為だろう。
その後は、特に何も起きる事もなく説明会が終わった。
優斗「あ~。やっと終わった…。ねっむ…」
祐樹「お前な…。ステージ上でバカっていう奴がいるか!! おかげさまで、バカ元帥っていう二つ名がつきそうになったじゃね~か!!」
優斗「バカじゃん。実際」
朱里「それは異論ない」
祐樹「酷すぎる!」
優斗「まぁ、いいや。じゃ、俺は帰るんで。スィーユー」
祐樹「滅茶苦茶だな、おい…」
朱里「まぁ、優斗らしいっちゃ、らしいでしょ」
祐樹「いや確かにそうだけれどもさ…」
優斗を文句を言いながら、見送る。見送った後祐樹らは、会場へと戻った。
優斗「早く帰りてぇ…。ねっむ…」
あくびをしながら、駐車場へと向かう。
??「お~お~、えらい余裕ぶってんなぁ~」
優斗「…。なんだ、お前」
後ろから声がしたので、振り返る。後ろにいたのは…。
あの時のアイツだった。茜に対して、クソみたいな言葉を浴びせたゴミ野郎だ。
(詳しくは、特別編その3にて)
男 「いや~、まさか、艦娘と結婚するとは…。しかも、あの1番艦となwww」
優斗「…何が言いたい?」
男 「それにしても…。ホンっと、お前って頭おかしいよな」
優斗「黙れ」
男 「あ~? お前、先輩に対しての言葉遣いがなってないんじゃねぇのか?」
優斗「お前のようなゴミに、敬語なんか使う必要なんかない」
男 「ハハッ…。誰がゴミだってぇ!?」
そいつは、急に殴りかかってきた。まぁ、この程度のパンチなら余裕でかわせるが。
ゴミ野郎の攻撃をかわす。ついでに、足を引っ掛けて転倒させておく。見事に引っかかって、頭からアスファルトにいった。
ざまあみろだ。
男 「この…。だったら…」
優斗「…」
ゴミが、今度はその辺に落ちてた棒みたいなやつを持ってきた。これは、流石に危ない。
優斗「ゴミに構ってる場合じゃないな。逃げるか」
ゴミの近くから、走って移動する。しかし、走り出そうとした瞬間に首にかけていたマフラーが落ちてしまった。
優斗「しまっ…」
マフラーを拾おうとする。だが、ゴミに棒みたいなやつのせいで先に取られてしまった。
優斗「返せ!」
男 「あ~、これってアイツが作ってくれた~、ってヤツか? だったら、こうしてやったら、どういう反応するかなっ!!」
ソイツは、マフラーを思いっきり踏んづけやがった。その瞬間、俺の怒りが限界に達する。
ゴミ目掛けて、殴りかかる。けども、冷静に考える力を失ってしまっていた所為か、ゴミが武器を持っていることを忘れてしまっていた。
急に、頭に激痛が走る。アスファルトに身体が叩きつけられる。今度は、背中に激痛が走る。
痛いという感情が身体に回る前に、意識が朦朧とし始める。そして、いつの間にか気を失っていた。
男 「いや~、ホンっト、コイツ頭おかしいわwww まさか、マフラー踏んづけただけでここまでキレるとはなwww」
男が周りを見渡す。そこには、2人の提督がいた。しかも、新人のだ。
男 「おい…。お前ら、見てたな?」
新人1「い、いや!! 見てません!!」
新人2「は、はい…」
男 「お前ら、これからの提督としてのキャリアに傷なんてつけたくないよな?」
新1「え、な、何の話ですか!?」
男 「俺が一言言っただけで、お前らの未来なんて潰せるんだぞ? 何にもされたくないなら、ちょっと手貸せや」
新1「な、なんでですか!? 俺は、絶対に…」
男 「あ゛!?」
新1「ヒッ…」
新2「わ、分かりました…。ど、どうすればいいんですか…」
男 「あ~、ソレを倉庫かなんかに入れとけ。ついでに、数発ぶん殴っとけ」
新2「な…。もう、気を失っているんですよ!?」
男 「起きちゃ面倒なんだよ…。黙ってやれよ、早く!!」
新1、2「は、はい…」
新人の2人が、優斗を倉庫へと運び込んだ。運び込まれたあと、新人2人は男に言われた通りに優斗を蹴るなり殴るなりした。
最後に、男がマフラーを引き裂いて優斗の目の前に捨てた。
男は、高笑いしながら倉庫を後にする。新人2人は、しばらく顔を上げられなかった。
倉庫には、あらゆる所に血が付き、穴が開いた制服を着ている、優斗とビリビリに引き裂かれたマフラーだけが残った。
(数時間後)
優斗の鎮守府では、茜が帰りを待っていた。新しく来た娘への初日の指導はもう終えている。
本来だったら、優斗はもう帰ってきているはずだ。制服姿なので、何処かに寄ってから帰ってくる事は有り得ない。
どう考えても、この時間にはいないとおかしい。少し怖くなってきたので、優斗に電話する。
しかし、電話に出ることは無かった。
白露「ゆーくん…。何かあったのかな…」
心配になった、茜は朱里に連絡する。
白露「もしもし、お姉ちゃん?」
朱里『もしもし? どうかしたの?』
白露「あの、ゆーくんがまだ戻ってきて無いんだけれども…」
朱里『え? もう帰ったはずじゃ…。何処か寄って行くような性格でもないし…。ちょっと、連絡してみる』
白露「それが…。電話がつながらなくて…」
朱里『…もしかしてだけど、何かに巻き込まれたんじゃ…』
白露「え!? そ、そんな事…」
朱里『とりあえず、こっちも探してみるよ。茜は落ち着いて。祐樹にも手伝ってもらう。だから、安心して』
白露「う、うん…」
朱里『じゃあ、ちょっと探してくるね。見つかったら連絡するから!!』
そう言うと、朱里は電話を切った。茜は、電話を握ったまま空を見上げることしか出来なかった。
(次回に続く)
由衣「優斗がゴミ野郎の所為で負傷…。この後はどうなっちゃうの…!?」
七海「じ、次回をお楽しみに、です!!」
アカン、このままだとバット持った白露(CV春日一番)になって
ゴミがヤベー目にあう未来が…
※1
色々とヤベーイ!!