2019-09-08 05:29:50 更新

概要

身体が小っちゃくなってしまった、優斗と白露(茜)。
さぁ、何が起こる!?


前書き

前回の続きです。では、前回のあらすじ。

優斗と白露(茜)は朝、目が覚めると身体が小っちゃくなってしまっていた。なんやかんやで、朝の朝礼は回避出来たが、執務はどうする!?


朝礼が行われる時間になった。駆逐艦寮は、俺と茜だけになった。誰かに見られる前に俺たちは執務室へ移動した。


優斗「とりあえず、移動したものも…」


問題がいきなり発生してしまった。仕事をするために執務室に来たのはいいのだが…。

やるべき事は既に終われせてあるから、やる事が無いのだ。この鎮守府では、重大な作戦などが発令された時以外は基本、簡単な書類作業ぐらいしかない。

また、優斗はめんどくさい事はさっさと終わらせる主義なのでやるべき書類作業はもう終わっている。


なので、白露型に手伝わせると言ったのはいいがやらせる事もない。そして、やる事もない。つまり、暇だ。


優斗「どうしたらいいんだろうかなぁ…。優香たちに仕事終わるまで出撃なしって言ったのはいいけども、まさかの仕事がもう終わってるっていうね…」


白露「どうしたの? 今さっきからブツブツ独り言呟いて」


優斗「なんでもないです。それよりも、昼飯とかどうする? この姿だと、食堂にも行けねぇぞ」


白露「そうかなぁ…。私は別にいいんだけども」


優斗「はぁ!? この姿見られたら、絶対バカにされるだろ!」


白露「私はそんな事ないと思うけどねー」


優斗「ええ…。まぁ、茜がそう言うなら…」


まぁ、茜が言うなら他の艦娘には色々言われる事は無い…。のか? とりあえず、ずっと立ってるのがキツイので椅子に座る。


けども…。


や る 事 が ね ぇ 。


本当に何もねぇ。何で、こんな時に限って仕事を全部終わらせてしまっているんだ、俺は。本当にどうする? そんな事を考えていると、茜が口を開いた。


白露「仕事しないの?」


優斗「もう終わってんだよ…。だから、優香たちが帰って来るまでやる事がねぇんだよ」


白露「じゃあ、ゆーくんの部屋でもあさくろうかなぁー」


優斗「おい待て。それはやめろ」


白露「えー。何で、やめさせるのー? あ、えっちな本隠してるからかなぁー?」


優斗「んなわけねーだろ!」


白露「じゃあ、これはなーんだ」


優斗「!?」


茜は、近くの本棚から一冊の本を取り出していた。その本は…。


えっちな本だった。


何故だ!? バレないように、ちゃんと隠したはずだろ!? って言うか、何で隠し場所が分かっているんだよ!?


白露「いやー、ゆーくんはいっつも似たような場所に隠すからねぇー」


優斗「クッソが…」


白露「それにしても…。ゆーくんってこんなの好きなんだー」


優斗「頼むから、その本もう読むのやめてくれ…」


白露「分かったよー」


茜は、案外すんなりと本を戻した。何でだ? 茜は、本を元の位置に戻すと俺の方に向かって歩いてきた。何する気だ?

すると、茜は俺の横に座ると…。


白露「はむっ…。うむっ…」


俺の耳をくわえてきた。


優斗「んへっ!? ちょ、いきなり何すんだ!!」


白露「だって、ゆーくんが読んでる本でこんな事されてるページがあったもん」


優斗「だからといって、急に俺の耳を舐める必要はねぇだろ!?」


白露「でも、ゆーくんって耳弱かったよね?」


優斗「んぐっ…」


確かに、俺は耳が弱点だ。耳元で急にささやかれたりするのは、マジで苦手だ。


白露「さーて、ゆーくんが耳が弱点って分かれば…」


茜が不敵な笑みを浮かべている。しかも、何故か手首を掴んでいる。あ、これはアカンやつや。


白露「耳舐め攻撃くらえー! はむっ…」


優斗「はぐっ!」


茜が、俺の耳を舐める。舐められる度に全身の鳥肌がえらい事になっている。


白露「はぐっ…。うむっ…。んんっ…。れろっ…」


優斗「」


白露「あれー? ゆーくん、弱点責められてるわりには反撃してこないんだねー」


優斗「」


白露「って、アレ? ゆーくん?」


優斗「」


白露「ちょ、ゆーくん? どうしちゃったの!?」


優斗「あ…。やべぇ、何か気失ってたみてーだわ」


白露「もぉ…。心配させないでよ!」


優斗「お前が耳舐めてきたからだろ!?」


白露「ま、まぁ、そうだけども…。それにしては、ゆーくん、顔が大変な事になってきてたんだけどもね。まぁ、その時のゆーくんの顔は可愛かったけども♪」


優斗「マジかよ…」


白露「だったら、もっと大変な顔にさせてやるー!」


優斗「は!?」


茜は、俺を押し倒そうとしてくる。アカン。これはヤバい。


優斗「ちょ、マジで危ねぇからやめろって…」


白露「やーだっ! って、きゃっ!?」


優斗「うわっとぉ!?」


俺は、茜を抱きかかえたまま椅子から滑り落ちた。だが、この光景を誰かに見られたら…。


時雨「…。何やってるの? 2人は」


優斗「」


白露「あ…」


優斗「終わった…」


時雨「いや、『終わった…』じゃないよ! 朝礼終わって執務室に戻ってきたら、お姉ちゃんと優斗が抱き合ってたんだよ!? そんな光景見させられた僕の気持ちにもなってよ!?」


優斗&白露「すいませんでした…」


時雨「全く…」


こうして、朝のグダグダは終わったのだった。



(数分後)

優香に怒られてから数分が経つと、由衣たちが部屋に集まってきた。まぁ、当然だな。仕事手伝えって言ってたし。


江風「はぁー? やる事が無いー?」


優斗「マジでそうなんだよ…。やる事が本当にねぇんだよ…」


山風「じゃあ、私たちがここに集まった意味ってないじゃん…」


優斗「そうなんです…」


海風「じゃあ、今後の出撃などは…」


優斗「まぁ、いつも通りだな。なんかごめん」


夕立「とは言っても、この鎮守府だと出撃自体が少ないからあんまり変わらないっぽい?」


優斗「まぁね。じゃあ、解散?」


白露型「はーい」


解散と言ったのはいいけども…。誰一人として執務室から出ていかない。何でだ?


優斗「おーい、解散って言ったから部屋に戻っていいんだぞー」


春雨「でも、部屋に戻ってもやる事が無いです…。はい…」


山風「ゲームしたい…」


夕立「ゲームするなら、私もやるっぽい!」


江風「じゃあ、私も!」


涼風「じゃあ、あたいもやるぞ!」


優斗「お前ら…」


時雨「まぁ、こうなったらどうにもならないんだし、もう諦めなよ」


優斗「ええ…」


白露「じゃあ、パワプロやろうよ! ゆーくん得意でしょ?」


優斗「お、オイ…」


もう、どうしようもないので諦めてゲームすることにした。


優斗「じゃあ、やりますか…」


こうして、白露型と俺のパワプロ大会が始まってしまったのだった。



(数時間後)

壁に掛かっている時計の方に目を向ける。時間は、昼飯にはちょうどいいぐらいの時間だ。


優斗「おーい、そろそろ昼飯行こうぜー」


白露「あー、うん。私もお腹空いたし…」


時雨「じゃあ、食堂行こうか。この時間ならまだあんまり混んでないだろうし」


白露「じゃあ、行っくよー!」


白露型「はーい」


優斗「ほーい」


こうして、俺たちは食堂に移動した。



ーー食堂にてーー

優斗「さーて、何食うかなーっと…」


ザワザワ… ネェ、アノコダレ?  シラナイヨ? アンナヒトイタッケ?


優斗「何か、食堂が騒がしいな…。何でだ? あ、俺たちが小っちゃくなったまま来たせいか」


白露「まぁ、別に大丈夫だろうけどもね」


時雨「大丈夫じゃないよ!?」


村雨「まーた、めんどくさい事に…」


優斗「誰がめんどくさい事じゃ!」


白露「そーだそーだ!」


アレッテマサカ テイトク? イヤ、ソンナハズナイデショ!? ジャア、アレッテシラツユチャンナノ?


優斗「もう、ばれてるようなもんじゃね? あ、いただきまーす」


白露「みたいだねー。 いっただきまーす!」


時雨「それでいいのかなぁ…」


優斗「飯がうめぇ!」


村雨「身体が小っちゃくなっても平常運転なのね…」


白露「あ、ゆーく…。提督! ご飯付いてるよ!」


優斗「え、マジで!? どこ!?」


そう言った瞬間、茜は俺の頬に唇をつけた。


優斗「へ?」


白露「これで取れたね!」


周りの艦娘ら「な、何やってんのあの2人は!?」 「バカップルにもほどがあるのです…」 「Oh... 大胆デース…」


優斗「おまっ…。しれっと…」


白露「えへへ…」


時雨ら(なんだこの光景は…)


白露「あ、そうだ…。ゆーく…。提督!」


優斗「な、なんだよ…」


白露「はい、あーん」


優斗「はいぃ!?」


白露「食べないの?」


優斗「い、いや…」


どうすりゃいいんだよ、この状況!? っていうか、脳みそまで幼くなっちゃったんのかよ、茜は! 

クッソ…。こうなりゃ、ヤケクソだぁ!


優斗「はぐっ…。これでいいか?」


俺は、このままだとどうしようもないので茜がこっちにむけたスプーンを口に入れた。


白露「じゃあ、私にも…。『あーん』ってして?」


優斗「んなっ…。分かったよ…。はい、あ、あーん…」


白露「はむっ…。えへへ…。ゆーくんに『あーん』ってしてもらえたぁ…\\\」


優斗「ちょ、その名前で呼ぶのはやめろって…」


白露「あ、ゴメンゴメン…。つい…」


優斗「ったく…」



時雨「身体が小っちゃくなっても、この2人は変わらないなぁ…」


村雨「けども、食堂でそんな事をするのはやめてほしいんだけどもね…」


夕立「けども、茜お姉ちゃん、こんなに人がいる前でよくそんな事出来るっぽい…」


春雨「砂糖がなくても、ご飯が甘いです。はい…」


五月雨「ようやく話せた…」


海風「メタ発言はやめてください、愛海姉さん」


山風「七海お姉ちゃん、何言ってるの…?」


江風「って言うか、身体が小さくなる前よりもいちゃついてる気がすンだけども…」


涼風「あながち、間違ってないな、うん。それにしても…」



時雨ら「いちゃつき過ぎだ、このバカップル!!」



次回へと続く。


後書き

咲「今回は、私と春香、愛海が次回予告担当っぽい!」

春香「よろしくお願いします、はい!」

愛海「けれども、先週は2人だったような…?」

咲「作者の気分っぽい!」

春香「あと、名前の表記も後書きの時だけ実名になってますね」

愛海「あ、ホントだー!」

咲「って、こんな話してる場合じゃないっぽい! 次回予告しなきゃ!」

春香「えっと、次回予告は…。『成長してもいっちばん怖いモノは変わんない』です!」

愛海「茜お姉ちゃんの怖いものって、何なんだろう?」

咲「さぁ? 茜お姉ちゃんが怖がってるところなんか見たことないよ?」

春香「次回までのお楽しみってやつですね♪」

愛海「じゃあ、来週も…」

咲・春香・愛海「お楽しみに~!!」


このSSへの評価

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SS好きの名無しさんから
2019-11-02 01:41:26

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2021-06-07 07:41:50

SS好きの名無しさんから
2019-11-02 01:41:24

このSSへのコメント

7件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-09-08 09:39:58 ID: S:3NCcAC

金剛すら引いてしまうとは…。
正に砂糖製造機カップルですね!
今日もブラック珈琲が美味いな。

2: 白露型提督になりたい 2019-09-08 16:21:00 ID: S:PLE01e

※1
ブラックコーヒー(砂糖入り)

になってる気が…。

3: SS好きの名無しさん 2019-11-02 01:41:19 ID: S:8EPvLd

おかしいなぁ?
激辛料理を頼んだのに、
全然辛くない?

4: 白露型提督になりたい 2019-11-02 02:24:14 ID: S:gWZ4J4

※3
優斗「なんでだろうな」
白露「さぁ…?」

5: SS好きの名無しさん 2019-11-11 00:00:37 ID: S:TXYCZH

あっ、これ。





6: SS好きの名無しさん 2019-11-11 00:01:24 ID: S:mIkx0i

ミルクココアだった。

7: 白露型提督になりたい 2019-11-23 03:08:18 ID: S:gFg92H

※5、6
優斗「なぜ間違えたし」


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