優斗「やべー奴が来た」(第8章,1話)
明けましておめでとうございます。今年も色々やっていこうと思います。
新年会という名の地獄が幕をまだ開けない。
優斗「新年、か…」
年が明けた。まぁ、だからと言ってやる事はないけども。
やる事も無いのでグダグダとしていたら、ラインの着信音が鳴った。茜からだと思ったら、祐樹からだった。
優斗「なんかあったのかね…。まぁ、要件確認っと…」
祐樹『新年会やるから来やがれコノヤロー』
優斗「どうして喧嘩腰なんだよ…。まぁ、行くけども。とりあえず、『行きますよ』っと…」
祐樹『了解』
優斗「急に元に戻るんかい」
さて、新年会ね…。新年会なら同期の奴呼びそうだな、アイツなら。いや、アイツなら呼ぶわ。うん。
ん? いや、アイツだけは呼ばないだろうな…。アイツだけは。
優斗「さて、と…。一応、茜にもついてくるか聞いとくか…」
執務室から出る。が、めちゃくちゃ寒い。風邪ひくぞコノヤロー。
優斗「マフラー着けていくか。まぁ、1人だとちと長いけどもな」
マフラーを首に巻いてから、駆逐艦寮に向かう。外を見ると、雪が降ってきていた。そりゃ寒いわ。
クッソ寒いので、小走りで駆逐艦寮に向かった。駆逐艦寮に入ると、一気に暖かくなった。まぁ、暖房効いてるからな。
とりあえず、茜と優香の部屋に向かった。
優斗「白露~?」
部屋に着いたので、ノックする。廊下は寒いんで早く出てください。
白露「は~い、なんですか~?」
優斗「用があったから来た。…寒いんで中に入れてください」
白露「あ、うん。いいよ」
寒さから解放された。コタツが出ているだろうから、入れてもらおうかと思ったら無理だった。
まさかの白露型が全員集合していて、心音もいたからだ。コタツ2個でもそりゃ足らんわ。
時雨「あ、優斗。どうしたの?」
夕立「もしかしてお年玉くれるっぽい!?」
江風「マジか!?」
優斗「んなワケあるか!! そんな事したら俺の財布が空になるわ!!」
夕立「え~。ケチっぽい~」
優斗「お前ら給料出てるだろ…。そもそも、なんで同級生にお年玉をやらねばならんのだ」
江風「別の鎮守府だったら、提督が艦娘にお年玉をあげるのが当たり前だぜ?」
優斗「うん。それは知ってる。無理な理由を簡単に説明すると、金がねぇので勘弁してくれ」
江風「お、おぉ…。なかなか切実な話だな…」
優斗「って、そんな事は置いといてっと。本題に入らせてもらうぞ」
白露「祐樹から新年会の話が来たって事でしょ?」
優斗「そうそう…。って、なんで知っちゃってんのぉ!?」
白露「祐樹からラインきたもん」
優斗「あ、そうですか」
白露「まぁ、ゆーくんの事だからどうせここに来ると思ってたけどね」
優斗「じゃあ、話す必要もないな。じゃあ、参加という事で。あ、でも秘書艦の娘だけしか連れて行けねぇよ?」
白露「え~。別にいいじゃん。優香たちも一緒で~!」
優斗「分かったよ…。まぁ、俺は大丈夫だけども祐樹側がいいって言うか…」
とりあえず、ラインで聞いてみる。
祐樹『別に大丈夫だぞ』
優斗「あっさりOKだった」
白露「やった~! 久しぶりの全員での外出だ!!」
優斗「そんなに喜ぶ事か? まぁ、いいけども…」
優斗(アイツは流石に来ないだろうから、大丈夫だよな…?)
(2日後)
優斗「着いた~。疲れた~」
白露「ジャンケンで2回連続で負けるのが悪いでしょ…」
俺は、全員分の荷物を持たされていた。まぁ、着いたから荷物を置けるだろ…。
祐樹「あ、優斗。って、凄い荷物だな、おい」
優斗「ジャンケンに負けた奴の運命です」
祐樹「ワロタ」
優斗「ひどくないかい?」
祐樹「ワリィワリィ、少し持つよ」
優斗「サンキュー。んで、荷物どこ置けばいいんだ?」
祐樹「ああ、こっちこっち」
祐樹について行って、荷物を置きに行く。戻ってくると…。
顔面に雪玉が飛んできた。
優斗「ブフォ!?」
海風「あ、ああ…。すいません、提督!!」
優斗「え、あ、うん。大丈夫、大丈ブッ!?」
江風「あ、ワリィ。手、滑っちまった」
海風「こ、こら!! 江風!!」
優斗「…」
海風「て、提督?」
優斗「…まぁ、大丈ブフォ!?」
山風「ご、ゴメンなさい…。ぶつけちゃった…」
優斗「…」
江風「姉貴~! 何やってンだよ!」
海風「や、山風まで…」
山風「ゴメンなさい…」
優斗「雪合戦、ね…。相手、誰?」
海風「え、えっと…。白露姉さん、時雨姉さん、夕立姉さん、山風、江風、心音ちゃんです…」
優斗「オッケー…」
近くにある雪をつかむと、イイ感じのサイズに丸める。
優斗「これでも…。喰らってろ!!」
思いっきりぶん投げる。けども、誰にも当たってなかった。
優斗「アリ?」
海風「て、提督…」
白露「標的ー! 提督ー!! みんなー!!! 撃てー!!!!」
優斗「え?」
全員の雪玉が一斉に俺に向かって飛んでくる。かわせるワケあるかい、こんなもん。
そして、6人が放った雪玉をモロ喰らってしまったのだった。風邪ひかせる気ですか?
優斗「…」
白露「やった、全断命中!!」
時雨「大丈夫、なの…?」
白露「まぁ、提督なら大丈…アレ?」
優斗「…」
もう一度、雪を丸め直す。狙いは、茜だ。一発は当ててやる…。
白露「あ、あれって…。マジ投げのフォームじゃ…」
時雨「マジになっちゃってるよ!?」
夕立「なんか、とんでもないのが飛んできそうっぽい!!」
江風「マジかよ!! 姉貴の後ろに避難だ!!」
山風「わ、私も…」
心音「白露さん、失礼します!!」
白露「え、ちょ、みんな!? 私を盾にしないでよ!?」
優斗「喰らえ…」
身体を大きくひねらせてから、雪玉を投げる。
…が、投げる前に雪玉は溶けていた。
優斗「おろ?」
白露「び、びっくりしたぁ…」
五月雨「今だ~!! 喰らえ~!!」
白露「ちょ、え!?」
愛海が隙を狙って、雪玉を茜たち目がけて投げる。雪玉は茜に直撃したのは良かった。
問題はその後だった。里奈と愛香がその後に投げてきた雪玉が問題だった。
江風「や、やったな~! 喰らえ!! 2連続攻撃!!」
山風「く、くらえ~!」
優斗「ん?」
白露「あ」
時雨「あ」
村雨「あ」
夕立「あ」
春雨「あ」
五月雨「あ」
海風「あ」
山風「あ」
江風「あ」
涼風「あ」
里奈と、愛香が投げてきた雪玉は…。
俺の股関に直撃だった。
優斗「ん…ぐ…あぁぁ…」
白露「て、提督ー!?」
時雨「ちょ、山風も江風も何したんだよ!?」
江風「いや、ただの雪玉を投げただけだぞ!?」
山風「たまたま…。固くなってたのを投げちゃった…」
時雨「何やってんの!?」
優斗「ぐ…あ…」
白露「提督!?」
優斗「…」(チーン)
白露「提督ーーー!!」
(数十分後)
優斗「し、死ぬかと思った…」
白露「顔、真っ青だったよ…」
優斗「マジであの世が見えた気がした」
白露「死なないでよ!?」
優斗「まだ死にません!!」
白露「そ、それならいいんだけども…。もう寒いから、中に戻ろうよ。もうちょっとで新年会も始まるだろうし」
優斗「そうだな」
祐樹の鎮守府に戻ろうとした時、とある声が聞こえた。
正直言って、聞きたくない声が。
ーー鎮守府の塀の外ーー
??「いや~、大本営に行ったらどんな可愛い娘がいるのかなぁ~?」
響 「司令官、ここでお姫様抱っこはやめてもらえないかな…。恥ずかしいよ\\\」
??「いや、響ちゃん可愛いもん!! 離さないよ~だ!!」
響 「し、司令官…\\\」
ーー塀の内側ーー
優斗「よし、逃げるぞ」
白露「え? 急にどうして?」
優斗「いいから早く!!」
白露「え、ええ?」
茜の手を引くと、鎮守府の中に逃げ込む。優香たちも駆け足で追いかけてきた。
優斗「なんでアイツが来てるんだよ…」
白露「アイツ? まさか、同期の人?」
優斗「まぁ、な…。けども、ヤバい奴だよ。そいつ…」
心音「ヤバいってどんな風に?」
優斗「…」
心音「お兄ちゃん?」
優斗「…コン」
心音「へ?」
優斗「ロリコン」
白露「え…?」
心音「ふえ…?」
優斗「まぁ、一言で言えばな。けども、これ以上は言いたくはない」
白露「まだ何かあるの…?」
優斗「ああ。ロリコンに一言付け加えるとしたら…。可愛い娘好きだな。うん」
白露「あんまり変わってなくない?」
優斗「まぁ、うん。さて、移動だ移動」
白露「う、うん…」
白露(なんだろう、ゆーくん、絶対に会いたくなさそうだけども…。何かあったのかな?)
心音(お兄ちゃん、苦手なのかな。その人…)
ソイツから逃げるようにして移動していると、祐樹にバッタリ出くわした。
祐樹「あ、優斗。よかった、会えて…」
優斗「…。なぁ、祐樹」
祐樹「なんだ?」
優斗「なんでアイツ呼んだんだ!?」
祐樹「え? ああ、アイツね…。正直言って、俺も呼びたくは無かったよ。けども…」
優斗「けども?」
祐樹「勝手に聞きつけて来やがった」
優斗「追い返せさっさと」
祐樹「無理です」
優斗「なんでだ」
祐樹「逆らったら…。な」
優斗「あ、そういやそうだったな…」
優斗&祐樹「あはははは…」
白露「提督が壊れた!?」
心音「思い出したくない事思い出しちゃったみたい、なのかな」
時雨「あの2人から黒いオーラが出てる気が…」
村雨「近寄ったら大変な事になりそうなんだけども…」
祐樹「あ、ラインが…。ヒッ!?」
??『入り口が分かんないから迎えに来て』
祐樹「てなワケなので優斗さんお願いいたします」
優斗「お断りさせていただきます」
祐樹「じゃあ、ジャンケンで…」
優斗「はい…」
優斗&祐樹「ジャンケン、ポン!!」
優斗「あ…」
祐樹「シャア!!」
祐樹「てなワケで…。ドンマイ」
優斗「ウソダドンドコドーン!!」
祐樹「オンドゥル語話してる暇があったらはよ行け」
優斗「嫌だぁぁぁ!!!」
白露「て、提督が嫌なら私も一緒に行くから…」
祐樹「それは止めておけ…」
白露「え? なんで?」
祐樹「大変な事になるから」
白露「大変な事?」
祐樹「内容はここでは言えん」
白露「へ、へぇ~。じゃ、じゃあ、提督。1人で頑張って…。うん」
優斗「泣きそうです」
俺は、ただ黙って門の近くまで歩いて行く事しか出来なかった。辛いです。
絶望しながら、歩いているといつの間にか門に着いていた。
??「あ、ここか! 入り口…。あ、アレは…。優斗じゃん!!」
優斗「うそぉ…。なんでもういるの…」
響 「し、司令官…。そろそろ降ろして…。誰かに見られるのは…やっぱり恥ずかしい\\\」
??「あ、ゴメンゴメン。今、降ろしてあげるからね」
響 「\\\」
優斗「…。相変わらずのロリコンさんですね。朱里さん」
朱里「誰がロリコンですって!?」
優斗「はい、すいませんでした」
朱里「私は、可愛い娘を愛でてるだけなの! 分かる?」
優斗「はい」
朱里「まったく…。あ、響ちゃん行くよ~」
響 「ハラショー」
優斗「…」
優斗(助けて)
こうして、俺の(地獄の)新年会が始まろうとしていた。
優斗「」
茜 「ゆーくんが初っ端から壊れちゃった!?」
優斗「」
茜 「こ、このままだと次回予告にならないからとりあえず、誰か召喚!!」
由衣「呼ばれたからきたけども…。優斗は、大丈夫なの、コレ?」
茜 「分からない…。とりあえず、次回予告しないと…」
由衣「じ、次回、「衝撃の事実」に続きます…」
茜 「ゆーくん、元に戻って~!!」
由衣「優斗~!!」
優斗(これまでの作品をpixivにも上げようと思っております。それについて意見を聞きたいので、コメントにてお願いいたします)
茜 「心の声で会話した!?」
由衣「暫く放っておいた方がいいんじゃない…?」
優斗(質問も、今年は来たらガンガン返す予定なので、質問もジャンジャン送ってきてください)
茜 「だから、心の声で会話しないでってばぁ!!」
白露娘達は無駄に発育の良い幼女が基本だけに
ロリコン達は沼に深くハマるという…
※1
優斗「みんなー!! 逃げろー!!!」
ヨシ!
1と0の番号を押そう。
※4
優斗「110だな!!」
憲兵さん「いや、そこは私の出番でしょ…」
頑張れ。朱里!
お前が(ロリコン)NO.1だ。
今さらですが。
あけましておめでとうございます。
今年も素晴らしいイチャイチャを
楽しみにしてます。
※5
朱里「さて…。どんな可愛い娘がいるのかなぁ…」(舌なめずり)
優斗「舌なめずり止めろ!!!」
※6
今年も糖分過多なssを投稿していこうと思ってます。