2021-05-04 23:44:53 更新

概要

文章力が足りない。以上。


前書き

(前回のあらすじ)
優斗たちを優香たちが援護しに到着する。
優香たちは、深海棲艦化という力を使い、最後の戦いへと挑む。


海上には、たった数人の艦娘が立っていた。

本来だったら、十数人の人数を「たった」という表現するのはおかしいのかもしれない。

しかし、相手の人数を見ると「たった」という言葉で表すしかない。


白露「…。何百人ぐらいいるのかな、コレ」


時雨「さぁね。けれども、今の僕たちならいけるさ。きっと」


深海棲艦化した自分の身体を見ながら、優香が答える。


海風「毒を以て毒を制す…。と言えばいいんでしょうか。この場面は」


夕立「難しい事は考えたくはないっぽい」


江風「姉貴ならそう言うと思ってたぜ…」


涼風「まぁ、暴れまくって倒していけばイイだけの話だろ?」


白露「簡単に言えばそうだね。けれども、あの奥にいるアイツだけはそう簡単にいかないだろうけれども」


茜の目線の先には、深海棲艦と完全に混ざり切り、人間の部分がほとんど消失しているバケモノがいた。

バケモノはこっちを向きながら、怪しい笑みを浮かべていた。


村雨「うっわ…。不気味ー」


朱里「何か狙ってるのかもね。とりあえず、アイツの攻撃に注意しながら周りのヤツらを倒していこう」


白露「分かった。じゃあ…。行くよ」


静かに、けれども心には絶対にココで終わらせるという思いを込めた炎が燃えていた。

茜が言い終えると、全員は一気にバラけて相手を倒しに向かった。


バケモノ「サァ…。ココデ、チニソメテヤル!!」


あちらこちらにバラけながら、戦っている茜たちに向かって触手を放つ。

勢い良く放たれた触手は近くの海に落ち、水しぶきをあげた。


白露「…こんなモノが効くとでも?」


しかし、水しぶきをものともせずに深海棲艦が集まる方向に向かって一気に加速していく。


白露「みんな…。早めに終わらせるよ!」


周りの深海棲艦に向けて砲撃が飛び、魚雷が舞う。

今の茜たち10人は、元ある艦娘の力に深海棲艦の力が掛け合わされている状態だ。

そのため、深海棲艦がいくら数人固まって襲ってきても、茜たちにとっては特に苦にもしていなかった。


戦い始める前には圧倒的な数の差があったのに、いつの間にか半分以上が倒されていた。


夕立「このまま一気に押し切るっぽい!」


時雨「そうだね…。コレで終わりだ!」


周りの深海棲艦がどんどん倒されていく。


江風「これぐらいじゃ、私たちはそンな簡単に倒せねぇよ!」


涼風「ぶっ潰してやらぁ!」


少女たちが海上をあちこちに走り回りながら、敵を蹴散らしていく。

周りの深海棲艦を蹴散らし回り、残りは1割程度になった。

そして、最後のラスボスとも言えるバケモノに向かって全員が突撃しようとした。

だが、茜が何かを感じ取った。


白露「みんな、いったんストップ!」


夕立「どうかしたっぽい?」


白露「なんか、嫌な予感がするからちょっと止めたの」


バケモノ「…チッ」


目の前にいたバケモノが舌打ちする。

海の下からは、触手が出てくる。


白露「まさか、海の奥底まで伸ばして隠していたとはね」


時雨「みんな、あのバケモノ相手用の弾に切り替える準備だけしておいて」


白露「…何それ」


時雨「詳しくは当たってから話すよ」


再びバラけ、周りの深海棲艦を蹴散らしていく。

深海棲艦も決死の抵抗を続けるも、茜たちにはもはや無に等しかった。

そして、残りはあのバケモノだけになった。


白露「…もう仲間はいないよ?」


バケモノ「ハハ…。アンナノタダノコマ二スギナイ。シンデモ、ナントモオモワン」


時雨「…なんてヤツだ」


夕立「…最低っぽい」


バケモノ「サァ、ココデオワラセテヤロウ。オマエラノジンセイヲ!!」


海の中から触手が襲い掛かってくる。頭上からも同様に襲い来る。


白露(今さっきまでよりも早い!)


江風「おわっ…。危ねっ!」


心音「ここまでわざと力をセーブしていたって事…?」


バケモノ「アタリマエダ。オマエラヲ、「カテル」トオモワセテオイテカラ、ジゴクニタタキオトスホウガ、オモシロイダロウ?」


またバケモノが笑みを浮かべる。そんな笑みを見て、優香は嘲笑うかのように言い返した。


時雨「残念だけれども…。ソレは無意味だよ」


優香が放った弾が、バケモノの触手に直撃する。


バケモノ「コンナモノ…。キクト…。グゥッ!?」


白露「えっ…? バケモノが苦しみ始めた?」


時雨「コレは、人間と深海棲艦を分離する薬が入っているヤツだからね。まぁ、元は僕たちの深海棲艦化を解除するヤツだけれども」


バケモノ「コンナモノ、デェ…!!」


あちらこちらから再び触手が飛び出てくる。だが、薬が効いてきているおかげかコントロールが上手くいかずにかすりもしない。


夕立「テキトーに打ったとしても当たるワケないっぽーい」


時雨「みんな、終わらせるよ。この馬鹿げた戦いを。薬を使ってないお姉ちゃんたちはいったん後退して。トドメは任せるから」


優香の一言を聞いた瞬間、茜、朱里、夕暮、心音以外は行動を再会する。

茜たちは後ろに後退し、トドメをさせるように待機した。


白露「凄い…。こんなに簡単に追い詰めるなんて…」


朱里「でも、なんで私たちをいったん後退させたんだろ」


夕暮「何か事情があるのかな?」


心音「まぁ、事情があるのは本当ですね」


白露「何か知ってるの?」


心音「あの薬は、前にお兄ちゃんが使ったあの薬の完全版みたいなモノなんですが…。…1個だけ弱点があって」


白露「弱点? 時間制限がやっぱりあるとか?」


心音「いや、時間制限は無いんですけれども…。長時間戦えば戦うほど、負ったダメージの回復が悪くなってしまうという点、ですね」


白露「それって、どういう事?」


心音「私たちは、今は深海棲艦化したので、負ったダメージは瞬時に回復しているように見えますが、ソレは深海棲艦化したおかげであって、回復はしていません。なので、元の身体に戻った際にダメージが身体に襲い掛かります」


白露「じゃあ、痛そうにしてないのは…」


心音「深海棲艦化の影響で、痛覚が消えているだけなんです」


白露「そんな…」


心音「私を後ろに下げたのは、トドメをさすために艤装を変えるため。そして、茜さんたちを下げたのは、トドメをさせる状態にさせるまでに負うダメージが、優香さんたちが回復できる限界のダメージと考えられるからです」


白露「みんな…。頑張りすぎだよ…」


心音「けれども、皆さんは茜さんのために自分の身体を犠牲にする覚悟だったんですよ?」


白露「…」


心音「そろそろ、準備しましょう。もう少しでトドメをさせそうなので」


視線の先には、優香たちがバケモノを弱らせていく姿が見えた。

身体中には、かすり傷や赤く腫れている部分が見える。


朱里「茜、大丈夫?」


白露「うん。じゃあ、…行こう」


茜たちが接近してくると同タイミングで、優香たちがバケモノから離れていく。


時雨「後は頼むよ…。お姉ちゃん」


優香とすれ違った時、耳元にそんな言葉が聞こえた。


バケモノ「グッ…。こんな所で…」


白露(人間の部分と分離がほとんど進んでる…。これなら…。いける!!)


弱点である、人間の部分に向かって砲撃を放つ。

当たる度に、バケモノが苦しみ続ける。これで戦いが終わると思うと、手を止めるワケにはいかない。

けれども、この光景を見続けられなくなってきていた。


傍から見れば、人間を艦娘が襲っているようにしか見えなくもない。


白露(…。なんか…。嫌だ。コイツを倒せばこの戦いが終わるはずなのに…)


心にモヤがかかったかのような感情で戦いを続ける。

そして、いつの間にかほぼ虫の息のような状態になった元・バケモノと、トドメをさそうとしてくる4人がいた。


白露「…」


主砲を構える。けれども、撃てない。

撃ってしまったら、自分が人殺しのように感じてしまうから。


白露「…ダメだ」


誰も、トドメをさせない。

これまで倒してきた深海棲艦も、元はただの生き物だったということを考えると、余計に動けなくなった。


バケモノ「ハハっ…。そんな事してダイジョウブなのかぁ!?」


白露「しまっ…」


何もできずに動けなくなっている茜たちに向かって、最後の抵抗と言わんばかりにバケモノが襲い掛かってくる。

茜たちは反応が遅れ、ダメージを負う事を覚悟した。


??「んな事させるかぁ!!」


バケモノ「グおっ…!?」


白露「…アレ?」


攻撃が飛んでくると思ったら、聞きなれた声が聞こえ、バケモノがぶっどばされていた。


??「ふぅ…。ギリギリセーフ」


白露「な、なんでゆーくんが…?」


優斗「緊急事態用に薬渡されてな。まぁ、こんな事は想定してなかったけれども…」


バケモノ「クソ…。クソクソクソッ!!!」


優斗「さぁーて、トドメをさしてやるよ」


白露「ゆ、ゆーくん…。でも…」


優斗「分かってるよ。けれども…、やらなきゃならない時だってあるんだから…。これ以上、茜に辛い思いをさせたくはないからな。だから…。やるよ、俺が」


優斗はそう言うと、あのバケモノの目の前に立った。そして、手に持っていた剣を振り下ろし、バケモノにトドメをさした。

これで、全てが終わった。深海棲艦との戦いが。


優斗「…感じ悪い終わり方だ」


いつの間にか晴れていた青空を眺めながら、優斗はそう呟いた。


優斗「さて、帰るか」


帰ろうとする。すると、急に眠気が襲ってきた。


優斗「あ、あれ…? なんで、急に眠気が…」


周りにいた茜たちも、急に倒れていく。


優斗(何が、どうなってんだ…? コレ…)


薄れる意識の中、海上に倒れる事しか出来なかった。


??「これで…。いいんですかね」


??「これ以上、アイツらにキツイ思いさせるワケにはいかねぇだろ。これ以上は俺ら、大人の仕事だ」


優斗たちを船にのせ、バケモノにロープをかけた後、2人は船に乗り込んだ。

船の中では、2人が話しを続ける。


??「それで、あのバカ息子はどうにかなったのか?」


??「今回の事についての記憶は、消しておきました。これで、この子たちとの衝突はないと思います」


??「まぁ、このままだとコイツとあのバカは一生、一緒に行動することはなかっただろうしな…」


??「後は、ここにいる全員の記憶を改ざんすれば問題なし、ですね」


??「こんな事はもうしたくないんだけれどもなぁ…」


船は、バケモノを引きながら鎮守府の中へと戻っていく。

戦いを終えても、まだやるべき事は多い。


(終わり)


後書き

土日の番外編で、この後の話について書きます。


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください