2020-09-15 23:03:03 更新

概要

恋人の日ということで短編を一つ


前書き

一番星の少女の前日譚でもあります


摩耶「恋人の日?なんだよそれ」


「1952年にブラジルのサンパウロ商業協会が定めた日らしいよ。それが今日、6月12日なんだ」


摩耶「そうなんか~でもなんで急に?」


「最近は恋人...もとい夫婦らしいことが大規模作戦の準備やら膨大な執務やらのせいであんまりできてないだろ?だから今日くらいは...」


摩耶「あたしは提督と一緒に居られるだけでとっても幸せだけど...」


それは自分ももちろんそうなんだけど


「それじゃあ僕の気が済まないんだよ...だから摩耶にプレゼントを買ってきたんだ」


摩耶「プレゼント?」


「本当はフォトフレームに写真を入れるのが一般的らしいけど、軍規上それは難しいから...代わりにこれを」

と言って懐から出したものを摩耶に手渡した


摩耶「これは...万年筆?」


「うん、僕は女性のファッションとか、花とかには疎いから...実用的なのをと思って...って摩耶?」


見ると摩耶は泣いていた


「もしかして...うれしくなかった?」


1週間は悩んで出した結論だけど、やっぱり他のものが...


摩耶「...違う」


「じゃあなんで?」


摩耶「あたしは...本当に嬉しいんだ、兵器として、人ならざる者として生まれてきたあたしを...ここまで提督が愛してくれてることが」


「そうだったのか...」


摩耶「あたしはてっきり提督があたしに指輪を渡したのは戦力増強のためだと...」


「う~んそう思われてたのは心外だなあ」


摩耶「じゃあなんで?なんで人間でもないあたしに指輪を?」


「摩耶を愛しているから、ただそれだけのことだよ。人間とか、人間じゃないとかは関係ない。僕は摩耶が好きなんだ」


摩耶「...そう面と向かって言われるとはずかしいな」


見ると摩耶はかなり照れた表情をしていた


「摩耶...僕は君を愛してる。たとえどんなことがあっても、僕は摩耶のそばにいて君を守ると誓うよ」


摩耶「提督...もちろんあたしも何があっても提督を守る...約束な?」


「ああ勿論何があっても...だ」


そして数日後、執務室ではあの万年筆を使って秘書官業務にいそしむ摩耶と、その横で大量の書類と格闘する提督の姿があった

しかし二人ともとても幸せそうだったという



後書き

読んでいただき、ありがとうございます
一番星の少女以外にもちょくちょくこういうのも書くかもです


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2020-09-15 15:03:11

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