一番星の少女 3
白露と提督のラブコメ第三話です
本庁舎から歩いて5分ほどの距離にそれはあった
三階建てほどでかなり大きい
ちょうど大学の大講堂くらいの大きさだった
「ここは...?」
白露「ここは工廠兼倉庫だよ!ここでは装備の開発や改修、艦娘の建造などができるよ。あとは余剰装備の保管もここで行われてるよ。」
「なるほど。それはどうやってやるんだ?」
白露「そうだね...詳しいことは明石さんに聞いた方がいいかも。」
「明石さん?」
白露「ここの管理をしてる工作艦艦娘さんだよ!多分この時間は中にいると思うからとりあえず入ってみよ!」
そういって白露は入口の方に歩いて行ったので、自分も慌ててついて行った
中はかなり散らかっていて、そこかしこに謎の物体が置いてある
白露「ちょっと前に整理してたはずなんだけど...また散らかっちゃってる...」
やはり鎮守府となると物が多くて整理が大変なのだろうかそう思って白露の横をついて行っていると、突然横の棚が倒れてきた
「危ない!」
とっさに白露を庇う
...
なんとか自分も白露も無事のようだ
しかし何故か白露は赤面してるし、自分の手には柔らかい感触がある
白露「提督...」
「ん?なんだ?」
白露「その...手...」
「手?」
と視線を自分の手にやってみると、左手は白露の顔のちょうど真横、そして右手は...白露の胸を鷲掴みにしていた
「あっごめん!すぐにどかすから!」
そうは言ったものの、上にのしかかってる棚が意外と重く、動くこともままならない
と、その時
???「大丈夫ですかー?」
と声が聞こえてきた
???「なるほどこの棚の下敷きになってるみたいですね。今動かしますから少し待っててください」
少しして棚はどかされ、そして一人の女性が目に入った
???「あなたが新しく来た提督ですね。私は工作艦艦娘の明石です。よろしくおねがいし...」
とここでセリフを切った彼女が見つめていたのは自分の手だった。そういえばさっきの体勢のままだったな...てことは...
慌てて気づき立ち上がり、白露もそれに続いた
明石「前の提督といい...提督ってお盛んな人が多いですねえ...」
「いや違っ...前の提督?」
明石「そうですね...前の提督もよくセクハラまがいのラッキースケベ繰り返してましたよwそのたびに摩耶さんに見つかっては機銃で撃たれてたなあ...」
と明石は懐かしむような顔をしている。なんか色々おかしい気もするがあえて突っ込まず、話を進めることにした。
「それで、君がここの管理を?」
明石「あっはいそうです。私の本職は装備の改修なのですが...いかんせん人手が足りなくて」
「なるほど...そうだ、装備開発や艦娘の建造、装備改修について教えてくれないか?」
明石「お安い御用です!じゃあまずは装備開発からですね。こちらに来てください」
と、奥の方に案内された
明石「ここですね」
そういって指さしたところにはタッチパネルと、なにやら巨大な機械が置いてあった
「これで装備を作るのか?使い方は?」
明石「簡単です。まずは補佐してもらう娘を決めることからです。今日はここにいる白露ちゃんに頼みましょうか。次に各資材の配分を決めます。これは比率をここに打ち込めばOKです。資材はそれぞれ、燃料、弾薬、鉄鋼、ボーキサイトですが...今回はどうします?」
「そうだな...じゃあ3:5:2:1で」
明石「了解しました。では後はこのボタンを白露ちゃんと一緒に押せば準備完了、少し待てば完成品が出てくるといった感じです」
「じゃあ白露、一緒に押すぞー」
と、呼びかけると白露は慌てて我に返った様子で
白露「はーい」
と答えた
少し不振に思いながらも、そこまで追及することじゃないかと思い、特に何も言わないことにした
「「せーの」」
ボタンが押され、機械が動き始めた
そして3分後...
明石「できたみたいですね!見てみましょうか...ってえ?」
「どうした?何かトラブルか?...なんだちゃんとできてるじゃないか」
明石「それがですね、これは開発が不可能とされている特二式内火艇で、本来ならばこれが開発されるのはあり得ないんですよ...」
「そうなのか...」
明石「とりあえず原因についてはあとで調べるとして、残りの説明もやっちゃいますか」
「おお頼む」
明石「艦娘の建造は、大本営の方で行われるため、基本的にはここで建造することはありません。ただ例外もなくはないですが、今のところは無視していただいて大丈夫です」
「わかった。あとは?」
明石「装備の改修ですね。それぞれの装備には固有の改修担当の娘がいます。その娘と該当装備があれば、装備を改修して、戦力の増強が見込めます。ただし、先ほど説明した装備開発には開発資材が、装備改修には改修資材が必要です。どちらも数に限りがあるので、十分考えて使ってください」
「了解した。」
大体把握できたが何か聞き忘れてる気が...そうだ
「艤装の装着はどうやってやるんだ?陸地でもできるのか?」
明石「できますよ。ちょっとやって見せましょうか?」
「そうなのか!じゃあすまんが頼む」
明石「了解しました」
そういうと明石はおもむろに腕に何かを取り付けた。どうやら腕時計のようだがそれにしてはボタンが多い。
そして
「着装!」
と叫び腕時計の上蓋のようなものを開けてボタンを押した
すると明石の体が光に包まれ、次の瞬間、どこからともなく表れた艤装が装着された。そして
「艦娘の命は海の未来!燃えるレスキュー魂!工作艦明石!」
と名乗りを上げた
明石「とまあこんな感じです」
「なるほど...それはみんな同じなのか?」
明石「いえ、一人一人違います。時々姉妹艦同士で似ている場合もありますが。ちょっと白露ちゃんもやって見せてくれる?」
白露「はーい!」
と、白露は両手を斜め下に開いた。するとベルトのようなものが白露の腰に装着された
そして一度両手をベルトの前にやり、その後手を前でスライドさせ、
「装着!」
といい、手をベルトの左に持ってくると、白露の体はまばゆい光に包まれ、次の瞬間には艤装が装着されていた。そして、
「白露型一番艦!白露!」
と名乗りを上げた
明石「まあこんな感じです。艤装解除は、装着者の意思で行われます。」
「ありがとう。よくわかったよ。では他にも見るところがあるので、ここで失礼する。」
明石「了解です!また何かあったらいつでも声をかけてください!それでは!」
こうして工廠施設の見学は終わった
「さてと...次は...『それが終わったら一度着任の挨拶をしろ。多分みんなが新しい提督の顔を見たがってるぞ。』か...白露、鎮守府のみんなに集合をかける方法は?」
白露「それだったら館内放送かな。執務室などからかけることができるはずだよ。みんなを集めるなら、食堂が一番だと思う」
「よしわかった。じゃあとりあえず執務室に戻って放送をかけるか」
そうして放送をかけ、鎮守府にいる艦娘は全員食堂に集められた
読んでいただきありがとうございました
白露はクウガデスネ!?
そのとおりです!
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