ブラック鎮守府の復興と艦娘達
新米提督がブラック鎮守府に着任しました。最初に訪れた艦娘は…
お久しぶりです!!ねむです!
「カクヨム」様にて修行をして帰ってきました!
~横須賀鎮守府~
提督「あれ~?執務室はこっちだと思ったけど…」
提督「おかしいな…どこかで道を間違えたかな?」
提督「すみません、執務室はどちらですか?」
??「…っ」指差し
提督「…?ありがとう」
提督(さっきの子…顔が引きつってたけど…)
提督「あった、執務室だ」
~執務室~
提督「さすが、大規模な鎮守府なだけあって内装が豪華だね」
提督「荷物を置いて…次は挨拶かな」
~集会所~
提督「こんにちは」
武蔵「敬礼!」
提督「ああ、楽にしていいよ」
提督「えっと…今日からこの鎮守府の指揮を執る提督です」
提督「まだまだ新米ですがこの鎮守府の指揮をとれることをうれしく思っています」
武蔵「こちらも、提督の指揮に期待する」
提督(みんな顔がこわばってる…緊張しているのかな?)
武蔵「気を付け!敬礼!」
~執務室~
提督「まずは、友達作りだね!…なんか学校時代を思い出すね」
提督「食堂に行けば誰かいるはず…」
コンコン
提督「?…どうぞ」
初月「失礼する」
提督「…ナイフなんか持って僕に何の用?」
初月「お前にいくつかの質問をする」
提督「回答次第で殺すってことであってる?」
初月「頭がよくて助かる」
初月「一つ目だ。お前はこの鎮守府についてどれくらい知っている?」
提督「このあたりの海域の防衛を担う大規模な鎮守府というぐらいかな」
初月「二つ目、お前はなぜここに派遣された?」
提督「試験の時の成績や人間態度を買われたと思う」
初月「三つ目、それを証明できる証拠は?」
提督「派遣証明書の備考欄に書いてあると思うよ」
初月「確かに書いてあるな…では最後だ」
提督(ナイフを握る手に力が入ってる…本当に殺す気か?)
初月「お前は…僕たちを大切にしてくれるか?」
初月の目から涙が一つ、零れ落ちた。
提督「もちろん、大切にするが…どうして泣いているんだ?」
その瞬間、初月の手からナイフが落ちた。
初月「よかった…本当によかった…ぐすっ」
提督「…」
提督は無言で、優しく初月を抱きかかえた。
初月「…ぐすっ…すまない」
提督「…聞いてもいいかな?」
初月「…どうして僕がこんなことをしたのか、だろう?」
提督「大体検討はついてるけどね」
初月「ここは表向きにはお前の言ったとおりだ」
提督「裏向きには?」
初月「ここの提督はその高い権力を利用し、艦娘を奴隷のように扱うようになったのだ」
初月「僕も…ある日、執務室に呼ばれて来てみればいきなりベットに押し倒されて……」
初月の頭を撫でながら言う。
提督「よしよし…辛かったな」
初月「…お前は優しい奴だな」
初月が優しい声で言った。その言葉に少し驚いてしまった。
提督「普通の人間ならこれくらいは常識だよ」
初月「それでも…お前は優しい奴だ」
提督「…そうか」
初月「…もう大丈夫だ。ありがとう」
提督「…これからよろしくね、初月」
初月「こちらこそ、よろしく」
~翌日~
コンコン
初月「失礼する」
提督「おはよう、初月」
初月「ああ、おはよう。朝食を作ってきたぞ」
提督「一緒に食べる?」
すると初月は驚いたような顔をした。
初月「いいのか?」
提督「学校時代はいつもだったけど」
初月「そうなのか…ではいただこう」
初月の作ったご飯に箸を運ばせる
提督「初月のごはんはおいしいな」
初月「そ、そうか?それはありがたいな」
提督「今度お礼に僕が作ってあげよう」
初月「いいのか?!」
なぜかその言葉に初月が強く反応した
提督「あ、ああ」
初月の好きなことは食事なのか?と考えていると初月が口を開いた。
初月「提督、今日お前に会いたい人が一人いる」
提督「?…僕に?誰なの?」
初月「瑞鶴だ」
提督「初月と友達なの?」
初月「あの沈む前の海戦でも一緒だったぞ」
提督「そうなのか…」
提督「なら仕事が終わり次第三人で話そう」
初月「良ければ仕事を手伝うぞ?」
提督「お願いするよ」
~数時間後~
提督「終わった~」
初月「もう少しで昼頃だな…どうする?」
提督「昼は僕が作ろう」
初月「そういえば、瑞鶴が翔鶴も連れてきていいかと言っていたぞ」
提督「なら、四人分作るか!」
初月「よろしく頼もう。僕は瑞鶴たちを呼んでくるよ」
~数分後~
コンコン
初月「失礼する。呼んできたぞ」
瑞鶴「し、失礼します」
翔鶴「こ、こんにちは」
提督「緊張しなくてもいいよ、何もしないから」
初月「この提督は優しい提督だ。私が保証しよう」
瑞鶴「そ、そうだよね」
翔鶴「すみません」
提督「はい、おまたせ。普通の肉じゃがだけどおいしいから許してね」
肉じゃがの入った皿を机の中央に置く。すると空母の二人が皿に寄ってきた。
翔鶴「すごい…」
瑞鶴「…おいしそう」
そのコメントに安心しつつご飯をよそう準備をする。
提督「ごはんはどのくらいがいい?」
初月「全員普通でいいと思うぞ」
提督「了解、はいどうぞ」
瑞鶴「ありがとうございます」
提督「いただきます」
自分でも気になっている肉じゃがに箸を運ばせる。ジャガイモにも火が通っており、
我ながら上出来である。よくやった僕。
初月「これはうまいな!!」
瑞鶴「おいしい…本当においしい…」
翔鶴「久しぶり…おいしいです」
提督「久しぶりなのか?」
初月「…実は瑞鶴たちはろくな食事をとれてなかったのだ」
瑞鶴「私たち空母は燃料やボーキサイトを多く消費してしまうため、
ご飯はほとんど与えられませんでした」
なるほど、そのことを知っていて初月はご飯に呼ばせたのか。
意外と初月も僕の見えないところで頑張っているのか…
と感心しつつ残りのごはんを食べきる。
提督「そうだったのか…大変だったな」
提督「僕もこれから言ってくれれば作るから、安心してね」
瑞鶴「本当ですか?!」
翔鶴「ありがとうございます!」
提督「それと…瑞鶴か翔鶴の知り合いで海外艦とここをよく知っている人はいるかな?」
翔鶴「ここのことでしたら赤城さんか加賀さんがよく知っていると思います」
瑞鶴「海外の子ならプリンツさんとよく話していましたよ」
提督「そっか…ありがとう」
翔鶴「では、私たちはこれで失礼します」
提督「最後に、翔鶴と瑞鶴」
翔鶴「はい?」
提督「普段は柔らかく接してもらっていいよ」
瑞鶴「わかりま…わかった!提督さん、これからよろしくね!」
翔鶴「よろしくお願いします」
提督「うん!よろしくね!」
翔鶴「失礼しました」
提督「…いい子たちだな~」
とりあえずここの鎮守府の子は普通に接すれば仲良くしてくれそうだ。
と、隣にいる初月を見ながら思う。
すると、最初の時を思い出したのか急に頭を撫でたくなった。
提督「初月…頭撫でていい?」
初月「いいぞ」
初月の頭に手をのせて撫で始める。
初月の髪は撫で心地がよく気持ちがいい。
初月「お前と出会ってまだ二日だが…なんだろうなこの気持ちは」
初月「…どうやら僕はお前のことが好きになってしまったようだ」
突然の告白に心臓の鼓動が大きくなる。
まさか、こんなことを言われるとは想像がつかなくて
返す言葉が思いつかなかった。
初月「面食らった表情をしているな。…それもそうか」
初月「お前が来るまでは話した通り僕たちには闇しかなかった。
しかし、お前が来てくれたおかげで僕たちに光が差し込み始めたのだ」
提督「僕はここのみんなをまだよく知らない。けど、みんなが大好きだ。
もちろん、初月もね」
初月「それはよかった」
初月「…ただ、こうして撫でられていると眠くなってきたな…」
提督「自分の部屋に戻る?」
と、問いかけても返事がない。
横を見るともうすでに初月は寝ていた。
提督「…寝るの速っ」
初月をベットまで運んで暑くないようにエアコンをかけてから
寝室を出る。僕は…机で寝るかと思いつつ寝る支度をする。
扇風機のスイッチをオンにし、机に伏せる。
たまにはこういうところで寝るのも悪くない、と思いつつ
夢の世界へ入っていった。
続きます~
ばんちゃです♪
ブラック鎮守府モノ来ましたね♪大好物です(笑)
続きを楽しみにしてますね~\(^o^)/
もうちょっと…もうちょっとブラックについて詳細があれば…