元帥「もしも辞めた提督が新人提督に変装して帰ってきたら」
辞めたはずの提督が数年ぶりに鎮守府へ帰ってきたようです。
お久しぶりの方は超お久しぶり、初めましての人は超初めましてですね。
今回は他の人の作品に引かれて書いてみました。
久しぶりだけどお許しください。
とうとう2000pV突破です。皆さんのおかげです!ありがとうございます!
~某日、大本営司令部~
提督「ひっっさしぶりだなここ」
元帥「…そうだろう、懐かしいか?」
提督「…まあな」
提督「…で、なんで辞めたはずの俺がここに呼ばれたんだ? ピンチだから戻って来てくれとか言っても戻らないからな」
元帥「...いや、そうではない。まぁそこに座れ、茶を入れる」
元帥「熱いぞ、気をつけろ」
提督「ガキじゃないからそのくらい分かってる」
元帥「...本題に入ろう。これを見てくれ」ドサッ
提督「...多いな、手紙?」
元帥「実はなお前がいなくなった後に、艦娘達も快適に過ごせるようにと意見箱を各鎮守府に設置した」
提督「...まさか」
元帥「全てお前のいた鎮守府から来たものだ」
提督「...俺ってそんなに生活態度悪かったか?」
元帥「ちがう、ちゃんと中身を見てみろ」
鎮守府生活快適課へ
自分勝手なお願いではあるが、この鎮守府のみんなが思っていることを書かせてもらう。
前の提督に会いたい。しっかりとお別れを言いたい。みんなの話もしたい。
...ただ、本人が拒否しているのであれば無理にとは言えない。
もし、提督が読んでいるならぜひ会いに来てほしい。
初月
提督「...」
元帥「お前の艦娘達は全員いい子だ。仕事もすべて終わらせて自主練を重ねて、いつお前が戻ってきても笑われないように
必死に頑張っている」
提督「...オイオイ、あいつら馬鹿まじめすぎるだろ...」
提督「…だから…お前らはよ…グスッ」
元帥(ええ話だ…)
元帥「そこでだ。お前に提案がある」
提督「?」
元帥「お前のいた鎮守府に明後日研修提督が一か月、研修に来るそうだ」
提督「…まさか!」
元帥「お前に行ってもらう」
~翌々日、鎮守府~
提督(ちゃんと変装して行くのか...)
初月「お前が、研修提督だな?」
提督「っ!...はい!本日からよろしくお願いします!」
初月「そんな緊張しなくても良いぞ?」
提督(するでしょ!数年ぶりに再会すればそうなるでしょ!)
初月「…ここがお前の部屋だ。何か問題があれば周りの人に聞くといい」
提督「はい、ありがとうございます!」
提督(ふぅ...行ったか…)
提督「…なんか懐かしいな…当たり前か」
提督「…あいつらになんて言えばいいか...」
提督「…今は研修提督だ。ゆっくり考えていこう」
~昼、食堂~
ワイワイ ガヤガヤ
提督(腹が減ったから来てみたけどここも変わってないな)
提督(…? これはなんだ?鎮守府改革事項?)
??「貴方が研修の提督さん?」
提督「はい、今日からお世話になります!」
??「ふふっ面白い提督さんが来たね」
瑞鶴「私は翔鶴型航空母艦二番艦の瑞鶴よ。明日からあなたの担当をするわ。よろしくね!」
提督「はい!よろしくお願いします!」
提督(初月もそうだったが瑞鶴も変わってないな…今も加賀と喧嘩しあってるのか?)
瑞鶴「提督さんは何食べるの?」
提督(久しぶりに鳳翔さんの醤油ラーメンが食べたいが…バレるからな…)
提督「何かオススメはありますか?」
瑞鶴「う~ん、塩サバ定食はどうかな?」
提督「それにしてみます」
鳳翔「お待たせしました。塩サバ定食です」
提督「ありがとうございます」
提督(さてさてお味は……ん?前より少し薄いな?)
瑞鶴「…?提督さん、どうかしたの?」
提督「いや、何でもないです…」
~午後、鎮守府館内~
提督「なるほど…俺がいない間に結構変わったところもあるな…」
??「すまない、少しいいか?」
提督「はい、何でしょうか?」
??「このあたりで加賀を見かけなかったか?」
提督「…見かけませんでした。弓道場にいるかもしれません」
??「分かった、ありがとう」
提督「あの、よければ弓道場までご一緒してもよろしいですか?」
アークロイヤル「いいぞ。私の名はアークロイヤルだ。よろしく」
提督「よろしくお願いします」
提督(アークロイヤル…聞いたことないな)
~弓道場~
瑞鶴「あっ!アークロイヤルさん!こんにちは!それと新しい提督さんも!」
アークロイヤル「ああ、瑞鶴!今日も熱心だな」
瑞鶴「うん!いつか私も一航戦の先輩に追いつけるように努力してるの!」
加賀「…そうね、最近あなたも腕が上がってきているわ。自信をもって自分の腕を誇りなさい」
提督(ん…?聞き間違えかな?加賀が瑞鶴をほめたような気がする)
瑞鶴「ありがとうございます!もっと先輩方に近づけるようにこれからも頑張ります!」
提督(んんん…?)
加賀「さて、少し疲れたので休憩しましょうか、瑞鶴」
提督(あれ?見間違えかな?瑞鶴と加賀が仲良しに見えるのだが…)
加賀「今日は私の奢りよ」
瑞鶴「やったー!加賀先輩、大好きです!」
提督 ( ゚д゚)ポカーン
提督「嘘だ…嘘だ…これ瑞加賀じゃない…きっと偽物だ…」
提督「驚いた…数年たっただけでこんなに変わるとは…」
??「貴方が新人さんですね?このようなところでどうかされましたか?」
提督(おっと!この人は…)
大和「あっ!申し遅れました、大和型戦艦一番艦 大和です。よろしくお願いします」
提督(登場速いな?!もう少し遅くてもいいだろ…)
提督「…よろしくお願いします」
大和「…」
提督「あ、あの…」
大和「すみません、少し考え事をしておりました」
提督(まさか…ばれたか? …いや、まさかな)
大和「そういえば、なぜ貴方は弓道場にいるのですか?」
提督(よかった…多分ばれてはいないようだな…)
提督「え~と…空母の皆さんの見学に来ていました」
大和「そうなんですか!良ければ明日戦艦の皆さんで演習を行う予定なので新提督もぜひ見学に来てください!」
提督「そうなんですか!わかりました!予定が合えば見学したいです!」
大和「明日の午後から演習場で行います」
提督「大和さんの活躍、期待してます!」
提督(明日か…皆どれほど強くなったのか見させてもらうぞ)
~自室~
提督「ふぅ…疲れたな」
提督「...まさか加賀と瑞鶴が...まだ信じられん...」
提督(でも、みんな俺が去った後でも仲良くやっているみたいだな...)
提督「...」
提督「…天井裏にいるのがバレバレだ」
??「…ばれてしまったのでは仕方ありません」ヒョイッ
提督「…質問があるなら短く話せ」
青葉「初めまして。青葉です。単刀直入にお伺いしましょう」
青葉「貴方、誰ですか」
提督(ほう...ばれていないとは...観察眼が劣ったんじゃないのか?)
提督「...そう思った理由は?」
青葉「先ほど、弓道場のところで大和さんと出会いましたね?」
提督「そうだな」
青葉「普通の新人提督であれば大和、と言う言葉を聞いた瞬間に驚くはずです」
提督「...なのに俺は驚かなかった」
青葉「そういうことです」
提督「ははっ...参ったな...どう説明すべきか」
青葉「もし、私の大切な仲間たちに手を出すようでしたら...」
提督「安心しろ。少なくとも俺はそういう目的で来たわけではない」
青葉「では、どういった目的で?」
提督「それは秘密だ。大本営との約束だからな」
青葉「大本営...」
提督「その言えない代わりっていうのもあるが...ほら」
青葉「...お金?口止め料ですか?」
提督「それもあるが、一回間宮さんでアイスでも食べて頭の中整理しろって意味でも渡した」
青葉「なるほど...今回は有難くいただいておきます」
提督「今回は、か......もう二度と来なくてもいいのだが」
青葉「いえ、貴方の正体がわかるまでずっとつけさせてもらいます」
提督「困ったな...それじゃあ心配で夜しか寝れないじゃないか...」
青葉「結局寝てますよね...あと昼は寝ないでください」
提督「チッ...わかったよ」
提督「腹減ったし食堂にでも行くか!」
~食堂~
提督「ここはあえてAではなくB定食に賭ける」
提督「すいませ~ん、B定食ください」
鳳翔「かしこまりました」
??「あっ!新しい提督さんっぽい!」
提督「おっ! この声は...」
夕立「初めまして!私、夕立っぽい!」
提督(っぽいなのか...)
提督「初めまして。夕立さんも夜ご飯食べに来たの?」
夕立「当たりっぽい!」
夕立「提督さんは何を頼んだの?」
提督「B定食だよ」
夕立「夕立もそれにするっぽい!」
夕立「鳳翔さ~ん!B定食一つ!」
鳳翔「かしこまりました」
提督(この際だから夕立にあの張り紙について詳しく聞くか...)
提督「あの、夕立さん」
夕立「何っぽい?」
提督「あの張り紙はなんですか?」
夕立「あれはみんなが健康に過ごせるように長門さんや大淀さんたちが話し合って決めたっぽい」
提督(これも元帥が言っていたやつか...)
夕立「ん~」
提督「どうかしましたか?」
夕立「なぜかこのやり取りが懐かしい感じがするっぽい」
提督(確かに...前もこんな感じで夕立が隣にいたな...)
提督(...ん?待って。今さらっとばれそうになってる?)
鳳翔「お待たせしました。B定食二つです」
提督「多分気のせいですよ。食べましょうか!」
夕立「そうっぽい!いただきま~す!」
提督「これ美味しいですね!」
夕立「箸が止まらないっぽい!」
~数分後~
提督「ふぅ...食べましたね」
夕立「おなか一杯っぽい...」
??「もう、夕立はここにいたのか。駄目じゃないか提督の邪魔をしては」
提督(夕立が来た時から察しはついていた...)
時雨「ごめんね、提督。僕は時雨。夕立の友達だよ」
提督「むしろ早く駆逐艦の子と仲良くなれてうれしいですよ」
時雨「へぇ...」ジー
提督「...な、なんですか」
時雨「提督ってさ...まさかそういう趣味があるの?」
提督「な、無いですよ!」
時雨「冗談だよ。これからよろしくね!提督」
提督「はい、よろしくお願いします...」
提督(一瞬ばれたかと思った...時雨は意外と勘がいいからな)
提督(あと、別に駆逐艦の子が大好きとかじゃないからね!...多分)
時雨「あっ!そうだ!提督、明後日の午前から駆逐艦隊で演習をすることになったから、よろしくね」
提督「そうなんですか!楽しみですね」
時雨「これが編成リストだよ」
提督「ありがとうございます」
時雨「提督」
提督「?」
時雨「提督の指揮...期待してるよ」
提督(やっぱり感づかれてるじゃねぇか!)
提督(これってもう正体を現すべきなのか?)
提督「...あいつに相談するか」
~自室~
提督「やはりいたか...」
青葉「はい、お待ちしてましたよ」
青葉「正体を話す気になりましたか?」
提督「そうだな。そろそろ味方を作っておかないと厳しいころだからな」
青葉「何が厳しいのかはよくわかりませんが、正体を明かすというのは確定ですね?」
提督「ああ、そうだ」
提督「ただし絶対に口外しないという条件付きだな」
青葉「...約束しましょう」
提督「...これを言えばわかるだろうか」
提督「青葉新聞 第1208刊『スクープ?!提督の秘密』」
青葉「!...まさか!」
提督「懐かしかったな...ただ単に駆逐艦の子と遊んでいただけなのに青葉に勘違いされて...挙句の果てに新聞にまで載せられて...
おかげで初月や瑞鶴に数日間話を聞いてもらえなかったな...」
青葉「提督!!」
青葉「もう...私たちをどれだけ待たせたんですか...」
青葉「もう...一生会えないかと...思いましたよ」
提督「...すまんな」
青葉「でも...信じてました。いつか提督が戻って来てくれる..って」
提督「...俺も安心した。みんな俺のことなんか忘れているんじゃないかと思って心配したからな」
青葉「そんなことないです...」
青葉「でも懐かしいですね...お説教以外でしっかり話せたのは...」
提督「確かに…新聞事件の時も執務室で説教したな...」
~青葉新聞事件、執務室~
青葉「天井裏から失礼します!提督、何か御用でしょうか?」
提督「すげぇな。ノックもしないで扉を開けずに執務室に入ってきたのはお前が二番目だ」
青葉「...一番目じゃないんですか?」
提督「クモが一番最初に出てきたぞ」
青葉「......まさかとは思いますが、この部屋の中で頭の中に青葉=クモという発想が思い浮かんだ人、挙手」
提督 (・∀・)/ ハーイ
青葉「...そしてクモ=気持ち悪い、なので青葉=気持ち悪いと思った人、挙手」
提督 (・∀・)/ ハーイ
卯月 (・∀・)/ ハーイ
青葉「結論、青葉はキモいと思った人、挙手」
提督 (・∀・)/ ハーイ
卯月 (・∀・)/ ハーイ
プリンツ (・∀・)/ ハーイ
青葉「...まずは提督、ぶっ殺しますよ?」
提督「それ、本来は俺が言う言葉だったんだよなぁ...」
青葉「次に卯月さん、なぜ貴方も参加したんですか」
卯月「面白かったから。反省はしている、だが後悔はしていない」キリッ
青葉「あとで卯月さんは窓から放り投げるとして...」
青葉「プリンツさん!何であなたまで参加しているんですか!」
プリンツ「え?これってジャパニーズ・フリってやつでしょ?」
青葉「違います!!」
~~~~~
提督「...懐かしかったな」
青葉「あの時は本気で怒ってましたけど今となってはいい思い出です」
提督「そうだな」
青葉「では、私はもう行きます」
提督「...このことはまだ秘密にしておいてほしい」
青葉「当たり前です!では」
提督「また明日」
追記
22,23さん!次回の更新でリクエストに応えれると思うので
それまで待ってくださると有難いです!
まだまだ続きます。何か出してほしいキャラがいるならコメントで教えてください。
おもしろそうやん
ありがとうございます!励みになります!
いいシチュやぁ…(恍惚)
コメントありがとうございます!頑張って作りました!
めちゃめちゃ面白そうです!更新頑張ってください!いつまでも待つぜ!
おもしろいやん
めっちゃ気になる
コメントありがとうございます!書いてる自分も面白い展開になりそうな予感がするので乞うご期待です!
(^q^)イイレス、ツヅキガタノシミレス
ありがとうございます!滅茶苦茶励みになります!
(人''▽`)ありがとう☆
続きがみたいですね。
少し砕けた感じでギャグも入れる予定ですかね?
投稿お疲れ様です!
正体がバレてもバレなくても面白そうですね!
続き楽しみにしてます!
10さん
はい!この後空母、戦艦、駆逐…と全艦種回っていくのでそこで入れていきます!
11さん
ありがとうございます!めちゃめちゃ励みになります!
投稿お疲れ様です!
ここは野生のカンが働きそうな「夕立」と「多摩」でどうでしょう?
なるほど...ありがとうございます!
うぽつです。うーんすこ。(語彙)
tatsuruさん、コメントありがとうございます!
やはりうぽつコメントは励みになりますなぁ...
ええ、実にええ感じやな!
昌一さん、コメントありがとうございます!
そういっていただけると有難いです!
めっちゃいい
続きがキニなるんじゃ~
この提督が辞めた理由が気になる、艦娘達との仲はとても良好だったみたいだし戦果も上々だったぽいしその手の優秀な提督が辞めるパターンとして、
二次創作でよくあるのが提督が民間出身で妖精さんが見えるってだけで無理矢理提督にさせられて、
その後に何らかの研究や方法で妖精さんとコンタクト取れる人間が増えるようなり軍部のロクデナシ高官共が自分らの権益拡大その他で先任の民間出身提督達を排斥したetcとか
大井さんをお願いします!北上さんにベッタリなレズごっこして他人に嫌な態度をする人ではなく、猫かぶりも含めた綺麗な礼儀正しさもあって、雷巡の素晴らしさや北上さんと共に戦える事を誇りに思う真っ直ぐで純粋な大井さんをお願いします!(二度目)少しの追加になりますが、北上さんと常に一緒にいたのも、提督に恋していたけど異性として見ると初恋フィルターで素敵に見え、恥ずかしくなってついつい友達に隠れてしまう…みたいな理由だったというのもお願い出来たら幸いです。
ネタばらしになったら、皆どんな反応するのか楽しみです!更新頑張ってください!
瑞鶴求ム…………
22,23さん了解しました!
21さん、提督の辞めた原因は最後に明らかになります!!
お楽しみに!
これは神の予感
控えめにいって
最高!!!!!!!!
とてもおもしろいです!!!
タシュケントと満潮をお願いします……!
最高や…………
続きまってます!
続きマッテマス
続き待ってます更新はえーとありがてぇ
続き待ってます。
ここのサイト、この作品に限らず今までしっかりと完結できたのってあるのかな