隻眼提督と艦娘達 4話
「隻眼提督と艦娘達 3話」の続編です。
細かすぎる文章なので読みにくいですがご了承下さい。
たくさんの評価+応援+オススメ+コメントお待ちしています!
出てほしい艦娘が居ましたらコメント下さい。
(できれば、どんな出会いがいいか等のシチュエーションもお願いします。)
※ただし、いつ出てくるか不明なのでご了承下さい。
都合により、順番変わる可能性もあります。
(文月、皐月、長月、水無月、如月、卯月、菊月、三日月、雪風、金剛型、速吸、ポーラ、オクチャ(ガングート)、が決定してます)
たくさんのリクエストありがとうございます!
優しい目で見守って下さい!
評価、応援、オススメ、優しいコメントよろしくお願いします!
(所属艦娘:吹雪 叢雲 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 長月 菊月 三日月 望月 朝潮 霞 綾波 敷波 白露型 野分 嵐 萩風 舞風 神風 朝風 旗風 曙 秋月型 島風 天龍型 夕張 大淀 川内型 アトランタ 香取 鹿島 多摩 木曽 長良型 明石 古鷹型 青葉型 高雄型 鳳翔 隼鷹 瑞鳳 赤城 加賀 蒼龍 飛龍 翔鶴 瑞鶴 大鳳 長門型 大和型 金剛型 伊勢型 アイオワ ガングート(オクチャ) ポーラ 速吸 大東)
-某所-
獅子丸「こんな作戦成功するのか」
参謀長「簡単だろう 君達には、敵を引き付けてもらいたい」
獅子丸「俺達の残存戦力を見て言っているのか!」バン!
参謀長「引き付けるくらい簡単だろう 頃合いを見て引けば良いだろう」
獅子丸「くっ…」
参謀長「作戦は以上だ 準備してくれ」スタスタ
獅子丸「…」
バン!
獅子丸「くそったれが!」
---------
提督「…」ムクッ
提督「…嫌な夢だ」
提督(気のせいか 近づいている)
提督「…まぁいいか」ギシッ
提督「…」サッサッ←ベッドメイキング
提督「…」サッサッ←着替え
提督「…行くか」
ガチャ バタン
-山中-
提督「…」←座禅中
提督「…」パチッ
スッ
ブォォーン ヒラヒラ
シャキーン
スパッ スパッ…
提督「…」パチッ←納刀
提督「…今日は綺麗に斬れたな」
スタスタ
-鎮守府内-
大鳳「はぁ…はぁ…」タッタッタッ
吹雪「はぁ…はぁ…はぁ…」タッタッタッ
大鳳「よし これで良いでしょう」ハァハァ
吹雪「はい ありがとうございます!」
大鳳「いえいえ 誰かと走るの久しぶりなので新鮮でしたよ」ニコッ
吹雪「そう言ってもらえると嬉しいです」ニコッ
大鳳「シャワー浴びに行きましょう 一緒にどうですか?」
吹雪「はい! お願いします!」
スタスタ
-一時間後-
吹雪「すいません お食事まで一緒になんて」
大鳳「いえいえ、私は気にしてませんよ」ニコッ
吹雪「よかった」エヘヘッ
モグモグ
間宮「あ、吹雪ちゃん」スタスタ
吹雪「はい?」
間宮「今日空いてるかしら?」
吹雪「え? えぇ」
間宮「あの… 申し訳ないんだけど、おつかい頼んで良いかしら?」
吹雪「おつかいですか? いいですよ」ニコッ
間宮「ありがとう♪ 助かるわ」
吹雪「あ、大鳳さんも…」
大鳳「ごめんなさい 今日は訓練するから…」
吹雪「そうですか…」
間宮「お願いね」
吹雪「はい」
------
吹雪「お財布よし メモ良し 大丈夫だよね?」
?「吹雪ちゃん」
吹雪「あ、中沢さん 島本さん」
中沢中尉「お出掛けかい?」
吹雪「はい 間宮さんのおつかいです」
島本中尉「そっか それじゃあ、ソラの世話頼んで良い?」
中沢中尉「レオも連れてくれないか?」
吹雪「あ、いいですよ」
中沢中尉「ありがとう じゃあ」
ピュー←指笛
レオ「ワンワン!」タッタッタ
ソラ「カァ」バザバサ
中沢中尉「いいか しっかり吹雪ちゃん守るんだぞ」
島本中尉「お前もだぞ 頼むぞ」
レオ「ワン!」
ソラ「カァ」
吹雪「じゃあ、いってきます♪」
中沢中尉「気を付けていってこい」
吹雪「はい♪」
吹雪「レオ ソラおいで」
レオ「ワン!」
ソラ「カァ」
------
吹雪「~~♪」
班長『各員異常は?』←サラリーマン
狙撃手A『狙撃A 異常なし』←建物屋上
隊員A『1ー1 異常なし』←通行人
隊員B『1ー2 異常なし』←買い物客
隊員C『1ー3 異常なし』←大学生風
隊員D『1ー4 異常なし』←ウォーキング
隊員E『1ー5 異常なし』←観光客
?1「…あれは…吹雪?」
?2「私が…もう1人?」
?3「似てますね。この近くに鎮守府がある証拠ですね」
?4「聞いてみる?」
?5「吹雪が行くと混乱するだろうから取り敢えず私達が行ってみようか」
?1「俺も行く」
隊員D『こちら1ー4 怪しい集団を発見した』
班長『狙撃A 確認しろ』
狙撃手A『了解』
班長『各員警戒』
隊員達「」カチャッ←拳銃に手をだし
狙撃手A『待ってくれ 艦娘が一緒にいる』
班長『各員 待機』
吹雪「あとは…お醤油と…砂糖と…」
?1「ごめん、少しいいかな?」
吹雪「はい?」
?1「君は…吹雪かい?」
吹雪「そうですけど…誰ですか?」
?1「俺の名前は真田幸光、横須賀の提督だよ」身分証
ソラ「カァァァ!」←威嚇
レオ「グルルル」←威嚇
狙撃手A『レオとソラが威嚇しています』
班長『やっぱり敵か?』
狙撃手A『いえ、なにか見せています』
吹雪「ソラ、レオ!…確かに」
?5「提督さん、その言い方はなんか間違えられるよ…。あ…私達、横須賀の艦娘なんだけど…鎮守府に案内してくれない?」
吹雪「瑞鶴さん?瑞鶴さんは鎮守府にいたはず…だけど…」
吹雪(格好が違うよね?こんな格好してたっけ?飛龍さんも私服じゃ無かったはずだし…)
飛龍(横)「ダメかな?」
吹雪「ち…ちょっと連絡してみます」プルル…
狙撃手A『どこかに連絡を取っています』
隊員C『どうしますか?』
班長『様子を見よう 下手に動くと周りに危害が出る』
隊員達『了解』
-湯原鎮守府-
大淀「はい、こちら湯原鎮守府です。あ、吹雪さん?」
大淀「えっ?!横須賀の提督が?!ここに?!」
吹雪『あの…飛龍さんと瑞鶴さんってそちらにいますか?』
大淀「飛龍さんと瑞鶴さん?こちらにいますよ?どうしたんですか?」
提督「どうしたのかね?」
大淀「あ…提督。横須賀の提督がこちらに来ているそうです」
提督「あの男の息子が?何の用だ?…取り敢えず案内しなさい」
大淀「はい…吹雪ちゃん、案内してあげて」
ー商店街ー
吹雪「分かりました…はい、では…」
吹雪「あの…許可が出たので今から…」
?2「司令官…何の話をしてるんですか?」
吹雪「えっ?!わ…私がもう1人?!ど…ドッペルゲンガー?!」←混乱
?2「ち…違います!」
吹雪「えっ?違うんですか?」
吹雪(横)「私はドッペルゲンガーではないです!横須賀の吹雪です!」
吹雪「そ…そうなんですか…わ…分かりました。とにかく鎮守府に案内します…」
吹雪(明らかに私の気迫とちがう…)
班長『各員に告ぐ どうやら、横須賀鎮守府提督の”真田幸光大佐”のご一行らしい 警戒を解け』
隊員A『本当ですか?』
班長『あぁ、鎮守府からの通達だ』
隊員B『なんでこんなところに?』
班長『知らん とにかく、手出しはするな』
隊員達『了解』
ー湯原鎮守府ー
門番「どうぞ、話は聞いています」
飛龍「キャンピングカー?」
瑞鶴「私たちの同じ人って誰よ…」
ガチャ!
幸光「…ここが湯原鎮守府か…」
幸光(…俺らの鎮守府と同じくらい…いや、それ以上か)
飛龍(横)「ここが湯原鎮守府?」
瑞鶴(横)「結構広いね」
赤城(横)「そうですね…」
青葉(横)「写真とってもいいですか?」
吹雪「け…結構乗っているんですね…」
幸光「ん?ああ、30人近く載せてるからな」
瑞鶴「あれが…」
飛龍「横須賀の私達…」
2人(重圧が違う…修羅場を潜ってきた臭いがする…)
幸光「…こちらの提督は?」
大淀「今、いらっしゃいます」
コツコツ…
提督「ようこそいらっしゃった…儂が…」
提督「この鎮守府の指揮を取っている獅子丸謙吾だ」←大将
幸光「…横須賀の真田幸光です」←大佐
獅子丸「…そうか」スタスタ…
バッ!ギン!←刀が交わる音
艦娘(横)「?!」
艦娘「?!」
提督「ほぉ…あの男と似てやるな…。儂も劣ったか…」
幸光「嘘つけ…!」
艦娘(湯)(これより強かったの?!)
幸光「…歳を取ってるのにこの強さかよ…!」
提督「…お主やるな」
神通(横)「提督!」チャキ!
時雨(横)「よくも提督を!」チャキ!
幸光「来るな、囲まれてるぞ」
神通「えっ?!」
カタカタ…
大城大尉「戦闘配置に付け」
カチャカチャ…←AR,SG,SMG,LMG
春雨(横)「な、なんですかこれ?」←胴体に赤い点
叢雲(横)「レーザーポインターね…」
夕張(横)「完全にマークされましたね…」
明石(横)「私かかってませんけど…」←工作艦
伊良湖(横)「私も…」←給糧艦
幸光「…兵士が100人近くいるな」
神風「迂闊に手出しできませんね…」
黒田曹長『こちらホークアイ 一名 刀から手を離さない艦娘がいる』←900m先
大城大尉『神通だな 危険と判断した場合撃て』
黒田曹長『了解』
榎本軍曹(なんでよりによってあの二人がいるんだよ…)←古鷹、青葉の乗組員の子孫
提督「儂も命令はせんよ」
提督「これはどうだ!」ブン!ブン!
幸光「…はあ!」ゴウ!←炎
火の呼吸、壱の技焔玉!
吹雪「ほ…炎?!」
提督「奇妙な刀をつかうのじゃな」
明石「あれ、漫画で見た事あります!無限刃(るろうに剣心)ですよね!」
幸光「違うぞ」
大城大尉「おおっ」
榎本軍曹「あいつ人間かよ…」
明石(横)「少し、説明しますね」
摩耶(横)「スピードワゴン!」
明石(横)「おお!あれは…って違いますからね…」
翔鶴(横)「ノリノリでしたけどね…」
明石(横)「と…とにかく…無限刃と一期一振は根本的に違いますよ。無限刃は人の脂(溝にある人の脂が燃える)ですがあれは刀自体が燃えているんです」
幸光「今、それ説明するのか?!」
吹雪(横)「司令官!前!」
提督「これで終いじゃ!」ブン!
提督「火の呼吸、拾の技…」
幻日虹!←幸光の残像
提督「?!消えた?!」
赤城(横)「幻覚?!」
吹雪「ど…どうやって消えたんですか?!」
吹雪(横)「し…知りませんよ?!」
榎本軍曹(いったいどこに…)
秋月「司令官!上です!」
護衛官達「っ!?」カチャッ
幸光(火の呼吸、捌の技…)
火車!
大和「提督!避けて!」
提督「甘い…」スッ
幸光(刃を後ろに…)
ギン!ズササ…
提督(危なかったな…)
幸光「…やるな」チャキ!
提督(刀を閉まった?)
幸光「…これで仕留める…」←備前長船に手をかけ
提督「… 儂も少し本気を出させてもらおう。愛娘達の前で負けるわけにはいかんからな」シャキーン
大城大尉(二本目を…)
黒田曹長(二刀流か…)
幸光「…時の呼吸…壱の技…」
闇月・宵の宮(やみづき よいのみや)
提督「フッ!」ギン!
幸光「ほぉ…受け止めるか…!ならば…次で仕留め…」
バシュ!バシュ!
ギン!ギン!←矢が刀に当たった
護衛官達「っ!?」
ガシャ…ガチャ!
黒田曹長『おい 撃ってきたぞ!』
榎本軍曹『どうしますか!?』
大城大尉『待て』
赤城(横)「…提督、何かの理由があるかもしれませんが刀を納めてください」
加賀(横)「試合は終了よ」
幸光「…仕方あるまい」パチッ!
提督「…少し熱くなり過ぎたわい」パチッ!
青葉「あの司令官とやり会えるなんて…凄いですね」
幸光「…小さい頃から訓練をしてきたからな」
提督「…軍神の子は軍神か…あいつとそっくりじゃな」
吹雪「あの…司令官?この方って?」
提督「知らなかったのか?横須賀の所属で7年前、鉄底海峡を1週間で殲滅させた男…真田幸光大佐だ」
幸光「説明ありがとうございます。…先程は無礼を…」
提督「いや…楽しませて貰った。あの男の血を引いているな」
幸光「そうですか…」
水本大佐「提督 お怪我は!?」
提督「儂は大丈夫だ 武装を解除し、通常警備に戻ってくれ」
水本大佐「よろしいのですか?」
提督「構わん 彼らを応接室に連れていく」
水本大佐「…了解しました」
水本大佐『各隊 通常警備体制に戻れ』
黒田曹長「ふぅ…」
榎本軍曹『撃たないで済みましたね』
黒田曹長『撃ったら撃ったらで問題になるぞ』
榎本軍曹『そうですか?』
黒田曹長『あの艦娘達が暴れたらえらいことになるぞ』
榎本軍曹『そう言うことですか…』
提督「とにかく上がってくれ。儂らは快く迎えるよ」
艦娘(横)(あんなに戦ってちゃ信用ならないな…)スタスタ…
ー湯原鎮守府、応接室ー
大淀「では、こちらにお座りください」
幸光「…」スッ
大城大尉「ようこそ 湯原鎮守府へ 自分は湯原鎮守府特務第一小隊の大城だ」スッ
幸光「…どうも」ギュ
大城大尉「本当に真田元帥と似ている」
幸光「ご存じで?」
大城大尉「これでも元憲兵でしてね 真田元帥の警護も勤めました」
瑞鳳(横)「元憲兵さん?」
大城大尉「ここには、色んな所から来た奴がいる 海軍はもちろん陸から来た奴や空軍から来た奴 それに、警察から来た奴もいる」
吹雪(横)「そんなに…」
大城大尉「それでは、自分はこれで… ごゆっくり…」
ガチャ バタン
-執務室-
提督「いやー、流石に驚いたな」
水本大佐「提督 あまりご無理はなさらないで下さい」
橘中佐「言いたくありませんけど、もう若くないのですから…」
提督「それは、厳しい指摘だな」ハハハッ
提督「う~ん 儂も彼ぐらい若かったらもっと楽しめたのにの…」
水本大佐(そうなったら、鎮守府無くなるな)
提督「さて、挨拶に行こうかな」スタスタ
提督「執務を頼む」
水本大佐「了解しました」
ガチャ バタン
-応接室-
提督「改めて…ようこそ、湯原鎮守府へ」
春雨(横)「…一応味方でいいんですよね?」
提督「ああ、先程は失礼した。少し試して見たくなったのだ」
時雨(横)「試して?」
提督「こう見えても毎朝稽古を欠かさずやっててな…。あいつ(真田幸家、幸光の父で元帥)の子供と聞いて試したくなったのじゃ」
摩耶(横)「それで傷ついたらどうするんだったよ?」
提督「いや、万が一傷つかないように配慮はしてた。だが剣術を全て受け止めたところを見ると腕は本物の様だな」
大和(横)「…提督、怪我はないんですか?」
幸光「ないな」
提督「ところでなんじゃが…少し、艦娘と手合わせをしてくれんか?」
瑞鳳(横)「手合わせ?」
提督「演習じゃよ。軍神と言われた指揮をまじかで見てみたくなった。愛娘達の訓練にもなるし、鈍った体も解れるだろう」
幸光「…分かりました。いつ開始しますか?」
提督「10分後、演習場はどうだ?」
幸光「すぐ用意します。それと…伊良湖」
伊良湖(横)「はい、なんですか?」
幸光「贈答品を渡しておいてくれ」
伊良湖(横)「はい、分かりました」
-執務室-
提督「ということだ」
武蔵「なるほど 面白そうだな」
長門「いいぞ 私も体を動かしたいと考えていたところだ」
木曾「あぁ、向こうの指揮官の噂は聞いている この目で確かめたい」
アトランタ「いいわ 引き受けましょう」
大鳳「提督のご期待に添えるように頑張ります」
秋月「精一杯頑張ります!」
武蔵「それにしても珍しいな」
提督「なにがだ?」
武蔵「吹雪を出さないことだ いつもなら出すのにな」
提督「あぁ、出そうと思ったが向こうの旗艦がおそらく吹雪でな 同じ吹雪同士戦わせるのがな…」
長門「…なるほどな」
秋月「なんで相手の旗艦がわかるんですか?」
提督「何となくだ だが、彼女の指に指輪がついていた」
アトランタ「あぁ…」
提督「では、皆の健闘を祈る」
-本営-
提督「すまんな 付き合わせてしまって」
幸光「いえ、お気になさらずに」
ブォォーン
幸光「? あれは…」
提督「あぁ、UAV〈無人航空機〉だ 周辺海域の偵察兼この演習をライブ配信するために撮影を行っている」
提督「安心しなさい 高度一万メートル以上を飛んでいる 演習を邪魔する事はない」
幸光「そう…か」
提督「言っておくが、不正なんかしておらんからな」
幸光「わかっています」
『これより、湯原鎮守府と横須賀鎮守府の演習を始めます!』
ー?ー
?「…いたぜ…真田幸光だ」
?2「あれは…獅子丸大将じゃないか?」
?3「ちょうどいい、手土産に2人とも殺そう」
-敷地内-
大城大尉「お、始まったな」
有本中尉「頑張ってくれると良いですね」
元木軍曹「勝ってくれますよ きっと」
有本中尉「それにしても、こんな時にドローンが故障なんてついてない」
※ドローン→二話にて登場
元木軍曹「前不具合が見つかって全部点検中ですからね… 整備班の連中がレッドブル飲みながら血眼でやってましたよ」
有本中尉「こう言うときだけ整備班じゃなくてよかったと思いますよ」
元木軍曹「同感です」
大城大尉「ほら、喋ってねぇで仕事するぞ」
二人「「了解です」」
-提督側-
大鳳「偵察機からの情報によると、相手の陣営は吹雪さんを旗艦として、神通さん、赤城さん、瑞鶴さん、大和さん、金剛さんですね」
武蔵「大和がいるのか 面白いではないか」
長門「相手にとって不足無しだ」
武蔵「では…我々も策の準備に取り掛かろう」
アトランタ「策?何か案でもあるの?」
武蔵「ここの演習場は島を模した置物などが置いてある。故にそれを使って策を立てる。今回使うのは戦国時代、多くの人を屠ってきた島津の戦法…」
木曾「あれをやるのか?!」
武蔵「釣り野伏せで行く!」
大鳳「どういきますか?」
武蔵「まず私が囮になろう アトランタ一緒に来てくれ」
アトランタ「いいけど、なんで私?」
武蔵「少しでも火力が欲しい それに、もし艦載機が来たら、援護してくれ」
アトランタ「わかったわ」
武蔵「長門と大鳳は右に展開してくれ 秋月と木曾は左に展開だ」
武蔵「私が敵を引き連れてきたら、大鳳の艦載機 木曾の雷撃で挟み撃ちにする 敵が混乱したら、私と長門で一気に片付ける」
長門「ほぉ、なるほどな」
木曾「いいぞ 俺は賛成だ」
秋月「あ、あの… 私は?」
武蔵「木曾を守ってくれ それと、偵察機が飛んでこないように見張っていてくれ」
秋月「わかりました」
武蔵「よし みんな行くぞ!」
吹雪(横)「敵艦を発見しました!」
武蔵「見つかったか!私はここだ!」ドーン!
神通(横)「合戦用意…撃て!!」ドーン!
武蔵「ふっ…この程度、蚊に刺されたようなものだ!」微傷 ザザザ…
武蔵(さぁ、ついてこい)
大和(横)「敵が退いていきます!」
金剛(横)「どうするデース?」
瑞鶴(横)「…あれは一昨年レイテで見た釣り野伏せの戦法にそっくり…。罠だと思うわ」
赤城(横)「…単艦でいたのは罠ではないかと…」
吹雪(横)「…1度退いて様子を見ましょう」
秋月「…退いていきました」
長門「…バレたのか?」
大鳳「恐らく…」
武蔵「さすがに突撃してこないか…。軍神の指揮は冴えているな」
木曾「で…どうするんだ?」
アトランタ「作戦は練り直さないとね…」
武蔵「やむを得ない。正面から当たろう 単縦陣を組み正面から当たるぞ」
『演習中止!演習中止!緊急事態発生!』←大淀の声
木曾「な…何が起こった!」
-本営-
提督「両陣営ともよくやっておる」
幸光「…釣り野伏せの戦法ですか…。あいつらは…」
?「…」スタスタ
黒田曹長「ん? 誰だあれ?」
黒田曹長『こちらホークアイ 大尉応答願います』
大城大尉『どうした?』
黒田曹長『今日は、業者などが来ると言う話しはありますか?』
大城大尉『いや 知らないぞ』
黒田曹長『作業着を着た不審な人間三名を確認しました 確認をお願いします』
大城大尉『わかった 向かおう』
大城大尉「行くぞ」
有本中尉「了解」タッタッタ
?「…」スタスタ
大城大尉「おい、ここは一般人が入る場所ではないぞ!立ち去れ!」
?「…」
大城大尉「それ以上近づくなら射殺する!」ガチャ!
?「…」スタスタ
大城大尉「チッ」バンバン!←空に向かって
?「…」ダッ!
大城大尉「不審者だ!狙え!」ガチャ!
元木軍曹「まだ敵対意思が…」
大城大尉「武器持ってこっち来てるなら、威嚇射撃しても無駄だ!」
(※威嚇射撃=一回目は空に数発〈弾が入っていると見せつける〉 二回目は対象の足元に数発〈それ以上近づかせないようにする〉三回目で射殺命令)
?2「…」ダッ!
?3「…」ダッ!
大城大尉「敵は3人だ!撃て!!」ドドドド!!
?2「ガッ?!」バタッ!
黒田曹長「あー、またかよ!」バン!
?3「うぐっ?!」バタッ!
榎本軍曹「これで」パシュ
?「…」カキン
榎本軍曹(外した)
大城大尉「まずい!1人取り逃した!相当な腕のやつだ!」
刺客「真田幸光!命を貰った!」←匕首(短刀)
叢雲(横)「待ちなさい…私が相手よ」
刺客「お前は引っ込んでろ!」
叢雲(横)「…この蜻蛉切の餌食になりたい様ね」キラッ!
刺客「ならば死ね!」スッ!
刺客(間合いに入った!これでこいつは…)
叢雲(横)「…誰が間合いに入ったら大丈夫って考えたのかしら」ブン!
刺客「ガッ?!」ドガッ!←脇腹に槍の持ち手が…
叢雲(横)「槍は突くだけでなく、叩く、払うもできるのよ。覚えておきなさい。あんたの脇腹は完全に壊したわよ」
刺客「グワッ?!」ドガガガガッ!
刺客「グッ…ならば貴様を…」
中沢中尉「よーし… 行け!」パッ
レオ タッタッタ!
ガブッ!
刺客「うぐっ?!イダダダ!!!」←足に噛み付いた
大城大尉「よし!捕らえろ!」カチャリン←匕首弾き
高雄(横)「噛みつきましたけど!?」
愛宕「あの子軍用犬よ~」
摩耶(横)「ペットじゃねぇのか!?」
古鷹「よく間違えられるけどね…」
刺客「この離せ!」ジタバタ
有本中尉「動くな!」カチャリン←手錠付け
刺客「くそっ!」
元木軍曹「動いてみろ 12ゲージで頭吹っ飛ばすぞ」カチャッ
刺客「くっ…」
高雄(横)「…あっさり終わったわね」
幸光「いや…そこに4人いるぞ!」
刺客4「バレたか!ならば突撃するのみだ!」ダッ!
摩耶「こ…こいつら全員動きが早いぞ!」
刺客4と提督の間に障害物はなかった。
刺客4「死に晒せ!!」
時雨(横)「…全集中…水の呼吸、肆の技!」
夕立突!!
刺客4「ガッ?!」←脇腹を刺された
時雨(横)「提督には近づかせない!」
夕立「あっちの時雨カッコいいっぽい!」
時雨「…」グサッ
夕立「? どうしたっぽい?」
時雨「…なんでもない」グスッ
瑞鶴(湯)「あそこの鎮守府はどうなってるの…」
神風「風の呼吸、伍の技…」
昇上砂塵嵐!
刺客6「うぐっ?!」←バラバラ
蒼龍「ひ…人がバラバラに…」ガクガク…
曙「ぐ…グロすぎるわ…」
睦月「あっちの神風ちゃん強いにゃ」
神風「…」グサッ
睦月「およ? 神風ちゃん?」
神風「…努力します」グスッ
神風(横)「司令官!大丈夫ですか?!」
幸光「問題ない!」
刺客5「そっちががら空きだぜ!」
大城大尉「しまった?!」ガチャ!
大和「提督!避けて!!」
スッ…
ジャキ!!←抜刀術
艦娘「?!」
幸光「…大丈夫そうですね」
刺客5「」←峰打ち
提督「…20歳前の若者に労わられるほどやわな人生は送っておらん」
艦娘(湯)「か…かっこいい…」
刺客7「ちっ!どうするべきだ…」
?「…」←艦娘
刺客7「おい!捕まえたぞ!」
?「えっ?!なんですか?!」
刺客7「う…動くな!こいつがどうなってもいいのか?!」
吹雪「えっ?!なんですか?!」
刺客7「こいつがどうなってもいいのか!」
神通(横)「人質を取ってます!」←戻ってきた
大和「吹雪ちゃん!」
大和(このまま撃ったら吹雪ちゃんまで犠牲になっちゃう!)
瑞鳳(横)「加賀さん…狙えない?」ヒソヒソ…
加賀(横)「…無理があるわ」
葛城(横)「くっ…卑怯よ!」
刺客7「卑怯?知らねえな。まずはこいつをぶっ殺してやる!」
吹雪(くっ?!力が…)
幸光「…俺が行く」
時雨(横)「ダメだよ!危険すぎる!」
幸光「…任せろ。明石」スタスタ…
明石(横)「はい?」
幸光「あれを頼む」
明石「わ…分かりました」
黒田曹長『こちらホークアイ、刺客が吹雪を盾にして撃てない』
有本中尉『ホーク1 そっちは?』
榎本軍曹『やっていますが難しいです』
黒田曹長『このまま行けば、最悪 吹雪の足を撃つことになります 照準を合わせます』
(※人質を取られた際、人質の足を撃つ事があります 動けない人質は犯人にとってただの荷物になります)
大城大尉『待て!真田大佐が近づいてるんだが!』
武蔵「止めに行くか?!」
提督「…様子を見てみよう」
刺客7「く…来るな!こいつがどうなってもいいのか?!」
幸光「おまえ…人を殺してきたことがないな」
刺客7「?!」
幸光「図星か」
刺客7「ふ…ふん!だからなんだ!」
幸光「…次にお前は『こいつの命が惜しければ近づくな!』と言う」
刺客「こいつの命が惜しければ近づくな!…ハッ?!」
幸光「…青ざめたな」ニヤ
刺客7「なら…こいつを!」
吹雪「皆さん!私の事はいいので撃ってください!」
吹雪(皆さんに迷惑を掛けられない!)
睦月「い…嫌だ!撃てないよ…」
夕立「吹雪ちゃん!」
黒田曹長「くそっ どけどけ」←頭を狙ってる
榎本軍曹「じっとしてくれ」←頭を狙ってる
幸光「…」ダッ!
大城大尉「おい!何をして…」
刺客7「!…こいつを殺してやる!」ブン!
吹雪「…みんな…ありがとう」ニコッ
睦月「嫌だ…嫌だ!!!!」ボロボロ…
吹雪(横)「司令官!何をしてるんですか!」
提督「時の呼吸、拾の技…」
刺客7「グワッ?!あ゛あ゛あ゛あ゛!!」←右手を斬られた
吹雪「きゃあ?!」
大城大尉「…るんだ…?!」
吹雪(横)「えっ?!な…何が…?!」
神通(横)「い…一瞬で…」
摩耶「おい!どうなってるんだ?!」
鳥海「わ…分からないわ…」
叢雲(横)「あ…ありのまま今起こったことを話すわ…。向こうの吹雪が捕まって刺客に刺されそうになったらあいつが刺客の腕を斬り落としてたわ…。な…何をされたかさっぱり分からないと思うけど…私も何をされたのか分からなかったわ…」
叢雲(横)「催眠術とか超スピードとかそういうちゃちな物じゃないわ…もっと恐ろしい物の片鱗を味わったわ…」
吹雪(横)「…誰に話してるの?」
刺客7「がああああ?!」←手を抑え
吹雪「?!?!」←混乱
幸光「今のうちに逃げろ」
吹雪「は…はい!」ダダダ!
提督「…かっこよかったぞ」
吹雪「!」
提督(な…何が起こったのじゃ…)
提督(確かにあやつと刺客の距離は10mはあった)
幸光「おい…殺す前に1つ言っておく…」
幸光「ぶっ殺すって言葉は殺してから言うんだぜ…。俺たち軍隊の世界ではな…」
明石(横)「提督、持ってきました」
人形(ゴールドエクスペリエンス)「…」
明石「何、あの人形!」✧(✪д✪)✧
夕張(また明石さんのメカ症が…)
提督「お前には罰を受けてもらう」
刺客7「な…なんだこいつは?!」
幸光「…艦娘を人質にした事でお前の罪は重い。死に値する」
刺客7「に…逃げるんだよ〜!」ダッ!
飛龍「あいつ、逃げた!」ギリッ!
飛龍(横)「…別にそんな事しなくても大丈夫だよ…」
飛龍「え?」
ガシッ!
刺客7「な…なんだこれは?!」
幸光「捕らえたぞ。さらばだ!」ブン!←小手から縄が伸びて、刺客を捕らえている
ゴールドエクスペリエンス「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」ドガドガドガドガドガ!!!
蒼龍「い…痛そう…」
夕張(横)「…実際痛いですよ」
ゴールドエクスペリエンス「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
ゴールドエクスペリエンス「WRYYYYYYYYYYYY!!!!」ドガドガドガ!!!
赤城「…まだ殴っているんですが…」
瑞鶴「絶対死んでますよね…」
ゴールドエクスペリエンス「無駄無駄『ヤッ』無駄無駄無駄『ター』無駄無駄無駄無駄『バー!!』無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」ドガドガドガ!!
飛龍(横)「…まだ生きてたんだ…」
ゴールドエクスペリエンス「無駄!!!」ドガッ!!
大城大尉(どこまで飛んでいくんだ!?)
刺客7「」ドサッ!←ゴミ収集車IN
ウイィィィン…ガシャ『燃えるゴミは月、水、金』
ブーン…
黒田曹長『こちらホークアイ 町のゴミ収集車に埋もれました』
大城大尉『…了解』
蒼龍「…あなた達の提督って容赦ないの…?」
蒼龍(横)「…容赦ないかも…」
古鷹(横)(どっかでこれ、見たような…)
提督「…さて…こいつらはどうしようか?」
刺客「…」
刺客5「…」
刺客「クソ!離せ!」
提督「貴様らは儂の家の庭を散々荒らし 挙げ句儂の大事な娘を人質にとった」
提督「これを許す人間などこの世にいると思うか」ギロッ
刺客「ひっ…」
提督「…貴様はこれに耐えられるかな?」眼帯取り
刺客「…な…何をするんだ?!」
吹雪「し…司令官が初めて眼帯を取りました…」
大淀「…私も初めて見ました…」
ウイィィィン…!!!
刺客「…あれ?何も起こらない?」
提督「…離してやれ」
大城大尉「よ…宜しいのですか?襲った者ですが…」
提督「構わん」
刺客「」ダッ!
赤城(横)「逃がしませんよ!」ギリッ!
幸光「まて、何かありそうだ」
赤城(横)「えっ?」
古鷹「て…提督。何をしたんですか?」
提督「ん?あの男には魔法を掛けておいた」
刺客5「俺はどうする気だ!」
神通(横)「…また拷問しますか?」ヒソヒソ…
幸光「…するな、駆逐艦もいるしビビるぞ。出処もわかってるしな」
神通(横)「分かりました」
大城大尉「…こいつを手足を縛って瀬戸内海の渦潮に放り込みましょうか」
護衛官「…それでいいかと」
刺客5「止めろ!俺は泳げないん…」ズルズル…
翌日、手足の縛られた水死体が瀬戸内海で見つかったという…
提督「…で…演習の結果は?」
大淀「ええと…武蔵さんが軽微の損傷で相手はゼロ…我が方の戦術的敗北です」
提督「そうかそうか」
大城大尉「申し訳ございません、我々が着いていながら…」
提督「良い、訓練の量を倍にするだけで許してやる」
護衛官達(あんなのを倍にさせるのかよ…)
大城大尉「警備ドローンが復旧したとのことです」
水本大佐「直ちに起動 鎮守府全体に警戒網を張れ 不審なものがあった場合直ちに報告しろ」
大城大尉「了解しました」ビシッ
タッタッタ
幸光「…恐らく我々の命を狙ったものです。お手を煩わせてすいません…」
吹雪(横)「ごめんなさい…」
提督「儂は大丈夫だ。それより、疲れたじゃろ。入渠してくるがいい。終わったら宴会にしよう」
提督「吹雪 皆を案内してあげてくれ」
吹雪「は、はい ごめんなさい司令官」
提督「ん?」
吹雪「ご迷惑をおかけして…」
提督「気にすることはない 真田大佐にしっかりお礼を言いなさい」
吹雪「は、はい」
提督「無事でよかった それだけだ」
吹雪「はい ありがとうございます」
高雄「提督は行かないのですか?」
提督「儂は少しやることがある 先に行っていてくれ」
幸光「では、お言葉に甘えて」
スタスタ
提督「…」ピピピッ
提督『儂だ ”ディナーの予約を頼みたい” あぁ、すぐに頼む』
-十数分後-
ブォーン キキッ
初老の男「やぁ、獅子丸」
提督「昨日ぶりだな」
初老の男「そうだな 昨日ぶりだな」
初老の男「おい」
大男×4「はい」スタスタ
パサパサ←バラバラ遺体を箒で掃き
サッサッ←遺体をパッキング
シュシュ サッサッ←地面を拭き
初老の男「随分派手に殺ったな」
提督「悪いが儂じゃない」
初老の男「わかっているよ ”元帥の息子”だな」
提督「知っていたか…」
初老の男「我々の情報網を舐めてもらっては困る 現にここの護衛官の中には、我々の元諜報隊員がいるくらいだからな」
提督「恐ろしいな」
初老の男「それで、実力はどうだったんだ?」
提督「…不思議な技を使っていた 本気で殺ったら、勝てるかわからん」
初老の男「それはないだろう 獅子丸 お前も不思議な技をたくさん持っているだろ」
提督「…」
初老の男「いつかまた拝見したいよ」
提督「ふっ いつかな…」
大男1「終了しました」
初老の男「ご苦労」
提督「世話になったな」ジャラジャラ…
初老の男「また呼んでくれ」
ブォーン
提督「…」スッ
ー宴会場ー
鳳翔「皆さん、お疲れ様でした。こちら伊良湖ちゃん達にも手伝って貰って作ったものです。お口に合わないかもしれませんが遠慮せず食べてくださいね!」
赤城(横)「こ…これは…」
加賀(横)「龍田揚げ、天ぷら、旬の刺身まで…」
吹雪「ご…豪華ですね…」
鳳翔「こちら、贈答品の果実酒です。いちご、かりん、蜜柑などの味があるそうです」
隼鷹「ヒャッハー!今日はお祭りだね!」
明石(横)「あ、後こちらをどうぞ」
提督「ん?刀?」
明石(横)「私と夕張が打った物です」
夕張(横)「斬れ味は保証しますよ」
吹雪「これで司令官もあの技みたいな物を使えるんですか?!」
摩耶「お!それは見てみたいぜ!」
鳥海「ちょっと…摩耶…」
明石(横)「あ…それなんですが…」
夕張(横)「それは普通の刀ですよ?」
愛宕「あら?そうなの?」
明石(横)「提督のような技をやるには条件がありまして…」
夕張(横)「まず、刀の改修回数が足りないのと…恐らく呼吸が使えないので…」
摩耶「呼吸って私たちとしてる呼吸と何がちがうのかよ?」
明石(横)「ええと…提督は常に全集中・常中をしてるらしいですが…そこまでは…」
提督「…そうか。ありがたく使わせていただく」
赤城「提督、まだですか?」
飛龍「ちょっ?!赤城さん、失礼だよ!」
提督「よいよい、それでは始めようか」
ー宴会スタートー
青葉「インタビューいいですか?」
吹雪(横)「なんですか?」
青葉「吹雪さんは幸光さんと結婚されてるんですよね」
吹雪(横)「は…はい」
青葉「どんなプロポーズだったんですか?」
吹雪(横)「ええと…海に呼ばれて『月が綺麗ですね』って言われました」
湯原艦娘(うわ〜…)
吹雪(横)「そして…橘の花を渡されました」
赤城「橘の花言葉は…」
加賀「不老不死ですね」
吹雪(横)「いつまでも死なないようにって送ってくれたらしいです」ニコッ
青葉「…」ニヤッ
青葉「じゃあ…初めてはどうでしたか?」ニヤニヤ
吹雪(横)「ふえっ?!」///ボン!
衣笠「ハイハイ、それで質問は終わり!ごめんね…」
吹雪(横)「い…いえ…」
青葉「えっ?!ちょっ?!衣笠!耳引っ張らないで!!」
提督「質問責めにあっておるな」
幸光「はぁ… お恥ずかしい限りです」
提督「儂の娘達もそう言うのに興味を持つ年頃だ 気になるのだろう」ハハハッ
幸光「獅子丸大将は御結婚は?」
提督「…儂はずっと1人じゃよ 昔も今もこれからも…」
幸光「それは…」
蒼龍(横)「王様ゲームやるよ!」←酔ってる
飛龍(横)「ルールは簡単!」
吹雪(横)「…やるんですか?」
幸光(完全に合コンだ…)
摩耶「面白そうだな」
提督「儂は…」
大和「提督も参加しましょうよ~」
武蔵「こう言う付き合いも大事だぞ 相棒」
提督「…」ニガワライ
提督(若い者の流れについていけん…)
飛龍(横)「じゃあ…いくよ!」
『王様だーれだ!』
明石(横)「やりましたね!私が王様です!」
艦娘達(やばい人が当たった?!)←実験台にされると思ってる
明石(横)「では…9番は私の指定するものを付けてください!」
アトランタ「え?あたし?」
明石(横)「こちらです!」←機銃(胸部装着用)
艦娘(横)(どう見てもやばいやつを取り出してきたんだけど?!)
艦娘(こっちの明石さんより酷いんじゃないかな…)
アトランタ「…なにこれ…」
明石(横)「見た目通り機銃ですよ〜!対空胸火、なんて」←酔ってる
吹雪(横)「あの…明石さんって…」
幸光「…間違いなく酔ってる」グビッ
アトランタ「…提督さん、こいつを少し酔いを覚まさせて来てもいいかしら?」(╬^∀^)
提督「やめておけ… トラブルになる」ゴクゴク
夕張(横)「明石さん!」バシャ!←コップの水かけ
明石(横)「へブッ?!」
夕張(横)「…酔いは覚めましたか?」(#^ω^)
明石(横)「…覚めました。先程はすいませんでした…」←土下座
アトランタ「…提督さんに従うわ」
飛龍(横)「次いくよ!」
『王様だーれだ!』
瑞鶴(横)「よし!私が王様ね!」
吹雪(横)(まともそうな命令が出そうですね…)
瑞鶴(横)「じゃあ…12番の人はモノマネして!」
加賀(横)「あら、私なのね」
瑞鶴(横)「えっ?!加賀さん?!」
加賀(危なかったわ)←11
加賀(横)「ちょっと待ってなさい…」
ー10分後ー
加賀(横)「どうかしら」←レディ加賀
瑞鶴(横)「ブッ?!」
瑞鶴「か…加賀さんがレディーガガの真似してる」プルプル…
加賀(どこから持ってきたのかしら?)
加賀(横)「じゃあ…一曲歌うわね」
デテン!〜♪
艦娘(いや、加賀岬だこれ?!)
蒼龍(横)「な…長くなりそうだから次行くよ!」
加賀(横)「頭に来ました」
『王様だーれだ!』
幸光「あ、俺だ」
赤城(横)「提督ですか…」
加賀(横)「…まともなやつにしてくださいね」
幸光「はいよ。じゃあ…15番と19番はそれぞれ所属の提督に本音でどう思ってるか伝えること」
霞「な…何よその命令?!」
大和「…当たったんですか?」
霞「いや、違うけど…」←16番
古鷹「えっ…では誰が…」
吹雪(横)「わ…私です」←15番
吹雪「私もです…」←19番
大淀「あらあら…」
叢雲(横)「…これは甘い話が聞けそうね」ゴクッ
吹雪(横)「そ…そんなことないって!」
幸光「まあ、話せ」
吹雪(横)「はうっ…わ…私が司令官を慕っていることは…」
吹雪(横)「司令官は誰にでも優しいんです。敵対する人には容赦無いですけど…戦わない者は手を下しません。たとえ…それが深海棲艦でもです」
摩耶「おい?!それって大丈夫なのか?!」
吹雪(横)「司令官は以前、演習場に迷い込んできた傷だらけの北方棲姫を助けたことがあります。総理大臣の前でです。私はこの司令官に仕えて、本当に良かったと感じています」
提督(そういえば、そんなことあったな…)
吹雪(横)「もちろん、敵を逃がす事が全て正しいとは思いません。しかし…戦わない人を戦争に巻き込むのはおかしいと思ってます。司令官はそれを思って逃がしたんだと思います」
大和「…」
吹雪(横)「2つ目は…こんな汚れた私でも本気で向き合ってくれたところです」
秋月「汚れて…ってどういう事ですか?」
吹雪(横)「…私のファーストキスは司令官ではありません。無理やり司令官の上官がしたんです。しかし…司令官は上官を殴って…そして罰を受けて…凄く迷惑を掛けました…」
提督(あいつにそっくりだな… まぁ、親子だからな)
吹雪(横)「それでも結婚してくれたんです。私は司令官を生涯守っていくつもりです」
白露「…優しいんだね」
時雨(横)「まあね…」
吹雪(横)「もう1つは的確な指示をして勝利へ導くことです。司令官は大規模作戦でも大きな支障が出ないように予め予測してくれるので私達も戦いやすいんです」
吹雪(横)「以上が私の司令官への思いです。は…恥ずかしいです…」はうっ…
幸光「…照れるな」
吹雪「じゃあ…次は私が…」
吹雪「司令官は皆に優しいです。ここにいる殆どの艦娘が何かしらの事情で保護された艦娘ばかりです」
瑞鶴(横)「保護されたってどういう事?」
高雄「私達は元々違う鎮守府に居たんです」
摩耶「だけど、あたしらがいた所ブラックでな 危うかったところ保護されんだ」
加古「忘れように忘れられない思い出だな」
時雨「僕達白露型は野良艦娘だったんだけど、ここに来て保護されたんだ」
春雨「ですけど、無断で来ちゃったので侵入者扱いされて…」
江風「護衛官に追い回されたり、ドローンに追い回されたりして死ぬかと思ったな…」
五月雨「白露姉さんなんて車壊しましたし…」
夕張(横)(なにやらかしたのよ…)
吹雪「それでも司令官はここに居場所を作ってくれました」
吹雪「司令官にはとても感謝してます」
吹雪「2つ目は司令官は自分に厳しく鍛錬をしています。私は毎朝ジョギングをしてますが、よく司令官の姿を良く見ます」
吹雪「毎日続けることは凄いことだと思います」
提督(部隊にいた頃からの癖だからな…)
吹雪「3つ目は…先程と同じですが指揮が的確で動きやすいところです」
吹雪「…なんかこう…面を向かって言うと恥ずかしいですね…」///
提督「…いや…それを聞いて嬉しく思う」
提督「良い娘を持ったものじゃ」ナデナデ
吹雪「~~//」
蒼龍(横)「じゃあ…いくよ!」
『王様だーれだ!』
蒼龍「あ、私だね!」
幸光(…どんな命令が来るか分からん?)
提督(さて、どう来るかな…)
蒼龍「ん〜…!それじゃあ…12番と16番は部屋から出て」飛龍に番号を確認させた
幸光「俺?」
提督「儂もか?」
飛龍「はい、出てった出てった」
バタン!
蒼龍「こっちが本番だよ… 初期艦の二人には、とても良い話してもらった後に申し訳ないけど、18番と21番はあの優しい提督が絶対に怒る事件を話して」
摩耶「げ…マジかよ…」←21
古鷹(横)「私ですか?!」←16
蒼龍「じゃあ…話して♪」
古鷹(横)「…あの…吹雪さんの事なんですが…」
吹雪(横)「えっ?私ですか?」
古鷹(横)「はい…。ええと…」
ー3年前ー
古鷹(横)「提督…少しよろし…」
吹雪(横)「ぐ…グウッ?!」首締められ
幸光「どうだ?!これは…!」
古鷹(横)「?!」///
吹雪(横)「は…はい…気持ち…いい…です!」
古鷹(横)「…」///
※実は吹雪、M気味
ー現在ー
吹雪(横)「見てたんですか?!」ボン!///
飛龍(横)(うわ〜…)
古鷹(横)「他にも…手足を縛ってとか…」///
吹雪(横)「も…もうやめてください!!」
飛龍(めっちゃ生々しい…)ボン!///
-廊下-
幸光「は、ハックション!」
提督「大丈夫かね?」
幸光「お気になさらずに…」
-室内-
蒼龍「ま…摩耶は?」///
摩耶「…この前、大食い大会あったろ」
高雄「あ…あったわね。結局加賀さんの勝利だったけど…」※大和着任前
鳥海「その時、摩耶は顔色悪かったけど…」
愛宕「…何かしたの?」
摩耶「天皇陛下から貰った皿が執務室にあったろ?それを持ち出したんだよ。それがよ…急いでて割っちまったんだよ」
-回想-
-執務室-
摩耶「確かここにでかい皿あったよな…」
摩耶「お、これにしようかな?」スッ
大皿「」
摩耶「待てよ、これ確か…」
〈回想〉
摩耶「なぁ、提督 この皿なんだ?」
提督「ん?」
高雄「綺麗なお皿ですね」
鳥海「模様とかも美しいですね」
提督「それは、儂が中佐だった頃かな… 難関海域を攻略に成功した時の式典で当時の天皇陛下と内閣総理大臣が出席してな その際、天皇陛下自らがお渡ししてくれた皿なんだ」
加古「マジ!?」
摩耶「お宝じゃねぇか!?」
愛宕「こんなところに飾ってて良いの?」
提督「それを見ていると当時を思い出してな 思い出の品なんだ」
古鷹「気をつけて扱わなきゃいけませんね…」
〈回想終了〉
摩耶「流石にまずいよなぁ…」
摩耶「あ、でも違った意味では…」
大淀『まもなく次の試合が始まります 食堂に集まってください』
摩耶「やべっ 行かねぇと」スッ←元の場所に置いた
スルスル←うまくはまっておらず動く
パリーン!
摩耶「へ?」チラッ
大皿「」←真っ二つ
摩耶「」
摩耶「嘘だろー!!」
摩耶「やべやべ! マジやべー!」アワアワ
カチャリ ポロッ
摩耶「やべぇ… どうしよう…」
摩耶「…」
摩耶「とりあえず、適当に処分するしかねぇ!」ヒョイッ
バン! タッタッタ
-回想終了-
鳥海「えっ?!」
高雄「嘘でしょ?!」
艦娘(横)(うわぁ…)
愛宕「あれ…提督、探してたわよ」
-回想-
愛宕「提~督 おはようございま~す♪」バン
提督「あ、愛宕か… おはよう」ガサゴソ
愛宕「提督? どうしたの?」
提督「あぁ、ここに飾ってあった皿がないんだ…」
愛宕「えっ!? 本当だわ…」
提督「なんか知らんか?」
愛宕「いえ、なにも…」
提督「そっか…」
-回想終了-
鳥海「…それ、どうしたの?」
摩耶「…あたしの机に封をしてある」
蒼龍「絶対やばいやつじゃん…」
大和「摩耶さん 悪いことは言いません 自首してください」
武蔵「素直に謝れば”多少は許してくれるはず”だ」
摩耶「多少じゃねぇかよ!?」
-廊下-
提督「は、ハックション!」
幸光「大丈夫ですか?」
提督「誰かが悪い噂をしているな」ハハッ
ー5分後ー
幸光「何をしてたんだ?」
吹雪(横)「い…いえ…」///
提督「…摩耶、顔色が悪いぞ」
摩耶「な…なんでもない」
蒼龍(横)「じゃあ…最後にやるよ!」
『王様だーれだ!』
嵐「よっしゃー!!!」
萩風「嵐…喜び過ぎよ」
嵐「じゃあいくぜ!1、5、8、10の人は今から俺特性のケーキを食べてもらうぜ!」
扶桑(横)「あら?私かしら?」
村雨(横)「…なんか嫌な予感…」
陸奥「あら、私?」
鹿島「私、提督さんのケーキがいいのに…」
香取「鹿島?」ゴゴゴ…
鹿島「ひっ?!なんでもないです!」
陸奥「い…いただくわね」パクッ
陸奥「…」もぐもぐ…
陸奥「…?!ごぼっ?!ごぼっ?!」
長門「陸奥?!」
陸奥「ごぼっ?!し…渋いわ…な…何を入れたの?!」
嵐「それはセンブリを入れたぜ」
村雨(横)「じゃあ…私も…」パクッ
村雨(横)「…?!ゲホッ?!ゲホッ?!」
白露(横)「村雨?!」
村雨(横)「な…何を入れたの?!」
嵐「砂糖と間違えて塩を大量に入れたぜ!」
村雨(横)「高血圧になるじゃない!!」
扶桑(横)「わ…私も…」パクッ…
扶桑(横)「…?!ごぼっ?!ごぼっ?!」
大和(横)「扶桑さん?!」
野分「…何入れたの?」
嵐「ええと…あれはタバスコ、トウガラシ、ブート・ジョロキア、ハバネロ…」
野分「やりすぎ!」
扶桑(横)「」←倒れてる
吹雪(横)「扶桑さーん!!」
鹿島「うう…食べないといけないのね…」パクッ
鹿島「…?!」モグモグ…
鹿島「ゴホッ?!ゴホゴホ?!」
嵐「あ、それはスイバ(野草、酸っぱいらしい)とコーヒーと抹茶を混ぜてあるぜ」ガシッ!
鳳翔「…嵐さん。少しお話があります」
嵐「な…何すんだ?!」ピシャ!
幸光「…連れてかれた」
舞風「…調子乗るから…」
萩風「…これは2時間お説教コースですね…」
ー深夜12時ー
艦娘「…Zzzz…」
幸光「…皆、寝てしまいましたね」
提督「お主と儂だけじゃな」
幸光「…少し、呑みませんか?」
提督「…儂は弱くないぞ?」
幸光「…大丈夫ですよ」
提督「…お主も呑め」トクトク…
幸光「…ありがたく。そちらも…」トクトク…
提督「…それでは…」
2人「乾杯」チンッ!
提督、幸光 ゴクゴク
提督「…うまい酒だ」コトッ
幸光「えぇ」
艦娘達「…Zzz…」
提督「ぐっすり眠っているな」ゴクッ
幸光「今日は色々ありましたからね…」
吹雪「…Zzz…」
提督「…」ナデナデ
吹雪「…Zzz…へへっ 司令官…Zzz…」
提督「はははっ どんな夢を見ているのかの」ナデナデ
幸光「そうですね」ハハッ
幸光「あ、それと…朝方少しよろしいですか?」
提督「ん?何をするのだ?」
ー翌朝、0630ー
吹雪(横)「ふぁぁ…ここ何処だっけ?」
吹雪(横)「あ…宴会で寝ちゃったんだ…」
吹雪(横)「…走り込みしよう」
吹雪「あ、おはようございます」
吹雪(横)「その格好は?」
吹雪「日課です。一緒にやりませんか?」
吹雪(横)「はい、大丈夫ですよ」
ー40分後ー
吹雪(横)「ありがとうございました」
吹雪「私もとても楽しかったですよ」ニコッ
吹雪(今日…司令官を見なかったな…どこいったんだろう?)
大淀「あ、吹雪さん、おはようございます」
吹雪「あの…司令官は?」
吹雪(横)「あ、私も今朝から見てませんが…」
大淀「…提督は幸光さんを連れて…」
大淀「海釣りに行きました…」←紙
吹雪✕2「…えっ?!」
ー瀬戸内海ー
幸光「…あっ、引いてる」
提督「…まさか海釣りとはな」
伊良湖(横)「…私が居ても良いんですか?」
幸光「後でお客が来るからそのために連れてきたけど…ダメだったか?」←鯵
伊良湖(横)「い…いえ!大丈夫です!」
幸光「…で、お話とは…?」
提督「…今後の軍の話をな…おっ、引いてるぞ」
ー湯原鎮守府近海ー
吹雪(横)「司令官を急いで探さないと!」
吹雪「大淀さんが言うには瀬戸内海まで行ったそうです」
赤城(横)「…瀬戸内海のお魚をお腹いっぱい食べたいです(瀬戸内海の海は潮が早くて心配です…)」
加賀(横)「…赤城さん、本音と建前が逆です」
吹雪(横)(朝、起きてる人に声をかけましたが…この二人で大丈夫だったんでしょうか…)
吹雪(横)「…あとの2人はまともそうだといいですが…」
ー船上ー
提督「…それで、話とは?」
幸光「…私は貴方が我が父(幸家)と戦ったと聞きました。どの様な物でしたか?」
提督「…あれは40年も前じゃ…」
ー40年前、舞鶴ー
ザクザク←クナイ刺さる
幸家「獅子丸か!我を止めるか!」
提督「目を覚ませ!この戦、勝てるものでは無いぞ!」
幸家「既に2人、戦で友を亡くした!お主を殺して冥土に持っていく!」
提督「やってみろ!」
ガキン! ガキン!
幸家「喰らえ!!」ブン!←十文字槍
提督「うおっ?!」ガギン
幸家「まだじゃ!」ブン!
提督「ぐはっ」
幸家「かっ…」
提督「どこを見ている」ブォーン
幸家「ちっ」ガギン
幸家「変わり身か…」
提督「幸家! こんなことやめろ! 俺はお前とこんな形で戦いたくねぇ!」
幸家「それでも、戦わないといけないんだ!」
提督「…そうか」
提督「なら、こっちも本気で行くぞ!」←眼帯外し
幸家(眼帯を… 本気の獅子丸にどこまで通用するか…)
ガギン ガキン!
信親「幸家!向こうが戦線が崩れかけてる!艦娘を脱出させねばなるまいぞ!影綱が食い止めてる!」
提督(吉良め 戦線を崩したか)
※信親…幸光の剣の師匠。本名、黒田信親
※影綱…川内(横)の忍者の師匠。本名、南部影綱
幸家「…くっ…さらばだ!」
鳳翔(横)「提督!脱出口は確保しました!こちらへ!」
提督「まて!田辺城は既に落ちた!間もなく市内にも軍が来るだろう!お主はどうするのだ!!」
提督(あの方面は、鶴賀が指揮を取っている部隊がいる筈だ…)
彼は…燃える田辺城を背後にこう言った…。
幸家「…炎を絶やすな」ドガガガ…
提督「待て!!」
ドシャン!←木が倒れた
提督「ちっ…死ぬなよ…」
タッタッタ
副長「隊長! 反乱者達は?」
提督「…見失った 消耗が激しい 撤退だ」
副長「…了解」
ー現在ー
幸光「…待ってください。舞鶴合戦には艦娘の事は記述されてませんでした」
伊良湖(横)「…」スッ…←退出
提督「…確かに記録にはない。しかし…舞鶴合戦は海軍の内部戦だけでなくもうひとつの戦いがあった」
幸光「…もうひとつ…」
提督「…艦娘同士の戦いだ。そして…関わった艦娘はあいつの嫁の鳳翔以外…」
『記憶を消された』
幸光「なっ?!」
提督「…海軍の中枢の争いを知られたと思ったのじゃろうな…。第二次舞鶴合戦の後、奴は配下の艦娘の記憶を消した…はずだった」
幸光「はず?」
提督「…消し切れてない者がいた。それがそちらの大淀だった」
幸光「はっ?!」
提督「舞鶴合戦の際、大淀は最後まで城に残って偽装工作を続けたがそこで捕らえられたのじゃ。そして…その管理をしていたのが…」
『小川大尉…現在の大将だ』
幸光「信じられない…」
提督「…詳しくは知らんが…その時に洗脳していたらしい。わしもあやつは好かんが…」
提督「あやつが大将に昇進するのは、儂も吉良も反対した 録な実績もないくせに海軍大将などもっての他だとな だが、できなかった」
提督「…奴を止めるのはお前しか出来ん。儂は…もう長く生きられん」
幸光「そんな弱気な…」
提督「君を信頼する人間として儂が何者か教えよう」
幸光「なにを言って…」
提督「儂がなぜ舞鶴合戦や君と戦ったように弾丸や刃が交わる戦場を駆け抜け功績をたて、今の地位である海軍大将になったか君にわかるかね?」シュルシュル←眼帯外し
幸光「…いいえ」
提督「こう言うことだ」バッ
幸光「っ!?」
提督「…儂が何者か教えよう」
-話し中-
幸光「…そういう理由でしたか…後悔はあるんですか?」
提督「…後悔はない。だが…未練はある。娘たちの花嫁姿が見れん事じゃな」
幸光「…結婚しないのは…1人にさせたくないから…ですか」
提督「…そういう事じゃ…」
提督(まだあるのだがな…)
提督「…この世には麒麟という動物がいる。平和をもたらす者の頭に現れるらしい。君はその資格がある」
提督「…必ず、あやつを倒してくれ。そして海軍を変えてくれ」
幸光「…分かりました」
伊良湖(横)「…よろしいですか?お料理が出来ました」
幸光「…ああ、大丈夫だよ」
伊良湖(横)「南蛮漬けと鯖のセビーチェ(レモンの代わりに橙を使った)、お刺身です」
伊良湖(横)「あと…こちら、陳皮(蜜柑の皮)のお茶です」
幸光「美味そうだな。じゃ、いただきま…」
「この船じゃないですか?」
「美味しい匂いが…」
吹雪「司令官!!いますか?」
提督「吹雪か?どうした?」
吹雪「…心配しましたよ…」
赤城(横)「提督!上がってもいいですか?」
幸光「いいが、艤装は外せよ。転覆するからな」
吹雪(横)「あ、伊良湖さんもいたんですね」
ー5分後ー
赤城(横)「美味しいです!!」バクバク!
加賀(横)「流石に気分が高揚します」バクバク!
春風(横)「すごい速さで食べてます…」
五月雨「提督、まだありますか?」
提督「ああ、沢山食べなさい」ナデナデ
五月雨「エヘヘ//」
睦月「あ、ずるいにゃ!」
弥生「…」ムスッ
海風「あはは…」
幸光「…」
吹雪(横)「司令官、どうかしましたか?」
幸光「…いや、なんでもない」
-湯原鎮守府-
山風「…あ、提督が帰ってきた…!」
漁船「…」←大漁旗
白露(横)「…大漁だったようだね…」
白露「あれ、秋刀魚の報酬のはずだけど…」
幸光「よお、待ってたか?」
村雨(横)「探したわよ。朝になったらどこにもいないんだから…」
赤城「提督!何が釣れたんですか?!」
提督「ほれ」←鯛
飛龍「こりゃー立派な鯛だね」
鳳翔「今からこれを使って清蒸魚(チンジャンユー)を作りますね」
※清蒸魚…台湾や香港で食べられている海鮮料理。ネギの香ばしさが魚に移って美味い。
提督「ああ、楽しみにしてる」
幸光「…」
吹雪(横)「司令官?どうしました?」
幸光「…いや、なんでもない」
吹雪(横)「?」
幸光「…麒麟か」
幸光(…長く生きられない…か。去りゆく者と遺される者…)
幸光「…人生は辛いな」
吹雪「…?」
ー正午ー
提督「そろそろ出発するのか」
幸光「ええ…楽しかったです」
吹雪「また会いましょう」
吹雪(横)「はい!」
加賀(横)「提督、そろそろ行きましょう」
提督「…そうだ、最後にこれを」
幸光「…これは…設計図?」
提督「そちらに加賀と夕張がいたじゃろ。改造してやれ」
提督「そして、このコインをやろう。このホテルは会員制で関係者しか入れん。それを持っていれば入れるじゃろう」
幸光「…ありがたく使わせていただきます」
提督「このホテルは、ルールが厳しい 気を付けろ」
幸光「? …はい」
提督「…日本を任せた」
幸光「…は!」
摩耶「楽しかったぜ!」
飛龍「またカラオケ行こう!」←提督達が漁に行ってる際、空母(赤城、加賀以外)とカラオケに行っていた
大和「応援してますよ!!」
こうして1泊2日、湯原鎮守府で過ごした幸光達は新たな地を求めて旅立って行った。
吹雪「…行っちゃいましたね…」
赤城「…なんか不思議な人でしたね…」
瑞鶴「見た事無い技とか使うし…何者だったんだろう…」
加賀「…ふふ」
提督「さて!業務に戻るぞ!」
大淀「皆さん、今から演習頑張ってくださいね!」
艦娘「ええええ?!」
大城大尉「我々も警備に戻ります」
獅子丸(儂も楽しかったぞ。真田幸光…)スタスタ
-コラボ編終了-
-数年前 大本営 工廠-
ザワザワ
プシャー プシャー プシャー
?「川内、参上。夜戦なら任せておいて!」
?「あの……軽巡洋艦、神通です。どうか、よろしくお願い致します……」
?「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー。よっろしくぅ~!」
シーン
那珂「あ、あれ?」
工廠員達「…」←軽蔑の目
川内「え、えっと…」
工廠員1「ちっ 外れかよ」
神通「え?」
工廠長「外れですわ」ハハッ
工廠員2「”弱い軽巡”が来たな」
川内型「…」
工廠員1「どうします?」
工廠員2「”解体”だろ」
工廠員3「”解体”ですね」
工廠長「それじゃあ、”解体”するか!」
サンセーイ! ハハハッ
川内「…」ギリッ
神通「…」プルプル
那珂「…」ウルウル
工廠員1「そうと決まれば、さっさ…と…」
工廠長「ん?」
工廠員1、2、3「…」ガクガク
工廠長「どうしたんだよお前ら」
工廠員2「工廠長… う、後ろ…」
工廠長「は? 後ろって」クルッ
提督「…」
工廠長「」
提督「いや~面白そうな話をしているな 儂も混ぜてくれないか? 」ニコッ
工廠長「し、し、獅子丸大将!」
提督「さて、工廠長君 君はなにをやっていたのかな?」
工廠長「え、えっと…」
提督「後ろにいるのは川内型だな… 誰の許可でやった?」
工廠長「えっと… その…」ガクガク
提督「…」
提督「話を変えよう 最近明石が資材の計算が合わないと嘆きながら一晩中確認していたが、なんか知らないかね?」
工廠長「ええっと… なんでですかね…」ガクガク
提督「…素直に言えば、処遇を考えてあげよう」
工廠長「…」
工廠長「…申し訳…ありません」
提督「認めるな」
工廠長「…はい」
提督「素直に言ったな ”儂は”許してやろう」
工廠長「ほ、本当ですか!?」
提督「だが…」
スタスタ
憲兵「工廠長 資材横領で連行する!」
工廠長「なっ」
提督「彼らは許さんだろうな」
工廠長「ちょっ… お許し下さい!」
憲兵「ほら、さっさと来い!」グイグイ
憲兵2「君達も関与したと言うことで連行させて貰う」
工廠員1「そ、そんな…」
憲兵2「ほら、来い!」グイグイ
バタバタ
提督「で、だ」
川内型「…」
提督「君達はどうする?」
川内「あなたはどうしたい?」
提督「儂か? 儂は…」
神通「言わなくてもいいです」
那珂「解体するんでしょ? すればいいじゃん」
提督「…」
提督「…ついてきなさい」
川内型「?」
スタスタ
-大将室-
ガチャ
提督「戻ったぞ」
蒼龍「あ、提督おかえり~」ポリポリ
飛龍「おかえり~」バリバリ
提督「…」
提督「それ、儂の茶菓子なんだが…」
蒼龍「そうだね♪」
飛龍「美味しく頂いてるよ♪」
提督「はぁ…」
大和「提督 書類関係は大方終了しました 確認をお願いします」
提督「あぁ、ありがとう」
武蔵「ん? 相棒 その三人は?」
提督「あぁ、川内型の三人だ」
武蔵「川内型? なんでこんなところに?」
提督「それがな…」
-説明中-
大和「…そんな」
飛龍「そんな連中まだいるんだね」
川内型「…」
提督「それでだ 儂は、この三人を加えたいと思っているのだがどうだ?」
川内「え…」
蒼龍「いいんじゃない~ 私は文句無いよ」
飛龍「蒼龍と同意見」
大和「私も賛成です!」
武蔵「相棒が決めたことなんだろう だったら、文句はないな」
神通「…」ウルッ
提督「ということだ どうだ?」
那珂「いいの?」
提督「あぁ ここにいなさい」
提督「儂からもお願いしよう」スッ
提督「”儂の娘にならないか?”」
-現在 とある警備府-
神通「お世話になりました」←改二
提督(警備府)「いえいえこちらこそ」
川内「皆強くなったよね」←改二
提督(警備府)「いや~、皆さんのお陰ですよ」
那珂「誉めてくれてありがとう♪」
提督(警備府)「三人のお陰でこの警備府の艦娘達の練度も上がりました 流石は獅子丸大将の…」
川内「まぁ、鍛えられたからね」
提督(警備府)「大本営に戻るってことで?」
神通「そうですね しばらくは…」
那珂「アイドルにも休養は必要だもんね~」
提督(警備府)「そうですか… 見送りますよ」スッ
神通「あ、お気を使わずに…」
提督(警備府)「いや、他の娘がね…」クイクイ
三人 クルッ
艦娘達「…」ジー
那珂「那珂ちゃん大人気だね♪」
川内「那珂だけじゃないけどね…」
ー同時刻 湯原鎮守府ー
提督「今日は、この編成で行って貰うぞ」
吹雪「わかりました!」
提督「頼んだぞ」
吹雪「はい!」
ガチャ バタン
-海上-
吹雪「皆さん 今日も頑張りましょう!」
陸奥「了解よ♪」
初月「わかった」
瑞鳳「頑張ろうね」
摩耶「おう!」
大鳳「はい」
-別海上-
川内「盛大に送られちゃったね」
神通「でも嬉しかったですね」
那珂「なんか卒業する気分になっちゃったね」
神通「那珂ちゃん…」
川内「あ~あ また、大本営で生活か~」
神通「嫌なんですか?」
川内「だって退屈じゃん」
那珂「巡業もやらないしさー」
川内「提督のいる鎮守府行きたいなぁ~」
神通「確か、”湯原鎮守府”でしたよね?」
那珂「行ってみたいなぁ~」
バン ボンボン ドーン
神通「…あれは?」
川内「どこかの艦娘が戦ってる」
那珂「どうするの?」
神通「…行きましょう ほっとくなんてできません!」
川内「だよね! そう言うと思ってた!」
那珂「仲間は絶対に見捨てない 提督が教えだもんね」
神通「さぁ、いきましょう!」
-吹雪達-
摩耶「まったく、なんで帰り際に来るんだよ! くそが!」ドカーン!
陸奥「ついてないわね」
瑞鳳「ちょっときついかも…」バシューン
初月「ぐっ」←中破
吹雪「初月ちゃん!」バッ
大鳳「吹雪さん、危ない!」
吹雪「え?」
ネ級「…」カチャッ
吹雪「しまっ…」
バコーン!
吹雪「え?」
ネ級「イヤァァ…」←轟沈
吹雪「一体…」
ズシャー ズシャー ズシャー
川内「…」ドーン
神通「…」バシューン
那珂「…」ドカーン
陸奥「な、なに」
ズシャー ズシャー ズシャー
初月「は、速い」
大鳳「なんですか、あの連携は…」
瑞鳳「す、すごい…」
シーン
摩耶「あんだけいたのに一瞬で…」
神通「あの、大丈夫ですか?」
吹雪「あ、はい… って、神通さん!?」
神通「吹雪…さん?」
川内「あ、特型駆逐艦!」
吹雪「川内さん!?」
那珂「元気してたー? 那珂ちゃんはねー…」
吹雪「那珂さんまで…」
那珂「って、聞いてよー!」ブー
陸奥「なんでこんなところに?」
神通「指導していた警備府から大本営に向かう途中だったんです」
川内「砲撃音が聞こえてやって来たってわけ」
瑞鳳「そうだったんだ」
吹雪「あの、もしよかったら私達の鎮守府に寄っていきませんか? お礼もしたいので…」
神通「え? でも…」
摩耶「いいじゃねぇか 助けて貰ったしよ」
川内「うーん」
那珂「行こうよー 宣伝もしたいなぁ~」
川内「那珂…」
神通「じゃあ、お言葉に甘えて」
吹雪「では、こちらです!」ズシャー
-湯原鎮守府-
吹雪「着きました!」
川内「え? ここって…」
神通「湯原…鎮守府」
摩耶「どうした?」
神通「あの、ここの提督って…」
?「吹雪!」
吹雪「あ! 司令官!」
提督「大丈夫か!?」
吹雪「司令官 ご心配おかけしました…」
提督「皆は?」
摩耶「このとおり、無事だぜ」
陸奥「えぇ、異常無しよ♪」
瑞鳳「川内型の三人が来てくれたお陰です」
提督「川内型?」チラッ
川内型「…」
提督「…」
川内型「…」ダッ
ダキッ
川内型「「「提督!」」」
提督「そうかそうか お前達だったんだな」ナデナデ
大鳳「提督、知ってるんですか!?」
提督「儂の娘達だ」
吹雪「へ?」
陸奥「むす…め?」
蒼龍「あ、久しぶり~」
飛龍「元気してた~?」
那珂「あ、蒼龍ちゃん!飛龍ちゃん!」
香取「あら、久しぶりね」
鹿島「ご無沙汰ね♪」
神通「香取さん、鹿島さんお久しぶりです」
大和「川内型の皆さん」
武蔵「元気そうだな」
川内「大和さんに武蔵さんまで」
飛龍「て言うか、なんでこんなところに?」
蒼龍「確か、警備府の水雷戦隊の指導だっけ?」
神通「その役割を終えて、大本営に行く途中だったんです」
提督「立ち話も難だ 中に行って話をしよう」
-応接室-
大淀「お待たせしました」コトッ
提督「うん ありがとう」
神通「提督 お元気そうで何よりです」
提督「そうか? まぁ、老いてしまったがな」
那珂「そうかな?」
提督「前に、横須賀の提督と刀の手合わせをしたんだがやや押されぎみだった」
川内「提督が?」
提督「あぁ やはり、体が思うように動かなくなってきたな」ハハハッ
川内型「…」
提督「それで、三人は大本営に行く予定だったな 吉良には連絡をしておく 少し休んでいきなさい」
川内「あ、あのさ…」
提督「ん?」
川内「ここにいちゃダメ?」
提督「どう言うことだ?」
神通「前みたいに一緒に戦いたいんです」
那珂「ダメ…かな?」
提督「…」
提督「…儂は、それでも良いと思っている」
川内型 パァァ
提督「だが、三人は今大本営管轄の艦娘だ 言わば、吉良の艦娘に等しい あいつに聞いてみないとどうにもならん」
川内「そっか…」
提督「…」
神通「…」ジー
那珂「…」ジー
提督「…」
提督「…ちょっと待ってろ」
カチャ バタン
------
元帥『あぁ、良いじゃないか?』
提督『随分、軽すぎないか?』
元帥『軽いって… そもそも、川内型の三人はお前の元で育てられたんだぞ 育ての親の元に返してなにが悪い? それに、彼女達もお前の所にいた方が幸せだろう』
提督『そんなもんか…』
元帥『なぁに気にするな ”獅子丸”と言う元鞘に戻るんだ 反発なんかせんよ』
提督『…』ニガワライ
元帥『なんか質問は?』
提督『…いや無い』
元帥『三人を頼んだぞ』
提督『わかった』
ガチャ
提督「…」
提督「と言うことだ 良かったな」
ガチャ
川内「あら…バレてた…」
提督「気配が感じたからな」
那珂「やっぱりスゴいな提督」
提督「で、お前達の答えは?」
神通「…貴方の元で一緒に戦わせてください」
川内「夜戦なら任せて!」
那珂「那珂ちゃんにお任せ!」
提督「決まりだ また頼むぞ”娘達”」スッ
川内型「はい!」ギュッ
-川内型 終了-
-数日後-
提督「よし 今日の書類は…」トントン
大淀「…提督!!」バン!
提督「…なんじゃ、大淀。騒々しいぞ」
大淀「それどころではありません!!」
ー食堂ー
アナウンサー『こちら神室町では昨夜、大規模な闘争があったようで住民に多くの怪我人が出ています。その中には艦娘の関与が…』
吹雪「ど…どうなっているんですかこれ?!」
赤城「ま…街が燃えてます…」
飛龍「神室町ってヤクザが沢山いるところなんじゃ…」
蒼龍「それにしても酷すぎない?」
神通「…あれは…」
鳳翔「…零戦52型…どう見ても艦娘の物です」
明石「この騒ぎを起こしたのは横須賀の艦娘だそうです…」
大和「?!幸光さんの?!」
摩耶「…あいつが命令してたのか?」
鳥海「…そんな…」
瑞鶴「討伐した方がいいのかな…」
吹雪「どうしますか…司令官…」
提督「…様子見だ。だが、あの男がこんな事をするとは考えにくい。しかしだ…艦娘が起こした騒動は海軍の責任を取らなければならない。神室町の救援を急ぐぞ!」
艦娘「はい!」
提督「大淀! つれていく艦娘を編成してくれ」
大淀「何人くらいですか?」
提督「明石を含め数人だ 今神室町の人々は、艦娘に不信感を抱いているはずだ 混乱を避けたい」
大淀「了解しました」タッタッタ
ガチャ
提督『水本大佐 施設科の隊員達を中心に部隊を編制 準備が出来次第直に向かってくれ 指揮は、橘中佐に執らせるようにしてくれ』
水本大佐『了解しました!』ガチャ
ガチャ
提督『有馬中佐 災害派遣だ 準備をしてくれ』
有馬中佐『もう始めています! CH-47とオスプレイが離陸準備に入っています!』
提督『指揮を頼むぞ』ガチャ
提督「…」
提督(幸光が命令を下したとは考えにくい。しかし…横須賀の艦娘が起こしたのは事実…)
提督(前回の鉄工所、銀行の襲撃といいこの日本で何が起こっているのだ!?)
-某所-
ボス「…」
獣仮面「…」
仮面「…」
鳥仮面「…」
山羊仮面「…」
獣仮面「…で?」
ボス「あなた方と手を組みたい」
仮面「お前と組んで我々にメリットがあるのか?」
ボス「あなた方は海軍を憎んでいる 手を貸そうと思いまして」
鳥仮面「なぜ今更?」
山羊仮面「怪しいな」
獣仮面「…」スタスタ
シャキーン ピタッ
ボス「…」ニヤッ
獣仮面「…面白い 俺達を恐れないときたか」
ボス「見事な抜刀術 流石は、”元獅子部隊 副隊長”」
獣仮面「お前みたいな若造に覚えられるとはな」
ボス「どうも」
鳥仮面「我々はなにをするんだ?」
ボス「邪魔になりそうな鎮守府を潰してもらいたい それと…」
ボス「ある人物を殺して欲しい」
山羊仮面「誰だ?」
ボス「”真田 幸光”だ」
獣仮面「真田? あぁ、舞鶴合戦で反乱起こした奴か」
鳥仮面「まだご存命でしたか…」
山羊仮面「隊長とやりあった一人ですからね…」
ボス「あなた方が言っているのは、元帥の方ですね 狙いは、その息子です 現在、逃亡しておりましてね…」
仮面「そいつを殺せと」
ボス「そうです」
仮面「…良いだろう」
パチッ シュシュシュ
仮面「口寄せ 穢土転生!」バン!
ググッ ググッ ググッ
パカッ パカッ パカッ
ボス「ほう…これは…」
仮面「気に入ったか?」
ボス「えぇ、とても」
ボス「それに、貴方の穢土転生を生で見れるなんて光栄です」
仮面「お世辞をありがとう」
仮面「こいつらとその真田のガキを戦わせるなんて…」
仮面「面白いショー(殺し合い)になりそうだ」ニヤッ
ボス「えぇ、とても」ニヤッ
獣仮面「じゃあ、俺達はこれで失礼する」
獣仮面「Revoyons-nous(また会おう)」
シュッ シュッ シュッ シュッ
ググッ ググッ ググッ
ボス「…消えたか」
ボス「なら!」パチン!
ザッ!
?「…お呼びですか?」
ボス「暗殺命令だ。真田幸光を暗殺してこい。そして…元帥も始末してこい」
?「はっ…」
スタスタ…
ボス「…さあ、佐世保にも連絡をするか」
-----
-とある鎮守府-
長良型、叢雲、島風「…」※改二実装
少将「いや、今日は楽しませてもらうよ」ニヤニヤ
悪提督「えぇ、存分にどうぞ」ニヤニヤ
少将「さて、今日は…」
少将「こいつで」ガシッ
名取「いや!」
長良「ちょっと! 妹に手を出さないで!」
少将「黙れ」パシッ
長良「きゃっ」
鬼怒「長良姉!」
五十鈴「ちょっとなにするのよ!」
悪提督「すまないな皆 俺のためだと思って少将達ご一行を満足させてくれ」
由良「…え?」
叢雲「あんたなに言ってるのよ!?」
阿武隈「どういうことですか!?」
悪提督「昇進のためだ」
島風「そ、そんな…」
悪提督「じゃあ、頼むぞ」ガタッ
艦娘達 ガクガク
-外-
憲兵「がはっ」バタン
仮面「…」
死体の山「」
仮面「…提督って言うのはどこだ?」ガシッ
憲兵「て、提督室です… 二階の電気のついているところです…」ガクガク
仮面「正直でよろしい それじゃあ…」
仮面「穢土転生の生贄になってもらおう」パッ
憲兵「う、うわぁぁ!」
シーン
仮面「…さて、行くか」ジジジッ
-別室-
叢雲「離しなさいよ!」
阿武隈「やめて!」
男「こら、暴れるな!」
名取「い、いや…」
男2「ヘヘヘッ おとなし…」
ギャアアア
皆「!?」
男3「な、なんだ?…」
バーン ボトッ
男4「」←胴体貫かれている
男「な、なんだ!?」カチャ←武器を持ち
男5「ど、どこにいるんだ…」
ザシュン
男達「っ!?」バッ
男6「ぐわぁぁ!」←胴体刺されて持ち上げられている
男2「うわぁぁ!」バラララ
男5「う、撃て!」バン!バン!
バシュン バシュン
男2,5「」←頭吹き飛んだ
由良「ひ、ひぃ」
五十鈴「う、うぇぇ」ゲロゲロ
叢雲「…」ガクガク
男3「う、うわぁ…」グサッ
バタン
男「あ、あぁ…」ガクガク
ジジジッ
仮面「…」
ウィーン←ショルダーキャノン
バシュン
男「」←頭吹き飛んだ
名取、阿武隈、島風「」←返り血浴びて気絶
仮面「…」
鬼怒「な、なによ… 来るなら来なさい!」ガクガク
長良「鬼怒やめて!」
由良「や、やめなさい!」
仮面「…」
仮面「…お前ら等殺す価値もない」
長良「なっ」
スタスタ
バコーン!←壁壊した
仮面「これの方が早い」
バコーン! スタスタ バコーン! スタスタ
鬼怒「はぁ…はぁ…」ヘナヘナ
叢雲「な、なによあれ…」
五十鈴「ちょっと…しっかりして」ユサユサ
-執務室-
仮面「パスワードを教えろ」
悪提督「教えたら…助けてくれるか?…」シバラレ
仮面「…そうだな 二人とも”助けてやろう”」
少将「た、頼む…」シバラレ
悪提督「~~~」←パスワード
仮面「おお、繋がった繋がった」
仮面「あとはこれを…」カチッ
仮面「おお、海軍の極秘データがこんなに…」
悪提督「これで助けてくれるだろ!?」
仮面「…あぁ、そうだな」ニヤッ
シュッ ポン
憲兵「こ、ここは…」
少将「な、なにをするつもりだ…」
仮面「さっき助けてやるって言ったな」
仮面「”あれは嘘だ”」
悪提督「なっ!?」
仮面「口寄せ・穢土転生!」
シュルシュルシュル
三人「「「うわぁぁ!」」」
天城(穢)「…ここは?」←元少将
妙高(穢)「私達は柱島に…」←元悪提督
飛鷹(穢)「あなただれ?」←元憲兵
(※穢土転生→死者の魂を留めるために生きた人間を生贄にする)
仮面「あれ? さっきも見たような…」
(※逃亡提督にて出ています)
飛鷹(穢)「質問に答えて」
仮面「俺はお前達を口寄せした者だ」
天城(穢)「口寄せ?」
妙高(穢)「よくわかりませんけど、あなたに従うしかないようですね」
仮面「理解が早いな」
仮面「じゃあ、早速仕事だ」
仮面「”この鎮守府を破壊しろ”」
-長良達-
長良「皆大丈夫?」
五十鈴「私は大丈夫よ」
長良「名取は?」
名取「な、何とか…」
由良「とりあえずここから…」
ドカーン!
8人「っ!?」
叢雲「な、なに…」
ドカーン!
8人「キャー!」
阿武隈「な、なにが…」
島風「ねぇ! あれ!」
彗星「」ブォォーン
五十鈴「す、彗星!?」
鬼怒「なんで、彗星がここを爆撃してるの!?」
島風「あ、あれ!」
妙高、天城、飛鷹「…」
長良「な、なんであの三人が!?」
鬼怒「ちょっとやめて!!」
妙高(穢)「…」カチャ
ドーン! ドーン! ドーン!
8人「キャァァ!」
ガラガラ ボロボロ←崩れ落ちた
飛鷹(穢)「終わったわね」
仮面「終わったか?」
天城(穢)「たった今」
仮面「よくやった また呼ぼう」スッ
カポッ カポッ カポッ ズズズッ
仮面「?!… 穢土転生で出した者たちが消えた?!」
仮面「…相当強いやつがいるようだな…」
仮面「さて…」ピピピッ
-データ送信中-
仮面「さて、素敵なショーが始まるぞ」
ジジジッ
ー神室町ー
吹雪「か…神室町に来ましたが…」
瑞鶴「ど…どういう事…」
ゴウゴウ…←まだ燃えてる
加賀「そんな…間に合わなかったの…」
中沢中尉「諦めるな!」
島本中尉「救助を待ってる人たちがいるんだ 行くぞ」
タッタッタッ
明石「とにかく瓦礫を退かしましょう」
大淀「?!あそこに誰かいます!」
鳳翔(横)「…これはまずいですね…」
春日「消火を急げ!」
堂島「住民の避難を最優先に!」
吹雪「お…お疲れ様です。ええと…」
鳳翔(横)「あ、私は横須賀鎮守府の鳳翔です」
春日「東城会荒川組の春日一番だ」
堂島「東城会六代目の堂島大吾です」
蒼龍「や…ヤクザ?!」
飛龍「なんでヤクザがこんな所に?」
堂島「ここは私たちのシマですからね。救援ありがとうございます」
大淀「は…はぁ…」
吹雪「…本当にそれだけなんですか?」
赤城「吹雪さん!失礼ですよ!」
堂島「…はい、4代目から連絡を受けましてね」
大和「4代目…」
堂島「…ここの神室町の襲撃、そして鉄工所、銀行の襲撃といい、この日本では大変な事が起こっているようだ」
吹雪「では…これだけでは終わらないと?」
堂島「…むしろこれが『終わりの始まり』…まだ混乱は始まったばかりです」
-湯原鎮守府-
提督『大本営の少将が行方不明?』
元帥『あぁ 連絡がとれなくなったんだ』
提督『捜索してくれと?』
元帥『まあな 行けるか?』
提督『どこに行ったんだ?』
元帥『~鎮守府だ』
提督『…ちょうど近くに遠征に出てる艦娘がいる 向かわせる』
元帥『頼む』ガチャ
ピピピッ
提督『那珂 聞こえるか?』
那珂『あぁ提督~ 那珂ちゃんに何の用ー?』
提督『疲れている所申し訳ないが寄って欲しいところがある』
那珂『えー、どこ?』
提督『~鎮守府だ』
那珂『まぁー、近くだけど…』
提督『頼めるか?』
那珂『わかった! 提督のために那珂ちゃん頑張っちゃう!』
提督『ありがとう』ガチャ
提督「…」
提督「…嫌な予感しかしないがな」
-~鎮守府-
那珂「な、なにこれ…」
隼鷹「場所間違ってねぇ…よな?」
那珂「ここで間違いないよ…」
神風「でもこれは…」
夕立「建物が崩れているっぽい…」
村雨「生きてる人いるの?」
時雨「でも、探さないと…」
-----
隼鷹「おーい、だれかいるか!」ガサガサ
神風「返事してください!」ゴソゴソ
時雨「村雨そっちは?」
村雨「ダメ 誰もいない」
那珂「夕立ちゃんは?」
夕立「ダメっぽい…」
隼鷹「ここにはもう誰もいねぇのかもな…」
那珂「そうだね… 後少しで応援も来るらしいけど、これじゃあ…」
…ケテ
夕立「っぽい?」
時雨「どうしたの?」
夕立「なんか聞こえたっぽい」
神風「え? どこから?」
…テ タ…テ
村雨「聞こえたわ」
時雨「あっちだね!」
タッタッタッ
夕立「ここっぽい!」
隼鷹「おい、本気か…」
瓦礫の山「」
時雨「誰かわからないけど、助けを待ってるんだ 行くよ!」
那珂「そうだね それじゃあ、那珂ちゃん頑張っちゃうよ!」
ガサガサ
神風「いました!」
誰がいた?→11
(長良型、叢雲、島風からお願いします)
叢雲「う、うぅ…」
神風「叢雲さん!」
隼鷹「おいおい…」
那珂「まだ誰かいるかも 探すよ!」
ガサガサ
-数十分後-
長良「う~ん」
島風「痛い…痛いよ…」
時雨「なにがあったんだい…」
那珂「後少しで、迎えが来るから出来る処置しちゃおう」
村雨「そうね 出来ることはやりましょう」
-数時間後 湯原鎮守府-
提督「それで?」
那珂「あの鎮守府には誰もいなかったよ」
提督「そうか…」
提督「救助された娘達は?」
那珂「今入渠してるよ 怪我酷かったし…」
提督「それでいい 助かった」
那珂「いいよ♪ それで、提督…」モジモジ
提督「あぁ おいで」スッ
那珂「エヘヘ♪」スタスタ
PPPP
提督「あ、すまん」
那珂「」
提督『はい 湯原鎮守府』
元帥『儂だ』
提督『吉良か』
那珂(元帥の…バカ!)ブスッ
元帥『今一瞬寒気がしたが気のせいか』
提督『気のせいだ どうした?』
元帥『例の鎮守府はどうだった?』
提督『見てきてくれたらしいが、八人の艦娘が居ただけで他は誰も居なかったらしい』
元帥『少将達もか?』
提督『安否不明だな』
元帥『そうか…』
提督『気になることでも?』
元帥『いや、報告が聞きたかっただけだ 邪魔したな』
提督『そうか また』ガチャ
提督「それで、那珂…」
提督「て、居ないか…」
-二時間後-
提督「仮面を見た?」
時雨「うん 仮面を被った人が叢雲達を襲おうとした男達を…」
提督「殺したと言うことか?」
時雨「」コクッ
提督「そうか… 長良達は?」
時雨「目を覚ましたけど… 話は明日の方がいいかも」
提督「わかった ありがとう」
時雨「うん じゃあ、失礼するね」
ガチャ バタン
提督「…」
提督「お前も動き始めたか…」
提督「”ファントム”」
-広島県 森の中-
仮面「いって」
山羊仮面「動かないで下さい 少佐」←治療中
仮面「わかってる」
山羊仮面「久しぶりですね こんな怪我を負うのは…」
(※怪我を負ったわけは、逃亡提督 第4部をご覧下さい)
仮面「してやられただけだ」
山羊仮面「しかしなぜですか?」
仮面「…何がだ?」
山羊仮面「”神威”や”天照”を使えば圧勝できたはずですが…」
仮面「歳を考えろ 若い時みたいに出来ないんだ」
山羊仮面「はぁ…」
仮面「て言うか、こいつ治るのか?」
山羊仮面「動きに支障はありませんが、傷は残ってしまいます」
仮面「…まぁいい 次代にくれてやったんだ」
山羊仮面「…」
仮面「それに、あの青葉っていう小娘」
仮面「あいつの弟子か…」
仮面「まだ生きていたのか…」
-湯原鎮守府 応接室-
長良型「…」
叢雲「…」
島風「…」
鬼怒「…なんなのこの解体執行を待つみたいな空気は…」
阿武隈「や、やめてよぉ…」
島風「早く来ないかなぁ~」
ガチャ
八人「」ビクッ
提督「いや、遅くなってすまない」
長良「あ、いえ…」
提督「紹介が遅れたな 儂がこの鎮守府の司令を勤めている 獅子丸だ」
叢雲「し、獅子丸!?」
島風「知ってるの?」
叢雲「獅子丸って、海軍大将よ!」
阿武隈「え、この人が…」
由良(ちょっと失礼な気が…)
提督「儂を知っているなんてな」
叢雲「大本営に一時いたからね」
提督「ほぉ…」
五十鈴「それで、私達になに聴きたいの?」
提督「そうだったな」
提督「三つ聞きたい 一つ、君達の提督はどこに行った?」
由良「ごめんなさい 知りません…」
名取「連れていかれてから見てませんから…」
提督「…そうか」
提督「二つ目だ 仮面に襲われたと聞いたんだが、どんなやつだった?」
八人「…」
提督「話したくないか…」
鬼怒「人の顔みたいなお面をしてた…」
提督「人の顔…」
鬼怒「うん 突然現れて私達を襲っていた男を…」
提督「全員殺したのか?」
長良「はい… 名取と阿武隈と島風ちゃんは気を失っちゃったけど…」
提督「君達はよく無事だったな」
叢雲「無事だったっていうより、興味も持たれなかったわ」
鬼怒「”殺す価値無し”てね」
提督「…」
提督(まだその主義を貫いていたか…)
提督「三つ目だ 君達はこれからどうする?」
島風「なんで?」
提督「鎮守府は壊され、提督も行方不明 君達の行き先はどうなるかだ」
由良「行き先…」
提督「儂は君達を受け入れたいと思っている 君達のような優秀な艦娘達の力を借りたい」
提督「どうかな? 難しいなら、大本営に連絡して迎えを呼ぼう」
八人「…」
長良「信用していい?」
提督「君達の期待に応えるよう善処するつもりだ」
島風「いっぱい走れる?」
提督「儂は難しいが、若い者がたくさんいるからたくさん相手して貰えるぞ」
五十鈴「まだ上を目指すつもり?」
提督「そうしたら、海軍元帥だが儂は今のままで十分だ」
八人「…」
叢雲「私は…ここに居たいわ」
長良「叢雲ちゃん!?」
叢雲「時雨に話を聞いたの とても信頼できる人だって 目を輝かせてね あの娘が言うんだから信じてみるわ」
提督「ほぉ…」
島風「私もいよう!」
長良「私達もいいですか?」
提督「もちろんだ」
提督「君達を歓迎しよう」
長良「ありがとう…ございます!」
提督「君達の命 儂が預かった」
-30分後-
大淀「大本営には、手続きを送りました」
提督「…ありがとう」
大淀「では失礼します」
ガチャ バタン
提督「…」
提督「ゴホゴホ」
手「」←血がついてる
提督「…そろそろ始まったか」
-長良型、叢雲、島風終了-
提督「…」カキカキ
コンコン
吹雪「失礼します。任務が終わったので報告に来ました」
提督「ご苦労。でどうだった?」
吹雪「はっきり言います…艦娘の心証は最悪です…」
提督「だろうな…」
吹雪「現状、鎮火はしましたが…復旧はまだまだ先です」
提督「仕方がない。我々もいつまでも開ける訳にはいかないからな…」
吹雪「あ…そういえば向こうで横須賀の鳳翔さんに会いました」
提督(横須賀の鳳翔…真田(父)の嫁か)
吹雪「あの人…何者ですか?」
提督「…あれは幸光の母親、そして…舞鶴合戦の生き残りだ」
吹雪「えっ?!」
提督「戦ったことがあるから分かる」
吹雪「舞鶴鎮守府って…今から40年前の話ですよ!その時の艦娘は…」
提督「…全滅した。しかしそれを知るのがあの鳳翔だ」
吹雪「…一体何者ですか…」
提督「このことは第一級軍機にあたる。誰にも喋るな」
吹雪「…なぜ私には…」
提督「…お前を信じているからだ」
吹雪「…分かりました…失礼します」
ガチャ…
提督「…」ピポパ…
提督「…俺だ、真田。久しぶりに…飲みに行かないか?」
-京都-
提督「久しぶりだな。幸家、鳳翔さん」
真田元帥「久しぶりだな…ん?」
吹雪「ど…どうも…」
鳳翔(横)「…この子は?」
提督「私の鎮守府の吹雪です。まあ座ってください」
提督「千年とは短いものだな」
真田元帥「状況が変わった。そろそろ話さねばならないだろう」
吹雪「えっ…あの…司令官…この方は…」
鳳翔(横)「久しぶりですね、吹雪さん」
吹雪「…!もしかして横須賀の鳳翔さんですか!」
鳳翔(横)「はい、神室町ではお世話になりました」
真田元帥「鳳翔は儂の妻でな」
吹雪「司令官、この人って…」
提督「鎮守府に来た真田幸光の父、真田幸家と妻の鳳翔。幸光はその子じゃ」
吹雪「えっ?!あの幸光さんの?!」
鳳翔(横)「あの子を知ってるんですか?」
吹雪「はい…テロリストに襲われた所を助けて貰って…」
鳳翔(横)「…そうでしたか…」
真田元帥「…話をしても良いか?」
鳳翔(横)「あ…ごめんなさい…あなた」
提督「…で、どうしたんだ?」
真田元帥「…お主、船上で幸光と話をしたようだな」
提督「…したが」
真田元帥「…その中で鉄底海峡の話をしてなかったか?」
提督「いや、しかしあの話なら知っているぞ」
吹雪「私もです。たった1週間で鉄底海峡を攻略したって…」
真田元帥「…あの作戦は大成功を収めた。しかし…あれは大本営が幸光に対して失脚を促そうとした…『失敗するようにしむけた作戦だった』」
吹雪「えっ?!」
提督「なぜ、そんな作戦を…」
真田元帥「わかるだろ。俺は元々反乱者、軍内でも立場が悪い。特に大本営が儂や幸光を陥れようとしたのだろう」
吹雪「しかしそれを成功させてしまったと…」
真田元帥「ああ、だがそれがあのことにとってマイナスに働いた。『軍部の作戦まで破って成功させるとはもっての外!』と訳の分からないことを言われて立場がおかしくなった」
吹雪「そんなとこって…」
真田元帥「ああ…あの子は軍部の命令とは違った形で完遂させたがあれとは全く違うことになった。で…本題だ」
吹雪「ほ…本題?」
真田元帥「これを収めるには1つ、大本営を変えるしかない」
提督「…正気か?」
真田元帥「正気だ。さもなくば…」
『あの舞鶴合戦よりもっと酷い死者が出るぞ』
提督「…かつて争った者が手を組むとはな」
真田元帥「それだけ事態が切迫してきた」
提督「…わかった。やろう」
真田元帥「ありがたい。なお、ここでの話は第1級軍機として話した者は処断する」
吹雪「な…なぜですか?」
提督「…吹雪、お前たちはどこに居たのかを覚えているか?」
吹雪「…いえ…」
真田元帥「…言っては悪いがこれが大本営の闇の核心に迫るものだからだ」
吹雪(私の知らない所で何が動いているの…)
-一時間三十分後-
吹雪「…」ウトウト
真田元帥「眠そうだな」
鳳翔(横)「車に連れていきます」ヨッコラセ
スタスタ
提督「二人きりだな」
真田元帥「あぁ」
提督「幸家」
真田元帥「ん?」ゴクゴク
提督「儂の話を聞いてくれ」
真田元帥「?」
……………
真田元帥「馬鹿者! そんなこと許さん!」バン!
提督「…覚悟の上だ」
真田元帥「あの娘達はどうするんだ!?」
提督「後任の指揮は水本大佐が就く この話は、吉良も知っている」
真田元帥「考え直せないか?」
提督「もう儂は長くない 自由にさせてくれ」
真田元帥「…」
鳳翔(横)「送ってきました どうしました?」
提督「あ、いやいや 昔話に花を咲かせていたところだ」ハハハッ
鳳翔(横)「そうですか」フフッ
真田元帥「…」
-呉鎮守府-
艦娘「あの…どちら様ですか?」
獣仮面「…」
武蔵(呉)「おい、聞いてるのか!?」
獣仮面「おい」
武蔵(呉)「なんだ?」
獣仮面「光の速度で蹴られたことあるか?」
武蔵(呉)「は? なにを…」
バシュー
艦娘「へ?」
バゴーン!←建物崩れた
獣仮面「おー、飛んでった飛んでった」
艦娘「て、敵…」
ビー←レーザー
艦娘「かっ…」←心臓貫かれた
バタッ
獣仮面「…一狩り行こうか」
-一時間後-
獣仮面「…」スー
獣仮面「…」ハァー←キセル
パチパチ←燃えてる
獣仮面「呉って言ったら、強い奴らがいるかと思ったけど、とんだ期待外れだったな」
呉提「ぐっ」
獣仮面「久しぶりに元同僚に会えたのにこんなもんだしな… てか、お前まだ海軍にいたのかよ」
呉提「誰なんだ…」
獣仮面「おいおい悲しいなぁ 覚えてないなんてな」
獣仮面「まぁ、何十年も前に辞めてるから仕方ねぇか」
グシッ←傷口踏みつけ
呉提「ぐあぁぁ!」
獣仮面「ギャーギャーうるせえなぁ」グイッ
呉提「ぐっ…」
獣仮面「…」
獣仮面「飽きた」
ピッピッピッ
獣仮面『バフォメット 呉鎮守府に来い』
獣仮面『そうだ 後片付けだ』
獣仮面『いつもどおりやれ じゃっ』ピッ
獣仮面「お前はいずれ死ぬ この鎮守府と共に消えろ」
呉提「ま、待て…」
獣仮面「あばよ ”元戦友”」
パッ←消えた
-湯原鎮守府-
大淀「金剛型の四人が着任するようです」
提督「金剛型か… 大幅な戦力増加になるな」
大淀「そろそろ来ると思いますが…」
バーン!
金剛「失礼シマース!」
提督、大淀「」
比叡「流石お姉様 比叡も負けていられません!」
榛名「あ、あの…失礼します」
霧島「お姉様方… ちょっとやりすぎでは…」
提督「…大淀」
大淀「はい」
提督「しばらく金剛の出撃手当ては全部ドアの修理費に回させろ」
大淀「分かりました」
金剛「what!?」
-とある海域-
バシャー バシャー
山羊仮面「全く、副長は人使いが荒い ここから呉だとどれだけかかることか…」←海面滑ってる
山羊仮面「…」
山羊仮面「走った方が速いな」
タッタッタッ
山羊仮面「ん? あれは…」
ガングート「はぁ…はぁ…」←中破
ポーラ「お酒が…欲しい…」←中破
速吸「どこにも補給できる場所がありません…」←小破
水無月「さっちん! ながなが! しっかりして!」←小破
皐月「う、うぅ…」←大破
長月「ぐっ…」←大破
如月「ポーラさん しっかりしてください!」←小破
雪風「皆さん…」←小破
文月「もうダメだ…」←小破
菊月「…」←中破
卯月「もうヘトヘトぴょん…」←小破
三日月「このままでは…」←小破
望月「嫌な予感してたんだよなぁ…」←小破
バシャーン!
艦娘達「!?」
深海棲艦の大艦隊「…」
如月「う、嘘でしょ…」
速吸「そ、そんな…」ヘタッ
菊月「…もう…無理だ」
ガングート「…」
ポーラ「…」
ガングート「…お前達 ここから逃げろ」
三日月「え?」
ポーラ「砲撃戦…準備です~」
ガングート「私とポーラで食い止める お前らは逃げろ」
水無月「無理です! あんな数を二人で!」
ポーラ「う~ん、でも…」
ガングート「少しでも時間を稼ぐ それだけでもいい」
速吸「で、でも…」
ヒューン バゴーン!
如月「きゃっ!?」
ガングート「早く行け!」
バゴーン!
ガングート「がはっ!」←大破
ポーラ「きゃっ!?」←大破
ガングート「ぐっ…」
戦艦タ級F「…」ガシャ←至近距離
戦艦ル級F「…」ガシャ←至近距離
ガングート「…これまでか」
ポーラ「ザラ姉様…さよなら…」
バシュン! バシュン!
速吸「…え?」
バタン バタン
戦艦タ級、ル級「」←頭無くなってる
ジジジジ
山羊仮面「…」
水無月「だ、誰?」
山羊仮面「…」
ガングート「何者だ貴様! ぐっ…」
山羊仮面「あまり騒がないで下さい 傷口に響きますよ」
ガション カコンカコン←ショットガンリロード中
山羊仮面「こっちは急いでるので、道を開けてくれませんかねぇ?」
深海棲艦達「…」バン!バン!バン!
山羊仮面「…無視ですか」
三日月「あ、危ない!」
スッ
山羊仮面「”神羅天征”」
ボン!ボン!ボン!…
ガングート「なっ!?」
如月「砲弾を…」
バン!バン!バン!
山羊仮面「…またか」
ヒュヒュヒュ←印結び
山羊仮面「大尉のように出来るか分かりませんけどね」スー
山羊仮面「”風遁 真空波”」ビュー!
ボン!ボン!ボン!…
ポーラ「ほぇ…」
ガングート「な、何者だ…」
山羊仮面「さて、こちらの番です」
タッタッタッ
望月「おいおい…」
菊月「正面からだと!?」
山羊仮面「まずはこいつを」
バン!
ヒューン ポン
ル級「グッ」サクサク
ネ級「ナンダ…コレハ?」←矢が刺さってる
パチン←指パッチン
バゴーン!
山羊仮面「はい 二隻沈めた」
タ級「オラ!」ブン!
山羊仮面「危ない」ヒョイ
タ級「カカッタ」ニヤッ
山羊仮面「ん?」チラッ
ル級、リ級、ネ級「シズメ!」バン!
山羊仮面「”水遁 水陣壁”」
バシャーン! ボン!
ル級「っ!?」
タ級「ナッ!?」
山羊仮面「見事な連携ですね でも、俺には通じない」
タ級「ググッ」ギリッ
?「モウイイ サガレ」
タ級「戦艦棲姫…」
戦艦棲姫「ワタシガアイテダ」
山羊仮面「あらら… 親玉の登場ですか…」
戦艦棲姫「シズメ!」バン!
ドカーン!
戦艦棲姫「ヤッタ」ニヤッ
バシャン←水分身
戦艦棲姫「ナニ!?」
山羊仮面「ちょっと顔色悪いですね~ お薬持ってきたのでこれを飲んでください」ガチャ←艤装の上にいる
戦艦棲姫「シマッ…」
バン!
バタン ガシャン!
戦艦棲姫「」
戦艦棲姫の艤装「」
山羊仮面「たった今御臨終されました」
タ級「キ、キサマ!!」ガシャ
ガチャガチャガチャ…
山羊仮面「まだやるんですか…」
バン!
山羊仮面「危ない」ヒョイ
バシャーン!
山羊仮面「”水遁 雷水龍弾の術”」
バシャーン! ブォーン
深海棲艦達「グァァー!!」←飲み込まれて感電した
パシャン
山羊仮面「…」
三日月「倒しちゃった…」
菊月「あの数を…」
パシャパシャパシャ
山羊仮面「怪我はないかな?」
ガングート「貴様! 何者だ!?」
山羊仮面「通りすがりです」
山羊仮面「その二人は大丈夫ですか?」
皐月、長月「はぁ…はぁ…」
山羊仮面「…見せてみなさい」スッ
水無月「ちょっとさっちんに触らないで!」
如月「やめて!」
山羊仮面「安心しなさい 俺は医者だ」スッ
文月「お医者さん?」
ファー←治療中(※NARUTOの医療忍術と同じです)
速吸「き、傷が!?」
ポーラ「な、治ってる…」
ガングート「…」
肩「」←海軍中尉の階級章
ガングート「貴様 海軍か?」
山羊仮面「正確には、元海軍兵です 現役の頃は衛生兵として勤務しましたけど… 数十年前に退役しました」
雪風「なんで辞めちゃったの?」
山羊仮面「大人の事情だよ お嬢ちゃん」
皐月「う、うぅ」
水無月「っ!? さっちん!」
長月「なにがおきた?」
卯月「長月も起きたぴょん!」
皐月「っ!? 誰!?」
如月「二人を治してくれた人よ」
皐月「僕を」
山羊仮面「それくらい元気ならもう大丈夫だね」
長月「すまない 感謝する」
山羊仮面「気にしないで じゃあ、俺はこれで…」
速吸「待ってください 何かお礼を…」
山羊仮面「結構ですよ この先に行けば本土に着きます 道中お気をつけて」
速吸「は、はぁ…」
山羊仮面「それでは、失礼…」
山羊仮面「あぁそれと…」スッ
ガングート「なんだこれは?」
山羊仮面「医療キットです 二人に」
山羊仮面「仲間を守るために戦おうとした勇姿に敬意を払います」
ガングート「…ありがとう」
山羊仮面「それでは失礼 どこかでまた会いましょう」
タッタッタ
皐月「バイバイ! 山羊のおじさーん!」フリフリ
ー湯原鎮守府ー
提督、大淀「…」モグモグ
提督「萩風 また料理の腕を上げたな」
大淀「そうですね とても美味しいです」フフッ
プルル…
大淀「はい?えっ?幸光さん?」
幸光『…獅子丸大将に変わってください…』
大淀「はい、今繋ぎます」
提督「どうした?なぜお主が呉鎮守府から掛けている?」
幸光『…呉に向かう道中、艦娘を発見し…急いで駆けつけたところ…呉鎮守府は半壊、艦娘に多くの怪我人が出ました…。そして…」
提督(なんだ…この寒気は…)
幸光「呉提督が私の目の前で息を引き取りました…」
提督「何?!」
幸光『…呉提督はあなたの事を気にかけていました。手が足りないので艦娘を派遣してください…』
提督「分かった!すぐ急行させる!」ガチャ
提督「大淀 手の空いている艦娘を集めろ」
大淀「どうしたのですか?」
提督「呉鎮守府が…陥落した」
大淀「え!?」
提督「急いで召集してくれ」
大淀「分かりました!」
タッタッタ
提督「…」ガチャ
提督『儂だ 水本大佐 鎮守府の指揮を頼む』
………
提督「突然集まってもらって悪いが、悪い知らせだ」
提督「呉鎮守府が何者かによって襲撃され、陥落した」
艦娘達「っ!?」
吹雪「く、呉が…」
提督「連絡をくれたのは、真田大佐だ」
時雨「なんでそこに?」
提督「分からない 行ってみれば分かる」
川内「…」
神通「…」
那珂「二人ともどうしたの?」
川内「…いや」
神通「…なんでもないです」
提督「とにかく行くぞ まずい状況だ」
ー5時間後ー
提督「着いたぞ」
幸光「…御協力感謝します」
提督「では…」
神通「…失礼ですが少し…出来すぎてはないですか」
提督「神通!」
川内「神室町の件は聞いたよ。あれも横須賀の艦娘がやったそうだね」
吹雪「せ…川内さん…神通さん、か…考えすぎですよ」
神通「これは…あなたが仕組んだことじゃないですか!」スッ…←刀抜き
川内「なら…排除しなきゃね」←魚雷
神通(横)「やるんですか?なら…容赦しませんよ」スッ…
那珂「今回は那珂ちゃんも本気出しちゃうよ」
時雨(横)「提督がここに来た時には建物は崩れていた!提督じゃない!」
叢雲(横)「…やる?」←蜻蛉切構え
神風(横)「…」スッ…
夕立(横)、綾波(横)「…」ガチャ!←鬼神モード
大和(横)「や…やめてください!」
神通「覚悟!!」
吹雪「や…やめてください!!」
神通(横)「はああああ!!」ギン!!
神通「くぅ!」ギン!!
スッ!スッ!ギン!!
神通(横)「やりますね」
神通(つ…強い…)
ギン!ギン!ギン!!
神通(横)「修羅の呼吸…弐の技…」
龍翔閃!!
神通「?!危ない?!」
神通(横)「避けましたか」
川内「あ…あれ何?!」
那珂「神通ちゃんが苦戦してる…」
綾波(横)「…?!まずいです!あれ、毒を使ってますよ!」
時雨「ど…毒?!」
加賀(横)「深海棲艦の姫級を一瞬で殺す程の毒よ!神通を止めなければ!」ダッ!
神通(横)「提督はやらせません!」
神通「ならこちらは…」
『やめよ!!』
提督「…神通、やめよ」
神通「し…しかし…」
幸光「…神通も手を引け。これ以上争うなお前、あれは絶対に使うなって言っただろうが!」
神通(横)「…すいません」スッ…パチン!
提督「すまなかった…お主、なぜここにいる」
幸光「神州丸が道端で倒れていたところを助けたのです。来た時にはもう…」
青葉(横)「これが証拠の写真です」スッ…
提督「確かに…」
幸光「…最期の言葉を呉提督から賜りました、お聞きください。私と吹雪、明石が証人です」
………
提督「…」
幸光「いかがでしょうか、私は誓って騒動を起こしてません。ここに着いたのはただの偶然です」
提督「…信じよう。明石、大淀。復興を頼む」
明石「はい!提督は?」
提督「…こいつと話がある」
ー執務室ー
呉提督「」
提督「…確かに死んでおる…」
提督(”ウプウアウト”に間違いない この貫かれた跡は…ピカピカの力か…)
幸光「で…話とは?」
提督「…お主、仮面と戦ったと言っていたがどんな奴だったのじゃ?」
幸光「ええと…普通の…仮面ですね。あとは山羊仮面とか…」
提督(と言うことは、”ファントム”と”バフォメット”か…)
提督「…戦ってどうだった?」
幸光「艦娘は苦戦してましたが、それほど…」
提督(戦ったのは恐らくファントムだ 舐めていたのか知らんが能力をほとんど使わなかったのか)
提督「あのたわけ者が…」ボソッ
幸光「? 何か言いましたか?」
提督「いや、なんでもない」
提督「…お主、奴らの背後に何がいると思う?」
幸光「…小川ではないと思います。奴はどう考えてもあいつらを従わせることはできないと思います」
提督(儂も含めて全員あいつのことが嫌いだからな 殺されないだけ良いと思った方がいいか)
提督「…やはり背後に何かいるらしいな」
幸光「ええ…組織…いやもっと大きなものですね」
提督「…君と呉提督との関係は…」
幸光「…風間のおやっさんは俺が元帥が親だということが分からない時、親のように接してくれました」
提督「…そうか…あいつが息子と言っていたのは…」
ドーン!!
提督「?!なんだこの音は?!」
幸光「外からです!!」
ー入口ー
穴「」
赤城「な…なんですか?!」
飛龍「そ…空から…?!」
?「…」
青葉(横)「あ…あれは…」
陸奥、山城、雲龍、龍驤、初春、子日「…」
加賀「…艦娘?」
朝風(呉)「えっ…なんで…」
神風(横)「ど…どうしたの、朝風?!」
朝風(呉)「な…なんで…確かに…」
春風(横)「ど…どうしたんですか?!朝風姉様!」
旗風(呉)「…あの時に…確かに…」
神通「何者ですか!」
陸奥(穢)「…」ガチャ!
川内「なっ?!」
赤城(横)「しゃがんでください!!」
神通「?!」サッ!
赤城(横)「はぁ!!」バシュッ!!
ドーン!!
瑞鶴「爆発?!」
飛龍(横)「いきなり爆弾矢使わないで!」
蒼龍「み…見て…」
艦娘の体「」←木っ端微塵
時雨「な…なんて事を…」
川内「やはりあんた達を…」
赤城(横)「違います!あれは…あれは艦娘ではありません!!」
睦月「な…何を言ってるにゃし!」
夕立「出鱈目ばかり…」
吹雪「待って!皆さん!あれを?!」
艦娘の体「」←サラサラ…修復されていく
飛龍「なっ?!」
蒼龍「何あれ?!」
大和「全砲門!一斉射撃!!」ドーン!!
武蔵「シブヤン海のようには行かないぜ!」ドーン!!
バーン!!
サラサラ…←修復
大和「艦娘にあんな事ができるはずがありません…あれは一体…」
-執務室-
幸光「あれは…不死身の…」
提督(あの目 それにあの体のヒビ…)
陸奥、山城、雲龍、龍驤、初春、子日「…」
提督「間違いない ”穢土転生”だ」
幸光「穢土…転生?」
提督「厄介な者が来た! 行くぞ!」バッ
-某所-
仮面「これはこれは…」
仮面「貴方がここにいらっしゃるなんてねぇ」
仮面「”獅子丸隊長”」ニヤッ
-呉鎮守府-
幸光「急ぎましょう!」
提督「あぁ」
タッタッタ
ドーン!←爆撃
幸光「うわぁ!」
提督「くっ」
道「」←寸断
幸光「道が…」
幸光「獅子丸大将! お怪我は!?」
提督「儂は大丈夫だ! 早く艦娘達の元へ行くんだ!」
幸光「しかし…」
提督「後で合流する 早く行くんじゃ!」
幸光「…分かりました! 後程!」
タッタッタ
提督「…」
提督「…さて」
提督「どこに隠れているんだ ファントム」スッ←眼帯外し
スッ←指を顔の前に
提督「…」
提督「…見つけた」
シュン
-某所-
仮面「…」
カタッ
提督「よぉっ」
仮面「…ここを突き止めるなんて」
仮面「流石ですね」
仮面「”獅子丸隊長”」
提督「…」
仮面「お久しぶりです隊長 このファントム再会の嬉しさで涙が出そうです」
提督「お世辞は結構だ 何をしている?」
仮面「冷たいですね隊長 30年ぶり以上の再会だと言うのに…」
提督「さっさと答えろ」
仮面「…仕事です」
提督「誰に雇われている?」
仮面「クライアントの名前は明かしません と言っても雇われていると言うより手を組んでます」
提督「もういい こっちで語るのが儂らの流儀だな」カチャッ
仮面「えぇ、そうですね」チャキッ
仮面「お仲間の方はよろしいのですか?」
提督「…儂の娘達と真田大佐を舐めるなよ」
仮面「貴方からそんな言葉が出るなんて」
仮面「”失望しました”」ダッ
ガキン!
提督「久しぶりの”死合”といこうか」
-呉鎮守府-
仮面「いや~…お見事です。さすが南部の弟子ですね」
青葉(横)「…この前の…」
叢雲「! こいつ!私のクズ司令官を殺した男だわ!」
神通「こいつが…」
青葉(横)「今度は負けません!!」ビュッ!!
青葉(横)「はぁっ!」スッ!スッ!
影手裏剣の術!!
青葉(横)「これなら…」
仮面「…甘いな」スッ…
ギューン!!←手裏剣が吸い込まれる
青葉(横)「なっ?!」
仮面「…神威だ」
※神威…視覚に入ったものを異次元に飛ばす技。
青葉(横)「…! あの目は…」
川内「最近よく軍の指揮官が殺されると思ったらあんたの仕業か!」ダッ!
赤城「ここで捕らえます!」
飛龍「赤城さん!」
赤城「はい!」ギリッ!
仮面「…来るか」スッ!
木遁、木分身の術!!←5人に別れた
瑞鶴(横)「?!別れた?!」
青葉(横)「皆さん!目を瞑ってください!目を見てはいけません!!」ギュッ!
吹雪(横)「は…はい!」ギュッ!
明石(横)「なんですか?!」ギュッ!
仮面「…遅い」
月読!!
那珂「…?!」ドクン!
時雨「…?!」ドクン!
赤城「?!」ドクン!
アイオワ(横)「…?!」ドクン!
神風(横)「?!」ドクン!
那珂「やっほー!皆、元気~?今日も張り切って…」
戦艦棲姫「ナ…ナカチャン…」
水母棲姫「ヒュー…」
イ級「イー!」
ガヤガヤ…←深海棲艦だらけ
那珂「な…何これ…」
ガシッ!
那珂「?!」
小川「…お前…深海棲艦と通じていたのか」
那珂「な…何?!離して!」
小川「あいつの艦娘は皆殺しだ、殺れ」
那珂「やだ!解体は嫌だ!!」ズルズル…
ー?ー
時雨「…?ここは…」
墓「」
時雨「そうだ…お参りに来たんだ…西村中将のお墓参りに…」パサッ…
時雨(湯)「…」パチパチ
ガシッ!
時雨「?!」
扶桑「なんで…なんであの時助けてくれなったの…」
山城「…不幸だわ…」
最上「…自分だけ助かって…卑怯だね」
満潮「私だって…生きたかったのに…」
朝雲「…失望したわ」
山雲「…早く死になさい~」
時雨「そ…そんな…やめて…やめてよ」
死ね…死ね…死ね!!死ね!!!!
時雨「う…う"わ"ぁぁぁ!!!」
ー?ー
赤城「お腹空きましたね~…」
赤城「ご飯~ご飯~♪」シュン!←何かに変わった
パクッ!
赤城「ゲボッゲホッ?!な…なんですか?!」
生ゴミ「」
赤城「う…嘘…これも…これも?!」
赤城「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ー?ー
アイオワ(横)「?!」←磔
アイオワ(横)「What's up?!」
ゾロゾロ…
アイオワ(横)「?!」
香取「…貴方に沈められた痛み…思い知ってください」
グサッ!
アイオワ(横)「ぎゃああああ!!」
香取「皆さんも」
グサッ!グサッ!ドスッ!!
アイオワ(横)「ぎゃああああ!!」
ー?ー
神風(横)「…?ここは…」
ダダダ…
羽黒「…見つけました…あの時…助けたのに…」ダダダ!←血だらけ
足柄「…飢えた狼は食らいつくわよ!」ダダダ!←血だらけ
ー現実世界ー
那珂「うぅぅぅ!!」
時雨「ぐぅぅぅ!!」
アイオワ(横)「うぅぅ…」
赤城「ぅぅぅ!!」
神風(横)「があぁぁぁ…!!」
神通「那珂ちゃん?!」
川内「妹に何した!」
青葉(横)「目を見てはいけません!あれは月読…幻想世界に引き込まれてトラウマを見せられて精神崩壊させるものです!」
吹雪(横)「ってことは…神風ちゃん達は…」
青葉(横)「…かかりました…」
加賀「赤城さん!」
仮面「…ここから本気を出す」スッ…
水遁!水分身の術!!
仮面「…始めようか」スッ!スッ!
木遁、四柱牢の術!!
大和「?!牢屋が?!」←閉じ込められた
武蔵「し…しまった!」←同上
白露(横)「何これ?!」←同上
村雨(横)「きゃあ?!」←同上
五月雨「皆さん!」←同上
青葉「嘘?!」←同上
衣笠「青葉!」
春雨(横)「出してください!」ドン!←閉じ込められた
武蔵「砲弾で傷1つ付かないだと?!」
神通(横)「皆さん!」
仮面「よそ見しててもいいんですか」
水遁、水龍弾の術!!
時雨(横)「うわっ?!」ザバーン!
大和(横)「皆さん!大丈夫ですか!」
神通「な…何とか…」
川内「あいつは一体…」
吹雪「ここ…やけに水気が…」
赤城(横)「これが敵の策としたら…」
加賀(横)「?!今すぐ…」
仮面「遅い!」スッ!スッ!
水牢の術!!
蒼龍(横)「きゃあ?!」←捕まった
飛龍(横)「蒼龍!」←同上
吹雪「こ…これ!抜け出せません!」←同上
加賀(横)「それだけじゃないわ…息が…」←同上
仮面「脱出不可能なスペシャル牢獄だ」
青葉(横)(ま…まずいです…これじゃああの時の二の舞です…何とかしなければ…)
ー正門ー
仮面「…これもだ」
ボッ!←黒炎(邪念樹が燃えた)
青葉(横)「天照まで使うなんて…」
※天照…イタチ曰く最強の物理攻撃。火でも燃やし尽くすまで消えない。
神通(横)「…こうなったら…」
ヒューー!ズドーン!
仮面「…この感じは…」
幸光「…待たせたな」←猗窩座のポーズ(鬼滅、8巻)
川内(横)「…やれやれ…神通、おまたせ」
神通(横)「?!川内姉さん!」
仮面「…待っていたぞ!幸光!」
幸光「…お前は後!!」
仮面「?!」
川内(横)「…これは…水牢の術に四柱牢、月読、天照…色々やったんだね…」
川内(横)「師匠」
幸光「何?」
仮面「…久しぶりだな。まさかあの後あいつの元に行くとは思わなかったが…」
川内(横)「…師匠の力でこの目を貰ったからね」
万華鏡写輪眼「…」
青葉(横)「?!なんで持ってるんですか?!」
吹雪(横)「?!あの目…仮面の目と一緒です!」
川内(横)「万華鏡写輪眼…これを貰ったことには感謝してる。でもあんたのやった事が私は気に食わなかった!だから抜けた」
仮面「…そうか。なら…話は不要だな」
川内(横)「…じゃあ…行くよ」スッスッスッ!
多重影分身の術!!
吹雪(横)「1、2…何人いるんですか…」
青葉(横)「私も」スッ!スッ!スッ!
多重影分身の術!!
川内「…なんでそんな忍術使えるのよ…」
川内(横)「だって訓練したからね」
川内(横)「さて…」ビュンビュン!!
手裏剣影分身の術!!
仮面「術のキレもようなったな…何より…」
仮面「いい女になったな」
川内(横)「はっ?!」///
仮面「好きな男でもできたのか」
川内(横)「ば…馬鹿にするな!」///
仮面「だが…それまでだな」スッ!
水遁、水陣壁!
川内(横)「やっぱりね…」
仮面「成長したお前にとっておきを見せてやろう」
仮面「須佐能乎だ」
仮面「お前も持ってるだろ」
川内(横)「くっ…バレてるか…」
ズズズ…
須佐能乎「…」
須佐能乎「…」
神通「」
吹雪(横)「」
明石(横)「」
艦娘(横)「」
艦娘「」
川内「な…何あれ…」
仮面「…良かったな」
ブン!
ドガガガ!!!←呉鎮守府崩壊
仮面「地図を変える範囲が少なくて済みそうだ」
幸光、川内(横)以外の艦娘「」
朝風(呉)「ち…鎮守府が…」
迅鯨(呉)「お…思い出の場所が…」しくしく…
幸光「…なら俺も本気の20%を出してやろう」
幸光「残火の太刀だ」スッ…
吹雪(横)(いよいよ怪獣映画みたいに…)
-呉鎮守府 付近の高台-
獣仮面「おうおう、何かすげぇ事になってんなぁ」
獣仮面「ありゃ、須佐能乎か…」
獣仮面「て言うか、もう一体は誰のだ?」
ジジジジ
獣仮面「…バフォメットか」
山羊仮面「…はい」
獣仮面「後処理忘れたせいでこのザマだ」
山羊仮面「…申し訳ありません」
獣仮面「別に攻めていない」
獣仮面「イカロスはどこ行った?」
山羊仮面「恐らく、アフリカ辺りに行ったのでは?」
獣仮面「なにやってんだよあいつ…」
山羊仮面「大尉は自由奔放ですから…」
獣仮面「部隊にいた頃もそうだったな…」
山羊仮面「中佐 我々はどうします?」
獣仮面「お前は”大湊”へ行け 敵対の意志があるか見てこい」
山羊仮面「あった場合は?」
獣仮面「…艦娘もろとも皆殺しにしろ」
山羊仮面「…」
獣仮面「お前が殺しを好まないのは知っている だが、これも必要な事だ」
山羊仮面「…了解しました」
ジジジジ
獣仮面「さて、この後どうなるかな?」
-呉鎮守府-
夕張(横)「ざ…残火の太刀?!」キラキラ…
明石(横)「…なんでそんなにキラキラしてるの…」
夕張「知らないんですか!?」
夕張(横)「BLEACHの最強の技ですよ!!」
明石(横)「お…おう…」
幸光「貴様にその片鱗を見せよう」
ジュウウウ…←刀が白く変化
瑞鶴(横)「…これ、弱くなったんじゃ…」
幸光「…これでもか?」スッ…←木に触れた
ドン!!←木が跡形もなく無くなった。
吹雪(横)「…へっ?」
幸光「残火の太刀東、旭日刀」
仮面「…刃先に炎を集中させたか…」
幸光「…ご名答。だが俺は本気を出さない。出すと…」
幸光「ここ一帯が壊滅するからだ。離れてろ」
残火の太刀西、残日獄衣
残日獄衣…15000度の炎を体に纏う。雲でさえ蒸発する火力がある。
青葉(横)「…水遁が使えなくなりました。おそらく…」
吹雪「きゃあ?!」バシャ!←解けた
蒼龍(横)「ゲホゲホっ!」←同上
飛龍(横)「た…助かった…」←同上
加賀(横)「乾燥して…水分がすぐ乾く…」←同上
大和(横)「これが…提督の20%の本気…」
幸光「始めようか」
幸光「万象一切灰燼と為せ 一期一振」
明石(横)(あれ…これ私が責任じゃ…)
吹雪(横)「…?!唇が…」タラッ…
叢雲(横)「…これは肌が荒れるわね…」
仮面(20%なのにこれ程とは…)
川内(横)「はあああ!!」
仮面「?!はあっ!」
須佐能乎「…」ブン!
須佐能乎「…」ブン!
ギンッ!!ガギッ!
川内(横)「喰らえ!!十拳剣!!」
仮面「まだまだ!」
ギンッ!!ガギッ!
吹雪(横)「な…なんですか…これ…」
吹雪「これ以上やったら…」
川内(横)「…!」スッ…←須佐能乎解除
仮面「…」スッ…←同上
神通(横)「せ…川内姉さん!」
川内(横)「くっ…これ使ったら一気にチャクラが無くなるんだよね…」はぁ…はあ…
仮面「くっ…もうチャクラが…」
川内(横)(…チャクラ?)はぁ…はぁ…
幸光「卑怯だが付け入るぞ」
残火の太刀南、火火十万億死大葬陣!
幸光「行け」
仮面「な…なんだ?!」
幸光「それはお前が殺してきた敵だ。お前を追い詰めて塵になるまで追い詰める」
明石(もうここまでいくとチートです…)
大淀(な…なんなのこの人…)
幸光「そして弱いお前には…」時の呼吸…拾の…
ドスッ!!
吹雪(横)「?!」
明石(横)「?!」
神通(横)「?!」
川内(横)「?!」
艦娘(湯)「?!」
幸光「こんな最期がお似合いだ。最も…」←背後から刀
仮面「がはっ…?!」
幸光「偽物にはな」スッ…ズブッ!
ドシャ!!
川内(横)「…こいつ、師匠じゃない。師匠の格好をした偽物だ」←仮面取り
叢雲「…こいつ…うちの前任の司令官よ」
長良「まさかこんな形で会うなんてね…」
五十鈴「相応しい死に方だわ」
金剛(横)「で…では本物は…」
『ふふふ…お見事だな…』
吹雪「?!何者ですか!」
飛龍「出てきなさい!!」
ピカピカ←光が集まる
獣仮面「おー、こりゃひどいなぁ」
艦娘(呉)「」ビクッ
青葉、衣笠「」ビクッ
幸光「お、お前は…」
獣仮面「あぁ?」
青葉「あ、あぁ…」ガクガク
衣笠「いや…いや…」ガクガク
朝風「…」ガクガク
迅鯨「…」←失神寸前
獣仮面「…」スッ
獣仮面「”八咫鏡”」
ビュー←高速移動
幸光「っ!?」バッ
獣仮面「…」パッ
川内(横)「なっ!?」
神通(い、いつの間に…)
仮面(偽)「」
獣仮面「使えない”ゴミ”は処分しないとな」
ビュン!←蹴り飛ばした(光の速さで)
加賀「なっ!?」
瑞鶴(横)「し、死体が…消えた…」
獣仮面「ゴミ処理完…」
ジャキーン
幸光「…」
ポトッ←首落ちた
幸光「はぁ…はぁ…」
吹雪(横)「し、司令官!」
叢雲「や、やったの?」
ピカピカ←首と体が光る
榛名(横)「な、何ですか?」
ピュー←正面玄関に集まる
獣仮面「いやー、ビックリしたねぇ~」
艦娘達「!?」
幸光「…」
獣仮面「最近の若い海兵はOBに対してこんな挨拶の仕方するのか… 相変わらず腐ってるな海軍は…」
幸光「…安心しろ。誰もお前をOBなんて思ってねえから」
幸光「何が無抵抗の人間や艦娘ぶっ殺して何が海軍OBだよ。ふざけるな」
吹雪(横)「し…司令官…そ…それ以上は…」
幸光「お前、今まで何人の艦娘をぶっ殺してきた」
獣仮面「…お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているか」
幸光「12枚だ。こんぐらい覚えてねえと軍人やってられっか」
獣仮面「お前が仮面を傷つけた奴か」
幸光「ああ…弱かったけどな 本気の15%で逃げた」
獣仮面「ならお前を始末しようか。お前は光の速度で蹴られたことはあるか?」
幸光「なら…」
スッ…
獣仮面「?!」ポン…
幸光「お前は光より早い速度で斬られたことはあるか?」←肩に手置き
獣仮面「お前…」
幸光「この人ビンゴbook…俺の名前もあるな…フムフム…」
獣仮面「?!それ、俺の懐の…」
幸光「恐れることは無い…友達になろう」
獣仮面「なめあがって!!」八咫鏡!!
幸光「なっ?!」
ドガッ!
吹雪(横)「し…司令官!!」
明石(横)「そ…そんな…」
吹雪「幸光さん…」
獣仮面「次はお前らだ」
大淀「幸光さんが…跡形もなく…」
『可哀想に…哀れな妄想して幸せだった?』
幸光「お前、馬鹿じゃないの?」
獣仮面「お…おま…どうやって…」
幸光「これはみかじめ料だ」←指
獣仮面「?!」←右手の小指がない
幸光「言っただろ。お前は弱いと」
獣仮面「なめ上がって…」
-某所-
ガキン! ガキン!
提督「ふん!」シュン
仮面「おおっと」カキン
シュッ パッパッパッ←距離を取る
仮面「流石ですね 獅子丸隊長」
提督「これでも衰えたんだが」
仮面「嘘つけ…」
仮面「…申し訳ありませんが隊長 私はこれで失礼させていただきます」
提督「なに?」
仮面「それではごきげんよう」シュー
パッ←神威で消えた
提督「…ふっ」
カチャン
ー呉鎮守府ー
獣仮面「殺してやる」
シュン!
仮面「…苦戦しているようですね 副長」
獣仮面「…お前が来る必要なかったんじゃないか」
川内(横)「師匠!」
仮面「…」
獣仮面「…知ってるのか」
仮面「全く」
幸光「…おい、誰と喋ってんだよ。俺と戦ってんだろ」
仮面「…俺は正義のために戦ってんだよ」
幸光「…しつこい。お前たちには本当に飽き飽きする、心底うんざりした」
幸光「口を開けば海軍のOBとか自分たちの正義とかわけの分からないバカの一つ覚え」
幸光「お前たちは海軍をやめたんだからもうそれで十分だろ」
仮面「…」
獣仮面「…」
大淀(めっちゃ煽ってます…)
明石(横)「胃が…胃が…」キリキリ…
時雨(横)(すごく提督にムカついてきた)イライラ…
幸光「やめたんなら善良な人たちを殺す必要は無い。サラリーマンのように働いて日銭を稼げばいいのにお前たちはなぜそうしない」
幸光「理由は1つ。お前たちは異常者だからだ」
幸光「地下でお前達の殺した艦娘が叫んでいるぞ、私達が何をやったのだと」
幸光「…お前達…なんのために生まれてきたの?」ニコッ…←不気味な笑顔
その場の全員「?!」ゾクッ!
幸光「終わりにしよう」
獣仮面(すげえ殺したい…)
獣仮面「…深海棲艦と戦った俺はとは違うんだよ」
幸光「…知らなかったのか?無理もないな。俺は…」
幸光『殺し屋だよ』
吹雪(横)「…」
明石(横)「うそ…」
飛龍(横)「…えっ…」
蒼龍「本当に何者…」
提督(横)「終わりするぞ」
ギシッ!
幸光「何?!」
獣仮面「さっき近づいた時に呪印を書かせてもらった。ここは譲る!さらばだ!」
火遁、灰塵隠れ!
吹雪「きゃあ?!」
明石(横)「なんですか?!」
川内(横)「さがって!」
青葉(横)「はあ!」土遁、土流壁!!
「……」
幸光「…逃げあがったか」
明石(横)「…司令官、さっきの話を聞かせてください」
赤城(横)「分かりやすくお願いします」
吹雪(この人が…殺し屋?まさか…)
幸光「…ああ」
吹雪「あの…そういえばうちの司令官は…」
幸光「…途中ではぐれたのを忘れてた」
-呉鎮守府から離れた場所-
獣仮面「置いてきたあいつらはどうするんだ?」
仮面「余計な事しゃべると困りますからね…」スッ
寅・巳・戌・辰・掌
仮面「穢土転生 解」
-呉鎮守府-
大淀「す…すぐに探しに行きましょう!」
蒼龍「でもどうやって?!」
飛龍「それは歩き回っ…」
提督「呼んだか?」
艦娘「?!」ビクッ!
幸光(いつの間に…)
提督「…酷い状況だな…鎮守府が崩れているしのう…」
陸奥(穢)「…そろそろね…」シュウウ…
龍驤(穢)「…時間やな…」
雲龍(穢)「…これで安心して死ねるわね…」
吹雪「み…皆さんの体が…」
朝風(呉)「…ありがとうね。あの時…皆さんが助けてくれたから…私は生きてこられました…」
旗風(呉)「…さよならです…」
迅鯨(呉)「…ありがとうございました…。お墓参りに絶対に行きます…」ポロポロ…
山城(穢)「…最期は…幸運だったわ…」ニコッ…
日進(呉)「…頑張ってくれ…」
子日(穢)「…ありがとね」
大東(呉)「…ありがとうな」
屋代(呉)「皆さんが…守ってくれたお陰です…役に立てなくて…すいませんでした…」グスッ…
初春(穢)「手間をかけさせたの…」
幸光「…成仏する前に聞いてくれ。おやっさんからの遺言で、この子達を守っていく。お前達の仇は絶対にとる。お前たちは…日本の宝だ…」
陸奥(穢)「…ありがとう…」
シュウウ…
幸光「…安らかに眠ってくれ」ジャラ…←数珠
提督「…」ビシッ!←敬礼
艦娘「…」敬礼
幸光「…あの子たちが…最後だといいな…」
吹雪(横)「…はい」
川内「ちょっと提督! 那珂を助けて!」
那珂「う、うぅ…」
提督(月読か… あいつらしいな)
提督「…」スッ
青葉(横)「難しいです… 月読を解除するには…」
提督「…解!」
那珂「うぅ… あ、あれ?」
時雨「う~ん…僕はいったい…」
赤城「はぁ…はぁ…夢…ですか?」
アイオワ(横)「も、もう許し… w,what?」
神風(横)「ご、ごめんな… え…?」
大和「み、皆さん!」
青葉(横)「う、嘘…」
川内(横)(この提督何者?)
タタタタ!!
伊勢(横)「今の…何?!」
日向(横)「?!提督!」
祥鳳(横)「」←捕縛
瑞鶴「ちょっ?!どうしたの?!」
瑞鳳(横)「…ちょっと…姉妹喧嘩してた…」へへへ…
曙(横)「?! く…クソ提督」
満潮(横)「あ…朝潮…」
霞(横)「く…クズ…」
吹雪(横)「あれ…なんで曙ちゃん達が…」
綾波(横)「…姉妹の縁を切った人は知りません」
朝潮(横)「私もです」
古鷹「えっ…どういうことですか?」
朝潮(横)「…裏切ったんですよ。司令官を」
明石(横)「これを見れば分かりますよ」←DVD(ホームアローンの映像)
大淀「は…はあ…」
※後日、多くの湯原艦娘がこれを見て大破着底(腹が)したらしい。
朝潮(横)「司令官…どうしますか」
綾波(横)「…」
綾波(横)「では…あれをしますか」←まな板
曙(横)「えっ…何する気…」
綾波(横)「夕立さん、短刀を貸してください」
夕立(横)「ぽ…ポイ」←短刀
摩耶「お…おい!何する気だよ!」
綾波(横)「あなた達の好きなケジメですよ」
満潮(横)「う…嘘…」
瑞鶴「け…ケジメ…?」
綾波(横)「ヤクザのケジメ、エンコ詰めですよ。軍隊で上官に逆らうのは死罪と同じです。それをやった3人には死罪とはいかなくてもそれ相応のケジメをやらなければ…」
霞(横)「ふ…ふざけないでよ!誰が…」
綾波(横)「…」ギロッ!
霞(横)「?!」ビクッ!
吹雪「あ…あの…それくらいにしてあげてほかの事を…」
綾波(横)「…」ギロッ!
吹雪「ひっ?!」ビクッ!
綾波(横)「別にやらなくてもいいんですよ?お風呂に浸かれば指は戻りますしね。ただ許してもらいたいなら覚悟を見せないと…」
綾波(横)「ということで…漢、見せてください」トン!
艦娘(この子…怖ぇ…)ブルブル…
艦娘(横)(…男じゃないよね…)
曙(横)「う…うぅ…」←泣き目
朝潮(横)「…」
綾波(横)「それとも棺桶に詰めてまた展示…」
幸光「やめとけ綾波。そのくらいで許してやれ。ここでは他の子が見ている」
綾波(横)「…分かりました。そこまで言うならエンコ詰めは辞めます。では…体内メントスコーラでどうですか?」
艦娘(この子はこう…非情なの?!)
吹雪(横)「非情じゃないですけど…厳しいですよ」
大和「なんで分かったんですか…」
吹雪(横)「顔に出てますし…」
綾波(横)「じゃあ…コーラを飲んで、その後にメントスを丸呑みしてくださいね」ニコッ
艦娘(悪魔だ…)
トントン
提督「真田大佐…」
幸光「…はい」
提督「どういう教育をしているんだ?」
幸光「…」
提督「儂は他所の鎮守府の事に関してはとやかく言うつもりはないが… 少し将来が心配だ」
幸光「…気を付けます」
曙(横)「う…うぅ…」ゴクっ!
満潮(横)「ハムっ!」←メントス入れ
霞(横)「…」ごくごく…
……
曙(横)「ムッ?!」
満潮(横)「ごほっ?!」
霞(横)「ゲボゲボ!!」
愛宕「えっ…なんか不味くな…」
3人「ゴボゴホ!!」←口と鼻からコーラ
きゃあああああああ!!!
※皆さんのご想像にお任せします。絶対に真似しないこと!
霞(横)「…し…死ぬかと思った…」
曙(横)「…う…うぅ…お嫁に行けない…」グズグズ…
満潮(横)「う…ゴホゴホ!!」
綾波(横)「では謝ってくださいね。日本の伝統的な謝り方…分かりますよね?」
綾波(横)「頭(こうべ)を地面に付けて両手を地面に付けて謝るんですよ。土下座です」
曙(横)「ちょ…待って…まだコーラが…」
綾波(横)「私もやるからやりますよ!!」
朝潮(横)「ほら…私もやるから…」
満潮(横)「…分かったわよ…」グズグズ…
霞(横)「分かった…分かったから…」グスッ…
綾波(横)「図が高いですよ!!ほら!!土下座!!土下座!!半沢…土下座!!」
川内(綾波が大和田みたいに…)
曙(横)「…クソ『ああ?』…提督…すいませんでした…また仕えさせてください…お願いします…」
霞(横)「今までの失礼を許してください…」
満潮(横)「反省してますから…棺桶に閉じ込めないでください…」
朝潮(横)「…本人達も反省してるので許してあげてください」
綾波(横)「…お願いします」
幸光「…分かった。この償いは体で働いて貰うからな」
曙(横)「うぅ…」
伊勢(横)「やれやれ…ようやく1つ終わったね…」
日向(横)「いや、まだ残ってるぞ」
祥鳳(横)「ちょっと!離しなさい!!」
大和「目が真っ黒です…」
幸光「獅子丸大将。1つよろしいですか?」
提督「ん?」
幸光「祥鳳の目を覚ましてあげてください。実を言うと…まだどうやって病みが覚めるかは分からないのです。ですので…処罰を兼ねてお願いします」
加賀(横)「この瀬田橋の傷も祥鳳、瑞鳳、葛城、そして私達がやったものよ」スッ…←写真
提督「…数ヶ月前にやってたのう…」
吹雪「目を覚ますっていっても…」
提督「…今までどうやって解いてきたのじゃ?」
飛龍(横)「落雷だよ(飛龍vs蒼龍戦)」
加賀(横)「爆弾矢よ(瑞鶴、加賀vs瑞鳳戦)」
古鷹「過激過ぎませんか?!」
提督「…お主の艦娘が心配になってきたわい…」
幸光「…すいません…」
提督「…やってみるかの…」スッ…←眼帯外し
川内「…眼帯を…外した…」
提督「…幻術にかかっておるようじゃな…」
提督「…幻術、解!」カッ!
プチッ!!←ブレスレット破壊
祥鳳(横)「…?」
吹雪「?!起きました?!」
祥鳳(横)「…ここは…」
武蔵「目も黒くないな…」
瑞鳳(横)「祥鳳!!」
祥鳳(横)「?…瑞鳳?」
瑞鳳(横)「もう!!今まで何してたのよ…」ポロポロ…
祥鳳(横)「えっ?!どうしたの?!ここは?!」
神通「…どういう訳ですか」
吹雪(横)「どういうことか病みが解除されると病んでいた頃の記憶が無くなるらしいです」
提督(おそらく密告防止のためか)スッ←眼帯着けた
幸光「…しかし…爆発などの衝撃じゃなくても病みは解けるんだな…」
祥鳳(横)「あ…あの…提督、ここは…」
幸光「ここは呉鎮守府だ。何も覚えていないのか?」
祥鳳(横)「…全く覚えてないです。最後に覚えているのは…」
ー1年前ー
祥鳳(横)「…あの…ここは…」
大淀(横)「…私のラボですよ。さあ、始めましょうか」
祥鳳(横)「な…なにこれ?!」
大淀(横)「…さあ…お眠りなさい…」
祥鳳(横)「瑞鳳!!瑞鳳!!たすけ…」
ー現在ー
祥鳳(横)「…ここまでしか…」
幸光「…分かった。でもお仕置はするからな」
祥鳳(横)「お…お仕置?」
吹雪(横)「恒例のバンジーですね…」
祥鳳(横)「」
提督「と…とにかく良かったな、病みが解けて」
ーその夜(外)ー
那珂(横)「那珂ちゃんライブ始まるよ~!」
那珂「まずは…初恋水雷戦隊!!」
神通「那珂ちゃん!頑張って!!」
うぉぉぉ!!
幸光「…騒がしい夜になりそうですね…」
提督「…ああ…だがこれが少しでも心傷を癒してくれたら良い」
伊良湖(横)「提督、何か飲まれますか?」
幸光「う~ん…ウォッカマティーニ、ステアせずシェイクで」
提督「熱燗でよろしいかな?」
伊良湖(横)「はい、お待ちください」
スタスタ…
幸光「…獅子丸大将。少し、私の過去の話をしてもよろしいですか?」
提督「…なんだ?」
幸光「私は海軍に入る前、暗殺者をしてました。もう…10年前ですけど」
提督「…暗殺者?」
幸光「…『月』って言う組織は分かりますか?」
提督「…海軍の暗部か。それがどうした?」
幸光「…私は15から18の時、そこにいたのです」
提督「何?」
月…それは海軍の暗部であり、主に任務での暗殺、敵の暗殺を目的としていた。
幸光「私のコードネームは…No.6。六文銭から取ったものです」
提督「…聞いたことがある…死体も残らず消す者がいると…確か…コードネームは…No.6…お主のことか…なぜ暗部に…」
幸光「…川内の師匠である影綱は暗部の者でした。私も忍術は使えませんでしたか教わったことがありまして…そこから暗部に…」
提督「…なるほど…」
幸光「…私の嫁は吹雪です。でも…私が吹雪と会ったのは鎮守府に着任したときではありません」
提督「…まさか…」
幸光「ええ、私と吹雪が初めに会ったのは…最後の任務のときです」
※経緯は”逃亡提督 第5部”をご覧下さい
幸光「…という訳です」
提督「なぜ吹雪があの時のだと分かった」
幸光「GPSです。会った際、GPSが反応してたからです」
幸光「…獅子丸大将、俺は闇の人間として考えたことがあります」
幸光「…長い間、暗い道程をずっと歩いているとこのまま暗いままだとずっと思ってしまいます。ですが…私は吹雪に会って…闇だった生活に光が指したんです。それだけ、彼女は私の心の中の太陽なのです」
提督「…」
提督「だったら、それを守りなさい 命を懸けて」
幸光「…はい」
提督「では、儂も少し過去を話そう」
幸光「過去ですか?」
提督「あぁ」
提督「まず、初めに言おう」
提督「”儂は艦娘が大嫌いだった”」
幸光「…え?」
提督「過去に艦娘を殺そうとして拘束されたこともある まぁ、知っているのは幸家や吉良ぐらいだがな」
幸光「なぜそんなことを…」
提督「…」
提督「艦娘に部下を殺されたからだ」
幸光「…どういう事です?」
提督「儂が君くらいの頃、ある部隊を率いていた その部隊は舞鶴合戦にも参加し、勝利をもたらした」
提督「名は”海軍特殊任務部隊 獅子部隊”だ」
幸光「獅子部隊? そんな部隊聞いた事…」
提督「当たり前だ」
提督「君が生まれる前…もとい海軍によって”消された部隊”だからな」
幸光「消された…」
提督「消されたと言うより歴史の闇に葬られたと言った方がいいだろう」
幸光「…なるほど…」
提督「…お互い、暗い過去があるもんじゃなあ…」
ー艦娘席ー
川内「ねぇ、なんで忍術使えるの!」
川内(横)「昔、師匠と会ってそこでね…」
神通「川内姉さん、しつこいですよ…」
吹雪「あの…失礼ですが…あの仮面の人とはどこで…」
川内(横)「…ごめん、それだけは言えない…」
吹雪「そうですか…」
川内(横)「ごめんね…」
川内(横)(…言えるわけない…私が…)
川内(横)(あの戦い、『舞鶴合戦の生き残りなんて…』)
川内(横)(神通や那珂は確かにあの場にいたけど…再会した時にはもう記憶が消えてた…)
川内(横)(元帥からも口外することは禁止されてるし…)
川内(横)(…なんで皆の記憶からあの戦いを消したんだろう…)
ー翌朝ー
メラメラ…←火葬
幸光「…」
提督「…」
艦娘達「…」
ー3時間後ー
幸光「これ、明石からです」
提督「…ダイヤモンド?」
幸光「おやっさんの遺骨で作ったダイヤモンドです。持っててください」
提督「…死してなお…輝き続けるか…ありがとう」
提督(為信 良い息子を持ったな)
川内(横)「…」
神通(横)「川内姉さん?どうしました?」
川内(横)「…いや、なんでもない」
幸光「では…ここから真剣な話をしましょう」
提督「…真剣な話?」
吹雪(横)(今までふざけてたんですか?)
幸光(そういう意味じゃない。固い話という意味だ)
吹雪(横)(すいませんでした…)
幸光「ここの艦娘の所属です」
幸光「この通り呉鎮守府は崩壊、この子達は指揮官を失い、家なき子同然となりました」
幸光「この有明は私の鎮守府ではなく、崩壊した柱島の子です。この子は私が預かります」
有明(柱)「…露、時雨、よろしくな」
白露(横)「うん!」
幸光「しかし、私も命を狙われている身です。湯原鎮守府で襲われたのを初め、京都の日向屋でも刺客に襲われました」
提督「…そのニュースなら見たぞ。かなりの切り傷が残っていたはずだ…」
幸光「そこでです。おやっさんの遺言では私か獅子丸大将がこの子を見て欲しいと」
幸光「お願いします。何人か預かって下さい」
提督「…承知した」
幸光「…私が連れて行けるのは3人までだ。吹雪、好きな子を選んでくれ」
吹雪(横)「えっ?私ですか?」
幸光「気が合いそうな子でいいぞ」
吹雪(横)「…迅鯨さん、日進さん、屋代さん、お願いします」
迅鯨(呉)「ありがとうございます」
屋代(呉)「これからお世話になります」ペコッ
日進(呉)「…よろしく頼むぞ」
提督「…では、あとの者は儂が預かることにする。それで、相違ないか?」
朝風(呉)「…世話になるわ。神風」
神風(横)「何?」
朝風(呉)「こっちはしっかりやるから長生きしなさいよ」
旗風(呉)「…春風姉様…神風姉様、ご武運を祈ってます」
神風(横)「ええ、そっちも頑張ってね」
大東(呉)「これからよろしくな」
吹雪「はい」
幸光「…俺はそろそろ行きます。俺はこの切り取った指とビンゴbookから仮面を調査します」
提督「…そうか。なら、前回別れる時に渡した、あのホテルのキーを使うといい。山口にあるはずだ」
幸光「…柱島に現れた怪物がそっちにも現れるかも知れません。青葉、想像図を」
青葉(横)「はい、有明さんから聞いた姿ですが…」
提督「…首がなく…腕が6本ある物か…」
青葉「なんですか…これは…」
幸光「…もしかしたら小川の差し金かも知れません。聞いてて思った倒す方法は…」
提督「…覚えておこう。儂からはある艦娘を…」
幸光「…何…」
ーーー
幸光「そろそろ行きます。では…」ガチャ!
吹雪(横)「皆さん、乗りますよ」
赤城(横)「まだ広島焼き食べてないのに!」
瑞鶴(横)「行きますよ!」
ブロロ…
提督「…行ったな…」
神通「危ないのか危なくないのか…」
吹雪「司令官、あの人たちをどう思いますか?」
提督「…幸光には…何か欠けている物があると思う…それに気づけば…」
吹雪「?」
提督(我々はみな『運命』の奴隷なんだ。やはり形として出たものは……変えることはできない…何者たちか知らないが彼らはこれで『苦難への道』を歩み そこで何人かは命を落とすことになるかもしれない…)
提督(しかし……彼らは全員こうなのか?命を狙った艦娘を…見ず知らずの艦娘を助けるのか…)
提督(彼らがこれから歩む「苦難の道」には何か意味があるのかもしれない……)
提督(彼らの苦難が……どこかの誰かに希望として伝わっていくような何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない……)
提督(無事を祈ってはやれないが……彼等が眠れる奴隷であることを祈ろう…目覚めることで…何か意味のあることを切り開いて行く『眠れる奴隷』であることを…)
提督「…我々も帰ろう…鎮守府へ」
吹雪「はい」
獅子丸(頑張ってくれ…幸光)
スタスタ…
-湯原鎮守府-
提督「大佐 空けてしまってすまなかったな」
水本大佐「いえいえ お気になさらずに…」
提督「なにか変わったことは?」
水本大佐「特には… 金剛型の艤装調整と第四駆護衛の元調整の航海を行いましたが、異常は確認されませんでした」
提督「そうか…」
コンコン
提督「入れ」
ガチャ
大淀「失礼します」
提督「どうした?」
大淀「呉の艦娘の艤装のテストを行いたいのですが、よろしいですか?」
提督「あぁ、そうだな 慣れてもらわんとな」
提督「わかった 許可する」
大淀「ありがとうございます 編成は?」
提督「空いている艦娘はと…」
-数十分後-
提督「という事でよろしく頼む」
蒼龍「せっかく休もうと思ったのに…」
睦月「にゃしぃ…」
神通「わかりました」
提督「蒼龍 乗る気じゃなさそうだな」
蒼龍「だって…」
提督「…」
提督「そうか 残念だな」
提督「せっかく、親好深めるために間宮の限定スイーツ券を帰ってきたら渡そうと思ったのにな…」
蒼龍「」ピクッ
提督「仕方ない 他の娘に…」
蒼龍「やるやるやる! やらせてください!」ズコー
提督「あぶな」ヒョイ
蒼龍「うぅ…」
提督「やるのかやらないのか?」
蒼龍「やる!」
提督「…じゃあ、準備してこい」
蒼龍「うん! ありがとう提督♪」
提督「神通 サボらないようにしっかり見てやってくれ」
神通「はい わかりました」
スタスタ ガチャ バタン
水本大佐「扱い慣れてますね」
提督「長い付き合いだからな」ハハハッ
提督「っ… ゴホゴホ ゴホゴホ」
水本大佐「提督!」
提督「はぁ…はぁ…」
手袋「」←血がべっとり
水本大佐「提督…」
提督「…もう長くないな」
提督「水本大佐 儂の後を頼んだぞ」
水本大佐「…」
水本大佐「…どうしても艦娘達には言わないのですか?」
提督「言う気はない 余計な心配はかけられん」
水本大佐「護衛官達は全員知っているのにですか?」
提督「口外禁止にしている 絶対に喋るでないぞ」
水本大佐「…はい」
-海上-
神通「三人ともどうですか?」
朝風「問題ないわ」
旗風「大丈夫です ありがとうございます」
大東「全然行けるぜ!」
神通「問題無さそうですね」
蒼龍「神通 ちょっと艦載機飛ばしておくね」
神通「えぇ、何もいないか見ていただければ」
蒼龍「了解~」
バシュン
旗風「睦月さん」
睦月「にゃ?」
旗風「司令はどのようなお方なのですか?」
朝風「あ、私も気になってた」
大東「あたいも」
睦月「提督は… 優しい人にゃ!」
旗風「優しい方?」
大東「見た目は怖そうだけどなぁ」
神通「ふふっ まぁ、あのような感じの方ですから」
朝風「じゃあさ、あの右目ってどうなってるの?」
大東「あたいも知りたい!」
神通「それが、わからないんです」
朝風「わからない?」
睦月「蒼龍さん知ってるかにゃ?」
蒼龍「私も知らない 小さい頃、怪我をしたってことだけ」
旗風「では、なんであの時眼帯を外したのですか?」
蒼龍「…なんでだろう」
蒼龍「ん?」
神通「どうしました?」
蒼龍「ねぇ、この近くで艦娘がいるって話し聞いてる?」
神通「私は聞いてませんけど…」
睦月「どうしてにゃ?」
蒼龍「なんか、いっぱいいるけど」
-蒼龍達から約100海里-
(※1海里=1852m)
三日月「ガングートさんポーラさん怪我は?」
ガングート「あぁ、心配ない」
ポーラ「ポーラはお酒が飲みたいです~」
菊月「大丈夫そうだな」
水無月「さっちんは?」
皐月「平気だよ!」
長月「私も大丈夫だ」
雪風「皆さん元気になりましたね」
速吸「えぇ」ニコッ
如月「あら?」
望月「どうした?」
如月「10時の方向 なんか飛んでるわ」
ガングート「敵機か!?」
雪風「あれは…」
彩雲「」ブーン
速吸「彩雲? どこから?」
三日月「近くに艦娘がいるってことですかね?」
菊月「どうする?」
長月「どうするって…」
雪風、皐月、卯月「「「おーい!」」」フリフリ
ガングート「ちょっ!? お前ら!」
雪風「味方のはずです~」
皐月「助かるかもしれないんだよ」
水無月「そうかもしれないけど…」
望月「マジそう言うのめんどくせ~」
彩雲「」ブーン←旋回中
-神通達-
蒼龍「なんか、すごい手を振ってるけど」
蒼龍「どうする?」
神通「…」
睦月「神通さん?」
神通「…向かいましょう 何か訳がありそうです」
神通「蒼龍さんは提督に連絡をしてください 所属不明の艦娘と接触します」
蒼龍「…わかった」
神通「朝風さん達 申し訳ありません 付き合わせてしまい」
旗風「いえいえ 早く向かいましょう」
朝風「困ってそうなら行かないとな」
大東「早く行こうぜ!」
神通「わかりました 各艦 見張りを怠らず進行します」
ズシャー ズシャー
-付近の海域-
大東「どこにいるんだ?」キョロキョロ
朝風「見当たらないわね」
睦月「どこにゃ?」
ピカピカ
蒼龍「ねぇ、あれ!」スッ
ピカピカ
神通「発光信号ですね」
-ガングート達-
ガングート「見つけたぞ」
速吸「どうしますか?」
菊月「まずは、敵意がないことを見せた方がいいだろう」
三日月「そうですね どうしますか?」
水無月「どうするって…」
皐月「そうだ!」
艦娘達「?」
皐月「発光信号ならどう?」
長月「発光信号? こんなところで?」
菊月「危ないぞ」
卯月「うーちゃんやりたくないぴょん」
皐月「えー いいと思ったのに…」
ガングート「いや、それでいこう」
艦娘達「へ?」
ガングート「他に連絡手段がない 探照灯をつけてくれ」
雪風「じゃあ、雪風がやります!」ピカー
-数時間後 湯原鎮守府 応接室-
提督「ようこそ 湯原鎮守府へ 儂がこの鎮守府の司令の獅子丸だ」
ガングート「貴様がここの提督か」
速吸「ちょっとガングートさん…」
ポーラ「すいません~ お酒ありますか~?」
速吸「ポーラさんまで…」
提督「どこにいても二人は相変わらずだな」ハハハッ
皐月「あ、そうだ! ねぇねぇ司令官!」
提督「なにかな?」
皐月「ここにさ、山羊のお面付けた人来なかった!?」
提督「山羊の…お面?」
皐月「うん! 来なかった?」
提督「う~ん 見てないな…」
皐月「そっか…」シュン
提督「どうかしたのか?」
如月「その人に助けてもらったの」
提督「助けてもらった?」
三日月「はい 私達が怪我をしている時に現れて深海棲艦を倒してくれたんです」
長月「私達も治療してな」
提督「なるほどな…」
提督(怪我をしている奴には攻撃はしない あいつらしいな バフォメット)
提督「こちらでも調べておこう」
皐月「ありがとう」
提督「それで、ここから本題なんだが…」
提督「君達はこれからどうする?」
望月「どうするって?」
提督「なにか目的があって行動していたのか? それとも、野良だったのか?」
艦娘達「…」
提督「言いたくないなら無理にとは言わん」
ガングート「いや、そうでもない 私は、命令違反をして追放された ポーラと速吸は付いてきただけだ」
速吸「私とポーラさんが怪我をしたばかりに…」
如月「私達は建造で被ったりしたからそのまま出されたわ」
望月「まぁ、解体よりはまし…だよな?」
提督「…そうか すまないな話させてしまって」
ガングート「気にしなくていい もう終わったことだ」
提督「…」
提督「なら、ここにいるか?」
水無月「え?」
文月「いいの?」
提督「儂は構わないぞ まだまだ、艦娘達の力が必要だからな」
雪風「本当に?」
提督「あぁ それに、うちの睦月と弥生は姉妹に逢いたがっていたからな」
ガングート「感謝する」
提督「よろしく頼むぞ」
-金剛型、ガングート、速吸、ポーラ、睦月型終了-
-某日(コラボ)-
提督「…」カキカキ
コンコン
提督「…入れ」
ガチャ
大淀「失礼します!」
提督「どうした?」
大淀「提督 今日誰かいらっしゃると聞いてますか!?」
提督「? 何の事だ?」
大淀「今、正門で…」
-正門-
門兵「ですから、お引き取り下さい」
?「どうして! 獅子丸大将に会いたいだけよ!」
門兵「ですから、連絡も…」
?「連絡はいったはずよ! あなた達が誤解してるだけよ!」
門兵「いや、ですから…」
-執務室-
大淀「という感じで、揉めている状態で…」
提督「誰来ると言う話しは聞いておらんが… 待たせるのも難だ 儂がいこう」
大淀「え、行くんですか?」
提督「あぁ どんな人物か見たくてな」スタスタ
-正門付近-
門兵2『連絡だ 通せ』
門兵『だが…』
門兵2『提督がお会いになるらしい』
門兵『…了解』
門兵「提督がお会いになってくれるらしいので、お通りください」
?「やっとね」
ガラガラ
スタスタ
提督「ほぉ、これはこれは」
?「久しぶりね 獅子丸大将」
提督「本当だな 久しぶりだな”ミューロック”」
ミューロック「えぇ」
大淀「提督 お知り合いですか?」
提督「儂が大本営にいた頃、少しな」
提督「あれからどうだ?」
ミューロック「全然問題ないわ 鎮守府の仲間もみんな良くしてくれるし 自分の力にも慣れてきた」
提督「それは良かった では、その力見せてもらおうかな」
ミューロック「いいわよ」
提督「大淀 面白い事が起こるぞ」
大淀「?」
ミューロック「…」パッ
サラサラ←砂が右手に
隊員「なんだあれ?…砂?」
大淀「砂が集まって…」
シャキーン←槍が完成
大淀「え…えぇ!?」
ザワザワ
提督(これは中々)
ミューロック「…」ダッ
隊員達「!?」
タッタッタッ!
バッ←提督の喉元に矛先
カチャカチャ←囲まれている
提督「…」
ミューロック「…」
ミューロック「…獅子丸大将 能力が見たい気持ちもわかりますが、少々不用心よ」
提督「…」スッ
カチャッカチャッ←銃を下げた
提督「中々の腕前 能力をしっかり使いこなしているな」
ミューロック「…ありがとう」
提督「だが… 世界の広さをまだ知らない」
ミューロック「?」
スパン
ミューロック「へ?」
スパスパスパ←槍が六等分に切られた
ミューロック「うっそ!?」
提督「まぁ、これからが楽しみだな」カチャン
ミューロック(い、いつ斬られたの…)
提督「大淀 応接室に案内してくれ」スタスタ
大淀「わかりました」
大淀「では…」
?「おい、待てよ」
ミューロック「?」
ガシッ!←胸ぐら捕まれた
ミューロック「うぐっ」
大淀「ま、摩耶さん!?」
摩耶「てめぇ、あたしらの提督に手を出すなんていい度胸してるなぁ あぁ!」ギュー
ミューロック「ぐっ…」
大淀「ちょっと!? 摩耶さん!」
鳥海「摩耶やめて!」
高雄「やめなさい摩耶! こんなところで問題起こさないで!」
摩耶「けどよ!」
愛宕「高雄の言うとおりよ こんなことしたらただじゃすまないわ!」
摩耶「…」
提督「摩耶やめろ 儂の客人だぞ」ガシッ
摩耶「けど…」
提督「今なら目をつぶる すぐにやめなさい」
摩耶「…わかったよ」スッ
ミューロック「はぁはぁ…」
提督「すまんな ミューロック」
ミューロック「いえ、大丈夫よ 手を出したのは事実ですし…」
高雄「妹がごめんなさい 私からも謝らせて」
ミューロック「い、いえ…」
ミューロック(高雄? まさか…)
提督「摩耶 気持ちはわかるが押さえろ ”妹の前で失礼だろ”」
摩耶「妹? 鳥海ならここに…」
提督「違う 目の前にいるだろ」
高雄型「?」
提督「鳥海 お前の妹だ」
鳥海「司令官さん何を言っているんですか? 私に妹なんていませんよ」
愛宕「そうよ 私達は四人だけよ」
提督「あぁ四人だけだぞ …日本の記録上はな」
高雄「どう言うことですか?」
提督「この娘は、アメリカで作られた高雄型五番艦”ミューロック”だ」
提督「つまりお前達とは”血の繋がりのない姉妹”だ」
高雄型「!?」
水本大佐「…思い出した そういえば、聞いたことがある」
水本大佐「理由はわからないが、アメリカ陸軍の対艦船用の標的艦として砂漠のど真ん中に建てられた木造の船 名前はミューロック丸」
水本大佐「確か、アメリカ海軍が入手していた高雄、愛宕の見取り図をモデルにして作られたと聞いたことがあります」
水本大佐「実在してたなんて…」
提督「彼女は確かに特殊だ だが、他は普通の艦娘とは変わりはない」
提督「皆、持ち場に戻ってくれ」
ゾロゾロ
提督「では、行こうか」
ミューロック「は、はい」
-応接室-
提督「さて、今日はなにかご用かな?」
ミューロック「その前に聞きたいんだけど、私がここに来るって言う話しは聞きましたか?」
提督「いや、儂は聞いておらんが…」
ミューロック「」
ミューロック(あの人忘れたわね)ビキッ
提督「どうした?」
ミューロック「いえ、何でも…」フリフリ
提督「そうか…」
ミューロック「それで、用件よね?」
提督「あぁ」
ミューロック「獅子丸大将 あの時は本当にありがとう 貴方の協力が無かったら解決できなかったわ」
提督「…」
提督「…あの時の事か なぁに、儂は当たり前の事をやっただけだ お礼を言われることではない」
ミューロック「けど…」
提督「気にしなくても良い 君達が無事で本当に良かった 今は幸せそうだ 君を見ていればわかる」
ミューロック「…」コクッ
提督「…ゴホッゴホッ」
ミューロック「大丈夫?」
提督「あぁ 儂も歳だからな 体調を崩しやすくなってしまった 若い時は健康が自慢だったんだがな…」
提督「君のところの提督はまだまだ若いからな こういう心配は必要ないだろう」
ミューロック「…」
提督「さて、君の提督も心配しているだろう 送っていこう」
ミューロック「あ、ありがとう」
ミューロック「あ、それとあと一ついいかしら?」
提督「どうした?」
ミューロック「ここら辺の海域に”イヤリングを付けた戦艦棲姫”を見たって話しはない?」
提督「イヤリングを付けた? 聞いたことないな」
ミューロック「そう…」
提督「何かあったのか?」
ミューロック「ううん こっちの話し」
提督「そうか…」
ガチャ!
大淀「提督!」
提督「大淀 何事だ?」
大淀「高雄さん達から救難要請です!」
提督「状況は?」
大淀「はい 帰還途中深海棲艦の群れに遭遇 応戦を開始しましたが、不意を突かれたため瑞鳳さんが中破と弥生ちゃんが大破 戦闘は今も継続中です」
提督「…わかった 救援の艦隊の編成を行う」
提督「司令室に行く」
大淀「はい!」
ミューロック「待って!」
提督「ミューロック?」
ミューロック「私に行かせて!」
提督「何を言って…」
ミューロック「お願い! 姉妹の危機なのよ じっとしていられないわ!」
提督「…」
提督「…何が起こってるかわからんぞ 覚悟はいいか?」
ミューロック「…うん」
提督「…大淀 直ぐに金剛、比叡、榛名、霧島、島風に出動要請 ミューロックはその五人と共に高雄達の救援に向かってくれ」
提督「バックアップ基地航空隊を出す 基地航空隊に出動待機命令を出せ」
大淀「はい!」
-港-
提督「すまんな皆 非常事態なものでな」
金剛「せっかくティータイムの時間だったのに… テートク 責任とって貰うデス」
提督「そうだな それではこれが終わったらティータイムの続きをしていても構わん」
金剛「テートクも一緒デスカ?」
提督「四人が許してくれるならな」
金剛「yes!」
霧島「それで司令 状況はどうなってるんですか?」
提督「あぁ 偵察UAVによると天候のせいか空母は確認されてないがル級、ネ級、リ級や、その他小型艦が多数確認された」
提督「圧倒的劣勢だ」
榛名「劣勢…」
提督「さらに、うちの鎮守府にはいない艦娘も確認されている 恐らく、ドロップ艦だ」
(※誰がいいか書いてくれたら嬉しいです)
比叡「その娘達を守りながら戦っているってことですよね?」
提督「そうだ だから急いで行って欲しい」
島風「わかったけど、提督」
提督「?」
島風「このお姉さん誰?」
ミューロック「私?」
提督「彼女はミューロック ここの来訪者だ どうしても同行したいと願い出たんだ」
霧島「そういえば、今日正門で揉め事があったと護衛官の方々から聞きましたけど」
榛名「その人の事ですか?」
提督「まあな」
提督「話しはここまでだ 出撃してくれ」
ミューロック「獅子丸大将 早く行く方法があるわ」
提督「何?」
-某海域-
ドーン ドーン
イ級「グギャー」
摩耶「こんのー! どきやがれ!」ドーン
瑞鳳「弥生ちゃんしっかりして!」
弥生「う、う~ん…」オブラレ
天龍「なんでこんな目に!」ドーン←ドロップした
龍田「私達ほとんど戦えないわよ~」←ドロップした
?「皆! 助けに来た!」
鳥海「この声は…」
高雄「ミューロックさ…ん?」
ミューロック「お待たせ!」←砂に乗ってる
(※西遊記の觔斗雲[きんとうん]だと思ってください)
高雄達「」
愛宕「えっと…何あれ?」
天龍「な、なんだあいつ?」
龍田「他にも誰かいるわよ~」スッ
金剛「こ、こんなの…もういやデス」ガクガク
比叡「ひ、ひぇぇ」ガクガク
榛名「は、は、榛名は… 大丈夫…じゃ…ないです」ガクガク
霧島「その…早い早いのですが…これは…」ガクガク
島風「すっごーい! はやーい!」キラキラ
ミューロック「じゃあ、降ろすわね」
比叡「え、ちょっ…」
バシッ
五人「キャアアア!」
バシャン!
金剛「ひ、ひどい目に遭ったデス…」
島風「もっと、丁寧に降ろしてよ!」
ミューロック「ごめんごめん…」
ミューロック「来るわ!」
ドーン ドーン
島風「あぶない!」ヒョイ
ミューロック「二人とも乗って」スッ
瑞鳳「え、えぇ…」
ミューロック「怪我してるんだから早く!」
瑞鳳「…わかった とりあえず、弥生ちゃんを」スッ
ミューロック「わかった」シュルシュル
弥生「う、うぅ…」
ミューロック「大丈夫 心配しないで」
ドーン ドーン
金剛「撃ちます ファイヤー!」ドーン
比叡「気合い 入れて 撃ちます!」ドーン
ネ級「グハッ」
榛名「高雄さん達も引いてください」
霧島「ここは私達が…」
高雄「ですが…」
ドーン
ミューロック「危ない!」
高雄「え!? きゃあっ!」←近くに着弾
ル級F「…」
ミューロック「あいつね」
ル級F「…」ガチャ
ミューロック「させない!」
ミューロック「”デザートウォール”!」
砂の壁「」←ル級を取り囲み
ル級F「ナ、ナンダコレハ…」
摩耶「砂の壁?」
愛宕「何が始まるの?」
鳥海(というより、なんで海上で砂の壁なんて出来るの…)
ミューロック「終わりよ!」スッ
ドグォォン!!←砂弾
ル級F「ガハッ!?」
ドグォォン!! ドグォォン!!←四方八方から砂弾
ル級F「グフッ ガッ!?」
高雄「いったい何が…」
島風「すっごーい!」
ル級F「ナ、ナゼ…」バターン
榛名「ル級…沈黙」
霧島「敵艦隊…引き上げていきます…」
瑞鳳「…終わったの?」
高雄「えぇ」
摩耶「…」
鳥海「摩耶」
摩耶「あぁ?」
鳥海「あの時やりすぎなくて良かったわね」ボソッ
摩耶「…勘弁してくれ」
ミューロック「皆、無事で良かった」ニコッ
-湯原鎮守府-
榎本軍曹「戦闘終了だそうです」
黒田曹長「そうか…」
榎本軍曹「自分達の出番無しですね」
黒田曹長「それが一番だろ」
榎本軍曹「そうですね」ハハッ
キランッ
黒田曹長「ん?」
榎本軍曹「どうしました?」
黒田曹長「…」カチャ
黒田曹長『プレデター(UAV) こちらホークアイ』
UAVパイロット『こちらプレデター どうぞ』
黒田曹長『不審な光を見た 場所は港から約一キロから一.五キロ程 偵察を頼む』
UAVパイロット『了解 これより、付近上空から偵察する』
黒田曹長「…」ジー
榎本軍曹「なにも見えませんよ」
黒田曹長「…」
-鎮守府から離れた場所-
?「う~ん 中々の力だったな」
?「写真も撮れたし満足満足♪」
?「…」ピクッ
?「やっば なんか近づいてきてる 逃げよ」タタタッ
-鎮守府-
パイロット『こちらプレデター 付近を飛行したが特に怪しい者はない』
黒田曹長『…了解 ありがとう』
黒田曹長(気のせいか いやまさかな…)
-執務室-
提督「弥生と瑞鳳は直ぐに入渠した もう心配はない」
ミューロック「そう 良かったわ」
提督「今度は儂がお礼を言わないとな」
提督「娘達を救ってくれてありがとう 感謝する」
ミューロック「…」
ミューロック「獅子丸大将 お礼を言われる事はないわ 私はあの時のお礼のためと姉妹を助けたかっただけよ」
提督「寛大だな」
ミューロック「あなたには負けるわ」
提督、ミューロック ハハハッ
-----
ミューロック「それじゃ、お別れね」
提督「折角の往復券を使わなくて良いのか?」
ミューロック「いいわ 海の上にいたい気分なの」
提督「そうか…」
ミューロック「それじゃ…」
?「待って!」
提督、ミューロック「?」
提督「お前ら…」
高雄型「…」
高雄「提督 申し訳ありませんが、彼女とお話をしたいのですが…」
提督「…いいぞ 儂は席を外させて貰おう」
愛宕「ありがとう」
スタスタ
高雄「えっと…ミューロック…さん?」
ミューロック「呼び捨てでいいわ 高雄お姉さん」
高雄「…こっちにおいで」
ミューロック「?」スタスタ
ギュ←高雄と愛宕に抱き締められ
ミューロック「あっ」
高雄「私達と貴女は繋がりはない だけど、貴女から同じものを感じるわ」
愛宕「甘えたくなったらいつでもおいで」ナデナデ
ミューロック「ありがとう」フフッ
摩耶「あー、手出しちまって悪かったな」
ミューロック「もういいのよ 気にしてないわ」
摩耶「何かあったら、いつでも来いよ」
摩耶「約束だぞ!」グー
ミューロック「えぇ!」グー
タッチ
鳥海「貴女に逢えて良かったわ ミューロック」
ミューロック「私もよ 鳥海」
鳥海「…一つお願い聞いて貰っていい?」
ミューロック「なに?」
鳥海「”お姉ちゃん”って呼んで貰っていい? ずっと憧れてたの…」
ミューロック「…いいわよ」フフッ
ミューロック「鳥海お姉ちゃん」ニコッ
鳥海「…//」
高雄「あら~」
愛宕「あらあら」
摩耶「へへへっ」
----
ミューロック「楽しかったな~」ズシャ-ズシャ-
ミューロック「あの人に育てられてるだけあって皆良い人達だったわ」
ミューロック「また逢いに行こうかしら♪」
ズシャーズシャー
ミューロック「…」ゾクッ
ミューロック(なに? この殺気)
ザワザワ
ミューロック(砂が…)
ミューロック(…こっちね)
-----
ミューロック「な、なにこれ…」
深海棲艦の惨殺死体「」
ミューロック(引き裂かれてたり、メッタ刺しにされてる)
ズシャー
ミューロック「あれは…」
仮面「…」
ミューロック(何を持って…)
仮面「…」←ル級の脊椎持ってる(頭蓋骨付き)
ミューロック「ひっ」
仮面「…」ポイッ
仮面「…」シューン
ミューロック「き、消えた…」
ミューロック「…」
ミューロック「いくらなんでも惨すぎる」
ミューロック「あれは一体…」
-コラボ終了-
-数日後 早朝-
スタスタ
提督「…」
スタスタ
シュタ
?「…」キョロキョロ
提督「誰をお探しかな?」
?「っ!?」ビクッ
提督「…そのバッチ ”月”の者か?」
刺客「あぁそうだよ バレてるんだな」
提督「儂に何の用だ?」
刺客「…もうわかるでしょう」チャキ
刺客「獅子丸海軍大将 あんたの首を取りに来ました」
提督「ほぉ、大胆に暗殺宣言か」
刺客「その余裕直ぐに崩してやるよ!」シュン!
提督「よっと」ヒョイ
刺客「まだ」チャキ ヒュイ←手裏剣投げた
提督「ふん」カコン←鞘で落とす
スタッ
刺客「行くぞ!」
ブンブンブン!
提督(動きが速い だが…)
刺客「ふん!」ブォン!
提督「…」ヒョイ スタッ
提督「…風情が無いな」
刺客「なんとでも言え」ニタッ
刺客「あー、ゾクゾクする」
刺客「あんたみたいな大物をこの手で殺れる日が来るなんてよぉ~」
刺客「だが、いつまでもやっていられないもんでなぁ~」
刺客「これで終わりだ!」チャキ←手裏剣
ヒュイ ヒュイ
刺客「」サッサッ←印結び
忍法 多重手裏剣影分身!
シュン! シュン!←分身
提督「くっ…」グイッ
提督「なに…」チラッ
足下「」←草が結び付いてる
刺客「かかったな! 俺のトラップだ!」
刺客「もう逃げ道はねぇぜ!」
カコン カコン カコン←弾いている
ザシュ ザシュ ザシュ←両腕と顔に切り傷
刺客「はははっ これで終わりだ!」
提督「…」チャキ シャキーン
提督「…」カッ!←目を見開く
刺客「っ!?」ビクッ
ジャキーン!
刺客「ぐっ」
チャキ チャキ チャキ←手裏剣落ちた
刺客「くそっ 一体何が…」
刺客「っ!?」
刺客「い、いない!?」
刺客「バカな 確かに追い詰めたはず…」
スタッ
刺客「っ!?」
スタッスタッスタッ
刺客(いる 確かにいる 俺の目の前を歩いている…なのに…なぜ)
刺客「なぜ…何も見えない!?」
提督[貴様には見えんよ 見ようとしない限りな]
刺客「っ!?」
提督[何者も自分より大きすぎる存在に出会ってしまった時、その存在を恐れるあまり気付くことを止める]
提督[”見えていても認識できなくなる”]
刺客「や、やめ…」
ジャキーン!
刺客「がっ…」
提督「それが、儂の力 ”明鏡止水”」
刺客「がっ」プシャァァ
バタッ
提督「どうだ? 儂の戦い方 風情があるだろう」
刺客「お…おのれ…」
提督「やめておけ もう戦うのは無理だ」
刺客「俺は…誰にも負けねぇ…」
提督「誰にも負けんか…」
提督「なら、そんなお前に一言送ろう」
提督「”敗けを知らぬ者に勝利など無い”」
提督「儂が艦娘達に言う言葉だ」
刺客「ぐっ…」
提督「死ぬ前に聞こう 月の一人である主がなぜ儂を攻撃する?」
刺客「…」
刺客「まだ…風は…止まん…」
バタッ
刺客「」
提督「…」スッ
PPPP
提督『儂だ ディナーの予約をしたい』
-湯原鎮守府-
ドタッ ドタッ ドタッ
武蔵「よし、一旦休憩だ」
夕立「疲れたっぽい…」ハァハァ
吹雪「でも、良い運動だよ」ハァハァ
島風「皆、おっそーい!」
霞「あんたが速いのよ」ハァハァ
朝潮「あ、司令官! おはようございます!」
提督「おぉ、皆揃ってどうしたんだ?」
武蔵「鍛練の一貫でランニング中だ 相棒もどうだ?」
提督「すまんな 儂は、今戻ってきたところでな」ハハッ
吹雪「っ… 司令官! その傷どうしたんですか!?」
提督「ん? あぁ、これか…」
秋月「血が出てます…」
海風「早く医務室に…」
提督「大丈夫だ ただ転んだだけじゃ」
初月「転んだ?」
提督「歳のせいかの… 足腰が弱くなってしまってな…」トントン
提督「皆くらい若かったら良かったのになぁ」
提督「だから、心配しなくても良い」
吹雪「で、でも…」
提督「老い先短い命だからな」ハハッ
スタスタ
島風「どういう意味?」
武蔵「あまり深く考えなくても良いぞ」
島風「ふーん」
-執務室-
提督『よぉ、吉良』
吉良元帥『どうした いきなり連絡とは』
提督『今朝、月の刺客に襲われた』
吉良元帥『月だと…』
提督『なんか知ってるか?』
吉良元帥『いや、なにも知らないぞ』
提督『じゃあ、なんで襲ってきたんだ』
吉良元帥『喧嘩でも売ってきたんじゃないのか?』
提督『あんな連中に喧嘩を売った記憶はない』
吉良元帥『ならいいが 連中はかなり手練れだぞ』
提督『わかっている』
吉良元帥『なら、警戒を緩めないことだな』
提督『そうだな』
ガチャ
大淀「提督 新しい艦娘が着任しました」
提督「ほぉ、誰が来たかな?」
大淀「この娘達です」
伊勢「超弩級戦艦、伊勢型の1番艦、伊勢 よろしくね」
日向「あなたが提督?ふうん、いいけど。伊勢型戦艦2番艦、日向よ。一応覚えておいて」
提督「ほぉ、また珍しい二人が来たな」
伊勢「なに、私達そんなに珍しい?」
提督「いや、久しぶりに見たと思ってな」
日向「なんだ、前にも会っていたのか?」
提督「昔、指揮を取っていた鎮守府でな」
伊勢「なら、その伊勢に負けないくらい活躍しないとね ね、日向♪」
日向「当たり前だ よろしく頼む」
提督「あぁ 大淀案内してやってくれ 久しぶりに会ったんだ 積もる話しもあるだろう」
大淀「了解しました」
スタスタ ガチャ
-翌日-
提督「さて、今日の書類は…」
ガチャ!
大淀「提督! 大変です!」
提督(またか…)
提督「どうしたんだ?」
大淀「しゅ、首相官邸が…」
提督「なに?」
-食堂-
アナウンサー[昨夜遅く、首相官邸が艦娘によって襲撃されました
警察によりますと、昨夜遅く、官邸を警備していた警備隊員から《官邸が襲撃されている》と通報がありました
警察官が駆けつけた所、官邸の扉や壁が壊され警備隊員達が倒れていたとの事です
事件当時、総理は国会にいたため怪我はありませんでしたが、官邸周辺を警備していた機動隊員と警備隊員数人が艦娘の攻撃により重軽傷を負いました]
摩耶「おい、マジかよ」
敷波「いくらなんでもやりすぎでしょ」
野分「というより、どうやって入ったんですか?」
香取「警備は厳重って聞いたことありますけど…」
提督「何があったんだ」
鹿島「提督さん!」
吹雪「司令官、これ!」
提督「首相官邸? なんであそこを?」
アナウンサー[えー、先程警視庁で記者会見が行われました]
警視総監[昨晩起きた首相官邸襲撃事件についてお話しします
えー、周辺の防犯カメラなどを解析したところ襲撃してきた艦娘は横須賀鎮守府所属の軽巡大淀、阿賀野型 駆逐艦荒潮、大潮であると断定いたしました]
艦娘達「っ!?」
木曾「横須賀の奴らが…」
多摩「何してるにゃ…」
警視総監[よって、横須賀鎮守府指揮官の”真田幸光海軍大佐”を事件の重要参考人として考えそして関与が考えられる駆逐艦吹雪 白露型 軽巡球磨型 工作艦明石 その他多数の艦娘を全国指名手配する事を決定いたしました]
高雄「そ、そんな…」
榛名「あの…この人達は?」
武蔵「そうか、お前達は知らなかったな」
大和「現在、横須賀の艦娘達から逃れるため全国を動き回っている人達です
ここにも来ましたが、とても良い人達でした」
霧島「なるほど ではこれは…」
比叡「濡れ衣ってやつですか…」
金剛「酷すぎるデス」
バン!
艦娘達「っ!?」ビクッ
提督「…」
由良「て、提督…さん?」
提督「…」スタスタ
吹雪「し、司令官!」
提督「…」スタスタ
ガチャ バタン!
神通「提督…」
記者[横須賀鎮守府の真田大佐は現在所在がつかめていないと情報がありますが、そこはどうなんでしょうか?]
警視総監[はい それに対しては現在捜査中です なお、先程名前を挙げた人物には懸賞金をつけています 多くの方々の情報提供をお待ちしております]
川内「懸賞金まで…」
大鳳「意地でも捕まえる気ですね」
鳳翔「とにかく、私達はこの件に対しては様子を見ることにしましょう」
翔鶴「鳳翔さん」
鳳翔「提督なら同じことを言うはずです 情報提供等をしてはいけません」
鳳翔「あの娘達の無事を祈りましょう」
-執務室-
提督「…」
提督「…」ガチャ
提督『儂だ』
真田元帥『…獅子丸か』
提督『えらいことになったな』
真田元帥『あぁ』
提督『この事は知っていたか?』
真田元帥『いや、全く予測できなかった 横須賀の艦娘達の単独の犯行だろう』
提督『なるほど』
提督『だが、どちらにせよ 世間は我々を批判するだろう 覚悟は決めた方がいい』
真田元帥『わかっている』
提督『無事を祈ろう』
真田元帥『あぁ』
ガチャ
提督「…」
PPPP←内線
提督『儂だ』
門兵『提督 愛媛県警の方々がお見えです』
提督(今度は警察か…)
提督『用件はなんだ?』
門兵『真田大佐についての任意での事情聴取を行いたいとの事です』
提督『…わかった 通してくれ』
門兵『了解しました』
ガチャ
提督「さて、どうなっていくか…」
-応接室-
提督「いやいや、お待たせしました」
刑事「どうも 愛媛県警本部捜査一課の者です」
部下「同じく」
提督「これはこれは、県警本部からわざわざ…」
提督「あ、お座り下さい」
刑事「失礼します」ポフッ
部下「失礼します」ポフッ
大淀「失礼します お茶をお持ちしました」
コトッ
刑事「あ、お構い無く」
コトッ
部下「あ、どうも…」
大淀「…」ニコッ
部下「//」スッ
提督「それで、ご用件はなんですか?」
刑事「では、単刀直入に聞きます」
刑事「この鎮守府に真田幸光が来たと言う情報がありますがそれは本当ですか?」
提督「…」
提督(どこで手に入れたんだが…)
提督「…まぁ、事実だな」
刑事「と言うことは…」
提督「だが、来たのはほんの数ヶ月前だ つまり、指名手配される前だ」
刑事「される…前?」
提督「ここに演習相手として来訪した」
提督「それだけだが」
部下「演習しに来ただけですか?」
提督「えぇ もっとも、演習は招かれざる客人に邪魔されましたがね」
刑事「招かれざる客?」
提督「なぁに、そこいらのはぐれ者だ」
部下「はぁ…」
刑事「では、彼が国家転覆を狙っていると言われていますがどう考えますか?」
提督「彼を見ていてわかるが、彼が国家転覆を狙っているなんて考えられないな 彼は艦娘達から絶大な信頼を寄せられ、また彼もその艦娘達を信じて指揮を取っている」
提督「彼こそ今後の海軍 いや、彼のような若者達がこの国の未来を切り開いていくだろう」
二人「…」
提督「他に何かありますかな?」
刑事「…いえ、とくには」
提督「そうですか」
刑事「では、我々はこれで 何かありましたら、ご連絡下さい」
提督「いえいえ、わざわざご足労ありがとうございます」
-パトカー内-
刑事「とくに情報無しか…」
部下「…」
部下(お茶美味しかったなぁ)
刑事「とりあえず、帰るぞ」
部下(大淀さんって美人だったなぁ)
刑事「おい、聞いてるのか」
部下「えっ!? あ、すいません…」
刑事「しっかりしてくれ…」
部下「…はい」
ブォォーン
提督「…」カキカキ
PPPP
ガチャ
提督『もしもし』
幸光『獅子丸大将 私です』
提督『幸光か…』
幸光『はい…』
提督『えらい事になったな』
幸光『はい…』
提督『なんとかしたいが、儂ではどうすることも出来ん…』
幸光『いえ、自分の事なので…』
提督『…さっき愛媛県警が儂のところに来て事情聴取が行われた』
幸光『やはり、来ましたか』
提督『安心しろ 情報等提供していない』
幸光『ありがとうございます』
提督『…そのホテルを出る時は、オーナーに声をかけろ』
提督『秘密の通路を教えてくれるだろう』
幸光『…わかりました』
提督『健闘を祈る』
ガチャ
提督「…」
-某鎮守府-
グラグラ ガシャーン!
獣仮面「…」
艦娘「ゆ、許し…」
シャキーン!
バタン
獣仮面「命乞いなんて認めねぇよ」
獣仮面「”クズ”」
スタスタ
?「どうやら行ったみたいだね…」
?「早く治療しないと…」
?「姉様!」
?「大丈夫よ 山城」←血だらけ
山城「扶桑…姉様…」
?「ねぇ、熊野は?」
?「鈴谷一緒じゃなかったの!?」
鈴谷「途中ではぐれちゃって…」
?「最上さん…」
最上「三隈 とりあえず、ここから逃げよう」
鈴谷「待って! 熊野は…」
最上「逃げながら探そう それしかない」
鈴谷「…」
扶桑「大丈夫よ きっと生きてるわ」
鈴谷「…うん」
山城「さっさと離れましょう ここは危険だわ」
タッタッタッ
バチバチッ ガラガラ ガシャーン!
最上「僕達の鎮守府が…」
鈴谷「なんで…こんな目に…」
山城「不幸だわ…」
「…て」
三隈「待ってください!」
四人「えっ?」
三隈「なんか聞こえましたわ」
「…て…す…て」
最上「本当だ」
鈴谷「あっちから!」
タッタッタッ
鈴谷「ねぇ、誰かいるの!?」
?「…けて 鈴谷…」
鈴谷「っ!? 熊野!」
熊野「鈴…谷」
最上「熊野大丈夫!?」
熊野「足の…感覚が無いですわ 折れてるかもしれません…」
三隈「他に誰かいますの?」
熊野「祥鳳さんが…」
祥鳳「…」ハァハァ
鈴谷「今助ける!」
扶桑「山城 手伝ってあげて」
山城「でも姉様…」
扶桑「私は大丈夫 早く」
最上「いくよ せーの!」
四人「ふぬぬ」←瓦礫どかし
三隈「ダメですわ 動きません…」
最上「艤装があれば…」
鈴谷「まだまだもう一回!」
山城「いくわよ せーの!」
?「おお、なんか盛り上がってるねぇ~」
六人「っ!?」バッ
獣仮面「なぁにやってるのかなぁ~?」
鈴谷「う、嘘…」
最上「そ、そんな…」
獣仮面「何やってるかとかはどうでもいいけど」
獣仮面「死んで貰うよ~」
ポワァァ←足に光が集まる
三隈「に、逃げないと…」
鈴谷「ぐぬぬ」ググッ
熊野「鈴谷! 何をやっていますの!?」
鈴谷「黙って!」
最上「鈴谷!」
ポワァァ
熊野「私達は助かりませんわ! 早く逃げますの!」
扶桑「ダメよ! 山城手伝って!」
山城「姉様…」
獣仮面「バイバイ」
ピューン!
最上「ま、まず…」
ドカーン!!
獣仮面「…」
モクモクッ
獣仮面「…死んだか」
獣仮面「んじゃ、帰るか」
シュンッ
最上「…」
三隈「最上さん」グラグラ
最上「う、う~ん」
扶桑「あら、私達…」
山城「生きてる…」
鈴谷「な、なにが…」
最上「っ!?」ビクッ
山羊仮面「…」
鈴谷「だ、誰よ!」
山羊仮面「…」スタスタ
スッ
鈴谷「なにするの!? 熊野達に手を出さないで!」
最上「待って」
フワン←瓦礫が浮いた
三隈「瓦礫が…」
山羊仮面「…」ポイッ
ガシャーン!
熊野「ううぅ…」
鈴谷「熊野!」
最上「祥鳳さん!」
熊野「鈴谷…いたっ」
山羊仮面「…動かないで」
ファーン←治療
山城「何してるの?」
山羊仮面「応急措置…ですかね」
山羊仮面「よし これ歩ける」
熊野「あ、あら?」
最上「熊野 大丈夫なの?」
熊野「少し痛みますが、なんとか歩けますわ」
扶桑「あなたは何者ですか?」
山羊仮面「…」
山羊仮面「通りすがり者ですよ」
三隈「通りすがり?」
山羊仮面「早くここから離れて 危ないから」
最上「はぁ…」
鈴谷「あんたは敵なの?」
山羊仮面「敵? いいえ、敵でも味方でもありません」
山羊仮面「ただ、無抵抗の相手を攻撃しないのが自分のポリシーです」
鈴谷「…」
山羊仮面「ほら、お逃げなさい」
最上「みんな行こう」←祥鳳背負い
扶桑「なんだかわかりませんが助けてくださりありがとうございます」
タッタッタッ
山羊仮面「…」
山羊仮面「…さて、見つからない内に証拠隠滅しましょう バレたら厄介ですし」
-数日後 湯原鎮守府-
提督「それで…」
大淀「はい 扶桑さん達は鎮守府を脱出後、数日間歩き回って…」
提督「護衛官達の演習場の山中で休んでいたところ、斥候をしていた隊員達に発見されて保護されたと言う事か」
大淀「はい」
提督「彼女達の様子は?」
大淀「そうですね… 疲労や怪我は見られますが、命に別状はありません」
提督「そうか」
提督「報告ありがとう 今日は休んでくれ」
大淀「はい 失礼します」
ガチャ バタン
提督「…」
パサッ
[湯原鎮守府 大演習]
提督「…」フフッ
提督「さて、娘達の姿が楽しみだ」
-番外編-
-ある日の湯原鎮守府 視聴覚室-
視聴覚室「」←男性立ち入り禁止
大淀「それじゃあ、上映しますね」
吹雪「何が記録されてるんですか?」
明石「横須賀の私によれば、笑いすぎ注意ですって」
摩耶「なんじゃそりゃ?」
大淀「あと、男性入れないようにって向こうの白露ちゃん達が…」
白露「なんで?」
大淀「さぁ?」
夕張「準備できましたよ!」
大和「何が写ってるんですかね?」
武蔵「さぁな」ゴクゴク
-放映開始-
白露(横)「いっちばーん!」ドカッ
白露(横)「ぐはっ!」
武蔵「ブー」←飲み物吹き出した
大和「ちょっ!?武蔵!?」
睦月「かかったにゃ!」ブンブン
武蔵「ゲホゲホ 何が起きた…」
白露「」
舞風「痛そ」
吹雪「す…凄いですね…」
時雨横『うわ~~!!』ドガッ!
春雨横「きゃあああ!!』ドガッ!
大和「わ…笑ってはいけませんが…どうしても笑ってしまいま…ブッ!」
時雨「…あの人には失望したよ…」プルプル…
村雨「お…お腹痛い…www」
飛龍「フフフ…ハハハ…www」
蒼龍「あんなにかっこいい子達が…プッ!」噴き出し
五月雨横「悪夢です~!!」
吹雪「よ…ようやく1つが終わりました…」
明石「あの意味がわかりましたよ…」ゲホゲホ…
大淀「…続けて2回目のやつも…」ガシャ…
霞「ま…まだやるの…」
大淀「…続き…見たくないですか?」
青葉「たしかにみたいですけど…」
赤城「そうですよ、ポップコーン用意したんですから」
加賀「続きをお願いします」
ー数時間後ー
提督「お主らいつまで見ているんじゃ。任務はまだある…ぞ…」ガラッ
吹雪「」←倒れ
大淀「」←倒れ
明石「」←倒れ
大和「」←倒れ
武蔵「」←倒れ
艦娘「」←倒れ
(全員笑いすぎて大破状態)
提督「ど…どうしたのじゃ?!」
瑞鶴「お…思い出しただけで…ブッ~!」大破
大淀「こ…これは封印しましょ…」
その後DVDは永遠に封印されることとなった…。
9/24 執筆開始
11/10 2,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。
2/5 5,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。
2/22 6,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきますけど
多聞丸「君…コラボは初めてかい?初めての相手はジョジョ(?)では無い!この多聞丸だ!」
吹雪「黙っててください!あ…今回コラボさせてもらう多聞丸の妻の吹雪です」
明石「『逃亡提督…艦娘から逃れろ!』『世捨て提督と艦娘』『病んだ艦娘から逃れて…』を書いてます」
提督「取り敢えずこいつ殴っときます」
多聞丸「止めて!」
1さん〉コメントありがとうございます!
そして、コラボありがとうございます!
楽しませてもらっています!
こちらの方でも、獅子丸提督視点で書かせてもらいます!(若干違う部分が出るかも…)
この作品もお楽しみ下さい!
コラボありがとうございます。こちらも楽しく書かせてもらってます。いつの間にか1000PV突破してましたね…。これからも応援してます!頑張ってください!
3さん〉コメント&ご声援ありがとうございます!!
こちらこそありがとうございます!
まだまだ展開が気になるので頑張ってください!
引き続き物語をお楽しみ下さい!
コラボありがとうございました!とても楽しかったです!機会があればまたお願いします!
5さん〉コメントありがとうございます!
自分も見て書いて面白かったです!
(ほぼ、写しですが…)
引き続き物語を楽しみに待ってます!!
叢雲、長良、五十鈴でお願いいたします。
鬼怒は泡を吹いて気絶してるで…。
7さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!
書き忘れましたが出てきた艦娘は柱島の艦娘になります…
(逃亡提督にて)
もし変更になる場合は、返信してくれたら嬉しいです…
あ…そういう事でしたか…(作者なのにすいません…)
※柱島の艦娘は…長門、天城、飛鷹、妙高、三日月、卯月だったような…。
天城飛鷹、妙高でお願いします!
9〉コメントありがとうございます!
説明不足で大変申し訳ない…
では、その三人でいかせてもらいます!
(作品に出すかどうかはお任せします 封印された三人とは別物として書かせてもらいます)
引き続き物語をお楽しみ下さい!
叢雲でお願いします!
11さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!
叢雲でいかせてもらいます!
引き続き物語をお楽しみ下さい!
ミューロック「遂にコラボが始まったわね、やっぱり獅子丸大将は強いわ...」
嵐山「まぁ伝説ですから...」
ミューロック「負けてられないわね...私も!」
ミューロック「あいつらと決着をつけるためにもね...」