2022-08-10 06:44:21 更新

概要

「新兵器実験中なのに…鎮守府に」の続編になります。

※本来これが第3話でしたが、諸事情で止めてましたが満を持して出します。
安価制になるかな…
所属艦限定ですが、出して欲しい艦娘がいたら書いてください!


前書き

第3弾です!(これが本物)

主人公:結城 桂輔(ゆうき けいすけ)
現:陸上自衛隊 第一空挺団 第一普通科大隊 大隊長(二等陸佐) 45歳

現在は事務職が多くなり、前線に出ることが減った
とある事情から、再び艦娘達と関わる事になる
(所属艦娘:吹雪、白雪、初雪、深雪、叢雲、第六駆、第七駆、白露、時雨、村雨、夕立、春雨、山風、陽炎、不知火、黒潮、雪風、天津風、時津風、秋月、涼月、初月、神風、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、夕張、天龍型、川内型、長良、五十鈴、大淀、北上、大井、木曽、古鷹型、青葉型、妙高型、高雄型、長門型、扶桑型、伊勢型、金剛型、赤城、加賀、鳳翔、ニ航戦、五航戦、雲龍、瑞鳳、明石、間宮)

結城の関係者

結城明慶(ゆうき あきよし)
現:警視庁 警護部警護課第一係 警部補
結城桂輔の兄の長男で三國の兄 オリンピック柔道金メダリスト
冷静沈着な現場主義者 艦娘達に対して冷たい対応をし、その姿は傭兵だった頃の結城に似ている
結城に対しても冷たい対応をしているが、本心は結城に憧れており警察官になった
モデルは、ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』に登場する尾形総一朗

三國龍輔(みくに りゅうすけ)
現:陸上自衛隊 第一水陸機動連隊 レンジャー小隊小隊長 二等陸尉
”行軍訓練中に…鎮守府?”の主人公
結城明慶の弟であり、結城桂輔の甥
桂輔に憧れ、防衛大学校を卒業し桂輔と同じく自衛官の道を歩む
容姿が非常に良く似ており、見間違える自衛官が続出する程 兄とは違い、けっこう陽気な性格をしており、艦娘には興味がある
モデルは、ゲームSIREN2の永井頼人


プロローグ


-陸上自衛隊 習志野駐屯地 大隊長室-


結城「ふぅ」


書類を終えた結城は一息ついた


あの実験から数年の月日が経った

その間に昇任試験等を受けて二等陸佐に昇進し更に上の立場になった そのため、前線に出ることは殆んど無くなり事務職が主になった


結城「…」


艦娘達の事は一日たりとも忘れたことはない

もう関わることはない…そう思っていた


…筈だった


夕立「提督さん! お散歩行くっぽい!」ピョンピョン


時雨「僕も提督と歩きたいかな…?」


結城「…」ハァ


なんでこうなった…

こうなったきっかけは数日前に遡る


1章 国籍不明機


結城「…よし」


いつものように仕事を終えた結城は帰り支度を済ませて部屋を出た


結城「…ん?」


ふと、首元に暑さを感じて首に手を掛けると自身が熱いのではなくあるものが熱を帯びていた


結城「なんだ?」


手に取ると、それはあの時時雨と夕立から貰ったペンダントだった

首から外し、手に取ったと共に熱がなくなった


結城「なんで急に?」


心なしか時雨の髪飾りが光っているように見えた


結城「…気のせいか」


そう思い、再び首にかけ帰りを急いだ


-航空自衛隊 百里基地-


百里基地内では、けたたましいサイレン音が鳴り響いていた

日本のJADIZ(防空識別圏)に国籍不明機が侵入したのをレーダーが探知したのである


ブォォー!


二機のF-2戦闘機がスクランブル発進した


パイロット「目標をレーダーで捕捉 これより追尾する」


二機の戦闘機は国籍不明機に同じ高度になり、飛行した

そして、国籍不明機が視界に入った


パイロット「あれはなんだ?」


パイロット二名は自分の目を疑った


(※安価を取ります)


国籍不明機は?>>>3

1,深海棲艦機

2,(艦娘)空母艦載機


パイロット二名の視界に現れたのは、真っ黒な機体に一部から黄緑色に発光する飛行物体だった


パイロット「なんだあれ…」


パイロット2「配置につけ」


パイロット二名は機体を操作して、一機が国籍不明機の隣にもう一機は後方に下がった

(※スクランブルの際、必ず二機でいく理由は、一機は交渉役、もう一機は非常時に対応する機体に別れるため)


かなり減速して飛行物体の隣につけた


パイロット「You are approaching Japanese airspace territory〈警告 貴機は日本領空を侵犯している 我の指示に従え〉」


パイロットは国籍不明機に英語で警告を促した しかし、国籍不明機は減速することなく進み続けた


パイロット「警告 貴機は日本領空を侵犯している 我の指示に従え」


パイロットは日本語で対応したが、変わらなかった


パイロット『目標は警告を無視 領空を侵犯中』


通信士『こちら本部了解』


パイロット『目標への警告射撃を求める』


通信士『了解 目標への警告射撃を許可する』


パイロット『了解』


パイロット「安全装置解除」


パイロットは国籍不明機に標準を合わせ引き金を押した


ダダダッ!


F-2に搭載されている20mmバルカン砲が国籍不明機の近くを通りすぎていった


パイロット『目標に対して警告射撃を実行 目標は依然として停止しない』


パイロットが通信をした直後だった


グォーン!


パイロット「うおっ!?」


各機はそれぞれ左右に別れ激突はしなかった


パイロット2『こっちに向かってきた!』


国籍不明機は再び旋回し、二機の背後についた


ダダダッ


国籍不明機から、下部に付いている機銃が放たれた


パイロット『目標より攻撃を確認!』


二機共に回避行動を取りながら、通信を続け


通信士『自衛戦闘の許可を下ろす 撃墜せよ』


パイロット2『了解』


一機が動き回る国籍不明機の背後に付くことに成功した


パイロット2「安全装置解除」


パイロット2は、空対空ミサイルの安全装置を解除して発射しようとしたが


ブォン


パイロット2「なに…」


突然、国籍不明機が目の前から消えてしまった


-百里基地-


管制員「国籍不明機 房総半島沖付近にてレーダーから消滅!」


幹部「撃墜したのか?」


管制員2「ミサイルは発射していません」


幹部「直ちに付近を捜索 見つけ出せ」


管制員「了解」


だが、その後国籍不明機が発見されることなく航空自衛隊での捜索は打ち切られ、その日の未明に墜落したと考え、海上自衛隊に捜索要請がかけられた


-翌日 房総半島沖-


航空自衛隊の要請を受けて、海上自衛隊横須賀基地所属の第一護衛隊の”まや””むらさめ”が派遣された


御子柴「艦長 捜索海域に入りました」


護衛艦まやの副長の御子柴二等海佐が艦長に伝えた

防衛大学校出身 江田島幹部候補生学校を卒業し、様々な艦艇で経験を得て護衛艦まやの副長にまで上り詰めた


艦長「わかった 漂流物を発見次第直ちに報告するよう徹底してくれ」


御子柴「了解しました」


それを受け取った御子柴は艦内放送をかけた


-数時間後-


捜索開始から数時間経ったが、未だになにも発見されなかった


艦長「副長 なにか発見されたか?」


御子柴「いいえ そのような報告は…」


艦長「そうか…」


御子柴「むらさめもなにも発見していないと報告が来ています」


艦長「うむ…」


航海長「艦長 霧が出てきました 捜索が困難になります」


艦長「…一時捜索を中断 霧が晴れ次第再開する」


御子柴「了解しました」


霧が出て来たため、一時捜索を中断することにした 艦内放送をかけようと手を伸ばしたところ


『CICより報告 前方に目標多数確認!』


その報告に艦橋の人間が不思議そうな顔をした


艦長「他の国の艦艇が来たのかもしれん 確認しろ」


御子柴「了解しました」


御子柴は通信員に連絡し、前方の艦艇に連絡を取らせた

しかし


通信員『目標からのSIF応答なし』

(※SIF=敵味方識別装置)


御子柴『何故応答がない?』


通信員『わかりません 三回行っていますが、いずれも応答なしです』


その報告に愕然とした では、今前方にいるのはどこの国の艦艇なのか…


航海長「霧が晴れます」


霧がゆっくりだが晴れてきた


航海長「どこの国の艦艇だ?」


航海長は首にかけていた双眼鏡で前方を覗いた


航海長「…」


御子柴「航海長どうした?」


航海長「…なんだあれ」


航海長につられ、艦長と御子柴も双眼鏡で前方を覗いた


御子柴「嘘だろ…」


艦長「こんなことあるのか…」


そこには、確かになにかいた だが、”艦艇”ではなかった 何故なら、明らかに形が”人”だからだ


御子柴「艦長 こいつは…」


艦長「海に出て長いが、こんなこと初めてだ」


そう話している時だった


PPPP


御子柴『こちら副長』


通信員『副長 艦長と共にCICにお願いします』


御子柴『…わかった』


御子柴は艦長と共にCICに向かった


-CIC-


艦長「どうした?」


通信員「正体不明の艦艇より通信です」


そう言うと、電話を差し出してきた


艦長「…全艦放送に」


カチッ


艦長『こちら、日本国海上自衛隊 第一護衛隊 護衛艦まや 艦長だ』


?『自衛隊? 何故ここにいらっしゃるのですか?』


その声は明らかに女性の声だった


艦長『その前にお答えしていただきたい 諸君らは何者だ? ここは、日本国領海である 正当な目的がなければ速やかに退去せよ』


?『私達は…峰鎮守府所属の艦娘です 私達は貴殿方に危害を加えるつもりはありません』

(※作者のミスで鎮守府の名前一切考えていませんでした お許し下さい)


艦長『峰…鎮守府?』


聞き覚えの無い場所を聞かされCICにいる要員達は顔を見合わせた 艦内でも同じだろう

そして、何より


御子柴「艦娘ってなんだ?」


御子柴はそう呟いた


艦長『私の記憶が正しければ、そのような場所は我が国には一切存在しない これ以上、我々の行動の支障をきたすのであれば、諸君らの行動を阻止しなければならない』


?『待ってください! 私達は貴殿方と敵対するつもりはありません 一度お話をさせてください』


電話の向こうでは、慌てたような声が聞き取れた


艦長「…副長」


御子柴「はい」


艦長「数名を連れて目的の艦艇に行って貰えるか?」


御子柴「…了解しました しかし何があるかわかりません 警戒厳守でお願いします」


艦長「わかっている」


そう言うと、艦長は再び受話器を耳に当てた


艦長『了解した こちらより、人員を派遣する』


?『ありがとうございます』


そう言うと、連絡は切れた


-十数分後-


護衛艦まやから御子柴副長を含めた数名が内火挺に乗り組み目的の海域に向かった 無論、確認が拳銃や小銃を装備していた


船員「副長 話しにいくだけなのにこれだけの事しますか?」


御子柴「正体不明の何かだ 備えは必要だ」


御子柴は口ではそう言っていたが、自身も不安で押し潰されそうだった


挺長「この辺りの筈ですけど…」


レーダーで探知した辺りについたが、なにもいなかった


御子柴(やっぱり幻だったのか)


御子柴の頭には、双眼鏡で見た物があった

見間違いだった そう思ったときだ


?「お待ちしていました」


一同「っ!?」


声がした方を見ると同時に挺内にいる全員が驚愕した

何故なら、目の前にいる女性は確かに水上に立っていたからである


船員「ふ、副長…」


隊員の声に振り向くと、内火挺の周りには同じように水上に立つ女性達がぞろぞろと集まってきた

20代位の女性もいれば、明らかに学生にしか見えない女性もいた


船員達「」ガチャ


隊員達は、反射的に銃を構えた


御子柴「命令があるまで撃つな!」


御子柴はすぐに正気に戻り、部下達を制した


?「名前は?」


御子柴「…海上自衛隊 護衛艦まや副長 御子柴和博二等海佐」


御子柴は冷静に答えた


御子柴「貴女方は?」


?「私達は…」


(※安価を取ります)


艦娘達は?>>>5

(所属艦から複数お願いします 旗艦も書いてくれたら、嬉しいです 都合により、時雨と夕立はいます)


伊勢「私は、伊勢 戦艦伊勢だよ」


伊勢と名乗った女性は、ブラウン色の髪をポニーテールのようにまとめ、額には白鉢巻をしており、和服のような服装に”いせ”と書かれた前当てのついたスカートを履いてた


飛龍「私は、飛龍 航空母艦飛龍ね」


飛龍と名乗った女性は、ショートカットの髪に額に日の丸が描かれた鉢巻をしており、服装は隣の娘と同じような着物だが、橙色の着物を着ていた


摩耶「おいおい、さっきからあたしの名前を随分呼んでるじゃねえか あたしが重巡摩耶様だ」


やけに強気な口調で喋る女性は、腹部が丸見えのノースリーブの上着にスリットの入ったスカートといった目のやり場に困るくらい露出度が高い服装をしていた


村雨「あら、私は村雨よ♪」


村雨の名乗った娘は、先の三人に比べたらやや若く見え、高校生位に見えた

黒いベレー帽に芦黄色の長い髪をツーサイドアップにしており、大人っぽい雰囲気を出していた


時雨「時雨だよ こんなところで何してるの?」


時雨と名乗った娘は、心配そうな目でこっちを見ていた

黒いセミロング位の髪を三つ編みにし、髪には赤い髪飾りを着けており、濃紺色のセーラー服を着ていた


夕立「夕立っぽい♪ おじさん達ここで何してるっぽい?」


最後の娘は、独特な語尾で話しつつもこちらに興味津々のようだった

服装は時雨と似ている服を着ていたが、亜麻色のストレートヘアを背中まで長く伸ばしており先端は桜色に染まっていた


御子柴「その名前って…」


御子柴は聞き覚えのある名前に考えていたら


隊員「副長 間違いありません 全て日本海軍所属の艦艇の名前です」


御子柴「…」


同じことを考えていた だか、それら全ては艦艇である 目の前にいるのは、見慣れない物を付けているが明らかに人間だった


御子柴「君たちは何者なんだ? 何が目的だ?」


御子柴は改めて彼女達に質問した


伊勢「目的とかないよ 私達は鎮守府に帰ろうとしただけだよ」


飛龍「霧に入って進んだら、あなた達がいただけ」


摩耶「お陰で、他の奴らとはぐれちまうしよ」


彼女達自体、何故ここにいるかもよくわかっていない状態だった


御子柴「じゃあ、君達は我々海上自衛隊及び日本に対して敵対する気はないと言うことか?」


摩耶「だから、興味もねぇしやり合う気もねぇよ!」


御子柴は内心安心した 未知の存在と戦うのは気が引けたからだ


挺長「副長 どうしますか? 引き上げますか?」


御子柴「…そうだな」


そう言うと、御子柴は反転するように指示を出した


伊勢「ちょっと待ってよ」


村雨「私達もあなた達のところにいきたいわ」


御子柴「…はい?」


時雨「僕達いつまでもこの状態じゃいられないんだ」


夕立「燃料がなくなったら、夕立達沈んじゃうっぽい」


御子柴はただ、困惑した 余計に彼女達がなんなのかわからなくなった


挺長「副長どうします?」


(※安価を取ります)


判断は?>>>7

1,保護(重要参考人として)

2,置いていく


御子柴「いくらなんでもこのまま放置しておくわけにはいかない いくら日本近海と言っても他国の眼がある」


御子柴「一時的に保護だ」


隊員「しかし、副長…」


御子柴「行方不明になった国籍不明機 それが行方不明になった海域付近で発見された彼女達 偶然にしては出来すぎてないか?」


その言葉に一同は無言になった


御子柴「俺の判断で彼女達を重要参考人として保護する 艦長にも伝えろ」


隊員「…了解」


御子柴「すまないが、ご同行願いたい」


夕立「いいっぽい?」


御子柴「我々は自衛隊だ このまま放っておく事も出来ない」


伊勢「それは助かるよ」


御子柴「ついてきてほしい」


そう言うと、内火挺は艦に向けて進み始めた その後ろ艦娘がついてきた


-十数分後-


護衛艦まやの甲板上には艦長や幹部含め十数人の自衛官達がいた 連絡を受けた後、集まったのだ


御子柴「艦長 御子柴以下8名戻りました」


艦長「ご苦労 後ろにいるのが…」


御子柴「はい…」


御子柴の後ろには、護衛艦の艦橋等を不思議そうな顔をして見ている艦娘達がいた


艦長「我がまやにようこそ 私がこの艦の艦長 宮田だ」スッ


伊勢「貴方がこの船の艦長ね 私は伊勢 よろしくね」


そう言うと、伊勢は差し出された手を握り握手した 何者かは不明だったが、その手の感触は明らかに女性の手だった


艦長「彼女達を食堂に」


艦長は部下の女性自衛官に指示を出した


時雨「ねぇ、ちょっと待って」


案内される前に時雨が声をあげた


夕立「夕立達 会いたい人がいるっぽい」


時雨「君達も同じ自衛官なんだ ”結城”って言うんだけど…」


御子柴「結城?」


その名前に御子柴が反応した


御子柴「結城って…結城桂輔の事か?」


その名前を口にしたとき艦娘達が御子柴を見た


飛龍「まさか…知ってるの?」


御子柴「え…まぁ」


時雨「どこ!? どこにいるの!?」


夕立「教えてっぽい!」


時雨と夕立は御子柴に飛び付く勢いで駆け寄った


伊勢「ちょっと、時雨、夕立!」


村雨「ちょっと二人とも!」


摩耶「落ち着けよ!」


それを村雨と摩耶が引き留めた 突然の出来事に自衛官一同は呆気に取られた


時雨「ご、ごめん…」


引き留められて、落ち着いたのか二人は静かになった


艦長「副長 彼女達の言う結城と言うのは?」


御子柴「防衛大学校の同期です しかし、あいつは陸自にいる筈です」


御子柴「何で結城を知っているんだ?」


御子柴は時雨と夕立に聞いた


時雨「僕達の提督なんだ お願い、会いたいんだ!」


夕立「教えてっぽい!」


御子柴「…は?」


その答えに自衛官一同は更に呆気に取られた


-同時刻 陸上自衛隊 習志野駐屯地-


同じ頃、習志野駐屯地のグラウンドに異形の物体が届いた


隊員「なんだこれ…」


それは、昨日航空自衛隊が会敵した物に似ている物体だった


広報官「今朝方、山から煙が出ていると消防に通報があり確認したところ、これがあったそうです」


荒木「にしてもこれは、有人機か? それとも無人機?」


彼は数年前に結城と共に実験に参加し、艦娘達に遭遇した一人だ 階級も上がっており、三等陸佐になっていた


隊員「操縦席のようなものは確認されていません 無人機にしても、こんなもの見たことありません」


結城「…」


団長「とりあえず、これは一時的にこの駐屯地で預かり後日防衛省が回収するらしい」


結城「菊川団長 それでしたら、目につかないところに置いておきましょう」


結城はこの空挺団の団長であり、この駐屯地司令の菊川に発言した

団長の菊川は結城のことをよく知っており、防大でも結城の先輩である 階級は陸将補


団長「もちろんそのつもりだ」


そう言うと、飛行物体はクレーン等に吊られトラックに載せられ運ばれた


-伊豆諸島付近-


伊勢達が海上自衛隊の護衛艦に保護された頃、伊豆諸島の周辺で六つの影が海上を進んでいた


?「伊勢さん達はどこ?」


?「連絡が取れなくなったけど…」


(※安価を取ります)


艦娘は?>>>9

(所属の艦娘から六人です 空母艦娘がいると嬉しいです)


吹雪「私達より前にいましたけど…」


高雄「摩耶も…」


神通「霧がかかったと思ったら、皆さんと連絡できなくなりましたね…」


山風「…」


吹雪「山風ちゃん?」


山風「ここ…嫌い…」


心なしか山風は少し震えていた


高雄「扶桑さんどうしますか?」


扶桑「そうですね… 周囲を見た方がいいかもしれませんね」


蒼龍「だったら任せて」


そう言うと、蒼龍は弓を引き矢を放った そして、それが艦載機”彩雲”に変わり飛び立っていった


蒼龍「お願いね!」


妖精「」グッ


妖精は親指を立て伊勢達が進んでいた方向に向けて飛んでいった


-航空自衛隊 百里基地-


百里基地では、昨日に続きサイレン音が鳴り響いた

再び日本のJADIZ(防空識別圏)に国籍不明機が侵入したのをレーダーが探知したのである


サイレンが鳴り始めて数分でF-2戦闘機が出動していった


パイロット『こちらブルー1 目標空域に入った』


パイロット2『こちらブルー2 目標をレーダーで補足した これより追尾する』


十数分後に伊豆諸島付近の空域に達した二機の戦闘機は補足した目標を追尾し始めた


パイロット『目標を確認……』


パイロット2『なんだあれ… 夢でも見てるのか…』


パイロットからの無線を受け取った管制官が確認を取った


管制官『どうした? 何がいる?』


パイロット『…彩雲です 帝国海軍艦上偵察機彩雲が飛んでいます』


パイロットからのあり得ない無線に現場がざわついた


関谷『そんなものいるわけ無いだろ! もう一度確認しろ!』


無線機を取った関谷(せきや)三等空佐がパイロットに再度確認をいれた

実物の彩雲は現在アメリカに一機だけ保管されており、それが飛んでいる筈がなかった


パイロット『接近します』


一機が速度を落として彩雲に近づいた


-伊豆諸島付近海域-


吹雪「蒼龍さんどうですか?」


蒼龍「う~ん なにも見えないね」


神通「少し先の筈ですけど…」


蒼龍「ん?… なにあれ…」


高雄「どうしました?」


蒼龍「なんか後ろ飛んでいるんだけど…」


蒼龍の話に一同が蒼龍を見た


吹雪「もしかして、敵機ですか?」


蒼龍「いや、ちょっと待って…」


そう言うと、蒼龍は意識を集中させた


蒼龍「なんか見たこと無い航空機が横並びになったけど…」


扶桑「見たこと無い…航空機ですか?」


山風「なにそれ…」


蒼龍「なんか、全体が青色でプロペラが付いてないのに飛んでる」


吹雪「翔鶴さんとかが使ってる艦載機ですか?」


蒼龍「いや、それとは形が全然違う」


神通「じゃあ、一体…」


蒼龍「待って なにかしゃべってる」


蒼龍は耳に手を当てて声を聞いた


-上空-


彩雲に近づいたF-2は警告を発するために無線を開いた


パイロット「You are approaching Japanese airspace territory〈警告 貴機は日本領空を侵犯している 我の指示に従え〉」


パイロットは彩雲に向けて警告を発した だが、


パイロット『こちら、ブルー1 パイロットの姿が確認できない』


操縦席を見たパイロットだが、誰も乗っていないのを確認した


関谷『彩雲に似せたドローンの可能性がある ブルー2 警告射撃を許可する』


パイロット2『了解』


そう言うと、後方で待機していたもう一機のF-2が射撃体制に入った


パイロット2『安全装置解除』


カチッ


ダダダッ!!


F-2の機銃は彩雲に当たるか当たらないかぐらいの位置に発砲 当然だが、彩雲には被弾しなかった

(※零戦等に搭載されている20mm機銃は毎分約800発 F-2に搭載されている20mmバルカン砲は毎分約6000発)


パイロット2『目標は依然停止しない』


だが、動きが変わった


ダダダッ!


彩雲から攻撃が来たのである


パイロット『国籍不明機より攻撃を確認!』


すぐに攻撃を避けたパイロットから連絡が来た

彩雲はその間に逃走を謀った


パイロット2『国籍不明機は攻撃を継続しながら逃走を謀っている模様!』


管制官『了解 自衛戦闘の許可を下ろす 撃墜せよ』


パイロット『了解 これより追撃する』


そう言うと、二機は彩雲を追撃し始めた


-伊豆諸島付近海域-


蒼龍「追いかけられてるけど!?」


吹雪「と言うことは、敵ですか!?」


攻撃(警告射撃)を受けた蒼龍の彩雲は、蒼龍に戻るためF-2から逃れようとしていた だが、


蒼龍「マズイ… 追い付かれる」


高雄「蒼龍さんの彩雲が…」


その言葉に全員が驚いた

彩雲の最高速度が約700kmに対し、航空自衛隊が保有しているF-2戦闘機の最高速度はマッハ1,7である 子供と陸上選手が競争しているものである


蒼龍「このままじゃ…」


蒼龍がそう呟いた後である


山風「…無線」


吹雪「へ?」


山風「…無線繋いで…話してみたら?」


山風が提案した


高雄「でも、向こうは攻撃してきているんですよ そんな相手に…」


扶桑「でも、それしかないかもしれません 話をしてみましょう」


神通「そうですね 一か八かやってみましょう」


そう言うと、六人は耳に手を当てた


-伊豆諸島付近 上空-


上空では、彩雲もF-2の空中戦が繰り広げられていた

彩雲は、雲に隠れたり、不規則な動きをして抵抗をしたが、レーダー等を搭載されているF-2には無意味だった


パイロット「すまないな これも任務なんだ」


そう呟くと、パイロットは搭載されている”04式空対空誘導弾”の発射体制に入った

(※射程距離約35km)


パイロット『安全装置解除』


そう告げると、発射スイッチに指を置いた


(※安価を取ります)


どうなる?>>>11

1,撃墜

2,無線が繋がる


パイロットが発射スイッチを押そうとした時、無線に声が聞こえた


パイロット「なんだ?」


パイロット2『ブルー1 どうした?』


パイロット『女性です …女性の声が聞こえます』


-百里基地-


パイロット『女性の声が聞こえます』


関谷「女性?」


いきなりの無線に疑問が湧いた


管制官「三佐 通信が不審な無線信号を取られました」


関谷「繋げ」


関谷の指示に従い、無線が開かれた


?「誰か聞こえますか?」


関谷『こちら、航空自衛隊 百里基地の関谷です 応答できますか?』


-伊豆諸島付近海域-


『応答できますか?』


蒼龍「やった! 繋がった!」


適当に無線のチャンネルを合わせていたところ、蒼龍が繋がった だが


蒼龍「どうしよう… どう切り出せばいい?」


五人「へ?」


無線を合わせるのに夢中でどこから切り出せばいいかわからなくなっていた


関谷『応答をお願いします 大丈夫ですか?』


蒼龍『ええっと、あの…』


吹雪『攻撃しないで下さい! 私達は敵じゃありません!』


吹雪が焦ったあまり、直球で伝えた


関谷『あの、何の話でしょうか?』


蒼龍『妖精さんが乗っているんです! 攻撃を止めて!』


高雄『航路を間違えたかもしれません! 話を聞いてください!』


無線が繋がったことに焦ったのか、会話が成り立たず挙げ句の果て


関谷『あの…話が支離滅裂ですけど、大丈夫ですか? 何が言いたいのですか?』


もはや心配されるレベルになっていた


2章 再会


護衛艦まやの艦橋では、各科の幹部達が集まっていた


艦長「船務長 彼女達の様子は?」


船務長「本艦に非常に興味がある様子で、艦内を見たいと言っていましたが機密があるためご遠慮願いました」


艦長「…衛生長」


衛生長「彼女達の健康上は問題は確認されませんでした 血液検査も実施しましたが…」


御子柴「どうだったんだ?」


衛生長「…結論から言いますと、我々と何ら変わりありませんでした」


航海長「そんな事あるか?」


衛生長「はい 彼女達には人としての必要な血液成分が全て揃っていました 彼女達は紛れも無く人間です」


衛生長は検査結果などが挟まれたバインダーから目を離し答えた


砲雷長「じゃあ、何故水上レーダーが彼女達に反応したんだ? 人間には、反応しない筈だぞ」


衛生長「それは…」


艦長「いずれにしても、今の我々では彼女達が何者なのかを知る術はない 鍵を握っているのは…」


御子柴「あいつか…」


艦長「船務長 防衛省からの連絡は?」


船務長「はい 防衛省に問い合わせたところ特定できました」


船務長「陸上自衛隊 習志野駐屯地所属 第一普通科大隊 大隊長 結城桂輔二等陸佐であると確認されました」


船務長は防衛省から送られた資料を読んだ


船務長「それと…」


御子柴「何かあるのか?」


船務長「我々が捜索していた国籍不明機ですが、千葉の山中で発見されたとの事です」


航海長「なに…」


その一報に幹部達は顔を見合わせた


船務長「スクランブル発進したパイロットが証言した物と非常によく似ているとの事です」


その報告に周りは呆気に取られた


船務長「それと…」


-艦内一室-


艦内の一室では、保護された艦娘達がいた


村雨「ねぇ、ここって本当に私達の知っている世界じゃないのかしら?」


伊勢「そうだと思うよ こんなに艦が自由に動けるわけ無いからね」


摩耶「だな こんな貧弱な装備な艦じゃイ級にも勝てねぇよ」


飛龍「うん でも、ご飯は美味しかったわね」


伊勢達が離している時だった


時雨「ねぇ、そういえば他の皆はどこに行ったのかな?」


時雨が問いかけた


夕立「吹雪ちゃん達とまだ連絡取れないっぽい」


その言葉に皆不安そうな顔をした


伊勢「でも、扶桑がいるからきっと大丈夫だと思うけど」


摩耶「姉貴もいるしな」


そう話しをしている時だった


コンコン


御子柴「失礼」


副長の御子柴が入ってきた


摩耶「なぁ、あたしらをどうするだ?」


御子柴「なにかをする気はないよ 本艦は今”横須賀基地”に向かっている」


飛龍「横須賀って…横須賀鎮守府の事!?」


御子柴「…申し訳ないけど、我が国に”鎮守府”は存在しない あっても過去だ」


飛龍「…」


そう言われると、飛龍は席に座った


御子柴「それじゃあ、いくつか聞いてもいいかな?」


伊勢「構わないけど、その代わり私達からも聞いてもいい?」


御子柴「答えられる限りなら」


(※安価を取ります)


質問内容は?>>>14

(自衛隊側から3つと艦娘側から3つ双方からお願いします 艦娘側は誰が聞くか書いてくれたら嬉しいです)


御子柴「もう一度確認する 君達は一体何者なんだ? 言い方が悪いが自分が見た中でも一番異質な存在だ」


御子柴は確認のためにもう一度彼女達の存在を聞いた


伊勢「私達は”艦娘” 貴方達が知っている艦の意志を継いだ者って言えばわかるかな?」


飛龍「私達は確かに”艦”としては、一度亡くなった だけど、この体でもう一度甦ったの」


御子柴「つまり、君達は本当にあの時戦った艦艇と言う事か?」


摩耶「そうだよ どうやって沈んだのかとか覚えてるよ」


御子柴「…」


いきなり次元の違う話に戸惑ったが、御子柴は平然と装った


御子柴「じゃあ、次だ」


そう言うと、御子柴は写真を取り出し机の上に出した


御子柴「君達が探している人物は彼で間違いないな?」


写真には、迷彩服を着た結城が写っていた


夕立「提督さん!」


時雨「うん 間違い無く提督だよ」


時雨と夕立が真っ先に反応した


御子柴「なんで結城を知っているんだ? 彼は陸自の人間だ 君達とは無縁の気がするが…」


時雨「ううん 関係あるよ」


飛龍「これよ…」


そう言うと、飛龍は腰に手を回すとあるものを机の上に出した


御子柴「これは…」


それは、陸自の戦闘帽だった 正面には、幹部自衛官を表す帽章が付いていた


時雨「僕の持っている帽子と夕立が付けているマフラーも提督から貰ったんだ」


そう言うと、二人は少し色が落ちた帽子とシュマグを見せた


御子柴「なんで君達がこれを持っているんだ?」


時雨「それは…」


そう言うと、艦娘達は自分達の身に起きた事、結城との関係を話した


御子柴「と言うことは、結城は君達の世界に行ったと言うことかな?」


飛龍「そうだよ だから、私達は提督って呼んでるの」


御子柴「…あいつらしいな」


伊勢「知り合いなの?」


御子柴「防大で同期だった 同じ釜の飯食った仲間だ」


村雨「仲良かったの?」


御子柴「良かった方だよ 飲みにも行ったしな」


御子柴「だけど、防大卒業したら、俺は江田島幹部候補生学校へ 結城は前川原駐屯地にある幹部候補生学校へ行った 20年くらい会ってないな」


時雨「そうなんだ…」


御子柴「次だ 君達が違うところから来たのはわかった 目的とこれからどうしたい?」


伊勢「そんなこと言われても、いきなりの事で何も…」


夕立「提督さん…提督さんに会いたいっぽい!!」


そう言うと、夕立が身を乗り出しながら答えた


御子柴「結城にか?」


夕立「うん」コクッ


それを言われると御子柴は少し考え


御子柴「…申し訳ないが、現状は難しい」


それを口にした時、艦娘達が反応した


時雨「ど、どうして!?」


飛龍「私達なにもしてないじゃん!」


御子柴「確かになにもしていない だけど、判断を下すのは”防衛省”だ」


村雨「防衛省?」


御子柴「自衛隊の管理、運営をしている行政機関だ 目的も何もわからない君達がいきなり、幹部自衛官の一人に会わせてくれと言っても難しいだろ」


艦娘達「…」


そう言うと、艦娘達は静かに席に着いた


御子柴「だけど、要望は出してみる 返答を待たなきゃいけないけど」


時雨「うん ありがとう」


摩耶「じゃあ、次あたしらからでいいか?」


御子柴「ええ、どうぞ」


摩耶「あたしらが艦だった頃に比べたらかなり装備が違うんだけど、どんなもんなんだ?」


御子柴「いきなり聞いてきたね そうだな…」


御子柴が暫く考えると


御子柴「対艦、対空、対潜全てに対応することができる艦だと考えて貰った方がいいかな」


摩耶「一隻で?」


御子柴「艦や潜水艦を一撃で倒したりや高速で接近する標的を迎撃する力をこの艦は持っている」


摩耶「ほぉ、見てみたいもんだぜ」


御子柴「機会があれば」


伊勢「ねぇ、私達以外に誰かいたとか聞いてない?」


御子柴「…」


御子柴はその質問を聞くと一枚の紙を取り出した


御子柴「数十分前 海自のP-1哨戒機が送ってきたものだ」


その写真を艦娘達に見せた

そこには、伊勢達と同じように海上に浮く女性達の姿が写っていた


御子柴「見覚えは?」


飛龍「間違いない…蒼龍よ」


伊勢「扶桑もいる」


村雨「神通さんもいるわ」


夕立「山風に吹雪ちゃんもいるっぽい」


摩耶「姉貴もいるじゃねぇか」


どうやら、彼女達の知り合いらしい


御子柴「知っているんだね?」


伊勢「同じ鎮守府の仲間だよ 皆はどこに?」


御子柴「別の自衛隊の基地に保護されたらしい」


摩耶「無事なんだよな?」


御子柴「何かあったと言う話は聞いていない でも、彼女達の存在はもう政府に伝わっているかもしれないな」


御子柴はそう答えた


飛龍「最後に聞いていい?」


御子柴「どうぞ」


飛龍「私達の事どう思う?」


唐突な質問を飛龍が聞いた


御子柴「どう思うか…」


御子柴はしばらく考えると


御子柴「申し訳ないが、今は何とも言えない」


御子柴「だが、かつての艦であった君達には海上自衛官として…いや、いまの時代を生きる日本国民の一人として敬意を払う それだけは覚えて貰いたい」


飛龍「そっか…」


艦娘達は何とも言えない顔をした


御子柴「申し訳ないが、そろそろ戻らなければならない」


伊勢「うん ありがとう」


御子柴「どういたしまして」


そう言うと、御子柴は部屋を去っていった


-首相官邸 危機管理センター-


護衛艦まやが横須賀基地に着こうとした時、危機管理センターには、内閣総理大臣を始め、多くの大臣や各自衛隊の幕僚達が集っていた


管理官「以上がP-1哨戒機から送られてきた映像です」


陸幕長「信じられない…」


陸上幕僚長を始め、官僚たちも唖然としていた


空幕長「報告を聞いた時は信じられなかったが、本当に海上を動いているとは…」


総理「何者なんですか?」


管理官「彼女達は、旧日本海軍の艦艇と同じ名を名乗っており、自分達を”艦娘”と名乗っております」


防衛大臣「そんなもの聞いたことないぞ」


防衛大臣は声をあげた


官房長「その艦娘と言うのは、現在どこに?」


管理官「確認されただけで12人おり、伊豆諸島付近で保護された娘達は浜松基地へ 房総半島付近で保護された娘達は護衛艦まやによって横須賀基地に移送中です」


総理「海幕長 何か報告などは聞いていますか?」


総理は海幕長を向き言った


海幕長「はい 浜松基地へ移送された一人から拳銃とナイフが押収されたと報告を受けました」


官房長官「武器まで携帯していたと言うことか」


海幕長「はい 拳銃は”M1911”と見られ、太腿にレッグホルスターで収められており、ナイフは足首に隠されていました」


※元自衛官の方曰く、足首と言うのはボディーチェック等をされた際、見逃されやすい箇所の一つらしいです


総理「それでは、彼女達は工作員の可能性があると言うことですか?」


海幕長「いえ、断定はできませんが引き続き調査を行っています」


海幕長「他に…」


コンコン


管理官2「失礼します!」


一人が会議室に入ってきた


管理官2「彼女達から要求がありました」


統合幕僚長「なんだ?」


管理官2は落ち着きながら話した


管理官2「ある人物に会わせて欲しいとの事です」


防衛大臣「誰だ?」


管理官2「陸上自衛隊 習志野駐屯地所属の結城桂輔二等陸佐に会わせて欲しいとの事です」


総理「結城二等陸佐… 陸幕長」


陸幕長「習志野駐屯地 第一普通科大隊大隊長です 特戦群にも所属していた経歴もあります」


官房長官「何故彼女達が結城二佐を?」


管理官2「はい 彼女達の話では、結城二佐は彼女達の上官に当たるとの事です」


その報告に辺りがざわついた


防衛大臣「と言うことは、彼女達の正体を知っているという事か?」


管理官2「確信はありませんが、何か手がかりがあるかと…」


総理「…」


総理「…陸幕長」


陸幕長「はい」


総理「習志野駐屯地の結城二等陸佐に連絡を取って欲しい 話を聞きたい」


陸幕長「はい」


そう言うと、陸幕長は人を呼び指示を出した


-陸上自衛隊 習志野駐屯地-


結城「…ふぅ」


仕事を終えた結城が一息ついた 外は暗くなり始めており、寮に帰る隊員達の姿も見えた


PPPP


結城『もしもし』


事務員『大隊長 陸幕長よりお電話です』


結城『陸幕長から?』


事務員『はい 緊急の用件との事で』


結城『わかった』


そう言うと、保留ボタンを押した


結城『お電話変わりました 結城です』


陸幕長『結城二等陸佐で間違いないな』


結城『はい 私です』


陸幕長『いきなりで申し訳ないが、要件を言う』


陸幕長『現在、国籍不明者複数を海自が保護している その人物達が君に面会したいと言う話が出た』


結城『国籍不明者ですか?』


陸幕長『そうだ しかも、ただの国籍不明者ではない』


結城『どう言うことですか?』


陸幕長『その人物達は水上をスケートのように滑るように移動していたんだ』


結城(…嘘だろ)


結城には、それだけでその国籍不明者が何者かがわかってしまった 何故彼女達がこの世界にいるのか頭が混乱した


結城『その人物達が私に会いたいと』


陸幕長『断ってくれてもいい 目的もわからない者達に接触するのは危険だ』


結城『断ったら、どうなりますか?』


陸幕長『警視庁公安部が調べる事になっている 最悪、国外退去されるだろう』


結城『そう…ですか』


国外退去されたところで彼女達に行き場等ないだろう そう頭に考えたが口には出さなかった


(※安価を取ります)


返答は?>>>17

(引き受けるor断る)


結城『陸幕長 その案件引き受けさせて頂きます』


陸幕長『本当か?』


結城『わざわざ私を指名したのです 何か意図があるかもしれません』


陸幕長『わかった では、2日後の10:00に防衛省に赴いて貰いたい』


結城『了解しました それと、一つよろしいですか?』


陸幕長『なんだね?』


結城『国籍不明者達を決して刺激しないで下さい 海上を動く人間なんて何をするかわかりません』


陸幕長『そこは安心してくれ 十分に対応している』


結城『わかりました では、後日』


そう言うと、結城は電話を切った


結城「…」


結城の頭を抱えた

何故彼女達が現れたのか 来たのは一体誰なのかいろんな思いが交錯した


結城(何が起きているんだ 国籍不明機 そして、艦娘達 何が起こるんだ…)


結城は頭を上げ、暗くなった外を眺めた


-2日後 東京都 新宿区 防衛省-


それから、あっという間に2日が経った

結城は防衛省内の庁舎A棟の会議室にいた


陸幕長「呼び出してすまなかったね」


結城「いえ、陸幕長自らの御呼びだしなので断るわけにはいきません」


結城はいつも着ている迷彩服ではなく、陸自の制服を身に纏っていた

紫紺色の制服に襟には”二等陸佐”の階級章と普通科の徽章が付いており、左胸にはレンジャー徽章や空挺徽章を始め、防衛記念章が付いており様々な功績があることが伺えた


陸幕長「そう言って貰えるとありがたい では、いくつか話をしよう」


結城「はい よろしくお願いします」


陸幕長「では…」


そう、陸幕長が口を開こうとした時だった


バン!


二人のいる会議室の扉が勢いよく開いた


結城「なんだ?」


驚いた結城が立ち上がり扉の方に目を向けると


?「…」


扉を開いたであろう艦娘と目があった


(※安価を取ります)


開けた艦娘は?>>>20

(出てきた艦娘からお願いします)


夕立「…」


そこには、黒色のセーラー服のような服を着、ルビーのような赤く綺麗な瞳、亜麻色のストレートヘアと獣耳のように跳ねた髪型の娘だった


結城「…夕立?」


結城は恐る恐るだが、彼女の名前を呼んでみた


夕立「…て」


彼女はその声に反応するや否や


夕立「提督さーん!!」


数歩走った後、結城に向かってダイブしてきた


結城「ぐふっ!?」


いきなり飛び付いてきたため、受け身が上手く取れずそのまま倒れこんだ


※元自衛官の方曰く、自衛隊の制服はスーツに比べて生地が厚めになっていたそうです


夕立「提督さん提督さん!」


夕立は、長期間会えなかった飼い主に会えたペットのようにすがり付き、離すまいと腰に手を回していた


結城「お、おい夕立 会えたのは嬉しいが、ちょっと離れてくれ…」


夕立「嫌!」


そう言うと、余計に力を込めてきた 正直に言うが、腰が痛い


陸幕長「…」


その光景を見て、陸幕長は呆然としていた レンジャー、空挺徽章を持った屈強な人間が高校生位の女の子に抱きつかれて倒れているからである


?「こら、夕立 そろそろ離れて」


その声が聞こえると同時に圧迫感が無くなった


結城「…」


倒れながらも結城は歳を痛感した 前までなら夕立が抱きついてきても何ら問題なかったが、今は普通に倒れて腰に痛みがあった


?「ねぇ、立てる?」


そう言うと、手が差し出された


結城「あぁ、ありが…」


結城「って、伊勢!?」


手を差し出してきたのは、さっき夕立を退けたであろう伊勢だった


伊勢「ちょっと、そんなに驚かなくてもいいじゃん」


結城「なんで伊勢まで…」


伊勢「私だけじゃないよ ほらっ」


そう言うと、視線を後ろに向けた


吹雪「し、司令官!」


結城「吹雪…」


時雨「提督…本当に提督なの?」


結城「時雨…」


村雨「提督久しぶりね♪ 元気してた?」


提督「村雨…」


神通「提督 ご無沙汰しております」


結城「神通…」


蒼龍「提督久しぶり♪ なぁに、その格好?」


結城「蒼龍…」


飛龍「提督久しぶり♪ それって制服? なんからしくないねぇ」


結城「飛龍…」


そこには、伊勢を初めとして初めて出会った時の艦娘達がいた

その後ろには


扶桑「結城さん ご無沙汰しています 覚えていますか?」


結城「…扶桑か」


容姿は少し変わっていたが覚えていた

雪のような白い肌に黒髪のロングヘアー、巫女のような装束姿はまさに京美人だった


扶桑「覚えてくれていたんですね」ニコッ


扶桑は嬉しそうに微笑んだ 微笑む姿も画になるようだった


高雄「あの…私達も」


摩耶「私らは忘れたって言わねぇよな?」


山風「…」ヒョコ


彼女達の事も覚えていた だが、あまり話したりしていなかったので、彼女達が覚えていたのが驚きだった


結城「…陸幕長 もしかして…」


陸幕長「そうだ 彼女達が国籍不明者だ」


こうして結城は、再び艦娘達と再会したのである


3章 対面


陸幕長「もう聞くのも愚問だが結城二佐 君は彼女達の事を知っているのかね?」


結城「…はい」


もうここまで来たら、誤魔化すなど完全に不可能だった

と言うより


結城「なぁ、二人とも今大事な話してるから…」


夕立「嫌っぽい!」プイッ


時雨「手を繋いでるだけでもダメなの…」ウルッ


結城「…」ハァ


現在、膝の上には夕立、隣には結城の手を離さんとばかりに手を握りしめている時雨がいた


陸幕長「…君も大変だな」


結城「陸幕長の手前 大変申し訳ありません」


結城は陸幕長に頭を下げた


陸幕長「…それと、いきなりで申し訳ないが」


結城「…はい」


陸幕長「君にはこれから首相官邸に行って貰う」


陸幕長は静かにそう告げた


結城「官邸に…ですか?」


陸幕長「彼女達が何者かを君の口から説明して貰いたい それと共に、彼女達が我々自衛隊…いや、この国に対して無害であることを証明してきて欲しい」


結城「私にですか?」


陸幕長「現状君にしか出来ないだろう 無論私も向かうがな」


結城「…わかりました 引き受けます」


陸幕長「ありがとう 感謝する」


結城「陸幕長 大変失礼ではありますが、お願いがあります」


陸幕長「なんだね?」


結城「どうせなら、彼女達を連れていきたいと思います 彼女達の口から、自分達が何者であるかを話した方がより効果的でしょう」


結城の提案に陸幕長は少し考えると


陸幕長「わかった 私が責任を取ろう」


結城「ありがとうございます」


陸幕長「候補はいるのかね?」


結城「そうですね…」


そう言うと、結城は艦娘達の方を見た


(※安価を取ります)


共に行く艦娘は?>>>22

(出ている2~3人程お願いします)


結城「飛龍、扶桑」


飛龍「なに?」


扶桑「なんでしょうか?」


結城「外に出てみるか?」


飛龍「出てみるってどこに?」


結城「首相官邸だ」


二人はそれを聞いてキョトンとした顔をしていた


結城「はっきり言うと、内閣総理大臣に会いに行くって事だ」


飛龍「…私達が?」


結城「そう」


扶桑「私が行ってもよろしいのですか?」


結城「来て貰った方が嬉しい」


結城はそう二人の問いに答えた


伊勢「すごいじゃん! 大役じゃん!」


伊勢はやや興奮気味だった


時雨「…」


時雨は無言で結城の膝の上に手を乗せた


結城「…一緒に行くか?」


時雨「うん!」


その一言を聞いた時雨は嬉しそうに頷いた


夕立「えー、時雨ずるいっぽい! 夕立も行くっぽい!」


夕立は自分が行けないのを悟ったのか結城の膝の上でダダをこねた


結城「こら夕立 暴れないでくれ」


子供っぽい性格をしているが、見た目や体つきは完全に女性 あまり動き回られると困った


結城「夕立 おとなしく待ってたら遊んでやるから」


結城「ちょっと待っててくれ なっ?」


夕立「…」コクッ


やや不満そうな顔をしていたが、とりあえず首を縦に振ってくれた


結城「陸幕長 三人で行きます お願いします」


陸幕長「わかった では、向かうとしよう」


そう言うと、一同は部屋を出た


-首相官邸-


車をしばらく走らせて首相官邸についた

身分証明を提示した際、官邸警務官が後部座席にいる時雨達を見て不思議そうな顔をしていた


飛龍「ここが首相官邸?」


飛龍は少し興味深そうに辺りを見ていた


時雨「…ねぇ扶桑」


扶桑「時雨?」


時雨「なんか、僕達すごい見られてるね」


時雨の言うとおり、回りの警務官や職員等は艦娘達を不思議そうに見たり、怪訝そうな顔で見ていた


時雨「提督」ギュッ


時雨は思わず、結城の制服を握った


結城「時雨?」


時雨「…」


時雨はなにも言わず結城を見ていた


結城「…ほら」


結城はそんな様子の時雨を手を握った


結城「大丈夫だ 話をしに行くだけだ なにも心配しなくていい」


時雨「…うん」


そう言うと、結城は時雨の手を引き歩き始めた


しばらく歩いて、大臣達がいる部屋に近づいてきた時、スーツを着た男女三人がやってきた


?「身分証明を」


真ん中にいた男が身分証明の提示を求めた

180cm以上ある長身に引き締まった体つきをしており、スーツの衿には”SPバッジ”が付いていた


結城「どうぞ」


結城は入場の証明と自衛隊の身分証を出した


?「…確認しました」


男は確認すると、証明を結城に返した


結城「そんな他人行儀な態度取るなよ 俺とお前の仲だろ 明」


明と呼ばれた男は少し表情を動かすと


?「今はその呼び方はご遠慮願いします」


キッパリと答えた


結城「つれねぇな」


結城はそれに対して苦笑いを浮かべた


?「仕事しているだけです」


飛龍「提督 知り合い?」


飛龍が気になり尋ねた


結城「知ってるぞ ”結城明慶” 俺の”甥っ子”だ」


結城は笑みを浮かべ答えた


時雨「提督の…甥っ子」


そう言うと、時雨は改めて明慶の顔を見た


明慶「…」


キリッとした顔つきに180cm以上ある長身 その目は艦娘達を見据えていた


飛龍「でも、言われてみれば似てるねぇ」


扶桑「目元が似ていますね」


明慶「…どうも」


明慶は仕事のためかまたは関心が無いのか 返事は素っ気ない感じだった


部下「警部補 そろそろ」


明慶「そうだな」


そう言うと、明慶は結城達の前から去っていった


飛龍「何あいつ 感じ悪」


結城「そう言うな 仕事に集中しているんだよ」


そう結城は飛龍を宥めた


扶桑「あの…お仕事って何を?」


結城「あぁ あいつは”SP”だ」


飛龍「SP? 何それ?」


結城「要人警護を任務とした警察官だ あいつの警護対象は内閣総理大臣だ」


飛龍「あの人総理大臣守ってるの!?」


結城「そうだぞ あとあいつは、柔道でも有名だぞ」


時雨「何かあるの?」


結城「オリンピック柔道金メダリスト」


扶桑「と言うことは有名人ですか?」


結城「仕事が忙しくて辞めたけど、相当実力持ってるぞ」


そう結城は答えた


結城「ほら、着いた」


そうこうしている内に大会議室の前に着いた


扶桑「この中に…」


結城「そう 国のトップであり、陸海空自衛隊の最高指揮官の内閣総理大臣がいる」


そう言うと、三人とも少し顔が強張った


時雨「…」ギュッ


時雨は結城の手を握る力が強くなった


結城(さて、一緒に入るか それとも待って貰うか どうしようかな…)


※安価を取ります


選択は?>>>27

1,一緒に入場

2,待って貰う


結城「皆 大丈夫だ」


結城「俺がついてる 堂堂としてろ」


飛龍「でも…」


結城「何かあったら、三人の方が強い なにも心配しなくていい」


結城はそう彼女達に声をかけた


扶桑「行きましょう ここで止まっていても仕方ありません」


時雨「扶桑…」


結城「飛龍は?」


飛龍「行くよ うじうじしてたら多聞丸に叱られちゃう」


結城「時雨」


時雨「…うん」


時雨は、頷くと結城の手を握った


結城「じゃあ行こう」


そう言うと、結城はドアをノックした その直後にドアが開き入場した


大臣達「…」


入場すると、結城達は室内にいた内閣総理大臣を始めとした大臣達やそれを守るSP そして、先程まで話していた陸海空の幕僚長を含めた自衛隊関係者もいた


結城「時雨 少し離れるな」


そう言うと、結城は時雨と繋いでいた手を離した


時雨「あ…」


時雨は悲しそうな声を漏らしたが結城は離れた


明慶「…」


総理大臣の近くで明慶は話すために歩いている自身の叔父の姿を無表情で眺めた


総理大臣「本題に入る前に謝罪させてほしい いきなり呼び出してすまなかった」


結城「いえ 総理からの御呼びだしとなれば直ぐに駆けつけます」


結城は総理の顔をまっすぐ見て答えた


総理大臣「後ろにいる娘達が例の…」


結城「はい 彼女達こそ例の国籍不明者達です」


結城はそう答えた


外務大臣「見たところ日本人に見えるのだが」


防衛大臣「結城二佐 彼女達は何者なんだ」


結城は一息つくと答えた


結城「彼女達は…この世界の裏側に存在する”艦娘”と呼ばれる存在です 彼女達は日本海軍の艦艇の意志や記憶持つ者達です」


結城の言葉に室内はざわついた


海幕長「何を根拠にそんなことが言えるんだ?」


海幕長が直ぐに口を挟んだ


結城「海幕長 ”航空母艦 飛龍”をご存知でしょうか?」


海幕長「日本海軍の空母だろ それくらい知っている」


海幕長が答えた後、結城は飛龍を指差した


結城「彼女こそ 空母飛龍です」


海幕長「…は?」


飛龍「へー、じゃあ私の事どこまで知ってるの?」


飛龍はイタズラっぽく笑った


結城「山本五十六大将と肩を並べる名将山口中将が乗艦し、共に沈んだのが彼女です 彼女は、山口中将がどのような人物か、あの海戦の記憶もあります」


海幕長「…」


それを聞いて、海幕長は呆然していた


官房長官「海上を滑るように進んでいたが、一体どうやって」


官房長官が手を上げて聞いてきた


結城「それは…」


扶桑「提督 御見せした方が早いでしょう」


扶桑は結城の肩に手を触れて言った


結城「いや、でも…」


飛龍「その方が手っ取り早いよ ほら、提督は下がってて」


そう言うと、飛龍は結城を押し退けた


結城「お、おい…」


時雨「大丈夫 今度は僕達の番だ」


そう言うと、三人は前に出た


飛龍「私達が何者か知りたいんだよね? じゃあ、見せてあげる」


そう言うと、彼女達は意識を集中させた そして、数秒後彼女達は艤装を展開させた


大臣達「っ!?」


その瞬間、室内騒然となった 華奢な彼女達の体に船の一部が現れた為であろう


SP達「」サッ


周囲にいたSP達は護衛の対象の身の安全を保護し始めた

一部のSPは、防弾バックを展開させており対象を防護しようとしたり、拳銃を構えているSPもいた


時雨「頑張って護っているところに言うのも難だけど、そんなものじゃ僕達からその人達護れないよ」


時雨は落ち着いた声でそう言い放った


扶桑「銃を下ろして下さい 言いたくありませんが私達には効きません」


SP達はそれを聞いて顔を見合わせた


飛龍「信じられないなら、試してみる?」


飛龍の提案にSP達はさらに困惑した


結城「お、おい飛龍」


飛龍「大丈夫提督 心配しないで」


飛龍はヘラヘラとしていた


SP1「…」カチャ


決断したのかSPの一人が拳銃を飛龍に向け


バン!


発砲した


(※安価を取ります)


結果は?>>>29

1,無傷

2,少し痛がる


弾丸は飛龍の頭部に命中した だが、


飛龍「ね? なんともないでしょ?」


飛龍は何の異常もなかったようにケロっとしており、大臣達に目を向けた


SP1「っ…」


発砲したSPはマガジンを取り出し弾丸を確かめた マガジンには、 32ACP弾がしっかりと入っており実弾が発砲されたのは間違いなかった

自衛隊が使用している9mm弾に比べ威力は弱いものの頭に直撃すればただではすまないはずだが、飛龍は平然としていた


海幕長「信じられん…」


空幕長「人間じゃ…ないのか」


大臣達はその光景に絶句していた


パシッ


そんな中、明慶が発砲したSPの拳銃を取り上げた


ガシャッ カチン


マガジンを抜き出しスライドを引きチャンバー内の薬莢も排出した


明慶「…誰が撃てと言った」


SP1「警部補…」


明慶「何かあったら、どうするつもりだったんだ?」


明慶は静かに重い口調で冷めた目で見つめていた


総理大臣「結城君止めなさい 彼は実演をしてくれたんだ 責める必要はない」


明慶「しかし…」


総理大臣「今の一件は私の権限で不問にさせて貰う 責めるのは止めなさい」


明慶「…」


そう言うと、明慶は無言で定位置に戻った


結城「…」ホッ


結城は何も起こらなかった事に対して一息ついた


防衛大臣「結城二佐 一つ聞きたい」


結城が艦娘達の事を知っている訳を話した後だった


防衛大臣「君は彼女達の世界に行ったと言ったな 彼女達の仲間はまだいるのか?」


結城「はい 私が確認した限り百名近くいます その内の一部が我々の元にいます」


陸幕長「百名もいるのか…」


結城「はい しかし…」


結城がいいかけた時だった


職員「失礼します!」


官邸の職員が入ってきて、防衛大臣の元に行った


防衛大臣「…なんと」


渡された書類を見て防衛大臣は仰天した


総理大臣「なんだ?」


防衛大臣「南西諸島付近の海域で彼女達の同類と思われる者が確認されました」


その一報にその場が騒然とした


防衛大臣「現在、佐世保基地の第五護衛隊所属の護衛艦”あきづき”と共に基地に帰投中です」


防衛大臣は書類を見ながら、状況を話した


扶桑「一体誰が…」


そう言った直後に


職員「失礼します!」


先程出ていった職員がまた入ってきた


職員「護衛艦あきづきより、映像が届きました」


そう言うと、パソコンを起動させプロジェクターに映像が映し出された


一同「…」


そこには、航行する船上から撮ったであろう映像が流れており、カメラの先には艦娘とおぼしき姿が映っており、船員達が釘付けになっているのがわかる


カメラマン『現在、護衛艦あきづきの左舷約500mに未確認物体を確認 一列で進んでおり、まもなく本艦とすれ違います』


?「…」フリフリ


映像には、あきづきに向かって手を振っている姿が確認されており、何人かの自衛官が手を振り返していた


職員「映像はここまでです」


映像が切れると、一同が向き直った


総理大臣「結城二佐 今のは…」


一同が結城と艦娘達を見た


結城「時雨今のって」


時雨「うん 僕達の仲間だよ」


時雨は直ぐに答えた


(※安価を取ります)


出現した艦娘は?>>>31

(所属艦から六人お願いします 手を振っていた艦娘も一人お願いします)


時雨「長門さんに陸奥さん 赤城さんと加賀さんに五十鈴と秋月だね 手を振ってたのは秋月だよ」


再び結城を知る艦娘達が現れた


海幕長「佐世保基地に連絡しろ 彼女達を刺激させるなと」


職員「はい」


そう言うと、職員は走って部屋を出ていった


-海上自衛隊 佐世保基地-


佐世保基地に護衛艦あきづきが帰投した

次々と降りてくる自衛官達の中に一際目を引く姿があった


長門「ここはどこだ?」


腰まであるロングストレートの黒髪と真紅の瞳、長い黒のロングコートを羽織っており、存在感があった


陸奥「私達が知ってる佐世保じゃないわね」


茶髪の少し癖のあるボブカットに黄緑色の瞳、長門と同様の黒のロングコートを羽織っており、辺りを見ていた


赤城「艦娘もいませんね」


その後ろには、黒髪のストレートヘアーに弓道着を着、下が赤いミニスカートになった袴姿の赤城がいた


加賀「えぇ 男ばかりね」


その隣には、赤城と同様に弓道着を着ているが、袴が青色になっており、髪をサイドテールに纏めている加賀がいた


五十鈴「何なのよ じろじろ見てきて 気が散るわね」


その後ろには、茶色い襟とノースリーブのセーラー服に白いリボンでボリュームのある髪をツインテールに纏めた五十鈴がいた

視線を向けてくる自衛官達に少々イラついている様子だった


秋月「えっと…」


最後は、ダークブラウンの髪をポニーテールに纏め、”第61駆逐隊”と書いてあるペンネントを付け、セーラー服に鼠色のコルセットを巻いた秋月がいた

秋月は少し緊張した顔をしていた


長10cm砲「キュイ キュイ…」


すると、長10cm砲達が何かに気づいたのか突然走り始めた


秋月「あ、長10cm砲ちゃん! 待って!」


それを見て、秋月が慌てて追いかけ始めた 周りの自衛官達はトコトコと動く謎の生命体に唖然としていた


?「へ?」


すると、長10cm砲達が一人の自衛官の周りを囲みジャンプし始めた

その自衛官は海上自衛官ではなく、陸自の迷彩服を着ていた


?「な、な、なんだ!?」


その自衛官は長10cm砲に戸惑っていた


秋月「あ、ごめんな… って、司令!」


秋月は自衛官の顔を見て驚いたように声を上げた


?「…はい?」


それを聞いて怪訝そうな顔をした


秋月「お久しぶりです 司令!」


秋月は嬉しそうに声を上げたが、逆に自衛官の方は何がなんだかわからない顔をしていた

周りの自衛官達もヒソヒソと話し始めた


?「あの…どちら様?」


秋月「…え?」


自衛官の問いに秋月の表情が固まった


五十鈴「ちょっと! その言い方なんなの?」


五十鈴が詰め寄りながら聞いてきた


?「いや…だから…」


赤城「待ってください二人とも」


そんな二人を赤城が止めた


加賀「…貴方、提督じゃないわね」


加賀はその自衛官を見ながら口を開いた


?「提督?…何の事…」


さらに困惑した


陸奥「見て 名前が違うわ」


長門「失礼だが、名前を聞かせてくれないか?」


艦娘達が彼を見た


?「陸上自衛隊 三國龍輔二等陸尉」


自衛官改め、三國は艦娘達を見ながら自らの名前を口にした


秋月「三國…?」


五十鈴「と言うことは…別人?」


ここに来てようやく別人だと気づいた


秋月「えぇっと…」


秋月は顔を真っ赤にしておどおどし始めた


三國「誰と間違えたのかな?」


それを見て三國は視線を合わせて尋ねた


赤城「結城 結城桂輔と言う人物です」


赤城は秋月の代わりに答えた


三國「え、結城?」


それを聞いて、三國は驚いた顔をした


加賀「知ってるのね」


三國「…俺の叔父だ」


五十鈴「叔父?」


陸奥「通りで似ていると思ったわ」


長門「あぁ 初めてあった時の頃の提督と瓜二つだ」


艦娘達もこんなところで結城の関係者に会えるとは思ってもいなかったであろう


海上自衛官「あの…そろそろご案内したいんですけど…」


一人の海上自衛官が申し訳無さそうに艦娘達に言ってきた


赤城「あ、申し訳ありません」


陸奥「直ぐに行くわ」


そう言うと、長門達はその自衛官について行った


秋月「あの ごめんなさい 私の勘違いで…」


秋月は三國に頭を下げた


三國「いいよ 気にしないで」


三國は笑いかけると秋月を送り出した


この翌日、長門達は横須賀基地に移送され結城との再会が実現した


4章 冒険


長門達が横須賀基地に着いた次の日結城は艦娘達の前にいた


蒼龍「それどういう事?」


結城「さっき言った通りだ 皆は海上自衛隊の監視下の元 この横須賀基地に居て貰う」


結城はとある事実を皆に知らせていた


伊勢「提督はどうなるの?」


結城「俺は元の駐屯地に戻って通常業務だ」


飛龍「ここにいられないの?」


結城「政府と自衛隊上層部の決定だ 申し訳無いがこればかりはどうすることもできない」


結城は静かにそう発言した


結城「それに、今の皆は国家機密の塊だ ここにいれば、安全だろ」


結城はそう念を押した


夕立「そんなの嫌っぽい! 提督さんの所がいい!」


時雨「納得出来ないよ 僕らの意見は?」


夕立と時雨が結城に詰め寄り聞いてきた


結城「まぁ、皆の事を聞かずに決めたのはどうかと思うが、ここにいる自衛官達は俺と違って艦艇の事ならプロ集団だからその点は安心して欲しい」


加賀「それはどういう意味ですか?」


結城「もし何かあった時、指揮を執れると言うことだ」


長門「だが、この世界の人間達は戦争をしたこと無いのだろ?」


陸奥「そんな人達に任せろだなんて 言い方悪いけど、信用できないわ」


結城「それを言われたら痛いが、なにも起きないと信じてる だから、気にしないでくれ」


結城も言葉を見つけて発言していた


結城「すまないが、俺も行かなきゃいけない 後の事は、御子柴二佐に任せてある 彼の指示にしたがってくれ」


そう言うと、結城は部屋を出た


御子柴「結城」


廊下で御子柴に出会った 防大時代と変わらぬ声で呼び掛けられ懐かしさを感じた


御子柴「本当にいいのか?」


結城「防衛省からの指示だ どうしようもないだろ」


御子柴「だが…」


結城「御子柴 もし彼女達の敵がこの世界にやってきたら、自衛隊で押さえ込むのなんて無理だ 彼女達でしか対抗できない」


結城「俺のいる習志野は海に面しているが、目立ちすぎる そこに居させるくらいなら、海に近いここの方がいい」


御子柴「…」


結城の話を聞き御子柴は口を閉ざした


結城「皆を頼む」


そう言うと、結城は歩みを進めた


結城「それと…」


結城は再び振り返って


結城「あいつら、俺達より頭が良いから気を付けろ」


御子柴「?」


そう意味深なことを言うと歩いていった


-その夜-


夕立「提督さんに会いたいっぽい」


夕立がそう嘆いた


吹雪「それは皆同じだよ」


山風「でも…ここにいろって…」


村雨「そうね 私達はこの世界じゃ目立ちすぎるわ」


秋月「ここの人達にも不思議そうな顔で見られましたしね」


駆逐艦の部屋の中でそんな会話が続いていたが


時雨「…」


村雨「時雨?」


吹雪「時雨ちゃんどうしたの? 静かだけど」


時雨「ねぇ ここから抜け出せないかな?」


時雨の唐突な発言に皆が驚いた


村雨「ちょっと正気?」


山風「…無茶ある」


案の定周りからは止められた


夕立「夕立は行くっぽい! 提督さんに会いたいっぽい!」


夕立は賛成していた


吹雪「出るって言ってもどうやって?」


秋月「見回りの人もいましたからね」


時雨「後々考えるよ」


吹雪「後々って…」


村雨「長門さんとかにも聞いてみる?」


時雨「うん 何て言われるかわからないけど…」


時雨はそう言うと少し俯いた


-翌日-


長門「事情はわかった」


運ばれてきた食事を食べながら、昨日の事を話した


五十鈴「だけど、難しいんじゃない?」


神通「気持ちはわかります ですけど…」


伊勢「そうだね 本来私達はこの世界にはいない存在」


陸奥「監視の目も厳しいし、大人しくしていた方がいいわ」


時雨「…」


扶桑「時雨 気持ちはわかるわ だけど、ここは言うことを聞いて」


その一言で時雨はまた俯いてしまった


-朝食後-


艦娘達が朝食を取った後、困ったことが起きた それは


長門「何をしていればいいんだ…」


そう ”やることがない”のである

鎮守府にいれば、秘書艦として仕事をしたり、鍛練や授業等が出来るが…


長門「すまない なにか仕事とかを…」


幹部自衛官「申し訳ない 防衛機密の書類だから見せることは…」


長門「そうか…」


赤城「あの、弓の鍛練を…」


自衛官「ここには弓道場がありませんので…」


加賀「じゃあ、出来る場所に連れてってください」


自衛官「上の指示で外出は許可できません」


蒼龍「そんな…」


飛龍「…」


吹雪「あの、海に出たいんですけど…」


自衛官2「ごめんね それは出来ないんだ」


村雨「ちょっと、どうして?」


自衛官2「国家機密の君達を隠すためなんだ 申し訳無いけど、我慢して欲しい」


神通「少しだけでいいです お願いします」


自衛官2「申し訳ないけど、どうしようもないんだ」


五十鈴「もう! 何なのよ一体!」


艦娘達は、外に出ることはおろか 海に出ることも出来なくなってしまった


陸奥「皮肉なものね 平和を求めて戦っていた私達がこの世界にきたらなにもできないなんて」


艦娘達がいる部屋で陸奥が呟いた


伊勢「守ってくれるのは嬉しいけど、いきすぎてない?」


摩耶「これじゃあ、体が鈍っちまうよ」


高雄「これじゃあ、籠の中の鳥ね」


艦娘達の口から不満が漏れる


時雨「やっぱり…」


時雨が口を開き


時雨「ここを出よう ここは僕達には合わないよ」


艦娘達「…」


時雨の一言に無言になった


時雨「僕は行く 例え一人でも、提督に会いに行く」


時雨はそう告げた


夕立「時雨 夕立も行くっぽい!」


夕立も立ち上がった


(※安価を取ります)


他に行くのは?>>>33

(複数OKです 全員はダメです

メンバーは、吹雪、村雨、山風、秋月、神通、五十鈴、高雄、摩耶、一航戦、二航戦、長門型、扶桑、伊勢)


蒼龍「私も行く!」


飛龍「私も行こうかな? ここに居てもつまらないし」


二航戦の二人が名乗り出た


長門「なら、私も行こう」


陸奥「あら、長門も?」


伊勢「へぇ、意外」


長門も行くとなった時、艦娘達は驚いた顔をした


長門「提督に会うのも一つだが、見てみたいんだこの世界を」


長門「艦だった私達が守ったこの国がどんな姿になっているかをこの目で確かめたいんだ」


長門は自分の考えを伝えた


陸奥「ふーん 貴女らしいわね」


陸奥「なら私も行くわ」


そうして、六人が決まった


村雨「でも、問題は山積みよ」


神通「ここからどうやって出るか…ですね」


摩耶「なんか、憲兵(警務隊)みたいな奴らもいたし相当厳しいぜ」


艦娘達の悩みはこの基地からどう出るかである

この問題を解決しない限り前には進めなかった


五十鈴「直ぐには動かない方がいいと思うわ まずは、状況とか見て判断するのが先決よ」


高雄「そうね 少し様子を見た方がいいわ」


高雄と五十鈴の言葉に一同は納得し、翌日を迎えた


-二日後 夜-


あの日以来、艦娘達は静かに過ごした 建物の掃除、食堂の手伝い、読書等をしていた


摩耶「なぁ、出れそうな所なんてあったか?」


神通「見たところは…」


五十鈴「それはそうね 名前は違うけど、軍施設だもの」


そう話している時だった


時雨「いや、一つだけある」


一同が時雨の方を見た


山風「どこなの?」


村雨「そんなところあった?」


時雨「うん それは…」


(※安価を取ります)


抜け出す方法は?>>>35

(現実的にお願いします)


時雨「初日に見たダストシュート覚えてる?」


伊勢「確か、昔使われていたけど近隣から環境に悪いとかで使われていないって言ってたよね」


村雨「まさか…」


時雨「うん あそこなら、ここの人達の目をすり抜けられると思うんだ」


蒼龍「良い案だと思うけどそううまく行く?」


飛龍「でも、あそこに人が立ってるの見たことないよ」


神通「えぇ、見向きもしないで素通りしてましたね」


五十鈴「なら、そこから出るのが一番じゃないかしら」


陸奥「どうやって出るかはわかったけど、出たあとはどうするの?」


陸奥の一言に少し静まり返った


夕立「どう言うことっぽい?」


陸奥「だって、私達提督がどこにいるかわからないのよ

それにどうやって行くのかだって…」


扶桑「言われてみればそうですね…」


また新たな難題に当たった しかし


蒼龍「所属ならわかるよ」


そう言うと、蒼龍が帽子を取り出した

それは、結城が二航戦の二人にあげた陸自の戦闘帽だった


蒼龍「ここに書いてある」


そこには、所属の枠に”習志野”の文字かあった


秋月「ここに司令が…」


時雨「ここに提督がいるかもしれないってことだよね」


飛龍「まぁ、そう考えるしかないよね」


長門「だったら、ここにしかないな どう行くかは脱出してから考えよう」


その言葉に艦娘達は納得した


-翌日 夜-


基地内は2300に消灯した

暗くなった基地内を六つの影が動いていた


飛龍「なんとか抜け出せたけど…」


蒼龍「やっぱり見張りはいるわね」


艦娘達の目線の先には、見回りの自衛官が歩いていた

普段ならこの時間帯は見回りはしないが、艦娘達がいるため秘密保護のため特別な見回りがついていた


夕立「早くどっか行って欲しいっぽい」


陸奥「夕立ちゃん こう言う時こそ落ち着くのよ」


夕立「ぽいっ…」


長門「あと少しで着く だが、見つかる可能性も十分ある」


ダストシュートまでは直線で50m位まである

だが、それを遮るのは警戒等に慣れている自衛官 艦娘達は中々前に踏み出せないでいた


時雨「…行こう」


夕立「時雨?」


時雨「ここで止まっていても始まらない 行こうよ」


時雨は問いかけた


陸奥「時雨ちゃんの言うとおりね ここに留まっていてもいずれ見つかるわ」


長門「…わかった」


そう言うと、艦娘達は動き始めた


(※安価を取ります)


結果は?>>>37

1,見つからなかった

2,ギリギリ見つからなかった

3,見つかる


時雨「待って」


時雨は皆を止めると急に靴を脱ぎだした


飛龍「どうしたの?」


時雨「このまま行ったら足音で気づかれちゃう でも裸足になれば音はしないはずだよ」


時雨と夕立はローファー 二航戦は下駄 長門型はハイヒールのような靴を履いており、コンクリートの道を歩くと音が鳴ってしまう


時雨「一人ずつ行くよ」


裸足になった艦娘達は一人ずつ行くことにした 正直に言えば、この方法が正しいのかどうか彼女達はわからなかった

指先は冷えるし、石を踏むと激痛が走る等結構な苦痛だった


時雨「それじゃあ、先に行くね」


夕立「時雨 気を付けるっぽい」


時雨は頷くと目的の場所まで走った


自衛官「…」スタスタ


見回りの自衛官は後ろの方で時雨が駆け抜けていったが気づくこと無く前方の方を見ていた


陸奥「うまくいったようね」


蒼龍「そうみたいね」


長門「長居は無用だ さっさと行くぞ」


そう言うと、夕立から次々と動き始め時雨と合流していった


飛龍「なんとかいけたわね」


時雨「けど、まだ先がある 急ごう」


そう言って動こうとした時だった


パチン


夕立「あっ」


立て掛けられてあった竹箒に夕立が接触し倒れた


自衛官「誰だ!」


その音に気付きライトが艦娘達の隠れている部分を照らした


自衛官「誰かいるのか?」


そう言うと、近づいてくるのがわかった


長門「まずい…」


蒼龍「近づいてきてる…」


艦娘達は息を潜めた


(※安価を取ります)


どう切り抜けた?>>>39

(気絶させる等は無しです)


飛龍「こうなったら…」


そう言うと、飛龍を息を整えると


飛龍「ニャオ」


猫の鳴き真似を始めた


自衛官「猫?」


そう言うと、自衛官は足を止めた


飛龍「ニャー」


陸奥(大丈夫なのこれ…)


夕立(でも、止まったっぽい)


自衛官「おいで」


自衛官は屈み猫を呼ぶように地面を叩いた


飛龍「…」


飛龍は鳴き真似を止め静かにした


自衛官「…逃げたかな?」


自衛官は諦めたように立ち上がりその場を後にした


陸奥「行ったようね」


蒼龍「助かった…」


夕立「飛龍さん あんな声よく出たっぽい」


飛龍「空母の飲み会の時に披露したら評判よくて出来るようになっちゃった」


飛龍は少し照れながら話した


長門「とりあえず危機は脱したな」


時雨「うん だけど、まだ油断できないよ 急ごう」


そう言うと、艦娘達は歩みを進めた

その数分後、横須賀基地から六つの影が抜け出した この事を基地内の自衛官達が知るよしもなかった


-横須賀基地付近-


横須賀基地から少し離れた所に艦娘達はいた


蒼龍「本当に抜け出せちゃったね」


夕立「早く提督さんに会いたいっぽい!」


はしゃいでいる夕立を横目に長門は辺りを見ていた


陸奥「長門?」


長門「ここが…横須賀か」


艦としての長門は横須賀で終戦を迎えた その頃の横須賀は空襲等でボロボロになっていた

だが、今艦娘達の目に写るのは高いビルを始め数えきれない程の建物、静かな海が広がっており自分達がこの世界の住人でないと思い知らされた


長門「すまない 先を急ごう」


そう言うと、艦娘達は移動を開始した


-逸見駅前交番-


巡査「ふぁ~あ」


そこには、当直中の巡査が一人でいた

当直の疲れのせいか欠伸をして暇をしていた

(※作者の義姉<元婦警>曰く、当直は朝の0800から翌日の0800まであり、2300位から眠くてしょうがなかったそうです)


ガラガラ


そうしていると、扉が突然開いた


夕立「ぽーい」


時雨「失礼します…」


巡査(高校生か? こんな時間に?)


まだ朝の5時前位に関わらず現れた少女に少し疑問が浮かんだが


蒼龍「お邪魔します…」


長門「失礼するぞ」


続々と艦娘達が入ってきた


巡査(モデルさんか? 皆は美人だな)


そう頭に浮かんだが、仕事に入らなければならなかった


巡査「どうしました?」


巡査はあまり警戒されないように問いかけた


飛龍「あの…これ」


そう言うと、飛龍は陸自の戦闘帽を出した


巡査「落とし物ですか?」


飛龍「違うよ! ここに行きたいの!」


そう言うと、飛龍は所属の枠に指を指した


巡査「習志野…習志野ですか?」


巡査は驚いたように聞き直した


蒼龍「そうだけど 行けないの?」


巡査「行けないと言うわけではないんですけど、県外ですから公共交通機関使っていただけないと行けませんかね…」


そう言うと、巡査は帽子を返すと駅の時刻表を持ってきた


巡査「この時間ですと、6時位まで電車は無いですね」


夕立「一時間くらいあるっぽい!」


時雨「出来るだけ早く行きたいんだけど…」


巡査「でしたら、タクシーを使った方が良いですかね? 料金は高いんですけど…」


飛龍「どこに行けば良いの?」


巡査「そうですね…」


巡査は駅までの道筋を地図を使って説明し対応をした


長門「この地図は貰って良いのか?」


巡査「どうぞ 差し上げます」


長門「感謝する じゃあ、失礼するぞ」


そう言うと、艦娘達は出入口の方へ向いた


時雨「ありがとう」


巡査「はい どうも」


時雨も長門達に続いて出ていった


陸奥「お兄さん」


巡査「はい?」


陸奥「ありがとうね♪」


陸奥はそう言うと、ウインクをした


巡査「っ!?!?」


陸奥は固まっている巡査に手を振って出ていった


巡査「…なんだったんだ?」


巡査の頭には陸奥のウインクが脳内に焼き付いた


巡査(眠気が吹っ飛んだ)


そう言うと、巡査は机に向かった


時雨「とりあえず、僕たちが目指す場所はわかったね」


蒼龍「でもどうやっていくの?」


陸奥「タダでは行かせてくれないだろうし」


飛龍「お金って言っても家具コインしか…」


蒼龍「そんなの役に立たないよ」


長門「とりあえず、駅まで行こう 歩きながら考えるとしよう」


そう言うと、移動を始めた


-十数分後-


陸奥「ねぇ長門」


長門「なんだ?」


陸奥「道迷ってない?」


長門「…」


蒼龍「ここどこ…?」


艦娘達は早速路頭に迷った


長門「おかしいな… じゃあ、こっちに…」


飛龍「そっち通ったよ…」


地図を見て歩いていたはずだが、慣れない街中だったため迷ってしまったのである


蒼龍「ねぇ、さっきからすごい見られてる気がするんだけど」


まばらではあるが徐々に人が見えるようになってきた

通りすがる人々は艦娘達を怪訝そうな顔で見て通りすぎていった


陸奥「確かに見られてるわね…」


時雨「目立ちすぎ…かもね」


そうこうしている内に新たな問題も起きた


グー


夕立「お腹空いたっぽい…」


慣れない街中を歩き回ったせいか艦娘達は空腹に襲われていた


蒼龍「あー、間宮さんのご飯食べたい…」


飛龍「止めてよ蒼龍 余計お腹空くじゃん」


そうして話している時だった


?「あの…どうかした?」


40代くらいの男性が声をかけてきた

年齢の割には、若く見える顔付きに程よく筋肉がついた体型をしているため歳を感じさせなかった


夕立「おじさん誰?」


陸奥「何か用かしら?」


当然だが艦娘達は警戒した


?「いや、何分もそこにいるからどうしたのかと思ってさ」ハハッ


艦娘達「…」


そう言って少し微笑む男性を艦娘達は無言で見つめた


グー


時雨「夕立」


夕立「お腹空いたっぽい…」


その沈黙を破るように夕立からそんな言葉が漏れた


?「…おいで」


男性はそう一言言うと歩き始めた


陸奥「長門どうする?」


長門「…」


(安価を取ります)


判断は?>>>43

1,ついていく

2,行かない


長門「…ついていこう」


陸奥「正気なの?」


長門「勿論警戒はする」


そう言うと艦娘達は男の後を歩き始めた


-数分後-


古びた建物の前に着いた


?「おいで」


そう言うと艦娘達は男に招き入れられた


?2「あら、いらっしゃい あら、しんちゃん!」


?「よ、おばさん」


中は小さいが食堂のようになっており、テーブルと椅子の席が二ヶ所 カウンターに四席くらいあった

キッチンの方には、笑顔を向けている中年の女性がいた


?「お客さん連れてきた」


そう言うと、男は艦娘達を見せた


店員「あら、えらい美人さんがこんなに…」


店員のおばさんは艦娘達を見て感激していた


蒼龍「ええっと…ここは?」


?「ただの食堂だ」


そう言うと、男は荷物を下ろすとキッチンの方に行った


店員「ほら、席について」


店員は艦娘達を招いた


時雨「でも、僕達お金…」


店員「いいのよ どうせこの時間は誰も来ないから」


そう笑顔で答える店員は艦娘達を座らせた


陸奥「いやでも…」


店員「いいのよ あの子が連れてきたんだから」


そう言われると艦娘達はなにも言えなくなった


夕立「おばさんとお兄さんでここをやってるっぽい?」


店員「ううん 彼はよく来る常連さんよ たまに手伝ってくれるけどね」


長門「客なのにか?」


店員「えぇ 助かってるわよ」


そう話している時だった


?「お待たせ」


そう言うと、定食が運ばれてきた


蒼龍「わー! 美味しそう!」


艦娘達の目の前には、炊きたての白米 出来立ての味噌汁 程好く焼かれた鮭 綺麗な色の卵焼き そしてデザートのヨーグルトが並べられた


飛龍「凄い… 鳳翔さんの料理みたい」


夕立「卵焼きも瑞鳳さんが作ったみたいに綺麗っぽい」


そう艦娘が言っているとあることに気がついた


長門「時雨達に比べて私達の方が多い気がするが…」


駆逐艦の二人の量は標準位の盛りに対し、大型艦の四人は少しこんもりと飯が盛られていた


?「気のせいだよ ほら、食べて」


長門「…いただきます」


そう言うと艦娘達は出来立ての朝食を口に運んだ


-十数分後-


蒼龍「ご馳走さま!」


飛龍「美味しかった♪」


艦娘達は朝食に満足そうだった


?「満足してくれてよかったよ」


時雨「うん ありがとう」


?「それで、皆はどこに?」


飛龍「あのね… ここ行きたいの」


そう言うと、飛龍は陸自の戦闘帽を見せた

その帽子を見て男は少しだけ眉を動かした


?「習志野… 習志野駐屯地か」


陸奥「知ってるの?」


?「陸自最強と言われる空挺団の駐屯地だ なんでここに?」


時雨「逢いたい人がいるんだ お願い 連れていって」


?「…」


?「連れていく事は出来る だけど、入れるかどうかわからない それでもいいか?」


時雨「それでもお願い」


?「…」


男は少し考えるとスマホを取り出し何処かに電話をした


?「タクシー呼んだからそれに乗っていくといい」


夕立「いいっぽい?」


?「行くだけ行ってみな」


長門「すまない 感謝する」


艦娘達は安堵の表情を浮かべた


?「ほら、来たよ」


数分後にミニバンのタクシーがやって来た


?「これで頼む」


男はクレジットカードを出して支払いを終えた


店員「お嬢ちゃん」


時雨「?」


夕立「ぽい?」


店員「これあげる」


そう言うと、店員のおばさんが時雨と夕立に紙パックのジュースをあげた


夕立「あー、おばさん ありがとうっぽい!」


時雨「ありがとう」


店員「いいのよ またおいで」


そう言うと、艦娘達はタクシーに乗った


時雨「ねぇ」


?「なんだ?」


時雨「名前は?」


男は少し考えると


?「通りすがりのおじさんだ」


時雨「?」


時雨は少し疑問に思ったが、そのままタクシーは動き始めた


?「…また会うな」


そう呟くと男は店に戻った


-横須賀基地-


海上自衛隊の横須賀基地では騒動が起きていた

なぜなら、艦娘6人の姿がいなくなっているからである


総監「見回りはなにやっているだ!」


総監を始め、多くの幹部自衛官達の怒号が響き曹士の自衛官達が慌ただしく動いていた


御子柴「監視カメラの映像あるか?」


自衛官「お待ち下さい… ありました」


パソコンの画面には、時雨達が見回りの自衛官の後ろを走り去っていく様子が映っていた


総監「なんで見張りは気付いていないんだ?」


自衛官「わからないです…」


御子柴「…ちょっと巻き戻してくれないか?」


自衛官「えっ? はい…」


そう言うと、映像は時雨達が走る直前の場面になった


宮田「ここがどうしたんだ?」


御子柴「…なんか手に持ってます」


総監「拡大してくれ」


自衛官「はい」


宮田「これ… 靴だな」


御子柴「…なるほど 靴を脱いで足音が鳴らないようにしたのか」


御子柴は映像を見てそう判断した


”あいつら、俺達より頭が良いから気を付けろ”


御子柴の脳裏には結城の言葉が響いた


御子柴(こう言うことか結城)


映像を見ていた基地司令が立ち上がった


総監「防衛省に連絡する 神奈川県警に連絡をいれろ」


御子柴「総監 県警に連絡をいれるのは…」


総監「抜け出したのはほぼ確実だ 我々だけでは手が回らん 幸い、まだ米軍には気付かれていない」


そう言うと、総監は部屋を出ていった


-陸上自衛隊 習志野駐屯地-


横須賀の騒ぎを知る吉もない習志野駐屯地では、いつもの日常が始まろうとしていた


菊川「~以上だ」


団長兼駐屯地司令の菊川が挨拶を終え会議が締まろうとした時だった


隊員「団長 防衛省から御電話です」


一人の自衛官が菊川を呼んだ


菊川「防衛省? わかった」


そう言うと、菊川は席を外した


工藤「なんで防衛省から?」


高級幕僚の工藤一等陸佐が首をかしげた


太田「新しい命令ですかね?」


第2大隊大隊長の太田二等陸佐がスッと答えた


山岡「こんな時間から?」


第3大隊大隊長の山岡二等陸佐が怪訝そうな顔をした


隊員「入ります」


そう話しをしていると別の隊員が入ってきた


隊員「結城二佐 来訪者の方がお見えですけど…」


結城「来訪者? なんの話だ?」


急な問いかけに結城は困惑した


隊員「えぇっと、女性六人が結城二佐にお会いしたいと言って、正門にいますけど…」


工藤「結城お前なにやった?」


結城「いえ… なにも」


女性に恨まれる事をやった記憶がない結城はすぐに否定した


隊員「映像がありますけど」


そう言うと、隊員は監視カメラの映像を出した


結城「…」


結城はコーヒーを口に運び映像を見た


艦娘達「~~!」


そこには、横須賀にいる筈の艦娘達と歩哨の自衛官や応援に来たであろう女性自衛官や警務隊員の姿があった


結城「ブー!!」


太田「うわっ汚ね!」


それを見た結城は盛大にコーヒーを吹き出した


結城「げほっげほっ」


山岡「どうした?」


いつも冷静な結城が吹き出したのに周りは驚いていた


ガチャッ!


菊川「おい、不味いことになった」


慌てたようにドアを開けて入ってきたのは、席を外していた菊川だった


工藤「団長 一体…」


菊川「海自の横須賀基地から脱柵者が出たらしい」


太田「脱柵者が出たなら海自で…」


菊川「それだけじゃない どうやら、国家機密の存在らしい」


太田「国家機密…」


その言葉に幹部達は言葉を失った


菊川「神奈川県警の話だと習志野方面に逃走した可能性があるらしい 防衛省の要請でこちらも捜索に参加しろとの事だ」


もう結城は嫌な予感しかしなかった なぜなら、脱柵した彼女達が正門にいるからである


菊川「結城聞いてるか? と言うか、その映像なんだ?」


菊川が結城に映像を指摘した


結城「…」


(※安価を取ります)


どうする?>>>45

1,正直に話す

2,誤魔化す


結城(これは無理だな)


結城は誤魔化す事も考えたが、正直に話す事にした


結城「団長 実は…」


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-応接室-


結城は応接室に向かっていた

結城は団長を始めとした在席幹部達に彼女達が何者で何故国家機密の存在なのかを説明した


ガチャッ


応接室を扉を開けると映像に映っていた艦娘達と事務員の女性自衛官がいた


時雨「提督!」


夕立「提督さん!」


そう言うと、二人は結城に抱きついてきた


結城「…」


結城はなんとも言えない感じになった


女自衛官「あの…結城二佐 お知り合い…ですか?」


女性自衛官は怪訝そうな顔をしながら聞いてきた


結城「あぁ…まぁ 少し下がっててくれ」


女自衛官「あ、はい…」


そう言うと、女性自衛官は応接室から出ていった


結城「なにやってんだお前ら 横須賀でお前達がいないって大騒ぎになってるぞ」


結城は少し声をあげて聞いた


蒼龍「あそこつまらない」


飛龍「やることないもん」


二航戦の二人はあまり罪悪感は無さそうだった


結城「長門と陸奥なんで二人が…」


結城にとって衝撃だったのが長門型の二人までここにいたことだった


長門「あそこは居づらくてな」


陸奥「長門と一緒 なんか退屈だね」


結城「…お前らな」


もう怒るべきなのか無事でよかったと安堵すべきなのかわからない状態になった


菊川「再会は楽しめたか?」


目を向けると団長を含めた幹部達が立っていた


団長「ふーん… ほぉ…」


菊川は艦娘達を物珍しそうな顔で眺めた


夕立「おじさん誰?」


夕立が菊川に向けてそんな言葉をかけていた


結城「おいっ!?」


結城は焦ったように夕立を止めた


結城「この駐屯地の司令だ」


結城は慌てて答えた


長門「貴方が…」


長門はスッと立ち上がった


菊川「結城二佐から聞いたよ 軍艦を意思を持つ女性だとね」


菊川は艦娘達を見ながら淡々と話した


菊川「紹介が遅れたね 私がこの駐屯地司令の菊川だ」


長門「戦艦長門だ 突然の来訪失礼した」


長門が六人を代表して挨拶をした


時雨、夕立「…」


時雨と夕立は警戒しているのか結城の迷彩服の裾を握ったままだった


菊川「さて、君達の処遇はどうするべきかな」


菊川がそう話した時だった


茅野「決まっています 横須賀基地に戻すべきです!」


すぐに噛みついてきたのは副団長の茅野一等陸佐だった

この駐屯地の副司令であり、言うまでもないが結城の上官である


茅野「結城二佐の話が正しければ彼女達は軍艦の力をもった人型兵器です! そんな者をこの駐屯地で保護するなんて出来ません!」


茅野「仮に何かあって彼女達が暴れだしたらこの駐屯地だけでなく、県内に甚大な被害を及ぼす可能性があります! 横須賀基地に還すべきです!」


茅野一佐の案に間違いはなかった むしろ正解に近い

第一空挺団は機動性を主とした部隊のため戦車等と言った車両がなく、あるとしても対戦車誘導弾や120mm迫撃砲や多目的誘導弾位である

だが、艤装を展開した艦娘達に有効かと言ったらほぼ皆無だろう 良くて多少の足止め程度だろう


太田「私も茅野一佐に賛成です 部下達を危険に晒すわけにはいかない」


太田二佐も茅野に賛同した


工藤「待て 彼女達が危険だろうかなんてまだわからないだろ なにも聞かずに追い返すなんて可哀想だ」


山岡「自分も工藤一佐と同感です 我々だけで決めて良い事では無いかと」


大隊幹部の間で意見が別れ、ざわつき始めた


時雨「提督…」


二人の握る力は徐々に強くなっていった


長門型、蒼龍、飛龍「…」


大型艦の四人はなにも言わずその騒動をじっと見ていた


菊川「結城 お前はどうなんだ?」


菊川が唐突に聞いてきた 菊川の声に周りは結城を見た


結城(どうしろか…)


結城は艦娘達から今もなお”提督”と呼ばれる存在であるが、それと同時に400名近くの部下を持つ大隊指揮官である

道は二つに一つだった

1,艦娘達を守るために部下達に我慢してもらうか

2,部下達を守るために艦娘達に我慢してもらうか


結城「…」


(※安価を取ります 上記の二つから選んでください)

選ぶのは?>>>48


結城「時雨、夕立ごめんな」


結城は二人の頭に手を乗せてそう呟いた


結城「自分の私事でここにいる1000名以上の部下達を巻き込むわけには行きません」


結城はそう言い放った 艦娘達もなんとなく状況を察したのだろう 戸惑ったり、焦る様子はなかった


菊川「…そうか」


菊川はその判断に反対もしなかった


長門「提督がそう言うなら、私達は従う 私達にも急にやってきて失礼な部分があった 申し訳ない」


長門から謝罪の言葉が出た


長門「だが、菊川司令 一つだけお願いがある」


長門が菊川の目を見て願い出た


長門「この二人だけでも提督の元に居させてくれ それを聞いてくれれば、私達は引き下がる」


長門は時雨と夕立を指差しながら願い出た


菊川「…」


菊川は無言で結城にしがみついている二人を見た


(※安価を取ります)


選ぶのは?>>>50

1,承諾

2,拒否


菊川「大変申し訳ないが、私の権限でそれは受け入れられない」


長門「…」


菊川の一言に周りは沈黙した


菊川「だが、こちらにも送迎の手続きがある 今日一日はここにいると良い」


意外な一言に艦娘達だけでなく幹部達も驚いた


茅野「団長、何を言っているんですか! 危険すぎます!」


直ぐに副団長が噛みついた だが


菊川「ここに置いておくのは、無理だ だが、長旅をしてきてすぐに帰すのはいささか可哀想だと思わんか?」


茅野「しかし…」


菊川は結城を見た


菊川「結城二佐もう一度聞く 彼女達の事はよく知ってるか?」


結城「えぇ とても」


菊川「お前に忠実か?」


結城は艦娘達に目を向けた 皆一同結城の目を見て首を縦に振った


結城「…はい」


結城は菊川に向き直ると目を見て返事を返した


菊川「…では、結城二佐 彼女達を今日一日見てやってくれ」


菊川「構わないな?」


結城「責任を持って努めます」


結城の言葉を聞き菊川は少し口を動かした


菊川「皆 彼女達の事は結城二佐に任せる 皆は通常通り勤めてくれ」


団長の菊川の言葉に納得した様子だった


菊川「それでは、解散してくれ」


そう言うと、周りは解散していった


菊川「結城 頼むぞ」


菊川は結城の肩を叩いて部屋を出ていった


結城「…ふぅ」


結城は深く息を吐いた


夕立「提督さん 疲れてるっぽい?」


結城「大丈夫だ ありがとう」


結城「俺の仕事場に行こう」


結城は艦娘達と部屋を後にした


茅野「おい結城」


出て直ぐに副団長の茅野一佐に呼び止められた


茅野「駐屯地内を女連れて歩くなんて良い身分だな」


茅野は嫌みを込めた言葉を結城に浴びせた


結城「…」


結城は何も言わず、茅野を睨んだ


パン!


乾いた音が廊下に響いた 茅野が結城の被っていた戦闘帽を叩いて落とした


茅野「その目つき止めろ 俺はお前の上官だぞ」


茅野も結城を睨み返した


茅野「今の自衛隊にお前みたいな目つき奴は要らないんだよ 時代の流れと言うものに敏感になれ」


結城「…」


結城の後ろでは艦娘達が艤装を展開する一歩手前まで来ていた


結城「貴重なお言葉ありがとうございます茅野一佐 紙に書いて壁に貼っておきます」


結城は睨むのを止め答えた


茅野「ほざいてろ ハイエナが その人型兵器を暴れさせるなよ」


その一言に艦娘達の逆鱗に触れたのか、艦娘達が動く気配がした


結城「…」スッ


結城は艦娘達を押さえるかのように手を横にした


結城「彼女達はお任せください しかし、茅野一佐 彼女達が兵器と言う言葉は撤回していただきたい」


結城「彼女達は我々と同じく感情や思想を持っています 決して兵器ではありません」


茅野「…」


茅野は何も言うことなくその場を去っていった


結城「はぁ」


結城は短くため息をつくと落ちた帽子を拾った


飛龍「ねぇ、提督」


帽子を被り直した結城は振り返った


蒼龍「なんで何も言わないの! あんなのひどすぎるでしょ!」


時雨「僕達に何か言うなら構わない だけど提督をバカにするなんて許せない」


艦娘達は怒り心頭の様子だった


結城「皆気持ちはわかる だけど、何も気にしなくていい」


陸奥「どうして? あんなに言われたのに」


結城「皆が皆、俺を慕ってる訳じゃない これがこの世界の俺だ」


時雨「でも…」


結城「いいんだ 皆は何も心配しなくていい」


結城は何事もないように振る舞ったが、艦娘達の反応は芳しくなかった


結城(あまり見せたくない姿見せちまったな)


結城も内心ため息をついた


結城(さて、どこ行くか)


(※安価を取ります)


行く場所は?>>>52

1,大隊長室

2,特別格納庫(国籍不明機収容所)


結城達は大隊長の部屋に着いた


結城「ようこそ 俺の仕事部屋へ」


部屋の中はソファーが二つあり真ん中に机が置いてあった その奥には、結城が仕事をするための机があり名札まで置かれていた

(※元自衛官の方から聞いた中隊長室を再現しています 一般の自衛官の方が中隊長室等に行く目的は主に面談だったそうです)


蒼龍「なんか思ってたのと違う」


飛龍「凄い綺麗」


結城「毎日掃除しているからな」


飛龍「私達の提督なんて机の上書類の山出来てるよ」


結城「助けてやれよ」


二航戦の二人は思っていたイメージと違ったようで驚いていた


長門「精鋭無比か…」


結城「この部隊のモットーだ 最後の一員になっても任務遂行のために邁進せよ」


長門「いい言葉だ 私達も見習うとしよう」


そうしている間に結城は自分の席に着いた


時雨「ねぇ、提督はここではどんな立場なの?」


結城「俺? まぁ、さっきから言われていたけど、この駐屯地の大隊指揮官だ 何もない時は机で書類とにらめっこだ」


夕立「提督さん書類仕事出来るっぽい?」


結城「苦手だよ だけど仕事だからさ…」


結城「なんか話したいことあるか?」


(※安価を取ります)


話題は?>>54

(1~3個程お願いします)


長門「私達が艦として終えた後、この世界はどうなったんだ?」


結城「気になるか?」


長門「そうだな 少し気になってな」


結城「そうだな…」


そう言うと、結城は席を立ち本棚から一冊取り出した


結城「自衛隊の歴史と世界情勢をまとめた本だ」


結城はその本を長門に渡し、長門は本を開いた


長門「冷戦?」


艦娘達は見慣れない言葉に出会った


飛龍「ねぇ、これって何?」


結城「簡単に言えば、戦火を交えない戦争だ」


蒼龍「どう言うこと?」


結城「第二次世界大戦終結後 世界は東西に別れた 西側のアメリカ 東側のソ連ってな この両国の対立構造の事を言うんだ

まぁ、この二ヶ国が直接戦火を交えていないが両国が介入する戦争は多数起きたんだ」


結城「更に皮肉を言うと、1950年に起きた朝鮮戦争のお陰でこの世界の日本はここまでの経済成長を遂げたんだ

この冷戦があったから、今の日本が成り立ったんだ」


陸奥「…酷ね 人同士で戦うなんて」


結城「俺は人の事は言えん 実際、艦娘に出会う前は傭兵として世界中の紛争地帯で戦って金稼いでいたからな」


長門はそう話している間も本に目を通していた