2022-10-24 04:39:58 更新

概要

試しに書く程度 飽きたらやめる

「紛争地帯に…」シリーズのスピンオフ風作品

敵の待ち伏せ攻撃により仲間を失った主人公の島
目が覚めたら、ボロボロの鎮守府にいた


前書き

主人公:島 龍輝(しま たつき)
元:陸上自衛隊 普通科連隊所属

元:フランス外人部隊所属

現:米国民間軍事企業社員

(養護施設で育ったため両親の顔を知らない 高校卒業後自衛隊に入隊し、四年間勤務
退官後、フランスに渡りフランス外人部隊に所属していた)
愛銃:Magpul Masada(ホロサイト、フォアグリップ、ライト)、G17

出会った艦娘達;出会った順(阿賀野型、山城、時雨、山雲、満潮、朝潮、白露、伊勢型、扶桑、川内、村雨、春雨、潮、朧、曙、一航戦、二航戦、五航戦、神通、吹雪、霞、叢雲、暁、響、雷、電、天龍、木曾)

出てくる艦娘は”日本艦”のみでお願いします
(海外艦は保有数が少なくキャラがよくわからないので…)


プロローグ


”人生とはわからないものだ”


燃える車輌、倒れている仲間、聞こえてくる銃撃音、多すぎる情報で頭がどうにかなりそうだった


島「考えるの…メンドクセ…」


1章 鎮守府? 艦娘?


-数十分前-


三台のランドクルーザーと二台のハンヴィーがイラクの市街地を走っていた


仲間1「ハンヴィーが護衛か また大層なことだ」


元米海兵隊にいた仲間が笑いながらいった


運転手「それほど大事な仕事だろ」


運転手は元米陸軍に所属しており、ハンヴィーの運転手も務めていた


二人の会話を聞きながら、島は外を眺めていた


ドーン!!


三人「っ!?」


突然後ろから爆音がし、後ろを見た そこには、火だるまになったハンヴィーがあった


仲間1「おい! スピードをあげろ!」


運転手「やってる!」


突然の襲撃に車内は混乱した いや、車列自体混乱状態だろう


バシューン ドーン!!


何かが、先頭を走っていたハンヴィーに命中し、ハンヴィーが吹き飛んだ


運転手「まずい」


そう言うと、ブレーキを踏み車が緊急停止した


バババ!


それを待っていたかのように銃弾が撃ち込まれた


島「降りるぞ!」


そう言うと、車を降りて応戦を開始した

だが、戦闘は圧倒的に敵側が有利だった こっちは、車しか遮蔽物が無いが、向こうは建物の上や室内から銃撃しており戦いづらかった


運転手「がはっ」


戦闘開始して数分後、運転手が撃たれその場に倒れた


仲間1「ぐはっ」


もう一人も胴体に銃弾が命中し、怯んだところ頭を撃ち抜かれ即死した


島「ぐっ」


島も腕等を撃たれたが、応戦を続けた なんとか、自分のいる右側からの攻撃は止んだが反対側からは激しい銃撃が加えられた


島「どうやら年貢の納め時か…」


そう言うと、島はそのまま座り込んでしまった

他の車の連中も撃たれて死んだ奴もいれば、連中に連れていかれていく奴もいた


島「考えるの…メンドクセ…」


そう呟き、目を閉じた


-----


島「…う、う~ん」


何時間たったのだろう 島は目を開けた

周囲は不自然な位、静まり返っていた


島「俺死んだのか…」


そう思ったが、違ったみたいだ


島「いっ」


撃たれた部分に痛みが走り、現実に戻された


島「ここどこだ?」


周りを見渡したら、さっきまでいた市街地ではない所だった


島「とにかく移動しよう」


-十数分後-


しばらく痛みに耐えながら、歩いていたところ建物が見えた


島「ありがたい」


そう思い、足を運んだが現実は非情だった


島「…なんだこれ」


その建物は、コンクリート造りで立派な感じだったが、所々崩れており悲惨な状態だった


島「…まぁ、今の俺にとっては高級ホテルだな」


そう自分に言い聞かせ建物に歩みを進めた

門のような所から入ったが、壁には弾痕があり嫌な予感がした


島「おい、勘弁してくれ」


そう思いつつ、銃を構えながら建物の敷地に入った


敷地はかなり広く軍の駐屯地を彷彿とされるが、周囲はなにか焦げた匂いが充満しており不快だった


島「誰かいないか…」


そう思っていたら


?「うっ…」


誰か倒れているのを発見し、駆け寄った


島「おい、大丈夫か!? しっかりしろ」ユサユサ


島(女? なんでこんなところに…)


声をかけると同時にそう疑問に思ったが、場所を変えるためその女性を抱え移動した


?「あなたは?」


島「通りすがりだ 君は?」


(※安価を取ります)


艦娘は?>>>1

(日本艦でお願いします)


矢矧「軽巡 矢矧よ」


彼女は”矢矧”と名乗った 聞き慣れない名前だと思ったがそれ以前に気になることがあった


島(軽巡ってなに?)


そう考えながら歩いていると、休めそうな場所がありそこに彼女を下ろした


島「大丈夫か…?」


改めて彼女の姿を見て言葉を失った

膝くらいある長い黒髪をポニーテールで纏めており、白いワイシャツの上からセーラー襟の紺上着を着ており、黄色の棒ネクタイを着けていた

驚く程美人だった 少なくとも島が会ってきた今までの女性の中では一番だろう


矢矧「大丈夫に見える…」


彼女の言うとおり、とても大丈夫には見えなかった 腹部付近から出血しており、止血の必要があった


島「ちょっと待ってろ」サッ


島は背負っていたリュックを地面に下ろして、中を探った


島「あった」


取り出したのは、Celox(セロックス)社製の止血剤である

(※米軍や特殊部隊で採用されている止血剤 血液を凝固させ、軽い切り傷なら数秒で深い傷でも3分ほどで出血を止めることが出きます。軍用の強力なものは動脈からの出血も防ぐことが可能)


島「いいか? かなり痛いが血を止めることが出来るから我慢して欲しい」


矢矧「…わかったわ」


そう言うと、彼女はワイシャツのボタンを下から外し被弾した部分を出した


島「いいか?」


矢矧「…」コクッ


矢矧の返事を待って止血剤を腹部にやった


矢矧「~~!!」


彼女は歯を食い縛り痛みに耐えていた


島「終わった」


止血剤を使い終わった事を彼女に伝えた


矢矧「はぁ…はぁ…」


痛みを我慢していたせいか、汗を流し息切れを起こしていた


島「大丈夫か?」


矢矧「こんなの坊ノ岬の時の痛みに比べれば全然よ」ハァハァ


島(なんで坊ノ岬…)


疑問に思ったが、聞くのを止めて止血した所を見た


島「出血は留まったけど、傷口を塞がないとな」


そう言うと、島は首に巻いてあったシュマグを解いて矢矧の腹部に巻いた


島「これでよし 応急措置だから無理に動かないでくれ」


矢矧「あ、ありがとう」


矢矧は、服装を整えながらお礼を言った


島「気にしないでくれ さぁ、ここは危ない 直ぐにここから離れて」スタッ


島は場所を移動するため立ち上がり矢矧に背を向けた


矢矧「あ…」


(※安価を取ります)


どうする>>>3

1,引き留める

2,そのまま行かせる


矢矧「待って」ギュッ


立ち去ろうとしたところ矢矧に手を握られた


島「どうした? まだ痛むのか?」


振り返って彼女を見た


矢矧「お願い もう少しここにいて…」


彼女は手を握ったまま島に告げた


島「悪いが、俺も…」


矢矧「お願い 今は一人にしないで…」


島「…」


彼女の表情や懇願に島はなにも言えなかった


島「…わかった でも、聞かせて欲しいこともあるから少し付き合って貰うぞ」


矢矧「…」コクッ


彼女は無言で頷いた


島「じゃあ、聞こう ここはどこだ?」


矢矧「ここは、佐世保鎮守府よ」


島「は? 佐世保!?」


島は驚いた顔をしていたが、矢矧はきょとんとした顔をしていた


島「冗談止してくれ 俺は、イラクに居たんだぞ」


島からしたら信じられなかった 日本からイラクまでは8,200km以上離れており、飛行機でも約15時間かかる距離である

ましてや、あの銃撃戦の最中である 確実にあり得なかった


矢矧「貴方も何言ってるの? ここは日本よ そもそもイラクってどこ?」


後半の方はスルーすることにして


島「それと、さっき”鎮守府”って言ったな? 俺の記憶が正しければ、そんなのとっくに無くなって代わりに海上自衛隊の佐世保基地がある筈だ」


矢矧「海上…自衛隊? そんなの聞いたこと無いわ 今は海軍よ そして私は、日本海軍 佐世保鎮守府所属の阿賀野型軽巡洋艦三番艦の矢矧よ ここの”艦娘”よ」


さっきから彼女と全然話が噛み合わなかった

そしてまた、新しい単語が出てきた


島「艦娘って何?」


矢矧「貴方…本気で言ってるの?」


その後、簡単ではあるが艦娘についてとこの世界について矢矧から聞いた

そこで、ある結論に達した


島「どうやら、俺は別世界に来ちまったようだ」


矢矧「別の…世界?」


島「”パラレルワールド”ってやつかな…」


島は頭を抱えた 信じられない出来事に頭が付いていけなかった


?「あっ…」


?「誰!?」


そんな時にまた女性達の一団が来た


(※安価を取ります)


来た艦娘達は?>>>5

(複数お願いします 日本艦です)


矢矧「阿賀野姉、能代姉、酒匂」


矢矧が立ち上がり、三人の元に行った どうやら、彼女の仲間らしい


阿賀野「矢矧無事だったのね!」


一人は、黒髪のロングヘアーに肩出しのセーラー服のような服に紅色のスカートを穿いていた


能代「よかったわ それより、あれは誰?」


もう一人は、赤みがかった茶髪を太い三つ編みにしており、それを左右で分けていた

服装は、長袖に黒シャツに黒色のスカート両足ともガーターベルト着用しており、なんとなく矢矧に似ていた

なぜか、こっちを見ていた


島(あれ? もう一人いたような)


そう思い、辺りを見ようとしたところ


酒匂「ぴゃん! お兄さんだ~れ?」


島「っ!?」ビクッ


そこには、不思議そうな目でこっちを覗き込む娘がいた

海鼠色のショートボブ+アホ毛に薄茶もしくは浅梔子色の垂れ目が特徴に、肩出しのセーラー服を着ていたが、先程の三人に比べ体格が小さく、子供のような印象があった


酒匂「私は、酒匂 矢矧ちゃんと一緒に居たらしいけど何してたの?」


自分を警戒していないのか 首をかしげて顔を近づけてきた


島「俺は… ただの通りすがりだ」


酒匂「通りすがり?」


島「そう だからこれでサヨナラだ」スッ


正直これ以上首を突っ込まない方がいい気がした 見捨てるような気がして後ろ髪を引かれるが仕方がなかった


矢矧「ちょっとどこ行くの!」


案の定矢矧に止められた


能代「ちょっと矢矧…」


阿賀野「あの人大丈夫なの?」


矢矧のそばにいる二人が矢矧を心配そうに見た


矢矧「貴方には、まだ付き合って貰うわよ!」


矢矧の一言に島は矢矧を見た


島「まだ何かあるのか?」


矢矧「私たちの仲間と提督を探すのを手伝って欲しいの だから…」


矢矧が何か言おうとした時、島の口が動いた


島「それは、”俺を雇う”って事か?」


矢矧「え?」


能代「雇う?」


島の一言に四人が島を見た


島「言ってなかったな 俺は”PMC”いわば”傭兵”みたいなもんだ」


酒匂「傭兵?」


島「報酬次第で引き受けるかどうかを判断する 悪いが決まりなんだ」


矢矧「報酬って…」


阿賀野「私達何もないよ…」


能代「て言うより、信用していいの?」


酒匂「ぴゃあ…」


島の一言に四人とも困惑してしまった


島「出来ないなら、俺は手を貸さない 自分達でどうにかするんだ」


島は続けて言った


(※安価を取ります)


阿賀野型の判断は?>>>7

1,雇う(何を提供する)

2,断る


酒匂「これしか持ってないよ!」スッ


そう言って、出してきたのはチケットみたいなものだった


島「これは?」


酒匂「…間宮券」


島(間宮券ってなに?)


聞いたこと無い券を貰ったが、使い道がわからない


阿賀野「料理作っちゃうよ! …能代が!」


能代「阿賀野姉!?」


思わずズッコケそうになった 興味無いと言ったら嘘になるがそれは、この後の仕事内容と割に合うのかと言ったら不明だった


島「悪いが、何も無いなら…」


矢矧「待って!」


去ろうとした島を矢矧が制止した


矢矧「今は何も持ってない なら、”私の命”をあげる!」


島「…は?」


あまりの唐突な発言に島は呆然した


矢矧「このままじゃ、明日をも知れない なら、この命を貴方にあげてこの鎮守府の仲間達を救うために犠牲になるわ!」


阿賀野「ちょっと、矢矧!」


能代「そんなの許さない!」


酒匂「矢矧ちゃん…」


他の三人も困惑しており、慌てて止めていた


矢矧「この鎮守府を救うためなら、安いものよ さぁ、どうするの?」


彼女は覚悟を決めた目で島を見ていた


島「…高すぎる報酬だ それに、ついさっきまで危なかったのにそれでもいいのか?」


矢矧「覚悟の上よ」


彼女は引き下がる気はなかった


島「…」


島「…ふっ」


四人「?」


島「はっははは」


島は暫く無言になったと思うと、急に笑いだした


能代「な、何がおかしいの!」


もちろんこの空気で笑いだした島を能代が咎めた


島「いや、”自分の命”を差し出すクライアント(取引相手)なんて初めて見たと思ってね」


島「仲間のために自分の命を差し出すなんて恐れ入ったよ」


そう言うと、島は四人の元に歩いた


島「いいぞ 俺は、自分の力を君達に売ろう」


島「そして俺は、君達の持っている情報やここに関する知識買おう」


阿賀野「と言う事は…」


島「あぁ、君達は今から俺の”クライアント”だ」スッ


そう言うと、島は手を差し出した


矢矧「えぇ、よろしく頼むわ」ギュッ


矢矧は差し出された手を握った


島「よし 交渉成立だ」


島「俺は君達を命に変えて守ろう クライアントに死んで貰ったら困るからな」


そう言うと、四人から安堵の表情が見えた


”人生とはわからないものだ”


イラクで襲撃されて、気が付いたら鎮守府と言う場所にいてそこで、艦娘と言う存在に出会った

これから、この四人を護衛しながらこの鎮守府を探る事になった


2章 捜索


鎮守府を捜索することにはなったが、まずしなければならないことがあった


島「それで、どこから探した方がいいとかあるのか?」


酒匂「ぴゃ?」


島「こんなだだっ広い敷地を無闇に歩き回るなんて嫌だからね 仲間が隠れていそうな所とか心当たり無いのか?」


阿賀野「えぇ~と…」


無闇に歩き回ったら、体力を消耗する ならば、居そうな所を検討して探した方が良い


能代「なら…」


(※安価を取ります)


どこに向かう?>>>11

(理由まで書いてくれたら嬉しいです)


能代「地下牢なら、誰かいるかもしれないわ」


島「地下牢?」


牢屋があるらしくて驚いた むしろ当たり前なのだろうか


島「なんで地下牢に?」


矢矧「元々は深海棲艦を捕獲して閉じ込めておく用に造られたけど、そもそも捕獲自体が難しすぎるから放置されてたの」


酒匂「でも、司令が頑丈に造られてるから避難所にしようって事になって、もしもの時に備えて避難所になったの」


島(なるほど 敵にも見つかりにくいし正解かもしれないな)


島「それで、どこにあるんだ?」


能代「少し歩くけど、そんなに遠くないわ」


島「わかった じゃあ、行こう」


そう言うと、五人は出発した


-----


暫く、歩きながら周囲を見た

立派な建物だったのだろうが、そこら中壊されており内戦に巻き込まれた町を思い出した


矢矧「そういえば、貴方の名前聞いてなかったわね ”通りすがりさん”」


矢矧が唐突に聞いてきた


島「そういえばそうだっけ? 俺は島 龍輝」


矢矧「島 龍輝…」


島「なんて呼ぶかは任せるよ」


無関心そうに島は話しているが、久しぶりに同じ国の人物と話せて嬉しい反面もあった


矢矧「それじゃあ、さっきまで貴方が質問してたわよね 今度は私の番よ」


(※安価を取ります)


聞く事は?>>>13

(複数構いません)


矢矧「もう一度聞くわ 貴方はどこから来たの?」


島「ここに来る前はイラクで仕事していた」


酒匂「イラクって?」


島「中東の国だ 紛争が続いていてな」


能代「なんでわざわざそんなところに?」


島「そう言う仕事だからだ」


矢矧「じゃあ、貴方は何者なの? 何をやってたの?」


島「何者か…」


島は暫くして口を開いた


島「日本にいた頃は”陸上自衛隊 第1普通科連隊 三等陸曹” フランスにいた頃は”フランス外人部隊 第2外人歩兵連隊 伍長” 今はアメリカの”民間軍事企業 社員”だ」


島は簡単ではあるが自分の経歴を言った


能代「自衛隊? 軍はどうしたの?」


島「自衛隊が軍と言う感じだ 最も、他国からしたら軍隊だけど日本は否定してる」


彼女達からしたら、見た事も聞いた事も無い組織が実在しているなんて思いもしなかっただろう


阿賀野「じゃあ、なんで入ったの?」


聞かれると思った質問がやってきた


島「…俺さ、施設で育ったんだ」


矢矧「施設?」


島「両親が居なくてな施設に預けられたんだ そこで、いろんな子達兄妹同然に一緒に育った」


島「その子達の笑顔とか見て思ったんだ この子達が幸せに生きる事が出来るこの国を守ろう そう思って自衛官になった」


島「過酷な訓練を受けたり、上官に鉄帽で殴られたり、匍匐前進の訓練ではやり直しで100m位引きづられて戻されたりえらかった…」

(※元自衛官の方の体験談です 匍匐前進の訓練では50m進んだらやり直しで足を捕まれて100m位戻されたそうです)


矢矧「じゃあ、なんで辞めたの?」


島「まぁ…契約更新ってやつかな? それで辞めたんだ」


矢矧「じゃあ、なんで外国に? そのまま日本に居ればよかったじゃない」


島「…」


それを言われた島は少し黙った


島「きっかけね…」


それを話そうとした時だった


?「ねぇ、誰か助けて!!」


どこからか声がした


島「なんだ?」


能代「あっちから聞こえたわ」


酒匂「行こう!」


そう言うと、四人は声がした方へ走っていった


島「お、おい!」


島は呼び止めたが、聞く耳持たずだった


島「あぁー、くそ!」


島も四人に続いて走っていった


-数分後-


島が来た時、四人の他にまた一人増えていた


島「おい、どうしたんだ…」


?「っ!? 誰ですか!?」


見たこと無い娘が島を見て驚いた顔をした いきなり、見たこと無い男が来たら当然だろう


矢矧「落ち着いてこの人は味方よ」


矢矧はそんな彼女を落ち着かせていた


?「味方? ”あいつら”とは違うの?」


島(あいつら?)


彼女の言葉に少し引っ掛かったが今は聞かないでおいた


島「それで、どうしたんだ?」


能代「仲間が建物の下敷きになってるみたい」


島「マジか…」


目の前には瓦礫の山があり、この下に埋もれているらしい


島「安心してくれ 少なくとも君達を攻撃する気はない 名前は?」


(※安価を取ります)


艦娘は?>>>15

(出ている艦娘1人 下敷きになっている艦娘1~3人程お願いします 日本艦です)


山城「山城よ 貴方は誰よ」


山城と名乗った彼女は阿賀野達四人とは違い大人の女性の感じがした

神社の巫女のような着物に身を包んでおり、セミロングヘアーの髪にはウェーブがかかっており、見たこと無い髪飾りが特徴的だった


島「通りすがりだ この四人に雇われたな」


山城「雇われた? どういう事?」


島「そんなことより、この中に閉じ込められている娘がいるんだろ 先ずは、救助が優先だ」


そう言うと、島は先ず取り除けそうな瓦礫を取り除き始めた


島(こんなことやるの災害派遣以来だ)


そんなことを思いつつ瓦礫を取り除いた


島「ここなら、見えるかな」


上半身が入れそうな隙間を発見し、入って見てみることにした


島「周りを見張っててくれ 無防備になるからな」


そう言いつつ、持っている銃やプレートキャリアを脱ぎ動きやすくした


矢矧「気を付けてね…」


島「ありがとう」


そう言うと、島は隙間に体を滑らせて少し匍匐で進んだ


島「おーい、誰かいるか!」


?「誰?」


島「怪しい者じゃない 下敷きになってる娘がいるって聞いてねー」


島「名前は?」


時雨「僕は時雨」


山雲「山雲です」


満潮「満潮よ さっさとここから出して!」


声がした方にライトを向けると、確かに動く三つの影が見えた


島「どこか怪我してる? どこも挟まれてない?」


(※下敷きになっている人がいる場合は、声をかけて体のどこが挟まれているかを確認する事)


(※安価を取ります)


三人の状態は?>>>17

1,三人とも奇跡的に無傷

2,怪我している(誰がしているか)


時雨「僕と山雲は大丈夫」


山雲「けど、満潮ちゃんが足を挟まれて動けないの」


満潮「全然動かせないの」


どうやら、一人身動きがとれないと言うことだった


島「あまり動かすな! すぐ助けるから!」


そう言うと、島は一旦出た


島「なぁ、閉じ込められてどれくらいだ?」


山城「え?」


島「閉じ込められてどれくらいの時間が経ったかって聞いてるんだ!」


少し強めに言ってしまった


山城「何なのよ一体… えっと、二時間くらいかしら…」


毒づかれたが、時間を聞いて焦りが出た


島「どこかに重機とか無いか? 直ぐに助けないとまずい」


阿賀野「重機って?」


島「ショベルカーとかだ 瓦礫を退かすにはそれしかない!」


能代「ちょっとなんでそんなに慌ててるの?」


島「足を挟まれている娘クラッシュ症候群の可能性がある」


酒匂「クラッシュ…なに?」


島「後で説明するから、重機はどこだ?」


そう言って辺りを見渡したが、それらしいものはなかった


矢矧「瓦礫を持ち上げれば良いの?」


島「そうだ だが…」


ガシャン


島「は?」


妙な音がしたと思い振り向くと


矢矧「燃料少ないけど、これくらいなら出来るわ」


矢矧の背中には、メカメカしい物が付いていた


島「なんだそれ…」


島は唖然としていたが、矢矧はそれを横目にしつつ瓦礫に手を掛けた


矢矧「いくわよ」ガシッ


ガラガラ!


重機を使わなければ、動かないだろう瓦礫がまるで発泡スチロールのように軽々と持ち上げられ数分もしない内に埋まっていた三人の姿を確認した


時雨「うぅ…ありがとう」


一人は、セミロング位の黒髪を三つ編みにしており、赤い髪飾りを付けていた

黒いセーラー服のような服を着ており、高校生位に見えた


山雲「助かったわ~」


もう一人は、灰色のセミロングの髪を後ろで三つ編みに纏めており、その先にも同色のリボンが付いていた

見た目は、小学生~中学生位に見えた


満潮「ちょっと私も助けてよ!」


最後の娘も小学生~中学生位に見えた

セミショートの髪をお団子付きのツインテールで纏めており、黒のジャンパースカートに身を包んでいた


彼女は右足の脹ら脛付近が挟まれており、直ぐに瓦礫を退ける必要があった


島「少し待ってね」


そう言うと、島はメディカルポーチの中から太めの包帯を取り出し満潮の大腿部付近に巻き始めた


満潮「ちょっと、なにするのよ! この…」


島「動くな!」


満潮「っ…」ビクッ


満潮が何かを言おうとしたが、島が黙らせた


島「これで…」


巻き終えると、島は腕時計で何かをセットし始めた


島「少しきついと思うが30分付けた状態でいて貰うよ」


満潮「はぁ? 意味わかんないんだけど」


そんなことを言われつつ、矢矧に協力して貰い彼女を出した


島「これを飲んで」


島は持っていた水筒を満潮に渡した


満潮「あ、ありがとう…」


そう言うと、満潮は水筒の水を飲み始めた


山雲「私も頂戴」


時雨「僕も欲しいかな…」


そう言うと、三人で水を飲んでいた


島「なぁ、足に違和感とかある?」


満潮「何か痺れているような感じがあるわ それに、何か膨れてるかしら…」


自分の脚を触りながら彼女は答えた


山城「さっきから、何を聞いてるの?」


山城が疑問を抱きながら聞いてきた


島「…」


島は少し間を空けると口を開いた


島「お嬢ちゃん 君は今”クラッシュ症候群”を患ってる」


満潮「はぁ? 何それ?」


島「まぁ、一種の病気っぽいやつだ」


時雨「そんなはず無いよ! 満潮はいったって元気だよ」


能代「どういう病気なの?」


島「長時間体が圧迫されたことによって起こるものだ 処置が遅れたりしたら”死ぬ”」


艦娘達「…え?」


その言葉に艦娘達は言葉を失った


※クラッシュ症候群:がれきなど重いものに腰や腕、腿(もも)などが長時間挟まれ、その後圧迫から解放されたときに起こる。筋肉が圧迫されると、筋肉細胞が障害・壊死を起こす


満潮「嘘… 私死ぬの…」


島「そうならないために応急措置をしたんだ だけど、早く人工透析する必要がある」


島は彼女を治療出来そうな所に連れていくことにした


島「なぁ、これからいく予定だった 地下牢に治療できそうな所あるか?」


能代「治療できるかわからないけど… 入渠すれば治るかも…」


島「入渠? なんだそれ?」


矢矧「私達艦娘の治療する所よ 地下牢にもあったはず」


入渠と言うものが何かよくわからないが、助かるなら行くしかなかった


島「わかった 誰か彼女を背負ってくれ」


山城「私が背負うわ」


そう言うと、山城は満潮を背負った


島「それで、どこだ?」


酒匂「こっち」


そう言うと、一行は歩みを進めた


-地下牢入口-


少し歩くと彼女達が言っていた入口に着いた 入口は床下収納みたいなドアだった

だが、瓦礫が入口を塞いでおり退かす必要があった


島「あー、面倒くせ」


阿賀野「取り敢えず、退かそうよ」


そう言うと、島と動ける艦娘で瓦礫を退かし始めた


ゴンゴン…


島「…なんだ?」


ドアから音が聞こえた


ゴンゴン…


時雨「また聞こえた」


島は銃のストックを下にし


ガツガツ…


ゴンゴン…


音が帰ってきた


島「…誰かいるぞ」


そう言うと、島は銃を近くに立て掛けて拳銃を取り出した


島「…」スッスッ


矢矧「私?」


島は矢矧を呼んで扉を開けるように伝えた


矢矧「…行くわよ」


島「…」コクッ


扉の取っ手に矢矧は手を掛け、島は扉に拳銃を構えた


バッ!


?「きゃっ!?」


中から声がして覗き込んだ


(※安価を取ります)


いた艦娘は?>>>20

(1人or2人お願いします)


そこには、一人の女の子がいた


満潮「あ、朝潮!?」


朝潮「満潮!」


そこには、中学生位の背丈に黒髪のストレートヘアーに満潮と同じような格好をした女の子がいた

満潮と同じような服を着ていても、彼女の場合は白いボレロのようなものを着ていた


?「おーい、朝潮何かあったの!」


また声が聞こえたので覗き込むと


?「うわぁ!? 誰!?」


時雨「し、白露!?」


白露「時雨!」


もう一人は、時雨と同じような黒のセーラー服を着ており、もふもふ感のありそうな茶髪のロングヘアーの娘だった


島「ごめんね 驚かせるつもりはなかったんだ」


島「ここにこの娘達の仲間がいるって聞いて訪ねてきただけだ」


朝潮「本当ですか?」


白露「”あいつら”の仲間じゃないよね?」


また謎の存在の事を口にした


島(だから、あいつらって何?)


心の中でツッコミを入れた


時雨「白露 彼の言ってることは本当 だから、僕達も入れて」


時雨が説得に入った


朝潮、白露「…」


二人は、目を合わせてどうするか考えていた


朝潮「わかりました では、一緒に行きましょう」


白露「一緒にいた方が良い気がするしね」


酒匂「ありがとうね」


艦娘達が次々入っていった


島「…」チラチラ


最後に島が入ったが、扉を閉める前に怪しい者がいないかを確認しながら閉めた


島(彼女達は何怯えているんだ)


そんな考えが島の頭の中を廻った


3章 実戦


地下は真っ暗で先が見えなかった


山雲「何も見えないけど…」


能代「ちょっと不気味ね…」


バシュュ


艦娘達「っ!?」ビクッ


艦娘達が一斉にこっちを向いた


島「発煙筒だ 大丈夫」


島がリュックから発煙筒を出して少し明るくなった


ポイッ カランカラン


少し先に投げて道を照らした


島「結構長いな」カチッ


そして、MASADAに装備されているライトを点けた


山城「そんなのあるなら最初から点けてよ」


また嫌味を言われたが無視することにした


島「それで、どこに行けば良いんだ?」


満潮の怪我の事があるためのんびりはしていられなかった


朝潮「それが…」


白露「私達もわかんないんだけど…」


島「……は?」


その発言に唖然とした


白露「ここに避難したのは良いけど、真っ暗で道がわからなくて」


朝潮「ひたすら歩き回ってました」


阿賀野「それじゃあ、ダメじゃん!」


入ったのは良いが、いく場所がわからなければ意味がなかった


能代「あ、でも司令室があったはず…」


時雨「そんなのあったけ?」


能代「地下でも指揮が執れるようにって提督が言っていた気がするけど」


能代が思い出したように言ったが、記憶が不鮮明な為信用しにくかった


矢矧「でも、探してみる価値はありそうよ 行きましょう」


島「まぁ、このままじっとしているのも難だ 探してみよう」


-十数分後-


酒匂「ぴゃあ…疲れた…」


歩いても変わらない真っ暗な道に一行は疲れ始めていた


島(意外に広いんだな)


山城「ねぇ、本当に部屋なんてあるの?」


能代「あったはずですけど…」


ここまで来ると、部屋の存在も疑い始めた

すると、


ガサガサ パサッ


島「…何の音だ?」


朝潮「なんか動いたような音ですね」


島は気になり壁に耳をつけた


ズサズサッ


また音が聞こえた


島(まさかね…)


そう思いつつ、銃のストックを壁に打ち始めた


ガツ…ガツ…ガツ…


阿賀野「何をして…」


矢矧「ちょっと静かに」


ガツ…ガツ…カツン


島「…ん?」


ガツ…ガツ…カツン


何故か音が違う部分があった


島「そんな映画みたいな事が…」


そう言うと、音が違う部分を触り始めると


ガシッ


ドアノブの様な物を掴んだ


島「嘘だろ… 部屋がある」


島(忍者屋敷かよ)


艦娘達はその言葉に驚いた


山城「こんなところに…」


島はドアノブを捻り


島「行くぞ」


そう言うと、扉を開けた


?「く、来るな!」


?「来ないで!」


銃のライトに照らされた先には、大人の女性と女の子達がいた 女性が女の子達をかばうように体を張っていた


(※安価を取ります)


艦娘達は?>>>24

(日本艦です 大型艦(重巡洋艦以上)2~4人 後は(軽巡洋艦以下)4~6人 です)


伊勢「この娘達には指一本触れさせないよ」


鋭い眼光で見つめてくるのは、ブラウン色の髪をポニーテールで纏めており、額には白鉢巻を着けた巫女のような着物を着ており、スカートの前当てには”いせ”と書いてあった


日向「それ以上近づくな 斬るぞ」チャキ


もう一人は、殺意剥き出しな感じで刀に手を掛けていた

先程の女性の同じような服を着ているが、髪型はショートカットに額に鉢巻をしており、スカートの前当てには”ひゅうが”と書いてあった


扶桑「出ていってください」


さらにもう一人いた 腰まである黒髪のロングヘアーに桜吹雪を模った赤い染め模様が付きの着物を着ており、三人の中では一番日本の女性らしさを感じた


島(あれ…なんか…)


誰かに似ていると感じた時


山城「その声は…扶桑姉様!」


時雨「扶桑!」


山雲「扶桑さんよね?」


三人が声をあげた


扶桑「えっ…山城、時雨、山雲?」


川内「なんでここに?」


後ろからもう一人出てきた

一見、くノ一のように見える娘で白い長いマフラーにアイドル様な服を着ており、少し場に合わないような気がした


村雨「え、時雨?」


扶桑の後ろから顔を覗かせたのは、ツーサイドアップの髪にベレー帽を被った女の子がいた


春雨「時雨姉さん!」


もう一人は、ピンク色の髪を黒紐にて片括りにし白いベレー帽を被っており、髪にはヘアピンも見えた


白露「私もいるんだけど!」


春雨「白露姉さんも」


どうやら、この四人は姉妹らしい


潮「悪い人じゃないの…かな?」


さらに顔を出した娘がいた

セーラー服のような服に頭には、鉢巻をしており見るからに中学生位に見えた


朧「どうだろう…」


もう一人は枯草色のショートボブに右頬に絆創膏を着けた女の子だった


曙「騙させちゃダメよ どうせロクな奴じゃないわ」


もう一人は長い紫色の髪をサイドテールで纏めており、警戒心の強い目で睨んでいた


島(なんで会って数分の娘にディスられなきゃいけないんだ)


内心イラついたがスルーした


伊勢「貴方は敵なの?味方なの?」


急な質問が来た


島「少なくとも”今は敵じゃない” 怪我人がいるんだ 匿ってくれたら嬉しい」


島は彼女達を見ながらいった


矢矧「お願いします 彼は敵ではありません」


能代「私達をここまで連れてきてくれたんです」


阿賀野「矢矧の怪我も治してくれたの」


酒匂「信じて!」


阿賀野型の四人も声をあげてくれた 信頼してくれたと言うのだろうか


伊勢、日向、扶桑「…」


日向「本当に”あいつら”の仲間じゃないのか?」


島「あんたらの言っている”あいつら”って言うのはどういうのかは知らない」


島「逆に質問するが、こんなに女性引き連れて人を殺す奴なんているか?」


島は強気で答えた


伊勢「…いいよ けど、まだ貴方の事を信用した訳じゃないから勘違いしないでね」


島「どうぞ ご自由に」


ようやく、離れていた仲間と合流できた


----


島「なぁ、気になったんだが」


伊勢「なに?」


島「なんでこんな真っ暗な所にいるんだ?」


現在、島が持っていたL型ライトを机に立て掛けて辺りを照らしていた


日向「電気が通っていないんだ」


川内「多分、発電機が壊れてると思うんだけど…」


島「なんで直しに行かないんだ?」


曙「直し方がわからないからに決まってるでしょ そんなこともわからないわけ?」


島(俺はこの娘に恨まれているのか?)


だんだんそう考えるようになってきた


島「…はぁ」


島は溜め息をつきながら、立ち上がりドアの方に向かった


矢矧「どこ行くの?」


島「発電機を見てくる こんな暗い中じゃまともに動けない」


いつまでも暗い中でいるのは、嫌なため壊れていると言う発電機を見に行くことにした


島「それに、入渠って言うのも使えるようになるんだろ?」


扶桑「えぇ…一応」


少し話をしたが、電気等が通れば入渠するための場所も使えるようになるらしい


島「だったらなおさらだ 出させて貰うぞ」


そう言って扉に手を掛けた


(※安価を取ります)


この後は?>>>26

1,1人で行く

2,誰かついてく(二人程お願いします)


伊勢「待って 私も行くよ」


島「…は?」


伊勢「さっき言ったよね? ”信用してない”って だから、監視としてついていくよ」


伊勢「それに、場所がわからないんでしょ?」


言われてみればそうだ 場所もわからないのに彷徨うのは御免だったため


矢矧「なら、私も行くわ」


能代「ちょっと、矢矧!?」


酒匂「矢矧ちゃん…」


まさかの矢矧までついていくと言い始めた


矢矧「大丈夫よ 何かあったら守ってくれるでしょ?」


島「…」


本音を言えば一人の方がよかった だが、慣れていない場所で単独行動は危険だった


島「…わかった 監視するなりなんなり好きにしてくれ」


そう言うと、扉の方を向いた


島「あ、そうだ」


島は朝潮の元に行き、腕時計を朝潮の腕に着けた


朝潮「あの、これは?」


島「いいか? 30分毎に振動が起こるように設定してある 振動がしたら、満潮ちゃんの足の包帯を緩めてマッサージをしてあげるんだ いいね?」


デジタル時計を初めて見たのだろうか 時計を不思議そうに見ながら、彼女は話を聞いていた


島「彼女のお姉さんなんだろう? 君がやるんだ いいね?」


朝潮「…はい! この朝潮しっかり努めさせていただきます!」


島「良い娘だ」


そう言うと、島は再び扉の前に行き外に行った


伊勢「日向 皆を頼むね」


日向「わかっている」


阿賀野「矢矧 ちゃんと帰ってきてね」


矢矧「大丈夫 彼が守ってくれるわ」


えも言えぬプレッシャーが感じた


三人が出た後、扉が閉められた


島「それで、発電機はどこにあるんだ?」


伊勢「こっち」


そうして、三人で発電機の元に向かい始めた


伊勢「…ねぇ」


島「なんだ?」


暫く歩いていたところ伊勢が口を開いた


伊勢「貴方は何者? どこから来たの?」


阿賀野達に言われた同じ質問が来た


島「俺は通りすがりだ どこから来たかと言われても信じないだろ」


伊勢「どういう事?」


島「簡単に言えば、この世界の裏側だ」


島「艦娘って言うのが存在しない世界だ」


伊勢「私達がいない世界…」


島「艦としての君達は存在している 現に海自の艦艇の名前の殆どは君達から取ったんだ」


伊勢「海自? 何それ?」


島「海上自衛隊の訳だ 日本海軍の後に創られた軍隊だ まぁ、俺は陸上自衛隊出身だけどな」


伊勢「自衛隊…」


聞いたこと無い単語が出たせいか伊勢はやや困惑していた


-----


伊勢「ここで止まって」


暫く歩いていたところ伊勢が歩みを止めた


伊勢「ここを照らしてくれない?」


島「あぁ」


そう言われ壁を照らしたところ伊勢は壁を探り始めた


ガチャ


またドアノブが隠してあったのだろう また扉が開いた


島「ドアノブを隠す必要あるのか?」


伊勢「提督とも話していたけど、予算が降りなかったの」


島(これの方が予算かかるだろ)


内心毒づきながら中に入った


島「これか…」


中には、発電機が確かにあった

だが、ケーブルが断線しており機能していなかった


島「ケーブルがやられてるな」


矢矧「直せる?」


島「う~ん 直せないことはないが応急措置だから、長くは使えないな 新しい奴を繋げた方が確実だ」


伊勢「けど、時間があまり無いんでしょ?」


島「そうなんだよな…」


直せるが長く使用することには向いていない応急措置をするべきか

または、確実に動かせる事ができるがどこにあるかわからない新しいケーブルを探して接続するか迷った


(※安価を取ります)


どっちを選ぶ?>>>28

1,応急措置

2,新しいケーブルを探して繋ぐ


島「いや、新しいケーブルを探そう」


伊勢「え、でも…」


島「ここは艦娘達にとって重要な施設になるはずだ だったら、長く動いていた方が良いだろう」


伊勢「まぁ…そうだね」


島「そうと決まったら、ケーブルを探そう 発電室なら、予備くらいあるだろう」


島「それと、工具箱だ それがないと何もできない」


矢矧「わかったわ」


島の判断に二人は反対せず、三人でケーブルを探し始めた


-十数分後-


矢矧「ねぇ、これかしら?」


矢矧の手には新品のケーブルがあった


伊勢「これ持ってきたよ」


伊勢の手には工具箱があった


島「俺は、ライトを手に入れた これで作業できる」


そう言うと、島は見つけた小型ライトを口で挟み発電機をいじり始めた


伊勢「失敗したら、承知しないからね」


伊勢が耳元でそう呟いた


島(電気屋じゃねぇから確証はねぇぞ)


ある程度の知識はあるが、正直な所直せるかどうかは五分五分だった


-数十分後-


島「これで交換完了…」


試行錯誤を繰り返しながら、ケーブルを交換した

ケーブル自体がボロボロになっていたため、下手に稼働させたらショートしていたかも知れなかった


島「取り敢えず稼働させるぞ」


そう言うと、島は発電機の計器を調整しスイッチを押した


ブォォォ


大きな音を発てて発電機が作動した それと同時に暗かった発電室に光が点った


矢矧「や、やった!」


矢矧からは喜びの声が漏れた


島「はぁ…よかった」


島は安堵して、その場に座り込んだ


伊勢「あの…ありがとう 少し見直した」


伊勢が座っている島に目線を合わせてお礼を言った


島「あぁ、どうも」


----


島「取り敢えず、電力は確保した 皆のところに戻った方が良いだろう」


伊勢「そうだね あまり長居する必要ないしね」


そう言うと、明かりはついているがまだ暗い廊下に出た


ネェ,ハヤク! ハシッテ!


矢矧「何の声?」


暗い廊下の先に誰かいるのだろうか 声が聞こえてきた


島「なぁ、ここに誰かいるって聞いてるか?」


伊勢「いや、知らないよ」


そう話していると、声の主だろう娘達が見えてきた


島(なんかまた来たぞ)


そう思いつつ、銃を彼女達に向けた


?「きゃっ!?」


いきなり光を浴びた彼女達は眩しいためか目を覆った


伊勢「貴方達は…」


(※安価を取ります)


現れた艦娘の一団は>>>30

1,リクエスト艦娘(一航戦、二航戦、五航戦、神通、吹雪)

2,自由(日本艦 複数お願いします)


伊勢「赤城、加賀、蒼龍、飛龍、それに、翔鶴に瑞鶴」


矢矧「神通さんに吹雪…」


吹雪「その声は伊勢さんに矢矧さん?」


そこには明らかに中学生にしか見えない背丈に黒髪のセミショートの髪を後ろで結んでおり、黒の白のセーラー服を着ていた


神通「お二人ともご無事で」


もう一人は額に鉢巻をつけており、どこかのアイドルのようなノースリーブにボックスプリーツスカートと言う場違いな気がした


赤城「そして貴方は?」


二人の後ろには、黒髪のストレートヘアーに弓道着を着ているが、下が赤いミニスカートになった袴をしていた


加賀「武器を下ろした方が賢明ですよ でなければ…」


もう一人は、先程の女性と違い警戒心が強い目線を送られた

先程の艦娘と同様に弓道着を着ているが、袴が青色になっており、髪をサイドテールに纏めていた


蒼龍「ちょっと待とうよ加賀さん!」


後ろから、違う娘が来た

青みがかった髪をツインテールに纏め、額には、灰色の鉢巻を巻いており緑の着物に暗緑のスカートを穿いていた


飛龍「伊勢と矢矧が一緒にいるんだから敵じゃないよ…多分…」


もう一人は、橙色の着物に緑のスカート ショートカットの髪に額には、先程の娘と同じ灰色の鉢巻を巻いていた


翔鶴「瑞鶴 離しても良いわよ」


その後ろにもさらに二人いた

一人は、白い弓道着に銀髪のロングヘアーに額には、オレンジと白の鉢巻をしており、どこかのお嬢様のような容姿だった

足を怪我しているのだろうか、肩を貸して貰って立っていた


瑞鶴「ダメだよ翔鶴姉 足怪我しているんだからさ」


もう一人は先程の娘と同じような格好をしているが、長い髪をツインテールに纏めており、先程の娘とは違う雰囲気がした


矢矧「皆さん 安心してください 彼は味方です」


矢矧が敵じゃないと言うことを話し始めた


加賀「その証拠は?」


すぐに突っかかれた


島「そうだな… ”皆が生きてる”ってことじゃない?」


加賀「…はぁ?」


その一言に皆拍子抜けした


島「俺が敵ならここに着く前に額に穴を空けてる」


島は当然のように答えた


加賀「…」


納得したかは不明だが、加賀はそれ以上聞かなかった


伊勢「そう言えばさ、誰か提督と会った?」


赤城「いえ、私達も提督を探していたんですけど」


蒼龍「途中で襲われてここに逃げ込んだの」


どうやら、彼女達も”あいつら”に襲われたらしい 正体を知りたいが


ギギ…ギギ…


妙な音が空間に響いた


島「なんだ?」ガチャ


島は彼女達を自分の後ろに下がらせ音がなる方に銃を構えた


ギギ…ギギ…


照らされた先には壁に鉈の様な物をたてながら歩く男がいた


島「なぁ、念のため聞くがあれは敵か?」


矢矧「見ればわかるでしょ!」


島「ですよね」


そんなやり取りをしていると、男の容姿が見えてきた

身体は痩せているが、腕と足だけが太く目には生気が感じられず虚ろな表情をしており、明らかに異様だった


島(なんだこいつ)


様々な紛争地帯を見てきた島でさえ初めて見る感じだった

だが、次の瞬間


男「…」バッ!


男が島に向かって鉈を振りかざし走ってきた


島「…」バンバンバン!


すかさず島は応戦を開始 心臓付近にMASADAから放たれた5,56mm弾が数発命中した しかし


男「…」ダダダッ


男は走るのをやめずなおも向かってきた


島(嘘だろ!?)


人間は心臓に銃弾が当たっても数秒間は動ける だが、目の前の男は倒れるどころか走って向かってきた


島(くそっ)


セレクターを”セミオート”から”フルオート”に切り替え再度射撃した エジェクションポートから大量の薬莢が排出され、地面に落下した


男「…」スッ


だが、全身に銃弾を浴びてもなお男は島に向かって鉈を振り下ろしてきた


ガツッ!


島は咄嗟にMASADAでガードして攻撃を防いだ

そして、そのまま押し返した


男「…」クラッ


男がふらついたのを見ると島は鉈を持っている方の腕を掴み壁に叩きつけて鉈を落とさせた

だが、


男「…」スパッ グサッ!


島「うぐっ!?」


男は取り出したナイフを島の左肩に刺した

左肩から来る激痛に耐えながら、島は相手の喉元に素手で攻撃した


男「…」グラッ


男がぐらつきながら後ろに下がると、島は髪の毛を掴むと同時に拳銃を取り出し男の顎に押し付け


バン!バン!バン!


三発撃ち込んだ


男「」バタッ


男はついに力尽きその場に仰向けで倒れ、二度と動かなかった


島「はぁ…はぁ…」


血が出ている左肩を押さえながら、島は刺さっていたナイフを抜き艦娘達の方を見た


島「これでも俺が敵に見えるか?」


艦娘達は流石になにも言わなかった


矢矧「ちょっと大丈夫!?」


矢矧が駆け寄ってきて心配してくれた


伊勢「とにかくここから離れよう 皆も着いてきて」


そう言うと、一行は他の艦娘達がいる部屋に移動した


----


ガチャ


伊勢「帰ったよ」


日向「無事だったか?」


さっきの奴以来誰にも会わず、無事に辿り着いた


川内「神通!? 無事だったの?」


神通「川内姉さんもご無事で何よりです あの、那珂ちゃんは?」


川内「…ごめん 会ってない」


再会に喜ぶ艦娘もいたが、どうやらまだ見つかってない艦娘もいるようだ


能代「ちょっとその傷どうしたの!?」


島「変な奴に襲われた あー、痛い」


そう言いつつ、プレートキャリアを脱ぎベルトに着いていた救急キットを取り出した


島「ちょっと見苦しい物見せるかもしれないぞ」


そう言うと、島は上半身裸になった


艦娘達「っ!?」


艦娘達は島の背中を見て驚いていた

何故なら、島の背中はそこら中銃創の古傷があり、痛々しかった


阿賀野「これ…どうしたの?」


島「戦地でついた傷だ」


島「そこら中行った ソマリア、アフガン、シリア、リビア、イエメン、そして、この世界に来る前にいたイラクだ」


島は医療キットを出しながら、自分が行った戦場を言った


飛龍「ねぇ、貴方の世界の日本ってまだ戦争しているの?」


飛龍が唐突に聞いてきた


島「日本は戦争を放棄している国だ どこの国とも戦争をしていない」


島「だけど、俺みたいに”傭兵”として戦地を渡り歩いている奴だっている 中には、自衛隊の特戦群の二尉だった奴がテロリスト達の中で”賞金首”として狙われているって話だ」


島は自分の世界の事を少しだけ話した


扶桑「世界が違くても戦争あるんですね…」


扶桑が静かに呟いた


時雨「ねぇ、そういえばさっきからなにやってるの?」


島の行動に時雨が問いかけた


島「傷口を縫うんだよ」


村雨「へぇ?」


春雨「自分でやるんですか?」


島「もちろん」


島はさも当たり前のように答え傷口に消毒をし、縫い始めようとしていた


矢矧「ちょっと待って 手伝うわ」


島「…は?」


矢矧「少し位なにかやらせて 助けて貰ってばかりじゃいけないわ」


矢矧が手伝うと名乗り出た


島「やったことあるのか?」


矢矧「衣服の縫い付けなら…」


島(そっちか…)


正直に言えば一人でも出来る だが、彼女も何もやらないと言うのも嫌なのだろう


(※安価を取ります)


判断は?>>>32

1,1人でやる

2,任せる(補助に1人~2人お願いします)


島「本当に任せて大丈夫か?」


矢矧「もちろん」


島「…じゃあ、頼む」


島は器具を矢矧に渡した


赤城「矢矧さん お手伝いします」


加賀「では、私も」


二人が補助に着くことになった


島「あら、俺を警戒しているんじゃないのか?」


赤城「さっきまではそうでした けど、今はそうでもありません」


加賀「矢矧が貴方に気を許している 貴方の事を信用している証よ」


二人は、矢矧の行動等を見て島が信頼に値する人間かどうか見ていたらしい


島「…そうか」


あまり時間をかけるのも難だったためそれ以上は聞かなかった


島「それじゃあ…」


赤城「”赤城”です」


島「赤城は矢矧の手伝いをしてくれ ええと…加賀だっけ?」


加賀「ええ 私はすぐに覚えてくれたのね」


島「俺のいた日本の自衛隊にあんたの名前を継いだ艦がいるもんでね」


加賀「あら、それは興味深いわ 私は何をするの?」


島「そうだな…」


島はポケットを探るとある物を出した


島「これで俺に傷口を撮していてくれ これを見て俺が指示出すから」


そう言うと、島は持っていた”スマホ”を取り出しインカメラにして渡した


加賀「…なにこれ?」


島「スマホだ」


加賀「スマ…ホ?」


島「もしかして知らない?」


加賀「…」


彼女の反応を見る限り知らないのだろう 最も、この世界で普及しているかどうかも不明だが


島「まぁ、細かい事を聞くのは後にしてくれ 画面をこっちに向けて」


そう言うと、彼女はなんとなく分かったのだろうか画面を向けた


島「それじゃあ頼む」


矢矧「わかったわ」


そうして、縫合が始まった


(安価を取ります)


結果は?>>>34

1,完璧

2,何とか成功

3,失敗(傷が増えた)


島「いいか? あまり深く刺すなよ」


矢矧「えぇ、わかったわ」


そう言うと、矢矧は傷口の付近に針を刺した しかし


ブスッ←深く刺さった


島「痛ってー!」


矢矧「ご、ごめんなさい!」


勢い余ってか思った以上に深く刺さった


島「少し針を上げてから通してくれ」


そう言うと、深く刺さった針を少し上げて丁度いい感じの所まで上げた


島「そのまま一方の方に通して傷口を繋ぐんだ」


矢矧「えぇ 赤城さん ピンセットを」


赤城「これを」スッ


島は、加賀の持っているスマホのカメラを見つつ矢矧にどう縫うのかを指示を出し、矢矧と赤城がそれに答えつつ縫った

慣れない事なので多々失敗した 針をまた深く刺したり、勢いよく糸を引っ張り千切れたり抜けてしまったり等を繰り返しながら処置した


(注:細かく書けなくてすいません)


島「まぁ、なんとか成功だな」


そう言いつつ、島は傷口を見た


矢矧「えぇ、なんとかね…」


少し矢矧も気にしていた


島「初めてやったにしては上出来だ 気にするな」


矢矧「…うん」


そう言うと、彼女は頷いた


島「さて…」


装備を整えていたところあることに気づいた


島(そういえば俺のスマホは?)


そんなに使わないが、私物のためポケット等を探していたところ


加賀「あの…」


そう言うと、加賀がスマホを差し出してきた


加賀「動かなくなったけど…」


島「…は?」


そう言いつつ、スマホを取ると普通に稼働した

どうやら、スリープモードになっただけらしい


蒼龍「ねぇ、それ一体何なの?」


島「”スマートフォン” まぁ、携帯電話だ 俺の世界じゃ、君達位の年齢の娘は皆持ってる」


山雲「あら、そうなの?」


吹雪「明石さんとかが欲しがりそうですね」


そう言いつつ、艦娘達は興味津々だった


島「さて、聞きたいんだが 皆の上官はどこにいるんだ?」


扶桑「提督の事?」


島「そうだ」


山城「知らないわ 皆バラバラになったもの…」


飛龍「何で提督に用があるの?」


島「俺の役目は、”仲間と合流させる事”と”君達を上官の所に連れていく事”だ」


島「心当たり無いか?」


村雨「急に言われても…」


(※安価を取ります)


提督の居場所は?>>>36

(誰が答えたかもお願いします)


翔鶴「そういえば、今日は地下倉庫に物を取りに行くって言って気が…」


足の怪我を治した翔鶴が思い出したように言った


瑞鶴「そういえば、食堂で言ってた気がするわ」


島「それはいつだ?」


翔鶴「朝食の時なので…」


島(ずいぶん前だな)


今もそこにいるか不明だが、行く必要はあった


島「その、地下倉庫はここから行けるか?」


日向「いや、一旦外に出るしかない まだ道が開通してないからな」


島「…マジか」


その発言に島は肩を落とした

さっき戦った変な奴や彼女達が怯えている連中がいるかもしれない所に行く等危険極まりなかった

何より


島(この人数で移動は…)


軽く数えただけで20人は越えていた これを守りつつ提督のところまで行くなど無謀だった

だが、任された仕事はやりきらなければならなかった


島「危険だが、その提督とやらがいる地下倉庫まで行ってみようと思うがどうだ?」


伊勢「ここから出るって事?」


島「留まるのもいいが、このままじゃ食糧とか尽きて終わりだ いつ敵が来るかも分からないしな」


艦娘達「…」


艦娘達は静かになった 考え出したのだろう


赤城「…行きましょう」


吹雪「赤城さん?」


赤城「このまま留まっていてもなにも変わりません 提督と探しつつ、他の娘達を捜索しましょう」


赤城が発言に他の艦娘達も頷いた


阿賀野「賛成」


時雨「うん 良いと思う」


曙「別に反対しないわ」


潮「漣ちゃんと探さないと…」


艦娘達は、各々立ち上がり始めた


島「…わかった だが、覚悟はしておいてほしい 合流する頃には誰かいないかもしれないからな」


酒匂「そんなこと無いもん! 皆で助け合う!」


島「…そうか」


----


ガタッ


島「…」サッサッ


扉を開けた島が周囲を確認し、艦娘達を出してあげた


島「…静かだな」


能代「本当ね」


辺りは、崩れた建物や穴が空いた地面、硝煙の匂いが蔓延していた


川内「鎮守府が…」


神通「何もかも壊れてしまいましたね…」


自分達の基地の惨状に言葉を失う娘もいた


島「…行こう」


島を先頭にし、一行は歩き始めた


----


しばらく歩き続けたが、敵らしい者は居なかった


島(誰もいないのか…それとも…)


島は自身の経験等を生かし周囲を警戒しながら進んだ

普段なら一緒に戦い慣れた仲間達がいるのだが、今いるのは女性だけである

万が一彼女達の身に何かあればと考えたら、気が気じゃなかった


矢矧「ねぇ、大丈夫?」


島「…」


矢矧「ねぇ!」


島「っ… どうした?」


矢矧「大丈夫?」


島「…いつもの事だ 慣れてるよ」


矢矧「…」


矢矧はそのまま静かになった


ガチッ


島「…は?」


妙な音がして後ろを振り向いた


?「…へ?」


一人の艦娘が動きを止めていた その足元にはなにかを踏んでいた


島「…冗談止せよ」


彼女が足で踏んでいたのは”地雷”だった


(※安価を取ります)


地雷を踏んだ艦娘は?>>>38

(島達といる艦娘です)


扶桑「へ?」


山城「なに?」


二人は足元の違和感に気付き足を動かそうとした


島「動くな!!」


扶桑、山城「っ!?」ビクッ


島の怒号に二人は動きを止めた


島「そのまま…」


そう言いつつ、島はナイフで二人の足元を抉り始めた


潮「ど、どうですか?」


島「足退けた瞬間吹っ飛ぶだろうな」


普通の地雷なら踏んだ瞬間爆発するが、現時点では爆発していない だが、退けた瞬間彼女等は無事ではすまないだろう


朝潮「どうするんですか?」


島「…」


島は少し考えた後、口を開いた


島「皆には三つの選択肢がある」


島「一つ目、地雷を解体する」


時雨「出来るの!?」


島「外人部隊にいた頃訓練は受けたことはある」


満潮「それなら…」


島「だが、訓練しただけだ しかももう何年も前の話だ 失敗する可能性が高い」


島「悪いが、俺も死にたくない」


伊勢「そんな…」


日向「二つ目は何だ?」


島「二つ目は、爆発物処理班を呼んできて解体してもらう」


島「少なくとも俺が解体するより、何百倍も安心だ」


処理班を呼ぶと言うのを提案したが


朧「処理班って…」


春雨「そんなのどこにいるんですか…」


少なくとも自分が解体するより良いが、無線等を持っておらず、仮に持っていたとしてもここまで辿り着けるか分からず長時間足止めを食らうことになる


能代「三つ目は?」


島「三つ目は”見捨てる”だ」


それを言った瞬間、艦娘達が一斉に島を見た


翔鶴「見捨てるって…」


瑞鶴「そんなの出来るわけ無いでしょ!」


島「すまないが、戦場ではこれも正解の一つだ 彼女達の為に足止めを食らうわけにもいかないからな」


地雷に引っ掛かった者は”運が悪かった”という事で見捨てられる事が多い

(※ノルマンディー上陸作戦でも同様な事があったそうです)


蒼龍「そんなの酷すぎるよ」


島「あくまで候補だ まだやるとは言ってない」


島「どうするかは皆で決めるんだ」


島「俺は、どんな決断を下そうが反論はしない」


そうして、二人の運命は艦娘達に託された


(※安価を取ります)


艦娘達の決断は?>>>42

1,解体する(島と補助にもう一人)

2,処理班を呼ぶ

3,見捨てる


吹雪「助けましょう」


吹雪がそう口にした


時雨「うん 扶桑達を置いていくなんて出来ない」


日向「同感だ」


艦娘達から次々そんな声が聞こえてきた


酒匂「お願い 力を貸して」


島「…」


島は少し間を置き


島「仲間が目の前で吹き飛ぶのを見ることになるかもしれないぞ 覚悟はできてるか?」


島は艦娘達を試すように聞いた


赤城「島さん 覚悟が道を切り開くんです」


加賀「ですから、貴方も覚悟を決めてください」


他の艦娘達も同様な考えをしていた


島「…本当に君達は面白いね」


島「君達のような人が俺の世界にいたら世の中変わるだろうな」


島は二人の元に歩みだした


島「皆の決意受け取った ここで答えなきゃ、男が廃るな」


島は銃とプレートキャリアを地面に置いた


島「俺はこれから地雷の撤去に取りかかる 皆は周囲から離れてくれ 一部の娘達は見張りを頼む」


島「時間がかかるかもしれないが辛抱してくれ」


そう言い終わると島は二人の足元に寝そべり地面を抉り始めた


山城「姉様…」


扶桑「山城 彼を信じましょう」


扶桑は山城の手を握り答えた


瑞鶴「ねぇ、手伝うよ」


瑞鶴が補助を申し出てきた


島「ダメだ 巻き添えにするわけには行かない」


瑞鶴「平気よ それに私は簡単には死なないわ」


島「なんでそう言い切れるんだ?」


瑞鶴「私には”幸運の女神”憑いているんだから」


島「…はぁ」


瑞鶴「…信じてないでしょ」


島「いきなりそんなこと言われて信じろって言うのが無茶な気がするが」


瑞鶴「本当だもん それより、何をすればいい?」


島「まずは地雷の回りを掘るんだ どこかに分解できる部分があるはずだ」


瑞鶴「わかった」


そう言うと、瑞鶴は落ちていたコンクリート片で地面を抉り始めた


島「二人はしゃがんでいてくれ」


山城「どうしてよ?」


島「立ってると体力を消耗する それに、太陽が照りつけてるから熱中症になる可能性だってある 倒れて足離して爆発なんて勘弁だからな」


扶桑「…分かりました」


-数十分後-


島「ようやく見えたな」


地雷の回りの土を掘り、地雷の本体が見えた


瑞鶴「ここからどうするの?」


島「開けられそうな箇所を見つけて、内部から信管を抜き出す そうすれば起爆しないはずだ」


見たところ、圧力式開放式地雷だった

信管が下まで届いていなかった為、起爆しなかったかもしれないが慎重にやらなければ吹っ飛んで終わりだ


扶桑、山城「…」ハァハァ


最初は励まし合っていた二人だが、そろそろ限界だろう


島「もう少し辛抱してくれ 後少し…」


扶桑「お願いします…」ハァハァ


山城「何かあったら、呪い殺すわよ…」ハァハァ


島「そりゃ大変だ」


-十数分後-


島「あった…」


ようやく信管と思える部分を見つけた


瑞鶴「これの事?」


瑞鶴も同じような部分を見つけた


島「そうだな」グッ


島も瑞鶴の解体している地雷を見て答えた


島「これを…」カチャカチャ


島は信管部分を慎重にいじり始めた


-十分後-


島「よし… ゆっくり足を離すんだ」


扶桑「大丈夫…ですよね?」


島「きっと大丈夫」


山城「信じるわよ」


瑞鶴「行って…」


二人は意を決して足を離し始めた


シーン


扶桑「た、助かった…」


山城「姉様…」ダキッ


足を離した扶桑は腰が抜けたかのように尻餅をつき、そんな扶桑を山城が抱き寄せた


島「終わった…」バタッ


瑞鶴「もう二度とやらない…」


かなり時間がかかったが解除に成功した


4章 提督


島「なぁ、ここからどうするんだ?」


地雷を解除して小休止をしているときに島が口にした


朝潮「どうと言うのは?」


島「地雷があっただろ おそらく他にも埋まってる」


瑞鶴「待って まだあるの!?」


島「一個あったら、まだあると思った方がいい」


島「俺は、迂回して進むのを薦めるが…」


伊勢「けど、ここが近道なんだよ」


島「どっちでもいいぞ 危険を覚悟してこのまま進むか、それとも距離は遠くなるが迂回して進むか どうするんだ?」


(※安価を取ります)


選ぶのは?>>>44


扶桑「私は彼の意見に賛成です」


春雨「扶桑さん」


山城「私も姉様に賛成よ もうあんなの御免よ」


扶桑「急がば回れと言うことわざがあります 罠が仕掛けられている道をゆっくり行くくらいなら、違う道を行った方がいいはずです」


扶桑が自分の意見をいい同意を求めた


阿賀野「私もそんな気がする…かな」


川内「うん ゆっくり行くくらいなら、安全そうな道を行った方がいいかもね」


扶桑に続いてか 各々意見が出た


伊勢「わかった 別の道を行こう」


やや渋っていた伊勢も周りの意見を聞き、考えを変えた


島「ルートはあるのか?」


日向「ここから道を戻って、食堂と間宮を通って、工厰を通り過ぎれば地下倉庫に着く 遠くなるがそれが確実だ」


能代「じゃあ、もう移動した方がいいですね」


村雨「あまり長居したくないしね」


島「それじゃ、行くとしよう だけど、少しルールを加えるぞ」


潮「ルール?」


島「前の奴とは、1~2m位空けろ それと、前の奴の足跡の上を歩くんだ」


飛龍「なんでそんなことを?」


島「地雷対策だ 少なくとも前の人間の足跡の下には地雷がないってことが分かるし、爆発したとしても多少は被害を少なく出来る筈だ」


蒼龍「なるほど…」


島「わかったら行くぞ」


そう言うと、島はとっとと歩き始めてしまった


矢矧「ちょっと、待ちなさい」


矢矧が歩き始めようとしたが


矢矧「…」チラッ


島の足跡を見るように下を見つつ歩き始めた


矢矧が歩き始めたのを始め艦娘達も下を見つつ各々歩き始めた


-20分後-


歩き続けて、食堂を通り過ぎた


吹雪「食堂が…」


赤城「鳳翔さん…」


加賀「赤城さん 鳳翔さんならきっと無事です 信じましょう」


赤城「えぇ」


ここにも仲間がいたのだろうか そんな声が聞こえた


バン!


島「っ!?」サッ


銃撃音がしてとっさに身を屈めた


島「…」スッスッ


島は後ろにいる艦娘達に隠れるように仕草をした


島「…」ズサッズサッ


匍匐で壊れた残骸から様子を見た

そこには、黒い黒衣のような服にガスマスクのような物を被り物し、手には”AR””SMG””LMG”を装備した複数の人間と手を上げている茶色の服を着た人間がいた


バン!


黒服の人間は手を上げている人間に容赦なく射殺した

さながら、処刑のようなものだった


島(マジか)


黒服の兵士達はそのまま何処かに歩いていった


矢矧「どうしたの?」


島「おい、出てくるなって」


何故か矢矧が出てきてしまった


矢矧「いいから、何を見たの?」


島「…皆が恐れている奴らがいた 一人殺してどっか行った」


矢矧「…」


矢矧は無言だった


島「ちょっと…」


島は遺体を確認するために射殺された人のところまで行った


島「こいつは誰だ?」


頭を撃ち抜かれた遺体を矢矧に尋ねた


矢矧「…この鎮守府の憲兵よ」


矢矧は見るのも辛いような状態だった


島「ここで戦っていたんだな」


周囲には空薬莢が散乱しており奮戦の痕が見えたが、あれだけの装備の人間に対しては敵わなかった


島「っ!? 誰だ!」ガチャッ


視線を感じてとっさに銃を向けた


(※安価を取ります)


出てきた艦娘は?>>>46

(軽巡or駆逐艦で四人お願いします 日本艦です)


初春「お主こそ何者じゃ!」


出てきたのは、紫髪をボリュームのあるポニーテールに纏めており、平安時代の貴族のような喋り方と麻呂眉を着けた娘だった


子日「誰?」


もう一人は、白いワンピースのような服に長いピンクの髪を三つ編みに束ねた娘だった


若葉「なんだ、敵か?」


次は、黒のブレザーに赤いネクタイを巻いた茶髪のショートヘアーの娘だった


初霜「や、矢矧さん!」


最後の娘は、黒髪のロングヘアーに青い鉢巻を巻いており、さっきの娘と同じようなブレザーを着ているが襟や袖に白いパイピングをしており、ワイシャツを襟元まで開けていた


矢矧「貴女達こんなところに… あとこの人は味方だから安心して」


初春「味方じゃと…」


疑いの目をかけられた 見た事ない服や装備をしている人間がいたら、疑うのは当然だろう


島「安心しろ 嘘じゃない」


初春「ほぉ…」


やや疑われたままだった


子日「ねぇ、憲兵さんは!?」


子日は気づいたように言った 島は静かに視線を後ろにやった


初霜「そ、そんな…」


若葉「ダメだったのか…」


初春「妾達を守るために戦ったんじゃ…」


子日「…」グスッ


四人は亡くなった憲兵を見て涙を浮かべた


島「悲しんでいるところ申し訳ないがここを離れた方がいい 敵が近くにいる」


島はこの場を離れることを提案した


初霜「ついて行ってもいいですか?」


若葉「どこに行けばいいかわからない」


矢矧「もちろんよ 一緒に行きましょう」


矢矧は初霜達の手を取り答えた

流石にこの状況で幼い四人を置いていく等出来るわけがない


矢矧「…ちょっと、あれ」


矢矧が不意に島の後方を指差した


島「こんな時にか…」


そこには、4,5人で行動している先程の連中と同じ服を着た敵兵がいた


島「…」


距離からして150m~200m程だった ホロサイト越しに敵を捉えたが、判断に鈍った

(※元自衛官の方曰く、交戦距離は大体200m位だそうです)


矢矧「どうしたの?」


初春「早く撃たぬか!」


撃ちたいのは山々だった しかし


島(今撃ったら、ここにいる五人の身が保証できない)


サプレッサーも装備しておらず、人数も装備も不利だった

仮に戦ったとしても、LMGで制圧射撃を食らい、たちまち身動きがとれなくなり彼女達を危険な目に遭わせることになる

やり過ごすと言う考えもあるが、敵が来ないと言う確証もなかった


(※安価を取ります)


決断は?>>>48

1,戦う

2,やり過ごす

3,別案(五人の中から一人が提案)


島「…皆はここから離れてくれ」


若葉「何をするつもりだ?」


島「あいつらを倒す あいつらがいると前に進めない」


矢矧「一人でやる気?」


島「しかないだろ」


初霜「私たちも何かやります!」


島「はぁ?」


初春「妾達もやられっぱなしでは終われんからのぅ」


子日「何か出来ることない?」


島「いや、気持ちは嬉しいが危ないから下がってほしいんだが…」


何かしたい気持ちは正直嬉しい だが、彼女達が出来ることはあるのだろうか…


若葉「艤装で攻撃することなら出来るぞ」


島「艤装で? 出来るか?」


矢矧「撃てなくはないけど、海と違うから…」


陸上で艤装を扱うのは難しいらしい どうりで艦娘達が抵抗できなかったかわけだ


島「わかった じゃあ…」


島は、五人にどう戦うかを話した


-----


島「準備はいいか?」


島は艦娘達から少し離れた所におりプレートキャリアと銃を壊れた壁に立て掛け、自身はナイフ二本を持った


初霜「良いぞ」ガシャ


初霜「どうぞ」ガシャ


初春達四人は艤装の主砲を歩いている敵兵に向けた


矢矧「後少し…」


タイミングを計るように矢矧が敵を見ていた


矢矧「来た!」


初春「ゆくぞ!」


子日「いっけ!」


四人が一斉に砲撃した


ドーン!


敵兵に直撃こそしなかったが、一人が爆風により飛んだのが見え他の兵は突然の攻撃に戸惑っていた


島「…行こ」


そう呟くと島は、風のように駆け出した


島「悪く思うなよ」


砂塵で周囲が見えない中、周囲を警戒していた一人の敵の背後をとった島は、首元にナイフをやり敵の喉を切り裂いた


敵兵「ごふぅ…」


くぐもったこえが耳元に届いた


敵兵「…」ガシャ


二人の敵兵も島を確認に銃を構えたが、それよりも早く島が二人の首をナイフで斬った


バタン バタン


島「ナイフは刺すより斬る方がいいんだぞ」


(※元自衛官の方曰く、ナイフは斬りつけた方が効果的だそうです(刺すのもいいですけど)

刺してしまうと…

・筋肉が引き締まり抜けにくくなってしまう

・血で汚れてしまい滑りやすくなってしまう

・隙が多い 等…

銃剣訓練では、突いたらすぐに抜くように訓練するそうです)


砂塵が晴れた時、艦娘達の目には倒れている四人とナイフを持った島しかいなかった


矢矧「っ…危ない!」


矢矧が声を上げた 島の後方にもう一人敵がおり銃を構えていた


島(ヤバ…)


島も拳銃を引き抜こうとした時だった


ヒューン ザシュ


一本の矢が敵の首に刺さった それを引き金に敵の胴体に更に矢が刺さった


敵兵「」ダダダッ


敵は引き金を引きながら、倒れてゆきそのまま動かなくなった


島「一体…」


島は矢が飛んできた方を見た そこには、弓を片手に持った赤城達がいた


島「お見事…」


島はそう呟き、ナイフを仕舞った


----


島「で、だ…」


敵兵「…」


初春達の砲撃で吹っ飛んで気絶した敵兵を拘束して島達の前に座らせた


島「なぁ、確認だけど… 本当にお前らはこいつらの事知らないんだな?」


山城「知らないわよ 急にやってきて私たちを撃ってきたのよ」


時雨「山城の言う通りだよ」


山雲「こんなの人達と知り合いになった記憶はないわね」


艦娘達は知らないようだった 目的はなんだろうかを知る必要があった


島「まぁ、まずはこのマスクを外すか」


そう言いつつ、島は敵のマスクに手を掛けた


島(開けたら、エイリアンだったって言うのはナシだぞ)


そう思い、マスクを外した


敵兵「…」


マスクを外した顔は、普通の人だった ポカーンとした顔で島を見ていた


島(なんだこいつ…)


島は言葉に表せない不気味さを感じた


島「質問に答えろ」


島は不気味さを感じていたが、尋問することにした


島「お前ら何者だ?」


敵兵「…」


聞こえていないのか、相変わらずポカーンとした顔で島を見ていた


島「もう一度聞く お前ら何者だ?」


敵兵「…」


何も変わりはなかった


日向「いい加減答えろ」ジャキッ


伊勢「ちょっと、日向!」


業を煮やしたのか日向が刀に手を掛けて近づいてきた


島「おい、やめろ」


日向「口を割らせるには、これがいい」


そう言って刀を抜こうとした時


敵兵「…へ」


一同「?」


一同が敵兵を見たときだった


敵兵「あははははははははははははははははははははははははははははははははぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははぎゃはははははははははははははは」


敵兵が急に狂ったように笑い始めた それも普通の笑い方ではなかった 白目を剥き、ヨダレをたらし完全に常軌を逸していた


村雨「な、なに一体…」


潮「曙ちゃん…恐い…」


曙「だ、大丈夫よ…」


艦娘達もその光景に引き始めた


島「いい加減だまり…」


島が黙らせるため、近づいたときだった


ウィン


変な機械音が鳴った


島「…は?」


何が起きたか理解する前に状況が変わった


敵兵「」ポロッ


敵の首が地面に落ち、あの気が狂ったような顔が島の足元に転がった


ブシャー!


それと同時に敵の切断部分から血が噴水のように飛び散り、周囲に血の雨を降らした


島「…」呆然


島は返り血を浴びながら、目の前の状況に混乱した


能代「い、いやぁぁ!!」


能代の絶叫が周囲に響き、それに呼応して他の艦娘達も反応し始めた


阿賀野「…」パタン


酒匂「あ、あぁ…」コテン


矢矧「阿賀野姉、酒匂しっかりして!」


阿賀野達を始め、扶桑、山雲、白露、春雨、潮が気を失ってしまい、その場で倒れた


蒼龍「う…うえ…」


あまりの光景に蒼龍を始め、飛龍、山城、朝潮、満潮、吹雪が嘔吐し始めた


伊勢「ちょっと、しっかりして!」


何とか正気の艦娘はその養護にあたった


----


島「俺はこいつを調べる」


伊勢「調べるって正気?」


島「何者かを調べる 死体なら動かないし都合がいい」


そう言いつつ、島は死体に向き合った


(※安価を取ります)


どうやる?>>>52

1,一人でやる

2,誰か手伝う(三人程お願いします)


赤城「待ってください」


吹雪「私たちもやります」


島「…は?」


急に吹雪と赤城が手を貸すと言ってきた 顔色は悪かったが


島「いやいいよ そんな具合悪そうな顔で手伝うって言われても…」


加賀「ですが、私達も何者なのかを知る権利はあります 間違ってない筈だわ」


言われてみれば、彼女達からしたら自分達を狙う理由を知る手がかりがあるかもしれないため見過ごす事も出来ないのだろう


島「構わないけど、俺の前で吐くのは止めてくれよ」


吹雪「が、頑張ります…」


島達は首無しの遺体を改めてみた 血はさっきよりは出ていないが、流れが弱い川のような感じで出ていた


赤城「うっ…」


赤城は慌てて口を抑え気持ち悪さを抑えた


島「ええっと…」


島はお構い無しに遺体の装備等を見だした


島「なんだこれ…」


胴体が変に膨らんでいたのでベスト等を脱がした


島「おいおい、マジかよ…」


ベストの下や腕等には、隠し拳銃等が隠されており島を驚かせた


加賀「なんですかこれ?」


島「隠し銃だ 実物は初めて見た」


そう言いつつ、押収したものを三人に渡していった


-数分後-


島「ええっと、タボールAR21一挺にマガジンが六本、デザートイーグル一挺にマガジンが四本、小型自動拳銃六挺にデリンジャー四挺に手榴弾にスモークグレネードとスタングレネード各三個ずつにプラスチック爆弾一個にナイフ六本」


島「おまけに背中にG18カービンを隠し持ってるとはな…」


一人の人間が持つにはあまりにも多い数の火器だった


赤城「なんですかこの人は…」


吹雪「こんなに武器って必要なんですか?」


島「そんなわけないだろ これじゃあ、歩く武器庫だ」


島は皮肉を込めて例えた


加賀「でも、何者かを証明するものはなかったわね」


加賀の言うとおりだった 身ぐるみを剥がして調べたがドックタグのような身分を証明するような物はなかった


吹雪「それじゃあ、意味なかったんですかね…」


島「まぁな だけど、面白い発見はあった」


赤城「何かあったんですか?」


赤城の問いに島は遺体の腕を見せた


島「薬物の注射痕だ それに薬物を混ぜた点滴もあった」


加賀「薬物? 麻薬の事?」


島「そうだ こいつは麻薬を投与されている状態で戦闘を行っているって事だ」


吹雪「なんでそんなことを…」


島「さぁな だが、一つ言えるのは…あんたらとんでもない奴らに狙われているってことだ」


島は静かに言った


赤城「後、首が落ちたのは…」


島「…見ろ」


そう言うと、島はなにかをつり上げた


加賀「何を持ってるの?」


島「ワイヤーだ」


赤城「ワイヤー…ですか?」


島「この胸に付いているこの機械に繋がってる ワイヤーを首に引っ掻けて、一気に巻き上げれば首を切断されるって感じだな」


島は遺体の胸に付いている機械を手に取りながら説明した


吹雪「なんでそんな惨いことを…」


島「情報漏洩を防ぐためだろうが惨すぎるな これ仕掛けたやつ頭イカれてるな」


ここまで来たら、人間性を疑わざる得なかった


島「さて、模索は終わりだ あまり時間を割くわけにはいかないからな」


島はそう言うと、再び遺体の装備を見た


島(なにか拝借するか…)


島は少し考えた


(※安価を取ります)


拝借物は?>>>54

1,持っていく(上記の敵の装備から1~2個程)

2,止める


島(本当は違反だが、この際やむ得ない)


島は遺体の装備をあさり始めた


島「タボールか… あまり好みじゃないが持っていこう」


島はタボール本体とマガジンを回収し、背中に背負った


(※作者もブルパップ銃はあまり好みではないです)


島「G18のカービンカスタム ご立派にロングマガジンも装備しているとはねぇ」


折り畳みのストックにフォアグリップを装備したG18のカービンカスタム 性能等を見たら、G17より上だろう


島「こいつも貰うぞ」


最後にスタングレネードを拝借し、腰のベルトに納めた


若葉「これはもっていかないのか?」


いつの間にか来ていた若葉が見せたのはデザートイーグルだった


島「威力とか見たら即戦力だが重いし扱いづらい そいつはいらない」


(※構え方などを間違え撃つと肩が脱臼するそうです)


若葉「すごい銃なのか?」


島「世界最強の拳銃の一つに数えられてるからな」


若葉「そうなのか… 気に入った」


島「…は?」


若葉「これ貰う」


そう言うと、彼女はデザートイーグルを大事そうに抱え始めた


島「おいおい、そんなの…」


川内「ねぇねぇ、これも貰っていい?」


そう言った彼女が持っていたのは、ナイフ数本とスモークグレネードだった


神通「私もこれを…」


矢矧「私も、貴方の見てたら血が騒いじゃったわ」


そう言うと、神通と矢矧までナイフを持ち出した


島「あんたらな…」


赤城「いいじゃないですか 身を守る物は持っていて損ではない筈ですよ」


赤城の意見に一理あった 島だけでは、カバーしきれない部分を彼女達が補ってくれるだろう


島「…わかった だけど、あくまで自衛用だ 自身の必要なときに使ってくれ」


そう言うと、島は彼女達用にホルスター等も回収し扱い方を簡単であるが教えた


島「…よし 完了だ」


しばらくして、島は回収しない銃器等を分解し瓦礫の下敷きにして使用不能にさせた

敵が回収し、使うのを防ぐためだ


矢矧「終わったの?」


島「あぁ そういえば、他の娘達は?」


矢矧「なんとか落ち着いたわ 心配しないで」


島「そうか… 悪いことしたな」


矢矧「貴方のせいじゃないわ 気にしてはダメよ」


島「ありがとう」


そう言うと、島と矢矧はみんなの元に戻った


-地下倉庫付近-


移動を再開した一行は提督が行ったと思われる地下倉庫の近くまで来た


島「本当にいるんだよな?」


翔鶴「えぇ…きっと」


曖昧な答えが帰ってきた それもそのはずだ もう数時間前の事だからだ


島「まぁ、いるのを信じよう」


そう言いつつ、曲がり角を曲がろうとした時だった


バン!バン!バン!


出ようとした角に銃弾が集中した


島「下がれ!」


島はすぐに下がり艦娘達を下がらせた


加賀「敵ですか」


加賀は矢を放つ準備を始めながら聞いてきた


島「わからない」


行きなり攻撃してきたため敵意があるのは確実だが、姿を見ていない以上無闇に撃てなかった


?「武器を捨てろ! 両手を上げて投降しろ!」


男の声が響いた


時雨「この声は…」


酒匂「司令の声だ」


島「本当か?」


どうやら、彼女達の上官の声らしい 生存していたのである


阿賀野「提督さん!」


提督「阿賀野? 阿賀野なのか!?」


その声を聞き、島も声のする方を見た そこには、白い制服に白い帽子を被り拳銃を手に持った若い男がいた

その周りには、小銃を持った八人程の憲兵もいた


島「間違いないか?」


伊勢「うん 提督だ」


日向「あぁ 無事だったようだな」


そう言うと、艦娘達から安堵の息が漏れた


提督「こっちに来てくれ ここなら、安全だ」


島「…行け」


矢矧「わかった」


こうして、艦娘達は無事に提督と再会できた


提督「よかった 無事だったんだな」


提督は島と一緒にいた艦娘達を見て安堵の顔をした


他の艦娘も提督といたと思われる艦娘との再会に喜んでいた


(※安価を取ります)


提督達といた艦娘は?>>>56

(複数お願いします 日本艦です)


霞「あんた達無事だったのね」


一人は、朝潮達に似たような服装に灰色の髪をサイドテールに纏めた娘だった


叢雲「吹雪 あなたもいたのね」


もう一人は、吹雪の知り合いらしいかった

ドレスのような服に黒のインナーと黒タイツを身に纏っており、頭に機械状の妙なものがついていた 吹雪と比べたらより大人っぽく感じた


暁「…」キョロキョロ


もう一人いたが、明らかに挙動不審な感じだが、誰かを探しているように見えた

紺色のロングヘアーに戦闘帽にセーラー服を着ており、幼さが残る娘だった


暁「ねぇ、響達見てない?」


時雨「ごめん 見てないよ」


春雨「一緒じゃなかったんですか?」


暁「途中で…はぐれちゃって」グスッ


仲間なのだろう 涙目で他の娘に聞き回っていた


副憲兵長「おい、お前は誰だ?」ガチャ


そんなことをしていたら、憲兵達に囲まれた


島(艦娘の次は憲兵かよ)


島はややうんざりとした表情を浮かべ手を上げた


副憲兵長「なぜ艦娘達もいた 何者だ?」


憲兵達はFAMASに見える小銃を構えながら聞いてきた


島(FAMASか… 懐かしいな)


外人部隊にいた頃、FAMASを使っていた島にとっては少し思い入れのある武器だった

(※作者は、サバゲーの際FAMAS持ったプレイヤーにヘッドショット食らった苦い思い出があります)


島「待ってくれ 俺は、ただの通りすがりだ そこにいる四人に依頼されていただけだ」


島は阿賀野達を指差しながら答えた


提督「本当か?」


矢矧「えぇ、本当よ 実際、彼がいなかったら、ここまで来れなかったわ」


時雨「僕も山雲達と埋もれていたところ助けられたんだ」


赤城「彼は味方です 敵ではありません」


提督「…」


提督は島を怪訝そうな目で見ていた


提督「何者だ? 目的は何だ?」


島「さっき言った筈だ 通りすがりだ 目的はこの娘達をあんたの元に送っていくことだ」


島「それも今しがた達成した 俺は、これで引き上げさせて貰うよ」


その一言に艦娘達は驚いた顔をした


酒匂「帰っちゃうの…」


能代「どうやって帰るつもりなの?」


島「まぁ、まずはここから脱出することだ 皆もこいつらといた方が安全だろ」


本音を言えば、関わりたくないという気持ちが大きかった これ以上自分が首を突っ込む案件ではないと目に見えていた事とあんなヤク中の兵隊なんかと戦うのはごめんだからである


矢矧「…」


その気持ちを見据えているのかは不明だが、矢矧が物凄い不満そうな顔をしていた


島「それじゃあ、俺は…」


そうして、引き上げようとした時だった


ウォォーン


獣のような不気味な遠吠えが周囲に響いた


憲兵1「なんだ…?」


そう言った後、島は異様な気配を感じた


島「…なんか来る」


そう呟き、先を見据えた


副憲兵長「…戦闘配置に就け」


その号令の元、憲兵達は間隔を空けて銃を構え始めた


提督「…」


提督も無言で持っている拳銃を構えた


ダダダッダダダッ


確実に何が近づいてくるのを感じ、島を含めた男達がその方角に銃を構えた


?「グォォー!」


目の前に現れたのは、犬のような生物だった

だが、犬にしては容姿が異様だった

頭には、角のようにマチェットを取り付けており、足は普通の犬より何倍も太い筋肉が発達しており、白目でヨダレをたらして突っ込んできたのである


バン!バン!バン!…


姿を確認したと同時に、一斉射撃が始まった


初春「な、なんじゃあれは!?」


撃ち続けていた

だが、驚くべき光景が目の前で起きた


化犬「グォォー!」


何十発も食らっている筈なのに、怯むこともなく突っ込んでくるのである


島(あれの犬バージョンか)


島は地下で会った人間を思い出した


化犬「グォォー…」


だが、その後も被弾し続けた犬はついに力尽きた だが、


化犬達「グォォー!」


その後ろから更にやって来た

体格は、柴犬位の小型もいればゴールデンレトリバー位の大型の奴もおり、一斉にこちらにめがけて走ってきたのである


提督「下がれ!」


副憲兵長「後退しろ!!」


その一言で憲兵達が銃を撃ちつつ後退し始めた


島(皆には悪いが、この機を乗じてとんずらさせて貰うぞ)


島はそう考え、別の方向へ後退し始めた だが…


?「ちょっと置いていかないで!」


何人か島の方に艦娘がついてきてしまった


(※安価を取ります)


ついてきた艦娘は?>>>58

(いる艦娘でお願いします 複数OKです)


島の方には、矢矧を始め一航戦、二航戦、瑞鶴、時雨、吹雪がついてきてしまった


島「なんで俺のところに!?」


矢矧「私達を守るって約束したでしょ!」


島「いや、それは…」


吹雪「前!前! 前から来てます!」


吹雪の言うとおり、一頭が突進してきた


島「あー、くそっ!」


ババババッ!


島はフルオートに切り替え、後退しながら攻撃を続けた


赤城「援護します」バシュン


加賀「来させません」バシュン


二人の放った矢が突進してきた一頭に命中し、倒れた


時雨「右から来たよ!」


右から秋田犬位の大きさの化犬が走ってきた


蒼龍「回り込む気ね」


飛龍「行かせないよ」バシュン


瑞鶴「私だって」バシュン


三人が放った矢が命中したが、なおも突っ込んできた


ババッ! ガチッ


島「くそっ」サッ


弾が切れたMASADAを下げ、背負っていたタボールを構え発砲した


ババババッ!


島(耳が…)


島はタボールの発砲音に顔をしかめた

(※ブルパップ銃は、エジェクションポートが耳の近くにあるため、射撃音が耳元でするため難聴になりやすい)


バババッ ガチン!


島「こんな時にジャムか!」


撃ってる最中にタボールが弾詰まりが起き、射撃できなくなった


化犬「グォォー!」


犬は大口を開けて突っ込んできた 更にその後ろからも数頭やって来た


島「…いいか? 合図をしたら、目と耳を塞げ」


矢矧「どうするつもり?」


島「いいから、言うとおりにしてくれ!」


そう言うと、島はスタングレネードを手に取った


化犬達「グォォー!」


化犬達はなおも走ってくる


島「今だ!」カチャ ポイッ


艦娘達「っ…」


島はスタングレネードのピンを外し、犬達の前に投げた


ピカッー!!


破裂と同時に強烈な閃光と爆音が周囲に響いた


化犬「ガァァ…」


強烈な閃光と爆音により、犬達は動けなくなったり、明後日の方向を走って壁に激突していたりした


島「今のうちだ 逃げるぞ」


吹雪「何が起きたんですか?」


島「あいつらは目と耳がやられたから暫く襲ってこない とにかく行くぞ!」


そう言うと、後退した


島「あそこに行け」


島はコンテナを指差し、近くにあった梯子をコンテナにかけ艦娘達を避難させた


矢矧「あなたも…」


そう言って矢矧が手を差し伸べてきたが


島「…くそっ」


島の目線の先には、先程の犬達がいた


化犬達「グォォー!」


島を見つけると一斉に襲いかかってきた


島「来るんじゃねぇよ」カチッ


バババッ


島はG18を構えて、フルオートで応戦した 先頭を走っていた一頭に集中して一頭倒した


島(9mm機関拳銃より当たるな)

(元自衛官の方曰く、当てづらいとよく聴く9mm機関拳銃ですが、目標の下付近を狙うとよく当たったそうです)


だが、三頭程が向かってきた


島「っ…」


島は唯一弾が入っているG17を右手に持ち、左手でナイフを構えた


島「よし…来いよ」


化犬達「グォォー!」


三頭は未だに突進してきた


時雨「後ろ!!」


島「なに!?」バッ


時雨の声を聞き後ろを振り向くと、猛スピードで一頭が突っ込んできた 完全に挟み撃ちにされた


島(これまでか…)


島は死を覚悟した だか


ピー ピー


何処からともなく笛の音が聞こえた


化犬達「…」ズサッ!


走ってきていた犬達が突然停止し、そのまま島達に背を向け走り去ってしまった


島「はぁ…はぁ…」


島は緊張の糸が切れたせいかそのまま座り込んでしまった


矢矧「大丈夫!?」


矢矧がコンテナから降りてきて駆け寄ってきた


吹雪「見逃してくれたんですか…」


加賀「いいえ、何かに呼ばれたような感じね」


瑞鶴「何かって何よ?」


赤城「わかりません ですけど、まずは皆さんと合流しましょう」


時雨「うん それは賛成だね」


何故退いたかは不明だが、とりあえず艦娘達は無事らしい 一時、合流することにした


蒼龍「ねぇ、立てる?」


島「大丈夫だ とりあえず、ここを離れよう」


島は立ち上がりながら、答えた


島「こいつはもうダメだ」


そう言うと、タボールを捨てた


飛龍「なんで…」


島「弾詰まりが起こるってことは、整備不良の可能性が高い また撃ってる最中に弾詰まりなんて御免だからな」


整備すれば直らなくはない だが、扱いづらい点があったため、破棄した


島「…行こう」


そう言うと、島達は元いた場所に向かった


----


翔鶴「瑞鶴!」


島達が元の場所に戻ってくると翔鶴が瑞鶴に駆け寄ってきた


瑞鶴「翔鶴…」


翔鶴「よかった…」ダキッ


翔鶴は瑞鶴を抱き締め、無事を喜んでいた


翔鶴「あの…瑞鶴を守ってくださり、ありがとうございます なんとお礼を言えばいいのか…」


島(苦労した甲斐あったかもな)


残りの人生 こんな美女にお礼を言われるのはあと何回だろうか そんなことを考えた


島「…気にするな」


そう言うと、島は提督達のいるところに歩いていった

何故なら、確信をつくためである


副憲兵長「戦死者二名に負傷者三名が出ました」


提督「そうか…」


仰向けにされた遺体は喉や腕等が食いちぎられており、惨い状態だった


島「なぁ」


提督「…なにか?」


島「こいつらいったい何者だ? あんたらなら、知ってるよな?」


提督、憲兵達「…」


島の問いかけに提督達は黙った


島「無言は肯定と受け取るぞ」


提督「一体何の…」


島「とぼけるな」


島「あの化け犬達の姿を見たあんたらのあの目、あの反応 正体を知ってるだろ」


提督達「…」


島「事実を言え」


それを言ったところ、提督が口を開いた


提督「”深棲教” それが奴らの正体だ」


島「深棲教?」


聞いたことの無い単語が出てきた 島と同じように艦娘達も首をかしげていた


提督「深海棲艦を神の使いと崇める教団 いわゆるカルト教団だ」


提督は彼らの正体を明かした


提督「最初は小さな集まりだった だが、急激に勢力を伸ばしていって、先日は佐世保陸戦隊の基地を襲撃して…」


島「待てよ」


提督は淡々と話したが、島は話を遮った


島「そんな連中が近くにいるのに、なんで彼女達に教えなかったんだ?」


提督「…」


提督「…内々に片付けるつもりだった 艦娘達には任務に集中して貰うために…」


それを聞いた瞬間、島の中で何かが切れた


提督「そのため…」


バキッ!


全員「っ!?」


その場にいた全員何が起きたかわからなかった わかるのは、提督が殴られてぶっ飛び鼻血を出して島を見ていることだ


島「あんた自分が何やったかわかるか? 下手してたら、彼女達死んでたぞ」


島「お前の勝手な考えで、こんな事態になったんだろが!」


島は、正気に戻った憲兵二人に押さえられながら提督を怒鳴った


提督「…」


提督は何も言わず、俯いていた


島「まぁ、俺にはもう関係ない ここから、出させて貰うぞ」


そう言いつつ、島は背を向けた


提督「待ってくれ!」


提督が口を開いた


提督「力を…力を貸してくれ!」


提督がそう口走った


島「…」


島はその姿を無言で見つめた


島「俺に頭下げるより、やることあるだろ」


そう言うと、提督と憲兵達は島を見た


島「艦娘達に謝罪の一言言うのが先じゃないのか? あんたらの独断のせいで死にかけた娘もいるんだぞ」


提督「…」


提督は暫く無言になった そして、暫くして艦娘達の前に立ち


提督「…みんな、すまなかった」


深々と頭を下げた


艦娘達「…」


艦娘達は複雑な表情でそれを見ていた


(※安価を取ります)


艦娘達の返事は?>>>60

1,許す

2,許さない


矢矧「提督」


矢矧が提督の前まで行き


バチン!!


頬をビンタした


矢矧「ふざけないで!!」


矢矧「提督の独断のせいでどれだけの艦娘が危険な目に遭ったと思ってるの!」


提督「…」


提督は頬に手を当て無言で矢矧を見ていた


矢矧「私はもう…あなたを信じられない…」


矢矧「…さよなら」


そう言うと、矢矧は提督に背を向けた


赤城「提督 貴方が努力している姿は皆さん知っています ですから、失敗しても我慢していました それの返しがこれですか…」


加賀「かける言葉もありませんね」


春雨「司令官どうして…」


若葉「見損なったぞ」


艦娘達の堪忍袋も切れたのだろう いろんな言葉が投げられた


提督「…」


提督は両膝を地面につけて座ってしまった そして


提督「…」カチャ


自分のこめかみに拳銃を突き付けた


副憲兵長「提督殿!?」


吹雪「司令官!」


提督「ごめんなみんな 死んで償わせて貰うよ」


そう言うと、引き金に指をかけた


バン!


銃声が周囲に響いた 艦娘達は銃声がした方を見た


島「…」スッ


提督「うぐぐ…」


提督の持っていた拳銃は提督の後ろの方に落ちており、スライドが破損していた


山雲「どうして…」


島は無言で提督の方に向かい 胸ぐらを掴み


島「今のでわかったか? あんたは、散々迷惑かけてきたんだぞ 死んで償うなんて甘ったれた考えするんじゃねぇよ」


島「あんたが死ぬのは勝手だがな、あんたの着けているこの階級章やこの基地の権限を持っているあんたには死んで貰ったら困るんだよ!」


提督「っ…」


提督は少し驚いたように島を見た


島「艦娘達の評価は散々だったな そこは同情する だが、この基地の惨状を上層部に報告して、生存者を救えるのはあんただけだ!」


提督はその言葉を聴くと、少し無言になると


提督「…ありがとう…ございます だけど、自分だけでは難しい 力を貸してほしい」


島「いいぞ だが、俺を雇うなら高いぞ」


提督「自分が出せる物で支払う」


島「…いいぞ 良く言った」


そう言うと、島は胸ぐらを離した


矢矧「ねぇ」


島「…なんだ?」


矢矧「…過去に何かあったの?」


矢矧は何かを見透かしたのか 唐突に聞いてきた


島「…話すことじゃない」


そう言うと、島はその場を離れた


5章 司令部へ


島「それでどうするんだ?」


島は提督と副憲兵長と今後どうするかを話す事にした だが、何故か数人艦娘も入ってきた


提督「司令官へ辿り着けば、大本営に連絡が出来る だけど、現状を見れば移動は厳しい」


提督「ここに留まって、夜になったら移動しよう」


副憲兵長「えぇ 負傷者もいますから、無理に移動するのは…」


島「そうか? 俺は、出た方がいいと思うが?」


籠城するという二人の意見を割って島が意見した


伊勢「ここから出るって事?」


島「あぁ 今すぐ出た方がいいかもしれない」


日向「何故だ?」


島「…あんたら、狩猟やったことあるか?」


島が唐突に聞いた


副憲兵長「いや…」


島「犬を寄越しただろ 猪や鶉を狩る時のように犬を使って、獲物を炙り出したんだ」


矢矧「つまり?」


島「俺たちは獲物だ 隠れている所から、追い出された 敵の部隊がここにやってくるかもしれない」


副憲兵長「だが、持ちこたえれば…」


島「あんた、ここの建物の状況を見たか? 敵には、砲兵部隊がいるんだぞ」


島「この基地の頑丈な建物をぶっ壊す程の砲を持った連中だ おそらく、重迫撃砲や榴弾砲を持ってると考えた方がいい」


島「ピンポイント砲撃なんてされてみろ こんなところ一瞬で消し飛ぶ」


島は淡々と意見を放った


副憲兵長「だが、移動しようにも負傷者が…」


島「俺はただ意見を言っただけだ 決めるのはあんただ」


そう言うと、提督の方を見た


(※安価を取ります)


提督の答えは?>>>62

1,司令部へ向かう(負傷者をどうするかもお願いします)

2,留まって夜まで待つ


提督「わかった… ここを出て司令部に向かう」


副憲兵長「しかし負傷者が…」


憲兵3「副長大丈夫です… まだ動けます」


そう言いつつ、負傷していた憲兵が言った


島「そうと決まったら、動いた方がいい 行こう」


そう言いつつ、次々と立ち上がり出ていく用意をした


暁「ね、ねぇ」


島「どうした?」


不意に声をかけられ暁の方を見た


暁「響達がまだ見つかってないの お願い、一緒に探して!」


暁は島の服を握り締めながらお願いした


島「…」


暁「お願い…します」


暁は島の目を見ながら、必死に懇願した

しかし、島の答えは決まっていた


島「お嬢ちゃん 申し訳ないけど、俺の仕事に人命救助はない」


暁「…え?」


暁は呆然としたような顔をした


島「俺の仕事は、君達を無事に司令部に送り届ける事だ 申し訳ないが、その娘達の事は諦めてくれ」


島は暁に目線を合わせるようにしゃがみ答えた


暁「どうして…そんなこと言うの…」


島「君も見ただろ もうこの基地の中には、武装した兵士やあんな化け物犬がうようよいるんだ そんな中を動き回るなんて危険だ それに、その娘達が生きてるなんて保証もない」


島「すまない…」


そう言って、島は立ち上がりドアの方へ歩いた


ガチャ


扉を少し開けて、外の様子を伺った

見たところ、敵は待ち伏せてはいなさそうだった


島(出るなら今か…)


そう言いつつ、扉を閉めた


島「…出るなら今だな」


提督「了解した」


ふと、目を向けると暁が泣いており艦娘達が慰めていた


島「…」


スタスタ


島「…特徴は?」


暁「ふぇ?」グスッ


島「その探している娘達の特徴は?」


島は、メモ帳とボールペンを取り出し暁に質問した


暁「え、ええっと…」グスッ


暁は三人の特徴を答えた 島は、質問しつつメモ帳にペンを走らせた


島「…わかった ありがとう」


島は、メモ帳を閉じて提督のもとに向かった


島「申し訳ないが、俺は別行動を取らせて貰うぞ」


提督「は?」


その言葉に一同は驚いた


副憲兵長「正気か? こんなところ動き回るなんて自殺行為だぞ」


島「あぁそうだよ だけど、気が変わった」


そう言いつつ、島は武器にマガジン等を入れた


島「終わったら、すぐに追い付く 先行っててくれ」


提督「だが、我々だけでは…」


島「…」


島は無言で白い布に被された憲兵の遺体のところに行き


バッ


布をひっぺがした


初霜「ちょっと、なにするんですか!?」


初霜の言葉を無視し、遺体から小銃と拳銃、各マガジンを抜き取り、それを提督に押し付けた


島「あんたがこの娘達を守るんだ 信頼を取り戻してみろ」


提督「っ…」


提督はそれ以上なにも言わなかった


島「一人で行く あとで合流する」


副憲兵長「待ってくれ なら、これを持っていってくれ」


そう言うと、副憲兵長は小型無線機を渡した


副憲兵長「憲兵隊で使っている無線機だ 何かあったら、連絡してくれ」


島「…どうも」


島は、無線機にイヤホンマイクを接続して無線チェックをし終え


島「それじゃあ、後でな」


そう言うと、島は一足先に外へ出ていった


----


島「来た道を戻るなんて最悪だな」


暁の話によると、三人とはぐれたのは地下牢の近くらしく島は来た道を引き返すことになった


島「…」


今考えると、何故これを引き受けたのかわからない

報酬なんて何も無いだろう だが、何故か放っておく事が出来なかった これが自分の悪い癖でもある


島「…で」


島「なんでついてきた?」


島の後をつけてきた艦娘達がいた


(※安価を取ります)


ついてきた艦娘は?>>>64

(出会った艦娘から3~4人お願いします)


神通「三人は私の教え子です」


初霜「お願いします 邪魔はしませんから!」


二人は純粋に三人を助けたいのだろう


赤城「貴方一人では、戦うのはきついでしょう 私も行きます」


彼女の弓の扱いは素晴らしかった 来てくれたのなら、心強いだろう


矢矧「あら、私はついてきたらいけないのかしら?」


島「いや、別に…」


矢矧は当然のようについてきていた 何故かわからないが彼女と言い合いしても勝てる気がしなかった


島(結婚したら、旦那を尻に敷くな)


矢矧を見ながら、そう考えた


島「今頃、戻れっていっても無理だろうしな…」


島「ついてきてもいいけど、自己責任だぞ」


神通「わかっています」


島「…行こう」


そう言うと、島達は道を急いだ


----


島「…待て」


暫く移動したところで島が歩みを止めた


初霜「どうしたんですか?」


島「…」クイックイッ


島達の前に敵の兵士が倒れていた


島「…」ツンツン


近づいて銃口で押したりしたが反応がなく、死亡していた


島「もう死体転がってても何の不思議もないな」


島は皮肉を込めて呟いた


赤城「なにか腰にありますよ」


赤城の言った通り腰に見慣れないものがあった


島「グラップリングフックか」


兵士の腰には、高所などに行くために使うボウガン型のグラップリングフックを持っていた


矢矧「それをどうするの?」


島「こうするんだ」


そう言うと、島は見晴らしの良さそうな建物の屋根に向けて射った


ガチャン


見事に引っ掛かり屋上に行けるようになった


島「上に行って辺りを見る 少し待ってろ」


そう言うと、島はロープを掴んで登り始めた


島「……はぁ 久々にやるときついなぁ」


自衛隊や外人部隊にいた頃はよく同じようなことはやったが、久々にやって息が切れた


島「…なんかいるわ」


島の目の前には、立ち膝の体制で狙撃銃を構えて周囲を見ている敵とスポッターがいた


島(後ろも警戒しろよ)


そうツッコミつつ静かに近づき


島「よぉ」


狙撃手、スポッター「っ!?」バッ


ザクッ ジャキー


振り向いた直後にナイフで二人の喉を切り裂き無力化した


島(狙撃手までいるとなると厄介だな)


島が遺体を退けている時だった


?「つ、着いた…」


島「…は?」


一人登ってきた


(※安価を取ります)


登ってきたのは?>>>66

(赤城、神通、矢矧、初霜からお願いします)


初霜「ようやく…登れました…」ハァハァ


汗だくになりながら初霜が登ってきた


島「……なにやってるの?」


初霜「手伝いを…したくて…」ハァハァ


島(そんな状態で言われても困るんだが…)


正直に言えば、必要なかった だが、息切れをして汗だくの彼女にそんな事を言う等島にはできなかった


島「…仕方ない じゃあ、手を貸してもらうぞ」


初霜「はい!」


初霜「なにをすればいいですか?」


島「そうだな…」


そう言うと、島は死んだスポッターが持っていた”スポッタースコープ”を初霜に渡した


初霜「これは?」


島「スポッタースコープだ いいか、君は今から俺の観測手だ」


初霜「観測手?」


島「俺が狙撃手だ 君は俺を守りつつ、周囲の状況や標的までの距離を教えたり俺をサポートしてくれ」


初霜「そ、そんな事を…」


島「いいか、今ここには俺を含めて二人しか居ない これは君にしか頼めないんだ」


島「引き受けてくれるか?」


初霜「……はい」


少し沈黙した後、初霜は答えた


島「いいぞ よく言った」


そう言うと、二人は狙撃できそうなポイントについた


島「いいか 先ずはスコープを覗いて周囲の状況を見るんだ 敵を見つけたり、仲間を見つけたら教えてくれ」


初霜「はい!」


そう言うと、初霜はスコープを覗いて周囲を見渡し始めた


島はその間にスナイパーが使っていた銃を構え始めた


島(バレットM82か… また高価な奴を…)


扱うのは初めてではないが扱いづらかった

銃口には専用のサプレッサーがあり、遠くから艤装を展開した艦娘にもダメージを与えるつもりだったのだろう


島「さて、何が見える?」


初霜「見えました! 」


初霜が声をあげた 出来れば静かに言って欲しい

島は初霜が見ていた場所をスコープで覗いた


(※安価を取ります)


何が見えた?>>>68


島「なんだあれ?」


港の方を見ると潜水艦が停泊していた 国籍はわからなかった

しかし、潜水艦付近には兵士達が固まっており何かを下ろしていた


初霜「何しているんですかね?」


島「大方、武器とかを密輸しているんだろ これでひとつの疑問が晴れた」


相手が何故、日本にはない装備を持っているかの疑問が晴れた


島「艦娘が出れない事を良いことに密輸し放題か」


暫く観察していたが、荷物を下ろし終えたのか潜水艦は港を離れ初めてやがて海中に消えた


島「装備とかが送られてきたってことは本格的にこの基地潰すつもりだぞ」


初霜「そんな…」


島「とにかく、探している娘達を見つけよう」


そう言うと、二人はスコープを覗いた


初霜「あ、いました!」


初霜が何かを見つけた


島「どこだ?」


初霜「港から数百メートル東のところです」


そう言われ、スコープを見た


島「四人の他に誰か居ないか?」


暁に言われた四人は確かにいた しかし、その内の一人は怪我をしているのか背の高い一人におぶられていた


島「誰かわかるか?」


初霜「はい あれは…」


(※安価を取ります)


二人の艦娘&怪我している艦娘は?>>>70

(二人は、日本艦の駆逐艦~巡洋艦でお願いします 怪我をしているのは、響、雷、電からお願いします)


初霜「天龍さんに木曾さん 天龍さんに背負われているのは、雷ちゃんです」


スコープ越しに見たことない二人を見た

二人とも眼帯をしているが、容姿がまるで違った


周囲を警戒しながら、進んでいる娘はセーラー服のような服の上に黒いマントを着けており、軍刀のようなものを腰に差していた

一瞬男に見えたが、緑がかった黒髪にスラッとした体型などを見て女性だとわかった


もう一人は、ノースリーブの白いシャツの上にファー付きのジャケットを羽織っており、シャツを押し上げる胸部にスラッと長い脚部が見えた

怪我をしている娘をおぶり周囲を見つつ移動していた


初霜「すぐに行きましょう ここからなら…」


島「いや待て」


島は銃のスコープの倍率を変えながら、別の方を見た


島「敵が迫ってる」


初霜「えっ」


初霜もスコープを覗いて辺りを見た


島「三人近づいているな」


島のスコープには、武装した兵士が三人艦娘達の向かっている方向に歩いていた


初霜「ど、どうしましょう…」


島「…距離は?」


初霜「えっ?」


島「相手までの距離だ 教えてくれ!」


初霜「は、はい! ええっと…距離は、約700m…」


島「風は?」


初霜「ええっと、南西約3m」


島「距離700 南西3…」


島は、初霜から聞いた情報を元にスコープの調整を始めた

その間に敵は艦娘を発見し、待ち伏せ態勢に入っており艦娘達を今か今かと待っていた


初霜「まずいです 木曾さんがやられちゃいます!」


島「させねぇよ」カチャ


島は、兵士に照準を合わせて引き金を引いた


(※安価を取ります)


結果は?>>>72

1,全弾命中

2,外す


バシュン!


初弾が先頭で銃を構えていた兵士の胸部に直撃した 胸部から上が吹っ飛び、下の部分だけがその場に残った


※バレットM82は、セミオート式を採用しているため連続射撃が可能ですが、某探偵アニメ映画ではボルトアクション式になってましたけど壊れます


バン! バシュン!


続けざまに次弾も発射した 二人目の兵士の腹部に直撃したのか大量の血を流しながら倒れた


兵士「…」カチャ


三人目の兵士が流石に気づいたのか銃をこちらに向けた


島「やべっ」


バン!


島は、すぐに引き金を引いた


バシュン!


兵士「!?!?!?」バババ!


着弾点がずれてしまったせいか 弾は下腹部付近に着弾した

兵士は相当痛いのだろう叫んでるように見え、銃を乱射していた


初霜「あっ、木曾さんが!」


初霜の声を聞きスコープを覗くと、弾丸の雨を掻い潜り敵の兵士に接近していき、


兵士「」


敵兵士を斬り倒した


島「あいつ中々だな」


初霜「当たり前です! 木曾さんは私達駆逐艦娘達の憧れの人の一人なんです!」


初霜は目を輝かせながら答えた そりゃ、あんな容姿にあの立ち回りとか見たら、男でも惚れるだろう


島「さて、一難去ってまた一難だ」


初霜「今度はなんです?」


スコープ越しに見える彼女達は安全が確認できたのだろうか、合流していた


島「どうやってここまで誘導する?」


発見したはいいが、このままではまた見失う可能性があった


初霜「私達が向かいましょう」


島「いいけど、あいつらがあそこに留まっている保証はないぞ 向かっていってもういなかったら、骨折り損だ」


初霜「そう…ですよね…」


彼女達がそこに留まると言う可能性もあった だが、彼女達がいる場所は開けている場所のためどこから攻撃されるかわからず、隠れる場所も皆無だった


島(さて、どうするか…)


(※安価を取ります)


誘導方法は?>>>74


初霜「あっ、それ貸してください!」


初霜は島の持っていたMASADAを指差した


島「これ?」


初霜「そのライトを貸してください」


初霜はMASADAに付いていたフラッシュライトを指差していた


島「何するつもりだ?」


初霜「発光信号です これなら、ここまで誘導できるはずです」


初霜はMASADAも手に取り、フラッシュライトを木曾達のいる方に向けた


島「おい、それやったら敵に気づかれるぞ!」


初霜「時間がありません いきます!」


そう言うと、初霜は止める島を無視しフラッシュライトを点灯させた


-木曾達-


敵を退けた木曾達はすぐに集まった


天龍「おい、大丈夫か?」


木曾「あぁ、問題ない」


木曾は刀を納めながら返答した


響「いきなり飛び出していったから驚いたよ」


それに続いて響と電もやってきた


雷「うぅ…」


電「雷ちゃんしっかりするのです」


雷は天龍におぶられ、苦痛に歪んだ顔をしていた


天龍「おい、しっかりしろ もう少しの辛抱だ」


響「本館に急ごう そうしたら、皆いる筈だ」


天龍達は提督達がいるであろう場所に向かおうとしていた


木曾「…」


電「木曾さん? どうしたのです?」


木曾「いや、これ誰がやったんだ?」


天龍「お前じゃねぇのか?」


木曾「俺がやったのは一人だ 後の二人は誰がやったんだ?」


木曾は上半身が吹き飛んだ遺体と腹部を撃たれて倒れている遺体を見て言った


響「…あれは?」


響がなにかに気づいたように指を指した


電「響ちゃん どうしたのです?」


響「何か光ってる」


天龍「どこだよ」


三人は響が指を指している方を見ると、本当に小さいが何か光ってるように見えた


木曾「なんだあれ?」


電「遠くてよく見えないのです」


全員目を凝らして光に注目した


響「…発光信号だ」


響がそう答えた


天龍「発光信号? 誰が打ってるんだ?」


※陸上では地形に左右されるが,見通しのよいところで光の到達距離は反射鏡の直径 10cmで昼間4km,20cmで10km夜間はその約3倍ぐらい


木曾「我…初霜…い…仲…ます…ここ…来て…さい」


木曾が目を凝らし信号を読んだ


電「初霜ちゃんなのです!」


天龍「あいつ 無事だったのか」


木曾「他の奴らといるようだが、どうする?」


電「行くのです! 一人でも仲間がいる方が心強いのです」


電は行く方に意見を言ったが、


天龍「待て 罠かもしんねぇぞ ああいう風に誘引して待ち伏せ攻撃をされたらひとたまりもねぇぞ」


多くの海戦を駆けてきたであろう天龍の意見もあながち間違いではない 敵を誘きだし殲滅するやり方は昔からよくあった


響「木曾さんどうする?」


木曾「…」


木曾は少し沈黙した後、答えを出した


(※安価を取ります)


選択は?>>>76

1,危険覚悟で向かう

2,無視して進む


木曾「先ずは本当に初霜かどうか見るのが先だ」


そう言うと、木曾は艤装の探照灯を初霜達がいるであろう所に当てた


-島達-


初霜「木曾さんから返答が来ました」


島「なんだって?」


初霜「…」


初霜「…本当に味方かどうか証拠が欲しいそうです」


初霜は光に集中し解読したメッセージを島に伝えた


島「証拠か…」


何かないかと考えたところ


初霜「あ、それでは…」


そう言うと、初霜はまたフラッシュライトを点灯させた


-木曾達-


天龍「返答が来たぞ」


メッセージを送って直ぐに返答が来た


木曾「…」カァァ


その内容が伝えられると木曾の顔が赤くなり


響「ええっと… 木曾さんのホクロの位置は…」


木曾「そ、それ以上言うなぁ!!」


顔をリンゴのように紅くした木曾がそう叫ぶと響は読むのを止めた


木曾「と、とにかくあれは初霜だ 間違いない!」


天龍「お前どうした? さっきから変だぞ」


木曾「気のせいだ! 行くぞ」


そう言うと、木曾達は光が打たれていた場所に向かい始めた


-島達-


島「歩き始めたな」


島は、スコープ越しに歩き始めた木曾達を確認していた


初霜「信じてくれたんですね」


島「ところでなんて返答したんだ?」


島は気になって聞いてみた


初霜「…女の子の秘密です」


島「……そうか」


あまり聞きすぎるとろくなことがないと考え島は言及しなかった


6章 凶弾


木曾達が向こって来るのを見た島は赤城達がいる下に降りた


神通「お疲れ様です」


赤城「何かわかりましたか?」


島「探している子達がいた ここに向かってる」


神通「本当ですか?」


島「あぁ こっちも移動しよう」


赤城「わかりました」


矢矧「…」ブスッ


島は何気なく矢矧を見た 当の本人は何故か不機嫌そうだった


島「どうした?」


矢矧「…別に」プイッ


島「?」


島はあまり気に掛けず動き始めた


-十数分後-


建物の壁伝いに移動していた島達は一時停止して、先の様子を見た


島「あれか?」


島達の目線の先に木曾達が現れた


初霜「木曾さん達です!」


初霜は声をあげると、木曾達に向かって手を振った

そのお陰か、木曾達がこちらに気がつき合流した


天龍「お前ら無事だったのか!?」


神通「えぇ 天龍さんもこ無事で何よりです」


天龍「あぁ、俺は良いんだが雷がここに来る途中で怪我しちまって…」


電「早く入渠させてあげたいのです」


そう話をしている間、木曾は島のところにいた


木曾「お前 何者なんだ?」


島「俺? そうだな…」


島「あんたらの上官に雇われた通りすがりってところだ」


そう答えたが、木曾は警戒の目付きをしていた


矢矧「木曾さん この人は味方です 私が保証します」


そこに矢矧が割って入り、木曾を説得し始めた


木曾「矢矧が言うくらいだ 本当なんだよな?」


島「別に信じなくても良いぞ どうせ短い付き合いだしな」


木曾「…」


そう言うと、木曾は黙った


島「さて、こんなところでのんびりしてないでさっさっと戻ろう 長いは無用だ」


天龍「なぁ、あんた」


島「…なんだ?」


天龍「司令部に”龍田”を見たか? 俺の妹なんだ」


天龍は島に問いかけた


島「…悪いが、その司令部には行ってない だから知らないな」


天龍「…そうか」


天龍はそれ以上は聞かなかった


島「とりあえず…」


行こうと言おうとした瞬間、何者かの気配を感じた


島「…なんだ?」


そう言うと、気配が感じるように銃を向けた


矢矧「何かいるの?」


隣に来た矢矧が聞いてきた


島「そんな気がする」


それを言った直後気配の正体が姿を現した


(※安価を取ります)


どんな敵?>>>78

(基本どんなのでも良いですが、艦娘や深海棲艦はご遠慮下さい)


リッカー「」ドスドス


それは今まで生きてきた中で見たことない生命体だった

全身の皮膚がなくなり、その下の筋肉がむき出しになっており、肥大化した脳が露出しており、巨大な鋭い爪を持ち四足歩行で移動していた


初霜「な、なんですか…あれ…」


初霜は震え声を出しながら呟いた


赤城「あんなの見たことありません…」


冷静に言ったように聞こえるが、声が震えているのがわかった


リッカー「」ガッ


その生物は島達の方向に顔を向けた 長い舌を口から出しており、気持ち悪さと不気味さがさらに増した


木曾「見た目通り、気持ち悪い奴だ」


木曾は静かに呟きながら、刀に手を伸ばした


リッカー「」クルッ


しかし、その生物は島達の方をしばらく見たらまた歩き始めた


島「なんで襲ってこない…」


明らかに目は合っており、いつ襲いかかってきてもおかしくなかった だが、興味が無いかの如く無視したのである


?「はぁはぁ… っ!?」


神通「あれは…」


神通が指を指したところに負傷した憲兵がいた

憲兵は、その生物の存在に気がつくや否や


憲兵「うわぁぁぁ!!」


持っていた銃をその生物に向かって乱射した


リッカー「ぐかぁぁ!!」


その生物は咆哮をあげると、とんでもないスピードで憲兵に近づいて憲兵を捕らえた


島「見るな!」


島は咄嗟に初霜の目を塞いだ

天龍や木曾も察したのか、響と雷と電の目を塞いだ


憲兵「ぎゃあぁ!!」


島達の目の前で憲兵が生物の鋭い爪で滅多刺しにされた挙げ句、そのまま捕食され始めた


矢矧「嘘でしょ…」


響「…」ガクガク


電「…」ワワワッ


天龍「おい、どうす…」


島「しっ」


島は咄嗟に人差し指を口の前に当てた


島「俺の勝手な予測だけどな あいつ俺達が見えてない」ヒソヒソ


赤城「どう言うことですか?」ヒソヒソ


気づかれるのを防ぐため聞こえるギリギリの声量で会話を始めた


島「さっき目が合っただろ だけど、襲って来なかった だけど、あいつが銃を乱射したら襲いかかった」


島「つまり、聴覚か嗅覚のどっちかが優れているってことだ」


木曾「なるほどな それで、どっちが優れていると思う?」


島「俺は前者の聴覚だと思う 嗅覚なら、銃を撃って火薬の匂いや血の匂いで襲ってくるだろうがやって来なかった」


島はあの生物が聴覚を駆使して襲ってくるのだろうとなんとなく察した そこで決断が迫られた


島「さて、どうする? あいつを倒すかこのままやり過ごしてここを離脱するかだ」


初霜「あんなのどうやってやっつけるんですか」


島「知らん」


本来ならこのままやり過ごして離脱するのが正解だろう だが、あんな生物が身近にいるとなると迂闊に動き回れないだろう かといってあんな未知の相手と戦うのもまた大きなリスクを伴った


島「戦うなら少人数で戦う 離脱するなら、音を出さないように最大限注意が必要だ どうする?」


(※安価を取ります)


決断は?>>>80

1,戦う

2,離脱


天龍「俺はやるぞ あんなのいたらまともに動けねぇし」


木曾「同感だ あんな気持ち悪いのいない方がいい」


二人は、刀に手を掛け臨戦態勢に入っていた


島「他は?」


矢矧「私も同感 倒すべきよ」


神通「えぇ ここで息の根を止めましょう」


島「…そうか わかった」


そう言うと、島はMASADAを外し


島「預かっててくれ」


赤城「え、でも…」


島「サプレッサーも付いていない武器で戦うのは不利だ あんたは、この娘達と一緒にいてくれ」


島は赤城に駆逐艦達を見てくれるようにと頼んだ


島「少し近づく 静かに行くぞ」


木曾「了解だ」


そう言うと、島達は姿勢を低くし足音に注意を払い進んだ


矢矧「それで 作戦はあるの?」


島「まぁ… 一応」


そう言うと、島は閃光手榴弾を取り出した


島「聴覚が鋭いなら、こいつは効くぞ」


そう言うと、安全ピンを引き抜き生物に向かって投げつけた


島「目と耳を塞げ」


そう言うと、五人は目と耳を塞いだ


バァン!!


耳を塞いでいても聞こえる爆音が周囲に響いた

目を開けてみると、その生物は耳をやられたのか悶絶しているかのようにその場で唸っていた

※フラッシュバン:15メートルの範囲で170 - 180デシベルの爆音を放つ

ちなみに、小さな寝息で20デシベル程 100デシベル以上で聴覚機能に障害を起こす


島「今だ!」


そう言うと、五人は一斉に飛び出した


天龍、木曾「「おらぁぁ!!」」


二人は、刀を振りかざし生物の両腕を切り落とした


生物「ぐぎゃぁぁぁ!!」


その生物は悲鳴を上げながら地面に伏せた


神通「はぁぁ!」


矢矧「やぁぁ!」


二人は、弱点であろう頭にナイフを振りかざし生物の脳に突き刺した


生物「ぐぎぃぃ!」


島「頭にナイフ刺さってるのに死なねぇのか!?」


島も脳にナイフを刺しているが生物は頭を左右に振ったりして動いた


天龍「そこをどけ!!」


矢矧「っ!? 離れて!」


矢矧の声を聞き、慌てて離れるとその生物に何かが命中し爆発した


天龍「これでどうだ…」


見ると、天龍が艤装を展開しており、砲の一つから煙が出ていた


サァー


煙が晴れると、その生物の姿はなかった 無かったと言うより、その生物の肉片が飛び散っていた


島「死んだな…」


島の一言に艦娘達は安堵の表情が浮かんだ


神通「あれはなんだったんです?」


島「さぁな 考えても無駄だぞ」


服についた砂を払いながら島は答えた


木曾「とりあえず、問題は解決だな」


天龍「そうだな とりあえず、ここから離れようぜ」


その言葉に頷くと、隠れていた娘達と一緒に司令部に向かった


-二時間後-


周囲が薄暗くなっている頃、島達は司令部まで30m位のところまで来た


島「おい 大丈夫か?」


島は崩れた建物を移動するのには慣れていたが、艦娘達は慣れていなかったせいか疲労が見えた


島「…」


島は無線のスイッチを押し交信を始めた


島『誰か取れるか?』


提督『私だ 大丈夫か?』


無線には提督が出た


島『なんとかな 他の艦娘と合流して、今目の前にいる』


そう言うと、司令部の扉が開き提督を含めた数人の憲兵達が出てきた


島『姿が見えるか?』


そう言いつつ、島は提督達に向けて手を振った


提督『確認した ここまで来ればなんとかなる』


島『そっちに向かう』


提督『だが、気を付けてくれ 君達のいる建物の上に敵兵がいる』


島(…マジか)


島は無言で上を見上げた


提督『幸い、こっちを見ていない 行くなら今だ』


島『…わかった 怪我をしている娘もいる 向かわせる』


そう言うと、島は艦娘達を方を向いた


島「いいか? 今から一人ずつあそこに向かって全速力で走れ 他の艦娘達もあそこにいる筈だ」


天龍「本当か?」


島「あぁ もしかしたら、探している娘もいるぞ」


初霜「行くのはわかりましたけど、なんで一人ずつなんですか?」


島「この建物の上に敵がいる 少しでも、バレるのを防ぐためだ」


響「足音で気付かれないようにするためだろ」


島「まぁ、そう言うことだ」


島の話に艦娘達はある程度理解したようだった


島「俺は最後に行く 渡りきるまでここにいる」


島「誰から行く?」


島の問いに少し沈黙したが


天龍「俺から行かせて貰うぜ こいつがあぶねぇからすぐ見え貰わねぇと」


天龍は背中に背負った雷を見ながら答えた


島「気を付けろよ」


天龍「言われなくても大丈夫だ」


そう言うと、天龍は先頭に立った


島『艦娘達を送る 援護してくれ』


提督『任せろ』


そう言うと、提督を含めた憲兵達は銃を敵がいる方に向けたり、周囲に向けたりした


天龍「お先に」


そう言うと、天龍は意を決して飛び出していった


タッタッタッ


天龍は雷を背負ったまま走っていき、無事に提督のところまで辿り着いた


島「次だ 早く行った方がいい」


そう言うと、艦娘達は感覚を空けつつ次々と走っていき司令部にいた艦娘達と無事に再会していった


島「おい 早く行け」


電「こ、恐いのです…」


順調に行っていたが、電が足を止めてしまった


矢矧「電ちゃん大丈夫 皆が待ってるわ」


目を向けると、先に行った響を始め、暁も出てきており電を待っていた


電「…行くのです」


覚悟を決めたのか、電が答えた


島「走れば直ぐだ 頑張れ」


そう言うと、電は意を決して飛び出していった


しかし、


電「はわっ!?」


石に躓いたのか転んでしまった


提督「電!」


提督が倒れた電のもとに駆け寄った


提督「大丈夫か? 走れ!」


電「司令官さん」


提督に起こされた電は直ぐに走り出した だが、


バン!


銃声と共に提督が倒れていった


島「おい!!」


憲兵長「提督殿!」


その銃声を皮切りに憲兵達がいるところに銃撃が加えられた


矢矧「どうするの!?」


島「強行突破だ 行くぞ!」


島と矢矧は一気に飛び出した 島は敵が狙えそうな所から銃撃を与えた


バン!バン!バン!


敵も視覚外からの攻撃に不意を突かれ銃撃が少し止んだ


島「そっち持て」


矢矧「わかった」


島と矢矧は倒れた提督を抱え司令部に辿り着いた


憲兵長「ドアを閉めろ!」


憲兵長がそう指示をし、銃撃を加えられているなか扉を閉じた


島「一人撃たれた! 重症だ!」


島に肩を貸している状態の提督は胴体から大量の出血をしており、白い軍服は朱く染まっており、廊下には血の痕が出来ていた


副憲兵長「こっちへ!」


副憲兵長が医務室に案内し、そこに提督を担ぎ込んだ


島「しっかりしろ!」


ベッドに横にさせたが、もう虫の息の状態だった


島「出血が酷すぎる 止血できる物を!」


副憲兵長「探してます!」


島は持っていた物で何とかしようとしたが


提督「もう…いい」


提督が島の腕を掴んで言った


提督「自分は…もう…ダメだ…」ハァ…ハァ


憲兵長「提督殿 しっかりしてください!」


提督「…罰が当たったな… これも…運命…ですかね…」ハァハァ


途切れ途切れに提督は言葉を並べた


提督「最後…依頼…聞いてくれ…」


提督は島の腕をより強く掴んだ


提督「あの娘達を…頼む… 自分の代わりに…守ってくれ…」


提督は最後の力を振り絞り島に願い出た


島「…」


島はその問に答えがでなかった


提督「頼む…頼む…頼…む…」


その一言を終えると提督は息を引き取った


憲兵長「提督殿…」


島達は呆然とその場に立ち尽くした


7章 過去


-アフガニスタン 砂漠地帯-


島「はぁ…はぁ…」


迷彩服に身を包んだ島が仲間を抱えて砂漠を歩いていた


島「頑張れ もう少しで基地だ」


背中には血を流している仲間が背負われていた


島「はぁ…はぁ…」


だが、自身も銃撃を受け血を流しており足元がおぼつかなかった


島「絶対助けてやる だから…」


”助ける? 助かると思うか?”


突然脳内にその言葉が響いた


”お前にそんな力あるのか?”


島「…黙れ」


”お前は無力な人間だ 誰も救えやしない”


島「黙…」


島が口を出そうした時


「お前に何が救えるんだ」


抱えられている仲間からその言葉がかけられた


----


島「うわぁぁ!」


目を覚まし飛び起きた


島「はぁ…はぁ…」


辺りは砂漠ではなく、家具などが置かれた部屋であり、自身はベッドに寝ていた


島「またあの夢か…」


そう考えて手を動かそうとした時、左手に違和感があった 何が自身の手を握っていた


?「Zzz…Zzz…」


そこには島の手を握りしめ眠っている艦娘がいた


(※安価を取ります)


艦娘は?>>>82

(出てきた艦娘でお願いします)


暁「Zzz…」


島「…なぜ?」


彼女がなぜここにいるのかよくわからなかった


阿賀野「あ、気がついた?」


声がしてドアの方を見ると、阿賀野型の四人がいた


酒匂「すごい汗だけど大丈夫?」


酒匂に言われ額を拭うとその部分が濡れていた


島「あぁ この娘はどうしたんだ?」


矢矧「妹達を助けてくれたから、お礼がしたいって言ってここに着たんだけど寝ちゃったようね」


島「…そうか」


そう言うと、島は寝ている暁に目線を落とした


島「そういえば、敵は?」


酒匂「大丈夫 もういないって憲兵の人達が…」


島「…そうか」


能代「あと…」


能代が唐突に口を開いた


能代「なんか、悲鳴聞こえましたけど何かあったんですか?」


島「…」


それを聞かれると、島は黙った


島「…夢を見たんだ」


阿賀野「夢?」


島「ある日からずっと見続けてる夢… いい夢じゃないけどな」


島は静かにそう答えた


島「そういえば、この四人だったな 俺が初めて会った艦娘は」


矢矧「えぇそうね」


島「…外国で兵士になったきっかけを話すよ」


島は少し俯くと語り始めた


島「自衛官だった頃、もっと世界を見てみたいと思って三等陸曹になって一年くらいで退官した」


島「貯めてた金をはたいてフランスに渡って外人部隊に入隊した 厳しい訓練だったが必死にしがみついてついていった」


島「外人部隊に入って暫く経った頃、戦地に派遣された それが悲劇だった」


矢矧「悲劇?」


島「…二年前 アフガニスタンの砂漠地帯だった」


島「敵の基地の情報を手に入れたとして、俺を含めた一個小隊が派遣された」


島「だが、情報は間違えだった 敵に待ち伏せされて攻撃を受けた 砂漠だったから逃げる事も避けることも出来ず本当に標的だった」


阿賀野達「…」


島「俺もその時、肩から腰 腹 足に貫通銃創を受けた だけど、仲間を守るため戦い続けた」


島「だが、仲間は全員戦死 俺は気がついたら基地の病室で横になってた 生き残りは俺だけだとそこで伝えられた」


島「悲しかった 誰も助けられなかった それと同時に上の連中に怒りを覚えた」


阿賀野「何かあったの?」


島「今回の皆と同じだ 上の連中はワナかもしれないって知っていたんだ」


能代「ということは?」


島「俺のいた隊は捨て駒にされたんだ」


酒匂「そんな…」


島「その時俺は思った ”あぁ 俺達は鉄砲の弾に過ぎないんだな”って そして、部隊辞めて 各地を放浪して今の仕事に就いた」


矢矧「だからあの時…」


島「あぁ その時の感じが蘇ったんだよな」


島「ここまで聞いてくれてありがとな」


島が阿賀野達に軽くお礼をした時だった


暁「うぅん…」


暁が目を覚ました


島「起きたか?」


暁「うぅん…」


寝起きのせいか暁は島の方をじっと見た


暁「……っ!?」


いきなり驚いた顔をすると挙動不審になった


島「落ち着け 俺に用があったんだろ?」


暁「う、うん」


暁は島の方を見て


暁「響達を助けてくれてありがとう 貴方のお蔭で会えて嬉しかったわ」


島「気にしなくていい その一言で十分だ」


暁「一人前のレディーなんだから、お礼はちゃんと言えるし」


そう言うと、暁は少し元気を取り戻したようだ


島「レディーね…」スッ


そう言うと、島は暁の帽子を取り


暁「あ、ちょっ…」


島「一人前のレディーは、会って間もない男に寝顔を見せないぞ 男は狼だ よく覚えとけ」ナデナデ


島は暁の頭を撫でた後帽子を戻した


暁「もう、子供扱いしないでよね!」


そう言っている暁だったが、見た限りまんざらでもない様子だった


島「ほら、妹達のところへ行け」


暁「わかったわ」


そう言うと、彼女は部屋から出ていった


酒匂「ねぇ」


島「ん?」


酒匂「これからどうするの?」


島「俺か?」


酒匂「うん」


島「…」


島は暫く考えると


島「そうだな… 雇い主もいないしどうやって帰るかもわからんしな…」


島「まぁ、新しい雇い主探しにでも行こうかな」


そう言うと、島はベッドから出た


矢矧「ねぇ」


急に矢矧に呼び止められた


矢矧「ここに居ようとは思わない?」


矢矧からそんな言葉が飛び出した


島「悪いがそれは…」


矢矧「聞いたわよ 提督から私たちを託されたって」


島「…」


矢矧の言うとおり、提督は死ぬ間際に島に艦娘達を頼むと託した だが、島はそれに対してなにも答えられなかった


島「俺がいたところで何がある? 俺はこの世界の人間じゃない」


自分には関係ない それが島の脳裏にはあった


矢矧「また逃げるわけ?」


島「は?」


島は再び矢矧を見た


矢矧「貴方の過去は同情する だけど、貴方はそれを理由に逃げてるだけ」


矢矧は目を逸らすこと無くまっすぐとした瞳で島を見ていた


矢矧「私だって守れなかった 姉妹も仲間も… だけど、この身体になって誓った 今度こそ守り抜くって!」


島「…」


矢矧「だから…」


矢矧はその後もなにか言おうとしたが


島「…もういい」


そう言うと、島は棚に置いてあった拳銃を手に取りマガジンを入れスライドを引き


島「撃ってみろ」


矢矧「え…」


グリップを矢矧の方に差し出し自分を撃つように言った


阿賀野「ちょっと、なに考えてるの!?」


能代「正気ですか!?」


酒匂「矢矧ちゃん…」


矢矧「…」


島「撃ち方がわからないのか? じゃあ、もっと簡単にしてやる」


そう言うと、島は銃口部分を掴み自分の額に当てた


島「後はトリガー引くだけだ 簡単だろ」


矢矧「…死ぬわよ」


島「覚悟を見せてくれよ 俺と一緒に戦うと言うことはこう言うことだ」


そう言うと、一層額に銃口を当てた


矢矧は銃を握ったまま固まった


※安価を取ります


結果は?>>>84

1,撃つ

2,撃たない

3,ハプニング(内容お願いします)


パリーン!!


突然窓が割れる音がし、全員がその方を見た


手榴弾「」


島「嘘だろ」


島は咄嗟に机を持ち上げ盾にすると


島「伏せろ!」


そう言うと、島は固まったままの矢矧の盾になるように覆い被さった


ドーン!


手榴弾はその直後に爆発し周囲の物を吹き飛ばした


阿賀野「げほ…げほ…」


能代「なんなのよ一体…」


酒匂「びゃあ…」クラクラ


島「大丈夫か?」


矢矧「え…えぇ」


島は下にいた矢矧に声をかけた 無事のようだが、何故か顔が赤くなっているように見えた


パリーン!!


再び窓が割れる音がしたと思ったら、人影が立っていた


?「…」


黒いコートに覆面、赤のゴーグルを着けた男がこっちを睨み付けていた


島「誰かピザのデリバリー頼んだ?」


そう言った直後だった


?「…」バッ!


覆面男が島に向かって来た


ブン!


その男は日本刀の様な物を振り下ろし島を斬るつもりだった


島「あぶね」ガシッ


島は振り下ろされた腕を掴み攻撃を防いだ


島「こんの!」


一瞬の隙をついて島は覆面男を大外刈で倒したが


?「…」ゲシッ!


覆面男は、倒れると同時に足を回転させ島の足首付近を蹴り島を倒した


島「がっ!?」


そして、覆面男はナイフを振り下ろした


島「あぶね」ガシッ


島は再び手首付近を押さえ、自身の顔の左側にナイフを引き寄せ床に刺した


島「このやろう!」


そのまま島は右手で覆面男の顔面を殴った


島「おらっ!」


覆面男が怯んだところ、島は男の腹部を倒れたまま蹴り距離をとらせた


矢矧「龍輝!」


矢矧の方を向くと、矢矧が自身の拳銃を投げていた


島「ナイス!」ガシャッ


島はそれを取ると男に銃を向けたが、覆面男も銃を構えていた


?「You do it」


覆面男が初めて喋った 聞いた感じアメリカ英語のように思えた


島「You too」


島は英語で返答した


?「Bravo」パチパチ


その時だった 二つの人影が見えた

一人は手にフックを持っており、もう一人はタバコを咥えていた


?「It ’s amazing to withstand Hank ’s attack」


手にフックを持った男が島に向けてそう言葉を並べた どうやら、自身と戦っていた相手は”ハンク”と言うらしい


阿賀野「ねぇ、何て言ってるの?」


能代「知らないわ」


艦娘達が話していたが、男二人は全く気にすることなく続けた


ハンク「Don't disturb me」


邪魔をされたせいか彼から怒りの声が聞こえた


?「Sanford I'll tell you」


タバコを咥えている男がフックの男に話した フックを持った男は”サンフォード”と言うらしい


ハンク「Meaning Deimos」


タバコを咥えている男は”デイモス”と呼ばれていた

ハンクがデイモスを睨みながら説いた


デイモス「These guys are not targets」


ハンク「…what?」


ハンクから拍子抜けした声が出た


-説明中-


ハンク「…」


説明が終わったのか、ハンクは銃を下ろし島を見た


ハンク「Apparently it was our misunderstanding」


島「Really」


そう言うと、二人はじっと相手の姿を見た


ハンク「I have one thing to say to you」


島「It's strange, me too」


そう言うと、二人はお互いに銃を相手の顔に向けた


ハンク、島「「I'll kill you next time You won't die until then」」


そう言うと、二人は同時に銃を下ろした


ハンク「What`s your name?」


島「…Lawrence」


ハンク「Remember if it's a pseudonym」


そう言うと、ハンクは姿を消した そして、それを追うようにもう二人も姿を消した


阿賀野「き、消えちゃった…」


能代「誰だったんですか?」


島「どっかの国の特殊部隊…いや、プロの殺し屋だな」


酒匂「こ、殺し屋…」


矢矧「なんでそんなのが…」


島「知らん まぁ、どうでもいいや」


そう言うと、島は椅子に腰かけて一息ついた


8章 代理


あの殺し屋との戦闘の後、鎮守府を出ようとしたがあんな連中がいるのを見たら艦娘達をほっておけなくなり残ることにした そして、立場上”提督代理”と言うことらしい


島(厄介なものを引き受けちまった)


あくまで自分のお節介だったが、ある意味仇となった

だが、引き受けたからには何かしないといけなかった

そして、”秘書艦”と言うのが就くらしいが誰かわからなかった


島(何をするか)


(※安価を取ります)


やること&秘書艦は?>>>89

1,鎮守府の片付け

2,訓練

3,その他

(秘書艦は出会った艦娘でお願いします)


時雨「失礼するよ」


そんなことを考えていたら、時雨がやって来た


島「お、もしかして…」


時雨「うん 今日は僕が君の秘書艦だね」


てっきり矢矧が来るかと思ったが、そうではなく少し驚いた


時雨「…やっぱり矢矧さんがよかった?」


島「はぁ?」


時雨「いや、そう言う風に見えたから…」


島「別に 指名したわけでもないしな」


時雨「…」


そう言うと、時雨は少しムッとした顔をしたが直ぐに戻った


時雨「所で今日はどうするんだい?」


島「そうだな… まずはここの機能や設備を回復させないとな こんな廃墟みたいな所にいたら、気が滅入っちまう」


自衛官時代は地震等で倒壊した建物、現職では攻撃で壊れた建物を見てきたから見慣れているつもりだったが、このままにしておくのも難だった


時雨「うん それは賛成するよ 皆も瓦礫を片付けたりしてるから一緒に来てほしいな」


島「そうか それはともかく、どこを優先してやった方がいい? そこに力をいれようと思うが」


時雨「そうだね…」


(※安価を取ります)


向かう所は?>>>93


時雨「とりあえず、軍の機能系統かな? 無線関係や電探関係の方を」


島「まぁ、それがいいかもな 何かあったら…」


そう島が言っている時だった


グゥー


無音の室内に音が鳴り響いた


島、時雨「「…」」


島「今…」


時雨「僕じゃないよ!」


島「…」


時雨は少し顔を赤くして島に言い放った


島「気が変わった まずは、食堂と風呂場を直すぞ」


時雨「え、でも…」


島「あんな悲惨な目に遭ったんだ 士気を挙げるには美味い物食って、風呂入ってスッキリした方がいい」


そう言うと、島は腰回りの装備だけを身に付けて拳銃をホルスターにしまった


時雨「ねぇ、これ付けないの?」


時雨はMASADAとプレートキャリアを指差した


島「そんな重たいの必要ない 行くぞ」


時雨「あ、待って!」


そう言うと、二人は外に出ていった


※元自衛官の方曰く、自衛隊は訓練の際は防弾ベストを付けているイメージがありますが、実際はサスペンダーと弾帯ベルトを着けているのが多く、防弾ベストは大規模な戦闘訓練以外では装備しなかったそうです

余談ですが、防弾ベストは出したり装備するのが中々面倒くさかったらしく結構煙たがられたそうです


-食堂前-


食堂前に着くともう何人かの艦娘がおり瓦礫等を片付けていた


(※安価を取ります)


いた艦娘は?>>>95

(複数の日本艦のみでお願いします 出ていない艦もOKです)


春雨「あ、時雨姉さん」


そこには、春雨を含めた艦娘達がいた

中には、島が会っていない艦娘もいた


吹雪「お疲れ様です!」


島「あぁ どんな感じだ?」


赤城「建物は壊れてしまいましたけど、器具等は何とか…」


加賀「攻撃を受けた当時は外に出ていたようで皆さん無事だったようです」


能代「今は、皆で手分けして施設の修復に当たっています」


どうやら、他の艦娘達も手分けして頑張っているようだった


鳳翔「初めまして 貴方が…」


不意に声がして振り返った

そこには、長い髪をポニーテールに纏め薄紅色の服を着た女性がいた


島「あんたは?」


鳳翔「鳳翔と申します 赤城さん達を助けてくださりありがとうございます」


そう言うと、彼女は深々と頭を下げた

名前を聞いて、あの時二人が心配していた人物だと思い出した


島「あんたを含めて会っていない娘もいるなぁ」


鳳翔「はい 大和さん、夕立ちゃん、間宮さん、伊良湖さんです」


鳳翔が離れて作業をしている娘を教えてくれた


島「とりあえず、ここを何とかする 皆腹空かせてるだろう」


鳳翔「そうですね… お手伝いしていただけると嬉しいです」


そう言うと、島は他の娘に混ざって瓦礫等を運び始めた


島(こういうことやるなら、ヘルメットが欲しいな)


ヘルメットをしないで作業をする等、言語道断だが自分だけヘルメットを探しに行くなんてなんとも言えなかった


島(何かあったら死ぬな)


島は口には出さず手を動かした


-数時間後-


怪我に気を付けて作業する事数時間 周りの娘達が怪我をしないように気を配ったり、話した事の無い艦娘ともコミュニケーションを取ったりしていたら昼時になっていた


島「これくらいあれば、何日かは持つだろう」


食糧等をいれてあったものは、床下にいれていたのか瓦礫をどかして取り出したら案外無事だった


間宮「では、お昼に何かを…」


島「あんたらは休んでろ 疲れてるだろ」


間宮達が動こうとしたが島が止めた


伊良湖「ですけど、私達の仕事です」


島「慣れてねぇことしたからいい 俺が作るから」


時雨「作れるの?」


島「こう見えて陸自の炊事班にいたんだ」


そう言うと、島は食材を見た


島(と言っても何作るか…)


(※安価を取ります)


何を作る?>>>97

1,カレー

2,唐揚げ

3,その他

※調理シーンは飛ばします(長くなってしまうので…)


島「カレー作るか」


島「具材もけっこうあるしな」


島(と言うより、多すぎないか?)


島は少し疑問になったが考えるのを止め手を動かし始めた


島(こんな量久しぶりだ)


自衛隊時代 陸士長として一時期炊事班にいた際、演習場でカレーを作ったのを思い出した


島(懐かしいな これは…)


当時の事を思い出しながら、島はカレーを作った


※元自衛官方曰く、動画等で炊事班の隊員達がキビキビと動き上官等に報告しながら作っていますが、実際はけっこう緩かったそうです(キビキビ動くのは取材してる時だけ)


間宮「あら、この匂い」


伊良湖「カレーですね」


赤城「いい香りですね♪」


大和「今日金曜日でしたっけ?」


作業をしていた艦娘達もカレーの匂いに気づきはじめた


島「よし出来た」


時間は掛かったが、カレーが完成した


鳳翔「カレーですか?」


島「なんかまずかったか?」


鳳翔「いえ、いつも金曜日に食べていたので…」


島「あぁ」


海上自衛隊でもそうだが、艦娘達も金曜日はカレーらしい


※元自衛官方曰く、陸上自衛隊も食堂でカレーを出す曜日は決まっていたそうですが、各駐屯地によって出す曜日は違ったそうです

余談ですが、作者の地元の駐屯地では水曜日に出ていたそうです


能代「美味しそう」


山雲「あら~、こういう時にカレーって良いわねぇ」


白露「いっちばんに頂くよ!」


他の場所で作業をしていた艦娘達も集まってきた


島(さて、陸自カレーは受けてくれるかな?)


島はカレーを食べ始めた艦娘達を見た


(※安価を取ります)


評判は?>>>99

1,好評

2,普通


吹雪「これ…美味しいです!」


吹雪がそう言うと、周りの艦娘達も頷いていた


天龍「こりゃ、うめぇ!」


木曾「旨すぎる!」


矢矧「これは、イケるわね」


思った以上にウケてくれた


間宮「これ…にんにくが入ってますね」


島「そうだ 陸自のカレーはにんにくがよく効いてるからな スタミナアップのためにな」


鳳翔「このとろみは…」


島「じゃがいもを擂り潰して入れた これでとろみがつく」


何を使っているのかを聞かれ島は答えだが、今は変わっていると思った


赤城「この鶏肉の揚げ物も美味しいです♪」


伊勢「これは?」


島「あぁ それは”山賊焼き”だ」


蒼龍「山賊焼き?」


島「唐揚げと違って、鳥モモ肉をにんにく醤油につけて片栗粉で揚げる料理だ」


島「俺の自衛隊時代の同期になそれを名物にしている地域出身のやつが居て そいつに作り方を教えて貰った 俗に言う”山賊焼きカレー”ってやつだ」


島「まぁ、演習とかじゃ作らねぇけどな」


※作者の地元の駐屯地では、食堂のカレーは山賊焼きカレーだったらしく 退官した自衛官の方々も口を揃えて”美味しかった”言っていました


彼女達には、ボリュームがありすぎたかと思ったがそんなことお構い無しに食べており少し驚いた


瑞鶴「おかわり頂戴!」


翔鶴「こら瑞鶴」


島「沢山作ったから、沢山食え」


だが、この時島は知らなかった 彼女達の食欲を…


-十数分後-


赤城「おかわり下さい!」


島「お前らどんだけ食うんだよ!」


加賀「沢山食べろと言ったのは貴方だけど?」


わずかの時間で釜や鍋にあった料理は、あっという間に無くなっていきほぼ空になっていた


島(あの、食材の量はこう言うことか…)


あのモデルのような体型からは想像できない食欲に島は唖然とした


島「艦娘恐るべしだな」


-夜-


昼食後、入渠所を整備した 艦娘達は怪我をしてもここに来れば治るらしい そこは艦と同じらしい


島(艦娘ってやっぱりわからん)


そう思いつつ、腰周りの装備を外した時だった


矢矧「失礼するわ」


矢矧が入ってきた


島「なんだ?」


矢矧「今日はありがとう 皆喜んでいたわ」


矢矧は率直にお礼を言ってきた


島「別に 頼まれたことをやっただけだ」


矢矧「なにも貰えないのに?」フフッ


矢矧はそう言うと、いたずらっぽく笑った


島「何が言いたい?」


矢矧「いえ、報酬とかなにもないのに働いてくれるなんてね」


そう言うと、矢矧はソファーに座った

座って足を組んでいる姿も画になる彼女の姿に少し見惚れた


島「そうだな 傭兵失格だな」


島はそっぽを向きつつ答えた


矢矧「でも、お礼はするわ 楽しみにしてて」フフッ


島「期待しないで待ってる」フッ


そう二人は微笑んだ


?「失礼します」


そんな時、艦娘が料理を運んできてくれた


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>101

1,比叡と磯風

2,阿賀野型

3,その他


能代「失礼します 鳳翔さんから預かってきました」


阿賀野「あら、お邪魔だった?」


酒匂「矢矧ちゃんのもあるよ!」


阿賀野型の三人が食事を持ってきた


矢矧「あら、ありがとう」


矢矧がお礼を言ったあと、机に置かれたが


能代「あれ? 阿賀野姉お茶は?」


阿賀野「え、酒匂が…」


酒匂「酒匂は矢矧ちゃんの分の持ってるもん」


阿賀野が飲み物を持ってくるのを忘れたらしい


矢矧「もう、阿賀野姉たら… 私取ってくるわ」


矢矧は足早に部屋を出ていった


酒匂「ねぇ司令」


酒匂が話しかけてきた 司令と呼ばれたがスルーした


酒匂「矢矧ちゃんどう思う?」


島「どうって…」


いきなりの質問に島は少し考え


島「美人だし、周りにも気を配れるし…」


酒匂「違う そうじゃなくて」


能代「異性としてどう思うかってことです」


その問いに驚いたが、答えは直ぐに出た


島「いや、別に考えてないが…」


能代「……はい?」


島の答えに三人とも鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした


阿賀野「まさか気づいてないの?」


島「どう言うことだ?」


酒匂「矢矧ちゃんなりにけっこうアピールしていたんだよ」


島「そんな風に見えなかったが…」


阿賀野「秘書艦でもないのに、わざわざ会いに来ると思う?」


島「言いたいことがあったんじゃないのか?」


能代「失礼ですけど、朴念仁って言われたことありません?」


島「どういう事だ?」


能代「ご自分で考えてください」


島「?」


阿賀野「そんな風に考えていたら、女の子に嫌われるよ」


島「はぁ…」


彼女達にそんな事を言われていたら矢矧が戻ってきた


島(艦娘ってわからん)


そう考えつつ島は運ばれてきた食事を摂った


[9章 教祖]


阿賀野達に色々言われた次の日の朝 島は普通に起床し、銃とナイフの整備をしていた


島「…」


無言で集中し、一つ一つの部品に異状がないかを見ていた


島「磨いてやる程の仲じゃない だけど、お前達が錆びると俺が死ぬ」


時々独り言を交えていた時だった


?「あ、あの…」


島「?」


整備に集中していたせいかいつの間にか艦娘が一人立っていた


(※安価を取ります)


秘書艦は?>>>103

(出てきた艦娘か未登場の日本艦娘でお願いします)


金剛「グ…goodmorning」


発音の良い英語で挨拶をされた

胸元の金色の飾り紐とむき出しになった肩が印象的な巫女服を思わせる上着に、黒のミニスカートという出で立ちに両サイドにお団子を結ったブラウン色のロングヘア

ーが目につく艦娘がいた


島「…誰?」


カレーを振る舞った時居たような気がするが名前を聞いていなかった


金剛「こ、金剛デース! 覚えて下サーイ!」


彼女は覚えて貰えなかったのがショックだったのか結構な声量で言ってきた


島(金剛? 名前と容姿が全然合ってないな)


口から出そうだったがなにも言わなかった


島「あぁ 頑張って覚える」


そう言いつつ、島は分解した銃を組み立て始めた


金剛「手伝うデス」


そう言うと、金剛は机の上に並べてあったナイフに触れようとした


島「おっと、触らない方がいいぞ」


そう言うと、金剛は直ぐに手を止めた


金剛「なんでデス?」


島はナイフを一本持つと


島「もう何人もの人間の血を吸ってる」


そう言いつつナイフを仕舞った


島「今日は何かあるのか? と言っても、出来る事なんて限られてるけどな」


金剛「そうデスネ…」


(※安価を取ります)


予定は?>>>105

1,片付け

2,訓練

3,その他(内容もお願いします)


金剛「まだ直してない箇所を直して欲しいデスネ」


島「まぁ、まだ所々壁に穴空いていたりしてるからまだ修繕が必要か」


来た時よりはマシにはなったが、まだ廃墟と言われても違和感の無い外見をしている鎮守府

まだまだ修繕が必要だった


島「じゃあ、行ってみるか」


金剛「yes!」


------


島「ふぅ…」


壊れた瓦礫などを片付けている艦娘達に交ざり鎮守府の修繕に努めた

作業中に憲兵達もやってきたため、地雷撤去を頼んだ


島(探知機を使ってやってるらしいから大丈夫だろう)


そう思いつつも建物を見上げた


島(ここにいる連中じゃここまでだな)


金剛の話では、妖精さん達が建物を直しているらしいが、そろそろ難しくなってきたらしい


島(専門業者を呼ぶのが一番だな)


そう思いつつ水筒の水を飲んだ


?「隣良いかしら?」


そんな声が聞こえ横を見ると矢矧がいた


島「…あぁ」


そう言うと、矢矧は隣に座った


矢矧「元通りになりそう?」


島「悪いが俺じゃあここまでだ 専門の業者呼んで直して貰った方が早い」


矢矧「そう」


そう言うと矢矧は一息ついた後、島の前に立った


矢矧「ねぇ」


島「あぁ」


矢矧「少し付き合ってくれない?」


島「?」


矢矧はそう言うと、島の手を引いた


-数分後-


矢矧に手を引かれ来た場所は稽古場みたいな場所だった

無論、無傷ではなく屋根にはシートが引かれていた


島「なんだここ?」


矢矧「憲兵の人たちが使っていた稽古場よ まぁ、最近は私達が雨が降った時に訓練する場所だったけど」


中はお世辞にも広いとは言えなかったが、シャトルラン等をやるには十分な広さだった


島「俺をここに呼んだ理由は?」


そう言うと、矢矧は振り返った


矢矧「…貴方の戦い方を学びたいの」


島「…は?」


唐突な一言に拍子抜けした声が出た


島「なんでだ? 陸で戦うわけでもあるまいし」


矢矧「戦闘でも使えると思ってね」


島「お前達の戦場は海上だろ? 使う時なんて…」


矢矧「敵が近い時の対処法が知りたいのよ」


島「…」


彼女の言い分に異議はなかった

近接戦闘では、拳銃よりナイフ等の近接攻撃が役立つ時がある 彼女の言葉を聞けばそう言う場面も無くはないのだろう

(※元自衛官の方曰く、敵が至近距離にいた場合頭を狙うのではなく足を撃つ方が良いそうです

上体は自由に動かす事が出来るのに対し、足はほとんど動かす事ができないため狙いやすく尚且つ撃たれた方をかばい屈んだりして怯むため反撃する隙が出来るそうです)


島「…わかった 少しだけだぞ」


矢矧「ありがとう」


そう言うと、彼女は少し微笑んだ だが、


島「教えるがその前に着替えてきてくれないか?」


矢矧「どうして?」


島「そんな格好でやられても困る」


彼女の格好は会った時と同じような服装だった

教えようにもスカートを履いている彼女に指導するのは出来なかった


矢矧「私達戦闘の時はこの格好よ」


島「俺が困るんだ」


周りが女性だけのせいかそう言う部分に疎かった


矢矧「…わかったわよ」


矢矧は渋々その場を後にした


-十数分後-


島「とりあえず出してみたが…」


安全のためにマットを敷いた 攻撃のせいか使えそうなのは数枚しかなかった


矢矧「お待たせ」


そうこうしていると彼女が戻ってきた


(※安価を取ります)


いるのは?>>>107

1,矢矧のみ

2,増えてる(誰がいるかもお願いします)


阿賀野「お邪魔しまーす」


能代「失礼します…」


酒匂「ぴゃあ! 司令 何してるの?」


島「…なんで増えた?」


矢矧「着替えてたら三人が来て…」


能代「あ、私達はただの見学ですからお気になさらずに」


島「…そうか」


そう言うと、彼女達は隅っこの方に座った


矢矧「服装はこれで良いかしら?」


矢矧の服装はさっきとはうって変わり、ジャージのような上着にハーフパンツという動きやすそうな格好になっていた


島(改めて見ると本当にスタイルいいな)


頭の中で思っただけで口には出さなかった


矢矧「何か変かしら?」


島「いや、別に」


矢矧「そう じゃあ、お願いするわ」


島「わかった それじゃ…」


そうして島は矢矧に指導をつけ始めた


-数時間後-


矢矧「はぁ…はぁ…」


島「いいんじゃないか? 飲み込みが早い」


矢矧「そう? それは嬉しいわね」


彼女の格闘センスは光る物を感じた

特に蹴りに関しては島よりも上だった 関節が柔らかいお陰で脚が高く上がるため顔に当てやすいのでおる


矢矧「じゃあ、まだまだ…」


島「いや、今日はここまでだ」


矢矧「どうして…」


島「あまり疲れを残さない方がいい それに…」


そう言うと、島は矢矧の後ろを指差した


阿賀野「Zzz…」


能代、酒匂「…」ウトウト


三人が限界を迎えていた


島「…運ぶか」


矢矧「そうね」


そう言うと、矢矧と協力して三人を運んだ

運んでいる時に金剛に会い、少し叱責を受けたが矢矧の姿を見ると少しニヤついてどこかに行ってしまった


-翌日-


島は司令室にいた

本来は作戦の指揮を執る場所だが、現状は資材の節約などを考え哨戒をしている艦娘と連絡を取る部屋となっていた


島「それで、まだ連絡できないのか?」


大淀「えぇ、どこにも…」


受話器を手に取っている彼女は申し訳無さそうに答えた

長い黒髪のストレートヘアーに、青いヘアバンドを付け下縁の眼鏡を掛けた美人な艦娘だった


島「電力があってもこれじゃあな…」


鎮守府内の電力は明石と呼ばれている艦娘が発電機を持ち出したりして稼働しているがそれも限界があるらしい


島「次の仕事決定だな」


大淀「仕事ですか?」


島「発電所はどこにある?」


大淀「ええっと… ここから、東に5km位離れた場所です」


島「地図をくれ」


大淀「あ、はい」


大淀は地図を持ってきて発電所の場所を教えた


島「明日 俺がここに行って発電機を稼働させる」


大淀「出来るんですか?」


島「行って稼働させて帰ってくる 簡単だ」


大淀「ですけど…」


島「今までやって来たどんな仕事より簡単だ 問題ない」


大淀「そうですか… では」


そう言うと、大淀は無線機を取り出した


大淀「もし稼働させたら、連絡してください」


島「わかった」


無線機を受け取ると島は司令室を出た


-夜中-


島は出発の準備をしていた

憲兵に頼んで用意してもらった9mm弾をマガジンに装填し、腰のマガジンホルダーに積めていった


島「頼むぞ」


そう言うと、島は拳銃をホルスターにしまった


矢矧「ねぇ」


声に驚き振り向くと、扉の方に矢矧が立っていた


島「なんだ?」


矢矧「大淀から聞いたわ」


島「そうか」


大淀から聞いたのであれば、なんの事かすぐにわかった


矢矧「帰ってくる?」


島「散歩してくるようなもんだ」


矢矧「そう…」


そう言うと、少し安堵の表情を浮かべた


矢矧「これ…返すわ」


そう言うと、矢矧が差し出したのは会った時に止血のために巻いたシュマグだった


島「あー、渡していたままだったな」


島も思い出したように言った


島「…」


受け取ろうとした島だったが、少し考え


島「帰ってくるまで預かっててくれ」


そう言うと、島はシュマグを受け取ると広げ始めた


矢矧「なにを…」


島「シュマグって言うのはこう巻くんだ」


島はシュマグを矢矧の首に巻き始めた


島「よし」


そう言うと、矢矧の首にシュマグを巻き終えた


島「似合うじゃねぇか」


青と白の模様のシュマグは矢矧によく似合っていた


矢矧「いいの?」


島「預けるだけだ 後で返してくれよ」


矢矧「…」


矢矧は沈黙すると首に巻かれたシュマグを握った


矢矧「それじゃあ、私からも良いかしら?」


島「何かあるのか?」


矢矧「それじゃあ…目を瞑って」


島「なんで?」


矢矧「いいから」


島は矢矧に促され目を瞑った


島「なにか…」


島が喋ろうとした時、両頬に何かが触れたと思ったら


チュッ


喋ろうとした口に柔らかい物が触れ唇を塞ぎ、それと同時に女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐった 時が止まったかの如く辺りが静まり返った


スッ


数秒だけだったが島はそれが長く感じた


島「…」


島は何が起きたかわからず唖然とした


矢矧「…」


一方の矢矧は口をシュマグで隠していたが顔が赤くなっていた


矢矧「私の初めて…」


矢矧「今までのお礼とこの依頼の報酬よ」


島はなにも言えなかった

矢矧のような美女のファーストキスと言う高すぎる報酬と矢矧の想いを感じ取ってしまったからである


島「…高すぎる報酬だな」


島は平然を装い返事をした


島「依頼は引き受けた しっかりやってきてやるよ」


そう言うと、島は矢矧の横を通りすぎようとした

これ以上この場にいると理性が持たなそうだったからだ


矢矧「待って」


だが、矢矧が島の手を握った


矢矧「必ず…必ず帰って来て」


矢矧は島の目を見て言葉を掛けた


島「…」


それを聞いた島は矢矧の手を離すと、プレートキャリアを外しMASADAを矢矧に渡した


島「預かっててくれ 必ず取りに戻る」


矢矧「…」コクッ


矢矧は頷くと銃を受け取った


島「それはもう一人の俺だ 俺より性格悪いから気を付けろ」


矢矧「えぇ わかったわ」


ジョークを交えて渡すと少しだけ矢矧が微笑んだ


島「…皆を頼む」


そう言うと、島は矢矧の前から去った


-数時間-


島「…あれか」


島は施設の近くに到着した

普通に入れるだろうと想像していたが、それは幻想だと認識した

フェンスの上には鉄条網がひかれ、入口には2名の武装した兵士が立っており、異様な空気が漂っていた


島「…なにか来るな」


気配を察知した島は木に身を隠して様子を見た

入口の前にリムジンが止まった


バタン バタン


車の中から同じように武装した兵士と派手な修道服を着た初老の老人が出てきた


島「ほぉ… 教祖ってやつか」


教祖が出てきたことにより島は目的を変えた


島(あいつを殺せば彼女達は苦しまなくてすむかもな)


島がそう考えていると兵士と教祖は車に乗り込み施設に入っていった


島(さぁ、どうやって行くか)


(※安価を取ります)


入り方は?>>>109

1,派手に行く

2,隠密


島(小手調べと行くか)


島は指笛を鳴らした


兵士「?」


一人が警戒しながら島の隠れている茂みに来た


兵士「…」キョロキョロ


ガシッ!


兵士「っ!」


島「呼べ」


島は喉元にナイフを近づけた


兵士「き、来てくれ!」


兵士2「了解」


もう一人の兵士が近づいてきた


島「悪く思うなよ」


島は喉元にナイフを突き刺さした


兵士「がはっ」


兵士は絶命した


兵士2「どうした?」


もう一人の兵士も近づいてきた


島「おやすみだ」


島はナイフを投げた


兵士2「がっ!?」


兵士の喉元にナイフが突き刺さりそのまま倒れ動かなくなった


島「悪く思うなよ」


そう呟くと島は遺体を回収した


島「これ”ガリル”か」


敵が持っていたのは、ガリルと言う小銃だった

だが、普通のガリルとは違いハンドガードにはレールを取り付けており、フォアグリップやサイト等を着け近代化カスタムを施していた


島「攻めてきた兵士とは違う所か」


島は敵の装備を身に付け敵の兵士になりすました


島「さぁ、悪党退治だ」


島は施設に潜入した


終章 決戦 そして別れ


島は発電所内に潜入した

内部は普通の発電所だが、違うのは武装した兵士が至るところにいた


島(異様な光景だな)


島は歩きながらそう感じていた


兵士「おい」


島「?」


呼ばれた気がして振り向くと、武装した兵士が二人いた


兵士4「異常はないか?」


その質問に島は少し考え


島「…見に来てほしいものがある」


兵士3「なんだ?」


島「こっちだ」


そう言うと、島は二人を人気のないところに誘導した


兵士3「一体なんだ?」


島は誘導すると二人に向かい合った


島「…実を言うと怪しいやつを見た」


兵士4「なに? どこで見た?」


島「そうだな…」


島は銃から手を離し、腰に手を回すと同時に


ザクッ ザクッ


両手に握ったナイフで二人の首を切り裂いた


兵士二人「「がふっ」」


バタッ バタッ


島「ここに居ます」


ナイフをしまいながら呟いた


島「借りるぞ」


島は死んだ兵士から銃を奪うと


ババババ!


天井に向けて乱射した


『おい! 何があった!現状を報告しろ!』


『T4 応答しろ!』


死んだ兵士の無線から怒号が聞こえてきた


島『こちらT4 侵入者だ 建物内に侵入している! 応援を頼む!』


『了解! 直ちに向かう』


そう言うと、無線が切れた


島「もう一芝居行くか」


そう言うと、島はその場を去った


兵士5「おい、敵はどこだ?」


去って数分後にまた違う兵士達が来た


島「わからない あっちから銃声が聞こえたが…」


島は自分の後ろの方を指差した


兵士6「わかった 一緒に来てくれ」


島「了解した」


二人が先行するのを見た島は銃を構え


バン! バン!


二人を後ろから銃撃し、頭を命中させた


島「敵に後ろ任せちゃいけないだろ」


島は着けていたヘルメットや覆面を取り素顔を出した


「銃声がしたぞ!」


島は声のするほうに銃を構え


ババババ!


なだれ込んできた兵士達に発砲した


兵士「だっ」


先行していた一人が被弾し倒れた


ババババ!


しかし後方にいた兵士達がついに島を捉え銃撃を開始した


島「これでも食ってろ」


島は奪い取った手榴弾を敵に向けて放り投げた


ドーン!


爆発音が周囲に響き銃撃が止んだ


島「行くぞ」


島はその場を後にし、施設内を走った


島「地図か」


敵に会いつつも撃退し続け進んでいると施設内の地図があった

元々民間の発電所だった為か分かりやすかった


島「なんか訂正が加えられたいるな」


地図には、一部訂正し名前が変えられている箇所があった


島「制御室か修道室 どっち行くか」


制御室行けば鎮守府等に電力が供給出来るが、今いる場所から結構離れていた

修道室に行けば、教祖がいるだろう 場所は制御室よりは近かった


島(どっち行くか)


(※安価を取ります)


行くのは?>>>111

1,制御室

2,修道室


島「邪魔な奴を倒す 電力はその後だ」


島はそう呟くと修道室に向かった


島「ここか…」


そこは、他の部屋と違い訳のわからない文字が書かれており、異様な空気だった


島(頭おかしくなりそうだ)


島は扉に手を掛け


バン!


強引に開け突入した


島「…誰も居ない」


中は、見たことない薬品や注射器、そして何かを精製していたような痕跡があった


島「なんだこれ…」


机上に紙が一枚あった


【間もなく全ての準備が終わる 深海棲艦が力を与え、この国に新しい光をもたらすであろう】


無駄に綺麗な字で書かれていた


島「これ書いた奴は頭イカれてるな」


そう口から出た時だった


ゴゴゴ…


本棚が突然動きだし地下に続く階段が開かれた まるで導いているかのようだった


島「…下りろって事か」


島はガリルに付いてあるライトを点灯させ地下に続く階段を下り始めた


-数分後-


暗い階段を下りて数分 広間のような場所に着いた

足を踏み入れると、所々灯りが付き始めた


?「待っていたよ」


声のする方に銃を向けると一人の男が島に背を向けて座っていた

そして、島に気づき顔を向けた 50代半ば位の顔付きにやや筋肉質の体つきをしており、派手な修道服に身を包んでいた


島「あんたが教祖ってやつか?」


教祖「世間ではそう呼ばれているな」


島は銃を向けたまま教祖に近づいた


教祖「銃を向けたまま人に話すなんて躾がなってないんじゃないか?」


島「あんたには言われたくないな」


教祖「若造が」


島「教祖様がそんな言葉遣いして良いのか?」


そうしている間に差は数メートル程になった


教祖「もう近づかないのか?」


島「あんた元軍人だろ あまり近づくと殺られる可能性があるからな」


教祖「ほぉ なんでわかった?」


島「鎮守府を攻撃方法だ まず、榴弾砲をよる砲撃で鎮守府の電力施設と無線設備と工廠を破壊して鎮守府機能と艦娘達の力を封じ込めた さらに、迫撃砲による近接砲撃 これによって建物を破壊して隠れる場所を潰していった 後は、孤立無援になった鎮守府に歩兵部隊送り出して艦娘達を掃討して鎮守府を陥落させる」


教祖「ほぉ」


島「だが、誤算が生じた 提督が見つからなかった事と予想外の反撃に合い想定外の損害を被った事だ 業を煮やしたあんたは、犬や化け物を投入して捜索範囲を広げた そのかい合って提督の殺害には成功したが、艦娘の掃討と鎮守府の陥落に失敗した」


島は自分の憶測を話した


教祖「良い線で話をしているな お前も軍人か?」


島「元な 今は、雇われの身だ」


教祖「ふふふっ 面白いな」


教祖は笑いながら島に背を向け、机に置いてあったワインをグラスに注いだ


教祖「お前 名前は?」


島「は?」


教祖「名前はなんだ? 偽名とかは無しだぞ」


島「島龍輝だ」


教祖「ふふふっそうか」


教祖「それで、まだ話したいことはあるか?」


(※安価を取ります)


話す事は?>>>114

(複数でもOKです)


島「軍人だったあんたがなんでこんなことを?」


教祖「私の計画のためにあの鎮守府が邪魔だった それと共に計画の完成のためにだ」


島「深海棲艦は人類の敵だろ なんでそんな奴らを…」


教祖「敵だと? 深海棲艦こそ全ての生物の祖だ その存在を崇めて何が悪い?」


島「イカれてるな じゃあ、あの化け物どもはなんだ?」


島は鎮守府にいた謎の生物について聞いた


教祖「あれはもとは人間だ 入院患者や急病人や治験でやって来た人間をベースにさせて貰ったがな」


教祖は悪びれることもなくワインを飲みながら答えた


島「そうか お前を生かす理由はもう無いな 言い残すことあるか?」


島は銃のトリガーに指を掛けた


教祖「私を殺せると思っているのか?」


島「なに?」


島は辺りから人の気配がするのに気が付いた


島「…囲まれたか」


すると、どこからともなく武装した兵士が現れた 今まで会ってきた兵士とは違いベレー帽を被り動き方も手練れており、武器はHK416を装備していた

(※知り合いのサバゲーマーの意見を取り入れました)


島「親衛隊か」


教祖「察しが良いな 私が軍にいた頃から忠誠を誓った者達だ」


親衛隊員は島を取り囲むと銃を下ろすように無言で促してきた


島「チッ」


舌打ちをして銃を下ろした


教祖「折角だ お前に私達の”神”見せてやろう 我々は”ナーガ”と呼んでいるがな」


そう言うと教祖はリモコンを操作した


ゴゴゴ…


壁が動いたと思うとそこには異様なものがただずんでいた


島「なんだあれ…」


そこには、数メートルはゆうにある生命体だった 女性のような姿をした半身の下は蛇のような生命体と一体化しており、胴体には人間の手足が多数確認できた

(※イメージはワ級の下の部分がレ級の尻尾になっている)


教祖「深海棲艦が進化を遂げ地上を奪取する そして、この深海棲艦がこの世界の神として君臨するのだ!」


教祖「そして、蘇られる為に生け贄を捧げた そしてついに最後の生け贄を捧げる時が来た」


島「生け贄?」


教祖「生身の人間を拉致して…」


島「食わせたって事か…」


教祖「勘が良いな」


教祖は目の前の生命体を蘇らせるために一般人の拉致して餌にしていたのだった


島「聞いてるだけで不快感しか出ないな」


教祖「何とでも言え 最後の生け贄は特別な存在になる」


島「どういう事だ?」


教祖「最後の生け贄は艦娘だ 艦娘を依代としてナーガはこの世界を支配する」


島「…まさか鎮守府を襲撃したのは」


教祖「依代を探すためだ 器を探さなければならなかったからな」


教祖が鎮守府を襲撃した理由がようやく判明した 器となる艦娘を探すと共に目の前の生命体が活動した際障害となるものを排除するためだった


トコトコ


そうしている間に兵士の一人が艦娘を引き連れてきた


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>116

(未登場艦娘一人お願いします)


来たのは、巫女のような着物に赤のミニスカートとロングブーツ、腰まである黒髪のロングヘアーの艦娘だった


島(あの服装どこかで…)


島はどこかで同じような服を見た気がした


教祖「大和がよかったのだが、同じ戦艦の榛名だ 金剛型のな 彼女でも十分に役割を果たすだろう」


島(金剛の妹か…)


金剛が妹がいないと言っていたが、こんなところにいた


榛名「…」


榛名はナーガを不思議そうな感じで見ているだけで抵抗とかはしていなかった


教祖「彼女は今眠っている状態だ 無遊状態だな」


榛名は無遊症と同じ状態となっており抵抗ができないのである


ナーガ「…」


ナーガは榛名を見ると、興味が沸いたかのように顔を近づけた

そして、一旦離れると大蛇が口を開き中から触手の様なものが出て来て榛名を取り込もうとしていた


島(まずい)


島は考えるよりも早く体が動いた


(※安価を取ります)


結果は?>>>118

1,救出成功(どうやって成功したかもお願いします)

2,救出失敗

(島の周りには兵士がいます)


隊長「おい、きさ…」


島「どけ!!」


島は目の前の兵士の顔面に右ストレートを決め、怯んだ隙に背後に周り


ババババ!


兵士の銃を乱射した


兵士達「がっ!?」


兵士達は死にはしなかったが、足等に命中して悶絶した


島「まてこら!!」


島は榛名の元に走った


隊長「この…ふざけやがって」


ババババ!


隊長は島に向かって銃を乱射した


教祖「待て、撃つな! 止めろ!」


奇跡的に当たらなかったが


バシュ!


ナーガ「ギャアァァァー!!」


何発かナーガの触手に命中し、耳をつんざくような奇声が響き触手は口の中に引っ込んでいった


島「今だ」


島はその隙に榛名をお姫様抱っこをして目の前から離脱した


榛名「うぅ…ここは?」


すると、榛名が目を覚ました


榛名「え、えぇ!? ちょっとどうなって… 貴方誰ですか!?」


島「通りすがりだ 佐世保鎮守府の艦娘の依頼受けてやって来た」


榛名「私達の… 金剛お姉様達は無事なんですか!?」


島「あぁ無事だ 鎮守府はボロボロだけどな」


榛名「良かった…」ウルウル


島「泣くのは後にしてくれ なんかヤバイぞ」


ナーガは痛みのせいか暴れ始めていた


ナーガ「グギャアァァ!!」


教祖「ナーガ様 静まり下さい」


教祖が宥めようとしているが、聞く耳持たずだった


教祖「仕方ない」


教祖はリモコンを操作した


ガキン!ガキン!


すると、ナーガの両サイドの壁から鎖が出て来てナーガの動きを止めた しかし


ブチッブチッ!


船の錨のようなデカイ鎖が意図も簡単に引きちぎられ、遂にナーガが出て来てしまった


榛名「なんですかあれ…」


島「冗談止せよ」


島達は、その状況に呆然とした


教祖「ナーガ様 まだ完全ではありません元に…」


ナーガ「…」


教祖「へっ?」


ナーガは教祖の方を向き


バクッ


榛名「えっ」


島「は…」


あろうことか教祖を丸呑みにした


ナーガ「グガガ…」


すると、ナーガの容姿に変化が始まった

体長が3m位に縮んだと思ったら、大蛇の体から巨大な手足が生えてきて、大蛇が口を大きく開けると口から巨大な顔が現れた

(※モデルはsilent2の闇人甲式です)


ナーガ「ふハハハ!」


それは飲み込まれた教祖の顔だった


ナーガ「心地イイ 何とスバラシイ」


ナーガは教祖を取り込んだせいか声が教祖の声をしていたが一部カタコトな言葉になっていた


島「なんであぁなるんだよ…」


榛名「あぁ…あぁ…」ガクガク


榛名は体が震えており、島の服を握りしめていた


ナーガ「さぁ、アソボウカ」


ナーガは島の方を向いた


(※安価を取ります)


どうする?>>>120

1,場所を変える

2,戦う


島「俺はいつからモンスターハンターになったんだよ」


島はぼやきながらスモークグレネードを投げた


ナーガ「げほっゲホッ!」


近くで破裂したせいかナーガは煙を吸い咳き込んでいた


島「さぁ、どうするか…」


ナーガが怯んでいる隙に島は榛名を連れて物陰に隠れた


榛名「どうするってまさか…」


島「ここで息の根を止める あんなもん外に出してたまるか」


島はガリルにマガジンを入れ直しチャージングハンドルを引いた


榛名「倒すってどうやって…」


島「知らん」


榛名「えっ?」


島「だから、これから色々試すんだ」


島「何もしないであぁなるのは御免だ」


島の目線の先では、動けなくなった教祖の親衛隊員達がいた

ナーガの人間らしい部位がいつの間にか”ネゲヴLMG”二挺を構えており銃口を向けていた


ババババババババ!


ナーガは容赦なく引き金を引き、親衛隊員達を皆殺しにした


ナーガ「龍輝クーン! 一緒にアソビマショー!」


不快感しかない声が島の名前を呼び周囲に響いた


島「ご指名かよ」


島はそう毒づいた


島「いいか 俺が相手をする 君はあの階段を登ってここから脱出するだ」


榛名「えっ?」


島「ここから脱出したら、なりふり構わず鎮守府まで逃げるんだ いいね?」


榛名「ですが…」


島「あいつは俺を狙ってる 君が傷つく必要はない 行くんだ」


榛名「…」


(※安価を取ります)


選ぶのは?>>>122

1,肯定

2,拒否


榛名「嫌です!」


島「は!?」


榛名「榛名だって艦娘です! あんなの全然怖くありません!」


そう言う彼女の足は震えていた 自らを震えたたせて恐怖に打ち勝とうとしているのだろう


島「無理言うな 早く…」


榛名「こんなところで逃げたら、お姉様達や鎮守府の皆に顔向け出来ません!」


島「…」


もう何を言っても無駄だと島は悟った


島「なんで艦娘って言うのは…」


話の途中でナーガが接近してくる気配がした


島「本当に戦えるのか?」


榛名「艤装で戦います!」


島「どうなっても知らねぇぞ」


榛名「榛名は大丈夫です!」


島はガリルを構え、上半身の人間部分の頭に照準を合わせた


バン!


セミオートで銃声が響いた


カン


弾丸は頭に命中したが、効果がなくむしろ弾かれた感じだった


ナーガ「ミーつけた」ガチャ


ナーガは島を見つけるとLMGを構えた


ババババババババ!


引き金を引き、二挺のLMGから放たれる5,56mm弾が雨霰の如く二人に降り注いだ


島「俺が囮になる 隙を見せたら艤装で攻撃しろ!」


榛名「は、はい!」


島はタイミングを図って一気に飛び出した


島「こっちだ!」


島は大声を出し、ナーガに発砲し続けた


ナーガ「ターツキクーン」


ナーガはLMGを乱射しながら執拗に島を追いかけた


榛名「こっちです!」


ナーガ「なん…」


ドーン!


ナーガが振り返った瞬間に榛名の砲撃がナーガの下半身 云わば、教祖の顔面に直撃した


榛名「やった」


榛名は安堵の顔を浮かべた だが


ナーガ「なーにスルノカナ?」


直撃したにも関わらずナーガはほぼ無傷の状態だった


榛名「そ、そんな…」


ナーガ「お返しダヨー」


そう言うと、下半身の教祖の口が開き艦の主砲の様な物が出てきた


ドーン!


榛名「きゃあ!!」


轟音と共に放たれた砲弾は榛名の背後の壁に命中し、爆風で榛名が吹き飛んだ


榛名「う、うぅ…」


吹き飛んだだけで小破位だったが、立ち上がれていなかった


ナーガ「先ずはヒトリ」


そう言ってナーガが榛名に近づいていく


ババババ!


ナーガ「ウグッ」


突然の背後からの攻撃にナーガは少し怯んだ


島「来いよ! 女いじめてねぇで俺が相手してやるよ!」


島は弾切れになったガリルを捨て、HK416に切り替えフルオートで攻撃した


ナーガ「小賢しいヨー」


再びナーガの下半身が口を開くと、触手が出てきて鞭のように動かすと島に攻撃してきた


バチン!


島「がっ!?」


触手に叩かれた島はぶっ飛び、祭壇のような場所に体を打った


島「がはっ!?」


打ったところが悪かったか、吐血をして痛みに悶えた


ナーガ「ターツキクーン まだまだアソビマショー!」


ナーガは島に接近してきた


島「化け物が…」ハァハァ


痛む体に鞭を打ち島は立ち上がった


島「はぁ…はぁ…」


痛みのせいか呼吸する度に激痛が全身を走った


島(どうすりゃいい…)


島は意識を保ちながら思考を巡らせた


(※安価を取ります)


どう倒す?>>>124

(援軍が来るは無しです 辛勝でお願いします)

(ちなみにモデルとなった”闇人甲式”の弱点は背後からの攻撃と光が弱点です)


島「遊びたいならこいつで遊んでろ」ポイッ


島は最後のスモークグレネードを前に落とし再び煙が立ち込めた


島「はぁ…はぁ…」


島はナーガの視界から外れる場所に移動し、榛名と合流した


島「おい、大丈夫か?」


榛名「はい なんとか…」


そう彼女は言うが、着ている服が所々破れており肌が少し見えていた


榛名「っ!? その傷…」


島「あぁ…ちょっとヤバイかもな…」ハァハァ


島は血が出ている部分を押さえながら答えた


榛名「一体どうすれば…」


榛名はナーガを見ながら聞いてきた


ナーガ「ターツキ君ー」


ナーガは島を探して彷徨いていた


島「なぁ、聞きたいんだが… あいつ正面の攻撃効かなかったよな?」


榛名「えぇ まったく…」


島「だが、俺が背後を攻撃した時反応したな」


榛名「はい 驚いたような感じで」


島は思考を巡らせて、攻略法を考えた

そして、ある提案をした


島「あと、何発主砲は撃てるんだ?」


榛名「一斉砲撃すればもう終わりです」


榛名は主砲に手をやり答えた


島「充分だ」


榛名「何をするんですか?」


島「俺があいつを引き付ける それで、あいつがあのシャンデリアの下に着いたら天井に向けて攻撃してくれ」


島「隙ができたら、全弾薬尽きるまで攻撃する」


島は考え付いた案を榛名に伝えた


榛名「でも、その傷じゃ…」


島「チャンスは一度だけだ 失敗したら、俺達は終わり ついでにこの国も終わりだ」


島「やるしかないんだ 2人でな」


榛名「…わかりました けれど約束してください」


そう言うと、榛名は島の手を両手で包み込んだ


榛名「無理をしないで下さい 必ず二人で帰りましょう」


榛名は島の目を見つめながら言った


島「…そうだな」


島はそう言うと、銃を構えナーガに照準を合わせた


島「あいつが下に来たら撃て 頼むぞ」


榛名「はい!」


島は引き金に指をやりタイミングを合わせ引き金を引いた


バン!


ナーガ「だっ!?」


弾丸は上半身の背中に命中した


島「よぉ、お望み通り来てやったぞ」


島は再びナーガの前に立った


島「はぁ…はぁ…」


ナーガ「ボロボロダネ そんな状態でタタカエルノー?」


島「まだ俺の目は黒いだろ まだまだ戦えるぜ」


ナーガ「ホザケ」


向かい合うと、双方銃を構えた


バン! ババババ!


島が引き金を引くと同時にナーガもLMGを乱射してきた


島「ぐっ…」


島は物陰に隠れたが隠れる際に数発被弾した


ナーガ「はははハハハ!」


ナーガは容赦なくLMGを乱射し近づいてきた


島「行くぞ」


島は意を決して再びナーガの前に現れるとナーガの足元に向かって走り出した


島「行け!!」


足元に着く直前に銃を撃ちながらスライディングをし、ナーガの真下を滑り込んでいった


島「今だ!」


榛名「撃ちます!」


轟音と共に放たれた砲弾が天井に向かっていき着弾と同時に爆発し、シャンデリアと共に天井の破片がナーガに降り注いだ


ナーガ「な、ナニ!?」


ナーガはシャンデリアと破片に押し潰された


島「これで…」


島も立ち上がりナーガに向かおうとしたが、異変が起きた


ナーガ「ギャアァァァー!! 熱いアツい! イタイー!!」


ナーガから煙のようなものが立ち込めナーガが苦しそうにもがき始めていた


榛名「な、なにが…」


島の元に駆け寄ってきた榛名がその様子に唖然としていた


島「どういう事だ?」


島も疑問に思ったが、気が付いたことがあった

ナーガに向けて光が当たっているのである


島「…そう言うことか」


榛名「なんですか?」


島「今差し込んでいる光は太陽光だ 天井が崩れたお陰で太陽光が差し込んでいるんだ」


榛名「それが何か?」


島「わからないか? あいつは深海生物と同じように”光に弱い”んだ」


榛名「ですけど、深海棲艦はそんなの…」


島「あいつの場合は、暗所に居すぎたんだ そのせいで耐性がないんだ」


島と榛名はいまだに悶えているナーガを見た まるで真夏の外に放置された氷のように溶けていき体が小さくなっていった


教祖「アツい…イタい…」


ナーガの巨体が消えたと思ったら、ほぼ人間の形も保っていない教祖がいた

破片の下敷きになっているせいで体どころか手足も動かせておらず胸から頭だけの部分だけが出ていた


島「憐れだな…」


島はいまだに太陽光が当たり、焼けるような痛みに苦しむ教祖を見て言った

そして、島は榛名に支えてもらいながら動けなくなった教祖の所へ行った


教祖「殺せ…コロセ…」


教祖は絞り出すような声で島と榛名を見た


島「惨めで憐れだな」


榛名「…」


教祖「見るな…俺を…ミルナ……コロセ…」


島はHK416を構え、教祖の頭に狙いを定めた


(※安価を取ります)


判断は?>>>126

1,そのまま射殺

2,ほっとく


島「じゃあな 閻魔大王によろしくな」


バン!


島は引き金を引き、教祖は絶命した

それと同時に教祖の体が灰となり消えた


榛名「終わったんですか?」


島「あぁ」


島は短い返事をしたが、そのまま倒れそうになった


榛名「大丈夫ですか!?」


榛名が咄嗟に島を抱き抱え倒れずに済んだ


榛名「しっかりしてください」


島「ちょっと無理しすぎたな…」


島は榛名に支えてもらいながら歩き、上の階に上った


島「ちょっと下ろしてくれ」


教祖の部屋に着いて二人は休息を取ることにした


榛名「傷が…」


島「はぁ…流石に堪えるな…はぁ…」


榛名「鎮守府に戻りましょう! そこで治療を…」


島「駄目だ …まだやることがある」


島は血が出ている部分を押さえながら答えた


榛名「でもその怪我じゃ…」


島「やらなかったら、鎮守府は復興しない 行くしかないんだ」


榛名「…」


榛名は少し俯くと再び顔をあげた


榛名「でしたら、榛名も行きます」


榛名は覚悟を決めたように島に言った


島「駄目だ 君はここから出るんだ」


榛名「嫌です! 貴方が行くなら、榛名も行きます!」


榛名は何を言っても聞かないような気がした


島「…そんな心配か?」


榛名「貴方をほっておくなんて出来ません! 貴方は榛名が…」


榛名が何か言おうとした時


プスッ


榛名「へっ?」


島は榛名の首元に注射器を射った


榛名「あ、あれ…」


注射器を抜くと榛名に我慢できないほどの強烈な眠気が襲った

島は教祖が使っていた麻酔薬を榛名に射ったのである


バタッ


榛名は耐えきれず倒れそうになり、それを島が受け止めた


島「悪いな もうこれ以上君を巻き込むわけにはいかないんだ」


島は榛名をそっと床に下ろすと痛む体に鞭を打ち立ち上がった


島「君は生きるんだ 俺のために命を張らなくていい」


そう言うと、島は扉に向けて歩き始めた


榛名「まっ……て……」


榛名は朧気な意識で手を伸ばしたが、届くわけもなかった


榛名「Zzz…Zzz…」


そのまま榛名の意識は闇に落ちた


島「はぁ…はぁ…」


部屋を出た島だったが、体力気力共に限界が来ていた

足元は於保着かず、視界も歪んでいた


島「あと少しなんだ…耐えてくれ」


島は自身に言い聞かせた


島「はぁ…はぁ…」


ふと横を見ると誰かが立っているように見えた


島「…ジョセフ」


島の前に現れたのは、外人部隊で同じ小隊にいた同僚のジョセフだった


ジョセフ「…」


彼はしゃべる事なく後ろを指差した


島「…エコー…ジョナ…マイク…」


指を指した方を見ると、あの戦場で亡くなった仲間達がそこに立っていた

皆、一定間隔に間を空け同じ方向を指差していた


島「案内してくれて…いるのか?」


彼らは何も答えない だが彼らは島を導くように行き先を指差していた


島「はぁ…はぁ…」


島はボロボロの体を引きずりながら歩みを進めた

仲間達の前を通りすぎる度に彼らが背中を押しているような気がした


島「はぁ…着いた…」


島は遂に制御室の前に着いた


島「ええっと…」


制御盤の前に立ったが、何をどうすればいいかわからなかった


スッ


そうこうしていると、後ろから手が見えた


島「ケニー…」


そこにいたのは、外人部隊でバディを組んでいたケニーだった


ケニー「…」


彼も何も語らなかった

だが、指を指して何をどうするかを教えてくれた


島「ありがとうな…ケニー…」


彼は優しく微笑むとスッと姿を消した


島「頼むぞ」


島は祈る思いで制御盤を稼働させた


-佐世保鎮守府-


発電機だけで電力を補っていた鎮守府に光が点った


大淀「電気が…」


司令室にいた大淀が驚いたと同時に電話が鳴った


大淀『はい、佐世保鎮守府です』


大本営『佐世保鎮守府か? ようやく繋がった! 大本営です』


大淀『大本営ですか!?』


大淀は喜んだ

そして、現状の説明と救難要請をした


大本営『了解した 付近の鎮守府の艦娘と陸戦隊を派遣する』


大淀『ありがとうございます!』


電話が切れると同時に多くの艦娘達が集まってきた


能代「大淀さん 電気が…」


大淀「えぇ 彼がやってくれたんです」


明石「本当にやってのけたんですね」


そして、大淀は思い出したように無線を島に繋いだ


-発電所-


島「…」


大淀『大淀です 応答してください!』


預かっていた無線から大淀の声が聞こえた


島『どうぞ』


大淀『電力が復旧しました! 鎮守府の艦娘を代表して御礼を言わせていただきます』


島『そうか… それは良かった…』


島は無線越しに聞こえる艦娘達の声に安堵した


島『なぁ、良い報告と悪い報告どっちが聞きたい?』


(※安価を取ります)


聞くのは?>>>131

(コメントにて、最後の安価と言いましたがもう少しお付き合いください)


大淀『悪い報告って言うのは?』


大淀の声を聞き、島は無線機を壁越しに構えた


ババババ!ババババ!


構えて直ぐに鼓膜が破れるような銃撃音が響いた

増援に来た敵が出入口を完全に封鎖し、室内にいる島に向けて銃撃していたのである


島『悪いな… 俺はここまでだ…』


無線が来る前に島は被弾しており、声を出す度に激痛が走った


大淀『待ってください! 先程、応援を要請しました まもなく到着します! 持ちこたえてください!』


島『どうやって持ちこたえるんだ? 向こうは一個小隊近くに対して俺は一人 どう考えても無理だ』


話している間も島は応戦した だが、軽機関銃士が完全に島をガンロックしており、少し顔を覗かせようとする度に制圧射撃を食らった


金剛『諦めちゃダメデス! 最後まで戦うデス!』


大淀から無線を奪った金剛の声が聞こえてきた


島『金剛か… 良い報告だ お前の妹見つけたぞ』


金剛『っ!? 本当デス!?』


島『アクシデントがあって怪我をしたが、命に別状はない 違う部屋で隠れてるから安心してくれ…』


この話しは少しだけ盛った 確かに無事だが、島が強制的に眠らせて部屋で倒れているだけである


矢矧『本当に戻れないの?』


今度は矢矧の声が聞こえてきた


島『よぉ… 悪いな 帰ってくるって約束だったよな? どうも果たせそうにない もう戻るのは無理だろう…』


バン!バン!バン!


島「がっ!?」


侵入してきた敵が島を銃撃し、命中弾を与えた 既に弾切れになったHK416を捨て、G17で応戦した島が射殺した


島『依頼失敗だな… 本当に申し訳ない』


矢矧『ダメ! 諦めないで! 帰ってきて!』


矢矧は島を鼓舞した 自分にはもうそれしか出来なかった


島『どうせ俺の声聞くのも最後だ… 最後に言わせてくれ』


島は息を整えて改まった


島『矢矧 俺は…』


ブチッ!


島がしゃべっている最中無線が途絶えた


日向「おい、どうしたんだ!?」


大淀「切れました…」


赤城「まさか…」


阿賀野「そんな…」


艦娘達の間に不穏な雰囲気が漂った

一方の島はと言うと


島「喋らせろよ…」


無線機は侵入してきた敵が銃撃してきて、そのうちの一発が無線機に直撃し通信に不能になっていた


島「…」


島は座り込んで無線機を目の前に置いた


ゴソゴソ


何かあるかと探していたら、敵から奪ったベストから煙草とライターが出てきた


島「最後くらい…良いよな?」


学生時代 悪友達と共に煙草を吸っているところを学校の教員にバレて大目玉を食らった

施設に帰っても、連絡を受けた施設の先生達が島を怒鳴り付けた

怒られるのは別に構わなかった 何よりも辛かったのが、実の弟や妹のように可愛がった施設の子供達が泣きながら先生達を止めようとしている姿を見るのが辛かった

(※作者の高校時代 周りは煙草を吸っている人ばっかでした)

以来、煙草を止めた もう十年近く吸っていなかった


島「ふぅー… 久しぶりだけどうめぇな…」


煙草に火を着け、煙を吸い込んで呟いた だが、一息すると煙草を口から離し、無線機の前に線香のように立てた


島「…」スッ


それを見ながら島は静かに敬礼した 何も思い残すことはなくなった


ババババ!ババババ!


銃撃される度に島は応戦していたが、それも限界が来た


島「あと一発か…」


G17のマガジンを抜いて呟いた そして、再び装填した


島「…」


敵が近づいているのがわかった 敵に撃つべきか又は自分に撃つべきか考えた


島「どっちに転んでも、待っているのは死あるのみだな…」


その現実に島は苦笑を浮かべた


島「まぁいいか…」


島はそうして引き金に指をかけた


バン!


拳銃から最後の一発が放たれた


(※安価を取ります)


倒れたのは?>>>133

1,敵

2,島

(ラスト安価です 一方はバットエンドです)


敵兵「っ…」


島は最後の一発を敵の頭に命中させ倒した


島「…ブルズアイ」


島はそう呟くと同時にスライドストップした拳銃を手放した


島「…」


島はそのまま無気力になった

最後の一発を敵に撃ったのに後悔はなかった あの銃弾一発で彼女達が救われるなら本望だった


”人生とはわからないものだ”


イラクで死ぬはずだった自分が別の世界とは言え日本で死ぬとは思わなかった

彼女達の為に戦って後悔はない むしろ、彼女達が最後の依頼主で良かったとも思っている


島「考えるのも…メンドクセ…」


そう言うと、島は目を閉じた


エピローグ


-イラク アル・アサード航空基地-


イラク最大の米海兵隊の航空基地に彼はいた


島「…」


島は施設内のベンチに腰かけていた

傍には松葉杖があり、顔には包帯やガーゼが付けられていた


島「また…死に損なったな…」


一週間前、作戦からヘリで帰投中だった米海軍特殊部隊Navy SEALsの隊員達が倒れていた島を発見し救助した

ヘリに収容されたときの島は、銃創による出血、複数の骨折があり非常に危険だったらしいが、二日前に奇跡的に意識を取り戻したのである


島「…」


島が行方不明になってから二週間以上経っており、米軍の見解では、テログループに拉致され拷問された挙げ句、捨てられたのだろうと推測された

現に島の装備から、”アサルトライフル、拳銃、プレートキャリア、シュマグ、時計”がなくなっており、鹵獲されたと推測された


島「…」


あれは一体なんだったんだろう

米軍の言った通り、夢だったのだろうか だが、島はあの世界で見たものを鮮明に覚えていた

何より


島「…携帯が無事だったか」


島は、携帯の画像フォルダを開いた

そこには、艦娘達を写した写真が数枚残されていた

仲間の艦娘と協力し荷物を運んでいる姿、食事を美味しそうに頬張る姿等が収められていた


島「あいつらどうしてるかな…」


そう考える島だったが、もう自分には関係ないと考えた

ベンチから立ち上がり、島は病室に戻った


-数か月後 佐世保海軍墓地-


米軍基地でのリハビリを終えた島は米国に帰国後企業を退職し日本に帰国した

帰国後、彼女達の前身である軍艦に関して学んだ そして、慰霊碑に出向くことにしたのだ


島「戻るって約束したのに悪かったな…」


島は、軍艦矢矧戦没者慰霊碑に花束を手向けた


島「もう一度…出直してみるよ」


島は、そう呟くと慰霊碑に背を向けた


島「…」


他の慰霊碑を見ていると、第二十七駆逐隊戦没者慰霊碑があった

そこにも花束が手向けられていた 比較的新しく最近来たようだった


島「またな…皆」


島は、彼女達に挨拶するように言うと佐世保海軍墓地を去っていった


そして、彼がまた艦娘達と関わる事になるのはまた別の話


-Fin-


番外編

(見たいエピソードがあったら、コメントに下さい)


-長崎県 佐世保駅-


島がいなくなって数週間後

艦娘達の世界の佐世保駅には、数名の艦娘達が行方不明者のビラ配りをしていた


(※安価を取ります)


いた艦娘は?>>>137

(所属艦から複数お願いします)


矢矧「この人探してます!」


能代「ご協力お願いします!」


阿賀野「あの、ごめんなさい この人見ませんでした?」


酒匂「ぴゃん! あの、お兄さん…」


阿賀野型の四人が通りすぎる人達にビラ配りをしていた

阿賀野型は佐世保所属艦娘達の中で一番島に接触していた艦娘達だった


阿賀野「ねぇ、こんなことして意味有るのかな…」


能代「阿賀野姉! しっかりして!」


酒匂「ぴゃー…」


阿賀野と酒匂は立ちっぱなしで疲れたのだろうか座って休み始めた


矢矧「ご協力お願いします!」


そんな三人をよそに矢矧だけは休まず声掛けやビラを配っていた


酒匂「矢矧ちゃん大丈夫かな?」


阿賀野「数週間前なんて見てられないくらいだったからね…」


能代「…」


三人はあの時の事を思い出していた


-数週間前-


島からの無線が途絶えた数時間後、佐世保鎮守府に佐世保陸戦隊が到着した

そこには、保護されストレッチャーの上で眠る榛名の姿もあった


金剛「榛名は大丈夫デスカ!?」


隊長「ご安心下さい 怪我はしていますが、大したことはありません 入渠すれば問題ないでしょう」


陸戦隊の指揮官は榛名の状態を説明し、問題無いと伝えた


矢矧「ねぇ もう一人は?」


矢矧は島の安否を尋ねた どこを探しても島の姿はなかった


隊長「…」


指揮官は少し黙ると、部下にあるものを持ってこさせた


隊長「我々が到着した頃にはこれしか…」


部下の差し出したものは、撃ち抜かれ壊れた無線機とスライドストップした拳銃、拳銃のマガジン数本だった

どれも、島の血痕が付着していた


矢矧「うそ…」


隊長「恐らく、連れ去られ処刑されたと思われます… 処刑をも辞さない連中なので…」


そう話している時、矢矧は両手で顔を覆った


矢矧「うぅ…」


矢矧は泣いていたのである


阿賀野「矢矧!」


阿賀野達姉妹は矢矧に駆け寄った

矢矧は能代に体を預けた


矢矧「うぅ…うわぁぁ!」


能代「…」


能代は何も言わず頭を撫で、阿賀野と酒匂は背中を擦ってあげたりしていた

周囲は、矢矧の悲痛な声が響いた


-数日後-


大本営から派遣された職人や妖精達によって佐世保鎮守府は元の形や機能を取り戻しつつあった

そんな中、ある一室の中で四人の艦娘がいた


阿賀野「ねぇ、矢矧 ご飯食べに行こ ね?」


矢矧「…」


能代「皆心配してるから…」


矢矧「…ごめんなさい 食欲がないの…」


酒匂「矢矧ちゃん! このままじゃ倒れちゃうよ!」


矢矧「…」


あの日以来、矢矧は塞ぎ混んでしまった

阿賀野型を始め、坊ノ岬等で一緒に戦った艦娘達も矢矧を心配して部屋を訪れていた


矢矧「…」


矢矧の目の前には島の装備品があった

主を無くし火を噴くことがなくなったMASADAとG17 主を護り続けたプレートキャリア

そして、矢矧の首に巻かれているシュマグだった


矢矧「うぅ…」


自分も付いていくべきだったかもしれない

だが、行って役に立つのかと言われたら何も言えなかった 自身の無力さに腹が立った


----


金剛「そうデスカ… 矢矧も…」


能代「えぇ… 塞ぎ混んじゃって…」


金剛「榛名もどこかおかしいネ…」


霞「朝潮姉も時計ばかり見つめてるわ 夜中も泣いてる時あるし…」


食堂では、姉妹艦達が話し合っていた

榛名も意識を取り戻したが、すぐに島の行方を聞いた

亡くなったと知らせた時から無理をしているような様子で仲間と接していた


阿賀野「このままで良いのかな…」


そうして、ほとんどの艦娘達が集まり食事を取ろうとした時だった


~~♪


憲兵長『艦娘の皆さん 1300に会議室にお集まり下さい 繰り返します 1300に会議室にお集まり下さい』


チャイムが鳴った後、憲兵長の声が食堂に響いた


赤城「なんでしょう一体?」


瑞鶴「何かあったのかな?」


艦娘達から突然の呼び出しに戸惑いの声が溢れた


-会議室-


時間通り艦娘達は会議室に集まった その中には矢矧の姿もあった 阿賀野達が引っ張って来たらしい

室内には、他の憲兵達も集まっていた


川内「他の憲兵さん達もいるよ」


山城「新しく来た提督の挨拶かしら?」


吹雪「大淀さん何か聞いてますか?」


大淀「いいえ なにも…」


艦娘達から疑問の声が上がる中、呼び出した本人が現れた


憲兵長「えー、皆さん お忙しい中お集まり頂きありがとうございます」


憲兵長はそう挨拶の言葉を述べた


蒼龍「それは良いけど…」


飛龍「一体何の用ですか?」


曙「私達も暇じゃないんだけど」


潮「曙ちゃん…」


艦娘達から様々な声が出てきた


憲兵長「申し訳ないのは、重々承知しています ですが、ある人物の話を聞いてほしいのです」


そう言うと、憲兵長はとある人物を前に出した


隊員「…」


それは、島の救出の為に派遣された陸戦隊の隊員だった


憲兵長「もう一度頼みたい 真相を話してくれ」


艦娘達は憲兵長が何の事を言っているかわからなかった


隊員「ですから、軍事機密で…」


憲兵長「我々も海軍の関係者だ 海軍内部だから、機密もなにも無いんじゃないか?」


隊員「…」


憲兵長の言葉に隊員は口を閉ざした


隊員「…なんで自分に」


憲兵長「君の隊長が遺留品を渡した時、他の隊員達は我々を見ていたのに君だけ目を逸らしていた

何か知っているんじゃないかなと思ったんだ」


隊員「…」


憲兵長「頼む 彼女達も我々も真実を知りたいんだ」


憲兵長「君はあの場所でなにを見たんだ」


艦娘達はようやく理解した もしかしたら彼は島の行方の手がかりを持っているのでは無いかと


加賀「何か知ってるのね?」


隊員「…」


伊勢「ねぇ、何か言ったら?」


日向「何か知ってるなら、教えて欲しい」


隊員「…」


(安価を取ります)


判断は?>>>139

1,話した

2,話さない


隊員「…わかりました」


彼は意を決したように答えた


隊員「だけど、君達の望む結果ではないと思う」


隊員はそう前置きを言うと、あの時の出来事を語り始めた


-回想-


佐世保鎮守府から要請を受けた佐世保陸戦隊の一個小隊が発電所に向かっていた

敵の襲撃に備え、目立つ車両移動から徒歩に切り替え周囲の警戒をしての移動だった


隊長「…」スッ


指揮を執っている小隊長が右手を挙げて停止した


隊長「…」スッスッ


小隊長は右手を前に振ると一班十名が前進した


-回想終了-


隊員「自分は第一班として発電所に行きました しかし、あの場所はとても不自然でした」


初春「不自然とは?」


隊員「普通は見張りがいるはずなんだ だけど、あの場に敵はいなかった」


隊員「そして、あの場に居合わせた」


-回想-


何の抵抗も受けなかった陸戦隊の隊員達は発電所内へと侵入した

内部を進んでいる最中に激しい銃撃音が響いていた


隊員「いた」


突入した隊員達の目の前には制御室の中に向けて銃撃を行っている敵兵達の姿だった

敵兵達は陸戦隊に左右を挟まれ挟撃されそうになっているのにも関わらず全く気づく事無く銃撃を続けていた


小隊長「いけ!」


小隊長の合図に隊員を含む一班と上の階から侵入したもう一班が銃撃を開始し、制御室出入口を占拠していた敵兵達は瞬く間に全滅した


小隊長「いけ」


小隊長の合図で隊員達は制御室内に突入した

室内には、敵兵の遺体やそこら中に弾痕があり戦闘の激しさを物語っていた


隊員「…」


隊員は先頭に立ち制御盤のある箇所にたどり着いた


-回想終了-


隊員「そこには誰もいなかった」


隊員は静かにそう告げた


隊員「あったのは、隊長が渡した物だけだった」


艦娘達はそれを聞いて訳がわからないような顔をした


大淀「待ってください! 私達は間違いなく彼と話しました!」


隊員「嘘を言っていないのは分かる 事実、物が発見された箇所には誰か座っていた痕跡もあった」


隊員は大淀の発言にすぐに答えた


白露「それじゃあ、脱出したって…」


隊員「申し訳ないけど、それは絶対にあり得ない」


神通「どうしてそう言いきれるんですか?」


隊員は黒板の方に向くと何かを書き始めた


隊員「これが、制御室だとしよう まず、拳銃等が発見されたのはここ」


隊員は白のチョークで物の発見地点に丸を書いた そこは、出入口から最も離れていた


隊員「そして、出入口はここ 他に出入りする箇所はどこにもない だけど、この出入口は敵が完全に制圧していた 言わば、完全たる密室だ」


隊員「物が発見された箇所から、出入口まで約15m 激しい銃撃を加えられている状態でこの部屋から脱出するなんて、確実に不可能だ」


隊員はそう説明し、結論付けた


隊員「彼は処刑されたんじゃない 消えたんだ この部屋から神隠しにあったように」


隊員「これが、自分が見た真実です」


隊員はそう告げた


艦娘達「…」


艦娘達はその真実に唖然とした


隊員「何か聞きたいことはあるかな? 答えれることは答える 機密に触れない限りは」


(※安価を取ります)


聞く事は?>>>141

1,ある

2,無し


艦娘達「…」


艦娘達はあまりにも不可解な証言に無言になった


隊員「どう考えて捉えるかは君達次第だ 自分からはこれだけだ」


そう言うと、隊員は少し頭を下げ憲兵達と共に部屋を出ていった


艦娘達「…」


部屋に残ったのは艦娘達だけだった


矢矧「ねぇ、皆はどう思う?」


矢矧は立ち上がって艦娘達を見た


川内「どう思うって言われてもさ…」


木曾「誰もあいつの姿を見ていないって言ってるんだろ どう考えたって…」


瑞鶴「でもさ、遺体も確認していないんでしょ? だったら…」


加賀「では、どうやって脱出したって言うの? あの状況から」


艦娘達の考えは様々だった

生きてると主張しても、どうやって部屋から脱出したか説明がつかず

亡くなったと主張しても、遺体が発見されていないと返される等まとまらなかった


大和「矢矧さん 貴女はどう思うんですか?」


矢矧「彼は…生きてる 絶対に」


初霜「ですけど…」


矢矧「言いたいことは分かるわ だけど、私達彼に助けてもらってばかりだったのよ」


矢矧「私は探したい 何も返せてないもの」


矢矧は艦娘達の前でそう言った


日向「探すと言ってもどうやって?」


白露「チラシ配ったりするのは?」


吹雪「でも、それには顔写真とか…」


春雨「そんなのありましたっけ?」


艦娘達の記憶上、彼と写真を撮った記憶はなかった

むしろ、彼が撮っているのを目にはしていた


能代「私達の部屋にあの人が身に付けていたものがあるからその中に…」


阿賀野「あるかもしれないわね!」


赤城「それでは、見てみた方がいいかもしれませんね」


酒匂「じゃあ、探してくるね!」


そうして、阿賀野達は部屋に戻った


阿賀野型「…」


四人の前には、島が身に付けていたプレートキャリアがあった


阿賀野「それじゃあ…見てみよう」


能代「少し気が引けるけど、大丈夫よね?」


矢矧「大丈夫 許してくれるわ」


酒匂「ぴゃあ…」


そうして、四人でプレートキャリアを漁った


(※安価を取ります)


見つけたのは?>>>143

1,自衛官、PMC時の写真

2,PMC社員証

3,その他(何か書いてください)


プレートキャリアの中には様々な物があった

マガジンは勿論、地図やメモ帳やボールペンやコンパス等があった


矢矧「これは…」


矢矧が開けていなかったポーチの中に封筒を見つけた


矢矧「…あった」


封筒を開けると、そこには数枚の写真が入っていた


酒匂「司令だ」


その写真の中の島は現地の子供達と笑顔で写っている写真だったり、仲間と酒を片手に笑顔で写っていた

写真の裏には、撮った日にちと場所が書いてあった


阿賀野「楽しそうね…」


能代「…」


阿賀野達はしばらくその数枚の写真を眺めた


矢矧「…探しましょう 絶対に生きてる」


そうして写真を入手した矢矧達はその場を去った


-現在-


明石や憲兵達の協力があり、チラシを作ることが出来た艦娘達は哨戒任務に出ている艦娘達を除いてチラシ配りや情報収集を行った

だが、これと言った成果はなかった


矢矧「…」


酒匂「矢矧ちゃん…」


阿賀野達は少し休憩を取ることにした

島が消息を絶った直後よりは元気を取り戻した矢矧だったが流石に疲れが出ていた


老人「もし…」


阿賀野型「?」


休んでいた阿賀野達の前にチラシを持った老人が立っていた


能代「あの…どうしました?」


老人「…」


老人は阿賀野達をじっと見つめていた

どちらかと言うと矢矧を見ていた


老人「お嬢さん その首に掛けているのは?」


矢矧「えぇ 写真の彼から…」


老人「やはりか… その首に掛けているものから強い意思が伝わる」


いきなりの事に阿賀野達は怪訝そうな顔をした


酒匂「おじいさん なに言ってるの?」


老人「…」


老人は矢矧の前に立つと手を出した


老人「その首に掛けているものを貸してくれないか?」


矢矧「え?…えぇ」


そう言うと、矢矧はシュマグを解き老人に渡した


老人「…」


老人はチラシとシュマグに意識を集中させた


老人「…言いにくいが、彼はいないよ」


阿賀野型「え?」


老人の一言に四人は呆然とした


矢矧「ちょっと適当なこと言わないで!」


矢矧が声を荒げて近寄った


阿賀野「ちょっと、矢矧!?」


能代「落ち着いて!」


阿賀野と能代が慌てて矢矧を押さえた


矢矧「勝手に決めつけないで! 彼は生きてる! こんなことで死ぬはず無い!」


矢矧は二人に押さえられながらも老人に怒声を浴びせた

しかし、老人は一切慌てる素振りを見せなかった


老人「落ち着いて 話を最後まで聞きなさい」


老人は矢矧を落ち着かせた


矢矧「一体なんなの?」


老人は一息いれると答えた


老人「彼は死んではいない”この世界にはいないんだ”」


酒匂「ぴゃ?」


阿賀野「どう言うこと?」


老人「彼はもうひとつの世界にいる ここと似ても似つかない世界だ」


老人「早い話 彼にとっての元の世界だ」


矢矧「え?」


能代「嘘…」


いきなりの事に四人は呆然とした


老人「まぁ、それだけじゃ」


そう言うと、老人は矢矧にシュマグを返すとどこかに歩き始めた


矢矧「待って」


そんな老人を矢矧は引き留めた


矢矧「私達は…私達は彼と再会できる?」


矢矧は老人に訪ねた


老人「…」


(安価を取ります)←ラスト安価

答えは?>>>145

1,会える(続編に続く)

2,会えない


老人「…会えるよ」


阿賀野型「っ!?」


老人の一言に四人は驚いた


老人「君達…いや、佐世保鎮守府は再び大きな危機を迎える

その危機に直面した時、彼は再び君達の前に現れるだろう」


能代「大きな…危機」


矢矧「何が起こるの?」


老人「それはわからない 海軍…いや、国家を揺るがす危機だろう」


老人「彼は君達を救いに導くか、または破滅に導くだろう」


阿賀野「破滅って…」


能代「どういう…」


老人「ほっほっほっ…」


老人は高笑いをすると歩き出した


矢矧「ちょっと、まっ…」


矢矧が引き留めようとしたところ強い風が吹き、四人は目を離してしまった


酒匂「あ、あれ?」


能代「おじいさんは?」


目を開けた四人の前に老人の姿はなかった

たった数秒の間に消えてしまったのである


阿賀野「なんだったの一体…」


矢矧「わからない だけど…」


矢矧は首に巻かれているシュマグを握ると空を見上げた


矢矧「また…会えるのね」


暗くなり始めた空に矢矧は呟いた


-Fin-


番外編


(※教祖との決着の安価の際、ほっとくを選んだバージョンの一つです)


島が去った後の地下に三人の男がやってきた


ハンク「what's this」(なんだこれ)


それは、黒いコートを羽織ったハンクが喋った


サンフォード「The target should be here」(ターゲットはここにいるはずだ)


サンフォードが端末を見ながら呟いた


ディモス「Come over here」(ちょっと来てくれ)


ディモスがなにかを見つけ二人を呼んだ


ディモス「look」(見ろ)


ディモスが指を指した先には、教祖の服と灰のような粉だった


ハンク「This is the target?」(これがターゲットか?)


ハンクは呆れたように聞いてきた


サンフォード「It seems that the previous customer has cleared it up」(先客が片付けたようだな)


サンフォードが目を向けると、大量の小銃の薬莢と砲弾の薬莢が落ちていた


ディモス「Is it just a waste of foot」(無駄足かよ)


ディモスもつまらなそうに言い放った


ハンク「…」


サンフォード「Hank?」(ハンク?)


ハンク「I'm going home」(帰るぞ)


ハンクは二人に背を向けて答えた


サンフォード「Hey, that's…」(おいそれは…)


ハンク「The white work is over」(仕事は終わりだ)


ディモス「It doesn't make sense to be in favor」(俺も賛成だ 居ても意味ないしな)


ディモスもハンクの意見に賛成だった


サンフォード「…I understand」(了解した)


三人は一ヶ所に集まった


ハンク「…」


ハンクはもう一度戦場になった場所を見渡した

おそらく、自分達のターゲットを殺害したのは、鎮守府で出会ったあの男だろうとハンクは確信していた


ハンク「Let's meet again」(また会おう)


ハンクはそう呟くと三人は消えていった


-番外編終了-


後書き



7/31 1,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

8/26 2,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

11/14 4,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。


このSSへの評価

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SS好きの名無しさんから
2022-07-16 07:56:30

SS好きの名無しさんから
2021-12-25 23:42:31

50AEPさんから
2021-09-16 22:13:08

Zekeさんから
2021-08-20 13:03:24

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2021-08-14 13:06:50

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2021-07-25 14:14:04

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2021-07-11 06:22:20

多聞丸さんから
2021-07-11 02:59:38

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2021-07-10 14:56:28

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2023-09-13 15:07:09

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2022-07-16 07:56:31

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2021-12-25 23:42:33

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2021-07-14 17:42:16

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多聞丸さんから
2021-07-11 02:59:38

悠人さんから
2021-07-10 14:56:28

このSSへのコメント

150件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2021-07-10 09:05:08 ID: S:p3HUlE

矢矧でお願いします。

2: K,E 2021-07-10 12:19:39 ID: S:lkxZOu

1さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

3: 多聞丸 2021-07-11 11:07:50 ID: S:w77I55

引き止めて、しばらく行くと矢矧の仲間の艦娘に疑われるのはどうでしょうか?

うちのSSでは矢矧は酷い目にしか会ってないので…。

4: K,E 2021-07-11 19:57:02 ID: S:Sgmsib

3さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

案も採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

5: ジェラルジョン 2021-07-12 18:51:15 ID: S:OHDxUW

ここは矢矧以外の阿賀野型でどうでしょう?

6: K,E 2021-07-13 10:43:07 ID: S:-a4n-i

5さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

7: 多聞丸 2021-07-14 17:45:27 ID: S:PTObIs

お疲れ様です。ここは雇うで。報酬は敵に奪われたなにかを一部渡すということで。それが無理なら今あるだけのお金とか…(MGS5 ダイヤモンドの虜より)

8: SS好きの名無しさん 2021-07-14 18:04:35 ID: S:0lWIX0

食べ物を作るとか?

9: 50AEP 2021-07-15 00:20:13 ID: S:FUxLui

ベタ?ですが矢矧が「自分の命を差し出す」と言い放つ。
他に何も持っていない、このままでは行き場も明日も無い。この先の人生(艦生)を賭けるという事で他の姉妹は困惑するもそれを制して自分一人が仲間の救出のための人柱となると毅然と言い放つ。
しばし考え込んだ後「随分と高い報酬だな。釣りは出ないぞ。」とニヒルに言って承諾。
元ネタ:永井豪の漫画「バイオレンスジャック」での一幕。
参考:ncode.syosetu.com/n0019di/108/

10: K,E 2021-07-15 13:09:32 ID: S:c43JJX

7,8,9さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

では、三人共通である1でいかせていただきます!

案も少し変えて採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!!

11: ジェラルジョン 2021-07-16 13:30:27 ID: S:dRIMsM

地下牢はどうでしょう?
作りが頑丈な(設定である)ため、シェルター代わりに活用してる艦娘がいるかもしれません。

12: K,E 2021-07-16 19:18:11 ID: S:IEqfZ_

11さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

13: SS好きの名無しさん 2021-07-17 12:54:35 ID: S:QTBL5K

・貴方はどこから来たの?
・一体何者なの?本当の事を言って。
これでどうですか?

14: K,E 2021-07-18 23:49:49 ID: S:O7fRql

13さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

15: SS好きの名無しさん 2021-07-19 09:02:39 ID: S:U6lUc0

出ている艦娘:山城
下敷きになってる艦娘:時雨、満潮、山雲

この西村艦隊でお願いします🤲

16: K,E 2021-07-19 19:21:19 ID: S:gnOAZ1

15さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

17: SS好きの名無しさん 2021-07-21 13:39:04 ID: S:4zRLJX

2で。怪我しているのは満潮。

18: SS好きの名無しさん 2021-07-21 17:32:32 ID: S:gQ34HL

2で、満潮かと。

19: K,E 2021-07-22 20:47:22 ID: S:KgIOvS

17,18さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

20: SS好きの名無しさん 2021-07-26 23:45:03 ID: S:jU5-s4

朝潮、白露で。

21: AKIHIRO 2021-07-26 23:45:15 ID: S:Qvolw7

居たのは朝潮というのはどうでしょうか?

22: SS好きの名無しさん 2021-07-27 10:14:30 ID: S:-6ONtI

白露と春雨でおねがいします

23: K,E 2021-07-27 13:17:04 ID: S:CmJ2I5

20,21,22さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

では、三人共通の”白露”と二人共通の”朝潮”でいかせて貰います!

春雨は見送りますが、後々出していただければ幸いです。

引き続き物語をお楽しみ下さい!

24: SS好きの名無しさん 2021-07-27 16:23:07 ID: S:PL-hlJ

大型は伊勢、日向、扶桑の3人。
後は軽巡の川内、駆逐艦は潮、曙、朧、村雨、春雨の6人でおなしゃす。

25: K,E 2021-07-28 11:14:10 ID: S:jgP6mU

24さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

-: - 2021-07-28 20:25:27 ID: -

このコメントは削除されました

27: K,E 2021-07-30 01:05:36 ID: S:XJqs9O

26さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

そうですね、いつかは出したいと考えています!!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

28: SS好きの名無しさん 2021-07-30 14:53:56 ID: S:RbCy_K

2でお願いします。

29: K,E 2021-07-31 12:30:59 ID: S:CqBzgV

28さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

30: SS好きの名無しさん 2021-07-31 13:36:25 ID: S:2NY0Ki

1でお願いします。

31: K,E 2021-08-02 06:14:01 ID: S:0fg7Ow

30さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

32: SS好きの名無しさん 2021-08-03 16:20:53 ID: S:gwRjrn

2で、赤城、加賀でおねがいします!

33: K,E 2021-08-06 06:02:12 ID: S:Z2Jn1S

32さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

34: SS好きの名無しさん 2021-08-07 16:14:10 ID: S:I2tBuI

2でお願いします。

35: K,E 2021-08-09 03:51:11 ID: S:EeMb6K

34さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

36: SS好きの名無しさん 2021-08-09 12:04:43 ID: S:Vq-dvD

翔鶴で、地下倉庫はどうでしょう?

37: K,E 2021-08-10 10:40:22 ID: S:e_bV1n

36さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

38: 多聞丸 2021-08-10 15:03:14 ID: S:JsUgPz

不幸艦娘として扶桑、山城、翔鶴のどれかかもしくは全員…。

39: SS好きの名無しさん 2021-08-10 18:00:08 ID: S:UMcFUN

扶桑さんでどうっすか?

40: SS好きの名無しさん 2021-08-11 07:54:51 ID: S:MBZS3v

山城でお願いします。

41: K,E 2021-08-11 13:55:52 ID: S:dD65em

38,39,40さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

では、票が多かった扶桑姉妹にします。

引き続き物語をお楽しみ下さい!

42: 多聞丸 2021-08-12 21:54:16 ID: S:L0QSUC

お疲れ様です。覚悟だ!覚悟が道を切り開く!

ということで1でお願いします。補助は瑞鶴(幸運艦のため)。結果は…爆発はしなかったけどめちゃくちゃ時間が掛かったでお願いします!!

43: K,E 2021-08-13 11:54:16 ID: S:9AsC1g

42さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

44: ジェラルジョン 2021-08-14 22:06:47 ID: S:WU4FKV

急がば回りましょう!
いくら近道でも、地雷に注意しながらゆっくり行くくらいなら別の道を走り抜けるのを扶桑あたりが提案する形で。

45: K,E 2021-08-15 19:14:42 ID: S:R9_531

44さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

46: SS好きの名無しさん 2021-08-16 09:34:37 ID: S:4olse5

初春、子日、若葉、初霜でどうでしょうか...?

47: K,E 2021-08-17 12:46:40 ID: S:PFvPBt

46さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

48: 50AEP 2021-08-18 15:36:55 ID: S:87BE91

3で、島に加えて他の艦娘が艤装で攻撃する、というのは如何でしょうか。

49: Zeke 2021-08-19 09:53:48 ID: S:IVcjG2

48さんに同じく。

50: 多聞丸 2021-08-19 12:00:40 ID: S:kuya8Q

なんかゴーストオブツシマのように連殺ってできませんかね…。補助は艦娘でいいと思います。

51: K,E 2021-08-20 11:49:06 ID: S:o1RI34

48,49,50さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

少し変えますが採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

52: 多聞丸 2021-08-23 22:30:40 ID: S:stZZ3_

吐きそうになりながら何人かやるのはどうですかね…。

吹雪と赤城と加賀でお願いします。

53: K,E 2021-08-25 11:40:03 ID: S:T5zQrp

52さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

54: 50AEP 2021-08-27 03:12:54 ID: S:RPHEZy

タボールとG18、スタングレネードを持っていきましょう。
加えて若葉がデザートイーグルを(本人曰く「気に入った」)、川内がナイフ数本とスモークグレネード(クナイと煙玉、夜戦忍者!)神通、矢矧もナイフ(島のナイフファイトを見て血が騒いだ)を持っていく、で。
他は使用できないように埋めるか海中投棄で。(敵に使われるのを防ぐため)

歩く武器庫…元ネタでは背中にしょってるのはモーゼルでしたな。実用性と時代を考えるとG18は理にかなったチョイスですね。

55: K,E 2021-08-30 13:03:14 ID: S:kVkUqe

54さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

元ネタに気づいてくれてありがとうございます!
(わかってくれる人がいてくれたとは…)

引き続き物語をお楽しみ下さい!

56: ジェラルジョン 2021-08-31 11:41:06 ID: S:TkHlre

曙、霞、叢雲、暁でどうでしょう?
一人前のれでぃにはこのメンツは辛いかもしれませんが(笑)

57: K,E 2021-08-31 19:34:15 ID: S:gi-5vg

56さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

曙はもういるので、三人採用します!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

58: 多聞丸 2021-09-01 15:29:24 ID: S:ZCHVbi

お疲れ様です!矢矧、一航戦、二航戦、瑞鶴、時雨、吹雪でお願いします。

59: K,E 2021-09-03 01:23:44 ID: S:58H6aE

58さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

60: 多聞丸 2021-09-06 19:45:41 ID: S:umqCBm

2でお願いします。

バチン!←ビンタ
矢矧「ふざけないで」
矢矧「提督の独断でどれだけの艦娘が死にかけたと思ってるの!」
矢矧「…私はもう…貴方を信じられない…」
矢矧「…さよなら」

でどうでしょうか。そのあとは矢矧が離れるなら…と言ってどんどん島の方について行く感じで。元々提督は頼りなくて今までは我慢してたけど我慢の限界で(という設定で)

61: K,E 2021-09-08 11:47:58 ID: S:l3lXXO

60さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

62: 多聞丸 2021-09-12 12:11:19 ID: S:QDXlyc

お疲れ様です1でお願いします!

63: K,E 2021-09-14 08:12:04 ID: S:I-3rOD

67さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

64: 50AEP 2021-09-16 22:13:32 ID: S:r3xmCj

神通、矢矧、初霜、赤城でお願いします。

65: K,E 2021-09-18 11:25:12 ID: S:cvwAji

65さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

66: ジェラルジョン 2021-09-25 17:11:08 ID: S:DhN5zN

ここは初霜でどうです?

67: K,E 2021-09-30 18:45:39 ID: S:Gqawmr

66さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

68: ジェラルジョン 2021-10-02 13:52:10 ID: S:h7TWhM

浮上してきた潜水艦(国籍不明)でどうでしょう?

69: K,E 2021-10-05 13:56:52 ID: S:lrsGoK

68さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

70: ジェラルジョン 2021-10-08 00:37:48 ID: S:DKh7C3

天龍、木曾に怪我をしているのは雷でどうです?

71: K,E 2021-10-13 12:29:16 ID: S:ppSI7p

70さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

72: 50AEP 2021-10-19 22:15:32 ID: S:7olNWU

バレットなら胴体でも即死レベルなので…
・胸部をぶち抜かれて即死
・ハラワタぶちまけて死亡
・股間をむしり取られて、さすがに悲鳴を上げる→気づいた木曾が斬殺
の三点セットで。

73: K,E 2021-10-22 12:16:20 ID: S:tgrDT4

72さん〉コメント&ご協力&要望ありがとうございます!!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

74: 50AEP 2021-10-22 22:51:27 ID: S:SaoE1g

MASADAのフラッシュライトでモールス信号か、赤城に頼んで矢文or艦載機で手紙を運んでもらう、あたりでしょうか。

75: K,E 2021-10-25 11:27:18 ID: S:zkELO7

74さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

76: 50AEP 2021-10-28 21:02:35 ID: S:1JkhwO

1で。
確認のために探照灯で「証拠を見せろ」とモールス。

死体を狙撃&モールスで「恥ずかしいところにあるホクロの場所(一緒に入浴しないと分からない場所)」をバラされて赤面。

77: K,E 2021-11-01 07:07:09 ID: S:GVOj9U

76さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

78: ジェラルジョン 2021-11-04 16:56:28 ID: S:MSmcEN

バイオハザードに出てくるカワイイ(わけではない)リッカーとかどうです?

79: K,E 2021-11-06 06:34:49 ID: S:V7EI8W

78さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

ちなみに、ゾンビ化は無しにさせて貰います(物語が壊れる可能性があるため)

引き続き物語をお楽しみ下さい!

80: 50AEP 2021-11-07 17:51:31 ID: S:L0U4oH

大事な時に横やり入れられたくないので始末しておきましょう。1で。

フラッシュバンで聴覚を麻痺させて動きが止まった隙に、むき出しの脳をズドン!で行きましょう。
聴力自慢のリッカーにフラッシュバンの爆音は人間より凄まじい威力となるでしょう。

元ネタ:鋼の錬金術師
嗅覚を用いて追跡してくる敵にダイナマイトから抽出したアンモニアをぶちまける。
ただでさえ激臭のアンモニアを優れた嗅覚で吸い込んでしまい敵は失神。
生物の感覚器官は許容量を超えた刺激を受けると麻痺して不能になる事を利用した一撃。

81: K,E 2021-11-11 22:24:53 ID: S:JciW7D

80さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

82: SS好きの名無しさん 2021-11-25 13:17:01 ID: S:od60h8

83: K,E 2021-11-27 22:51:19 ID: S:LF6lU9

82さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

84: 4代目ハンク 2021-12-01 22:45:14 ID: S:srJKtA

3 ハプニング発生。誤解などに近い形でハンク・J・ウィンブルドン、サンフォード、ディモスの3人と(ハンクはmadnesscombatという作品の主人公、サンフォードとディモスはその仲間、YouTube等で解説動画的なものあるのでそれ参考にするといいと思います。)が現れ、戦闘開始→普通に始末するかそれとも和解するかはK.Eさんに委ねます。ワイのご先祖様やけど殺る時は殺ってええんやで…

85: 4代目ハンク 2021-12-01 23:00:13 ID: S:pqyug1

訂正 3ハプニング発生。突然ハンク・J・ウィンブルドン、サンフォード、ディモスの3人が現れ、(中略)島達は敵と勘違いし、戦闘開始→以下略

86: K,E 2021-12-06 05:19:28 ID: S:EFWTNo

85さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

了解しました!

調べながら、書いていきます!!
(出来映え期待しないで下さい…)

今後も安価を出していく予定なので、どんどんコメントしてください!!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

87: SS好きの名無しさん 2021-12-07 16:24:35 ID: S:J1j0f6

あれ?ハンクのゴーグルって赤だった気がするんですが・・・

88: K,E 2021-12-08 06:28:27 ID: S:6bOAhX

87さん〉コメント&ご指摘ありがとうございます!

そうですね…
再度確認したら、赤っぽいですね…
(pixivでは、オレンジと書いてあったので…)

直ぐに訂正します!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

89: SS好きの名無しさん 2021-12-08 15:14:11 ID: S:wQFZqT

1で、秘書艦は時雨で。
安価初めて答えてみましたがこんな感じで良いですか?

90: 50AEP 2021-12-09 21:18:15 ID: S:kZCzJG

2で、破損した設備を修復して万全の体制を整えておきましょう。

91: 50AEP 2021-12-09 21:19:03 ID: S:RjO5Cl

↑訂正。内容的には1でした。

92: K,E 2021-12-10 00:46:53 ID: S:5llfUy

89~91さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

全然構いません!
これからもどんどんコメントしてください!!
(批判コメントはちょっと…)

引き続き物語をお楽しみ下さい!

93: 50AEP 2021-12-10 20:23:52 ID: S:aqN7S0

まずはレーダーや無線関係の設備を…という時雨の提案を遮って、食堂と浴場に着手する。「こんなことがあったんだ。士気の回復は重要だ。」

94: K,E 2021-12-13 04:21:42 ID: S:4Pi3uV

93さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

95: 50AEP 2021-12-13 07:27:39 ID: S:uurHJR

登場済みの娘から赤城、加賀、能代、吹雪、春雨で。
未登場から大和、夕立、鳳翔、間宮、伊良湖あたりをお願いします。

96: K,E 2021-12-17 06:37:31 ID: S:eb0aoQ

95さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

97: 4代目ハンク 2021-12-19 12:41:10 ID: S:U10jsz

作る料理?…んなもんカレー一択やろ。

98: K,E 2021-12-23 19:27:30 ID: S:Jdr2HE

97さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

99: 50AEP 2021-12-29 02:05:32 ID: S:lwSmBK

1で、海軍カレーと違って新鮮!という感じでお願いします。

100: K,E 2022-01-01 06:00:23 ID: S:c61aHj

99さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

101: SS好きの名無しさん 2022-01-07 09:11:51 ID: S:-qnp73

2でお願いします。

102: K,E 2022-01-11 16:27:56 ID: S:4EaUlO

101さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

103: SS好きの名無しさん 2022-01-14 11:15:18 ID: S:aq5nM0

帰国子女の金剛ちゃんで

104: K,E 2022-01-19 13:38:09 ID: S:Rpq7lk

103さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

105: SS好きの名無しさん 2022-01-19 22:03:24 ID: S:CX40xH

1で、本格的に鎮守府の修繕(空いた壁を直すとか)

106: K,E 2022-01-22 16:23:28 ID: S:sk_Rho

105さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

107: AKIHIRO 2022-01-24 12:23:49 ID: S:XTEA8y

2
阿賀野、能代、酒匂が興味本位で来たでお願いします

108: K,E 2022-01-30 04:48:24 ID: S:i2-a9v

107さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

109: 50AEP 2022-02-13 21:17:36 ID: S:FTqQ9r

2→1で。
隠密作戦で相手の武器を奪って装備を整えてから、派手に大暴れしてやりましょう!

110: K,E 2022-02-17 06:23:24 ID: S:KuqI6g

109さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

111: SS好きの名無しさん 2022-02-18 16:03:26 ID: S:R-uRMC

2で教祖にいろいろ情報吐いてもらってから制御室にgoするのはどうでしょうか?情報を聞く方法やりかたはもちろん拷問で!(サイコパス)

112: 50AEP 2022-02-18 23:20:49 ID: S:MUtxYo

賛成。
後顧の憂いを絶ってから、電源を復旧して戻りましょう。

113: K,E 2022-02-19 23:23:55 ID: S:GyPO0M

111,112さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

案も面白そうですけど、違うシナリオを用意しているので楽しみにしててください!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

114: SS好きの名無しさん 2022-02-21 11:58:06 ID: S:AcS_wf

話す事は「何故こんな事をした。」「深海棲艦をまるで神かなにかのように祭っているのはどういう事だ?」「あの化け物達は何なんだ?」「死ぬ前に言うことは?」的な事でどうでしょうか。

115: K,E 2022-02-23 04:31:08 ID: S:srDezQ

114さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

物語もクライマックスに差し掛かり安価が少なくなってきましたのでどんどん参加してください!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

116: 4代目ハンク 2022-02-23 15:35:45 ID: S:n8gAtf

未登場か…榛名で。(理由を聞こうとするなら最強の核であるツァーリ・ボンバ投下しにいきます)ちなみにすごいどうでもいいですがHK416個人的に好きな銃です。ドイツの科学は世界一ですからね(?)

117: K,E 2022-02-24 10:51:10 ID: S:SNNqgK

116さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

自分もHK416は好きな銃です!
(サバゲー始める時に買うか迷った程)

引き続き物語をお楽しみ下さい!

118: AKIHIRO 2022-02-24 12:46:31 ID: S:MvDW6R

救出成功

敵兵を気絶させて榛名に向かってぶん投げて榛名をナーガの触手から遠ざける。

(ぶん投げられた敵兵が代わりに飲み込まれる)

これ行けますかね?

119: K,E 2022-02-25 03:26:32 ID: S:748U2s

118さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

少し変えますが、採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

120: SS好きの名無しさん 2022-02-25 11:15:06 ID: S:Di0OK3

2のその場で戦闘で逝きましょう。

121: K,E 2022-02-27 19:05:17 ID: S:ly7rsA

120さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

122: SS好きの名無しさん 2022-02-28 01:44:27 ID: S:Qu9e0b

2番でお願いします。
榛名の性格上できないのではないでしょうか

123: K,E 2022-03-01 02:54:21 ID: S:5wonuV

122さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

124: 50AEP 2022-03-01 22:30:27 ID: S:fdPTVr

一度距離を置き、榛名と作戦会議。

背後からの攻撃に弱い事を共有し、島が教祖を陽動。
ある地点まで誘い込んで、榛名に天井を砲撃させて瓦礫の下敷きにして身動きが取れないうちに背後に回りありったけの火力を叩き込むという作戦。
だが天井が無くなり陽の光が当たって大きな隙ができる。「もっと早く気づきたかった」と愚痴りつつ背後から総攻撃して撃破!

125: K,E 2022-03-05 05:56:09 ID: S:ahG53M

124さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

126: 50AEP 2022-03-07 21:19:42 ID: S:vhMvHw

1で。
つまらない事になる前にケリつけてしまいましょう。展開はつまらなくなりますが…。(寒い)

127: K,E 2022-03-08 08:34:49 ID: S:6DLGwC

126さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!
本音を言うと、2でシナリオを考えていたのですが、1で行かせてもらいます!

次が恐らくラスト安価の予定です!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

128: SS好きの名無しさん 2022-03-08 10:49:43 ID: S:qoWk6C

2でシナリオ考えてたってことは、mgs5みたいな展開にする感じだったのかな?

129: K,E 2022-03-08 13:15:15 ID: S:BF_QVU

128さん〉コメントありがとうございます!

そうですね。
その展開にあるアニメの台詞を着ける予定でした。

130: SS好きの名無しさん 2022-03-09 15:41:31 ID: S:SivybR

もしナーガ(教祖)をほっといて復活する流れとかだったら、今回の場合伏線回収的な形として。ハンク達を再度登場させるのはどうでしょうか?(madnesscombat好き)ただ、ハンク達の強さは島が万全の状態だとしても、本気を出せばおそらく圧倒すると思う。(原作だと訓練されて武装された敵にたいして素手で倒しているレベル)なんなら艦娘相手でも勝てるかもしれません、まあ逆に原作のトリッキーやオーディターなどの悪役を出させて逆に助けてもらうのもいいと思いますが。

131: SS好きの名無しさん 2022-03-11 05:57:56 ID: S:bmLVfQ

つまらねえ選択かもしれませぬが、BADな報告を最優先、その後に良き報告をしましょう。

132: K,E 2022-03-12 23:32:28 ID: S:5bO6U2

130さん〉コメント&ご要望ありがとうございます!
面白そうですけど、採用は見送らさせていただきます…
申し訳ありません。

131さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

133: SS好きの名無しさん 2022-03-13 23:44:16 ID: S:e-_eDA

敵にヘッドショット決めて弾切れ。
自分はほっとけば死ぬから、銃弾を有効活用して艦娘たちの安全確保だと投げやり気味で。

134: K,E 2022-03-15 06:04:22 ID: S:-Ik5hl

133さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

本編の安価はこれで最後になります。
番外編でもやるかもしれないので、よろしくお願いします!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

135: SS好きの名無しさん 2022-03-15 16:06:08 ID: S:bgBEc0

前に130としてコメした者だ、しつこいとおもわれるかもしれないが、番外編として前の案をだせないだろうか。

136: K,E 2022-03-15 21:28:40 ID: S:zFg6Yo

135さん〉コメント&ご要望ありがとうございます!

では、今書いている部分が終わり次第やってみようと思います!
正直、よく知らないキャラなので手探り書こうと思うのでよろしくお願いします!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

137: 4代目ハンク 2022-03-16 17:28:15 ID: S:TS8XSo

ここはもちろん阿賀野型の皆さんに登場させてもらいましょう。

138: K,E 2022-03-18 08:45:33 ID: S:Lq0tTP

137さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

139: ジェラルジョン 2022-03-24 04:28:30 ID: S:g1Q_Un

全部吐いて楽になってもらいましょう

140: K,E 2022-03-28 11:04:55 ID: S:qA7F5T

139さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

141: 4代目ハンク 2022-04-07 00:46:56 ID: S:cBPm-_

あまりにも衝撃過ぎて答えることが無い、ということで2の無しでお願いします。

142: K,E 2022-04-12 04:55:26 ID: S:H614Fi

141さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

143: SS好きの名無しさん 2022-04-20 23:30:04 ID: S:u8aAML

1の、PMCの写真でお願いします。

144: K,E 2022-04-24 04:19:11 ID: S:S6xwbb

143さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

145: SS好きの名無しさん 2022-04-25 16:48:20 ID: S:i8n7rp

1の、会えるでお願いします。

146: K,E 2022-04-27 03:04:33 ID: S:bQsh0v

145さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

続編は後日投稿します!

147: SS好きの名無しさん 2022-04-27 13:59:12 ID: S:hvfMTj

番外編としてmadnees combatの奴らとたたかわせたい奴がおるけど正気か…?

148: K,E 2022-04-29 00:22:02 ID: S:uvrrrx

147さん〉コメントありがとうございます!

戦闘シーンは文字数などの影響で省きました…

この作品書いていて初めて知ったキャラなので苦労しました…

149: SS好きの名無しさん 2022-04-29 09:38:46 ID: S:EL4jYV

英語がわからないのだが!!!

150: K,E 2022-04-29 12:06:31 ID: S:1W7FmM

149さん〉コメントありがとうございます!

申し訳ありません。
和訳を入れて再投稿しますのでよろしくお願いします!
(意味があってるか不安ですが…)


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1: 多聞丸 2021-07-11 03:00:12 ID: S:W5M0KB

シリーズのスピンオフ…自分は書いてもすぐ辞めるので頑張ってください!


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