2020-12-08 08:45:50 更新

概要

前作「紛争地帯にいたはずなのに…ブラ鎮に」の続編です。
詳しくは、前作をご覧下さい。
また安価制にします
またご協力お願いします!


前書き

思い付いたので、続編です。

主人公:結城 桂輔(ゆうき けいすけ)
元:陸上自衛隊 特殊作戦群
元:PMC社員
現:陸上自衛隊 第一特別混成中隊 指揮官 三等陸佐 (38歳)

元PMC(民間軍事企業)社員 ある事件がきっかけで自衛隊を辞めていたが、艦娘達と出会い再び自衛官として歩むことを決意し自衛隊に復帰した。
(所属艦娘:吹雪、叢雲、第六駆、第七駆、白露、時雨、村雨、夕立、春雨、山風、陽炎、不知火、黒潮、秋月、涼月、初月、神風、夕張、天龍型、川内型、長良、五十鈴、大淀、古鷹型、青葉型、妙高型、長門型、伊勢型、金剛型、赤城、加賀、鳳翔、ニ航戦、五航戦、雲龍、明石、間宮)

漂着:睦月

名前のみ:扶桑型、高雄型、瑞鳳、北上、大井、木曾、如月、弥生、卯月、皐月


プロローグ


結城「また会おう」


あの世界で艦娘達と出会いそして別れて十年の月日がたった

その間に多くの災害派遣、人道支援に参加し指揮も執った

そんなに多忙でも、彼女達の事を忘れたことは一度もなかった

あの時の体験は誰にも話していない 話したところで誰も信用しないだろうから

今でも、元気だろうか? そんなことも考える時もあったがもう俺の事を忘れているだろうと考え気にすることをやめた


1章 再会


結城「新兵器の実験…ですか?」


団長室に呼ばれその話が告げられた


団長「そうだ 防衛省から通達された お前の中隊に参加してもらいたい 実施するのは、一週間後だ」


結城「どのような兵器なんですか?」


団長「説明を聞いたがよくわからなかった なんか、太陽光を使った実験らしい」


結城「はぁ…」


安全性を疑うがこれ以上言わないことにした


-一週間後 東富士演習場-


パラパラ ギュイーン


演習場内は、ヘリコプターや戦車や装甲車等の音で慌ただしくなっていた


結城「総指揮を務める 第一混成中隊の結城三等陸佐だ 習志野から来た」


?「航空隊指揮官の桑野〈くわの〉三佐だ 目達原から来た」


?「機甲科部隊の中松〈なかまつ〉三佐だ 駒門から来た」


結城「よろしく頼む」


桑野「そう固くなるな」


中松「久しぶりだな 二人とも」


結城「中松の結婚式以来だな」


運が良かった 部隊の指揮官が防大の同期の二人だった


桑野三佐は、西武方面航空隊の第三対戦車ヘリコプター隊からやって来た


中松三佐は、第一戦車大隊からやって来た


結城「ここに来る前に坂本の墓参りした」


桑野「あいつも生きてればここにいたかもな…」


中松「かもな…」


?「結城三佐」


結城「? あんたは?」


?「申し遅れました 陸自研究本部の横沼〈よこぬま〉一尉です」


横沼と名乗る男が来た 年齢は、三十代前半だろうか いかにも研究所に居そうな顔立ちだった


横沼「最終打ち合わせがありますのでこちらに…」


結城「…わかった」


そう言うと、本部が置かれているテントに入った


-----


横沼「…内容は以上になります 質問は?」


結城「聞いて良いか?」


横沼「どうぞ」


結城「実験にしては、規模が派手だな」


手元の資料を見て目を疑った


内容:総指揮 結城三等陸佐


人員:指揮:結城 桂輔三等陸佐 普通科70名 (内レンジャー資格者60名 内空挺レンジャー30名 衛生科10名) 施設科 30名 73式大型トラック×2 73式中型トラック

偵察バイク×5 73式小型トラック×2


機甲科:指揮:中松 敦也三等陸佐 人員70名 10式戦車 16式機動戦闘車 89式装甲戦闘車 87式偵察警戒車 82式指揮通信車 96式装輪装甲車 96式装輪装甲車〈医療用〉 軽装甲機動車×2


航空科:指揮:桑野 慎也三等陸佐 人員50名 AH-64D OH-1 UH-1 UH-60JA CH-47


個人装備:迷彩服三型 防弾チョッキ三型

火器:20式小銃 SIGP320 5,56mm機関銃MINIMI M24 84mm無反動砲

(※矛盾があるかもしれませんが大目に見てください)


結城「何度見ても偉い編成だな」


若干皮肉気味に言ってみた


中松「それに、気になるんだが… なんで”実弾装備”なんだ?」


桑野「俺も気になる ただ陣形を組んで待つだけなのになんで装備する必要があるんだ?」


横沼「…これが終わったあと、実弾を撃って貰うからです 実弾や車輛が実験の影響を受けたのかどうかを見るのも含めています そのために東富士演習場を選んだんです」


言われてみればそうだ ただ陣形を組んで待つだけなら、他の駐屯地でもできるからだ


結城「ふーん」


横沼「他に質問は?」


三人「…」


横沼「無さそうですね では、いきましょう」


『第一特別混成中隊各員は、速やかに乗車せよ!』


アナウンスが流れ、隊員達が慌ただしく車輛に乗り込んでいった


中松「結城!」


82式通信車に乗ろうとしたところ中松に呼び止められた


中松「終わったら、飲みいこうぜ」クイッ


その姿を見て、少し笑ったあと


結城「あぁ! 桑野も入れて三人でな!」


そう言うと、車輛に入った


通信兵「整備員退避完了です」


結城『第一特別混成中隊 準備完了』


横沼「磁場シールド展開します」


この実験は、この磁場シールドが重要らしい なんでも、太陽光を利用して起こすシールドらしくこれであらゆる電波障害から部隊を守るらしい


結城「…」サッサッ


展開している間、身だしなみを整えた八八式鉄帽をしっかり被り、防弾ベストの確認などをしていた


横沼「展開完了 これから、電波妨害が襲ってきます」


結城「そうか…」


そう言った直後だった


ビービービー


結城「どうした?」


横沼「おかしい… なんだこれ」カチャカチャ


横沼が慌てて画面見つつキーボードを打っていた


結城「どうしたんだ!」


横沼「磁場シールドがおかしいんです!」


それを聞いて、無線をとった


結城『本部! こちら01 実験中止だ!』


本部『こ…ほ…り…』


雑音が混ざりなにも聞こえなくなった その直後だった


ピカー!


車外から強烈な光が起こった


隊員達「うわぁー!」


結城「くっ」


車内にいた人間は目を閉じた


すぐに光が収まった だが、車内から見た限り周りは砂ぼこりが起っていた


結城『総員、現状にて待機 その場を動くな!』


各車両に無線を送った


リョウカイ ゲンジョウカクニンシマス


通信士「中隊長 無線以外システムダウンしてます」


結城「本部とは?」


通信士「…繋がりません」


結城「横沼一尉 システムの普及を手伝ってくれ」


横沼「わかりました」


結城「交信を続けてくれ」


通信士「了解!」カチャカチャ


しばらくすると、砂ぼこりが晴れた


結城「…なんだあれ」


そこには、富士の景色ではなく建物が建っていた


結城(気のせいか なんか見覚えがある)


そう考えているとき


操縦士「中隊長 あれ!」


操縦士が指を指す方向に人影があった


結城「人…だよな?」


操縦士「きっと…」


中松『結城』


中松から無線が入った


結城『どうした?』


中松『人影が見えるよな』


結城『あぁ』


中松『センサーに反応が結構出てるぞ』


結城『マジか…』


言われてみれば、見える人影が増えている気がした


結城「…」


結城「…荒木」


荒木「はい!」


荒木は、同じ中隊にいる自分の部下だ 中隊の副指揮官を任せている 階級は一尉だ


結城「ちょっと出ていく なんかあったら頼むぞ」


荒木「え、でも!?」


結城「大丈夫だ 頼むぞ」ガチャ


荒木「ちょっ…」


返事を待たず、車外に出た


?「待ってください!」


?「自分達もいきます!」


結城「新島〈にいじま〉 上野〈うえの〉」


新島二等陸曹と上野三等陸曹が付いてきた


結城「…」


結城「弾込めとけ」


二人「了解!」カシャ ガチャン


結城「…」スタスタ


慎重に歩みを進めた


?「止まれ! 何者だ!」


甲高い声が響いた


結城「待ってくれ、俺たちは敵じゃない! 信じてくれ!」


?「だったら、名乗りなさい!」


結城「俺は、陸上自衛隊 東部方面隊 第一特別混成中隊指揮官 結城桂輔三等陸佐だ!」


そう自分の名前を名乗った


すると、人影の所から二人の影が近づいてきた


?「提…督?」


結城「あれは?」


(※安価を取ります)


近づいてきた艦娘は?>>>3

(二人お願いします)


二人が近づいてきた


新島「なんだあれ?」ガチャ


新島二曹が銃を構えた


それもそのはず、近づいてくる二人の背中には武器のようなものがあったからである


上野「? 女?」


近くなってくると相手が女性であるとわかったようだ


?「結城…提督…なのか?」


そう聞いてきた女性は、黒髪のロングストレートヘアーに真紅の瞳をし、頭に見慣れないものをつけていた

さらに、黒いロングコートを羽織っていた


?「夢じゃ…ないわよね?」


もう一人は、茶髪のボブヘアーに黄緑色の瞳をし頭には、先程の女性同様見慣れないものと黒いロングコートを羽織っていた


結城「…」


しばらく、二人を見たあと彼女達の名前を行った


結城「長門…陸奥?」


そう言った瞬間、彼女達は艤装をしまい


長門「提督!」ダキッ


陸奥「会いたかったわ」ダキッ


抱き締められた


結城「おぅ、久しぶりじゃねぇか」パンパン


二人との再会を喜んでいたら


上野「中隊長!」


新島「おい、離れろ!」ガチャ


新島と上野が二人に警告を始めた


長門「なんだ貴様ら」ギロッ ガシャン


陸奥「あらあら、再会の邪魔しないでくれる」ガシャン


長門と陸奥は二人を睨み付け、艤装を展開した


新島、上野「「ひっ」」


二人とも空挺レンジャーの資格を持っているが、その二人が短い悲鳴をあげた


結城「お前ら武器を下げろ!」


慌てて、武器を下げるよう指示を出した


新島「し、しかし…」


上野「武器を向けられています…」


結城「いいから、下げろ 彼女達を刺激するな」


上野「で、ですが…」


結城「いいか、この二人怒らせたら陸自の師団を出しても敵わねぇぞ それでも、勝てる自信あるなら勝手にしろ」


そう言うと、二人は顔を見合わせた後小銃を下ろした


結城「二人も艤装をしまってくれこの二人は俺を守ろうとしただけだ 悪気はないんだ」


長門、陸奥「…」


長門「…わかった」ガシャン


陸奥「驚かせないでよね」ガシャン


二人は素直に聞き、艤装を仕舞ってくれた


結城「ちょっと待てよ お前らがいるってことは…」


長門「あぁ、みんないる」


陸奥「ちょっと待っててね♪」クイクイ


陸奥が手招きすると


ナニナニ ダイジョウブナノ?


吹雪「あ、司令官!」


結城「吹雪…」


瑞鶴「あ、提督さんじゃん!」


結城「瑞鶴…」


黒潮「司令はん 久しぶりやな~」


陽炎「わっ司令! またへんちくりんな格好してる!」


不知火「前よりも変な格好ですね」


結城「お前ら…」


ヒサシブリ! アノヒトガ‥


あの時いた艦娘達が勢揃いした 中には、見覚えのない艦娘もいた どうやら、自分が去った後やって来たらしい


結城「長門 時雨と夕立はどこ行った?」


長門「あ~、あの二人なら…」


(※安価を取ります)


時雨と夕立はどこにいる?>>>5

(沈んだは無しでお願いします‥)


長門「遠征にいっているぞ タンカー護衛任務をしている もうすぐ帰ってくると思うぞ」


結城「そうか」


あの二人は、元気そうにやってるそうで安心した


陸奥「良かったら、港に行かない? 多分、喜ぶと思うわ」


結城「そうしたいのは山々だが、一旦部下達のところにいかせてくれ 状況を説明しないといけないからな」


長門「そうなのか?」


結城「皆混乱しているからな 状況を説明しないとな」


大淀「でしたら、私も行きます」


結城「大淀!?」


大淀「ここの事を知ってもらうにはちょうどいいと思いますよ」


結城「…わかった 来てくれ」


スタスタ


上野「中隊長よろしいのですか?」


結城「この際やむおえない それに、彼女達がどうゆう存在かを知ってもらうには、ちょうどいい」


新島「な、なるほど…」


二人は、少々挙動不審だった


中松「結城無事だったか!?」


結城「あぁ、大丈夫だ」


中松「ならよかっ… ん?」


大淀「どうも」アタマサゲ


桑野「誰だその子は?」


ビジンダ カワイイ


言うまでもなく、大半の隊員が彼女に釘付けだった


結城「俺の知り合いだ」


荒木「なんでこんなところに?」


桑野「というか、ここどこなんだ?」


結城「ここは、”鎮守府”だ」


そう言うと、隊員達は不思議そうな顔をした


荒木「何を言っているんですか? 我々は、富士に居たんですよ」


横沼「彼女達が入ってきたんですか?」


結城「違う、逆だ 俺達が彼女達の居場所に来ちまったんだ」


桑野「どうゆう事だ?」


結城「正直に言おう ここは、俺たちの知っている世界じゃない 異世界だ」


隊員達「は?」


皆目を丸くした


大淀「彼の言っていることは、本当です 実際、私はあなた達が何者で後ろの乗り物も見たことがありません」


桑野「嘘だろ…」


そんなことをしていたら


長門「提督 手間取っているが大丈夫か?」


他の艦娘まで来てしまった


荒木「な、なんだ!?」ガチャ


荒木が小銃を構えた


隊員「」ガチャ ガチャ


それにつられ、他の隊員達も武器を構えた


長門「なんだ やろうと言うのか?」ガシャン


伊勢「いいの? 手加減しないよ」ガシャン


艦娘達も艤装を展開し、臨戦態勢に入った


中松「な、なんだ!?」


横沼「なんか出したぞ」


隊員が目の前の光景に驚きを隠せなかった


結城「バカ、やめろ!」


とりあえず、両者を止めることにした


結城「お前ら武器を下げろ!」


中松「結城! お前どっちの味方なんだ!」


結城「いいから、下げろ 彼女達を刺激するな」


桑野「どうゆう意味だ?」


結城「あいつら怒らせたら、俺達なんか秒で滅ぶぞ」


隊員「…」


そう言うと、隊員達は武器を下げた


ーーーー


結城「皆聞いてくれ 詳しく話す」


中松「ちょっといいか?」


結城「…なんだ?」


中松「あれどうするだ?」クイクイ


ウワァ カッコイイ コレナニ?


艦娘達は、見慣れない自衛隊車輛に興味津々だった


結城「しばらくほっとけ」


荒木「ほっとけって 防衛機密の塊ですよ」


結城「彼女達の方は国家機密もんだ」


横沼「彼女達は何者なんですか?」


結城「彼女達は”艦娘”と呼ばれている女性達だ」


中松「艦娘?」


ザワザワ


桑野「聞いたことないな…」


結城「じゃあ、質問を変えよう 太平洋戦争時に国のために戦った軍艦の名前どれだけ言える?」


上野「軍艦ですか?」


新島「戦艦大和とかですか?」


結城「そうだ どのくらい知ってる?」


隊員達は考え始めた


隊員「たしか、海自の護衛艦の名前は旧海軍の軍艦の名前でしたね」


中松「そう言えば、そうだな 確か”こんごう””きりしま”とかもそうだな」


ヨンダデース ダレカヨビマシタカ?


桑野「”いせ””ひゅうが”もそうだな 演習の時乗ったことがある」


ナニナニ?ヨンダ? ナンカヨウカ?


横沼「さっきから一部の娘達がこっちに向くのはなぜですか?」


結城「名前呼んだからだ」


中松「名前? 俺達は、船の名前言っただけだぞ」


結城「それが、彼女達の名前だ」


荒木「どうゆう事ですか?」


結城「彼女達は旧帝国海軍の軍艦の意思を継いだ女性達だ」


ザワザワ


それを聞いて、隊員達はざわめき始めた


横沼「じゃあ、なんですか? 軍艦の力が出せるとか言うんですか?」


結城「信じたくないと思うが、そうだ」


横沼「だったら、見てみたいものですね」


結城「そうだな…」


回りを見渡しながら


結城「六駆の四人 ちょっとおいで」


そう言うと、六駆の四人が集まってきた


暁「司令官何?」


響「なんだい司令官?」


雷「なになにお仕事?」


電「はわわ、呼ばれちゃったのです」


反応は、それぞれだがちゃんと来てくれた


結城「いいか? あの戦車をここに持ってきてくれ 艤装を展開していいから」


雷「お安いご用よ!」


電「はい、頑張るのです」


そう言うと、四人は10式戦車の所に行った


中松「結城 頭おかしくなったのか? あれ44tあるんだぜ あんな幼女がどうにかできる分けねぇだろ」


戦車長「いえ、砲弾も積んでいるのでそれ以上です」


暁「じゃあ、いくわよ」


四人は、艤装を展開し戦車を囲んで手にかけた


四人「せーの」


そう掛け声をかけると戦車が持ち上げられた


隊員達「は?」


それを見て、隊員が目を丸くした


雷「持っていくわ」


1、2、1、2…


中松「おいおい、冗談だろ 40t以上あるんだぞ」


桑野「頭痛くなってきた」


全員目の前の光景に呆然としていた


カシャカシャ


広報隊員の桜井〈さくらい〉三曹がカメラのシャッターをきり始めた


四人「せーの」ドシーン!


自分達の前に戦車が置かれた


雷「司令官、お待たせ!」


結城「あ、ありがとう」


暁「こんなの一人前のレディーなんだから、同然よ」フフン


中松(戦車持ってくるレディーなんて聞いたことないけどな…)


結城「わかったか? これが艦娘だ 俺たちじゃ、到底敵わない」


荒木「こんな事あるんですね…」


艦娘の力を目の当たりにし、隊員達は静かになった


-港-


時雨「疲れたね」


夕立「ようやく帰れたっぽい…」


六人の艦娘が遠征から帰って来た 時雨の頭には、帽子 夕立の首元にはシュマグがあった どちらも結城があげたものだ


(※二人とも改二です)


?「お腹すいたね」


(※安価を取ります)


一緒にいる艦娘達は?>>>9

(四人お願いします 前作でいなかった艦娘もOKです)

(海外艦は無しでお願いします)


村雨「早くシャワー浴びたいわ~」


山風「お腹…すいた…」


春雨「そうですね ご飯先にいただきましょう」


白露「じゃあ、間宮まで競争しよ! 私が一番先につくよ!」ピュー


夕立「あ、待つっぽい!」タッタッタッ


村雨「元気よね~」アハハ…


時雨「僕達も行こうか」


春雨「そうですね♪」


タッタッタッ


-甘味処 間宮-


白露「いっちばん!」


夕立「負けたっぽい…」


山風「皆…早い…」ハァハァ


村雨「また汗かいたわ…」


春雨「白露姉さん元気すぎです」ハァハァ


時雨「あれ?」


時雨が間宮を見てあることに気がついた


時雨「なんで誰もいないの?」


夕立「そう言えば、誰もいないっぽい?」


間宮の中は静まり返っていた


春雨「どこ行ったんでしょう?」


皆が見渡していると


パラパラパラ


山風「? 何の…音?」


村雨「空からね」


そう言い、六人が空を見上げた


AH-64「」パラパラパラ


白露「な、なにあれ!?」


夕立「ほかにもいるっぽい!」


OH-1「」パラパラパラ


UH-1「」パラパラパラ


UH-60「」パラパラパラ


CH-47「」バラバラバラ


春雨「なんですかあれ!?」


村雨「見たことない…」


その時、時雨は機体に書いてある文字を読んだ


時雨「陸上…自衛隊?」


夕立「え、なに?」


時雨「追いかけよ!」タッタッタッ


白露「え、ちょっと 時雨!?」


村雨「ちょっと、待ってよ」


山風「置いてかないで…」


六人は、グラウンドに向かっていった


-グラウンド 自衛隊仮設基地-


中松「車輛等は、動作は問題無しだ」


桑野「ヘリも大丈夫だ」


結城「わかった」


ひとまず、艦娘達に許可をもらいグラウンドを貸してもらえることになった

鳳翔達は、空き部屋を提供する等言われたが丁重に断った


大淀「遠慮しなくても…」


結城「悪いな 自衛官である俺達が、そうゆうところで甘えるわけにはいかないんだ」


鳳翔「でも、大丈夫なんですか?」


結城「不眠不休で訓練をしたことのある隊員達ばっかだ 休めるところがあるだけいい方だ」


大淀「は、はぁ…」


----


中松「それにしても、彼女達いい娘だな」


結城「だろ 優しい娘達だよ」


桑野「ちょっと気になったんだけどいいか?」


結城「なんだ?」


桑野「なんで彼女達は、お前にだけ友好的なんだ? なんかやったのか?」


結城「あー、それはな…」


話そうとしたときだった


ザワザワザワザワ


結城「? なんだ?」


中松「なんか騒がしいな」


桑野「行ってみようぜ」


外に出てみることに


白露「ねぇー、ちょっとだけでいいから!」


新島「ごめんね ちょっと入れないんだ」


白露「えー」


時雨「白露 諦めよう」


村雨「そうね 早くシャワー浴びたいんだけど~」


夕立「お腹も空いたっぽーい」


春雨「夕立姉さんたら」ハハッ


山風「…」ジー


上野「どうしたんだい、お嬢ちゃん」


山風「…変な服」


村雨「こら」


新島「あぁ、大丈夫 気にしてないから…」


時雨「本当にごめんなさい」


上野「いいよ それよりは君たち二人」


時雨「なんだい?」


夕立「ぽい?」


新島「珍しいのつけてるね 帽子にシュマグか…」


時雨「これかい?」


時雨「僕と夕立にとって大事な人の物なんだ」ギュ


夕立「いつか会える日まで大事に持ってるっぽい!」


上野「…そうか 会えるといいな」


時雨「うん」


白露「しょうがない 皆帰ろうー」


スタスタ


結城「どうしたんだ?」


新島「あ、結城三佐!」ビシッ


時雨、夕立「!?」バッ


時雨「結城?」


時雨と夕立は目を凝らして話している人物を見た


結城「どうかしたのか?」


上野「艦娘の娘達が来たので、今日はお開きだと言ったところです」


結城「…そうか」


村雨「どうしたの?」


夕立「嘘…」


時雨「て、提督?」


(※安価を取ります)


時雨達はどうする?>>>11


時雨「提督!」


夕立「提督さん!」


時雨と夕立は結城の元に駆けていった


白露「ちょっと、時雨!?」


タッタッタッ


時雨「待っ…」


新島「ちょっと、待ちなさい」ガシッ


上野「ちょっと、ダメだよ」ガシッ


二人が時雨と夕立を止めた


時雨「離して!」


夕立「提督さんに会いたいだけっぽい!」


上野「提督? 中隊長の事か?」


新島「知らねぇよ!」


そんなやり取りをしていたら


白露「あー! あれなに!?」


上野、新島「「へっ?」」チラッ


白露が大声をだし、目を離したところ


時雨「ごめん」バサッ


夕立「失礼するっぽい」バサッ


上野「あっ」


新島「しまっ」


二人の手を振りほどき駆けていった


タッタッタッ


時雨「提督!」


夕立「提督さん!」


中松「なんだ」ガチャ


桑野「んっ」ガチャ


結城「…よせ」


桑野「へっ?」


中松「どうした?」


結城「…」クルッ


時雨「提…督」ハァハァ


夕立「本当に提督…さん?」ハァハァ


息を切らしながら時雨と夕立は結城の前に対面した


結城から見て右側に時雨 左側に夕立がいた


時雨は、セミロングの黒い髪を三つ編みにし、頭に赤い髪飾りをつけていた 髪の毛の一部が耳みたいになっているのが気になった そして、あのとき託した帽子を被っていた

服装は、前と変わっていないように見えたがスカーフがネクタイのようになっていた

綺麗な水色の瞳で自分を見ていた


夕立は、時雨と同じような服を着ていた

しかし、髪型は少し変わっており、髪の先端が桜色に染まっており瞳の色も赤色になっており、けっこう変わっていた

首元には、あのとき託したシュマグを巻いていた


結城「…久しぶりだな 二人とも」


そう言うと、二人とも涙目になった


時雨、夕立「…」ウルッ


結城「おいで ”バディ”」


時雨、夕立「」ダッ


二人とも駆け出し


時雨「提督!」ダキッ


夕立「提督さん!」ダキッ


二人とも同時に結城に抱きついた


結城「二人とも本当に久しぶりだな」


時雨、夕立「…」ギュー


結城「それに…美人になったな」


二人とも照れ隠しなのか顔を埋めた


桑野「結城 知り合いか?」


中松「他の艦娘と反応が違うぞ」


二人は、いきなり現れた艦娘に戸惑っていた


新島「申し訳ありません結城三佐」


上野「侵入を許してしまいました…」


結城「気にしなくていい 縁のある艦娘だからな」


村雨「あら、お邪魔だった?」


結城「久しぶりだな 村雨」


村雨「うふふ、久しぶりね 提督♪」


そう言いながら、村雨はウインクをしてきた


結城「変わってないな」ハハッ


白露「ねぇねぇ、もしかして時雨達が言ってた提督!?」


結城「ん?」


そう言ってやってきたのは、時雨達と同じような服を着ている元気が良さそうな娘だ

容姿は、茶髪のロングヘアーに癖っ毛が目立っており毛先の先がグレーになっていた


春雨「白露姉さんいきなり失礼ですよ」


そう言ってきたのは、また時雨達と同じような服を着たピンク色の髪をサイドテールに纏め頭には、白いベレー帽を被っており、紅い瞳をしていた


山風「…」ジー


結城(あの娘はなんだ?)


そう思っているのは、時雨達とは違いずっと無言でこっちを見ている娘だ

長い癖っ毛のある緑色の髪をしており、黒い大きなリボンをつけていた

エメラルドグリーンの綺麗な瞳でこっちを見ていた


中松「こいつらも知っているのか?」


結城「悪いが、他の三人は知らないな」


桑野「て言うか、なんでお前はこんなに詳しいんだ?」


桑野がごもっともな事を言った


結城「…これから話す」


2章 過去


ザワザワ


仮設の会議室に全隊員が集まった


パサッ


結城「…」スタスタ


荒木「気をつけ 敬礼」


隊員達「」サッ


結城「…」サッ


荒木「直れ」


結城「…座ってくれ」


そう言うと、隊員達は席についた


結城「今日は、色々合って疲れているだろう だが、話を聞いてくれ 今後のこともあるからな」


中松「それで、話してくれるんだよな?」


結城「ん?」


桑野「なんでお前があの娘達の事を知っているか そして、彼女達との関係をだ」


皆それが気になっているらしい


結城「そうだな それが先だな」


結城「この話は、誰にも話したことがない 言ったところで誰も信じなさそうだったからな」


そして、あのときの事を語り始めた


結城「俺が彼女達と会ったのは今から十年前だ」


桜井「十年前?」


結城「俺は、その頃自衛隊を辞めて傭兵として働いていた」


横沼「傭兵って… 結城三佐が…」


ザワザワ


元傭兵だったことを話したら、周りがざわついた


結城「あの頃の俺は、相当ぐれててな 仕事だけが生き甲斐だった」


結城「そんなある日だった 中東で仕事をしていた時だ 襲撃に合って応戦をしていたらRPGが飛んできて着弾と同時に気を失って気がついたらここの入り口に倒れてた」


中松「お前よく生きてたな」


結城「それもこの後話す」


結城「周囲を見て回っていたら、工廠があってそん中に入ったら、彼女らがいた」


結城「俺のとって…いや、俺たちの世界の人間で初めて接触した艦娘”時雨と夕立”だ」


夕立「呼んだっぽい!」パサッ


時雨「ちょっと夕立…」


名前を出しただけだが、二人が入ってきてしまった


結城「お前ら…」


夕立「提督さん ご用事はな~に♪」ダキッ


結城「お、ちょっと…」


戸惑っていたら


時雨「ちょっと夕立 困ってるからやめてあげて」


夕立「えー、もうちょっとっぽい」ギュー


中松「モテモテだな結城」


結城「だから、違…」


カシャカシャ


結城「こら、桜井!」


桜井「戸惑っている結城三佐なんて珍しいですからね」


隊員達 アハハ


少しだけ恥かいた


結城「まぁ、それでこの二人出会って艦娘ってやつを知ったんだ」


桑野「聞いていいか?」


結城「なんだ?」


桑野「艦娘ってどこから来たんだ? いきなり現れるなんてないだろう?」


結城「あぁ、そうだったな 俺の場合は、この二人は”建造ドッグ”から出てきたんだ」


桑野「建造ドッグ?」


新島「船とかが作られる?」


結城「俺が見たのは、カプセル型のやつでな ボタンを押したら出てきた」


上野「と言うことは、艦娘ってのは”人造人間”ってことですか?」


上野がそう言うと、隊員達の目線は時雨と夕立にいった


時雨「?」


夕立「ぽい?」


時雨と夕立は何の事はわからないかのように首をかしげた


結城「それについては、半分正解半分違うな」


上野「どうしてですか?」


結城「確かに、俺達が昼間見た艤装ってやつを展開できる時点で俺達とは違う だが、他は俺達と変わりない」


桜井「例えば?」


結城「そうだな? 二人ともおいで」


夕立「なにっぽい?」トテトテ


結城「やるよ」スッ


そう言って、持っていたチョコバーを二人にあげた


時雨「いいの?」


結城「あぁ」


夕立「提督さん ありがとうっぽい♪」


パクパク


新島「…人だな」


桑野「年相応な子供だな…」


結城「人造人間と違うところは、”感情”や”食欲”とかがあることだ これは、俺達と同じだ」


隊員達も少し納得がいったようだ


横沼「ちょっとよろしいですか?」


結城「なんだ?」


横沼「彼女達は、何と戦っているんですか? 昼間見た艤装ってやつは明らかに対人用にしては大袈裟すぎます」


結城「あぁ、それが…」


時雨「”深海棲艦”だよ」


静かにしていた時雨が口を開いた


横沼「深海…棲艦?」


時雨「僕達は、それを倒すために生まれたんだ」


中松「ちょっと待ってくれ なんだその深海…なんとかってやつは?」


結城「”深海棲艦” 悪いが、俺も生で見たことはないが何が目的で正体が何なのかいまだにわからないらしい」


夕立「見た目は人に近いのもいるっぽい」


横沼「でしたら、なぜ彼女達が戦うのですか? 各国の軍隊はどうしたんですか?」


時雨「それができないんだよ」


横沼「えっ?」


結城「もっとタチの悪い話をしよう 深海棲艦には、”通常兵器は無意味なんだ”」


隊員達「はっ?」


それを聞いて隊員達は驚いた顔をした


結城「前に見た資料に書いてあったが、深海棲艦が上陸してきた時、陸軍の戦車二個中隊 歩兵一大隊が迎え撃ったらしいが、結果は戦車中隊全滅 歩兵大隊は壊滅状態になったらしい」


結城「しかも、相手は深海棲艦の中で一番弱いとされている”駆逐イ級”に対してだ」


(※戦車中隊…中隊長の戦車を含め一個中隊13輛で編成される)


横沼「そんな…」


時雨「だから、深海棲艦を倒すことができるのは僕達艦娘しかいないんだ」


隊員達「…」


それを聞いて隊員達は、静かになってしまった


中松「皮肉なもんだな 国を守るために毎日訓練に明け暮れてるのに、いざとなったら役に立たないとはな」


結城「…」


結城「…どうであれ この世界で俺達が出来ることは少ないだろう だが、出来ることはあるはずだ」


新島「結城三佐は、ここに来たときはなにを?」


結城「…」


結城「…こいつらの仲間を助けていた」


結城「それで、死にかけたがな」


上野「助けていた?」


結城「連れ去られた艦娘達を助けていたよ」


桑野「お前らしいな」


結城「そうだな」


結城「とりあえず、今日は解散しよう 皆休んでくれ」


隊員達「はい…」


それを聞いて隊員達は、それぞれ解散していった


時雨「提督」


結城「どうした?」


時雨「…こんな時に言うのは失礼かもしれないけど、僕達は提督にもう一度会えてとても嬉しいよ だから、何かあったら僕達を頼ってよ」


そう言って、時雨は水色の瞳を自分に向けてきた


結城「…そうさせてもらうよ」ナデナデ


時雨「うん//」


夕立「あ、時雨ずるいっぽい! 提督さん、夕立にも!」


結城「あぁ、すまない」ナデナデ


夕立「~~♪」


二人は撫でられて気持ち良さそうだった その表情を見て少しだけ和んだ


2章 交流


-06:00-


~~~♪←起床ラッパ


6時にいつもの起床ラッパが鳴り響いた 艦娘達の寮まで届いて迷惑じゃないかと尋ねたが問題ないらしい


結城「…やっぱり夢じゃないか」パサッ


目が覚めてテントから出たが、景色は昨日と変わらず寝る前のままだった


-07:40-


全隊員達がグラウンドに並んだ


ナニナニ イッパイイル


艦娘達も何が始まるのか興味深いようでグラウンドを見始めた


タッタッタッ


荒木が走って隊員の見える前に行った


荒木「自衛隊体操 その場駆け足の運動から よーい 始め!」


普段なら、アナウンスでやるのだが持ってきていないためこのままやることになった


1,2,3…


しばらくやった後、終了した


荒木「気をつけ!」


サッ


荒木「結城中隊長にかしらー!」


荒木「なか!」


サッ


結城「…」スッ


荒木「なおれ!」


サッ


結城「…皆 おはよう」


隊員達「おはようございます」


結城「…目が覚めれば全部夢だったって思いたいやつもいるだろう」


隊員達「…」


結城「だが、これは現実だ 夢でもなんでもない」


結城「だが、必ず元の世界に帰れる それを信じていてくれ」


結城「それに、俺達は自衛官だ どんな状況でも決して絶望するな いいな?」


隊員達「はい!」


結城「以上」


荒木「気をつけ! 結城中隊長にかしらー!」


荒木「なか!」


サッ


結城「…」スッ


荒木「なおれ!」


サッ


朝礼が終わり、各隊員が持ち場についた


中松「俺と桑野は自分達の部隊の方に行く」


結城「あぁ、わかった」


そう言うと、二人は部下達の方に向かった


結城(さて、俺はどうしようか…)


(※安価を取ります)


どこで何をする?>>>17

(そこに行くまでに誰と会うかもお願いします←一緒に行くかどうかもお願いします)


結城「荒木 少し散歩してくる なんかあったら、無線で呼んでくれ」


荒木「了解しました」


スタスタ


ここも本当に変わった 初めて来たときは廃墟同然だったのにここまできれいになるなんて誰が予想したのだろう


吹雪「あ、司令官!」


声がする方向に顔を向けたら、黒と白のセーラー服を着た少女が手を振っていた


結城「…吹雪か?」


吹雪「はい! 司令官!」


そう言うと、吹雪は笑顔で近づいてきた


叢雲「あら、久しぶりじゃない」


赤城「提督お久しぶりですね」ニコッ


加賀「久しぶりね」


結城「お前ら 久しぶりだな」


叢雲「覚えていたのね」


結城「まあな 懐かしいな」


赤城「提督 久しぶりにお会いしたので、ご一緒に朝食はいかがですか?」


結城「誘ってくれるところ申し訳ないが朝食は済んでるよ」


吹雪「でも、一緒に来ませんか? 皆さんもいるはずですよ」


結城「…顔だけ出すか」


吹雪「ありがとうございます♪」


吹雪「行きましょう!」ギュ


吹雪に手を引かれ食堂に行った


-食堂-


吹雪「間宮さん おはようございます!」


間宮「あら、吹雪ちゃん おはよう」ニコッ


結城「どうも ご無沙汰です」


間宮「あら、提督 お久しぶりです」アタマサゲ


結城「お元気そうで」


間宮「お陰さまで」ニコッ


赤城「間宮さん 朝食いいですか?」


間宮「あ、ちょっとまっててね 提督もいかがですか?」


結城「いえ、もう頂いたので大丈夫です」


間宮「そうですか…」


結城「時間があったらでいいから、俺の部下達に作ってあげてくれ 鳳翔や間宮二人の料理食べたら喜ぶと思う」


間宮「えぇ、わかりました」ニコッ


叢雲「ほら、あそこ行くわよ」


叢雲に言われ席についた


アー,テイトクダ! ハナシシタイ!


結城「ちょっと騒がしくなってないか?」


加賀「あなたが帰ってきたからよ 皆待ってたわ」


赤城「えぇ、今日か明日かと待ってましたね」


そんなに信頼を貰っていたのは驚きだった


結城(さて、何話すか?)


そう考えていたら


吹雪「あの、司令官」


結城「ん?」


(※安価を取ります)


話し話題は?>>>19

(1つ~3つ位でお願いします ちなみに今の鎮守府はホワイト鎮守府です)


吹雪「何か聞きたいことありますか?」


結城「そうだな… 鎮守府が大分綺麗になったな」


赤城「あのあと、後任の提督が来たんです それが今の提督です」


吹雪「とても優しい人で私達を大事にしてくれます」


叢雲「すぐに鎮守府を直してくれたわ ついでにリフォームもしてくれてね お陰で住みやすくなったわ」


嬉しそうに語っており、一安心した どうやら、いい上官に巡り会えたらしい


加賀「それにしても、貴方にあんなに部下がいたのね」


結城「まあな 全員が全員部下じゃないけどな」


吹雪「どうゆうことです?」


結城「俺は、総指揮官だが部隊指揮官がいるからその部下達もいるんだ」


結城「部隊は五つあってな、”普通科””衛生科”施設科”機甲科””航空科”に別れてる 俺は、”普通科””衛生科””施設科”を指揮してる」


叢雲「あとの二つは?」


結城「機甲科を指揮しているのは、”中松”ってやつが指揮をしている 階級は、俺と同じ三佐だ」


結城「航空科は”桑野”ってやつが指揮をしている あいつも三佐だ」


結城「早く言うと、二人とも俺の防大の同期だ」


吹雪「あの、”三佐”ってなんですか?」


結城「あ、言ってなかったな ほれ」スッ


そう言うと、自分の襟についている階級章を見せた


結城「”三等陸佐”だ いわゆる陸軍少佐だな」


加賀「ずいぶん階級があるのね」


結城「俺も驚きだ ちなみに副指揮官がいてな ”荒木”ってやつだ 階級は、一尉だ」


赤城「そんなに別れてるんですね」


叢雲「そういえば、貴方の左胸に着いているのは何なの?」


そう言うと、叢雲が指を指してきた


結城「これか? ”レンジャー徽章”だ」


吹雪「レンジャー?」


結城「挺身行動(ゲリラコマンド)や特殊作戦を遂行するために訓練された隊員に送られるものだ 描かれているのは、「勝利」の象徴・月桂冠に囲まれた、「堅固な意思」の象徴・ダイヤモンドだ 俺の部下の普通科隊員は全員持っている」


加賀「じゃあ、上のやつは?」


結城「これは、”空挺徽章”だ パラシュートを使って敵地に潜入したりする空挺レンジャーの証だ」


結城「これは、半分位の隊員しか持ってない」


四人とも興味深そうに見ていた 陸の作戦等に無縁な艦娘達だから尚更だろう


結城「ちなみに、訓練の時は教官に対して反論は一切許されないし、最終訓練では、不眠不休で行動し続けたり、飯もほとんど食えない 食えても一食くらいだ」


赤城「なんですかそれ…」


加賀「死んでしまいます」


結城「生きてる人間がここにいるぞ」


アハハ


そうして、少し交流を楽しんだ


-グラウンド-


10式戦車の近くでは、三人の隊員がいた 戦車長の生島(いくしま)陸曹長 砲手の本田(ほんだ)二等陸曹 操縦士の柿島(かきしま)三等陸曹だ


本田「俺達 どうなっちゃうですかね?」


生島「さあな…」


柿島「すぐに帰れる予定だったのにな…」


本田「でも、あの艦娘って言うの可愛いよなぁ」


柿島「それが救いっすね」ハハッ


生島「ほら、ちゃんと整備しとかねぇと怒られるぞ」


本田「了解っす」


カチャカチャ


?「…」ジー


生島「?」チラッ


?「…」ジー


三人(めっちゃこっち見てる…)


(※安価を取ります)


見てる艦娘は?>>>21

(複数でも構いません)


川内「ねぇねぇ」


柿島(来ちゃった)


本田「はい?」


来たのは、川内型の三人だった


神通「あの、お忙しい所申し訳ありません 提督見ませんでしたか?」


生島「提督? あ、結城三佐か」


柿島「申し訳ないが見てないな なんかあったのかい?」


川内「いや、提督に会いたくてさ」


那珂「お礼が言いたいの」


生島「お礼?」


那珂「前居たときに怪我を治してもらったんだ」


神通「どこにいるかご存じですか?」


生島「…ちょっと待ってね」


そう言うと、生島は戦車の中に入った


生島『結城三佐 とれますか?』


荒木『荒木だ どうした?』


生島『結城三佐に会いたいと言ってる艦娘がいらっしゃいましたがどうしますか?』


荒木『伝えておく 待っててもらってくれ』


生島『了解』


生島「連絡を取ってくれるらしい ちょっと待ってて」


川内「ありがとう」


神通「ありがとうございます」


那珂「ありがとうー!」


そう言うと、三人は安心した顔をした


-鎮守府内-


結城「良い話聞いたな」


吹雪達と別れ散歩の続きをしていた


?「お、提督じゃん」


?「こんなところで何を?」


(※安価を取ります)


艦娘は誰?>>>23


蒼龍「提督、久しぶり♪」


飛龍「元気してた~?」


結城「お、お前ら」


前から、二航戦の蒼龍、飛龍が来た 初めて会ったときは、監禁されてて死んだような顔をしていたがその面影はどこにもなかった


蒼龍「本当に変な格好だね」


結城「もういろんな所で言われてる」


飛龍「この色って効果あるの?」


結城「当たり前だ! 森でかくれんぼしたら、見つけにくいぞ」


(※現職の自衛官の人が陸自迷彩を着て、森林でサバゲーをしたら本当にわかりません)


蒼龍「ふーん あ、そうだ」ニヤッ


蒼龍「ね、飛龍」コソコソ


飛龍「ん?」


コソコソ


蒼龍、飛龍「」ニヤッ


結城「?」


二人が俺を見てにやけ始めた


飛龍「あ、提督! あれなに!」ユビサシ


結城「は?」チラッ


目を反らした瞬間


蒼龍「もーらい」ヒョイ


蒼龍に帽子を盗られた


結城「って、おい!」


蒼龍「えへへ♪ どう似合う?」ポフ


蒼龍が戦闘帽を被って聞いてきた


結城(けっこう似合うな…)


(※似合うかどうかは、ご想像にお任せします)


結城「おい、ちょっと返…」


蒼龍「やだよ」ベー


結城「こら、蒼龍!」ダッ


蒼龍の所に駆け寄ろうとしたら


蒼龍「飛龍!」パッ


飛龍「はい!」パチッ


帽子が飛龍にパスされた


飛龍「へへっ♪ 私はどう?」ポフ


飛龍も帽子を被って聞いてきた


結城(悪くはないな)


そんなこと考えていたら


飛龍「ねぇ、女の子が聞いてるんだよ! なんか言ってよ!」


催促された


結城「あ、いや…」


飛龍「はい、時間切れ 帽子は預かっちゃいます」


結城「おい、ちょっと待て!」


飛龍「やだね♪」


蒼龍「行こ、飛龍!」タッタッタッ


飛龍「あ、待って」タッタッタッ


結城「おい、帽子返せ!」タッタッタッ


飛龍「やだよ ここまでおいで♪」


なぜか、鬼ごっこがスタートした


(※安価を取ります)


結果は?>>>25

1,追い付いて取り返す

2,見失う

3,別の艦娘参戦(複数お願いします 順番に出します)


結城「おい待て!」タッタッタッ


蒼龍「ほら、ここまでおいで♪」


飛龍「ほらほら♪」フリフリ


二人に挑発され走ったが、なかなか追い付けなかった なんせ向こうは草履っぽいやつだが、気にすることなく走っていた こっちは、鉄板入りの半長靴三型のため走り難かった


タッタッタッ


結城「あ、あれ?」ハァハァ


完全に二人を見失った


結城「…最悪だ」


荒木『中隊長 本部にお願いします』


結城『…わかった』


帽子がない状態で戻らざる得なかった


-グラウンド-


結城「どうした?」


荒木「あ、中隊… って、帽子はどこに?」


結城「…艦娘に持ってかれた」


荒木「えぇ…」


結城「後で取り返す」


荒木「はぁ…」


結城「それで、何があった?」


荒木「あ、そうでしたね 中隊長にお会いしたい艦娘がいますけどどうしますか?」


結城「どこにいるんだ?」


荒木「多分、中松三佐の所に」


結城「…ちょっと行ってくる」


荒木「了解です」


荒木「あ、中隊長 帽子被っていてください」


荒木が予備の帽子を渡してくれた


結城「…ありがとう」


タッタッタッ


しばらく走って機甲科の隊員達がいるところについた


ワーワー


結城「? なんだ?」


やたら騒がしいのが分かり様子を見に行った


(※安価を取ります)


なにやってる?>>>27

(喧嘩とかではありません)


結城「なにやってるんだ?」チラッ


様子を見たところ


生島「お嬢ちゃん達これ持って大丈夫だったの?」


暁「こんなのへっちゃらなんだから!」フンス


柿島「だってこれ”40t”以上あるんだよ」


雷「艤装に比べれば軽いわ」


本田「はぁ… 頭痛くなってきた…」


響「大丈夫かい?」


電「はわわ 大変なのです お水要りますか?」


本田「あ、大丈夫だよ」


本田(可愛い…)


戦車乗りの三人は、昨日戦車を持ち上げた第六駆逐隊の四人と話していた


青葉「中入って良いですか?」


森「入っても良いけど写真撮影は止めてね」


87式偵察警戒車の方では、車長の森曹長と青葉が話していた もう一人いたが、見慣れない娘だった


?「えー、撮りたかったな…」


青葉と同じピンク色の髪をしており、着ている服も青葉と同じだった おそらく姉妹だろうと予測できた


那智「なんだ? お前は酒を飲めないのか?」


中松「悪いな まだ一応勤務中だからな」


妙高「那智 何であなたお酒飲んでるの?」


少し離れたところでは、中松が那智に絡まれていた


?「ねぇ、貴方 これから私の作ったカツカレー食べない~?」


元井(もとい)「あ、いえ、まだ勤務中でして…」タジタジ


羽黒「足柄姉さん 困ってます!」


89式装甲戦闘車の操縦士である元井三等陸曹が見覚えのない艦娘に絡まれており、それを羽黒が止めていた


その艦娘は、妙高達と同じような服を着ているが、彼女達とは違いスカーフが複雑な模様をしていた

他にも、妙高達と同じようにスレンダーで長身なためまさに大人の女性だった

実際、絡まれている元井もまんざらでも無さそうだった


漣「あ、ご主人様!」


漣がその一言を言うと、その場にいた隊員達がこっちを見た


中松「お、結城」


隊員達「」サッ


隊員達は一斉に敬礼をし、中松は歩いてきた


結城「どうしたんだ?」


中松「お前を探していたらしい ここで待っていたんだけどついでに交流させてたら…」


金剛「ヘーイ、テートク! 一緒にティータイムはどうデース?」


榛名「あの、よかったらどうぞ」


隊員「あ、頂きます」モグモグ


隊員「あ、旨い!」


中松「こうなった」


結城「なるほど」


正直、よくやってくれたと思う 艦娘達にとって男性と関わる機会が少ないだろうからちょうど良いかもしれない


結城「交流をさせてくれて良かったと思う だが、羽目を外しすぎるなよ」


中松「わかってる 部下達にも伝えておく」


結城「頼むぞ」


そう言い、去ろうとしたら


朧「あ、提督」


見覚えのある絆創膏をつけた艦娘に呼び止められた


曙「クソ提督 久しぶりね」


漣「お久しぶりですね~」


結城「よお、久しぶりだな」


懐かしい三人に会った あの工場で助けた娘達だ

一人いない気がした


結城「あれ? もう一人は?」


曙「ほら、潮 隠れてないで出てきなさい」


潮「う~」


もう一人が曙の後ろから出てきた


容姿は前とそんなに変わっていないが、頭に白い鉢巻を巻いていた


潮「あ、あの… お久しぶりです…」


結城「よお、鉢巻似合ってるじゃねぇか」


潮「~~//」マッカ


曙「ほら、潮 渡すんでしょ」


潮「う、うん」オドオド


潮の手には、袋に包まれた物があった


潮「こ、こ、これ! 作ったので頂いてください!」バッ


そう言って渡してきたのは、クッキーだった

だがよく見ると、動物の顔が書かれてあったり、第七駆の四人の顔が型どられたクッキーもあった


結城「…作ってくれたのか?」


潮「」コクッ


結城「ありがとう 大事にいただくよ」


潮「」パァァ


潮は、嬉しいそうにしていた


金剛「ヘーイ、テートク! 金剛型四姉妹で作ったスコーンもいただくデース!」


比叡「気合入れて作りました!」


榛名「隊員の人達も美味しいって言ってくれました」


霧島「司令も頂いてください」


それに続いて金剛四姉妹もやって来てスコーンを持ってきた


結城「ありがとう 後で頂くよ」


金剛「今食べるデース!」


結城「いや、今は…」


-数十分後-


結城「ふぅ、えらかったな…」


結局、あのあと休憩ということでスコーン等をいただいた 非常に好評らしく隊員達も艦娘達と交流していて楽しそうだった


結城「桑野達の航空科はどうなんだ?」


航空科のいるところに足を運ぶことにした


少し歩いて航空科のいるところに着いた


ワーワー


気のせいだろうか 航空科の方も騒がしかった


(※安価を取ります)


何をやってる?>>>29

(喧嘩とかではありません)


ワーワー


結城(やっぱりいた)


ここにも、たくさんの艦娘がいた


瑞鶴「ねぇねぇ! この中は入れない!?」


金本(かねもと)准尉「いや…どうかな?」


翔鶴「瑞鶴 あまり困らせちゃダメよ」


五航戦の二人は、AH-64Dのところにいた やっぱり目を引かれるようだ

瑞鶴が中を見てみたいらしいが、見せて良いものかどうかわからずガナー(副操縦士兼観測員)の金本准尉が少し困っていた


桑野「良いじゃねぇか 見せてやれ」


金本「よろしいのですか?」


桑野「せっかくの機会だ 駐屯地祭りに来た女性だと思え」


金本「はぁ…」


瑞鶴「いいの?」


桑野「いいよ 俺達も君達の装備見せてもらったんだから」


瑞鶴「やったー♪」


金本「では、こっちに」


翔鶴「申し訳ありません 妹が…」


桑野「構わないよ 元気な妹さんだね」


翔鶴「は、はい」


ココニアシヲカケテ コウ?


翔鶴「これを操縦するにはどれくらいの期間が?」


桑野「そうだな… 約二年かな? 精密機器の塊だから覚えるのが大変でね」ハハッ


翔鶴「そんなに…」


桑野「憧れだったから、そんなに苦にならないさ」


桑野は少しはにかんで話していた


その様子を見ると違う方を見た


黒潮「え、大阪出身なん?」


大月(おおつき)「そうや、大阪市出身や」


黒潮「ほんまに!? ウチとおなじやん!」

(※藤永造船所出身←大阪府大阪市)


大月「マジか! 気合うな!」


黒潮「同じ出身者同士仲良しよーや」スッ


大月「そうやな」グッ


どうやら、UH-1Jの副操縦士の大月三等陸尉は同郷の黒潮と意気投合したらしい


陽炎「ここはどう?」


畑中(はたなか)「そうだね… 雰囲気とかは元の世界と同じだから違和感はないかな」


不知火「元の世界に帰りたいですか?」


畑中「そりゃね… 家族に会いたいよ」


陽炎「家族に?」


畑中「ちょっと待ってろ」スッ


整備士の中でもベテランの一人である畑中陸曹長が陽炎、不知火と話していた


畑中「ほら 家内と娘だ」


スマホを取り出し二人に見せた


陽炎「娘さん可愛い!」


畑中「今、高校三年生でな 大学進学に向けて頑張って勉強してるよ」


陽炎「大学?」


不知火「けっこう似てますね」


畑中「そうだろ! 特に目元とか…」


不知火「いえ、奥様によく似ていますね」


畑中「…そっか」シュン


なんかテンションが落ちたように見えたが気のせいだろうか


古鷹「もう! 加古!」


古鷹の声が聞こえた気がしたので、見に行くことにした


古鷹「加古! ここは寝る所じゃないよ!」


加古「Zzz…むにゃむにゃ…Zzz…」


そこには、古鷹と見慣れない艦娘がいた


加古と呼ばれている艦娘のようだ

服装は古鷹と同じような感じだが、容姿がかなり違っていた 古鷹のように清楚な感じとは違い、黒髪のヤンキーのような容姿だった 後ろ髪は縛っているのだろうか長いリボンが見えた


村澤(むらさわ)「よく寝てるなぁ」


飯川(いいかわ)「無防備な寝顔ですわ…」


UH-60JAの機長である村澤一等陸尉(航空科副指揮官)と副機長の飯川二等陸尉が苦笑いしながらそれを見ていた


古鷹「あの… 加古がごめんなさい」


村澤「あ、いいよ 気にしないで」


飯川「整備も終わってますからね」


二人は、別に気にしてなさそうだった


?「よぉ、久しぶりだなー」


声がした方向を見ると艦娘がたっていた


結城「? 誰?」


?「はぁー!? 俺を忘れたのか! 俺だ、天龍だ!」


結城「は? 天龍!?」


そこにいたのは、前回来たとき監禁されていたのを救助した天龍だった

だが、容姿がかなり変わっていた

高校生のような容姿だったが、カーディガンを脱いでおり、代わりにジャケットのようなものを羽織っており、かなりワイルドな容姿になっていた


結城「随分変わったな」


天龍「だろ~ 強くもなったぜ」


誉めたら嬉しそうだった


結城「あれ? もう一人は?」


天龍「あー、龍田なら…」


そう天龍が言いかけたとき


モニュン


背中にものすごい柔らかい物が当たったと思ったら


龍田「久しぶりね~ 提督~」


耳元にゆったりのんびりとした甘い声が響いた


結城「た、龍田!?」バッ


龍田「あら~ そんなに急に離れなくてもいいじゃな~い」


結城「…本当に龍田か?」


龍田「そうよ~ 何寝ぼけてるのかしら~?」


そう言われても容姿が違うからわからないのである

ワンピース風の制服からノースリーブの上にケープを纏っており、スカートも非常に短くなっていた


天龍「それはそうと龍田」


龍田「な~に?」


天龍「後ろのやつらどうしたんだ?」


天龍が指差す方向には、数人整備士が倒れていた


結城「…何があった?」


龍田「ちょっと挨拶したら倒れちゃったの~ 弱い子達ね~」


その言葉を聞いて予想がついた

おそらく、この甘い声にやられたんだろう 心なしか倒れている隊員達は、少し嬉しそうだった


整備士「はぁ~ 龍田さんの声綺麗すぎる」


整備士「魅力的だ~」


こんなことを言っているので、ほっとくことにした


?「あ、提督!」


声がして振り向いたら、俺の戦闘帽を被った艦娘が来た


結城「よう 蒼龍 まだ被ってるのか!?」


蒼龍「えへへ 似合う?」


そう言って笑顔で見せてきた


結城「あぁ、似合ってるよ だが、そろそろ返してくれ」


蒼龍「えー」


結城「ほら、さっさと返せ」スッ


そう言って手を出した


(※安価を取ります)


蒼龍はどうする?>>>33


すると、蒼龍はあっさり帽子をとった


結城(意外に素直だな)


そう思い貰おうとしたら


蒼龍「じゃあ、今提督の被ってる帽子と交換して!」


結城「…は?」


いきなり要求してきた


結城「いやいや ちょっと待て」


蒼龍「ダメなら返してあ~げない♪」


そう言うと、帽子を抱き寄せた


結城(どんだけ気に入ったんだよ…)


そんなことを考えていたら


飛龍「あ、蒼龍ー こんなところに」


飛龍がやって来た


蒼龍「ねぇねぇ提督~ どうする~?」


そう言うと、蒼龍はにやつきながら聞いてきた


結城「なぁ、飛龍 蒼龍を説得してくれないか? 帽子を返してほしいんだ」


飛龍「えー」チラッ


飛龍は蒼龍を少し見ると顔を戻し


飛龍「…やだ」


結城「」


結城(こいつら…)


飛龍「だって~」パスッ


飛龍「私も気に入ってるもん♪」ポフ


そう言うと、蒼龍から帽子をとり自分の頭に被せた


桑野「おう、結城 どうした?」


そんなやり取りをしていたら、桑野が来た


結城「帽子がな…」


桑野「あ? あぁ、これお前のだったのか」


桑野は、苦笑いしながら言った


結城「どうしたもんかね…」


桑野「俺の予備貸すから貸してやれ」ヒソヒソ


結城「けど…」ヒソヒソ


桑野「帰るときにあれば問題ないだろ」ヒソヒソ


結城「…それもそうか」ヒソヒソ


と言うことで…


結城「ほれ」スッ


蒼龍「やった♪」


結局桑野の予備を借りると言うことで被っていた帽子を蒼龍に渡した


結城「あれのどこがいいんだ?」


桑野「さぁな」


二人を見ながらそう思った


結城「あ、そういえば…蒼龍」


蒼龍「なに?」


結城「俺が帰ってから新しい提督が来たんだよな?」


蒼龍「そうだよ」


結城「どんな奴なんだ?」


蒼龍「なになに? 気になるの?」ニヤニヤ


結城「ちょっとな」


飛龍「こんな人だよ」ピラッ


そう言いながら飛龍が写真を取り出した


結城「おぉ」


桑野「これは…」


そこには、艦娘達と共に写った白い海軍の軍服を着た若い女性がいた 二十代くらいだろうか物凄く美人だった

(※容姿は、ご想像にお任せします すいません…)


村澤「この方は?」


飯川「なんですか?」


写真を見ていたら、隊員達もやって来た


結城「この鎮守府の提督だ」


金本「マジっすか!?」


大月「若すぎだろ…」


結城「階級は?」


飛龍「確か…”大佐”だったかな?」


大月「…嘘やん」


畑中「この歳で一等海佐か…」


隊員達の表情を見て蒼龍と飛龍は不思議そうだった


蒼龍「そんなに驚くこと?」


桑野「俺達の世界じゃそんな歳でそんな階級あり得ないからな」


飛龍「そうなの?」


結城「それくらいの階級になるには、昇任試験何回も受けないといけないからな」


蒼龍「へー」


結城「それともうひとつ気になったんだが」


飛龍「なに?」


結城「みんななんで未だに俺のこと”提督”って言うんだ?」


蒼龍「嫌なの?」


結城「そう言うことじゃないが…」


飛龍「じゃあ、いいじゃん 呼びやすいし」


結城「いやそう言われても…」


蒼龍「いいの! 皆も認めてるから!」


結城「…」


そう押しきられなにも言えなくなった


桑野「相当慕われてるな」トン


結城「そう考えておこう」


3章 またか…


午後になり、鎮守府の外に行こうと考えた


隊員達と艦娘の関係に気を付けようと思ったが午前中の様子を見て安心した


結城「ちょっとバイク借りるぞ」


バイク隊のところに行き、偵察バイクを借りた


大瀧(おおたき)「どうぞ 使ってください」


偵察バイク隊の指揮官の大瀧二等陸尉は普通に貸してくれた

隊員達にも訓練させてやりたいが、燃料などが限られているに加え艦娘達に負担になると不味いと考え、整備などをさせ極力自由にさせた


ブォン ブォーーン


バイクでだが、久しぶりに鎮守府の外に出た


-山中-


しばらく走り休憩した


結城(ここまでよく歩いてきたな)


不意にあの時の事を思い出した


艦娘達を助け、満身創痍になりながら鎮守府に帰って来た時のことだ よく覚えていないがこの近くも通ったのだろう


あの時助けた艦娘達はなに不自由なく生活できていると知り、あの時の自分は間違っていなかったと考えさせられた


結城「…帰ろうか」


慣れていない土地に長くいない方がいいと考え、バイクに戻ろうとした


キャッ


結城「?」


どこかで女性の声がした気がした


イタタ


誰かいると確信し、声のする方に近づいた


?「痛った」


茂みに隠ながら目を向けると目線の先に、足首辺りを押さえている女性がいた


(※安価を取ります)


艦娘は誰?>>>35

(重巡以上でお願いします 海外艦は無しです)


その女性は雪のような真っ白肌に腰まである黒髪のロングヘアーが特徴的な女性だった

服装は、金剛達と同じような巫女のような着物を着ており、日本の女性らしい雰囲気だった


結城「おい大丈夫か?」


?「へっ」ビクッ


結城「待て 怪しいもんじゃない ただの通りすがりだ」


そうは言っても、見慣れない陸自の迷彩服に身を包んだ男が声をかけてきたら、誰でも怪しむだろう


?「は、はぁ…」


結城「名前は?」


?「ふ、扶桑と申します…」


結城「もしかして、艦娘か?」


扶桑「ご存知なんですか?」


結城「ちょっと近くの鎮守府で世話になってる 足見せてみろ」


そう言うと、押さえている足を見た


結城「捻ったようだな ちょっと待ってろ」


そう言うと、バックに入っていたタオルを出した


扶桑「あなたのお名前は?」


結城「俺か? 陸上自衛隊 結城桂輔 三等陸佐」


扶桑「自衛隊…?」


やっぱり扶桑も聞き慣れない単語を聞き不思議そうな顔をしていた


結城「ごめんな 本当は氷とかで冷やすのが常識なんだけど水筒の水で我慢してくれ」コポコポ


タオルに水筒の水をかけ濡れたタオルを扶桑の足に巻いた


扶桑「お手数おかけして申し訳ありません…」


結城「気にしないでくれ 歩けないか?」


扶桑「ちょっと難しいです…」


本当はそっとしておくべきだが、女性をこんな山道において何処かに行くのは非常識だと判断し


結城「ちょっと待ってろ」


バイクを取りに行った


扶桑「? なんですかこれ?」


結城「”オートバイ”だ」


扶桑「オート…バイ?」


バイクを初めて見たのであろう 不思議そうにバイクを眺めていた


結城「ほら、乗って」スッ


手を差し伸べたが


扶桑「え、えっ?」


どうゆうことかよくわかってなさそうだった


-数分後-


結城「しっかり掴まって」


扶桑「はい…」


なんとか乗り方を教え、動けるようになった

念のためだが、彼女の長すぎる髪の毛は巻き込み防止のため縛らせておいた


結城「行くぞ」ブーン


ブォォーン


扶桑「きゃっ」ギュ


驚いたせいで彼女が背中に抱きついてきた


モニュン モニュン


背中に柔らかすぎるものが当たり集中力が切れかけた


結城(なんで艦娘は…)


余計なことを考えるのをやめた


しばらく走らせたら、小屋が見えた どうやら、ここで生活しているらしい


結城「歩けるかい?」


扶桑「あ、大丈夫です…」


そう言っていたが、少し辛そうだった


結城「…ちょっと失礼するよ」


ヒョイ


扶桑「ひゃっ」


扶桑をお姫様抱っこをして小屋に向かうことにした


結城「ちょっと我慢してくれ」


扶桑「~~//」


気のせいだろうか顔が赤い気がした


結城「ごめん下さい 誰かいますかー」


声掛けをして待つことにした


?「誰?」


(※安価を取ります)


中にいる艦娘は?>>>37

(複数でお願いします)


出てきたのは、扶桑と同じような服を着た女性だった

扶桑とは違い、黒髪のボブカットに頭には扶桑と同じ髪飾りをしていた


扶桑「山城 私よ」


山城「ふ、扶桑姉様!」


予想した通り、二人は姉妹だった


山城「あなたは誰よ 姉様に何をしたの?」ギロッ


明らかに敵意むき出しの目つきで睨まれた


結城「いや、なにもしていないんだが…」


なにか言おうとしたところ


?「なになに? なんの騒ぎ?」


?「北上さん」


奥から二人出てきた


一人は、黒髪のロングヘアーを三つ編みに右肩から垂らしており、緑色の半袖のセーラー服を着ていた


もう一人は、茶髪のセミロングの髪に先ほどの女の子と同じセーラー服を着ていた


北上「んー? おじさん誰?」


大井「誰なんですか?」


北上と言う名の少女は不思議そうな顔をして見てきた


大井「…」ジー


北上「大井っち そんな怖い顔しないでよ~」


大井「いくら北上さんの言葉でもそうはいきません 扶桑さんを抱き抱えている変な男がいるんですから」


大井と呼ばれる少女は警戒した感じで見てきた


結城(歓迎されないな…)


そんなことを考えていたら


?「おい、まずは彼女をいれるべきだろ」


?「何かあったんですか?」


結城(また出てきた)


奥から二人出てきた


一人は、一瞬男と思えたが体格などを見て違うとわかり少し驚いた

水色のラインが入ったセーラー服に帽子を横にし右目には黒い眼帯をしていた


もう一人は、茶髪の髪を一房だけポニーテール状に纏めており、キリッとした目が特徴的な少女だった

服装は、赤城とかが着ている弓道服に下は赤い丈の短いもんぺを履いていた


扶桑「みんな この人は、怪我をした私をここまで連れてきてくれただけなの 悪い人じゃないわ」


扶桑が中の五人に呼び掛けてくれた


山城「…あなたが怪我をさせたんじゃないの?」


結城「なんでそんな事しなきゃいけないんだ? 仮にしてたとしても、ここまでつれてこないで放置するに決まっている」


山城「…」


彼女は、未だに敵意むき出しの目で俺を見ていた


扶桑「山城、いい加減にしなさい! 疑うのは勝手だけど、彼は私の恩人なのよ! これ以上、彼を侮辱するなら私が許しません!」


山城「…っ!?」


北上「うわ…こっわ…」


彼女の言うとおり、今のは怖かった


山城「…」


扶桑「申し訳ありません」


結城「あ…あぁ」


木曾「用があるんだろ 入ったらどうだ」


結城「あぁ…」


催促されお邪魔させてもらった


結城「降ろしますよ」


布団を用意してくれてその上に彼女を降ろした


扶桑「ごめんなさい 重かったでしょうに…」


結城「いや、全然」


俺だって鍛えている自衛官だ 華奢な彼女を運ぶなんてどうと言うこともなかった


結城「あの…えっと…」


被っていた88式鉄帽をとり、茶髪の彼女に頼み事をしようとしたが名前がわからない


?「瑞鳳 名前は瑞鳳だよ」


結城「じゃあ、氷を持ってきてくれないか? 足を冷やさなきゃいけないんだ」


瑞鳳「わかった」


スタスタ


山城「…」


山城は未だに俺をじっと見ていた


北上「ねぇねぇ」


結城「ん?」


北上「おじさんどこから来たの? あ、私は北上って言うんだ よろしく~」


そう言って黒髪の少女が聞いてきた


北上「あ、こっちが大井っちでこっちが木曾 あたしの妹だよ~」


どうやら、姉妹のようだが全然似ていなくて驚いた


木曾「お前は何者なんだ? どこから来たんだ?」


大井「服装も見たことがない 怪しすぎるわ」


完全に不審者みたいな感じだった


結城「陸上自衛隊 結城桂輔三等陸佐」


大井「自衛…隊?」


木曾「なんだそれ?」


思った通りのリアクションだった


瑞鳳「持ってきたよ」


結城「ありがとう」


氷を受け取り、近くにあった袋にいれ包帯で患部に当て固定した


結城「あとは、体より高いところに足を置いてじっとしていてくれ こまめに氷は変えてくれ」


扶桑「ありがとうございます」


北上「ねぇねぇ、おじさんは海軍の人じゃないの?」


結城「そうだな 今は、近くの鎮守府居候させてもらっている」


木曾「居候?」


結城「アホみたいなことを言うかもしれないがな 俺は、この世界の人間じゃない」


山城「は?」


瑞鳳「どうゆうこと?」


その後、自分のいる世界について話した 深海棲艦や艦娘が存在しないこと 軍はなくなり代わりに自衛隊がいることなどを説明した


大井「信じられない…」


瑞鳳「そんな世界が…」


結城「じゃあ、俺の番だ なんで君たちはここにいる? 」


山城「なんでって…」


結城「艦娘なら、鎮守府とかにいるだろう ここは、海と真逆の山だぞ」


北上「まぁ、そうなんだけどね~」


瑞鳳「私達”野良艦娘”なの」


結城「野良艦娘?」


聞いたことがなかった


山城「知らないのね」


結城「すまんな」


木曾「謝ることはない 知らなくて当然だ」


そう言われても少し複雑だった


結城「さて、そろそろ失礼させてもらおう」


扶桑「帰ってしまうんですか?」


結城「すまんな 部下達が待ってる」


扶桑「そう…ですか」


気のせいだろうか 少し残念そうだった


木曾「見送ろうか?」


結城「大丈夫だ ありがとう」


スタスタ


ガタッ ブーン


結城「それじゃあ、またな」


ブォォーン


彼女らに別れを告げ、その場を去った


-鎮守府-


しばらく走らせて鎮守府についた


バイクを借りた大瀧二尉に一言言いその場を離れた


時雨「あ、提督」


結城「時雨」


夕立「提督さーん!」ダキッ


結城「おおっと」キャッチ


時雨に会ったと思ったら、案の定夕立もいた いきなり飛んでくるのは危ないからやめてほしいが彼女なりの表現だろう


夕立「提督さん 夕立活躍したっぽい! ほめてほめて~♪」スリスリ


そう言って夕立は甘えてくるように見てきた


結城「そうか よく頑張ったな」ナデナデ


そう言って撫でてあげた


夕立「えへへ~」


夕立は気持ち良さそうだった


時雨「…」ウズウズ


時雨「あの提督 僕も頑張ったんだよな」チラッ


時雨はそう言うと、求めているような目で見てきた


結城「そうだよな よくやったよ」ナデナデ


時雨「//」


時雨も嬉しそうだった


?「あ、あの~」


結城「えっ」


声を聞き前を向くと見知らぬ艦娘がいた


(※安価を取ります)


艦娘は誰?>>>39

(二人います)


結城「君達は?」


?「初めまして 秋月型防空駆逐艦涼月です」


涼月と名乗る艦娘は、銀髪のセミロングに青灰色の瞳をした大人びた艦娘だった

服装は、全身を覆う白インナーを着用しており、秋月と同じ服の上に灰色のケープコートを羽織っていた


?「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が提督か」


初月と名乗る艦娘は、涼月と違い黒髪にハネた前髪などを含めて独特の髪型をしていた 何となくだが、時雨と夕立みたいな感じがする

服装は、涼月の白インナーと真逆の黒のインナーで全身を覆っておりどことなく魅力に引き寄せられた


涼月「お初さん お前なんて失礼ですよ」


涼月は直ぐに注意したが、別に気にはしていない


結城「二人には、悪いが俺は提督じゃない 居候だ」


初月「…は?」


涼月「ですが、今時雨さんと夕立さんが…」


結城「それは、この二人がいっているだけだ 提督は別にいる」


涼月「は…はぁ」


初月「それにしても、興味深い服装だな」


初月は、俺の着ている迷彩服をまじまじと見ていた


結城(いや、皆の方が普通に興味深い服装だけどな…)


頭の中でツッコミをいれたが、口には出さないようにした


?「えっ」


誰かの声が聞こえそっちを見ると


秋月「涼月…はつちゃん…」


涼月「秋月姉さん…」


初月「秋月…姉さん」


秋月「うわぁ~ん 会いたかった!!」ダキッ


二人の姿を見かけると秋月は泣きながら二人に抱きついてた


夕立「秋月 よかったっぽい」


時雨「ずっと姉妹に会いたがっていたからね」


結城「…」


時雨「? どうしたんだい提督?」


結城「いや、昔の事思い出してな」


夕立「昔?」


結城「この世界から帰った後な 俺も家族のもとに帰ったんだ」


結城「そしたら、兄貴にぶん殴られた」


時雨「どうして?」


結城「十年音信不通だったんだ 散々心配かけた報いだよ」


そう言いながら、苦笑いをした


時雨「大変だったんだね…」


結城「まあな」


そう話しているときに


秋月「時雨さん 鎮守府の案内している最中でした?」


時雨「うん そうだよ」


秋月「私が変わってもいいですか?」


時雨「うん 構わないよ せっかく会えたんだからゆっくりしていったらいいよ」


秋月「あ、ありがとうございます!」


秋月「さぁ、二人ともいこう!」


涼月「あ、待ってください秋月姉さん」


初月「ふふっ」


そう言って三人は、何処かに行ってしまった


夕立「提督さん この後、空いてるっぽい?」


結城「一回、部隊に戻るよ」


夕立「戻っちゃうっぽい?」


結城「そうだな なんかあったらいけないしな」


時雨、夕立「…」


結城「…一緒にいくか」


二人「」パァァ


どうやら、一緒にいきたかったらしい


スタスタ


結城「なぁ、ちょっと聞いていいか?」


時雨「なんだい?」


結城「あの、”野良艦娘”ってなんなんだ?」


夕立「それがどうしたっぽい?」


結城「あぁ、ちょっと気になってな」


時雨「…提督は、建造で艦娘が生まれるのは知ってるよね?」


結城「あぁ 実際、お前達がそうだったしな」


時雨「だけど、艦娘が生まれるのは建造だけじゃないんだ」


結城「どうゆうことだ?」


夕立「ドロップすることがあるっぽい」


結城「ドロップ?」


時雨「敵を倒したら、たまに艦娘が出てくるんだ」


結城「そんなことあるのか!?」


時雨「うん 実際、僕と夕立の姉の白露や妹の春雨、山風、それにさっきあった涼月や初月もその一人なんだ」


海域でも艦娘が生まれることに驚愕した


時雨「それで、野良艦娘なんだけど なる原因が建造で被ってしまって捨てられたり、ドロップしたけど拾ってもらわれなかったり、迷子になった艦娘が野良艦娘になっちゃうんだ」


結城「その野良艦娘達はどうなっちまうんだ?」


時雨「建造された艦娘なら、多少の生活知識はあるけど、ドロップした艦娘は運が良ければ陸地にたどり着けるけど、運が悪かったら敵に囲まれてやられちゃうことがあるんだ」


結城「…」


それを聞いて、あの小屋にいた艦娘達が思い浮かんだ 彼女達だって生まれてきたのに、あんな小屋で生活するなんてあんまりだと思う どうにかならないかと考え始めた


夕立「提督さん 提督さん」グラグラ


結城「どうした?」


夕立「なんか、人だかりができてるっぽい」


夕立が指を指すと、本部にしているテントに人だかりができていた


結城「なんだ?」タッタッタ


結城「どうした?」


横沼「結城三佐」


結城「横沼何があった?」


彼は、目をテントに向けた 入ればわかると目で伝えていた


パサッ


荒木「なぁ、お嬢ちゃん 名前教えてくれないかな?」


?「…」


そこには、見知らぬ艦娘とその艦娘に質問をする荒木と困惑している桑野と中松がいた


(※安価を取ります)


艦娘は誰?>>>41


?「…睦月」


その艦娘は”睦月”と名乗った

茶髪のショートヘアーに緑の襟のついた半袖ブラウスのセーラー服と、同じく緑色のスカートという服装をしているが、所々破れており、包帯などをしていた


結城「何があったんだ?」


?「自分が説明します」


そう言って手を挙げたのは、藤嶋(ふじしま)一等陸曹だった


-一時間前 海岸沿い-


藤嶋一曹を含めた五人は海岸沿いを歩いていた

念のため、小銃等で武装をしていた


竹崎三等陸曹(たけざき)「本当に戦争なんかしているんですかね?」


鎌田陸士長(かまだ)「自分達の海と変わりありませんけど…」


今井二等陸曹(いまい)「それにしても、早く帰りたい 子供との約束がある」


川下陸士長(かわしも)「今井二曹 なんの約束ですか?」


今井「演習が終わったら、ディズニーに連れていくって約束しちまってな…」


藤嶋「いい家族サービスじゃねぇか」


竹崎「藤嶋一曹は、確か娘さんがいましたよね?」


藤嶋「あぁ、もう高校生だよ なんか知らねぇけど、ちょっと化粧とかし始めて色気づきはじめてなぁ~」


鎌田「まぁ、そんな年頃じゃないですか?」


川下「どうしますか? 彼氏なんかつれてきたら」


藤嶋「…」


藤嶋「…俺より貧弱だったら、ぶちのめしてやる」


今井「格闘ぎ章持ってるのに、容赦ないすね」


四人「」ハハハッ


そんな感じで世間話をしながら歩いているときだった


川下「んー?」ジー


藤嶋「どうした?」


川下「あれなんですか?」


川下が指を指した方には


睦月「」プカー


艦娘が漂流していた


藤嶋「俺を装備を頼む!」バサッ


藤嶋は、小銃を放り投げリュックや防弾ベストを脱ぎ海に向かって走った


竹崎「藤嶋一曹!」


藤嶋「なんだ!」


竹崎「これを」


そう言うと、藤嶋の体にロープを巻き付け他の四人で持った


藤嶋「今いくぞ」


バシャバシャ


少し泳いだところで睦月を掴んだ


藤嶋「よし あとは」スッ


睦月の体にロープを巻き


藤嶋「引っ張れ!」グルグル


腕で合図を送り引っ張らせた


数分後に陸地に到着した


藤嶋「海水を大量に含んだはずだ 心肺蘇生するぞ」


そう言うと、彼女を仰向けに寝かせ心肺蘇生の姿勢をとった


藤嶋「痛いと思うが我慢してくれよ 君を救うためなんだ」


そう言うと、心肺蘇生を始めた


藤嶋「1,2,3…10」トントン


十回を終えると呼吸を確かめるため耳をすませた


藤嶋「もう一回」


藤嶋「1,2,3…」


始めたところ


睦月「ごぼっ」


睦月が詰まっていたであろう海水を吐き出した


今井「よし、顔を横にします」


今井が顔を横にし、持っていたタオルで口の中をきれいした


睦月「はぁ…はぁ…」ムクッ


口の中を拭いた直後、起き上がり始めた


睦月「…」キョロキョロ


睦月は無表情で辺りを見渡していた


藤嶋「お嬢ちゃん大丈夫かい?」


睦月「っ!?」ビクッ


藤嶋の声を聞いて睦月はその方向を見て驚いた顔をした


睦月「だ、だれ?」


藤嶋「落ち着いて 君を傷つける気はない」


そう言って、警戒を解こうとしたが


睦月「こ、来ないで!!」ガシャ


藤嶋「っ!?」


今井「おい、マジかよ」ガチャ


睦月は、艦砲のみを展開し藤嶋に向けた

後ろの四人も武器を確認したため臨戦態勢に入った


竹崎「おい、武器を下ろせ!」


鎌田「下ろすんだ!」


警告を促した


睦月「…」ガクガク


藤嶋「大丈夫 なにもしないから」


そう言って、藤嶋はゆっくりと近づいた


睦月「こ、来ないで!!」


藤嶋「大丈夫 武器を下ろして」


睦月「いやぁぁぁぁー!」カチッ


藤嶋「っ!?」


睦月はトリガーを引いた


川下「…あ、あれ?」


ところがいつまで待っても砲弾は来なかった


睦月「あ…あれ?」カチカチカチ


どうやら、弾切れのようだ


藤嶋「ほら、大丈夫だから」スッ


手をさしのべたが


睦月「はぁ……はぁ…」バタン


睦月はまた気絶してしまった


-現在-


藤嶋「それで背負ってつれてきたのですが…」


中松「目を覚まして確認しようにも」チラッ


荒木「どこから来たのかな?」


睦月「…」


睦月は、虚ろな目で荒木を見つめるだけでなにも答えなかった


荒木「結城三佐 ダメです 名前は答えてくれましたが何があったかを話してくれません…」


結城「俺だとダメかもしれないな」


桑野「と言うと?」


結城「時雨 夕立 出番だ」


夕立「どうしたっぽい?」


時雨「なんだい?」


結城「中に睦月がいるんだ 同じ艦娘同士なら口を開いてくれるかもしれない」


結城「彼女と話してきてくれないか?」


時雨「いいけど、何について聞けばいい?」


結城「そうだな…」


(※安価を取ります)


何について聞く?>>>43

(複数でも大丈夫です)


結城「じゃあ…」カキカキ


結城「これを聞いてきてくれ」ペラッ


聞いてきてほしいことを紙に書き時雨に渡した


時雨「わかったよ」


夕立「行ってくるっぽい」


そう言うと、二人はテントに入っていった


中松「いいのか?二人に任せて」


結城「まぁな、同じ艦娘同士なら話しやすいだろう」


桑野「そうだな それに万が一暴れたとしても二人いるから大丈夫だろ」


-テント内-


時雨「やぁ、睦月」


夕立「睦月ちゃん」


睦月「時雨ちゃん…夕立ちゃん…」


時雨「気分はどうだい?」


睦月「うん 少しはよくなったかな…」


夕立「よかったっぽい」


時雨「ねぇ、睦月 話を聞かせてくれないかい?」


睦月「…うん」


時雨「ここに来るまで何があったんだい?」


睦月「…海に出ていたら、燃料切れになってそのまま気を失って…」


夕立「他に誰かいたっぽい?」


睦月「うん 数人ね でも、はぐれちゃって…」


時雨「鎮守府にいたのかい?」


睦月「ううん 鎮守府の艦娘に拾ってもらったけど捨てられちゃった…」


時雨「捨てられた?」


睦月「いらないって言われちゃって…」ポロポロ


そう言うと、睦月は泣き出してしまった


時雨、夕立「…」


時雨「さっき仲間がいるって言ったよね? 誰がいたんだい?」


睦月「グスッ ええっと…」


(※安価を取ります)


一緒にいた艦娘は?>>>45


睦月「如月ちゃん、弥生、卯月、皐月、高雄さん、愛宕さん、摩耶さん、鳥海さん」


時雨は、順に書いていったが次の六人の名前を出した時手が止まった


睦月「扶桑さん、山城さん、瑞鳳さん、北上さん、大井さん、木曾さん」


時雨「え? 扶桑に山城まで…」


睦月「う、うん でも、はぐれちゃったけど…」


時雨「そっか…」


夕立「時雨 大丈夫っぽい?」


時雨「うん 大丈夫 ありがとう」


時雨はそう返したが、さっきより気分が沈んでいるようだった


睦月「私 これからどうなっちゃうの?」


夕立「睦月ちゃん 大丈夫っぽい」


時雨「うん 僕達がいるから大丈夫だよ 仲間もきっと見つかるから」


睦月「…うん」


夕立「だから、今は休むっぽい」


睦月「ありがとう夕立ちゃん」


そう言うと、睦月は少しだけ笑った


時雨「提督 聞いてきたよ」


話を終えた二人は、結城の元に行った


結城「これも、野良艦娘ってやつか?」


時雨「そうだね 残酷だけど、これが現実だよ」


中松「拾って貰ったのにいらないか… 随分非道だな」


桑野「同情する…」


そう話している間、メモを見ていた


結城「…あれ?」


時雨「どうしたんだい?」


メモを見ていて、ある六人の名前に目が止まった


結城「なぁ時雨 この、”扶桑、山城、瑞鳳、北上、大井、木曾”って本当に言ったのか?」


時雨「そうだよ それがどうしたの?」


結城「いや、この六人会ったぞ」


時雨「っ!? 本当かい!?」ズイッ


それを言うと、時雨は顔を近づけてきた


結城「あ、あぁ 近くの山の小屋にいた 扶桑って艦娘が怪我をして看病したんだ」


会ったときの状況等を教えてあげた


時雨「提督 お願い! 扶桑達をここに連れてきてほしいんだ!」


結城「え、急に言われても…」


時雨「お願い!」


時雨が必死に頼んでいた


結城「悪いがそれはできない…」


時雨「どうしてさ! 前はやってくれたのに!」


結城「前とは、違うんだ 前は、提督がいなかったからどうとでもなったが、今は留守とはいえ提督はいる 勝手に連れてきた艦娘を押し付けるわけにはいかないんだ」


時雨「そんな…」


結城「ごめんな 俺には、どうすることも…」


そう言いかけた時だった


結城「いや、待てよ…」


中松「どうした?」


結城「…時雨 いけるかもしれない」


時雨「へっ?」


結城「この艦娘達をどうにかできるかもしれない」


時雨「っ!? 本当!?」


結城「確信はないがな…」


桑野「どうするつもりだ?」


結城「それは…」


(※安価を取ります)


思い付いた方法は?>>>47

(詳しく書いてくれれば嬉しいです 誘拐とかはなしです)


結城「要人救助ってやつだ」


中松「要人救助?」


結城「いわゆる、在外邦人等輸送だ これなら俺達も出動できる」


荒木「確かに… 表面上は救助ですから…」


桑野「ちょっと待て 在外邦人等輸送は、海外にいる日本人達に行われる任務だ 国内でやるなんておかしくないか?」


※自衛隊法84条の3には、「外国での災害、騒乱、その他緊急事態が発生した場合、その国にいる邦人を安全なところまで輸送する(要約)」


結城「確かにそうだ だけど、同じ日本といってもここは別世界の日本だ 外国みたいなもんだろ」


桑野「…そうかもな」


中松「あとよ あれは、非戦闘員に適用される 艦娘はどうなんだ?」


結城「艤装を展開しなければ、俺達と同じだ 武器を持たない民間人として扱っても良いはずだ」


中松「なるほどな…」


自分達が話している間、時雨と夕立は


時雨、夕立「?」


なにもわかっていなかった


-執務室-


結城「というわけだが、どうだ?」


大淀「納得はできますけど…」


長門「本当にやるのか?」


結城「睦月って娘を保護した時点で俺達は無関係ですって言えないだろう」


結城「それに、俺達は戦闘をしに行くんじゃない 野良になった艦娘を保護しにいくだけだ」


大淀「ですけど…」


長門「わかった 私達も手を貸そう」


陸奥「長門!?」


長門「提督には、私から伝えておく まぁ、あの人もほっとかないだろう」


陸奥「…」


結城「あと、困っているのがどこにいるかだ」


結城「話を聞いても、途中ではぐれたって言うだけだし…」


大淀「リストは見せてもらいましたけど…」


長門「この六人は、よく見つけたな」


結城「たまたまだ」


そんな話をしているときだった


陸奥「そういえば…」


陸奥「どこかの廃墟の鎮守府に艦娘がいるって話聞いたことあるわ」


結城「本当か?」


陸奥「えぇ、噂だけど…」


結城「どの辺りだ?」


それを聞くと、陸奥は執務室の壁に張られている地図を指差した


陸奥「確か… この辺りって聞いたことあるわ」


そこは、ここから大体百km離れた所だった


結城「言うほど遠くはないな」


長門「そうだな 私達が行こうか?」


長門が提案してきたが


結城「いや、大丈夫だ 俺達から出す」


長門「…そうか」


-グラウンド-


夕方になり日が落ち始めた頃、一機のヘリコプターの前にいた


結城「いいか 危険だと判断したら直ちに戻れ 何があるかわからないぞ」


野田(のだ)「了解しました」


坂木(さかき)「了解です」


OH-1のパイロットである機長の野田二等陸尉と副操縦士の坂木二等陸曹に話した


艦娘達に偵察機を出してもらった方が良いんじゃないかと長門等に進言されたが戻るのが夜になると考え危険と判断しやめておいた


隊員達にも今回の件は伝えた 全員納得してくれたがやはり不安の方が大きい

なぜなら、実戦と言うものを体験していないからである 自分ならまだしも、他が心配だった


パラパラパラ…


しばらくして、OH-1が例の目標に向かって飛んでいくのが見えた


4章 発見


パラパラパラ…


しばらく飛び続けたOH-1は、目標に近づきつつあった


野田「そろそろ近いはずだ」


坂木「カメラ作動させます」ピッ


OH-1に搭載されたカメラが作動し、録画が始まった


-鎮守府 グラウンド-


横沼「映像届きました」


その一言でモニターに集中した


桑野「まだなにも見えないな」


中松「森しかないな」


海沿いの方を行けばだいぶ近いらしいが深海棲艦がいる以上危険と判断し陸地の方を通った


結城『油断せず、警戒してくれ』


野田『了解』


-機内-


坂木「本当にあるんですかね?」


野田「さぁな…」


そう言ってしばらく飛んでいたときだった


坂木「…あれなんだ?」


野田「なんか見えたか?」


坂木「建物らしきものが…」


そう言うと、目の前に鎮守府が見えてきた


野田「これが鎮守府…」


坂木「ボロボロですね…」


-グラウンド-


通信士「映りました」


中松「これが…」


桑野「ここまで荒れてるなんてな…」


辺りが暗くなっていたが、鎮守府の形はわかった 辺りが暗いせいか不気味に見えた


結城『接近できるか?』


野田『了解 接近します』


そう指示をだし、接近を命じた


-機内-


坂木「本当にいるんですかね?」


野田「わからん でも、調べなきゃいけないからな」


パラパラパラ


野田「接近する」


そう言いつつ、鎮守府に接近した時だった


坂木「? なんか動いた」


鎮守府内で何が動いた


野田「サーモに切り替えるぞ」


設置されているカメラをサーモグラフィーに切り替え熱源をおった

(※実際は付いてないです)


坂木「なんかいますね」


その言葉通り中には、複数の反応があった


坂木「どうしますか?」


野田「どうしますかって、このヘリじゃどうしようもないだろう」


坂木「UHでくれば…」


野田「今回は偵察だからどうしようもないだろう」


坂木「…ですね」


野田「もう少し周辺を飛ぶ」


坂木「了解しました」


-グラウンド-


桑野「周辺を飛ぶようだ」


結城「どこから入れるか知りたいしな」


横沼「ですが、偵察にしては目立ちすぎます 早めの撤収を進言します」


結城「そうだな」


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結城「どんな感じだった?」


帰還した野田二尉と坂木二曹に話を聞いた


野田「サーモグラフィーには、複数の反応が見られました しかし、それが艦娘なのかは断定できません」


結城「…そうか」


結城「わざわざありがとう 休んで良し」


野田、坂木「はい!」


スタスタ


中松「それで、どうやってその鎮守府まで行くんだ?」


桑野「けっこう距離あるしな…」


当初は車輛で移動を考えたのだが、OH-1の観測によると森林地帯で途中から車輛で通るのが難しいらしく不採用になった


桑野「と言うことは…」


結城「…俺達の得意分野だ」


そう言うと、幹部達を集め内容を説明した


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結城「ふぅ…」


会合を終え外に出た


?「提督」


結城「ん? どうした?」


(※安価を取ります)


いた艦娘は?>>>49

(所属している艦娘でお願いします)


翔鶴「提督」


結城「翔鶴か…」


翔鶴「少しお時間良いですか?」


結城「あぁ」


珍しくテントの外に翔鶴がいた


-港-


結城「お前から話なんて珍しいな」


翔鶴「えぇ」


海風が吹く港で翔鶴の隣に座った


翔鶴「提督 お聞きして良いですか?」


結城「なんだ?」


翔鶴「なんでまた私達に手を貸してくださるのですか?」


最もな事を聞かれた


結城「そうだな…」