2021-11-04 12:45:30 更新

概要

「紛争地帯にいたはずなのに…ブラ鎮に」「新兵器実験中なのに…鎮守府に」に続く第3弾(多分このシリーズラスト)
また安価制します!
ご協力よろしくお願いします!


前書き

第3弾です!

主人公:三國 龍輔(みくに りゅうすけ)
現:陸上自衛隊 第一水陸機動連隊 レンジャー小隊小隊長 二等陸尉 (28歳)

幼い頃から自衛官になることを志しており、正義感が人一倍強い 射撃の腕もなかなか
(所属艦娘:吹雪、白雪、初雪、深雪、叢雲、第六駆、第七駆、白露、時雨、村雨、夕立、春雨、山風、陽炎、不知火、黒潮、雪風、天津風、時津風、秋月、涼月、初月、神風、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、夕張、天龍型、川内型、長良、五十鈴、大淀、北上、大井、木曽、古鷹型、青葉型、妙高型、高雄型、長門型、扶桑型、伊勢型、金剛型、赤城、加賀、鳳翔、ニ航戦、五航戦、雲龍、瑞鳳、明石、間宮)

遭遇艦娘:大和、葛城、有明、伊26、天城、

島での遭遇艦娘:伊400、伊401、松、アトランタ、ガングート、薄雲、隼鷹、祥鳳

船での遭遇艦娘:初霜、鈴谷、千歳型、球磨、多摩

遭遇深海棲艦:北方棲姫


プロローグ


もう何回も見た夢だ 見慣れない服を着た女性達が自分を呼んでいた 会ったことはないが懐かしく感じた ついていこうとしたところ夢から覚めた


1章 ここは?


三國「う、う~ん」


夢から醒め、目蓋を開けた 目の前には、見慣れた二段ベッドのマットだった


三國「…」


もう一眠りできると思いきや、その思いは叶わない


6:00


起床ラッパが鳴り始め、同室の仲間達が一斉に飛び起きる 点呼を済ませ掃除を終えた後、朝食に行く者、二度寝するものを尻目に動きやすい服装になった

(※元自衛官の方曰く、朝食は別に食べなくてもいいそうです)


立川(たちかわ)「三國 今日も行くのか?」


同部屋の立川二等陸尉が話してきた


三國「あぁ」


立川「付き合うぞ」


三國「ありがとう」


そう言って、二人で早朝ランニングに出た


”陸上自衛隊 相浦駐屯地”

ここが、自分達の所属する駐屯地だ 広い駐屯地内をランニングしてから、朝食を食べるのが日課だった


タッタッタッ…


立川「それで、今日も見たのか?」


三國「あぁ」


立川「女性達が自分を呼んでいる 羨ましいな」


三國「そんなんじゃない」


立川「そう言うのもいいが、明日から富士だぞ」


三國「…」


立川「あ、悪い」


三國「…気にするな」


そう言いながら、ランニングを終えた


----


三國「これと…これと…」


明日の身支度をした 実戦に近い行軍演習なため荷物を最低限にした


三國「…」


そんななか、小箱と封筒を見た


三國「…持っていこう」


それをリュックに積め荷物チェックを終えた


-翌日 東富士演習場-


早朝から駐屯地を出発し、会議を終えた後行軍の準備を始めた


三國(やっぱりここ好きになれないな)


そう思いつつ、小銃を持ち拳銃をホルスターにしまい出発した


-2時間後-


小休止をいれながら、森の中を進み2時間がたった


三國「今はここだから…」


班長「このまま問題なくつきそうですね」


三國「だが、油断はするな 実戦に近いからなにか仕掛けてあるかもしれない 全員にもう一度伝えろ」


班長達「了解しました」


そう命令し班長達は、散っていった


三國「ん?」


ふと前を見た三國の前に光るものが見えた


三國(斥候か)


斥候と判断し、身を屈めた 部下達に斥候がいると合図をしようとした時だった


?「…く」


三國「…なんだ?」ガシッ


脳に直接語りかけるような声が響いた


?「…く …とく!」


三國「なんだこれ一体」グッ


頭を押さえ項垂れていたが、段々声が大きくなっていきなにを言っているか聞き取れるようになった


?「提督!」


それが聞こえたと同時に意識を失った


三國「う、う~ん」


どのくらい気を失ってのだろう 深い眠りから覚めたような感覚が全身を襲った


三國「なにがあった?」


辺りを見回した時、異変に気がついた


三國「…ここどこだ?」


森は森だが、さっきまでいた富士の森ではないとすぐに判断できた


三國「っ!? 皆はどこに!?」


部下達の事が心配になり探した


三國「なんで誰もいない…」


周辺を探したが、誰もいなかった 探しつつ移動を開始したが、さらに衝撃的な光景を目にした


ザザーン ザザーン


三國「…なんで…海に」


目の前には、水平線が広がっていた 富士の演習場から海が見えるなど確実にあり得ないのである


三國「ここどこだよ…」


言い表しがたい現実が三國を襲った


三國(落ち着け…)


落ち着きを取り戻し、状況確認をしようとしたときである


?「…」トボトボ


三國「ん?」


海の方から、誰か歩いてきた そして


?「」バタン


三國「っ!? おい!」タッタッタッ


慌てて走って倒れた人のもとへ行った


三國「大丈夫か!?」


女性のようだった まだ陸にあがりきれておらず膝くらいまで濡れたが、そんなことお構いなしに彼女を抱き上げた 怪我をしていたが、意識はまだあった


?「う~ん」


三國「大丈夫か!? 名前言えるか?」


(※安価を取ります)


艦娘は誰?>>>5

(所属艦でも前作にも出てない艦娘でも大丈夫です 海外艦はなしです)


吹雪「ふ…ぶき…です」


彼女は吹雪と名乗った 中学生くらいの背丈に所々黒いセーラー服を着ていた


吹雪「その服…司令官?」


三國「司令官? なんの事だ?」


吹雪「よかった…また会えました」ポロポロ


三國「おい、どういうことだ!?」


吹雪「…」ガクッ


三國「おい、しっかりしろ! おい!」


脈はあるが、弱くなっていた


三國(司令官…どういうことだ?)


三國は、彼女を抱え陸にあがった


-鎮守府-


鎮守府の執務室には、提督と傷だらけの艦娘五人がいた


女提督「そんな…吹雪が…」


?「申し訳…ありません」


(※安価を取ります)


艦娘達は?>>>7

(五人お願いします 一人旗艦指名をお願いします)


赤城「申し訳…ありません」←中破


川内「守れなかった…」←大破


白雪「吹雪ちゃん…」←大破


睦月「…」グスッ←大破


如月「睦月ちゃん…」←大破


女提督「突然の奇襲に唐突な天候不良… 運が悪すぎたわ…」


女提督「すぐに捜索隊を出す 皆は、入渠を済ませて」


赤城「…わかりました」


ガチャ バタン


女提督「…お願いだから無事でいて」


-森-


吹雪「う、う~ん」パチパチ


辺りが暗くなりかけた頃、吹雪が目を覚ました


吹雪「あ、あれ? 私…」


三國「気がついたか?」


吹雪「っ!? し、しれい…」


三國「ん? どうした?」


吹雪「え?…誰ですか?」


三國「あ、名乗ってなかったな 三國龍輔 見ての通り自衛官だ」


三國は極力不審がられないように接することにした


吹雪「は、はぁ…」


吹雪はなんとも言えない顔をしていた


吹雪(司令官じゃなかった…)


三國「君は学生さんかな? 見たことない制服だけど」


吹雪「学生? 違います」


吹雪「私”艦娘”です」


三國「艦娘? う~ん」


吹雪「知ってるんですか?」


三國「いや、どこかで聞いたような…」


初めて聞いた気がするが、妙に引っ掛かった


三國「思い出せないな… どういう存在なんだ?」


吹雪は、艦娘についてとこの世界についての事を三國に話した


三國「信じられないけど…」


吹雪「気持ちはわかります けど、現実なんです」


三國「…」


受け入れがたい事実だった 仲間達とはぐれ、ただ1人知らない世界に飛ばされ頭が混乱していた


吹雪「あの、もしよかったら私達の所に来ませんか?」


三國「君のいるところに?」


吹雪「はい! どうですか?」


三國「そうだな…」


(※安価を取ります)


ついていくor断る>>>9


三國「う~ん」


正直非常に悩ましかった ついていって辿り着くことが出来れば、安全ではいられる だが、万が一部下達がここに来ていたら、路頭に迷わせることになる


吹雪「どうですか?」


三國「…わかった お願いしよう」


吹雪「わかりました!」ニコッ


三國「…」


三國(可愛い)


まずは、安全を確保するのが優先と判断し向かうことにした


三國「よし」


吹雪「行きましょう!」


準備を済ませ、出発することにした


吹雪「その武器って使えるんですか?」


三國「これか?」


三國「いや、使えないな 弾倉が刺さってるけど、空だ」


三國「まぁ、世界は違えど同じ日本だ 無事につけるよ」


吹雪「は、はぁ…」


そう思いつつ、歩みを始めた


(※安価を取ります)


どうなる?>>>11

(無事に辿り着けるorアクシデントありながら着く)

(アクシデントの場合は、内容を書いてくれたら嬉しいです)


2章 鎮守府


歩き始めて二時間ぐらいたった


吹雪「それで、睦月ちゃんって娘がですね!…」


吹雪は、元気よくにこにこ楽しそうに鎮守府の仲間達の話をしていた


三國(元気でいいな)


三國は羨ましく感じてしまった 何せ向こうは、ほぼ荷物なし こっちは、身に付けているものだけで20kg以上ある装備を着けて歩いているためなかなかしんどかった


吹雪「それで… あっ、大丈夫ですか!?」


三國「あぁ、全然大丈夫だよ」


吹雪「な、なにか持ちましょうか!?」


そう言い、なにか持てそうなものを見ていたが


三國「大丈夫 慣れっこだよ」


そう言って、笑って見せた


吹雪「は、はい…」


そして、しばらく歩いていたところ


吹雪「あ、見えてきました!」タッタッタッ


吹雪が駆け出していった


吹雪「あれが私達の鎮守府です!」


指差した方向には、確かに建物があった


三國「広いな」


自衛隊の駐屯地くらいの広さがある敷地が眼下に広がっていた


吹雪「あとすこしです! 頑張りましょう!」


三國「そうだね」


そう言って、歩こうとしたところ


?「え、吹雪?」


三國「?」


?「え?…提…督?」


知らない娘達が吹雪と三國を見ていた


(※安価を取ります)


見ていた艦娘は誰?>>>13

(2~3人程お願いします)


そこには、同じような服を着た三人の女の子達がいた


吹雪「あ、白露ちゃん、時雨ちゃん、村雨ちゃん」


どうやら、吹雪の仲間らしい


村雨「よかった 心配したわ」


向かって右側の娘が喋った 黒いベレー帽に芦黄色の長い髪をツーサイドアップにしており、大人っぽい雰囲気を出していた


白露「あ、私がいっちばんに心配したんだからね!」


心配していたと言う割には、一番と言うのにこだわっている娘は、もふもふ感のあるロングヘアーに黒いセーラー服を着ており、元気の良い娘だった


時雨「…」


真ん中の娘は、吹雪ではなくこっちを見ていた 黒いセミロング位の髪を三つ編みにし、髪には赤い髪飾りを着けており、濃紺色のセーラー服を着ていた


三國(え、俺?)


タッタッタッ ダキッ


そう思った瞬間走り始め抱きつかれた


三國「!?!?」


吹雪「あ…」


村雨「あらあら」


三國「えっ!?、ちょ…」


混乱していると


時雨「…とく」


三國「へ?」


時雨「提督」ギュ


そう言うと、彼女は迷彩服を強く握った


三國(この声…どこかで)


彼女の声をどこかで聞いたような気がした それを考えていたら


吹雪「ちょっと時雨ちゃん! その人司令官じゃないよ!」


時雨「え? でも…」


そう言いながら、三國の顔を覗き込んできた 吸い込まれそうになるくらい綺麗なスカイブルーの瞳にドーランをつけた三國の顔が映った


時雨「提督…じゃない?」


どうやら、探している人物と違うと気づいたようだ


時雨「ご、ごめん!//」パッ


時雨は赤い顔をして三國から離れた


三國「…」


内心残念だった 彼も自衛官である前に男だ こんな美少女に抱きつかれて嬉しくないはずなかった


三國「…腰につけてるその帽子 君のかい?」


時雨「う、うん 君と同じ服を着ている人に貰ったんだ」


そう言うと、腰に下げていた帽子を手に取り被った


三國「似合ってるじゃん」ナデッ


時雨「あっ//」


三國「あ、ごめん」スッ


なぜかわからず手が出てしまった 初対面の娘に失礼なことをしてしまった


時雨「…」ムスッ


残念そうな顔をされた気がするが、気のせいだろう


-鎮守府正面-


案内されながら歩き、無事に鎮守府に辿り着いた


吹雪「さぁ、行きましょう」


三國「いや、ここにいよう」


白露「どうして?」


三國「今は行ったら不法侵入だ」


村雨「そこ気にするの?」


三國「勿論」


軍基地に無断で入るなんて言語道断だ 下手したら、逮捕される

(主は、職場体験で一回入りました)


時雨「じゃあ、提督のところに行ってくるよ」


そう言うと、四人とも鎮守府に入っていった


-数分後-


時雨「秘書艦の艦娘をつれてきたよ」


三國「秘書艦?」


時雨「提督のお手伝いをする艦娘だよ」


そう言うと、時雨の後ろから1人の艦娘が来た


(※安価を取ります)


秘書艦は誰?>>>17

(所属艦でお願いします)


伊勢「はじめまして 私が… って、提督!?」


やってきたのは、巫女のような服を着た女性だった 頭には、白襷をしており、腰には軍刀を下げていた


伊勢「いや、久しぶりじゃん! 元気してた?」


そう言いながら、近づいてきて真っ直ぐ三國の顔を見た


三國「え、いや… どちら様?」


伊勢「え? 伊勢だよ 覚えてないの?」


彼女は、不思議そうな顔をした


時雨「伊勢さん その人提督じゃないよ 違う人だ」


伊勢「え?嘘…」


伊勢「…」ジー


三國(近いって…)


伊勢「本当だ て言うことは…そっくりさん?」


さっきから誰の事を言っているのかわからない


伊勢「まぁ、入ってよ 提督が待ってるよ」


そう言って、彼女についていった


ザワザワ


鎮守府内は、少し騒がしかった 全員が三國を見ていた


三國(レンジャー帰還式みたいだな…)


レンジャー課程の最終日 駐屯地に着くと仲間や家族が出迎えてくれたのを思い出す だが今は違う なぜなら


三國(皆女性じゃねぇか…)


そう 回りを見渡しても男性が全くおらず女性ばかりだった しかも、全員美人と言うおまけ付きだ


時雨「あ、提督」


時雨が声をかけた先に白い軍服を着た女性がいた


女提督「はじめまして 私がこの鎮守府の司令の”女提督”です」


見た感じ自分より若い気がした だが、階級章は、”大佐”の階級だった


三國「お出迎えありがとうございます」


三國「陸上自衛隊 第一水陸機動連隊 レンジャー小隊指揮官 三國龍輔 二等陸尉です」


女提督「あなたが皆が言っていた”自衛官”って言うの?」


三國「以前に誰か来たのですか?」


女提督「あいにく、私は知らない でも、艦娘達は見たらしいの」


三國「はぁ…」


女提督「詳しい話は中でお話ししましょう」


三國「あ、はい」


女提督「でも、その前に武器類は置いていって貰うわ 艦娘に預けさせるわ」


そう言うと、女提督は艦娘を二人呼んだ いくらなんでも、武器を持った人間を入れるわけには行かないだろう


三國(弾なんか入ってないけどな)


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>19

(二人お願いします)


二人やってきた 向かって左側の娘は、青い瞳に青い髪をツインテールで纏めており、白い鉢巻をしており、緑色の着物に身を包んでいた


右側の娘は、ショートカットの髪に額に日の丸が描かれた鉢巻をしており、服装は隣の娘と同じような着物だが、橙色の着物を着ていた


女提督「蒼龍、飛龍お願いね」


蒼龍「了解」


飛龍「いいよ」


青い髪の娘が蒼龍 ショートカットの娘が飛龍と呼ばれているらしい


蒼龍「じゃあ、預かるね」スッ


三國「えぇ、どうぞ」


そう言うと、掛けていた小銃を蒼龍に渡した


三國「こいつもだよな」カシャ


ホルスターに入っていた拳銃とナイフを飛龍に渡した


蒼龍、飛龍「…」ジー


武器を渡したが、なぜか二人は三國を凝視していた


三國「あ、あの…なにか?」


人に見られるのは、駐屯地祭りの出し物だったり、観閲式等で慣れていた筈だが、こんな近くでしかも、美女二人に見つめられるのは、慣れなかった


蒼龍「本当に…提督じゃないの?」


飛龍「嘘ついてないよね?」


さっきからなぜ自分が提督と呼ばれるのかは見当がつかなかった


三國「皆に聞かれているが、自分には何の事か見当がつきません」


そうはっきりと言った


蒼龍「…」


飛龍「…そっか」


そう言うと、あからさまに肩を落としていた なぜか申し訳なく思った


三國(あれ?)


ふと、彼女達二人の腰にあるものがあった


三國「ちょっと二人とも その腰に着けてる物って…」


蒼龍「へ? あ、これは…」


飛龍「ここに来た提督に貰ったんだ」


それは、紛れもなく陸自の戦闘帽だった


三國「ちょっと見せて貰って良いかな?」


蒼龍「いいよ はい」


そう言って帽子を渡してくれた


三國「…」


間違いなく幹部自衛官用の帽子だった なぜ持っているのかが疑問だった


三國(誰のなんだ?)スッ


帽子の記入欄の所を見た


三國「っ!?」


飛龍「どうしたの?」


三國「あ、いえ… なんでもありません ありがとうございます」スッ


帽子を返し中に入ることにした


スタスタ


三國(ここに来ていたんですか)


三國(結城一佐…)


3章 対談


三國「…」


三國は今、執務室にいた 女提督からここで待つように言われたからだ 流石に、ドーランは手洗い場で落としてきた


三國(なんか、連隊長室にいる気分だ)


そう思いながらも周りを見渡した


三國「やっぱり軍関係の物ばかりだな」


そう思っていたが、あるところに目が止まった


三國「…ここの集合写真か」


その写真には、提督を中心に艦娘達が写った集合写真だった 皆美女、美少女だった


三國「俺のいたところのアイドルなんかより数千倍美人だな」


そう思っていたが、写真を見てて違和感が出た


三國(この娘達、夢に出ていた女性達に似ているような…)


考えていたら


ガチャ


女提督「お待たせしました!」


三國「あ、はい」ビクッ


驚いて女提督を見た


女提督「す、すいません…資料を纏めるのに手間取ってしまい」ハァハァ


三國「あ、お忙しい所申し訳ない…」


そう言いつつ席に戻った


伊勢「…」


-五分前-


伊勢「ほら、提督 早く入りなよ」


女提督「無理だよ~ お願い伊勢 一緒についてきて~」


伊勢「なんでダメなのさ」


女提督「だって~ 同じ歳くらいの男性と話すの久しぶりなんだもん しかも、中々良い男だし…」


伊勢「さっき普通に話してたじゃん」


女提督「だって皆がいたから…」


伊勢「はぁ…」


伊勢「じゃあ、待たせるのもなんだし 一緒にいくよ」


女提督「ありがとう伊勢♪」


-現在-


女提督「では、いくつか質問良いですか?」


三國「えぇ どうぞ」


女提督「さっき聞いたと思いますが、所属を教えてください」


三國「陸上自衛隊 相浦駐屯地 水陸機動団 第一水陸機動連隊所属です」


女提督「どこにあるんですか?」


三國「長崎県 佐世保市に」


女提督「佐世保? ここから遠いですけど…」


三國「訓練で富士に居ましたから」


女提督「目的は?」


三國「行軍訓練で」


女提督「行軍訓練ですか… 私も海軍の学校にいたときもやりましたよ!」


三國「そうですか 大変でしたよね?」


女提督「まぁ…はい」


そんな話をしているときだった


ガチャ


?「遠征から戻ったよ て?」


?「え、誰?」


(※安価を取ります)


遠征してきた艦娘達は?>>>23

(複数お願いします 所属艦でお願いします)


?「ん? 誰?」


二人入ってきた 一人は、高校生くらいの少女に見えた 黒髪のロングヘアーの三つ編みを右肩から垂らしていた 服装は、クリーム色のセーラー服を短くしておりへそが見えており露出度が高かった


?「え? 提督…さん?」


もう1人は、黒髪をツインテールで纏めており、白い弓道服の上に黒い胸当てを着けていた


伊勢「あ、北上に瑞鶴お帰り」


二人の名前のようだ 三つ編みの娘が北上 ツインテールの娘が瑞鶴のようだ


?「北上さーん! って、あら?」


?「瑞鶴待ちなさい え…」


また二人入ってきた 一人は、三つ編み娘同様な服装に茶色のセミロングの髪をしており、やや今時の娘に見えた


もう一人は、ツインテールの同様な服装をしていたが、彼女とは違い銀髪のロングヘアーで、清楚なイメージが見て取れた


三國「…綺麗だ」


三國は銀髪の娘を見て呟いた


?「へっ?」


銀髪の娘は驚いた顔をして見てきた


三國「あっ… 失礼」スッ


思わず顔を背けた


伊勢「翔鶴に大井もお疲れ」


二人の名前らしい 茶髪の娘が大井 なぜか少し赤い顔をしている銀髪の娘が翔鶴らしい


瑞鶴「翔鶴姉顔赤いよ」


翔鶴「う、ううん 大丈夫よ」


彼女は、首を振り普通に振る舞った


大井「北上さん 早く部屋に戻りましょう♪」ギュッ


大井が北上の手を握り部屋を出ようとしていた


北上「あー、大井っち ちょっと待って」


そう言うと、北上は三國の顔を見てきた


北上「…」ジー


三國「な…なにか?」


大きく開いた綺麗な瞳がじっと見ていた


北上「いや~、なんか似てるなぁと思ってさー 私達をここに連れてきた人とさ」


彼女は、そう言うと目線をそらした


三國「そうですか…」


北上「もしかして知り合いだったりする?」


三國「…わかりません」


北上「そっかー」


大井「北上さん もう行きましょう 邪魔になるのもなんですし…」


北上「う~ん そうだね」


そう言うと、二人は部屋を後にした


翔鶴「あ、提督 これ報告書です」


遅れて翔鶴が書類を手渡していた


伊勢「預かるよ」スッ


瑞鶴「ねぇねぇ 提督さん知らない?」


三國「提督さん?」


瑞鶴「あなたと同じ服を着た人を皆探してるの なにか知らない?」


彼女は顔を近づけてきた なぜ彼女達は顔を近づけてくるのだろうかと疑問になってしまう


女提督「瑞鶴 やめなさい」


瑞鶴「だって!」


女提督「困ってるでしょ やめてあげて」


翔鶴「瑞鶴 あまり困らせちゃダメよ」


瑞鶴「…わかった」ブスッ


そう言うと、離れてくれた


三國「彼女達に好かれているんですね」


女提督「そうらしいです でも、私は会ったこと無いのですが…」


そう言うと、女提督は苦笑いを浮かべた


伊勢「二人も疲れてるでしょ 戻りな」


翔鶴「はい そうします」


そう言うと、二人は扉の方を向いた


翔鶴「あ、それと…」


翔鶴が三國を見て


翔鶴「貴方で二人目なんですよ… 私の事を綺麗って言ってくれたのは」モジモジ


彼女は、顔を赤くしてそう言った


三國「は、はぁ…」


なんとリアクションをとればいいかわからず曖昧な返事になってしまった


-二時間後-


三國「…」


女提督と対談を終えた三國は港のような所で腰を下ろし海を眺めていた


三國「…」


あの後、女提督が陸軍や佐世保市などに問い合わせたが結果は分かりきっていた 双方とも

〈そんなもの聞いたことがない〉

と返答されたらしい


三國「…俺どうなっちまうんだ?」


先の見えない不安が三國を襲った


三國「?」チラッ


不意に人の気配がし後ろを振り向いた


?「…」


(※安価を取ります)


艦娘は誰?>>>25

(1人~3人程 所属艦でお願いします)


時雨「…」


さっきあったばかりの時雨がこっちを見ていた


三國「なにか?」


時雨「隣良いかな?」


三國「…どうぞ」


別に断る理由もなく了承した


三國「…」


時雨「…」


二人ともしゃべることなく海を見ていた


三國「…静かだな」


時雨「…うん」


そんな会話が出たきりであとは無言だった


三國(気まずすぎる…)


女性と関わる機会はお世辞にも多いとは言えなかった 高校の頃は陸上自衛隊高等工科学校 大学は防衛大学校 卒業しても幹部候補生学校に行っていたため今の若い女性の流行り等知るよしもなかった WAC(女性自衛官)とはちょくちょく話すが主に勤務等についての事のためカウントされないだろう


そう考えていた時


(※安価を取ります)


どっちが話題をふった>>>27

(三國or時雨でお願いします 内容もお願いします)


時雨「君は、本当に提督じゃないのかい?」


時雨が突然口を開いた


三國「例の皆が言っている人か?」


時雨「うん」


時雨「本当に提督じゃないの?」


三國「…なんでそんなに聞くんだ?」


時雨「…似てるんだ」


三國「俺が?」


時雨「うん 初めて会った時の提督に似てるんだ」


そう言うと、時雨は初めて会った時の事を語り始めた


時雨「僕も聞いた話だけど、ここは深海棲艦に攻撃されて元の提督が亡くなっちゃったんだ その後も深海棲艦との戦いや人さらいにやられてここが荒れちゃったんだ」


こんなに大きな鎮守府が荒れていたとは聞いて驚いた


時雨「僕と夕立はその最中に建造されたんだ」


三國「夕立?」


時雨「僕と一緒にいる娘だよ 今は遠征にいってるけど…」


三國「…」


時雨「そこで初めて会ったのが提督 ”結城桂輔”だったんだ」


三國「…」(っ!?)


心の中で驚いた


三國(間違いない ここに来たのは結城一等陸佐だ やっぱりあの人は…)


時雨「ねぇ、聞いてる?」


三國「あ、あぁごめん… 少し考え事を…」


時雨「それで、なにか知ってることないかな?」


時雨「違う人なら、知っている事を教えてほしいんだ」


三國「…」


三國「…ごめんな 俺の世界で自衛官っていうのは20万人以上内陸上自衛官は約15万人以上いるんだ」


三國「だから、特定の人物について知っているとしても階級や所属を知るのが限界なんだ」


時雨「…」


三國「だから、お嬢ちゃん 俺は力になれそうにない」


時雨「…」


そう言うと、時雨は黙り込んでしまった


三國「…」


少し言いすぎてしまったか だが、これしか言いようがなかった


ポスン


そう考えていたら、時雨が三國の肩に頭を預けてきた


三國「どうしたの?」


時雨「…提督とは別人とはわかった けど、君から提督と同じものを感じるんだ」


三國「…」


三國「お嬢ちゃん、肩に…」


時雨「時雨」


三國「え?」


時雨「僕の名前は時雨 名前で呼んで欲しいな」


彼女はそう言うと、上目遣いで見てきた


三國「…」


時雨「やっぱりいいよ こんなこと…」


三國「…時雨」


時雨「っ!?」バッ


三國「時雨 これでいいか?」


時雨「…」


結城【時雨 いや、バティ】


時雨「提督…」


?「あー、こんなところにいた!」


時雨が三國と見つめ合っていたとき別の娘の声が聞こえた


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>30


時雨「夕立 帰ってきたんだ」


夕立と呼ばれる少女は、服装は時雨と似ている服を着ていたが、亜麻色のストレートヘアを背中まで長く伸ばしており先端は桜色に染まっていた どちらかと言うとどこかのお嬢様みたいな感じがした


夕立「…ぽい?」


夕立は三國を見るとじっと見つめてきた


夕立「提督…さん?」


なぜか彼女も三國を見てその一言を言った


三國「あのだから…」


ダキッ


三國がなにか言おうとしたところ夕立が抱きついてきた


三國「えっ!? ちょっと…」


夕立「提督さんと同じ匂いがするっぽい」クンクン


三國(え、この娘犬?)


そんなことで戸惑った


三國「気のせいだよ ほら、二人ともそろそろ戻りなさい」


時雨「君は?」


三國「俺はもう少しここにいる 考え事があってね」


夕立「えー、一緒にご飯食べるっぽい!」ギュー


三國「え、でも…」


時雨「大丈夫だよ 僕も一緒に行くよ だから行こう」


そう言うと、二人は三國の手を握った


三國「あ、あぁ」


夕立「じゃあ、行くっぽい!」グイグイ


そう言うと、夕立は三國の手を引っ張っていった


三國「ちょ、ちょっと…」


時雨「夕立 引っ張ると危ないよ」


そうやり取りをしつつ二人に手を引かれた


-食堂内-


時雨「今、ご飯持ってくるね」


夕立「座って待っててっぽい♪」


そう言うと、二人は席を離れ食事を貰いに行った やけに嬉しそうだった


三國「…」


日も暮れ、夕食時だったのだろう 食堂は混んでいた


三國(き、気まずい…)


360°見渡せば美女、美少女だらけ 男性なら、嬉しすぎて万歳三唱するような状況だろうが実際体験すると中々きつい


三國(視線もキツい…)


女だらけの中の男一人 しかも、陸自迷彩と言う戦闘では役に立つ迷彩も今はただ目立つだけだった


唯一の救いは、偏見の目ではなく好奇心の方が勝っている視線だろう


三國(胃が痛くなってきた…)


被っていた戦闘帽を腰にいれた時だった


?「ここ空いてます?」


三國「ん?」


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>32

(2~4人程お願いします 前作に登場していない艦娘でも大丈夫です 海外艦は除きます)


三國「ええと…」


金剛「初めましてデスネ 英国で生まれた帰国子女の金剛デース!」


そう元気良く言ってきた彼女は、ブラウン色のロングヘアーに両サイドにお団子を結っており、巫女のような服を纏っていた


三國(男みたいな名前だな… 艦の名前だから突っ込まない方がいいか)


比叡「お姉様! 隣失礼します! あ、初めまして 金剛お姉様の妹分比叡です!」


もう一人やってきた 先程の彼女と同様に巫女のような服を着ていたが、スカートのデザインが違っていた

髪型は、ショートカットだったが顔付きが良く似ていた


榛名「貴方が来訪した方ですね 榛名です よろしくお願いします」ニコッ


笑顔で挨拶してきてくれた彼女は、黒髪のロングヘアーに巫女のような服を着、赤色のミニスカートを履いており、先の二人と比べ日本人らしい顔立ちをしていた


三國「…」


榛名「? どうしました?」


三國「あ、いえ… なんでも…」


三國(ヤバい 見惚れた)


霧島「本当にお話に聞いたとおり似ていますね あ、私は霧島といいます よろしくお願いしますね 三國さん」


初めて名前で呼んでくれた彼女は、巫女のような服に黒髪のボブカットで三人とは違いメガネを掛けており、知的女性なイメージが見て取れた


三國「同じような服を着ていますが、姉妹ですか?」


金剛「yes! 金剛型四姉妹をよろしくデース!」


姉妹であることに驚いたが、よくよく見てみれば似ているようの節があった

(※ちなみに、作者の知り合い数人に金剛型四姉妹で誰が好みか聞いたところ 榛名:3 金剛:1 比叡:1でした)


夕立「あ、比叡、霧島っぽい!」


時雨「皆もご飯かい?」


榛名「えぇ 今遠征から帰ったところです」


どうやら、どこかに行っていて帰ってきたところらしい


時雨「はい お待たせ」


時雨が食事を持ってきてくれた


三國「ありがとうございます」


そう言うと、トレーを受け取った


霧島「私達も食事を取りに行きましょう」


金剛「そうですネ じゃあ、この席見ていてくださいネ!」


そう言うと、4人は食事を取りに行った


三國(普通の定食だな)


見たところ普通の定食だった 盛付けはとても丁寧にしており美味しそうな匂いが食欲をそそった


夕立「じゃあ、頂くっぽい!」


時雨「そうだね いただきます」


三國「…いただきます」


そう言い手をつけようとしたが


三國(あれ? 食べていいのか? 料金もなにも払ってないのに…)


そう思うと、箸を止めた


時雨「どうしたんだい?」


夕立「提督さん?」


三國「いや、なにもしてないのにもらっていいのかと思って…」


時雨「あ、気にしないでいいよ 鳳翔さんも間宮さんも提督にって作ってくれたんだから」


どうやら、作っている人が許可してくれたらしい


三國「じゃあ、いただきます」


それを聞き、食事にありつけた


三國「…美味い」


駐屯地で食べている食事も美味いがここの料理も中々美味い

(※実際に結構美味しかったです ボリュームありますけど…)


金剛「美味しいですカ?」


さっきの四人も戻ってきた


三國「はい とても」


榛名「鳳翔さん達の料理はとても美味しいですからね」


どうやら、ここの娘達にも良い評判らしい


霧島「いくつかお話良いですか?」


食事をしてしばらくして霧島が話題をふってきた


三國「答えられる範囲なら」


霧島「ここに来る前、なにやっていたんですか?」


三國「あぁ、行軍訓練だ」


比叡「行軍…訓練?」


三國「数十キロ以上の装備に小銃を持って目的地に移動する訓練だよ」


夕立「そんなことやる必要あるっぽい?」


三國「あるに決まってる 戦闘行動のほとんどは移動だからね」


(実際に銃を扱うのは、全体の数%位で移動やその他の作業が9割を占めているそうです)


三國「君達艦娘も戦闘より移動の方が長いんじゃないかな?」


榛名「言われてみれば…」


金剛「考えた事無かったデス」モグモグ


そんな話をしている間に食事が終わった


時雨「今日はどこで過ごすんだい?」


食堂を出て時雨が聞いてきた


三國「グラウンドの一角を借りるよ 天幕もあるからそこで過ごすよ」


女提督と会談の際、空き部屋を使っても構わないと言われたが、迷惑をかけるわけにはいかないと丁重に断りグラウンドの一角を貸して貰えた


時雨「天幕?」


三國「分かりやすく言うとテントの事だよ」


夕立「テント… キャンプっぽい!?」


なぜか夕立のテンションがあがった


夕立「夕立 提督さんと寝るっぽい!」ダキッ


三國「…はい?」


とんでもない発言が出た気がした


三國「あの…お嬢ちゃん?」


夕立「ぽい?」


彼女は、無垢な瞳で見てきた


三國「それはちょっとよろしくないよ…」


時雨「う、うん 僕もそう思う…かな?」


夕立「なんでっぽい!?」


彼女は、驚いた顔をしていた


三國(普通に考えてダメだろ)


夕立「提督さんと寝るっぽい!」ダキッ


時雨「夕立ダメだよ ほら帰るよ」


時雨は駄々をこねる夕立の手を引き歩いていった


時雨「じゃあ明日ね 提督」


三國「あ、あぁ」


そう言うと、時雨と夕立は建物の中に入っていった


三國(なんで未だに提督って言うんだ? 女提督さんに申し訳ないが…)


そう考えながら、荷物を回収しに行った


-グラウンド-


三國「この辺りで良いかな?」


預けられていた荷物をもらい個人用天幕を出して設置した


三國「まさかこんなことで使うなんてな…」


狙撃班等が使う二人用の天幕を持っていたが、こんなところで使うなんて思ってもいなかった


三國「今日は寝よう… 色んな事がありすぎだ」


そう考え、天幕の中に寝袋を敷き寝た


4章 日常


?「龍 元気してたか?」


三國「おじさん!」


?「龍良いか? 自分が正しいと思った道を進め 例えどんな結果になろうと後悔だけはするな」


三國「うん」


?「俺と約束だぞ」


三國「あぁ」


?「…またな 龍」


スタスタ


三國「待ってくれおじさん おじさん!」


-----


三國「おじ…さん」


三國「はっ!?」パチッ


三國「…夢か」


夢にうなされ目を覚ました


三國「…やっぱり変わってないか」


寝袋から出て天幕を開けたが景色は昨日と変わっていなかった


三國「…0600か」


時計を確認したら丁度いつもの起床時間指していた


三國「いつもの服装ではないが体を動かそう」


そう思い、天幕から出てグラウンドを走ることにした


三國「はぁ…はぁ…」タッタッタ


いつも走っているところと違うため新鮮な感じがした 気になるのは、戦闘靴のため足が重かった


?「あ、いたいた」


しばらく走っていたら、誰かに話しかけられた


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>35

(複数でもOKです)


足を止めると同じような制服を着た四人組の女の子達がいた


三國「君達は?」


?「紹介遅れましたね 綾波型駆逐艦の漣でーす♪」


漣と名乗る娘はピンク色のツインテールをした元気の良さそうな女の子だった


?「朧です よろしく」


朧と名乗る娘は、枯草色のショートボブに右頬に絆創膏をつけていた


?「う、潮です よ、よろしく…お願いします」


潮と名乗る娘は、色白の肌に黒髪のロングヘアーに寝癖のようなアホ毛が目立った 他の娘と違い頭に白い鉢巻きをしていた ビクビクしていて挙動不審だった


?「…」


もう一人の娘は喋りもしないでこっちをじっと見ていた


漣「ほら、ぼのたん 名前くらい言いなよ~」


?「…曙 ジロジロ見ないでくれる」


曙と名乗る娘は長い髪をサイドテールに纏め、髪留めにはピンクの花と大きな鈴がついており他の娘より目立った


三國(初めて会ったはずなのになんで嫌われるんだ?)


そんなことが頭の中に残った


漣「…ふむふむ」ジー


三國「な、なんだい?」


漣「本当に噂通り、漣達を助けたご主人様にそっくり」


三國「ご主人…様?」


朧「アタシ達を助けた人の事だよ」


どうやら、個人によって色んな呼び方があるらしい


潮「あ、あの…結城さんをご存じ無いですか?」


三國「…う~ん」


少し間を空け口を開こうとしたら


曙「良いわよ 無理して言わなくて どうせ知らないんでしょ」


潮「ちょっと曙ちゃん」


曙「軍人なんて何万人もいるのよ その中の一人の事を知っているかなんて聞かれたらわからないって答えるわ」


そこまで大袈裟ではないが筋は通っていた


三國(軍人じゃないんだけどなぁ…)


自分の中で呟いた 口に出したら、ろくな返事が返ってこないだろう


朧「やっぱり知らない?」


三國「ごめんね…」


潮「…」


それを聞いて肩を落としたように見えた


漣「それでご主人様 今日はどうするんですか?」


三國「そうだな… ここを見て回ろうかな?」


漣「じゃあ、漣達が…」


曙「漣 私達今日遠征入ってるでしょ」


漣「あ、そうでした…」


三國「気持ちだけ受けとるよ ありがとう」


漣「お褒めの言葉 キタコレ!」


そう言うと、喜んだ顔になった


潮「じゃあ、私達はこれで…」


朧「またね」


そう言うと、四人は去っていった


三國(艦娘ってわからん)


-----


三國(それにしても何をしよう…)


いつもならば駐屯地で訓練などをしているはずだが、それができない以上なにもすることがなかった そう考えていたら


三國(お、案内板か…)


目に入ったのは、鎮守府の案内板だった 恐らく、来客用に作ったのだろう


三國「どこ行ってみよう…」


(※安価を取ります)


どこに行く?>>>37

(港、弓道場、司令部、訓練所からお願いします)


三國「訓練所か… 行ってみるか」


訓練所という単語に惹かれ訓練所に行ってみることにした


-訓練所-


ドーン! ズシャー


訓練所に行くと砲撃音が周りに木霊していた


三國「これは…」


そこには、沢山の艦娘達が水上をまるでフィギュアスケートのように動きまわり、的に向かって手に持っている武器や腰などにつけている武器で狙って撃ったりしていた


三國「富士の演習なんてもんじゃないな…」


年に一回行われる東富士総合火力演習に参加したことがあるがあれを越える光景が目の前にあった

(※主も生涯に一回で良いので生で見てみたいです)


三國「しばらく観るか」


そう言うと、座れそうな所に腰を下ろし観ることにした


三國「…」


見れば見るほど不思議な感じだった どうやって海の上を進んでいるのかも、どうやって射撃しているのかなど、自衛隊に入隊したときの新鮮な感情が出てきた

見覚えのある艦娘もそこにはいたが、真剣にやっている表情を見てなんとも言えなかった


三國「…邪魔しちゃいけないな」


そう呟くとその場をあとにした


暫く歩いて案内板の前に立った


三國「どこに行こうか…」


(※安価を取ります)


どこに行く?>>>39

(港、弓道場、司令部からお願いします)


三國「弓道場? クラブ活動でもしているのか?」


駐屯地によっては、クラブ活動があり課業終了後それに打ち込む隊員も少なくない

(※主は職場体験の際、太鼓クラブの見学をし生演奏を聴かせてもらいました)


三國「ちょっと行ってみよう」


好奇心に押され、足を進めてみた


-弓道場-


バシュン バツ


近くに行くと、矢を放っている音と共に的に当たる音も聞こえた


三國(本格的だな)


そう思っていたところだった


?「あっ」


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>41

(所属している空母艦娘でお願いします)


瑞鶴「あっ、えっと…」


声がして振り返ると、昨日会った黒髪のツインテールの娘が立っていた


三國「貴女は昨日の…」


瑞鶴「瑞鶴よ」


三國「あぁ…」


瑞鶴「なに? 翔鶴姉の方が良かった?」


そう言うと、彼女は顔を近づけてきた


三國「あ、いや… そう言うことでは…」


三國(近い近い…)


瑞鶴「まぁいいか なんでこんなところに?」


彼女は顔を離すと聞いてきた


三國「少しここを散歩に やることないもので…」


瑞鶴「ふーん じゃあ、私達の訓練見てみる?」


三國「訓練?」


瑞鶴「うん ここでやってるよ」


そう言うと、彼女は弓道場を指差した


三國(え、クラブじゃないの…)


そんなことを考えていたら


瑞鶴「ほら、ボーとしてないで行こうよ」ギュ


三國「え!? ちょ、ちょっと!」


彼女が手を握って弓道場の中に連れていかれた


-弓道場内-


中はとても綺麗になっており、落ち着いた趣があった


瑞鶴「皆ー 今日は見学者来たわよ!」


中には艦娘達がいた 会ったことの無い娘もいた


?「静かにしなさい 五航戦」


そう言ったのは、弓道着に青い袴 短い黒髪をサイドテールに纏めた物静かそうな女性だった


?「まぁまぁ加賀さんそう言わずに… 初めまして、私は赤城と申します」


そうお辞儀をして来たのは、先程の艦娘とは違い弓道着に赤い袴 黒髪のロングヘアーの真面目そうな女性だった


蒼龍「あ、来てくれたんだ!」


飛龍「ようこそ♪」


昨日武器を預けた二人もここにいた なぜか嬉しそうだ


翔鶴「…どうも//」


昨日会った翔鶴もいた しかし、顔を赤くしてそっぽを向かれた 少しだけ気分が落ちた


?「あ、噂になってる人ね 私は瑞鳳 よろしくね♪」


そう笑顔で対応してくれた娘は、他の娘同様に弓道着を着ていたが、少しだけデザインが違っていた 見た感じ中学生~高校生位の背丈にポニーテールのように結った髪型が特徴的だった


瑞鶴「ねぇねぇ、弓とか使ったことある?」


三國「いや、無いかな… 学生の時に部活動でやっているのを見たくらいかな」


赤城「もし良かったら、やってみませんか?」


赤城が誘ってきたが


三國「いえ、皆さんの邪魔になってしまうので…」


加賀「遠慮しなくてもいいわ」


三國「いえいえ…」


そう言いながらも的を見てみた 以外と距離があり驚いた


三國「…」スッ


腕を伸ばし、親指を立てた


飛龍「? 何してるの?」


艦娘達は不思議そうな感じで見ていた


三國「…大体、28mか」


ボソッと呟いた


蒼龍「え、なんでわかった!?」


三國「自衛隊流の距離の測り方です」


瑞鳳「自衛隊…流?」


三國「まぁ、サバイバル術の一つですね メジャーとか近くに無いとき役に立つ方法です」


瑞鶴「へぇー、どうやってやるの?」


三國「まずは、対象物に向かって腕を伸ばして親指を立てる このとき、片目を閉じる

次に、もう片方の目を開けると距離がずれてる って言うのはわかるかな?」


(※人間の右、左目の距離を1だとすると腕の長さは約10だとします 1対10)


飛龍「本当だ」


三國「片方の目で見た時、対象が何個分移動したかを見る そして移動した距離に×10をすれば、大体の距離がわかるはずです」


瑞鶴「う~ん わかりずらい…」


三國「まぁ、そんなに使わない技術ですから頭の片隅にあれば十分ですよ」


(※現役、元自衛官の方曰く、非常に教えにくい項目の一つらしく教えるのに苦労するそうです)


蒼龍「あ、そうだ」スタスタ


蒼龍がなにか思い出したように奥の押し入れに行った


蒼龍「これ返すね」スッ


蒼龍が持ってきたのは、昨日預けた武器類だった


翔鶴「蒼龍さん なんでそんなところに…」


蒼龍「昨日、明石さん達に返してもらってしまってたの」


蒼龍「とりあえず、返すね」


そう言われると、小銃と拳銃とナイフが返された


三國「ありがとうございます」


受け取ると、まず各部のチェックを始めた


三國「…」カチャン


そのまま、小銃を分解した


飛龍「ちょ、ちょっと…」


瑞鳳「そこまでやるの…」


-十数分後-


三國「…異状なし」カチャン


小銃、拳銃、ナイフなどをチェックし異常が無いことを見た


赤城「本当に真剣ですね」


加賀「私達以上かもしれませんね」


三國「まぁ、苦い経験ありますから…」


瑞鳳「苦い経験?」


三國「教育隊の頃、同期の一人が部品無くしてね 同期全員で土砂降りの雨の中、三時間以上グラウンドを探し回ったんだ」


翔鶴「三時間…」


三國「自衛隊の備品は国民の血税で作られてるからね 失くすなんてもっての他なんだ」


三國「まぁ、パッと来ないかもね」


そう、三國は苦笑いをした


(※元自衛官の方は、同期の一人が備品を失くし雨の中探していたところ何故か違う備品が見つかり再度備品点検をやったそうです)


赤城「ここを見て回ってるんですよね?」


三國「まぁ、そうですね」


赤城「何か聞きたい事とかありますか?」


三國「そうですね…」


そう聞かれたが、すぐには思い付くはずがない


三國「…現状は何も」


赤城「そうですか」


加賀「何かあったら言ってください 相談にのります」


三國「ありがとうございます」


そのまま、お礼して弓道場をあとにした


5章 不審船


弓道場を後にし、歩いていたところ女提督が呼んでいると聞き提督室に行った


三國「不審船?」


女提督「はい 近くの漁業組合の方からの通報がありまして…」


どうやら不審船が確認されたらしい 自分の世界なら海自や海保が対応するが、この世界では軍が見るらしい


三國「見てきてほしいと言うことですか?」


女提督「はい お願いできますか?」


三國「…」


女提督「やっぱりダメですよね… いきなり…」


三國「いえ、引き受けます」


女提督「へ?」


三國「まだ一宿一飯の恩義を返せてませんからね」


女提督「ありがとうございます」


この世界に来て初めての仕事ができた


-----


装備を整えて港にいると


?「提督」


三國「ん?」


そこには、時雨と夕立がいた


夕立「提督さん♪」


時雨「提督(女)に言われてきたんだけど…」


どうやら、二人が来てくれるらしい


?「三國さん」


三國「?」


声がした方を見ると、二人の艦娘がいた


一人は、ピンクの髪をおさげ風に纏めており白い鉢巻を着けていた

服装はセーラー服に似た服を着ていた


もう一人は、緑がかった銀髪をポニーテールにし、こちらもセーラー服に似た服を着ていた


三國「君達は?」


?「もうし遅れました 私は工作艦明石と言います」


ピンクの髪をした娘が明石と名乗った


?「私は夕張といいます よろしくね」


ポニーテールの娘は、夕張と名乗った


三國「何かありましたか?」


明石「これ提督(女)からです」スッ


明石は、ヘッドセットとヘルメットに着けるであろう小型のヘッドカメラを渡された


明石「鎮守府に繋がっていますので、すぐに連絡できます 映像は後程提出されるそうです」


三國「わかりました ありがとうございます」


夕張「私はこれを」


そう言うと、彼女は大きめのバックを渡してきた


ジジジ


チャックを開けて中身を見た


三國「これは…」


出てきたのは、カスタムされたM4とG17だった


三國「…」カチャッ


手にとって確かめた 通常のM4とは違いハンドガードはM-LOKを採用しており、細身で握りやすくなっていた

下部には、M-LOKに対応したフォアグリップ 左側にはタクティカルライト 上部にレーザーサイトを付けていた


ハイダーは、CQCに対応できるように先端がスパイク状になっており、それと共にサイレンサーがすぐに取り付けられるようになっていた

(※先端をスパイク状にすることによって咄嗟に相手を突いたり、振りほどき難くする)


スコープは、CQBスコープが載せられており近距離~中距離の戦闘に対応できるようになっていた


ストックはMAGPUL製のストックを付けており、かなりこだわっていた


三國「こんな代物いったいどこで?」


夕張「置いていったんです 提督が…」


明石「”自分にはもう必要ない”って言って」


三國「…」


夕張「使ってください 私達じゃ、扱えないので」


そう言うと、彼女は弾が入ったマガジンを渡してきた 一本は傷が付いており元々この銃にあったものだとわかった 他のものはやけに綺麗だった


明石「元々あったの以外は私達が真似て作ってみたんですけど、上手くいかなくてこれしか…」


三國「いえ、ありがとうございます」


そう言うと、マガジンを腰に付いている弾倉入れにいれた


-執務室-


執務室の女提督に今回の件について再度確認が行われた


女提督「…以上です」


女提督「なにか質問ありますか?」


三國「…特には」


女提督「もし、船内で何かありましたら自分の身を第一に考えて行動してください あくまであなたは私の依頼でやってもらうので…」


三國「いえ、自分は大丈夫です けれど…」


女提督「時雨と夕立ですか?」


彼女達の名前を出す前に遮られた


三國「はい 自分一人でも…」


女提督「彼女達は自ら志願してきたんです」


三國「自ら?」


女提督「二人はここを救った人の初めての艦娘なんです その人の後ろ姿を見てきたから自分達も誰かの役にたちたいんだと思います」


三國「…」


女提督「どうかしましたか?」


三國「…いえ」


女提督「それから…」


女提督「二人の事をよろしくお願いします」


三國「…了解しました」


-港-


港に行くと、二人が既に海上におり近くにボートがあった


三國(なんか浮いていても驚かなくなってきたな)


人間って不思議だなと思った 慣れるとこれが普通なんだなと思ってしまう


時雨「僕達が引っ張っていくから安心して」


夕立「だからしっかり掴まっててほしいっぽい」


三國「あ、あぁ」


この二人でボートを引っ張れるのかと思ったがその考えは、数秒後に砕かれた


夕立「じゃあ、行くっぽい!」ズシャー


三國「うぉ」ガシッ


急に動き出したため、慌ててガンネルを掴んだ

(※ボートの縁の部分をガンネルと言います)


時雨「ちょっと夕立! 飛ばしすぎだって」ズシャー


三國(いや、二人とも十分速いよ…)


-一時間後-


しばらく、したら目標の不審船が見えてきた 海保の船のような大きさで船体は黒っぽい塗装をしていた


時雨「あれが不審船だね 提督…」


そう言いながら時雨は三國を見たが言葉を失った


三國「…」


出発前の目つきとは違い、完全に戦闘態勢に入っている目だったからだ


三國「二人ともいい 中に人がいるかわからないし、何で武装しているかわからない 慎重に近づいて」


夕立「…わかったぽい」


過去にあった不審船の事件では、ロケットランチャーが積まれていたり、機関砲を装備していた不審船があった等の話を海自の同期から聞いており警戒した


時雨「まず、どうすればいい?」


三國「まずは、周りを回って入れそうな場所を見つけよう」


時雨「わかったよ」


そう言うと、二人は不審船から距離を保ちながら周りを回り始めた


三國『大佐 目標地点に着きました 不審船も確認しました』


女提督『了解 様子はどうかしら?』


三國『明かりは見えません 今入れそうな所を探すため周囲を見てます』


女提督『了解 用心してください』


三國『了解しました』


無線のやり取りをしていると船の反対側に着いた


時雨「ねぇ、あれ!」


時雨が指を指す方向をみると、船体の側面に大きな穴が空いていた


三國「なんだあれ?」


夕立「大きな穴っぽい」


大きな穴だが、そこから船内に入れそうだった


三國「二人ともあそこの穴から船内に入ろう あそこなら簡単に入れる」


時雨「わかったよ」


そう言うと、二人は穴に向かって行った


三國『大佐 船体の穴から船内に入ります』


女提督『了解 十分に注意して』


その無線から数分後穴の内部に入った


-船内 艦底部-


ある程度浅くなった時にボートから降り、歩いて船内に入った


夕立「暗くて静かっぽい」


時雨「何があったのかな?」


二人は中を見回っていた


夕立「この穴って攻撃されて出来たっぽい?」


三國「いや、それはないかな」


時雨「どうして?」


三國「外郭を見てごらん」


時雨、夕立「?」ジッ


三國「外側に捲れているだろ これは、内部から爆発したってことなんだ 外側から攻撃されたなら内側に捲れるんだ」


時雨「と言うことは?」


三國「…この船内でなにか起きたってことだよ」


時雨、夕立「…」ゴクッ


二人は少し顔色を悪くした


三國「さて、行くか」


時雨「待って 僕達も行く」


三國「へっ?」


夕立「お願いっぽい」


二人はそう懇願してきた


三國「いいかい? ここは危ないんだ 外で待ってて」


時雨「お願い 役に立ちたいんだ」


夕立「邪魔しないから お願いっぽい」


三國「…」


(※安価を取ります)


時雨、夕立は?>>>43

1,連れていく

2,残らせる


三國「わかった けど、どっちか一人だ」


三國「外で見張りをしてて欲しい」


二人が来てくれれば心強いが外でなんかあったら、対応が出来なくなるためこの判断をせざるえなかった


三國(なんか嫌な予感するな…)


その予感はすぐに当たった


時雨「夕立 夕立の方が強いんだから見張りを頼みたいかな」


夕立「練度は同じっぽい 時雨がいれば敵も出てこないっぽい!」


ギャー


三國「…」


三國(早くしてくれないかな…)


案の定、どっちが行くかでもめ始めた 別にこだわりはないが…


三國「じゃあ、じゃんけんで決めてくれ 忘れないで欲しいけど、今は仕事中だからね」


時雨「わかったよ」


夕立「負けないっぽい」


時雨「いくよ」


時雨、夕立「「じゃんけん ポイ!」」


(※安価を取ります)


勝ったのは?>>>45

(時雨or夕立)


時雨、夕立「「ぽい!」」←グー、グー


時雨、夕立「「あいこでしょ!」」


……


三國(いつまでやるんだ?)


もう十回目だろうか まだ続いていた

あまりここにとどまりたくないと言う考えがあったが


三國(そうだ 念のため)


リュックから首飾りを出し首に掛けた


三國(幸運の御守りだ)スッ


時雨「やった!」←グー


三國(あ、終わった)


夕立「ぽい~…」←チョキ


首飾りを掛けた直後に終わったらしい どうやら時雨の勝ちだ


時雨「僕がついていくよ」


三國「そ、そうか」


時雨が付いていくことになったが、それよりも


夕立「…」ズーン


夕立がすごく落ち込んでいたので、励ますことにした


三國「あぁ…大丈夫?」


夕立「夕立も行きたかったっぽい…」


三國「気持ちは嬉しいけど、何かあったら困るからね」


夕立「…」


三國「何か俺に出きることあるかな?」


夕立「じゃあ…」


………


三國『大佐 船内に入り探索を開始します』


女提督『随分時間がたってますが何かありましたか?』


三國『あー、ちょっとしたアクシデントです 問題ありません』


女提督『そう… では、カメラを起動させてください』


三國『了解です』


カメラのスイッチを押したら起動音がした どうやら、正常に動いたらしい


女提督『カメラ起動大丈夫です』


三國『ありがとうございます』


そう無線で言うと、連絡を切った


三國「よし 行こう」


時雨「うん」


三國「あ、そうだ」


三國「約束してくれるか?」


時雨「なんだい?」


三國「俺から離れないで 何があるかわからないから」


時雨「…わかった」


三國「よし」


そう言うと、船内を進んでいった


カタッ カタッ カタッ


こういうところは静かに動きたいが、どうしても音が反響してしまった


時雨「誰かいるのかな?」


三國「どうかな…」


そう短い会話をしつつ先へ進んだ


三國「待って」スッ


手を横にし、時雨を止めた


時雨「どうしたの?」


下を見ると、赤いシミがあった


三國、時雨「…」


二人の間には無言空気が流れていた さすがに話すことがないのだろう


三國『大佐 血痕らしいものがありました』


女提督『確認したわ 何かあったのは、間違いないわね』


三國『えぇ』カチャ


女提督『十分警戒して』


三國『了解』


ライトを持っていたが、M4に切り替えライトを付けて進んだ 暗視装置も持っていたが、使わないことにした

(※自衛隊や軍隊では暗視ゴーグルは、基本的に野外で使うことにしているそうです

理由としては、光を増幅させて使う物のためライトなどの光に弱く、室内等狭い場所で使用した場合ライトを使われた場合、隙が生まれてしまいやられる可能性が高くなるそうです)


三國「ふぅ…」


暫く歩いたが、人がいるような気配はなかった


三國(なにもないか… 何があったんだ?)


そう疑問が頭にあった


時雨「ねぇ」


三國「ん?」


時雨「ちょっと話しいいかな?」


時雨が話しかけてきた


三國「どうした?」


警戒しながら、話を聞くことにした


時雨「なんで自衛隊に入ったの?」


よく聞かれる率直な疑問が来た


三國「…」


時雨「あ、ごめん 悪い事聞いちゃったかな?」


三國「いや、そうでもないよ」


三國「教えてあげる」


そう言うと、三國は語りだした


三國「自衛隊は俺の子供の頃からの夢だったんだ」


時雨「夢?」


三國「そう まぁ、一番影響を受けたのは叔父さんの影響かな?」


時雨「叔父さん?」


三國「小学生の頃、叔父さんが所属している駐屯地の祭りに連れて行って貰ってな そこで叔父さんを見たんだ」


三國「その姿がカッコ良くてさ 心の中で自衛官になるって固く誓ったんだ」


時雨「へぇ…」


三國「それで、馬鹿だったけど猛勉強して、中学卒業したら陸上自衛隊高等工科学校に入って 卒業後は防衛大学校 さらに、卒業して幹部候補生学校へ そして、今いる相浦駐屯地所属になったんだ」


時雨「努力したんだね」


三國「まぁな」ハハッ


時雨「それで…」


三國「ん?」


時雨「その叔父さんとはどうなの? 会ってるの?」


三國「叔父さんか…」


話そうとした時だった


ガタッ


三國、時雨「っ!?」


近くの部屋から物音がした


三國「…」シー


時雨「」コクッ


人差し指を口前にし、時雨に伝えた


ソロリソロリ


ゆっくりとした足取りで部屋に近づいた


三國「ここか」


時雨「うん」


音がした部屋の前に着いた 扉が大きく、大部屋だと思われた


三國『大佐 妙なもの音がした部屋の前に来た 入ってみる』


女提督『了解 気をつけて』


壁を背にしゆっくり進み、ドアノブに手を掛けた


三國「…」


時雨「…」コクッ


時雨にアイコンタクトを送り、扉を開いた


-保管室-


三國「…なんだこれ?」


そこには、黒い球体が四つ置いてあった 大きさは学校の体育祭で使う大玉くらいあった


三國『大佐 妙な球体を発見しました』


三國『なにかご存じですか?』


女提督『いえ、私も驚いてます』


三國「時雨なにかわかるか?」


時雨「ううん」


時雨も首を横に振った 艦娘も知らないものである


三國(なんなんだこれ?)


そう思いつつ、銃でつついてみることにした


ゴンゴン


三國「つついた限り鉄みたいだな…」


鉄を叩いているような感覚だった


三國『大佐 どうすればいいですか?』


女提督『そうですね… では…』


指示を聞こうとしたときだった


ガパ ガパ


時雨「提督! なんか動いた!?」


三國「動いた?」


よく見てみると確かに卵のようにグラグラ動いていた


三國「くっ」


反射的に銃を構えつつ扉の方へ後退した


三國「時雨 俺の後ろに隠れてろ」


時雨「う、うん」


時雨は三國の後ろに回った


球体「」クルッ


三國「?」


球体「」クパァ


三國、時雨「っ!?」


突然球体の真ん中辺りに口のようなものが現れ開いた


ボトッ ボトッ ボトッ ボトッ


その球体の中から全裸の女性が出てきた


三國「え、えぇ!?」


突然の出来事にただ呆然とした


?「う、う~ん」


どうやら、四人とも意識はあるようだ


時雨「ちょっと見てみるね」


時雨が四人に近づいていった


三國「お、おい」


時雨「ねぇ大丈夫?」


?「…」


時雨「提督! この娘達艦娘だよ!」


三國「へ? 艦娘?」


時雨「うん!」


三國『大佐 中から出てきたのは艦娘らしいのですが知ってますか?』


女提督『ちょっとライトで照らしてくれるかしら? 顔を確認できれば…』


三國『了解』


M4のライトでは警戒されると判断し、持っていた手持ちのライトで照らした


?「うっ…」


女提督『この娘達は…』


(※安価を取ります)


四人の艦娘は?>>>47

(出てきてない艦娘でお願いします 海外艦は除きます)


女提督『左から言いますね 駆逐艦”有明”潜水艦”伊26”航空母艦”葛城”戦艦”大和”です』


女提督は彼女達の名前を言った


有明「君? 誰だい?」


有明と聞かされた娘は、時雨と同じくらいの歳の娘に見えた 長髪に少しキリッとした目が特徴的だった


26「ここどこ?」


周りをキョロキョロと見渡している娘は、ツーアップに纏めたオレンジ色の髪を振っており、オレンジ色の瞳には不安そうな感じがみて取れた


葛城「なによ! こっち見んな!」


いきなり強く当たられた 黒髪のロングヘアーに青色の瞳をしており、モデルのようにスレンダーだった 先ほどの二人に比べたら歳上なのは明らかで大学生くらいの娘に見えた


大和「あの…なんで私達こんなところに?」


困惑している彼女は、焦げ茶色のロングヘアーをポニーテールに纏めており、茶色の瞳を三國に向けていた


三國「…時雨 この娘達を見てて」


時雨「え? どこに行くの?」


三國「ちょっとなんか着せる物探してくる あんな格好でいたら俺が困るからさ…」


時雨「う、うん」


そう言うと、三國は時雨に大和達を見てるように頼み部屋を出た


有明「時雨 あの人は誰?」


有明は唐突に時雨に尋ねた


時雨「僕の”バディ”だよ」


26「バディ?」


時雨「安心して あの人は僕達の味方だよ」


葛城「ふん どうかしらね 私達を見て鼻の下伸ばしてたし」ブスッ


大和「ま、まぁ、こんな格好では…」


四人とも自分の体を隠すように体育座りをした


-十数分後-


26「ねぇ、帰ってくるの遅くない?」


暫く時間が経ったが、三國はまだ来ていなかった


有明「どこ行ったんだ…」


葛城「まさか逃げたわけ」


時雨「ち、違うよ! 広いから手間取ってるだけだよ」


時雨は疑念を抱かれているのを感づき否定をした


26「でも、遅いよ…」


時雨「もうすぐ来ると思う 待ってて」


時雨は皆を落ち着かせた


大和「随分、彼を信頼してますね」


それまで静かにしていた大和が口を開いた


大和「彼が時雨ちゃん達の提督なの?」


大和は興味深そうに聞いた


時雨「ううん 彼は提督じゃないよ」


26「えっ違うの!?」


葛城「…やっぱりね」


有明「じゃあ、なんで一緒にいるんだ?」


時雨「…表向きは、提督が指示だよ けど、僕と夕立は志願して付いてきたんだ」


大和「なんでそんなことを?」


時雨「…」


時雨は一息付くと話した


時雨「似ているんだ」


有明「似てる?」


時雨「彼、僕と夕立が初めてあった提督にそっくりなんだ 彼といると、提督と一緒にいる気分になるんだ」


葛城「その提督って言うのはどこに?」


時雨「…わからない けど、いつか絶対に逢える そう信じてるんだ」


そう時雨が話していると


コンコン


五人「っ!?」バッ


音に驚き、音のした方角を見た


クイクイ


扉の方へ手招きしているのが見えた


時雨「帰って来た」


そう言うと、時雨は扉の方へ行った


三國「お待たせ」


時雨「心配したよ」


三國「ごめんよ 服は… こんなのしかなかった」


そう言い、服を見せた


時雨「え、これ?…」


時雨は服をみて少し困惑した


三國「とりあえず、着せてきて…」


そう言うと、服を手渡した


時雨「う、うん 大丈夫かな?…」


受け取り、四人の元に行った


時雨「皆、とりあえずこれを着て」


葛城「え、なにこれ…」


四人は、出された服をみて困惑した


※安価を取ります


出された服は?>>>49

(誰がどんな服装か書いてくれたら嬉しいです)


-数分後-


時雨「終わったよ」


時雨が声をかけてきて中に入ることにした


大和「は、恥ずかしい…」←野球マン1号


葛城「見るな変態!」←野球マン2号


26「サイズ合ってないよ…」←野球マン3号


有明「裸よりはましだが…」←野球マン5号


(※野球マン=実況パワフルプロ野球のサクサクセスに登場するキャラクター)


三國「…」プルプル


多分誰もいなかったら大笑いしていただろうが、ここで笑ったら袋叩きに合うのが目に見えたため堪えた


三國「ええっと…」


なにか言おうとした時だった


有明「その前に君の名前を教えてくれないか? 見ず知らずの人になにかをしゃべる気にはなれないよ」


三國「あ、そうだね…」


それを言われて、納得してしまった 明らか自分より年下に言われてなんとも言えなかった


三國「三國龍輔 陸上自衛隊 水陸機動団 二等陸尉」


26「自衛…隊?」


葛城「そんな組織聞いたこと無いんだけど」


三國「…正直に言おう 俺はこの世界の人間じゃない」


大和「え?」


その後、四人に起きたことを話した 訓練中に気を失い気がついたらここに居たこと 吹雪からこの世界について聞いたこと 女提督のお願いでここに来たこと等を話した


葛城「信じられない…」


有明「あたし達が存在しない世界か…」


三國「艦としての君達は存在している 実際、叔父につれられて横須賀や呉とかに行って観光したよ」


大和「呉…」


三國「まぁ、とにかくここから出ようか ここは危ないからさ」


時雨「そうだね」


あまり長居をするところではないため部屋を出ることにした


三國『大佐 四人を避難させます』


女提督『了解 迎えの艦娘を出すわ 直ぐに引き上げて』


三國『大佐 すいません 自分はもう少し船内を調べます 元々の目的は調査ですから…』


女提督『でも、危ないわ』


三國『大丈夫です やらせてください』


女提督『…わかった 何かあったら直ぐに無線で報告して』


三國『わかりました』


三國「時雨 この娘達をつれて入ってきたところに行くんだ」


三國「迎えが来てくれるらしいから」


時雨「提督は?」


三國「俺はもう少しこの船内を調べる 調査が目的だからね」


時雨「だったら僕も…」


三國「入ってきたところを知っているのは俺と時雨の二人だけだよ 時雨が一緒に行かないとダメだよ」


時雨「で、でも…」


三國「大丈夫 これでも、レンジャーだよ 過酷な訓練を耐え抜いた人間だ」


三國「だから、心配しないで」


時雨「…わかったよ」


三國「よし、良い娘だ」


三國「じゃあ、行って」


五人に促したが


?「待って、じゃあ私が付いていく」


一人名乗り出た


※安価を取ります


付いていく娘は?>>>51

(26,有明,葛城,大和からお願いします)


葛城「私がついていくわ」


葛城がついてくると言ってきた


三國「何を言っているんだ 直ぐに…」


葛城「調査が目的なんでしょ? だったら二人で調べた方が早いわ それに…」


葛城「私だって艦娘よ こんな所どうってことないわ」


そう言って張り切っているように見えたが


三國(張り切っているのはわかるが、その格好で言われてもな…)


口に出したら、殺されそうだから自分の頭の中で突っ込んでおいた


葛城「ほら、ボーとしてないで行くわよ」ギュ


三國「うぉ」


葛城は三國の手を握るとそのまま歩き出した


三國「先に行ってて 直ぐに行くから!」


三國は時雨達にそう告げた


時雨「…」


有明「時雨?」


時雨「…あ、何?」


有明「大丈夫か?」


時雨「うん じゃあ、行こう」


時雨(僕も行きたかったなぁ…)


そう思いつつも、時雨は三人を連れて脱出口に急いだ


6章 襲撃


カタッ カタッ カタッ


拳銃とライトを持ちながら三國は慎重に歩みを進めた


葛城「ちょっと、置いていかないでよね」


後ろには葛城がいたが、迷彩服上着の裾の部分を掴んでついてきていた


三國(動きづらい…)


クリアリングしながら動きたいが、掴まれているせいでぎこちない動きでクリアリングを行った


時々、襲撃に備えライトを消したりして進む時があるが


葛城「ちょっと、消さないでよ!」ギュ


余計に裾を強く握られさらに動きづらくなった


葛城「ねぇ、ここ」


葛城が指を指す方向に上に通じる階段があった


三國「船員室とかはこの上か?」


葛城「だと思うわ 行ってみない?」


手がかりのありそうな部屋などは上にありそうだった


三國「そうだね 行ってみるか」


歩みを階段に進め、上に上がった


-船員室-


関係者以外立ち入り禁止とドアに書かれた部屋を見つけ中に入った


三國「ここで、操舵とか行っていたところかな」


そこには、操舵輪等があり船の中核の場所だった


葛城「へぇー、こんなに大きかったんだ」


葛城が窓に駆け寄り、船の大きさに驚いていた

辺りは薄暗くなってきたが、船の大きさはまだよくわかった


三國(なんかここにあるかな…)


何かあるかと思い辺りを探したところ


パサッ


三國「ん?」


何かが床に落ち拾い上げた


[航海日誌]


三國「航海日誌?」


机から落ちたのは、ここの乗員であろう人間が残した航海日誌だった


葛城「なんか見つけたの?」


三國「ここの乗員が残した航海日誌かな」


葛城「見ないの?」


三國「いや、見てみますか」


そう言いつつ、ライトを机に置き日誌を開いた


[○月○日 晴れ

航海を始めて、二日経った

今日は、また駆逐艦の艦娘を見つけて捕獲した

艤装を剥ぎ取り泣いている艦娘を海に放り投げた

数分しない内に姿が消えた]


[○月△日 曇り

今日も艤装を剥ぎ取った艦娘を海に放り投げた

仲間の一人が物を投げ始めた

当たる毎に泣く艦娘を見て皆で笑い愉快だった]


[○月✕日 晴れ

今日は、発育のいい艦娘を見つけて仲間達と弄んだ

涙を流して止めてと懇願する姿にさらに興奮した

遊び終わった後は、海に捨てた]


-----


三國「…」


葛城「…」


三國「…もう読むのを止めよう」


葛城「…うん」


日誌を置き無線をいれた


三國『大佐 この船の乗員が書いたと見られる日誌がありました』


女提督『日誌? 中身見ましたか?』


三國『えぇ』


三國『カメラに映しますか?』


女提督『ごめんなさい さっきからカメラの様子が変なの こっちには写ってないわ』


三國『あぁ、了解しました』


女提督『内容は?』


三國『なにか、艦娘の艤装を剥ぎ取るみたいな事が書いてありました』


女提督『…なんて事』


三國『知っているんですか?』


女提督『艦娘の艤装は、普通の鉄で出来てないの 特殊な鋼材で出来ているの』


女提督『それはとても価値が高くてね だから、野良の艦娘を捕えて艤装を剥ぎ取って密売したり、別の物に変えたりするの』


三國『野良艦娘?』


女提督『いわゆるどこの鎮守府にも所属していない艦娘よ 出撃の際に見つけて連れて帰るのが普通よ』


三國『それはわかりましたが、その艤装と言うのは簡単に解けるんですか?』


女提督『機密だけど、緊急時に人でも解けるように安全装置が艤装に付いてるの それを使えば簡単に…』


三國『…その艤装を無くした娘はどうなるのですか?』


女提督『艦娘の力を失った普通の女の子よ だから…』


三國『もう結構です…』


話を聞いて涙が出てきた 何も知らない所に連れ込まれ装備を剥がされこの船の乗員に好き放題された娘の気持ちを考えると涙が出てきた


葛城「ねぇ、大丈夫?」


三國「…申し訳ない」


女提督『まだ何かわかりそうですか?』


三國『…もう少し見てみます』


それを言うと無線を切った


三國「それじゃ…」


葛城「待って」


探索をしようとしたところ葛城が引き留めた


葛城「…なんか聞こえない?」


三國「え?」


それを聞き、耳を澄ませた


ギギッ ギギッ ギギッ


なんかを引きずっているような音が耳を届いた


葛城「なんか近づいてない?」


ガチャン ガチャン ガチャン


三國「…階段を登ってる」


危ないと考え、直ぐに銃を取りドアに銃口を向けた


バン!


勢いよくドアが開き音の正体が目の前に現れた


?「…」


虚ろな目でこちらを睨み付け明らか様子が変だった


三國「だ、誰?」


?「…」


三國『大佐 問題発生です』


女提督『カメラ越しに見えるわ』


三國『直ったんですか?』


女提督『応急措置でね…』


三國『あれは誰ですか?』


女提督『あれは…』


※安価を取ります


艦娘は誰?>>>53

(登場していない艦娘でお願いします 海外艦娘は無しです)


女提督『空母艦娘の”天城”です 一緒にいる葛城のお姉さんです』


三國「姉?」


葛城「天城姉!?」


彼女の正体が葛城の姉だと聞き驚いた


天城「…」


彼女は、長い茶髪の髪の毛に緑色の振袖を着ていたが髪は乱れており、振袖は所々破れており肌が見えている部分もあった


天城「…」ガチャン ガチャン


彼女から聞こえる音の正体は足に付けてある鎖だった 引きちぎったのか、たまたま壊れたのかは不明だが歩きづらそうだった


葛城「天城姉! 私よ葛城よ!」


天城「…」


葛城が天城に近づいて声をかけたが無反応だった


葛城「天城…姉?」


ブン!


葛城「きゃっ!?」


天城は葛城を突飛ばした


天城「…」ブツブツ


こっちを見て何かを呟きながら、何かを取り出した


キラン


三國(な、ナイフ!?)


彼女の手には、包丁位の大きさのナイフを握っていた


天城「…」ガチャン ガチャン


葛城「あ、天城姉!」


妹の声にも全く耳を貸していない状態だった


三國「おい止まれ!止まれ!」カチャッ


G17を彼女に向けて警告を発した


天城「…」ガチャン ガチャン


だが、彼女はゆっくりだがこっちに近づいてきた


三國「くっ」


バンバン!


葛城「きゃっ!?」


まず、上に向けて威嚇射撃を始めた 相手に弾が入っていると見せるためである いきなり撃ったため葛城が短い悲鳴を上げた


三國「武器を置け!」


再び彼女に銃口を向け、警告を発した


天城「…」ガチャン ガチャン


だが、彼女はさっきと変わらないスピードで歩いていた


三國「…」


バン!バン!


次は彼女の足下に発砲した


三國「最後の警告だ 武器を置いてそこで止まれ!」


最後の警告を出した 出来ればこれで止まってほしいと三國は思った


天城「…」ピタッ


願いが通じたのか彼女が止まった


三國「…」ホッ


銃を構えながらも一息ついた直後


天城「…」ダッ!


彼女が飛びかかってきた


三國「っ!?」


バタン!


一瞬の隙を突かれ倒された


カシャーン


倒された勢いで持っていた拳銃を手放してしまった


三國(や、ヤバイ!)


彼女は馬乗りになりナイフを振りかざしていた


ザシュン


振り落としたナイフをギリギリでかわした


三國(あぶね!)


だが、鉄帽に付けてあったカメラ壊されたのと無線のコードが切断されてしまった


天城「ふん!」


彼女は再び振り下ろしてきた


三國「うっ」ガシッ


間一髪彼女の手首を掴み動きを止めたが


グググッ


乗っかっている方が体重をかけやすく徐々に押されてきた


三國(さすがにヤバイ)


ナイフの先が首元に来て死を覚悟したとき


葛城「天城姉ごめん!」


ゴツ!


天城「あ…」


バタン


どこから持ってきたかわからない木の板で葛城が天城を叩き、天城はそのまま三國に被さるように倒れた


三國「…」バサッ


三國は直ぐに脱出し、拳銃を天城に向けた


葛城「待って!」


葛城は、天城の前に出て三國を制止させた


葛城「お願い! 天城姉を殺さないで!」


葛城は、涙目になりながらも必死に懇願した


三國「…」


本来なら自衛権として反撃は出来るが向こうは無力化されてしまったので、攻撃しなくてもいいが起きた際何をされるかわからないため判断に迷った


(※安価を取ります)


どうする?>>>55


三國「…」スッ


三國は静かに銃を下ろしホルスターに仕舞った


三國「どうするかは自分では判断できない でも、鎮守府に行けば大佐がいる その人のところに連れていこう」


葛城「…ありがとう」


そう言うと葛城は安心した顔をした


三國(これが正解だろう)


そう自分言い聞かせた


-数分後-


天城「Zzz…Zzz…」


天城は静かに寝息をたてていた


三國(本当に美人だな)


寝顔を見ているとさっきまで自分を殺そうとしていた人物とは到底思えなかった


葛城「…」ジー


三國「なにか?」


葛城「天城姉の事イヤらしい目で見てたでしょ」


三國「いや…別に」


葛城「…」ムスッ


葛城はむすっとした顔で見ていた


三國「こんなところで姉妹再会なんてなんとも…」


葛城「いいわよ別に…」


話題を出そうと思ったがなんにも思い浮かばなかった


葛城「…ねぇ」


三國「ん?」


葛城「あなたにもいるの? その…姉妹みたいなの…」


葛城が唐突に聞いてきた


三國「…いるよ」


葛城「本当?」


三國「あぁ 兄貴が一人」


葛城「お兄さん?」


三國「東京にいるんだ 年に二回くらいしか会わないかな」


葛城「そんなに…」


三國「兄貴は東京 自分は長崎 反対だからね」


葛城「寂しくない? 離れてて」


三國「いや、兄貴も自分もなりたいものになったから後悔はしてないよ」


葛城「…」


そう言うと、葛城は黙った


葛城「あと、その気を遣ってるような話し方止めない? なんか、話しづらい」


三國「あ、申し訳ない」


そんなやり取りをしていたら


天城「う~ん」


天城が目を覚ました


葛城「天城姉!」


天城「え? 葛城?」


天城は戸惑っていて状況がわかってなかった


天城「葛城… ってなんて格好してるの?」


葛城「ええっとこれは…」


返答に困っていると


天城「っ!? だ、誰ですか?」


こっちに気がついた


三國「待って 敵じゃない 危害を加えるつもりはない」


葛城「天城姉 この人敵じゃないよ 安心して」


天城「…」


不審者を見るような目でこっちを見ていた どうやら、あまり信頼されてないようだ


葛城「とにかくここから出ましょう」


三國「そうだね 話は…」


ドーン!


三國「っ!?」


天城「きゃっ!?」


葛城「な、なに!?」


ドーン! バーン!


爆発音がしたと思ったら船体が揺れ始めた


三國「いったい何が…」


そう思いつつ外を見た


三國「…なんだあれ」


目を凝らさなければ見えなかったが、暗い水平線になにかいた


人のような者もいれば鯨のような者が複数確認できた


葛城「深海…棲艦」


葛城が独り言のように言った


三國「あれが…」


初めて目にする深海棲艦に驚きつつもう一度外に目を向けようとしたところ


バーン!


再び砲弾が命中 火災が発生し、船体が揺れだした


天城「きゃっ!?」


立とうとしていた天城が体制を崩しそうになった


三國「大丈夫?」ガシッ


天城「え、ええっ…」


ドーン!


三國「まずい… ちょっとごめんね」グッ


天城「きゃあっ」


三國は天城をキャッチし、そのままお姫様抱っこした


三國「恥ずかしいと思うけど我慢して」


天城「は、はい…」


三國「行こう!」


そう言うと、部屋から出て脱出を始めた


-夕立、時雨-


時雨は大和達を連れて入ってきた場所に戻ってきた直後、船体が攻撃を受けた


時雨「こんな時に…」


有明「…時雨行ってくれ」


時雨「で、でも…」


大和「私達は大丈夫です 早く夕立ちゃんを助けに行って下さい」


時雨「…」


時雨「…わかった 直ぐに戻るよ ボートに乗って待ってて」


26「わかった」


そう言うと、時雨は艤装を展開させ海へと飛び出した


-----


夕立「はぁ…はぁ…」


時雨「はぁ…はぁ…」


二人の活躍で敵進行を食い止めた


時雨「はぁ…はぁ… 夕立大丈夫かい?」


夕立「なんとか…ぽい」


だが、二人もかなり体力を消耗していた


バシャーン!


一体がこっちに接近してきた


時雨「来るよ!」


二人が身構えたときだった


ドカーン!!


どこからか飛んできた砲弾が命中し、近づいてきた深海棲艦を沈めた


時雨「あれは…」


遠くの方に自分達の鎮守府の艦娘達がいた


(※安価を取ります)


援軍艦娘は?>>>57

(所属艦の六人お願いします ちなみに夜です)


吹雪「時雨ちゃん 夕立ちゃん大丈夫!?」


夕立「吹雪ちゃん!?」


神通「怪我はありませんか?」


川内「さぁ、夜戦だよ!」


那珂「那珂ちゃん頑張っちゃう キャハ♪」


そこには、夜戦を得意とする艦娘がいた


時雨「みんなどうして?」


鳥海「司令官さんからの命令です」


羽黒「連絡が途絶えたから何かあったかもしれないからって言われて」


神通「何かあったんですか?」


そう質問を受けたいるときだった


ドーン!


川内「また新しいの来たよ!」


鳥海「とにかく、まずは安全を確保しましょう」


夕立「わかったっぽい」ガチャ


こうして、船の防衛戦が始まった


-船内-


船は傾きはしているもののあれ以来爆発は来ていない


三國「ここもダメか…」


だが、爆発の衝撃で通路が塞がれてしまい合流地点にたどり着けなかった


葛城「ちょっとどうするのよ!?」


天城「…」


三國は考えたが、あまり使いたくなかった考えしか思い付かなかった


三國「…甲板に行こう」


天城「甲板?」


葛城「どうしてよ」


三國「とりあえず行こう」


三國達は上に登る階段を見つけ登っていった


-甲板-


甲板上は所々火がついていたがまだ形を保っていた


葛城「ここからどうする…ってあれ?」


天城「三國さん?」


二人が回りを見渡しても三國の姿がなかった


葛城「まさか先に逃げ…」


三國「あ、ごめんごめん」


最悪の事態を考えていたら三國が戻ってきた


葛城「ちょっとどこに行って…って」


天城「なんですかそれ?」


三國の手にはジャケットの様な物があった


三國「救命胴衣だよ とりあえずこれを着て」


三國は二人にオレンジ色の救命胴衣を渡した

(※救命胴衣はオレンジ色又は黄色と決められています 理由は遭難した際、探照灯等で発見しやすくするため)


天城「着ましたけど…」


葛城「どうするのよ?」


三國「…海に飛び込むんだ」


天城、葛城「「えっ?」」


三國の提案に二人して変な声が出た


葛城「ちょ、ちょっと待ってよ! 私達泳げないわよ!」


三國「そのために救命胴衣を着けたんだ 沈むことはない」


天城「で、ですけど…」


三國「まずは君達の安全が第一だ ようやく海も静かになったから時雨達が迎えに来るはずだ」


葛城「あんたはどうするのよ?」


三國「…船内を見て本当に誰もいないって確認できたら自力で脱出するよ」


天城「でも、危ないですよ」


三國「訓練は受けてる だから大丈夫」


葛城「…わかったわ」


葛城「私と天城姉は先に出てる だけど、約束して」


葛城「必ず後で会いましょう」


三國「…わかった」


そう言うと、二人は船の端に行った


葛城「天城姉 先に行くね」


天城「気をつけて」


葛城「うん」


そう言うと、葛城が先に海に飛び込んだ


バシャーン!


葛城「天城姉! 大丈夫、こっちよ!」


葛城が声をあげて天城を呼んだ


天城「…」


三國「どうした?」


天城は怖いのだろうか少し震えていた


三國「大丈夫直ぐに終わるから」


安心させるように声をかけた


天城「…すいませんが手を握って貰えますか?」


三國「? いいよ」


少し疑問に思いながら、手を握った

汚れてはいたが、細く少し冷えた女性の手だった


天城「…温かい」


独り言なのだろうか 天城がそう呟いた


天城「貴方の手とても温かいです」


少しだが、彼女の頬に涙が見えた


天城「私、この船の人達に体を弄ばれて…」


三國「待って それ以上言わなくてもいいよ」


これ以上言わせてはいけない気がしてやめさせた


三國「俺は、君には生きていて欲しいと思う」


天城「…」


三國「生きていれば良いことあるからさ ねっ」


天城「…はい」


三國「ほら、妹さんが待ってる」


そう言い、降りるよう促した


天城「三國さん 後でまた会えますよね?」


三國「…もちろん」


天城「よかった」ニコッ


三國「…早く行って」


笑顔にドキッとしながらも悟られないようにした


ドボン


その直後、天城が降りて水しぶきが上がった 上から彼女達二人の無事が確認できた


ピカー


その後、眩しい光が照らされた どうやら、助けに来た艦娘達が二人を回収しに来たようだ


三國(無事に保護されたか)


二人だけでなく、先に時雨と避難した娘達も夕立がボートを牽引し保護されていた


時雨「提督! 早く!」


時雨が叫んでいるのを聞き、降りようとした時だった


ヒューン


三國(何の音…)


ドカーン!!


音が聞こえたと思ったら、すぐ近くで炸裂し三國は吹っ飛ばされた


三國「がはっ!?」


甲板に叩きつけられたが、背嚢のお陰で衝撃は和らげられた


三國(な、なにが…)


周りを見ようとしたが、それよりも早く気づいたことがある


三國(う、嘘だろ…)


船体が中央部から切断されており、船首が上を向き始め中央部が海に向かって沈み始めていた


三國(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!)


自分の中の全神経が危険信号を発しており、なにかに捕まろうとしたが、それよりも早く体が滑り落ちた


三國(死ぬーー!!)


三國「うわぁぁぁー!!」


そのまま三國は、沈没する船と共に暗い海に引きずり込まれていった


-数時間後 執務室-


女提督「…」


艦娘達「…」


執務室は様々な艦娘が集まっていたが、誰一人しゃべろうとしなかった むしろ


時雨「うぐっ…うぅ…」グスッ


夕立「提督…さん…」グスッ


時雨と夕立の嗚咽が響いていた


女提督「…」


報告によると、電探外からの攻撃らしく誰も気づかず船は攻撃され一瞬の内に轟沈した

現場にいた艦娘を始め、知らせを受けた鎮守府の艦娘も出動して三國の捜索に当たったが、当人は発見できず代わりに三國が被っていた88式鉄帽しか発見できなかった


時雨「うぅ…」


その鉄帽は、泣いている時雨が抱いていた


伊勢「時雨 悲しいのはわかる それを提督に渡して」


時雨「…」


女提督「ごめんなさい 責めるなら私を責めて」


女提督は、優しく声をかけ時雨を宥めた


時雨「提督 ごめんなさい…」スッ


時雨は鉄帽を女提督に渡した その時だった


ピラッ ヒラヒラ


蒼龍「? なにか落ちた」


飛龍「なにこれ?」スッ


加賀「写真…ですね」


飛龍「なにが写ってるんだろう」


飛龍が写真を見て驚愕した


飛龍「嘘…」


蒼龍「どうしたの? え、なんで…」


その一言に艦娘達が写真を凝視した


女提督「なにが写ってるの?」


長門「これは…」


吹雪「どうなってるんですか…」


そこには、三人の男性が写っていた 三人中二人が同じ制服を着ていたが、一人は違った

写真右側の男性は、濃い青色の制服に身を包み制帽を被っており、他二人とは少し違う服装をしていた


写真左側は16式制服に身を包み、襟には階級章、左胸にはレンジャー徽章、水陸両用徽章、格闘徽章、射撃徽章、体力徽章を着けており、誇らしげに笑っていた


女提督「三國さん…」


女提督はそう呟いた そこに写っていた左側の男性は三國だった しかし、艦娘達は中央に立っている男性に目がいっていた


16式制服に身を包み、襟の階級章は線が上下に二本、星が二つあり、左胸にはレンジャー徽章、空挺徽章、格闘徽章、射撃徽章、体力徽章、その他の徽章が付けられており、少し微笑んで撮られていた


時雨「提…督」


夕立「提督…さん」


そこに写っていた人物こそ、艦娘達が探し求め会いたかった人物 ”結城桂輔”だった


7章 漂着


三國「…」


三國「…うぅ…」


三國「…ここは?」


目が覚めると、蝋燭の明かりに照らされた洞窟の中にいた


三國「…たしか俺は」


起きたことを思い出そうとしたら、声が聞こえた


?「あ、気がついた」


?「大丈夫?」


二人の女の子がやってきた


(※安価を取ります)


来た艦娘は>>>59

(無所属の艦娘二人お願いします)


400「ねぇ大丈夫?」


一人は長い黒髪を腰まで伸ばしており、頭にはヘッドセットのような物を付けていた


401「目を覚ましてよかった もう起きないと思ったよ」


もう一人は、さっきの娘と似ていたが髪は茶髪のポニーテールに先程の娘のように健康そうな小麦色の日焼け肌をしていた


三國「君達は?」


400「あ、私は伊400 しおんって呼んで」


401「私はしおい よろしくね♪」


二人ともそう名乗ってくれた


三國(二人ともなんでスク水なの)


そんなことが頭をよぎったが、聞かないでおこう


三國「君達が助けてくれたんだね」


401「そうそう ビックリしたよ」


話によると、仲間と一緒に海に食糧を採りに行っていたら海上を気絶した状態で漂っており、放っとく訳にはいかずそのまま連れて帰ってくれたらしい


400「荷物はあそこにあります」


指を指す方向を見ると、背負っていた背嚢、M4と20式小銃、G17とP320、ベスト、弾帯ベルト等があった

だが、一つだけ見当たらないものがあった


三國「テッパチを見なかったか!?」


400「テッ…パチ?」


401「なにそれ?」


二人とも何の事か全く分かっていなかった


三國「えっと…そう、ヘルメット! ヘルメットを見なかったか!?」


400「ヘルメット? いいえ、見てませんよ」


401「むしろ、何も着けてなかったよ」


三國「…そっか」


非常にまずかった こんなところで備品を失くしてしまったのである


三國「探しに…いっ」


体を動かそうとしたところ、上半身に激痛が走った


400「ちょっと動いちゃダメ」


401「そうだよ まだ寝てて」


そう促され横にされた


三國(ツイてないな…)


助かったが、悪い方に考えてしまう


401「あ、そうだ」


しおいがなにか思い出したように荷物の置いてある方に行った


401「これ」スッ


手には、ドッグタグと鎮守府で身に付けた首飾りがあった


三國(そうか また守ってくれたんだな)


401「みくに りゅうすけ?」


400「お名前ですよね?」


三國「そうだよ」


ドッグタグを読んで名前を覚えてくれた


?「たっだいま~」


?「今日はいっぱい魚採れたよ」


近くから元気な声が聞こえてきた


401「あ、おかえり」


?「あれ、目を覚ましたの?」


(※安価を取ります)


帰ってきた艦娘は?>>>61

(四人程お願いします 無所属艦娘です)


400「彼女達は、松ちゃん、アトランタさん、ガングートさん、薄雲ちゃんよ」


松「あ、目を覚ましたの よかった!」


松と紹介された娘は、松の葉を思わせる緑色の髪に翠眼をしており、見慣れない色をしたセーラー服を着ていた


薄雲「大丈夫ですか? 目を覚ましてよかったです」


薄雲と紹介された娘は、銀色の髪の毛を後ろで縛っており、赤いリボンが見えた

服装は、セーラー服を着ており中学生位に見えた


アトランタ「あら、意外と元気そうね」


アトランタと紹介された娘は、他の二人と違い少し大人に見えた 茶髪のツインテールにグレーの瞳をしており、容姿も日本人には明らか見えなかった


ガングート「けっこう怪我していたんだぞ 驚きだ」


ガングートと紹介された娘は、銀髪のロングヘアーに琥珀色の瞳をしており、黒の帽子を被っており、左頬に傷が付いていた


三國「日本人には見えないな」


アトランタ「まあね 私はアメリカよ」


ガングート「私はソ連の艦娘だ」


二人とも思った通り、外国人だった 艦娘は日本だけじゃないと驚いた


松「お兄さん名前は? 珍しい格好してるけどどこから来たの!?」


松が興味津々に聞いてきた


三國「紹介遅れたね 陸上自衛隊 三國龍輔 よろしく」


松「自衛…隊?」


ガングート「どこの国の軍隊だ? 聞いたことないぞ」


三國「軍隊じゃない自衛隊だ 日本所属だよ」


薄雲「でもそんなの聞いたことないですよ」


三國「…正直に言おう 自分は、この世界の人間じゃない」


アトランタ「どう言うこと?」


三國「俺は、富士の演習場で行軍訓練をしていたんだ」


401「行軍?」


三國「装備一式着けて決まった道を歩くことだよ」


松「キツいの?」


三國「キツい何てもんじゃないよ 少なくて20km 長くて100km歩いた」


400「ひゃ、100km…」


三國「まぁ、それは置いといて」


三國「小休止している時に変な光を見てね 気がついたらこの世界にいた」


薄雲「そんなことあるんですか…」


三國「どうだろうね… でも実際、俺は君達艦娘なんてよくわからないしね」


ガングート「艦娘がいないのか?」


三國「艦としての君達は存在している だけど、艦娘や深海棲艦は存在しないんだ」


アトランタ「そう なら、さぞ平和な世界でしょうね」


アトランタがやや皮肉じみた言葉を掛けた


三國「平和…ね…」


三國はその一言を静かに受け止めた


三國「でも、何となくだけど艦娘って言葉どこかで聞いたんだよね」


ガングート「なんでそれだけ?」


三國「う~ん 思い出せないな…」


考えようとすると何かに妨害されてるような気がして考えるのを止めた


薄雲「それよりも皆さん 折角お魚沢山捕れましたし、ご飯にしましょう」


薄雲が食事の提案をした


400「そうですね お腹も空きましたし」


松「賛成!」


そう言うと艦娘達は食事の用意に入った


三國「なにか手伝うよ」


流石に何かしないと申し訳ないと思い動こうとしたが


401「あー、ダメダメ 横になってて」


ガングート「傷口が開いたら大変だぞ」


すぐに止められた


三國「はぁ…」


あまり強く言う事ができず、言う事にしたがった


松「そうそう ゆっくり… って、うぉっ!?」


アトランタ「どうした?」


松「へ、へ、蛇!!」


松が指を指す方向に1m位のアオダイショウがいた


松「ちょっと、誰か追い出して!」


401「む、無理!」


松「ガングートさん!」


ガングート「なんで私なんだ!」オドオド


松「一番年上じゃないですか!」←1944年竣工


ガングート「歳関係あるか!」←1914年竣工


アトランタ「ちょっと誰かなんとかしなさいよ!」


余計騒がしくなった


三國「はぁ…」スッ


三國は立ち上がり、アオダイショウの方へ行った


400「三國さん! 危ないですよ!」


心配する声が聞こえたが


三國「…」ガシッ!


三國は一瞬でアオダイショウの首を掴んだ


艦娘達「「へっ」」


艦娘達の拍子抜けした声を聞きつつ


三國「こりゃ、立派なアオダイショウだな」


そう言いながら、頭を押さえつけナイフで体に切りつけ皮を剥ぎ始めた


薄雲「何してるんですか…」


三國「食べるんだよ」


松「…へ?」


三國「蛇はサバイバルに置いて貴重なタンパク源だからね 食べないと持たないよ」


401「嘘でしょ…」


そう言って間に皮を剥ぎ、頭を落とし木に刺した


三國「これを魚と一緒に焼いて」


艦娘達「…」ヒキッ


艦娘達は、それをもっている三國にドン引きした


-数十分後-


火をつけて魚が焼き終わったが艦娘達の視線は


三國「…」パクパク


三國「…うまい」


焼いた蛇を美味しそうに食べている三國に向いていた


アトランタ「ねぇ、それ美味しいの?」


三國「ん? 美味しいよ」


三國「確かアメリカでは”ガラガラヘビ”を食べるって聞いたけど…」


アトランタ「そんなの知らないわよ」


三國「あれ? 聞き間違いかな…」


(※実際にあります アメリカでは”ガラガラヘビフライ”としては食べられているようで、味はけっこう美味しいらしいです)


そんなことを話しつつ夕食を楽しんだ


-鎮守府 一室-


艦娘達「…」


鎮守府の一室に艦娘達が集まっていた そこには、三國に助けて貰った艦娘達もいた


長門「皆集まったか…」


陽炎「そりゃ…ねぇ…」


不知火「とんでもない事実がわかったんですから」


考えていることは一部を除いて皆同じだった


時雨「なんで二人が一緒の写真に写っているかと言う事と…」


夕立「夕立達になんで嘘をついたっていう事っぽい」


一部を除いた艦娘達は頷いた


大和「あ、あの…」


大和が申し訳なさそうに手を上げた


陸奥「大和?」


大和「皆さんは、三國さんと同じ方を見たことあるんですか?」


大和が素朴な疑問を投げ掛けた


有明「そうだよ 1から説明してくれ」


26「そうそう さっきから皆さん変ですよ」


葛城「教えて下さい」


大和達は口々に説明を求めた


伊勢「そうだね 大和達には話してなかったね」


伊勢がゆっくりとそう告げた


伊勢「確かに私達は彼と同じ服を着た人と会ってる」


日向「それがこの写真に写っている真ん中の男だ」スッ


そう言うと、写真を見せた


大和「この人は一体…」


時雨「…結城」


有明「時雨?」


時雨「結城…桂輔」


夕立「夕立と時雨にとって初めての提督っぽい」


26「初めて?」


赤城「それだけじゃありません」


加賀「彼は、この鎮守府とこの国を命を懸けて守ったんです」


葛城「…どう言うこと?」


大和達はその事実に驚いた


8章 海戦


翌日、三國は普通に歩けるようになっていた その姿に艦娘は驚いていた


ガングート「驚いたな」


400「本当に大丈夫ですか?」


401「無理したらダメだよ」


三國「大丈夫 ありがとう」


ここまでやってくれた艦娘には感謝しかなかった 普通見ず知らずの見慣れない格好をした男を助けるなんて普通の女性なら抵抗感があるだろう それを気にすること無く接してくれて本当にありがたかった


三國「…」カチカチ


松「なにしてるの?」


三國「無線を合わせてるんだ 鎮守府の提督に繋がるかと思ったけどダメだね…」


アトランタ「流石に遠すぎるんじゃないかしら」


三國「そうかな…」


そう言い、無線を切ろうとした時だった


薄雲『敵艦です! 皆さん来てください!』


突然無線が入った


松「うっそ!? 最近いなかったのに!」


薄雲『敵は、重巡が1,軽巡1,駆逐艦3の5隻です』


アトランタ「大した戦力じゃないけど、彷徨かれると厄介だわ」


ガングート「行くぞ皆!」


そう言うと海に行こうとした


401「ちょ、ちょっと待って!」


401が皆を止めた


401「誰か一人残ろうよ 」


401「彼を一人残すのは、どうかと思うよ!」


401の一言に皆が足を止めた


400「確かにそうね 何かあったらいけないわ」


ガングート「じゃあ、誰が残るんだ?」


401「ガングートさんは行った方がいいと思う 相手に重巡がいるなら、火力がいるし…」


アトランタ「それじゃあ、私達4人の誰かね」


401「…うん」


誰か残るらしいがそこで検討することになった


(※安価を取ります)


誰が残る?>>>63

(アトランタ、松、400、401からお願いします)


松「じゃあ、私が残るね」


401「いいの?」


松「うん だから、気にしないで」


アトランタ「…わかった 頼むわ」


ガングート「よし、行くぞ!」


ガングートの一言で四人は、海に駆けていった


三國「…」


松「? どうしたの?」


三國「いや、複雑だなって思って」


松「複雑?」


三國「国や国民を守るために日々訓練しているんだけど、この世界じゃそんなの役に立たないし、君達のような娘達の後ろ姿を見送るなんてさ」


松「そうかな?」


三國「自衛隊は国民を守るために命を懸ける それくらいの覚悟がないといけないんだ」


そう言うと、松は少し考えると


松「じゃあさ、私達に指揮してよ」


三國「指揮?」


松「うん 貴方が私達を勝たせるの」


松「それなら、私達も安心して戦えるから!」


三國「でも、俺は海戦の指揮どころか実戦の指揮も執ったこと無いんだよ それなのに…」


松「大丈夫! 私も手伝います!」


三國「…」


三國(あの娘達の命を預かるか…)


頭の中で考えた そんな時ふと、叔父の言葉が頭をよぎった


”自分の正しいと思った道を進め その判断で未来が変わる”


”お前が迷っている間も部下達は死ぬかもしれないんだぞ”


そんな言葉が頭をよぎった


三國「…わかった 出来る事はやろう」


松「了解!」


三國「じゃあ、まず彼女達が行った海域の事を教えて」


松「なんで?」


三國「まずは、場所の事を把握するんだ それでどう行くか考える」


松「わかった じゃあ…」


-付近海域-


ガングート「見つけたぞ」


薄雲「どうしますか?」


アトランタ「主砲はまだ射程外よ」


400「では、私達が…」


『だ…き…るか?』


401「ん? 無線?」


三國『聞こえるか?』


ガングート『貴様!? 一体どうやって…』


三國『松ちゃんに協力して貰って無線を開いた』


三國『今からどう戦うか教える』


アトランタ『指示を出すって事? そんなこと出来るの?』


三國『協力してくれればね』


401『…わかった どうすればいい?』


薄雲「シオイさん!?」


401「ここは乗ってみようよ」


ガングート『…いいだろう では、教えくれ』


三國『わかった』


三國『一回しか言わないぞ 敵に無線傍受される可能性があるからね』


そう言うと、三國は艦娘達に自分の考えた案を言った


-同時刻 沈没海域付近-


一方、鎮守府の艦娘達は三國の生存を信じて今日も捜索していた


?「本当にいるのかな?」


?「生きてて欲しいけど…」


(※安価を取ります)


捜索艦娘は?>>>65

(所属艦娘から6人お願いします)


瑞鶴「でももう二日は経ってる そろそろ…」


涼月「瑞鶴さん!」


涼月がそう言うと、無言で目線を時雨にやった


時雨「…」


時雨は沈んだ船の近くにある岩や漂流物を見ており、少しでも痕跡を辿っていた


雪風「雪風も諦めません! 探してきます!」


飛龍「私も艦載機を増やしてもう少し遠くの方を見てみる」


榛名「瑞鶴さん」


瑞鶴「…そうね 提督さんだってどんな時も諦めなかったもん 私だって!」


そう言うと、六人はそれぞれ出来るやり方で捜索を再開した しかし…


飛龍「なにか見つけた?」


瑞鶴「いいえ…」


榛名「なにも…」


涼月「ダメでした」


雪風「ごめんなさい…」


時雨「…」


艦載機等も動員したが、結果は変わらなかった


榛名「時雨ちゃん大丈夫?」


時雨「…え?」


涼月「なんか凄い疲れた顔をしてますけど…」


時雨「えぇ… 大丈夫 平気だよ」


時雨はそう言っているが、誰が見ても疲労困憊な状態だった


瑞鶴「もう今日のところは捜索やめてとこ このままじゃ…」


時雨「いや、やろうよ! 少し範囲を広げて…」


飛龍「ダメよ 無闇に探すのは良いことじゃないよ」


時雨「で、でも!」


榛名「気持ちはわかります ですけど、時雨ちゃんが倒れちゃったら意味がないです」


瑞鶴「夕立も元気がないって話聞いたし、二人がこうじゃダメよ」


時雨「…」


時雨はなにも答えられなかった


飛龍「とにかく今日はこれで引こう」


手がかり無しと言うことで引こうとしたときだった


涼月「雪風さん さっきからどうしたんですか?」


雪風「なんか無線で流れてません?」


飛龍「無線?」


そう言うと、他の五人も耳に手を当てた


ザーザー


『…と…なん…いけ…か?』


雑音の中に確かに誰がしゃべっている声が聞こえた


瑞鶴「なにこれ?」


榛名「周波数合わせてみましょう」


そう言うと、周波数を合わせ始めた


『わかっ…やって…よう』


『頑張って…祈る…』


部分部分だが、聞こえ始めたところ無線が切れた


時雨「誰か近くにいるのかな?」


榛名「えぇ でもどこに…」


そんな疑問を抱きながら六人はその場に立ち尽くした


-島付近海域-


ガングート「撃て!!」


ガングートが敵艦に向けて砲撃を開始した

だが、周りに味方はおらずガングート一人の攻撃だった


ドーン! ドーン!


敵艦の近くに着弾し、深海棲艦はいきなりの砲撃に混乱した


リ級「…」ドーン!


旗艦であろう重巡のリ級が攻撃を開始した


バシャーン!


ガングートの近くに着弾し、大きな水柱が上がった


ガングート「まだだ!」ドーン!


イ級「グギャッ」


ガングートの放った砲撃がイ級に直撃し、イ級は爆散し沈んだ


ガングート(そろそろか)


そう考えると、ガングートは後退を開始した


リ級「オエ」


リ級の命令で追跡を開始した


-----


ガングート『敵を引き付けた 後は頼むぞ!』


ある程度引き付けると、無線で仲間に伝えた


アトランタ『よし、みんないくわよ』


アトランタの返答を聞いた数十分後、敵を引き連れたガングートがやって来た


アトランタ「来た…」


アトランタはその様子をガングートから見て右側の離れた岩影から見ていた


薄雲「しっかり引き寄せて…」


その反対側の岩影には薄雲が隠れていた

アトランタのいる岩影から、約数キロ程離れていた


ガングート(頼むぞ)


ガングートがそう祈りつつ、二人の隠れている岩の間を通過した


アトランタ、薄雲「「いけ!!」」


二人は攻撃を開始した


アトランタ「それ以上は来るな!」ドーン!


アトランタは主砲を敵艦に向けて攻撃を始めた


薄雲「いきます!」ドーン! バシューン!


薄雲は主砲を撃った後、魚雷を発射した


ドーン!


ロ級「ガァッ!?」


へ級「ギャア!?」


砲撃と魚雷はリ級の後方を進んでいたロ級とへ級に直撃した


リ級「ナンダ!?」


突然の攻撃にリ級は進行を止めた


バシャーン!


その間にも攻撃が開始され、周りに大きな水柱が上がった


リ級「マチブセカ」


リ級は、正面のガングート 右側のアトランタ 左側の薄雲からの攻撃に晒され動きがとれなくなった


リ級「ダッシュツヲ…」


攻撃に晒されながらもリ級は僅かな合間をぬって脱出した

しかし、そこにも防御があった


ヒューン!


それは静かに着実にリ級に向かっており、それに気づいたリ級は絶望した


リ級「ナン…ダト」


ドカーン!


四本の酸素魚雷がリ級に直撃し、リ級は沈んだ


401「や、やったー!」


400「うまくいった」


二人は水中から顔を出した


ガングート「初めてやってみたがうまくいったようだな」


アトランタ「驚いたわ 彼の言った通りになった」


薄雲「皆さん無事でよかったです」


そう言いつつ、五人は合流した


ガングート「よし、戻るとしよう」


薄雲「待ってください 連絡しましょう」


そう言うと、薄雲は無線を開いた


-島-


薄雲『戦闘終了しました!』


三國『みんな無事か!』


その無線が入った時、三國は五人の安否を確認した


401『大丈夫! 無事だよ!』


三國『よかった…』


アトランタ『本当に初めて指揮を執ったの? 完璧だったわ』


ガングート『あぁ、流石だな! 三國!』


初めて名前で呼ばれた気がしたが、気にしないことにした


三國『…悪いが無線傍受されるかもしれない このまま切る 無事に帰ってくるんだぞ』


五人『了解!』


そう言うと、無線を切ろうとした時だった


?『まっ…切らないで!』


突然、五人の声以外の声が無線機から聞こえた


三國「やべっ」カチッ


三國は慌てて、無線の電源を切った


松「今の誰?」


三國「わからない… 慌てて切っちゃったけど」


松にも聞こえたようで聞いていた


三國「無線傍受されたな… 大丈夫かな…」


誰かに無線が聞かれたのならおそらく周囲にも聞こえただろう

嫌な予感はしているが杞憂である事を三國は祈った


-島付近海域-


ガングート「では、戻るぞ」


五人は島に向かって進もうとしたときだった


アトランタ「待って なんか光ってる」


アトランタは不意に指を指した


薄雲「本当だ…」


指を指したところは光っており、なにか出てきそうだった


バシャーン


401「まさか…」


400「ドロップ艦?」


?「…」


そこから一人の艦娘が出てきた


(※安価を取ります)


ドロップ艦は?>>>67

(出ていない艦娘でお願いします ドロップする艦娘です)


隼鷹「商船改装空母、隼鷹でーすっ!ひゃっはぁー!」


五人「」


ガングート(五月蝿そうな奴が来たな)


隼鷹「おいおいなんだ? そんなお化けに会ったような顔して」


薄雲「あ、いえ…」


400「久しぶりにドロップ艦を見たなと思いまして…」


隼鷹「ほーん」


401「まぁ、とりあえず 帰ろう」


アトランタ「まぁ、ついてきて」


隼鷹「はいよー」


そう言うと、五人は隼鷹を連れて自分達の島に歩みを進めた


-同時刻 沈没海域付近-


瑞鶴「切れちゃった…」


傍受した無線に声をかけたところ切られてしまったのである


涼月「ですけど、少し手がかりが掴めましたね」


時雨「うん 彼は生きてる」


無線の中に三國の名前があったことで六人は三國が生きている事を確信した


雪風「でも、どうします?」


榛名「手がかりは見つけたと言うより、聞いたって感じですけど…」


飛龍「そうね 一旦戻りましょう この海域にはもういないってことを伝えに」


そう言うと、六人は鎮守府の方に向かい始めた


時雨(待っててね 必ず助けるから)


時雨はそう誓い鎮守府に進んだ


9章 海賊


島で待っていた三國と松の元に艦娘達が帰って来た


ガングート「戻ったぞ」


松「皆さん お帰りなさい!」


松は帰って来た艦娘を見て嬉しそうだった


三國ホッ


三國はその光景を見てホッとした


隼鷹「お、あんたがここの提督か?」


三國「へっ?」


声に驚きそこを向くと


隼鷹「私は隼鷹 よろしくな」


そこには、明らか出ていく前にいなかった艦娘がいた


長くて明るいツンツンの紫髪に陰陽師のような服を着ており、他の艦娘とは雰囲気が違った


隼鷹「にしても、なんだその格好?」


隼鷹は見たこと無いだろう迷彩服をまじまじと見ていた


隼鷹「なんか、その服カッコいいな! なぁ、後で着せてくれよー」


そう言いながら、肩を寄せてきた


三國「…いやいや、ダメだよ」


隼鷹「はぁー」


断ったら、盛大に難色を示された


400「まぁ、皆さん無事に帰ってこれましたし…」


401「そうだね! 今日は、隼鷹さんの歓迎会しようよ!」


隼鷹「お、良いね! 酒はあるかな?」


ガングート「すまんな こんな環境だから、酒はない 水とかで我慢してくれ」


隼鷹「はぁー、本気かよ!?」


それを聞くと隼鷹は肩を落とした


-------


-翌日-


艦娘達「Zzz…」


三國「Zzz…」


三國「…」パチッ


腕時計を見ると朝の六時を指していた


三國「ここに来ても癖は抜けないな」


そう呟くと体を起こした


昨日は隼鷹の歓迎会をやるとしてみんなで食糧を確保した


潜水艦の二人は海に潜り魚介類を取りに、三國は島の散策ついでに山等を歩いた


三國「はぁ…はぁ…」


三國は昨日見つけた水呑場を目指して歩いていた


バシャ バシャ


三國「あの娘達にも水を持っていこう」


顔を洗い、水筒に水を入れた後、昨日見つけた400達が見つけた漂流物の”ウォータージャグ”に水を入れた


三國(綺麗に洗ったけど大丈夫だよな?)


そう思いつつ水を入れ終え、帰路にたった


オイタテ! ヤ,ヤメテ! コノヤロウ!


三國「なんだ?」


明らか艦娘達の声じゃない声が三國の耳に入った


三國「…こっちか」


そう言うと、声がする方に行った


海賊1「おい、なんで逃げた!」


そこは、皆が寝床にしている洞窟から数百メートル離れたところだった


三人くらいの柄の悪そうな男達の目の前にボロボロの女の子がいた


三國(何事…)


明らかただ事じゃないと直感でわかった


海賊2「どうするよ?」


海賊3「兄貴どうします?」


海賊1「…ヤッちまうか めんどくせぇし」ガチャッ


?「いや…やめて」


男の一人が銃を向けているのが確認できた


三國「…」ガチャッ


三國は無意識に腰に差してあったG17を引き抜いた


三國(…行くしかないよな)


深呼吸をして前に出た


三國「おい止まれ!」


海賊達「っ!?」バッ


三人が一斉にこっちを向いた


海賊2「なんだおめぇは!?」


一人が驚きながら大声を出した 無人島だと思っていたところに迷彩服を着て、拳銃を構えている男がいれば当然な反応だろう


三國「直ちに武器を捨てろ」


三國は拳銃を構えながら、武器を捨てるように警告をした


海賊1「お前が捨てろ!」ガチャッ


向こうもこっちに銃を向けてきた


バン!


三國「…」


三國の頬を弾丸が掠めた 向こうが発砲したのである


三國(マジかよ)


向こうが発砲したため、三國も射撃を開始した


バン! バン! バン!…


海賊1「がっ!?」


一発が拳銃に命中し、海賊の拳銃が宙に舞い、やがて地面に落ちた


海賊2「あ、兄貴!」


海賊の一人が駆け寄ってきた


海賊3「野郎…」


もう一人が落ちた拳銃に手を掛けようとしていた


カチャ


?「…」


それよりも早く、やられていた女の子が銃を拾い海賊に銃を向けていた


海賊3「お、おい…嘘だろ」


拾おうとした海賊は手を上げ戦意喪失していた


海賊1「くそっ… ずらかるぞ!」


そう言うと、三人は乗ってきていたボートに走っていきそのまま走り去ってしまった


三國「はぁ…はぁ…」


三國は走り去って行く姿を拳銃を向けてながら見送った


三國(なんなんだよいったい)


そう思いつつも、女の子の元に行くことにした


?「こ、来ないで!」


彼女は警戒心全開で銃を向けてきた


三國「待って 傷つけたりしない」


三國は拳銃をしまい、手を上げつつ彼女に近づいた


?「本当に撃つよ!」


三國「危ないからやめて!」


?「いや!!」カチッ


警告したが、彼女はトリガーを引いた が、


シーン


?「あ、あれ…」カチッカチッ


何回もトリガーを引いても弾丸が発射されなかった


?「な、なんで…」


すると彼女は銃口を覗こうとした


三國「待ってあぶね!」


バン!


乾いた音が周囲に響いた


三國「はぁ…はぁ…」


?「はぁ…はぁ…」


三國は間一髪彼女を救った 傍にはホールドオープンした拳銃が落ちていた


三國「怪我してない?」


?「…」コクッ


彼女は無言で頷いた


三國「銃口覗くなんて絶対ダメ! 危ないだろ!」


少し口調を厳しくした


(※トリガーを引いても弾丸が発射されず、後々発射される現象を”遅発”と言い暴発の一種です 時々事故が発生するため本当に危ないです)


?「…」ポロポロ


言い過ぎたのだろうか 泣き始めてしまった


三國「…とりあえず立てる?」


?「…」フルフル


どうやら、腰が抜けてしまったらしい


三國「仕方ない…」


そう言うと、三國は彼女の腰と足に手を回してお姫様抱っこをした


?「きゃっ」


少し声を上げたが、すぐに静かになった


三國「ちょっと我慢してね」


そう言うと、歩き始めたが気になることがあり聞いてみた


三國「君、名前は?」


名前を聞いていなかったことを思いだし聞くことにした


?「私は…」


(※安価を取ります)


艦娘は?>>>69

(未登場艦娘でお願いします 日本艦です)


祥鳳「軽空母 祥鳳です」


彼女は素直に答えてくれた

脹脛位まである綺麗な黒髪のロングヘアーにキリリとした黒い目、体型はモデルようにスレンダーであるが、所々痣があり痛々しい感じだった


祥鳳「あの…貴方は?」


三國「俺か? 三國龍輔 よろしく」


祥鳳「はい…」


そう話していると、寝床にしている洞窟に着いた


ガングート「おい、貴様 どこに…」


薄雲「しょ、祥鳳さん!?」


隼鷹「なんでこんなところに…」


三國「海岸で襲われていたんだ 手当てしよう」


そう言うと、祥鳳を横に出来る所に寝かせた


400「酷い傷…」


アトランタ「何があったの?」


三國「それがな…」


三國はここまであったことを話した 水を汲みに戻ろうとしたところ祥鳳が襲われていたこと、ガラの悪い連中の事など


松「それ恐らく”海賊”ですよ」


三國「海賊?」


401「知らないの?」


三國「いや、知らないことはないけど…」


実際、自分のいる世界にも海賊はいる だが、陸自の三國からしたらそこまで関係はなかった 強いて言うなら防大の同期が乗っている護衛艦が派遣されて話を聞いたくらいだ


薄雲「私も被害に遭いました… なんとか逃げきったのですが」


三國「…」


話を聞いてふと思いだした


三國「そういえば、俺が受けた任務が”不審船の調査”だったんだけど、その中にあった日誌に艦娘を暴行したって書いてあったな」


アトランタ「それ奴らの船よ」


ガングート「よく入ったな」


三國「いや、無人だったから普通には入れたんだ」


401「無人?」


三國「そう 側面に穴が空いていてな 内部で爆発したような感じだった」


ガングート「多分だが、艤装が暴発したんだろう」


三國「暴発?」


アトランタ「艤装の保管の仕方が悪かったり、砲弾とかを抜かないでいるとなんだかの原因で暴発するの 貴方の持っている銃と同じよ」


三國「はぁ…」


松「他に何か見ました?」


三國「黒い球体を見つけてそこから艦娘が出てきた」


401「それはなんだろう?」


黒い球体については知らないらしい


400「三國さん 手当て終わりました」


そう話していたら、祥鳳の手当てが終わっていた


祥鳳「Zzz…Zzz…」


彼女は寝息をたてていた


隼鷹「相当疲れているんだろうよ」


ガングート「あぁ ゆっくりさせよう」


ガングートの言葉に皆頷いた


-夜-


祥鳳「う~ん」


夜になり、祥鳳が目を覚ました


三國「お、大丈夫か?」


祥鳳「三國…さん?」


祥鳳は体を起こそうとしたが、やめさせておいた


三國「話は出来るかな?」


祥鳳「はい…」


(※安価を取ります)


質問は?>>>71

(1~3つ程お願いします)


三國「どこから来たか覚えてる?」


祥鳳「いいえ でも、目が覚めたら船の中に居ました」


三國「船?」


祥鳳「はい 牢屋の中にいて他の牢にも艦娘が居ました」


三國「じゃあ、なんであんな連中といたの?」


祥鳳「隙を見て逃げ出して、追いかけられたんです それで燃料が尽きて…」


三國「逃げ出したんだったら、行く宛があったの?」


祥鳳「そんなのありません ただ逃げたかっただけです」


問いかけに対して祥鳳は少し震えていたが質問に答えてくれた


三國「…辛かったよね」


祥鳳「…」コクッ


その問いかけに祥鳳は無言で頷いた


三國「でもここなら、安心できるはずだよ だからゆっくり休んで」


そう言うと、三國は立ち上がり去ろうとした


祥鳳「あの…三國さん!」


三國「ん?」


名前を呼ばれて足を止めて振り返った


祥鳳「お願いがあります」


祥鳳「もう一度、私を船に連れてってください!」


三國「…は?」


何を言われたかよくわからなかった そんなものお構いなしに祥鳳は続けた


祥鳳「あの船の中にはまだ艦娘の娘達がいます 彼女達も私同様に傷だらけで苦しんでいました」


祥鳳「お願いです! 力を貸してください!」


祥鳳は必死に懇願した


三國「…」


正直に言えば、”関わりたくない”

いや、”関わらせたくない”が正解だろう

自分のいた世界の海賊はよく知らないが、この世界の海賊は平気で艦娘達を傷つけ、弄ぶような連中だ

どうにかしてやりたいと言う気持ちはあるが、自分が行ってどうにかなるかもわからなかった


?「何を迷っている」


不意に入り口から声がして振り返った


ガングート「話は聞かせてもらった」


薄雲「私達も手を貸します!」


アトランタ「私も乗るわ そんなウザい奴らいたら迷惑だわ」


松「手伝わせてください」


隼鷹「空母仲間をそんな目に合わせるなんてな 許せるわけねぇよな」


400「私もできる限りの事を」


401「祥鳳さん! 私達はあなたの味方だよ!」


他の艦娘まで来てしまった


ガングート「それで貴様はどうするのだ?」


アトランタ「はっきり言って あなたにかかってるわ」


三國「俺は…」


全員が自分の返事を待っていた


(※安価を取ります)


返答は>>>73

1,決行する

2,やめておく


三國「…皆の気持ちはよくわかった」


三國「わかった 助けに行こう」


祥鳳「ほ、本当ですか!?」


三國「俺だって自衛官だ 助けに行かないと」


祥鳳「…ありがとう…ございます」


そう言うと、祥鳳は涙を流した


三國「行動は明日から まずは情報を集めよう」


ガングート「了解だ」


-同時刻 鎮守府-


三國達が話をしていた同時刻 暗くなった鎮守府の中を動く影があった


時雨「誰にも見つかってない?」


夕立「大丈夫っぽい」


?「ねぇ本当に行くの?」


そこには、時雨と夕立を含め六人がいた


(※安価を取ります)


他の四人は?>>>75

(所属艦娘でお願いします)


瑞鳳「本当に行くの?」


時雨「うん」


雲龍「引くつもりはないのね時雨」


時雨「もちろん」


川内「いいね 夜に出掛けるなんて最高だね!」


青葉「青葉もついていきますね!」


時雨は昼間に傍受した無線が気がかりだった 起きた出来事を食事をしながら夕立に話したところ探しに行くことになった

当初は二人で行く予定だったが、青葉、雲龍、瑞鳳に聞かれてしまい、同行することになった

そして、鎮守府が静かになったのを見計らい部屋を出たところ川内に見つかり事情を説明してこの六人になったのだ


時雨「皆ありがとう 僕のわがままで…」


夕立「時雨 その話はやめるっぽい」


雲龍「行くって決めたんでしょ 曲げちゃダメ」


川内「大丈夫 私達もついていくから」


青葉「一緒に彼を連れ戻しましょう」


時雨「…皆ありがとう」


仲間達の言葉を聞き、時雨は感謝の言葉を掛けた


夕立「時雨 早く行くっぽい!」


時雨「うん!」


六人は港に足を進めた

数分後、鎮守府から六人の艦娘が海へと出ていった


-沈没海域付近-


時雨「この辺りで聞いたんだ」


時雨達六人は沈没海域付近にいた


青葉「傍受出来たと言うことは、そんなに距離は離れていないと思うんですよね」


瑞鳳「夜間戦用の艦載機積んでくればよかったけど…」


川内「それなら任せて!」


そう言うと、川内はカタパルトに夜偵をセットした


川内「いっけ!」


その掛け声と共に夜偵が勢いよくカタパルトから射出された


-数十分後-


川内「なんか、島を発見したらしいよ」


水偵を飛ばして数十分後、川内が五人に伝えた


青葉「ここからどのくらいですか?」


川内「ここから、南東に数十海里って所だね」


雲龍「そこから無線が来たのかしら?」


青葉「考えられますね どうします?」


夕立「時雨?」


時雨「…行ってみよう 何か手がかりがあるかも」


川内「了解 行ってみよう」


瑞鳳「気を付けていきましょう 何があるかわからないわ」


瑞鳳の言葉に頷きつつ六人は南東に舵を取った


-十数分後-


六人は島を目指して暗い海を進んでいた


川内「今日は絶好の夜戦日和なのになぁ…」


夕立「パーティー日和っぽい」


二人は、少しぼやき始めた


時雨「夕立 目的忘れてないよね?」


夕立「忘れてないっぽい!」


瑞鳳「川内さんもですよ」


川内「わかってるって」


時雨と瑞鳳に叱責され、二人は静かになった


そんなやり取りをしつつ前進していると、少し海面から顔を出した小さな岩の間を六人が通過したときだった


バシューン


雲龍「? 何の音?」


時雨「え?」


雲龍が何かに気がつき足を止めた それに続き五人も足を止めた


青葉「どうしました?」


雲龍「…」


瑞鳳「雲龍?」


瑞鳳が問いかけたその時だった


バサッ!


時雨「うわっ!?」


瑞鳳「きゃっ!?」


六人の頭上から何かが覆い被さった


川内「これは…網!?」


六人に覆い被さったのは大の大人十人くらいを軽く捕らえる事もできる大きな網だった


青葉「艤装が絡まって…」


突然落ちてきた網に驚きじたばた動いた結果自分達の艤装が網に絡まり余計動きにくくなってしまった


?「おうおう、今夜は大量だ」


その声が聞こえたと同時にライトが六人に照らされた

周りには、漁船を違法改造したような船が数隻動いていた


青葉「しまった… ここは、海賊の縄張りでしたか」


青葉の言うとおり、その風貌は漁師と明らかに違っていた


海賊「おい見ろ! 改二の艦娘だ! 四人もいやがる!」


海賊2「マジかよ!? 今日はツイてるぜ!」フォー


海賊達は奇声をあげ、歓喜していた


夕立「ヤバいっぽい」


瑞鳳「脱出しないと!」


川内「こんなの私の力で…」


川内が網の穴に指をいれ引きちぎろうとした時だった


海賊「騒ぐんじゃねぇ!」


そう言うと、川内目掛けてモリのような物を刺してきた


川内「がぁぁぁっ!」バリバリ!


悲鳴を上げた川内はそのまま倒れ込んでしまった


夕立「川内さん!」


青葉「モリ型のスタンガンですか…」


海賊「ご名答 おいお前らやっちまえ!」


そう言うと、他の海賊達も時雨達に向けてモリ型のスタンガンを刺してきた


瑞鳳「きゃぁぁぁ!」


青葉「がはっ!」


雲龍「がっ…」


夕立「がぁぁぁっ!」


時雨「うぐっ!」


五人はそのまま動けなくなった


海賊「よし 回収だ さっさとやれ」


海賊「騒がれる前にとっととずらかるぞ」


そう言うと、海賊達は手慣れた手付きで網を船の後部に取り付け始めた

そして、捕まえた艦娘達が入った網を引きずりながら前進し始めた


時雨「…提…督…」


時雨は途切れそうになる意識の中、結城の姿を思い浮かべた

だが、それも意識が途切れると同時に消えてしまった


10章 奪還


0600


三國「…」パチッ


いつもの時間に三國は目を覚ました 話し声が聞こえないところを見ると艦娘達はまだ起きていないのだろう


三國「…」


昨日の話で祥鳳がいた場所にはまだ艦娘がいるらしく、助けることになったのだがどう助けるか等の具体的な案が思い付かなかった


三國「…とりあえず外に出るか」


そう思い、銃を持って外に出た


カチャン


昨日の出来事を思い出し、拳銃だけでなくM4も持っていくことにした


三國(何があるかわからないからな…)


そう思いつつ、歩き始めた


-----


三國「ふぅー」バシャン


水呑場で顔を洗い一息ついた

だが、なかなか良い案が思い付かなかった


三國(こう言う時、叔父さんなら何て言うかな…)


そう頭の片隅に入れつつ元の場所に戻ることにした


三國「ん?」


ふと、海岸の方を向くと何やら人がいた 咄嗟に地面に伏せM4に取り付けられているスコープを覗いた


三國「…あれは」


そこにいたのは昨日見た海賊達と同じような服を着た男達だった だが、昨日とは違い人数も持っている武器も違っていた


三國(昨日見たような奴に加え、覆面にアサルトライフルにショットガンを装備した奴らか)


スコープを覗きながら観察していると海から別の船がやって来た


三國(あいつら昨日の…)


そこには、昨日祥鳳を襲っていた男達に加え数人いた

連中は合流すると、親しげに話し始めた


三國(海賊仲間か… どうやら、複数のグループがあるらしいな)


そう思いつつ、観察を続けようとしたところ


パサパサッ


三國「っ!?」サッ


後ろから草を踏む音が聞こえ後ろを振り向くと、覆面をつけた男が歩いてきた


三國「っ…」


咄嗟に茂みに隠れ、やり過ごそうとしたが男が立ち止まった


覆面男「…」シュパッ


男は三國に背を向けて煙草を吸い始めた


三國(やるしかない…)


そう決意した三國はゆっくりと近付きそして、


ガシッ!


覆面男「ふぐっ!?」


首を絞めた しばらくもがいたが、気を失ったようでぐったりした


三國「…死んでないな」


少し安心をすると、海岸に目を向けたが相変わらず連中は話しているか荷物を運んでいるかだった


三國(バレてないな)


そのまま男を担いで、洞窟に戻った


-----


ガングート「それで、そいつを気絶させて連れてきたと」


洞窟に帰ってくると艦娘達は起きており、男を担いでやって来た三國を見て驚いていた 事情を説明して現在に至った


アトランタ「そいつに何か聞くの?」


三國「それも良いけど、尋問となると口割らない可能性があるし、あまり時間もかけたくないんだよなぁ」


隼鷹「じゃあ、どうするんだよ」


三國「まぁ、答えは簡単だよ」


松「どうするの?」


三國「逆に考えるんだ 向こうから手がかりが来てくれたんだ」


三國「俺が変装して潜入する」


薄雲「え!?」


401「本気なの?」


提案に艦娘達は困惑した


祥鳳「いくらなんでも危険すぎます! もっと他の…」


三國「他の艦娘が苦しんでいるんだろ だったら、これが疑われにくくて手っ取り早い」


400「ですが…」


三國「大丈夫 なんとか乗りきって見せるよ」


艦娘達は不安そうな顔をしていたが、三國を信じる他なかった


-数分後-


隼鷹「着替えたか?」


三國「…あぁ」


そう言うと、三國が姿を見せた


松「? どうしたの?」


三國「…臭いし、暑い」


迷彩服の上から着ているため暑いのに加え、洗っていないのだろうか匂いも酷かった


401「同情する」


三國「ありがとう」


艦娘達から哀れみの目で見られた気がした


三國「とりあえず、行ってくる あの男は拘束しているけど見張っててくれ」


ガングート「わかった」


その一言を言うと、三國は歩き始めた


祥鳳「三國さん!」


祥鳳に呼ばれて振り向いた


祥鳳「…どうかご無事で」


コクッ


その言葉に頷き、洞窟から出た


-船内-


時雨「うぅ…」


夕立「時雨!」


時雨「夕…立?」


時雨達がいるのは薄暗い広めの部屋の中だった 手足には手錠がしてあり身動きが取れなかった


青葉「どうやら、艤装も盗られたようですね…」


艤装がないため解除ができなかった


ガチャ


海賊「おはよう お嬢さん方」


時雨達を捕らえた海賊が入ってきた


川内「なんか用?」ギロッ


川内が威嚇するかの如く睨み付けた


海賊「おー、怖い怖い だが、艤装もないお前達なんて怖くないけどな」ニヤニヤ


瑞鳳「私達をどうするつもりなの!」


海賊「良い質問だな お前達には、すこーし役に立ってもらうぞ」


そう言うと、他の子分達が何やら準備し始めた


雲龍「何なの…」


海賊子分1「アニキ! 準備OKです!」


子分の一人がカメラを向けていた


海賊「よーし 始めろ」


それと同時に撮影が開始された


-鎮守府-


鎮守府は重い空気に包まれていた

自分の姉妹艦がいなくなっていると報告を受けた直後に時雨達を捕らえた海賊から通信が届いた

そこには、時雨達が映されており要求を伝えた

内容は以下の通りだ

・身代金の要求(一人につき100億円)

・囚われた仲間の釈放

・所属している艦娘の艤装を明け渡し

・鎮守府の全権限を渡すこと

である


女提督「…」


この難題に女提督は頭を抱えた 六人を救うためにここの艦娘達を売ることなんて出来る筈がなかった

だからと言って見殺しになんて出来るわけもない


伊勢「提督…」


長門「くそ! 何でこんなことに!」ゴン!


陸奥「長門落ち着いて」


長門「落ち着いてなどいられるか!」


吹雪「夕立ちゃん…」


鎮守府は重い空気のまま時間だけが過ぎていった


-船内-


時雨達がいる部屋には二人の海賊が見張っていた


二人「」ハハハッ


二人は世間話で盛り上がっていた


艦娘達「…」


艦娘達はその光景を虚ろな目で見ていた

だが、交代の見張りが来た時、時雨と夕立は目を疑った


海賊子分2「おい交代だ」


海賊子分4「めんどくせぇな」


時雨「っ!? その帽子! 返して!!」


夕立「そのマフラー返すっぽい!」


子分の2は、時雨の宝物である”結城の帽子”を

子分の4は、夕立の宝物である”結城のシュマグ”をそれぞれ被ったり、身に付けていた


海賊子分2「あぁん? これは、戦利品だ」


海賊子分4「戦利品をもらって何が悪い?」


二人は悪びれた様子もなく答えた


夕立「関係ないっぽい! 返して!!」


時雨「大事な物なんだ!」


川内達も二人にとってあの帽子とシュマグがどれだけ大切な物かはよく理解していた


海賊子分2「うるせぇな!」バシン!


時雨「ぐっ」


川内「時雨!」


瑞鳳「ちょっと! 何するの!」


海賊子分4「黙ってろ!」バシン!


瑞鳳「きゃっ!?」


雲龍「瑞鳳!」


騒ぐことにイラついたのか二人は時雨と瑞鳳に暴力をふるった


海賊子分2「おい少し黙らせようぜ」


海賊子分4「でも、バレたら…」


海賊子分2「かまやしねぇ バレなきゃ良いんだよ」


そう言うと、一人が服を脱ごうとした


青葉「ちょ、ちょっと!」


川内「来るな!」


海賊子分2「まぁまぁ楽しもうぜ」ニヤニヤ


そう言って近付いてきたときだった


ドーン! グラグラ!


爆発音と共に船がかなり揺れた


海賊子分4「な、なんだ!?」


海賊子分2「深海のやつらか!?」


二人もかなり焦っていた


海賊子分5「浸水したところ付近で爆発だ!」


部屋に入ってきた一人が息を切らして二人に伝えた


海賊子分4「爆発!?」


海賊子分2「おい、行くぞ!」


そう言うと、三人は出ていった


雲龍「何が起きてるの?」


青葉「さぁ…」


艦娘達はただ呆然とした


-一時間前 船底部-


そこには、潜入した三國がいた 島から海賊達になりすましボートに乗り、船に上がり込んだ

ボートに乗っている間、海賊達が言っていることがあった

・事故で浸水が起き、閉鎖している

・艦娘を六人捕らえた

・倉庫に厄介な奴を閉じ込めている


三國は船に上がり込むと何食わん顔で船底部に行った 海賊達とすれ違ったが覆面をしている事と迷彩服ではないため特に怪しまれなかった


三國「警備緩すぎだろ」


そう愚痴りつつ着ていた服を脱ぎ迷彩服になった


三國(こっちの方が落ち着くな)


そう思いつつ船内を進んだ 閉鎖しているせいか人の気配はなかった


三國「ここか」


そこには、”開放厳禁”と書かれた扉があった どうやら、ここから先が浸水した区画らしい 三國の足下が水で濡れていた


三國(さて、どうしようかな…)


扉は固く閉ざされており、開けるのは困難だった


三國(そういえば、あいつらダイナマイト持っていたよな… そこら辺にあるかな)


三國はボートに乗っている際にダイナマイトがあることを思い出した ダイナマイトを使って漁をしているらしい

(※ダイナマイト漁:国際法では禁止されていますが、簡単に魚が獲れるため現在でも行っている地域もあります)


-倉庫-


三國は倉庫内でダイナマイトを探すことにした


三國(爆発するもので良いんだよな)


そう思いつつ入ったところ


?「ダレダ」


三國「っ!?」ガチャ


声が聞こえ、咄嗟に銃を引き抜いた

真っ暗な室内に何かいる気配がした 人ではないのは確かだった


?「ソコニイルノハダレダ」


声がする方向に銃とライトを向けると、両手を鎖で何重にも繋がれ、身動きがとれないようになっている女がいた


三國(なんだあれ…)


明らかに人間でもはたまた艦娘にどこか似ているような印象があったが違うとわかった


三國「だ、誰だ!」


銃を向けつつ近付いた


?「…」


(※安価を取ります)


捕まっているのは>>>77

(深海棲艦です 鬼or姫級でお願いします)


北方棲姫「…」


そこには、小学生くらいの女の子が手足を鎖で何重にも繋がれていた

白いワンピースのような服に両手には手袋をしており、大きな瞳でこちらを見ていた


三國「…」カチャ


異様な光景に三國は呆然とし、拳銃を向けるのをやめ下ろした


北方棲姫「モウヤメテ ホッポナニモシラナイ…」


片言のような日本語でこっちに訴えかけてきた いくらなんでもこれは見過ごせなかった


三國「待ってて 今助けるから!」


周りになにか無いかと探していたところ”チェーンカッター”があった


三國(これでいけるか…)


それを持ち、彼女の手足に繋がれている鎖を切り始めた


-数十分後-


繋がれていた鎖を切断し、巻かれていた鎖をほどくのに時間がかかったが、なんとか彼女を助けた


北方棲姫「…」


北方棲姫は何もせずにこっちを見ていた


三國「大丈夫?」スッ


北方棲姫「っ!?」バチン!


三國「いっ」


三國が差し伸べた手を北方棲姫は弾いた


北方棲姫「カエレ! ミニクイニンゲンメ!」


途端に彼女から凄まじい殺気が溢れ出た

(※艤装は出してない)


三國(なんかヤバくね…)


過酷なレンジャー訓練や水陸機動団の訓練を受けてきた三國でも体験した事の無い感覚が襲った


”恐怖”


その二文字が頭の中を支配した だが、三國は引かなかった


三國(彼女もここの被害者に違いない こんな所で逃げるわけにはいかないな)


三國「俺は、君を傷つけたりしない! 本当だ!」


三國は殺気丸出しの彼女に呼び掛けた


北方棲姫「ウルサイ! カエレ!」


気のせいだろうかさっきよりオーラが強くなった気がした


三國(ヤバい余計酷くなったかも…)


落ち着かせるどころか火に油を注いだ気がした


三國「…」


三國は静かに拳銃を置き、手袋を外した


三國「俺は、なにもしない 信じてくれ」スッ


三國は覚悟を決め彼女にもう一度手を差し伸べた 内心かなり怖いが信じてもらうしかなかった


北方棲姫「…」


彼女はじっと差し出した手を見ていた


北方棲姫「…」スー ピトッ


彼女はゆっくり手を伸ばして、三國の手に触れた


北方棲姫「…」


北方棲姫「…アタタカイ」


北方棲姫はそのまま三國の手を握った


三國「…ほら、大丈夫でしょ」


そう言って、三國は静かに北方棲姫の手を包み込んだ


北方棲姫「…ウン」


-----


三國「お嬢ちゃん名前は?」


北方棲姫「ホッポ!」


その後、彼女は警戒を解いてくれたのだろうかさっきのようなオーラは感じなくなった


三國「ホッポ… ホッポちゃんか」


不思議な名前だなと内心思ったが、口にはしなかった


北方棲姫「オマエ ナマエハ?」


三國「俺か? 三國龍輔だ」


北方棲姫「ミクニ…リュウ…スケ」


北方棲姫はしばらく考えると


北方棲姫「リュウ!」


呼び方を決めたようだった


三國「じゃあ、ホッポちゃん ここから逃げよう」


北方棲姫「ウン!」


そう言うと、手を出してきたが


三國(手を繋いだままじゃ、動きづらいな)


そう考えて、北方棲姫に背中を向け


三國「ほら、乗って」


北方棲姫「? イイノ?」


三國「こっちの方が楽だから」


北方棲姫「ウン」


そう言ってまもなく、北方棲姫は背中におぶさった


三國「よし行くよ」


そう言ってまもなく、倉庫を出た


-数十分後-


その後、北方棲姫を背負いながら爆発物を探していたが、見つかったのはC4だった


三國「…」←セット中


ピッ


三國「よし」


三國は扉から離れ、廊下の角に隠れた


三國「ホッポちゃん おいで」


北方棲姫「ウン」


北方棲姫は三國に抱きつき、三國は身を屈ませ北方棲姫を覆った


三國「行くぞ」カチッ


安全を確かめスイッチをいれ起爆させた


ドカーン!!


爆発音と共に扉が吹き飛び、大量の水が押し寄せてきた


三國「やばっ!?」


廊下の角にいた三國も思った以上の水の量に驚き、逃げることにした

しかし、水の方が速かった


バシャン!


そのまま、膝くらいまである水に足をとられ転んだ

(※膝カックン的な)


三國「痛!?」


だが、背中からだったため北方棲姫は無事だった


北方棲姫「リュウ!」


三國「はぁ…はぁ…大丈夫」


水から顔を出して、立ち上がりそのまま歩いた


タッタッタ…


爆発のせいだろうか 海賊達が慌てながら動き回っていた


三國「…」


現在、北方棲姫を背負いながら船底部から上がってきたが上がる度に海賊の数が増えていった


三國「…」


ここで三國は決断した


三國「ホッポちゃん ちょっと行かなきゃいけないからここで隠れてて」


そう言うと、三國はロッカーを開けた


北方棲姫「エ!? イヤ!」


北方棲姫は拒否した 一人になるのがイヤなのだろう


三國「ホッポちゃんを危ない目に会わせるわけにはいかないんだ 必ず迎えにいくから待ってて」


三國は彼女にわかってもらえるように言うしかなかった


北方棲姫「…ワカッタ」


三國「よし…良い娘だ」ナデナデ


三國は北方棲姫の頭を撫でながら、ロッカーに入れた


三國「これを預かってて、すぐに戻るから」


三國は自身のタオルを渡し、扉に手を掛けた


北方棲姫「ヤクソクダ」


三國「あぁ」


そう言うと、扉を閉め三國は艦娘の捜索を始めた


-数分後-


北方棲姫「…」


北方棲姫「っ!?」


北方棲姫「…オネエチャン」ガタッ


北方棲姫は誰かに導かれるようにロッカーを出ていってしまった


-保管室-


三國は海賊達に見つからないように慎重に行動していた その内、保管室と書かれた部屋を見つけて入ることにした


カチッ シュパッ


室内は真っ暗だったため、途中で拾った発煙筒を投げ込んだ


三國「ん?」


一瞬だが、何かいるような気配がした


カチャ カチッ


拳銃とライトを構えて室内に入っていった


三國「っ!?」


ライトに照らされたのは、ペットをいれるような檻より少し大きめな檻の中に入れられている女性達だった


?「だれ?」


か細い声が聞こえ、ライトを向けた


三國「君、名前は?」


(※安価を取ります)


閉じ込められている艦娘は?>>>79

(未登場艦でお願いします 4~6人程お願いします 日本艦です 答えた艦娘もだれかも書いてくれたら嬉しいです)


初霜「初春型四番艦初霜…です」


答えてくれた娘は初霜と名乗ってくれた

長い黒髪に赤い瞳、紺のブレザーとプリーツスカートに、白のカッターシャツ、赤いネクタイを着用をしていたが、しばらくここにいたのであろう汚れて着崩れていた


三國「今開けるよ」


鍵を見ようと手に掛けた時だった


?「止めて!」


三國「」ビクッ


声に驚き、ライトを向けたら怖いのだろうか震えながらもこちらを見ている娘がいた


初霜「鈴谷さん…」


鈴谷「…」ウルウル


鈴谷と呼ばれた娘は、薄緑色のセミロングの髪に茶色のブレザーを着用しており、いかにも有名な女子高に通っていそうな女子高生に見えた

他の娘同様に顔や服などは汚れていたが元は、とても美人だろうと一目でわかった


三國(俺の世界にいる女子高生モデルとか言う人より美人だ)


そんなことを考えていたら


鈴谷「ここまでやらせて、何しようって言うの! どっか行ってよ!」


彼女は涙目になりながらも怒鳴ってきた


?「これ以上千歳お姉に何するのよ!」


?「お前らのせいで多摩が怪我しているクマ!」


それに続いてまた二人出てきた

彼女達の後ろには、怪我をして苦悶の表情をしている女性がいた


初霜「鈴谷さん、千代田さん、球磨さん落ち着いてください」


初霜は、三人を落ち着かせるため声をあげた


千代田「どうせあいつらの仲間なんでしょ!」


千代田と呼ばれた娘は、赤茶髪の髪の毛が肩位まであり、額には鉢巻のようなものが見えた


千歳「千代田…」


千代田「お姉、起きちゃダメ!」


彼女の後ろには、同じ服を着た銀髪の大人びた女性がいた

傷を負っているのだろうか起き上がろうとした時、苦しそうだった


球磨「お前達のせいクマ! 許さないクマ!」


敵意を向けてしゃべっている娘は、栗毛色の髪とバネのようなアホ毛がある特徴的な髪に白地の半袖セーラー服とショートパンツを身に付けていた


多摩「…」グッタリ


後ろには、同じ服を着た銀髪に近い髪をショートカット位に纏めた娘が横になっていた


反応を見て一つだけわかったことがある


三國(完全に誤解されてる!?)


助けに来た筈なのに、これだけ言われたら流石に傷ついた


三國(来るとこ間違えたか)


そんな考えすら頭によぎった


鈴谷「ちょっと、黙ってないで何か言ったら!」


相変わらずの言われようだが、少し嫌な予感がしてきた


三國「ちょっと静かにしてくれ バレたら…」


オイ! オンナタチガサワイデルゾ!

ヨウスミテコイ!


三國「やば…」


-数分後-


ガタン!


勢いよくドアが開き、男が一人入ってきた


海賊A「騒がしいのは誰だ!」


艦娘達「」ビクッ


怒鳴り声が響き、艦娘達は怯えた


海賊A「こりゃ、痛い目に遭わせないとな」


そう言うと、鍵を取り出し南京錠を解除し始めた


トントン←肩たたき


海賊A「あぁ?」クル


三國「こんちは」


海賊A「は?」


ドガッ


海賊A「」←気絶


三國「…よし」


やや強引だが、無力化に成功した


カチャカチャ ギギッ


三國「ほら、出て」


南京錠を解除して、艦娘達に出るように促した


鈴谷「…仲間じゃないの?」


三國「違う これは本当だ」


千代田「何で助けようとするの…」


三國「…」


なかなか信じてもらえなさそうだが、話すことにした


三國「”祥鳳” 君たちの仲間だね」


初霜「っ… 祥鳳さんを知っているんですか!?」


球磨「どこにいるクマ!?」


千代田「お姉達が命を懸けて守ったのよ! 無事なんでしょうね!?」


彼女達は祥鳳の事を知っていた 彼女が言っていたのはこの娘達の事だろう


三國「安心してくれ 自分がいた島で他の艦娘と一緒に隠れてる」


三國「彼女に助けてくれと言われてここまで来たんだ」


ようやく言いたいことが言えるため、誤解が解けるように話した


鈴谷「それ本当なの?」


三國「嘘だったら、こんな危ない連中がいるところ何か来ないし、君たちとまともに話しなんかしないよ」


そう言いながら、気絶している海賊のボディチェックをして、使えるものがないかと見た


艦娘達「…」


艦娘達はしばらく留まっていたが


初霜「皆さん出ましょう」


鈴谷「逃げるなら、今のうちじゃん」


そう言いながら、出てきてくれた 怪我をしている千歳と多摩は千代田と球磨が肩を貸して出した


三國「その二人大丈夫なの?」


他の娘に比べ傷などが目立って気になった


千歳「大丈夫です… 肩を貸してくれれば歩けます…」


多摩「もうこんなところ嫌にゃ…」


二人から、弱々しいがそんな声が聞こえた


三國「…わかった」


そう言いながら、気絶している海賊から取った銃にマガジンをいれた


三國(UZIか… 使ったこと無いが大丈夫か?)


自衛隊には、少し似ている”9mm機関拳銃”と言うものがあるが、この銃は初めてだ


※9mm機関拳銃…9mm拳銃の更新用火器として開発され、主に部隊指揮官や車両等の乗員用の護身武器として配備されてるが、かなり好き嫌いがあるそうです


元幹部自衛官(元三等陸佐)の方曰く…嫌いじゃないけど好んで使おうとは思わない

元自衛官(元陸士長)の方曰く…撃てて面白い銃だった


三國「そうだ…」


三國は気絶している海賊を艦娘達の入っていた檻に入れ


ガチャ バキン


南京錠で鍵を閉めた後、その鍵を壊した


三國「じゃあ、行こう 俺から離れないで」


そう言った後


球磨「待つクマ なんて呼べばいいクマ」


三國「あ…」


名乗るのを忘れていたのを思い出した


三國「三國って呼んでくれればいいよ」


鈴谷「三國…」


初霜「三國さん…わかりました」


三國「よろしく じゃあ、行こうか」


そう言うと、三國達は部屋を出ていった


-船内 一室-


そこには、時雨達がいた


川内「何とかしてここから出ないと」ガチャガチャ


瑞鳳「でも、どうやって解除するのこれ…」


部屋から出ないと行けないのは理解しているが、手錠を外すことが出来なかった


時雨「いや、解除は出来るよ 見て」


時雨の目線の先には、鍵が掛けられてあった

見張りの海賊達の物だろうが、爆発の騒ぎで慌てて置いていったらしい


夕立「鍵っぽい!」


青葉「ですけど、どうやって向こうまで…」


六人がいるところから鍵までは4メートル位あり、取れる気配はなかった


雲龍「手足を拘束されてるから届きそうにないわ」


雲龍が小さな溜め息をついて言った


時雨「…」


夕立「時雨…」


時雨「ごめんね…そもそも僕があんなこと言ったからみんなをこんな目に…」


雲龍「時雨! そんなこと言わないで!」


時雨「雲龍…」


川内「そうだよ! 提督(結城)だって、あんな状況になっても諦めなかったんだよ!」


川内が言っていたのは長門達を救出した際、圧倒的な数の敵を目の前にしていたのにも関わらず、自分達を逃がすため立ち向かって足止めをした結城の事だった


時雨「そうだね 何か希望がある筈 信じよう」


そう言い聞かせて、何か出来ないか探ることにした時だった


ギギッ


艦娘達「っ!?」バッ


扉がゆっくりと開き、人が入ってきた


三國「…え?」


時雨「あっ」


入ってきたのは、拳銃とライトを持った三國だった


夕立「提督さん!」


夕立は興奮したように声をあげた


三國「なんでこんなところに…」


三國からしたら、なんでこんなところにいるのかが疑問だったが、


三國(そういえば…)


ここに来る際、海賊達が艦娘六人を捕まえたと言っていたのを思い出した どうやら、それは時雨達のようだった


初霜「三國さん?」


いつまでも出てこない三國を心配したのだろうか 初霜達も入ってきた


瑞鳳「あなた達は?」


初霜「瑞鳳さん? 私達は三國さんに…」


川内「助けてもらったって所だね」


川内に言いたいことを言われて頷いた


雲龍「三國さん そこにある鍵を取ってくれるかしら?」


三國「鍵? これか?」ジャラ


三國は机に有った鍵を手に取った


時雨「うん 解除してくれるかな?」


三國「わかった 待ってろ」


そう言い、鍵を合わせつつ解除を始めた


-数分後-


鍵が多くて、適合する物を探すのに手間取ったが何とか六人の手錠を解除した


青葉「た、助かった…」


夕立「提督さん!」ダキッ


三國「おぉ…」


夕立が飛び付いてきたためそれを受け止めた


川内「あの状況でよく無事だったね」


三國「悪運だけは強いもんでね」


六人は三國が無事だったことに安堵していた


球磨「あんた提督クマ?」


鈴谷「うっそ…」


他の六人は提督と聞いて驚いていたが


三國「いや、提督じゃないよ この娘達の前提督と似ているから呼ばれているだけで…」


説明の途中で時雨が言った


時雨「そうだ 聞きたいことがあるんだ」


三國「俺に?」


時雨「うん あの…」


時雨がしゃべろうとした時だった


ガチャ


海賊子分2「おい 生きて… って誰だてめぇ!?」


海賊の一人が部屋に戻ってきた


三國「くっ」


拳銃を構えられたが、相手の手首をつかみ上部に向けさせた


三國「おらっ!」


そのまま体を捻り、相手を一本背負いした


海賊子分2「くそ」ジャキ


投げられた相手はすぐに体勢を立て直し、ナイフを取り出して向かってきた


三國「舐めるなよ」


そう言うと、突き出してきたナイフを持つ手を脇の下に挟み動けなくすると、足を引っ掻けて倒した


海賊子分2「」


当たり所が悪かったのか、そのまま気絶してしまった


川内「すごーい!」


夕立「提督さん強いっぽい!」


強いと言われたが、こっちは教官に何十回も投げられたのだから自然に身に付いただけである


三國「あまり動かれると厄介だから手錠を着けて動けなくさせて」


千代田「わかったわ」


そう言うと、艦娘達は気絶した海賊の手足に手錠を着けた


時雨「これは返してもらうよ」


時雨が海賊から帽子を取り上げて被った


三國「これで…」


動けなくした敵を運ぼうとした時だった


初霜「三國さん! 後ろ!!」


初霜の声が響き振り返った時


海賊子分4「おりゃっ!」


またやって来た海賊が三國に体当たりしてきた


三國「いって」


倒れた三國にナイフが振り下ろされた


三國「くっ」ガシッ


海賊子分4「ぐぅぅ」


相手の手首をつかみ防いでいるが、徐々に押されてきていた

拳銃に手を伸ばしたいが、両手が塞がっており取れなかった


バン!


突然乾いた音が部屋に響いた


海賊子分4「」


ナイフを持った海賊が力なく倒れ来んできた


三國(誰が撃った…)


倒れた海賊を退けながら、周りを見ると一人が拳銃を持って震えていた


(※安価を取ります)


撃ったのは?>>>81

(今いる12人からお願いします)


千代田「はぁ…はぁ…」


彼女が持っていたのは、気絶している海賊の持っていたマカロフだった


千代田「はぁ…っ…」


カチャン…


千代田「わ、私…撃っちゃった…」


彼女は我に返ったように、拳銃を落とし怯え始めた


初霜「千代田さん…大丈夫ですか?」


初霜が声をかけるが、震えが止まっていなかった


三國「…」


三國は静かに彼女に近寄った


三國「…大丈夫?」


千代田「…」ガタガタ


三國「君のやったことは間違ってはいない あれは危害射撃だよ」


千代田「で、でも…」


三國「いい? 君のお陰で俺は助かったんだ もし、君が撃たなくて自分がやられていたら、ここにいる皆がやられていたかもしれないんだ」


三國「だから、お礼を言わせてくれ 命を救ってくれてありがとう」


千代田「…」


彼女は何も言わなかったが、少しだけ震えが収まった気がした


三國「そうだ 皆、鎮守府から来たんだろ」


三國「無線とかないか? 大佐と連絡を取りたい」


三國は、鎮守府から来たであろう 時雨達に言った


時雨「ごめん 艤装を盗られたから連絡できないんだ」


青葉「無線も盗られましたしね…」


三國「…そうか」


その事を聞いて三國は肩を落とした


雲龍「待って 連絡なら出来るかもしれないわ」


三國「へ?」


青葉「そういえば、海賊達が青葉達の鎮守府に要求を伝えるために撮影していました」


三國「ここで?」


時雨「うん もしかしたら、鎮守府に連絡できるかもしれない」


三國「なるほど やってみる価値はあるかもね」


青葉「それなら、青葉も手伝います! セットしているところ見ていたので」


三國「わかった 一緒にやろう」


三國「そうだ 時雨」


時雨「なに?」


三國「扉にバリケード張ってくれるか? さっきの銃声でここにいる海賊達がここに来るかもしれない」


三國「少しでも時間を稼ぐために扉を塞ぐんだ いいね?」


時雨「わかった」


三國「初霜ちゃん」


初霜「はい」


三國「ここに来る前に医療キット見つけたよね? それを使って、怪我をしている二人の傷を手当てしてあげて」


初霜「わかりました」


三國「よし すぐに取りかかって」


艦娘達「はい!」


そう言うと、艦娘達はすぐに言われた通りに動き出した


時雨「夕立 そっち持って」


夕立「わかったっぽい」


時雨、夕立「「せーの!」」ググッ


元々は倉庫だったらしく、いろんな物があった ”穴空きソファー””壊れた机””壊れた冷蔵庫”等々、時雨達は、そんなに大きくない体で力一杯運んでいた


時雨(艤装さえあらば…)


時雨がそう考えたところ


夕立「っぽい!?」ガタッ


夕立が足を引っ掻けてしまい、物が落ちそうになったが


鈴谷「ちょっ!」ガシッ


間一髪、鈴谷が持って落ちずに済んだ


時雨「鈴谷さん」


鈴谷「私だって、いつまでも助けてもらうわけにはいかないじゃん 手伝うよ」


時雨「鈴谷さん…ありがとう」


そう言うと、三人は大きな家具を運び始めた


初霜「千歳さん 包帯巻きますね」


初霜が包帯を取り出し、千歳に巻こうとしていた


千歳「ありがとう初霜さん」


千代田「お姉!」


千歳「千代田 あの人の言うとおり、よく頑張ったわね」


千代田「うん」


千歳「貴女が皆を救ったの 誇りなさい」


千代田「お姉…うん!」


千代田はその言葉を聞いて安心したのだろう さっきの雰囲気がなくなっていた


-数十分後-


青葉「これで…」


ピッピッ ガー


青葉「よし! 繋がりました」


三國「これを持って?」


小型マイクを持って三國は聞いた


青葉「はい!」


そう答えると、マイクに向かって話した


三國『こちら、陸上自衛隊 三國二尉 どなたかとれますか?』


ガー


三國『こちら、陸上自衛隊 三國二尉 どなたかとれますか?』


ガー


三國「ダメか…」


青葉「もう少し」


三國『こちら、陸上自衛隊 三國龍輔二等陸尉 誰でもいい どなたかとれますか?』


?『こ…鎮守…です どう…』


三國「っ!?…返ってきた!」


青葉「合わせますね!」


青葉は周波数を合わせ始めた


三國『こちら、三國二尉 あなたは?』


?『私は…』


(※安価を取ります)

相手は?>>>83

(女提督or艦娘でお願いします)

(※艦娘の場合は、所属艦娘からお願いします)


大淀『大淀です 本当に三國さんですか?』


三國(大淀… あの娘か)


そんなに話しはしなかったが、黒髪のロングヘアーに眼鏡を掛けた娘だったのを覚えていた


三國『はい 出てもらってすぐに申し訳ないですけど大佐に繋げてほしい』


大淀『わかりました 少々お待ちください』


そう言うと、少し間が空いた


-鎮守府-


鎮守府では、女提督と今日の秘書艦である長門が司令室に向かっていた


-司令室-


司令室前の扉には他の艦娘達もいた 他の艦娘達も話を聞いてやって来たようだ


長門「連絡が来ただと」


大淀「はい」


女提督「繋いで」


大淀「了解」


大淀が機器をいじっている間に女提督にマイクが手渡された


大淀「提督 どうぞ」


女提督『えー、三國さん 聞こえますか?』


三國『大佐 はい 聞こえます』


女提督『ご無事でなによりです!』


三國『ご心配おかけしました 悪運が強いもので…』


女提督『三國さん 状況を教えて下さい』


三國『はい 自分は、あのあと無人島で生活している艦娘達に助けられました その島に祥鳳と言う艦娘がやって来て、その艦娘の話を聞いて海賊達の船にやって来ました』


三國『探索していたところ、祥鳳の言っていた捕まっていた艦娘と時雨達を見つけて現在、時雨達のいた部屋にいます』


女提督『三國さんお怪我は?』


三國『ご心配には及びません しかし、捕まっていた”千歳”と”多摩”が怪我しており、現在手当てを受けています』


女提督『わかりました 現在、あなた方のいる場所の特定作業を行っています 今しばらく、お待ちください』


三國『了解しました このまま船内で待機します』


三國は、状況報告を終わらせた後、再び呼び掛けた


三國『大佐 それと、お願いがあります』


女提督『言ってください』


三國『そこに、他の艦娘の娘達はいますか?』


女提督『はい いますよ』


三國『皆さんに一言言いたいのですが…』


女提督は、目線を大淀に送った それを感じ取った大淀は全館放送に切り替えた


女提督『どうぞ』


三國『艦娘の皆 聞こえるかな?』


ザワザワ


それを聞いた艦娘達は少しざわついた


三國『君たちの大事な仲間をこんな危険な目に遭わせて大変申し訳なく思っている 本当に申し訳ない』


艦娘達『…』


三國『だけど、約束させてほしい 君たちの大事な仲間達を命に変えても絶対に守る 信じてほしい』


三國はその一言を鎮守府にいる艦娘達に訴えた


女提督『三國さん そんなこと…』


女提督が何か言おうとした時、向こう側が騒がしくなった


-船内-


ガンガン!


時雨「来たよ!」


川内「ドアを押さえて!」


遂に海賊達が部屋の前にやって来た 殴打したり、棒のようなもので殴っているのだろう 船にしては薄い扉を叩く音が部屋中に響いた


青葉「遂に来ましたか…」


三國「くっ…」


現在扉は、古い家具等で塞ぎ”鈴谷、川内、瑞鳳、時雨、夕立”が押さえていた


ガンガン… シーン


だが、急に静かになった


鈴谷「止まった?」


川内「諦めたのかな?」


瑞鳳「助かっ…」


ババババババ!!


瑞鳳「きゃっ!?」


夕立「ぽいぃぃ!?」


扉の外から銃撃を受けた 業を煮やした海賊達が銃撃し始めたのである


三國「逃げろ!!」


そう言うと、艦娘達は扉の前から退避した


千代田と球磨は怪我をしている艦娘にしがみついていた


三國(なにか…)


なにか使えるものがないかと周りを見渡したところ、ガスコンロが取り付けられた台を見つけた


三國(見てろよ)


そう言うと、三國は台のところにいき下の棚を開けガスを噴出しているガスボンベを引き抜いた


三國(結構重い)←約10キロ


それを家庭用の冷蔵庫にしまい、動かし始めた


時雨「手伝うよ!」


夕立「提督さん どうするっぽい!?」


三國「扉の前まで運ぶんだ!」


そう言うと、三國は時雨、夕立と共に冷蔵庫を押し始めた


時雨「うぐぐ」


夕立「重い…」


だが、思うように前に進まなかった


雲龍「手伝うわ」


鈴谷「私も」


川内「前まで運べばいいんだね」


青葉「青葉も!」


三國「冷蔵庫に隠れながら押して、絶対に体を出さないで!」


7人がかりで押し始め、冷蔵庫は普通に動き始めた その間も銃弾は冷蔵庫に当たり続けた


三國「こっちだって」


そう言うと、三國は持っていたUZIで応戦を開始した もう、自衛も何もなかった


バババ! カチッ


三國「行け!」


弾切れになったUZIを投げ捨て、拳銃に切り替えて銃撃を続けた


川内「着いたよ」


ようやく扉の前に冷蔵庫が着いた


三國「皆、扉から離れて!」


そう言うと、艦娘達は扉の左右に散った


三國「こいつを食らえ」


三國はガスボンベが入っている冷蔵庫の扉を開け、その中に海賊から拝借した手榴弾を放り込み、開いているドアを扉に向けた


ドカーン!!


爆発と共に、冷蔵庫が後方に吹き飛び 爆風が扉を吹き飛ばした


-鎮守府-


とんでもない爆発音はスピーカーを通して鎮守府中に響いた


陸奥「何が起きたの…」


長門「爆発したぞ」


鎮守府は騒然となった


白露「時雨…夕立…」


神通「川内姉さん…」


衣笠「青葉…」


姉妹艦がいる艦娘は余計心配した


女提督『三國さん どうしたんですか!? 応答してください!』


女提督は三國に呼び掛けたが応答がなかった


大淀「ダメです 切れました」


大淀が無情にもそう伝えた


女提督「明石 特定できた?」


明石「ある程度は出来ましたけど… 恐らくはこの辺りです」


そう言うと、明石は探知した周波数を元に海図に指を指した


女提督「…」


女提督「…長門」


長門「はい」


女提督「艦隊出撃 警備に残す艦娘を数名残し、他は全員出撃 私も出る!」


女提督「明石は哨戒挺を出して! 私が乗って指揮を取る!」


長門「わかった」


そう言うと、女提督と艦娘達は出撃準備に入った


11章 脱出


?[龍 よく覚えておけ どんなに辛くても、どんなに格好悪くても諦めない事が一番大切だからな]


三國(子)[うん!]


?[良い返事だ 約束だぞ]


-----


「…て…きて!…起きてよ!」


懐かしい声が聞こえた後、聞き覚えのある声が顔の前から聞こえた


(※安価を取ります)


起こしてくれた艦娘は?>>>85


時雨「起きてよ! お願い!」


目をうっすらと開けると、赤い髪飾りに吸い込まれそうな位綺麗な瞳が視界に入った


三國「…ゴホッ…ゴホッゴホッ」


時雨「っ!? 提督!」


夕立「提督さん!」


そう言うと、二人は三國に抱きついた


三國「…」


川内「ねぇ、大丈夫?」


三國「…頭の中で鐘が鳴ってる」


頭を打ったせいかクラクラしていた


三國(本当に死んだと思った)


三國「皆は怪我してない?」


川内「私達は大丈夫」


雲龍「貴方が避けるように指示してくれたから助かったわ」


どうやら、艦娘達はドアの左右に広がったお陰でほぼ無傷だった


三國「…それは良かった」


そう言いつつ、時雨と夕立の頭に手を置いた


青葉「でも、司令官 良いことばかりではないですよ 後ろを見てください」


三國「後ろ?」


そう言われ後ろを見たら


プスッ プスッ… バチバチッ


爆発で吹き飛んだ冷蔵庫が機器等をなぎ倒し、壁にめり込んでいた


三國「…想像以上だ」


その一言が口か漏れた


三國「と言うことは、もう通信は出来ないよな?」


青葉「そのようです…」


三國「そうとわかれば、ここから出よう」グッ


グラッ


立ち上がろうとした時、立ち眩みが起きた 知らない内に疲労が溜まっていたのだろう


初霜「まだ動かないで下さい!」


球磨「今行ったら、危ないクマ!」


もちろん止められた


三國「大丈夫大丈夫…すぐ治るから」ガチャ


そう言いつつ、空になった拳銃のマガジンを交換した


三國「さっきの爆発で余計騒がしくなる 一刻も早く出ないと…」


太ももで拳銃のスライド引きスライドストップを解除した


三國「…行こう」


そう言うと、拳銃を構えて進み始めた


千代田「お姉大丈夫?」


千歳「えぇ、包帯とか巻いたら、少し楽になったわ」


多摩「自分で歩くにゃ」


球磨「ゆっくりで良いクマ 一緒に行くクマ」


そう言いつつ、艦娘達もついていった


シーン


廊下は、さっきの銃撃等が嘘のように静まり返っていた


鈴谷「うっわ…」


廊下には、先程の爆発で犠牲になった海賊達が横たわっていた

先頭にいた海賊は即死だったのだろう 全身が焼けただれていた


海賊「うぅ…」


三國「生き残りか…」


そこには、途切れ途切れだが意識のある海賊がいた


三國「おい」カチャ


海賊「この…やりやが…たな」


三國「あぁそうだな 俺も死にかけたよ」


三國「だが、意識のある前に質問に答えてもらうぞ」


(※安価を取ります)


質問は?>>>87

(複数構いません)


三國「艦娘達の艤装はどこにある?」


海賊「…喋ったら殺される」


三國「そんな怪我じゃ、いずれにしろ死ぬ だったら、少し位協力しろ」


海賊「…この下の階にある鑑定室だ そこで、傷とかの鑑定をして売るか解体するか判別する ここにいる艦娘達のは全てある」


三國「お前達のリーダーは?」


海賊「この船にはいない 別の船にいる」


三國「どんなやつだ?」


海賊「元海軍の将校だ 追放されて今は俺達の頭だ」


三國「じゃあ、目的は?」


海賊「俺は下っ端だから知らねぇ」


三國「…そうか」


質問をしてしばらくして海賊は力尽きた


三國「…」


鈴谷「ねぇ、大丈夫?」


三國「…あぁ とりあえず、皆の艤装の有りかはわかった 皆はそれを取りに行くんだ」


夕立「提督さんは?」


三國「俺は、少しやることがある」


初霜「何をやるんですか?」


青葉「手伝いますよ」


三國「いや、大丈夫 皆は、艤装を取って脱出するんだ」


川内「提督は?」


三國「やることが終わったら、すぐに脱出する 心配しないでくれ」


時雨「それ本当だよね?」


時雨がその言葉にすぐに反応した


三國「本当だ」


時雨「…」


時雨はじっと三國を見つめた


時雨「…わかったよ」


時雨は静かに納得した


三國「皆行ってくれ」


そう言うと、艦娘達は下の階に繋がる階段の方へ行った


三國「よし 行こう」


----


三國は、北方棲姫のいる階にいた


コンコン


三國「ホッポちゃん 迎えに来たよ!」


だが、北方棲姫のいたロッカーの筈だが返事がなかった


三國「ホッポちゃん?」ガチャ


三國は、恐る恐るロッカーを開けた


ロッカー「」カラッポ


三國「ホッポちゃん…ホッポちゃん!」


三國は慌てて、周りを探そうとしたが


バババ!


三國「くっ」


海賊達が進路を妨害するように銃撃をしてきた


三國「くそっ」


バンバン!


-十数分後-


あれから銃撃をかわしながら、北方棲姫を探したが見つからなかった


三國「どこ行っちゃったんだ…」


三國は、消沈したが


三國「…なんだあれ?」


ふと、横の部屋を見ると壁に穴が空いていた


三國「…」


覗き込むと、海面と空が見えた


三國「…これは」


さらに見ると、穴の近くに何か書かれていた


”カエル”


お世辞にも上手いとは言えないがその一言が書かれていた


三國(脱出したのか…)


彼女がどうやって脱出したのかはわからないが、この船にはもういないと思えた


-機関室-


三國は、捜索を終了させ機関室にいた


三國「ここにいる艦娘達はひどい目に遭ったんだ 報いを受けてもらうぞ」


そう言いつつ、機関室のあらゆる場所に拝借したC4を設置した


三國「これで終わり」


最後のC4を設置して、脱出することにした


-海上-


海上には、一足先に脱出した艦娘達がいた


川内「無事に出れたね」


青葉「まさか見つからずに脱出できるなんて思いもしませんでしたけど」


雲龍「船内が騒がしかったから、警戒が緩かったかもしれないわ」


鎮守府の艦娘達はなんの問題もなくいるが


初霜「うーん」


球磨「艤装着けたの久しぶりクマ」


鈴谷「ちょっち感覚忘れちゃったよ…」


捕らえられていた艦娘は、久しぶりの艤装にやや戸惑っていた


川内「ん?」


急に川内が耳に手を当てた


時雨「川内さん?」


川内「…水偵からだ」


昨日飛ばした水偵から連絡が来たらしく辺りを見渡した


ブーン


雲龍「あれじゃない?」スッ


雲龍が指を指す方向に一機の航空機が飛んでいた

その航空機は川内達を見つけると高度を下げていき、やがて着水し川内の近くで停止した


川内「良かった! 無事だったんだね」


川内は機体を拾い上げ、中にいる妖精を見た


妖精「」グッ


妖精も元気そうだった


瑞鳳「でも、今までどこにいたの?」


千歳「ずっと飛べるわけではないですし…」


そんな時だった


?「あれは…」


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>89

(島にいる艦娘から三人お願いします)


祥鳳「皆さん!」


その言葉に艦娘達が声のする方を見た


初霜「しょ、祥鳳さん!?」


球磨「無事だったクマ!」


祥鳳と共にいた初霜達は祥鳳を見て驚いていたが、同時に無事だったことに喜んでいた


雲龍「貴女達は?」


松「この近くの島の艦娘です」


401「水偵を追ってやってきたの」


松達の話では、島の近くに川内の水偵が不時着しているのを見つけて隼鷹の艦載機の燃料を少し分けて再度飛ばして追いかけていたらしい


401「そういえば、三國さんは?」


松「一緒じゃないんですか?」


青葉「後から来るって言って…」


ドーン!


艦娘達「っ!?」


青葉が何かを言おうとしたところ、凄まじい爆発音が周囲に響いた


鈴谷「な、なに…」


そこには、船の側面から火の手が上がり徐々に傾き始める船の姿があった


千代田「嘘でしょ…」


千歳「沈んでく…」


元々、浸水していたせいもありその船体はあっという間に海中に引きずり込まれていった


時雨「そんな…」


夕立「提督さん…」


401「…」


バシャン


松「401さん!」


401は、沈んでいく船を見るなり水中に潜っていった


球磨「探しに行くつもりクマ」


初霜「わ、私達も…」


川内「いや、今行くのは危険すぎるよ」


瑞鳳「今は、生きているのを信じるしか…」


雲龍「そうね…」


艦娘達はしばらく船の沈没を見つめた


-十数分後-


瑞鳳「ねぇ…遅すぎない?」


多摩「ちっとも来ないにゃ」


青葉「それじゃあ…」


潜ってからしばらく経つが、401が帰ってくる気配がなかった


祥鳳「三國さん…」


コポコポッ


川内「な、なに?」


バシャン!


401「ぷはぁ!」


三國「げほっげほっ…」


松「401さん、三國さん!」


二人は、艦娘達の前に姿を現した


三國「はぁ…はぁ…」


夕立「提督さん! 大丈夫っぽい?」


三國「あぁ…大丈夫… 海賊と水中プロレスしてたから疲れただけ…」


松「ぷ、プロレス?」


401「水中で殴り合いしてたよ」


401は少々呆れながら答えた


三國「こりゃ、もう自衛隊に戻れないかもな…」ハハハッ


時雨「ねぇ」


三國「ん?」


時雨「何でそんなに無茶するの?」


時雨「もしかしたら、本当に死ぬかもしれないのに…」


時雨は、静かに重く聞いた


三國「…」


三國「…なんでだろうね?」


三國「でも、教えられたんだ ”正しいと思った道を進め”って」


三國「それに従っただけだよ」


時雨「…」


時雨はそれ以上聞かなかった


松「とりあえず、戻りましょう 皆さんも一旦、私達のところへ」


川内「そうだね ここから離れよう」


401「三國さん 私に掴まって」


三國「あぁ…」


そう決めると、艦娘達は海域を離脱した


ピッピッ


だが、そこにいる全員は気づかなかった ある艦娘の艤装に発信器が付いていることに


-無人島 夜中-


夜くらいに艦娘達は島に到着した 島にいたガングート達は無事に帰って来た仲間や船に捕まっていた艦娘達を歓迎した


艦娘達「Zzz…Zzz…」


艦娘達は余程疲れていたのか深い眠りについていた


三國「ふぁ~あ」アクビ


見張りをしていた三國にも睡魔が来た

レンジャー訓練では、不眠不休で作戦を行う訓練があり、それを思い出していた


三國(後で少し寝よう)


そう考えていたときだった


ヒューン ドン!


急に空が明るくなった


三國「くっ!? 照明弾!?」


よく見ると、照明弾に照らされた海上を見ると、大きな船が泊まっていた


三國「いつの間に…」


いつの間に現れた船に戸惑っていたところ


バババ!


洞窟に向けて銃弾が撃ち込まれた


鈴谷「な、なに!?」


隼鷹「なんだよいったい…」


隼鷹が寝ぼけて外に出ようとした


三國「待て!」グイッ


隼鷹「は?」


バヒューン!


隼鷹「あぶね!?」


慌てて引き留めたため、隼鷹に向けて放たれた銃弾は隼鷹の頬を掠めて洞窟の壁に当たった


三國「くっ」カチャ


バシュ バシュ バシュ…


三國は直ちに応戦した サプレッサーを付けたM4から銃弾が発射され、撃ってきた相手を捉えた


三國「はぁ…はぁ…」


銃撃戦の結果、洞窟を盾にして撃った三國が勝ったが気になることがあった


三國「何であいつらがここにいる…」


青葉「つけられたんですか?」


401「そんな、だれもいなかったよ」


400「じゃあ、どうして…」


三國は少し引っ掛かることがあり口にした


三國「…悪いが、船にいた娘達は艤装を出してくれないか?」


雲龍「艤装を?」


瑞鳳「どうして?」


三國「いいから 確かめたいことがある」


そう言うと、船にいた艦娘達が艤装を展開した


ピッピッ…


アトランタ「…なんの音?」


微かだが、微量の音が聞こえた


(※安価を取ります)


誰の艤装から聞こえる?>>>91

(船にいた艦娘or時雨達6人からお願いします)


音のする方へ皆の視線が集まった


球磨「…へ?」


音は球磨の方から聞こえていた


三國「ちょっと失礼するぞ」


三國は、球磨の背中についている艤装をチェック仕様としたが


青葉「待ってください 私がやります」


青葉が名乗り出てやってくれることになった 素人がいじらない方が良いと言うことだろう


青葉「なんか、ありますね…」


ゴソゴソ パチッ


青葉「取れた」


青葉の手には、親指くらいの大きさに加え赤く光る機器だった


三國「…ドラマみたいなことが起きちまったな」


三國の口から皮肉の言葉が漏れた


球磨「これなにクマ?」


三國「…発信器だ」


三國は静かにそう告げた


アトランタ「貴様、まさか私達を!」ガチャ


ガングート「スパイか これは、銃殺刑に値するな」ガチャ


アトランタとガングートが艤装を展開して、球磨に狙いを定めた


球磨「し、知らないクマ!! 誤解だクマ!!」


瑞鳳「ちょっと、やめなよ!」


川内「ちっ」ガチャ


その場は一瞬にして修羅場と化した


祥鳳「皆さん落ち着いてください!」


隼鷹「二人ともよせって!」


初霜「球磨さん!」


球磨「知らないクマ… 何で…」


松「あわわ…」


祥鳳は皆を落ち着かせようとし、瑞鳳と隼鷹はアトランタとガングートを引き留め、初霜は球磨の元にいき、松はどうして良いかわからずあたふたしていた


三國「いい加減しろ!!」


艦娘達「」ビクッ


騒がしくなった洞窟内に三國の怒号が響いた


夕立「提督さん…」


三國「やめろこんなこと 責めたってどうしようもないだろ まずやらなきゃいけないことあるだろ」


鈴谷「やること?」


三國「この島から脱出する そして、鎮守府に行くしかない」


雲龍「でもどうやって? もうあんな近くにいるのよ」


三國「…あの森を越えたら島の反対側に出る そこから海路を使って脱出する」


三國「まだあいつらが島を包囲していないことを祈るしかないけどね」


三國は考えていることを口に出した


401「それしか助かる道はないよね?」


三國「現状はね 武器もないし」


時雨「…やろうよ 道がないならそれしかないよ」


川内「だね こんなことしてる場合じゃないね」


青葉「同感です」


時雨の一言に皆が同意した


三國「よし、すぐに行こう」


そう言うと、皆は出る支度をした


三國「二人とも」


三國はアトランタとガングートを呼んだ


三國「いくらなんでもやりすぎだ 気持ちはわかるけど」


アトランタ「…えぇ」


ガングート「すまない」


三國「俺じゃなくて、彼女に言え」


三國「彼女達の艤装は鹵獲されていたんだ たまたま、彼女のだけが付いていただけだと思うけどな」


アトランタ「…」


ガングート「…」


三國「…とりあえず、行こう じっとしていられない」


ガングート「…わかった」


三國は話終えると、自分も装備を纏めた

自分はかなりの重量の荷物を背負うことになるため苦労するのは目に見えた


400「三國さん」


400に呼ばれ海面を見ると、小型の船が多数確認できた 上陸するつもりだった


三國「皆行って! ガングート達は先頭を行ってくれ」


ガングート「了解だ」


三國は島の事に詳しい艦娘達を先頭にして他の艦娘達を誘導させた

月明かりが照らす中、逃亡劇が始まった


-十数分後-


ハァ…ハァ…


森の中は月明かりに照らされて多少は明るいがそれでも歩きづらい事に変わりはなかった それに加え


千代田「お姉しっかりして!」


千歳「やっぱり急に動くときついわね」


鈴谷「肩貸すよ」


球磨「多摩 大丈夫クマ?」


多摩「なんとか…」


スッ


球磨「クマ?」


ガングート「さっきはすまなかった 手を貸すぞ」


怪我をしている艦娘を気遣いながら動いていることに加え


ザシュ


瑞鳳「あーもう! 歩きづらい!」


夕立「足傷だらけっぽい…」


彼女達の服装も問題だった セーラー服にローファーだったり、丈の短いスカートだったり、弓道着だったり等で森林を動く服装には程遠いものだった そのため、なかなか思いように進まなかった


ガサガサ コエガシタゾ! アッチダ!


海賊達は上陸を成功させ次々と森に入り追いかけ始めていた


三國(まずい)


このままのスピードでは、追い付かれるのには時間の問題だった


タッタッタ…ピタッ


時雨「どうしたの?」


時雨の一言に皆が足を止めて、三國をみた


三國「…皆 先に行って」カチャ


時雨「…え?」


三國は、荷物を下ろし銃に初弾が入っているのを確認しながらそう告げた


三國「皆はこのまま進んで海に出て、時雨達のいた鎮守府まで行くんだ」


三國「俺がその間足止めをする」


それは、最終手段だった 陸路に慣れていない艦娘達が逃げるためには足止めが必要だった


隼鷹「おいおい…本気で言ってるのか?」


三國「…本気だ」


三國も覚悟を決めての決断だった


時雨「そんなのダメだよ!」


時雨が声をあげた


時雨「嫌だよ もうあんなの見たくないんだ…」ダキッ


夕立「夕立も嫌っぽい…」ダキッ


川内「…」


三人の脳裏には、ある光景が浮かんだ

自分達を逃がすために、圧倒的な数の敵に立ち向かい満身創痍で鎮守府に帰って来た”結城”の姿が思い浮かんだ


三國「大丈夫 俺は、レンジャーで水機だ 特殊な訓練を受けてきたんだ 早々にやられたりしないよ」


三國は、二人の頭をさすりながらそう告げた


時雨「けど…」


三國「今は、君達の安全を確保するのが最優先なんだ」


三國「しかも、君達の仲間達と約束したんだ 命に変えて君達を守るって」


三國は静かに安心させるように答えた


バババ!


鈴谷「やばっ…」


松「近いですよ…」


探りをいれているのだろう フルオートで乱射していた


三國「申し訳ないけど、俺の荷物を頼む」


雲龍「えぇ…」


そう言うと、雲龍は背嚢 青葉は銃器(20式小銃、P320)を持った


三國「ありがとう」


三國は次にナイフを出して、襟についている階級章を切り取った

(※元自衛官の方曰く、襟に着いている階級章は絶対に外れないように何重にも縫い付けるらしいです)

そして、名札と水陸機動団とレンジャー徽章を外して時雨と夕立に手渡した


三國「預かってて」


三國「俺は今から、一時だけど”自衛官であることを辞める”」


三國「だけど、必ず返してもらって自衛官に戻る いいね?」


時雨と夕立は無言で受け取った


時雨「じゃあ、約束して」


時雨「必ず迎えに行くから絶対に死なないで」


夕立「約束っぽい!」


三國「…」サッ


三國はその言葉に敬礼で返した


バババ!


三國「行って!」


三國は艦娘達に背を向けて応戦を開始した


バシュ バシュ…


時雨「行こう!」


時雨の一言に皆が頷き、動き始めた


三國(いいぞ)


三國はその姿を見ると、安心した そして、M4に付いていたライトを点けて叫んだ!


三國「かかってこい!! お前らのを船を沈めたやつはここにいるぞ!!」


そう言うと、ライトに照らされた敵に向けて銃撃を開始した


暗い森の中で銃撃戦が開始された


12章 特攻


銃撃が止み、島全体が静寂に包まれた


三國「…」


三國は顔にドーランを塗りつけていた


三國「健康優良日本男児を舐めんなよ」


三國「神風見せてやるよ!!」


三國は気合一閃その一言を叫んだ


-----


ガサガサ


海賊1「…どこにいるんだ?」


海賊2「全く見えねぇ」


海賊3「ライトを点けてやる」


一人がライトを点灯させて辺りを照らした

照された所には、木や草しか照らされなかった


海賊3「ちっ… いやしねぇ」ドタドタッ


海賊1「全くだ」ドタドタッ


海賊三人は、ライトを点けている一人を先頭に歩き始めた

だが、彼等の背後にそれは迫っていた


海賊2「おい、まっ…」


サッ!


海賊2「ふぐっ!?」


シュパッ


海賊2「」


背後から襲ってきた者に口を塞がれ、なす術なくその命は消えた


海賊1「あれ? あいつどこ行った?」


海賊3「はぁ?」


海賊2はそこにはいなかった


海賊3「マジでいないぞ」


ライトを向けた方には、何もなく木や草が照された


海賊1「ちょっと探してくる 明かりを照しててくれ」


海賊3「わかった」


そう言うと、一人が照された方に向かっていった


ガサッ


海賊3「?」チラッ


海賊3が物音に気を取られ後ろを向いた


海賊3「…気のせいか」


特に気に止めずに前を向いた


海賊3「…あれ?」


ライトが照らされている方には、仲間がいた筈だがいつの間にかいなくなっていた


海賊3「おい! どこ行ったんだよ!」


嫌な予感がして仲間がいた方へ足を進めた


パシュ


海賊3「が…へ…」バタン


くぐもった音がしたと同時に頭に穴を空けた海賊がそのままうつ伏せで倒れ、二度と起き上がらなかった


三國「…野外でライトなんか点けるからだよ」


そこには、ドーランで顔面を迷彩色に染め、全身には草木を纏い自らを藪と化した三國がいた


三國「陸に関しては素人っぽいが…」


ガサッガサッガサッ…


三國「…まだ来るか」


そう言うと、三國は再び暗い森の中に消えていった


-海上-


海上には、島から脱出に成功した艦娘達がいた

幸いにも、完全に包囲される前に脱出出来たため追撃も攻撃も加えられることもなく無傷で脱出した


アトランタ「追っては来ないわね」


千代田「脱出成功ってことよね?」


青葉「成功って言えますかね…」


400「三國さん…」


艦娘達の目線は島の方向へと向いていた


鈴谷「やっぱり戻る?」


初霜「鈴谷さん?」


鈴谷「だって、鈴谷達助けられてばっかだよ! 何とかしないと!」


川内「いや、やめといた方がいいよ」


鈴谷「どうしてさ!」


川内の冷静な反論に鈴谷が反応した


時雨「じゃあ、逆に聞くけどさ 戻ってどうするの?」


鈴谷「それは一緒に…」


時雨「一緒に戦うの? どうやって? 僕達銃の扱い方なんて殆どわからないよ」


鈴谷「艤装を使って…」


時雨「海から砲撃するの? 提督がどこにいるかわからないのに? 提督殺す気なの?」


鈴谷「…」


時雨の冷静かつ重い言葉に鈴谷が黙ってしまった


時雨「鈴谷さん 僕だって助けに行きたいよ 僕だけじゃない 夕立だって川内さんだって… いや、皆行きたいと思ってるよ」


時雨「けど、僕達じゃどうすること出来ないんだよ」


鈴谷「けど…」


時雨「だけど約束したんだ 必ず迎えに行くって」


夕立「夕立達に出来るのは、約束を果たすことっぽい」


鈴谷「…」


鈴谷「…わかった」


鈴谷はしばらくして顔をあげて答えた


ガングート「とにかくお前達のいる鎮守府に急ごう 三國を助けるぞ」


艦娘達「」コクッ


ガングートの言葉に艦娘達は頷き、歩みを進めた


-無人島-


ズサーズサー


バタッ


三國「はぁ…はぁ…」


海賊4「お頭 連れてきましたー」


海賊5「こいつまだ生きてるぞ」


奮戦を続けた三國だったが、多勢に無勢だった

海賊達が放った迫撃砲が三國の近くに着弾し、三國は負傷した 破片が足に刺さり動けなくなったところ海賊達に囲まれ連行されたのだ


ピカッ


暗い砂浜に明かりが点され三國は目を瞑った


海賊司令「ようやく捕らえたか」


三國の目の前に海賊達のリーダーが現れた


海賊司令「顔をあげさせろ」


海賊5「ほら、立て」


無理やり立たされた三國見て海賊司令が口を開いた


海賊司令「おまえか 俺の大事な船や子分を殺したやつは」


そいつは、無精髭を生やしている上に不健康そうな体つきをしている大男だった

船にいた海賊の一人が言っていた元海軍将校と言うのは本当のようだった なぜなら、着ている服にこれ見よがしに勲章が付いていた


三國「だったらなんだよ?」


海賊司令「ちっ」


ドガッ!


三國「ぐふっ」


三國は、右頬をおもいっきり殴られた


海賊司令「とんでもないことやってくれたな」グイッ


海賊司令は胸ぐらをつかみまた立たせた


海賊司令「あの船には、何があったと思う?」


三國「知るかよ」


海賊司令「…あの船には、高価な美術品や資源 それに、俺がこつこつ集めた海軍上層部の人間を脅す特大のネタがあったんだ! 録音データや物的証拠とか金に変えることが出来ない特大のネタだ!」


ドガッ!


三國「がはっ」バタン


海賊司令「お前のせいで全部台無しだ!」


海賊司令「さらに、売り飛ばす予定だった艦娘や艤装も全部無くなった!」


海賊司令「損失は計り知れない!!」ガツッ


海賊司令はもう一度三國を殴り倒し、倒れた三國の顔を足で踏みつけた


三國「はぁ…売り飛ばす? 人身売買までやってんのか… クズ野郎だな」


海賊司令「だからなんだ? お前のせいで台無しだ!」


三國「…フフ」


踏みつけられてもなお、三國は不適に笑った


三國「そうか… そんな大事なもの積んでたのか… 沈めて楽しかったよ」


海賊司令「へっ そうだろうよ」


海賊司令「だが、俺は慈悲深い チャンスをやろう」


そう言うと、足をどけて部下命令して三國を立たせた


海賊司令「お前の戦闘能力は魅力的だ 俺の部下になれ」


海賊司令は三國に顔を近づけ聞いてきた


三國「なんだと?」


海賊司令「このまま殺すのは惜しいからな 俺が海軍元帥に上り詰めた日にはお前を海軍大将に任命させてやる」


海賊司令「国の海軍のトップに上がれるんだぞ 悪い条件じゃないだろう」


そう言って誘ってきた


三國「…」


海賊司令「どうだ? 答えを…」


ペッ ペチャ


海賊司令「…」


三國「これが答えだ」


顔を近づけてきた海賊司令に三國は唾を吹き掛けた


三國「お前の部下なるなんてクソ食らえだ」


海賊司令「…そうか それは残念だ」スッ


海賊司令は手を出すと、部下が何かを渡した


海賊司令「喜べ 俺自らが処刑してやる」


マチェットを手に持ち不適な笑みを浮かべていた


海賊4「おら、座りやがれ!」


海賊5「おとなしくしてろよ 斬るところ間違えたら偉いからな」


二人に座らされ、無理やりお辞儀しているような体勢にさせられた


海賊司令「押さえてろよ」


海賊4「了解です」グイッ


海賊司令「すぐに終わる 俺達に喧嘩を売ったことをあの世で後悔するんだな」


三國「…」


三國の頭の中には、今までの光景が走馬灯のようによぎった

誕生日を家族と祝ったこと、兄弟ゲンカをしたこと、学生時代に同期達と切磋琢磨したこと、レンジャー・水陸機動団に合格したこと、叔父との思い出、そして、艦娘達に出会った等 様々なものがよぎった


三國(短い人生だったな 親父、お袋、兄貴、義姉貴、皆、さようなら

時雨、夕立…約束守れなかった 許してくれ)


そう思いつつ、目を閉じた


海賊司令「死ね!!」


そして、マチェットが振り下ろされた


ドーーン!!


突然の爆発にマチェットを振り下ろした海賊司令がおののいた


海賊司令「なんだいったい!」


海賊司令が声を荒げると一人の見張りが海上を指差した

その男は顔面蒼白な上に体が震えていた

そして、叫んだ


海賊6「し、し…深海棲艦だ!!」


そこには、毒々しいオーラを身に纏った異形の者が海上を埋め尽くさんとばかりにいた


海賊4「なんでこんなところに!?」


海賊司令「司令船に連絡! 攻撃しろ!」


海賊5「お、お頭…」


海賊司令「なんだ!」


海賊5「あれ…」スッ


指を指す方には司令船があった いや、だったものだろうか

そこには、鯨のような生物が甲板にのしかかり、側面に体当たりしたりなどをして沈没寸前だった


海賊司令「なっ…」


その光景をみて、海賊司令は呆然としていた


海賊6「あぁぁぁ!!」バババ!


海賊7「助けてくれ!!」


その後は地獄絵図だった 銃を乱射しても、深海棲艦はもろともせずに向かってきた

ある者は、頭を握りつぶされ ある者は、掴まれて海に放り投げられ鯨のような生物に捕食されていった


海賊司令「あ…あぁ…」


逃げようとして三國から離れた海賊司令はその光景に腰を抜かしたのか座り込んでしまった


ドスッドスッ


すると、一体が海賊司令に向かってきて目の前に立った


(※安価を取ります)


現れた深海棲艦は?>>>93

(姫、鬼級でお願いします 北方棲姫以外でお願いします)


港湾棲姫「ドコニ…イクツモリ?」


その姿は人に近い感じだったが額には大きな角、両手には大きな鉤爪を持っており、身長も明らかに人間とは思えない雰囲気だった


海賊司令「あばば…」


海賊司令は、さっきまで勝ち誇った顔をしていたのが嘘のように完全に戦意喪失していた


?「ナニヲシテイル?」


さらに後ろからもう一人やってきた


港湾棲姫「クラゲ…」


そこには、さっきの角を生やした女性よりさらに人らしい者が来た

長い白髪に純白ドレスを纏った美女だが、不自然な位体が白く人ではないと悟った


深海海月姫「ソイツ…ドウスル」


港湾棲姫「ソウネ」


二人は、海賊司令に目を向けた


海賊司令「た、頼む! 命だけは助けてくれ!! 死にたくねぇ!! 許してくれ!!」


海賊司令は泣きながら、土下座をしていた


港湾棲姫「…」


深海海月姫「…」


それをゴミを見るような目で二人は見つめた


港湾棲姫「シカタナイワネ」


海賊司令「っ!? あ、ありが…」


ドーン!!


頭を上げようとした海賊司令が角を生やした女性の拳の下敷きになった


三國「嘘だろ…」


拳を上げた所には、人間だった者があるだけで血だまりが広がっていた


港湾棲姫「キタナイナ…」


深海海月姫「バカナコネ」


二人は無表情でやり取りをしていた


三國(まずい…このままじゃ、確実に殺される)


そう思い体を動かそうとしたが、先の戦闘のせいかまたは恐怖のせいか体が動かなかった


?「マダイタゾ!」


そう思っていたが、早速見つかってしまった


レ級「ホカノヤツトハチガウナ マァ、カワンネェカ」


そこには、黒いコートに黒のフードを被った白髪の子供のような姿をした娘だった

だが、それは外見だけだった 彼女の尻辺りから尻尾のような蛇の形をした何かが三國の顔をよだれを滴しながら覗き込んできた


三國(なんだよこれ…)


頭の中でこれがなんなのか理解しようとしたが、それも辞めることになった


戦艦棲姫「ナニヲシテイル…?」


空母棲鬼「イキノコリガ…イタノネ…」


駆逐棲姫「カワイソウ…」


ぞろぞろと他も集まってきており、三國の目の前には人の姿をした何かが集まった


三國(さっきより酷くなってるじゃねぇか)


三國はまだ海賊に殺された方がましだったのではないかと考え始めた


レ級「ミタコトネェフクダナ」


深海海月姫「ドウスル…」


港湾棲姫「キマッテルデショ ニンゲンハコロス…」


戦艦棲姫「ソウネ…サッサトオワラセマショ」


ガチャ グワァ


巨大な怪物なようなやつもいれば、艦娘のような砲を持った深海棲艦達が一斉に三國に狙いを定めた


三國「…」


三國はなにも言わず動じず、虚ろな目で深海棲艦達を見ていた


?「マッテ!!」


死を覚悟した時、三國の目の前に小さな影が立ち塞がった


北方棲姫「ミンナ! ヤメテ!」


北方棲姫は小さな体だが、両手をいっぱいに広げ三國の盾になるように立ち塞がった


三國「ほっぽ…ちゃん…」


消えそうな意識の中、それは自分が助けた娘だとわかった


港湾棲姫「ホッポ…ナンノツモリ?」


深海海月姫「ソコヲ…ドイテ…」


北方棲姫「イヤダ!」


三國(あれ?…仲間なのか…)


三國は今さらになって助けた娘が深海棲艦の仲間だと気付いた


レ級「ドカナキャ…フットバス…」ガチャ


北方棲姫「サセナイ」ガチャ


北方棲姫も艤装を展開して、他の姫級に向け始めた


戦艦棲姫「…」スッ


すると、戦艦棲姫が手を下ろした


戦艦棲姫「…ヤメマショ」


空母棲鬼「センカン!?」


戦艦棲姫「ヤルキナクナッタ」


戦艦棲姫がそれを言った後


レ級「オレモヤメタ」


駆逐棲姫「…」スッ


深海海月姫「…」スッ


港湾棲姫「オマエラ…マデ」


空母棲鬼「コウワン…コノコガワガママナノヲシッテルノハアナタデショ」


港湾棲姫「…」


北方棲姫「…」


港湾棲姫と北方棲姫は見合った状態になった


港湾棲姫「ナンデ…ソノニンゲンヲタスケル?」


北方棲姫「タスケテモラッタノ…ワルイニンゲンジャナイ!」


砲を向けられてもなお、北方棲姫は怯むことなく答えた


港湾棲姫「…」


とうとう、港湾棲姫も折れたのだろうか砲を下げた


三國(助かった…の…か…)


それと同時に三國の意識は途切れた


北方棲姫「っ!? リュウ!」


なにかを察したのだろうか 北方棲姫が三國を揺らし始めた


北方棲姫「オネエチャン! タスケテ!」


北方棲姫は他の姫達に助けを求めた


空母棲鬼「ドウスルノ…」


港湾棲姫「…」


(※安価を取ります)


助けるor助けない>>>95

(※助ける場合 深海化にさせる等(仲間にさせる)は無しです)


バシャン


戦艦棲姫「ナニ?」


イ級「イーイー!」


レ級「カンムスガチカヅイテルラシイゾ」


哨戒に出ていたイ級が報告に来た


深海海月姫「オモシロイジャナイ ムカエウチマショウ」


空母棲鬼「サンセイ」


深海棲艦達は迎え撃つ気でいた


港湾棲姫「イラナイワ…ヒキアゲル」


レ級「ハ!? ナンデダヨ!」


港湾棲姫「ムダナタタカイハシナイ」


レ級「ケド…」


港湾棲姫「モンクデモ…」ギロッ


レ級「…ワカッタ」


港湾棲姫は戦う気でいたレ級を睨み付けて黙らせた


港湾棲姫「ホッポ…カエルワヨ」


北方棲姫「オネエチャン!」


港湾棲姫「カンムスタチハソノニンゲンヲサガシニキタ オソラクタスカルワ…」


北方棲姫「…」


港湾棲姫「キナサイ」


北方棲姫「…ワカッタ」


そう言うと、北方棲姫は三國の方を見て


北方棲姫「リュウ…アリガトウ」


チュッ


北方棲姫は三國の頬に口づけをして港湾棲姫達と共に海に消えていった


-----


「…か…ですか!」


三國「う、う~ん」


誰かに揺らされて目をゆっくり開けた


隊員1「おい、生きてるぞ!」


そこには、海自の迷彩服に似た服を着た男達がいた


三國「誰…?」


小隊長「海軍陸戦隊です 提督(女提督)の要請があり、救助に来ました」


小隊長らしき人物が説明をしてくれた どうやら大佐が要請してくれたそうだ


三國「う~ん」ムクッ


小隊長「あ、まだ体が…」


三國「いえ、大丈夫です」


そう言いつつ立ち上がると、あることに気がついた


三國(体が軽い…)


あれだけ動きまわり、戦い続けたのに何故か疲労等が感じなかった それどころか


三國(傷が治ってる…)


銃弾や迫撃砲の攻撃で生じた傷が塞がっていたのだ


三國「…なんで?」


そんな疑問が頭の中を巡ったが、考えすぎるのはよした


隊員2「ボートを出します 船までお送りします」


三國「あ、どうも…」


陸戦隊の隊員に促され、ボートに乗せられ女提督達が乗っている船まで行った


-船内-


女提督「三國さん この度は、なんと言えばいいのか…」


三國「いえ、気にしないで下さい もう終わったんですから」


船内では、女提督が頭を下げっぱなしだった 相当責任を感じたのだろう


三國「このとおり、自分も艦娘達も無事だったんですから結果オーライですよ」


女提督「そう言っていただけると嬉しいです」


女提督は、ようやく笑みを浮かべた 相変わらず綺麗な笑顔だった

だが、三國には少し問題があった それは


時雨「Zzz…Zzz…」


夕立「Zzz…Zzz…」


時雨と夕立が離れたくないのだろうか、船に帰ってきたら、抱きつかれた挙げ句、現在は三國の膝枕で眠っており思うように動けなかった


女提督「許してあげてください この二人、あなたが行方不明になってからほとんど寝ていなかったんです…」


三國「いえ、構いません」


そう言いつつ、膝の上に頭を乗せている二人の頭を撫でた


?「気持ちよさそうに寝てるねぇ~」


?「いいなー」


部屋の中にいる艦娘達は少し微笑ましそうに見ていた


(※安価を取ります)


部屋にいる艦娘は?>>>97

(所属艦娘からお願いします 複数OKです)


目の前には、似ているような制服を着た艦娘がいた


古鷹「寝顔が可愛いですね」フフッ


微笑んでいる娘は、茶髪のボブヘアーにセーラー服のような服を着ており、その下にはインナーのようなものを着込んでいた

寝ている時雨と夕立を優しく微笑みながら眺めていた


加古「いいなー あたしも寝てぇよ」ファァ


女提督「加古! あなたさっきまで寝てたでしょ」


女提督に注意されている娘は、先程の娘と同じような服を着ているが容姿が違った

黒髪の一部を長くしてリボンで纏めており、髪で左目が隠れている右目しかわからないがつり目でヤンキーのようなイージがあった


コンコン


蒼龍「失礼しま~す」


飛龍「提督 飲み物持ってきたよ」


女提督「あら、ありがとう」


蒼龍「二人にも持ってきたから」


古鷹「ありがとうございます」ニコッ


加古「お、サンキュー」


飛龍「三國さんもどうぞ」


三國「あ、ありがとうございます」


そう言うと、飛龍からマグカップを受け取り一口もらった


三國(うまい)


心の中で呟いた


蒼龍「まだ二人寝てるの?」


飛龍「可愛い寝顔♪」


そう言われて、改めて二人の顔を見ると言葉にならないくらい可愛いかった


三國「ははっ」ナデナデ


笑みをこぼし頭を撫でながら、三國は静かに呟いた


三國「…結城」


四人「へっ?」


三國の呟きに四人の艦娘が反応した


三國「”結城龍輔” 俺の名前だ」


三國は口からもう1つの名前が出た


飛龍「結城…龍輔?」


蒼龍「待って! ”結城”って…」


三國は艦娘達に真っ直ぐな視線を向けた


終章 真実


鎮守府に帰還した翌日、三國はグラウンドを見渡せる階段に腰を掛けていた


三國「…」


自分の本名を名乗った事により、その事が伝染病の如く艦娘達に伝わっていった


?「見つけた」


後ろから声をかけられた


(※安価を取ります)


来た艦娘は?>>>99

(所属艦からお願いします)


後ろを振り向くと、黒のセーラー服に黒髪のセミロングを三つ編みで纏めた娘が立っていた


三國「時雨か」


時雨「うん 隣いい?」


三國「…いいよ」


そう言うと、彼女は隣に座ってきた


三國「…」


時雨「…」


お互い口を開かずにただグラウンドを眺めていた 晴天の空に燦々と輝く太陽が二人を照らした


時雨「…ねぇ」


少しして時雨が静寂を破った


時雨「君は一体何者なの?」


時雨は真っ直ぐと三國を見つめ聞いてきた


三國「前から言ってる 三國…」


時雨「違う 僕が聞いているのはもう1つの名前 ”結城龍輔”についてだよ」


三國「…」


時雨「ヘルメットにあった写真見たよ 本当の事を教えて 提督と君はどういう関係なの?」


時雨「もう知らないなんて言わせないよ」


時雨は真剣な目つきで三國を見た その目は興味本意で聞いている子供の目ではなく、真実を求めている人間の目だった


三國「…いいよ 教えてあげる 彼との関係を」


三國は遂に折れた 内心、言わなければならない気がしていたかもしれない


時雨「じゃあ、一緒に来て」ギュッ


そう言うと、時雨は彼と手を握り館内に向かった


-会議室-


会議室らしい所に入ると、そこにはたくさんの艦娘達が座っていた 少し違うのは、この場には”女提督””三國に会った艦娘達”がいなかった

一同に三國を見た


三國「…」


三國は、その光景に少しおののいた


長門「申し訳ない 突然連れてきてしまった事は謝る だが、私達は知りたいんだ」


陸奥「貴方が何者であり、提督とどういう関係かを教えてほしいの」


似ているような服を着た二人からそう告げられた


蒼龍「もう一度自分の名前を教えて」


飛龍「言っておくけど、”三國”って言うのは無しだよ」


二人からも釘を刺された


三國「…」


三國は無言のまま教卓のような所に行き口を開いた


三國「…結城 結城龍輔 これが自分の”本名”です」


三國はもう一度本名を名乗った


伊勢「提督の事を知ってるの?」


伊勢がすぐに聞いてきた


三國「正直に言おう 自分は彼の事を知ってる」


彼女達は”やっぱり”とした顔をしていた


日向「じゃあ、どういう関係なんだ?」


三國は少し間を空けて喋った


三國「自分は、彼… いや…結城桂輔一等陸佐の”甥”だよ」


ザワザワ


この発言に周りがざわついた


三國「それと、写真を見たって聞いたけど…」


大淀「えぇ それで関係を疑ったんです」


大淀は写真を出していった


三國「それを撮ったのは、二年前 自分が水陸機動団に合格した時 まだ自分が”結城”って名乗っていた時のだよ」


木曽「名乗っていた? どういう事だ?」


眼帯をつけた娘が聞いてきた


三國「この写真を撮ってしばらくして、俺は”養子”に出されたんだ」


霧島「だから、名字が違うってことですか?」


三國「そう言うこと」


これで、艦娘達の疑問が2つが解けた


足柄「じゃあ、この男性は誰なの?」


一人がそう質問してきた


三國「それは、俺の”兄貴”だよ」


陽炎「お、お兄さん…」


不知火「言われてみれば、似てますね…」


艦娘達は写真を見比べていた そんなに似ていない気がするが…


三國「”結城明慶(ゆうき あきよし)” 兄貴が家を継いで”結城”を名乗っている」


摩耶「こいつも自衛官なのか?」


質問が飛んできた


三國「いいや 兄貴は自衛官じゃない 警察官だ」


時津風「と言う事は、お巡りさん?」


三國「そうだけど、皆が想像している警察官とは少し違うかな」


時津風「えー、なんで?」


三國「兄貴がいるのは、”警視庁警備部警護課” いわゆる”SP”だよ ちなみに階級は警部補だ」


天津風「SPってなに?」


首をかしげる娘が所々いた


三國「簡単に言うと、偉い人のボディーガードだよ 兄貴のいる係では”総理大臣”担当だった気がするけど」


青葉「そ、総理大臣…」


驚く艦娘が所々にいた この世界にもいるのだろう


三國「さて、話がそれちゃったな」


三國「ここで、もう1つ皆に伝えなきゃいけないことがある」


赤城「何かあるんですか?」


三國は一息ついて答えた


三國「俺はこの世界に来る前から”艦娘”と言う存在は知っていた」


その言葉に艦娘達は無言で聞いた


蒼龍「私達を知っていたの?」


その言葉に三國は頷いた


三國「吹雪ちゃん 俺と初めて会った時の事覚えてる?」


吹雪「え? えぇ」


三國「その時、艦娘って聞いたことがあるって言ったと思うんだ」


吹雪「…あっ!? 確かに言ってました!」


吹雪は思い出したように言った


三國「俺に艦娘って言葉を教えてくれたのは結城一佐だったんだ」


夕立「提督さんが…」


その事に驚く艦娘が所々いた


三國「さて…どこから話せば言いかな…」


三國は腰にあった水筒を取り、一口飲んでから話した


三國「じゃあ、君達も覚えているであろう ”9年前の事故”についてかな」


明石「9年前?」


三國は一息ついて静かに語り始めた


三國「俺が防衛大学校の一年生の時だ」


三國「9年前 陸上自衛隊 東富士演習場 ここである実験が行われた」


白露「実験?」


夕張「一体何を…」


夕張が言いかけた時、三國は人差し指を自分の口の前に持ってきた


三國「”防衛機密”」


夕張「へ?」


三國「残念だけど、なんの実験かは話すことは出来ない 機密だからね」


夕張「はぁ…」


そう言われると、夕張は引き下がった


三國「それに参加したのは、200名の自衛官と当時最新鋭だった火器や車輌等が集められたんだ」


三國「部隊の名は”第一特別混成中隊” 指揮官は当時三等陸佐だった叔父だった」


三國は静かにあの時の事を話し始めた しかし、三國はあの場にいなかったのであくまで人伝に聞いた話である


三國「実験が始まってまもなく異変が起きた」


神通「異変…ですか?」


三國「部隊を包むように霧が発生し、その直後に計器に異常が発生して中止しようとしたところ、強烈な光が起きたんだ 目を開けた関係者達の前に第一特別混成中隊の姿はなかった」


三國「本部は直ちに”防衛省””東部方面総監部”に連絡 化学防護隊を含めた数百名の自衛官達で捜索が開始されたけど、見つからなかった」


艦娘達には、身に覚えのある過ぎる出来事だった なぜなら、行方不明になっていた自衛官達は自分達の目の前に現れ、少しの間過ごしたからだ


三國「捜索が中止されることが決定した次の日、再び霧が発生して強烈な光が起きた時、行方不明になっていた第一特別混成中隊が姿を現したんだ」


三國「だけど、明らかに様子が変だった 実験の時に満載した筈の燃料や弾薬が減っている事 ヘリコプターに無数の弾痕がついている事 そして何より、叔父を含めた数名が怪我をしている事だった」


皐月「ねぇ、怪我していた人達は無事だったの!?」


急に、黒いセーラー服の金髪の女の子が声をあげた


吹雪「ちょっと皐月ちゃん」


その様子を見て、吹雪が止めた


皐月「あ、ごめんなさい…」


そう言うと、彼女は静かに席に座った


三國「気になるの?」


皐月「うん 僕達を救うために怪我をしちゃったから…」


皐月はそう言いつつ、三國を見た


三國「怪我をした人達は直ぐに病院に運ばれたけど、応急措置をしてあったこと等があって数日で退院したよ」


皐月「…」ホッ


それを聞いて彼女はホッとした顔をした


三國「それで帰ってきた叔父達自衛官達に聞き取りがあった 何があったのかとか、何を見たのかとかをね」


三國「けど、叔父を含めた全自衛官が言ったんだ」


三國「”覚えていない”」


扶桑「覚えていない…」


山城「どういう事?」


三國「叔父達は実験の影響による記憶障害って認定されたんだ だから、聞き取り調査してもなにもわからないから調査は終了」


三國「実験も全て中止 真相は闇に葬られた」


三國はそう締め括った


妙高「結城さん達にそんなことが…」


三國「色々聞かれたらしいけどね」


三國「けど、ここまでは”表向きの話”だ」


それを言うと、艦娘達は再び三國を見た


那智「表向き?」


三國「世間一般やほぼ全自衛官には、さっきの話が真相だと思われているけど、実際は違う」


三國「ここからは、叔父である結城一佐自ら俺に語ったことだ」


そう言って、再び三國は口を開いた


三國「例の実験から7年の月日が流れた」


三國「俺は、防衛大学校を卒業して幹部候補生学校で教育を受けた後、今所属している 陸上自衛隊 相浦駐屯地に配属された」


三國「そこで、レンジャー課程、水陸機動団の課程を受けて合格した」


三國「水陸機動団に合格した後、休暇を貰えて実家に帰った時だ」


三國「そこに偶然、兄貴と叔父がいたんだ 兄貴も休暇で夫婦で実家に来ていて、叔父は地元の地本に用があってやって来たらしかった」


睦月「地本?」


神風「なんですかそれ?」


三國「”地方協力本部”の訳だよ いわゆる、自衛官の募集をしているところだよ」


三國「実家から離れて暮らしている三人が集まるなんて珍しいからって言って三人で写真を撮ったんだ その時の写真がそれなんだ」


三國は持っていた三人の写真を見つめた


三國「夕食が終わった後、叔父が自室に俺を招いたんだ」


三國は懐かしむように言った


-2年前 一室-


三國「結城二佐 何か御用事ですか?」


結城「おい、龍 こんな時に堅苦しい呼び方は止めてくれ それに、今は駐屯地外だぞ」

(※元自衛官方曰く、駐屯地内では必ず階級呼びをしなければならなかったそうです しかし、階級が付いていない服を着た(胴着等)上官に対しては”班長”と呼んだそうです)


三國「わかったよ でも、駐屯地が違くても上官だよ しかも、”陸上自衛隊 第一空挺団 第一普通科大隊 大隊長”だよ」


結城「今は関係ない 今は、”叔父と甥”って関係だ」ハハハッ


三國「はぁ…」


結城はにこやかに笑っていた


-十数分後-


結城「龍 お前に話したいなとがあってな」


三國「ん?」


しばらく、談笑していたら結城の表情が変わった


結城「龍 7年前の東富士の事故知ってるか?」


三國「叔父さんが巻き込まれたやつ?」


結城「そうだ どこまで知ってる?」


三國「叔父さん達の記憶がなくて、調査が出来なくなった事ぐらいかな?」


結城「そうか…」


結城「龍 お前にあの時の真実を話す 誰にも言うなよ」


三國「真実?」


結城は三國を見つめて言った


結城「”記憶が無い” あれは……嘘だ」


三國「……は?」


衝撃的なカミングアウトに三國は耳を疑った


結城「俺だけじゃない あの時参加していた全自衛官 全員覚えている」


あまりの事実に驚きが隠せなかった


三國「と言う事は…部隊ぐるみで虚偽報告って事?」


結城「…そうだ」


三國「叔父さん! それ、懲戒免職どころか逮捕だよ!」


結城「わかってる だが、全員覚悟の上だ」


三國「…」


結城は迷いの無い顔をして言い放ち、三國はなにも言えなかった


三國「じゃあ、叔父さん達は何を見たの?」


三國は改めて事を聞いた


結城「俺達は、”もう1つの世界”に行ったんだ」


三國「もう1つの…世界?」


結城「俺達は、そこで”歩く軍艦”を見た」


三國「歩く…軍艦?」


結城「そう それを”艦娘”って言うんだ 艦の娘って言うんだ」


三國「艦娘…」


三國はそこで初めて艦娘と言うものを知った


結城は三國に話した 艦娘とはどういう存在なのか どんな容姿をしているのかを細かく三國に話した


三國「信じられない…」


結城「信用出来ないか?」


三國「まぁ…」


結城「しょうがねぇな じゃあ、証拠見せてやるよ」


結城はそう言うと、何かを取り出した


(※安価を取ります)


艦娘の存在を証明する物は?>>>101


結城「ほら」スッ


結城は一枚の写真を取り出した


三國「何これ?」


そこには、迷彩服姿の結城に抱き付こうとする女の子とその後ろに同じ服を着た女の子がいた


結城「この二人こそが艦娘だ 名前は”夕立”と”時雨”だ」


そこには、確かに艦娘が写っていた さらに


結城「後ろの娘の髪飾り見えるか?」


三國「あぁ」


結城「これが実物だ」スッ


結城は首に掛けていたペンダントの様な物を三國に見せた 黒い細身の紐の様な物とその先に結ばれた赤い髪飾りが付いていた


三國「マジかよ…」


結城「材質はなんなのかは不明らしい だから、同じ物を造るのは今の技術じゃ不可能らしい」


三國「…」


いきなり出てきた証拠に三國は唖然とした


-回想終わり-


三國「それから、日々の訓練や作戦構想とかで話の内容の大半を忘れてた けど、”艦娘”と言う単語 それと、二人の事を自分の娘のように語る叔父さんの姿は覚えていた」


三國「まぁ、こんなところかな 俺ばっかり話してて申し訳ないね」


三國「何か聞きたいことあるかな? 出来る限りは答えるよ」


三國は艦娘達を見て言った


夕立「提督さんは今どうしてるっぽい?」


三國「ん?」


時雨「提督が僕達の存在を隠してくれたのは感謝している 僕達は提督にもう一度会いたいんだ!」


時雨の一言に艦娘達は同調した


”もう一度会いたい”


その気持ちが三國に強く伝わってきた


三國「みんなの気持ちはよくわかった」


三國「けど、”もうそれは叶わない”」


その一言に辺りが静まり返った


蒼龍「どういう…事?」


三國は息を吐いて口を開いた


三國「叔父さん…」


三國「いや、結城桂輔一等陸佐は…演習中の事故により…

”殉職”いたしました」


艦娘達「え…」


その一言に周りの時間が止まった感じがした


三國「叔父はこの写真が撮られた三ヶ月後の合同演習で亡くなったんだ」


-回想 二年前 東富士演習場-


三國「えっと…」


結城「龍!」


作戦の資料を読んでいた三國に結城が話しかけた 空挺団である結城がいたことに驚いた


三國「叔父… 結城二佐 何しに来たんですか?」


結城「緊張してるのか?」


三國「それは…」


結城「大丈夫だ 難しく考えるな」


三國「…」


小隊長になっての初めての実戦訓練に三國は緊張していた


結城「…しかたねぇな」


そう言うと、結城は首に掛けていたペンダントを三國の首に掛けた


三國「え、結城二佐…」


結城「それを付けていれば大丈夫だ 守ってくれるよ」


三國「でも…」


結城「終わったらちゃんと返せよ 俺の”宝物”なんだ」


三國「…」


不安そうな三國に近づいた結城は三國の頭に手を乗せ


結城「龍 指揮官がそんな顔するな お前なら出来る 自信を持て」


そう言うと、結城は三國から離れた


結城「三國二等陸尉 健闘を祈る!」


結城は敬礼をして三國を激励した


三國「ありがとうございます 結城二佐!」


三國は返礼をした


結城「…」ニコッ


結城は笑って見せると、その場を去っていった

それが、三國が見た最後の結城の姿だった


-演習中-


『まもなく空挺団が降下する』


無線から聞こえる声に耳を傾けていたところ遠くからヘリのローター音が聞こえてきた

しかし


隊員「小隊長 あれ…」


部下の一人が2機のCH-47の内の1機を指差した

指をさされたCH-47の様子がおかしかった 機体が安定して飛んでいなかった


三國「どうしたんだ…」


その直後だった


バーン!


大きな音がしたと同時にCH-47が機首を真下に向けて墜ちていき、そのまま墜落した


『ヘリが墜ちた! 演習中止! 演習中止!』


その無線が三國達のいる小隊の全員に行き渡った


-回想終了-


三國「その後ヘリの乗員の捜索が始まったが、結果は火を見るより明らかだった」


三國「同日 結城二佐以下18名の空挺隊員、機長の富士一尉以下3名の乗員 計24名 全員の死亡が確認された」


三國「そして、亡くなった隊員達の功績などを踏まえて全員に一階級特進 叔父は”一等陸佐”に昇進 享年45歳」


三國は静かにそう告げた


バン!


机を叩きながら一人が立ち上がった


(※安価を取ります)


立ち上がった艦娘は?>>>103


夕立「…」


吹雪「夕立…ちゃん?」


夕立「…ぽい」


白露「夕立?」


夕立「そんなの嘘っぽい!!」


夕立が大きな声が周囲に響いた


夕立「提督さんが亡くなったなんて信じない! 夕立は信じないっぽい!」


三國「…気持ちはわかる けど…」


夕立「聴きたくないっぽい!」


そう言うと、夕立は部屋を飛び出していった


時雨「ちょっと夕立!」


時雨は夕立の後を追いかけ始めた


白露「ちょっと二人とも!」


村雨「待って!」


春雨「時雨姉さん、夕立姉さん!」


山風「ま、待って」


姉妹艦も後を追い始めた


三國「…」


三國はその後ろ姿をただ見つめるしか出来なかった


-----


話が終わった後、三國はグラウンドの階段に座っていた


三國「…」


彼女達に伝えるのはよかったのだろうか?

時雨達が出ていった後、泣いてる艦娘はもちろん、呆然としている艦娘もいた

彼女達に対して、残酷すぎる真実だったかもしれない


スタスタッ


顔を伏せていると後ろから誰か来るような音がして振り向いた


(※安価を取ります)


来たのは?>>>105

1,提督

2,艦娘(所属艦)


女提督「あの…三國さん?」


三國「大佐…」


心配そうな表情をした提督がいた


女提督「何かあったんですか…? すれ違う娘達の様子が変だったので…」


三國「…」


三國は隣に座った提督に事の真相を話した


女提督「そう…ですか」


三國「申し訳ありません… 貴女の艦娘達を…」


女提督「私はいいんです 彼女達が心配です…」


その一言を最後に二人の間に無言の空気が流れた


女提督「私も…」


少しして、提督が口を開いた


女提督「私も御礼をしたかったです」


三國「お礼?」


女提督「彼女達を救ってくれてありがとう その一言を自分の口で伝えたかったです」


三國「…」


三國はその一言を聞き、再び無言になった


三國「大佐 自分は、明日ここを発ちます」


女提督「帰れるんですか?」


三國「わかりません でも、これ以上いちゃいけない気がするんです」


女提督「そう…ですか」


女提督「…」


女提督「では、もう一度”時雨と夕立”に会ってください」


三國「…へ?」


提督の発言に三國は顔を見た


女提督「二人にとって貴方は特別な存在です 会ってあげてください 私も行きます」


三國「…」


正直なんとも言えなかった 彼女達が探していたのは自分ではなく叔父である だが、このままと言うのもなんとも歯痒い感じだった


三國「自分は…」


(※安価を取ります)


判断は?>>>107

(行くor行かない)


三國「…行かせてください このままでは、いけないと思うので…」


女提督「そう言ってくれると信じてました 行きましょう」


そう言うと、三國は提督と共に艦娘寮に向かった


-時雨、夕立の部屋-


彼女達の部屋の所に来たが、ドアの前には彼女達の姉妹がいた


村雨「提督…」


女提督「どうしたの?」


白露「二人とも部屋から出てこないの…」


山風「提督…どうにかして…」


二人とも部屋から出てこないため困っているらしい


三國「…二人と話がしたい 任せてくれないかな?」


三國は白露達に話した


村雨「でも…」


女提督「大丈夫よ 彼が何とかしてくれる」


白露「…わかった 二人をお願い」


三國「わかった」


そう言うと、三國はドアの前に立ちノックした


三國「三國だ」


時雨「三國…さん」


夕立「何の用っぽい…」


声が聞こえてきたが、明らかに覇気がなかった


三國「君達と話がしたい 開けてほしい」


夕立「…聴きたくないっぽい」


時雨「…」


予想していたとおり、拒否の答えが出た


三國「…現実を受け止めたくない気持ちはわかる 自分もそうだ」


三國「だけど、いつまでも下を向いているわけにもいかない 話だけでも聴いてくれ」


三國「それが終わったら、君達の…いや、ここから出ていく 頼む」


三國はドアの前で二人に問いかけた


(※安価を取ります)


ドアは?>>>109

(開くor開かない)


後書き

1万PV越えたら、お蔵入り作品(本物の第3話)書こうかな…

皆さんは、前作、前々作の主人公”結城”と今作の主人公”三國”どちらが好きですか?
コメント等書いてくれたら嬉しいです!

12/7 執筆開始

12/19 1,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

1/8 2,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

2/1 3,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

2/26 4,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

3/31 5,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

5/3 6,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

6/1 7,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

6/19 8,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

7/6 9,000pv突破ありがとうございます!
頑張って書いていきます。

7/30 10,000pv突破ありがとうございます!!
ようやくクライマックスです。
お蔵入り作品出そうかな…


このSSへの評価

14件評価されています


SS好きの名無しさんから
2022-04-05 16:12:08

2021-08-25 17:21:20

あだっちさんから
2021-07-25 01:40:25

SS好きの名無しさんから
2021-07-03 03:21:23

SS好きの名無しさんから
2021-06-17 16:32:23

SS好きの名無しさんから
2021-06-12 13:28:24

SS好きの名無しさんから
2021-06-11 19:38:49

SS好きの名無しさんから
2021-05-24 17:28:17

2021-05-22 01:00:46

スリの銀次さんから
2021-05-14 07:27:15

SS好きの名無しさんから
2020-12-23 05:11:10

S.L.KⅡさんから
2020-12-08 20:15:07

昌一さんから
2021-03-18 18:25:46

多聞丸さんから
2020-12-07 14:25:39

このSSへの応援

12件応援されています


2021-08-25 17:21:21

あだっちさんから
2021-07-25 01:40:28

SS好きの名無しさんから
2021-07-03 17:42:09

SS好きの名無しさんから
2021-07-03 03:21:27

SS好きの名無しさんから
2021-06-17 16:32:25

SS好きの名無しさんから
2021-06-12 13:28:28

SS好きの名無しさんから
2021-05-24 17:28:21

2021-05-22 01:00:46

一等飛行兵曹さんから
2021-01-26 22:24:18

S.L.KⅡさんから
2020-12-08 20:15:08

昌一さんから
2020-12-07 16:24:16

多聞丸さんから
2020-12-07 14:25:39

このSSへのコメント

110件コメントされています

1: 多聞丸 2020-12-07 14:26:25 ID: S:cUbPOj

お疲れ様です!第3弾目も頑張ってください!

2: 昌一 2020-12-07 16:24:33 ID: S:PCJTK0

おっ新作かな?頑張ってください!!

3: K,E 2020-12-08 02:13:24 ID: S:4sG5UI

1さん〉コメント&ご声援ありがとうございます!

頑張って書いていきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

4: K,E 2020-12-08 02:13:59 ID: S:Mya13w

2さん〉コメント&ご声援ありがとうございます!

第3弾ですよ!!
楽しんでください!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

5: 多聞丸 2020-12-08 12:23:40 ID: S:PORx5n

吹雪でよろしくお願いします!

6: K,E 2020-12-08 14:01:27 ID: S:JCNhes

5〉コメント&ご協力ありがとうございます!

了解しました!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

7: SS好きの名無しさん 2020-12-08 17:13:00 ID: S:W8jf72

赤城(旗艦)、川内、白雪、睦月、如月

8: K,E 2020-12-08 20:00:34 ID: S:qNq3fB

7さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

9: SS好きの名無しさん 2020-12-10 16:45:26 ID: S:fkh4X1

ちょっと付け足しますが、
悩んだ末、ついていく。これでお願いします!

10: K,E 2020-12-10 21:49:29 ID: S:1X3CH_

9さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

11: SS好きの名無しさん 2020-12-12 00:25:28 ID: S:6EL7kU

無事に辿り着く、これで!

12: K,E 2020-12-12 08:11:05 ID: S:0iGaNB

11さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

13: SS好きの名無しさん 2020-12-12 13:09:05 ID: S:RFV8JE

白露、時雨、村雨で!

14: K,E 2020-12-12 20:31:02 ID: S:Y2n9Fd

13さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

15: SS好きの名無しさん 2020-12-13 21:29:11 ID: S:4ystsP

結城の生まれ変わり………なのかな?

16: K,E 2020-12-14 00:08:07 ID: S:CDNEfx

15さん〉コメントありがとうございます!

正体は、後々に判明します。
気長にお待ちください!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

17: ジェラルジョン 2020-12-14 12:11:25 ID: S:Pm2SYG

伊勢でお願いします。

18: K,E 2020-12-14 19:51:52 ID: S:xKBHsg

17さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

19: SS好きの名無しさん 2020-12-16 08:59:29 ID: S:SNIRJD

蒼龍と飛龍で!

20: K,E 2020-12-16 13:07:39 ID: S:PftzGQ

19さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

21: S.L.KⅡ 2020-12-17 08:25:07 ID: S:xqmzMf

滅茶苦茶面白いです!
頑張ってくださいね!( ´∀`)bグッ!

22: K,E 2020-12-17 23:30:25 ID: S:hWNBSL

21さん〉コメント&ご声援ありがとうございます!!

頑張って書いていきます!!
安価等もやっているので、どんどんコメントしてください!!
(批判は止めて…)

引き続き物語をお楽しみ下さい!

23: SS好きの名無しさん 2020-12-21 02:04:42 ID: S:mXHjHK

翔鶴、瑞鶴、北上、大井で!

24: K,E 2020-12-21 11:10:17 ID: S:DHTSFn

23さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

25: S.L.KⅡ 2020-12-24 09:18:13 ID: S:p3qvl-

艦娘は誰?>>>25
(1人~3人程 所属艦でお願いします)

時雨でお願いできますか?

26: K,E 2020-12-25 08:47:47 ID: S:6VxqXB

25さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

27: S.L.KⅡ 2020-12-25 18:02:07 ID: S:4QeDK-

採用していただきありがとうございます(__)

28: S.L.KⅡ 2020-12-25 18:09:20 ID: S:Ap7dRz

時雨からで

時雨「キミは...本当にあの人じゃないのかい?」
三國「『あの人』...?」
時雨「...見た感じ,そっくりなんだ...」
時雨「いや...そっくり過ぎる」
時雨「本当に,結城じゃないのかい?」
三國(やはり...大佐は来ていたのか...)
三國(そうすれば...全てに合点が行く)
時雨「___ったのにさ...」
三國「ん?」(考え事で聞こえてなかった)
時雨「...ううん。やっぱりいいよ」
時雨「さ。もう日が沈むよ。帰ろう」
三國「おう...」
三國(時雨...キミは...何を隠している?)

※会話の途中である「結城じゃないのかい?」の合間に,結城との時雨の過去を挟んでもいいと思われます。

結構雑です。すみません。m(__)m

29: K,E 2020-12-26 19:54:34 ID: S:T2DO86

28さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

なるほど!
少し変えますが、採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

30: S.L.KⅡ 2020-12-28 13:59:30 ID: S:8-WNUl

ぽいぽいぽぽいぽい

ぽ犬こと夕立でお願いできますか?

31: K,E 2020-12-28 19:59:30 ID: S:r6dmiO

30さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

32: S.L.KⅡ 2021-01-05 16:54:32 ID: S:fT4sGu

金剛姉妹,お願いできます?

何度もリクエストして申し訳ないですm(__)m

33: K,E 2021-01-08 06:19:28 ID: S:QMu8iH

32さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

ご遠慮なさらずどんどんコメントとリクエスト下さい!
(批判などはご勘弁を…)

34: S.L.KⅡ 2021-01-08 08:29:23 ID: S:CL99QN

勿論です!
批判なんてするわけありません!
頑張ってくださいね!( ´∀`)bグッ!

35: SS好きの名無しさん 2021-01-15 15:02:00 ID: S:1-ZUGB

第7駆逐艦の4人で!

36: K,E 2021-01-16 11:37:55 ID: S:rBr-v6

35さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

37: ジェラルジョン 2021-01-17 08:48:06 ID: S:CaQwSr

訓練所はどうでしょう?

38: K,E 2021-01-17 12:27:31 ID: S:-zAa6F

37さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

39: SS好きの名無しさん 2021-01-24 19:21:59 ID: S:H5s_Cq

このシリーズ面白いですね
弓道場でお願いします

40: K,E 2021-01-25 00:19:53 ID: S:eibcgY

39さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

楽しんでくれてとても嬉しいです!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

41: ジェラルジョン 2021-01-27 07:46:48 ID: S:rzyt6j

瑞鶴でどうでしょう?

42: K,E 2021-01-27 11:32:21 ID: S:AXmBmb

41さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

では、瑞鶴でいかせてもらいます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

43: ジェラルジョン 2021-02-14 21:22:54 ID: S:jDFb_I

ここは片方を連れていき、もう片方を見張りとして残すのはどうですか?

44: K,E 2021-02-15 02:56:25 ID: S:qp8ElL

43さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

引き続き物語をお楽しみください!

45: ジェラルジョン 2021-02-16 21:36:13 ID: S:jKVMLS

連コメ失礼します。
10回くらい“あいこでしょ!”が続いた末に時雨の勝ちで!

46: K,E 2021-02-19 11:03:59 ID: S:Aq8-ex

45さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させてもらいます!

連コメ全然大丈夫です!
どんどんコメントしてください!!
(批判はご勘弁を…)

47: ジェラルジョン 2021-02-22 21:18:04 ID: S:vwW3hJ

では遠慮なく!

まだ出てきてないキャラ…
大和
葛城
有明
伊26
なんてどうです?

48: K,E 2021-02-24 20:01:41 ID: S:gJtmCN

47さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させて貰います!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

49: ジェラルジョン 2021-02-26 21:04:18 ID: S:RqkKsa

パワプロに出てくる野球マン1号〜5号のスーツでどうでしょう?諸事情により4号はいない為、ちゃんと4人分です!

50: K,E 2021-02-27 11:55:33 ID: S:105_bj

49さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます。
採用させていただきます!

ちなみに、主もパワプロ好きです!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

51: ジェラルジョン 2021-03-03 10:42:45 ID: S:vzRLUo

葛城でどうでしょう?

52: K,E 2021-03-04 11:25:50 ID: S:kMdtqS

51さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

53: ジェラルジョン 2021-03-10 09:45:24 ID: S:Ryh49Y

天城はどうです?

54: K,E 2021-03-11 20:28:19 ID: S:W-sUVU

53さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

55: ゆぅ@しぞーか民 2021-03-16 14:32:50 ID: S:B1PbOD

とりあえず鎮守府に連れ帰るでいかがでしょう

56: K,E 2021-03-17 09:55:58 ID: S:QywL26

55さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

57: ジェラルジョン 2021-03-21 14:45:02 ID: S:FT329a

川内型の3人の他に、吹雪、鳥海、羽黒でどうでしょう?

58: K,E 2021-03-22 13:18:47 ID: S:70Ve94

57さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

59: ジェラルジョン 2021-03-29 15:37:15 ID: S:61jfBY

しおんとしおいでどうです?

60: K,E 2021-03-29 19:55:43 ID: S:fsvCU0

60さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

61: ジェラルジョン 2021-04-01 10:34:53 ID: S:trzAeA

松、アトランタ、ガングート、薄雲はどうでしょう?


もし可能なら、所属艦一覧みたいなものがあると安価の際に助かります。

62: K,E 2021-04-02 03:18:08 ID: S:kiFead

61さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

では、前書きの方に書かせて貰います!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

63: ジェラルジョン 2021-04-15 10:36:35 ID: S:UVc9lt

松でお願いします

64: K,E 2021-04-16 19:57:36 ID: S:WCnbCg

64さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させて貰います!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

65: ジェラルジョン 2021-04-27 10:45:26 ID: S:9dcUku

時雨、雪風、涼月、飛龍、瑞鶴、榛名

でどうでしょう?


運が高めのキャラを選んでみました(笑)

66: K,E 2021-04-30 01:48:15 ID: S:f1snZ9

65さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

見事な幸運艦達!
採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

67: ジェラルジョン 2021-05-03 19:32:57 ID: S:rXfAzA

隼鷹でどうでしょう?

68: K,E 2021-05-06 20:30:00 ID: S:ebvRGm

67さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!
引き続き物語をお楽しみ下さい!

69: ジェラルジョン 2021-05-12 21:07:50 ID: S:XiHHEL

祥鳳でどうでしょう?

70: K,E 2021-05-14 01:49:15 ID: S:AteiRR

69さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!
引き続き物語をお楽しみ下さい!

71: ジェラルジョン 2021-05-18 13:17:39 ID: S:KG2Umm

1、何故あの連中(海賊)と一緒にいた?

2、どこから来たのか?

3、行く宛はあるのか?


こんな感じでどうです?

72: K,E 2021-05-21 04:24:32 ID: S:GDQ7jO

71さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

73: ジェラルジョン 2021-05-21 22:43:53 ID: S:SNMVJt

三國氏…行くんだ!

74: K,E 2021-05-23 01:35:19 ID: S:RADKtd

73さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

75: ジェラルジョン 2021-05-23 11:31:10 ID: S:JYj1iF

川内
青葉
雲龍
瑞鳳
でどうです?

76: K,E 2021-05-24 00:10:22 ID: S:i6vDWd

75さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

77: ジェラルジョン 2021-05-28 12:24:19 ID: S:7Kg8SA

みんな大好き(?)北方棲姫でどうでしょう?

78: K,E 2021-05-28 20:10:23 ID: S:pb37dw

77さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

79: ジェラルジョン 2021-06-01 11:45:57 ID: S:w5kcEq

反応した艦娘…初霜
一緒だった艦娘…ちとちよ、球磨、多摩、鈴谷

でお願いします!

80: K,E 2021-06-01 20:27:39 ID: S:KqflS2

79さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

81: ジェラルジョン 2021-06-05 18:06:10 ID: S:eV01zi

更新お疲れ様です!
海賊の顔を見て頭に血が上った千代田でどうです?

82: K,E 2021-06-07 03:20:27 ID: S:HbxEtF

81さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

83: ジェラルジョン 2021-06-09 11:14:14 ID: S:7XxvHv

ここは鉄板の大淀でしょう!

84: K,E 2021-06-09 20:03:53 ID: S:Z4f0bk

83さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

大淀で了解です!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

85: ジェラルジョン 2021-06-11 10:21:01 ID: S:5bNx8n

時雨でお願いします!

86: K,E 2021-06-11 12:30:43 ID: S:vapKXa

85さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

87: ジェラルジョン 2021-06-15 10:04:37 ID: S:X_xeO-

・艦娘達から盗んだ物(艤装等)は何処か?
・頭はどんな奴か?
・目的は?

こんな感じでどうです?

88: K,E 2021-06-15 13:17:13 ID: S:cK5ry7

87さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

89: ジェラルジョン 2021-06-18 17:36:46 ID: S:f1UM1n

しおい、祥鳳、松でどうです?

90: K,E 2021-06-21 10:32:02 ID: S:LjsNJ9

89さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

91: ジェラルジョン 2021-06-21 20:40:59 ID: S:FyjM9z

球磨でどうでしょう?

92: K,E 2021-06-22 12:12:03 ID: S:VAny-B

91さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

93: 50AEP 2021-06-30 21:07:16 ID: S:PcbAQq

今回の三國君も漢ですな。

現れた深海棲艦…港湾棲姫か深海海月姫はどうでしょう?

94: K,E 2021-07-01 11:47:07 ID: S:ulL6si

93さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

では、港湾棲姫の後に深海海月姫を出します!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

95: AKIHIRO 2021-07-02 17:03:31 ID: S:3HOjrr

続きなのですが、鈴谷等が助けに行くと言ってたので、1度鎮守府に戻って体制を立て直してきた時雨達が救出しに来るという定番のオチでお願いしてもいいでしょうか?

96: K,E 2021-07-02 19:53:01 ID: S:b69EKz

95さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

了解しました!

少し変えますが、採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

97: AKIHIRO 2021-07-03 10:30:30 ID: S:IjvZbz

古鷹型で
喋ったのが加古

笑ってるのが古鷹というのは可能でしょうか?

98: K,E 2021-07-03 11:33:36 ID: S:A-twk4

97さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

全然大丈夫です! 採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

99: 50AEP 2021-07-04 14:49:14 ID: S:1pAcS1

ここはやっぱり、時雨で!

100: K,E 2021-07-05 01:49:53 ID: S:8Z_mF7

99さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

了解しました!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

101: ジェラルジョン 2021-07-16 13:33:52 ID: S:ooT0Gk

時雨の写真と髪飾りでどうでしょう?
時雨達と撮った写真を見せてから髪飾りを三國の前に出し、三國が半信半疑で髪飾りを観察するとこちら側には無い素材と技法で作られてるとか…

102: K,E 2021-07-16 19:17:19 ID: S:4-_4mR

101さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

採用させていただきます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

103: ジェラルジョン 2021-07-31 20:13:56 ID: S:sqnFt-

夕立でお願いします!

104: K,E 2021-08-02 14:38:06 ID: S:RL6jTQ

103さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

105: AKIHIRO 2021-08-10 12:39:41 ID: S:0nBNM2

事情を半分理解してない提督がたまたま三國見つけて話しかけるというふうでお願いします

106: K,E 2021-08-20 12:07:25 ID: S:0rF4h9

105さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

107: ジェラルジョン 2021-08-27 16:10:55 ID: S:M4auT1

行くんだぁぁあああ!!

108: K,E 2021-09-03 01:45:41 ID: S:W84XFw

107さん〉コメント&ご協力ありがとうございます!

ありがとうございます!

引き続き物語をお楽しみ下さい!

109: ジェラルジョン 2021-09-06 00:37:04 ID: S:QFhSWL

開いてくれぇ…!

110: SS好きの名無しさん 2021-09-22 07:33:30 ID: S:QQhbmZ

開かないがドア越しに話すと最後二人が出てきて泣いて抱きついてくるでお願いします


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1: 多聞丸 2020-12-07 14:27:33 ID: S:OxakD2

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