2021-05-10 01:50:49 更新

概要

色々あった訓練島。目的を果たすため、少女達は過酷な訓練に身を投じていく・・・。


前書き

本当の本当に訓練が始まる訓練島。
さてはて少女達はどんな化物に成長するのやら・・・。
それは私にもわからない。
では、本編をどうぞ。


さぁ、訓練を始めよう。


漣  「あたーらしーい あーさが きたっ」


朧  「きーぼーおの あっさーが」


漣・朧「ふーふふーふ ふふふ ふふーふふ ふふふーふ あっおっげー」イェイ


曙  「殆ど覚えてないじゃない。」


潮  「覚えてる人なんて居るのかな?」


曙  「え?あんたもそっちサイドなの?」


漣  「まぁまぁ、細かいことはえーでないの。」


朧  「そうちっちゃいことは気にするな。」


漣・朧「それ ワカチコ ワカチコー」


紫苑茜「あんた達、随分と古いネタ知ってるのね。まだ赤子だったでしょうに。」


曙  「この間テレビでやってたのよ。若手芸人を救えって企画で。」


潮  「全然若手じゃなかったけど。」


紫苑茜「偶にエグいことをさらっと言うわね、あんた。」


漣  「うちは好きやで。あのギンギラギンにさり気なく。」


朧  「ちゃん澪、そのネタは時期がまずい。」


漣  「三年目~の・・・。」


朧・曙「それだけは駄目っ!」バッ


漣  「ん~。」モゴモゴ


紫苑茜「あんたら、実年齢偽ってないでしょうね。」



なななな、何て日だ!


五月雨「良い朝ですね~。透き通るような蒼に、純血を思わせる白。もうすぐそれが少女達の悲鳴で紅く染まる・・・。」フフフ


蓮華 「莫迦言ってないで手伝え、お姉ちゃん。弾速設定、射出間隔設定に誘導精度設定。全てはお姉ちゃんに委ねられているのだぞ。」


五月雨「適当でいいですよ?取り敢えず撫子ちゃんの動きを見てみないことには今後の予定も立てられませんし。」


蓮華 「確かにそうだが、いいのか?この私に"適当"などという言葉を使っても。酷い事になるぞ。」


五月雨「わかってるなら加減してあげてくださいよ。でもまぁ、怪我しないように改造したんですよね?」


蓮華 「まぁな。父上に、直撃したら霧散する特殊な砲弾を創造してもらったからな。怪我の心配はない。」


五月雨「だったら大丈夫じゃないですか?私用の設定でやりましょう。」


蓮華 「それで撫子の奴が避けきったらどうするのだ?」


五月雨「・・・訓練の前に、射出装置の作動確認をしておきましょうか。」


蓮華 「設定は?」フッ


五月雨「普段の倍難度でお願いします。」ギラッ


蓮華 「流石、私のお姉ちゃんだ。」ニィ


オラ コイヤァァ!! ボカーン



www.WHAT A DAY !!


レ級 「飯前によくあんな激しい運動ができるよなぁ、五月雨姉。」


ヲ級 「大鎌振り回して、莫迦丸出しなの。」ヘッ


レ級 「にしても、四方八方から飛んでくる砲弾を躱したり叩っ斬ったり・・・。凄ぇよなぁ。」


ヲ級 「・・・。」ムー


レ級 「どうした?ヲーちゃん。」


ヲ級 「五月雨お姉ちゃんを下げる言葉が見つからないの。何を言っても、お父さんに流れ弾がいっちゃうの。」ムムム


レ級 「素直に褒めてやればいいじゃねぇか。最近のヲーちゃんは棘が過ぎるぜ?」


ヲ級 「五月雨お姉ちゃんは褒めると駄目になるタイプなの。その証拠に・・・。」


ヲ級 「五月雨お姉ちゃ~ん!かっこいいの~!」


五月雨「え?そうですかぁ?」デレデレ


チュドーン ウビャァァァァ!


ヲ級 「ほらねなの。」ドヤァ


レ級 「五月雨姉・・・。」ハァ


蓮華 「莫迦が。」ヤレヤレ



レシピを見ればできるはできる内に入らない。


三隈 「え~と。次は砂糖をひとつまみ・・・。」


南方戦「それ小麦粉。」


三隈 「その次は塩を・・・。」


南方戦「それ薄力粉。」


三隈 「み、みりんを・・・。」


南方戦「それ白ワイン。アンタ、目ぇ腐ってんじゃないの?」


三隈 「う、五月蠅いですわね!三隈だって必死にやってますの!」


南方戦「真面目にやってそれならもう望みは無いわよ。潔く諦めなさい。」


三隈 「」ウゥ


最上 「みっちゃん・・・。」ハァ



間違えて鍋いっぱいの野菜炒めを作ってしまった。


最上 「取り敢えず、先にレシピを覚えてみたら?暗記して料理に集中すれば、変な間違いもしないと思うよ?」


三隈 「そ、そうですわね。南さん、レシピはありまして?」


南方戦「無いわよ、そんなもの。」


最上 「え?でも、南さんも昔は家事下手だったって、集積さんが・・・。」


南方戦「そうよ。だからあのひとに付きっきりで指導してもらったの。感覚で味の調整ができるまでにね。」


三隈 「三隈もクロさんに!」クワッ


南方戦「させるわけないでしょうが。アンタの師匠はワタシ。教えてもらえるだけでもありがたく思いなさい。」フフフ


三隈 「くっ!これからも、よろしくですの!」フンッ



料理の味か魅惑の時か。


最上 「みっちゃんは教官の傍らで料理の特訓か~。ボクも何かやってみようかな~。」ウーン


三隈 「もがみんも料理をしてみては如何ですの?貴女だって女の子ですもの。料理ができるに越したことはないですの。」


最上 「でもな~。」ムー


三隈 「なんですの?歯切れが悪いですわね。もがみんらしくないですの。」


最上 「じゃあ、言うけど。とんでもみっちゃんを抱える南さんにこれ以上の負担を掛けるのもなって思うわけですよ。」


三隈 「なんですって?」ピキッ


南方戦「だったら最上はあの人に習いなさい。どうせ朝食を作らないとだし。序でに教えてもらえばいいわ。」


三隈 「なっ!どうして三隈は駄目で、もがみんは大丈夫なんですの!?」クワッ


南方戦「最上には下心が無いからよ。アンタと違ってね。」


三隈 「下心があって悪いか!」ウガー



気になるひとが隣りに居ても平常心で。


最上 「えっと、本当にいいの?」


南方戦「いいわよ。これまでだって散々ふたりきりで訓練してたじゃない。今更駄目なんて言ってもねぇ。」


最上 「まぁ、確かにそうだけど・・・。」


南方戦「まだ部屋に居るだろうから、呼んできてちょうだい。頼んだわよ。」


最上 「了解。じゃ、みっちゃんをよろしくね、南さん。」タッ


南方戦「任されたわ~。」フリフリ


三隈 「納得いきませんの!」ムスッ


南方戦「アンタ、あのひとが隣りに居て料理に集中できる?」


三隈 「無理ですの。」キリッ


南方戦「だからよ。まずは料理の腕を磨くことに集中しなさい。」



取り敢えずウーロン茶派。


最上 「下心・・・か。最近のみっちゃんは好意を隠さないから、ちょっと違う気もするけど。どちらかと言えば、ボクのほうが・・・。」


神命 「兄様は渡さないよ。」ヒョコッ


最上 「神命ちゃん・・・。相変わらず神出鬼没だね。」


神命 「ふふん、食堂に行こうと彷徨ってたところなのさっ。」ドヤァ


最上 「また迷子になってたんだ。お願いだから、あの地下室にだけは迷い込まないでよ?」


神命 「わかってるよ。私だってあんな思いをするのは御免だもん。ところで、兄様は渡さないよ。」


最上 「話が戻った・・・というか、そもそもボクはクロさんに対して恋慕の情なんて抱いてないからね?」


神命 「それはそれで気に食わないかも。」ムゥ


最上 「難しいな~。」アハハ



何処にでも居て、何処にも居ない。


神命 「でもでも、もがみんが何か隠してることはお見通しだからねっ。神命ちゃんの兄様センサーはビンビンだよ!」ビシッ


最上 「そりゃあ、後ろに本人が居るからね。」チラッ


神命 「なんですと!」クルッ


シーン


神命 「騙したなぁ!って、居ない!でも、逃げたってことは疚しいことがあるんだね!絶対に捕まえて白状させてやるぅ!」ダッ


モガミンハイズコー!


最上 「やれやれ。神命ちゃんってば、どうしてクロさん関連のことになるとこう勘が良いかな~。」キィ


黒霧 「女性は匂いに敏感らしいからね。ちょっとしたフェロモンの変化を察知できるんじゃないかな。」


最上 「いつからそこに・・・。」



恒例のアレ


最上 「自分の部屋に居るんじゃなかったの?此処、空き部屋だったと思うんだけど。」


黒霧 「何も無い空間の方が集中できるからさ。」


最上 「へぇ。澪ちゃん達の艤装?」


黒霧 「そう。どんな機能を付けようかなって、考えてたところだよ。まぁ、コンセプトは決まってるんだけどね。」


最上 「ふーん。クロさんの設計ってことは、"アレ"もやっちゃうの?」


黒霧 「正にそれを悩んでるところかな。」アハハ


最上 「深いやつだもんね、アレ。」


黒霧 「姫百合と灯が鬼門だよ・・・。」フゥ



耳を澄ませば


黒霧 「ところで、恋慕の情がどうとか聞こえたけど、何の話してたの?」


最上 「聴いてたんだ。趣味が悪いな~。」


黒霧 「聞こえたんだよ。僕は耳が良いからね。」


最上 「ま、そういうことにしといてあげるよ。」


黒霧 「事実だよ・・・。で?君の下心って?」


最上 「いや、絶対聴いてたよね。」



立ち上がれ戦士達よ。


最上 「ボクってさ~。こんな見た目だし、男の子に間違えられることも多くてさ。」


黒霧 「そうだね。」


最上 「女性として扱われることを諦めたと言うか何と言うか、恋愛に興味がないんだよね~。」


黒霧 「それはそれは。」


最上 「まぁ、他人の色恋に首を突っ込むのは大好きなんだけど。」


黒霧 「それで三隈を修羅の道に叩き落としたわけだ。」


最上 「あ、バレてた?」


黒霧 「最近の三隈は好意を口に出すようになったからね。」


最上 「もっと前から気づいてたくせに・・・。ぶっちゃけさ、クロさんはみっちゃんのことどう思ってるの?」


黒霧 「バンビ。」


最上 「その心は。」


黒霧 「僕が近くに居ると、いつも緊張で脚が震えてるから。」


最上 「生まれたての子鹿ってわけだね。」



何もしなくても好かれる人間など居ないのだよ。


最上 「じゃあさ、ボクのことはどう思ってるの?」


黒霧 「恐れ知らず。」


最上 「そうかな?身の程は弁えてるほうだと思うけど。」


黒霧 「そんな質問を直接するなんて、充分に恐れ知らずだよ。」


最上 「まぁ、確かに。でも、それは今に限った話でしょ?」


黒霧 「真面目に答えるなら、魔性の女・・・かな。」


最上 「なんでさ。ボクは恋愛に興味ないんだよ?」


黒霧 「君は他人に好かれる天才だから。周りをよく見て、何をすれば好感度が上がるのか。的確に見抜いている。」


最上 「あはは。やっぱり、クロさんの瞳は誤魔化せないね。」



最上の下心


黒霧 「だからこそ気になるんだけどね。そんな君が心の奥底に隠してる思惑ってやつがさ。」


最上 「あー。本当に聞きたい?」


黒霧 「聞きたい。」


最上 「責任、取ってよね。///」フフッ


黒霧 「やっぱり聞かない。」


最上 「撤回は受け付けないよ。ボクはもう、その気になっちゃったからさ。クロさん、ボクを滅茶苦茶にして?///」ウフフ


黒霧 「理由を訊いても?」


最上 「クロさんとのキス、思い出す度に身体が火照ってさ~。」


最上 「唇を重ねるだけであんなに気持ちいいなら、身体を重ねたらどんなに気持ちいいだろうって。もう止まらなくて。だから・・・。」


最上 「責任、取ってよね。愛は要らないからさ。ボクに快楽をちょうだい?///」フフフ


黒霧 「これはこれは。僕も身の振り方を考えないとだね。」



やはり貴様か。


黒霧 「麗、出ておいで。」


シーン


最上 「ふふ。こんな時に違う女の名前を呼ぶだなんて、いけないんだ~。」ズイッ


黒霧 「参・・・弐・・・壱・・・。」


バァン


近衛麗「ごめんなさい!ちょっと魔が差しただけなんです!だからお仕置は勘弁してください!」ドゲザー


最上 「あれれ?本当に居たんだ。」


黒霧 「最上の淫紋を解除して。」ゴゴゴ


近衛麗「・・・あい。」ウゥ



本当にしたいことを訊かれても、思い浮かばないことが多い。


最上 「んー。なんか頭がフワフワしてる・・・。」


黒霧 「麗の精神支配を受けてたからね。まぁ、軽いものだから、すぐに治るよ。」


最上 「そっか。にしても、ボク凄いこと言っちゃってたね。これも精神支配の影響なのかな。」アハハ


近衛麗「・・・ごめん。」


最上 「いいよ。あれがボクの本心から出た言葉じゃないってわかってもらえたならそれで。」


近衛麗「違うの。私の精神支配は洗脳みたいに思考を書き換えるものじゃなくて、その人の欲望を引き出すものだから、あれは・・・。」


最上 「ボクの、本心・・・?」


近衛麗「」コクッ


最上 「あはは。参ったな・・・。ボクってば、そんないやらしい娘だったんだ。」ズーン



情事とは、なんと複雑怪奇なことか・・・。


黒霧 「気に病むことはないさ。麗の能力は欲望が誇張されて表面化することも多いから、あれがそのまま最上の本心だとは限らないよ。」


最上 「でもさ。そういう欲求があるのは事実なんだよ、多分。キスどうこうの話は自覚もあるし・・・。」


ンッ


最上 「はれ?///」カァァ


黒霧 「これくらいなら遠慮しなくてもいいよ。パオラも普通にしてくるし。勿論、限度はあるけどね。」


近衛麗「遠慮しなくていいのね!?」ズイッ


黒霧 「麗は駄目。」


近衛麗「そんな殺生なっ!」ガーン


最上 「いいのかな。なんだか、南さんに悪いような・・・。」


黒霧 「南にライバル宣言でもしにいこうか。君の場合は少し意味合いが違うけど、堂々としていれば大丈夫だよ。」


黒霧 「南は勝負事が好きだからね。」フフッ


最上 「結婚しても猶、勝負は続くんだね。大変だな~、南さん。まぁ、ボクが言えたことじゃないけどさ。」



Warning 乱入者です。


最上 「というわけで、偶にクロさんを借りてもいいかな?」


三隈 「駄目に決まってますのぉ!!」クワッ


南方戦「いいわよ、別に。」


三隈 「はぁ!?」


最上 「あはは・・・。まさか、ふたつ返事で承諾されるとは思わなかったよ。」


南方戦「性欲を溜め込んで下手に暴走されるよりはマシだもの。ただし、ワタシの目につかないところでやってちょうだい。」


南方戦「それから羽目を外しすぎないこと。恋人の真似事は禁止。あくまでも欲求不満の解消が目的で、あとは・・・。」クドクド


最上 「多い・・・。」


三隈 「ちょっと待てや、コラぁ!!」バァン



目的があるのは良いことよ。


三隈 「毎度毎度、もがみんばかり!いい加減にキレましたの!三隈もクロさんとイチャコラしたいですの!」ムン


南方戦「あっそ。具体的には何をしたいのかしら?」


三隈 「具体的に?」


南方戦「そうよ。最上はちゃんと言ったわよ?あのひとと夜の・・・。」


最上 「わー!!南さんってば、莫迦なの!?ねぇ、莫迦なの!?///」ガシッ


南方戦「何よ。もう知れてることなんだから、今更恥ずかしがることないでしょ?」


最上 「そうだけど!はっきり言う必要もないじゃん!」


南方戦「あのねぇ。タダで旦那貸し出すわけないでしょうが。多少のいびりは覚悟しておくことね。」ジトッ


最上 「」ウッ



慣れには良と悪がありまして。


三隈 「決まりましたわ!三隈、クロさんにあすなろ抱きなるものをしてほしいですの!」ムフー


南方戦「その程度なら・・・まぁ、いいかしら。」ウーン


黒霧 「では、早速。」ギュッ


三隈 「ほわぁ!?///」ビクッ


南方戦「どう?これで満足?」


三隈 「ふっ。三隈はまだ高みを目指しますの。」ボタボタ


南方戦「向上思考なのはいいけど、まずはその鼻血をどうにかしなさい。」



朝は王 昼は王子 夜は庶民


最上 「あ~あ。朝からどっと疲れたよ。」ジュー


黒霧 「砂糖は多めにしようか。」パカッ


最上 「そうする。」パラパラ


近衛麗「私は塩派だから、左半分は塩で味付けしてちょうだい。」


最上 「そんな器用なことできないって。」ヨット


最上 「はい、玉子焼きあがり~。」


三隈 「もがみん、普通に料理できてますの。」


最上 「このくらいはね~。不格好なのはご愛嬌だよ。」フフッ



而して大概夜が一番豪勢。


最上 「さぁて、ボク作の玉子焼きにアスパラのベーコン巻き。コーンスープはインスタントで・・・何?このダークマター。」エェ


三隈 「暗黒物質とは失礼ですわね。三隈作の玉子焼きですの。」フンス


南方戦「へぇ。アンタにはこれが玉子焼きに見えるのね。眼科、行く?」


三隈 「」ウッ


近衛麗「はい、作り直してあげたわよ~。塩味だけどね。」カタッ


最上 「うはー。綺麗な形。流石はクロさんの秘蔵っ娘。」


近衛麗「どんなもんよ。」フフン


黒霧 「問題は、塩味が子供達に受け入れられるかどうかだね。」


近衛麗「偶には素直に褒めてよ、パパぁ。」ブー



吃驚するくらいに速く動けるときってあるよね。


漣  「はらへりはらへり~。」ガチャッ


朧  「なんかくわせろ~。」トテトテ


紫苑茜「こら。手洗い・うがいが先でしょ?」


漣・朧「は~い。」


紫苑茜「灯と姫百合もって・・・姫百合は?」アラ?


曙  「洗面所に走ってったわよ。いの一番に。」


キーン カォン


潮  「さぁ、朝ご飯にしましょう!」ムフー


紫苑茜「この娘の食に懸ける熱意には凄まじいものがあるわね。」



突然の頭痛、歌ったら治った。


レ級 「きゅうか~ん。五月雨姉が顔面に砲弾くらった~。」エッホ


蓮華 「集積よ。母の愛で癒やしてやってくれ。」エッホ


五月雨「あー。頭がガンガンする~。」


紫苑茜「もう、朝から何やってるのよ。」ヨシヨシ


五月雨「はっは。ぜ~んぜん治まってないですよ~。娘への愛が足りないんじゃないですか?」ヘッ


紫苑茜「言ってくれるじゃない。だったら、わたしの胸に埋もれてみる?」フフフ


五月雨「ぜひ。」キリッ


ワーイ フッカフカダー



あなたはどっち派?


黒霧 「さて、全員揃ったところで重大発表があります。」


五月雨「重大発表ですか?」


黒霧 「そう。玉子焼き、甘いのとしょっぱいの。二種類あるんだけど、どっちがいい?」


五月雨「甘いので。」


蓮華 「同じく。」


レ級 「俺はしょっぱいの。」


ヲ級 「ヲーちゃんもなの。」


近衛麗「私も塩派~。」


紫苑茜「奇遇ね。わたしもよ。」


最上 「ボクは甘いので。」


南方戦「ワタシも甘いのにするわ。三隈の相手で疲れたから。」


三隈 「なっ!態々言うことないでしょうに!三隈も甘いのですの!」フンッ


漣  「俺っちあめぇの~。」


朧  「激甘でもいいのよ。」


潮  「私はしょっぱいのでお願いします!」ムフー


曙  「私は・・・しょっぱいので。」


潮  「あれ?灯ちゃんは甘い方が好みなんじゃ・・・?」


曙  「今日はそういう気分なの!」


漣  「はぁ?塩派がみんな乳デカだから変えたんだろ?」


朧  「ばれば~れなのね。」ヘッ


曙  「っ~!!///」カァァ



あま~い!


イッタダッキマース


漣  「玉子焼き、ウマっ!」キラキラ


朧  「激甘、キタこれ。」ムグムグ


南方戦「あまっ・・・。ねぇ、ちょっと砂糖入れすぎなんじゃない?」ウェ


最上 「それだけ疲れてるってことだよ。ボクの心がね。」フフフ


三隈 「もがみん、恐いことを言わないでくださいまし。」エェ


南方戦「なんか、気分悪くなってきた・・・。」


黒霧 「交換しようか?」


南方戦「お願い。助かるわ。」スッ


黒霧 「はい。あ~ん。」


南方戦「あ~ん・・・ん、やっぱり玉子焼きには塩が良いわね。」モキュモキュ


漣・朧「極甘、キタこれ!」


曙  「静かに食えんのか、あんたらは。」


潮  「」パクパク ムシャムシャ


曙  「静かすぎるのも考えものね・・・。」



うちの龍驤さんはCカップ。


龍驤 「まいど、宅配便で~す。お宅の妹さんをお届けにあがりました~。」チワー


神命 「もがみん、発見!」ズビシッ


最上 「」ゲッ


龍驤 「ったく。いい加減、自分ちの間取りくらい覚えてほしいもんやな。」


黒霧 「いつも助かってるよ、龍驤。ありがとう。」フフッ


龍驤 「ええよ。偶々見つけただけやし。うちも朝ご飯やら馳走になっとるしな。」


五月雨「龍驤さん。玉子焼き、甘いのでいいですか?」


龍驤 「ん?まぁ、うちとしてはしょっぱい方がええけど、贅沢は言わん。かまへんで。」ニッ


五月雨「え・・・?」


漣  「そんなバナナ。」ヘァッ


朧  「なんてこった、パンナコッタ。」ヒェアッ


龍驤 「うち、なんか変なこと言うたか?」



料理に感情が籠もることを信じますか?


南方戦「はい、ワタシからもお返し。」アーン


黒霧 「ん・・・ちょっと、最上の精神状態が心配になる味だね。」ムグムグ


南方戦「でしょ?ケアは任せたわよ。」


三隈 「料理上級者になれば、味で精神状態がわかりますのね。ということは、三隈の料理を食べてもらえれば・・・。」


最上 「それは味の判別ができる前提での話だよね。そもそも、みっちゃんのは料理ですらないからね?」


三隈 「うっ。今日のもがみんは刺々しいですの・・・。」



暗殺者の弟子


南方戦「まだ、いける?あと3個あるけど。」


黒霧 「・・・呑み込む。」


南方戦「いや、そこまでして食べなくても・・・。」


サァ コイ ジャア イクワヨ?


時雨 「そいっ。」パクッ


黒霧 「眠、君も来てたんだね。相変わらず気配を消すのが上手い。」フフッ


時雨 「んむむむむ。」モゴモゴ


南方戦「ちゃんと呑み込んでからにしなさい。」


時雨 「ん、弟子になりにきたよ。に・い・に。」ニコッ


黒霧 「僕の呼び方はそれで決定なんだ。」アハハ



特に意味は無い。


雷  「時雨!やさぐれ!蝉時雨!」


夕立 「グレンダ!グロッタ!ボーマンダ!」


雷  「ウガンダ!ンダンダして遊ぼ!」


夕立 「ぽいっ!」


ウアァァァァ!!


真宵 「喧しいぃ!時雨が異動したくらいで喚くな、小娘共!」クワッ


ゴメンナサイ!



史実は全く考慮しません。


扶桑 「でも、もう少し時雨ちゃんと話がしたかったわ。」


山城 「そうですね、姉様。」


加賀 「改造組のあの娘に西村艦隊の記憶は無いのだけど・・・黙っておくのが優しさかしら。」


山城 「口に出てんだよ、第壱夫人さんよぉ。」ビキッ


加賀 「やりますか?エセ不幸艦。」ゴゴゴ


真宵 「貴様らもいい加減にしろ!サシ飲みするくらいに仲が良いくせして下手な芝居をしおって!」


加賀城「んなぁ!!///」カァッ


扶桑 「あら、山城。加賀さんと仲良しだったのね。安心したわ。」ウフフ


山城 「違うんです!これは・・・その、とにかく違うんです!///」ワタワタ


加賀 「やってくれたわね、あなた。///」キッ


真宵 「知ったことか。バレたくなければ、もう少し上手くやることだな。今更だが。」ハッ



世界中にハレルヤを


五月雨「遂にこの時が来てしまいました。訓練の時間です。」フッ


蓮華 「射出制御装置の設定は既に完了している。いつでもいけるぞ。」


五月雨「ありがとうございます。では、準備はいいですか?撫子ちゃん。」


朧  「当たり前田のクラッカー。」キリッ


五月雨「砲撃、開始ぃぃ!」


蓮華 「ウラー!」ボカーン


チュドーン


朧  「なんのなんの。」


チュドーン


朧  「それからどしたい。」


チュドーン


朧  「えんやー こーらよ すっとこどっこい こーらしょ はぁーあ どり・・・」


五月雨「我慢大会じゃねぇんだよ!ちったぁ回避しようとしろぉ!」クラァ!



踊れや踊れ


最上 「おー。やってるやってる。何度見ても凄いなぁ、あの装置。五月雨ちゃんはあれを余裕で躱すんだよ?」


潮  「撫子ちゃん、大丈夫かな。」


最上 「他人の心配をしてる暇は無いよ?こっちはこっちで色々と大変なんだから。」


潮  「はい!よろしくお願いします!」ムフー


最上 「それにしても砲撃を受けながら踊るなんて・・・。凄い娘だね。」



彼が壊れたのは何時の事だったか。


漣  「うはー。全弾命中じゃん。なんで平然と踊ってんだよ。」


黒霧 「それが撫子の目覚めた能力だから、じゃないかな。」


時雨 「能力に、目覚める?」ウン?


神命 「兄様、まさかもう手を出して!?」ハッ


黒霧 「手を出したとは人聞きの悪い。僕はただ、撫子の捻挫を治しただけだよ。内側からね。」フフッ


神命 「確信犯じゃん!もう!一途なのか浮気性なのか、はっきりしてよ!」


黒霧 「さぁ?僕にもよくわからないかな。人格が大渋滞を起こしてて、もう何がなんだか。」


神命 「・・・どゆこと?」


黒霧 「僕の中に一途な人格が何人も居るってこと。まぁ、結果浮気性のクズ野郎?」


神命 「自覚してやってるだけ猶悪いような・・・。」エェ


黒霧 「因みに、オリジナルの僕が愛した女性は君だよ。」シレッ


神命 「え・・・?うぇえ!?///」ボンッ



僕の中に誰か居るの?


神命 「私の夢が、叶って・・・。」ポロポロ


黒霧 「泣くことないじゃないか。まったく、神命は本当に・・・。」ポム


神命 「だって、だってぇ!私がその言葉をどれだけ待ってたと、思って・・・!」ヒグッ


黒霧 「ごめん。今の僕には誠実さの欠片も無いからさ。黙ってた。口の軽い"僕"が言っちゃったけどね。」


時雨 「あのさぁ。ふたりの世界に入るの、やめてくれないかな?」


漣  「そうだぜ、師匠。撫子の話が途中だってーの。」


黒霧 「じゃあ、一言で済ませようか。撫子の能力について、僕は何も知らない。以上。」


漣時雨「はぁ?」


黒霧 「授かる恩恵の具体的な内容は誰にもわからない。既に恩恵を受けている娘達の権能に関しても憶測に過ぎないのさ。」



絶対に負けないMの者。


時雨 「にぃにはどう見てるの?あの娘・・・。」


漣  「撫子。」


時雨 「撫子ちゃん、の能力について。」


黒霧 「そうだね。あの砲弾は負傷しないように改造してるんだけど、当然ながら中たれば痛い。」


漣  「でもさ。じぇんじぇん痛そうには見えねーべ?マゾにでも目覚めたか?」


黒霧 「仮にそうだとしたら、恍惚とした表情をしてると思わない?神命みたいにさ。」


神命 「聞こえてるぞー。」


黒霧 「聞かせてるんだよ。」フフッ



第三の瞳は開かない。


時雨 「撫子ちゃんの表情を見る限り、痛み自体を感じていないみたいだね。」フム


漣  「お?撫子の足下さぁ。波の立ち方おかしくにゃいかえ?」


黒霧 「まるで、砲撃による衝撃を海に逃がしているみたいだ。」フッ


漣  「ほほう。衝突のエネルギーを吸収&放出しているわけですな?」ニヤッ


黒霧 「おそらく。若しエネルギーを一時的に蓄積した上で自在に放出できるなら、戦術の幅が広がるんだけど・・・。」


朧  「ほぁあああ!どどん波!」ピウン


チュドーン ナンジャソリャー!


黒霧 「できるみたいだね。」フフッ


漣  「撫子よ、てめぇいつの間に艦娘まで卒業しやがった。」



決意は堅く、絆は固く。


時雨 「良いなぁ。ボクも能力ってやつが欲しいなーなんて。」チラリ


黒霧 「能力を得て、何をするつもりなのかな?」


時雨 「それはまだ決めてないよ。だけど、いざ誰かを護ろうと思っても、充分な実力が無いと護れないでしょ?」


黒霧 「確かに、そうだね・・・。」


時雨 「同じ轍は踏まん。私は強くなる。そして護るべき者を護り抜いてみせる。嘗ての私やお前とは違って、な。」フッ



義理の兄弟姉妹と仲良くできる気がしない。


時雨 「だから力を貸してよ、にぃに。倒すべき相手が誰なのかは知らないけど、護るべき相手は知ってるからさ。」ニコッ


黒霧 「へぇ。君に護られるほど、耄碌した覚えは無いんだけど?」


時雨 「言うねぇ。爺を通り越して木乃伊になってるような歳のくせに。温和しく義妹に護られてなよ。」


黒霧 「南も長瀬狭霧のクローンだから、眠は僕にとって義姉でもあるんだけどね。」フフッ


時雨 「お前の家系図どうなってんだよ・・・ていうか、まだ姉妹が居たなんて聞いてないぞ。」ジトー


黒霧 「素が出てるよ、眠姉さん。」ニィ


時雨 「やめろ。鳥肌が立つ。」ゾワッ



小学校で習ったからわかるだろって?


曙  「気体は暴れ者、液体は落ち着きがなくて、個体は動じない。」フム


紫苑茜「どう?それぞれの状態に於ける分子の動きはイメージできた?」


曙  「なんとなく。」ウン


紫苑茜「じゃあ、水で状態変化の練習をするわよ。まずは凝固からね。それができたら融解と蒸発、最後に昇華の順で。」


曙  「お姉ちゃん、日本語で説明してよ。」


紫苑茜「日本語よ、お莫迦。」



んな昔のことは忘れた。


紫苑茜「い~い?分子同士はファンデルワールス力ともいう分子間力によって引かれ合ってて・・・。」ウンヌンカンヌン


曙  「お姉ちゃんが宇宙人になった。」オゥ


近衛麗「なんとなくやればなんとかなるんじゃな~い?」グデッ


曙  「あんたはなんで此処に居るのよ。」


近衛麗「外寒い、無理。」


曙  「わかる。」


近衛麗「暖かい部屋でまったりするのが一番よ。身の回りのことはパパがやってくれるし。」


曙  「良いわね。お姉ちゃんも色々と世話を焼いてくれないかしら。」



興味の無い話だと真面目に聴いても秒で忘れるのは私だけだろうか。


紫苑茜「ちょっと、ちゃんと聴いてる?」


曙  「聞こえてはいるわよ。何を言ってるかはわからないけど。」


紫苑茜「灯・・・。あんた、わたしのふたつ名を知ってるかしら?」


曙  「知ってるわけないじゃない。姉妹だってわかったのも昨日のことなんだから。」


紫苑茜「わたしはね、里で"妖艶の毒師"って呼ばれてたの。」フフフ


曙  「あっそ。で、何?」


紫苑茜「色んな毒を開発してね。その中には生死の境を彷徨った挙句にちょっとだけ物覚えが良くなる毒があるの。だから口開けなさい。」


曙  「へぇ・・・え?」


紫苑茜「これでわたしの話がわかるようになるわ。遠慮しなくていいのよ?死にはしないから。ギリね。」ニタァ


曙  「お、お姉ちゃん?ちょっと、瞳が恐いなぁ・・・なんて。」アハハ


イヤァァァァ!!


近衛麗「パパのお仕置を思い出すわね~。」シミジミ



やめろ!貴様の体軀ではっ!


最上 「さて、ボクが使ってた艤装を装着してもらったわけだけど。どう?重い?」


潮  「いえ、このくらいが丁度良いです。駆逐艦の艤装は軽くて照準が・・・。」エヘヘ


最上 「ほんとに力持ちだね、姫百合ちゃん。素の状態でこれだと、恩恵を受けた後が恐いな~。あっという間に追い抜かれそう。」フフッ


潮  「恩恵、ですか?」


最上 「詳しい話はクロさんに訊いてね。それより・・・大和砲、撃ってみたくない?」ニッ


潮  「良いんですか!?」キラキラ


最上 「骨にひびが入るかもだけど。まっ、なんとかなるでしょ!」


潮  「・・・え?」



かい・・・かんっ。


最上 「さぁ、準備はいい?」ガション


潮  「む、無理です!」ガタガタ


最上 「いっくよ~!」


潮  「私の話を聴いてくださっ。」


ドォォン!


潮  「っ~!!」ビリビリ


最上 「ん~!この熱風、この衝撃波。最高・・・。///」アハァ


潮  (駄目だ、この人・・・。)グッタリ



店長、皿を洗わせてくれないか。


カタカタ


三隈 「窓が・・・もがみんですわね。」ジャー


レ級 「重巡のくせに巫山戯た威力してるよなー。俺のタイラントといい勝負だぜ。」フキフキ


三隈 「資料でしか拝見したことはありませんけれど、そんな名前でしたの?」


レ級 「俺のはちっと特殊だからな。見たいなら、見せてやってもいいぜ。」ニヒッ


三隈 「ぜひ、お願いしますの。」フフッ


レ級 「おう。じゃあ、さっさと洗い物片付けねぇとな。」



今更の疑問


漣  「師匠、なんで海に立ててんの?」


黒霧 「原初の霧で足場を創ってるんだよ。霧自体は魔力で操作できるから、空だって歩けるよ。」


漣  「ほえ~。」


時雨 「それよりさ。いつまで引っ付いてるつもりなのかな?」


神命 「浸ってるの。兄様の愛に。」ムフフ


漣  「溺れてるんでねぇの?」


神命 「そうともいうー。」ンフー


黒霧 「後でいくらでも付き合ってあげるから、一旦離れようか。訓練の時間だ。」



力とは継続なり。


時雨 「弟子にしてくれとは言ったけどさ・・・。」


黒霧 「ちょっと筋力が落ちたかな?」コキコキ


時雨 「いきなり模擬戦?」


黒霧 「戦線から退いて、もう随分経つからさ。勘を取り戻そうと思ってね。」


時雨 「ふーん。ま、別にいいけど。」


黒霧 「じゃあ、やろうか。」オォォ


時雨 「ふふっ。またこの爪で斬り裂いてあげるよ。」ニィ



想像力を働かせま。


シュンッ


時雨 「後ろ。」キィン


黒霧 「瞬影に反応できるとはね。」ヘェ


時雨 「まぁね。」シュパッ


黒霧 「おっと。相変わらずの切れ味だね。服が少し斬れた。」ハラッ


時雨 「おかしいな。そのムカつく澄まし顔に傷を付けるつもりだったのに。」


黒霧 「少し、本気を出そうかな。」ユラッ


ドゴッ カハァッ


時雨 「な、何が・・・。」ガクッ


黒霧 「古武術の一種だけど、人には認識できない動きがあってね。その体捌きで間合いをつめたのさ。」


時雨 「くっ!」バッ


ブァッ


黒霧 「針手裏剣とは、また陰湿なものを。」


時雨 「剣圧で吹き飛ばしたか。だが!」グイッ


ピシィ


黒霧 「おや。」ギチッ


時雨 「捕まえた。」ニィ


黒霧 「鋼糸か。予め足下に編み込んでおくとは、フライングだよ?」


時雨 「戦いは開戦の前より決している。これが良い例だろう?」


黒霧 「そうだね。それじゃあ、気を取り直して。」ファァ


時雨 「なっ!身体が霧に・・・!」


黒霧 「本物の僕が相手をしようか。」フフッ


時雨 「今までのは分身か?いけ好かない野郎だ。」チィ


漣  「分身の術。なんかかっけー。」キラキラ


神命 「澪ちゃん、兄様に騙されてるよ。兄様は一言も今までのが分身だなんて言ってないからね?」



仮面の意味


黒霧 「」スッ


時雨 「仮面?今更だな。」ハッ


黒霧 「奥の手は、隠してこそ意味を成すものでしょ?」フフッ


ユラァ


時雨 「外套仮面がふたり・・・か。」


漣  「うおぉ!リアル分身の術!」キタコレ!


神命 「仮面で顔周りの構造を簡略化してるとはいえ、人体の複製は相当疲れるはずなのに。本気出しすぎだよ、兄様。」ヤレヤレ




考えれば考えるほど。


時雨 (見た目では判別がつかん。となると、殺気を読むしかないか。)ジリッ


黒霧 「いくよ。」シュンッ


時雨 (片方は背後に飛んだが、殺気は感じられん。ならば!)バッ


ドクンッ


時雨 (っ!急に殺気が!いや、これは本物の殺気を隠す為のフェイク。本命は、前!)シュパッ


サァァ


時雨 「分身・・・だと!?」


テシッ アイタァ!


黒霧 「はい、もう一回。」ユラァ


コッチダ! ハズレ テシッ アッダァ!


時雨 「貴様!手刀はやめろ!頭が割れそうだ!」グスッ


黒霧 「君が本物の僕を見分けることができたなら、考えてあげてもいいよ?」ニタァ


時雨 「くそっ!絶対に見抜いてやる!」キッ



赤子の頭蓋は隙間だらけ。


時雨 「頭蓋がへこむまで叩きやがって・・・ちくしょう。」


黒霧 「痛いの痛いの、飛んでけー。」ヨシヨシ


時雨 「それで治るなら世話ねぇんだよ!くそったれ!」


黒霧 「はいはい。悪かったから、取り敢えず口調を戻そうか。」


時雨 「いつか仕返ししてやる。」ムスッ



理不尽を乗り越えてこその成長だ。


漣  「ボッコボコにやられてたにゃ~、時雨たん。」


神命 「始めから勝ち目も終わりもない模擬戦だったからね~。」


漣  「というと?」


神命 「だって、あの分身全部が本物にも偽物にもなれるんだもん。」


漣  「反則じゃん、それ。」エェ


神命 「そういう人なんだよ、兄様は。」



結局皆の力を合わせた方が強い。


ドカーン ボカーン


朧  「ちゃ~ら へっちゃら 何が起きても気分は へ~のへのかっぱぁ」~♪


五月雨「どうやら真面目に訓練を受ける気が無いようですねぇ。」イライラ


蓮華 「砲撃でダメージを負わないのなら、回避の必要はないからな。訓練計画を練り直さねばなるまい。」


五月雨「それはまぁ、これから考えるとして。なんですか?あの構えは。まるでかの有名なげんきだ・・・ま。」ピシッ


蓮華 「正しくだな。透明でわかりづらいが、何かが浮いている。」フム


五月雨「蓮華ちゃん。あれが落ちてきたら、どうなると思いますか?」タラー


蓮華 「この基地くらいは軽く吹き飛ぶんじゃないか?」


スゥー


五月雨「お父さぁぁん!」



周りにも気を配りましょう。


漣  「なんじゃありゃ。」エェ


蓮華 「超特大のエネルギー弾だ。あの大きさなら水爆並みの威力があってもおかしくはないな。」


時雨 「どうして途中で止めなかったのさ。」


蓮華 「気づいたときには手遅れだった。」フッ


漣  「今日が人生最後の日か・・・。」トオイメ



人の痛みを知れぇ!


朧  「もっと、もっとだ・・・俺に痛みをくれぇ!」クワッ


漣  「撫子や~い!絶対に落とすなよ~!」


朧  「これが俺の痛みだぁ!」ブン


漣  「フリじゃねぇんだよ!どう考えても洒落になってねぇだろうが!莫迦か、てめぇ!」


ヒヤァァァァ!!



笑って逝けるなら本望さ。


五月雨「総員、退避ー!!」ピピー


漣  「逃げるたって、何処に!?」


蓮華 「父上の後ろだ!来い!」


時雨 「にぃにが盾になってくれるって!」サッ


黒霧 「身代わりは勘弁だよー。」


ズォォォォ キタァァ!! イヤー!!


黒霧 「原初に帰せ。」スッ


ブァッ サァァ


黒霧 「まったく、撫子の能力が魔力由来のものじゃなくてよかったよ。」ヤレヤレ


時雨 「魔力由来だったら?」


黒霧 「全員、御陀仏だったね。」フフッ


時雨 「笑い事じゃないったら。」モウ



ひとりランペイジ


レ級 「タイラントを顕現させるのも久し振りだな。拗ねてねぇといいけど。」


三隈 「拗ねるって、あれは生物ですの?」


レ級 「まぁ、一応?」


三隈 「自分の艤装でしょうに。きちんと把握してませんの?」


レ級 「別にいいじゃねぇか。あいつらは暴れられれば、それでいいんだからさ。」


三隈 「だから暗殺者の才なしとクロさんに・・・て、"あいつら"?」ウン?


レ級 「来い、タイラント。」バッ


ズォォ


三隈 「」オゥ


レ級 「どうだ?かっけぇだろ?」ニヒヒ


三隈 「竜の頭がひぃ、ふぅ、みぃ・・・よっつですの。」



もっと良い候補があれば教えてくりゃれ。


三隈 「生物砲台・・・。砲台要素は何処に。」


レ級 「ブレスが使えるぜ。」ニヒッ


三隈 「実演は結構ですの。とんでも吃驚なのは見てわかりますの。」


レ級 「なんだよ、つまんねぇの。」チッ


三隈 「その代わりといっては何ですけれど、紹介していただけまして?」


レ級 「おうよ。この紅いのが炎竜・ヘルズ。蒼いのが氷竜・ニブル。紫が毒竜・ヒドラ。黒と黄が交じったのが雷竜・シュガルだ。」


三隈 「悉く三文字程度の名前ですのね。」


レ級 「それ以上は覚えられねぇからな、俺が。」ムフン


三隈 「三隈は貴女の将来が心配ですの。」



竜と龍


龍驤 「ほー。レ級の奴、あんな艤装持ってたんか。訓練基地最弱はあの娘か思うてたけど、これは考えを改めなあかんなぁ。」


ヲ級 「レーちゃんが従える生物艤装は"竜"なの。間違っても"龍"じゃないの。」


龍驤 「西洋で邪悪の象徴とされる竜と、東洋で神聖視される龍か。ちゅーことは、あの四つ首も相当に凶暴ってわけやな?」


ヲ級 「一度火が点いたレーちゃんは敵を殲滅するまで止まらないの。深海の獅子の名は伊達じゃないの。」ムフー


龍驤 「まだ成長途中の段階でそれか。人類の未来は暗いなぁ。」トオイメ



競争の世界、順位付けは大事。


龍驤 「ヲーちゃん的に、この基地の番付ってどないや。」


ヲ級 「一番はお父さんで決まりなの。崩壊の能力には、誰も太刀打ちできないの。」


龍驤 「ま、クロさんは順当やな。」


ヲ級 「次がヲーちゃんで、五月雨お姉ちゃん、レーちゃんの順なの。」


龍驤 「ほう。ヲーちゃんが二番目か。でも、あんな無茶苦茶な艦載機運動を見せられたら納得してしまうな。」


ヲ級 「ヲーちゃんのオーバー・ソニックに対抗できるのはお父さんだけなの。その点で、ヲーちゃんに軍配が上がるの。」


ヲ級 「五月雨お姉ちゃんは、単純に攻撃が中たらないの。レーちゃんは火力と耐久力が異常なの。」


龍驤 「他の面子はどうや?」


ヲ級 「情報不足で何とも言えないの。ただ、確実に最弱はお母さんなの。膂力も体力もなさすぎなの。」ヘッ



頼られて嬉しくない者は居るのか。


曙  「」チーン


紫苑茜「流石にやりすぎたかしら?」


近衛麗「実の妹に毒を盛るなんて、あんたもやるわね~。」


紫苑茜「灯のことを想えばこそよ。勝手に自分の限界を決めて諦めて。そんな生き方してたら、碌な大人にならないわ。」


近衛麗「そうかもね。でも、だからって毒に頼るのはどうかと思うわ~。」


紫苑茜「これは単なる契機に過ぎないわよ。物覚えが良くなるなんて嘘だし。」シレッ


近衛麗「は?じゃあ、この娘に飲ませたのって・・・。」


紫苑茜「毒素を攻撃する特殊な毒よ。抗体とは違って発熱を伴わないから、今後灯が病気に罹ることも風邪を拗らせることもないわ。」


近衛麗「最早、毒というより万能薬ね。でも、だったらどうしてこの娘は気絶してるのよ。」


紫苑茜「態度が大きいだけで根っこはビビりだからよ。ほんと、しょうがないんだから。」フフッ



能力に目覚めるのは、大体ピンチのとき。


曙  「んん・・・。あれ?私、どうして・・・。」ムクリ


紫苑茜「あら、やっとお目覚め?」


曙  「おねえちゃ・・・。」ピタッ


紫苑茜「どうしたのよ?」


曙  「いや、なんでもな・・・い。」サー


近衛麗「何よ。そんなに見つめても濡れないわよ。」


紫苑茜「昼間っから何口走ってんのよ。」バシッ


アタッ



見たくないものまで見えてしまうのは、相当な苦痛だと思う。


曙  「痺れ薬を盛って関係を迫り、姉の身代わりとなった弟の貞操を奪う・・・。」ボー


紫苑茜「あ、灯・・・?」


曙  「極刑を科せられた囚人を集め、その悉くを腹上死させる。」ガタガタ


近衛麗「それ私だ。懐かしいわね~。パパと出会う前、やんちゃが過ぎた頃のことよ。」ケタケタ


曙  「お姉ちゃん。私、おかしくなったの・・・?文字が空に浮かんでる・・・。」ヒグッ


紫苑茜「違うわよ。灯はただ、能力に目覚めただけ。安心して、大丈夫だから。」ヨシヨシ



今年の雪は猛烈だね。


紫苑茜「紫苑の血筋だから、分析系の能力だとは思ってたけど・・・。まさか"他人の過去を見る能力"とはね。」


近衛麗「嫌な能力だわ。パパにも秘密にしてることがバレちゃうじゃない。」ヤーネ


紫苑茜「あら、しーちゃんに知られて困ることがあるのね。」


近衛麗「当然。父と娘よ?隠し事が全く無いだなんて、気持ち悪いわ。」ウフフ


紫苑茜「そうね。まぁ、わたしはしーちゃんに隠してることなんて何も無いけどね。」フフッ


近衛麗「気持ち悪いわ~。」ケタケタ


紫苑茜「褒め言葉よ。」フフン



異常者の集い


曙  「お姉ちゃん。過去を見る能力ってことは、さっきのあれは・・・事実なのよね。」


紫苑茜「そうよ。痺れ薬を盛って、しーちゃんの初めてを貰ったわ。」ウフフ


近衛麗「奪ったの間違いでしょ?」


紫苑茜「合意は得たわよ?あーちゃんを人質に取ってたことは否定しないけど。」


近衛麗「最低ね。」


紫苑茜「己の快楽がために、命まで奪うあんたには言われたくないわね。」フフフ


近衛麗「どうせ処刑されるんだからいいじゃない。最期に良い思いをさせてあげたんだから、寧ろ感謝してほしいくらいよ。」ニィ


ウフフフフ


曙  (誰か、助けて・・・!)ガタガタ



最近、肩凝りがヤヴァイ。


漣  「おう、こら撫子。てめぇには常識ってもんがねぇみてぇだな。」オウオウ


朧  「腹が立ったからやった。反省はしていない。」キリッ


漣  「ボロ雑巾みてぇにしてやろうか?」オォン?


朧  「やれるものならばやってみろ。いや、寧ろやってみせろ!」クワッ


漣  「上等じゃ、こらぁ!泣いて謝ったって止めてやんねぇかんな!レーちゃんさん、お願いします!」サッ


レ級 「あ?・・・俺?」


朧  「さぁ、来い!私に傷を付けてみろ!」フハハハ



失敗は若いうちにしておけ。歳食ってからは洒落にならん。


レ級 「どうなっても知らねぇぞ?」コイ タイラント


朧  「くはは!良いぞ!ドラゴンヘッド!!」ハッハー


レ級 「加減してやれよ、ヘルズ。」ボソッ


レ級 「灼き尽くせ!非情なる蒼炎!」


ゴォォォォ ヌアァァァァ!


朧  「・・・。」ケホッ


レ級 「あー。大丈夫か?」


朧  「救急車・・・いや、霊柩車・・・。」ガクッ



幸か不幸か。それは人の感じ方による。


レ級 「父ちゃ~ん、今度はほんとにきゅうか~ん。」


漣  「撫子!お前はこんなところで終わるような奴じゃない!そうだろぉ!」ダキッ


朧  「ちゃん・・・み、お・・・。」ニコ


ナデシコォ!!


黒霧 「また君は・・・。」ヤレヤレ


ンッ


朧  「これを待っていたのだぁ!!」フッカツ!


漣  「たかがキスに命懸けてんじゃねぇよ!今回ばかりは本気で心配したんだぞ!」グイッ


朧  「ふっ。ぱぱのキスは命よりも重いのん。」キリッ


漣  「くっそ。あたしの手にゃ負えねぇぜ。加勢してくれい!ぱぱん!」


黒霧 「僕は誰かを特別扱いしたりしない主義でね。おいで、ふたり共。抱き締めてあげる。」ホラ


ワーイ トウッ グ マタズツキヲ・・・


レ級 「・・・隠し子か!?こうしちゃ居られねぇ!南姉に知らせねぇとっ!」ダッ



血縁と愛情の深さは無関係。


朧  「むふふ。良いな、この温もりは・・・。」スリスリ


漣  「師匠、まじでぱぱんって呼んでも良い?」ムフー


黒霧 「君には本当の父親が居るでしょ?」


漣  「あたしゃ、母子家庭なのよ。」


黒霧 「おっと。それは失礼しました。」


漣  「じゃ、詫びとして里親決定な。ぱぱん。」ニッ


朧  「撫子もよろしくなのよ、ぱ~ぱ。」ニパッ


黒霧 「まったく、君達は・・・。可愛さが過ぎるよ、もう。」ギュッ


漣・朧「えへへ~。」



告白する勇気が無いなら、せめて受け止める覚悟を持て。


三隈 「嗚呼、競争率がどんどん上がっていく・・・。」


ヲ級 「ヲーちゃんのお父さんなのに・・・。」ムー


時雨 「あんな奴の何処が良いのさ。」


ヲ三隈「全てですの!(なの!)」


時雨 「知ってた?その返しをするときは、特に理由が思い付かないときなんだよ。」


ヲ級 「否定はしないの。」


三隈 「え?」


ヲ級 「好きって気持ちを完璧に表現できるほど、言葉は万能じゃないの。それに誰かを好きになるのに理由なんて要らないの!」ムフー


三隈 「そうですわね。三隈も、ヲーちゃんの考えを全面的に支持しますの!」グッ


アーハッハッハ


時雨 「良いね、君達は。自分の心に正直になれてさ。」



欠点こそ愛しなさいと誰かが言った。


パーパ パーパ ハイハイ パパデスヨ


最上 「あの~。家族団欒のところ申し訳ないんだけど、もうひとり治療をお願いできないかな~なんて。」アハハ


潮  「うぅ・・・。」カラダガ


漣・朧「姫百合!?」ドウシタ!?


黒霧 「まさか、大和砲を撃たせたの?」


最上 「一応、ボクが支えになってはいたんだけど・・・ごめんなさい。」


黒霧 「まったく、君は武器が絡むと結構なことをしでかしてくれるね。」ヤレヤレ


最上 「返す言葉もございません・・・。」ウッ



代償無き力に、何かを成す力はない。


黒霧 「姫百合、身体の何処が痛い?」


潮  「全身ですぅ・・・。」


チョットサワルヨ ハイ・・・


黒霧 「全身ガタガタだね。これは普通の治療じゃ完治は難しいかな。」フム


潮  「そんなぁ。」ウゥ


朧  「ぱぱうえ。こんなときこそ、アレの出番だ。」グッ


黒霧 「そうだね。潮、文句は後で聴くよ。」スッ


潮  「ふぇ?」


ンッ ンンー!! プハァッ


潮  「あ・・・あぁ・・・。///」カァァ


潮  「ひやぁぁぁぁ!!」ダット


漣・朧「姫百合~!無事に治って良かったな~!」


潮  「良くないよぉ~!」ウワァァン


最上 「ほんとに、ごめん。姫百合ちゃん。クロさんも・・・。」クルッ


黒霧 「」フラッ


バシャン クロサン!?



ア〇メが斬る!の衝撃よ。


最上 「クロさん!クロさん!」ユサユサ


黒霧 「」


朧  「ぱぱうえ~!」ボロボロ


漣  「おい、目ぇ開けろよ!ぱぱになってまだ1分も経ってねぇんだぞ!」オイ!


三隈 「そんなっ!クロさん!」


ヲ級 「お父さぁぁん!」ウアァ


龍驤 「嘘、やろ・・・。」


時雨 「退け!私が診る!」サッ


五月雨「時雨姉さん、お父さんは大丈夫ですよね!ね!」


時雨 「・・・い。」


五月雨「え?」


時雨 「心臓の音が、聞こえないっ。」ギリッ


五月雨「」


ウワァァァァ!!



君死に給う事勿れ -与謝野晶子-


レ級 「南姉!早く!父ちゃんに隠し子がいたんだって!」グイグイ


南方戦「だから、あのひとがワタシに隠れてそんなことするわけないでしょ?するにしてもワタシに断ってからするわよ。」ハイハイ


レ級 「それはそれでどうなんだよ・・・。」エェ


南方戦「んなことはいいの。で?あのひとは何処・・・に。」エ?


レ級 「あ?何固まってんだ?南ね・・・え。」ハ?


南方戦「なによ・・・これ。どうしてアンタ達が泣いて、どうしてあのひとが倒れて・・・。」


五月雨「南ちゃん・・・。」ヒグッ


蓮華 「父上は・・・。」クッ


南方戦「そんなこと、あるわけ・・・。あのひとに、時雨に限ってそんなっ。」フルフル


レ級 「嘘だぁぁぁぁ!!」


近衛麗「も~何よ、うっさいわね~。何をそんなに騒いで・・・は?」


曙  「え・・・?何があったの?」


漣  「姫百合の治療をしたら、急に・・・ぱぱがっ!」ズビッ


曙  「治療?てか、ぱぱ?」ハァ?


潮  (若しかしなくても、私の所為!?)ガタガタ


神命 「大丈夫だよ。何が起きようと兄様は私がこの世に喚び戻すから。何度でも・・・ね。」


潮  (・・・恐い!)フェェ



死に近いが故に。


紫苑茜「確認だけど、しーちゃんは治療をした後に倒れたのね?」


漣・朧「」コクリ


紫苑茜「そう・・・。」スッ


時雨 「おい、何を!」


紫苑茜「今すぐ起きないと、身体中弄り倒すわよ?あーちゃん。」ボソッ


黒霧茜「それだけはやめろぉ!!」ズザァッ


一同 「はぁ?」


紫苑茜「あのねぇ。元から死んでるしーちゃんが死ぬわけないでしょうが。能力の使いすぎで気絶しただけよ。」


一同 「はぁぁ!?」


紫苑茜「まったく、人騒がせなんだから。」フフッ



花粉が・・・。


五月雨「ほんとに。本当に、大丈夫なんですか?」ウルウル


黒霧茜「ああ、大丈夫だ。疲れて眠っているだけだからな。」ナデリコ


五月雨「よかった・・・です。」グスッ


黒霧茜「泣くな、五月雨よ。お前の父は確かに此処に居る。何も言わずに別離の時を迎えるなど、私が許さん。」フフ


レ級 「父ちゃ~ん!」バッ


黒霧茜「おっと。今はお前の伯母だぞ?」


ヲ級 「うぅ。」ヒッグ


黒霧茜「ヲ級も来るか?」フ


ヲ級 「ばぁぁぁぁ!!」ダキッ


ヨシヨシ


蓮華 「母上・・・。」


黒霧茜「蓮華よ。いい加減に、その呼び方は改めたらどうだ?」


蓮華 「断る。魂は違えど、父上と母上は記憶を共有しているのだ。同一人物と言っても差し支えない。」


黒霧茜「そうか。」


蓮華 「そんなことはどうでもいい。今は私も、この時に浸らせてくれ。」


黒霧茜「ああ、来い。」


ギュッ


蓮華 「レ級。」


レ級 「なんだよ。」


蓮華 「邪魔だ、退け。」


レ級 「父ちゃんの無事がわかった途端にこれかよ。」クソガ



命を燃やせ。その時は近い。


南方戦「ったく。心配させないでよ、莫迦・・・。」


紫苑茜「しーちゃんの身体のことは南方ちゃんも知ってたでしょ?」


南方戦「そうね。だけど、あのひとが倒れるところなんて見たことないもの。発狂しなかっただけ、まだ冷静だったわよ。」


紫苑茜「後で、存分に甘えてきなさい。」ウフフ


南方戦「言われるまでもないわよ。もう、離れてなんかあげないんだから。」


紫苑茜「偶にはわたしにも貸しなさいよ?」


南方戦「ちゃんとワタシに許可を得た上で、本当に偶にならね。」


紫苑茜「欲が深いわね~。あまり度が過ぎると、身を滅ぼすわよ~。」ケタケタ


南方戦「上等よ。限りある命。灰も遺らぬほどに燃やし尽くしてやるわ。」フン



海に並べる石は無い。


漣・朧「ひとつ ならべて ぱぱのため~」


潮  「は なんだ」


漣・朧「ふたつ ならべて ままのため~」


潮  「あ どした」


漣・朧「みっつ ならべりゃ なでしこの~」


潮  「あ よいよい」


漣朧潮「よっつ そろって ちちこのえにし~」ヤー


曙  「どうしちゃったのよ。姫百合・・・。」エェ



子供の将来を想えばこそ。


曙  「本当にどうしたのよ。あんたが莫迦ふたりの悪ふざけに乗るだなんて。」


潮  「今はね。何も、考えたくない気分なの。」フフフ


曙  「あっそう。・・・で、ぱぱって何よ?」


漣  「え?あかりん、ぱぱの意味知らないの?」エェ


曙  「知ってますけど何か?」ハッタオスワヨ


朧  「撫子と澪ちゃんは、正式にぱぱの娘になりましたの。」


曙  「・・・は?」


漣  「まぁ、所謂里親ってやつ?ちゃんと言質も得てるでね。法的許可は知らんけど。」


曙  「んな簡単に・・・て、若しかして姫百合も?」


潮  「ううん。私はまだ・・・。」


朧  「そう。」


漣・朧「まだ・・・ね。」キリッ


潮  「親子になるのは決定なんだ・・・。」アハハ


曙  「私はならないわよ。」キッパリ


ナンデサー ナンデモヨ



人を想う方々へ感謝の意を。


最上 「よかった。クロさんが無事で、本当に・・・。」ヘタリ


三隈 「まったくですの。一時はどうなることかと思いましたの。」


時雨 「ごめんね。僕が早とちりをしたばっかりに。」


最上 「それは仕方ないよ。心臓の音が聞こえなかったら、誰だって勘違いするって。」アハハ


三隈 「ええ。気が動転して何もできなかった三隈達に代わり、時雨さんは迅速に対応してくださいましたの。」


三隈 「感謝こそすれ、責めるようなことはありませんの。ありがとうですの。」フカブカ


時雨 「・・・どういたしまして。」フフ



久しく渾名でしか呼ばれていない。


最上 「そういえば、時雨ちゃんってクロさんのことを"にぃに"って呼ぶよね。」


時雨 「え?この流れでその話をするの?」


三隈 「そうですの。それは三隈も気になっていましたの。」


時雨 「三隈さんまで・・・。」エェ


最上 「どうしてなの?」


時雨 「え~。あまり大きな声では言えない話なんだけど。」


龍驤 「ならこっそり教えてくれたらええやろ。」ズイッ


時雨 「増えた。」アハハ


最上 「ほら。素直に吐いたほうが楽になれるよ~。」ニヒヒ


三隈 「三隈達はしつこいですの。」ニマニマ


時雨 「・・・わかったよ。」ハァ


時雨 「僕はね・・・。」


龍驤 「」つ拡声器


時雨 「"間宮こと長瀬狭霧の妹なんだ"」


・・・アレ?


最上隈「えぇぇぇぇ!?」


龍驤 「これは・・・やってもうたな。」ハハ



弟子は師匠に似る。


南方戦「へぇ。ワタシはてっきり、間宮本人かと思っていたけど・・・。妹だったのね。」


時雨 「あの時は吃驚したよ。急に姉さんの名前で呼ばれたからさ。正体がバレたのかと思ったよ。」フフ


南方戦「ただ者でないことは、すぐにわかったわよ。身のこなしから何から、あのひとにそっくりだもの。」


時雨 「ふーん。にぃにほどの実力者と並べられるとは、光栄だね。」


南方戦「否定しないのね・・・。」ジッ


時雨 「嘘は吐かない主義だから。」ニィ


フフフフフ


三隈 「ふたりから殺気がっ。」ヒッ



失った者の決意


南方戦「何が目的?姉の仇討ちかしら?」


時雨 「始めはね。でも、そんな気も失せたよ。」


南方戦「あら、アンタの姉に対する想いはその程度のものだったの?」


時雨 「煽るような言い方はよしてもらえるかな。ボクが思いとどまっているのは、君のためでもあるんだからさ。」


南方戦「は?ワタシのため?」


時雨 「そうだよ。にぃにはボクから姉さんを奪った。だけど同時に、救ってくれてもいたんだ。」


時雨 「海軍の闇に触れて、荒みきっていた姉さんの心を・・・ね。君も、心当たりがあるんじゃないかな?」


南方戦「・・・そうね。」


時雨 「全く恨んでいないわけじゃない。だけど、私情に駆られてにぃにの命を奪おうものなら、君を始め多くの人が悲しむことになる。」


時雨 「そんなのはもう・・・嫌なんだ。」


南方戦「そう・・・。」


時雨 「だからボクは、強くなると誓った。にぃにの弟子になって、姉さんが愛したにぃにを・・・。」


時雨 「にぃにを愛する君達の幸せを護るんだ。」キッ



好きで此処に居るわけじゃない。


近衛麗「立派なものね~。到底、敵いっこない相手が仇だったとはいえ、そいつを愛する者の幸せがために姉の仇を護ろうだなんて。」ニィ


神命 「・・・だ。」ボソッ


近衛麗「ん~?何と何が一緒だって~?」


神命 「耳が良いんだね、麗ちゃん。」ハハ


近衛麗「パパとお揃いよ~。私ったら、柄にもなく頑張ったんだから~。」ウフフ


近衛麗「で、何と何が一緒なのかしら?」


神命 「兄様と時雨ちゃんだよ。全部ひとりで抱え込んじゃってさ。見てられないよ・・・。」グスッ


近衛麗「・・・泣いてるの?」


神命 「どうして、どうして兄様が苦しまないといけないの?どうして関係も無い世界のために兄様がっ!」


近衛麗「それ以上は駄目よ。」ギュッ


神命 「んむっ!」ムギュ


近衛麗「パパ達が何をしているのか、私にはわからない。だけど、貴女のその言葉が不適切なものだってことはわかるわ。」


神命 「むー。」フン


近衛麗「しっかりしなさい、神命。貴女は私の叔母なんだから。」フフッ


神命 「年上の姪なんて持った覚えはありませんー。」ムスッ


近衛麗「はいはい。」ヨシヨシ


ウー ハナセー



揺るがぬ愛を間違えば。


ヲ級 「Zzz」スヤァ


レ級 「」ウトウト


黒霧茜「流石に泣き疲れたか。」


五月雨「そうですね。私に再会した時と同じ・・・いえ、それ以上に泣いていましたからね。」フフ


蓮華 「まったくだ。」ピー カシャ


五月雨「またレーちゃんの寝顔撮ってるんですか?蓮華ちゃんも好きですねぇ。」


蓮華 「ああ、大好きだぞ。」ピッ ピッ


五月雨「おや。今日は随分と素直なんですね。お姉ちゃんは吃驚です。」ワオ


蓮華 「血を分けた姉妹を嫌うわけがないだろう。普段こそアレだが、私は家族を愛している。当然、レ級もだ。」フ


レ級 (聞こえてんだよ、くそが。///)チッ


蓮華 「聞かせているのだよ、阿呆。」


レ級 「んだと!」バッ


パシャ


蓮華 「赤面しながら怒るレ級。・・・ふむ。良いな。」ニヘラ


レ級 「誰だ、てめぇ。あの蓮華が、んなこと言うわけねぇだろ・・・。」ゾワッ


黒霧茜「諦めろ、レ級。あれが蓮華の本性だ。」



嗚呼、非常識の巣窟に一般教養の波が。


三隈 「三隈ですの!」クワッ


最上 「はいはい、三隈ですよー。」


三隈 「もがみん!なんですの?その気の抜けた返しは!午後一番の座学ですの。眠気を吹き飛ばすために元気よくいきますの!」フンー


最上 「気合いが空回りしないといいね。というか、ボクそろそろお昼寝の時間なんだけど。」クァ~


三隈 「教官は訓練生の模範となるべき存在ですのよ!?皆が勉学に勤しんでいる間に昼寝など、この三隈が許しませんの!!」クワッ


最上 「真面目だな~、みっちゃんは。それとも、訓練担当になれなかったから欲求不満なのかな~?」


三隈 「んな!?///」


最上 「お?適当言っただけなんだけど・・・図星だったぁ?」ニヤァ


漣  「えー。そういうのはちゃんと夜のうちに解消しといてよねー。」


朧  「神聖なる教場に不浄な身で立ち入ること勿れ。」ジト


三隈 「」ウッ


最上 「じゃ、頑張ってね~。」スタスタ


三隈 「ちょ!この状況をつくりだしておいて!」


モガミィィィ!!


曙  「此処にまともな奴は居ないのかしら・・・。」ハァ


潮  (・・・眠い。)ウトウト



SPI試験の非言語問題は中学入試の算数とほぼ同じ。


三隈 「静粛に!!」バンッ


漣・朧「五月蠅いのは先生だけでーす。」


三隈 「揚げ足を取るなぁ!!」バァン


メキィッ ア・・・ アーア


三隈 「と、ともかく!まずは貴女方の実力を見せてもらいますの。」


漣・朧「へーい。」


三隈 「思考力を問う問題が中心ですの。反対に知識があれば解ける問題は少なめですわ。レベル的には中学入試くらいでしょうか。」


曙  「ふーん。それならまぁ、なんとか・・・。」


三隈 「ですが!侮る勿れ、この問題は就職試験にも採用されていますの!」クワッ


漣・朧「な、なんだってぇ!」ガタッ


曙  「・・・え。」


三隈 「取り敢えずやってみますの。難しいと感じるか、易しいと感じるかは人それぞれですの。頑張りますの~。」ハイ


漣  「お~し。やったったんぞ~!」


朧  「おー。」


曙  (無理無理無理無理!)ダラダラ


潮  「Zzz」スカピー


オキロォ! スパーン アウッ



まずはできないことを認めよう。


三隈 「それでは総評に入りますの。」


漣・朧「いえー。」


曙  「意外に解けたわ。」フフン


潮  「」ズーン


三隈 「まずは、澪さんと撫子さん。」


漣・朧「うっす。」


三隈 「文句なしですの。ミスが無いことは勿論ですが、何より解くスピードが尋常ではありませんの。貴女達、本当に小学生ですの?」


漣  「失礼なっ。」


朧  「ちゃんと小学生なのん。」ムフー


三隈 「そうですの。では次に、灯さん。」


曙  「はい!」キラキラ


三隈 「何とも言い難い微妙な出来ですの。」


曙  「なんですって!?」ガタッ


三隈 「言語分野の国語は申し分ないですが、英語はダメダメですの。非言語も数式さえ絡まなければ、ですわね。」


曙  「総じて半分はできてるじゃない!これの何処が微妙なのよ!」


三隈 「今やった問題は時間さえ掛ければ、まず間違いなく解ける問題ですの。本来の倍以上の時間を取って半分は残念賞ですの。」キッパリ


曙  「なぁ!?」


三隈 「最後は姫百合さんですわね。」


曙  「ちょっと!まだ話は終わってないわよ!」


漣  「まぁまぁ。落ち着けよ、あかりん。」


曙  「これが落ち着いていられ・・・。」


朧  「沈黙のギャグボール!」テイ


カポッ モガッ


曙  「んあああああ!!」フピー



汚れちまった哀しみに -中原中也-


三隈 「気を取り直して、姫百合さんですの。」


潮  「はい・・・。」ドヨーン


三隈 「敢えて訊きますが、何問正解したと思いまして?」


潮  「3問・・・くらい、です。」ズーン


三隈 「どんぴしゃり、ですの。国語の、それも本文の内容と一致する選択肢を選ぶ問題のみ正解ですの。」


潮  「自覚してます。」ウゥ


三隈 「どうして内容一致問題はできるのに、筆者の主張に関する問題はできないのでしょう。」


潮  「それは・・・。」グスッ


三隈 「それは?」


潮  「選択肢の内容が全部、本文と合致してるんだも~ん!」ウァァ


三隈 「事実と主張を読み分ける問題ですの。具体例が裏付けしている内容を選べば正解できますの。」ハァ


漣  「姫百合は純粋が過ぎるべな~。額面どおりに受け取っちゃうかんね~。」


朧  「つまり、それを正解している私達は。」


漣  「穢されちまったんだよ。この世界に・・・。」トオイメ


曙  「ふぴー!!」


漣  「いや、自分で外せるぜ?それ。」


曙  「///」カチッ スッ


朧  「莫迦め。」フ



取り敢えず撫でておけばいいとか思うなよ。


紫苑茜「失礼するわよ~。」ガラッ


漣  「お、せん姉じゃん。何か御用かにゃ~?」ヘッヘー


紫苑茜「あんた達の様子を見にきたのよ。元気っ娘ふたりが賢いのは知ってるけど、どの程度できるのか把握しておきたいし。」フフ


紫苑茜「で、どうだった?」


漣・朧「こんなもんよ。」フフン


紫苑茜「へぇ。これは予想以上ね~。やるじゃない。」ナデナデ


漣・朧「えへへ~。」ニマニマ


曙  「私のお姉ちゃんなのに・・・。」ムゥ


紫苑茜「灯はどうだったの?」


曙  「・・・ん。」スッ


紫苑茜「ふ~ん。半分くらい・・・か。まぁ、灯にしては頑張ったわね。」ヨシヨシ


曙  「ん・・・えへへ。」ニヘラ



他人に認められて初めて価値は生まれる。


漣  「全く期待されてないってことに気づいてないのかね・・・。」ヤレヤレ


朧  「沈黙のぉ。」スッ


漣  「ちょい。そんなあかりんの粘液まみれのモノで物理的に口を封じる気かね。」タジ


朧  「間接粘液交換玉!」テイッ


漣  「のわっ!いくらあかりんのでもそれだけは勘弁なのよ!」グググ


朧  「よいではないか、よいではないか。」グググ


漣  「ぬおお。落ち着けぇ、撫子。これをそのままネットオークションに出品すれば相当な金になるぜぇ。」ヘヘ


朧  「ちゃん澪の付加価値で更に倍だどん。」クク


漣  「くっそ。墓穴った!」


朧  「覚悟!」


三隈 「いい加減に・・・しろぉ!!」ドゴォ


バコーン! ・・・ヒェ



怒ることもまた優しさ。


三隈 「ぜぇ・・・はぁ・・・。」


漣  「あの、みっちゃん先生?」エット


三隈 「あぁ?」ギロッ


漣  「調子に乗りました。すみませんでしたぁ!」ドゲザ


三隈 「・・・。」ジロッ


朧  「・・・ごめんなさい。」オゥ


三隈 「次、また同じようなことがあれば・・・。」


漣・朧「はい。」


三隈 「三隈のソーラーレイが降り注ぐ中で、ダンスを踊っていただきますの。」ニッコリ


漣・朧「」ガタガタ


曙  「・・・。」ヒシ


紫苑茜「はいはい、わたしが付いてるわよ~。」フフ


潮  (助けて、真宵ちゃん!)グスッ



紅蓮の日常


鳳紅蓮「ふ・・・ふ・・・。」グッ グッ


比叡ミニ「む~。まだまだぁ!」キラッ


霧島ミニ「腕立て伏せならば、私も負けません!」ムフー


ウォォォォ!!


金剛 「まったく、私の妹は脳筋ばっかりで困りますネー。」コクッ


金剛 「ん~。やっぱり午後のティータイムは最高デース。」フフー


金剛 「これで優雅な時間を共に過ごしてくれる殿方が居れば・・・。」チラリ


鳳紅蓮「比叡、訓練用の大岩は何処へやった?」


比叡ミニ「ああ、あれですか?拳を鍛えようと思って殴ってたら砕けちゃいました。」ニパ


鳳紅蓮「そうか。ならば、お前が重りの代わりになれ。」


比叡ミニ「了解です!"オスミウム"!!」ズシリ


ドウデスカ! イイフカダ


金剛 「顔はいいのに・・・勿体ないネ。」ハァ


金剛 「嗚呼、私の王子様はいつになったら現れるネー。」



やっと鍛える気になりまして。


金剛 「加賀も元帥とゴールインしたって聞きましたシ、いい加減に私も結婚したいデース。」ムー


金剛 「神命のところも幸せそうなのに・・・。どうして私の近くに居る男は・・・。」チラリ


鳳紅蓮「霧島、付き合え。」コキコキ


霧島ミニ「魔力操作ですね。いいですよ。」


鳳紅蓮「ふー。・・・大地の息吹。」ゴォ


チリチリ フム


霧島ミニ「私の"耐熱装甲"を以てしても少し熱かったですね。毛先が傷みました。」


鳳紅蓮「加減が足らねぇか・・・。」


霧島ミニ「全力を出し切ることも難しいですが、力の調整は殊更に難しいですからね。練習あるのみです。」ムン


鳳紅蓮「ああ、そうだな。もう一度頼む。」スッ


バッチコイデス


金剛 「恋愛対象どころか、異性として見られている気がしないネ・・・。」ハァ


金剛 「というか、榛名は何処に行ったネー。」



するにしても宿の手配くらいしてください。待つほうは気が気でないです。


榛名ミニ「加賀さん、直近の資材消費量から今後の貯蓄推移を概算してみました。」ドウゾ


加賀 「ありがとう。助かるわ。」ウケトリ


榛名ミニ「居候の身ですから、この程度の貢献は当然です。」フフ


真宵 「そのことだがな。家出なんぞしてないで、さっさと帰ったらどうだ?」


榛名ミニ「嫌です。あんな暴力島に帰るくらいなら、此処で書類に埋もれていたほうがマシです。」ニコニコ


真宵 「そこまでか・・・。」ヤレヤレ


扶桑 「暗黒時代の大本営を生き抜いた貴女が逃げ出すだなんて・・・余程のことがあったのですね。」


榛名ミニ「別に、態々家出をするほどのことは起きていません。少し距離を置きたいだけです。」


真宵 「ならばすぐにでも・・・。」


榛名ミニ「嫌です。あの脳筋共が私の苦労を知り、それを理解して反省するまでは、絶対に嫌です。」フン


真宵 「元々独りだった紅蓮に対してそれを求めるのは、些か無謀だと思うがな。」ボソ


山城 「不幸だわ・・・。」ヨヨヨ



何処に逃れたところで苦労はあるさ。


真宵 「まぁ、それは追々解決するとして・・・。あいつらの様子はどうだ?霧島の報告では金剛が紅茶欠乏症で暴れたとか。」


榛名ミニ「その件に関しては思い出したくないです。」


山城 「相当暴れたんですね・・・。」ヒソヒソ


真宵 「そうだな。」


加賀 「山城、顔が近いですよ。」ジト


山城 「・・・。」ニヤ


チュ


加賀 「山城・・・?」ベキィ


山城 「私もまーちゃんのお嫁さんですから。」フフッ


扶桑 「ああ、万年筆が・・・。加賀さん、もうこれで今月3本目ですよ?山城も煽らないで。」メッ


榛名ミニ「こっちはこっちで疲れそうですね。私には関係ありませんけれど。」



それで何かが変わるならば。


榛名ミニ「いいご身分ですね、閣下。見た目麗しい大和撫子、それも3人からこれほどまで愛されて。」ニコニコ


真宵 「喧しい。端から見れば紅蓮のほうが余程からかい甲斐のある状況だろうが。」


榛名ミニ「状況だけですよ。」ハァ


真宵 「だろうな。」


榛名ミニ「ですが・・・。」


真宵 「ん?」


榛名ミニ「最近、何だか紅蓮さんの態度が変わったというか・・・。」ムー


真宵 「ほう。具体的には?」ニィ


榛名ミニ「明らかに言葉遣いが違いますね。それはまだ身内と認められていないからかも知れませんが。」


榛名ミニ「後は、そうですね。やたら訓練に励んでいますよ。筋トレだけでなく、魔力操作に関しても・・・。」


真宵 「そうか。遂にあれも魔力操作の訓練をする気になったか。」フ


榛名ミニ「急にどうしたのでしょう。何かおかしなものでも食べ・・・。」ハッ


榛名ミニ「まさか比叡姉様のアレを!?」


真宵 「噂には聞いていたが、比叡の料理は人格を変えるほどなのか・・・。」


ブェックショイ! ヒエイネエサマ キタナイデス



日本語は難しいのね。


鳳紅蓮「サボっていたツケか、まったく上手くいかねぇ・・・。」チッ


霧島ミニ「こればかりは、私では何の助言もしてあげられませんからね。」


鳳紅蓮「時間がねぇってのに・・・。東に頭を下げるか・・・。」


イヤ ソレダケハナイナ


霧島ミニ「そもそも、何を焦っているのですか?今までは肉体を鍛えるばかりでしたのに。」


鳳紅蓮「・・・護るべきものが、できたからな。」


霧島ミニ「護るべき"者"ですか・・・。」フフ


鳳紅蓮「ああ、二度と同じ過ちは繰り返さねぇ。俺の十字架に誓ってな。」


ソウデスカ


金剛 「護るべき者ができた・・・。できた?」ウン?


金剛 「若しかして、若しかするネ!?」キラキラ



比喩表現が正しく伝わるのは玄人か第三者だけ。


金剛 「」ジー


鳳紅蓮「あ?なんだ。何か用か?」


金剛 「うふふ。紅蓮も素直じゃないネー。それならそうと言ってくれたらいいのに。私はいつだって、welcome ヨ。///」ポ


鳳紅蓮「こいつは何を言っている。」


霧島ミニ「今夜はお楽しみですね。」キリッ


鳳紅蓮「こいつは何を言っている。」


比叡ミニ「お姉様はきっと、夜のトレーニングを紅蓮さんと一緒にしたいんですよ!」


金剛 「比叡!?///」


鳳紅蓮「そうか。別に俺は構わんぞ。」


金剛 「ホント!?い、いや、でもやっぱりまだ早いと言うか・・・何と言うか・・・。///」クネクネ


鳳紅蓮「心の準備が出来ていないのならば、無理にとは言わん。また声を掛けろ。」


金剛 「・・・うん。わかったネ。」クス



こんな奴は現実に居ない・・・と信じたい。


霧島ミニ「あの、紅蓮さん?夜のトレーニングとはいったい何のことを言って・・・。」フワフワ


鳳紅蓮「ん?精神統一のことだが?」


比叡ミニ「紅蓮さんが放熱してくれるから、サウナ代わりに丁度良いんですよね~。」ムフフ


霧島ミニ「比叡姉様、いつのまにそんなことを・・・。ん?今、サウナ代わりと言いましたか?」


比叡ミニ「そうですよ?」


霧島ミニ「まさか、比叡姉様。布一枚で一緒に居るわけではないですよね?」


比叡ミニ「あはは。そんなわけないじゃないですか~。」


霧島ミニ「ですよね。安心しま・・・。」


比叡ミニ「当然、全裸です!」ムフー


霧島ミニ「姉様・・・。」エェ


鳳紅蓮「それが比叡だろ?気にしたほうの負けだ。」


霧島ミニ「紅蓮さんはもう少し気にしてください。」



ここ数年、風呂くらいでしか汗をかいてない。


比叡ミニ「ふ~。汗をかくなら、サウナが一番ですね~。」ムフフ


鳳紅蓮「元はただの洞穴だがな。それより、水分補給はちゃんとしてきたのか?」


比叡ミニ「バッチリです。脱水で倒れるのはもう御免ですからね。」フフン


鳳紅蓮「そうか。だったらいい。」


比叡ミニ「心配してくれてるんですか?ありがとうございます。」フフ


鳳紅蓮「また素っ裸で倒れられても困るからな。」


比叡ミニ「あれれ~?若しかして紅蓮さん、私の身体によくじょ・・・。」


鳳紅蓮「それ以上言ったら、此処の温度を地核並みにするぞ。」


比叡ミニ「図星なんですね。」


鳳紅蓮「てめぇ・・・。」


比叡ミニ「いつか元の身体に戻る時が来たら、抱いてくれてもいいんですよ?」ニコリ



苦しいねぇ。


鳳紅蓮「今までの自由奔放な比叡は、全てお前の演技だったのか?艦娘なんぞ辞めて女優にでもなったらどうだ。」


比叡ミニ「演技?まぁ、演技なんですかね。金剛お姉様が読んでいた漫画の真似をしてみたのですが。」


鳳紅蓮「は?」


比叡ミニ「どうでしたか?こう、グッときましたか?」フフー


鳳紅蓮「・・・ヒヤリとした。」


比叡ミニ「そうですか~。それじゃあ、この方法はボツですね。」ムー


鳳紅蓮「比叡、俺を実験台にして何をするつもりだ?」


比叡ミニ「え?そんなの決まってるじゃないですか。お姉様が紅蓮さんを手玉に取るお手伝いです。」シレッ


鳳紅蓮「いいのか?それを本人の前で言っても・・・。」


比叡ミニ「というのは嘘で、本当はお姉様が少しでも結婚の夢に近づくための後押しをですね・・・。」アセアセ


鳳紅蓮「この島に男は俺だけだぞ。それとも同性で、しかも姉妹で結婚するつもりか?」


比叡ミニ「・・・聞かなかったことにしてください。」メソラシ


鳳紅蓮「それでこそ比叡だ。」



服が濡れて張り付く感覚、嫌いじゃない。


霧島ミニ「失礼します。こちらに比叡姉様は・・・居ますよね。まったく。さっき注意したばかりだというのに・・・。」ヤレヤレ


比叡ミニ「霧島・・・。なんですか?その格好は。」


霧島ミニ「岩盤浴用の装束ですよ。榛名の部屋で見つけたので勝手ながら拝借しました。」


比叡ミニ「大丈夫ですか?サイズ的に。」


霧島ミニ「腰回りは余裕がありますが、胸が、ちょっと・・・。」キツイ


鳳紅蓮「そういう話は俺が居ない時にしてくれ。」


比叡ミニ「え~。聞きたくないですか?私達のプロポーションがどう違うのか。」ニヒヒ


鳳紅蓮「見ればわかる。」


比叡ミニ「そういえば全裸でした。」オット


霧島ミニ「せめてタオルくらいは巻いてください。持ってきましたから。」ホラ


比叡ミニ「うぇ~。」


霧島ミニ「何故嫌そうな顔を・・・。まさか、露出狂の気が?」ヒキ


比叡ミニ「ちがう。ちょーちがう。」



直接的な表現が最も伝わりやすいとも限らない。


霧島ミニ「まぁ、それはそれとして。」


比叡ミニ「流された。」


オダマリ アイ


霧島ミニ「耳飾りを着けたままサウナに入るのは危ないですよ?」


鳳紅蓮「普通ならな。俺は普通じゃねぇし、そもそも此処はサウナじゃねぇ。」


霧島ミニ「似たようなものではないですか。」


比叡ミニ「ですよね~。」


鳳紅蓮「あのなぁ・・・。」ハァ


比叡ミニ「でも、本当にいっつも着けてますよね、それ。外してるところなんて見たことないです。」


鳳紅蓮「外せるわけがねぇだろ。これは俺の十字架なんだからよ。」


比叡ミニ「十字架?三日月の耳飾りですよ?」


霧島ミニ「戒めの比喩表現ですよ、姉様。差し支えなければ、お訊きしてもよろしいですか?」


鳳紅蓮「・・・形見だ。俺を殺したくて、殺せなくて、殺してほしくて、殺されなかった女のな。」


霧島ミニ「言葉はどストレートですが、全く意味がわからないですね。」



影が薄いとよく言われる。


コソコソ


金剛 「この奥に、紅蓮が・・・。」ムフフ


金剛 「別に俺は構わんぞ、だなんて・・・もう!」クネクネ


ヨシ


金剛 「今夜、私は女になります!いざ!しゅつじ・・・。」


ン?


・・・


「もう随分と昔の話だ。俺が懐刀に入る前だからな。」


「俺の前にひとりの女が現れた。柔らかい光を放つ双剣を携えたそいつはいきなり俺に斬りかかってきた。」


「訊けば、そいつの母が焔の魔神スルトに殺されたらしい。」


「鳳の一族は、スルトの肉片から生まれた一族だからな。そいつにとって俺は"仇"だったわけだ。」


「それから幾度となくそいつとの決闘に付き合わされることになった。だが、決着することはなかった。」


「何しろこの肉体は細切れにされたって終わりゃしねぇからな。」


「剣の腕は一流だが、補助系の能力しか持っていないあいつに俺を殺せるはずがなかった。」


「その事実に絶望したあいつは、殺してくれと俺に懇願した。だが、俺はそれを許さなかった。」


「決闘で勝ち目が無かったのは俺も同じだったからだ。復讐のために研鑽を積んだあいつと、力任せの俺。」


「誰がどう見ても優勢なのはあいつだった。俺はただ、負けなかっただけだ。そんな状態で終わりになんてできるかよ。」


「エゴですね。自分勝手にも程がありますよ、紅蓮さん。」


「そうだな。」


「でも、それだけじゃないですよね。」


「あ?」


「紅蓮さんって、自分の善意を隠すところがありますから。今くらいは身も心も全部曝け出したらどうですか?」


「身体は駄目だろ。」


「じゃあ、心はいいんですね。」


「・・・。」


「やりますね、比叡姉様。見直しました。」


・・・


金剛 「紅蓮の過去。女との決闘・・・決闘。隠語ではない・・・ですよネ?」



狙ってやってんのよ。


「仕方ねぇな。白状すると、あいつに失ってほしくなかったんだ。生きる目的ってやつを・・・。」


「俺にも復讐のために生きた過去があるからな。それを果たした後のどうしようもない虚無感を俺は知っている。」


「復讐が人に与えるエネルギーは凄まじい。無限に活力が湧いてくる。だが同時に、それ以外の活力を全て奪ってしまう。」


「・・・俺はあいつに見つけてほしかったんだ。幼い頃から復讐に囚われて生きてきたあいつに、復讐以外の目的を。」


「まだ若いくせして、若者の楽しみも知らねぇで、家族の温もりも知らねぇで、そのまま終わりだと?」


「そんなことが許されていいはずがねぇだろ。」


「だが、俺は何もできなかった。そりゃそうさ。俺はあいつにとって、母の仇だからな。あいつに生きる目的を与えるなんて・・・。」


「俺ができたのは、精々時間を引き延ばすことくらいだった。結局はそれも、あいつを苦しめるだけだったがな・・・。」


「そしていつしか、あいつは俺の前に姿を見せなくなった。終ぞ諦めたかと思ったが、そうじゃなかった。」


「俺の知らねぇ間に暗殺されちまったのさ。んで、それをやりやがったのが・・・。」


「時雨さん・・・ですか?」


「ああ。当時は知り合いでも何でもなかったがな。後から聞かされたよ。己に終わりが訪れることを涙して喜んだ女の最期を・・・。」


「あいつをそうまで追い込んでしまったのは俺だ。何もしない。それもまた罪になるのだと、俺は知った。」


「この耳飾りはな。時雨に押し付けられたもんだ。お前は生かされているのだと、釘も刺された。」


「だから俺は誓った。二度と同じ過ちは繰り返さねぇ。何をすればいいかなんざ、俺にはわからねぇがな。」


「まぁ、取り敢えずはお前らを護る。今の俺に思い付くのはこれくらいだ。」


「なるほど。それで急に修行を始めたわけですか。」


「急にじゃねぇよ。精神統一を始めたのは、この十字架を背負って暫く経った頃だ。時雨にコツを教えてもらってな。」


「それで今や、お前らが一緒に居ても大丈夫なくらいに熱量を抑えられてんだよ。こっからは、戦い方を変えなくちゃならねぇ。」


「あの神命にも言われちまったが、今までの俺は再生能力に任せた戦い方をしていた。負けはしねぇが、勝ちもしねぇ。」


「それじゃあ、お前らは護れねぇだろ?」



バーニングはしません。だって燃え尽きちゃうから。


「不純ですね~。自分の為に人を護るだなんて・・・。」


「ですが、それこそが真に人の為になる善行だと、とある偉人も明言しています。紅蓮さんの姿勢は間違っていないと思いますよ。」


「堅いですね~。道元の言葉を引用したりなんかして・・・。これで成績が良かったなら完璧だったのに・・・。」


「何か言いましたか?」


「別に何も?」


ソウデスカ


・・・


金剛 「お前を護る・・・かぁ。紅蓮ったら、もう。」ウフフ


金剛 「これは、結婚しかないですネ!」


イザ


金剛 「紅蓮!!」バサァ


霧島ミニ「金剛姉様!?どうして此処に!?」


比叡ミニ「お姉様、なんて格好を・・・。」ボタボタ


金剛 「大好き~!!」ガバッ


ウガッ


金剛 「ぐれん、ぐれん、ぐれん~。」スリスリ


鳳紅蓮「離れろ、金剛。汗臭いのは嫌だろ。」


金剛 「私は気にしないネ~。」ムフフ


鳳紅蓮「俺が気にするんだよ。」


金剛 「え・・・。私、臭い・・・?」ウルウル


鳳紅蓮「そうじゃなくてな・・・。」ハァ



ぼっちは周りをよく見ているよ。


霧島ミニ「変わってしまいましたね、姉様。」


比叡ミニ「これはこれで・・・。」ウェヘヘ


霧島ミニ「貴女はもう少し変わってください。できるならば、自分の恋心に気づけるくらいに。」


比叡ミニ「恋・・・?私が・・・?」


霧島ミニ「身体が元に戻ったら、抱いてくれてもいいんですよ。」


比叡ミニ「それは、漫画にあった科白をそのまま・・・。」


霧島ミニ「自分に重ねたのでしょう?その科白は、金剛姉様には当てはまりませんよ。」


比叡ミニ「あ~。」


霧島ミニ「何か言い訳は?」


比叡ミニ「・・・ない、かな~。その件に関しては・・・。ていうか、聴いてたんですね。」


霧島ミニ「私の仕事は定期報告ですから。情報収集は必須事項です。」キリッ


比叡ミニ「あっそう・・・。」



待っていたって変わらない。


榛名ミニ「」ソワソワ


扶桑 「どうしたのでしょう。先程から電話の前に正座なんてして・・・。」ヒソヒソ


真宵 「大方、あいつらが泣きついてくるのを待っているのだろう。」


加賀 「あの方々が榛名不在程度でどうこうなるとは思えませんが。」


真宵 「言ってやるな。それは榛名も重々承知のはずだ。」


山城 「何なら榛名の不在に気づいていないという可能性も・・・。」


真宵 「それは流石に・・・ないよな?」


加賀 「どうでしょうね。」


扶桑 「あの金剛姉妹ですからね・・・。」ウーン


真宵 「大本営での金剛型の評価はどうなっているのだ・・・。」ヤレヤレ



そもそもの期待レベルを下げていれば、裏切られることもないだろうに。


榛名ミニ「」イライラ


扶桑 「身体が小刻みに揺れ始めましたね。」


真宵 「痺れを切らしたか。怒りが湧いてきたようだな。」


山城 「現実に居る人に夢を見ると、大概痛い目をみますからね。」


加賀 「あら、何かあったのかしら?」


山城 「ええ。お姉さんポジを確立して裏で実権を握ってやろうと思ったら予想以上に大人でして・・・。」


真宵 「貴様、そんなことを考えていたのか・・・。」


山城 「あ、今は純粋に愛してますよ?」


真宵 「そうか・・・。///」フイ


山城 「紅くなりましたね。」フフ


真宵 「なっていない。」


加賀 「まるで茹で蛸ね。」フ


真宵 「それはない。」



ぎゅっと抱き締めて?


榛名ミニ「うぅ・・・。」グスッ


真宵 「終に泣き出したな。」


扶桑 「見守るのも、ここまでですね。」スッ


加賀 「よろしくお願いしますね、扶桑さん。」


扶桑 「はい、お任せください。」ニコリ


ハルナサン? ウゥゥ! ヒシッ アラアラ


真宵 「さて、これからどうするか。」


山城 「どうするんですか?」


加賀 「以前にも同じ遣り取りをしましたね。」


真宵 「そうだな。あの時の結論はどうだったか。」


山城 「どうでしたっけ。」


加賀 「貴女は鸚鵡返ししかできないのかしら。」


山城 「まーちゃんの自主性を引き出しているだけです。」


真宵 「貴様は俺の母親か?」


山城 「偶にそういう夫婦も居ますよね~。」


真宵 「やめろ。俺にとって母は特別なのだ。嫁といえども、その領域に踏み入ることは許さん。」


山城 「まーちゃん、若しかしてマザコン・・・?」


真宵 「それにもっと早く気づいていれば、俺が母を殺すこともなかっただろうな。」トオイメ


山城 「・・・え?」



後悔先に立たず


加賀 「そう・・・。それでは義母さまに挨拶はできないのね。」


真宵 「ああ。墓も遺していない。母を想う時は天を仰ぐばかりだ。」


山城 「待って。大事な部分をスルーしてる。」


加賀 「そうね。あなたのことだから、何か考えがあってのことだと思うけれど・・・。」


真宵 「いや、衝動的にやった。そして後悔した。己の愚かしさを呪いもした。」


加賀 「そう・・・。あなたにも、そんな時代があったのね。」


真宵 「俺も、始めから経験豊富だったわけではないのでな。」


山城 「でも、なんで母親殺しなんか・・・。」


真宵 「それを話すのは榛名の件を解決してからだ。扶桑にも聴かせねばならんだろう。」


加賀 「そうですね。素直になれない家出少女をどうやって帰しましょう。」


真宵 「難題だな。」


山城 「加賀ったら、適応力高すぎ・・・。」エェ



志村流剣術の禁じ手:脚


榛名ミニ「姉様のぶぁかぁぁ。」アァァ


扶桑 「嗚呼、可哀想な榛名さん。」ヨシヨシ


榛名ミニ「可哀想とか言うなぁ。」ウゥ


山城 「不幸な妖精さんだわ。」


榛名ミニ「不幸型ほどじゃないです。」グスッ


山城 「おい。言っていいことと悪いことがあるぞ。」アァン?


真宵 「煽りに乗るな莫迦。貴様らの不幸など、この俺が握り潰してくれるわ。」クハハ


扶桑型「真宵(まー)ちゃん・・・。」ジーン


榛名ミニ「良いですね。気に掛けてくれる人が居て。」ケッ


真宵 「なんだ。貴様には居ないのか?」


榛名ミニ「電話が掛かってこなかったのが何よりの証拠じゃないですか。」ムッスー


加賀 「そのことですが、貴女は疑問に思わなかったのですか?」


榛名ミニ「何をですか。」


加賀 「貴女が此処に家出してきてから、一度たりとて電話が鳴ることがなかったということにです。」


榛名ミニ「言われてみれば・・・。」


真宵 「先の災害で通信設備が全滅してな。復旧にはもう暫く掛かるのだ。安否確認をしようにも、容易に連絡が取れん状況にある。」


榛名ミニ「ということは・・・。」


加賀 「貴女の無事を確認しようにも、その手段が無いというのが実情です。きっとみんな、心配していますよ。」


榛名ミニ「・・・早く、帰らないと。」スッ


真宵 「まぁ、待て。もう夜も遅い。せめて明朝にしろ。」


榛名ミニ「ですがっ。」


真宵 「俺が何とかする。任せておけ。伊達に魔王をしていたわけではないぞ。」ニィ



タイガー&ホース


山城 「魔王の嫁、ちょっと集合。」


ドウシタノ? ナンデスカ?


山城 「電話が通じないとか大嘘吐いて大丈夫なの?」ヒソヒソ


加賀 「問題ありません。電話対応に割く時間は無いと電話線をぶっこ抜いたのは事実ですので。」


山城 「何やってんの・・・。」エェ


加賀 「全責任は真宵さんに取っていただく予定です。」フフ


扶桑 「旦那様をお支えするはずの私達がそのような真似をするのは如何なものかと・・・。」アハハ


加賀 「今時分、その発言は問題ですね。」


山城 「加賀の行動のほうが問題だと思うけど?」


加賀 「愛し合っていますので。」フフン


山城 「愛想尽かされても知らないわよ?嫁は他にも居るんだから。」


加賀 「・・・。」グスッ


山城 「ごめんなさい。まさか泣くとは思わなくて・・・。」


加賀 「構わないわ。今夜は私の番だから。」


山城 「慰めてもらうのね。」


加賀 「いいえ、寧ろ昂ぶるのよ。」フンス


扶桑 「そういうのは、ちょっと・・・。」


山城 「あ・・・。」


加賀 「まだ傷は癒えていないのね。」


扶桑 「ええ。どうしても思い出してしまって・・・。真宵ちゃんへの愛は本物のはずなのに・・・。」


山城 「姉様・・・。」


加賀 「少しずつ進んでいきましょう。大丈夫。貴女ならできるわ、扶桑さん。」


山城 「何様・・・。」



他所でやってくれ。


山城 「というか、姉様。まーちゃんに関係を迫っていたことがありませんでしたか?」


扶桑 「あれはその・・・勢いで?」


山城 「ああ、本番になって怖くなるやつですか。」


加賀 「しかし、真宵さんと他の男を重ねるなんて・・・。嫁としてはどうかと思いますが。」


扶桑 「それを言われると、返す言葉が・・・。」メソラシ


山城 「でしたら姉様。明日、私と一緒に突撃しますか?」


扶桑 「え・・・?でも、悪いわ。明日は山城だけの時間なのに・・・。」


加賀 「大丈夫よ。私達が得ている幸せを貴女だけが知らないこの状況の改善こそ、最優先されるべきだわ。」


山城 「あんたが言うな。てか、それなら今夜をその時間に充てなさいよ。」


加賀 「」エェ


山城 「そんな顔できたのね・・・加賀。」



記憶を持ったまま子供に戻れば、嘗て神童だった者というレッテルを貼られるに違いない。


榛名ミニ「愛されてますね。羨ましいです。」


真宵 「お前にも居るだろう?自分を愛してくれる者達が。」


榛名ミニ「以前は、そうだったかも知れませんね。」ハァ


真宵 「どうした。さっきとは随分テンションが違うではないか。」


榛名ミニ「冷静になって思い出したんです。金剛型は上辺だけの姉妹だったな・・・と。」


真宵 「まぁ、金剛と比叡は建造組だからな。改造組のお前からすれば、形だけの姉妹ではあるが・・・。」


榛名ミニ「私、霧島とは何の接点も無いですよ?艦娘になる以前の彼女は、他人よりも他人です。」


真宵 「そうだったか。でこぼこなのだな、お前達は。」


榛名ミニ「元帥なのに、この程度のことも把握していないのですね。」


真宵 「そういった書類は全て焼失したからな。」


榛名ミニ「焼失させたの間違いじゃないですか?」


真宵 「バレたか。」クハハ



月に叢雲 花に風


加賀 「綺麗な月ね・・・。」


真宵 「俺は朧月のほうが好みだがな。」


加賀 「そう・・・。」


真宵 「どうした。今日は随分と温和しいな。」


加賀 「それは、ほら・・・。妖精の瞳が光っているから・・・。」


真宵 「だから言っただろう。朧月のほうが好みだと。」


加賀 「叢雲に隠れてしまったら、あなたにも見えないじゃない。」


真宵 「俺は重力使いだぞ?麗しい月を隠す叢雲など、裕に飛び越えてやるさ。」フ


加賀 「私はあなただけの月になれるのね。」フフ


真宵 「そういうことだ。」


・・・


山城 「気は済んだ?」


榛名ミニ「ええ、まぁ。」


扶桑 「他人の情事を覗くだなんて、趣味が悪いですよ?」モウ


榛名ミニ「月明かりは人の本質を照らしてくれますから。あの方が信用に足る人物かどうか確かめたかっただけです。」


山城 「あっそ。で、結果は?」


榛名ミニ「一回で見抜けるなら苦労は無いですよ。」ハッ


山城 「一々癇に障る言い方をするわね。」イラッ


榛名ミニ「そういう性分ですので。」



物語の紡ぎ方を忘れた。


レ級 「姐さん、腕相撲しようぜ~。」ニシシ


黒霧茜「ほう。この私に勝負を挑むか。」フ


レ級 「へっへー。昔の俺とは違うってとこ、見せつけてやるぜ。」


ヲ級 「準備はい~い?」


レ級 「おう。」グッ


黒霧茜「骨折しない程度には加減してやろう。」ガシッ


レディー ゴッ グリンッ ウニャー!!


レ級 「・・・格が違いすぎる。」クソガ


ヲ級 「綺麗に吹っ飛んでいったの。」ヲヲ


黒霧茜「膂力で私に勝ちたいなら、最低でも紅蓮と同じ程度には鍛えることだな。」フフン


五月雨「ちょっと、今何時だと思ってるんですか。早く寝てください。」ウルサイデスヨ


レ級 「昼間に寝たから眠くないんだよ。」


ヲ級 「ヲーちゃんは茜お姉ちゃんと遊びたいの。」


蓮華 「丑三つ時に起きていると、牛の頭をした物の怪に喰われるそうだぞ。」モゾモゾ


黒霧茜「よし。寝るぞ、お前達。」サッ


レ級 「姐さん・・・。」



あなたの笑顔を求めて。


カチャ


南方戦「」チラリ


南方戦「よし、みんな寝てるわね。」


コソコソ


南方戦「無事だとわかっているとはいえ、あのひとが倒れた日に別々に寝るなんて論外よね。」


南方戦「身体は義姉さんだけど・・・。」ハァ


南方戦「朝になったら、時雨の元気な顔が見られますように。」モゾモゾ


Zzz・・・


レ級 (乙女だ・・・。)ニヤニヤ


ヲ級 (乙女が居るの。)ニヨニヨ


五月雨(蓮華ちゃん。)


蓮華 (案ずるな。ボイスレコーダーは正常に機能している。)ニタァ


五月雨(流石は私の妹です。)フフフ



矢面にさえ立たなければ、後で咎められないかも知れない。


最上 「Zzz」スカピー


三隈 「」モゾモゾ


ムクリ コソコソ


時雨 「流石に今夜は無粋だと思うよ。」


ビクッ


三隈 「起きてましたの・・・。」


時雨 「心配なのはわかるけどさ。家族だけの時間を過ごさせてあげようよ。あんなことがあった後だからこそ・・・さ。」


三隈 「それはわかっていますの。わかっているはず・・・ですの。」


・・・ハァ


時雨 「まったく、見張っててよかったよ。君はきっと、温和しくしていられないだろうからね。」


三隈 「むぅ・・・。」


時雨 「あの時とは、立場が逆だね。」フフ


三隈 「そうですわね。」


時雨 「あの時は、結局どうなったっけ。」


三隈 「もう忘れてしまいましたの?あの時は三隈達の制止も聴かず勝手に・・・。」ハッ


三隈 「そういうことですの。」フフ


時雨 「ほら、わかったら温和しく・・・。」


三隈 「ええ。温和しくしておきますわ。クロさんの隣りでっ。」タッ


時雨 「・・・行っちゃった。最上さんは寝てるし、これは僕が連れ戻しに行かないとだね。」フフッ



君は"はい"しか言えないのか!ええ、他に返す言葉が無いのです。


漣  「あ~、眠れねぇ・・・。」


朧  「ぷりーず子守唄~。」


紫苑茜「私、あんまり歌とか得意じゃないんだけど。」エェ


漣  「子守唄に上手も下手もねーべ。聞こえるか聞こえないかくらいで歌っておけばええのよ。」


朧  「そゆこと。」


紫苑茜「でもねぇ。あんた達が眠れない理由は睡魔がどうとかって話じゃないでしょ?」


漣  「気が紛れるなら何でもいいのよ~。」


紫苑茜「そう?じゃあ、一曲。」コホン


紫苑茜「ね~んね~ん ころ~りよ おこ~ろ~りよ~」ポンポン


曙  「ねぇ。子供扱いするの、やめてくれない?」


紫苑茜「灯は可愛いわね~。」ウフフ


曙  「ったく。姉莫迦なんだから・・・。」



よし、運動をしよう。


潮  「うぅ・・・。」プルプル


漣  「お?どうしたよ、姫姉。」


朧  「姫が眠れないなんて珍しい。」


潮  「全身が、痛い・・・。」


漣  「あめま。完治してなかったべや?」


朧  「なんと運のない。」


紫苑茜「違うわよ。あんたも同じ経験をしてるでしょ?」


朧  「ん?ん~。ん~ん。」フルフル


曙  「ちゃんと言語を使え、言語を。」


紫苑茜「おかしいわね。恩恵を授かる時には必ず尋常ならざる痛みが伴うはずなんだけど・・・。」ウーン


漣  「撫子は色々ぶっとんでるかりゃにゃ~。気づいてないだけじゃね?」


紫苑茜「そんなことがあり得るかしら・・・。ま、今となっては確認のしようがないことよね。」


漣  「しょゆこと。」


潮  「あの~。この痛みを和らげる方法は・・・。」


紫苑茜「ないわよ。」ニッコリ


潮  「そんなぁ~。」ウゥ



雨か。明日から本気出す。


三隈 「ふんふ~ん。」~♪


時雨 「楽しそうだね。」フフ


三隈 「ええ。こんな時でなければ、クロさんと同衾なんてできませんもの。主に、泥水に咲く美しい華の所為で。」ウフフ


時雨 「力関係がはっきりしてるんだね。」アハハ


三隈 「それはそれとして、この先を曲がればクロさんの待つ部屋に・・・。」ン?


近衛麗「あら、奇遇ね。貴女達も夜這い?」


神命 「"も"って、私は違うからね?」


三隈 「先客が居ましたの。」チッ


時雨 「その前に夜這いを否定しようよ。」



倫理観をぶっ飛ばせ。


三隈 「娘のくせに夜這いとは・・・立場を弁えては如何ですの?」


近衛麗「パパは飽くまで親代わりであって、本当の父親じゃないもの。別に夜這いをしたって何の問題もないでしょう?」フフフ


三隈 「生物学的にはそうかも知れませんわね。ですが、倫理的にアウトですの。」ジト


近衛麗「この世界の倫理観なんざ知ったこっちゃないわよ。実の弟を喰った私よ?父親代わりを喰うのに躊躇いはないわ。」ハッ


三隈 「こんの阿婆擦れが・・・。」ゴゴゴ


近衛麗「自分に正直なだけよ。」ウフフ


時雨 「あのさ。そんなに殺気出してたらバレるよ?にぃにのお姉さん、怒ったら恐いんでしょ?」


三隈 「そうなんですの?」


近衛麗「知らない。私、面識ないから。」シレッ


時雨 「えぇ・・・。」


三隈 「ところで、神命さんは何処へ消えましたの?」


近衛麗「そりゃあ、抜け駆けしてるんでしょ。」


三隈 「彷徨娘が・・・。奇跡的に辿り着けたくらいで調子づきやがって・・・。」チッ


近衛麗「あんたも中々黒いわね。」フフ


時雨 (それに関しては、ボクもツッコめないかな・・・。)アハハ



H+エロ=英雄。エグゼ〇スの作者は偉大だ。


カチャ


三隈 「み~こ~と~さ~ん。」ニコニコ


近衛麗「抜け駆けをする悪い娘は誰かしら~。」ニタァ


神命 「Zzz」スースー


三隈麗「・・・。」


時雨 「まぁ、可愛い寝顔。」マジマジ


三隈 「茜さんに寄り添って・・・。これは・・・。」


近衛麗「健全だわ~。」ウフフ


三隈 「ですわね。」フゥ



小学校の初登校、盛大に迷った。


三隈 「茜さんを中心に、右に神命さん、左は南さん。」


近衛麗「まるで花園ね・・・。」


時雨 「よくよく考えると此処に男はにぃにだけだからね。的を射た表現なんじゃないかな。」ポフ


三隈 「もし?何を勝手に交ざってますの?」


時雨 「ん~?んふふ。昔から少し憧れてたんだよね、こういうの。」スリスリ


近衛麗「・・・私は戻るわ。」


三隈 「あら、夜這いがどうこう言っていた割にすんなり退きますのね。」


近衛麗「相手がパパじゃないなら意味無いし。」


三隈 「確かに、そうですわね。」フム


近衛麗「じゃ、女同士でごゆっくり~。」ウフフ


パタム


三隈 「まったく、何処までも自由な方ですわね・・・。」ヤレヤレ


カチャ


近衛麗「ただいま~。」


三隈 「・・・。」


近衛麗「道がわからないの。」テヘ


三隈 「でしょうね。」



放送部 アニソン流す ♪


チュンチュンチュン チュチュンガチュン


黒霧茜「む・・・。」パチクリ


時雨 「Zzz」クー


神命 「Zzz」スー


南方戦「おはよう。」ムス


黒霧茜「不機嫌そうだな、南。」


南方戦「別に・・・。」フン


ピッ


『朝になったら、時雨の元気な顔が見られますように。』


南方戦「んなぁ!?///」カァ


黒霧茜「なるほど。そういうことか。すまんな、南。どうやら予想以上に消耗していたようでな。もう暫く掛かりそうだ。」フフ


南方戦「っ~!!蓮華ぁ?」ギラッ


蓮華 「何かまずかったか?」


南方戦「それ、時雨に聴かせたらただじゃおかないわよ。」オォォ


蓮華 「案ずるな。"聴かせ"はせんさ。」フ


南方戦「本当でしょうねぇ。」ゴゴゴ


蓮華 「レンカチャン、ウソツカナイ。」


南方戦「・・・。」ジト


蓮華 「その瞳は信用してないな。」


五月雨「事実、やらかす気満々ですよね。」


蓮華 「まぁな。基地内放送で流してやる。」ニタァ


南方戦「この娘は、もう!!」


黒霧茜「誰に似たのだろうな。」クハハ


南方戦「笑い事じゃないから!」



人も物も好き嫌いがはっきりするタイプ。


近衛麗「も~、何よ。朝から五月蠅いわね~。」モゾモゾ


南方戦「・・・アンタ、どうして此処に居るのよ。」


近衛麗「は?そんなの決まってるじゃない。夜這いよ。」


黒霧茜「おい。私の可愛い姪に手を出したら承知せんぞ。」オォォ


近衛麗「ま~、こわ。でも大丈夫よ。私はノーマルだから。」


南方戦「本当に普通だったら父親に夜這いしたりしないわよ。」ゴゴゴ


近衛麗「あら、気づいちゃった?」ウフフ


南方戦「アンタにだけは譲らない。」キッ


近衛麗「元よりそのつもりよ。私、束縛するのもされるのも嫌いなの。エンゲージなんて、もう御免だわ。」ハッ


南方戦「へぇ・・・何が望みよ。」


近衛麗「一夜の過ち。」


南方戦「なら許す。」


三隈 (薄々感づいてはいましたが、南さんの価値観はかなりズレてますの・・・。)


南方戦「ところで、アンタは何しに来たのかしら?」


三隈 「・・・同衾?」


南方戦「布団ごと縛り上げて海に沈めてやろうかしら。」


三隈 「この差はいったい・・・。」エェ



妹同盟、此処に結ばれり。


神命 「んぁ・・・姉様?」


時雨 「んみゅ・・・。」ヒシ


・・・アレ?


神命 「眠ちゃ~ん。起きて~。」ユサユサ


時雨 「ん・・・あれ?ボク、確かねぇねの上で寝て・・・。あぁ、寒かったから移動したのかな。」ファァ


神命 「ほんと、五月なのに雪が降るとか勘弁してほしいよね~。」


時雨 「そうだね。えっと、神命・・・でいいかな?」


神命 「うん。私も、"眠"でいい?」フフ


時雨 「この姿の名前じゃないの?」


神命 「いや~。兄様と同じ名前で呼ぶのは、ちょっと・・・。」アハハ


時雨 「だよね。ボクも、嫌がらせのためだけに選んだこの姿の名前で呼ばれるのは遠慮したいかな。」


神命 「じゃあ、そういうことで。」


時雨 「これからよろしく、神命。」ニコリ



青春は後悔するくらいが丁度良い。


漣  「んで?いつになったらぱぱは復活するのかにゃ?」ムグムグ


黒霧茜「さぁな。時雨は、実は魔力量が多くなくてな。昨日の治療が相当堪えているようだ。」


漣  「だってよ、姫姉。」


潮  「ごめんなさい、ごめんなさい。本当にごめんなさい。」ブツブツ


朧  「大丈夫だぞ、姫。治療に関しては、私も同罪だ。」ポン


三隈 「それ以前に、もがみんの監督不行届について説教する必要があると思いますの。」ジト


最上 「うっ・・・。」


五月雨「それを議題にされると弱っちゃいますね~。私達も、じゃじゃ馬に振り回されてばかりですから。」


蓮華 「訓練装置をぶっ壊された時は、どうしてやろうかと思ったがな。」フフフ


五月雨「その点、灯ちゃんはどうですか?」


紫苑茜「莫迦さ加減にうんざりするわ。」


曙  「お姉ちゃんの姉莫迦には負けるわよ。」


紫苑茜「でしょ~?」ウフフ


五月雨「・・・心配ですね。必要以上に甘やかしたりしないでしょうか。」


蓮華 「その時は父上が喝を入れるだろう。」



せめて聴いてる振りはしておこう。


三隈 「はい、ちゅうも~く。」


漣  「飯食ってすぐに運動とか、誰得の拷問・・・。」ウヘェ


朧  「運動が嫌なら動かなければいいのだよ。」フフン


漣  「砲弾相手に我慢大会しろってか。」オォン?


三隈 「ちゅうも~く・・・。」ワナワナ


潮  「澪ちゃん、撫子ちゃん。三隈先生が注目って。」オロオロ


曙  「無駄よ、姫百合。あれ、わざとだから。」


潮  「そんなぁ。」


ブチィ


三隈 「以前、確かに言いましたの。次に巫山戯た真似をしたら、ソーラーレイの降り注ぐ中で踊ってもらうと・・・。」ギソウテンカイ


漣・朧「おおぅ。」


ソーラーレイデスノ! ウビャァァァ!!


曙  「いい気味ね~。」


潮  「肉の焼ける臭いが・・・。ほんとに大丈夫なんですか!?これ!!」



お肉はしっかり焼きたい派ですの。


漣  「昔、巫山戯て虫眼鏡で焦がした制服の気持ちがわかった気がしたぜい。」シュー


朧  「まさか穴が空くとは思わなかったよの。」シュー


三隈 「ふむ。どうやら撫子さんの恩恵では熱エネルギーの変換まではできないようですわね。」


漣  「みっちゃん、それ確かめるためにどのみちうちらに光熱砲食らわせるつもりだったのでは・・・。」


三隈 「今回、三隈が朝の訓練を受け持った目的は貴女方の能力を正確に把握することですの。そのためならば・・・。」フフフ


潮  (この人も危ない人だ・・・!)ガタガタ


曙  「それで言うと、該当者は撫子と姫百合ね。」


三隈 「ええ。撫子さんの恩恵は粗方わかっていますから、問題は姫百合さんですの。」


潮  「ほえ・・・?」


漣  「あー。恩恵の系統もわかってにゃいもんね~。どうするべ。」


朧  「取り敢えず、殴る?」グッ


潮  「」


曙  「やめなさい。」



もひとつあるのさ ネコキックぅ!!


三隈 「蓮華さん曰く、恩恵は身体機能の向上と知覚能力の向上に大別されますの。」


三隈 「例えば、三隈は動体視力という知覚能力の向上、もがみんは筋力・耐久力という身体機能の向上ですの。」


漣  「撫子の場合は、向上ってより改変って感じだけどにゃ~。」


三隈 「それはいいとして、恩恵の内容は調べようと思って明らかにできるものではありませんの。」


曙  「じゃあ、どうするのよ。」


三隈 「実戦の中で、偶然それが発揮される時を待つばかりですの。」


トイウワケデ


三隈 「演習ですの!」クワッ


漣・朧「なんだってぇ!」


三隈 「因みに相手は。」


黒霧茜「私だ。」クハハ


時雨 「どうしてボクまで・・・。」ハァ


漣  「やっべ。超遠慮してぇ。」