2023-03-01 02:59:46 更新

概要

深海棲艦…彼女達の存在とは一体…


前書き

深海棲艦のストーリーが書きたかった…キャラ崩壊注意です!


深海凄艦…


それは、みんなから恨まれる存在。世界の…悪だ。


世界は、深海凄艦を滅亡させる、これに全てをかけている。


まぁ、当たり前だろう。この様なことをしていれば…


でも、ふと思う事がある。何でこんな事をしているんだろう。


どうして人間を襲うんだろう…


そもそも…何故生まれた?何のために?誰が?どうして?


分からない…分からない…分からない…


ただ、それでも戦場に出てしまう理由もある。


艦娘だ。


彼女達を見るだけで、怨みが湧いてくる。


恨めしい…見ているだけで虫唾が走る…殺してしまいたい…


そんな、抑えられない憎しみで、今日も私達は海へ出る。


その先にあるのが終わりだとしても…私達には抑えられない憎しみがあるから…



ーーーーーー



ーーー



ーー





「ただいま〜」


素っ頓狂な声が、洞窟の中に響き渡る。


「あら、遅かったのね。」


彼女の名は離島凄姫、深海凄艦の幹部格、いわゆるボス的な立ち位置の様なものだ。

ちなみに、私は北方凄姫と言う、私達は深海凄艦の中でも知能を持ついわゆる艦娘型と言うやつらしい。


北方凄姫「にしても、洞窟生活にはまだ慣れないな〜」


離島凄姫「まぁ、そもそも私達深海凄艦は固定の住処を作る方はなかったもの。」


北方凄姫「普通に深海に潜ってるだけでも良いもんね〜」


離島凄姫「ならまた前みたいに戻るのかしら?」


その言葉に、私は少し語気を強める。


北方棲姫「私にカエレ…ってこと?」


北方棲姫「戦闘時以外であの冷たい海に…!」


強い言葉に、彼女が少し罰の悪そうな顔をする。


離島棲姫「悪かったわよ…ちゃっとからかっただけ…」


離島棲姫「私だって戦闘時以外は忘れたいわ…冷たい海の底のことなんか…」


離島棲姫「でもほっぽ、私達はあそこでしか生きられないの、この呪いの様な憎しみがある限りね…」


北方棲姫「うん…分かってるよ…。」


北方棲姫「取り敢えず、今日は休むね…」


そこで、私は少しだけ柔らかい笑みを見せる。

彼女も私がもう怒っていない事を悟ったのか、


離島棲姫「えぇ、ゆっくりお休み。」


と、柔らかい笑みで答えるのだった…」





ほっぽが去ってきた後、私は1人考え方をする


離島棲姫「笑顔…か。」


離島棲姫「世界の悪である深海棲艦が笑い合うなんておかしな話ね…」


自嘲する様に、皮肉のように、私はそんな言葉を吐く。

ふと、いつも考える。私たちの存在は何だろと。


気がつけば、冷たい海の底で目覚め、ただ抑え切れない憎しみで戦っていた。

そんな日々を繰り返す内、戦闘の事しか考えなくなったはずだった。


でも、こうやって住処を作り、生活を始めた時からだろうか。

今までに感じた事ない感情を覚えた。


それは、冷たくない感情、今まで感じてきた、怒り、憎しみ、悲しみ、とは全く別のものだった。

ただ、何となく落ち着く、心が温まる感じだった。


それからは笑顔を見せる事がある様になった。

でも、それはほんの一瞬でしか無くて、戦場に出れば抑え切れない憎しみが私を支配している…


離島棲姫「こんな考え事までして…まるでこれじゃ向こう側と変わらないわね。」


離島棲姫「そんな事を考えられる存在でもないのに…!」


「何を苛立っている。」


背後から、聞き覚えのある声が響く。


離島棲姫「あら、お帰りなさい。少し考え事をしていただけよ。」


戦艦水鬼「考え事、まるで人間の様な事をするんだな。」


離島棲姫「人間ね…戦いさえ無ければ私達も変わらないかもしれないわ…」


戦艦水鬼「艦娘への恨みの感情が消せたらな。」


戦艦水鬼「余計な事を考えるな、1人でも多くの艦娘を海の藻屑とすることだけを考えろ。」


戦艦水鬼「それ以上は、無駄でしか無い…」


その言葉に、私は、はぁっとため息をつく。


離島棲姫「ねぇ…私たちの存在って…何なのかしら。」


離島棲姫「こうやって住処を固定して、戦場にいない時は人間のように暮らしてる…」


離島棲姫「でも抑え切れない憎しみが私達を動かす、もう分からなくなってくるわ…」


それは、嘆き、どうしようもない嘆きだ。

ここでの生活が心地いいと感じる自分がいる。


このままほのぼのの暮らしたい、でもそれが出来ない事への…嘆き…


戦艦水鬼「私達は深海棲艦、人間の敵で、艦娘を恨む…それだけだ。」


戦艦水鬼「それ以上でも…それ以下でも無いさ。」


離島棲姫「そうね…私達はただ目の前の艦娘を海の藻屑にするだけね…」


その言葉で、自分の全ての望みを掻き消す。

そう、仕方ないのだ、私達にはそんな望みが叶うわけが無いのだから…


戦艦水鬼「ただ…」


離島棲姫「…?」


戦艦水鬼「もう戦況は圧倒的に不利だ…」


戦艦水鬼「私達は時期滅ぶ…それまでは戦い続けるしか無いが…」


戦艦水鬼「次に生まれるのだとしたら…誰も恨まず…暖かい日常を送りたいものだ…」


その言葉に、私は驚きのあまり目を見開く。


離島棲姫「貴方…」


戦艦水鬼「ここでの生活は嫌いでは無い、少しの間だけ憎しみを忘れられて楽しかった。」


戦艦水鬼「沈んで次の命があるのなら…」


そこで彼女は優しく、悲しそうに微笑む。


戦艦水鬼「お前達と、艦娘のことなど恨まず、暖かい日常を送りたいものだ。」


そうして…彼女は出撃していった…

そして、そして、そして、彼女が戻ってくる事は無かった…




ホッポ「また沈んだ…」


離島棲姫「えぇ、それでも戦いをやめる事は出来ない。」


離島棲姫「さぁ、行くわよ。」


ホッポ「ン…」


ホッポ「深海棲艦じゃ無かったら…幸せだったかもね…」


離島棲姫「…」


離島棲姫「何か言ったかしら?」


ホッポ「ううん、ただ艦娘を海の藻屑にするだけ…ダヨ…!」


離島棲姫「えぇ、沈ませましょう…一隻残らず…!」


ねぇ、どこかで私達を見ている人がいるなら…この呪いから…私達を助けて…


後書き

どもどもかぴおさんです、誤字修正した、短編完結型になります!まだ修正できて無かったら教えてくださいね!
実は深海棲艦も悲しかったりするのかもですね…と思ったり……ほなまた


このSSへの評価

5件評価されています


H.Curbler54さんから
2023-03-03 03:41:31

SS好きの名無しさんから
2021-03-06 13:45:34

TMネオさんから
2021-03-05 00:07:18

嵐山さんから
2021-03-05 00:06:32

あきひさんから
2021-03-04 23:49:47

このSSへの応援

4件応援されています


H.Curbler54さんから
2023-03-03 03:41:33

TMネオさんから
2021-03-05 00:07:20

嵐山さんから
2021-03-05 00:06:33

あきひさんから
2021-03-04 23:49:49

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: TMネオ 2021-03-05 00:15:30 ID: S:AfWNQL

投稿お疲れ様です!深海棲艦サイドのSSは少ないから楽しみです!


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください