フランスで出会った少女と婚約した。その3
「あ、来た来た!おーい!」
『お母さん!おばあちゃん!』
「星どうだった?」
『綺麗だったよ!』
「良かったわぁ」
《どう?できた?》
「……はい」
《彼女の指を見れば分かる話ね》
「…….はい。綺麗です」
《なら良し♪》
「ありがとうございます」
《別にいいわよ。それより、早く帰ってあげなさい》
「そうします」
『最後に何か食べようよ!』
「何が良いですか?」
《ベビーカステラでも買いましょ》
『うん!』
「じゃあそっちに向かいますね」
『私はりんご飴が食べたいな〜』
「買ってきますよ」
『やった♪』
「すみませーん」
「はい」
「ベビーカステラ5個ください」
「かしこまりました…あれ?その指」
「さっきプロポーズしたんです」
「……返事は?」
「婚約者ができました」
「あらら〜」ニヤリ
「そうなんですよね」
「じゃあいっぱいやるよ!」
「ありがとうございます!」
「はいよ!500円」
「ありがとうございました。気をつけて帰ってきて下さいね」
『ただいま戻りました〜♪』
「おかえりなさい。ってりんご飴でかっ!」
「美味しいですよ?」
『いただきますっ♡』パクッ
「…………」ジー
『ど、どうかしましたか?』
「いえ、何でもないですよ?」
『絶対変なこと考えてますよね!?』
「そんなことないですよ?」
『本当ですか?』
「…………」ジュルッ
『食べます?』
「え、良いんですか?」
『はい』
「それでは遠慮なく……」パクリ
『ふぇっ///』
「甘いですね」
『なっ///』
「結璃愛さん」
『なんですか!』
「愛してる」
『ふえぇ!?///』
「顔真っ赤ですよ」
『誰のせいですか!!』
「俺のせいですね」
『もう知りません!!///』
「拗ねちゃった」
『ふんっ!』プイッ
「結璃愛さん」
『何ですか?』
ぎゅっ
「許して下さい」
「お願いします」
『……キスしてくれたら考えます』
「分かりました」
チュ
『もっと♡』
「これでどうですか?」
『まだ足りないです♡』
ちゅぅ♡
『ぷはぁ♡』
「満足してくれましたか?」
『もっとです♪』
ちゅっ……
「そろそろ帰りましょう」
『嫌です』
「ええっ?」
『もう少しだけ居させて下さい』
「仕方ありませんね」
(可愛い)
『良いよね?』
《祭はまだまだ続くから大丈夫》
『ありがとう!』
「次どうします?」
『輪投げリベンジします!』
「了解です」
『今度は負けませんよ!』
「頑張って下さい」
数分後
『うーん……難しいです……』
「頑張れー」
『むー……えいや!』ポスッ
「おめでとうございます!景品です!」
『やったぁ…!』
「良かったですね」
《次は金魚すくいかしら》
『やりたい!』
「やりますか」
『はい♪』
ポイを貰って開始する。
『あーあ……破れちゃいました……』シュン
「初めてにしては上手かったと思いますよ?」
『いっぱいやってます!何ならさっき一緒にやったじゃないですか!』
「そうでしたね」
『全く…』
「俺やりましょうか?」
『いえ!リベンジします!』
「応援してますよ」
『任せて下さい!』
10分後
『全然取れません〜……』グスッ
「泣かないで下さい……」
『だってぇ〜』ポロポロッ
「よしよーし……」
『なぐさめてくださ~い』
「えぇ…?」
「あ、あの〜」
「はい?どうかしましたか?」
「その子泣いてますけど……」
「ああ、気にしないでください」
「でも……」
「本当に大丈夫なので」
「わ、わかりました……」
「ほら、泣き止んで?」
『はいぃ…』
「フランクフルト買ってきたのでこれで機嫌直して下さいよ」
「焼きそばもあります」
『いただきましゅっ♡』パクパクモグモグ
「美味しいですか?」
『おいひいれす!』モグモグッ
「それはよかったです。じゃあそろそろ行きましょうか」
『はい♪』
「どうだった?」
『とっても楽しかった!』
「良かったねぇ」
《帰りましょっか》
「そうですね」
『うんっ!』
「また来年だな……」ボソッ
『何か言いました?』
「いえ何も言ってないですよ」
『そうですか?』
「ええ」
『それではおやすみなさい』
「おやすみなさーい」
(ベッドで寝てたから布団が新鮮……)
「結璃愛さん?」
『……眠れませんか?』
「起こしちゃいました?」
『私も眠れなかったので』
「そうでしたか…なら少し話しません?」
『いいですよ♪』
「今日はどうでしたか?」
『とても楽しい一日になりました♪』
「それは良かったです」
『旦那様はどうでした?』
「俺は凄く楽しめましたよ」
『本当ですか!?』
「はい」
『嬉しいです♡』ギュゥッ
(抱きつかれた……?)
『ふへへ……』スリスリ
「甘えん坊モードになってるんですね」
『ダメですか?』ウルッ
「そんな事無いです」
『ん~っ!』
「……どうでした?」
『はい?』
「俺と夫婦になれて…幸せですか?」
『もちろんです!私は今世界一幸せな女の子です!』
「そこまで言われるとは思ってないです」
『本当のことですから』
「ありがとうございます」ナデナデ
『もっと撫でてください♪』
「はい」
『大好きです♪』
「俺もですよ」
『旦那様ぁ』
「はい?」
『キスしても良いですか?』
「もちろんですよ」
「チュッ……」
『もう1回良いですか?』
「何度でもどうぞ」
『ちゅぅ……』
「ぷはっ……」
『えへへ……』ニヘラァ
「可愛い……」
『えへへ……』
「明日は何しますか?」
『おばあちゃんが大阪に連れて行ってくれるそうですよ』
「楽しみですね」
『だからもう寝ましょうか』
「おやすみなさい」
「おはようございまーす!」
『おはようございます』
「朝ごはん出来てるみたいだよ」
『早く食べに行きましょ!』
「そうだな」
《あら、2人とも早いわねぇ》
「昨日はよく眠れたかしら?」
「はい!おかげさまで」
《朝は私の作ったおにぎりですよ》
「美味しいです」
『おいしいれす!』モグモグ
《良かったわ〜♪》
「じゃあ準備出来たら行くか〜」
『はいっ!』
「忘れ物は無いか?」
『大丈夫!』
「よしっ」
《じゃあ行きましょか》
「運転は俺に任せてくれよ!」
『お父さんありがとね!』
「すみません……」
「気にするなって!」
「着いたよ」
『USJだぁ~っ!』
「俺初めて来るかもしれません….」
『嘘でしょう!?』
「マジで」
《さすがにビックリしましたねぇ……》
「とりあえず入りますか」
『そうですね』
「まずどこから回りたい?」
『うーん……やっぱりジェットコースターかな?♡』
「了解~」
「行きましょうか」
「これが後ろ向きに滑るのか……」
『時間によるんですけどね』
「結構混んでますね」
『私は待つのも好きですよ』
「そうですか…?」
「次の方どうぞぉ」
「それじゃあ乗りましょうか」
『わかりました♪』
(結璃愛さんって絶叫系平気なのかな……)
「うわああああっ!?」
『きゃーっ!』
(そうだった…彼女得意なんだ)
「後ろに下ってるぅぅ!?」
『楽しーっ!』
『あー楽しかったですね!』
「はぁ、はぁ…怖かった……」
『次はあれに乗りません?』
「良いですね」
『マリオは初めてです』
「めちゃくちゃマリオカートですね!」
『はい!』
「俺はピーチ姫でいきます」
『私はデイジー使いますね』
「スタートダッシュ決めた!」
『負けないですよ!』
「アイテム使うタイミング難しい……」
『私もですよ〜』
「バナナ邪魔すぎるな」
『それっ♪』
「ちょっ!それは卑怯ですよ!!」
『勝てばいいんですよ!勝つことが全てなのです!!』
「それは違う気がします……」
「マジで負けた……」
『私の勝ちです!』
「次は何乗ります?」
『ハリーポッターです!』
「そうですね!」
「これは知ってます」
『そうなんですか?』
「流石にTVで見るので」
『…混んでますね』
「人気ですから」
『しりとりでもしてましょうか』
「良いですね!」
『じゃあ“りんご”!』
「ご…ごま?」
『ま…松ぼっくり!』
「くりぃむそふとくりんぐ♪」
『また私の負けじゃないですか!』
「まだまだ甘いですよ」
『もう1回です!』
「望むところです」
『じゃあしりと…あっ!乗れますよ!』
「本当だ!」
『何人乗りなんでしょうかね?』
「4人までらしいです」
『じゃあ2人で座りましょ!』
「そうですね」
《あらあら仲良しねぇ》
「2人とも楽しんでくれてるようね」
「えぇ」
「これ、世界一なんですって」
『そんな気もします』
「確かに」
『楽しいですね!』
「はい!」
『あー面白かったですね!』
「そうですね!」
『映像美ってやつですかね?』
「そうですね!」
『じゃあそろそろお昼にしませんか?』
「賛成です!」
『お腹すきましたもん!』
「どこに行きます?」
『エルモまんじゅうが良いです!』
「じゃあそれで!」
「美味しいですね」
『可愛いですよね〜♡』
「食べ終わったらどこに行きます?」
『うーんやっぱりスプラッシュかなぁ…』
「了解しました」
《楽しみねぇ》
「はい……」
(…スプラッシュ?)
「ここでしたか!」
『ジュラシックパークです!』
「これ怖いらしいですね」
《落ちるだけよ》
「そうみたいですけど……」
『大丈夫ですよ!』
「なら良かったですけど……」
『早く入りたいですね!』
「はい!」
『リアリティ高いですね』
「こういうの作ってる人、何者ですかね」
『案外近くに居たりして』
「そんな事…ちょっとありそう」
『きゃああぁっ!?』
「あぶなっ…」
『きゃーっ!』
「うわあぁっ!」
『きゃっ!』
「何だよあれ!?」
『あれがTレきゃあーっ!』
「ああああっ!?」
ザッバーン!
「はぁ、はぁ……」
『楽しかったですね!』
「はい……」
『レインコートあって良かったですね』
「そう、ですね……」
『次はどこに行きます?』
「うーん……」
『フライングダイナソー!あれにします!』
「うわぁ……」
『嫌ですか?』
「いや!乗れますから!」
「結構並んでますね」
『待ち時間長いです……』
「まあまあ」
『やっと順番来ましたね!』
「はい!」
『乗りましょ!』
「……っ!」
『どうされました?顔色悪いですよ?』
「これ…足宙ぶらりんになるんすね……」
『そういうやつですよ?』
「……俺、耐えられないかも」
『そんな事ないですよ!』
「でも……」
『私を信じてください!!』
「……分かりました。信じます」
『それではレッツゴー!』
「ひゃあぁぁ!!」
『キャハハッ♪』
「ちょっ!揺らさないでください!!」
『楽しいですね♪』
「足が浮いてるぅぅっ!?」
『きゃーっ!』
「どうなってるんですかぁ!?」
「うっぷ……」
『袋持ってきましたよ』
「ありがとうございます……おぇぇ」
『大丈夫ですか?』
「なんとか……」
『少し休みましょう』
「すみません……」
『いえいえ』
5分後
「もう平気です」
『じゃあ次に行きましょっか』
「はい」
『このアトラクション面白そうですね!』
「そうですか?」
『バックドラフトです!』
「行ってみますか?」
『はい!』
「熱っ!これ本物!?」
『あったかいですねぇ~』
「熱いですよぉ!」
『楽しいですね〜』
「熱かった…」
『あっ、そろそろショーの時間です!』
「どこでやるんでしょうかね?」
『多分ここだと思いますよ?』
「なるほど……」
『楽しみですね〜♡』
「そうですね〜」
(……)
10分後
「席空いてて良かったですね」
『そうですね〜♡』
「あれじゃないですか?」
『エルモだぁ~っ!』
「可愛いですね!」
『可愛いですよね〜♡』
「エルモさーん!」
『こっち向いたぁ~っ!』
数分後
「楽しかったですね!」
『はいっ!』
「また行きたいです!」
『そうしましょう!』
「じゃあそろそろ帰りませんか?」
『そうしましょっか』
「お土産は買いましょうよ」
『……それもそうですね』
「どれにしましょうかね……」
『クッキーとかいいんじゃありません?』
「そうですね」
『私はこれにしようかな』
「俺はこれで良いかな」
『決まりました?』
「はい…ちょっ、多くないですか!?」
『えへへ(照)買っちゃいましたね!』
「買っちゃったの量じゃないですよ……」
『そうですか?』
「まぁ……レジ、並びましょうか」
『そうします!』
「結構混んでますね……」
『4時ですしこんなものです』
「この後はどうしますか?」
『ホテル行くんですよ?』
「あっ、そうですか」
『忘れちゃダメですよ?』
「はい……」
『今日は楽しめました?』
「もちろんっす!」
『良かったです♪』
「明日帰るの寂しいな……」
『私も同じ気持ちですよ?』
「……っ!」
『ふふっ♪』
「買えたし戻りましょっか!」
『皆の元へ』
「はい!」
『ただいま〜』
「おかえりなさい」
「遅かったな」
「何してたんだ?」
『ちょっとお買い物を』
「そうなのか」
『それじゃホテル行こっか!』
「そうだな」
『部屋割りどうする?』
「男女別で良くないですか?」
『あれ?』
「流石に全員同じ部屋は無理ですよ」
「確かに」
『分かった!じゃあ男子と女子に分かれるって事で!』
「了解です」
「おう」
『じゃあ荷物置いてから集合ね!』
「はーい」
「分かりました」
『……はい』
「どうかしました?」
『旦那様と同じ部屋が良かったなぁ』
「俺だって一緒の部屋が良いっすよ」
『本当?』
「嘘ついてどーすんですか」
『なら……』
《そうなると思ってたわ》
「知ってたんですね」
《はいこれ鍵》
『ありがとう!』
《ホテルではシちゃだめよ》
「し、しませんよ!?」
《だろうね》
「当たり前ですよ!」
『じゃあお風呂入ろっか!』
「そうですね」
『背中流しっこしたい♡』
「別に良いですけど……」
『やったぁ!』
「そんな喜ぶ事ですか?」
『嬉しいですもん!』
「そうですか……」
『旦那様は嫌ですか?』
「そんな事ないですよ!」
『じゃあお風呂行きましょう♪』
「そうですね!」
「広いですね〜」
『凄く綺麗だよね!』
「そうですね〜……」
(やばい……緊張してきた……)
『ねぇねぇ♡』
「なんすか?」
『一緒に入りませんか?』
「っ!そ、それは……」
『やっぱり……』
「入りましょう!既に何度か経験してますから!」
『そんな緊張しなくても』
「い、いや……そのぉ……」
『大丈夫ですよ?優しく洗いますから』
「お、お願いします」
『はい♪』
ゴシゴシ
「んぅ……」
『声我慢しないでくださいね?』
「は、はいぃ……」
『可愛いです♪』
「んぁ……」
『ここも洗わないとですね』
「そこは自分でやりま……」
『私がやりたいです』
「あっはい…」
「ひゃうっ……」
『気持ちいいですか?』
「きもち……いいれす……」
『良かったです♪』
「はい……」
『次は前ですよ?』
「前は……さすがに……」
『恥ずかしいんですか?』
「そりゃそうですよ……」
『何もしませんよ?』
「して欲しくないです…」
「えっ?」
『だから安心してください』
「はい……」
『それじゃ失礼しますね〜』
(もう任せとこ……)
『ふふふっ♪』
「あの……」
『どうしましたか?』
「手つきがいやらしい気がするんですが……」
『汚いので』
「ぐあっ!」
『どうしました?』
「メンタル終わるかと思いました」
「次からは普通にやって下さい」
『分かりました。でも気持ちよかったでしょう?』
「まぁ……」
『また今度してあげますね?』
「はい……」
『私も洗って下さい』
「あっ分かりました…」
ゴシゴシ
「これで終わりですか?」
『まだありますよ?』
「これ以上何を?」
『私の身体を隅々まで洗って欲しいです』
「っ!?︎」
『ダメですか?』
「わ、わかりまし……た?」
(あれ?)
『ありがとうございます♪』
(これ、胸とかも洗うのか?)
「あ、あの……」
『何でしょうか?』
「む、胸とか洗ってもよろしいでしょうか……」
『もちろんです』
「失礼します…」
もみっ
「柔らかい……」
(めっちゃ触り心地良いな)
『もっと強く揉んでも良いんですよ?』
「は、はい」モミモミ
『あん♡』
「すみません!」
『いえ、むしろ嬉しいです』
「そう言ってもらえるとありがたいです」
(で良いのか……?)
「じゃあそろそろ上がりましょうか?」
『そうですね』
〜お風呂後〜
『夜ご飯は皆で食べられますね』
「そうですね」
《お風呂どうだった?》
「何もなかったですよ」
「ただ背中を流してもらっただけですから」
『私は満足出来ませんでしたけどね』
《あらら、ごめんなさいね》
「別に大丈夫ですよ〜」
「それじゃご飯行きましょ!」
「はい!」
『お腹空いたぁ』
「俺もです」
『早く食べに行きましょう!』
「そうだね!行こっか!」
『うん!』
『ビュッフェなんですね』
「肉ばっか取らないようにね」
《バランス良く食べてね》
『もーう……』
「俺はサラダ多めでいきますかね……」
『野菜好きなんですか?』
「好きというか健康のためです」
『偉いですね』
「そんな事ないですよ」
『いっぱい取ってきますね』
「行ってらっしゃい」
『はい♪』
「さてと……」
《いただきまーす》パクッ
「美味いな」
《このステーキ最高だね》
「確かに」
「お母さん…70の量じゃないわよ」
《そう?こんなもんよ》
「食べすぎよ」
その頃
『……どれも素敵です』
「全部食べたいですけど……」
『まあ無理ですね』
「とりあえず取りに行くだけ行こうかな……」
『私もついて行きます』
「お願いします……」
『はい♪』
「どれにしよう……」
『迷ってしまいますよね』
「そうなんだよねぇ……」
『オススメはこれですよ』
「なるほど……」
『近江牛ステーキです』
「おっ……!?」
『そう驚かなくても』
「いや驚きますよ」
「1番高いの選んできたんですか?」
『違いますよ?』
「えっ?」
『私が食べたかったのです』
「そういうことですか」
『はい♪』
「ならそれにします」
『私も同じものにしときます』
「あっこれも良いですね」
『旦那様オムレツ好きですね』
「好きです。でもこれも捨て難いんですよね……」
『両方取るというのは?』
「それは流石に……」
『では半分ずつにしましょう?』
「良いんですか!?︎」
『その方が色んなものが食べられると思いますから』
「ありがとうございます!」
『実は私も食べたいので』
「分かりました」
『あとデザートは何が良いでしょうか?』
「プリンとかどうでしょう?」
『良いですね〜』
「じゃあそれも持って来ましょう」
『はい♪』
「よし、これでOKっと」
『次は飲み物ですね』
「その前に野菜ですよ!」
『お母さんみたいですね』
「体に悪いですよ」
「ちゃんと栄養摂ってください」
『気をつけますね』
「結璃愛さんには長生きして欲しいので」
「はい!」
『ふふっ♪』
「どうかしました?」
『いえいえ、なんでもありませんよ』
「変な人ですね」
『そうかもしれませんね』
「両手ふざがったし戻りましょうか」
『はいっ』
一旦戻って
『何飲みますか?』
「持ってきてくれるの?」
「俺はオレンジジュースで」
『お父さん好きだよね~』
「私レモンサワー!」
「お酒は自分で頼んで下さい」
《熱燗でも飲みますかね》
「俺ウイスキーかな」
「結璃愛さんの一家酒強くないですかね?」
『父は弱いです』
「じゃ取りに行きますか?」
『オレンジジュースは取って来れますね』
「よろしくー」
ドリンクバー
『どうしようかな……』
「悩ましいですよね」
『はい……』
「コーヒー飲もうかな……」
『私は紅茶を』
「ミルクティー好きなんですか?」
『甘いものを食べる時はこれがいいですね』
「確かにそうかもしれません」
『旦那様はブラックなんですね』
「ま、まあそうですね!」
『私も早く追いつきたいです!』
「ゆっくりで大丈夫ですから」
『頑張ります!』
「はい」
(ま、飲めないんだけど)
「ただいま〜」
『おかえりなさい』
「はいこれ」
『ありがとうございます』
「こっちもありがと」
『いえいえ』
「さてと食べようかな……」
《いただきます》
パクッ
「美味しい……」
『流石は近江牛!』
「美味いなぁ」
『美味しいですね〜♪』
「うん!最高だわ!」
《こんなもんよ》
「動じて下さいよ」
《よく食べてるからね》
「そういえばそうだった」
『そうですね……』
《九条ネギって美味しいでしょ?》
「はい!」
「この卵焼きも絶品ですよ!」
『良かったです』
《ネギ入の卵焼き好きなのよ》
「よく分かります!」
『でもやっぱステーキおいひ~っ!』
「口の中無くなってから喋りましょう」
『ごめんなさひっ』
「可愛いから許します」
『ありがとございます///』
「はい、あーん♪」
『あ、あーん♡』
「ど、どうですか?」
『おいしいです!やっぱり旦那様はセンス良いです!』
「ならよかったです」
『はい♪』
「これもあげますね」
『お願いしましゅっ』
「噛んだ…」
『うぅ……』
「ほら、あーん♪」
『あむっ♪』
もぐもぐ
『とても美味しいです!』
「俺にもあーんして下さい」
『もちろんです!あーん』
「はい、あーん♪」
ぱくっ
『いかがでしょう?』
「めっちゃうまい!」
『嬉しいです!』
「俺にもやってくれよ!」
『やだ♪』
「そんな娘も可愛いっ!」
(何か分かるのずるいな…)
「結璃愛さんは俺の奥さんですから」
『はいっ♪』
「お父さんは私のお母さんなんだぞ!」
『お母さんじゃないけどね〜』
「そこは否定しないのか!?︎」
『だって事実だし〜』
「そっか……」
『お母さんにしてもらいなよ』
「その手があったか!」
「えぇ……」
「娘に負けてられない!お願い」
「…わ、分かったわよ!ほらっ、口開けてよ!」
「はい、あーん」
パクッ
「どう?」
「めちゃうま!」
「そりゃそうよ」
「お母さんツンデレですか?」
『多分そうです』
「あ、結璃愛ちゃんは?」
『私も良いんですか?』
「当たり前じゃん!」
『では……』
パクッ
「どう?」
『うん美味しいっ!』
「まだ食べたいから取ってきてよ!」
『はーい♪』
「行ってしまいましたね……」
《あの子には敵わないわ》
「何言ってるんですか。まだまだこれからですよ」
《楽しみだわ》
(まぁ俺が一番だけど)
「君も行きなよ」
「あっはい」
「ついでにコーヒー取ってきてくれ」
「息子をパシらないでよ~」
「息子か……」
「あら?事実でしょ?」
「はい!」
『次何取りましょうか?』
「俺はネギもう一度取りますよ」
『私はステーキ待ちます』
「あと魚も欲しいですね~」
『なるほど』
「俺はご飯と味噌汁と漬物かな〜」
《健康的ねぇ〜》
「そうですかね?」
『お待たせ致しました!』
「それ気に入ったんですね」
『良い肉は何度も食べたいものです』
《私ももらって来ようかしら》
「行ってください」
《結璃愛の分も取ろうか?》
『ありがとうございます♪』
『いただきます!』
「いただきます!」
《いただきます》
モグモグ
『美味しいです!』
「美味しいです!」
『これって近江牛ですか?』
「そうだと思いますよ」
『うんっ!やっぱり美味しっ!』
「最高です!」
『はい、あーん♡』
「あーん♪」
『どっちが良かった?』
「両方です♪」
『ふふっ、欲張りさんです♡』
「そういう所も好きですよ」
『ありがとっ♡』
(ぐあっ!何だこの破壊力)
「こっちもどうぞ」
『あーんっ!』
「はい、あーん♪」
ぱくっ
『おいひぃれすぅ……///』
「それはよかったです♪」
『旦那様のも一口下さい』
「いいよぉ♪」
『はむっ♪』
《若いって羨ましいわぁ》
「僕達もあんな感じだったよね?」
「そうですね」
「懐かしいな……」
『ご馳走さまでした!』
「満足できましたか?」
『はい!とても幸せですっ!』
「俺もです!」
《また一緒に食べたいわね〜》
「はい」
『それじゃあ寝ましょう?』
「そうですね」
「明日は何するんだ?」
「まずは観光してそれから決めませんか?」
「賛成!」
『私もそれで大丈夫です』
《私達は少し出かけてくるわね》
「分かりました。気をつけて下さいね」
《ええ》
「それじゃおやすみー」
『それじゃねー』
寝室
「う~ん…」
『どうかしました?』
「枕変わると寝れないんですよね」
「分かる気がします」
『私の膝使いますか?』
「お願いしてもよろしいでしょうか?」
『もちろんです』
「では失礼しまーす……」
スッ(頭を乗せる音)
「重くないですか?」
『全然軽いくらいですよ』
「なら良かったです。それではお休みなさい」
『はい、お休みなさいませ』
(あれ?俺このまま寝るの?)
「あのさ……」
『はい?』
「抱きついてもいいですか?」
『良いですよ』
ギュウゥ
「暖かい……」
『私も温かいです』
「落ち着く匂い……」
『安心感ありますもんね〜』
「はいぃ……zZZZ」
『ふふっ♪おやすみなさい♪』
(…足痛くなってきた)
(ベッド、運んであげますか)
(よいしょっ)
ポフッ
翌朝
「……あれ?何でベッドに居るの?」
「おはようございます」
『おはようございます』
「……..」
『昨日は良く眠れました?』
「はい、バッチリです!」
『私もです』
「そっか♪良かったよ〜」
『今日は何をするんですか?』
「今日東京に帰りますよ」
「そうなのか!?︎」
『寂しくなりますね』
「まあな」
『次はいつ会えますかね?』
《まあ結婚式は出るわよ》
「ありがとうございます」
『楽しみにしておきますね♪』
「おう!任せろ!」
《結璃愛ちゃんはどうするの?》
『私も帰りますよ』
《あらそうなの?残念ねぇ》
「何かあるのか?」
「いえ特に何もありませんが」
《ふぅん……》ニヤァ
「何だよその顔は……」
『変なこと考えてそうですね』
「いや何も」
『怪しいですね』
「怪しくなんか無いですっ!」
『……そういう事考えてます?』
「どういう事です?」
「だからぁ!エッチな事をしたいとか思ってるかって聞いてんだよぉ!!」
《ちょっと!朝からそんなこと言わなくてもいいじゃない!》
「あ、すいません……」
『……別にいいですよ♡』
《いいのね》
「いいらしいぞ」
「やりませんよ!?」
「なんでだ?」
「だってまだ高校生だし……」
『私はもう大人なので問題なしです!』
《私達もいるけどね〜》
「それは気にしない方向で」
『はい』
「でもいつかやるんだろう?」
「そりゃ…まあ……」
『ふ~ん♪』
「な、何ですか!?」
「いや何でもない」
『早く行きましょう?』
「そうだな」
《皆でご飯食べない?》
「そうしましょうか!」
「賛成です」
『私も大丈夫ですよ』
「よし決まりだな。どこ行く?」
『焼肉なんてどうかしら?』
「良いですね!」
『私もそれで構いません』
「んじゃ決定だな」
《予約入れておくわね》
「っても飯まで時間あるな」
《大阪城とか行ってみる?》
『ぜひ!』
「俺も見てみたい!」
『では早速向かいましょうか』
「了解です!」
〜移動中〜 【到着】
「デカいな〜」
『大きいですね〜』
「写真撮っとこ♪」パシャッ
『私にも送ってくれますか?』
「もちろん!」
『2ショット撮りましょう!』
「良いですね!」
「はいチーズ!」カシャ
『ありがとうございます♪』
「こちらこそありがとね♪」
《そろそろ城に行きましょう》
「そうですね!」
「楽しみだな〜」
『見晴らし良いんでしょうね』
「そりゃもう!」
『……曇ってますけど』
「それは仕方がないですよ」
「雨降らないといいんだけど……」
『心配ですね』
「最悪傘させば何とかなるだろう」
『それもそうですね』
「いざとなったら相合傘しよう!」
『はい♪』
((楽しみ))
『着きましたね』
「あ、晴れましたよ!」
『景色綺麗ですね~』
「一望できますよ」
「絶景かな絶景かな♪」
『お腹空きましたね』
「確かに……」
『美味しいもの食べたいわよね』
「はい!何を食べようか迷っちゃいますね」
『たくさんありますもんね』
「とりあえず店に入ります?」
『そうですね!』
「どこにしますかね?」
『ここなんてどうでしょう?』
「いいと思いますよ!」
『ここにしましょっか』
「はい!」
『入りましょう』
「おう!」
『お好み焼ですね』
「色々あるんですね」
「どれにするか悩むなぁ……」
『私はこれにするわ』
「俺はこれだな」
『私はこれでお願いします』
《私はこのセットにするわ》
「全員決まったな」
『注文しちゃいましたね』
「今更だけどさ……」
『はい?』
「夜、焼肉食べるんですよね?」
「その通りだがそれがどうかしたのか?」
『えぇ』
「ならなんでこんな量頼んだのでしょうか?」
『……』
《食べるわよね?》
「こんなもんじゃない?」
『ですよね?』
(こっわ…この家族)
「まあ別にいいですけどね」
『はい』
「それよりこれからの事を考えましょう!」
『そうですね!』
「あっ!来ましたよ!」
『焼くの苦手なんですよね~』
「そうなんですか!?意外です……」
『任せてもいいですか?』
「良いですよ!」
『ありがとうございます!』
「どんどん焼きますからね!」
『よろしくお願いします!』
ジューッ
(あれ?これ俺食えないやつじゃね?)
『美味しいです!』
(まあこの顔見れたし良いか…?)
「良かったな」ナデナデ
『ふへ?』///
「ん?」ニヤリ
『うぅ〜……』プシュー
《あれ?食べないの?》
「焼き担当ですので……」
《私がやるから食べなさい》
「良いですよ!」
《老いぼれにもできることはあるのよ》
「お願いしても良いですか?」
《はいはい》
「ありがとうございます!」
『私もやります!』
「ありがとうございます」
ジューッ
『はいあーん♪』
「あーんっ…熱っ!」
『あっすいません!』
「いえいえ」
『ふーふー…はいどうぞ♪』
「んっ!美味しいです!」
〜完食後〜
「ご馳走様でした〜」
『ごちそうさまでした〜』
「うまかった〜」
『また来たいわね〜』
「次どうする?」
「大阪観光でもしてみます?」
『賛成です♪』
【道頓堀】
「人多いですね〜」
『この池に飛びこむんですか?』
「飛び込み禁止らしいですよ」
『残念ですね』
「飛びこまないで下さいよ!?」
『分かってますよ』
「そうですよね……」
『あ、グリコの看板がありますよ!』
「本当ですね!」
『写真撮りたいですね』
「撮ってきましょうか?」
『いいんですか?』
「もちろんです!」
『どうせなら同じポーズで……』
「はいチーズ!」
パシャッ
「上手く取れたと思います」
『見せてもらってもいいですか?』
「はい、これです」スイッ
『わぁ〜!綺麗に写りましたね!』
「喜んでくれて嬉しいです」ニコッ
『はいっ!』
《2ショットは撮らないの?》
「シャッター切ってもらって良いですか?」
《もちろんよ》
「じゃあこれで」
《もうちょいくっついて~》
『ん?』
ぐいっ
「こ、こうですか?」
「はいチーズ!」カシャッ
『えっと……これは?』
「記念です!」
『そっか!』
(なんか照れるな……)
(もっとくっつきたかったな……)
【通天閣】
「高いですね……」
『展望台があるみたいですよ?』
「登ってみます?」
「せっかくだしな!」
『行きましょう!』
「エレベーター混んでますね……」
『少し待ちましょうかね』
「そうだな」
『……』
「……」
『今日楽しかったですね!』
「今日は終わってませんよ」
『それもそうですね』
「明日もあるからな」
『楽しみにしておきますね!』
「おう!俺もだぜ!」
『はい!……あっ!順番来ましたね!』
「行くか!」
『行ってらっしゃいまし〜!』
「お嬢さんも一緒に行こうか?」
『何それ?』
「まあまあ」
展望台
「結構高いとこまで来てるんだな……」
『すごい景色ですね〜』
(やっぱ可愛いな……)
『どうかしました?』
「いやなんでも!」
『そうですか?じゃあそろそろ帰りましょう!』
「そうですね!」
『次はどこに行きます?』
「結璃愛さんの行きたい所で良いですよ」
『じゃあよしもととか!』
「まんざい見ましょうか!」
「よし!決まりだな!」
〜移動中〜
「ここが劇場なんですね〜」
『チケット買いに行きますね』
「お願いします」
〜数分後〜
「買えて良かったですね〜」
『そうですね♪』
「席どこでしょうね?」
『真ん中辺りじゃないでしょうか?』
「だとしたら近いかもしれませんね」
『良い席取れましたね』
「歩き疲れてたし丁度良いですね」
『……寝ないで下さいよ?』
「寝ませんよ!?」
「始まる前にトイレ行ってくるわ」
『分かりました』
「すぐ戻るから待っててくれ」
『了解です』
「さて行くか」
『はい』
スタスタ
「ん?あれって……」
『どうしたんですか?』
「いや、あの人どこかで見たことある気がしてな」
『そうなんですか?』
「気のせいかな?」
『多分違うと思いますけど』
「だよなぁ」
『早く戻ってきてくださいね〜』
「分かった」
『誰なんですかね?』
「さぁ…?」
「ただいま〜」
『おかえりなさい』
「もう始まってるか?」
『まだ大丈夫だったはずです』
「なら安心だ」
『……』
「ん?どーかしたか?」
『いえ、何でもありませんよ♪』
「ならいいんだけど」
開演
「始まったな……」
『ですね……』
(やっぱり眠いな……)
(でも頑張って起きないと)
(隣に居るのに寝たら失礼だからな)
(それにしてもこの子めちゃくちゃ可愛くないか?)
(こんな子が彼女なんて羨ましいな)
「ちょっ、起きて下さいよ」
『んあっ?』
「やっと起きた……」
『ごめんなさぃ……』
「そんな謝らなくても…」
『面白いですね』
「そうですね!」
「そろそろ終わりますね」
『ほんとだ!』
「楽しかったですね!」
『はい!』
「また来ましょうね!」
『もちろんですよ!』
《今日はこのホテルで泊まるわ》
「結構高いとこだぞ!」
「でしょうね……」
『高級そうですね』
《6人で200万とかだったかな?》
「にっ!?」
《まあはした金よ》
(……はした金?)
『入りましょうか!』
「あっはい」
「広い部屋だな!」
『そうですね!』
「結璃愛さん先に風呂入ってください」
『え?どうしてですか?』
「いやだって俺が入ったあとに入るの嫌だろうし」
『別に気にしないですよ?』
「俺がするんですよ!」
『そろそろ慣れて下さいよ』
「無理ですよ!」
「じゃあ先に入ってくれ」
『分かりました。覗かないで下さいね?』
「覗きませんよ!?」
『冗談ですよ♪』
「分かってますよ!」
風呂
『はぁ~気持ち良い~っ』
(一緒に入りたかったなぁ……)
(旦那様来ないのかなぁ)
(洗って欲しいなぁ)
「タオル持ってきましたよ」
『旦那様も入って下さい』
「……分かりました」
カポーン
「背中流しますよ」
『ありがとうございます』
「痒いところは無いですか?」
『無いです』
「良かったです」
『次は私が洗いましょうか?』
「お願いします」
ゴシゴシ
『旦那様って筋肉ありますね』
「そうですか?」
「結璃愛さんの体の方が綺麗じゃないですか?」
『私は普通ですよ?』
「俺は好きですよ」
『私も好きです♡』
「はい、交代しましょ」
『はい』
〜数分後〜
「上がりました〜」
『お疲れさまです』
「髪綺麗ですよね」
『ケアちゃんとしてるので!』
「いつもありがたいです」
『ふふん♪』
「それじゃ焼肉行くぞー!」
『はーい!』
焼肉屋
「さあ食べるぞ!」
『はいっ!』
《好きなだけ食べてね》
『特上カルビ6人前!』
「遠慮ないな……」
『美味しいですね!これ!』
「はいっ!」
『ホルモン焼き3人前で!』
「容赦ないな……」
『タン塩5人前!』
「よく食うな……」
『特上ロース10人前!』
「も、もういいんじゃないですか?」
『行けますって!』
(胃袋どうなってんだよ……)
「そんじゃ食べるぞ!」
「う~ん!カルビ美味しっ!」
『ロースも美味しいよ!』
「ホルモン最高!」
『もっと頼んでいいよね!』
「いいんじゃないか?」
『すいませーん!』
《まだ頼むのかしら?》
『まだまだいけます!』
《そう》
『牛ハラミ2人前に豚トロ4人前!』
「凄っ…」
『私が食べさせてあげます!』
「えっ!?」
『はいあ〜んして下さい!』
(恥ずかしいな……)
「あむ……うんめぇ!」
『次はこれ行きましょう!』
「ちょっ待って下さい!」
(何でこんなに元気なんだ?)
『デザートは別腹なので!』
「さいでっか……」
(俺の分残してくれてるかな?)
『はいあーんっ♪』
「んっ!おいひー!」
「満足しましたか?」
『まだまだ肉はありますよ?』
「俺もまだ行けますよ!」
『私にもあーんして下さい♪』
「じゃああーん」
『はいっ』
「ほら口開けて下さい」
『あ〜』
(可愛いなぁ)
(旦那様に甘えると幸せだなぁ)
(結璃愛さんを可愛がると楽しいなぁ)
《肉はまだあるわよ》
『はーい♪』
「結璃愛さん」
『なんですか?』
「今日楽しかったですか?」
『もちろんです!』
「俺もですよ」
『もっと食べましょう!』
「ハラミ下さい!」
《特上ハラミ2つ》
「はい喜んで!」
『旦那様』
「はい?」
『大好きです♡』
「俺もですよ」
『また来年も来ましょ?』
「はい」
『約束だよ♡』
「もちろんです」
「おまたせしましたー」
『わーい♪』
《どんどん食べてね》
「ありがとうございます!」
『あーん♪』
「あーんっ!」
『美味しいですか?』
「結璃愛さんに食べさせてもらったんで余計に美味しく感じます!」
『そ、そっか……///』
「あれ?どうしました?」
『カルビ食べます!』
「良いですね!」
『はい、あ〜ん♡』
「あーんっ!」
『ど、どうかな?』
「めちゃくちゃ美味しいです!」
『良かった……///』
「次はホルモンいきません?」
『はいっ!』
「はい、あーんっ!」
『あーんっ!』
「どうですか?」
『美味しぃ……♡』
「それはよかった!」
『今度はこっちから!』
「おっ!きた!」
『あ、あ〜ん……』
「あーんっ!美味しいです!」
『そ、そうだね!』
(なんか夫婦みたいだなぁ)
(なんか新婚旅行思い出すなぁ)
(それもそうね)
『ビビンバも美味しいよ!』
「じゃあ下さい!」
『はい、あ〜んっ!』
「あ〜んっ!!」
(やばい……めっちゃ幸せなんだけど……)
(旦那様にあ〜んするとドキドキする……)
『ご飯おかわり!』
「3杯目ですよ!?」
『まだ全然行けます!』
「凄いですね……」
『デザートは何が良いかな?』
「俺はアイスでお願いします」
『私はパフェにする!』
「すいませーん!」
《はい》
「このカップル限定のスペシャルサンデーください!」
『えっ!?』
《かしこまりましたー》
『だ、旦那様!?』
「何ですか?」
『これって……その……///』
(まさかとは思うけど……)
「はいあーんです」
『うぅ……恥ずかしいなぁ……///』
「結璃愛さん」
『は、はい……』
「口開けて下さい」
『……はい』
「よしっ!」
『あっ……』
「ふむっ」
『ひゃうん!!』
「ごちそうさまです」
『もう……旦那様ったら……///』
「さっきのお返しですよ」
『じ、じゃあこれです!』
「ポッキーですね」
『ポッキーゲームしましょう!』
「えっ!?あっ、はい」
『はい、あーん♡』
「あーんっ!」
『あーんっ♪』
「美味しいですか?」
『とっても甘いです……///』
「俺もですよ」
『……』
「結璃愛さん?」
『ポッキーゲームってこうじゃないです!』
「えっ違うんですか?」
『両端から咥えて唇が触れたら勝ちです!』
「それ、キスしません?」
『とにかくやりましょう!』
「わ、わかりましたよ……」
『はい、あ〜ん♡』
「あーんっ!」
『あーんっ♪』
サク
(ちょっとずつ進んでくのか……)
(普通のキスとは違う緊張だな)
((あと少し……))
((ちゅっ!!))
「っ!」
『ぷはぁ……♡』
「お疲れ様です」
『楽しかったね!』
「はい!また来たいですね!」
『今度は2人で行こうね?』
「もちろんです!」
『「ごちそうさまでした!」』
「美味しかったですね」
『後は寝るだけですね』
「そうですね」
『今日はありがとうございます!』
「いえいえこちらこそ」
『明日はどこ行きます?』
「とりあえず海に行きません?水着着た結璃愛さん見たいんで」
『いいですね!』
(旦那様になら見せても大丈夫だよね?)
(楽しみにしてよう)
「おやすみなさい」
『おやすみ』
翌朝
「……起きて下さい」
『んあっ?』
「朝ですよ」
『んあ?おはよう〜』
「おはようございます」
(可愛い……)
『どうしました?』
「なんでもないです」
『朝食行きましょうか』
「そうしましょう」
朝食バイキング会場にて
『いっぱいありますね~』
「目移りしそうです」
『取りすぎないようにして下さいね?』
「わかってますよ〜」
『私も取ってきまーす』
「行ってらっしゃい」
〜数分後〜
『ただいま戻りました!』
「おかえりなさい。何を取ってきたんですか?…って朝からそんな食べるんです!?」
『このくらいなら行けますよ』
「凄い胃袋ですね……」
『食べないと損ですもん!』
「確かにそれは言えてますね」
『ではいただきましょう!』
「はい!」
『「いただきます!」』
パクッモグモグ
『美味しいですね!』
「はい!」
『旦那様本当にオムレツ好きですね』
「好きです!」
『ふふっ♪』
「結璃愛さんの好きな食べ物は何ですか?」
『私はハンバーグが好きです!』
「良いですね」
『今度一緒に作りましょう!』
「是非お願いします」
『約束ですからね♪』
「そしてちゃんと取ってますね」
『鉄板です!』
「俺も取ってきます!」
『私があーんすれば必要ないです♪』
「そ、それもそうですね……」
(恥ずかしいな……)
『はい、あ〜ん♡』
「あーんっ!」
『どうぞ!』
「美味しいです!」
『良かった♪』
「結璃愛さんは?」
『じゃあそのムニエル下さい♪』
「はい口開けて下さい!」
「あーんっ!」
『あむっ♪』
(幸せだなぁ)
『美味しいです♡』
「よかったです」
『次はデザートにしましょっか?』
「そうですね」
『プリンとかどうです?』
「俺ケーキが良いです」
『私もです!』
「甘い物好きですよね」
『はい!』
「俺はコーヒーとかを飲みながら食べたりしたい派なんですけど、結璃愛さんは何が好きなんですか?」
『私は紅茶を飲みながらゆっくり食べるのが好きです』
「なんか優雅ですね」
『でもたまには違う味も良いかも知れませんね』
「そうですね」
『じゃあ交換しません?』
「交換?」
『私がコーヒーを飲んで、旦那様が紅茶を飲んでみるんです』
「やってみましょうか」
「はい!あーん」
『あーん』
ゴクッ
「苦いですね……」
『本当だ……』
「これはこれでアリかもしれませんね」
『そうですね!』
「今度はこっちを食べてみてください」
『わかりました』
ごくっ
「どうですか?」
『少し甘めで飲みやすいです!』
「そうなんですか。あっそのケーキ一口貰ってもよろしいでしょうか?」
『いいですよ?』
「ありがとうございます」
パクッ
『どうかしました?』
「甘くて美味しいなって」
『変な人ですね』
「酷い……」
『冗談ですよ。はいど〜ぞ♪』
「ありがたく頂戴致します」
パクッ
『どうです?』
「とても美味しかったです!」
『それは良かったです♪』
「さっきのお返しです」
『え?どういうことでs』
「はい、あーん」
『ちょっ!?』
パクッ
「どうですか?」
『お、おいひぃれす……』
「ふふっ♪」
『もうっ!』
「ごめんなさい」
『許してあげます!』
「ありがとうございます」
他一同(いやあんたらの方が甘いだろ……)
「今日も楽しめましたね」
『はい!』
「また来ましょうね」
『もちろんです!』
「では海行きましょうか」
『はい!』
《それなら良い所あるわよ》
「『えっ?』」
移動中
「ここって……」
《プライベートビーチよ》
『凄い……』
「綺麗ですね……」
《ここは私の知り合いが所有してる場所だから安心して使って大丈夫よ》
「こんなところがあるなんて知りませんでした」
《まぁ普通は知らないと思うわよ。だってこの辺りの海ってゴミだらけだし、あそこの海の家も私と知り合いで作ったのよ》
「凄いですね」
『でも誰も居ないよ?』
《だからBBQするのよ!》
「ちゃんと揃えて来てるの凄い……」
《明日が最終日だからね》
『花火まで買ってたの!?』
「準備万端ですね」
《じゃあ早速始めましょうか》
「『賛成!』」
《まずは飲み物からね》
「じゃあ私はビールで!」
『しれっといるのやめて…私はオレンジジュースかな!』
「お茶で良いです」
《カルピスもあるわよ》
「じゃあそれで!」
「俺はコーラお願いします」
《はいはい》
『お願いしまーす!』
「乾杯〜」
『かんぱーいっ!!』
ゴクゴクッ
「ぷはーっ!!」
『おっさんみたいだよ?』
「結璃愛さんこそ……」
『私はまだ未成年なので』
「俺もまだ成人じゃないんで……」
《知ってますよ》
「ところで何焼くんですか?」
《松坂牛と近江牛どっちが良い?あ、神戸牛もあるわよ》
「マジかぁ…じゃあ松坂牛で」
『もう全部焼こうよ!』
「凄ぇ……」
《はいはい》
ジューッ
《はいどうぞ》
『ありがと!』
「いただきます」
モグモグ
「うまっ!これめちゃくちゃ美味しいですよ!」
『ほんほに!(本当に!)』
《そう言ってくれると思ってたわ!》
「次は松阪牛を……」
パクッ
「これも美味しい……」
「近江牛も食べないと勿体無いですよね?」
『そうですねぇ〜』
モグモグッ
「どれも最高です!」
『本当ですね〜♪』
《九条ネギも美味しいわよ》
「食べたいです!」
《君は野菜好きなんだね》
「はい!」
《結璃愛も見習って欲しいわぁ》
『おばあちゃん……』
「お義母様……?」
《あら失礼。つい口に出てしまったわ》
「お義父様に言いつけますね」
《それだけは勘弁して下さい。あの人怒ると怖いんです……》
「ふふっ。冗談ですよ」
『お父さんも調子乗らない!』
「あっはい」
《それよりほらネギ焼けたわよ》
「いただきます!」
シャクッ
「うまっ!」
「これは絶品ですね」
『うん!』
《まだまだあるわよぉ》
「どんどん焼きましょう!」
『そうだね!』
《次は何食べる?》
「『神戸牛!』」
《はいはい》
ジューッ
《焼けたわよ~》
『それじゃああーん』
「えっ!?」
『ちょっ!』
パクッ チュッチュッ ペロリ
「めっちゃ柔らかいですね!」
『そ、それは良かったです……///』
「では今度は俺がやりましょうか」
『へ?』
パクッ チューッ
「こっちの方が柔らかくて美味しいですね。それに甘いです」
『ななな何をしてるんですか……?』
「キスですけど」
『なんでそんな平然としてるの!?』
「だっていつもしてるじゃないですか」
『そ、それはそうですけど///』
「じゃあいいでしょう?」
『良くないですよ!』
《若さが羨ましいわぁ》
「ジュース持ってきたわよ~」
『な、何これ!?』
それは1つの大きいコップにストローが刺さっていた。何このカップル用。
「コップこれしかなくてさぁ~」
『にしたって……』
「俺が先に飲みます」
「え~一緒に飲んでよ~」
『嫌だ』
「即答しないでよ……」
「じゃあ飲むか?」
『…….飲まない……』
「……飲みません?」
『え、ええ…?』
「俺は飲みたいです」
『……分かりました』
ちゅーっ
「ぷはぁ〜」
『美味しいですね』
「そうですか?間接キスだから味なんて分からないですよ」
『そういうこと言わないでください!!』
「ごめんなさい」
『もう知りませn……あれ?』
「どうしました?」
『何か忘れてるような』
《泳がないの?》
「あっ」
『泳ぎます!』
「行きましょっか」
《はいタオルと水着》
「ありがとうございます!」
《私はここで待ってるから楽しんできてね》
「はい!」
『行ってきます』
女子更衣室
「で?どれ着るの?」
『全部持って来たんだ……』
「これにする?」
『それは着ないよ!』
「ならこれでいいじゃん」
『それもダメだよ!露出多すぎ!』
「でもこれが一番可愛いし……」
『可愛くてもダメー!』
「ちぇっ……」
『絶対着ないからね!』
「う~ん…でも結璃愛はそう思ってるとしても結璃愛の旦那様は見たいかもよ?」
「……」
『わ、分かった!着ればいいんでしょ!その代わり変なこと言ったら許さないからね!』
「分かってるわよ!」
(やった♪)
(結璃愛さん遅いな……ん?)
『ど、どうですか?』
「……」
『せめてなんか言って下さい!』
「綺麗すぎて言葉が出ませんでした。すいません」
『そ、そうなんですか///』
「はい」
『じゃ、じゃあ入りますよ!』
「はい!」
ザパーンッ
「気持ちぃ〜!!」
『ほんとですね〜』
「海最高!!!」
『プライベートビーチだから私達の他には誰も居ないのが良いですね』
「広いですよね」
「ねぇ結璃愛さん?」
『ん?』
チュッ
『ちょっ!』
「えへへ♡」
『いきなり何してるんですか!』
「キスしたくなったから」
『理由になってないです!』
「じゃあさっきの続きしません?」
『続き……?』
「はい」
『な、何をですか……?』
「分かんないんですか?」
『分かるわけ無いじゃないですか!』
「じゃあ教えてあげます」
『え、ちょっとまっt』
チューーッ ペロリ チュウウゥ
『ここ海ですよ!?』
「どうせ誰も見てませんよ」
『家族に見られてますから!』
「大丈夫ですって」
『全然大丈夫じゃありません!』
「えー」
『ほ、本当にやめてください……』ウルウル
「あ、ごめんなさいやり過ぎました」
『……グスッグスン』ポロポロ
「ゆ、結璃愛さーん?」
『せめて私から…させて下さいよ』
「えっ?あっ」
ちゅーっ
「ぷはぁ〜」
『こっち向いて下さい』
「はい」
『まだ足りませんよね?』
「足りないというよりもっとしたいです」
『良いですよ♪』
ちゅっ
「ふぅ……」
『満足しましたか?』
「はい!」
『良かったです……』
「また来ましょうね!」
『そうですね……』
《こんな物もあるわよ》
『すいかだぁ~っ!』
「スイカ割りしましょうよ!」
《タオルと棒もあるわよ》
『じゃあ旦那様からやって下さい!』
「はい!」
「右左どっちか分かりますかね?」
『うろ覚えだけど多分……』
「では行きまs……」
『待ってください!』
「どうされました?」
『目隠しを外したらダメなのです!』
「どうしてですか?」
『それやるとスイカ割りの意味ないです!』
「まあそっか」
ギュッ
「うわ見えない……」
『進んで下さい!』
「えっとじゃあ……」
『旦那様右です!』
「了解!」
(よし!)
ザクッ
「あれ?違う方に行ったかな……」
(もう少しで当たるはず)
『そのまま真っ直ぐ行って下さい!』
(あと少し)
ガブッ
(当たった!!)
「痛ったあああい!!!」
『当たりましたね!』
「これ…地面に当たってません!?」
『旦那様の力が強いからですよ!』
「スイカは割れてますか?」
『真っニつですよ!』
「目隠し外しますね」
『どうぞ!』
(腕しびれてる…よいしょ)
「うわ割れてる!」
『旦那様凄いです!』
「早速食べましょう!」
『はいっ!』
ぱくっ
「美味しい〜♡」
『甘くておいしいですね!』
「結璃愛さんも食べさせ合いしません?」
『はい♡』
パクッ チュッ♡
『ん〜♡おいひぃれしゅ♡』
「あんま~いっ!」
「もう一回しましょ」
『はい♡』
ぱくっ
『甘いです!』
「そうですね~っ!」
『あっ…もう無いですね』
《もう1玉あるわよ》
「次は結璃愛さんが割って下さい!」
『がんばります!』
「頑張ってください!」
『いきますよ〜』
「はい!」
『ど、どこですか?』
「もう少し左です!」
『えっとぉ』
「あっ、行き過ぎです!」
『じゃあこの辺ですか?』
「そこです!」
『えいっ!!』
ザクッ
「おぉー!!」パチパチー
『やったー!!!』
「上手に割れましたね!!」
『ありがとうございます!』
「じゃあ食べましょう!」
『はいっ!』
「いただきまーす!」
『ん〜♡』
「あまくてうまい!」
『最高ですっ!』
「もう一回海に入りましょう!」
『はい!』
「今度は浮き輪に乗ってみましょう!」
『いいですね!』
「じゃあ乗るので後ろから押してくれませんか?」
『わかりました!』
グイッ
『これで良いでしょうか?』
「はい!じゃあ入りますよ〜」
『お願いします』
「せぇーのっ!」
ザブーン!!!
『きゃああぁぁぁぁぁっ!』
「ぷはぁ〜気持ちよかったですか?」
『びっくりしました……』
「そろそろ帰りますか?」
『そうですね……』
「あれ?どうしました?」
『もう少しだけ居たいです……』
「じゃあもう少し遊びましょう!」
『はいっ♪』
ザパーン
『旦那様泳ぎ上手ですね!』
「結璃愛さんだって!」
30分後
「疲れたので休憩しましょう」
『賛成です!』
「飲み物買ってくるんで待っていてください」
『私も一緒に行きます!』
「じゃあちょっと待ってくださいね」
『はい!』
(自販機あったかな?)
《持って来てるわよ》
「それもそうでしたね」
「何飲みますか?」
『オレンジジュースが良いです!』
「了解です!」
「俺はコーラかな」
《はいよー》
ゴクゴク!
「ふぅ……」
(やっぱり夏は炭酸だな)
『旦那様って炭酸好きですよね』
「結璃愛さんは苦手ですか?」
『あまり得意ではないですね…』
「そうなんですか?」
『でも嫌いじゃないんですよ?ただ飲むと頭が痛くなるだけです』
「なるほど!」
『ありがとうございます!』
ごくっ
「美味しいですね♡」
『そうですね!』
「もう一本買いに行きますけど何か欲しい物ありますか?」
『私は大丈夫なので行ってきてください!』
「分かりました!」
『行ってらっしゃい!』
〜数分後〜
「戻りましたよ〜」
『な、何ですかそれ!?』
「自販機で売ってる怪しいやつです!」
『そういうの飲むんですね』
「たまにはこういうのも良いと思って!」
《あら、楽しそうね》
『おばあちゃんも飲むの?』
《意外に好きなのよ》
「へぇ〜知らなかったです!」
『どんな味なんでしょう……』
ごくっ
「うっ……まずっ!」
『えっ……』
「これ飲めなくないですか?」
『一口もらって良いですか?』
「えっ!?マジですか!?」
「ど、どうぞ!」
『いただきます!』
ごくんっ
『確かに不味いですね……』
「でしょ?」
『これは無理してまでは要らないですね』
「同感です」
『流石にこれは…』
《私が飲んでみるわね》
『大丈夫?』
ごくっ
《あ~……私は好きねこういうの》
「嘘でしょう!?」
『本当に!?』
《えぇ……普通よ?》
「絶対違うよね?」
『うん……』
《そんなことより次は何をするのかしら?》
「もう帰るよ?」
《まだ時間はあるから遊んできなさいよ》
『いや寒くなってきたから……』
「水着は流石にそろそろ……」
《私が見たいから》
『おばあちゃん…』
「……もう少し居ません?」
『分かりました』
「やったー!!」
『次は何をしますか?』
「海の中で追いかけっことかどうですか?」
『良いですね!』
「じゃあやりましょう!」
『負けませんよ〜』
「こっちこそ!」
「『せーの!!』」
ザブーン!!
《若い子は元気ねぇ》
『楽しいですよ!』
「泳ぎ上手!」
「『ぷはぁ〜♪』」
「俺の勝ちです!」
『も、もう一回!』
「良いですよ」
15分後
『疲れた……』
「結構泳いだもんね……」
『少し休みましょっか』
「そうだね……」
「お腹空いて来ちゃいましたね」
『私もです……』
「ご飯食べに行きますか!」
『賛成!』
「何が食べたいか希望はありますか?」
『何でもいいです!』
「それが一番困るんだよな〜」
(どうしようかな?)
(結璃愛さんは和食が好きだったはず)
(なら魚料理かな?)
《良い寿司屋知ってるわよ》
『本当!?』
「そこにしましょうか」
寿司屋
「へいらっしゃい!」
「6人前お願いできますか?」
「かしこまりました!」
「楽しみだな〜」
『そうですね!』
「はい!お待ち!」
『美味しそう〜♡』
「では頂こうか」
「凄っ……」
一同「いただきます!」
「んまっ!」
『美味しいです!』
「このトロ最高です!」
《それは良かったわね》
『おばあちゃんも食べる?』
《遠慮しておくわね》
「分かったよ!」
《アンタの分はないわよー》
「母さんはもう若くないんだから!」
《45だって若くはないわよ》
「うるさい!」
「仲が良いんですね」
『昔からこんな感じだよ』
「そうなんですか!?」
『喧嘩するほど仲が良いってこと』
「確かにそうですね!」
「《仲良くない!》」
『あっハモった』
「『……』」
「『ぷっ……あはっ……あははっ!』」
《……食べないの?》
『食べましょう!』
「はい!」
《ふぅ……》
ぱくっ
「おいひ~っ!」
『うわ~っ!美味し~っ!』
「落ち着きなさいよ」
「『ごめんなさい……』」
「ハモったわね」
『なんか恥ずかしいな……///』
「可愛いかったですよ♡」
『もう……///』
「にしても寿司美味いです!」
『トロおいひ~っ』
「口の中無くなってから喋りなさいよ」
「『……ゴクンッ。はい!』」
「またハモったw」
『……///』
「結璃愛さんのお母さんとお父さんはどんな方なんですか?」
『優しい両親でしたよ?』
「目の前にいますよ?」
『知ってますよ!』
《明日帰るのよね?》
『寂しくなっちゃいます……』
《いつでも遊びに来てね》
『はいっ!』
翌朝
「起きて下さい」
「朝ですよ〜♪」
『おはようございます……』
「今日帰られるんですよね?」
『はい……。でも楽しかったです!』
「俺もです!」
『ありがとうございました!』
「こちらこそです!」
《気をつけて帰ってね》
『じゃあねおばあちゃん!』
《それじゃあね》
『また来るからね!』
「ありがとうございました!」
そして俺達は東京に帰った。
「ただいま〜」
『東京が懐かしいですね』
「そうだな……」
『帰りましょうか』
「はい!」
そして両親も仕事に行った。俺達はまた2人になった。
「結璃愛さん、ちょっと良いですか?」
『どうしました?』
「式場ここにしません?」
『……良いですね』
「今度一緒に見に行きましょっか!」
『はいっ!』
「そろそろ寝るか……」
(疲れたな〜)
『おやすみなさい♡』
ちゅ♡
「おやすみなs……えぇ!?︎」
『お返しです♡』
「うう……」
翌日
「今日は式場の見学ですね!」
「楽しみだな〜」
『私もです!』
「着きましたね」
『綺麗ですね〜』
「ここで結婚式したいですね!」
『そうですね!』
「では入りましょうか!」
「あら!久しぶりじゃない!元気してたかしら?」
「はい!」
『こんにちは!』
「そちらの方は彼氏かしら?」
『婚約者です!』
「初めまして!天音と言います!」
「よろしくお願いしますね!」
「早速だけど案内するわね」
「お願いしまーす!」
「こことか素敵じゃないかしら?」
「いいと思います!」
『凄い……』
「こっちもいいと思うよ」
『うわぁ……』
「ここで挙式する?」
『そうしたいです!』
「そう言うと思って予約してあるのよ!」
「いつ頃が良いのかしら?」
『早い方が良いです!』
「分かったわ!準備しておくから安心してちょうだいね!」
『ありがとうございます!』
「いえいえ!幸せになってね!」
『はいっ!』
「良い人でしたね」
『天音さんは私が小さい頃によく遊んでくれたんですよ!』
「ほえー…あっ、結璃愛さんの小さい頃の写真見せてもらいたいです!」
『ありますよ!』
「見てみたいです!」
『分かりました!』
「アルバムどこにあるんですかね?」
『確かこの辺に……あった!』
「どれですか?」
『これですね!』
「可愛いですね!」
『ありがとうございます!』
「これは何歳くらいの頃なんでしょうか?」
『多分5歳から6歳の頃です!』
「この頃から可愛かったんだな〜」
『そんな事ないですよ?』
「いやいや!」
『これは初めて寿司を食べた時ですね』
「初手から時価…?」
「美味しいのかな〜……」
『そういうものですよ?』
「多分違うと思います」
「次はどんな写真があるんだろうか……」
『次はこれですね!』
「幼稚園児ですね!」
『この頃はヤンチャでしたね』
「そうなんですか?」
『はい』
「この時は何をしていたんですか?」
『鬼ごっこですね!』
「へぇー」
『穴掘って相手埋めてましたね』
「何してんすか…?」
「次は小学校低学年ぐらいですか」
『この時はまだ髪が短めだった気がします』
「確かに……」
『この頃から少しモテ始めてきましたね』
「やっぱり可愛いからでしょうね……」
『私は全然ですけど……』
「それは無いです!」
『バレンタインはチョコ8個貰いました』
「8…っ!?」
『何個貰いました?』
「兎の大便をチョコと偽って貰った事なら」
『えっ?』
「食べてから気付いて大変でしたよ」
「あれは本当に地獄絵図でしたね……」
『それはドンマイです……』
「中学からは制服着てるのが多いですね」
『その頃にはもう身長が伸びなくなってきてたので』
「あ〜なるほど」
『その分が胸に行っちゃって……』
「あっ」
『3年で3カップ大きくなりました!』
「凄っ……」
『今はFです!』
「嘘でしょう!?」
『まあ良い事ないですけどね』
「えっ?」
『下着ないんですよねー』
「そっちの方が問題では……?」
『胸が大きくなってもブラジャー買うお金が無いので困りますよね〜』
「そっちの問題でもないような……」
『高校に入ってからも成長してますよ♡』
「これ以上大きくならない事を祈ります…」
『大丈夫です!卒業したので!』
「そうでしたね」
『凄いですよ?触ってみます?』
「遠慮しておきます!」
『残念です……』
「さすがに無理です!」
『そういえば天音さんは今何をしているんですか?』
「まだ居たんですね」
「ウエディングプランナーだよ」
「おぉー……なんかカッコいいです!」
「ありがと♪」
『じゃあそろそろ帰りましょうか!』
「そうだね!」
「また来てちょうだいね〜」
『ありがとうございました!』
「ありがとうございます!」
「結璃愛ちゃん、今日は何する?」
『特に何も考えてませんでした!』
「どうしようかな〜」
『あっ、私やりたい事あるんです!』
「何?」
『料理したいです!』
「おっ、良いじゃん!」
『何か作りたい物とかあります?』
「うどんとか?」
『それは流石に……』
「いや麺は買ってくるよ?」
「でも材料費は出すから!」
『分かりました!』
「よし!買いに行くぞ〜!!」
『はい!!』
〜買い物中〜
「ただいま〜っと!」
『おかえりなさい!』
「早速作ろうか!」
『はいっ!』
20分後
「月見うどんっ!」
『美味しそっ!』
「いただきまーす!」
2人『『美味しい!』』
「美味しいね!」
『はい!』
「明日のお昼はこれにするか」
『賛成です!』
「美味しかったぁ」
『美味しいですね!』
「洗い物は私がやるね」
「お願いします」
20分後
「私はそろそろ帰るねー」
『じゃあね!』
「ういー」
天音は帰って行った。
「ふぅ……」
『疲れた〜』
「寝るか……」
こうして2人の1日が終わった。
次の日の朝
「おはよう……」
『おはようございます……』
「眠いな……」
『昨日夜更かししましたもんね……』
「とりあえず朝ごはん作ります…」
『はいぃ……』
「出来たよ……」
『早いですね……』
「食べるよ……」
『はい……』
「うんまっ!?」
『本当ですかっ!?』
「めっちゃ上手になってる……」
『やった〜!』
「これならいつでも嫁げるな」
『婿になるんですよ?』
「ですね」
「『あははっw』」
朝食を食べ終わり
「片付け終わったらゲームしましょ」
『了解です!』
10分後
「あ〜負けた……」
『私の勝ち〜♪』
「もう一回!」
『良いですよ〜♪』
「次は負けませんから!」
30分後
「勝ったーっ!」
『くそぉ……』
「これで5連勝ですね」
『悔しいです……』
「罰ゲームとして膝枕を要求します」
『えぇ……』
「拒否権はありませんよ?」
『分かりましたよ』
「では失礼して」ゴロンッ
『うわぁ……恥ずかしい……///』
「最高ですよ」
『うぅ……早く終わらせてくださいよ?』
「分かってますよ」
「ん……気持ちいい……zZ」
『寝たぁ……』
「結璃愛さんの匂いがする……」
『変態さんじゃないですか……』
「結璃愛さんの太もも柔らかい……」
『もうやめてくださぁい……///』
15分後
『もう起きて下さい!』
「……んあっ?あれ寝てたぁ」
「ごめんなさい」
『次からは気をつけてくださいよ?』
「分かりました〜」
『もう一戦しましょう!』
「良いよ〜」
『今度は絶対勝つ!』
「私だって!」
1時間後
「また勝てると思ったのに〜」
『私に勝とうなんて100年早いです♪』
「じゃあ今日はこれで終わりましょう」
『そうしましょう!』
「お風呂入ってきまーす」
『行ってらっしゃい!』
「上がったぞー」
『お帰りなさい!』
「じゃあおやすみなさい」
『おやすみなさい!』
〜就寝中〜
(なんか暑い……)
「……ん?」
『あついぃ』
「エアコンの温度下げますね」
ピッ(リモコンの音)
「涼しい……」
『良かったぁ……』
「『…….』」
『寝れない!!』
「どうしたんですか!?」
『暑くて眠れません!』
「じゃあ少し離れますか?」
『それは嫌です!』
「じゃあ抱きついても良いですか?」
『そ、それくらいなら……』
ギュウゥ
「『……』」
『ドキドキしますね……///』
「ですね……」
2分後
「『スヤスヤ……』」
2人は仲良く寝ていた。
翌日
「おはようございます」
「おはようございます!」
『朝ごはん食べよう!』
「そうだな」
『いただきます!』
「美味しいっ!」
『ありがとうございます!』
20分後
「洗い物終わりました!」
『私は洗濯物を干してきます!』
5分後
「指輪似合ってますね」
『はいっ!』
「可愛い……」ボソッ
『何か言いました?』
「いえ、何も言ってませんよ」
『そうですか……』
10分後
「そろそろ行きましょう」
『はい!』
「忘れ物はありませんか?」
『多分無いと思います』
「どこ行くんですか?」
『スマホ変えたいので電機屋に行きます』
「なるほど」
『電車に乗りますよ〜』
「はい」
数分後
「人多いですね」
『休日だから仕方がないですよ』
「確かに」
『着きましたよ』
「結構大きいなぁ」
『とりあえず入りましょう』
「ビックカメラ良いですよね」
『もはやポイントでスマホ買えるくらいには買ってますからね』
「凄ぇ……」
「何買いに来たんですっけ?」
『新しいスマホと充電器を買いに来ました』
「分かりました」
『まずは携帯コーナーから見ていきましょう』
「はーい」
30分後
「これとか良さげだよね」
『そうですね!Xperiaとか好きです!』
「俺も買おうかな」
『買ってあげますね』
「ありがとうございます!」
『じゃあこれ!』
購入物
・Xperia 1 iii
・galaxy s20
・Google pixel 6 pro
・ケース×3
・充電器×5
「こんなに要らない気がするけど……」
『私とお揃いのケース欲しいですもんね♪』
「バレてたかぁ」
『当たり前じゃないですかぁ』
「次は何処に行きますか?」
『服見に行ってもいいですか?』
「良いですよ」
「どんな感じが良いですか?」
『シンプルなやつが良いです』
「了解しました〜」
3時間後
「疲れた……」
『お昼ご飯にしましょう!』
「賛成……」
『ここのお店に入りましょ!』
「お洒落なお店……」
「何食べる?」
『パスタがいいです!』
「じゃあカルボナーラにします」
注文後
「美味しいな」
『ですね〜♡』
「午後は何見ます?」
『ゲーム売り場でも見てみますか?』
「そうしましょうか!」
「色々あるんだな」
『ゲームソフトもありますね!』
「どれにする?俺はこれにしようと思ってるんだけど」
『じゃあそれにします!』
「分かった」
会計時
「合計で1万2千円になります」
「えっと……..はい!」
「丁度頂きます」
「ありがとうございました〜」
『いっぱい買ってしまいました』
「そうですね」
『帰ってやりましょっか!』
「そうしましょう」
2日後
『今日は何をしようか?』
「特に予定は無いんですよね」
『じゃあお買い物行きませんか?』
「良いですよ」
数時間後
『ただいま帰りました!』
「おかえりなさい」
『晩御飯作ります!』
「はい」
『何が良いですか?』
「うどんが良いです」
『わかりました〜』
15分後
『出来ましたよ〜』
「美味しいですね」
『良かったです』
20分後
「洗い物終わりましたよ」
『私は洗濯物を干してきます』
5分後
「そろそろ寝ましょうか」
『はい』
「おやすみなさい」
「おはようございます」
『おはようございます』
「朝ごはん食べよう」
『いただきます』
「美味しいっ!」
『ありがとうございます!』
30分後
「指輪似合ってますね」
『はいっ!』
「可愛い……」
『ありがとうございます♪』
「可愛い……」ボソッ
『何か言いました?』
「いえ、何も言ってませんよ」
『そうですか……』
10分後
「そろそろ出掛けましょう」
『はい!』
「忘れ物はありませんか?」
『多分無いと思います』
「行きましょうか」
「行ってらっしゃーい!」
「気をつけてねー!」
「行ってくるわー!」
「行ってきますー!」
電車内
「混んでますねぇ」
『休日だから仕方ないですよ』
「確かに……」
『着きましたね』
「大きい……」
「とりあえず入りましょう」
「何見ます?」
『服見たいです』
「了解です」
1時間後
「結構買いましたね……」
『買いすぎちゃったかも知れません』
「大丈夫ですかね?」
『何とかなります!』
「ならいいんですけど……」
帰宅中
「楽しかったですね〜」
『また来ましょうね』
「もちろんです」
翌日
『実は私、隠してた事があるのです』
「えっ?」
「なんですか?」
『式の日が来月に決まりました』
「あ、そんなことですか?」
「全然気にしないでください」
『ありがとうございます』
「いつやるの?」
『来月の25日にします!』
「楽しみにしておきますね」
『はいっ!』
数日後
「いよいよ明日ですね」
『緊張しますぅ〜♡』
「俺もだよぉ〜♡」
『ふふっ♡』
「もうすぐですね」
『そうですね♡』
「あっという間だったなぁ」
『そうですね♡』
挙式当日
「結璃愛さんが来てないんですか?」
「そうなのよ」
「どうしたんでしょうか?」
「心配だね〜」
ブー ブー
「電話ですね」
『もしもし?』
「もし?今どこにいるの?早く戻っておいで?お母さんとお父さん待ってるからさ」
『ごめんね』
「今どこ?」
『……言えない』
「はあ?」
ツーツー
「切られた…」
「あそこに居ると思うんです」
「なら行きなさい」
「はい」
「やっぱりここでしたか」
「どうしてここに居たんですか?」
『それは……』
「心配になっちゃいました?」
『えっ?』
「俺みたいなやつが旦那様で」
『そっ、そんなことないですよ!』
「そうでしたか」
『……ただその、私なんかが幸せになって良いんでしょうか?』
「良いんですよ。俺はあなたじゃないと結婚するつもりは無いですし、これから先ずっと一緒にいたいと思える人は他にいないと思っていますよ」
『本当に良いんですか?』
「良いんですよ」
『じゃあお言葉に甘えてもいいですか?』
「はい」
『旦那様は良い人ですね』
「何でですか?」
『こんな私の事を好きだと言ってくれて、結婚してくれて、毎日楽しい日々を過ごさせてもらって、感謝してもしきれませんよ』
「こちらこそいつも笑顔を見せてくれて、料理を作ってくれたり掃除してくれたりと家事まで手伝ってくれる、とても優しい妻を持てたことに感謝していますよ」
『ありがとうございます』
「1つ聞いても良いですか?」
『良いですよ』
「結璃愛さんって何で俺と結婚しようって思ったんですか?」
『気になりますか?』
「もちろんです」
『私は昔から引っ込み思案な性格だったのですが、中学2年生の時にクラス替えがありまして、その時隣の席になった人が話しかけてくれたんです』
(回想)
「こんにちは!隣に座っていいかな?」
『ど、どうぞ……』
「ありがと!」
その人と話してると楽しくて、いつしか私は彼の事が好きになりました。でもその後私はいじめられ始めて、原因を探したら彼だったんですよ。
『何でこんなことするんですか?』
「何勘違いしてんの?」
「あんたがウザかっただけじゃんw」
「キモッwww」
『酷いです……グスッグスン』
「泣いたら許してくれると思った?」
「調子乗らない方がいいんじゃね?」
「そうだね」
次の日から彼は私に近づかなくなりました。
私は自殺すら考えました。そしてあの橋に行った訳です。
(回想)
『ここから飛び降りれば……』
「何してるんですか?」
そこにいたのが旦那様でした。
『……放っておいてください』
「放っておけませんよ」
『私……これから』
「可愛い」
『えっ?』
「あ、いや俺何言ってんだ!」
『そう、ですか?』
「まあはい」
『親以外の人にそんなこと言われたことないんですよ』
「嘘でしょう?」
『本当です』
「だからこれから良い事ありますよ」
『……信じて良いですか?』
「もちろんです!」
(回想終わり)
「あれ結璃愛さんだったんですか!?」
『はい♡』
「全然気が付きませんでした……」
『ふふっ♡』
「それでどうなったんですか?」
『そこから色々あって、あなたの“お嫁さん”になるわけです♡』
「そうでしたか」
『でも今の旦那様も好きですよ』
「ありがとうございます」
『旦那様は私のどこが好きですか?』
「全部ですね」
『嬉しいです♡』
「あっ、もうすぐ時間ですね」
『そうですね』
「では行きましょうか」
『私の手を引いて下さい』
「もちろんですよ」
ぎゅっ
「行きましょうか」
『はいっ♡』
式場
「あっ来たっ!」
「お待たせしました」
『遅くなりました』
「もう~!遅いわよ~!」
『ごめんね』
「まあ良いけどさー」
「それじゃ行くぞ〜」
『先に行ってますね』
「はーい」
彼女は行った。
「待ってください」
「ん?なんだ?」
「お願いがあるのですが良いですか?」
「おう、なんでも言ってくれ」
「俺から結璃愛さんへのサプライズプレゼントを用意しているんですよ」
「そうなのか?」
「はい」
「何を用意したんだ?」
「それは秘密ですよ」
「分かった、行ってこい」
「ありがとうございます」
「幸せにしてあげろよ」ボソッ
「当たり前ですよ」ボソッ ガチャ
「結璃愛さん!」
『どうされましたか?』
「ちょっと来てくれますか?」
『はい!』
「ここです」
『これは……』
「前から欲しがってたやつです」
『時計……』
「2人で同じ時を刻んで行こうってことなんですけど……分かり辛かったですね」
『いえ……とても嬉しかったです……』
グスッグスン
「泣いているのですか?」
『だって……』
グスッグスン
「……すいません」
『えっ?』
ギュッ
『きゃっ!だ、だんなさまっ!急に抱きつかないでくだしゃいぃ〜///』
「すみません、可愛くてつい抱きしめてしまいました」
『うぅ〜』
「そろそろ泣き止みました?」
『はいっ!』
「それじゃあ行って下さい」
『うんっ!』
バタン
「渡せたか?」
「はい」
「何渡したんだ?」
「内緒です」
「そっか」
「早く娘さんの元に行ってあげて下さい」
「……君の親は居ないな」
「居て欲しくもないです」
「そうだな」
「ではまた後で」
「おう」
『お父さん!』
「おお、久しぶりだな」
『お母さんも元気そうだね!』
「えぇ!」
「結璃愛ちゃん、綺麗になったねぇ!」
『ありがとっ♡』
「今日は来て良かったのかしら?」
『もちろんだよっ♡』
「本当にあなたがこんな素敵な人を連れてくるなんて……」
『私もびっくりしてる』
「良い人に出会えて良かったね」
『はいっ!』
「それじゃあ行きなさい」
『うん!』
「新婦の入場です」
「おめでとうございます」
パチパチパチ
(お父様、お母様、私は凄く幸せです)
「結璃愛~!綺麗よ~!」
『お母さん…ありがと!』
《幸せそうね》
『おばあちゃん……うんっ!幸せ!』
「それでは誓いの言葉を述べてください」
『はいっ♡』
「健やかなるときも病めるときも富めるときも貧しいときもこれを愛し敬い慰め助け命ある限り真心を尽くすことをここに誓いますか?」
『はいっ♡』
「誓います」
「それでは指輪の交換をしてください」
『はいっ♡』
スッ
『ん?これって……』
「気づきました?」
『はい、でもなんでこれを?』
「俺からのサプライズプレゼントですよ」
『嬉しいっ♡』
「嬉しいです」
「それでは誓いのキスを」
「結璃愛さん」
チュッ
『ふぁ……幸せすぎて死にそうなんだけどぉ……///』
「これからもっと幸せになりましょうね」
『うんっ♡』
「俺、今凄く幸せです」
『……もう一度しません?』
「はい」
ちゅっ
「凄く綺麗です」
『ありがとうございます』
「おめでとー!」
《おめでとう》
『ありがとうっ!』
こうして式は終わった。
「それじゃあお二人ともこちらへどうぞ〜」
「はい」
『は〜い♪』
ガチャッ
パァーンッ!! パンッ! パパパッ!
「わあっ!?︎」ビクッ
『ええっ?』
「な、何ですかこれ!?」
《結婚祝いよ》
『おばあちゃんっ……』
「みんなで準備したのよ」
『何これ?』
「披露宴だよ!」
「さすがに結婚式だけでは寂しいからな」
『ありがとっ!』
「それじゃあそろそろ始めようか」
「はい」
「まずは乾杯しようじゃないか」
『うん!』
「それじゃあよろしく」
「えっ?」
『旦那様、乾杯の音頭を』
「えっ?俺がやるんですか?」
「当たり前だろう?」
「わかりました……」
(恥ずかしいなぁ)
「それでは皆さんグラスを持って下さい」
「せーの!」
「かんぱーいっ!!」
『かんぱいっ!!』
カチンカチンッ
「ういーっ!」
ぐびぐび
『美味しい!』
「ねぇ~っ」
「これ酒じゃないですか!?」
「もちろん飲まないでよね?」
「飲みませんよ!」
『だんなしゃまぁ~っ』
「はい?」
『私のこと好きぃ?』ニヤリ
(やばい、酔ってきたかも)
「もちろん大好きですよ」
ギュゥ
(おっ?)
『わたひもしゅきですよぉ~』
(これは……)
「結璃愛さん、ちょっと良いですか?」
『んぅ〜?』
チュー
「ぷはっ」
『もう1回!』
「それは後でお願いしますね」
『むぅ……』プクーッ
「それでは続いて余興に移りたいと思います」
「余興?」
「はい、私達夫婦が付き合い始めたきっかけでもあるゲームをしましょう」
「あれか……」
「懐かしいわね」
「あの時は本当に驚いたわ」
「まさかあんな方法で告白されるなんて思わなかったもの」
「そうですね……」
「それではご覧ください」
「『ドキドキ☆ラブアタック』スタートです!」
〜ルール説明中〜
「はい、というわけで今回はこの3つの箱の中から好きなカードを選んでもらいます」
「引いたカードはその場で公開してもらうぞ」
「ちなみに選んだカードの相手とは強制的にペアになってもらうわ」
『何それ』
「やばい遊びだなこれ」
(安心して。2人は絶対ペアになるようにしてあるからね)
「それじゃあ早速引いてみましょう」
1番 【キス】
2番 【ハグ】
3番 【膝枕】
4番 【耳かき】
5番 【添い寝】
6番 【手を繋ぐ(恋人繋ぎ)】
「はい、決まりましたか?」
『うん』
「それでは発表してもらいましょう!」
「まず最初は…….」
「6番!『手をつなぐ(恋人繋ぎ)』です!おめでとうございます!お二人は手を繋いで座っててください!」
「まあこのぐらいなら……」
ぎゅっ
「次は2人同時に行っていただきます」
「次行くよ〜」
「はい、出揃いました!結果はこちらになります!」
8番 【相手の好きなところを10個言う】
9番 【相手に愛の言葉を囁く】
『え、えぇ…?』
「じゃあ俺から」
「結璃愛さんの好きな所はまず優しいところと可愛いところですかね?あといつも一生懸命なところが凄いなと思っていますしそれに笑顔が素敵だなとも思いますそれから……」
『ストップストーップ!』
「まだあるんですけど?」
『そんなに言われたら照れるじゃん!』
(なんか嬉しいな)
「10個言わなきゃ終わらないわよ~?」
「あと6つか…」
『うそぉ』
「あとは何着ても優しい所とか、何しても許してくれる所とか、意外と甘えん坊だったりするところも好きです」
『もういいです!わかりましたから!』///
「あと3個ありますよ?」
『凄い……』
「あとは美味しそうに食べてくれる所とか、一緒に居て楽しい所、何より俺の事を好きでいてくれる所です」
「はーいありがとー!」
『も、もぉ///』
「次、結璃愛の番よ」
「はい……」
『や、やるの!?』
「結璃愛だけやらない訳じゃないよね?」
『……わ、分かったよぉ///』
「照れてる所も好きです」
『うぅ』
「はーやーく!」
『じ、じゃあまず旦那様の好きな所は……まず優しい所と、意外にロマンチックな所と、私の事を大切にしてくれてる所でしょ?それとたまに見せてくるカッコイイ顔が好きです。あとは〜』
「はい終了!!」
『まだまだ言い足りないです』
「じ、じゃあどーぞ!」
『次は〜優しく撫でてくれてるところが好きかなぁ。後は私が辛い時そばにいてくれたりとかも好きです。他には趣味が合う所と、いっぱい好きって言ってくれる所と……でもやっぱり1番好きなのは私をちゃんと見ていてくれることです』
「……ううっ///」
『旦那様?』
「つ、次行ってみよー!」
【愛の言葉を囁く】
「じゃあ俺から……」
「はいどうぞ〜」
「結璃愛さん、俺はあなたの事が大好きです。あなたに出会えて本当に良かったと思います。これからもずっと側にいて下さい」
『っ!///』
「ありがとー!じゃあ次結璃愛!」
『えっと旦那様に出会って人生が変わった気がします♪毎日幸せだし、こんなにも誰かを愛したいと思ったことなんて無かったんです。だから…ありがとう!そしてこれからもよろしくお願いします!だいすきだよ♡』
「……..///」
「はい!ありがとー!じゃあ次!」
3番 【膝枕】
「さあさあやって参りました膝枕タイム!」
「はい、2人ともこっち来て〜」
『旦那様にして欲しいです』
「あっ、分かりました」
ゴロンッ
「ど、どうですか?」
『気持ち良いです……』
「あ、あの結璃愛さん?」
『すぅ…すぅ……zZ』
「寝ちゃいましたね……」
(可愛いな)
〜30分後〜
「はい、終わりですよ?」
『ん……』
「起きてください?」
『むにゃ?』
「お疲れさまでした、楽しかったですね?」
『うん……』
「ほらぁ、結璃愛もやんなさい!」
『ええっ?』
「あっ、じゃあ変えるわね」
『うん?』
4番 耳かき
『な、何それぇ……』
「……お願いしても良いですか?」
『旦那様が言うなら……』
『はい、じゃあ横になってください』
「……なんか恥ずかしいな」
『大丈夫ですよ』
『では始めます』
カリッカリッ……カサッカサ……
「ふわぁ……きもちぃ……」
『痛かったりしないですか?』
「めちゃめちゃ気持ち良いですよ」
「結璃愛の方はどうかしら?」
『なんか……凄いドキドキする……///』
「それは良かったわねぇ」
「気持ち良い……」
『じゃあ最後に……ふーっ』
「ああっ///」
『終わりです』
2番 ハグ(10秒以上)
「結璃愛さんおいで〜」
『はい!』ギュー
「柔らかいっ……」
『旦那様って時々変態じみた事言いますね』
「ご、ごめんなさい」
『もっと抱き締めて良いんですよ』
「はい」
「はい、じゃあそろそろいいわよ〜」
『まだ……してたいですよね?』
「もちろんです」
「何なのよぉ~」
結局1分近く抱き続けていた。
6番 添い寝
『これは式場ではできませんね』
「というか毎日一緒に寝てますよ?」
『そうですよね』
「嘘ぉ……」
7番 キスマークをつける
「結璃愛さん……」チュッチュッ
『ちょっ!?︎だめですよそんな所っ!///』
「えっ?どこが良いんですか?」
『ううっ……///胸とか太ももの付け根とかにつけて下さいっ』
「了解しました」ペロッペロッペロ
『ひゃんっ///』
「はい、終わりました」
『ううっ……///』
10番 ケーキ入刀
「は~いこれケーキね!」
『大きいっ……』
「凄っ……」
「はい、新郎新婦によるケーキ入刀でございます。拍手をお願い致します」パチパチ
『こっち持って下さい』
「はい」
「撮影したい方は近くにどうぞ」
『……行きますよ』
「はい」
ズバッ
「切れましたね」
『はい』
「そんじゃあ切り分けて食べましょ!」
ケーキ食べることになった。
「美味しいですね」
『はい♪』
「あーん」
『んっ♪おいひ~♪』
「はい、結璃愛さんも」
『ありがとうございます♡』
「結璃愛さん、あーん」
『あ〜むっ♡』
「可愛いですね」
『もうっ!からかわないでくださいっ♡』
11番 お色直し
「次は結璃愛のドレス姿を見れるわね」
『楽しみにしててくださいね?』
「はい、期待してます」
『旦那様も衣装変えるんですよ?』
「あっはい」
「結璃愛ちゃんと2人きりの世界に入り込んでたわねぇ」
「す、すみませんでした……」
15分後
「ではでは改めて入場~!」
「綺麗ですよ」
『ありがとうございます』
「じゃあ衣装も変わった所で引きまーす!」
15番 お姫様抱っこ
「結璃愛さん、失礼します」
『きゃっ!』
ヒョイッ
「軽いなぁ……」
『私だって女の子です!』プンスカ
「すいません……」
「太ったって言われるより良いじゃん」
『それはそうだけどぉ…』
20番 腕枕
「結璃愛さん、こちらへ」
『はい』ポスッ
「良い匂いがする……」クンカクンカ
『嗅がないでくださぃ……///』
「ごめんなさい……」
30番 写真撮影(前撮り)
「結璃愛さん、笑って下さい」
『はい!』
「撮るよ〜」パシャッ
(やばい……めっちゃ可愛すぎる……)
5分後
「はい、終了です」
『楽しかった〜』
「また来ましょうね」
「残り2つね」
1番 キス
「結璃愛さん……」
チュッ
『ぷはっ…もう一度』
ちゅっ
『もう一度…』
ちゅっ
『ぷはっ……ふふっ♪』
「何ですかそれぇ」
8番 指輪交換
「まずはこちらの結婚指輪からになります」
「綺麗だな……」
「次は私達の結婚指輪ね」
「おお、シンプルイズベスト」
『ありがとっ!』
9番 誓いの口付け
「結璃愛さん」
『はい……』
「目を閉じて下さい」
『わかりました』
すぅ…はぁ……すぅ…はぁ……
「よし、いきますよ?」
『はい』
ちゅっ……
「はい、これで終わりです。幸せに暮らしていきましょうね」
『はいっ♪』
「じゃあこれで終わりね」
『あれやらない?ブーケトス』
「じゃあこれ」
『投げまーす』
ブンッ
10メートルくらい飛んだかな…… パシッ!←12番の方どうぞー♪
「12番俺だよ」
『え!?︎本当?』
「うん、ほら」
『お父さんがもらっても意味ないじゃん』
「そうだよねwでも嬉しいよ」
『良かった〜♡』
「では新郎新婦、退場~」
「なんか疲れました……」
『大丈夫ですか?』ナデナデ
「癒されます……」ギュゥ
〜1時間後〜
「そろそろ寝るか……」
『そうですね』
「明日は何時に起きようか」
『8時とかにしときません?』
「明日はゆっくりしましょう」
『はい』
「お休みなさい」
『お休みなさぃ……』
2人は仲良く眠りについた。 続
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