2022-06-27 01:05:54 更新

概要

大量に出現した三笠との戦闘が繰り広げられる中、戦場を揺らめくふたつの影。彼女達の魂は、果たして救われるのだろうか・・・。


前書き

今回で三人目の主人公を迎えた三笠編。何故そうなったかと言えば、日常部分を引っ張って決戦を先延ばしにしていたから。だって日常ものだし。ま、それはそれとして陸に片づけも済まないうちにまた散らかした内容を拾いつつ、物語を紡ぐと致しましょう。


それは萌えるゴミだ。


黒霧茜「綾、琴。覚悟はいいな。」


那智 「勿論です。」フッ


足柄 「腕が鳴るわ。」フフッ


ヨシ


黒霧茜「お前達、よく聞け!私から指示を出すのはこれが最後だ。後は各々で考えて行動しろ。」


黒霧茜「長門と陸奥!お前達はまず一発、あの亡霊共の群れに撃ち込んでやれ。それが開戦の合図だ。後は好きに暴れろ。」


長陸奥「了解。」


黒霧茜「長門型の砲撃と同時に、私と海波姉妹で群れの中に突っ込み注意を惹く。羽黒と妙高は、釣れた奴を狙え。」


妙高 「どうして私があいつの指示書どおりになんて・・・。」チッ


羽黒 「お姉ちゃん、一緒に来てくれないの?」ウルウル


妙高 「っ!行くに決まってるじゃない!嗚呼、私の可愛い羽黒。貴女は絶対に傷つけさせないわ。」ギュ


羽黒 「チョロい。」ヘッ


足柄 「羽黒って、"はらぐろ"を縮めて"はぐろ"なんじゃないかしら。」


那智 「黒いのは腹だけではないがな。」


足柄 「それは那智姉でしょ。」


那智 「妙高には負ける。」


足柄 「あー。」


妙高 「誰の何が黒いですって~?」ウフフフ


潮  「何のお話?」


曙  「姫百合には一生縁が無くてもいい話よ。」


羽黒 「私、未使用だからちゃんとピンクだし・・・。」ムゥ



強者の傍に蔓延る弱者の慢心。


黒霧茜「続きだ。七駆は、はぐれた奴を集中して狙え。これは実戦訓練だ。試したいことは全て試せ。眠、監督は任せるぞ。」


時雨 「うん、任されたよ。」


漣  「うーし。やったったんぞー!」


朧  「うらー。」


潮  「頑張らなきゃ。」フンス


曙  「はいはい。はぐれる奴は私が未来予知して指示だすから、聞き逃すんじゃないわよ。」


黒霧茜「では・・・開戦だ。」ビキッ


長陸奥「てぇー!!」ドォォーン


シュンッ


黒霧茜「はぁあ!」ドゴッ


ギャアアア


足柄 「同時にって指示は何処へ・・・。」エェ


那智 「いいから行くぞ、足柄。あの方から教わった剣闘術。今こそ魅せる時。」スラッ


足柄 「どうせなら黒と並んで・・・。まぁ、いいや。後で稽古に付き合わせてやる。」チャキ


那智 「海波綾。参る!」


足柄 「海波琴。その血飛沫で私を飾りつけてちょうだい!」


羽黒 「また恥ずかしいこと言ってる。」


妙高 「足柄は厨二というあれなのでしょうか。」


潮  「ちゅうに・・・?」


曙  「澪のことよ。」シレッ


漣  「え?俺ってそんなに厨二くさい?」


朧  「ちゃん澪からはソースの香りがするくさい。」クンクン


漣  「あー、朝飯のときに溢してって違う。そうじゃない。」カグナ


紅華 (みんな、戦場に立ってるのに余裕だなぁ・・・。)



空想をリアルで論破して何が楽しいのか。


鳳翔 「」~♪


南方戦「随分と機嫌が好いわね。そんなに弓を引くのが楽しみなわけ?」


鳳翔 「ええ、本当に久し振りですから。」ウフフ


近衛麗「というか、その手で引けるの?指、殆ど動かせないんでしょ?」


鳳翔 「大丈夫です。動かせなくとも引っ掛けるくらいなら何とか・・・。」ビィン


鳳翔 「何とか・・・。」ビィン


エット・・・


鳳翔 「だ、大丈夫です!時雨さんに見せてもらった資料に因ると、口で弓を引く鳳翔も居るとか。きっと私も・・・。」アム


ンッ ンンー!


鳳翔 「いひゃい・・・。」アゥ


南方戦「時雨の隠し球・・・。めちゃ阿呆じゃない・・・!」クッ


近衛麗「ヤバい。キュンと来ちゃった。やっぱりこの娘食べちゃってもいいかしら。」アハ


レ級 「だから駄目だっての。」



明日が来ずとも悔いは無い。


レ級 「庵っちが弓を引けないってなると、愈々戦力が不安だな。」


ヲ級 「レーちゃんを筆頭に、最上型の下ふたりと麗お姉ちゃん。戻ってくれば、みっちゃんと五月雨お姉ちゃん。」


レ級 「そして南姉だろ?あと一応、母ちゃんと・・・。」チラ


ヲ級 「身重の・・・。」チラ


日陰 「これ以上、荷が増えるのは勘弁なんだけど。」ヤレヤレ


紫苑茜「実の娘の為でしょう?命張ってやろうじゃないの。」ポム


日陰 「一応でしか戦力にならないなら引っ込んでてくれないかな。」


紫苑茜「・・・。」ムカ


パァァ


集積姫「・・・。」ドヤ


日陰 「いや、だから何。」


集積姫「見てなさい。わたしひとりで三笠を蹴散らしてやるから。」ビッ


近衛麗「え、任せていいの?やった。髪が傷むから出撃したくなかったのよね~♪」


集積姫「あんたは来なさい。」


近衛麗「え~。」ブー



現代に専門家はいても天才はいない。


鈴谷 「あー。艤装着けるのめんどくさっ。」カチャ


熊野 「こんなときに自動艤装装着装置が故障するだなんて・・・。」カチャ


龍田 「人手不足の影響ね~。」


天龍 「三隈達のペンダントが羨ましいぜ。」カチャ


鈴谷 「結婚指輪まで貰っておいて、これ以上何が欲しいってぇ?」ケッ


天龍 「それとこれとは別だろうがよ。」


龍田 「因みに言うと"貰った"わけではないのよね~。」ウフフ


熊野 「あら、そうなんですの?」


鈴谷 「ちょっとそこのとこ詳しく。」ズイ


天龍 「お前らなぁ・・・。」ハァ



はっきりさせないお年頃。


鈴谷 「へぇ。たっちゃんが選んで天ちゃんが買って押しつけたんだ。」


天龍 「そんな言い方することないだろ?断るって選択肢も残して・・・なかったかも知れねぇけど。」


熊野 「天龍さんはあの方と結婚したという認識で宜しいんですの?」


天龍 「俺はそう思ってる。」


熊野 「つまり合意を得たわけではないと。」フム


天龍 「ぐっ・・・。と、ともかくだ!今は鎮守府を護ることに集中しようぜ!帰る場所が無くなったんじゃあ、あいつも・・・。」


龍田 「時雨さんの帰る場所は此処じゃないと思うけど。」


天龍 「うっせぇな!この場合、女が港なんだよ!俺の居る場所があいつの帰る場所だ!」クワッ


熊野 「ですが、あの方にはもう既に奥様が・・・。」


天龍 「俺を追い込むなよぉ!!今朝方頑張ったばっかりなんだぞぉ!!」ブワッ


ス スミマセン・・・



勿忘草


天龍 「いいよ、もう。戦闘に集中して忘れてやる。」グイ


龍田 「現実を受け止められない私、乙女なのよ。」アァ


天龍 「楽しそうだな、ちくしょう!つーか、なんで花は艤装着けてねぇんだよ。」


龍田 「私、薙刀より重い物を背負ったりなんてできないもの。」


天龍 「今更何のアピールだよ。黒のタイプはか弱い系とかじゃ・・・。」スカッ


バシャーン!


鈴谷 「あーあー。天ちゃんってば艤装を起動しないで進水しちゃって。ブランクありすぎて頭まで錆びちゃった?」


熊野 「まずは引き上げて差し上げては・・・。」


天龍 「」ガボボ


龍田 「そういえばお姉ちゃんって泳げなかったっけ。」


熊野 「っ!鈴谷!」


鈴谷 「えー。出撃前にびしょ濡れになるのは勘弁。」


熊野 「くっ!どうすれば!」


龍田 「どうして熊野ちゃんが助けるって選択肢が無いのかしら。」


天龍 (やばい。これ、駄目かも知んねぇ・・・。)ブクブク



穢れを知らぬ白い花。


天龍 「あー、死ぬかと思った。」グッタリ


南方戦「まったく、世話の焼ける・・・。」


天龍 「助かったぜ、南。持つべきは深海の友だな。」ヘヘッ


南方戦「艦娘が何を言ってるんだか。」ハァ


龍田 「お姉ちゃんはもう艦娘じゃないわよ?」


・・・ハ?


龍田 「だから、お姉ちゃんはもう艦娘・天龍じゃなくて、白咲里というひとりの女の娘なの。」


天龍 「いや、何を莫迦な・・・は?」


龍田 「お姉ちゃん、今朝私に言ったでしょ?若返ったように見えるって。事実、若返ってるのよ?艦娘になった、あの頃に。」


天龍 「ど、どういう・・・。」


龍田 「私も戻ってるの。白咲花という、龍田になる前の17歳の女の娘に・・・ね。」ウフフ



君の人生は君だけのものになっているか?


天龍 「ちょっと待て。理解が追いつかねぇ。なんでそんなことになってんだよ。」クシャ


龍田 「なんで・・・?そんなの自分の胸に訊いてよ。」


天龍 「は、花・・・?」


龍田 「どうしようもないことなのはわかるけど、それでも自分から生きる道を諦めることないじゃない。」


天龍 「・・・なるほどな。そういうことか。黒の奴、余計なことしやがって。」


龍田 「余計なこと?何が余計なことよ!お姉ちゃんの身体はもう限界なのよ!?あと一度でも艤装を起動させたら・・・!」


龍田 「死んでしまうかも、知れないのに・・・!」フルフル


天龍 「"かも"じゃねぇ。これが最後だ。俺はこの戦いで確実に死ぬ。死ぬはずだった。」


龍田 「どうして!?どうして、お姉ちゃんはそうやっていつも、私を置いてひとりで行こうとするの・・・!」グスッ


龍田 「艦娘になるときも、あの人とケッコンするときも、今回だって・・・!」


天龍 「お前の為だ。」


龍田 「私の?莫迦言わないで。私の為だって言うなら、ずっと傍に居てよ。私から離れていかないでよ!」


天龍 「なぁ、花。お前、自分の将来をちゃんと自分で考えたことあるか?」


龍田 「あるわよ。考えてるからこうやって今!」


天龍 「俺を引き止めてるだけじゃねぇか。それも、黒の策略に乗っかって。」


龍田 「なっ!?」


天龍 「龍田は姉愛が強いなんてよく聞くが、お前はそうじゃない。花のそれは愛じゃない。ただの依存だ。」


天龍 「俺を傍に置いて、俺の真似をして。お前は未だ、自分だけの人生を歩んでいない。ただ俺の後ろをついて歩いているだけだ。」


龍田 「そ、んなこと・・・。」


天龍 「いい加減、一歩踏み出せよ。俺に死別を覚悟させないような、そんな一歩を踏み出してみせろよ。」



鳴かぬなら


龍田 「でも、そうだとしても!何も死を選ぶこと、ないじゃない・・・。」ポロポロ


天龍 「鳴かぬなら 殺してしまえ 時鳥」


天龍 「表向きには刃向かう者は始末しろって意味らしいが、これの裏の意味を知ってるか?」


鳳翔 「生きる意味を失ったのなら、いっそのこと殺して楽にしてやれ。ですか?」キィ


天龍 「ああ。」


鳳翔 「あの世を極楽というのは、この世の苦しみから解放されて楽になるから。」


鳳翔 「生には苦があり、その苦を耐えるために人は自らの生に意味を持たせたがる。」


鳳翔 「ですが、その意味を失ったのであれば、ただただ苦しみを味わうだけならば、いっそのこと・・・。」


天龍 「俺は艦娘として生きる意味を失った。限界を迎えたこの身体じゃあ、解体したって寝たきりになるのが落ちだ。」


龍田 「私が面倒を見るわよ!」


天龍 「莫迦。俺と花は年子だろうが。今に花も・・・。だから俺は、あいつにお前を託して・・・逝こうと、思ったのになぁ。」ハハッ


天龍 「なんで、てめぇはそっち側に居るんだよ・・・莫迦野郎が。」



生きているだけの人生に意味はあるか。


鳳翔 「ねぇ、天龍さん。私を見て、何か思うことはありませんか?」


天龍 「鳳翔を見て・・・?」


鳳翔 「ええ。限界こそ迎えていませんが、戦えない身体となった点では天龍さんと同じです。でも、私は生きています。」


鳳翔 「ちゃんと生き甲斐を持って、生きています。どうしてだと思いますか?」フフッ


天龍 「どうしてって、そりゃ鳳翔には戦闘以外にも料理って道があったからで・・・。」


鳳翔 「いいえ。それは違います。私は弓を引けなくなったと同時に、包丁も握れなくなった。料理の道も失っていたんですよ?」


天龍 「そう、なのか・・・?」


鳳翔 「はい。ですが、幸運にも私には新しい道を示してくれるひとがいたんです。天龍さんも知っている、あのひとが・・・。」


天龍 「黒、か。」


鳳翔 「そう。私は時雨さんに救われました。命を助けられたというだけでなく、本当の意味で救われたんです。」


鳳翔 「天龍さんは今、龍田さんと時雨さんによって命を助けられました。ですが、まだ本当の意味で救われたわけではありません。」


鳳翔 「でもきっと、直ぐに救われると思います。天龍さんも、それに縋ったのではないですか?無意識に感じていたのではないですか?」


鳳翔 「きっとあのひとなら・・・。」


天龍 「俺を、救って・・・。」


南方戦「待って。アンタ、そういう打算があってあのひとに近づいたの?それでワタシと同じ嫁になるとか・・・。」ハッ


南方戦「擂り潰すわよ?」オォォ


ヲ級 「レーちゃん、あの子供をなんとかするの。」


レ級 「りょーかい。さっ、南姉。出撃すっぞ~。母ちゃんが三笠に接近するまでの弾除けが欲しいってよ。」グイ


南方戦「それただの肉壁って、放しなさい!まだ話は終わってないの!」


レ級 「いーからいーから。」グイグイ


南方戦「ちょっ!アンタ、ほんとに膂力ついてきたわね。」


ハナセェー!!



どうでもいいことに嫉妬などしない。


鳳翔 「とりあえずは何とかなった・・・のでしょうか。」


ヲ級 「庵お姉ちゃんは頑張ったの。あとはお父さんに任せるといいの。」ニヘッ


鳳翔 「ふふ。そうですね。あとのことは時雨さんにお任せしましょうか。」ウフフ


ヲ級 「庵お姉ちゃん?なんだか機嫌が好さそうなの。」ヲ?


鳳翔 「そんなことはないですよ?」ニコニコ


ヲー?


ヲ級 「・・・あ。24歳はまだまだお姉ちゃんだから気にすることないの。」ポン


鳳翔 「その言葉がいつ世辞に変わるかと思うと・・・。」ズーン


鈴谷 「え?鳳翔さんって、年下だったの・・・?」


熊野 「年増のJKコス痛すぎワロタ。」パシャ


鈴谷 「鏡見て言えし。そして撮るなし。」オイコラ



目覚めさせてはならぬ者が在る。


・・・サーン


明石 「鳳翔さーん。お、居た。」ヒョコ


鳳翔 「明石さん。どうかされたんですか?」


明石 「どうかされた、ですか。」ニヨニヨ


鳳翔 「あ、明石さん?」


明石 「鳳翔さん。今、何か困っていませんか?」フッ


鳳翔 「え?まぁ、そうですね。困っています。」ハイ


明石 「ふっふっふ~。実はですねぇ。そんな鳳翔さんの困り事を解決しようと・・・。」


夕張 「黒霧教官に託された設計書を基に補助具を作ってみました。これで弓が引けますよ。」ドウゾ


鳳翔 「あ、ありがとうございます!」パァ


明石 「ちょっ!夕張、なんで言っちゃうの~!」ンー!


夕張 「だって、まるで全部自分の手柄みたいに話すんだもん。ちょっとムカついてさ。」


鳳翔 「これで時雨さんの期待に応えることができる・・・。」フフ


ヲ級 「戦力過多の予感なの。」ヲー



危ないひと~。


南方戦「・・・で、なんで元に戻ってるのよ。集積。」


集積姫「こっちの姿じゃないと"電脳"が使えないの。海上にだって立てないし。」


南方戦「"電脳"・・・ねぇ。」ジー


集積姫「なに・・・。」


南方戦「だからその悪趣味な艤装を着けてるのね。」ハァ


集積姫「失礼な!これはわたしの恩恵を最大限に活かす合理的な・・・!」


南方戦「あ~、はいはい。理屈はわかってるから、お黙りなさい。ワタシが言いたいのは、その電極を何処にぶっさす心算かってことよ。」


集積姫「はぁ?刺さる場所なら何処だっていいわよ。その為に先端を尖らせてるわけだし。」キラン


南方戦「あっそう。」フーン


集積姫「若しかして、【自主規制】とか【自主規制】に突き入れるとでも思ってたの?南方ちゃんって存外に変態なのね。」ウワァ


南方戦「そこまで考えてないわ!精々、目玉か耳の穴くらいよ。」フンッ


熊野 「どっちもどっちですわ・・・。」エェ


鈴谷 「身体に電極を突き刺すって発想がもう恐い。」



度が過ぎると大体同じ。


レ級 「なぁ、麗姉。」


近衛麗「ん~?」プカプカ


レ級 「グロとエロならどっちが許容されると思う?」


近衛麗「エロだと信じたい。」


レ級 「だよな~。麗姉の場合はエロを通り超してグロの領域に片脚突っ込んでるだろうけど・・・。」


近衛麗「なん、ですって・・・!」


レ級 「何すっとぼけたこと言ってんだよ。自覚あるくせに。」


近衛麗「あ、バレた?」ケロリ


レ級 「聞いたぜ?死刑囚の悉くを腹上死させたって。どんな性欲してんだよ、ったく。」ヤレヤレ


近衛麗「別に欲があってシたわけじゃないわよ?色香を武器にするなら性欲くらい管理できないといけないもの。」フフッ


レ級 「さいで。」


近衛麗「あ、でも~。」ウフフ


デモ?


近衛麗「快楽に溺れながら果てていく醜い顔を上から眺めると最っ高にアガるのよねぇ。」アハァ


レ級 「やっぱ、麗姉も父ちゃんの娘だわ。」ハハッ



社会を変えるのは思想。其れを現実にするのは労働。


黒霧茜「ふははは!脆いぞ、戦艦共!もっと気合を入れろ!」


ギャー!


那智 「一歩踏み込んだ、更にその一歩先。」グン!


三笠 「!」


ザシュ


那智 「砲撃の隙は其処にある。」グッ


三笠 「くぅ!」


足柄 「那智姉!壁!」


那智 「上手く隠れろよ。」ソイ


三笠 「」ポーン


足柄 「ちょ!?」


ドォーン


足柄 「このっ!」ギュン


チュドーン


足柄 「・・・もう!ちゃんと壁役やってよ!なんで投げるのよ!!」


那智 「何故私が貴様の為に砲弾を受け止めてやらねばならんのだ。」ハァ?


足柄 「お姉ちゃんだから、よ!」ブンッ


ヒュッ ザシュ


三笠 「がっ!」


足柄 「黒直伝のぉ。肘打!」ドフッ


三笠 「!!」フワッ


足柄 「か~ら~の~!引き抜き抜刀・紅桜!」ズバァ


ブシャァ


足柄 「くっさ。人工血液ってこんな臭いだったかしら。」ウェ


那智 「腐っているのだろう。身も心も・・・な。」


足柄 「何そのくさい科白。新手のボケ?」


那智 「私の発言を勝手にボケにするな、痛い女め。」ハッ


ナンダトー!!



未来、楽するために。


妙高 「あの娘達、剣が使えたのね。」


羽黒 「いつもよりよっぽど活躍してる。」


妙高 「本当に。」フフ


羽黒 「普段から使ってくれたら楽なのに。」ムゥ


妙高 「・・・羽黒。言いづらいのだけど。」エット


羽黒 「わかってる。だから言わないで?」


妙高 「ええ、わかったわ。」


羽黒 「・・・。」


黒霧茜「どうしたぁ!私はまだ全力を出していないぞ!!」


フハハハ!


羽黒 「わかってる。黒い人が惹きつけてくれてるからこそ突っ込んでいけるってことくらい、わかってるもん。」


ハァ


羽黒 「どうしてかなぁ。楽をしていたいのに、楽をするためにはもっと頑張らないといけないなんて・・・。」


羽黒 「世界って理不尽。」トオイメ



成功の一番の要因は、其の人だから。


妙高 「・・・。」グッ


時雨 「可愛い妹を困らせる世界なんて・・・とか、考えてない?」ユラァ


妙高 「」ギクッ


時雨 「やめてよね。その気になれば世界の在り方だって変えて仕舞える人達と繋がりを持っちゃてるんだから。」


妙高 「だ、大丈夫です。どう間違ってもあの男に頼るなんてことはしませんからっ。」


時雨 「それはつまり、にぃにでさえなければ頼ることも吝かではないってことだよね。」ジト


妙高 「・・・そんなことより!何故、時雨さんがこちらに?確か第七駆逐隊の目付役を任されていたのでは?」


時雨 「戦闘そっちのけで話し込んでた妙高さんがそれを言っちゃうのか~。」


妙高 「ぐ・・・。」


羽黒 「だって、危ないことしたくない。」ズイ


時雨 「戦場で集中を欠いてるほうが危ないって。でも、まぁ。」チラ


フハハハ!


時雨 「ねぇねがはしゃぎすぎてる所為で全然こっちに気が向いてないみたいだし。正直、暇だよね。」


時雨 「司令塔も居ないみたいだから連携も何もないし。もう三人だけで事足りるんじゃないかな。」ハハ


時雨 「ただそうなるとさぁ。七駆の娘達に不満が溜まりそうで怖いんだよね。そしてねぇねに影響を受ける阿呆が居そうで不安。」ハァ


妙高 「あぁ。」


長門 「なぁ、陸奥よ。私もああいう戦い方をしても・・・。」ウズウズ


陸奥 「絶対にやめて。」



生物共通の敵


漣  「撫子や。」


朧  「突撃か。」キリッ


漣  「儂に死ねと言うか。」オウコラ


漣  「そうでなくてさぁ。壁役になってくんね?後ろから投擲すっから。」


朧  「いいだろう。我が肉体を存分に使うがよいぞ。」フッ


漣  「うっし。交渉成立だ。そんじゃ、早速・・・。」


曙  「黒姉に睨まれても知らないわよ。」


ウグッ


漣  「で、でもさ。好きに暴れろって言ったの黒姉だし・・・。」


曙  「そういう指示だったんでしょ?父さんからの。」


朧  「最悪、わっちが黒姉の相手をするよの。それで解決なのねん。」フンス


曙  「私にはボロボロ泣いてるあんた達の姿が視えるんだけど?」


漣・朧「・・・。」ダラダラ


ドォーン パァン


漣朧曙「へ・・・?」


潮  「うんしょっと。」ガション


曙  「ひ、姫百合?あんた、何して・・・。」


潮  「あ、大丈夫だよ?今撃ったのは実弾じゃないから。支援砲撃なら怒られないかなって思って。」エヘヘ


漣  「なーる。その手がって、支援用の弾なんぞ持ってないっつーの。」テシッ


朧  「なんか・・・鼻痛い。」クシクシ


漣  「言われてみれば・・・。」ンー?


曙  「姫百合、何撃ったの。」


潮  「唐辛子の粉末を仕込んだ榴弾。」


ヒュゴッ


漣  「おあああ!!急に風向きがっ!」


朧  「眼がぁぁぁぁ!!」ウギャー!


曙  「私が視た未来はこれか・・・。私は姫百合のシールドの中に居たからよかったけど、これ黒姉達もくらってるんじゃ・・・。」


ア・・・


潮  「どうしよう・・・。」ガタガタ



全ての基本は息遣い。


足柄 「ちょっ!何よ、これ!」


那智 「涙で前が見えん。」クッ


黒霧茜「退け、ふたり共!邪魔だ!」


足柄 「退けったって前が見えないんじゃどうしようもないわよ!無茶言わないで!」


那智 「隊長は大丈夫なのか?」


黒霧茜「なに、瞳を閉じ呼吸を止めれば良いだけのこと。5分で片づけてくれる。」ニィ


黒霧茜「眠!!」


時雨 「はーい。わかってますよー。傀儡糸。」シュパッ


ピィン


時雨 「接続完了。」クイ


足柄 「か、身体が!?」


那智 「勝手に・・・。」オォ


妙高 「便利ですね、それ。」


時雨 「こういう使い方をするものじゃないんだけどな。ま、ボクの監督不行届もこれでチャラに・・・。」


羽黒 「なりませんよ?」ジトー


時雨 「ですよねー。」ハハ


黒霧茜「さぁ、終幕だ。私も長くは保たん。全力で潰させてもらうぞ。」オォォ



御姉様とお呼び!


曙  「あんた達~。いつまでもネタやってないでこっち来なさい。」


漣  「ネタじゃねっての。巫山戯たこと言ってっと目覚まし代わりに七味ぶっかけるぞ。」アァ?


曙  「・・・ごめん。」


潮  「こら。余裕が無いからって妹にあたらない。こういうときこそ心を落ち着けて。」メッ


漣  「それ、姫姉が言う?」


曙  「同感ね。あと、こいつの妹だなんて御免被るわ。」ハッ


漣  「なんだと~。」


曙  「なによ。」


潮  「お姉ちゃん、らしく・・・。」グスッ


朧  「よちよち。姫姉は少し頼りないくらいがいいのよ。」ナデナデ


潮  「お姉ちゃん、なのに・・・。」ウゥ



優先順位を過たず。


曙  「撫子、あんたもう平気なの?莫迦澪はあんたを盾にしてたから実はそんなに被害を受けてないみたいだけど、撫子は・・・。」


漣  「ちょーい。うちが悪者みたいな言い方はよしてもらおうか。あれはただタイミング的に運が良かっただけであって。」


曙  「それだけ口が回るなら大丈夫よ。」


漣  「・・・姫に諫められて改めた途端にこれだ。可愛くねー奴。」ケッ


曙  「何か言った?」ア?


漣  「なんでもございやせーん。ったく、眼ぇ開けてるのが限界なんだぞ。」チクショーメ


潮  「撫子ちゃん、瞳が真っ赤だよ?ほんとに大丈夫?」


朧  「らいじょーぶ。眼に入った唐辛子は水で洗い流したから。」


潮  「水・・・?撫子ちゃん、お水持ってきてたの?」


朧  「ううん。」フルフル


曙  「はぁ?じゃあ、あんたいったい何で・・・。」


漣  「いやいや、水ならいっぱいあるだろ?足許にさ。」


曙  「あ、あんた・・・まさか。」


朧  「えへへ。ちょーいたいのねん。」


曙  「莫迦じゃないの!?水なら私が錬成してあげたのに!少しは頼りなさいよ!」モウ!


漣  「あかりーん。お水出して~。」


曙  「あんたは潮水で洗ってなさい。」ギロ


漣  「ん~。もう怒っちゃうぞ~?」


潮  「いい加減にしなさぁい!!」


漣・曙「」ビクッ


潮  「撫子ちゃんが大変なときに喧嘩ばっかりして。ふたりとも、其処に正座しなさい。」


漣  「いや、艤装着けてても流石に正座は・・・。」


潮  「しなさい。」


アイ・・・


潮  「撫子ちゃん、少し待っててね。」


朧  「え?あの、お水・・・。」


イイデスカ?・・・ クドクド


朧  「お水・・・。」



金で買えるなら易い買物だ。


集積姫「・・・来た。」


南方戦「漸くお出ましなのね。待ちくたびれたわ。」フン


鈴谷 「鈴谷的にはもっと遅れてくれたほうがよかったかな・・・なんて。」ハハッ


近衛麗「そう?私は早く来てくれたほうがよかったわ。ずっと海に浸かってたら身体が冷えちゃうもの。だから一旦お風呂に・・・。」


レ級 「行かせねーよ。」ガシ


近衛麗「えー。南ママが居れば私が居なくても平気でしょ~?」ブー


南方戦「誰がママよ、誰が。」


レ級 「流石の南姉でも、あの数を相手にひとりで壁役はキツいって。麗姉の力が必要なんだよ。」


近衛麗「その程度の言葉で靡くような安い女じゃないわよ、私は。」


レ級 「父ちゃんの頼みならふたつ返事で請けるくせに。」


近衛麗「パパへの愛はプライスレスなのよ。」


熊野 「言ってることが滅茶苦茶ですわ。」



兵器として・・・。


夕張 「どうです?鳳翔さん。補助具の具合は。」


鳳翔 「好い感じですよ。変に力むことなく自然に弓が引けてます。」フー


バシュ ドガッ


鳳翔 「狙いもばっちりです。」ウフフ


ヲ級 「ヲー。」


明石 「コンクリにめり込んでる・・・。」エェ


夕張 「鳳翔さん、その弓について詳しくっ。」ズイ


鳳翔 「詳しく、ですか?えっと。この弓は時雨さんに頂いたもので、私専用に調整しているということ以外はちょっと・・・。」


夕張 「じゃあ、時雨さんが戻ったら紹介してください!」ムフー


鳳翔 「紹介。紹介・・・ですか。」


明石 「あ、大丈夫ですよ。この娘は重度の兵器オタクなだけなんで。恋愛云々は暫くお休みするって熱く語ってたんで。」


鳳翔 「いえ、そういうことではなくて・・・。その、あまり大きな声では言えないのですけど・・・。」


夕明石「・・・?」


鳳翔 「兵器の質が向上することで戦争が早々に終結してしまったら困るな・・・と。」


・・・エ?



偏った者の生きづらさよ。


明石 「え、え~と。少しだけ時間をください!」ターイム


明石 「ねぇ、鳳翔さんって"そっち"の気がある人だったっけ?」ヒソヒソ


夕張 「実力者とは聞いてたけど、狂ってるなんてのはない・・・かな?」ウーン


明石 「だよね。」チラ


鳳翔 「・・・?」


明石 「訊いてみる?」


夕張 「貴女は戦闘狂ですかって?私、まだ死にたくない。」


明石 「デスヨネ」


天龍 「なんで鳳翔は戦争が早く終わると困るんだ?」


夕明石(うおおおおい!!)


鳳翔 「それは、だって、戦争が終わってしまったら艦娘の兵器としての存在価値が無くなってしまうではないですか。」


明石 「あ、そっち・・・。」


夕張 「焦ったぁ。」フゥ



火種は燻り続ける。


鳳翔 「兵器は、どう解釈しようと戦争の火種であることを否定できません。」


鳳翔 「深海棲艦という脅威が失われたそのとき、希望であったはずの私達艦娘は平和を脅かす存在になってしまいます。」


鳳翔 「平和を守るはずの存在が、恐怖の対象に。そんなこと、あっていいはずがありません。だからせめて・・・。」


鳳翔 「せめて艦娘が平和の象徴となるような道が見つかるまでは。或いは人間に戻る術が確立されるまでは。」


鳳翔 「人類にとっての脅威は、深海棲艦であってもらわなければ困るんです。人類同士が争う。そんな悲しいことを防ぐ為にも・・・。」



背丈より座高が気になる。


天龍 「艦娘を人間に戻す方法なら、もうあるじゃねぇか。」


龍田 「お姉ちゃんやあたしが艦娘になる前の状態に戻ったみたいな?」


鳳翔 「それでどうにかなるのは改造組の娘達だけですから。」


天龍 「・・・そう、だな。」ウーン


明石 「ていうか、天龍さん。なんか小っさくないですか?前からそんなでしたっけ?」


龍田 「本当はあたしのほうが背が高いの。山椒は小粒でもって、口癖みたいに言ってたわよね~。」ウフフ


天龍 「うっせ。身体が軽くなって清々すらぁ。」ケッ


夕張 「ほんとだ。御立派様が萎んでる。」


天龍 「萎んだとか言うな。これは整っただけだ。」フン


鳳翔 「天龍さん・・・。」ギュ


天龍 「ど、どうしたんだよ。急に手なんか握ったりして・・・。」


鳳翔 「仲間ですね。」キラキラ


天龍 「俺はまだ成長期・・・。」クッ


龍田 「その身長で巨乳はバランス的にちょっと。」エェ


天龍 「背は伸びないこと前提なのかよ。」チクショウ



恋愛遭難コーナー


鳳翔 「では、そろそろ行きますね。」スチャ


龍田 「お気をつけて。」


天龍 「本当なら俺も前線に立ってたはずなのにな。」


龍田 「まだ言うか、この姉は。」


天龍 「俺が傍に居ると花の為にならねぇだろ?」


龍田 「それはもう話を着けたじゃない。あたしは彼についていく。お姉ちゃんは此処に残る。」


天龍 「そうそう。俺は此処に残って花嫁修業をって、逆だろうが普通。」オイ


エー エー ジャネェ


鳳翔 「ふふっ。もう大丈夫なようですね。」クスッ



何歳からなら子に護られても良いだろう。


ドォーン


南方戦「ふっ!」ガキン


バシャーン


近衛麗「よーせっ!」クルッ


チュドーン


南方戦「やるじゃない、麗。砲弾をそのまま投げ返すなんて。」


近衛麗「南ママこそ、砲弾を殴り墜とすなんて凄いわぁ。よくそれで骨折しないわね。」


南方戦「生まれつき頑丈なのよ。あとママって呼ぶな。」


近衛麗「じゃあ何て呼べばいいのよ。」


南方戦「母様。」


近衛麗「柄じゃないわ~。」


南方戦「ワタシがそう呼ばれるのが?それともアンタがそう呼ぶのが?」


近衛麗「どっちだと思う?」ニィ


バチバチ


レ級 「余裕があるのはいいけど、三笠との距離を詰めないといつまで経っても終わんねぇぞー。」


集積姫「レーちゃんの言うとおりよ~。早くわたしを電極の有効射程まで連れていってちょうだい。」


南・麗「自力で行きなさいよ。」


集積姫「痛い返しね。」


レ級 「最悪、俺が盾役になってやるよ。」ヘヘッ


集積姫「ありがとう。その気持ちだけ受け取っておくわ。」フフ



おいと言われ、あ?と返す。


ヒューン ガキン バシャーン


南方戦「・・・鬱陶しい。」チッ


近衛麗「私、潜って背後に回るわね。あとよろしく。」ザパッ


南方戦「あ、こら勝手に!ってもう居ないし。」ッタク


南方戦「レ級、アンタ煙幕か何か焚けたわよね。頼めるかしら。」


レ級 「煙幕じゃなくて雷雲な。」


南方戦「どっちでもいいから、早くする。」


レ級 「・・・。」ジト


南方戦「何。」


レ級 「別に・・・。」ハァ


レ級 「暗雲に呑まれよ、"絶雲"。」ゴアッ


モクモク


レ級 「これ、俺達も砲弾が見えないんじゃ・・・。」


南方戦「勘でどうにかする!」ビッ


レ級 「無茶言うな!」



彼は本物を手にしたか。


三笠 「」ドーン


ザパッ


近衛麗「やっはろ~。」ニッ


三笠 「!」


フン! ドゲシ


近衛麗「もういっちょ!」カカトオトシ!


ボコッ


近衛麗「うげ。目玉飛び出た。気持ち悪っ。」


ガション


近衛麗「あれ。この程度で全員釣れちゃう感じ?あんたら結構チョロいのね。」フーン


ン?


近衛麗「何、あの黒い雲。まさか、あれで姿が見えなくなったから狙いが私に・・・?」エェ


近衛麗「魂が無いとこうも阿呆になるのね。まるで音に釣られて彷徨うゾンビそのものじゃない。」ヤレヤレ


三笠 「」オォォ


近衛麗「あ、ものを考える頭は無くても莫迦にされてることはわかるんだ。」アッハ


近衛麗「いいわよ。掛かってらっしゃい。私に注意が向けば向くほど・・・。」


南方戦「こっちが動きやすくなるのよ!」シュウセキ!


集積姫「電極射出。」パシュ


プス


集積姫「ハッキング開始。」ビビッ


三笠 「!!」バチッ


集積姫「支配完了。全砲門、開け!一斉射!」テェ!


ドォォーン ギャアアア


集積姫「ふ、ふふふ。あははハハハハ!」


レ級 「母ちゃんが壊れた。」


南方戦「放っておきなさい。スイッチが入るといつも"ああ"なのよ。」



何も変わっていないわけがない。


真宵 「ざっと済みたり・・・か。」フゥ


近衛東「やはり指揮官が不在では張り合いがないな。的中ての練習にもならん。」


ゴーヤ「死屍累々・・・。」


夕立 「これ、私達が片づけるの・・・?」


雷  「人工血液も漏れちゃってるし。環境汚染はんた~い。」ブー


真宵 「ならばさっさと片づけろ。こうしているうちにも汚染は進んでいるぞ。」


雷  「もっと倒し方を考えろって言ってるの!後始末をする身にもなってよね!」モウ


真宵 「戦闘中にそこまで頭が回るか、莫迦。汚した分はきちんと浄化する。それで文句は無いだろう。」


近衛東「いや、文句ならある。一時的とはいえ、汚染された影響で失われたものは元の状態に戻しただけでは還ってこない。」


近衛東「元に戻した程度では汚染が無かったことになどならんのだ。だから、汚すなら元より好い状態にして返せ。」


真宵 「・・・大海の支配者に言われては従わないわけにいかないな。」クハハ


真宵 「これを機に環境浄化事業にでも手を出してみるか。」フム


雷  「私達、海の掃除屋になるの・・・?」


夕立 「壊し屋になるよりはマシっぽい。」


ゴーヤ「海を綺麗に・・・。」キラキラ



自分の人生を自分の為に生きて何が悪い。


近衛東「乗り気なようだな、伊58。」フッ


ゴーヤ「もっちろん!ゴーヤは綺麗な海を泳ぎたくて艦娘になったんだもん!」ムフー


真宵 「ではまずは、目標を設定しなくてはな。"綺麗"を定義せねばならん。」


近衛東「ゴミの無い科学的に"綺麗"な海か。生物の溢れる"美麗"な海か。」


雷  「なんか話が進んでるんだけど。」


夕立 「海軍は慈善団体にでもなるっぽい~?」


真宵 「今も大して変わらんだろう。命を賭して深海棲艦と戦って、お前達に何の利がある。」


雷  「何の利がって。そんなことを考えて戦ってるわけじゃ・・・。」ア


真宵 「そらみろ。」クハハ



貪欲であれ。さすれば上が見えてくる。


真宵 「戦争が終われば、お前達艦娘は行き場を失う。何故ならお前達は、自分だけの欲を持って生きるように設定されていないからだ。」


真宵 「無欲なことは美徳のように語られることが多いが、欲の無い者は困難に立ち向かう力に欠ける。そんな者に未来は掴めん。」


真宵 「深海棲艦という敵を失ったとき、お前達はどう生きる。何を為す。それを考えたことがあるか?」


雷  「ない・・・けど、今はそんなことを考えてる場合じゃ。」


真宵 「莫迦。終わってからのことを終わる前に考えずして何時考えるのだ。」


真宵 「お前は大会が始まってからどの種目に参加するかを決めるのか?」


雷  「ぐ・・・。」


真宵 「何事にも準備期間は必要だ。なに、今すぐに結論を出せとは言わん。何なら俺が考えてやる。だが、いつかは必ず答えを出せ。」


真宵 「それまでは責任を持って、お前達の面倒を見よう。俺には愛する嫁も、産まれてくる娘もいるからな。」ニッ


雷  「今それ関係あるかしら・・・。」ムゥ


真宵 「ところで、夕立は何がしたい。」


夕立 「楽して生きたい。」


真宵 「正直でよろしい。」ウム



成績が上がっても良い成績になるわけではない。


神命 「だぁあああ!」ラァッ!


メギョ!


神命 「はぁ、はぁ・・・。」フゥ


神命 「終わり!」キラッ


鳳紅蓮「己が身ひとつで闘う奴は大変だな。」スチャ


神命 「どの口が言うか!自分だって最近までなまくら振り回してただけなくせに!」キッ


鳳紅蓮「俺は今、研ぎ澄まされた長剣の素晴らしさに感動している。」フッ


神命 「くっそ。ちょっと魔力操作が巧くなったからって調子に乗ってからに。」クッ


鳳紅蓮「おい。仲間の練度が上がってんだぞ。もう少し歓迎してくれてもいいんじゃねぇか?」


神命 「・・・ない。」ボソ


鳳紅蓮「あ?」


神命 「・・・いらない。」フルフル


鳳紅蓮「あのなぁ。俺はお前ら黒霧みたいに耳を鍛えたりしてねぇんだ。もっとはっきり喋れ。」


神命 「私だけ置いてきぼりにされてるみたいで気に入らないって言ってるの!」ワッ


鳳紅蓮「されてるって。差をつけられたなら追い縋ってこいよ。誰も待ってやくれねぇぞ?何言ってんだ?お前。」ハァ?


神命 「ど正論!というか、鉱物が無いのになんで長剣を生成できてるの!?意味わかんないんだけど!!」


鳳紅蓮「海には鉱物の成分が溶けてるんだよ。それを結合させて剣にしたら・・・好い感じになってな。」キラッ


神命 「成長おめでとう!すぅぐに追い抜いてやる!」ムゥ!


鳳紅蓮「なんで神命はそう俺に張り合おうとするんだよ・・・。」



育つことと育てること。


最上 「・・・終わったねぇ。」ジャキン


蓮華 「そうだな。神命が余計な意地を張った所為で何事も無く終わってしまった。」ヤレヤレ


最上 「何事も無くって・・・。まるで何かあったほうが良いような言い方をするね。」


蓮華 「当然だ。何の為に金剛を騙して的に仕立てたと思っている。」フン


金剛 「What!?」


最上 「あはは。最近、本当に容赦ないね・・・蓮華ちゃん。」ハハ



嘘の中にも真実はある。


金剛 「私がよく見えたほうが紅蓮の為になるって言ってたのに、あれは嘘だったンですかー!?」ンー!


蓮華 「嘘なわけあるか。私は嘘だけは吐かないと評判の父上の娘だぞ。騙すにしても真実しか口にせん。」


最上 「質悪いな~。」アハハ


金剛 「えーと?ちょっと待ってください?騙してるけど、嘘じゃなくて。真実だけど、騙してて・・・。」グルグル


金剛 「どういうことデスか・・・?」ウゥ


最上 「騙されたってことでいいんじゃないかな。」


金剛 「はっ!そうです!私は騙されたンです!もう、怒っちゃいますヨー!」プンスコ


蓮華 「よかったな、金剛。貴様の御蔭で紅蓮は大活躍だ。」シレッ


金剛 「そうですか~?」ニヘラ


蓮華 「阿呆は扱いやすくて助かる。」


最上 「荒れてるなぁ・・・。」



一番近くに居てくれたひと。


神命 「」ブツブツ


鳳紅蓮「おい。ほんとにどうしたんだよ。らしくねぇぞ?」


神命 「"らしく"って何?紅蓮に私の何がわかるの?」ジト


鳳紅蓮「わかるに決まってんだろ。何年一緒にいると思ってんだ。」


神命 「・・・口説いてるの?ごめん、紅蓮だけはないわ。」


鳳紅蓮「この遣り取りも何回目か・・・。」フッ


神命 「ふ、ふふっ。そうだったね。」クスッ


神命 「私が壁にぶつかったとき、一番近くに居てくれたのは紅蓮だった。兄様ではなくて・・・。」


鳳紅蓮「お前の愚痴は散々聞かされたからな。俺以上に神命のことを知っている奴はいない。」


神命 「いつもお世話になってまーす。」


鳳紅蓮「ああ。だから感謝されこそすれ、嫌われる道理は無いと思うんだが。」


神命 「何言ってんの?紅蓮のことは嫌いに決まってるじゃん。」


鳳紅蓮「あのなぁ・・・。」


神命 「嫌いだよ。私の心をこんなに掻き乱す紅蓮なんて・・・大っ嫌い。」ニヒッ


鳳紅蓮「おいおい。勘違いしてんじゃねぇよ。俺はただ、お前に笑っていてほしいだけだ。」テレッ


神命 「紅蓮のツンデレ、きも~い。」


ンダト! ヤーイ ツンデレボーイ ヤーイ



Everyday Fool


神命 「・・・ありがとね、紅蓮。色々と、支えてくれて。」


鳳紅蓮「急にしおらしくなるなよ。調子狂うだろうが。」


神命 「これで最後にするから・・・我慢してよ。」


神命 「紅蓮は、さ。なんで、私を気に掛けてくれるの?」


鳳紅蓮「・・・重なるんだよ、あいつと。報われたくて、報われなくて。救われたくて、救われなかった、あいつと。」


神命 「それって、ルミナさんのこと?」


鳳紅蓮「ああ。そっくりだろ?報われない恋をしているお前と・・・。だから。」


神命 「だから、俺が代わりに報われる恋をさせてやろうと。」フーン


鳳紅蓮「違うっつーの。」


神命 「えー?ほんとにぃ?一瞬でも考えなかったぁ?」


鳳紅蓮「・・・。」フイ


神命 「そういう反応やめようよ。こっちが恥ずかしくなるからさ。」ムゥ


鳳紅蓮「ならまず変に茶化すのをやめろ。自分のことだろうが。」


ヘーイ コイツ・・・!


神命 「ま、どのみち私は兄様と添い遂げる道を諦める気なんてないんだけどね。」


鳳紅蓮「ったりめーだ。何の為に俺がお前を応援してやってたと思ってんだ。」


神命 「・・・は?」


鳳紅蓮「俺は、時雨の傍に居るときのお前が好きなんだ。本気で笑って、本気で泣いて、本気で怒って、感情を剥き出しにしたお前がな。」


神命 「・・・。」


鳳紅蓮「だから、俺で妥協しようだなんて間違っても考えんじゃねぇぞ。莫迦が頭使って出した結論は大概碌なものじゃないからな。」ヘッ


神命 「好き勝手言いおって、この野郎。莫迦はそっちだっつの、ばーか。漢なら俺のものになれくらい言えってんだ、ぶぁーか。」


鳳紅蓮「お前、俺のものになりたいのか・・・?」


神命 「女を物扱いする輩はぶっとばーす。」ビキッ


鳳紅蓮「言ってることが滅茶苦茶だぞ。くそっ。やっぱり女はわからん!」



妻が言う 貴方はどうでも いい男 -好楽-


ギャーギャー


最上 「なんか、喧嘩始めてない?あのふたり。」


蓮華 「放っておけ。どうせただの欲求不満だ。」


最上 「欲求不満て・・・。」


金剛 「つまり今夜はムフフというわけデスね!」キラキラ


蓮華 「そうだなー。」


最上 「金剛ちゃんの扱いが雑すぎるよ、蓮華ちゃん。」ハハ



心の傷さえも庇って魅せて。


神命 「うるぁ!」グン


鳳紅蓮「ちぃ!」サッ


ゴッ メキィ!


鳳紅蓮「くっそ。この元気っ娘め。てめぇの体力どうなってんだよ!」


神命 「喧しい!紅蓮が潔くフラれてさえいれば丸く収まったのに!変に格好付けるからこうなってるの!!」フン!


ドゴォ


鳳紅蓮「く・・・!なんで俺がフラれる側なんだよ!お前にとって俺は"拾う神"だろうが!」


神命 「誰が兄様に捨てられたってぇ!?これでもちゃんと愛の言葉くらい囁いてもらっとるわ!」


鳳紅蓮「はっ!体良くキープされてるだけなんじゃねぇのか!?今、時雨の周りに居る女で抱かれてないのはお前くらいだろ!?」ヘッ


神命 「大切にされてるだけですぅ!なんか穢してはいけない気がするっていうあれですぅ!」


鳳紅蓮「一度は穢された身で何言ってんだ!」バーカ


神命 「うるさぁい!」


ギャーギャー


最上 (これ、金剛ちゃんに聞かれるとまずいよね。神命ちゃん、無線切り忘れてるし。金剛ちゃんにインカム渡してなくてよかった。)フゥ


蓮華 「金剛、あれ止めてこい。旦那の尻拭いは嫁の務めだろう。」クイ


金剛 「わかったネー!」フンス


最上 「ちょおおおおい!」



時代についてこられていないのは誰かな?


???「」ブツブツ


日陰 「ま~ほろ。」ヌッ


黒霧幻「うひゃい!」ビクッ


日陰 「駄目だなぁ。最近の若い娘は。暗殺者が簡単に背後をとられちゃいけないよぉ?」ニシシ


黒霧幻「・・・。」ポー


日陰 「ん~?」


黒霧幻「お母ちゃん?」


日陰 「さ~あ、どうだろうね~?どっちだと思う?」


黒霧幻「ど、どっち?ど、どどどど。」グルグル


日陰 「ぷっ。あはははは。やっぱり母娘だね~。昔の私そっくり。時雨くんの面影は、目許・・・かな?」ンフフ


黒霧幻「あ・・・あぅ。///」


ギュ


日陰 「独りにして、ごめん。寂しかったよね。仲間が欲しかったよね。もう、独りにしないからね。ママが、パパが傍に居るからね。」


黒霧幻「う、うぁ・・・。あぁあああ!」ボロボロ


日陰 「ごめん。ごめんね・・・。」ヨシヨシ


アアア・・・


黒霧幻「はぁ。つまんないの。」スン


ドスッ



どこまで他人を信用すべきか。


アアアア!


黒霧幻「痛い!痛いよぉ!」ボタボタ


日陰 「うーん。やっぱり駄目かぁ。ごめんね、鳳翔ちゃん。嫌な役目を任せちゃって。」


鳳翔 『いえ、慣れていますから。日陰さんこそ大丈夫ですか?実の娘が目の前で傷付く姿を見せつけられて。』


日陰 「心配してくれるなら言わないでほしかったなぁ。ま、平気なんだけど。」


黒霧幻「なんで?なんで!?お母ちゃん!」


日陰 「ひと~つ、最悪を想定して行動すべし。そもそも母娘の絆だけで全てが解決するなんて思ってないんだな~。」アハハー


日陰 「幻はまだ自分の能力を上手く使いこなせてないし?肉体の主導権を幻が握ってるなんて期待してないわけで。」


日陰 「無理矢理にでも取り込んだ魂共を追い出してやらないとかなぁ・・・とか?考えてたわけで。」


日陰 「ま、取り敢えずさぁ。早く、うちの大事な大事な愛娘の中から出ていってくれないかなぁ。」オォォ



根拠の無い自信も天上を超えれば魅力となる。


黒霧幻「鬱陶しい蠅共ですね。」チッ


日陰 「娘の声で汚い言葉を使わないでもらえるかな。」ビキッ


黒霧幻「貴女こそ、私だけの特別なひとに色目を使わないでいただけますか。勝手にふたりめを孕んで。引き摺りだしてやりましょうか。」


日陰 「私"だけ"?いつから時雨くんが君だけの特別になったの?時雨くんは、みんなの特別だよ。」


黒霧幻「仲良くシェアしましょうってことですか?巫山戯ないでいただけます?」


日陰 「大真面目ですけど?だいたい、あの時雨くんが誰かひとりのものになんてなるわけないじゃん。」ハッ


日陰 「あんな超絶自由人を誰が繋ぎ止めておけるってのさ。」


黒霧幻「それは私が・・・。」


日陰 「できてないよね。だからこうして幻の中で未練たらしくこの世に縋ってるんじゃないの?」


黒霧幻「・・・。」ギリ


日陰 「ねぇ、わかってる?幻は、私の娘であると同時に、時雨くんの娘でもあるんだよ?」


黒霧幻「ええ・・・そうでしょうね。ですが、私の娘ではありませんから。」


日陰 「あ?」ブチ


鳳翔 「言ってはいけないことを言ってしまいましたね、狭霧ちゃん。」


黒霧幻「庵・・・。」


鳳翔 「日陰さん、時間稼ぎご苦労様です。ここからは私が。」スッ


日陰 「うん、お願い。肉体欠損までは目を瞑るけど、殺さないようにね。」クシャ


鳳翔 「心得ています。お任せを。」キッ



力があるから護るのではない。


鳳翔 「」スッ


黒霧幻「よーく、狙ってくださいね。此処ですよ、庵。」トントン


鳳翔 「・・・。」


黒霧幻「私の中には島風ちゃんが居ます。その一発を外せば、貴女に次はありませんよ。」


鳳翔 「狭霧ちゃん。貴女、戦場の私を知りませんね?」


黒霧幻「知っていますよ?"小さき鬼神"の伝説は、あまりに有名ですから。」フッ


ピク


鳳翔 「後悔、しますよ。」


黒霧幻「・・・。」ニタァ


バシュ!



護りたいものがあるから力を求めるのだ。


スカッ


黒霧幻「狙いが正確すぎますよ!庵ぃ!」グン


ズアッ


鳳翔 「っ!」


黒霧幻「終わりです!」ゴッ


ザシュ・・・


黒霧幻「・・・こほっ!」カクン


鳳翔 「ふっ!」ドゴッ


黒霧幻「くぅ・・・!」バシャ


ハァ ハァ


黒霧幻「弓を使わず直接、矢を・・・。随分と野蛮になったものですね、庵。」


鳳翔 「昔からですよ。貴女が知らないだけで。」


黒霧幻「それにしても足癖が悪いようですけど・・・?」コフッ


鳳翔 「私が得意なのは"弓術"でなく、"弓闘術"ですから。」


鳳翔 「残念でしたね、狭霧ちゃん。私が、間合いを潰した程度で折れるような甘い女ではなくて・・・。」フッ


黒霧幻「うぅ・・・。ぅううあああああ!!」


アアアア!!



充実した毎日では身体が休まらない。


黒霧茜「・・・っ!」プハァ


ハァ ハァ フゥ・・・


黒霧茜「何とか、倒しきったな。」


時雨 「お疲れ、ねぇね。」


黒霧茜「本当に疲れたぞ。もう魔力が底を突きそうだ。」フッ


時雨 「魔力?凶化ってそんなに魔力消費が激しいの?」


黒霧茜「いや、凶化はかなり燃費が良いぞ。何せ、魔力量の少ない黒霧が為だけに開発された秘術だからな。」


時雨 「じゃあなんで・・・。あっ。若しかして、身体を動かすための・・・。」


黒霧茜「今回だけだがな。普段は空中を漂う原初の霧を取り込んで原動力に変えている。呼吸で酸素を取り込むのと同じように。」


時雨 「あー。」ハハッ


黒霧茜「何か、言い訳はあるか?」


時雨 「面目次第も御座いません。」ハハー



激写ガール現る。


足柄 「あー。漸く痛みが抜けてきたわ。」


那智 「久方振りに涙を流した。」フゥ


足柄 「久方て。私、那智姉が泣いてるところなんて見たことないんだけど。」


那智 「当然だ。泣き虫の前で涙など見せるわけがないだろう。」


足柄 「・・・羽黒~。写真とか撮ったりしてな~い?」ネー


那智 「何を莫迦なことを。」ハッ


羽黒 「撮ってるけど足柄お姉ちゃんにはあげない。」サッ


足柄 「なんでよ!?」


那智 「・・・は?おい、羽黒・・・?」


羽黒 「うふっ。やっと、那智お姉ちゃんの弱みを握れた。」ウフフフ


那智 「」ピシャーン


羽黒 「この写真にお姉ちゃんがどれだけの価値を付けるのか、期待してるね。」ニコー


足柄 「何と言うか。災難だったわね、那智姉。」ポン


那智 「莫迦が。お前も他人事ではないぞ。」ドヨーン


羽黒 「ねぇ、妙高お姉ちゃん。この写真とか黒いひとに高く売れたりしないかな。」


妙高 「うっ。足柄、貴女・・・。」ドンビキ


足柄 「え?何?私、何を撮られたの?そんな反応されるようなことした憶えないんだけど!?」



謝罪のできる大人で在れ。


ギャー ギャー


黒霧茜「元気だな。彼奴らは。」フフッ


時雨 「ねぇねが背負いすぎなだけだよ。」


黒霧茜「弟に頼られたのだ。張り切ってしまうのも道理だろう?」


時雨 「・・・ぶらこん。」


黒霧茜「それが何かは知らんが、褒め言葉として受け取っておこう。」フッ


時雨 「ま、それはそれとして。」チョイチョイ


潮  「」


セーノ


潮時雨「ごめんなさい。」ペコー


黒霧茜「私のほうこそ、すまなかった。」スッ


潮  「え?」


黒霧茜「元はといえば、私が過ぎた真似をしてお前達の役割を奪ってしまったことが原因だ。暇だったろう。すまなかったな。」ポム


潮  「そんなことは・・・。見て学ぶのも大事、だから。」モジモジ


黒霧茜「そうだな。だが、私の真似はしてくれるなよ。」ハハハ


ウリウリ


潮  「・・・えへへ。///」


・・・ゴポッ



為せば成る。為さねば成らぬ。


時雨 「・・・なんか、空気が。」ピク


黒霧茜「ああ、上がってくるぞ。」


ゴポポポ!


???「」ザパァ


タパパ


???「」コォォ


潮  「し、深海棲艦・・・!」


妙高 「あれは・・・戦艦棲姫!」


戦棲姫「」ジー


スッ


長門 「ん?」


陸奥 (長門を指差した?)


戦棲姫「相手をシろ、戦艦。」ニタァ


長門 「ほう。」ニィ


ザパパ


深海勢「」ギギ


戦棲姫「蹂躙セよ。」バッ


ギャオオオ!!


黒霧茜「さぁ、仕事だぞお前達。」


黒霧 「この場の活躍次第で今後の訓練内容が決まると覚悟して最善を尽くすこと。期待してるよ、娘達。」フフ



成らぬは人の為さぬなりけり。 -上杉鷹山-


黒霧 「それじゃあ僕は幻のところに行ってくるから。後のことは任せたよ。今度こそ・・・ね、眠。」


時雨 「はは・・・。了解祭り。」アイサー


黒霧 「灯、澪、撫子、姫百合。いつもどおりにね。」ポンポン


曙  「ん・・・。気安く触らないでよ。///」


漣  「反抗期か?」


朧  「今更なのねん。」


潮  「頑張りますっ。」ムン


黒霧 「綾、琴。少し休みなさい。妙高、君には何も言わない。」


那智 「どのみち今の私には戦う気力なんて無いさ。」ズーン


足柄 「私は暴れたりないけど。」


妙高 「賢明な判断ですね。」フン


羽黒 「・・・。」


黒霧 「写真の交渉は後でゆっくりと・・・ね。」コソッ


羽黒 「」キラキラ


足柄 「嫌な予感が・・・。」ゾワッ



死と隣りあわせの"しあわせ"。


長門 「」ジー


黒霧 「どうかした?」


ペタペタ


長門 「私の好みには少し足りないが良い筋肉だ。」フム


陸奥 「破廉恥な。」


サワサワ・・・


黒霧 「いい加減にしないと僕も触り返すからね?」ニッコリ


長門 「触りっこ・・・!」ツー


陸奥 「ああ、もう。姉さんったら、鼻血。」ンモウ


戦棲姫「・・・無視?」



戦場に揺れるは毒蜂の針。


潮  「障壁展開。射撃姿勢、良し。装填、良し。いつでも撃てるよ、灯ちゃん!」ガション


曙  「重巡クラスを優先して狙ってちょうだい。手前の奴からでいいわ。一隻ずつ、確実に!」


潮  「わかった!」ジャキ


ドォーン


ネ級 「!」


チュドーン


ネ級 「ガッ・・・!ァア!!」キッ


潮  「ど、どうしよう、灯ちゃん!全然効いてないよ!」アワワ


曙  「んなわけあるか!澪!とどめ!」


漣  「はーい!呼ばれて飛び出てさようなり~!」トウ


サクッ


ネ級 「ッ!」ビクッ


ネ級 「ナ・・・!ナ!」ガクガク


漣  「吃驚した?うちら艦娘にはさ、艤装の操作を司る命令器官があるのよね~。それを潰されると、まともに動けなくなるってわけ。」


漣  「な~んでそれをあちしが知ってるかは置いといて。つまり何が言いたいかって~と、駆逐艦舐めんなよってこったぁ!」ハッハー


漣  「ありがとう、時雨たん!俺はやるぜぇ~!!」ヒャッハー


潮  「よかったぁ。澪ちゃんの攻撃は効果があって。」ホッ


曙  「だから、姫百合の砲撃も充分効いてるっての。なんで効いてないだなんて思うのよ。」


潮  「だって、黒姉は一撃でやっつけてたし・・・。」


曙  「あんた、さっき真似をするなって言われたばかりじゃない。比較対象は選びなさいよ。」マッタク



鼻血注意報発令中。


長門 「待たせたな!」バーン


戦棲姫「本当に待っタ・・・。」


陸奥 「ごめんなさいね。うちの姉が変態で・・・。」ハァ


長門 「変態とは失礼な。私ただ、ほんのすこ~し性に興味があるだけだ。」ムッ


陸奥 「本当に少しだけなら鼻血を出すほど妄想しないわよ。」


長門 「それだけ純ということだ。お前もそう思うだろう?」ナッ


戦棲姫「え?ワタシ・・・?」


長門 「深海棲艦にも性欲くらいあるだろう?そういえば、お前達はどうやって処理しているのだ?深海にもそういう概念はあるのか?」


戦棲姫「そ、ソうイう・・・?」


長門 「む。はっきり言わねば伝わらぬか?【お察しのとおり】だ。月に何回だ?私は毎日しているぞ、筋トレを。」キラン


陸奥 「姉さんにとってはもう筋トレが自慰行為なのね・・・。」


戦棲姫「なっ・・・!?なぁ!?///」カァァ


長門 「意外と初心なのだな。鈴谷あたりにこの話題を振ると火が点いて止まらないのだが。これが艦娘と深海棲艦の違いか?」フム


陸奥 「だとしたらわたしは深海側がいいわ。」


戦棲姫「やっパり、艦娘はコワい・・・!」フルフル


ン? ヤッパリ?



あなたは私の黒歴史。


長門 「そうか・・・。幼い時分に虐められた経験が・・・。」フム


陸奥 「そりゃあ、幼いとはいえ戦艦棲姫だもの。複数で対抗しないと、こっちがやられちゃうわ。」


戦棲姫「そう、じゃなくテ。執拗に撫でくりまわされタというか。ナ、なめまわされたというか・・・!」ガタガタ


長門 「撫でる。舐める・・・。幼い深海棲艦を・・・?」ン?


陸奥 「・・・。」


長門 「なぁ、陸奥。」


陸奥 「わたしは何も知らないわ。」フイ


長門 「まだ何も言っていないのだが・・・。やはりお前か。」ハァ


陸奥 「可愛いものは仕方ないじゃな~い!我慢できなかったのぉ!」


長門 「まったく。災難だったな、戦艦棲姫。妹が迷惑を掛けた詫びだ。愚痴があれば聞くぞ?」ドレ


戦棲姫「う、うん・・・。」


長門 「此処は騒がしいからな。場所を移そう。」ポン


陸奥 「あ、ちょっと姉さん!抜け駆け!」


戦棲姫「アナタは来ないで!!」ワッ


陸奥 「そんなっ!?」ガーン



カプセルホテルのシャワーが最高だった件。


長門 「しかし、よかったのか?指揮官が戦場を離れて。」


戦棲姫「構わなイ。これはタだの演習。ワタシにはワタシの目的がある。」


長門 「・・・なに?」


戦棲姫「トラウマの、克服・・・!コワいけど。でも、頑張る!」ムン


長門 「それは私も応援しよう。その前にだな。聞き捨てならん科白が聞こえたのだが。」


戦棲姫「・・・そんなのあっタ?」ウン?


長門 「いや・・・なんとなくわかった。お前が流暢に此方の言語を操ることといい、演習の設定になっていることといい・・・。」


長門 「それを繋げる要素を私はひとつしか知らん。」ハァ


長門 「戦艦棲姫よ。"黒霧時雨"、この名に憶えはあるか?」


戦棲姫「・・・ダレ?」


長門 「違った、だと・・・!」ピシャーン



何となく話してたけど、君は何方?


戦棲姫「ワタシがお世話になったの・・・女の子。髪、白くて。瞳、紅くテ。カワイイ・・・。」ニヘ


長門 「白い髪に紅い瞳か。似ているな。ということは、縁者か・・・?」


長門 「まったく。黒の周りには他人の生き方を変えてしまう者ばかり揃っているのだな。」ハァ


戦棲姫「そうナの!彼女の御蔭でワタシは変わる契機を!契機を・・・。」


長門 「どうかしたか?」


戦棲姫「そういえバ、彼女の名前、知らなイ・・・。」アレ?


長門 「今、気づいたのか・・・。」


ウン・・・



やりたいことができるのが充実。


アアアア!


鳳翔 「・・・。」キュ


黒霧幻「あぁぁ・・・ははっ。あははは!あのときと同じ状況だねぇ!庵ぃ!」アハハ!


深海勢「コォォ」ズラァ


鳳翔 「数で潰しにきましたか・・・浅ましい。」フッ


黒霧幻「っ・・・!」ピク


鳳翔 「私が何故、鬼と呼ばれたか。その理由を教えてさしあげましょう。」スッ


鳳翔 「かかってきなさい。」ギン


黒霧幻「強がりを・・・!擂り潰しなさい!」


ギャオオオオ!!



やるべきことが多いのが忙殺。


鳳翔 「ふ!」バシュ


グギャ!


鳳翔 「はぁ!」ドゴ


ギィ!


イ級 「ガァ!」ガブッ


鳳翔 「つっ!んん!」ザシュ


イ級 「ギャオオ!」ガション


鳳翔 「っ!」


チュドーン


黒霧幻「あははは!油断したね、庵ぃ。その子の狙いは始めから自爆だよぉ。」ニタァ


鳳翔 「」ボロッ


黒霧幻「ふふふっ!数の差を前に、その傷は致命的だよねぇ。どうする?諦めるぅ?」ニタニタ


鳳翔 「・・・。」スン


黒霧幻「死に損ないが。鬱陶しい。」チッ


黒霧幻「遠慮は要りません。屍肉まで貪り尽くしなさい。親友としての情けです。せめて、愛するひとに無様を曝すことなく逝きなさい。」


バシュ! ズドドッ


黒霧幻「・・・は?」


鳳翔 「私、言いましたよね。私が鬼と呼ばれる所以を教える、と。ここからが鬼の刻です。」オォォ


黒霧幻「ヒッ」


鳳翔 「喰われるのは、貴女ですよ。」



糖分と油分を受けつけない身体に・・・。


ガァ! ギェ!


鳳翔 「」ザシュ ドゴッ


ギャアア!


黒霧幻「数の暴力を、ひとりで・・・!」ギリ


黒霧幻「静かに怒る者が一番恐いと言いますけれど、今の庵は将に・・・。」


鳳翔 「」バシュ ドカッ


黒霧幻「静かなる鬼神・・・。でも、そろそろ・・・。」ユラァ


鳳翔 「ふー。いっ、つぁ。」ズキン


黒霧幻「限界ですよねぇ!」ズァ!


ドゴォ!


黒霧幻「かっは!」


鳳翔 「貴女なら、とどめは自分で刺しにくると信じていましたよ。狭霧ちゃん。」


黒霧幻「・・・私も、信じていましたよ。庵!」ガシ


鳳翔 「!」


イ級 「グギャオ!」バッ


黒霧幻「爆ぜなさい!」


チュドーン・・・



所詮は人間基準の害獣。


パラパラ


黒霧幻「な・・・に、が。」


・・・


明石 「中たった?」ンー?


夕張 「一発命中。流石は私。兵装実験の天才。」フフン


明石 「ほー。やるねぇ。補助装置がついてるとはいえ、この距離を。練習だと外しまくるのに、ここ一番ってときに強いよね、夕張。」


夕張 「それは私が下手なんじゃなくて兵装の出来が悪いだけ。事実、私が造った兵装だと命中率高いでしょ?」


明石 「いや、そのデータ持ってないし、知らないけど。他のみんなは同じ条件でしっかり中ててるじゃん。」


夕張 「そんな私でも一発命中させられるほど、この可動式固定砲台が優秀だってことよ。」フン


明石 「こいつ、開き直った上に自分の未熟さを棚にあげやがりましたよ。」


夕張 「いいから、早く弾の装填してよ。次が撃てないじゃない。」


明石 「え~。自動装填装置とか付いてないの~?」メンド


夕張 「そんな時間なかったの!」


明石 「ていうか、何処に弾あるの~?」


夕張 「工廠。型は用意してるから。」


明石 「今から造れってか!」



身の程を知れっ!


天龍 「・・・。」フム


龍田 「あれなら俺にも・・・。」ボソッ


天龍 「」ギクッ


龍田 「あたし、お姉ちゃんには普通の女の娘として幸せになってもらいたいな~。」


天龍 「お、おう・・・。」


龍田 「その返事は納得してないわね?あのねぇ。艦娘だった頃ならまだしも、ただの少女になった今じゃ、高望みが過ぎるわよ。」


龍田 「護られ上等。護り返す力なんて身につけようがないんだから、支えてあげればいいの。愛を捧げる者として・・・ね?」ウフッ


天龍 「///」カァ


龍田 「今、やらしいこと考えたでしょ。」


天龍 「考えてない。」フイ


龍田 「はぁ。あたしの知っているお姉ちゃんは、もう何処にもいないのね。」ヨヨヨ


天龍 「それはこっちの科白だ。」



内は変化し、外は劣化する。


黒霧幻「くそ、外面だけの木偶共が。工作艦の排除もできないだなんて・・・!」チッ


鳳翔 「いつまで、くっついている心算ですか?」


黒霧幻「っ!」バッ


鳳翔 「はぁ・・・。今のは危なかったですね。夕張さん、ありがとうございます。助かりました。」


夕張 『いえいえ、助けられてるのはこっちですよ、鳳翔さん。私達じゃ、そういう"規格外"の相手はできないですから。』


鳳翔 「そう・・・かも、知れませんね。」


夕張 『かも、じゃなくてそうですって。あ、それから次の砲弾が出来るまで暫く掛かりそうなんで、支援は期待しないでください。』


鳳翔 「大丈夫ですよ。もう、終わりますから。」


黒霧幻「舐めた口を・・・!」ギリ


日陰 「」ユラァ


ガシッ フガ!


日陰 「実際、舐められる程度の実力しかないじゃん。真正面から近づいてあげたのに全然気づかないしさ。」


黒霧幻「んー!んー!」ジタジタ


日陰 「そろそろ幕引きにしようよ。全部忘れて、還るべき場所に還れ、残り滓が。"浄化"!」カッ


アアアア!!



本当の危機は音も無く訪れる。


黒霧幻「ぁ・・・。」ハタ


日陰 「」フゥ


日陰 「終わり~!」ンー!


鳳翔 「お疲れさまです、日陰さん。」


日陰 「庵ちゃんもね。」ニヒー


日陰 「ところで、その傷大丈夫~?なんか黒っぽくなってるけど、それ結構な重症なんじゃない?」


鳳翔 「そうですね。痛みも無いですから、火傷の中では一番の重症だと思います。きっと、痕も残るでしょうね。」ソッ


鳳翔 「はぁ。これではもう、お嫁に行けませんね。」ウフフ


日陰 「その割には嬉しそうにしてるけど・・・。」


鳳翔 「ええ、日陰さんの旦那様には責任を取ってもらわないとです。」ウフフフフ


日陰 「あはは。私と時雨くんは、そういう関係じゃないんだけどな・・・。」


鳳翔 「あ、別に結婚したいわけじゃないですよ。ただ、彼の居場所になってあげたいだけです。私の名前みたく。」


日陰 「それただの不倫・・・。というか、時雨くんは隠居なんてしないから。庵はお呼びじゃないから。」


鳳翔 「」クスン


ア・・・ ゴメン



画竜点睛


ユラァ


日陰 「」ゾワッ


鳳翔 「日陰さん!」


黒霧幻「」シュッ


日陰 「くっ!」バッ


黒霧幻「」グンッ


日陰 (やばっ。避けきれない・・・!)


ドゴッ


黒霧幻「・・・!」


???「まったく。相変わらず君は詰めが甘い。息の根を止めたとしても戦場では気を抜かない。」


日陰 「・・・ごめん。ありがとう、時雨くん。」


黒霧 「あとは僕に任せて、ゆっくり休んで。」


日陰 「うん。」


黒霧 「それから、庵。やせ我慢も程々にね。」


鳳翔 「・・・はい。」


黒霧 「さて、随分と待たせてしまったね。これで終わりにしよう、間宮"だった"ひと・・・。」



傷は完治しない。心は特に。


黒霧幻「うぅあ!」ブン!


黒霧 「記憶を失って尚、君を突き動かすものは何だろうね。恨む相手を忘れ、恨む理由を忘れ、恨んでいたこと自体も忘れ・・・。」パシ


黒霧 「それでも君は他人に敵意を向け、拒絶する。」シュ


黒霧幻「!」バッ


黒霧 「本当は、寂しいはずなのに。想い合える誰かと一緒に居たいはずなのに。」


黒霧幻「っ!」ギリ


黒霧 「そんなに恐いか?傍に居たはずのひとが離れていくことが。」


黒霧幻「」ピクッ


黒霧 「たとえ記憶を全て失ったとしても、心に刻まれた傷が消えることはない。たとえ頭が憶えていなくとも、身体が覚えている。」


黒霧 「二度と同じ苦しみを味わわないために、ブレーキを掛ける。最後の一歩を躊躇わせる。」


黒霧 「君の傷は、"孤独"。独り置いてきぼりにされた悲しさ。頼る者のいない絶望。進むべき道の見えない恐怖・・・。」


黒霧幻「」フルフル


黒霧 「今、君の目の前に居るのは誰だ。」


黒霧幻「お・・・とう、ちゃん。」グスッ


黒霧 「今、君が僕にぶつけるべき言葉はなんだ。」


黒霧幻「会い、たかった・・・!」ヒグッ


黒霧 「他には。」


黒霧幻「どうして幻を独りにしたの。」


黒霧 「他には。」


黒霧幻「どうして幻を迎えにきてくれなかったの!」


黒霧 「他には!」


黒霧幻「どうして!幻を助けてくれなかったの!!」ブワッ


黒霧 「さぁ、幻。君の全てをぶつけてみせろ!僕はその全てを受け止めよう!」


黒霧幻「うぅぅぅ!!」


ウアアア!!



火計・水計・滑稽


黒霧幻「Zzz」スー


黒霧 「」ナデナデ


日陰 「・・・。」ジー


黒霧 「・・・。」


日陰 「・・・。」プルプル


黒霧 「なに。」ムッ


日陰 「ぷふっ!ちょ、その顔やめて。面白すぎる・・・!」


鳳翔 「もう、不謹慎ですよ、日陰さん。時雨さんは文字通り、幻ちゃんの想いを受け止めたんですから。」


日陰 「だからって、本当に全部受けることないじゃん!ボロボロの時雨くんとか、初めてっ。」プフー!


黒霧 「むぅ。」プクー


鳳翔 「ん"っ!」ブッ


黒霧 「庵・・・。」ジト


鳳翔 「なんでもないです。気の所為です。」サッ


日陰 「あーははは!もう駄目!笑い死ぬっ!」ヒー! ヒー!


黒霧 「・・・てろ。」ボソッ


日陰 「は・・・。」ピタ


鳳翔 「では、私は入渠のほうに・・・。」ソー


ガシ ヒッ


黒霧 「入渠だと時間が掛かるでしょ?僕が治してあげるよ。」ニコニコ


鳳翔 「いえ、でも・・・。」タラー


黒霧 「遠慮しないで・・・ね?」ニコー


ハ・・・ハイ


日陰 (はは・・・。調子に乗りすぎた。)ヤッベ



公開までして頑張ったんだから。違う、そうじゃない。


鈴谷 「ねぇねぇ、鳳翔さ~ん。」ニヨニヨ


鳳翔 「」ツップシ


鈴谷 「ねぇ、今どんな気持ち~?」グフフ


鳳翔 「うぅ。///」シュー


鈴谷 「みんなの前で公開ディープキスされて、今どんな気持ちぃ~?」グフフフ!


鳳翔 「うぅ~!!///」プシュー


熊野 「やめなさい。」テシッ


アダッ



こちら神だが異常はないか。by Kusuo


南方戦「」ムー


集積姫「ねむ・・・。」フア~


南方戦「」フン!


メキィ


集積姫「こぉら、物に中たらないの。」


南方戦「中たりたくもなるわよ。何あれ。仲良く川の字になってお昼寝なんてしちゃって。」


集積姫「川の字というよりはサンドイッチって感じだけど。幻ちゃん、完全に潰れてるし。」


南方戦「それも外で・・・。日陰も平然と、あんなに、くっついて・・・。」ワナワナ


集積姫「ダニとか大丈夫かしら。」


南方戦「そのメンタルが羨ましい!」ダン!


集積姫「あ、そっち・・・。」


フゥ・・・


南方戦「ちょっと、蓮華呼んでくる。」スック


集積姫「じゃあ、わたしは灯を連れてくるわね。それから五月雨にレーちゃんにヲーちゃん・・・。」


集積姫「どうしましょう。これじゃあ、サンドイッチじゃなくてハンバーガーね。」アラアラ


南方戦「子沢山め!」


トイウカ ナニソノタトエ イイエテミョウジャナイ?



スカートは長いほうが安心する。


黒霧幻「Zzz」ウミュ


黒霧 「」スー


日陰 「・・・。」モゾ


グイッ


日陰 「うっ・・・。時雨くん、起きてるね・・・?」クッ


黒霧 「僕が本当に眠るのは姉さんの隣りだけだから。」


日陰 「これだから実力者は。もっと他人を信用してもいいんじゃないの?」


黒霧 「自分を犠牲にしてでも護りたいものがあるってことだよ。」ギュ


日陰 「ちょっ。幻が潰れてるからっ。窒息したらどうするの!」ヒソヒソ


黒霧 「窒息するほどないくせに。」


日陰 「な・ん・だ・と~!」


黒霧幻(お母ちゃん、楽しそう・・・。)フフ



新たな未来に過去の栄光も挫折も必要ない。


天龍 「なんか、複雑な気分だな。」


龍田 「旦那様をとられたから?あれ?でも、お姉ちゃんと時雨さんって正式な夫婦じゃ・・・。」ンー?


天龍 「そうじゃねぇよ。あいつは・・・仇だろ。」


龍田 「あ~。そういえばそうだっけ。」


天龍 「お前な・・・。仮にも好きだった相手だろうが。忘れんなよ。」オイ


龍田 「別にどうだっていいじゃない。そんな昔のことなんて。」


龍田 「折角やり直す機会を貰ったのに、やり直す前のことに縛られてたんじゃ、勿体ないわ。」ウフフ


天龍 「そう・・・かもな。」フッ


龍田 「そうよ。」フフッ


龍田 「それに、あの娘が居なかったら、お姉ちゃんと時雨さんは巡り会ってないわけだし。」


天龍 「だから複雑だって言ったんだよ。」ハァ


天龍 「俺にとってあいつは、夫を奪った悪魔であると同時に、新たな出会いをもたらした天使でもある・・・。」


神州丸「あの。」ヌッ


ウオッ


天龍 「び、吃驚したぁ。」ドキドキ


神州丸「御節介かもですけど、聞こえてしまったので、ひとつだけ。あの娘、誰も殺してません。魂の色でわかります。それじゃ。」クルッ


エ・・・?


龍田 「つまり、幻ちゃんはお姉ちゃんにとってただの天使だったと。」


エェ・・・



個性を無視した平等は嫌いだ。


武蔵 「ぅ・・・。」パチ


ココハ・・・


大和 「Zzz」クー


武蔵 「・・・助かった、のか?」


ガラッ


五月雨「あ、もう起きたんですか。流石は超弩級の戦艦様ですね。普通なら数日は目覚めないような傷だったのに。」


武蔵 「お前は・・・五月雨か。久しいな。少し、顔つきが凜々しくなったのではないか?」フッ


五月雨「少しとは心外ですね~。私、これで結構強いんですよ?」フフ


武蔵 「そうか。ならばその言葉が嘘偽りでないことを確かめてやりたいところだが・・・。」


五月雨「はい、それはまた後日にでも・・・。ところで、あれを見てどう思います?」ユビサシ


武蔵 「ん?そうだな。心温まる光景だとは思うが、些か緊張感に欠けるな。此処は戦場の最前線だぞ。」


五月雨「ですよね~。許せませんよね~。娘の間に優劣をつけるだなんて、あってはならない行為ですよ。」プンスコ


武蔵 「・・・なに?」


五月雨「というわけで、私も交ざってきますね。そろそろレーちゃん達も戻ってくると思うので。」デハデハ


五月雨「さぁ、行きますよ!ヲーちゃん!新たな姉妹を歓迎しましょう!」


ヲ級 「幸せの御饅頭なの~!」ヲー!


イェー!


武蔵 「・・・。」フー


武蔵 「いかんな。少し血を流しすぎてしまったようだ。人の子と深海棲艦を見紛うとは・・・。」ハハッ


トーウ! ウビャアア!!


武蔵 「・・・寝るか。」



愛あればこそ。


黒霧 「五月雨、君はまったく・・・。」ハァ


五月雨「いや~。姉妹が増えると思うと、テンションがですね。」タハハ


黒霧 「そのテンションについていけるならいいけど、幻はそういうタイプの娘じゃないから。」


黒霧幻「お、おと、ちゃん・・・!」グスッ


黒霧 「これしきで半べそをかくのもどうかと思うけど。」


黒霧幻「!?」


日陰 「幻、こっちにおいで。母が甘やかしてあげる。」


黒霧幻「うん。」フラフラ


ポスッ


日陰 「よしよし。いきなりで吃驚しちゃっただけだよね~。」ポンポン


黒霧幻「う~。」スリスリ


五月雨「日陰さんって、案外子煩悩なんですね。」


ヲ級 「あれは単に甘いだけだと思うの。黒霧の血を継ぐ者としては失格なの。」ヘッ


五月雨「言いますね、ヲーちゃん。て、いつの間にお父さんの膝の上に・・・。」


ヲ級 「ヲーちゃんの定位置は誰にも譲る気はないの。」フフン


黒霧 「いつから僕の膝はヲ級の定位置になったのやら。」


ヲ級 「生まれたその瞬間からなの。」


黒霧 「そういえばヲ級が生まれてからだっけ。五月雨が僕の膝に座らなくなったの。」


五月雨「まぁ、お姉ちゃんですから。妹に譲るのは当然です。」エッヘン


集積姫「レーちゃんには譲らなかったくせに何を言ってるんだか。」


五月雨「何のことだかさっぱりですね。」ハッハ



ゴルシ・ウィークの再来よ。


五月雨「というか、なんで深海化したままなんですか?」


黒霧 「そのほうが身体が軽いからでしょ。」シレッ


集積姫「だから質量保存の法則って、もういいわ。」ハァ


集積姫「五月雨、いらっしゃい。」


五月雨「は~い。」ストッ


ン?


集積姫「なに、どうしたの?」


五月雨「いえ、ふくよかさが足りないと思いまして。」キリ


集積姫「あんた達はもう・・・!」ワナワナ


パァァ


紫苑茜「これで文句ないでしょ!」フン


五月雨「ふっ。最っ高ですね。」


紫苑茜「まったく。集積の姿でいたほうが親子関係を説明しやすいと思って、あのままでいたのに・・・。」


黒霧 「今更だよね~。」


ヲ級 「ね~。」


日陰 「元凶が何を言ってるんだか。」


黒霧幻「・・・動いた?」ウン?


五月雨「マジですか!?私にも聞かせてください!」


ヲ級 「ヲーちゃんも!ヲーちゃんも!」ピョンコピョンコ


黒霧幻「う、うぁ・・・。」ビクビク


日陰 「頑張れ、娘よ。母は違えど同じ姉妹。普通に会話ができるくらいにはなるんだぞ。」ファイト



コミュ力の上達は実践あるのみ。


レ級 「何、やってんだ・・・?」


五月雨「命の尊さを体感しているところです。」スリッ


ヲ級 「ヲ~!」キラキラ


日陰 「あんまりくっつかれると暑いんだけどな。」ハハ


レ級 「まぁ、それはそれとしてよ。ひとり、顔面蒼白の奴が居るけど、大丈夫か?」


黒霧幻「お・・・ぉお・・・。」ピクピク


日陰 「幻ってば、私以上に重症だなぁ・・・。時雨くん、お願い。」


黒霧 「うん。幻、おいで。」ヒョイ


黒霧幻「」チーン


黒霧 「これは、日陰と同じ手は駄目かな・・・。」ウーン



見栄えか、心地か。


レ級 「すげ~。ほんとに動いてるぜ。」オォ


五月雨「まだ二日目なのに、とんでもない成長速度ですね。」


日陰 「そりゃ、元々妊娠期間が短いのに、今回は時雨くんの特別製で身籠もったわけだしね。」


紫苑茜「にしては腹の膨らみがないようだけど?」


日陰 「・・・鍛えてるから?」


サワッ


日陰 「ひゃっ。い、いきなり何!?」チョット!


紫苑茜「」クッ


五月雨「私は好きですよ?お母さんの柔らかいお腹。」


紫苑茜「慰めは不要よっ!」フン



作者の人生観が見える作品は味があって面白い。


レ級 「それにしても元気な子だな。ずっと同じリズムで動いてるぜ。」


五月雨「ダンスの才能でもあるんでしょうか。困りましたね。私、ダンスの守備範囲は盆踊りまでなのですが・・・。」ムー


紫苑茜「何を言ってるのよ、あんたは。そもそも、胎児が一定のリズムで動き続けるなんてあるわけないじゃないの。」


紫苑茜「レーちゃん、ちょっと其処変わってちょうだい。わたしが確かめてあげる。」


レ級 「おう。」スック


ドレドレ・・・ ン?


紫苑茜「これ・・・もしかして、心音?いやでも、こんなに大きいはずが・・・。」


日陰 「だよね~。この私の子供が強心臓なわけないんだよ。」ウンウン


紫苑茜「あんたはある意味誰よりも度胸があるでしょうが。しーちゃんをおちょくってやろうだなんて、あんたくらいしか・・・。」


ジャナクテ!


紫苑茜「・・・ゴリラでも孕まされたのかしらね。」ハァ


日陰 「失礼な!」



誰しもが陰と陽の二面を持つ。


パパ~


漣・朧「たで~ま~!」ワー


潮  「ただいまです、ぱぱ。」エヘヘ


曙  「・・・ただいま。」ムッ


黒霧 「おかえり、娘達。」フフ


キャイキャイ


曙  「で、そいつ誰。」ジト


黒霧 「僕と日陰の長女、幻だよ。」


潮  「まほろ、ちゃん・・・。」オォ


曙  「あっそう。」ムス


漣  「ていうか、死にかけてね?まほまほ、大丈夫か?」


朧  「おーう。」ツンツン


黒霧幻「」グッタリ


黒霧 「どうも他人が苦手みたいでね。五月雨の圧に耐えられなかったんだ。」


漣  「あー。さみちゃんって陽キャのオーラあるもんね。」


曙  「どの口が言うか。あんたも撫子も似たようなもんでしょうが。」ハッ


朧  「流れ弾なのねん。」オゥ



人は既に持っているものを欲しいとは思わない。


黒霧 「そういうわけだから、幻との距離感には気を遣ってもらえると助かる。五月雨は容赦がないから。」ハハ


漣・朧「あいあいさー。」ビシ


黒霧 「幻のこと、頼んだよ。特に、灯。」


曙  「なんで私が・・・。」


黒霧 「嫉妬する相手ほど傍に居てみると面白いものだよ。これまで見えなかったものが見えてくる。」


曙  「・・・嫉妬なんてしてないし。」フン


黒霧 「多分、姫百合には直ぐに懐くだろうから、架け橋になってあげて。任せたよ、お姉ちゃん。」フフ


潮  「はい!」キラキラ


トコロデ


黒霧 「後ろに居るのは・・・。」


ネ級 「ハジメマシテ。」オイッス


漣  「鹵獲したネ級ちゃんです。」


朧  「略して、ネーちゃん。」


曙  「何も略されてないっての。」



印象に残る自己紹介とは。


時雨 「ごめんね、にぃに。なんかついてきちゃってさ。」アハハー


黒霧 「それは別に構わないけど、吐くならもう少し考えて嘘を吐こうか。」


時雨 「なんのことやら。」メソラシ


黒霧 「ネ級。」


ネ級 「ハイ、ネーチャンデス。」


黒霧 「どうしてついてきたのかな?」


ネ級 「メシガウマイトキイテ。」キラン


黒霧 「そう。なら、お昼の用意をしてくるよ。暫くしたら食堂においで。」


ネ級 「ウイ、ネーチャンデシタ。」


黒霧 「眠、手伝って。」ニッコリ


時雨 「お腹下しても知らないぞ~。」ニコニコ


曙  「待って。それ被害受けるの私達なんだけど!?」



美しいのハードルは異性より同性のほうが高い。


黒霧幻「」ポツーン


潮  「」ニコッ


黒霧幻「」ビクッ


潮  「」ニコニコ


黒霧幻「」タジッ


潮  「あっ。」シュン


黒霧幻「・・・。」


潮  「」イジイジ


黒霧幻「あの・・・。」


潮  「」パァァ


黒霧幻「」ヒゥッ


潮  「あ、ごめんなさい。」シュン


黒霧幻「おと・・・ちゃん!」フルフル



話し上手より聞き上手。


ド・・・


潮  「どどどどどうしよう!灯ちゃん!心の距離を縮められてる気がしないよ!」ワタワタ


曙  「私に言われても知らないわよ。」


潮  「灯ちゃんのときはこれで上手くいったのに!」ウゥ


曙  「はぁ!?そんなわけないでしょ!?」


潮  「あるもん!話しかけられて嬉しいって顔してたら落とせたもん!」ムゥ!


曙  「落とすとか言うな!もっと、何か他に・・・!他に、あるわよ!心を開いた理由が!」


潮  「あるの!?」パァ


曙  「あ、いや・・・。」タジ


潮  「教えて!灯ちゃん!!」キラキラ


曙  「あぅ・・・。」グルグル


潮  「灯ちゃん?」


曙  「む・・・。」


潮  「む?」


曙  「胸・・・とか?」ヒクッ


漣  「それはねーべ、あかりん。」ウワァ


朧  「さいてーなのねん。」アーア



有無を言わせぬ包容力よ。


潮  「よし!やってみる!」フンス


漣曙朧「え?」


潮  「幻ちゃん!」


黒霧幻「!」ビクッ


潮  「えいっ!」ギュッ


黒霧幻「んぶ!」ムギュウ


漣  「あ~あ。やっちまったよ。どうすんだ、これ。姫が拒絶されたら終わりだべ?俺達じゃ、まほまほの心は開けねーでよ。」ジト


曙  「わかってるわよ!でも、やってしまったものは仕方ないじゃない!」


朧  「およ?」


黒霧幻「お、おぉ・・・。」キラキラ


漣・朧「喜んでいる、だとっ!」ピシャーン


曙  「ほ、ほら!私の言ったとおりじゃない!」フフン


漣  「あ、そっか。日陰っちがちっぱいだからその分感動が大きく・・・。」ナール


朧  「それ以上はいけない。」オゥ!


曙  「あんた、後でどうなっても知らないわよ・・・。」



得意って何だろう。


黒霧 「さてと、何を作ろうか。」フム


時雨 「にぃにの得意料理でいいんじゃないの?ネ級ちゃんは美味しい料理が食べたいみたいだし。」


黒霧 「得意料理か。基本、レシピどおりにしか作らないから、何が得意かと言われると困るな・・・。」ウーン


時雨 「にぃにって若しかして、基本に忠実なだけで別に料理が得意ってわけじゃない・・・?」


黒霧 「そうだよ?」ケロリ


時雨 「どうしたものかな。」ハァ



食べたいものを思いつく人は太らない人らしい。


パオラ「あたし、胡桃パイが食べたい。」ヒョコ


時雨 「またそんな好みの分れそうなものを・・・。」エェ


パオラ「いいじゃない、胡桃パイ。美味しいのよ?」


時雨 「ネ級ちゃんが美味しいと思わないと意味ないでしょ?だから、万人受けする無難なものをだね。」


パオラ「何それ。つまんないの。」


時雨 「つまらなくて結構。初めての料理で色物を出されるよりはまし。」


パオラ「はぁ?」ジロ


時雨 「なにさ。」アァ?


バチバチ


黒霧 「麗は僕の料理で何が好き?」


近衛麗「オムハヤシ。」


黒霧 「じゃあそれで。」


パオラ「ちょっと!?」


時雨 「勝った。」フフン


パオラ「少なくともあんたには負けてないから!」


近衛麗「何が好きか訊かれたら、パパって答える心算だったのに。」チェ


黒霧 「期待が表に出すぎだよ。もう少し平静を装う練習が必要だね。」フフ


近衛麗「はーい。」ムゥ



ふんぬらば~!


長門 「・・・。」


戦棲姫「」コソッ


陸奥 「・・・ねぇ。」イライラ


戦棲姫「」ビクッ


サッ


長門 「おい、何をそんなに苛ついている。戦艦棲姫が怯えているだろう。」


戦棲姫「」ジッ


陸奥 「あぁ、もう。昔のことはわたしが悪かったわよ。それは謝罪したじゃない。だからもう不必要に警戒するのはやめてちょうだい。」


戦棲姫「やっ。」


陸奥 「」カチン


陸奥 「あのねぇ・・・。」ワナワナ


陸奥 「わたしが好きなのは幼い女の子なの!わかる!?何処も彼処もでっかい女は守備範囲外なの!興味ないの!」


陸奥 「何とも思ってない相手に警戒されたり、変に意識されると凄い腹立つの!ストレスなの!だからやめなさい!今直ぐにぃ!!」


ハァハァ


戦棲姫「・・・。」


陸奥 「何よ。言いたいことがあるなら、言ってみなさいよ。」


戦棲姫「ダイナマイトばでぃだなんて、照れる。///」テレテレ


陸奥 「そんなことは言ってなぁぁぁい!!」



蘇生魔法を覚えたので、即死魔法をかけてもいいですか?


龍驤 「なんやなんや。何の騒ぎや?」


長門 「おお、龍驤か。大本営に出向してから小間使いとして扱き使われていると聞いたが、本当らしいな。」フム


龍驤 「ぶっとばすで、君。」


陸奥 「龍驤ちゃ~ん!」ガバッ


龍驤 「うわっ!相変わらずやな、君は!ええい、放さんかい!」グググ


陸奥 「ああ~ん。小さいのを気にしてパッドまで入れちゃって。かぁわぁいぃ・・・本物ぉ!?」


長門 「なんだと!?」


龍驤 「よぉし、喧嘩やぁ!戦艦がなんぼのもんや!ふたり纏めてぶっと・・・!」チラ


戦棲姫「」ジー


龍驤 「ばすのは紅華に任せて、うちはクロさんの手伝いでもしてくるかな!」ハッハー


鳳紅華「私ですか!?」



過ぎた謙遜は侮辱と知れ。


鳳紅華「えっと。ぶっとばすというのは流石にあれなので、腕相撲で勝負しませんか?」


長門 「私は構わんが。本当に私達を相手取るのか?そんな細い腕で大丈夫か?折れるぞ?」


鳳紅華「多分、大丈夫だと思います。頑丈さには自信があるので。」フンス


長門 「そうか?」


鳳紅華「はいっ。」フフ


デハ・・・


陸奥 「ふたりとも、準備はい~い?」


長門 「ああ。」ギュ


鳳紅華「大丈夫です。」キュ


陸奥 「じゃあ、いくわね。」レディ・・・


陸奥 (加減しなさいよ。)チラ


長門 (わかっている。心配するな。)


陸奥 (本当かしら・・・。)ハァ


ゴッ


長門 「ふっ!」グッ


鳳紅華「・・・。」


シーン


長門 「・・・は?」


鳳紅華「?」


長門 「冗談だろ・・・。」タラー


鳳紅華「あの、手加減しなくて大丈夫ですよ?私、人間じゃないですから。」


長門 「それを先に言ってくれ・・・。」ハハ


エイ アッ



教えないことは教えること以上に難しい。


長門 「まさか、ふたり掛かりでも勝てないとは・・・。」クッ


陸奥 「姉さんが必要以上にくっついてくるからでしょ。気が散るったら。」ンモウ


長門 「そのほうが踏ん張りが利くのだから仕方ないだろう。お前だって、私の耳に吐息を吹きかけてきたではないか。」


陸奥 「姉さんの身体が大きい所為で横にずれないと手が届かなかったの!」


龍驤 「三戦三勝。流石は紅蓮の娘やな。戦艦程度じゃ相手にもならんか。」


鳳紅華「えへへ。そんなことは・・・。」テレテレ


戦棲姫「私も、やってい?」


鳳紅華「はい、勿論ですっ。」ニコッ


ガシ


鳳紅華「」ピクッ


戦棲姫「」ニギニギ


龍驤 「ほないくで~。」レディ


ゴゥ! 


鳳紅華「ふぅ!」


戦棲姫「ん!」


バコォ!


長陸奥「あ・・・。」


龍驤 「艦娘用のテーブルが、壊れた・・・やと!」ピシャーン


鳳紅華「ごごごごめんなさい!べ、弁償なら私の臓器を幾つか売って、それで!」ヌギッ


陸奥 「ちょ!こんな所で脱がないの!臓器なんて貰っても困るから!」


鳳紅華「私の身体は、お金を払う価値も無いってことですか!?」


陸奥 「誤解を招く言い方はやめなさい!それより早く服を!」


パシャ


陸奥 「え・・・?」クル


鈴谷 「おっと。フラッシュ切り忘れてた。」ポチポチ


熊野 「まったく、鈴谷は詰めが甘いんですから。」ヤレヤレ


陸奥 「鈴谷?今、何を撮ったのかしら・・・?」ヒクッ


鈴谷 「何って、そりゃあ・・・犯行現場?」


陸奥 「そのスマホを寄越しなさい!」ダッ


鈴谷 「やなこった~。」ピューン


アハハハ~ スズヤァ!



彼女は何時だって。


龍驤 「変わらんなぁ、鈴谷は。もうええ歳やろうに。」


熊野 「年齢のことは触れないであげてくださいまし。あれでかなり気にしてますのよ?」


龍驤 「そんな風には見えへんけどな。」


熊野 「そう見られないように振舞っているだけですわ。毎晩、愚痴を聞かされる身にもなってくださいまし。」


龍驤 「どうせ聞いてへんくせに。」


熊野 「当然ですわ。」シレッ


龍驤 「・・・というかやな。歳のことでいうと君も他人事ちゃうで?同い年やろ。君と鈴谷。」


熊野 「それが何か?私は、本当に好きだと思った相手なら確実に自分のものにする自信がありますわ。鈴谷と違って。」


龍驤 「言いおる、小娘が。理想が高いと婚期が遅れるで。今更やろうけど。」ハッ


熊野 「私、別に理想は高くありませんわ。ただ悪癖が抜けてくれないだけですの。」ハァ


龍驤 「悪癖・・・?」


熊野 「ええ、そう例えば・・・先程の陸奥さんの一件を一部始終隠し撮りしていたり。」スチャ


龍驤 「何と言うかもう流石やわ。」



日本語でドドスコ。そしてたぬき。


漣・朧「アメンボ紅いな、あいうえお!」


ネ級 「オ!」


曙  「ん?」


漣・朧「柿食や鐘鳴る法隆寺!」


ネ級 「ホリュ・・・ジ!」


曙  「やっぱり・・・。」ハァ


漣・朧「さんでい まんでい ちゅーしてぇ!」


ネ級 「チュッシテェ!」


曙  「ちょっとあんた達!」ガシ


漣・朧「何しやがんでぃ てやんでい!」オウオウ!


ネ級 「新関西国際空港」テヤッ


曙  「何故それを!?」


漣・朧「破廉恥か!」


潮  「幻ちゃんは真似しちゃ駄目だよ。」メカクシ


黒霧幻「やら・・・ない。」


潮  「ふふ、いい娘だね~。」ギュウ


黒霧幻「おぉふ・・・。」キラキラ


曙  「本格的に懐いたわね、あの娘。」


漣  「あかりんには一生懐かないだろうなー。」ジー


朧  「来世に期待。」グッ


曙  「ぶつわよ。」イラッ


ネ級 「わたしま~つわ いつまでもま~つわ」~♪


曙  「こいつ、本当に深海棲艦なの?」エェ


漣  「知らね。」



後払いでお願いします。


近衛麗「パパ~、お米炊けた~。」


黒霧 「ん。じゃあ、ほぐして蒸らしておいて。」


近衛麗「は~い・・・めんどくさ。」ボソッ


黒霧 「あ~んするのとされるの、どっちがいい。」


近衛麗「どっちも!」


黒霧 「なら頑張る。」


近衛麗「はぁい!」ムフー


時雨 「ねぇ、にぃに。ご褒美で釣るのはどうかと思う。」


黒霧 「労働に対価を支払うのは普通のことでしょ?大切な娘に下っ端根性が染みついてしまうだなんて、僕は耐えられないな。」トオイメ


時雨 「対価が安いなら結局一緒じゃん。」


黒霧 「僕のあ~んは安いと。」フーン


時雨 「・・・なんか、デミグラスソースの色濃くない?」


黒霧 「そう?」


時雨 「ちょっと味見。」アー


ハイ ンッ


時雨 「ほら安い。」ニッ


黒霧 「それはどうだろうね。」パク


時雨 「なっ!?」


黒霧 「ん~。パイナップル食べた?」


時雨 「なんでわかるのさ!///」モウッ!



好青年ほど秘める闇は深い。


蓮華 「随分と楽しそうなことをしているな、父上。」ヒョコ


黒霧 「味見をして上手くできてるってわかったときが一番楽しいよね。」ハイ アーン


アー


蓮華 「ん・・・。上々だな。」キラッ


黒霧 「それはよかった。」フフ


時雨 「ちょっと待って。なんで居るの。」


蓮華 「母上に捕まってな。連行された。」


アッソウ・・・


黒霧 「で、その南は?」


蓮華 「ネ級に絡まれている。」


時雨 「見捨ててきたんだ。」


蓮華 「見捨てたのではない。見守ると決めたのだ。」フッ


時雨 「此処に居る時点で見守ってないって。」


蓮華 「案ずるな。母上の勇姿は後でゆっくりと観賞する。」


時雨 「え?・・・盗撮してるの?」


蓮華 「思い出を記録していると言ってもらおう。」キリ


時雨 「やっぱり駄目だ、この娘。」



痩せ目的の筋トレでこうはならない。


南方戦「ねぇ・・・。」


ネ級 「ネェ、チガウ。ネーチャン。」ノンノン


南方戦「・・・ネーちゃん。」


ネ級 「ウィ、ネーチャンデス。」


南方戦「どうしてワタシに抱きついているのかしら?」ヒクッ


ネ級 「ソコニ南ガイタカラ。」キリッ


南方戦「そう・・・。まぁ、それはいいのよ。いや、よくはないけど。」


ネ級 「ウィッス。」ポフポフ


南方戦「ワタシが言いたいのはね・・・。」プルプル


ネ級 「オゥ?」ポフポフ


南方戦「そのぽふぽふするのをやめなさい!あと、体重かけるな!地味に重いのよ、アンタ!」


ネ級 「キタエテルモノデ。」


南方戦「限度があるでしょうが!もう乳房が胸板になっちゃってるじゃない!」


ネ級 「オムネガコイシイノネ~。」フニフニ


南方戦「ええい、揉むなぁぁ!!」ウガー



見られたくないものは記憶として保存すべし。


ジー


最上 「ん~。」


三隈 「もがみん?こんな所で何をしてますの?というか、いつの間に来てましたの?」


最上 「お、いいところにみっちゃんはっけ~ん。はい、パ~ス。」ポーイ


三隈 「え?ちょっ!とっ、たっ!」パシ


フー


三隈 「ちょっと、もがみん!いきなり放らないでくださいまし!危うく落とすところでしたの!」ンモウ!


最上 「それ、蓮華ちゃんのだから。壊したら酷いよ。」


三隈 「なら投げるな!」クワッ


最上 「ところで、クロさんが何処に居るか知らない?」


三隈 「クロさんなら、厨房で昼食の準備を・・・。」エット


最上 「料理中かぁ。どうしよっかな・・・。ん?」クンクン


最上 「先に汗流してこよっと。」スタコラー


三隈 「は?ちょっと、もがみん!?」


三隈 「あの娘が臭いを気にするだなんて、珍しいこともありますの。」フゥ


三隈 「それにしても・・・何ですの?このハンディカメラは・・・。」ンー?


三隈 「いったい何を撮っ・・・てぇ!?」ピシャーン


パタム


三隈 「三隈は何も見てませんの~。」オホホ



置いて朽ちられるよりはましさ。 -泥沼の魔女-


鈴谷 「どぉーん!!」バッ


三隈 「ぎゃああああ!」ビクゥ!


三隈 「なんですの!もう!」ワッ


鈴谷 「いやぁ、な~んか面白そうな気配を感じてさぁ。野次馬ってみました。」ナハハ


デ


鈴谷 「それ何?」


三隈 「ハンディカメラですの。先に言っておきますけど鈴谷にだけは貸せないものですの。」


鈴谷 「おおっと。言う前に制されてしまったぁ。しか~し、これしきで諦める鈴谷ちゃんではないのだ~。」ワキワキ


三隈 「な、何を・・・!」タラー


鈴谷 「それ~!鈴谷ちゃん必殺のぉ、擽り地獄ぅ!」コチョコチョ~


三隈 「やっ!ちょっ!」


オリャー! イヤー!!



窓を開けて虫と闘うか、電力と金を消費するか。


熊野 「無事でして?みっちゃん。」


三隈 「これが、無事に、見えますの・・・?」グッタリ


熊野 「見えませんわね。」


鈴谷 「おっほぉ。これは中々・・・。」ウェヘヘ


熊野 「みっちゃんて、むっつりでしたの?」


三隈 「違いますの!あれはれ・・・んじゃなくて、もがみんから預かったものですの!」


鈴谷 「ほんと!?これ、もがみんのなの!?」ウッソー!?


三隈 「もがみんのとは言ってませんの。」ゴニョゴニョ


熊野 「当のもがみんの姿が見えないようですけれど・・・?」


三隈 「もがみんなら、さっきお風呂に・・・。クロさんに会う前に汗を流しておこうって。」


鈴谷 「え?」ピタ


熊野 「まぁ。」アラアラ


三隈 「なんですの?その反応は。他人と会う前に自身を整えておくのは当然のマナーで・・・。」


鈴谷 「いやいや、確かにそうだけども。ねぇ。」チラ


熊野 「そうですわね。これは完全に・・・。」


鈴谷野「抱かれる前準備だよね(ですわ)。」


三隈 「・・・遂に!?」ピシャーン


鈴谷 「この間も言ってたけど、本当にまだだったんだね。」


熊野 「やはり長女には先陣をきってもらいませんと。」


鈴谷 「そういえばそうだ。」オォ


三隈 「となると次は・・・。」モンモン


鈴谷 「姉妹が三人以上の次女って婚期逃しがちだよねー。」


三隈 「今その科白を口走った意図を3文字以内で述べやがれ。」オォン?


鈴谷 「・・・ごめん。」



時間以上にやる気が足りない。


鈴谷 「ま、それはそれとして。このカメラ、ちょっと借りてもい~い?」ニヒー


三隈 「三隈には許可を出す権限がありませんの。というか、鈴谷は確か自分のスマホを持って・・・。」


鈴谷 「あぁ、それね。さっき、むっちゃんにへし折られた。」ベキット


三隈 「また何をしましたの・・・。」ハァ


鈴谷 「別に悪いことはしてないよ?鈴谷はただ社会的に問題のある犯行現場をばしっと激写・・・あ、明石だ~!」


三隈 「今、もの凄いことが聞こえたような・・・。ところで、その犯行現場って陸奥さんはいったい何を・・・。」


鈴谷 「おーい、明石~!」ブンブン


三隈 「聞けよ!」ダン


鈴谷 「え?なに?」


三隈 「もういいですの・・・。」フン



女の友情には人数制限があるんだよ。by Mayumi


明石 「鈴谷さ~ん、私に何か御用ですか?」テッテッ


鈴谷 「カメラ的なさむしんぐ持ってたりしな~い?むっちゃんにスマホ壊されちゃってさ~。」アハハ~


明石 「カメラですか?まぁ、あるにはありますけど・・・スマホ壊されるって、いったい何しでかしたんですか・・・。」エェ


鈴谷 「まぁ、細かいことはいいじゃん?」


明石 「決して細かくはないと思いますけど。対人関係の面倒事は嫌いなんで流しますね。」サラット


鈴谷 「さっすが明石。わかってる~。」


明石 「いやいや、それほどでも。」フフン


夕張 「友情クラッシャーが何か言ってるよ。明石の発明の所為でいったいどれだけの仮面友達が破局を迎えてきたと・・・。」ハッ


明石 「だって気持ち悪いじゃん。裏では嫌い合ってるのに打算で付き合ってるとかさ。」


夕張 「・・・ごめん。それ、どっちで言った?」


明石 「どっち?どっちって何?」ウン?


夕張 「あぁ、マジだこれ。明石ってば悪意を以て友情をぶっ壊してたんだ。流石の夕張さんもドン引きだよ。」ウワァ



個性的な歯車は扱いづらい。


明石 「え~?私、そんなにおかしなこと言ったかなぁ。」ウーン


夕張 「いるよね~、偶に。こういう女社会に反逆する猛者がさ。」ネェ


鈴谷 「そうかなぁ?でも、鈴谷は結構好きだよ。そういう裏を隠さない感じ。」


鈴谷 「だってさ。逆に言えば明石は、好意を持ってる人としか関わりを持たないってことでしょ?わかりやすくていいじゃん。」


夕張 「そうは言ってもね~。」


熊野 「曖昧な部分も残しておきませんと、女の世界を生き抜いていけませんわ。」


夕張 「そういうこと。」ウンウン


明石 「だからほぼ男子校の工業高校に進学したんだけどね。」


夕張 「そんな理由だったんだ。」ハツミミダワ



而してそれが噛み合えば新たな世界が生まれる。


三隈 「ですが、結局女の世界に戻ってきているではないですの。」


明石 「そうなんです!聞いてくださいよ!この莫迦が余計なことを口走った所為で艦娘への改造が決まっちゃったんですよ!」ビッ


夕張 「・・・私、何か言ったっけ?」


明石 「こいつっ。本気で忘れてる。あのねぇ、そもそも私は艤装技師志望で艦娘になる心算なんてなかったんだからね?」


夕張 「それは知ってる。」


明石 「なら憶えてるでしょ!?私と夕張が艦娘になれって言われた契機が何だったか!」


夕張 「ちょい待ち。思い出すから。えーと?何だったっけかな・・・。」ムー


明石 「兵装開発!朝礼!学長!」


夕張 「あぁ!兵装の開発もこなせる艦娘が居れば効率いいのにって学長に聞かれたあれか!」ポン


明石 「よりにもよって朝礼のときに言うかね!それも学長に反論する形で!何が聞かれた、よ!ほんと巫山戯んなよ、おっぱいメロン!」


夕張 「そうカリカリしなさんなって。あんまり興奮すると練乳が出ちまうよ?換えのパッド、使う?」ホレ


明石 「なんで持ってるの!?」カクシテルノニ!


ギャアギャア


鈴谷 「これが艤装開発に革命をもたらしたふたりのルーツかぁ。」ヘェ


三隈 「何も言えねぇですの。」


熊野 「彼女達の技術力には随分と助けられていますものね。」フフッ



貴様が深淵を覗くとき、深淵もまた貴様を覗いているぞ。


鈴谷 「でさでさ。カメラってどんなのがあるの?」


明石 「おっと。すみません、すっかり忘れてました。こちらでございます。」ヘヘー


鈴谷 「・・・スマホ?」


三隈 「明石さん、貴女・・・捕まる心算ですの?」


明石 「いや、流石にそこは弁えてますって。それ、ただのスマホ風カメラですんで。」


夕張 「だったら普通にカメラでよくない?なんで態々スマホ風にしたのよ。」


明石 「だって、普通のカメラだと撮ってるのバレるじゃない。」


鈴谷 「ふ~ん。これ盗撮用なんだ。」ニヤッ


三隈 「一番渡してはいけない者の手に・・・。」


明石 「実は色々とギミックがあってですね・・・。」ペラペラ


鈴谷 「なるほどなるほどぉ。」ホホウ


夕張 「なんか、明石の発明コンセプトがわかった気がする。」



何処に向かうというのだろう。


紫苑茜「・・・何やってるの、南方ちゃん。」


南方戦「コイツらに訊いてちょうだい。」


ネ級 「ヒンヤリパイパイ~。」スリスリ


漣  「もちもちでひえひえ。それはつまりっ!」


朧  「雪〇大福!!」


潮  「!!」ギラッ


南方戦「姫百合・・・?」


漣・朧「今なら南ままのミルクも付いてくる!」


潮  「練乳がけっ!」ジュルリ


南方戦「ま、待って?姫百合、アナタ瞳が本気よ?で、出ないからっ。ワタシ、出ない質だからっ!」


潮  「いただきます~!!」ガバッ


イヤアアアア!


紫苑茜「灯、止めてあげなさい。」


曙  「無理。」バッサリ



あなたの罪は何ですか?


南方戦「食欲こわい。姫百合こわい。食欲の権化こわい。」フルフル


潮  「あ、あの・・・。」


南方戦「ひぃ!」ズザァッ


潮  「あぅう。」ウルッ


漣  「なんだこのカオス。」


曙  「そのカオスを引き起こしたのはあんたよ。」ベシ


アダッ



私はきっと傲慢。


紫苑茜「はいはい、こわかったわね。もう大丈夫よ。」ヨシヨシ


南方戦「・・・ちょっと出ちゃった。」グスッ


紫苑茜「なに、母乳が?そりゃ出るでしょうよ。南方ちゃんは母なんだから。」


南方戦「でも、これまで出なかったのに!」


紫苑茜「出そうとしたことあったのね。」


南方戦「ま、まぁ・・・。やっぱり、自分の娘はちゃんと自分で育てたかったし・・・。」モゴモゴ


紫苑茜「その割にはしーちゃんに任せっきりだったような気がするんだけど。」


南方戦「そ、それは・・・。」ウグ


紫苑茜「抱っこしただけで本気泣きされてたものね、南方ちゃん。」


南方戦「憶えてるなら蒸し返さないでよ。」クッ



実際のところ、赦されてるかどうかなんてわからない。


曙  「ほら、姫百合。謝ってきなさい。」トン


潮  「うん・・・。」グス


トテトテ


潮  「あ、あの・・・南まま。」オズ


南方戦「・・・。」ジト


潮  「ぴぅ!」ビクッ


紫苑茜「南方ちゃん、大人げない。」コラ


南方戦「はぁ、わかったわよ。」モウ