駆逐棲姫と春雨の何気ない一日の始まり
春雨と言ったらわるさめですよね~
駆逐棲姫「この後は、ごはん食べて...温泉に入って...うん、予定はこれだけだね、じゃあ、何処か美味しい場所は...」
〈どんっ!!
「「きゃっ!!」」
駆逐棲姫「いたたた...」
春雨「ねぇ君、大丈夫?」
駆逐棲姫「あ、ありが...!?」
春雨「!?」
駆逐棲姫「あわわわ...」
駆逐棲姫「(まずい...!ここで春雨に会ってしまうなんて...!確実にバレる...!)」
春雨「も、もももしかして貴女は...!」
駆逐棲姫「(ヤバイ!!)」
春雨「私の生き別れの妹ですかーー!?」
駆逐棲姫「......へ?」
春雨「そうです...そうに違いありません!」
駆逐棲姫「いや、私は...」
春雨「じゃあ行きましょう!」グイッ
駆逐棲姫「ちょ、ちょっと!?」グイッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
春雨「提督ー!ただいま戻りましたー!」
提督「ああ、あかえ...!?春雨!?何でこの子を!?」
駆逐棲姫「(まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!今日は買い物してごはん食べてゆっくりと温泉に入って戻るはずだったのにどうしてこうなった!?)」
春雨「?提督、この子を知っているのですか?」
提督「だってその子は...!」
提督「私の娘じゃあないか!!」
駆逐棲姫「(えええーーーー!?何言ってんの!?この人!)」
春雨「えええーーーー!?そうだったんですかーー!?」
駆逐棲姫「(バカだよ...この二人本当にバカだよ...)」
提督「ふぅ...という茶番はさておき...」
駆逐棲姫「へ...?」
提督「少し話がある...春雨、席を外してくれるか?」
春雨「は、はい!」バタン
提督「さて話と言うのは...駆逐棲姫くん」
駆逐棲姫「バレてるの...!?」
提督「いや、その格好でばれないとでも?」
駆逐棲姫「いや...まあ...」
提督「大丈夫だ、私は君を歓迎するよ」
駆逐棲姫「へ?私、深海棲艦ですよ?」
提督「それがどうかしたか?」
駆逐棲姫「こんな人、初めて見た...」
提督「私は変わり者だからな」
駆逐棲姫「自分で言っちゃう?」
提督「ああ、言っちゃうんだなぁ~」
駆逐棲姫「変な人」
提督「それは、私の母にいえ」
駆逐棲姫「へぇ~、貴女の母も変な人だったんだ...」
提督「まぁね」
提督「そういうことで春雨ちゃん♪」
駆逐棲姫「!?」
提督「あ、違った、駆逐棲姫ちゃん♪」
駆逐棲姫「何でそれを...!?」
提督「私の母は、君が秘書艦だったって言ってたからね~」
駆逐棲姫「じゃあ、貴女は!」
提督「まぁ、必然的にそうなるよね~」
駆逐棲姫「知らなかった...」
提督「春雨ちゃん、入って良いよ~」
春雨「あ、終わりました~?」ガチャッ
提督「まぁね、お茶を入れてくれるかな?」
春雨「麦茶でいいですか?」
提督「うん、お願いねー」
駆逐棲姫「貴女が私の提督の娘さんなんて...」
提督「どう?きまってるでしょ!」
駆逐棲姫「いや、全然」
提督「ええ~…」
駆逐棲姫「貴女とは、一度会ってるんですよね~…」
提督「へ?どこで?」
駆逐棲姫「渾作戦の時にです」
提督「ああ~…」
駆逐棲姫「皆さん強くて、凄く痛かったんですからね?」
提督「いや~…全く気づかなかった」
駆逐棲姫「中々、酷いですね...」
提督「だって、あの時は渾作戦を攻略することだけで手一杯で...」アハハ
駆逐棲姫「全く...何で私が春雨とわかったんですかねぇ...」
提督「ああ、それなら...」
駆逐棲姫「?」
提督「君が首にかけてる、ネックレスだよ」
駆逐棲姫「もしかして...これ...?」
提督「そうそう、それを持ってるのは私と春雨と君だけだからね、ちなみにこれは母の形見だよ」
駆逐棲姫「貸してもらっていいですか?」
提督「うん、どうぞ」スッ
駆逐棲姫「この刻印、間違いない...私の提督のだ...」
春雨「えへへ、おそろいですね♪」
提督「それと、これを君に」スッ
駆逐棲姫「これは...?」
提督「お母さんのバッチ。あなたにあげる」
駆逐棲姫「こんなもの...私が持つべきではないです...」
提督「ううん、貴女が持つべきなの。私よりもずっとお母さんの側についてきたんでしょ?」
駆逐棲姫「でも...」
提督「むむむ...そうだ!君に預けてるってことにしよう!」
春雨「いいアイデアですね!」
提督「でしょー?それに一緒に買い物とかしたいし♪」
春雨「ですね♪ただ......」ズシン!
提督「??......!?!?」
春雨「これを終わらせてからにしてくださいね?」ニコニコ
提督「な、何...この、書類の数は...?」
春雨「今まで溜めてきたものです。私達は外に買い物に行ってきますので、これを終わらせて下さいね?」ニコニコ
提督「そんなー...」
春雨「それでは行きましょう、駆逐棲姫♪」
駆逐棲姫「う、うん...」
提督「春雨~...待って~...」グスッグスッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~商店街~~
春雨「最初は何処に行きますか?」
駆逐棲姫「えっと...服買いたいかなぁ...って」
春雨「分かりました♪それなら私がおすすめのお店があります。ついてきてください♪」スタスタスタ
駆逐棲姫「うん」
春雨「そういえば、貴女って元は私と同じ春雨なんですよね?」
駆逐棲姫「そうだよ。今はこんな姿になってるけど」
春雨「じゃあ、白露姉さん達にあったことがありますか?私はまだあったことが無くて...」エヘヘ
駆逐棲姫「白露?えぇと...あの元気な子のことだったかな?」
春雨「覚えてるんですか!?」
駆逐棲姫「確か一番一番って言ってたかな...一番艦だからって皆の中で一番強くなろうとしてたのは覚えてる。でも...」
春雨「でも?」
駆逐棲姫「ある日を境に、部屋に引きこもっちゃって、その先から会ってないような...」
春雨「その日に何があったんですか?」
駆逐棲姫「覚えてないよ。もうかなり前のことだし」
春雨「そうですか、残念です。あっ、着きましたよ!このお店です♪」
駆逐棲姫「意外と質素な感じだね」
春雨「そこが良いんですよ♪ほら、入りましょう♪」
ガチャっ!!
店長「いらっしゃい、って春雨ちゃん。今日は姉妹を連れてきたの?」
春雨「ええ、まあそんな感じです♪」
駆逐棲姫「こ、こんにちは~」
店長「こんにちは、この子に合う服を探しに?」
春雨「はい、何か良いものはありますか?」
店長「そうだねぇ~...青い髪と綺麗な目...よし、ちょっと待ってて」
駆逐棲姫「...胸が大きい......」ボソッ
春雨「?どうしました?」
駆逐棲姫「何でもないよ。ちょっと気になっただけ...」
春雨「???」
店長「お待たせ~」
春雨「意外と速かったですね」
店長「無難にワンピースでいいと思ったからね、はい」
駆逐棲姫「ありがとうございます」
店長「試着室はあそこにあるから行っておいで」
駆逐棲姫「分かりました」タッタッタッ
~~20分後~~
速く続きを読みたいです!