2022-08-15 15:08:27 更新

概要

気力がないので短編で。このエピソードは決戦前とも決戦後とも取れるようにしてます。そこの解釈は任せます。


前書き

*本編10以降のネタバレが含まれます。総集編の下の方からどうぞよろしくお願いいたします。


~甘いのは~

リン『健一さんおはよ!』


健一『おはよ。今日はリンのご飯が食べたいな』


リン『……えっ?』


健一『嫌なら嫌ってーー』


リン『ううん!むしろ嬉しい!じゃあ腕によりをかけて作ってあげるね!』


健一『ありがと』


彼女は小さい。端から見ると小学生、良いとこ中学生だ。でも健気に料理を作ってくれる。

俺は彼女の本当の彼氏(?)ではない。それでもここまで良くしてくれるのはどうしてなんだろうか。


健一『なぁ……1つ聞きたいことがあって』


リン『なあに?』


健一『リンってさ…俺がリンの知ってる“彼”じゃないってこと知ってる?』


リン『うん。アリスに聞いたもん』


健一『ーーじゃあ』


リン『でもリンは健一さんに食べて欲しいって作ってるし、健一さんに美味しいって言われたいもん』


健一『じゃあもし……元の世界に戻れるならどうしたい?俺のこととか忘れて、みーんな元通り』


リン『……健一さんといたい』


健一『そっか』


リン『でも…何でかは分かんない』


健一『分かんなくて良いかもな』


リン『うん!』


健一『……いや。食事前に暗くなってちゃ駄目だなぁ』


リン『うん!食べてよ!リンも食べるし』


健一『そうだなぁ。じゃあいただきます』


リン『めしあがれっ!』



~気持ち~


健一『……素直だな』


ノート『何が?』


健一『一緒にいたいなんて』


ノート『そ、そう?こんなもんだと思うわよ?』


健一『でもそういうところは他のみんなに無いところだから......何か良いと思う』


ノート『私が元々愛してたあの人…もう会えないのかしら』


健一『会おうと思えば会えるんじゃないかな』


ノート『私......あの人に会えたら何て言うべきなのかしら?』


健一『…さあ』


ノート『でももう良いわ。何かこの生活に慣れてくると......こっちの方が良いような気がするし』


健一『俺もそう思うよ。何だかんだアリスに感謝しないと』


ノート『......それよ』


健一『えっ?』


ノート『口を開いたら結局アリスのことで......結局一番はアリスなのね』


健一『一番、か......どうしてもノートの前ではかっこつけたくなっちゃうから』


ノート『……ずるい///』


健一『えっ?』


ノート『……そういうとこよ///』


健一『まあ…そうなのかな?』


ノート『せめてこの夜ぐらい2人っきりで......』


健一『まあ許してくれるよ…あれ?』


ノート『すぅ......すぅ......』


健一『......おやすみ』


寄りかかってくれるぐらいの関係になれたんだ。このぐらい......良いか。


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