2023-04-18 21:15:59 更新

概要

これの二次創作SSとなっております。またオリジナル設定などを含むため苦手な方は以下略…
順次艦娘の方々を出し来ていきたいと思います。何か問題等があるような場合においては対処いたしますのでコメント等をいただけたら幸いです。
メイン9作目にしました。前作を読まなくても読めるようにはしているつもりです。
過去作を読んでいただけて大変うれしいです!更新は不定期となります。何分ご容赦ください。


前書き

2人のちょっと不思議な提督たちが特殊な環境に放り込まれも艦娘たちとドタバタしながら任務やら仕事やら生活して行くというようなストーリーです。
今回はどうなるって?…いつもの通り説明は3人に任せます!頼みます!





青葉「こちら~」

電「艦隊調査保護局~」

翔鶴「でございます~」



青葉・電・翔鶴「「「 ららら~♪ 」」」



青葉「なんだよこれぇ!」



電「やらせといて言うのです!?」



翔鶴「言い出したのは青葉さんですよね?」



青葉「青葉…血迷っちゃいましたぁ」



電「頭…大丈夫なのです?」



青葉「あはぁ」



翔鶴「明石さんの所に行きましょう?」



青葉「嫌ですたい。」



電「ほんとどうしちゃったのです?」



青葉「ええ。青葉たちの■■鎮守府は、不当な扱いを受けている艦娘さんの保護やそれに付随する調査を行う特別な鎮守府です。」



電「明石さん呼ぶのです…」ピピピ



翔鶴「お願いします。なんだかおかしいです…」



青葉「保護局としての活動は秘密扱いとされておりますが、協力関係にあるMM鎮守府さんなど一部海軍関係者にしかこの活動は知られておりません。たのしくなってきたぁぁあああ!」ダッ



電「ちょ!?」



翔鶴「だめです!」ガシッ



青葉「はなしてぇ!あはは!いひぃ!あははははは!へぁぁあああ!」



明石「どうしまし―――何事です!?」



青葉「スリットから手を入れさせろぉおぉおお!?」ポトッカランカラン



翔鶴「暴れないでください!」



明石「スリットって……あぁこの缶……今、鎮静剤撃ちますね。」



電「いまなのです!」グイッ



青葉「ふんぐるい!いあ!いあ!……おきゅすり刺されたぁぁああ―――…」カクン



電「なんなのですこれは?」



明石「すみません。これ、私が作った試作の栄養剤のせいかと…勝手に見つけて飲んだんでしょう…」



翔鶴「中身は…」



明石「まぁ……色々と…」



電「なんて物作ってるのです…」



明石「これは失敗の方なので…早く捨てておけばよかったですね…すいません…」



翔鶴「この後は?」



明石「私見ときますので。それじゃ!」ヒョイッ



青葉「ワレ…アオ…」



パタン



電「とんでもない始まり方なのです…」ハァ



翔鶴「説明はあの状態でしたけど正しくお伝えしてました。」



電「不幸中の幸いなのです。」



翔鶴「それでは本編の方に。」



電「前置きが長くなってしまって申し訳ないのです。それでは!」



電・翔鶴「「 本編にどうそ! 」」





―――3ヵ月前 

―――NN鎮守府 母港



秋月「ただいま戻りました!」



NN中佐「おかえり4人とも!結果は!?」



照月「それが…」



初月「ごめんね…」



NN中佐「そうか……」



瑞鳳「勝っちゃった!」



NN中佐「そうか、勝っちゃったか……勝っちゃった!?」



秋月「はい!判定勝ちしてきました!」



NN中佐「お前たちはもぉ!よくやった!大金星じゃないか!」



初月「まぁ、ギリギリだったけど相手が空母人達だったからね。」



瑞鳳「3人のおかげでほぼダメージなしで攻撃できました!」



NN中佐「それにしてもよく頑張った!今日はごちそう食べに行くぞ!」



4人「「「 やったー! 」」」



ハンバーガータベタイデス イヤイヤモットイイモノヲダナ? ジャァギュウドン

ナンデファストフード!? ワイワイ―――――




―――DD鎮守府 執務室



天城「只今もどりました。」



DD中佐「……結果は」



雲龍「……負けたわ。」



葛城「相手の防空網に阻まれ……判定までには持ち込んだんですけど……」



DD中佐「……この役立たず共!」バサァ!



天城「きゃぁ!」



雲龍「なにをするの!」



DD中佐「あぁ!?駆逐艦3と軽空母1になんで負けてんだよ!制空権とれりゃ簡単だろうがよ!」



葛城「そんなこと言われたって相手の防空戦力の方が上だったってことでしょ?違いますか!?」



DD中佐「なんだよ!俺がわるいってか!?」



天城「そんなことは言ってません!」



DD中佐「大体お前ら前の演習だって負けてんだろ!なんだよ……婆さんの艦娘だから強いと思ったらこのざまだよ!婆さんも運が良かっただけだな!」



雲龍「……」スパァン!



DD中佐「いてぇな…」



雲龍「私達のことならなんとでも言って、ただ、DD大将さんのことを悪くいうなら許さない……」ギロッ



DD中佐「なんだよ……お前ら解体するぞ?」



葛城「ならいいわ。こんなところやめて別の鎮守府に行ってあげましょうか?どうせあんたなんか他の子が来たとしても中佐止まりのままでしょうけどね?それでは。」



カツカツ ガチャッ パタン!



雲龍「しばらくお休みもらうわ。頭冷やして。」



カツカツ ガチャッ パタン!



天城「……中佐さん。DD大将さんがここをあなたに残したこと…考えて見てください。それでは。」



カツカツ ガチャッ パタン



NN中佐「……なんなんだよ!くそぉ!」ドンッ!



トゥルルルルル トゥルルルルル



DD中佐「もしもし?あぁ、NNの――――」




―――■■鎮守府 執務室



女提督「祥鳳ちゃん手紙~」



祥鳳「あら?私にですか?あっ!瑞鳳!」



提督「瑞鳳は…妹さんだっけ?」



祥鳳「はい!鎮守府に配属にはなってた見たんですけど…どうやら頑張ってるみたいです。」ペラッペラッ



ル級「アラ?写真?」



女提督「仲良さそうだねぇ。」



提督「これが瑞鳳ちゃんか。駆逐系?」



祥鳳「それ、瑞鳳に言わないであげてくださいね…こんな体格でも軽空母系なんです。」



提督「すまん…」



ル級「チッチャナ体ニ大キイ力ッテ感ジカシラ?」



女提督「そう言うことだね。かわいい子だね!」



祥鳳「はい!学生時代はお弁当作ってくれたこともあります。」



女提督「仲良し姉妹か~……オイシソウ」



3人「「「 ン? 」」」



女提督「さ!仕事仕事!」



アア ソノウチアソビニコラレルトイイネ ソウデスネ スマンソッチノシリョウヲ――




―――1ヵ月半前

―――NN鎮守府 執務室



NN中佐「来たな?4人とも…」キラン



秋月「どこのぞのマフィアじゃないんですから…」



NN中佐「あれ?似てない?」



照月「全然です。」



NN中佐「そうかぁ…まぁまぁのクオリティだと思ったんだけどなぁ…まぁいい。君たちには集まってもらった理由がある。」



瑞鳳「なぁに?NN中佐さん?」



NN大佐「今日から大佐です!」



初月「ということは!認められたんだね!」



秋月「おめでとうございます!よかったですね!」



NN大佐「ありがとう!これも4人が頑張ってくれたおかげだよ。」



照月「そうですよ?感謝してください♪」



NN大佐「ありがたや~ありがたや~。今回の昇格の主な理由がこの前の演習でDD鎮守府に勝利したことが大きいみたい。資料に書いてあった。ほら。」



瑞鳳「本当だ。あ、あの雲龍さん達って元々DD大将さんの艦娘さんだったんだ。」



初月「強いわけだ…」



NN大佐「まぁなんにしてもこれからもっと頑張っていくからよろしくな!」



4人「「「 はい! 」」」



NN大佐「それじゃ、今日の任務は――――」



エンセイ? ソウダナ……シゲンテキニハコッチニ? ソウダネ




―――DD鎮守府 執務室



天城「DD中佐さん。本営からのお手紙です。」



DD中佐「手紙?なんだよ……面倒だから読んで。」



天城「わかりました。通達、海軍階級審議委員会の決定によりDD中佐殿を少佐に降格とする。」



DD中佐「降格!?かせっ!」バシッ



天城「……」



DD少佐「降格理由、艦隊の練度は高いものの、演習における勝率が落ちており、これは指揮官としての裁量に何らかの落ち度があるものと思われる。よって降格とする……」



天城「あの…DD中佐さん?」



DD少佐「くそぉぉおお!みんな俺を馬鹿にしやがって!」ガシャァン!



天城「落ち着いてください!」



雲龍「どうしたの!?」



DD少佐「くそぉ!」ダンダンダン!



天城「実は……」カクカクシカジカ



雲龍「そう……」



DD少佐「……おい……雲龍……それなんだ……」



雲龍「海軍の広報誌だけど……」



DD少佐「貸せ……」



雲龍「はい。」



DD少佐「……ははは……やっぱりか……」



天城「昇格者一覧?」



DD少佐「ああ……NNの指揮官は昇格で俺は降格……」



雲龍「大丈夫?」



DD少佐「少しでてくる。」



葛城「姉さん達?うわ!?」



DD少佐「どけ。」テクテク パタン



葛城「なにがあったの?」



雲龍「実は―――」




―――■■鎮守府 談話室



提督「祥鳳~!祥鳳いるか~?」



祥鳳「はい!ここに!」



朝雲「司令こっちこっち!」フリフリ



提督「わるいな。手紙が来てるぞ。瑞鳳ちゃんからみたいだな。」



祥鳳「ありがとうございます。……おぉ~」



朝雲「どうしたの?」



祥鳳「瑞鳳の所の指揮官さんが大佐になったそうです!」



提督「それはよかったな。もしかしたら今度の大佐だけの会議で会えるかもな。」



朝雲「その会議って、もうそろそろだっけ?」



提督「ああ。2人はなにをしてたんだ?」



朝雲「祥鳳さんに習字おしえてもらってたのよ。」



提督「祥鳳の書く字は綺麗だもんな。そうだ、執務室の掛け軸は今度祥鳳に書いてもらうか。」



祥鳳「私ですか?」



提督「ああ。頼めるか?」



祥鳳「いいですけど、なんとお書きすれば?」



提督「一撃必殺?」



祥鳳・朝雲「「 なぜ!? 」」



ソレハナイワネ ムラクモドコカラデテキタ ウシロカラ ゴモットモ―――




―――街のBar



DD少佐「マスター……強いの……」



マスター「ちょっと飲みすぎですよ?中佐さん。」



DD少佐「俺は少佐になっちまったんだよぉ…」



マスター「すいません……」



??「マスター。こちらの方にバーボンを。」



マスター「はい。ロックで?」



??「ええ。あなた海軍の方ですか?」



DD少佐「そうだけど…なんで酒を?」



??「お疲れのようだったので。よろしければ。」



DD少佐「もらう。ありがとう。」



??「いえいえ。失礼ですけど降格になったんですか?」



DD少佐「ああ?」



??「私も似たような境遇ですので……私の場合2階級ですけど。」



DD少佐「そうなんですか…あなたも海軍で?」



??「いえ。ちょっと別の所で。――マスターちょっといいかな?」



マスター「おっと。サラミを切らしてしまってるようなので買い出しに行ってきます。」



??「すまないね。」




―――1ヵ月前

―――NN鎮守府 母港



救急隊「心肺停止!急いで!」



秋月「NN大佐さん!起きて!ねぇ!」



救急隊「搬送します!」



比叡「連絡しますので鎮守府で待っててください!」



霧島「お願いします。さぁ……中に入ってましょう……」



秋月「NN大佐さん…いやぁ……」



照月「なにがあったの!?」



初月「霧島さん!」



霧島「中で説明しますので…」



瑞鳳「……」フラッ



初月「瑞鳳!?」ダキッ




―――20日前

―――DD鎮守府 執務室



テレビ『先日NN鎮守府で起きたNN大佐殺人事件の犯人につながる有力な証拠もなく依然として捜査が行われおります。』



DD少佐「……なぁ。」



雲龍「??」



DD少佐「今のNN鎮守府ってこの前演習したとこだよな?」



雲龍「えっと…そうね。大変みたいね。」



DD少佐「思ったんだが、あそこの艦娘達はどうなるんだ?」



雲龍「そうね……移籍か退役ね。」



DD少佐「考えたんだけど…俺が少しの間面倒を見ようかと思うんだが……」



雲龍「え!?」



DD少佐「いや、降格の原因になった人たちには変わりない。だがそういうのを指揮することで少しは婆さんに近づけるじゃないかと思って。」



雲龍「どうしたの?最近人が変わったみたいに…」



DD少佐「まぁ、心境の変化ってやつだ。んで、どうだろうか?」



雲龍「いいんじゃないかしら?こっちに呼ぶの?」



DD少佐「いや、あっちからは移動が難しいだろうから、俺が行き来することにする。だからこっちは3人で回してもらうかもしれない。」



雲龍「わかったわ。本営に連絡は?」



DD少佐「俺からしておく。」



雲龍「了解。」




―――15日前 

―――NN鎮守府



DD少佐「――――ということで、しばらく兼務でここの鎮守府の指揮をとらせてもらう。つらいだろうけどよろしく。」



秋月「宜しくお願い致します……」



DD少佐「大変だったね。」



照月「なんで…大佐さんが殺されなきゃならなかったんでしょう…」



DD少佐「さぁ……」



瑞鳳「…………」



初月「これからどうすれば?」



DD少佐「上からは出撃、遠征を行わず開発、研究任務についてもらうことになる。しばらくしたら研究員の人が来るそうだからその手伝いだ。」



秋月「わかりました。」



DD少佐「ということで自室待機しててくれ。」



4人「「「「 わかりました。 」」」




―――2日前

―――NN鎮守府



瑞鳳「なんで!ねぇ秋月ちゃん!」



秋月「先に裏切ったのはあんたでしょ!瑞鳳!」



瑞鳳「ちがうもん!あれは仕方なく……」



照月「よく言うよ……媚び売っていい食事したの知ってるんだから!」



初月「そう言う照月だってベットで寝させてもらったじゃないか…」



秋月「初月はいいわよね~…その黒いウェア見せるだけでご褒美もらえるんだから!」



DD少佐「おいおい。何喧嘩してるんだ?」ニヤニヤ



照月「あ!少佐さん!秋月がさっきずるして今日のお仕事楽してました!」



秋月「そんなことしてない!ちゃんとやったもん!」



DD少佐「まぁまぁ、秋月ちゃんは本当にきちんとやったのかな?」



秋月「はい!」



DD少佐「どれどれ?研究員さん。これ目標数値やった?」



研究員「ええ。きちんとこなしてましたよ?」



DD少佐「照月。嘘はいけないなぁ……」



照月「だって!」



DD少佐「罰としてごはんは無しだ。秋月ちゃんは照月ちゃんの分のごはん食べていいぞ~?」



秋月「やったぁ!ざまぁみろ!」



瑞鳳「……」ギロッ



DD少佐「おやおや、まだ瑞鳳は反抗的な態度をとるようだね…そうだ!照月ちゃん。瑞鳳に教育をしなさい。」



照月「え?」



DD少佐「そうだな。俺の言うことを聞かない悪い子にはお仕置きが必要だよね?もしちゃんということを聞くようにしたら…さっきのごはん抜きは無しにしてあげよう。」



照月「………瑞鳳。」



瑞鳳「照月……ちゃん?」



照月「少佐さんの言うこときちんと聞きなさい!」パチーン!



瑞鳳「きゃぁ!……痛いよぉ……なんで…」



照月「あなたが悪い子だからでしょ!」パチーン!



瑞鳳「痛いよぉ……」



照月「これからは少佐さんの言うことちゃんと聞くの!?」



瑞鳳「だって!この人は――――」



照月「どうするの!」パチーン!



瑞鳳「きゃぁあ!……痛いよぉ……痛いよぉ……」



照月「これからは言うことを聞きますか?どうしますか?」



瑞鳳「……聞きます…」



照月「声が小さい!」スッ



DD少佐「そこまで。俺にはちゃんと聞こえてるから大丈夫。よくやったね照月ちゃん。」ナデナデ



照月「えへへ~♪」



初月「僕には何かしてほしいことないかい?」



DD少佐「そうだなぁ……瑞鳳を部屋に運んだら鎖でつないできてくれるかな?そしたら4人でご飯にしようね。」



秋月・照月「「 はーい! 」」



初月「瑞鳳。きて。」



瑞鳳「初月ちゃん…目をさまして…お願い…」



カチャカチャ カチン!



初月「じゃぁね。」



パタン DDショウササン! アハハ!ソウクッツクナッテ!



瑞鳳「みんな…だれか…助けて…」




―――DD鎮守府 母港



DD少佐「ただいまーっと。」



葛城「あ、少佐。」



DD少佐「なーんだ……葛城か……」ハァ



葛城「なんでため息つくかな!?」



DD少佐「天城みたくおしとやかなのに『おかえりなさい』って言われたいわ~……」



葛城「少佐~?」パキペキ



DD少佐「ほれ、これ向こうで余ったからお土産。」



葛城「美味しそう。なんですこれ?」



DD少佐「七面鳥のソテーだとよ。向こうは研究員への待遇いいからな。」



葛城「そうなんだ。でも七面鳥かぁ…食べづらい……」



DD少佐「なんで?」



葛城「ある先輩がいるんだけどその人が『七面鳥』って呼ばれてたの……先輩の先輩から…」



DD少佐「それ、お前も大概失礼じゃねぇか?」



葛城「あ……」




―――■■鎮守府 食堂



瑞鶴「ふぅ…ランチの時間間に合ってよかったぁ…」



加賀「今日の訓練はきつかったわ……」



間宮「すみません。ランチが1種類しか残ってないですけどいいですか?」



瑞鶴「もちろん!ないより全然!」



加賀「間宮さんのなら何でもいただくわ。」



瑞鶴「くっしゅん!」



加賀「瑞鶴、口くらい抑えなさい…」



瑞鶴「ごめん…なんか噂されてるのかな?」



加賀「七面鳥って?」



瑞鶴「あぁ!?七面鳥って言ったぁ!」



加賀「ごめんなさいね。」フフフ



祥鳳「こんにちは。間宮さん、残ってるランチ1つお願いします。」



間宮「はーい!」



加賀「あら、祥鳳。どうしたの?なんか暗いわよ?」



祥鳳「ちょっと…気になることがありまして…」



瑞鶴「どうしたの?」



祥鳳「最近妹からの手紙が週1で来てたんですけど……それがばったり来なくなって…」



加賀「それは心配になるわね…」



瑞鶴「提督達に調べてもらったら?ひどいこと言うかもだけど、轟沈してたりしたら、本部に連絡言ってるだろうし。」



加賀「それもそうだけど、忙しいのもあるんじゃないかしら?」



祥鳳「そうだといいんですけど…提督達に聞いてみます。」



間宮「おまたせしました!Cランチです!」



加賀「いい匂いね。」



間宮「今日はいい七面鳥のお肉が入ったのでテリヤキ風にしてみました♪」



瑞鶴「ここでもか…」ズーン



加賀「ぷふっ///」クルッ



間宮「え!?私何かしました!?」



祥鳳「たぶんしてないと思い、ま、すよ?」ピクピク



瑞鶴「なんで祥鳳さんまで笑いこらえるかなぁ!?というかなぜ七面鳥のことを!?」



祥鳳「加賀さんから…」



加賀「前にね…お酒の席で……///」プフフ



瑞鶴「加賀ぁ!!」



アバレナイノ! ショウホウサントメルナァ! ナニゴト!? クッテヤロォカァ!?




―――現在

―――0926 ■■鎮守府 工廠



明石「よーし!揃いましたね!」



戦艦棲姫「ミンナヲアツメテドウスルノ?」



夕張「これ、つけてみてください。」



離島棲鬼「首輪?ソンナシュミナイワヨ?」ジトー



明石「まぁまぁ、そう言うのじゃないので……とりあえずお願いします。」



空母水鬼「イイワ。」カチッ



提督「遅れた。女提督がよろしくとさ。」



明石「はいはい。装着中ですよ。みんなつけましたか~?それじゃ、スイッチを押してくださーい。」



リ級「コレ?」ポチッ



夕張「そうでーす!」



飛行場姫「なに?何も変わらないじゃない。」



夕張「そうですか~?」ニヤニヤ



ル級「ええ。特になにも……あれ?」



駆逐棲姫「みなさん…言葉が…あれ?私も?」



戦艦棲姫「言葉が片言にならない?うそ!?ほんと!?」



南方棲鬼「どうなってるのよ!?これ!」



明石「気が付きましたね?」



レ級「皆と同じように話せる!あははは!」



空母水鬼「なんか、元にもどったようです。」ウフフ



提督「という装置だ。博士たちはご説明を。」



明石「はい!これは女提督さん、夕張、私の3人で制作しました!このチョーカーはしゃべるときの舌の筋肉を少しだけ補助するように設計されてます。片言の原因がそこなんじゃないかと考えて作成したものです。」



夕張「研究資料云々を取り寄せて、形をおしゃれなチョーカー型にしました。バッテリーは6時間充電で24時間稼働。まぁ寝るときにこれを刺して充電していただければと。」



明石「防水性に加えて潮風等による劣化も防げるように特殊な合金で作ってあります。例えばそのまま海に潜ろうと波しぶき受けようと問題ありません。耐久テストで実証済みです。」



夕張「そして、これが予備バッテリーだよ。入れ替えれば予備も合わせて3日は持ちます。付け替えはここのスライドを引いて取り出し。そしてこの方向に入れて閉じる。以上で説明終了!」



リ級「ほんとにありがとう。これならみんなと、もっと話せるし、気分も明るくなる…だけど……ちょっと恥ずかしい…///」



ル級「リ級がこんなにしゃべるなんて…もしかして……片言なのがイヤだったの?」



リ級「…うん…ちょっと気にしてた。敵のままみたいな気がしてたから…」



飛行場姫「そうだったのね。なにはともあれこれからもっと楽しくなりそうね。」ウフフ



南方棲鬼「ありがとう!」



提督「いやいや。俺ってすごいだろ?」



夕張「いや!提督なんもしてないからね!?資料を取り寄せたのだって女提督さんだし!」



明石「そうですよ!女提督さんと夕張と私が、頑張ったんです!」



提督「えらいえらい。」



夕張「でも、基盤のレアメタルよく売ってくれましたよね。あのバイヤーさん。」



駆逐棲姫「なにか…あったの?」



明石「その値段じゃ売れないとか言ってたんですけど、ある日半額で売ってくれたんだよね~。」



提督「いや。あのジジイが悪いんだよ。」



明石「そうなんだ…ジジイ?なんでジジイって知っるんです?」



提督「まぁ……色々あったんだよ?」



明石「もしかして……」



南方棲鬼「なにしたのよ…提督。」



提督「さぁ…なんのことでしょうかねぇ?あはは!」



レ級「あはははは!」



夕張「ほんと何やったの!?」




――同時刻 NN鎮守府 母港



研究員「探せ!」



兵士A「了解。お前らは船の準備して来い!」



兵士B・C「「 了解! 」」



秋月「まったく!どこに行ったのよ!」



照月「ほんと…手間のかかる子…」イライラ



初月「すみませんDD少佐様…」



DD少佐「君たちは悪くない。逃げた瑞鳳がいけないんだ。」



秋月「もぉ……帰ってきたらお仕置き…必要ですよね?」



照月「あ、それ私がやる!」



初月「だめだよ、この前お仕置きしたのは照月じゃないか。」



秋月「そうね、今回は私がやるわ。」ニヤァ



DD少佐「そうだね。今回は秋月に頼もうかな?」



兵士C「船の準備できました!」



研究員「それじゃ捜索を開始しろ!」



兵士A・B・C「「「 はい! 」」」



研究員「もしかしたらかなり遠くまで逃げてるかもしれませんね。捜索はこちらで。」



DD少佐「わかった。俺はしばらくここにいる。―――もしもし雲龍か?悪いんだが今日は戻れそうにない。できれば遠征任務をすこしやっておいてほしい。ああ、任せる。それじゃ。」



秋月「雲龍さん?」



DD少佐「お前たちは気にしなくていいよ?さ、研究をしようか?」



初月「了解です。」




―――同時刻 DD鎮守府より南 遠征海域



葛城「遠征っていっても海上索敵くらいしかないわよね~」



天城「まぁ、それでもきちんとしたお仕事ですから。」



雲龍「そう。しっかりやらないと。」



葛城「そうだけど…最近さ?DD少佐さん変わったよね?」



雲龍「なんとなくしっかりしたと思うけどね。」



天城「そうね。当初よりはよくなったかしら?」



葛城「ほんとひどかったよね…」



天城「2人とも、索敵機に反応あり。」



雲龍「こっちも捉えた。1体ね。」



葛城「この距離だと目視できるかな?……あれは…艦娘!?」



雲龍「え!?」



葛城「ふらふらしてる!先行して助けてくる!」



天城「雲龍姉さんは周辺索敵を!」



雲龍「ええ。」



ザーーーー!



葛城「ちょっと!大丈夫?」



瑞鳳「……あ、助け…」フラァ



葛城「おわ!?」ダキッ



天城「見せて。……見たところ大破ね。駆逐系…じゃない!軽空母!?大破状態でよくここまで……」



雲龍「周辺問題なし。至急うちの鎮守府に移送しましょう。」



葛城「DD少佐さんに連絡はどうする?」



雲龍「忙しいみたいだから、この子の話を聞いてからでいいと思うわ。」



天城「そうね。とりあえず移送しましょう。」




―――1043 小会議室



熊野「女提督さん。この問題なんですけれども…」



女提督「ああ。これね。この問題は昨日やった公式の応用で――」



熊野「なるほど…ありがとうございます。」カキカキ



島風「あれれれれ?」



女提督「どれ?」



島風「この問題~」



女提督「ふむ…この問題やる前にこっちの問題といてみてからやるといいかもよ?」



島風「わかった。やってみる。」



女提督「がんば。初春ちゃんはどう?できた?」



初春「これでいいのかの?」



女提督「あってる。できたじゃーん♪」



初春「うむ!」



女提督「そろそろ時間かな?はーいみんなそこまで!今日の座学はこれにて終了。この前の宿題あたしのところに持ってきて~」



山雲「女司令さ~ん……宿題なんだけど…あとちょっと終わってないの~……」



女提督「大丈夫だよ。昨日緊急出撃あったから仕方ないよ。できてるとこまで出してくれればいいよ?」



山雲「あとちょっとだからやってから今日中に提出でいい~?」



女提督「OK!無理しなくてもいいからね?」



山雲「はーい!」



初春「わらわも提出するぞ。出来は上場のはずじゃ。」



女提督「おお~採点楽しみにしてるね♪お疲れさま。」



島風「ばっちりやったよ!」



女提督「優秀優秀!お疲れ様!」



オツカレサマー ゴハンタベヨー キョウハナニカナ?



鈴谷「……」ソローリ



熊野「鈴谷。どこに行くんですの?」ガシッ



鈴谷「ちょっとお花を摘みに…」



女提督「さては…宿題…わすれたのかな?」ニコッ



鈴谷「あはは…それはですね…」



女提督「それは……なにかな?」ニコニコ



鈴谷「すみませんでしたぁ!すっかりてっきり忘れてました!ごめんなさい!」ゲザァ



熊野「はぁ…鈴谷…これで何回目ですの?」



女提督「9回目。」



鈴谷「反省しております…」



女提督「温厚な私もキレちまったよ…提督からお灸をすえてもらいましょう。」



鈴谷「女提督様!お慈悲を!お慈悲をぉおお…」



女提督「慈悲はない。はぁ…鈴谷ちゃんは勉強できるんだから、そういうとこきちっとすればパーフェクトガールになれるのにね~…」



鈴谷「うぅ…」



ピーンポーン!



大淀『連絡です。ええ、初霜さんの洗濯物の中にTシャツが2枚混じってたそうです。色は黒で表面に「重巡でなにがわるい!」と書いてあるものです。』



女提督「面白いTシャツだねぇ。」



大淀『もう1つは白地に黒文字で胸に「空巡ですがなにか?」って書いてあるやつです。資料室で私、大淀が預かっておきますので取りに来てください。』プツン



提督「おつかれ。誰だろうな?」



女提督「さぁ?どったの提督?」



提督「んー?鈴谷に話があってさ。」



女提督「ちょうどいい……鈴谷ちゃんが――」カクカクシカジカ



鈴谷「いやぁあああ!」アタマカカエ



提督「…鈴谷。執務室。来い。」ガシッ



ハナセー! イヤダネ ナニスルキ!? セッキョウダヨ! ヤダァアアアア!



女提督「あららら。まぁ仕方ないね。うん。熊野ちゃんは宿題…熊野ちゃん!?」



熊野「」ダラダラダラダラ



女提督「すごい汗!?」



熊野「な、なんでもありませんわ…そう…なんでも!」ダラダラダラ



女提督「もしかして、Tシャツの持ち主は熊野ちゃん?」



熊野「なんのことかさっぱりですわ~~~!」ダダダダダ!



女提督「あっ熊野ちゃ~ん!行動でばれてるから~~!」




―――DD鎮守府 入渠場



瑞鳳「……ここは?」



天城「こんにちは。鎮守府ですよ?わたくしは天城と申します。海上であなたを発見して救助させていただきました。」



瑞鳳「……ありがとうございます。」



天城「どうしてあんなところに?それも大破状態で。」



瑞鳳「えっと…その……」



天城「もしかして…鎮守府から逃げ出したの?」



瑞鳳「お願い!通報しないで!」ガシッ



天城「きゃぁ!」



雲龍「大丈夫!?」



瑞鳳「やめて!通報しないで!お願い!お願いします!いやぁああ……」ガタガタ



雲龍「……わかった通報しない。」



瑞鳳「ほんとう?」



天城「いいんですか?」



雲龍「とりあえず事情を聞いてみましょう。」



天城「わかったわ。なんで脱走なんて?」



瑞鳳「……DD少佐って人と本部の研究員の人たちが……仲間の人を……」ガタガタ



雲龍・天城「「 DD少佐!? 」」



瑞鳳「え?」



雲龍「ここ……DD鎮守府なのつまり……DD少佐の鎮守府よ。」



瑞鳳「え、……いや…いやぁあぁあぁあああぁあああああ!!!!」



天城「だめ!まだ入渠終わってないわ!」



瑞鳳「助けて!おかしくされる!いやぁ!はなして!いやぁああ!!」



雲龍「大丈夫!DD少佐にも連絡しない。約束する。」



瑞鳳「はぁ……はぁ……ほん……と?」



雲龍「ええ。DD少佐もしばらく戻ってこないみたいだし。まずはしっかり入渠して。」



瑞鳳「……わかりました。」



雲龍「天城。ちょっと。」



天城「まずはゆっくり休んでね。」




―――NN鎮守府 工廠



研究員「さて……そろそろ時間かな?」



秋月「……あれ?」



照月「なんで椅子に固定され……」



初月「あ、あぁ……」



秋月「あ……ああ!私達!瑞鳳のこと!」



照月「だれか助けて!お願い!」



NN少佐「お、こんにちは!」



研究員「薬は26時間だね。前より効果が伸びたよ。いい感じだ。」



初月「瑞鳳はどこにやった……」



NN少佐「逃げたよ。今追わせてるけどね。」



照月「私達……瑞鳳ちゃんにひどいことを……」



NN少佐「仲間だっていうのにひどいな~。自分の利益のために仲間を売るなんてさ?」



秋月「あんた達が変な薬を使ったせいでしょ!」ガチャガチャ



NN少佐「あはは!薬のせい?もともとそう言う性格だったんじゃないか?」



初月「そんなはず、あるわけないだろ!」



NN少佐「どうかなぁ?」



研究員「さて、次の改良版をためそうか。」ピピピピ



ガコン ウィーン 



秋月「やだ!もういや!」

照月「もうやめてお願い!」

初月「外れろ!この!」



研究員「注入開始。」ピピッ



秋月「あぁああああ!」

照月「いやぁあああ!」

初月「やめろぉおお!」



NN少佐「さて……どうなるかな?」



研究員「今度は発現時間の短縮と持続時間の延長がうまくいけばなんですけどねぇ。」



秋月「あ……あふぅ……あっ、あっ」ビクンッビクンッ

照月「おっ…あっ…いぎぃ……」ビクンッビクンッ

初月「くっ…こん……なっ…」ビクンッビクンッ



NN少佐「効いてるのかな?」



研究員「たぶん大丈夫です。効いてますよ。」



秋月「んふ……うふふふふ……」

照月「あぁ……気もちぃぃい……」

初月「あはは、あはははは……」



NN少佐「おはようお前たち。」



秋月「あぁ、DD少佐さん♪」



照月「さっきは……逆らってごめんなさぁい…」



初月「ほんと…ごめん。」



NN少佐「いいんだよ。さ、早速仕事だ。逃げたした瑞鳳の捜索に行ってもらおう。」



秋月「わかりました!行こう!」



照月「照月出撃します!」



初月「まかせてよ。絶対に見つけてくる。」



DD少佐「頼んだよ。」



3人「「「 はい! 」」」



ジュンビシヨウ! エエ! マッタク……



研究員「作用発現も早くなりましたね。」



DD少佐「そのようだな。にしても薬入れさえすれば従順だな。」



研究員「駆動エネルギー源に軽い麻薬のような作用を加えてますからね。」



DD少佐「なんの目的で?」



研究員「それは聞かない約束ですよ。」



DD少佐「そうだった。さぁて、昼寝でもすっかなぁ……」




―――1302 ■■鎮守府 室内演習場



提督「さて、今回は室内へ潜入、目標への対処の訓練をします。」



女提督「今回は籠城している人たちの拘束又は情報の取得だよ。」



提督「チームのリーダーはだれにする?」



女提督「春雨ちゃんお願い。」



春雨「私ですか!?がんばります!」



提督「まずはブリーフィングから。10分で行う。よーい……スタート。」



春雨「では、メンバーの確認です。五月雨ちゃん、イムヤちゃん、大鳳さん、リ級さん。」



五月雨「はい!」

伊168「いるよ!」

大鳳「同じく。」

リ級「うん。いる。」



春雨「では資料を広げます。犯人は、川内さん、神通さん、夕立お姉ちゃん、三日月ちゃんの4名です。」



提督・女提督(( 言い方のせいで、犯人なのに犯人感がない ))ニコニコ



五月雨「4人は交代交代で見回りしてますね。」



伊168「だいたい3人が動いて1人が休みか……」



レ級「目標はPCデータ…とすると目標はここ……」



大鳳「入るのは簡単そうですけど……出る場合には交戦の危険性が高くなりますね。」



春雨「侵入はここから、奪取して移動、余裕があれば拘束して逃げるで行きましょう。」



4人「「「 了解  」」」



春雨「決まりました!」



提督「よろしい。では作戦開始の前に1つ言っておこう。」



大鳳「なんですか?」



女提督「川内ちゃんには、イムヤちゃんが『川内さんって夜戦バカだよねぇ…』ってため息ついてたと。」



伊168「え!?言ってないけど!?」



提督「神通には大鳳が『鬼教官を演じる子犬って感じですよね?』って言ってたよと……」



大鳳「ちょっと待って!?」



女提督「夕立ちゃんには、五月雨ちゃんが『あれでお姉ちゃんかぁ…どっちかっていうとペット?(笑)』と言ってたよーって。」



五月雨「なんでそんな嘘を!?」



提督「三日月にはリ級が『所詮は駆逐……お疲れ様』って言ってたと伝えた。」



リ級「なんで?え?なんで?」



春雨「あの…この流れだと私も何か言ったことにされてます?」



女提督「春雨ちゃんは…『敵役の人たちさほど強くないですねw』って!」サムズアップ



春雨「言ってないのに!」



提督「ということで敵役の人たちから無線どうそ~」



川内『イムヤ~…楽しみだね~』

神通『大鳳さん?鬼……見せてあげますね♪』

夕立『五月雨はしつけが必要っぽい。』

三日月『リ級さん…うふふ……』



提督「がんばれ!」



大鳳「演習やめたいです!」



女提督「却下!演習開始!」



春雨「いきなり!?」



ヒューーーーーー ドスン!



提督「ほら、籠城してる人たちは攻撃はじまったぞ~」



春雨「なんでこうなるのぉ!とりあえず行きまーす!」



ドコーン! コレクンレンダヨネ!? ズダダダダ! キャァアアアア!



女提督「潜入とはいったい……」



提督「ダイナミック潜入だな。川内達も言ってないとわかってるから大丈夫だろ?」



川内『もちろん!だけどね?動揺くらいはしてくれるかな?』



女提督「たぶんね。それじゃよろしく!」



神通『了解です!』



夕立『五月雨みーつけたぁ』



五月雨『きゃぁああ!お姉ちゃん!?』



ズダダダダ! ハヤイハヤイ! タイヒシテ~! アキャァアア!




―――DD鎮守府



DD少佐『ちょっとこっちにいた方がいいみたいだから今日は戻らない。頼んだ。』



天城「了解しました。お気を付けて。」



雲龍「なんだって?」



天城「今日は戻らないと。」



雲龍「そう。少し余裕が出たわね。」



葛城「瑞鳳ちゃん出たわ。」



瑞鳳「ありがとうございました。」



雲龍「いえいえ。さて、本題よ。いいかしら?」



瑞鳳「はい……」



葛城「お名前と所属を聞かせてね?」



瑞鳳「NN鎮守府所属、軽空母の瑞鳳です。」



雲龍「ありがとう。DD少佐は向こうで何をしてるの?」



瑞鳳「研究員の人と何かをしてるみたいで…ここ最近は変な薬を使って、秋月ちゃん達をおかしくして…」



天城「…すみませんが証拠はあるんですか?」



瑞鳳「……ない……です……」



葛城「その薬って言うのは、あなたは使われてないの?」



瑞鳳「たぶん……注射をされてないので…」



雲龍「そう……でも証拠がない以上、100%あなたを信じるわけにはいかないわ。それだけはわかって?」



瑞鳳「はい……それと……ここはDD少佐の鎮守府なんですよね……もしかして……」



葛城「大丈夫。薬とか使われてないから。」



瑞鳳「……」



雲龍「それとしばらくはあなたを匿うつもりだから。」



瑞鳳「え?」



天城「話が分かるまではちょっとした所に隠れててもらおうかと思います。」



葛城「こっちとしても自分たちの指揮官が何をやってるのかはっきりさせないとと思ってね。」



瑞鳳「いいん……ですか?」



雲龍「ええ。3人で話したんだけどこれから少し調べてみようと思うの。」



天城「ええ。そのつもりよ?」



瑞鳳「本当に……いいんですか?」



葛城「いいって言ってるでしょ?」ナデナデ



瑞鳳「ふぇぇええええん―――」



葛城「泣かない泣かない。」



雲龍「まず、NN鎮守府の偵察ね。天城と葛城は偵察機をもって出撃してくれる?」



天城「もちろんです。」



葛城「ええ!」



雲龍「それじゃ、なにかあったら無線で。もし、なにか以上があるなら直接本部に。」



葛城「じゃぁ、早速!天城姉ぇ!」



天城「はい!」




―――1355 NN鎮守府 執務室



秋月「すみません。見つかりませんでした。」



照月「あの小娘……」



初月「見つけたら拷問でもしてあげようか?」



DD少佐「お前ら過激だなw」



秋月「だって……手間をかけさせるんですもの……」



DD少佐「しょうがない。脱走兵として本営に連絡して捜索してもらおう。」



照月「本営にですか?」



DD少佐「ああ、こっちの労力も考えないとな。面倒なのは押し付けろってな。」



初月「ふふっ…悪いお人だ。」



DD少佐「まぁね。それじゃ連絡してくるからお前たちは装備をきちんと整備してから執務な。」



3人「「「 はーい。 」」」



DD少佐「よしよし。さて――――もしもし?本営ですか?私DD少佐なんですけれど……はい。実は脱走兵が出まして……はい。職務放棄を行い装備を持ったままで…はい、一度捜索はしました……はい。お願いします。」



DD少佐「身柄の確保後はこちらで引き取り厳重処分を下すつもりです。はい。それでは……さぁて…どこにいるのかな?瑞鳳ちゃん?ふふふふ……」




―――1421 ■■鎮守府 室内訓練場



川内「さてさて神通さんや?」



神通「はい?どうしましょうか?」



提督「顔が出てる麻袋が5つ。」



春雨「捕まりましたぁ……」



夕立「五月雨のことどうしようっぽい…煮るっぽい?」



五月雨「煮る!?」



三日月「サンドバッグというのも乙なものですよ?ね?」



リ級「いやいやよー。」クビフリフリ



女提督「まぁ、思ったより時間は持ったから良しとしようかね?」



提督「そうだな。それぞれに持ち帰っていいよ。」



春雨「私達は景品かなんかですか!?」



神通「それでは…大鳳さんをお預かりしますね。」ズリズリ



大鳳「え!?ちょっとまって!?本当にどうする気なの!?提督達の嘘だってわかってるますよね!?」



神通「捕虜は好きにしていいと……ですよね?」



提督・女提督「「 意義ナーシ! 」」



プルルルルル オウオウオウオウオウ!?



提督「着信音が島風の声なんだが……」



女提督「友元帥から。皆はこっちの話進めといて~。」



神通「では…大鳳さん?」シャキン



大鳳「小刀!?」



ザスッ



大鳳「ひぃ!?……あれ?生きてる?」



神通「アイスでも食べに行きましょう?びっくりしました?」ニコッ



大鳳「こ、怖かったです……アイスお供します。」



川内「じゃぁ、イムヤちゃん。」



伊168「あ、川内さんももしかして……」パァッ



川内「アイスは無いけど、今度の休みに買い物つきあってね!」



伊168「了解です!」



三日月「リ級さんはあとで一緒にトレーニングしましょう?」



リ級「了解。厳しくしないでね?」



夕立「春雨と五月雨は~」



春雨「何をすればいいの?」

五月雨「なんでも言ってください!」



夕立「解体っぽい。」



春雨・五月雨「「 解体ですね…解体!? 」」



夕立「そっちの解体じゃないっぽい!お部屋の要らない本棚の解体っぽい!」



春雨「あぁ……びっくりしたぁ……」



五月雨「あふぅ……力抜けちゃいましたぁ……」



提督「わるい。皆、仕事だ。」



女提督「調査任務だって。詳しい説明をするからこのまま会議室にお願い!」



川内「了解!」



提督「もしもし大淀?すぐ全体会議。本営からの調査任務。非番は?全員鎮守府なら大丈夫だな。連絡と放送お願いな。」



女提督「春雨ちゃんと五月雨ちゃんはそのまま持って行こう。」



ナンデ!? プラーン コワイデスー! ワイワイ―――




―――1421 NN鎮守府 正面海域



天城「こちら、偵察可能距離に到達しました。」



葛城「損傷等はないわ。」



雲龍『NN鎮守府は見える?』



葛城「目視できるわ。双眼鏡で見る限り……憲兵じゃない兵士が1人見える……」



雲龍『憲兵じゃない?』



天城「ええ、黒い装備で…あ、DD少佐です……あと、女の子が1人」



雲龍『どんな感じの子?』



葛城「茶色い毛のショートカットに長い三つ編み子よ。」



雲龍『茶色い毛のショートカットに長い三つ編み子は?』



瑞鳳『照月ちゃんです……駆逐艦です。』



雲龍『そこの艦娘さんのようね。様子は?』



葛城「外で警備してるみたい。あ、」



天城「なんでですか?」



葛城「今、思い出したけど……何か月か前に演習したのってあなた達?」



雲龍『演習?』



天城「もしかして……秋月さん、照月さん、初月さん、瑞鳳さんの4人の鎮守府の?」



瑞鳳『もしかして雲龍さん達ってあのときの……すいません…忘れてて……』



雲龍『いいわよ気にしないで。』



天城「そうですよ。ですけど……あの時は艦載機をほとんど落とされましたし……」



ザーーーー ザーーーー



葛城「なんかくる!天城姉ぇ!隠れて!」グイッ



天城「ええ!」バッ



ザーーーー ヤッパリイナカッタナァ… ザーー ケッコウトオクニカ?



葛城「あれは…さっきの母港にいた兵士の仲間みたいのが瑞鳳ちゃんを探してるみたい……」



ドンッ! ヒューーーーーー



天城「!?発艦!」ブーン!



ドカァアアン!



雲龍『どうしたの!?』



葛城「母港から照月ちゃんに撃たれた!気づかれた!?」



天城「艦載機で防げましたけど…撤退します!」



雲龍『急いで!』



天城・葛城「「 了解! 」」



ザーーーー!   ……ザーーーー ピタッ



照月「ここになんかいた気がするんだけどなぁ……」



兵士2「照月ちゃんどうした!?いきなり砲撃なんて……」



照月「なにかが光ったような気がして。」



兵士2「ん~……なんだこのガラクタ?」



照月「これは艦娘の艦載機?」



兵士2「もしかして、瑞鳳が?」



照月「艦載機の中にはどこの鎮守府の艦娘の艦載機かわかるようになってるはずです。」



兵士2「戻ってみてもらうか。戻ろう。」



照月「了解でーす♪」




―――1500 ■■鎮守府 大会議室



提督「非番の人たちはすまなかったな。あとで非番あげるから堪忍なぁ。」



女提督「友元帥からの調査依頼来たから早速会議しておこうかとおもいまーす!」



一同「「「「 はーい! 」」」」



提督「それじゃ、中継入れる。」ピピッ



友元帥『■■鎮守府の面々は急にごめんね!本来ならこっちで処理するんだけど大忙しで……』



金剛『Hey!みんな元気ですカー?私は――――うっ……』



榛名「金剛姉様!?」



金剛『sorry……なんなのカナー……』



友元帥『医務室行って来い。』



女提督「こっちはやるから行ってきてね!」



金剛『そうしマース……』



友元帥『わるいな。さて、本題だ。今回は調査と捜索だ。捜索は脱走した艦娘だ。』



皐月「脱走…それって場合によっては…解体処分も……」



友元帥『そう。それもちょっと込み入った事情がある鎮守府の子でね。』



女提督「と言うと?」



友元帥『じゃぁ、初めから話そう。今から約1ヵ月半前かな?NN鎮守府でそこの指揮官が殺害されたのが発見されたのは知っているかな?』



雷「たしか…ニュースで見たけど…まだ犯人が捕まってないやつよね?」



友元帥『そうなんだ。そっちの捜査も行き詰っているんだが…こちらとしては鎮守府を稼働させておきたくて後任者を置いて運営はさせているんだけどね。そしてそこの艦娘1名脱走したらしい。』



提督「なるほど。もしかしたら犯人かもしれないし、そうでなくとも重要参考人ってことか。」



友元帥『ああ。まずNN鎮守府の構成艦娘から。駆逐系3名で軽空母系1名。空母系げこの子達、秋月、照月、初月。そして軽空母系で脱走したのが―――』



祥鳳「瑞鳳!?」



友元帥『知ってるのかい?』



女提督「祥鳳ちゃんの妹も瑞鳳なんだって。祥鳳ちゃん認識番号はわかる?」



祥鳳「私と連番なので、K-9652です。」



友元帥『…その番号だ……』



祥鳳「な…え…」



村雨「祥鳳さん大丈夫!?顔真っ青だよ!?」



祥鳳「大…丈夫…です。最後まで聞きます…」



提督「無理するなよ。友元帥続きを。」



友元帥『わかった。理由はわからないけど……とりあえず捜索してほしいのはこの瑞鳳だ。脱走して1日経つか立たないかだ。』



ヴェールヌイ「大丈夫かい?」背中サスサス



祥鳳「……とりあえず…」



ヴェールヌイ「ダメそうだ。ゴメンでてるよ?」



皐月「ボクもつきそうね。」



村雨「私も行くね。」



女提督「3人ともお願いね。―――――話続けるよ?脱走時の状況は?」



友元帥『装備一式をもって行ったみたいだ。ただ、無線と発信機は外して逃げたみたいで行方知れずだ。』



提督「そうか……そうなると捜索しづらいな……」



友元帥『大まかな場所とかはこの後データを送る。次はそこの臨時で指揮をしている人の情報だ。まず名前がDD少佐。DD鎮守府の指揮官だ。』



女提督「DD鎮守府って確か大将じゃなかった?」



友元帥『DD少佐はDD大将の孫だ。病気で一線を退いたところをそのまま引き継いだ形だ。DD大将はもう亡くなられている。』



叢雲「DD鎮守府の所属してる艦娘の人は?」



友元帥『所属はこの3名、雲龍、天城、葛城の3名―――』



加賀「瑞鶴、あの子。」



瑞鶴「すみません!葛城の認識番号は?」



友元帥『ええとだな…U-6514かな?』



瑞鶴「その子知り合いというか、学校時代の後輩です!」



友元帥『まじか。そっちの面々は係る仕事に知り合いが関わること多いな?やっぱり縁ってやつなのかね?』



女提督「本来ならこう言う形じゃないほうがいいんだろうとは思うけどね…」



瑞鶴「確かに……」



提督「なんでそのDD鎮守府の指揮官がNN鎮守府を?」



友元帥『DD少佐は中佐から降格して少佐になったんだが、勉強も兼ねて指揮させてほしいと志願したからね。人手も足りなかったからそのまま。』



女提督「大本営そんなに仕事あんの?」



友元帥『あるわ!山ほどだわ!とまぁそんな感じだ。早速動いてもらえるかな?』



一同「「「「 了解! 」」」」



友元帥『あと殺人事件の件も余裕があれば調べてくれると助かる。それじゃよろしく!』



女提督「わかったけど、金剛ちゃんが大丈夫だったかについて連絡ちょうだいね?」



友元帥『おっけ。必要なものあったら言ってくれよ!それじゃ!』プツン 



女提督「さて、どうするよ?」



高雄「まずは捜索行い、その間に事情を聴きに行くというのは?」



女提督「そうだよね。それじゃ捜索する人と話を聞きに行く人たちを分けていくよ~!」



マズハソウサクハンデ―――――




―――1547 NN鎮守府



初月「DD少佐様。艦載機の分解が完了しました。」



DD少佐「どんな結果かな?ふむ……」



秋月「ねぇ、初月?なんで様付で呼ぶの?ポイント稼ぎ?」



初月「主人に対して様をつけるのは当たり前だろ?」



照月「ほんとうにぃ?」



DD少佐「まぁまぁ……そうだお前たち。『命令』」



秋月・照月・初月「「「 はい 」」」



DD少佐「俺のことは様付で他人がいないときは俺のことを様付で呼ぶように。他人がいる時はさん付で呼べ。」



秋月・照月・初月「「「 はい 」」」



DD少佐「『いいぞ。』…さて艦載機だが…あはは!そうか!そう言うことか!」



照月「DD少佐様?どうしたんですか?」



DD少佐「いやいや、この艦載機の持ち主がね!」



プルルルルル プルルルルル



秋月「出ますね。もしもし、こちらNN鎮守府です。はい。少々お待ちください。……本営からのお電話です。」



DD少佐「はい。電話代わりました。はい?話を聞きに?構いませんよ。DD鎮守府の方にも?はい。向こうは雲龍という艦娘に言えば大丈夫かと。はい。お願いします。」ガチャ



初月「話というのは?」



DD少佐「どうやら瑞鳳の捜索をするのに話を聞きに来るらしい。いいか?薬の研究に着いては―――」



秋月「誰にも話さない。ですよね?」



DD少佐「いい子だ。さぁて、研究員の所行ってくるから掃除しておけ。」



照月「了解です。」





―――1617 DD鎮守府 雲龍の部屋



雲龍「怪我がなくてよかった。」



天城「はい。どうにか。」



葛城「天城姉ぇの艦載機なかったら、大破してたかも……」



瑞鳳「ごめんなさい……」



雲龍「あなたのせいじゃないから。」ポンポン



プルルルルル プルルルルル



天城「はい。こちらDD鎮守府。はい?雲龍ですね?少々お待ちください。……雲龍姉さん。本営からの……」



雲龍「代わりました。雲龍です……はい!お世話になっております。はい?えっ!?今からですか!?はい。はい。わかりました。失礼します。」ガチャ



葛城「なんだって?」



雲龍「今から瑞鳳のことでうちに話を聞きに来るって……」



天城「もう本営に!?」



雲龍「いえ、NN鎮守府の指揮をDD少佐が指揮してるかららしいわ。瑞鳳のことはまだ知られてないみたい。」



瑞鳳「ここを出ていきます。」



雲龍「それはさせない。葛城。あなたの部屋の押し入れ地下室に入れるわよね?」



葛城「ええ。あそこなら大丈夫ね。瑞鳳ちゃん。少し大変かもしれないけどそこに隠れててくれる?」



瑞鳳「わかりました。」



雲龍「時間がないわ。飲み物と食べ物をもって瑞鳳を地下室に。」



天城「私、用意してきますね。」



葛城「さ、行ってようか?」




―――1800  NN鎮守府より北の海域



古鷹「こちら捜索班1敵遭遇なし。鎮守府より北側の捜索をしましたが特に異常はみあたりませんでした。」



空母水鬼「水中探査用の艦載機も反応なし。沈んでるのは深海棲艦のものばかりよ。」



女提督『了解。海流とかの状況は?』



白露「ポイントから北方向に流れてる感じかな?」



睦月「そうだね。でもそんなに急な流れでもないよ?」



女提督『わかったよ。それじゃ捜索班1はそのまま海流沿いに捜索していってくれる?』



古鷹「了解です。」



女提督『その先は敵と遭遇する確率が65%くらいになるから戦闘に入りそうだったらすぐ連絡してね。こっちはそろそろ事情聴取に入るけど連絡はきちんと受けられるからご心配なく!』



古鷹「わかりました。通信アウト。では捜索班1はこのまま前進します!」



捜索班1「「「 はーい! 」」」



青葉「索敵お願いします。」



翔鶴「はい!発艦!」バシュッ ブーン



空母水鬼「どう?」



翔鶴「いえ、なにも見当たりません。」



古鷹「わかったよ!ゆっくり前進しよ~!」



青葉「せっかくなので何か話しながらどうです?お題は…最近見た夢とか?」



空母水鬼「いいわね?誰から?」



白露「はいはーい!私面白い夢みたよ!」



睦月「どんな夢にゃし?」



白露「夢の中はね、いつもの鎮守府なんだ。でも誰もいないの。とりあえず執務室にいったら提督と女提督がいてね、何かしゃべってるの。」



青葉「ほうほう。」



白露「でも2人とも私には気が付かないでしゃべってて、その内容が結婚のはなしなの。」



翔鶴「あら?カッコカリですか?」



白露「それがちがうの!本当の結婚の話で、そこからだんだん会話が聞こえるようになってきて、提督が『俺は全員と結婚するんだぁ!』っ大声で叫ぶの!」



古鷹「提督がそんなこと叫ぶなんてさすが夢ですね♪」



白露「そこからが怒涛の展開!女提督さんが『全員って言うけど…すでに叢雲ちゃんと結婚しててと子供もいるのになにいってんの!?あたしじゃあるまいし!』って!」



翔鶴「子持ちの設定になってるんですか!?」



青葉「それに、あたしじゃあるまいしって女提督さんw」



白露「そして、ソファに叢雲が赤ちゃん抱いて座ってニコニコしてるんだけど、その赤ちゃんが……衣笠さんなの!」



青葉「あははは!衣笠は提督と叢雲の子供ですか!あははは!」



白露「体型とかはいつもの衣笠さんのままで、いきなりバブーって言うの!」



古鷹「……ぷふっ…」



睦月「あははははは!想像しちゃった!あははは!」



空母水鬼「想像しちゃいけないのに…想像してしまう…」プルプル



翔鶴「言わないでください…こらえてるのに…」プルプル



白露「でね、バブーっていってるんだけど、突然…『青葉ぁああぁあ!』って叫びだして叢雲があやすみたく『はいはい。大丈夫ですよ~♪こっちにましゅよ~』って言って顔を向けた先に…」



睦月「顔を向けた先に?」



白露「顔にエセ記者って張り紙されて貼り付けにされてる青葉がいるの!そこで目が覚めました!」



古鷹「あははは!夢のなかで何やってるの青葉!」



青葉「白露ちゃんは私をなんだと思ってるんですか!」ザーーーー



白露「夢のなかのはなしでしょ~!」ザーーーー



空母水鬼「あはは!ほどほどにしてくださいね~!」



古鷹「はぁ~……笑った。」



翔鶴「そうですね。いい息抜きになりました。」



白露「古鷹さん助けてぇ!」カクレ



青葉「古鷹ぁ…そいつを渡せぇ…」



古鷹「はいはい!そこまで!ポイント切り替わるところだから慎重に行くよ!」



捜索班1「「「 はーい! 」」」




―――1804 NN鎮守府



DD少佐「わざわざこんな所までお疲れ様です。」



提督「これも仕事なので。急な訪問で申し訳ありません。しかも5人で…」



DD少佐「いえいえ。こちらも脱走兵がでるなんて……お恥ずかしい……」



秋月「皆さんお茶をどうぞ。」コトッ



村雨「ありがとうございます。」



提督「ありがとうございます。ええと秋月さんですね?」



秋月「あら?なぜ名前を?」



提督「調査するにあたって少し調べさせていただきました。」



秋月「そう言うことですか。」



DD少佐「ええと、今回は状況の確認ですよね?」



提督「そうです。あとは少し瑞鳳さんの部屋の捜索を行わせていただきます。」



DD少佐「わかりました。ではご案内してあげて。」



提督「それじゃ、高雄と村雨は部屋を調べてみて。」



高雄「わかりました。」



秋月「では、こちらです。」



テクテクテクテク ガチャ パタン



提督「それでは少し前のことからお話を聞きたいんですけど…NN大佐の殺害事件のことから…」



DD少佐「すいません。その話は俺はよくわからないので、そうだな…初月を呼びますね。」



提督「お手数をおかけします。」



満潮「DD少佐さん。」



DD少佐「はい?」



満潮「上着の袖のところ…ピンク色の汚れついてるわよ?」



DD少佐「!?い、いやいや…塗装してたせいで跳ねちゃったのかな…あはは……」



蒼龍「早めに落とさないと沁みついちゃいますよ?」



DD少佐「そうですよね…これも古いし…新調しちゃおうかな?」



初月「失礼する。」ガチャ



DD少佐「お、きたきた。これが初月です。NN大佐のことを聞きたいって。」



提督「つらいでしょうけどそこからお話を聞かせていただきたい。」



初月「わかった。まず――――」




――――1809 DD鎮守府 客室



雲龍「どうぞ。」



女提督「ありがとうございます。改めまして。女提督です。それとこの子達は私のサポートをしてくれる子です。」



雲龍「そうですか。お疲れ様です。私は雲龍です。DD少佐の代わりに責任者をしております。それでお話を聞きたいというのは?」



女提督「DD少佐さんがどんな人名のかというのをお聞きしにきました。ここに所属されてる艦娘さんは雲龍さん、天城さん、葛城さんの3人でよろしいでしょうか?」



雲龍「そうです。」



女提督「それぞれから別々にお話を聞きたいのですけど…他の2人は?」



雲龍「自室にいると思います。お呼びしましょうか?」



女提督「お願いしてもいいですか?」



雲龍「わかりました。失礼します。―――――すぐに来るはずです。」ピピッ ピピッ



女提督「ありがとうございます。それにしても……美人さん…」



雲龍「え?」



雷「女司令官?」



女提督「いやぁ、だって雲龍さん美人でしょう?あっこれセクハラ!?」



飛龍「まぁ、軽く?」



女提督「すいません…」



雲龍「い、いえ…なんだか照れます///」テレテレ



天城・葛城「「 失礼します。 」」



雲龍「2人ともこっちに。」



天城「雲龍姉さんはなんで顔が赤いの?」



雲龍「気にしなくていいわ。それよりこちらの方々が―――」カクカクシカジカ



葛城「いいですよ?」



女提督「ありがとうございます。さて、場所はどこかお借りできます?」



雲龍「ではここと、隣の部屋と食堂でいかがでしょうか?」



女提督「わかりました。雲龍さんは雷ちゃんと飛龍ちゃん、天城さんを最上ちゃんと夕張ちゃん、葛城さんをあたしで。それじゃ皆よろしく。」



天城「こちらにどうぞ。」



葛城「女提督さんはこちらに。」



―――1836 DD鎮守府 執務室



提督「――――なるほど…その時は本営の霧島さんと比叡さんが来てくれたと。」



初月「はい。病院の方には比叡さんが行ってくれました。亡くなっていたということも比叡さんから聞きました。」



提督「わかりました。捜査の方はどんなふうに?」



初月「部屋中血だらけだったので…刺されたみたいですけど…詳しくは…」



提督「現場は?」



初月「隣の部屋です。捜査の後は綺麗に清掃されてしまいましたけど。」



提督「わかりました。この話はこの辺で。」



村雨「戻りました~」



提督「おかえり。どうだった?」



高雄「綺麗なものでした。日記帳がいくつかあったんですけど1ヵ月前くらいまでのだけです。」



DD少佐「日記も書きづらかったんでしょう。」



提督「一応日記をお預かりしても?」



DD少佐「構いません。」



提督「それじゃ、もう少し瑞鳳さんのことを皆さんから別々にお聞きしたいのですが?」



DD少佐「いいですよ?場所は別々にがよろしいでしょうかね?」



提督「それがいいですね。では、秋月さんを村雨。照月さんを飛龍、初月さんを高雄、DD少佐は俺と満潮で。」



DD少佐「場所はどこでも使っていいから案内してあげて。」



秋月「了解です。ではこちらに。」



初月「照月は部屋にいるからボクが案内するよ。」




―――1839 NN鎮守府  談話室



天城「――――それで、以前はどうなるかと思いましたがこの所は特に。」



夕張「荒れてる様子もないと。」



天城「はい。演習に負けても『次頑張れ』くらいですね。」



最上「それはいつ頃から?」



天城「そうですね…やっぱりNN鎮守府さんの面倒みると決めたちょっと前あたりからですね?」



夕張「そうですか…執務の方はどうです?」



天城「兼務してますのでたまに遅れは出ますが、雲龍姉さんや葛城と一緒にできる範囲でやってます。もちろんこっちにいる時にはDD少佐さんもきっちりやってます。」



最上「わかりました。話は変わりますけど…NN大佐さんの事件が起きたのが1ヵ月前ですけどその日はDD少佐さんや皆さんはどちらに?」



天城「その日は…鎮守府ですね。3人で今後の話とかの相談をしてましたし。あの、なんでそんなことを?」



夕張「すいません…上から聞くようにと言われてるので……」



天城「そうですか。」



最上「瑞鳳さんの話に移りますね。脱走してからそんなに時間が立ってないですけど、遠征とかで見かけたりしませんでした?」



天城「遠征には昨日、今日と出ましたけど……見かけませんでしたね。」



夕張「そうですか…さて、聞きたいことは聞けたかな?」



最上「そうだね?ありがとうございました。」



天城「皆さんはこの後どうされるんですか?」



夕張「執務室の方にもどってそれから鎮守府に戻ります。」



天城「あら?本営の方では?」



最上「こういう業務の委託を受けてる鎮守府なんですよ。普通の鎮守府としても動いてますけどね?」



天城「へぇ~…そういう鎮守府もあるんですね?」



マァ ウチハトクシュカナ? ソウダネー




―――1848 NN鎮守府 廊下



葛城「まさか、瑞鶴先輩たちの鎮守府の人とは思いませんでした!」



女提督「葛城さんはどういう後輩なの?」



葛城「上級生と下級生の合同訓練でよく一緒に組んでたんです。赤城さんとか加賀さんとかも組んだ覚えがあります。」



女提督「そうなんだ。じゃぁもしかして瑞鶴ちゃんのお姉さんのことも?」



葛城「あの双子のお姉さんですよね?」



女提督「そうそう!そうだ、今度うちに遊びにおいでよ!」



葛城「はい!是非!」



夕張「女提督さ~ん。」



女提督「あ、終わった~?」



夕張「はい!執務室で談笑してます。」



女提督「そう――――ん?」カツンカツン



葛城「どうかしました?」



女提督「ん~……」テクテク コツンコツン



夕張「足になにかくっついたんですか?」



女提督「いや…」テクテク カツンカツン



葛城「??」



女提督「葛城さん。」



葛城「はい?」



女提督「この下に地下室ある?」



葛城「な、なんでそれを!?」



女提督「音が微妙に違うから。」



夕張「シェルターじゃないんですか?」



女提督「それにしては少し浅いかな?どっちかっていうとセーフルーム的な。」



葛城「確かに地下室はありますけど……」



女提督「葛城ちゃん。」



葛城「は、はい?」



女提督「もしかして誰か匿ってる?」



葛城「そんなことありません。」



女提督「そう。そうだ夕張ちゃん。あれ持ってきてる?」ウインク



夕張「アレですね?ありますよ!取ってきます。」タッタッタッ



葛城「あれ……とは……」



女提督「地下室くらいまでなら人がいるかどうかわかる機械があるんだ。」



葛城「そ、そうなんですか?」



女提督「うん。さて……本当のこと言ってくれるとありがたいんだけど…」



葛城「……」




―――1910 NN鎮守府 照月の部屋



蒼龍「――――ということで、話をまとめるけど間違ってたら訂正してね?」



照月「はい。」



蒼龍「NN大佐さんの事件時はみんな遠征中だった。帰ってきたところを4人で発見し通報したと。」



照月「そうです。」



蒼龍「そしたらいち救急隊と軍警察、比叡さんと霧島さんが来てくれて付き添ってくれたと。」



照月「間違いありません。」



蒼龍「落ち着いたころ本営から臨時の指揮官としてDD少佐さんが来てくれた。そして今に至ると。」



照月「はい。」



蒼龍「瑞鳳ちゃんについては脱走するそぶりはなかったけど、DD少佐さんとはあまりうまくいってなかった。」



照月「ええ。なんだか毛嫌いしてるみたいで……まったく……」イライラ



蒼龍「(急にイライラし始めたなぁ……)まぁ、気持ちの整理がつかなかったんでしょう。そして、装備をもって脱走と。以上かな?」



照月「その通りです。あの子…DD少佐さんが、来てくれてるのに……もうっ!」ドンッ



蒼龍「……だいぶDD少佐さんのこと気に入ってるだね?」



照月「気にいってるというか……お忙しいだろうに照月達のことを見に来てくれてるのに……」イライラ



蒼龍「まぁまぁ、話は以上かな。そろそろ他の人たちも終わるからいったん一緒に執務室まで来てくれてるかな?」



照月「わかりました。」




―――DD鎮守府 廊下



夕張「よいしょっっと!」ガラガラ



女提督「設置始めてくれる?」



夕張「了解!」



雲龍「何事ですか!?」



天城「その機械は…」



女提督「悪いけど、葛城ちゃんが地下室に誰かを匿ってる疑いがあるのでこの装置で調べさせてもらいます。」



飛龍「でも――――」



夕張「あ!飛龍と最上と雷ちゃんはちょい手伝って?」チョイチョイ



雷「いいけど…」



夕張「この線をだね?――――コソッ」



最上「了解。」



雲龍「そんな勝手は鎮守府を預かってるものとして見過ごすわけには…」



女提督「悪いんだけどこっちは大本営の依頼で来てるからね。」



夕張「女提督さん。準備できました。このタブレットで見えます。」



女提督「これで確認して誰かを匿ってるのが判明して、もしそれが瑞鳳ちゃんだとした場合、あなた達全員を、本営に連行しないといけなくなるんだけど……今正直に話ししてくれたら…そうだな…少し考慮する余地があるんだけど。」



雲龍・天城・葛城「「「 …… 」」」



女提督「だんまりかな……それじゃっ。」スッ



雲龍「私が見つけて匿いました!天城はなにも知らないし、葛城は私が協力させました!」



女提督「そう……なら地下室の子は瑞鳳ちゃんなんだね?」



雲龍「はい……」



女提督「そう……見つかってよかったぁ!祥鳳ちゃんに言い報告できる!」



雲龍「嬉しそうですね…犯人を捕まえてそんなにうれしいですか?」



女提督「いや、まだ捕まえないけど?」



天城「え?捕まえない?」



女提督「うん。何の証拠もないし、事情も聴いてないし。とりあえず瑞鳳ちゃんを連れて執務室まで行こうか?連れてきてくれる?」



天城「わかりました。」



葛城「天城姉ぇ!」



天城「いいのよ…みんなで匿うって決めたんだから。」



女提督「雷ちゃんと最上ちゃんは付き添ってね。」



雷「了解!」



最上「わかったよ。」




―――1920 DD鎮守府 執務室



ガチャ



天城「…はいって。」



瑞鳳「……」



女提督「お!あなたが瑞鳳ちゃんね?」



瑞鳳「はい……」



雷「怪我とかは無いみたい。」



最上「装備も一緒にあったよ。」



女提督「わかった。さて、夕張ちゃん。」



夕張「はい!」



女提督「せーのっ!」



女提督・夕張「「 すいませんでしたぁ! 」」ドゲザァ!



雲龍・天城・葛城・瑞鳳「「「 !?!?!? 」」」



女提督「地下室まで見える機械なんて持ってきてません!大嘘です!」



夕張「車からエンジン外して持ってきただけです!はい!」



女提督「え!?エンジン!?外したの!?」



飛龍「まった!エンジン外して持ち上げられるの!?」



夕張「艤装展開したら余裕でした!」



雷「それって直せるの?」



夕張「わからん。」テヘペロ



最上「じゃぁ帰れないのかな?」



夕張「今から直してきまーす!」ピューン



雲龍「あの、これはいったいどういう。とりあえず事情を……」



女提督「ええとですね。あたし達、本営から瑞鳳ちゃんを探すよう依頼されているのは本当です。だけど、実際に連行したりするのは話を聞いてからにしようかと思ってたんです。」



最上「そうなんだ。うちの鎮守府には瑞鳳ちゃんのお姉さんの祥鳳さんもいるからね。」



瑞鳳「祥鳳お姉ちゃん!?」



女提督「あ、電話する?ちょっとまってね?……もしもし?祥鳳ちゃんいる?あっ!替わって替わって!ええとテレビ電話にしてくれる?」



祥鳳『替わりました。』



瑞鳳「お姉ちゃん?」



祥鳳『瑞鳳!?本当に瑞鳳!?』



瑞鳳「お姉ちゃん……お姉ちゃぁあああん!うわぁああああん!」



祥鳳『よかった!生きてたのね!あぁ……よかった……』グスン



瑞鳳「怖かったよぉ……うえぇええええん…」



祥鳳『そうよね?だけど安心して!そこにいる女提督さんなら悪いようにはしないから!ね?』



女提督「まかせてくり!」



瑞鳳「うん……」



祥鳳『女提督さん!皆さん!本当にありがとうございました!』



女提督「いえいえ!それじゃまた後で!さて、瑞鳳ちゃん。なんで逃げ出してここにいるのか聞かせてくれる?」



瑞鳳「はい。」



天城「よかったらこれ、ハンカチ使って?」



瑞鳳「ありがとうございます。」



最上「捜索班の人たちに連絡しとかないと!」



女提督「そうだね!ちょっと待ってね!」




――――NN鎮守府より帰宅中 車内



提督「こっちはカクカクシカジカだった。そっちはどうだった?」



村雨「こっちも同じだね。」



高雄「こちらも同様です。」



蒼龍「ほんと一緒だね。」



提督「そうか。NN大佐のことも瑞鳳のこともほぼ同じ話だったか……」



満潮「あのさ。」



提督「なんだ満潮?」



満潮「あのDD少佐?私嫌い。」



蒼龍「唐突だね?満潮ちゃん。」



満潮「な~んか?気に食わないのよねぇ……あいつ……それにあのピンクの液体の時の表情……気に食わないわ。」



提督「満潮もそう思ったか。俺もアイツは気に食わないな。」



高雄「提督もですか。」



提督「まぁな。」



蒼龍「そう言えば…照月ちゃんなんだけど……」



村雨「あの茶色い毛の子?」



蒼龍「そうそう。あの子さ、瑞鳳ちゃんの脱走の話になるとすごいイライラし始めたの。」



満潮「イライラ?」



蒼龍「うん。もう敵意むき出し的な感じで。あともう1つ。」



高雄「もう1つ?」



蒼龍「他の子たちはどうかわからなかったけれど……NN大佐さんが亡くなってるのに、あんまりにもDD少佐のこと気に入りすぎじゃない?」



高雄「言われてみると……もし同じ立場なら1ヵ月ほどであそこまで信頼関係というんでしょうか……結ぶことは難しいと思います。」



~♪ ~♪ ~♪ ピピッ メールダヨ!キャピーン!



提督「うちの鎮守府は着信音を変なのにするのが基本なのか?」



満潮「な、なんだっていいじゃない///」



村雨「満潮ちゃんだったの!?」



満潮「あーあーあー!気にしないでメール見ましょう!」



蒼龍「かわいいなぁ~♪……おっ!女提督さん!瑞鳳ちゃん発見だって!」



提督「マジか!一安心だな!」



村雨「あともう1つ。」



提督「ん?」



高雄「車を解体したから迎えにきてほしいそうです……」



村雨「いったい何が……」



提督「迎えに行くとだけ伝えておいてくれ。」



満潮「了解。」




―――1936 DD鎮守府 執務室



女提督「それじゃ、なぜ脱走したのか教えてくれるかな?」



瑞鳳「はい……NN大佐さんが亡くなって臨時でDD少佐さんがきてくれたのと同時に大本営の研究員の人も一緒にきて、しばらくの間は研究と開発のお手伝いの任務についてもらうということになったんです。」



女提督「本営の研究員?研究内容は何か聞かされた?」



瑞鳳「はい。艦娘用の高速修復剤剤の改良だと……」



女提督「ほうほう……それでお手伝いをしていたと。」



瑞鳳「開発を続けててどうやら注射型の薬ができたみたいで……それを私以外の3人が試すということになって……そこからみんながおかしく……」ブルブル



雷「大丈夫?」サスサス



瑞鳳「うん……でも話さなきゃ………初めのうちはそうでもなかったんですど……そのうち…DD少佐さんの命令を遵守するようになって……DD少佐さんに気にいられるように、行動するようになっていって……まるで、NN大佐さんのことなんて忘れてしまったようになってしまったんです。」



夕張「そう…。」



瑞鳳「行動はエスカレートする一方で、他の人を貶める、嘘をつくなんて言うのは日常的になり…最終的には私がターゲットになるようになりました…」



飛龍「ひどい…」



女提督「ほんとだね…薬はどのくらいの頻度で使われるかわかる?」



瑞鳳「初めは1日1回だったんですけど、研究は本当にしてるみたいで今では1日半か2日に1回みたいです。」



雷「瑞鳳ちゃんはその薬を使われてないの?」



瑞鳳「はい。もともと私にはする気がなかったみたいです。」



女提督「なるほど…じゃぁ、話し続きを聞かせて?」



瑞鳳「はい。そうしてるうちに……DD少佐さんがいきなり私達を集めて…私達の前で……NN大佐を殺したのは自分だって…宣言したんです。」



最上「NN大佐さんを殺したのはDD少佐だって自分で言ったの!?」



瑞鳳「はい……私は怒ったんですけど……そしたら……秋月ちゃんたちは……何を怒ってるの?今の指揮官のほうがいいと…笑ってるんです…そして、私が反論すると、DD少佐が秋月ちゃん達に命令して……私を……」ガタガタ



女提督「わかった。それで、このままでは危ないと思って意を決して脱走したと。」



瑞鳳「はい。数回深海艦と戦闘をして……逃げていたところを雲龍さん達に助けられたんです。」



女提督「そう。わかった。雲龍さん達も手当とかありがとうね。」



雲龍「いえ。」



葛城「……」ワナワナ



天城「葛城?」



葛城「あいつ……ぶっ飛ばして連れてくる。」



最上「まった。」ガシッ



葛城「止めるつもり?」



女提督「止めるよ。だって…」



天城「だって?」



女提督・雷・飛龍・夕張・最上「「「「 それは私達の仕事だから。 」」」」



雲龍「どういうことですか?」



女提督「実は私達こう言う者なんです。」



天城「艦隊調査保護局……女提督…それに見んさんも同じバッジをお持ちのようですけど?」



夕張「私達の鎮守府は元帥直属で不遇な待遇を受けている艦娘さんの保護やそのための調査を行う鎮守府なんですよ。」



女提督「まぁ、海軍専用の警察みたいな感じと思ってくれれば。そう言うことで瑞鳳ちゃんを私の権限で一度保護扱いとして、あたし達の鎮守府で保護したいと思います。」



瑞鳳「皆を助けてくれるの?」



雷「そう言うことね!」



瑞鳳「……秋月ちゃん達はどうなるんですか?」



女提督「今のところは未定。だけどどうにかする。」



雲龍「あの、実はその話をうけて、天城と葛城でNN鎮守府の様子を探りに行ったんですけど……」



天城「カクカクシカジカで……」



最上「危なかったね。」



女提督「無事でよかったよ。でも艦載機が1機損傷のまま置いてきたと……」



夕張「向こうには研究員っぽいやつがいるからもしかしたらどこの所属の人かばれてるかも……」



女提督「だよね、なら雲龍ちゃん達も保護対象だね。」



葛城「私達もですか?」



飛龍「そうだね。どうする?提督と友元帥さんにも連絡する?」



女提督「お願い。……雲龍ちゃんお願いがあるんだけど?」



雲龍「なんでしょうか?」




―――2001 ■■鎮守府 車庫



時雨「もってきたよ。」ガラガラ



神通「集音マイクに解析装置、あとPCも必要な数を。」



提督「ありがとう。」



電「地図が用意できたのです。」



提督「ありがとうな。さて、野営班は集合。」



叢雲「全員いるわ。」



提督「よし。まずは電。女提督からの指示の説明を。」



電「はいなのです。瑞鳳ちゃんの話からDD少佐がNN大佐さんを殺害したとの証言が出てきたのです。」



川内「なるほど……それで?」



電「それを聞いたDD鎮守府の天城さんと葛城さんが先にNN鎮守府の偵察に行き、そのことがばれている可能性があるとのことなのです。」



神通「それは、女提督さん達が付く前にってことですか?」



電「はいなのです。今は帰投して無事が確認されているのですが今後、DD少佐がどのような行動をとるかわからないため、野営をして集音等と雲龍さん、天城さん、葛城さんの安全を確保できる体制を取ってほしいとのことなのです。」



ル級「了解よ。それでどうすればいいの?」



提督「ここからは俺が、まず地図を見てくれ。ここがDD鎮守府。この鎮守府を3か所から見張る。まずポイントAを川内、時雨。ポイントBを叢雲、ル級。ポイントCを神通と俺。」



川内「よろしく時雨。」

時雨「こちらこそ。」



叢雲「やるわよ。」

ル級「もちろん♪」



神通「お願いします。」

提督「頼む。」



提督「いいか?集音器等はプラグをつないでスイッチを押す、そして聞き取りたい方角にマイクを向ければいい。」



川内「了解。本部は?」



電「執務室で電が待機してるのです。女提督さんが戻ったら女提督も執務室で待機するとのことなのです。」



時雨「了解。」



提督「各自、無線は常にチャンネルに合わせておくこと。危険を感じたりしたら迷わず離脱して救難信号。いいな?」



野営班「「「 了解! 」」」



電「お願いするのです。」



祥鳳「すみません!私も連れていってください!」



提督「いいぞ。乗ってくれ!」



イッテラッシャイナノデス! アリガトウナ!―――――




―――2101 NN鎮守府 執務室



研究員「新しいのが出来ました。なので次の段階に進めたいと思います。」



DD少佐「はいよ。3人ともこっちに。」



秋月「はぁい。」



DD少佐「明日は起きたらこれを使って模擬演習をしてほしい。使い方の説明は研究員からしてもらう。よく聞いておけよ?」



照月「了解です!」



研究員「いいですか?これは使うときにはキャップを外して首に当てて、ここを押すと薬液が体内に入って作用がでます。」



初月「痛くないのかな?」



研究員「ちょっとチクっとはするかもだけど、それだけだよ。試しにこっちの練習用で試してみるといい。」



照月「このあたりですか?」



研究員「そうそう。」



秋月「本当だ。あんまり痛くない。」



DD少佐「よかったな。明日は少しDD鎮守府の方に戻るから、ここよろしくな。」



秋月「えぇ~……DD少佐さん戻っちゃうんですか?」



DD少佐「大丈夫。戻ってくるよ。いらないものとかの確認ができたらね。」



初月「わかった。待ってるよ。」



DD少佐「うんうん。いい子だ。」ナデナデ



初月「ふふふ♪」



照月「ずるいな~……」



DD少佐「お前らは朝早いんだから部屋に戻れ。」



秋月「はい!」



ガチャ パタン



研究員「いい感じですね。」



DD少佐「薬だけであんな風になるんだな。」



研究員「いえ、それだけではありませんよ。あのような行動と言動を取らせてるのはナノマシンです。」



DD少佐「ナノマシンね。よくそんなもの作れたな。薬も変えたんだろ?」



研究員「ええ、まぁ。前の薬とは変わって、今使っているのは体細胞組織がナノマシンを除去しないようにするためと、ナノマシンの稼働用のエネルギー源となるように作った物です。あ、オフレコでお願いしますね。」



DD少佐「大丈夫だ。」



研究員「明日の実験が成功すればいいですけど。本当にご自身の鎮守府を襲わせていいですか?こちらとしては嬉しい限りですけどね。」



DD少佐「いいよいいよ。もう、あいつらはいらない。明日は最期の顔を見に行くだけさ。」



研究員「そうですか。」




―――2042 NN鎮守府 母港



提督『正門についたぞ~。』



最上「はいはーい!」コンコン



提督「最上お疲れ。車はどこに?」



最上「そこだよ。」



提督「ありがとう。止まったら荷物おろすの手伝ってくれるか?」



最上「いいよ!」



キィ バタンバタン バタンバタン



雷「司令官も他の人たちもありがとう。」



叢雲「どうしたの車。」



雷「ちょっと事情があってね…エンジンを外したら直せなくなっちゃって…」



飛龍「そうそう。でも少し早く着きましたね?」



時雨「道が混んでなかったから早めだね。」



叢雲「そうね。」



神通「あら……本当に……」



川内「うわ、エンジン外れてるし。」



夕張「提督~!」ダキッ



提督「お疲れ。このエンジン外したのお前か?」



夕張「はい!」



提督「給料から車の修理費天引きな。」



夕張「えぇ!?なんでですか!?必要だからやったのに!」



提督「だな。」



夕張「この!人をおちょくって!」ゲシッ



叢雲「……」ゲシッ



提督「わるいわるい。なんで叢雲までけるんだ?」



女提督「人はそれをやきもちと言う。おいっすー!」



時雨「おいっすー///」



女提督「時雨ちゃん、か~わ~い~い~♪」



時雨「慣れないことはするものじゃないね。」



提督「さて、女提督は牽引したま運転できるな?」



女提督「うん大丈夫。」



雲龍「あの…こんばんは。」



女提督「あ、提督。この子達がここの鎮守府の雲龍ちゃんたちで。これからのことは説明してあるよ。」



提督「わかった。こんばんは、■■鎮守府の提督だ。よろしく。これから野営をしながら君たちをバックアップする。安心してほしい。それで、その子が瑞鳳か?」



女提督「そうそう。」



瑞鳳「瑞鳳です。お世話になります。」



提督「いえいえ。祥鳳!」



祥鳳「ずーいーほーうー!」ダキッ



瑞鳳「お姉ちゃん!?」



祥鳳「迎えにきましたよ!」



瑞鳳「オネエチャァアアアアン!」ムギュ~



ル級「よかったよかった。」



葛城「ほんと、よかったです……ん?」



天城「ど、ど、どど、ど……」



ル級「ド?私は好きな音はラの音よ?」



女提督「あ、うちの鎮守府は深海の子達もいるよ。」



雲龍「ええと……■■鎮守府さんは…失礼ですけど、魔境かなにかですか?」



川内「近いものはあるね。」



飛龍「魔境というか…秘境?」



女提督「ええと君たちは■■鎮守府をなんだとお思いで?」



■■艦娘・ル級「「「「 自宅兼職場 」」」」



提督「なら魔境でも秘境でもいいか。」



女提督「そうだね~。どうも、魔境の主です!」ジョ〇ョ立ち



提督「秘境の主その2です。」〇ョジョ立ち



天城「なんか…変わった人たちですね。」



雷「大丈夫。これが通常よ。」



葛城「そうなんですね。」ジー



ル級「私に興味あるの?」



葛城「ご、ごめんなさい!」



ル級「触ってみる?」



葛城「じゃ、じゃぁ……おぉ!?私より肌なめらか!」



雲龍「なんかうちのも……すいません…」



女提督「大丈夫!さて、野営班はよろしくね。」



野営班「「「 了解! 」」」



提督「仕事に取り掛かるぞ!」



川内「行動開始!」



シグレチャンイコウ ウン ルキュウハソチッチヲ マカセテ ジンツウ ハイ!



女提督「それじゃ、雲龍ちゃんたちは手筈通りに。」



天城「わかりました!」



瑞鳳「お姉……ちゃ……ぐ……る……s」



最上「祥鳳さん!絞まってる!瑞鳳ちゃんが!」



祥鳳「ごめんなさい!瑞鳳!?瑞鳳~~~!」




―――0120 野営ポイントA



川内「雲龍さん達は寝たみたいだね。」



時雨「そうだね。ポイントA異常なし。」



叢雲『B異常なし。』



提督『Cも異常なし。交代で仮眠を取ってくれ。無線はあけておくように。』



叢雲『B了解。』



川内「A了解。……さて、深夜になるとおなかがすく。」



時雨「そうかな?」



川内「ここにカップ麺がありましてね。」



時雨「さっきからお湯を沸かしていたのはそのためだったんだね。」



川内「そうそう。お湯を入れて~……3分。」



時雨「川内はとんこつ味が好きなのかい?」



川内「いや~、カップ麺系どれも。いろんなの取り寄せて見たりしてるんだ。」



時雨「そうなんだ。ボクも実は集めてるものあるんだ。」



川内「なになに?」



時雨「このキャラクターのキーホルダーなんだ。」



川内「あっ、これ神通も集めてるやつだ。」



時雨「神通もなのかい?」



川内「そうそう。話わかるかもよ?」



時雨「いいことを聞いたよありがとう。」



川内「いえいえ。でっきたかな~?」ペリッ



時雨「いい匂いだ。」



川内「時雨ちゃん。あーん。」



時雨「いいのかい?あーん……ん!?いつもよりおいしい……」



川内「ふふふ……罪の味を知ってしまったね…そしてここにもう1つ同じものがあるんですけど…」



時雨「いただきます。」



川内「よろしい。」




―――0135 ポイントB



叢雲「……」



ル級「Zzz――――」



叢雲(ル級は寝てるわね…こうしてみるとル級って美人よね。)



ル級「ん…zzz――――」



叢雲(考えてみると深海の人たちって美人だったり可愛い人たちばかりよね。)



叢雲(あと…胸…なんで大きい人多いんだろうか……)



叢雲(触ってみる……私は何を考えてるの?深夜だから変なテンションになってるのかしら……)



ル級「あつい………Zzz――――」バサッ



叢雲(……)フニッ



ル級「Zzz――――」



叢雲(やわらかい……)フニフニ



ル級「ん~……ふわぁ……今……なんかいた?」



叢雲「いえ?どうしたの?」



ル級「なんか胸のあたりが変な感じだったわ……夢のせいかしら?」



叢雲「夢?」



ル級「提督に胸をフニフニされる夢。」



叢雲「完璧に夢ね。もうちょっと寝たら?」



ル級「そうよね~。それじゃお言葉に甘えて。」



叢雲「はいはい。」



叢雲(危なかったぁ!!!)




―――0147 ポイントC



提督「神通眠れないのか?」



神通「はい。任務中と思うと…」



提督「真面目だな神通は。」



神通「そうですか?」



提督「ああ。何か話でもするか?」



神通「いいですよ?」



提督「それじゃ、神通について。」



神通「私ですか?何を?」



提督「そうだな。神通は軍の児童養護施設出身だよな?なんで施設に入ったか聞かせてもらってもいいか?嫌ならいい。」



神通「構いませんよ。では、私は元々海沿いの町で軍とは関係な一般家庭で生まれました。そして先の深海棲艦の侵略で街が破壊され、両親と両祖父母を亡くして1人物陰で震えてた時に軍の救護隊が来てそこから施設に。」



提督「そうなのか。わるかったな。」



神通「いえ。もう遠い話ですけど。あの時の海軍の人の顔は覚えています。」



提督「どんな人なんだ?」



神通「優しい顔をしていて、そう言えば右目の所に2本の切り傷の跡がありました。」



提督「右目……2本?本当か?」



神通「ええ。間違いありません。」



提督「その人は他の軍の人たちと違ってカーキ色のキャップを被ってなかったか?」



神通「なんでわかるんですか!?」



提督「そうか……俺もその人を知っている。俺のかつての部隊仲間だ。」



神通「意外なところで……」



提督「そうか……あの人が神通を見つけ出してくれたんだな……」



神通「もしかして、あの時のメンバーの方ですか?」



提督「ああ。……ごめんな生きてたら……」



神通「提督。手を貸してください。」



提督「ん?」



神通「大丈夫。きっとわかってくれてます。」ピトッ



提督「神通の頬は柔らかいな。」



神通「そうですか?あんまりそう言うこと言ってると叢雲さんに怒られちゃいますよ?」



提督「なんで?」



神通「もう……女心がわかってませんね。」



提督「すまん。」



神通「もうちょっと手をお借りします。」



提督「どうぞ。」



神通「……私も……あなたのこと……お慕い申し上げております……」コソッ



提督「神通?掌のなかで口をもごもごさせるとくすぐったいんだけど?」



神通「うふふ♪」




―――0315 ポイントB



ル級「……」



叢雲「Zzz……」



ル級「ん?叢雲。叢雲。」



叢雲「ん~……どうしたの?」



ル級「正面海域に何かいる。」



叢雲「どこ?」



ル級「あの岩場から左にちょっとの海洋上。」



叢雲「あれは…なんだろう……こちらポイントB。正面海域やく1500Mの海洋上に何かいるみたい。」



神通『C了解。こちらで確認します。』



時雨『A了解。指示を待つよ。』



提督『あれは…神通。そこの一番大きいスコープを。』



神通『どうぞ。』



提督『ちょっと待ってな……あれは…小型ボートのに兵士2名を確認装備からみて……あいつら鎮守府の見てるな。』



川内『敵?』



神通『すいません。私も見せてください……あれは、反艦隊の装備です。間違いありません。』



叢雲「わかるの?」



神通『はい。前に対処したときの装備と同じですから。右腕の所に特徴があるんです。』



ル級「神通ナイス。」



時雨『どうするの?』



提督『装備が反艦隊のものかもしれないが……ここは威嚇射撃でおかえりいただく。』



川内『どこ狙うの?』



提督『船の操縦室前のガラス窓あるだろ?割ってやる。まってろ今フラッシュハイダーつける。』カシャン カチャカチャ



叢雲「まだこっち見てるわね。」



提督『よし来た。2発撃つ。俺は2発とも命中に飲み物をかける。』



神通『では、1発外れに同じくジュースを。』



ル級「私は提督同じで。」



時雨『ボクは神通さんだね。』



叢雲「あんた達……神通さんで。」



川内『大穴で1発命中で2発目に大爆発!』



提督『わかった。見てろ。』



ズドン!  バリーン!



神通『窓に命中。さすがです。』



川内『あはは!慌ててる。』



提督『2発目行くぞ。』



ズドン  ビュー!  ガチン……



時雨『風で外れたかn――――』



ドカーーーン!



叢雲「は?」



ル級「川内の一人勝ち。」



提督『やっちまった……』



叢雲「どうすんのよ!?」



提督『ル級は女提督に今の出来事を報告!川内と神通、叢雲は爆発付近を見てきてくれ!時雨と俺は雲龍達が驚いて内か鎮守府内の確認!行動開始!』




―――0323 ■■鎮守府 執務室



ル級『こちらは以上よ。』



女提督「何やってんのさ…」



提督『だって威嚇射撃だったもん……それに突風のせいだし…』



女提督「だもんじゃないっつーの!もぉ…見に行った川内ちゃんたちどう?」



川内『まってね~もうちょっとかかる~。』



青葉「司令官は何やらかしたんですか?」



女提督「さっきね――――」カクカクシカジカ



青葉「マジですか…」



神通『現場に到着します。』



叢雲『うわ。残骸だらけ。』



提督『死んでるやついない?』



川内『反艦隊の兵士ってしぶといね。2人とも生きてる。』



神通『あなた方の所属は?』



叢雲『反艦隊の兵士だって。助けてほしいんだって。』



女提督「情報次第って言ってくれる?」



叢雲『情報によっては助けるし、テロリストには容赦しないって。』



神通『なんでも話すそうです。』



女提督「おっけ。とりあえずDD鎮守府に連行して野営ポイントで尋問よろ!」



提督『了解。今後は気を付けます。』



女提督「よろしい。尋問の時はまた連絡ちょうだい。」



川内『了解。』



時雨『あの、雲龍さんが今の爆発はなにだって?』



女提督「話しちゃっていいよ~」



時雨『了解。あのね――』



女提督「さーて、面白い情報でればいいなぁ。」



青葉「反艦隊の兵士ってこう生命力強いですよね。」



女提督「ほんと。爆発に巻き込まれて生きてるとか…」



青葉「もう人間じゃなくてなんか別の生命体としてでてきそうですよね?」



女提督「どっかのゲームじゃないんだからw」



青葉「そう言いきれます?」



女提督「……」



青葉「……」



女提督・青葉「「 こわ! 」」




―――0359 野営ポイントC



提督「尋問はじめまーす。」



時雨『了解だよ。雲龍さん達といるね。』



兵士2「……」

兵士3「……」



神通「お願いします。では、あなた方は反艦隊の兵士で間違いないですね。」



兵士2「はい。」

兵士3「そうです。」



叢雲「あら?えらく素直。」



提督「なんでここを偵察しに来た?」



兵士2「なぁ、こんな悠長なことしてていいのか?」



川内「なに一定時間に帰投しなかったら救護部隊でも来るってこと?」



兵士3「そうそう!お前ら死ぬぜ?」



提督「じゃぁ、ちょうどいい。死体の回収はしてくれるだろう。」カチャカチャ



兵士2「なにしてるんだ?おい!」



提督「よし。」ズリズリ



兵士2「そっちは母港の端っこじゃないか!おい!」



提督「口を縛って……じゃぁな。」



兵士2「―――――!?」



提督「……」ドンッ



ドポーン!



兵士3「おま…………落としたのか?」



提督「ああ。そうだけど?どうする?引き上げようか?お前次第だけど?」



兵士3「わかった何でも聞いてくれ!知ってれば答えるから!」



提督「そうか。」グイッ 



ザパーン



兵士2「……」



提督「生きてるな。尋問再開だ。」



川内「なんで偵察に来たの?」



兵士3「研究員の奴に見て来いって言われたからだ。」



神通「なぜそのような命令を?」



兵士3「今日、DD少佐がNN鎮守府からここに来て、用を済ませてNN鎮守府に戻ったらここを襲撃するらしい。ここにいる艦娘も殺害する気だ。」



川内「迎え撃つ準備か逃げる準備しないと。」



提督「人数は?」



兵士3「3人だ。NN鎮守府の艦娘にやらせるらしい。」



神通「ふざけたこと言わないでください。」



兵士3「ふざけてない!本当だ!艦娘に薬かなんかをつかって意のままに動かして襲わせるらしい。」



提督「……それはNN鎮守府の3人の艦娘のことか?」



兵士3「そうだ。もうほとんど人格は変わってるみたいだ。」



提督「どうする?やばいぞ……」



女提督『……そこの兵士3にイヤホンを。』



提督「ほら。ちょっとこれで話せ。替わるぞ。」



兵士3「なんだ……見返りは…………わかった……約束しろ。イヤホン戻してくれていい。」



女提督『提督。そいつの背中に電話爆弾をつけて、一緒にNN鎮守府まで、襲撃時間と使われる薬や技術をぬすみだして!』



提督「了解だ。あと2人連れていきたい。野営のメンツはこのまま残したい。」



女提督『誰がいい?』



提督「多摩と初霜を。ここにボートできて俺をピックアップしてくれ。」



女提督『了解。準備含めて40分!車で!』



提督「了解。さて、野営班はこのまま各ポイントで待機。時雨、雲龍さん達に襲撃の可能性があることと逃げる準備と戦闘準備どっちでもできるように伝えておいてくれ。」



時雨『うん。雲龍さんあのね、これからのことなんだけどいいかな?』



叢雲「ねぇ、そっちの兵士泣いてるわよ。」



兵士2「――――(泣)」



提督「あれくらいで泣くなよ…世の中にはもっとひどいのあるんだからさ。それにまだ情報は吐いてもらわないとな。」



兵士3「もし……まだ反抗するようなら?」



提督「……」カシャン ズダン



兵士3「わかった……銃をしまってくれ……」



川内「ねぇねぇ。こっちの泣いてる方で遊んでいい?」



神通「川内?」ハァ…



提督「尋問もするならいいぞ。」



兵士2「―――!―――!?」



ル級「じゃぁ、遊びましょう?」



兵士2「―――――!!!!!」



神通「あきらめてくださいね。」




―――0447 DD鎮守府 母港



明石「御届け物でーす!」



提督「明石が運転して来てくれたのか。」



明石「はい!あと野営班の人たちに差し入れです。」



提督「ありがとう。車借りたいんだけど俺らが戻ってくるまでここで待機しててくれるか?」



明石「そのつもりです。2人ともつきましたよ~。」



初霜「ふぁ……は!?お待たせしました。」

多摩「にゃぁ…ちょっと眠いにゃ……」



提督「悪いな。」



叢雲「どうやって入り込むの?」



提督「俺は正面。そして後は2人に任せる。場所はこの捕虜からある程度きいて対処する。」



叢雲「そう。気をつけてね。大丈夫?」



初霜「はい!もうしっかり目が覚めました!」



明石「あと女司令官さんがこれを着るようにと……」



叢雲「あ、黒いスニーキングスーツね。意外と動きやすいわよ。」



提督「それじゃ着替えてくれ。車の裏でたのむぞ。」



多摩「了解にゃ。」



提督「着替えてる間に。研究室はどこにある?」



兵士3「ええと1回の右の角部屋と工廠内に製造場所がある。」



多摩「他には無いのかにゃ?」



兵士3「研究員の奴はそこか部屋のどっちかにしか動かないから、資料とこかもそこにあるだろう。」



初霜「そうですか。どうします司令官?工廠と部屋をどっちかが探る方法ですか?ペアで探りますか?」



提督「ペアだ。捜索は到着から終了まで30分。それ以上はできないだろう。」



多摩「2か所で30分にゃ。そこにいるのは研究員とDD少佐だけかにゃ?」



兵士3「兵士1がいるはずだ。」



初霜「3人ですね。」



提督「DD少佐の方は俺が足止めしとく。」



初霜「では、お願いします。」



提督「それじゃ向こうに0700につけるように行くぞ?」



初霜・多摩「「 了解にゃ! 」」



明石「にゃ?」



初霜「多摩さんのがうつっちゃいました///」




―――0700 NN鎮守府



キキー!



提督「さっき説明したとおりに動け?変なことした瞬間ドーンだからな?」



兵士3「はい……んじゃ、おりますよ。――――いや、本当に助かりました。」



提督「いいって。一応そっちの上司に報告させてほしいんだけど車どこにとめればいい?」



兵士3「なら、工廠と本部建物の間に駐車してくれていいです。あそこです。」



提督「わかった。」



ブーーーーン キッ ピーピーピー



DD少佐「ああ?お前、なんで……船はどうした?」



兵士3「それが…船が燃料漏れしてて、兵士2の奴が修理しようとしたら静電気で……ドカンと……」



DD少佐「兵士2は?」



兵士3「首が吹っ飛んだんで……」



DD少佐「どうやって帰ってきたんだ?」



提督「どうも!」



DD少佐「おぉ!?本部の人!どうしたんですか?」



提督「いや、DD鎮守府の方に本部からの書類を速達で届けようと思って走ってたらこの人が歩いていて、聞いたらこちらの知り合いの方だったみたいで。」



兵士3「民間の警備会社だって言ってあります。」コソッ



DD少佐「そうでしたか。いや、2つの鎮守府を見てると心配で警備を頼んでたらひどい事故があったみたいで……」



提督「そう言うことですか。なるべく早くお伝えしたいのですけど……いいですか?DD鎮守府とNN鎮守府両方のことなんですけど……」



DD少佐「なら、中にどうぞ。」



初霜『まずは工廠に入ります。だれもいなさそうなら医薬品のサンプルを回収します。』



提督「わかりました。朝からすいません…」



DD少佐「いえいえ。」




―――0706 NN鎮守府 工廠



初霜「写真は多摩さんお願いします。」



多摩「了解にゃ。」



パシャパシャパシャ パシャパシャ



初霜「この冷蔵庫……怪しいですね……」



女提督『やっほー!潜入できてる?』



多摩「女提督にゃ。大丈夫にゃ。」



女提督『ごめんね。仮眠とらせてもらっちゃってたよ。』



初霜「大丈夫ですよ。」



女提督『ありがとう。さて、集めてほしい情報について話すよ。まず、ナノマシンについての資料。次に関連薬品の情報。あとはその薬品のサンプルだね。』



多摩「サンプルキットはスニーキングスーツのガジェットに入ってたにゃ。」



女提督『うん!それを使って持ってきてね。ただサンプルは取り過ぎないように。』



初霜「はい。そしてさっそく薬らしいものを見つけました。採取します。」



女提督『お願い。ちなみにいくつある?』



初霜「3色が3本ずつですね。どれも少しずつ持っていきます。」



多摩「薬品の情報もあったにゃ。緑はナノマシンの安定剤、ピンクは持続剤……青は……やばいにゃ…」



女提督『やばい?』



多摩「青は……増強剤って書いてあって、理性の除去等が可能って書いてあるにゃ……」



初霜「サンプル終わりました。……いったいどういう風に……多摩さん。隠れて。」



多摩「にゃ。」



バッ ゴソゴソ



研究員「いよいよお披露目か…ふふふ……あの子達壊れないといいけどなぁ……ふふふ」



研究員「まぁ、壊れたら壊れたで新しいのを見つければいいし。」



研究員「あれ?手袋は……部屋に置いてきたか……」



テクテクテクテク―――



女提督『大丈夫?』



初霜「とりあえず出ます。尾行して確実に研究員の部屋に侵入します。」



女提督『お願い。』




―――0716 NN鎮守府 執務室



提督(サンプルとれたようだな。)



DD少佐「どうかされました?」



提督「すいません。朝から運転したもので…すこしぼーっとしました。」



DD少佐「そうですか。それで本営からのは?」



提督「内容としましては、NN大佐の事件の捜査規模の縮小の報告とNN鎮守府の指揮権の委託の延長、あと、瑞鳳の轟沈扱いの決定をお知らせなんです。」



DD少佐「轟沈ですか?」



提督「はい。こちらとしても心苦しいのですが、あまり新しい証拠等がありませんので……轟沈扱いとして、手当の方を支給させていただこうかと。」



DD少佐「そうですか…」



提督「ですがレーダー等の捜索は続ける予定ですので秋月さんたちには内密に。」



DD少佐「わかりました。」



女提督『提督。秋月ちゃん達の様子を聞いて?』



提督「ちなみにあの後秋月さんたちは変わりなく?」



DD少佐「ええ。あれから特に変わりなく。まだ寝てるかな?」



秋月「おはようございます。DD少佐。」



提督「お、秋月さん。おはようございます。」



DD少佐「噂をすればなんとやら。」



秋月「あ、本営の方?」



提督「どうも。」



秋月「おはようございます。……う…」



DD少佐「!?すみません。秋月のやつ頭痛持ちなもんで……」



秋月「あ……ぐ……」



初霜『研究員の部屋の捜索完了しました。』

多摩『いろんな資料確保にゃ。車に戻るにゃ。』



提督「大丈夫ですか?」



DD少佐「薬を飲めば大丈夫です。」



提督「では、そろそろ戻りますね。お大事に。」ポンッ



秋月「お、あ……たs……ありがとう…ございます……」



提督「うん。わかるよ。」



秋月「…頭…痛い……」



DD少佐「では、秋月を休ませてきますので。ここで。」



提督「はい。すみませんでした。」




―――0805 ■■鎮守府 執務室



女提督「脱出完了?」



提督『問題ない。』

初霜『大丈夫です!』

多摩『ばっちりにゃ。』



女提督「ありがと。早速資料をおくってくれるかな?」



初霜『了解です。』



女提督「南方棲鬼ちゃんと五月雨ちゃんは資料の印刷お願い。」



南方棲鬼「わかったわ。」



五月雨「がんばります!」



提督『女提督。秋月の言葉聞こえてたか?』



女提督「うん。助けてって言いたそうだったね。」



提督『やっぱり聞き間違いじゃなかったか。』



女提督「うん。まだ希望はありそうだよ。」



初霜『資料送信完了です。確認お願いします。』



五月雨「最初の方の印刷です。」



女提督「あり~。……ほうほう…ナノマシンねぇ…おおよそ…いや、こっちか…」



提督『どうにかできそうか?』



女提督「どうだろう。ナノマシンの構造はおおよそわかったと思う。あとはその薬品の内容次第でどうにかできるはず。」



多摩『秋月ちゃん達を助けられるかにゃ?』



南方棲鬼「はい。残りの資料。」



女提督「さんきゅ。今薬の情報見てる。ほう……これはこれは。」



提督『なんかわかったのか?』



女提督「提督。DD鎮守府に戻ったら、明石ちゃんを急いでもどして。初霜ちゃんと多摩ちゃんはサンプルを大事にもってきてね!」



初霜『わかりました!』



提督『もしもし?あ、明石か。俺がそっちに戻り次第すぐに鎮守府に戻れるように準備しておいてくれ。運転も任せる。』



女提督「よろしく。南方棲鬼ちゃん、離島棲姫ちゃんは起きてるかな?」



南方棲鬼「離島の姉さん?起きてるはずだけど?」



女提督「寝てたら起こして至急工廠に来るように伝えてくれる?」



南方棲鬼「いいわよ。」



女提督「五月雨ちゃんは夕張ちゃんの方を起こしてきてくれる?」



五月雨「了解です。」タッタッタッ



女提督「ええと……もしもしドクター?女提督です。朝すいません。今から送る資料を見てもらって助言をいただきたいです。はい。至急お願いします。それは助かります!お願いします!」



女提督「さぁて……こっちはこっちでやるぞ!」




―――DD鎮守府 執務室



雲龍「天城、葛城。大丈夫?」



天城「ええ。」



葛城「すこし緊張するけど……大丈夫。」



提督『雲龍さん。後ろで俺達がしっかりいるから落ち着いて、いつも通りの感じでな。』



雲龍「はい。お願いします。」



ル級『正門付近に車両きたわよ……あ、DD少佐と兵士3よ。』



クルマデタイキシテマス アア ヒツヨウナモノダケモッテクル ゴユックリ



川内『マイク感度良好。』



提督『それじゃ健闘を祈る。そろそろDD少佐が執務室の方行くぞ~』



雲龍「はい。……きたようですね。」



ガチャッ



DD少佐「はぁ……」



雲龍「大きなため息ついてどうしたの?」



DD少佐「雲龍…というか全員いたのか。」



雲龍「ひどい言い方ね。昨日の書類整理して終わったところよ。」



DD少佐「そうか、そう言えば本営からの書類なかったか?」



天城「それなら本営の人が日を改めて届けに来るそうよ。」



DD少佐「そうか……さて、早速だが天城と葛城。お前たちなんでNN鎮守府にきた?」



天城「なんでと言われましても…NN鎮守府でしっかりやってるのかなぁって…」



雲龍「あなたのことだから癇癪でも起こしてるんじゃないかと思って2人を行かせたのよ。」



葛城「こっそりのぞいてたらNN鎮守府の艦娘に攻撃されてびっくりしましたよ!」



DD少佐「そうだったのか。天城の艦載機で間違いないなかったか。けがはないか?」



天城「はい。特には。」



DD少佐「向こうも脱走兵がでて大変なんだ。まさかとは思うが匿ったりしてないだろうな?」



葛城「なにいってんのよ。するわけないでしょ?」



DD少佐「ふぅん。なら葛城。お前の部屋地下室あったよな?地下というかセーフルームだっけ。」



天城「DD少佐さん、私達を疑ってるんですか?」



DD少佐「いや、一応な。で?行ってきてもいいか?」



葛城「どうぞご自由に。」



DD少佐「…そんじゃ、部屋から必要なもの持ったらまたNN鎮守府に行くから頼む。」



雲龍「ええ。今日はどうする?遠征?」



DD少佐「今日は、この鎮守府で待機しててくれ。もしかしたら本営から連絡来るかもしれないからな。それ以外は自由でいい。」



葛城「わかったわ。あ、DD少佐……私の下着とか持ってかないでね。」



DD少佐「お前のはいらない。じゃぁな。お前ら。」



雲龍「ええ。」



天城「お疲れ様です。」



葛城「ばいばーい。」



ガチャッ パタン



叢雲『雲龍さん達ナイスよ!』



神通『ええ。落ち着いた対応でした!』



雲龍「ありがとうございます。」



提督『DD少佐がここを出るまでは気を引き締めておいてな。』



天城「はい!」




―――0959 ■■鎮守府 工廠



明石「夕張!そっちの角を2mmだけあげてください!」



夕張「はいは~い!どう?」



明石「OK!さて、磁力装置の方行きますか。」



夕張「了解です。データルームいきますね~!」



明石「女提督さん、出力はさっきの通りでいいんですよね?」



女提督「おうよ!」



ヴェールヌイ「追加の材料置いとくよ。あとドクターがきてくれたよ。」



ドクター「やぁ。資料見たよ。たぶんこれ使えるんじゃないか?」



女提督「ありがとうございます!どうすれば?」



ドクター「サンプルの構造は?」



女提督「これです。たぶんですけど、ここがドナーになって脳の神経軸索のレセプターにだと……」



ドクター「となると……ここのレセプターを遮断してナノマシンに信号を送って離脱させるしかないね。もってきた薬使えそうだよ。」



ヴェールヌイ「なんだいこれ?」



女提督「これは薬がどんな形をしているか見てるんだよ?」



ヴェールヌイ「ふーん……」



ドクター「とりあえず合成してみよう。時間は早い方がいい。」



女提督「お手伝いお願いします!」



ヴェールヌイ「私も手伝おうか?」



女提督「お願い!」



明石「ぬわぁああ!」



女提督「どうしたの!?」



明石「磁石が言うこと聞いてくれないんですよ~!」ググググ



女提督「それ、ボルト型の磁石……」



明石「回したら取れた……あは☆」



ヴェールヌイ・ドクター「「 どんまい 」」



明石「あはは……」



電「女司令官さん!大変なのです!」



女提督「どうしたの!」



電「秋月ちゃん達のことを瑞鳳ちゃんが聞いてしまって…」



女提督「わかた!今行く!」



ドクター「作るのなら任せて。」




―――1001  ■■鎮守府 執務室



祥鳳「落ち着いて!瑞鳳!」



瑞鳳「だって!秋月ちゃん達が!」



女提督「ども。」



瑞鳳「女提督さん!この資料見たんですけど、秋月ちゃんを処分ってどうするつもりなんですか!」



女提督「はっきり言うよ。もし、秋月ちゃん達が元に戻らなく、これからの敵となるようであれば他の艦娘さん、他の鎮守府を守るためには処分もやむを得ない。」



瑞鳳「そんな!それじゃ殺すってことじゃないですか!」



女提督「そうだよ。」



瑞鳳「助けてくれるって言ったのに!どうにかするって!なのになんで!」



女提督「……時に瑞鳳ちゃん。」



瑞鳳「なによ!」



女提督「助けるために戦う必要があるといったら……瑞鳳ちゃんは秋月ちゃん達と戦える?」



瑞鳳「それは、演習みたいなこと?」



女提督「うん。だけど使用するのは実弾。」



瑞鳳「私に秋月ちゃん達を殺せっていうんですね…」



女提督「正直、普通の精神状態の子を助けるのであれば話は簡単だけど、今回はそうじゃない。本気で向こうは殺しにくるでしょう。ナノマシンや薬の影響下だろうけどね。」




女提督「3人を大破状態にしたいの。」



瑞鳳「!?」



女提督「今、解毒とナノマシンの除去装置を作ってる。理論上は可能なはず。ただし、暴れられたりすると危険なの。」



祥鳳「それなら捕まえて鎮静剤を使った方が……」



女提督「そこが問題。ナノマシンにの補助剤として使っている薬の構造が鎮静剤と似たような構造をしてるの。この場合下手すれば過剰投与と同じ状況になって……死ぬ。」



祥鳳「だから……力でねじ伏せるしかない……」



女提督「そこで瑞鳳ちゃんなら3人の特徴や癖、無理をするタイミングをすべて理解してるはず。だからこそ3人を止める役をやってほしいんだ。」



瑞鳳「……作戦は…」



女提督「秋月ちゃん達が3人だけなら瑞鳳ちゃん1人。」



祥鳳「そんな!危険すぎます!」



女提督「だめ。この場合は他の人がいれば狙いが分散して秋月ちゃん達の行動がつかみにくくなる。だから3対1。」



瑞鳳「それは……私にしかできない?」



女提督「うん。もし3人が轟沈したとしても私のせいにしていいよ。」



祥鳳「本気なんですね……女提督さん」



女提督「うん。どうかな瑞鳳ちゃん。」



瑞鳳「……可能性はあるんですよね。」



女提督「もちろん。任務の話で可能性がないことは私は言わないようにしてる。」



瑞鳳「……」スゥ…ハァ…



女提督「……」



瑞鳳「やります。」



女提督「わかった。大丈夫!瑞鳳ちゃんならできる!」



瑞鳳「はい!」



女提督「祥鳳ちゃん。」



祥鳳「はい?」



女提督「瑞鳳ちゃんのバックアップで祥鳳ちゃんを旗艦で球磨ちゃん、榛名ちゃん、戦艦棲姫ちゃん、荒潮ちゃん、朝潮ちゃんの出撃準備を!」



祥鳳「了解です!」



女提督「それと、大和ちゃんにNN鎮守府に出撃してもらって……提督?私がそっちに着いたらDD少佐の確保に行ってくれる?海からは大和ちゃん達を合流させるから!」



提督『わかった。準備しておく。』



女提督「あとは、瑞鳳ちゃんの装備だよね。」



瑞鳳「いつものはメンテナンスしてあります。」



女提督「ううん。3対1だよ?前の装備のままは行かせられない。」



瑞鳳「でも、それしか装備は……」



女提督「こうなることは想定内。だから準備はしてあるよ。電ちゃん!」



電「失礼するのです!準備できてるのです!」



赤城「お疲れ様です!」

瑞鶴「きたよ!」

翔鶴「お持ちしました。」




女提督「来たね?」



祥鳳「赤城さんに瑞鶴さん?それに翔鶴さん?」



電「これも無事に届いたのです!」



瑞鳳「これって!」




―――1100 NN鎮守府 母港



研究員「そろそろ、3人が来る頃ですね。」



秋月「お待たせしました!」



照月「装備もばっちりですよ!」



初月「問題ないな。」



DD少佐「おう。お前たちこれから鎮守府を攻めるっていうのに元気いいな?」



秋月「だって余計なものの処分は必要だもの。」



照月「そうそう!」



初月「それに、久々の戦闘だ。気分も高揚するさ。」



NN少佐「ははは!悪いやつらだ!薬は持ったな?」



照月「戦闘に入るときに首に使えばいいんですよね?」



研究員「そうです。いい実験になりそうです。」



初月「時間じゃないのか?」



NN少佐「そうだな。出撃してくれ!」



秋月「はい!いくよ!」



リョウカイ! ザーーーー! アハハ! タノシミ!



研究員「人格の制御も申し分ないですね。」



NN少佐「んで?もし実験がうまく行かなかったら?」



研究員「その時は反艦隊の人口深海棲艦に処分させますので。証拠は残らないかと。」



NN少佐「そうか。」



研究員「では、私はここで失礼します。」



NN少佐「なぁ、ナノマシンの効果持続の薬が切れたらどうする?」



研究員「しばらくの間のものはここに置いていきます。もし、なくなったらここに連絡を。」



NN少佐「わかった。そんじゃお疲れ。」



研究員「それでは。兵士1と兵士3はここに残して行きますので。」



NN少佐「あいよ。」




―――1154 ■■鎮守府



ドクター「ふぅ……あとは抽出して、無菌化すれば完成だよ。明石ちゃんもアンプルの作成ありがとうね。」



明石「いえいえ~。女提督さん後任せて休憩していいですよね?」



女提督「もち!」



夕張「おやしゅみ~」



明石「ここで寝ない寝ない!提督の部屋でいいでしょ?」



夕張「は~い」フラフラ



女提督(鍵は……いっか!持ってるよね!)



ヴェールヌイ「……」ジー



ドクター「なに見てるんだい?」



ヴェールヌイ「この1滴1滴が薬なんだなって。」



女提督「本来はこういう作り方じゃないんだけどね。どっちかというとアウトロー?」



ヴェールヌイ「アウトロー?」



ドクター「こんなやり方は違法薬物を製造するつもりの人たちが作るような装置さ。」



ヴェールヌイ「悪用しなければいいってことで。」



女提督「そうだね。」



提督『こちら野営班。少佐がもどってから、すぐに出撃命令を出せばあと1時間でここまで来るぞ?どうする?』



女提督「皆は正面海域で秋月ちゃん達がどこまで来てるかを連絡してください。戦闘はなし!雲龍ちゃん達はシェルターじゃなくて安全地帯に。あたし達は今から速攻で向かうよ!薬もたぶんその間に人数分用意できる!」



叢雲『さすが女司令官とドクターね。』



ドクター「ふふふ。だてにマッドでサイエンティストな医者はやってないよ。」



時雨『次の健康診断がこわいよ!?』



女提督「あはは!」



ドクター「おや?なにが面白いのかな?」



川内『こわ!』



提督『そんじゃぁ、全員DD鎮守府母港に集合!少し眠気もあるかもしれないが女提督達が来るまで時間を稼ぐぞ!』



ル級『了解!』



女提督「じゃ!こっちも行くとしますか!」




―――1231 DD鎮守府 正面海域



秋月「もう少しだね。」



初月「そうだね。」



照月「あ~あ……瑞鳳ちゃんいれば面白かったのに…」



秋月「なに?首でも持ってDD少佐様に?」



初月「いいかもしれない。」



秋月「そうかもね!あはは!」



照月「ん~前に深海棲艦?あ……潜っちゃった……」



初月「その後方の艦娘……4人だね。」



秋月「DD鎮守府の艦娘は3人よ。他の艦娘でしょ?」



川内「おーーーーい!」ザーーーー



秋月「こんにちは。」



神通「すいません。このあたりでル級を見ませんでした?」



照月「ル級ならあっちに潜っていったわ。」



叢雲「はぁ……また逃げられた……」



時雨「仕方ないよ。でも、情報ありがとう。」



秋月「いえいえ。では。」



川内「そうだ!3人ともどこの艦娘さん?」



初月「なぜ所属をきくんですか?」



神通「すいません…うちの鎮守府そう言うの厳しくて、事細かに報告書書かないといけないので……」



秋月「そうなんですか。NN鎮守府の秋月と照月、初月です。」



叢雲「ありがとう。さぁ!ル級を追うわよ!あなた達も気をつけて!」



ザーーーー! マタドッカデアエルトイイネー! バイバーイ!



秋月「私達移動しましょう。」



ザーーーー! ザーーーー!



ル級「いったわね……とこちらDD鎮守府正面海域。目標3人を確認。移動開始しました。DD鎮守府まで残り時間約……30分かしら?」



女提督『了解!私達はあと20分!』



提督『間に合いそうだな。』




―――1247 DD鎮守府裏手 



提督「ここなら大丈夫だ。」カシャン



雲龍「本当にありがとう。」



天城「大丈夫なんでしょうか……」



提督「大丈夫。なにが来ても俺が守るよ。」



葛城(あれ?なんか今、私……ドキッとしたような……)



叢雲『なぁに口説いてんのよ。』



女提督『聞こえた~?提督が女の子口説いてるんだって~!』



提督「は!?ちょ――――」



祥鳳『提督さん…』

球磨『提督はたらしクマ……』

榛名『榛名は少しがっかりです……』

荒潮『あら~?司令官さんって……うふふ』

朝潮『たらしというのはみたらし団子のたらしと同じ意味でしょうか?』

戦艦棲姫『朝潮ちゃん……ピュア(ポンコツ)かしら?』



提督「ちょっとまてって!雲龍さん達にもマイク渡してるんだって!変なこというなよ!真に受けないでくださいね……って…」



雲龍「うふふ」

天城「……」クスクス

葛城「あはははは!」



提督「ほら笑われたぁ!てか葛城!お前笑いすぎだ!」



葛城「だって!あははは!」



川内『そうか~。やっぱりたらしか~』

神通『大変ですね。叢雲さん。』

叢雲『ほんと。カッコカリ嫁としては大変よ!』

時雨『女提督も似たようなものだよ?』

ル級『浮気は男の性分だって聞いたわよ?』



提督「ル級は誰から聞いた!そして時雨!今女提督も似たようなものとか言ったよな!言ったよな!?」



時雨『言ったかな?』



提督「俺で遊んでんじゃねぇええええ!」



雲龍「天城!?」



提督「どうした!?」



天城「……」パクパク



雲龍「え?笑いをこらえすぎて?息できなかった?あ……」



提督「よ~し。天城……覚えとけ。この事件終わったらうちに移籍させてこき使ってやる……全員仕事に集中しろって!」



女提督『そうだね。ここからは気を引き締めていくよ!』




―――1300 DD鎮守府 鎮守府正面



照月「まもなく到着します!」



秋月「だれか立ってる……」



初月「あれは……」



照月「報告です。目の前に瑞鳳ちゃんがいます。1人の様子。」



DD少佐『やっぱりどこかに隠してやがったか……他の艦娘は?』



瑞鳳「避難させたよ。」



DD少佐『な!?なぜ無線を!?』



瑞鳳「艦娘なめないでよ。で?何しに来たの?」



秋月「ここの艦娘さん達をつぶしにきただけよ?」



瑞鳳「へぇ……それは秋月ちゃん達の意志?」



照月「意志?何言ってるの?『命令』だからってだけ。」



瑞鳳「そうなんだ。DD少佐。」



DD少佐『ああそうだ!その通りだよ!』



瑞鳳「なんでこんなことするの?」



DD少佐『どうせ最期だ教えてやる。俺はお前やこいつらのせいで降格したんだ!だからこいつらを使って成り上がるんだ!もう、雲龍達なんていらない!俺は従順なこいつらを使う!それだけだ!』



瑞鳳「こんなこと言われてるけど?」



秋月「だから?」

照月「私達は兵器よ?」

初月「そうだ。それ以上でもそれ以下でもない。」



瑞鳳「じゃぁ、なんでそんな目をしてるの?」



秋月「は?瑞鳳おかしくなった?」



DD少佐『3人とももういい。作戦変更。標的をそこの瑞鳳に変更。ヤレ。』



秋月「了解!」プスッ

照月「あはは!」プスッ

初月「やるよ。」プスッ



瑞鳳「なにを!?」



秋月「あ……ぐ……あぁああぁああああああ!」



照月「ふーー…ふーーー…おおおおお!」



初月「あはははははははははははははは!」



瑞鳳「何をしたの!?」



DD少佐『見ての通り強くしたんだ!じゃぁあな!戦闘開始だ!!』



秋月・照月・初月「「「 あぁあぁあぁああああぁああ! 」」」



ザーーーー!



瑞鳳「つらいよね…大丈夫…今助けてあげる!抜錨!」



秋月「!?」

照月「なんだ……」

初月「あはは!装備が変わった!カワッタ!アハハ!」



瑞鳳「さぁ…3人とも…かかっておいで!」ザーーーー!



秋月「ずいほぉおおおおぉぉぉぉぉぉおおお!」ズドン!ズドン!



瑞鳳「発艦!」バシュッ! ブーーーーン!



初月「アハハハハハ!オチロ!オチロ!」ズドドド!



照月「沈めぇえええええええ!」ズドン!



瑞鳳「赤城さんの零式たち!おねがい!」バシュッ!ブーーーーン!



照月「うるさいうるさいうるさいうるさい!」ズダダダダ!



瑞鳳「すごい…全段よけてる!?」ザーーーー!



秋月「おぉおぉおおぉおおおおお!」ズドン!



瑞鳳「当らないよ!九十九式!今だよ!」ザーーーー!



ブーーーーン! ヒューーヒューーーーー… ドカァン!



秋月「かはっ…うぅううううう…」中破



照月「死ねぇえええええ!」ズドン!

初月「アハハハハハハハ!」ズドン!



瑞鳳「ヤバ!」



ドパーン!ドカァン!



瑞鳳「くっ…小破かな…でも…まだ行ける!」ザーーーー!バシュッ!バシュッ!



照月「!?」ザーーーー!



初月「キタキタキタキタ!」ザーーーー!



瑞鳳「翔鶴さん零式!掃射!」



ズダダダダ!



照月「きゃぁああああああああ!…ぐぅ…ううううう!」中破



初月「アァアアアァアアアアア!」ズドン!



瑞鳳「そう来ると思ったよ!瑞鶴さんの流星!急降下雷撃!」



ヒューーーーーー!ズドォオオオン!



初月「ぐあぁあぁあああああ!」大破気絶



瑞鳳「ごめね…初月ちゃん……もうちょっとだから……」



秋月「きえろぉおおおおおお!」



瑞鳳「だから……皆の動きはわかってるんだから!零式!」バシュッ!



ブーーーーン!ズダダダダ!



秋月「かふっ…」バシャーーン!大破気絶



瑞鳳「ゼロ距離からの射撃は痛いよね…ごめんね。」



照月「ふーーーっ!ふーーーっ!」



瑞鳳「照月ちゃん?もうやめよう?」



照月「くるなくるなくるなぁ!」ガコン!



瑞鳳「大丈夫。一緒に新しいお家に帰ろう?ね?」



照月「くるなぁあぁぁアアアアアァアア!」ズドン!



瑞鳳「ゆるしてね。―――九十九式!」スッ



ヒューーーーーー ズドォオオオン



照月「きゃぁあああああぁあ!」大破



瑞鳳「…」



照月「あ……ぐ……」バシャーーン



瑞鳳「女提督さん。終わったよ…」



ザーーーー!



女提督「頑張ったね。榛名ちゃんと朝潮ちゃん、荒潮ちゃんは3人を船にそれと拘束具もね。」



榛名「秋月さんは榛名が!」



朝潮「はい!荒潮は初月さんを!」



荒潮「はーい!」



ヨイショッ コウソクグツケマス ウン チョットゴメンナサイ カチリ



女提督「皆息がある。大丈夫!」



瑞鳳「よかった……よかったぁ……」



ザザー…… ザザー……



榛名「皆さん!前に敵影です!」




―――1332 NN鎮守府 



研究員『秋月達が負けました。こちらで処理を開始します。そちらを破棄してご自身の鎮守府に。』



DD少佐「わかった……」



兵士1「失礼します!母港に艦娘が!」



大和「お邪魔いたします。」



暁「あなたDD少佐ね。あとそこの兵士は何者かしら?」



兵士1「……」カシャッ



伊勢「うわ!銃向けてますよ!銃!」



愛宕「こわ~い!」



妙高「愛宕さん……怖がってないでしょ?」



DD少佐「てめぇら何者だ?艦娘のようだが不法侵入だぞ?」



暁「大丈夫。令状があるわ。ほら。」パサッ



DD少佐「逮捕状!?」



暁「私達は艦隊調査保護局です。あなたを違法薬物の製造と使用。艦娘への暴行などなどの疑いで逮捕します。あとそこの兵士さんもね。」



DD少佐「そんな嘘聞くかよ。」



兵士1「兵士3はどうした?」



妙高「きっと母港に縛りあげられてますね。」



大和「はい。しっかり縛りました。」



兵士1「どうします?」



DD少佐「どうせこんな――――」



伊勢「ぷふっ……」



DD少佐「なにがおかしいんだてめぇ……」



伊勢「すいません!なんでも…くくく…」



DD少佐「兵士1う―――」



ガシャーーーン



駆逐棲姫「えい。」ズドン



兵士1「せげぼぉぁ!?」バタリ



提督「さて。こんにちは。」ガスン!



DD少佐「ぐへぇ!?いてぇ…」



提督「やぁどうも。」



DD少佐「お前本営の!」



提督「うちの子達が犯人捕まえるっていうんでね。」



DD少佐「くそっ」ダッ



暁「はっ!」シュッ! ドスン!



DD少佐「んぎぃ!?あ……あ……」ピクピク



愛宕「あら…男の方の急所に……」



高雄「重い一撃……南無南無……」



提督「あぁ……今のは痛いぞ……」



暁「だって逃げようとするんだもの。」



駆逐棲姫「痛いの?えいっ」



提督「姫は俺で確かめようとするな!下手すりゃ死ぬ!」



駆逐棲姫「わかった。」



大和「とにかく犯人確保ですね。」



ピピピピ ピピピピ



提督「お?DD少佐の携帯が鳴ってるな。はい?」ピッ



研究員『そちらの鎮守府を破壊しますのでお逃げください。』



提督「おい。反艦隊のボケナス。」



研究員『おやぁ?DD少佐ではないようですね?』



提督「ああ。てめぇを捕まえる人間だ。」



研究員『おやおや。捕まりましたか。』



提督「ああ。捕まえた。だからお前も捕まえてやる。」



研究員『それはそれは。ですが私が何者かご存じで?』



提督「しょせん反艦隊の残党だろ?」



研究員『正解です。ですが残党は間違いですよ。おっと、そろそろ探知されると面倒なので。またどこかで!』



提督「捕まえてやるからな。」



研究員『頑張ってください。そろそろ攻撃されますよ。』プツン



ガシャーーーン!



高雄「何事ですか!?」



提督「ここの破壊命令を敵が出した!」



暁「ここにはまだ証拠があるはずよ!壊させないわ!」



兵士3『母港近くに深海棲艦っぽいのがいる!』



提督「わかった!皆ここの防衛だ!」



大和達「「「 了解! 」」」




―――1400 DD鎮守府 母港正面



榛名「うてぇえええ!」ズドォオオオン



祥鳳「爆撃開始!」バシュッ



ブーーーーン! ズドォオオオン! ヒューーー ドパーン!



球磨「どけクマぁ!」ズドドン



戦艦棲姫「いけぇえええ!」キュイン ズドォオオオン!



朝潮「倒しても倒しても出てきます!」



荒潮「でてくる場所がわかってるけどこれじゃそこまで行けない!」



祥鳳「くっ…防空網もしっかりしてて抜けきらない!」



女提督『このままここを攻め落とされると後々厄介なだけど……今回は……』



川内「あきらめる!?近づくな!」ゴシャァ!



時雨「このままだと弾薬も持たなくなるよ!」



叢雲「撤退するの!どうするの!?こんの!」ザシュッ



ル級「斉射!」ズドドドドド



??「あの大きいのを破壊すればいいんですね?」



??「準備はいい?」



??「もちろん!行けるわ!」



球磨「なんで雲龍さん達いるクマ!?」



女提督『え!?セーフポイントにいるはずじゃ!?』



雲龍「皆さんが頑張っているのに安全なところで待っていられません!」



天城「私達を助けてくださった。なら、今度は私達が助ける番です!」



葛城「さぁ!攻撃準備はできてるわ!女提督さん!」



女提督『ありがとう!3人はそのまま攻撃に参加して!目標は敵輸送船!』



雲龍「考えがあるわ!」



女提督『いいよ!お願い!』



雲龍「祥鳳さん!爆撃機を私達の艦載機の中央に!」シュバッ



祥鳳「了解です!」バシュッ!



天城「葛城は左舷側の掃討を!」シュバッ



葛城「了解!」シュバッ



雲龍「他の皆さんは敵中央への集中砲火をお願いします!」



榛名「了解です!」



天城「すいません!抜けでてくる敵を!」



叢雲「そりゃぁあああ!」ザンッ ズドン



朝潮「周りは守ります!」



時雨「通さないよ。」ガコン



ル級「いつでも砲撃可能よ!」



雲龍「わかりました!祥鳳さん!集中砲火と同時に爆撃を!」



天城「くっ…一機おちました!」



葛城「雲龍姉ぇ!まだ!」



雲龍「わかってる!――――今です!」



艦娘達・ル級・戦艦棲姫「「「 いけぇええええええ! 」」」



ブーーーーン! ズドォオオオン! ヒューーー ズドォオオオオオォオン!



雲龍「目標撃沈!」



祥鳳「周辺索敵中……敵影なしです!」



女提督『ということは~』



葛城「私達の勝利!!」



ヤッタァ! カッタァ! ワイワイ! 



提督『こっちも防衛成功だ。証拠類もたんまりだ。』



女提督『そっちも一波乱あったみたいだね……ごめんね指示出しできなくて……』



朝潮「司令官そちらも戦闘だったんですか?」



提督『ああ。こっちは途中で攻撃が止んで、撤退してったんだ。』



女提督『もしかしたら、こっちが落ちたら撤退したのかもね。』



天城「それにしても見ない深海棲艦ですね?」



戦艦棲姫「これは反艦隊勢力が作った人口深海棲艦よ。まったく……こんなもの造って……」グシャッ



女提督『まぁ、詳しい話とかは■■鎮守府に行ったら話してあげるね。』



提督『こっちは本営に連絡済みだ。本営の人たちが来たら帰投する。』



女提督『被疑者はどうしろって?』



提督『■■鎮守府に霧島さんが引き取りに来るそうだ。』



女提督『わかった。それじゃこっちも連絡して帰投しようかな?』



提督『それじゃ通信アウト。』



球磨「疲れたクマぁ…帰投しようクマ!」



女提督『そうだね!それじゃ一度DD鎮守府に帰投してくださいな!』



一同「「「「「 はーい! 」」」」




―――1609 ■■鎮守府



女提督「明石ちゃん始めようか。」



明石「はい準備できてます。」



夕張「秋月ちゃん達ごめんね。服脱がすよ。」



パサッ ジョキジョキ チャプン チャプン チャプン



瑞鳳「大丈夫かな……」



明石「入渠液に入りながらできるようにしてありますから傷の方はどうにか。」



ドクター「私もいる。まずは中和剤の方から投与するよ。拘束は大丈夫?」



夕張「大丈夫です。」



ドクター「どれどれ。針を刺して…………3人とも大丈夫。投与していいよ。」



女提督「了解。投与開始。」ポチッ



ウィーン ウィーン ウィーン



秋月「ん…」

照月「……ん…ん…」

初月「……ふぅ……」



女提督「投与完了。」



夕張「バイタル正常。あとはナノマシンの取り出しね。」



明石「今、左腕だから右腕からにしましょう。それじゃあてますね。」



ピピピピ ピピピピ ピピピピ



女提督「どれどれ……この白い部分がナノマシンかな?」



ドクター「そうだと思うよ。これは感情とかの部分にくっついてるね。だけど…明石ちゃん稼働させて。」



明石「はい!」



ピピピピ ウィンウィンウィンウィンウィン



瑞鳳「あ!白いのが動き出した!」



ドクター「そうそう……そのまま左腕の血管までおいで……そうだ。その後は注射器で……よっし!この中にいるはず。」



夕張「ここにどうぞ!確認できます。」



ドクター「どうも。……おお!いるいる。一応これを後の2人にもやれば一応処置は完了かな。」



女提督「それじゃ、やっちゃいましょう!」



ツギハテルヅキチャン チョットチクットスルヨ ソウダソノママ ――――




―――1645 地下 尋問室



提督「黙秘いつまで続けるんだよ~」



那智「もうこいつは話しをしないんじゃないか?」



提督「そうかもなぁ……はぁ……」



コンコン



翔鶴「尋問中失礼します。本部からDD鎮守府とNN鎮守府の調査の内容が届きました。」



提督「ありがとう。どれどれ……まず、DD鎮守府において違法な薬物の製造を確認。資材は鎮守府のつかったのか。軍規違反だな。罪状追加おめでとう。」



DD少佐「……」


提督「まぁその前に反艦隊勢力と手を組んでたんだ。死刑か。そうじゃなくても処理されるだろうな。」



那智「どっちも死ぬんだな。」



提督「まぁ、軍は怖いっちゃ怖いからなぁ。」



DD少佐「死刑……」



提督「お!しゃべった!死刑になりたくない?」



DD少佐「……」



提督「もっと怖いのは刑務所だろう。」



翔鶴「なぜです?」



提督「だってだぜ?刑務所の中にはもしかしたら反艦隊の息のかかったやつがいるんだ。口止めと称して事故に見せかけて……とか?」



那智「そうか…このままだんまりなら死ぬしかないと……」



DD少佐「話したら?」



提督「まぁ、死なないようにはしてやる。」



DD少佐「俺は……反艦隊の奴らに脅されたからやったんだ!」



翔鶴「ここで言い訳ですか……」



提督「まぁ、それでいいか。まずはじめから聞かせてもらう。なぜ反艦隊の奴と接近した?」



DD少佐「街のバーに行ったときに声をかけられたんだ。それで、結果的に流されて……それで!本当はやりたくなかったが、雲龍達のことも知ってて……それで!」



那智「一応筋は通る話だが……瑞鳳が秋月達と戦闘の時の無線についてはどう説明する?」



提督「コレ録音シテアルヨ」



翔鶴「なぜ、片言……」



DD少佐「それは……その……」



ブー ブー



翔鶴「女提督さんからです。初月ちゃんが目を覚ましたそうです。意識もはっきりしてるそうです。それと……」



提督「それと?」



翔鶴「事件の間の記憶はすべて覚えているそうです。注射を無理やりされたこと等すべてだそうです。」



DD少佐「……あ……ああ……」



提督「そうか!尋問やめよう!証言も取れそうだし、薬品のサンプルもある。こいつが本当のこと話さなくても、どうせ終わりだ!よし!お疲れ!」ガタッ



DD少佐「まてよ……」



那智「なんか時間だけかかったな……翔鶴、なんか甘い物食べてお茶にしないか?提督もいいだろ?」



DD少佐「まてよ!」



翔鶴「構いませんよ♪」



提督「それじゃぁな。」



ガチャッ パタン! カチリ



DD少佐『おい!まてってて!おい!話を聞いてくれ!話す話すから!』



ガンガンガンガン! 



DD少佐『あけろ!死にたくない!怖い!いやだ!頼む!頼むから!』



翔鶴「どうします?」



提督「今日は終わり。この様子だと秋月達の回復も早いだろうから話を聞いてからでいいだろう。」



ガンガンガンガン オイ!キイテンノカ! 



那智「往生際の悪いやつ。」



提督「しょせんそんな奴さ。」




―――1738 工廠 仮説入渠場



秋月「……あれ?……」



照月「……ん……ここは?」



初月「2人共……」



秋月「初月……また……薬を……」



照月「薬……薬!?いや!もういや!誰か!誰か!」



ドクター「はーい。落ち着いて。もう大丈夫。これは薬じゃないよ~!ただの水分補給だよ~!」



照月「いや!外して!お願い!もういやぁあああ!」



ドクター「じゃぁ、外そう。外すから動かないでくれるかな!?」



照月「外して!……え?外す……の?」



ドクター「痛かったらごめんね~…よし!取れた!絆創膏ね。」ピトっ



初月「先生……ボクのも外して……」



ドクター「吐き気は止まったかい?」



初月「うん。」



ドクター「そうか、それじゃ。はい取れた。秋月ちゃんはその輸液終わるまでだめね。水分足らないからあと10分くらいそのまま。3人とも大人しくここで寝てること。」



秋月「あの…ここは……」



女提督「■■鎮守府だよ。」



照月「あなたは……」



女提督「本営から言われて、あなた達を保護した人です。こっちの人は見覚えあるはずだよ?」



提督「どうも。」



秋月「あ……本営の……」



提督「実は俺もここの鎮守府の人間なんだ。」



初月「姉さん達。ボク達どうやらここの人たちに助けられたみたい。」



女提督「DD少佐は捕まえた。もう心配しなくていいよ。」



照月「瑞鳳ちゃんは!?あ……いたっ…」



提督「飛び起きるな。大丈夫だ。な?瑞鳳」



瑞鳳「……」フンッ



秋月「瑞鳳ちゃん……私達……」



瑞鳳「もう大丈夫なんだよね?」



女提督「うん。大丈夫。」



瑞鳳「じゃぁ、3人とも言わせてもらうけど許さないから。」



秋月「……」

照月「……」

初月「……」



瑞鳳「薬だかなんだかしらないけどさ、ひっぱたいたり、鎖でつないだり、殴ったり、首しめられたり、本当につらかったんだからね!」



秋月「……」

照月「……」

初月「……」



瑞鳳「しかも、最終的には本気で撃ってきたりして……」



秋月「ごめん……ね……」



瑞鳳「これからはもっと仲良くしてくれないと許さないんだから!」



照月「え?」



瑞鳳「聞いてるの!?」



初月「ああ。」



瑞鳳「皆……みんなぁ!!」ウワーーーーン



照月「ごめんね……ごめんね……」



女提督「瑞鳳ちゃんって泣き虫?」



提督「そうらしいな。」



初月「初めのころ……遠征から帰る時間を過ぎたときも…泣いてた。」



瑞鳳「なんでばらすのよーー!」



女提督「泣きながら怒ってるわ~?かわいい~」ナデナデ



ドクター「会話中も大丈夫のようだし。仕事の話した方がいいんじゃないか?」



女提督「そうだね。3人とももうちょっとだけ。DD少佐のしたこと、されたことについては記憶のこってるかな?」



秋月「はい……」



照月「瑞鳳ちゃんにひどいことしたことも……なにもかも……」



提督「それを証言してくれるかな?つらいのは承知の上だが……」



初月「ボクはするよ。」



秋月「私もです。」



照月「私も。」



女提督「わかった。明日になったらビデオカメラ持ってくるからその前で証言してね。」



秋月「わかった。」



提督「瑞鳳も一緒にな。」



瑞鳳「はい!」



女提督「じゃぁ、3人とも休んでね?ほしいものあったら手配するけど?」



秋月「……おなかすきました……」



照月「うん……」



初月「ボクも。」



提督「なにが食べたい?」



秋月・照月・初月「「「 お肉 」」」



瑞鳳「もう!皆、遠慮なさすぎ!」



女提督「いいよいいよ!了解!」



提督「食欲あるほうがいいさ。」




―――1800 執務室



提督「お茶でいいか?」



天城「お構いなく。」



女提督「そう言わずに。ね?」



雲龍「ありがとうございます。」



女提督「3人に来てもらったのは今後の話を使用かなって思ってね。」



葛城「はい。」



女提督「まず、DD少佐について。ほぼ確実に刑務所行きになるでしょう。そして刑期は無期懲役で恩赦なし。つまりもう脱獄しない限り出てこられなくなるでしょう。下手すれば死刑。」



雲龍「死刑……」



女提督「反艦隊勢力との共謀、艦娘への人体実験、鎮守府襲撃、NN大佐の殺害の件まで結構やらかしてるからね。それに保護局任務での被疑者は出られないような配慮をするし。」



葛城「いいんじゃない。あんな奴。もうどうにでもなれって感じ!」



天城「…DD大将さんに悪い気が……」



提督「大丈夫さ。きちんとわかってくれる。ほい、お茶。」



雲龍「どうも…」



葛城「これからのことってどういう風に?」



女提督「1つ目は本営から新しい指揮官を呼ぶ。2つ目はどこか別鎮守府を探すか、3つ目は艦娘とは別の仕事に就くか。」



天城「新しい指揮官はちょっと……」



葛城「だよね……変なの来たら嫌だし……」



雲龍「移籍というのは?3人そろってか別々かはわかりませんものね。」



女提督「だろうね。」



葛城「艦娘以外といってもなぁ……」



提督「4つ目の提案というものもある。」



天城「4つ目?」



女提督「そう。2つ目のと被ってるかもしれないけど……ここ、■■鎮守府への移籍。」



雲龍「ここへ……ですか?」



女提督「そう。実を言うとここの艦娘のほとんどがあたし達が保護してそのままこのに移籍してくれた人たちなんだ。」



提督「深海棲艦の皆はいつの間にか増えてたこともあったな。」



天城「深海棲艦の方が増える!?」



女提督「そうそう。部屋に入ったら増えてたの。」



葛城「えぇ……」



女提督「話を戻そうね。きっと色々考えることもあるだろうからすぐに答えは聞かない。けどこれは預けておくね。」



葛城「移籍届ですね。」



提督「ああ。2枚目以降には給料とかのことも書いてあるから参考にしてくれ。」



雲龍「わかりました。ありがとうございます。」



女提督「今日はここに泊まっていってね。しばらくDD鎮守府には入れないだろうし。」



提督「ごめんな。どうしても捜査は入るから…」



雲龍「いえ、仕方ないことです。」



ガチャ!



鈴谷「大変!」



提督「鈴谷?どうした?」



鈴谷「DD少佐が!」



女提督「どうしたの!?」



鈴谷「来て!」



女提督「雲龍ちゃん達は泊る部屋にもどってて!」




―――1820 地下 尋問室



タッタッタッ



鈴谷「あれ!」



提督「あのバカ!」ガチャ



女提督「下して!鈴谷ちゃん救急車を!」



鈴谷「了解!」



女提督「首を吊るなんて…死ぬ度胸があるなら真面目にやれっつーの!」



鈴谷「連絡したよ!来るって!」



提督「次は友元帥に連絡!説明は俺と女提督が!」



鈴谷「はいはい!……もしもし、友元帥さん?■■鎮守府の鈴谷です。提督と女提督に代わります!」



友元帥『どうした!?』



女提督「被疑者が自殺を図った!意識がない上、脈が弱くなってきてる!救急車の要請はした!」



友元帥『病院は軍病院にと言ってくれ!受け入れの手配はしておく!』



提督「すまない!」



友元帥『いや。大丈夫!それじゃ!』



鈴谷「最低な奴だねこいつ!」




―――2001 執務室



女提督「……」



提督「……」コンッ コンッ



女提督「提督。ちょっとうるさい。」



提督「すまない。」



電「お茶なのです。」



鈴谷「はい。お菓子もあるよ。病院からの連絡は?」



女提督「まだないね。どうなったか……」



プルルルルル プルルルルル



鈴谷「出るわ。はい。こちら■■鎮守府――あ、友元帥さん。スピーカーにしますね。」



友元帥『よ。災難だったな。』



提督「ああ。災難だ。」



友元帥『だな。それでDD少佐なんが一応命は助かった。だが……』



電「だが……なのです?」



友元帥『女提督の処置は完璧だったが……絞め処が悪かったせいで…このまま生命維持装置につながったままだそうだ。回復の見込みも薄い。』



提督「そうか……死に逃げに近いってことか……」



友元帥『そうなる。だが刑務所の病棟に入れて回復を待ってみるから、仮の送検になりそうだ。』



女提督「わかったよ。必要な報告書とかはあとでまとめておきに行くね。」



友元帥『ああ。あと被疑者の自殺だもんで一応鎮守府に立ち入り調査がはいる。その時の聴取の協力頼むな。』



電「その間のお仕事はどうなるのです?」



友元帥『まぁ、休みと思ってくれ。』



提督「わかった。時間がわかったら連絡くれ。」



友元帥『了解。』



女提督「それじゃ……じゃない!こんな時で悪いんだけど金剛ちゃんはどうしたの?」



友元帥『あーうん。内部調査に同行するからその時にでも話すよ。病気ってほどではないから心配しないでくれ。』



鈴谷「了解です。」



友元帥『それじゃぁな。』



提督「おう。」



プツン



提督「はぁ……すこし煽りすぎたかな…NN大佐の件は明日にしようと思ってたのに…しくった…」



女提督「起きたことをぐちぐち言っても仕方ないっしょ?なるようになるって。」



電「2人とももう今日はお休みするのです!明日は事件の報告会議なのです。」



女提督「そうだね。そうしよう!」



提督「休むか……」



鈴谷「落ち込んでるなら添い寝してあげようか?」ニシシ



提督「いいかもな。」



鈴谷「ちょっ」/////



女提督「電ちゃんは一緒に映画でもみようか?」



電「はいなのです!深海棲艦のはらわた2が見たいのです!」



女提督・鈴谷「「「 スプラッターのご所望!? 」」」




―――翌日 1000 大会議室



女提督「貴様らぁ~か~いぎをぉ、はーじーめーるぅう……」



提督「なぜそんな野太い声を……」



女提督「マイクなんぞぉ!使ってんじゃァ!ねぇ!!」



提督「使ってねえよ!」



大淀「2人とも会議を。」



提督・女提督「「 え? 」」



大淀「なんでこういつも大会議の時は脱線から入るんですか!たまにすぐに本題にいってもいいのではと?」



女提督「やだ!」



大淀「やだ!?」



女提督「なら――――」



提督「何するんだ?」



女提督「大淀ちゃん。」



大淀「な――――///」顎クイッ



女提督「脱線したっていいだろ?な?」



大淀「提督なら満点でしたね。」



雲龍「ねぇ?」



武蔵「なんだ?」



雲龍「いつもこんな感じなの?」



武蔵「そうだ。こんなもんだ。」



三隈「本題に入らなくていいですの?」



提督「あいよ。それじゃ、まずは任務に直接あたった人、鎮守府で待機しててくれた人もお疲れさまでした!」



オツカレサマデシター!



女提督「どういうことだったかを報告します!まず、NN大佐の殺人事件の犯人はDD少佐と思われます。これは瑞鳳ちゃんの証言や無線内容によりその情報を入手しました。」



提督「次、反艦隊勢力との共謀により、違法薬物等の製造と使用、人体実験と等々の余罪も判明。それぞれの罪状での立件となると思う。」



女提督「さて、ここからが今後の話。DD少佐から秋月ちゃん達の件の供述を取ろうとしたんだけど、DD少佐が自殺未遂を起こしたためとなりました。」



提督「現在は植物人間状態らしい。軍病院で治療中だがそのうち刑務所の病棟に移すそうだ。なので、捜査に当たった人たちはなるべく細かく報告書の記載をお願いしたい。」



女提督「報告書の提出は悪いんだけど2日間以内でお願いします!」



提督「皆には申し訳ないが、鎮守府で被疑者が自殺未遂をしたため、本営から調査官がきて聴取をするとのことなので協力よろしく頼む。」



女提督「以上が報告内容となります。詳しい内容は手元の資料で確認くださいませ~。」



大淀「では質疑応答に移ります。」



文月「は~い!」



提督「文月どうぞ。」



文月「秋月ちゃん達の回復具合は?」



女提督「今、明石ちゃんとドクターがみてくれてるけど、食事も取れて早ければ今日には動けるよになると思うよ。」



文月「ありがと~。」



大淀「他には?」



雲龍「はい。」



大淀「雲龍さんどうぞ?」



雲龍「DD少佐は回復したとしても出てこられないですよね?」



女提督「うん。たぶんね。そこは安心して。」



雲龍「わかりました。それでは失礼して。」ガタッ



天城「では。」ガタッ



葛城「まって!私も!」ガタッ



一同「「「「 ?? 」」」」



雲龍「この申請書を受理していただけますか?」



天城「お願いいたします。」



葛城「いいよ…ね?」



女提督「3人ともいいんだね?」



雲龍・天城・葛城「「「 はい! 」」」



提督「報告することが増えた。ただいまをもって雲龍、天城、葛城の3名を。」



女提督「■■鎮守府の新しい仲間として迎えたいと思います!意義のある方は挙手を!」



一同「「「「 異議なし! 」」」」



提督「これからよろしく頼む!」



雲龍「こちらこそ。姉妹共々宜しくお願い致します。」



女提督「よろしくね♪」



大淀「それではいったん席に戻っていただいて――――質問のある方~?」



瑞鳳「あの~!」



大淀「はい。瑞鳳さん。」



瑞鳳「その秋月ちゃん達も私もここに移籍ってできます?」



女提督「秋月ちゃん達はまだだけど、瑞鳳ちゃんのはもう受理しちゃったよ。」



瑞鳳「え?そう言う書類だした覚えないよ?」



提督「だって昨日部屋に戻ろうとしたとき祥鳳が……祥鳳?」



女提督「祥鳳ちゃん」ニコニコ



祥鳳「え、あ、そのぉ~……あはは~……」



提督「お前勝手に書類つくって出したな。」



祥鳳「すいません!こんなことがあったんで瑞鳳を近くに置いときたいといいますか何と言いますか!」



瑞鳳「勝手に出したの!?」



祥鳳「はい!」



女提督「まぁまぁ、それで瑞鳳ちゃんはどうする?ここに来る?」



瑞鳳「ええと秋月ちゃん達とも話して決めていいですか?」



提督「もちろん。祥鳳の書いた書類はいったん戻すぞ。」



女提督「それと、書類の共犯者の大淀ちゃん?なにか言うことあるかな?」



大淀「な、なんのことでしょうか?」



提督「報告会議は終わりにする。各自自由にしてくれ!お疲れさまでした!」



オツカレサマデシター! カイモノイクケドドウスル? イク~!



女提督「買い出しに行く人はよろしくね~!」



ハーイ! イッテキマース! ワイワイ――――



提督「大淀よ。」



大淀「はいぃ!?」



提督「書類なぜ書類を祥鳳に渡したのかな?賄賂かな?眼鏡を割られないうちに答えなさい?」ググググ



大淀「割れます!私の本体が割れます~!!」



葛城「そっちが本体なの!?」



祥鳳「あの!私が頼みこんだというか…その……失礼しましたー!」



女提督「あ、まてこんにゃろ!」



ダダダダダ! レキュウチャンツカマエテ! アイヨ!アハハ! ガブッ!

アァァアァアアアアアア――――



天城「あの…レ級がいて…食べられてますけど…」



提督「これがここの日常だ。」



大淀「そうです。深海棲艦の方たちもいい人達ばかりですのでご安心を。」



雲龍「面白いところね。」



バリッ!



提督「あ……」



大淀「あぁあああ!眼鏡にひび入った!?どうしてくれるんですか!?」ガコン



提督「すまん。新しいの買ってやるから……おま艤装展開するな!」ダッ



大淀「待てェええええ!」



瑞鳳「なんかすごい鎮守府だね~……」



天城「そうですね~。」



葛城「なんというかはちゃめちゃ……」




―――1118 医務室



ドクター「それじゃ、安静にしててね~。私はすこしでてくるから。」



初月「ありがとうございました。」



シャーー!



照月「暇だね……」



秋月「そうだね。」



初月「姉さん……」



秋月「確かに助けていただいてこうしていられるわけですけど……安静というのも……」



照月「もう歩いたりしてもいいよね?」



初月「大人しくしてようよ。」



秋月「……ちょうどいいや。この先どうしようか?」



照月「NN大佐さんもDD少佐に……」



初月「あの状態とはいえそのことを聞かされて何もできなかったよね。」



秋月「……はぁ……」



瑞鳳「起きてる?」



照月「あ、瑞鳳ちゃん。」



瑞鳳「暇だろうから遊びにきたよ。」ポスン



初月「ありがとう。そうだ……瑞鳳。改めて、ごめんね。」



瑞鳳「ほんとほんと!頭が高い!控えなさ~い!」



秋月達「「「 ははぁ~ 」」」



瑞鳳「ノリがいいってことはそれだけ落ち着いたってことだね。」



秋月「うん。」



瑞鳳「それで、現状と今後のこと話そうと思って。」



照月「うん。私達もその話しようと思ってたの。」



瑞鳳「そうなんだ!それじゃ提督さん達から話してもらおう!ね?」



女提督「はろろん!」



提督「お邪魔するぞ。」



秋月「このたびは本当にありがとうございました!」



照月「お手数おかけしました!」



初月「元気になったらお返ししないと……」



女提督「いいのいいの!困ってる子を助けるのがお仕事だからね。」



提督「気にしないでいいさ。」



女提督「現状と今後の話をしようと思うんだけどいいかな?」



照月「はい!お願いします!」



提督「わかった。まずDD少佐については――――」ウンヌンカンヌン



初月「そうですか…」



女提督「次にNN大佐の事件については――――」ウンヌンカンヌン



照月「……わかりました。」



女提督「という感じです。」



秋月「わかりました。NN大佐さんを殺害したのも、私達がこんな目にあったのもすべてはDD少佐がわるかったということですね。」



提督「そうなるな。」



初月「そして元凶は植物人間……」



女提督「気持ちはわかるよ。大切な人を殺されて、その犯人はそのことを理解してるかもわからない状態……申し訳ないです。」ペコリ



提督「俺らがもうちょっと気を配ってれば防げたかもしれない……申し訳ない……」ペコリ



秋月「頭をあげてください!そんな、お二人が悪いわけではありませんので!」



照月「そうですよ!勝手に自殺未遂する方が悪いんです!」



初月「そっちこそ気にしないでくれるかい?」



女提督「そう言ってくれるとありがたいよ。」



瑞鳳「ねぇねぇ!今後の話をしようよ!」



女提督「そうだね。さっき全体の報告かいのあと連絡があったんだけどNN鎮守府は解体の方向になるそうです。」



秋月「じゃぁ、私達も移籍先とかを?」



瑞鳳「そうなんだけど、そこでなんとご提案が!じゃじゃ~ん!ここへの移籍届!」



初月「どういうことだい!?」



女提督「行く当てとか考えがあるならべつだけど、あたし達として秋月ちゃん、照月ちゃん、初月ちゃん、瑞鳳ちゃんにもここにいてほしいなと思いまして。」



提督「どうだろうか?助けられる側から助ける側に。もちろん普通の鎮守府としての仕事もしてもらうけど?」



秋月「ここの人たちはいいんですか?」



瑞鳳「それが、ここにいるほとんどの人が提督と女提督に助けられた人なんだって!それにさっきDD鎮守府の人たちもここに移籍したんだよ?」



雲龍「失礼します。」



提督「雲龍?それに天城と葛城まで。」



雲龍「ちょっと秋月さん達に。」



秋月「ええと、DD鎮守府の方たちですよね?」



雲龍「はい。このたびは前の指揮官が大変なご迷惑をお掛けしまして……」



雲龍・天城。葛城「「「 申し訳ありませんでした 」」」ペコリ



照月「そんな!雲龍さん達まで謝らなくたって!」



天城「いえ、これはけじめですので。」



葛城「あのクズ野郎を止められなかったことは少なからず責任があります!」



女提督「わぁ……できた子達……」



照月「頭をあげてください!ね?」



雲龍「ありがとうございます。」



初月「今後は仲間なんだからそういうのは無しで行こうよ?」



葛城「わかりました!よろしくお願いね!」



提督「ん?今後というのは……」



秋月「はい。移籍のお話お受けします。」



照月「はい!」



初月「お願いするよ。」



女提督「了解!みんなよろしくね!」



秋月・照月・初月「「「 はい! 」」」



女提督「よかった!3人はもう少しここで大人しくしててね?」



秋月「あの証言の録画とかは?」



提督「それは、あとでくる調査官に話しをすることになると思う。」



初月「了解だ。」



女提督「ほしいものとかあったら言ってね。」



照月「ありがとうございます!」




―――翌日 1000 ■■鎮守府 正門



衣笠「山城さん。これ衣笠さん着たらどうかな?」



山城「いいんじゃない?これから熱くなるし。でもこれデートの勝負服って書いてあるけど……誰とデート?」



衣笠「いや~?特にそう言うことじゃないけど……ほら、街に買い物とか行くときとかさ。」



山城「それもそうね……あ、こっちのもいいわね。」



??「あのーすいません。」



山城「はい。どちらさ……ま……」



??「勤務中、それに正門に配備されてる2人が雑誌を見ながらというのはどうなんでしょうね?」



山城「か、香取教官と鹿島教官!?え!?なんで!?」



衣笠「香取さん!?鹿島さん!?」



鹿島「お久しぶりです山城さん。衣笠さん。」



山城「い、いえ!」



衣笠「2人共どうしたんですか?」



香取「DD少佐の件の調査官として事情聴取と現場の確認に来ました。」



山城「わかりました!少々お待ちください!……こちら正門です。DD少佐の件で調査官の方がお見えです。はい。それでは。執務室にどうぞ。」



衣笠「案内しますね。」



香取「あと…雑誌は一時没収しますね。」



鹿島「お仕事頑張ってください♪」



山城「はい……(不幸だわ……)」



香取「不幸というよりは自業自得ですよ?」ニコニコ



山城「はいぃ……」



衣笠「あはは……(相変わらず容赦ないなぁ……)」




―――1020 執務室



衣笠「失礼しま~す。」



女提督「はいはーい!」



香取「お久しぶりです。女提督。」



鹿島「こんにちは。」



女提督「わお!香取さんに鹿島さん!ほんとお久です。」



香取「あら?秘書艦の方は?」



女提督「いま、工廠の方に。」



ガチャッ



卯月「司令官号、執務室到着ぴょん!」



提督「到着~お忘れ物がないようお気を付けください。っと下すぞ。」



卯月「ありがとぴょん!」



吹雪「あはは。……あれ?」



香取「楽しそうね?」



卯月「こんにちはぴょん?」



吹雪「お、お、あの……え?え?」



提督「香取さんに鹿島さんお久しぶりです。どうしたんですか?」



衣笠「DD少佐の件の調査官が2人なんだって!」



女提督「そうなんだ!あれ?友元帥は?」



鹿島「友元帥さんは遅れてくるそうよ?」



提督「そうですか。」



香取「卯月さん。仕事と遊びの境をきっちりしないとだめですよ?」



卯月「わかったぴょん。」



鹿島「吹雪さん?なんで固まっているんですか?」



吹雪「あ、いえ!」



香取「提督に女提督。正門の守衛の艦娘が雑誌を読みながらの職務はどうなんでしょう?もう少し軍人としての威厳をもって職務に当たらせてください。」



女提督「相変わらず、がっちがちやでぇ」



提督「この感じ、香取さんだわぁ……」



提督・女提督「「 あはははは 」」



香取「もう、あなた達はいつもそう……」ハァ…



鹿島「あきらめましょう?姉さん。」ニコニコ



女提督「あきらめちまった方が楽だゼェ?ねえさん。」ポンッ



提督「そうです。楽になってしまいましょう。」ポンッ



香取「あのですね?一応、私は上官なんですよ?」



女提督「一応程度なですって……」



提督「あらやだ……」



吹雪・衣笠(( 香取さんをおちょくってるよこの人達!? ))



鹿島「でも、正門を突破されたら大変ですよ?」



女提督「そうでよね。でもご安心を。みててください。……山城ちゃん正門のちょっと中に入ったところ立ってくれる?」



山城『はい?ここですか?』



女提督「そうそう。香取さん、これ押してください。」



香取「これですね。」



ポチッ ウーーー! ガコン!ガシャン!ガコン!



山城『なんですか!?ガトリングとか地面から出てきてるんですけど!?しかも狙われてる!?』



提督「あー、今のサイレンは訓練だ。繰り返す。訓練だ。急に悪かったな。」



女提督「ね?大丈夫でしょ?」



鹿島「そうですね。あれなら大丈夫そうです。」



香取「訳が分からなくなってるわ…」



衣笠「あの~そろそろ本題に行った方がいいんじゃ?」



女提督「うんうん。2人は聴取とかだよね?」



香取「もう、完璧にあなた達のペースよね……では、関係者と1人1人と話をしたいんですけど、部屋を2つお借りします。」



提督「なら、小会議室と談話室でいいか。」



鹿島「あと秋月さん達の容態は?」



女提督「問題ないでーす!話もできるし。」



香取「では順番に話しを聞きますので。まずは現場と状況の確認から。」



提督「了解です。鈴谷、地下まで来てくれ~。」



女提督「こっちです~。衣笠ちゃんと吹雪ちゃん、卯月ちゃんはここで待機しててね。」



卯月「了解ぴょん!」



山城『私を忘れてるのね……不幸だわ。』



女提督「ごめん!」




―――1109 食堂



皐月「あ!吹雪、吹雪!」



吹雪「はい?」



文月「香取さんに鹿島さんが来たってほんとぉ~?」



吹雪「はい……さっき会いましたけど固まりましたよ……」



扶桑「規範鬼に……笑顔の悪魔ですか……」



皐月「あ、扶桑さんも知ってるだね……」



吹雪「その通り名はいつからなんでしょか?」



文月「さすがに本人たちや鳳翔さん達にも聞けないよねぇ~」



扶桑「そうですね…かと言って提督や女提督さんに聞くのも……」



吹雪「ここに2人がいるだけでこう……緊張感があると言いますか何と言いますか。」



木曾「どうした?」



吹雪「木曾さんは香取さんに鹿島さんをご存知で?」



木曾「わからないな……」



扶桑「艦娘学校で教官をしている方々なんですけど?」



木曾「あーわるい。俺は一度轟沈してるから、そこから前の記憶は球磨姉さん達のくらいしか持ち合わせていない。」



皐月「あ、ごめん!」



木曾「大丈夫。その教官がどうした?」



文月「鬼怖いんだよ~…」



木曾「その鬼怖いのがなんでいるんだ?」



吹雪「DD少佐の件ですよ。」



木曾「あ、じゃぁ聴取に呼ばれるわ。俺監視役だったから。」



ピーンポーン!



香取『木曾さん。木曾さん。小会議室までお越しください。』



木曾「な?行ってくるわ。」



吹雪「お、お気を付けて……」




―――1452 執務室



雷「聴取はどうしたかしらね?」



榛名「どうでしょう?」



女提督「まぁ、何時にどういう風にしてたとか話すだけだからね。」



香取「失礼します。」



鹿島「終わりました。」



提督「お疲れさまでした。」



女提督「案外早く?」



鹿島「はい。監視役の方と提督達だけですから。現場もきちんと確認させてもらいました。」



香取「監視体制自体に問題はありませんでした。」



提督「ならよかった。」



鹿島「このことをきちんと報告させてもらいますね。」



友元帥「へーーーーい!わがとーもよー!」



提督「不審者だ!榛名!吹雪!」



榛名「抜錨!」ガコン!

吹雪「はい!」ガコン!



友元帥「俺だ!俺だって!」



女提督「知ってる。」



友元帥「知ってのかよ!」



香取「ちょっと友元帥よ!武器をおろしなさい!」



榛名「すいません…」



吹雪「司令官が不審者と言うもので……」



鹿島「反応速度……いいですね♪」



女提督「さすがでしょ?」



友元帥「はぁ……香取さんと鹿島さんもお疲れ様です。どうでした?」



香取「問題は無いようです。聴取した方々も嘘はついてないです。」



友元帥「そっか。一安心だ。」



提督「そうだ。金剛さんどうしたんだ。」



友元帥「ああ。榛名ちゃんもいるしちょうどいいや。実は……」



女提督「実は?」



友元帥「子供ができた。」



吹雪「金剛さんと友元帥さんのですか!?」



友元帥「そうなんだ!俺父親になる!」



提督「よかったな!お前が父親か……」



女提督「あれ?すこし不安に……」



友元帥「お前らなぁ…まぁいい。しかも双子らしい。」



榛名「え!?双子!?」



香取「そうなんですか!?」



鹿島「あらら♪」



女提督「今以上に頑張んないとだめだよ?」



友元帥「うっす。そこで榛名さんが叔母さんになるわけだが……」



榛名「そうですね。うふふ♪」



友元帥「そこで頼みなんだが、金剛を休ませてあげたい。もしよければ金剛の復帰までの間、本営に出向してくれないだろうか?できれば週4日くらいで。もちろんここから通ってくれていいから。」



榛名「なるほど…」



女提督「榛名ちゃん。金剛ちゃんを助けると思っていってあげたら?」



榛名「わかりました!榛名お手伝いいたします。」



提督「頑張れ。本営までなにで通う?海上移動だと戦闘があるとなぁ……」



榛名「榛名……バイクに乗りたいです。」



吹雪「また以外な選択肢ですね?」



榛名「その……提督さんに前に後ろに乗せてもらったとき、榛名も運転してみたいなぁって思いまして。」



女提督「じゃぁ、免許取らないとね。」



友元帥「なら、その費用は本営でだすよ。」



提督「そうしてくれるならバイクを選びに行こう。整備の方法とかは俺だったり明石だったりが教えるから。」



榛名「お願いします!」



友元帥「それじゃ、お願いします。」



香取「よろしくねお願いします。榛名さん。」



榛名「はい!微力ながらお手伝いさせていただきます。」



女提督「友元帥。」



友元帥「ん?」



女提督「榛名ちゃんに手を出したら……」ゴゴゴゴ

提督「わかってるよな?」ゴゴゴゴ



友元帥「はい!わかりました!……それじゃ免許の都合とか着いたら連絡くれ。」



女提督「了解。」



友元帥「最後にもう一つ。今回の事件の艦娘さん達に合わせてくれる?」



提督「わかった。案内する。」



友元帥「それじゃそれ終わったら戻るわ。」



吹雪「お疲れさまでした!」



鹿島「それじゃ私達も。」



女提督「実はその子達の歓迎会やるんだけど香取さんと鹿島さんも残って参加しない?食事会兼飲み会だけど?」



吹雪「!?」



鹿島「あら?ステキなお誘いだわ。」



香取「せっかくだしお言葉に甘えようかしら……でも聴取にきたのよね……」



女提督「浮かれてるところの調査ということで。」



鹿島「その案いただきましょう♪」



友元帥「俺は?」



提督・女提督「「 てめぇは帰って金剛ちゃんのそばにいるんだよ、このボケナス! 」」



友元帥「ひどくなぁ~~い!」



香取「おおよそ元帥にかける言葉じゃないですけど……この場合は許可します。戻れ。」



友元帥「あれ!?香取さん!?」



榛名「金剛お姉さまがかわいそう……」



友元帥「私がわるかったです!挨拶したらすぐ帰ります!」



提督「そうしろ?しなかったらこの鎮守府全員で追い立ててやるから。」



友元帥「ほんと今日は容赦ないな!」



鹿島「うふふ、でも楽しそうです♪」



友元帥「まぁね。」



ホレアイサツイクンダロ? ソウダアンナイオネガイ ウイウイ



吹雪「すいません!ちょっと失礼します。」



女提督「あいよ~。香取さんと鹿島さんはここでお茶でものんでましょう。」



榛名「では、お入れします♪」




―――1555 食堂



間宮「~~♪~~~♪……ふぅ…」



大和「間宮さん。それこっちで切りますね。」



間宮「ありがとうございます。」



南方棲鬼「こっちにも回していいわよ。」



間宮「お願いします!」



大和「間宮さんも大変ですよね……お昼とか1人で100人近い分の準備なさってるんでしょ?」



間宮「ええ。ですけど、こうやって誰か手伝ってくれるのでそれほどでも…」



三隈「手伝いに来ましたわ!」



赤城「買い出し終わったのでここに置いときます!」



鳳翔「さて、私も何を手伝いましょう?」



間宮「ありがとうございます!では、鳳翔さんは煮つけをお願いします。」



鳳翔「わかりました。」



赤城「私はお刺身やりましょう!」



三隈「では、下ごしらえの手伝いますわ!」



南方棲鬼「三隈、これお願い。」



三隈「はーい!」



タンタンタンタン! ザッザッ カシャカシャ ホネセンベイハドウシマス?



山雲「大変よぉ~!」



大和「どうしたんですか!?」



山雲「規律鬼と~、笑顔の悪魔が~……あっ」



鳳翔「大丈夫です。聞かなかったことにしておきますので♪」



山雲「すみません!香取教官と鹿島教官が今日の飲み会に参加するって~!」



三隈「それ本当ですの!?」



大和「あらららららら……」



鳳翔「そんなにあの2人は怖がられてるのね。知ってはいますけど。」



赤城「鳳翔さんの教官仲間ですものね。私もこってり絞られました。」



南方棲鬼「そんなに怖いの?」



鳳翔「ええ。艦娘候補生と指揮官候補生の教官ですから。」



三隈「学生の間では恐怖の象徴となってましたわ。」



鳳翔「そのようですね。でもですね……ちょうどいいかもしれません。香取さんと鹿島さんにお酒を飲ませるといいと思いますよ。」



大和「どうしてですか?」



鳳翔「その時のお楽しみということで。」



山雲「それにしてもどきどきよ~……」




――――1800 食堂



提督「それでは!これより、新人7人の歓迎会を始める!乾杯の挨拶を女提督お願いします。」



女提督「みんな保護任務おつかれさまでした!毎度のことながら歓迎会を始めまーしょい!」



青葉「それでは!その方々に挨拶をいただきましょう!雲龍さんからお願いします!」



雲龍「では……雲龍よ。この2人の姉です。艦載機の発艦の仕方がちょっと変わってるかもしれません。これからよろしくお願いします。」



青葉「お願いします!次は天城さん!」



天城「はい!天城です。これから精一杯やらせてもらいますのでご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」



青葉「和を感じますねぇ……ありがとうございます!次は――――」



瑞鶴「葛城~!面白いの頼むよ~!」



葛城「瑞鶴先輩!?そう言うのいいですから!ええと……葛城よ!姉共々よろしくお願いします!正規空母だかんね!」



瑞鶴「精一杯の自虐だねぇ……」



葛城「せーんーぱーいー?」



女提督「攻撃よし!」



瑞鶴「は!?」



葛城「先輩もぺったんこだろぉ!?」ダッ



瑞鶴「ちょ!?葛城!?」



マテー! ワルカッタッテ! ユルサン! ギャーギャー



青葉「まぁ、ほっといて次行きましょう。次は秋月ちゃんお願いします。」



秋月「あ、はい!秋月です!助けていただきありがとうございました!これからよろしくお願いします!」



青葉「はい!次は照月ちゃん!」



照月「はい!照月です。皆さんには色々ご迷惑をおかけしました。よろしくお願いします!」



提督「気にするな。よろしくな。」



青葉「では、初月ちゃん!」



初月「初月だ。対空戦なら任せてほしい。それとそこで葛城と取っ組み合い?になっている瑞鶴とは学生時代に世話になったこともあるんだ。」



女提督「ほうほう。あとで聞かせてね?」



初月「了解だ。」



青葉「どんな話か興味あります!ではラストに瑞鳳ちゃん!」



瑞鳳「はい!瑞鳳です!そこにいる祥鳳はお姉ちゃんです。お姉ちゃんと同じ軽空母系です!よろしくお願いいたします。」



祥鳳「かぁいい……」



古鷹「祥鳳さん目がこわいよ…」



提督「以上7名が加入する!皆よろしく!」



ハーイ! ヨロシク! アマギサンキレイ! ワイワイ――――



女提督「では!乾杯するよー!……乾杯!」



一同「「「「 乾杯!! 」」」」




―――――――――――――



秋月「春巻き……」ゴクリ

照月「焼き鳥……」ゴクリ

初月「から揚げ……」ゴクリ

瑞鳳「肉団子……」ゴクリ



間宮「さめる前にどうぞ~!」



4人「「「 いただきます! 」」」



秋月「ほわぁあああ~」



照月「おいしぃ~」



武蔵「飲むか?」



初月「ありがとう。武蔵さん。」



武蔵「『さん』はいらないぞ。」



女提督「じゃぁ……むっちん?」



武蔵「むっちん?!」



秋月「かわいいからいいじゃないですか?」



武蔵「なんだかむず痒い……」



照月「あはは!」



女提督「4人ともさ、食べながらでいいんだけど、ここでの生活に向けての日用品の買い出しに明日行こうとおもうんだけどどうかな?」



瑞鳳「そっか。でも、NN鎮守府に多少の私物はあるんだけど……」



女提督「それは取りに行けるようにしとく。布団とかも持って行っていいみたいだよ。」



秋月「そうなんですか。」



女提督「あと…NN大佐さんの遺品も秋月ちゃんたちで、持っていきたいものは持って行っていいみたいだよ。」



照月「そう……ですか……」



初月「NN大佐……」



文月「秋月ちゃん達の気持ちわかるよぉ~。じゃーん!文月登場~。」



照月「文月ちゃんも前の提督さんを?」



文月「違うよ?この女司令官といま厨房でなにか作ってる司令官をね?」



瑞鳳「どういうこと?」



女提督「まぁ、色々あってあたしと提督は1回死んでるよ。」



4人「「「 ??? 」」」



女提督「まぁ、その辺の話はあとでしてあげよう。」



提督「飲み物いるか~?」



文月「生ちょうだい!」



提督「文月はお酒飲めないだろうに……」



文月「こういうときは言ってみたいじゃ~ん!」



女提督「そうだそうだぁ!」



提督「はいはい。ジンジャーエールにしておけ。秋月達は?」



秋月「あ、いただきます!」



提督「これでいいのか?」



照月「提督さんはなにか飲まれます?」



提督「あ、そこのビールくれるか?あとさん付けとか敬語は使わないでくれ。」



女提督「うん!そうしてくれるとあたし達もうれしいから♪」



瑞鳳「わかったよ!」



女提督「はい!親睦を深めるために提督との食べさせあいっこをしてもらう!」



秋月「な!?」



提督「そうそう…じゃねぇよ!なんで俺を巻き込んだ!」



文月「まぁまぁ、これでもたべて落ち着きなさい。あーん」



提督「あ。ああ……あむ…から揚げうめぇ……ではなくて文月さん?」



文月「ほらほら。秋月ちゃんにあーんしてもらいなさぁ~い!」



秋月「ど、どうぞ///」



提督「なんで素直にやるのかな?」



女提督「いただきぃ!」アムッ



秋月「あ、」



提督「持ってかれたわ。」



テートクーカクテルツクッテー!



提督「わかったー!今行く!それじゃ楽しんでな。」



照月「残念だったね秋月姉ぇ。」ニヤニヤ



秋月「な、なにをいうんですか!」



瑞鳳「ふーん、秋月ちゃんもしかして……」



秋月「ちょ!違います!なんですかその目!照月と初月もニヤニヤしない!」



女提督「あはは!かわいいのぉ!」



文月「こりゃまた楽しくなりそうだぁ♪」




―――――――――――――



女提督「……ヴェルちゃん……」



ヴェールヌイ「大丈夫。できてるよ。鹿島さん。」



鹿島「はい?」



ヴェールヌイ「ちょっといいかな?」



鹿島「いいですよ~。」



女提督「よっし。失礼!どう雲龍ちゃんに天城ちゃん?」



天城「久しぶりですこういう賑やかな感じ。」ウフフ



雲龍「しかも教官方までいらしてるとは思いませんでした。」



香取「あなた方は姉妹3人でいつもいい連携をしてたのを覚えています。たしか前期第4回大規模訓練で数点差で2位の成績でしたね。」



天城「覚えてらっしゃるんですか!?」



香取「教えた方たちのことはすべて。もちろん最上さんや三隈さんのことも。」



最上「でも、ボクの同期の『最上』も結構いましたよ?」



香取「もちろんすべて覚えています。みなさん似ていますけどそれぞれに見分け方ありますから。」



女提督「あたしもその方法はわかってるよ。」



三隈「そうなんですか?女提督さん、立ってないでここにどうぞ?」



女提督「あんがと。」



雲龍「あら?提督さんは?」



女提督「あそこで瑞鶴ちゃんと葛城ちゃんの勝負に立ち会ってる。」



三隈「ショット対決……相変わらずの飲み比べですわ……」



女提督「話の腰を折っちゃったね。なんの話だったの?」



最上「学校時代に指導してもらってた時の話かな?提督とか女提督はどんな生徒だったの?」



女提督「あたしは優等生だったでしょ?」



香取「優秀ではありましたが、優等までは……」



女提督「どういうこと!?」



香取「あのね……なら教えてあげるわ。あなた達も教室では日誌書いてたでしょ?」



天城「そうですね。同じ教室の人が日替わりでしたけど。」



香取「もちろん指揮官候補生の教室でも日誌はあったの。だけどね、この子名前以外すべてモールス信号で記載してきたのよ。」



雲龍「……」プフッ



最上「読みづらい!」



女提督「ありましたね~。」



香取「…そのあと呼び出して書きなすように指導したときなんて言ったか覚えてる?」



女提督「覚えてないなぁ……」



香取「『え?教官はモールスわからなかったでしたっけ?』よ?」



最上「うわ……教官に対してよくいえたね……」



三隈「私なら言えませんわ…」



女提督「そう?」



香取「まぁ、他にも色々あるんですけど。」



ヴェールヌイ「話中すまないね。これでも飲んでください。」



鹿島「おいしいお酒ですよ?」



香取「ありがとう。」ゴクッ



ヴェールヌイ(あとは任せたよ。)



女提督(OK)



女提督「ねぇ?香取さん。自分が規律鬼とか言われてることについては?」



最上・三隈「「 ちょ!? 」」



香取「……」カタン!



最上・三隈「「 ひっ! 」」ビクン



香取「……私は……私はちょっと悲しいですよ~……」グスッ



最上・三隈・雲龍・天城「「「 !? 」」」



女提督「そうなんですか?」



香取「確かに厳しくしますぅ……しますけどぉ、指導した子達のためなんですよぉ……」



女提督「ほうほう。」



香取「私だって本当はもっと優しくしたいですけどぉ…ここで優しくしてしまったらぁ…」



女提督「そうだよね。心配だもんね。」



香取「そうなんです!戦いに出たときにしっかり基礎ができてないとですからぁ……」



女提督「うんうん。時にうちの子で厳しくしちゃった子っている?」



香取「伊勢さん……」



女提督「伊勢ちゃん!ちょっときて。」



伊勢「はい?」



香取「伊勢さん……そこに座りなさい。」



伊勢「私なんかした!?」



女提督「いいから。ね?」ニコニコ



伊勢「えぇ……」



香取「伊勢さん!」



伊勢「はい!?」



香取「あんなに厳しくしちゃってごめんねぇ……でも私の立場もわかってくれるかしらぁ?」ムギュー ナデナデ



最上「どうしちゃったんですか!?」



鹿島「香取姉さんはお酒が入るとこんな感じですよ?姉さん?伊勢さんビックリしてますよ?」ニコニコ



香取「そう?ごめんね?これからも頑張ってね?」ニコ~



伊勢「が、がんばります。」



香取「そうだぁ!鹿島はどうなのよぉ!笑顔の悪魔(スマイリーデビル)っで言われてるらしいじゃない。誰ですかこんな中二病的名前つけたのは…」



鹿島「誰が付けたかは置いといて、指導に関しては姉さんと一緒です。なんと言われようと構いません。指導した子達がしっかりと生き抜いてくれるなら。悪魔でもなんでもいいです♪」ニコニコ



香取「鹿島ぁ~」ダキッ



最上「……鹿島さん…」



三隈「陰口……申し訳ありませんでした……」



鹿島「ふふふ。悪魔のような指導はしたつもりありますから。気にしてませんよ?ただ……」



最上「ただ……?」



鹿島「それも、もう終わりになります。」



女提督「え?どういうこと?」



鹿島「そろそろ、指導教官を後輩の香取と鹿島に任せようかと。」



香取「そうなの。そろそろ次にまかせてもいいかもと思ってね……寂しいわぁ……」スリスリ



鹿島「私も少しそう思ういます。」



女提督「なら、ここ来たらよ?」



最上・三隈「「 言うと思いました 」」




――――――――――――――――



祥鳳「あの2人とも16杯目ですけど?」



瑞鳳「大丈夫?」



瑞鶴「ふふ……やるわねかちゅらぎ……」



葛城「しぇんぱいころ……」



提督「もうその辺で終わりにしておけ。」



瑞鶴「それじゃどっちが勝ったかわかんない!」



葛城「そうれふよれいろく!」



提督「葛城……呂律回ってないからな。おわり!」



瑞鶴「ていろくはろうなのよ?」



葛城「あい!そうれふ!」



赤城「あのですね?提督はあなた達の勝負中に同じだけ飲んでますよ。しかも倍の量を。」



瑞鶴・葛城「「 まけら…… 」」



提督「俺に勝てるのはまだいねぇな。つまみ作ってくるか……」



赤城「から揚げを1羽!」



提督「赤城ぇ……悪いがだし巻きだ。食うか?いや、食うよな?」



瑞鳳「なら私作ります?卵焼きなら得意ですよ?」



秋月「卵焼き!?」



照月「瑞鳳ちゃんの!?」



初月「卵焼き!?」



提督「なんでそんなに興奮する?」



秋月「瑞鳳ちゃんの卵焼きはもう!絶品!」



照月「よくNN大佐さんも作ってくれっていってましたっけ。」



提督「そうなのか?じゃぁ、一緒に作るか。」



赤城「卵焼き対決ですか?倍食べれるってことですね!」



提督「そうだな。おーい!卵焼きほしい人いるかー?」



イルー! オツマミノカンジー? タベターイ! ワイワイ――――



提督「それじゃ瑞鳳、厨房行こう。」



瑞鳳「了解しました!」




――――――――――――



飛龍「ちと飲ませすぎたかな?」



空母水鬼「瑞鶴と一緒に部屋で寝せておくわ。」



翔鶴「なら葛城さんは私が運びますね。」



天城「それなら――」



空母水鬼「いいのいいの。主役はここにいてね♪」



雲龍「ありがとう。お言葉に甘えるわ。あとで葛城は引き取りに行きます。」



翔鶴「私達の部屋は寮の4階ですので。」



雲龍「わかったわ。」



イキマスヨー ウン…… スピー アラカルイ



天城「ここの皆さん顔がきらきらとしてますね。」



雲龍「そうね。なんだか今まで出会った艦娘さん達のなかで1番雰囲気がいいわ。」



飛龍「そうですか?」



雲龍「ええ♪」



飛龍「まぁ深海棲艦だって仲間ですしね!天城さんグラスが空だね。お酒飲む?提督さん置いてってくれたやつだからおいしいよ?」



天城「あ、いただきます」



秋月「雲龍さん。天城さん。」



雲龍「あら?秋月ちゃん達。体調は大丈夫?」



照月「はい!大丈夫です!あれ?葛城さんは?」



天城「お酒飲みすぎて寝ちゃったから部屋に。」



秋月「あらら…」



雲龍「このたびはなんとお詫びを…」



初月「いや、雲龍さん達は悪くないさ。それよりお詫びだったりお礼はこっちがしなきゃならないんだから。」



秋月「瑞鳳ちゃんを助けてくれてありがとうございました!」



照月・初月「「 ありがとうございました! 」」



天城「いえいえ。お気になさらないでください。」



雲龍「そうよ。状況的に仕方ないことでしたから。」ニコッ



初月「本当にありがとうございました。」



雲龍「そんなに硬くならないで。これからはもっと助け合わないといけないんだから。」



飛龍「そうそう!ここでの生活するんだから固いこと抜きにしようぜ!」



天城「そうですね。そうしましょう?」



照月「わかりました!よろしくお願いします!」



雲龍「ええ。」



蒼龍「ほーい!卵焼き大量にやけたよ~。バリエーション豊富だから飽きないかもよ。」



天城「あら、おいしそう。一緒に食べましょう?」



秋月「はい!」



蒼龍「みんなはなにか趣味あるの?」



雲龍「趣味ですか…琴はたまに弾きますね。」



飛龍「うわ……絵になるねぇ!」



雲龍「絵になるほどじゃないですよ。秋月は?」



秋月「私は……お料理……あ、家計簿とか書くのはすきです!」



蒼龍「これは良妻の予感!」



秋月「良妻って///…天城さんは?」



天城「私は生け花と三味線を。」



青葉「和を感じますねぇ~。こんど聞かせてもらいましょう!」



天城「うふふ♪下手でよろしければ。照月ちゃんの趣味は?」



照月「うーん…趣味…あ!髪留めを集めたいなぁとは思ってます!」



飛龍「ファッション関係かぁ、なら叢雲とか、夕立に聞くと良いかもよ!よく話してるし!」



照月「ほうほう。今度きいてみよう。さて、初月はあれだよね。」



初月「ああ。保存食を集めるのが好きなんだ。」



天城「保存食というと、缶詰とかですか?」



初月「そう。まさに缶詰だ。」



蒼龍「ちょっとわかるかも!」



初月「そうなのか!?」キラキラ



青葉「おぉう……目が輝いてる……」



飛龍「青葉。私も気持ちわかるんだわ。」



雲龍「どういうことです?」



蒼龍「お酒好きだとおつまみに缶詰とかちょうどいいんだよねぇ。今はいろんなのあるからね。」



秋月「よかったね初月。理解者がいてくれたよ。葛城さんは無いのかい?」



天城「あの子は体を動かすのが好きよ。特に泳ぐのが好きみたい。」



飛龍「泳ぐんなら寮の最上階がプールになってるから喜ぶかもね。」



雲龍「そうなの?教えてあげましょう。瑞鳳ちゃんは?」



初月「卵焼きの研究かな?」



青葉「変わった研究をしてますねぇ。」



照月「でも、瑞鳳ちゃんの卵焼きを食べたらわかると思う。」



蒼龍「これだよね?さっきもらってきたやつ。」



飛龍「そんな!ただの卵焼きやろぉ?ただ卵を溶いて焼いただけやてぇ!食べてみましょう。あむっと……」



蒼龍「そこはほんまやって言わないとだめじゃん!」



飛龍「……」ヒョイッ パクッ モグモグ



天城「あの…飛龍さん?」



飛龍「……」ヒョイッ パクッ モグモグ



蒼龍「そんなに?どれどれ……」ヒョイッ パクッ モグモグ



蒼龍・飛龍「「 …… 」」ヒョイッ パクッ モグモグ



初月「黙って食べ始めた!?」



雲龍「いただきます。」ヒョイッ パクッ モグモグ



天城「ど、どうですか?」



蒼龍・飛龍・雲龍「「「 …… 」」」ヒョイッ パクッ モグモグ



照月「ふえたぁ!?」



秋月「あははは……」



デハワタシモ…… ドウ? コレハ… パクッ モグモグ

コレカンセンスルヨウナモノダッケ!? オイシイモンネェ…



青葉「ふむ。瑞鳳ちゃんの卵焼きは中毒性あり……用法用量を守って正しくお食べください!」



秋月「お薬じゃありませんよ!?」




――――――――――――――――



提督「おーい!皆そろそろお開きにしよう!この後は自由にしてくれ。」



ハーイ! タノシカッター!



朝雲「雲龍さん達!」



雲龍「はい?」



朝雲「この後はどうするの?」



天城「今日は休ませていただこうかと。」



朝雲「そう。ならお風呂とかの場所わかる?」



雲龍「いえ、これから聞こうかと思ってました。」



山雲「秋月ちゃん達もお風呂行くって~!」



朝雲「りょか~い!ということで案内するわ。」



雲龍「その前に葛城を連れていきたいんですけどいいですか?」



朝雲「いいわよ。タオルとか着換えは用意あるはずだから心配ご無用よ。」



天城「助かるわ。」



女提督「お風呂行くならあたしも行こうかな?」



朝雲「いいわね!行きましょう?」



女提督「いいかな?」



雲龍「もちろんです。」



女提督「提督!お風呂いこー!」



雲龍・天城「「 えぇえ!? 」」



提督「なんでそれを誘った!?」



朝雲「なんだ。司令は今日は一緒じゃないのか。」



女提督・雲龍・天城「「 え? 」」



女提督「朝雲ちゃん?提督とお風呂入るの?」



朝雲「え?たまに入るよ?」



女提督「他に一緒に入った人とかいるのかな?」



朝雲「ん~…カッコカリした人たちとか、島風とうーちゃんとかは気にしないで入っていくね。」



女提督「だって、提督が入ってるときは立て札置いておくよね?」



朝雲「気にしないひとはほんと気にしないから。あ、文月ちゃんは頭洗ってもらってた。私もやってもらおうかな。ほらほら、葛城さん拾っていこー!」



雲龍「え、ええ。そうね。」



天城「は、はい!」



女提督「てーいーとーくーーー!」ズカズカズカズカ



提督「なんだって、なんで怒ってるの?ちょっと?女提督さん!?刀!刀抜かないで!おい!やめろぉおおおおお!」




―――翌朝 執務室前



皐月「おっはよー!」



三日月「おはようございます!」



電「おはようなのです!今日のお知らせの確認なのです」



皐月「今日のお知らせは…雲龍さん達が今日から正式に■■鎮守府の艦娘になるっと。他には?」



三日月「交代での休暇の届け出を出すようにですね。」



電「そろそろ連休を取ってもらうのでお願いするのです。」



皐月「わかったよ。今回は司令官と休み合えばいいなぁ。」



三日月「そういって昨日は司令官の部屋に泊まったんじゃないの?」



皐月「えへへ~♪」



電「司令官さん関係でもう1つ張り紙あるのです…」



三日月「あら……ええと……司令官とのお風呂は司令官の許可を取ること。節度を守ること…司令官なにか…いえ、司令官に限ってありませんね。……え?お風呂!?////」



電「節度を守ってほしとのことなのです。半ば女司令官さんの八つ当たりなのです。」



皐月「あ……駆逐系の子とのお風呂がうらやましいということか。」



三日月「そんな……お風呂を一緒なんて…///」



香取「本来はその態度が普通なんですけどねぇ…」



皐月「香取さんと鹿島さん。おはようございます。」



鹿島「おはです♪きっと一緒に入る子は提督のこと『お父さん』みたいな感じなんでしょうけどね。」



皐月「ちがうわ!嫁だわ!こちくしょーーー!」タッタッタッ



三日月「お姉ちゃん!?どこ行くの~!」タッタッタッ



香取「なにかあったの?」



電「色々あるのです。」



鹿島「あららら…さて、提督と女提督に挨拶して戻りましょうか?」



香取「そうね。電ちゃんも2人のことお願いね。」



電「はいなのです!」



コンコンコンコン シツレイシマス オハヨーデス オハヨウゴザイマス

キノウハ――――




――――――――――――――――


青葉「以上で保護の話はおわりでーす!」



電「ナノマシンだのなんだの摩訶不思議というかなんというかだったのです。」



翔鶴「ですけど、よく取り出せましたよね。さすが女提督さんと明石さん達です。」



青葉「あの技術力は脱帽しますよ。ほんと。」



電「ですが、変なものも作ってるのは事実なのです。」



青葉「それはそれ。これはこれということで。」



翔鶴「あはは……雲龍さん達や秋月さん達も今は慣れてきてるみたいですね。」



電「そうなのです。この前、照月ちゃんと一緒にお出かけしたのです。お洋服選んでもらったのです♪」



青葉「おお、さっそく趣味を活かしての交流ですね。いいですねぇ。」



翔鶴「青葉さんも可愛いですから選んでもらったらどうなんです?」



電「そうなのです!いいと思うのです!」



青葉「……」



翔鶴「青葉さん?」



青葉「その…青葉には…そう言うの…いいですから……////」テレテレテレ



電「!」ピコン



翔鶴「あらあら♪」



電「青葉さんは可愛いのでワンピースとかショートパンツとか色々いいと思うのです!」



翔鶴「意外とボーイッシュなものもいいと思います!」



青葉「な……なぁ……////」



電「ちょっとしっかりして女提督さんとホテルのランチビュッフェとか?」



翔鶴「ドレスを着てドレスコードのあるお店で提督さんとデートとか?」



青葉「あああ、青葉にはほんとそう言うのいいですからぁああああ////」ダダダダ



翔鶴「行ってしまった……」



電「面白いものが見られたのです。さて、これで今回のお話は終わりなのです。」



翔鶴「最後まで読んでくださりありがとうございました。」



電「次回はどんなお話になるのでしょう?」



翔鶴「次は意外なあの子が…あんなことに……」



電「あれには一同びっくりなのです!それでは皆さんバイ――――」



ダダダダダ!



青葉「最後に新生活の買い物に行った雲龍達のお話をどうぞ!」



電・翔鶴「「 戻ってきた!? 」」




――― 保護任務から2日後 ―――

―――0800 執務室



女提督「今日は買い物に行こうと思います。」



提督「昨日、それぞれの鎮守府からの荷物類の運び出しと輸送は終わってるな?」



雲龍「はい。無事に完了です。」



女提督「必要なもの書き出してきたかな?」



照月「オッケーです!」



提督「見せてもらってもいいか?」



葛城「はい!」



女提督「ふむふむ……そう言えば皆私服が少ないように思ったんだけど?」



瑞鳳「そうだなぁ…そんなに外出とかなかったし。」



女提督「部屋着だったり私服だったりは少しあった方がいいと思うよ。もう直ぐで連休も取ってもらう予定だし。」



天城「連休?」



提督「ああ。最近だが、1ヵ月に2日程度の連休を通常の休みに加えて取るようにしたんだ。まぁうまいこと組めば3~4連休とかになるな。」



初月「そうなのか。だが休みの時に保護の任務が入ったら?」



女提督「場合によっては別日に変更させてもらったり、出先だったら戻ってきてもらうこともあるけどね。その部分がちょっと不安定だけど許してね?」



秋月「それは仕方ないですよね。」



提督「ありがとう。さて、軍資金はどうする?」



女提督「そうだな。このくらいあればいいでしょう。皆、私服とかも買うようにね。」



提督「それじゃ、支給する。」



天城「ありがとうございま…す!?」



秋月「こ、こんなに!?」



雲龍「さすがにもらいすぎです!10万なんて!」



女提督「いや、だって必要な物買わないと。それに服とか買ったらあっという間だよ?」



提督「女性物の服の値段とかはよくわからないが、かかるんだから仕方ない。」



女提督「賢く使ってくださいな。」



天城「では、ありがたく受け取らせていただきます。」



提督「そうしてくれ。それじゃ、行こうか?街のモールでいいか?」



葛城「はい!どうやっていくんです?」



女提督「車だよ。提督の方には4人、あたしの方には3人だね。好きな方に乗ってね?」



秋月「了解です!」




―――街への道中 提督車side



提督「扱ったり寒かったりしないか~?」



葛城「私は大丈夫。後ろは?」



初月「ボクは問題ない。」



照月「私もです。」



天城「同じく大丈夫です。」



提督「はいはい。」



天城「提督?質問があるんですけど?」



提督「ん~?」



天城「女提督さんとは鎮守府で一緒に?」



提督「いや、双子の片割れだ。2卵生だからそんなに似てないだろうろ?」



初月「そうなのか。」



提督「親は歓迎会の席にいた元元帥と鳳翔さんだ。」



照月「わお!?」



提督「まぁ、子供のころの話とは色々あったから後で聞きたければ話してあげるよ。」



天城「ありがとうございます。その時は是非。」



提督「そういう天城とか秋月達は本当の姉妹なのか?それとも軍の児童養護で?」



葛城「私達は血のつながった姉妹です。出身は施設ですよ。」



照月「私達も同じですね。ですけど、血はつながってませんがもう1人妹がいます。」



提督「その子は?」



初月「涼月って言うんだ。今は南の鎮守府で頑張ってると思う。艦娘になったときにはちょうど1つ上だったから姉さんになるのかな?」



照月「施設のころは4姉妹で遊んでたりしたなぁ。」



葛城「連絡は取ったりしてるの?」



照月「取りたいんだけど忙しいみたいで。」



提督「そうか。会いに来たり行けたりできるといいな。天城と葛城にはそういう人いるか?」



葛城「うーん…ちょっと違うけど、雲龍姉ぇがそんな感じなんだ。」



提督「どういうこと?」



天城「施設に入るときにもうどこもいっぱいで3人一緒が難しいってことになって軍の艦娘学校に入るまでは離れ離れで…」



葛城「天城姉ぇが入学したときに空母寮で再会して、私も入学式で再会したって感じなの。」



提督「すごいな。」



天城「初めに見つけてくれたのも雲龍姉さんで、その時は抱き着いて泣いちゃいました。」



照月「それは泣きますよぉ!」



提督「だな。それで卒業後も一緒にいられたと。」



葛城「DD大将さんが呼んでくれたんだよね。」



提督「DD大将さん、さすがだな。その大将さんは亡くなってるんだよな?」



天城「はい。」



提督「落ち着いたらお墓参りに行こうな。」



天城・葛城「「 はい! 」」



提督「もちろんNN大佐の所もな。」



初月「ありがとう。」



照月「ありがとうございます。」



提督「お前たちをきちんと預かることを報告しにいかないとだしな。」



葛城「なんか娘さんをくださいって言いに行くみたい!」



提督「そうか?」



初月「そうかもね。」



提督「そうか…」カタン チュー



葛城「あ、それ私のコーヒー!」



提督「すまない!ちょっと飲んじまった…」



葛城「き、気をつけてよね!」



提督「わるい……俺のをやるから…あ、俺の口付けたのは―――」



葛城「も、もらう!」



照月・初月・天城「「「 … 」」」ニヤニヤ



提督「飲むなら飲んでくれー。片手で運転してるから。」



葛城「いた…だきます。」パクッ



天城「提督さんのはどうですか?」ニコニコ



葛城「もう!しらない!」////



提督「怒らないでくれよ葛城~。」ナデナデ



照月「あれ提督って素だよね?」コソッ

初月「そのようだね…」コソッ

天城「カッコカリされてる人たちは大変そうですね。」コソッ



葛城「…提督!これ飲んで!はい!」



照月「え?」



提督「ん?ん~!?」パクッ チュー ゴクッ



葛城「おいしい!?」



提督「いきなり口にいれんな!まぁ、うまいな。」



葛城「だよね~?」ニヤッ



照月「な、なな、なぁああぁあぁああ!?」



提督「どうした!?」




―――女提督side



雲龍「女提督さん。」



女提督「ん~?な~に?」



雲龍「昨晩は歓迎会本当にありがとうございました。」



秋月「ありがとうございます!」



瑞鳳「楽しかったよ!ありがとう!」



女提督「いえいえ。もう3日くらいたったけどどう?他の人とかと話せた?」



雲龍「おかげさまで、この前は大和さんや衣笠さんがお茶に誘ってくださいまして。色々とお話を聞けました。」



秋月「あのお茶菓子おいしかったですよね!」



瑞鳳「うんうん!おいしかったぁ!」



女提督「よかったね。大和ちゃんの和菓子まで手を付けたんだ。」



秋月「あのお菓子ってもしかして手作りなんですか?」



女提督「だと思うよ。色々作ってるみたい。」



瑞鳳「へぇ~…今度教わってみよう!」



雲龍「ええ。いいわね。」



女提督「自炊の話が出たからちょうどいいね。苦手な人いたら週に1回料理教室を鳳翔さんがやってくれるから参加してみるのもいいかもよ。」



雲龍「鳳翔さんというと女提督さんのお母さまですよね?」



女提督「そうそう。」



瑞鳳「お母さんの鳳翔さんってどんな感じ?」



女提督「普段と変わらないかな?うん。普段通りだけど怒らせると怖かったよ…」



雲龍「そうなんですね。私達は教官がが龍驤さんでしたので、教わったことないんです。」



女提督「そっか。空母の人は弓で艦載機を発艦させるのと雲龍ちゃんみたく紙?で発艦させる場合もあるもんね。」



秋月「その紙ってなにでできてるんです?」



雲龍「ん~…和紙のようで和紙でもないんだけど…こういう物として使ってるから。」フワフワ



瑞鳳「自由に動かせるんだね。あ、こっち来た。なんだかわいい!」



雲龍「そう?良かったわね、彩雲。」



女提督「彩雲の式神かぁ…妖精さんは?」



雲龍「妖精さんは鑑査機として実体化するともう乗ってますね。」



ポンッ!



彩雲妖精「??」



秋月「あ!紙が妖精さんになった!」



彩雲妖精「よんだ?」



女提督「しゃべった!?」



彩雲妖精「しゃべるよぉ!でもその人提督さんなんでしょ?私の声聞えるんだ!ねぇねぇ、あなた!そこの人の肩にのせて!」



秋月「はい!どうぞ?」



女提督「いらっしゃ~い。」



彩雲妖精「あはは!視界がた~のし~!」



雲龍「意外とはつらつとした性格なのよね。この子は。」



彩雲妖精「ゴーゴー!」



女提督「女提督!いっきまーす!」




―――モール 入口



提督「それじゃ行ってらっしゃい。」



「「「「 いってきまーす! 」」」」



女提督「気をつけてね~!提督はどうすんの?」



提督「そうだな…トレーニングウェアだったり普段着だったりかな?あと聞きたいんだが…その肩にいる奴は?



女提督「鑑査機の妖精さんなんか気にいられた。」



彩雲妖精「乗せてもらってるの!いいでしょ~♪」



提督「そうか。良かったな。」ナデナデ



彩雲妖精「へぇ、こっちの提督さんも私の声聞えるんだ!関心関心!」



提督「あはは……」



彩雲妖精「雲龍さん行っちゃうからまたね~!」ポンッ



女提督「消えた…」



提督「消えたな…」



女提督「あとで他の妖精さんとも話してみたいね。」



提督「そうだな。それじゃ女提督。俺は俺で買い物行くけど?」



女提督「おっけ。そんじゃね~」




―――服屋



女提督「あ、これかわいいな。」



照月「女提督さん。」



女提督「お?照月ちゃんも服?」



照月「はい!女提督さんそれ買うんですか?」



女提督「うん。部屋着にするかな。」



照月「女提督さんってスカートは?」



女提督「あんま履かないなぁ。」



照月「せっかくだから一緒に買いませんか?」



女提督「おそろ?」



照月「いいですよ!コーナーあっちです!」



キャー! サインクダサイ! イイヨーデモシズカニネ?



女提督「なんだぁ?」



照月「なんでしょう…んー?あ!あの人芸能人だ!」



女提督「芸能人?」



照月「あの人有名なイケメンモデルさんで、たしか海軍の雑誌にも表紙になってた人です。それに最近はテレビにも出るようになったみたいです。」



女提督「へぇ、見てくる?」



照月「いえ……私はあんまりタイプじゃないので…」



女提督「照月ちゃんはどんなタイプの人好きなの?」



照月「ん~…普通でいいですから優しい人がいいですね。あと、ちょっと力持ちだとかっこいいかなぁ?」



女提督「そうなんだ。いい人見つかるといいね?ただ、あたしの目が黒いうちは嫁にはやらん!」



照月「あはは!女提督さんったら、まだ行くつもりありませんから♪」



女提督「それもそうか!」



キャー!キャー! シャシンオネガイシマス! ワーワー!



女提督・照月「「 騒がしいなぁ… 」」




―――スポーツショップ



店員「このインナーは最新モデルで筋肉のブレを抑えるのはもちろん加圧と姿勢矯正も可能になったものです。」



提督「これって、通年モデル?」



店員「今は春夏モデルのみです。秋冬モデルはもう少し保温性の良いものが出る予定です。」



提督「そうか、ならこれ緑と黒のMサイズ1つずつお願いします。」



店員「かしこまりました。お持ちいたしますね。」



雲龍「提督。」



提督「雲龍か。どうした?」



雲龍「提督を見かけたから声をかけたの。それとここに用があったから。」



提督「そうなのか。なに買うんだ?」



雲龍「Tシャツと部屋着とジャージかしら?朝走るときに着たいから。」



提督「ここのいいもんな。」



雲龍「ええ。着心地がいい物が多いわ。」



店員「お待たせいたしました。…あら?お客様の彼女さんですか?」



雲龍「い、いえ……」



店員「今、キャンペーンでカップル限定でウェアを購入いただくと最大25%オフになるんですが?」ニヤァ



提督「いや、この―――」



店員「ヘイ!ボーイ!ユーはお口にチャァック!」



提督「店員さん!?(あれ、この人どこかで…)」



雲龍「えっと……その…」



店員「カップルさんですよね?」ニコォ



雲龍「…///」



店員「無言は肯定!Here we go!カップルごあんなぁああああい!」



提督「声がでけぇ!」



店員「あとカップルの証明のため店内で会計が済むまでは手をおつなぎになってくださいね!こちらの袋にインナーは入れておきますのでお買い物が済みましたらカウンターでお会計ください!それではお願いします。」



雲龍「その…手を……///」



提督「変な流れだが…ほい。」



ギュッ



店員「エンダァアアアアアアアアアアアアア!」



提督・雲龍「「 結婚してないです! 」」



店員「男性の方のお客様?」



提督「なんですか…」



店員「女の子は大切にしないとだめですよ?前の緑の髪の子…覚えてますからね?」ボソッ



提督「やっぱあんたどっかで会ってるだろ!?」



店員「あ、時間なんで!店長お先に失礼しまぁす!」ピューン!



提督「ちょ!?雲龍なんだかごめんな…雲龍?」



雲龍「///」テレテレ



提督「雲龍?」



雲龍「ウェア…選びましょう。」



提督「あ、はい。」




―――寝具店



秋月「このカバー気持ちいい!」



葛城「ほんと!これにしようかな?」



秋月「いいですよね!これのブラックとホワイトのツートンにしよっと。」



葛城「私はグリーンとホワイト。」



秋月「天城さんらしい色ですね!あ、布団のサイズってシングルだったっけ?」



葛城「あ、それ聞いてないや…」



女提督「ふら~っとこんちゃ!」



秋月「女提督さんちょうどいいところに。」



女提督「ういうい?」



葛城「あの布団のサイズってどのサイズですか?」



女提督「うちのはセミダブルだわさ。言うの忘れてたっす。ゴミンニ!」



葛城「気づいてよかったぁ~。じゃっ、これだね。」



女提督「葛城ちゃんうしろ!」



ドンッ



葛城「あ!すいません!」



イケメン「いえいえ。大丈夫かい?」



葛城「ありがとうございます。大丈夫です。」



秋月「あれ…どこかで…?」



イケメン「ん?君たちどこかのモデルさん?」



葛城「モ、モデルなんて///」



秋月「ただの一般人です!」



イケメン「そうなの?モデルさんかと思ったよ!」



女提督「あんたどっかの雑誌のモデルさんだっけ?」



イケメン「お、僕を知ってるのかい?光栄だね。」



秋月「あ!雑誌の―――」



イケメン「おっと静かに、さっきも騒がせちゃったからね。」ウインク



秋月「すいません…」



イケメン「そうだ、ぶつかったお詫びにお茶でもごちそうさせてよ?」



女提督(うわ、ナチュラルにナンパかましてきた…)



葛城「いえ、元はこちらの不注意ですので結構です(なんか嫌なタイプだわ。)」



秋月「お気持ちだけで。」ペコリ



女提督「失礼しました。さて会計して行こうか?」



葛城・秋月「「 はーい! 」」



女提督「それでは、失礼いたしました~。」ペコリ



イケメン「い、いえいえ~……」




―――ゲームコーナー



天城「…」



初月「天城さん。」



天城「はわ!?」



初月「どうしたのさそんなにびっくりして。」



天城「い、いえ~」



初月「あぁ、このぬいぐるみを取りたいのかい?」



天城「その…かわいいなぁと…」



初月「やらないことには取れないよ。やってみよう」チャリン



~~~♪ ウィーン



天城「いいところじゃないですか?」



初月「そうだけど…」



コロン  ~~~~♪



天城「あららら…」



初月「うーん、手強い相手かも。」



提督「ほう。クレーンゲームか…」



天城「提督さん!」



初月「心配しないでもらったお金じゃなく自費だから。」



提督「必要な物買い終わって、余っているものなら自由にしていいぞ。初月はこういうの好きなのか?」



初月「取る行為はすきだよ。これは天城さんが欲しいみたい。」



天城「変…ですか?」



提督「変じゃないさ。こういう物は欲しくなるもんな。俺もやっていい?」



初月「いいよ。」



提督「よっし!」チャリン



~~~♪ ウィーン ~~♪ ガシッ



初月「しっかりつかんだ!」



~~~♪ ウィーン 



提督「こい!こい!」



コロン



提督「くぅ!惜しかったな…待ってて、もしもし?女提督ゲームコーナーに来てくれ。ああ。今、プロが来る。」



天城「プロ?」



提督「女提督ならこの手のものは得意だからな。」



キャー! カッコイイ!



初月「ん?なんか人だかりだな?」




―――お茶屋



瑞鳳「すいません、緑茶のオススメってどれですか?」



茶屋店員「緑茶ですど、今はこちらのものがオススメです。お試しにどうぞ?」



瑞鳳「ありがとうございます。」ゴクッ



茶屋店員「他ですと…こちらもですね。どうぞ?」



瑞鳳「いただきます。…あぁ、こっちは甘いですね。」



茶屋店員「そうですね。飲みやすさだと後からお出しした方がいいと思いますよ。」



瑞鳳「じゃぁ、それを……そうだなぁ…500gください。」



茶屋店員「ありがとうございます。お包みしますね。3200円になります。」



瑞鳳「はい!」



女提督「瑞鳳ちゃんはお茶かったの?」



瑞鳳「はい!女提督もですか?」



女提督「ちがーう。瑞鳳ちゃんに声かけたの!」



瑞鳳「そうですか。あとでこのお茶出しますね!」



女提督「いいの!ありがとう!そうだ、これからゲームコーナー行くけど行かない?」



瑞鳳「行きます!」



女提督「了解!」




―――ゲームコーナー



提督「何だかんだで全員集まったな。」



葛城「謎の魔力を秘めてる場所だよね。」



女提督「しゃー!取れた!はい、天城ちゃん!」



天城「ありがとうございます!」



照月「取れました!」ドッサリ



初月「今日はまぁまぁかな?」ドッサリ



瑞鳳「とったねぇ…」



秋月「もぉ…無駄遣いを……」



雲龍「無駄遣いもたまにはいいものよ?」モフモフ



瑞鳳「その人形気にいったんですね。」



雲龍「ええ、なんかモフモフしてると癒されます。」



キャー! ゴメンネイドウサセテモラウヨ



女提督「あ…」



イケメン「おや?さっきの子達じゃないか!こんにちは。」



葛城「先ほどは。」



イケメン「ねぇねぇ、皆かわいいよね?どうかな?皆の分のお茶ごちそうするからそっちの喫茶店どうかな?」



葛城「しつこいなぁ……」ボソッ



女性客「なによあんた!この人が誘ってくれてんのよ!」



葛城「興味のない人に誘われてもねぇ…ご遠慮申し上げます。」



イケメン「いいよ君たち。ありがとね。」



キャー! コッチミテクレタ!



女提督「やかましい……」



イケメン「ね?どうだろう?」



提督「しつこい。」



イケメン「おや?彼氏さんかな?」



提督「なぜお前に答える必要がある?」



イケメン「いいねぇ!彼女の前ではカッコつけ!ならそのカッコよさ俺と勝負しない?ねぇみんなどうだい?」



キャー!カッコイイー! ワーワー!



提督「アホらしい……みんな行こう。」



女提督「お昼なにする~?」



照月「グラタン食べたいです!」



瑞鳳「いいね!乗った!」



テクテクテクテク



女提督「すみません。そこをどいてもらえますか?」



女性客「ねぇ?王子がああいってるんだから無視しないでよ!」



女性客「そうよ!勝てる自身がないからにげるんでしょ?情けなーい。」



提督「はぁ……本人が本人なら、ファンもファンだな。つきあいきれねぇ…」



女性客「あんたねぇ!」スッ



提督「叩いてスッキリするならはたけば?ただ……それ相応の防衛行動はとらせてもらうぞ?」ギロッ



女性客「このぉ!」



イケメン「まった。僕のことでファンの手を汚させてるのは嫌だな?」



女性客「王子……様……」



女提督「じゃぁねぇ。」



女性客「逃げんな!」シュッ



カツーン!



秋月「いったぁ!……」



雲龍「大丈夫!?」



女提督「診せて……よかった……切れてないね。」



提督「女提督。俺、無理だわ。」



女提督「同じく。」



天城「お2人とも?」



提督・女提督「「 おい……だれだ?これ投げたの…… 」」



ザワッ 



女提督「出てきてよ。出てこないならコレ証拠として軍警察に持ってくけど?」



イケメン「な、なんで軍警察なんだい?」



提督「俺ら、軍関係者だからな。まぁ軽く見積もって傷害罪。加えて軍人への攻撃とみなされれば……どうする?謝罪すれば見逃すけど?」



女性客「ご、ごめんなさい!」



女提督「うん。君なんだね…ふーん……きちんと謝れる子はいい子だね。だからさ……ウセロヨ。」



女性客「すいませんでしたぁああああ!」



提督「おい、そこの。」



イケメン「はい!?」



提督「顔がいいかなんかしらねぇが、相手選べよ?わかったな?」



イケメン「す、すす、すみませんでした……」



女提督「あと、動画を取っててネットに流しても特定してそれ相応の対処させていただきますので。」



提督「わかったなら…



提督・女提督「「 散れ 」」



イケメン「みんな!解散だよ!ごめんね!」タッタッタッ



カエロ! ヤバイッテ… ドウガケシタ? ザワザワ



女提督「よっし!グラタン食べにいこー!」



艦娘「「「 はーい! 」」」



提督「大丈夫か秋月?」



秋月「はい!大丈夫です。」




―――モール駐車場



執事「お坊ちゃま?もうお戻りで?」



イケメン「ああ、もう帰る……」



執事「では。」ガチャッ



イケメン「ありがとう……そうだ、ママは今日電話大丈夫かな?」



執事「奥様ですか?今の時間なら大丈夫でございます。」



イケメン「わかった。」



執事「それでは出発いたします。」



イケメン「もしもしママ?うん仕事はまぁまぁ…あのさ、お願いがあるんだけど?……あのさ、僕……海軍に入りたい。え?まぁ、芸能活動は考えるよ。うん。お願い。そうだな……役職は『提督』がいいなぁ――――」




――――洋食店



女提督「秋月ちゃん大丈夫?」



秋月「はい!大丈夫です。」



提督「なんか思い出してきたらむかついてきた…やっちまえばよかったな…」



女提督「提督、ステイ。」



提督「ああ……」



照月「提督って時々怖い……」



提督「いやいや…女提督の方が怖いぞ?」



女提督「似たようなもんでしょ?」



初月「権力をもったヤのつく人達かな?」



提督・女提督「「 今度から自重します。たぶん。 」」



瑞鳳「たぶんなんだ~…」



天城「「あの…もしさっきの人が謝らなかった場合はどうしてたんですか?」



提督・女提督「「 …… 」」ニコッ



葛城「こわいこわいこわい!」



洋食店定員「グラタン、えびグラタン、ミートドリアお待たせしました~」



提督「ありがとうございます。」



洋食店定員「次の物もすぐお持ちしますね~。」



女提督「どうも~。先どうぞ!」



照月「じゃぁいただきます!ん~!グラタンおいしぃ~」



瑞鳳「いただきます!…はふっ、はふぅ…」



女提督「熱かった?はい。お水」



瑞鳳「あひがとうごらいまふ…はふぅ…」



提督「……」ナデナデ



瑞鳳「な、なに!?」



提督「あ、わるい。なんか撫でないといけない気がした。」



女提督「提督。よ~くわかるよ~。撫でたくなるよね?」



提督「なんでだろうな?」ポンポン



瑞鳳「なんで今度は頭をポンポンするのかなぁ?」



雲龍「それは父性や母性なのでは?」



提督「なるほど。」



洋食店定員「お待たせしました~。ランチセットです。」



女提督「ありがとうございまーす!」



洋食店定員「ごゆっくりどうぞ~。」



女提督「いただきますっと!」



秋月「いただきます。でも、瑞鳳ちゃんってNN大佐の所でも妹やら娘ポジションだったような?」



瑞鳳「な!私の方が、お姉ちゃんなんだけど?」



照月「え?だって、執務中に寝ちゃって私がおんぶして寝室に運んだ覚えがあるよ?」



初月「ボクは瑞鳳に頭を洗ってと頼まれた記憶が…」



瑞鳳「ちょちょちょちょ!?」



秋月「NN大佐さんもありゃ妹みたいなもんだな。っていってましたし。」



天城「あらあら♪」



葛城「かわいいからいいじゃない♪」



雲龍「なるほど。」



瑞鳳「妙に納得してるし!」



女提督「まぁまぁ、あたしのエビフライあげるね?」



瑞鳳「わーい!やったー!……はっ!?」



雲龍「……」ナデナデ



瑞鳳「いや!ちがうから!ちがうからぁ!」////



秋月「はい、あーん。」



瑞鳳「あーん……って、私で遊んでない?」



女提督「あははは!かわいいなぁ!」



提督「さて、ドリンクバー行くけどほしい物言ってくれ。」



葛城「あ!私もいくわ!」



照月「私も行きます!」



提督「そうか。」



女提督「あたし、ウーロン茶。」



初月「コーラがいいな。」



秋月「私もコーラで!」



雲龍「私はまだ大丈夫よ。」



天城「私も大丈夫です。」



提督「わかった。」



瑞鳳「私は――――」



提督「わかってる。オレンジジュースだろ?大丈夫だって。」



瑞鳳「そうそう、オレンジジュース…提督?なんでオレンジジュースだってわかったのかな?」ニコォ



提督「だって、なぁ?」



照月「だよねぇ?」



葛城「うんうん。」



瑞鳳「徹底的に子供扱いされてるんだね…あはは……」ズーン



雲龍「その辺にしてあげたら?」



提督「だな。本当にオレンジジュースでいいのか?」



瑞鳳「もうなんでもいいよ…」ズーン



女提督「そう落ち込まないの。」



瑞鳳「はーい…食べよ…あ、えび入ってた!らっき~♪」



天城「かわいらしいです~」



女提督(これは…下手したら暁ちゃんよりお子様なのでは…)



瑞鳳(変なこと考えてない!?)



女提督(こいつ!直接脳内に!?)




―――調理器具店



天城「うーん…」



提督「エプロンとにらめっこしてどうした?」



天城「提督。お夕飯作ったりするのにエプロンがほしいなぁと。」



提督「そうか、俺はこのブランドのを使ってる。」



天城「提督が?」



提督「ああ、よく料理するからな。」



天城「あら、提督のお料理食べてみたいです。」



提督「いいぞ。今度、夕食でも一緒に食べよう。」



天城「はい!その時は私も1品お持ちしますね?エプロンは…これにしましょう!」



提督「楽しみだな。すいません。これを下さい。あとこっちの包丁に天城の文字を掘ってもらえますか?」



アイヨー!チョットマッテテナー



天城「えっと包丁に天城の文字をどうして?」



提督「ん?プレゼントだ。1つはいい物を持っててもいいだろ?」



天城「ありがとうございます!」



店主「おやおや、新婚さんかい?いいねぇ。旦那にいいもの作ってやれよ?ほい!」



天城「だ、旦那様だなんて!ち、違います////」



店主「おや、まだったかい?そりゃ失礼した。だがよ?胃袋はしっかりつかんどけよ?」



天城「ちがいますから///」



店員「父さんお昼……って今度は別の女の子ですか……」



提督「おま!さっきのスポーツショップの!」



店員「さぁて?なんのことでしょう!?父さんお弁当置いときます!じゃぁ!」



提督「どおりで思考が似てるわけだ……」



店主「嬢ちゃんがんばれよ!」



天城「勘違いですよ~~~!!」




―――寝具店



初月「これもちがうなぁ…」



秋月「初月は枕合うの中々ないんだよね?」



初月「ああ、新生活だから変えようと思うんだけどね。」



瑞鳳「難しいよねぇ…」



照月「このマットいいですねぇ……」



女提督「ほんとだねぇ……買っちゃうかぁ…」



秋月「照月は女提督さんとマットで…って腕枕してもらっちゃってるし。」



女提督「なんだい?こっち側来るかい?」ムフフフ



初月「どれ、物は試しに。」



女提督「どうぞ~。」



初月「ああ……こ、これは……」



瑞鳳「どうどう?」



初月「女提督。」



女提督「ん?」



初月「毎晩女提督の腕枕をお願いしたい!」



秋月「はいぃ!?」



初月「ぴったりなんだ!この柔らかさに高さ、弾力性…パーフェクトなんだ!」



照月「あはは~。良い感じですよねぇ~」



女提督「そんなに?」



初月「間違いない。至高の枕だ……」



女提督「この状況……やぶさかではない!」キリッ



瑞鳳「えぇ……」



女提督「というかこのまま寝たいけど、お店に失礼だからね。すいません!このマットお願いします。」



初月「あぁ……女提督の腕枕ぁ…」



秋月「初月が壊れたぁ…」



瑞鳳「あはは……」




―――雑貨店



提督「さっきからさ…雲龍と天城と買い物してたらカップルやら旦那やらと間違われててさ。」



葛城「あはは!でもさ?雲龍姉ぇと天城姉ぇとカップルに見られるのいや?」



提督「いやではない。だがカッコカリしてるからなんか、そいつらに悪い気もするし、なにより雲龍や天城に悪い気がして…」



葛城「カッコカリしてる人達を大切にしてるんだね♪だけど、提督は自信持った方がいいよ?それに2人も悪い気はしてないはず。」



提督「そうかねぇ…」



葛城「もしかしたら私達もそう見られたりして?」



提督「そうだとしたら、申し訳ない…」



葛城「全然、申し訳なくないわよ!」



提督「そうか。ちょっと見てきていいか?」



葛城「もちろん!」



ショップ店員「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」



葛城「あ、すいません。この石鹼の他の香りってありますか?」



ショップ店員「これはあちらの棚です。どうぞ~。」



葛城「ありがとうございます。」



ショップ店員「今日はご兄妹でおかいものですか?」



葛城「……」



提督「いいのがあった。葛城?どうした?」



葛城「あ、あなた!いいのあった?」



ショップ店員「あら、新婚さんでしたか!失礼いたしました!」



提督「は?え?」



葛城「も、もぉ!照れてないで!これ買うんでしょ?」



提督「あ、ああ。そうだけど…」



葛城「まとめて買っちゃうから先に行っててね?」



提督「あ、ああ。でも葛――――」



葛城「すいません!これも一緒にお願いします!」



ショップ店員「かしこまりました。うふふ♪」



葛城「//////」




―――食器店



秋月「お箸どうするー?」



照月「黄色いのある?」



初月「こっちにあるよ。」



女提督「お茶椀どっちにしようかな?」



瑞鳳「女提督……それはお茶椀じゃなくてどんぶりというんだよ……」



女提督「!?」



瑞鳳「馬鹿な!?って顔されても…」



初月「……」ソーッ



瑞鳳「初月ちゃんもそれはお茶椀じゃありません。」



女提督・初月「「 !? 」」



瑞鳳「2人は食いしん坊さんだね。うん。」



秋月「あはは……瑞鳳ちゃんがツッコミまくってる。」



照月「でもこのサイズのどんぶりあってもいいよね?」



女提督・初月「「 いいと思う。 」」



秋月「そろってるなぁ。」



照月「初月は食べても太らないけど――――」



女提督「初月ちゃんの裏切り者!」



初月「なんでそうなる!?」



瑞鳳「女提督さんは食べた分だけ太るんだね…」



秋月「でもさ?私も食べたら食べたぶんだけ蓄積されるけど、初月と照月はそのままだよね?」



照月「え~?私もちょっとは増えたんだよ?」



瑞鳳「そうなの?」



女提督「どのへん?」



照月「この前、胸周りが――――」



女提督・初月・瑞鳳「「「 …… 」」」ジリッ



照月「3人とも目が怖いよぉ…」



秋月「まぁ、仕方ない……あ!湯呑かわいい~」



照月「秋月姉ぇ!?」




―――カフェ



雲龍「…」コクッ



天城「姉さん?」



雲龍「なに?」



天城「提督と女提督さんって不思議な方たちですよね?」



雲龍「さっきのことよね?言いたいことは。」



天城「はい。秋月ちゃんに缶が当たったときの目…私達でさえ恐怖を感じました。」



雲龍「ええ。それは私も思ったわ。でもね?私なんだか怖い反面嬉しいとも思ったの。」



天城「嬉しい?」



雲龍「ええ。少し前の話だけど、DD大将さんと私が本部の会議に行ったこと覚えてる?」



天城「ええ。ありましたね。他の大将さんとの合同作戦でしたっけ?中止になってしまいましたけど。」



雲龍「そう。その時にひと悶着あってね。」



天城「なにがあったんですか?」



雲龍「もう、話してもいいわね…あの時ね。作戦上で相手方の大将が私達を盾替わりにする作戦を提案したの。」



天城「盾ですか……」



雲龍「ええ。轟沈覚悟での盾役よ。でも、元元帥さんはそれをよしとしなかった。もちろん、DD大将さんもよしとはしなかった。でも、しつこくその作戦を押してきてね…そしてこう言ったの替えなんてまた造ればいいってね。」



天城「その大将さんはなんなんですか…」



雲龍「さぁ…で、元元帥さんが怒ろうとしたとき…DD大将さんがその大将をつかみ上げて、あの目をして睨みつけてたの。無言でね。」



天城「その時の目の鋭さが提督さん達と一緒だったと。」



雲龍「そう。」



天城「そのあとその大将は?」



雲龍「そのあとは、その大将もだんまりで元元帥さんさんが作戦を中止。元元帥さんもそんな考えを持つようなやつはいらないと、左遷をその場で言い渡したのよ。その後、極地に送られてすぐやめたそうよ。」



天城「そうだったんですか。1度も聞いたことありませんでした。」



雲龍「そうね。言わなくてもいいと言っていたから。」



天城「私達を助けてくれて、守ってくれて…嬉しくなるのもわかります。」



雲龍「ええ。あの2人ならついて行っても大丈夫。」



提督「よっ。」



葛城「お姉ぇ達…」



雲龍「提督も一緒だったのね。でもなんで葛城は提督の裏に隠れてるの?」



提督「俺もわからん。店出てから顔見せてくれないだが。」



葛城「ダメ…今は提督の顔みらんない…」



天城「まさか提督…葛城に!?」



提督「なんもしてないからね?」



雲龍「うふふふ♪葛城?そこは安心できる?」



葛城「ま、まぁ……」



雲龍「そう。」ニコニコ



天城(雲龍姉さんがこんなに笑った顔見たの久しぶり。)



提督「2人とも何笑ってるんだ?」



天城「いいことがあったのもで。」



提督「そうか…あの葛城さん?座りたいだけど移動してくれるかな?」



葛城「無理ぃ…」



提督「なぜだ!?」




―――駐車場



女提督「全員いるね。それじゃ、鎮守府に戻ろうか。」



秋月「はい!」



照月「車の中のおやつも買っちゃった~。」



瑞鳳「ほんとよく食べるねぇ~」



天城「実は私も…」ガサッ



初月「いつの間に、というか量がすごい。」



葛城「天城姉ぇは意外とジャンクフード好きなのよ。」



提督「そうなのか。あとでおすすめ教えてな?」



天城「はい!」



雲龍「それで車はどういう風に乗ります?」



女提督「来るときに乗った車に乗ってね。運転手が変わります!」



秋月「なるほど。」



提督「それじゃみんな乗ってくれ!」



一同「「「 はーーい! 」」」



――――――――――――――――




青葉「以上で終わりです。あのイケメン野郎が後々…」



電「それ以上はネタバレになるのです。」



翔鶴「あれは■■鎮守府で2番目に危機的な状況でしたよね?」



青葉「あのとき司令官はやっちゃえばよかったのに…」



電「青葉さん、発言がやばくなってるのです。」



翔鶴「あの事件は青葉さん大変でしたものね。」



青葉「あぁ!腹立ってきた!憂さ晴らししてきます!」タッタッタッ



電「行っちゃったのです…」



シレイカンカクゴー! ハァ!? テイトクシマッテルシマッテル! ワーワー!



翔鶴「締め上げられたみたいです…」



電「あはは……でも、司令官さんをめぐる恋のバトルはメンバーが増えてきたのです。」



翔鶴「カッコカリされてる叢雲さんに明石さん、大淀さん、皐月ちゃん、鈴谷さん、夕張さん。今回の話で神通さんや葛城さんも新たに思いを抱いてる感じですね。」



電「ある意味ハーレム状態なのです。このほかにも司令官さんを狙ってる人もいるとの情報を青葉さんが。」



翔鶴「青葉さんはその辺は抜かりなく調べてますね…女提督さんの争奪戦の方は?」



電「カッコカリしてる人たち以外にもいるのです。ですけど恋と言うよりかはもっと一緒にいてみたいとい感じなのです。初月ちゃんなんかはこの前本当に腕枕してもらって寝てたのです。」



翔鶴「そうですか。そちらはそちらでうまくやってるんですね。」



電「共有財産なのです!……さて、この辺で本当にバイバイなのです!」



翔鶴「それでは皆様!」



電「バイバイなのです~!」



翔鶴「またお会いいたしましょう!」



ガチャッ



香取「あの?ここで何をしてらっしゃるんです?」



電・翔鶴「「 ! 」」




――――――――――――――――――







後書き

読んでくださって、まことにありがとうございます。
艦娘たちの口調等はWIKIを参考・引用としております。
参考・引用HP http://wikiwiki.jp/kancolle/
お付き合い本当にありがとうございます!
無断転載はお断りさせていただいております。


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2023-03-21 09:07:36

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