特殊鎮守府 =艦隊調査保護局9=
概要
これの二次創作SSとなっております。またオリジナル設定などを含むため苦手な方は以下略…
順次艦娘の方々を出し来ていきたいと思います。何か問題等があるような場合においては対処いたしますのでコメント等をいただけたら幸いです。
メイン9作目にしました。前作を読まなくても読めるようにはしているつもりです。
過去作を読んでいただけて大変うれしいです!更新は不定期となります。何分ご容赦ください。
前書き
2人のちょっと不思議な提督たちが特殊な環境に放り込まれも艦娘たちとドタバタしながら任務やら仕事やら生活して行くというようなストーリーです。
今回はどうなるって?…いつもの通り説明は3人に任せます!頼みます!
青葉「こちら~」
電「艦隊調査保護局~」
翔鶴「でございます~」
青葉・電・翔鶴「「「 ららら~♪ 」」」
青葉「なんだよこれぇ!」
電「やらせといて言うのです!?」
翔鶴「言い出したのは青葉さんですよね?」
青葉「青葉…血迷っちゃいましたぁ」
電「頭…大丈夫なのです?」
青葉「あはぁ」
翔鶴「明石さんの所に行きましょう?」
青葉「嫌ですたい。」
電「ほんとどうしちゃったのです?」
青葉「ええ。青葉たちの■■鎮守府は、不当な扱いを受けている艦娘さんの保護やそれに付随する調査を行う特別な鎮守府です。」
電「明石さん呼ぶのです…」ピピピ
翔鶴「お願いします。なんだかおかしいです…」
青葉「保護局としての活動は秘密扱いとされておりますが、協力関係にあるMM鎮守府さんなど一部海軍関係者にしかこの活動は知られておりません。たのしくなってきたぁぁあああ!」ダッ
電「ちょ!?」
翔鶴「だめです!」ガシッ
青葉「はなしてぇ!あはは!いひぃ!あははははは!へぁぁあああ!」
明石「どうしまし―――何事です!?」
青葉「スリットから手を入れさせろぉおぉおお!?」ポトッカランカラン
翔鶴「暴れないでください!」
明石「スリットって……あぁこの缶……今、鎮静剤撃ちますね。」
電「いまなのです!」グイッ
青葉「ふんぐるい!いあ!いあ!……おきゅすり刺されたぁぁああ―――…」カクン
電「なんなのですこれは?」
明石「すみません。これ、私が作った試作の栄養剤のせいかと…勝手に見つけて飲んだんでしょう…」
翔鶴「中身は…」
明石「まぁ……色々と…」
電「なんて物作ってるのです…」
明石「これは失敗の方なので…早く捨てておけばよかったですね…すいません…」
翔鶴「この後は?」
明石「私見ときますので。それじゃ!」ヒョイッ
青葉「ワレ…アオ…」
パタン
電「とんでもない始まり方なのです…」ハァ
翔鶴「説明はあの状態でしたけど正しくお伝えしてました。」
電「不幸中の幸いなのです。」
翔鶴「それでは本編の方に。」
電「前置きが長くなってしまって申し訳ないのです。それでは!」
電・翔鶴「「 本編にどうそ! 」」
―――3ヵ月前
―――NN鎮守府 母港
秋月「ただいま戻りました!」
NN中佐「おかえり4人とも!結果は!?」
照月「それが…」
初月「ごめんね…」
NN中佐「そうか……」
瑞鳳「勝っちゃった!」
NN中佐「そうか、勝っちゃったか……勝っちゃった!?」
秋月「はい!判定勝ちしてきました!」
NN中佐「お前たちはもぉ!よくやった!大金星じゃないか!」
初月「まぁ、ギリギリだったけど相手が空母人達だったからね。」
瑞鳳「3人のおかげでほぼダメージなしで攻撃できました!」
NN中佐「それにしてもよく頑張った!今日はごちそう食べに行くぞ!」
4人「「「 やったー! 」」」
ハンバーガータベタイデス イヤイヤモットイイモノヲダナ? ジャァギュウドン
ナンデファストフード!? ワイワイ―――――
―――DD鎮守府 執務室
天城「只今もどりました。」
DD中佐「……結果は」
雲龍「……負けたわ。」
葛城「相手の防空網に阻まれ……判定までには持ち込んだんですけど……」
DD中佐「……この役立たず共!」バサァ!
天城「きゃぁ!」
雲龍「なにをするの!」
DD中佐「あぁ!?駆逐艦3と軽空母1になんで負けてんだよ!制空権とれりゃ簡単だろうがよ!」
葛城「そんなこと言われたって相手の防空戦力の方が上だったってことでしょ?違いますか!?」
DD中佐「なんだよ!俺がわるいってか!?」
天城「そんなことは言ってません!」
DD中佐「大体お前ら前の演習だって負けてんだろ!なんだよ……婆さんの艦娘だから強いと思ったらこのざまだよ!婆さんも運が良かっただけだな!」
雲龍「……」スパァン!
DD中佐「いてぇな…」
雲龍「私達のことならなんとでも言って、ただ、DD大将さんのことを悪くいうなら許さない……」ギロッ
DD中佐「なんだよ……お前ら解体するぞ?」
葛城「ならいいわ。こんなところやめて別の鎮守府に行ってあげましょうか?どうせあんたなんか他の子が来たとしても中佐止まりのままでしょうけどね?それでは。」
カツカツ ガチャッ パタン!
雲龍「しばらくお休みもらうわ。頭冷やして。」
カツカツ ガチャッ パタン!
天城「……中佐さん。DD大将さんがここをあなたに残したこと…考えて見てください。それでは。」
カツカツ ガチャッ パタン
NN中佐「……なんなんだよ!くそぉ!」ドンッ!
トゥルルルルル トゥルルルルル
DD中佐「もしもし?あぁ、NNの――――」
―――■■鎮守府 執務室
女提督「祥鳳ちゃん手紙~」
祥鳳「あら?私にですか?あっ!瑞鳳!」
提督「瑞鳳は…妹さんだっけ?」
祥鳳「はい!鎮守府に配属にはなってた見たんですけど…どうやら頑張ってるみたいです。」ペラッペラッ
ル級「アラ?写真?」
女提督「仲良さそうだねぇ。」
提督「これが瑞鳳ちゃんか。駆逐系?」
祥鳳「それ、瑞鳳に言わないであげてくださいね…こんな体格でも軽空母系なんです。」
提督「すまん…」
ル級「チッチャナ体ニ大キイ力ッテ感ジカシラ?」
女提督「そう言うことだね。かわいい子だね!」
祥鳳「はい!学生時代はお弁当作ってくれたこともあります。」
女提督「仲良し姉妹か~……オイシソウ」
3人「「「 ン? 」」」
女提督「さ!仕事仕事!」
アア ソノウチアソビニコラレルトイイネ ソウデスネ スマンソッチノシリョウヲ――
―――1ヵ月半前
―――NN鎮守府 執務室
NN中佐「来たな?4人とも…」キラン
秋月「どこのぞのマフィアじゃないんですから…」
NN中佐「あれ?似てない?」
照月「全然です。」
NN中佐「そうかぁ…まぁまぁのクオリティだと思ったんだけどなぁ…まぁいい。君たちには集まってもらった理由がある。」
瑞鳳「なぁに?NN中佐さん?」
NN大佐「今日から大佐です!」
初月「ということは!認められたんだね!」
秋月「おめでとうございます!よかったですね!」
NN大佐「ありがとう!これも4人が頑張ってくれたおかげだよ。」
照月「そうですよ?感謝してください♪」
NN大佐「ありがたや~ありがたや~。今回の昇格の主な理由がこの前の演習でDD鎮守府に勝利したことが大きいみたい。資料に書いてあった。ほら。」
瑞鳳「本当だ。あ、あの雲龍さん達って元々DD大将さんの艦娘さんだったんだ。」
初月「強いわけだ…」
NN大佐「まぁなんにしてもこれからもっと頑張っていくからよろしくな!」
4人「「「 はい! 」」」
NN大佐「それじゃ、今日の任務は――――」
エンセイ? ソウダナ……シゲンテキニハコッチニ? ソウダネ
―――DD鎮守府 執務室
天城「DD中佐さん。本営からのお手紙です。」
DD中佐「手紙?なんだよ……面倒だから読んで。」
天城「わかりました。通達、海軍階級審議委員会の決定によりDD中佐殿を少佐に降格とする。」
DD中佐「降格!?かせっ!」バシッ
天城「……」
DD少佐「降格理由、艦隊の練度は高いものの、演習における勝率が落ちており、これは指揮官としての裁量に何らかの落ち度があるものと思われる。よって降格とする……」
天城「あの…DD中佐さん?」
DD少佐「くそぉぉおお!みんな俺を馬鹿にしやがって!」ガシャァン!
天城「落ち着いてください!」
雲龍「どうしたの!?」
DD少佐「くそぉ!」ダンダンダン!
天城「実は……」カクカクシカジカ
雲龍「そう……」
DD少佐「……おい……雲龍……それなんだ……」
雲龍「海軍の広報誌だけど……」
DD少佐「貸せ……」
雲龍「はい。」
DD少佐「……ははは……やっぱりか……」
天城「昇格者一覧?」
DD少佐「ああ……NNの指揮官は昇格で俺は降格……」
雲龍「大丈夫?」
DD少佐「少しでてくる。」
葛城「姉さん達?うわ!?」
DD少佐「どけ。」テクテク パタン
葛城「なにがあったの?」
雲龍「実は―――」
―――■■鎮守府 談話室
提督「祥鳳~!祥鳳いるか~?」
祥鳳「はい!ここに!」
朝雲「司令こっちこっち!」フリフリ
提督「わるいな。手紙が来てるぞ。瑞鳳ちゃんからみたいだな。」
祥鳳「ありがとうございます。……おぉ~」
朝雲「どうしたの?」
祥鳳「瑞鳳の所の指揮官さんが大佐になったそうです!」
提督「それはよかったな。もしかしたら今度の大佐だけの会議で会えるかもな。」
朝雲「その会議って、もうそろそろだっけ?」
提督「ああ。2人はなにをしてたんだ?」
朝雲「祥鳳さんに習字おしえてもらってたのよ。」
提督「祥鳳の書く字は綺麗だもんな。そうだ、執務室の掛け軸は今度祥鳳に書いてもらうか。」
祥鳳「私ですか?」
提督「ああ。頼めるか?」
祥鳳「いいですけど、なんとお書きすれば?」
提督「一撃必殺?」
祥鳳・朝雲「「 なぜ!? 」」
ソレハナイワネ ムラクモドコカラデテキタ ウシロカラ ゴモットモ―――
―――街のBar
DD少佐「マスター……強いの……」
マスター「ちょっと飲みすぎですよ?中佐さん。」
DD少佐「俺は少佐になっちまったんだよぉ…」
マスター「すいません……」
??「マスター。こちらの方にバーボンを。」
マスター「はい。ロックで?」
??「ええ。あなた海軍の方ですか?」
DD少佐「そうだけど…なんで酒を?」
??「お疲れのようだったので。よろしければ。」
DD少佐「もらう。ありがとう。」
??「いえいえ。失礼ですけど降格になったんですか?」
DD少佐「ああ?」
??「私も似たような境遇ですので……私の場合2階級ですけど。」
DD少佐「そうなんですか…あなたも海軍で?」
??「いえ。ちょっと別の所で。――マスターちょっといいかな?」
マスター「おっと。サラミを切らしてしまってるようなので買い出しに行ってきます。」
??「すまないね。」
―――1ヵ月前
―――NN鎮守府 母港
救急隊「心肺停止!急いで!」
秋月「NN大佐さん!起きて!ねぇ!」
救急隊「搬送します!」
比叡「連絡しますので鎮守府で待っててください!」
霧島「お願いします。さぁ……中に入ってましょう……」
秋月「NN大佐さん…いやぁ……」
照月「なにがあったの!?」
初月「霧島さん!」
霧島「中で説明しますので…」
瑞鳳「……」フラッ
初月「瑞鳳!?」ダキッ
―――20日前
―――DD鎮守府 執務室
テレビ『先日NN鎮守府で起きたNN大佐殺人事件の犯人につながる有力な証拠もなく依然として捜査が行われおります。』
DD少佐「……なぁ。」
雲龍「??」
DD少佐「今のNN鎮守府ってこの前演習したとこだよな?」
雲龍「えっと…そうね。大変みたいね。」
DD少佐「思ったんだが、あそこの艦娘達はどうなるんだ?」
雲龍「そうね……移籍か退役ね。」
DD少佐「考えたんだけど…俺が少しの間面倒を見ようかと思うんだが……」
雲龍「え!?」
DD少佐「いや、降格の原因になった人たちには変わりない。だがそういうのを指揮することで少しは婆さんに近づけるじゃないかと思って。」
雲龍「どうしたの?最近人が変わったみたいに…」
DD少佐「まぁ、心境の変化ってやつだ。んで、どうだろうか?」
雲龍「いいんじゃないかしら?こっちに呼ぶの?」
DD少佐「いや、あっちからは移動が難しいだろうから、俺が行き来することにする。だからこっちは3人で回してもらうかもしれない。」
雲龍「わかったわ。本営に連絡は?」
DD少佐「俺からしておく。」
雲龍「了解。」
―――15日前
―――NN鎮守府
DD少佐「――――ということで、しばらく兼務でここの鎮守府の指揮をとらせてもらう。つらいだろうけどよろしく。」
秋月「宜しくお願い致します……」
DD少佐「大変だったね。」
照月「なんで…大佐さんが殺されなきゃならなかったんでしょう…」
DD少佐「さぁ……」
瑞鳳「…………」
初月「これからどうすれば?」
DD少佐「上からは出撃、遠征を行わず開発、研究任務についてもらうことになる。しばらくしたら研究員の人が来るそうだからその手伝いだ。」
秋月「わかりました。」
DD少佐「ということで自室待機しててくれ。」
4人「「「「 わかりました。 」」」
―――2日前
―――NN鎮守府
瑞鳳「なんで!ねぇ秋月ちゃん!」
秋月「先に裏切ったのはあんたでしょ!瑞鳳!」
瑞鳳「ちがうもん!あれは仕方なく……」
照月「よく言うよ……媚び売っていい食事したの知ってるんだから!」
初月「そう言う照月だってベットで寝させてもらったじゃないか…」
秋月「初月はいいわよね~…その黒いウェア見せるだけでご褒美もらえるんだから!」
DD少佐「おいおい。何喧嘩してるんだ?」ニヤニヤ
照月「あ!少佐さん!秋月がさっきずるして今日のお仕事楽してました!」
秋月「そんなことしてない!ちゃんとやったもん!」
DD少佐「まぁまぁ、秋月ちゃんは本当にきちんとやったのかな?」
秋月「はい!」
DD少佐「どれどれ?研究員さん。これ目標数値やった?」
研究員「ええ。きちんとこなしてましたよ?」
DD少佐「照月。嘘はいけないなぁ……」
照月「だって!」
DD少佐「罰としてごはんは無しだ。秋月ちゃんは照月ちゃんの分のごはん食べていいぞ~?」
秋月「やったぁ!ざまぁみろ!」
瑞鳳「……」ギロッ
DD少佐「おやおや、まだ瑞鳳は反抗的な態度をとるようだね…そうだ!照月ちゃん。瑞鳳に教育をしなさい。」
照月「え?」
DD少佐「そうだな。俺の言うことを聞かない悪い子にはお仕置きが必要だよね?もしちゃんということを聞くようにしたら…さっきのごはん抜きは無しにしてあげよう。」
照月「………瑞鳳。」
瑞鳳「照月……ちゃん?」
照月「少佐さんの言うこときちんと聞きなさい!」パチーン!
瑞鳳「きゃぁ!……痛いよぉ……なんで…」
照月「あなたが悪い子だからでしょ!」パチーン!
瑞鳳「痛いよぉ……」
照月「これからは少佐さんの言うことちゃんと聞くの!?」
瑞鳳「だって!この人は――――」
照月「どうするの!」パチーン!
瑞鳳「きゃぁあ!……痛いよぉ……痛いよぉ……」
照月「これからは言うことを聞きますか?どうしますか?」
瑞鳳「……聞きます…」
照月「声が小さい!」スッ
DD少佐「そこまで。俺にはちゃんと聞こえてるから大丈夫。よくやったね照月ちゃん。」ナデナデ
照月「えへへ~♪」
初月「僕には何かしてほしいことないかい?」
DD少佐「そうだなぁ……瑞鳳を部屋に運んだら鎖でつないできてくれるかな?そしたら4人でご飯にしようね。」
秋月・照月「「 はーい! 」」
初月「瑞鳳。きて。」
瑞鳳「初月ちゃん…目をさまして…お願い…」
カチャカチャ カチン!
初月「じゃぁね。」
パタン DDショウササン! アハハ!ソウクッツクナッテ!
瑞鳳「みんな…だれか…助けて…」
―――DD鎮守府 母港
DD少佐「ただいまーっと。」
葛城「あ、少佐。」
DD少佐「なーんだ……葛城か……」ハァ
葛城「なんでため息つくかな!?」
DD少佐「天城みたくおしとやかなのに『おかえりなさい』って言われたいわ~……」
葛城「少佐~?」パキペキ
DD少佐「ほれ、これ向こうで余ったからお土産。」
葛城「美味しそう。なんですこれ?」
DD少佐「七面鳥のソテーだとよ。向こうは研究員への待遇いいからな。」
葛城「そうなんだ。でも七面鳥かぁ…食べづらい……」
DD少佐「なんで?」
葛城「ある先輩がいるんだけどその人が『七面鳥』って呼ばれてたの……先輩の先輩から…」
DD少佐「それ、お前も大概失礼じゃねぇか?」
葛城「あ……」
―――■■鎮守府 食堂
瑞鶴「ふぅ…ランチの時間間に合ってよかったぁ…」
加賀「今日の訓練はきつかったわ……」
間宮「すみません。ランチが1種類しか残ってないですけどいいですか?」
瑞鶴「もちろん!ないより全然!」
加賀「間宮さんのなら何でもいただくわ。」
瑞鶴「くっしゅん!」
加賀「瑞鶴、口くらい抑えなさい…」
瑞鶴「ごめん…なんか噂されてるのかな?」
加賀「七面鳥って?」
瑞鶴「あぁ!?七面鳥って言ったぁ!」
加賀「ごめんなさいね。」フフフ
祥鳳「こんにちは。間宮さん、残ってるランチ1つお願いします。」
間宮「はーい!」
加賀「あら、祥鳳。どうしたの?なんか暗いわよ?」
祥鳳「ちょっと…気になることがありまして…」
瑞鶴「どうしたの?」
祥鳳「最近妹からの手紙が週1で来てたんですけど……それがばったり来なくなって…」
加賀「それは心配になるわね…」
瑞鶴「提督達に調べてもらったら?ひどいこと言うかもだけど、轟沈してたりしたら、本部に連絡言ってるだろうし。」
加賀「それもそうだけど、忙しいのもあるんじゃないかしら?」
祥鳳「そうだといいんですけど…提督達に聞いてみます。」
間宮「おまたせしました!Cランチです!」
加賀「いい匂いね。」
間宮「今日はいい七面鳥のお肉が入ったのでテリヤキ風にしてみました♪」
瑞鶴「ここでもか…」ズーン
加賀「ぷふっ///」クルッ
間宮「え!?私何かしました!?」
祥鳳「たぶんしてないと思い、ま、すよ?」ピクピク
瑞鶴「なんで祥鳳さんまで笑いこらえるかなぁ!?というかなぜ七面鳥のことを!?」
祥鳳「加賀さんから…」
加賀「前にね…お酒の席で……///」プフフ
瑞鶴「加賀ぁ!!」
アバレナイノ! ショウホウサントメルナァ! ナニゴト!? クッテヤロォカァ!?
―――現在
―――0926 ■■鎮守府 工廠
明石「よーし!揃いましたね!」
戦艦棲姫「ミンナヲアツメテドウスルノ?」
夕張「これ、つけてみてください。」
離島棲鬼「首輪?ソンナシュミナイワヨ?」ジトー
明石「まぁまぁ、そう言うのじゃないので……とりあえずお願いします。」
空母水鬼「イイワ。」カチッ
提督「遅れた。女提督がよろしくとさ。」
明石「はいはい。装着中ですよ。みんなつけましたか~?それじゃ、スイッチを押してくださーい。」
リ級「コレ?」ポチッ
夕張「そうでーす!」
飛行場姫「なに?何も変わらないじゃない。」
夕張「そうですか~?」ニヤニヤ
ル級「ええ。特になにも……あれ?」
駆逐棲姫「みなさん…言葉が…あれ?私も?」
戦艦棲姫「言葉が片言にならない?うそ!?ほんと!?」
南方棲鬼「どうなってるのよ!?これ!」
明石「気が付きましたね?」
レ級「皆と同じように話せる!あははは!」
空母水鬼「なんか、元にもどったようです。」ウフフ
提督「という装置だ。博士たちはご説明を。」
明石「はい!これは女提督さん、夕張、私の3人で制作しました!このチョーカーはしゃべるときの舌の筋肉を少しだけ補助するように設計されてます。片言の原因がそこなんじゃないかと考えて作成したものです。」
夕張「研究資料云々を取り寄せて、形をおしゃれなチョーカー型にしました。バッテリーは6時間充電で24時間稼働。まぁ寝るときにこれを刺して充電していただければと。」
明石「防水性に加えて潮風等による劣化も防げるように特殊な合金で作ってあります。例えばそのまま海に潜ろうと波しぶき受けようと問題ありません。耐久テストで実証済みです。」
夕張「そして、これが予備バッテリーだよ。入れ替えれば予備も合わせて3日は持ちます。付け替えはここのスライドを引いて取り出し。そしてこの方向に入れて閉じる。以上で説明終了!」
リ級「ほんとにありがとう。これならみんなと、もっと話せるし、気分も明るくなる…だけど……ちょっと恥ずかしい…///」
ル級「リ級がこんなにしゃべるなんて…もしかして……片言なのがイヤだったの?」
リ級「…うん…ちょっと気にしてた。敵のままみたいな気がしてたから…」
飛行場姫「そうだったのね。なにはともあれこれからもっと楽しくなりそうね。」ウフフ
南方棲鬼「ありがとう!」
提督「いやいや。俺ってすごいだろ?」
夕張「いや!提督なんもしてないからね!?資料を取り寄せたのだって女提督さんだし!」
明石「そうですよ!女提督さんと夕張と私が、頑張ったんです!」
提督「えらいえらい。」
夕張「でも、基盤のレアメタルよく売ってくれましたよね。あのバイヤーさん。」
駆逐棲姫「なにか…あったの?」
明石「その値段じゃ売れないとか言ってたんですけど、ある日半額で売ってくれたんだよね~。」
提督「いや。あのジジイが悪いんだよ。」
明石「そうなんだ…ジジイ?なんでジジイって知っるんです?」
提督「まぁ……色々あったんだよ?」
明石「もしかして……」
南方棲鬼「なにしたのよ…提督。」
提督「さぁ…なんのことでしょうかねぇ?あはは!」
レ級「あはははは!」
夕張「ほんと何やったの!?」
――同時刻 NN鎮守府 母港
研究員「探せ!」
兵士A「了解。お前らは船の準備して来い!」
兵士B・C「「 了解! 」」
秋月「まったく!どこに行ったのよ!」
照月「ほんと…手間のかかる子…」イライラ
初月「すみませんDD少佐様…」
DD少佐「君たちは悪くない。逃げた瑞鳳がいけないんだ。」
秋月「もぉ……帰ってきたらお仕置き…必要ですよね?」
照月「あ、それ私がやる!」
初月「だめだよ、この前お仕置きしたのは照月じゃないか。」
秋月「そうね、今回は私がやるわ。」ニヤァ
DD少佐「そうだね。今回は秋月に頼もうかな?」
兵士C「船の準備できました!」
研究員「それじゃ捜索を開始しろ!」
兵士A・B・C「「「 はい! 」」」
研究員「もしかしたらかなり遠くまで逃げてるかもしれませんね。捜索はこちらで。」
DD少佐「わかった。俺はしばらくここにいる。―――もしもし雲龍か?悪いんだが今日は戻れそうにない。できれば遠征任務をすこしやっておいてほしい。ああ、任せる。それじゃ。」
秋月「雲龍さん?」
DD少佐「お前たちは気にしなくていいよ?さ、研究をしようか?」
初月「了解です。」
―――同時刻 DD鎮守府より南 遠征海域
葛城「遠征っていっても海上索敵くらいしかないわよね~」
天城「まぁ、それでもきちんとしたお仕事ですから。」
雲龍「そう。しっかりやらないと。」
葛城「そうだけど…最近さ?DD少佐さん変わったよね?」
雲龍「なんとなくしっかりしたと思うけどね。」
天城「そうね。当初よりはよくなったかしら?」
葛城「ほんとひどかったよね…」
天城「2人とも、索敵機に反応あり。」
雲龍「こっちも捉えた。1体ね。」
葛城「この距離だと目視できるかな?……あれは…艦娘!?」
雲龍「え!?」
葛城「ふらふらしてる!先行して助けてくる!」
天城「雲龍姉さんは周辺索敵を!」
雲龍「ええ。」
ザーーーー!
葛城「ちょっと!大丈夫?」
瑞鳳「……あ、助け…」フラァ
葛城「おわ!?」ダキッ
天城「見せて。……見たところ大破ね。駆逐系…じゃない!軽空母!?大破状態でよくここまで……」
雲龍「周辺問題なし。至急うちの鎮守府に移送しましょう。」
葛城「DD少佐さんに連絡はどうする?」
雲龍「忙しいみたいだから、この子の話を聞いてからでいいと思うわ。」
天城「そうね。とりあえず移送しましょう。」
―――1043 小会議室
熊野「女提督さん。この問題なんですけれども…」
女提督「ああ。これね。この問題は昨日やった公式の応用で――」
熊野「なるほど…ありがとうございます。」カキカキ
島風「あれれれれ?」
女提督「どれ?」
島風「この問題~」
女提督「ふむ…この問題やる前にこっちの問題といてみてからやるといいかもよ?」
島風「わかった。やってみる。」
女提督「がんば。初春ちゃんはどう?できた?」
初春「これでいいのかの?」
女提督「あってる。できたじゃーん♪」
初春「うむ!」
女提督「そろそろ時間かな?はーいみんなそこまで!今日の座学はこれにて終了。この前の宿題あたしのところに持ってきて~」
山雲「女司令さ~ん……宿題なんだけど…あとちょっと終わってないの~……」
女提督「大丈夫だよ。昨日緊急出撃あったから仕方ないよ。できてるとこまで出してくれればいいよ?」
山雲「あとちょっとだからやってから今日中に提出でいい~?」
女提督「OK!無理しなくてもいいからね?」
山雲「はーい!」
初春「わらわも提出するぞ。出来は上場のはずじゃ。」
女提督「おお~採点楽しみにしてるね♪お疲れさま。」
島風「ばっちりやったよ!」
女提督「優秀優秀!お疲れ様!」
オツカレサマー ゴハンタベヨー キョウハナニカナ?
鈴谷「……」ソローリ
熊野「鈴谷。どこに行くんですの?」ガシッ
鈴谷「ちょっとお花を摘みに…」
女提督「さては…宿題…わすれたのかな?」ニコッ
鈴谷「あはは…それはですね…」
女提督「それは……なにかな?」ニコニコ
鈴谷「すみませんでしたぁ!すっかりてっきり忘れてました!ごめんなさい!」ゲザァ
熊野「はぁ…鈴谷…これで何回目ですの?」
女提督「9回目。」
鈴谷「反省しております…」
女提督「温厚な私もキレちまったよ…提督からお灸をすえてもらいましょう。」
鈴谷「女提督様!お慈悲を!お慈悲をぉおお…」
女提督「慈悲はない。はぁ…鈴谷ちゃんは勉強できるんだから、そういうとこきちっとすればパーフェクトガールになれるのにね~…」
鈴谷「うぅ…」
ピーンポーン!
大淀『連絡です。ええ、初霜さんの洗濯物の中にTシャツが2枚混じってたそうです。色は黒で表面に「重巡でなにがわるい!」と書いてあるものです。』
女提督「面白いTシャツだねぇ。」
大淀『もう1つは白地に黒文字で胸に「空巡ですがなにか?」って書いてあるやつです。資料室で私、大淀が預かっておきますので取りに来てください。』プツン
提督「おつかれ。誰だろうな?」
女提督「さぁ?どったの提督?」
提督「んー?鈴谷に話があってさ。」
女提督「ちょうどいい……鈴谷ちゃんが――」カクカクシカジカ
鈴谷「いやぁあああ!」アタマカカエ
提督「…鈴谷。執務室。来い。」ガシッ
ハナセー! イヤダネ ナニスルキ!? セッキョウダヨ! ヤダァアアアア!
女提督「あららら。まぁ仕方ないね。うん。熊野ちゃんは宿題…熊野ちゃん!?」
熊野「」ダラダラダラダラ
女提督「すごい汗!?」
熊野「な、なんでもありませんわ…そう…なんでも!」ダラダラダラ
女提督「もしかして、Tシャツの持ち主は熊野ちゃん?」
熊野「なんのことかさっぱりですわ~~~!」ダダダダダ!
女提督「あっ熊野ちゃ~ん!行動でばれてるから~~!」
―――DD鎮守府 入渠場
瑞鳳「……ここは?」
天城「こんにちは。鎮守府ですよ?わたくしは天城と申します。海上であなたを発見して救助させていただきました。」
瑞鳳「……ありがとうございます。」
天城「どうしてあんなところに?それも大破状態で。」
瑞鳳「えっと…その……」
天城「もしかして…鎮守府から逃げ出したの?」
瑞鳳「お願い!通報しないで!」ガシッ
天城「きゃぁ!」
雲龍「大丈夫!?」
瑞鳳「やめて!通報しないで!お願い!お願いします!いやぁああ……」ガタガタ
雲龍「……わかった通報しない。」
瑞鳳「ほんとう?」
天城「いいんですか?」
雲龍「とりあえず事情を聞いてみましょう。」
天城「わかったわ。なんで脱走なんて?」
瑞鳳「……DD少佐って人と本部の研究員の人たちが……仲間の人を……」ガタガタ
雲龍・天城「「 DD少佐!? 」」
瑞鳳「え?」
雲龍「ここ……DD鎮守府なのつまり……DD少佐の鎮守府よ。」
瑞鳳「え、……いや…いやぁあぁあぁあああぁあああああ!!!!」
天城「だめ!まだ入渠終わってないわ!」
瑞鳳「助けて!おかしくされる!いやぁ!はなして!いやぁああ!!」
雲龍「大丈夫!DD少佐にも連絡しない。約束する。」
瑞鳳「はぁ……はぁ……ほん……と?」
雲龍「ええ。DD少佐もしばらく戻ってこないみたいだし。まずはしっかり入渠して。」
瑞鳳「……わかりました。」
雲龍「天城。ちょっと。」
天城「まずはゆっくり休んでね。」
―――NN鎮守府 工廠
研究員「さて……そろそろ時間かな?」
秋月「……あれ?」
照月「なんで椅子に固定され……」
初月「あ、あぁ……」
秋月「あ……ああ!私達!瑞鳳のこと!」
照月「だれか助けて!お願い!」
NN少佐「お、こんにちは!」
研究員「薬は26時間だね。前より効果が伸びたよ。いい感じだ。」
初月「瑞鳳はどこにやった……」
NN少佐「逃げたよ。今追わせてるけどね。」
照月「私達……瑞鳳ちゃんにひどいことを……」
NN少佐「仲間だっていうのにひどいな~。自分の利益のために仲間を売るなんてさ?」
秋月「あんた達が変な薬を使ったせいでしょ!」ガチャガチャ
NN少佐「あはは!薬のせい?もともとそう言う性格だったんじゃないか?」
初月「そんなはず、あるわけないだろ!」
NN少佐「どうかなぁ?」
研究員「さて、次の改良版をためそうか。」ピピピピ
ガコン ウィーン
秋月「やだ!もういや!」
照月「もうやめてお願い!」
初月「外れろ!この!」
研究員「注入開始。」ピピッ
秋月「あぁああああ!」
照月「いやぁあああ!」
初月「やめろぉおお!」
NN少佐「さて……どうなるかな?」
研究員「今度は発現時間の短縮と持続時間の延長がうまくいけばなんですけどねぇ。」
秋月「あ……あふぅ……あっ、あっ」ビクンッビクンッ
照月「おっ…あっ…いぎぃ……」ビクンッビクンッ
初月「くっ…こん……なっ…」ビクンッビクンッ
NN少佐「効いてるのかな?」
研究員「たぶん大丈夫です。効いてますよ。」
秋月「んふ……うふふふふ……」
照月「あぁ……気もちぃぃい……」
初月「あはは、あはははは……」
NN少佐「おはようお前たち。」
秋月「あぁ、DD少佐さん♪」
照月「さっきは……逆らってごめんなさぁい…」
初月「ほんと…ごめん。」
NN少佐「いいんだよ。さ、早速仕事だ。逃げたした瑞鳳の捜索に行ってもらおう。」
秋月「わかりました!行こう!」
照月「照月出撃します!」
初月「まかせてよ。絶対に見つけてくる。」
DD少佐「頼んだよ。」
3人「「「 はい! 」」」
ジュンビシヨウ! エエ! マッタク……
研究員「作用発現も早くなりましたね。」
DD少佐「そのようだな。にしても薬入れさえすれば従順だな。」
研究員「駆動エネルギー源に軽い麻薬のような作用を加えてますからね。」
DD少佐「なんの目的で?」
研究員「それは聞かない約束ですよ。」
DD少佐「そうだった。さぁて、昼寝でもすっかなぁ……」
―――1302 ■■鎮守府 室内演習場
提督「さて、今回は室内へ潜入、目標への対処の訓練をします。」
女提督「今回は籠城している人たちの拘束又は情報の取得だよ。」
提督「チームのリーダーはだれにする?」
女提督「春雨ちゃんお願い。」
春雨「私ですか!?がんばります!」
提督「まずはブリーフィングから。10分で行う。よーい……スタート。」
春雨「では、メンバーの確認です。五月雨ちゃん、イムヤちゃん、大鳳さん、リ級さん。」
五月雨「はい!」
伊168「いるよ!」
大鳳「同じく。」
リ級「うん。いる。」
春雨「では資料を広げます。犯人は、川内さん、神通さん、夕立お姉ちゃん、三日月ちゃんの4名です。」
提督・女提督(( 言い方のせいで、犯人なのに犯人感がない ))ニコニコ
五月雨「4人は交代交代で見回りしてますね。」
伊168「だいたい3人が動いて1人が休みか……」
レ級「目標はPCデータ…とすると目標はここ……」
大鳳「入るのは簡単そうですけど……出る場合には交戦の危険性が高くなりますね。」
春雨「侵入はここから、奪取して移動、余裕があれば拘束して逃げるで行きましょう。」
4人「「「 了解 」」」
春雨「決まりました!」
提督「よろしい。では作戦開始の前に1つ言っておこう。」
大鳳「なんですか?」
女提督「川内ちゃんには、イムヤちゃんが『川内さんって夜戦バカだよねぇ…』ってため息ついてたと。」
伊168「え!?言ってないけど!?」
提督「神通には大鳳が『鬼教官を演じる子犬って感じですよね?』って言ってたよと……」
大鳳「ちょっと待って!?」
女提督「夕立ちゃんには、五月雨ちゃんが『あれでお姉ちゃんかぁ…どっちかっていうとペット?(笑)』と言ってたよーって。」
五月雨「なんでそんな嘘を!?」
提督「三日月にはリ級が『所詮は駆逐……お疲れ様』って言ってたと伝えた。」
リ級「なんで?え?なんで?」
春雨「あの…この流れだと私も何か言ったことにされてます?」
女提督「春雨ちゃんは…『敵役の人たちさほど強くないですねw』って!」サムズアップ
春雨「言ってないのに!」
提督「ということで敵役の人たちから無線どうそ~」
川内『イムヤ~…楽しみだね~』
神通『大鳳さん?鬼……見せてあげますね♪』
夕立『五月雨はしつけが必要っぽい。』
三日月『リ級さん…うふふ……』
提督「がんばれ!」
大鳳「演習やめたいです!」
女提督「却下!演習開始!」
春雨「いきなり!?」
ヒューーーーーー ドスン!
提督「ほら、籠城してる人たちは攻撃はじまったぞ~」
春雨「なんでこうなるのぉ!とりあえず行きまーす!」
ドコーン! コレクンレンダヨネ!? ズダダダダ! キャァアアアア!
女提督「潜入とはいったい……」
提督「ダイナミック潜入だな。川内達も言ってないとわかってるから大丈夫だろ?」
川内『もちろん!だけどね?動揺くらいはしてくれるかな?』
女提督「たぶんね。それじゃよろしく!」
神通『了解です!』
夕立『五月雨みーつけたぁ』
五月雨『きゃぁああ!お姉ちゃん!?』
ズダダダダ! ハヤイハヤイ! タイヒシテ~! アキャァアア!
―――DD鎮守府
DD少佐『ちょっとこっちにいた方がいいみたいだから今日は戻らない。頼んだ。』
天城「了解しました。お気を付けて。」
雲龍「なんだって?」
天城「今日は戻らないと。」
雲龍「そう。少し余裕が出たわね。」
葛城「瑞鳳ちゃん出たわ。」
瑞鳳「ありがとうございました。」
雲龍「いえいえ。さて、本題よ。いいかしら?」
瑞鳳「はい……」
葛城「お名前と所属を聞かせてね?」
瑞鳳「NN鎮守府所属、軽空母の瑞鳳です。」
雲龍「ありがとう。DD少佐は向こうで何をしてるの?」
瑞鳳「研究員の人と何かをしてるみたいで…ここ最近は変な薬を使って、秋月ちゃん達をおかしくして…」
天城「…すみませんが証拠はあるんですか?」
瑞鳳「……ない……です……」
葛城「その薬って言うのは、あなたは使われてないの?」
瑞鳳「たぶん……注射をされてないので…」
雲龍「そう……でも証拠がない以上、100%あなたを信じるわけにはいかないわ。それだけはわかって?」
瑞鳳「はい……それと……ここはDD少佐の鎮守府なんですよね……もしかして……」
葛城「大丈夫。薬とか使われてないから。」
瑞鳳「……」
雲龍「それとしばらくはあなたを匿うつもりだから。」
瑞鳳「え?」
天城「話が分かるまではちょっとした所に隠れててもらおうかと思います。」
葛城「こっちとしても自分たちの指揮官が何をやってるのかはっきりさせないとと思ってね。」
瑞鳳「いいん……ですか?」
雲龍「ええ。3人で話したんだけどこれから少し調べてみようと思うの。」
天城「ええ。そのつもりよ?」
瑞鳳「本当に……いいんですか?」
葛城「いいって言ってるでしょ?」ナデナデ
瑞鳳「ふぇぇええええん―――」
葛城「泣かない泣かない。」
雲龍「まず、NN鎮守府の偵察ね。天城と葛城は偵察機をもって出撃してくれる?」
天城「もちろんです。」
葛城「ええ!」
雲龍「それじゃ、なにかあったら無線で。もし、なにか以上があるなら直接本部に。」
葛城「じゃぁ、早速!天城姉ぇ!」
天城「はい!」
―――1355 NN鎮守府 執務室
秋月「すみません。見つかりませんでした。」
照月「あの小娘……」
初月「見つけたら拷問でもしてあげようか?」
DD少佐「お前ら過激だなw」
秋月「だって……手間をかけさせるんですもの……」
DD少佐「しょうがない。脱走兵として本営に連絡して捜索してもらおう。」
照月「本営にですか?」
DD少佐「ああ、こっちの労力も考えないとな。面倒なのは押し付けろってな。」
初月「ふふっ…悪いお人だ。」
DD少佐「まぁね。それじゃ連絡してくるからお前たちは装備をきちんと整備してから執務な。」
3人「「「 はーい。 」」」
DD少佐「よしよし。さて――――もしもし?本営ですか?私DD少佐なんですけれど……はい。実は脱走兵が出まして……はい。職務放棄を行い装備を持ったままで…はい、一度捜索はしました……はい。お願いします。」
DD少佐「身柄の確保後はこちらで引き取り厳重処分を下すつもりです。はい。それでは……さぁて…どこにいるのかな?瑞鳳ちゃん?ふふふふ……」
―――1421 ■■鎮守府 室内訓練場
川内「さてさて神通さんや?」
神通「はい?どうしましょうか?」
提督「顔が出てる麻袋が5つ。」
春雨「捕まりましたぁ……」
夕立「五月雨のことどうしようっぽい…煮るっぽい?」
五月雨「煮る!?」
三日月「サンドバッグというのも乙なものですよ?ね?」
リ級「いやいやよー。」クビフリフリ
女提督「まぁ、思ったより時間は持ったから良しとしようかね?」
提督「そうだな。それぞれに持ち帰っていいよ。」
春雨「私達は景品かなんかですか!?」
神通「それでは…大鳳さんをお預かりしますね。」ズリズリ
大鳳「え!?ちょっとまって!?本当にどうする気なの!?提督達の嘘だってわかってるますよね!?」
神通「捕虜は好きにしていいと……ですよね?」
提督・女提督「「 意義ナーシ! 」」
プルルルルル オウオウオウオウオウ!?
提督「着信音が島風の声なんだが……」
女提督「友元帥から。皆はこっちの話進めといて~。」
神通「では…大鳳さん?」シャキン
大鳳「小刀!?」
ザスッ
大鳳「ひぃ!?……あれ?生きてる?」
神通「アイスでも食べに行きましょう?びっくりしました?」ニコッ
大鳳「こ、怖かったです……アイスお供します。」
川内「じゃぁ、イムヤちゃん。」
伊168「あ、川内さんももしかして……」パァッ
川内「アイスは無いけど、今度の休みに買い物つきあってね!」
伊168「了解です!」
三日月「リ級さんはあとで一緒にトレーニングしましょう?」
リ級「了解。厳しくしないでね?」
夕立「春雨と五月雨は~」
春雨「何をすればいいの?」
五月雨「なんでも言ってください!」
夕立「解体っぽい。」
春雨・五月雨「「 解体ですね…解体!? 」」
夕立「そっちの解体じゃないっぽい!お部屋の要らない本棚の解体っぽい!」
春雨「あぁ……びっくりしたぁ……」
五月雨「あふぅ……力抜けちゃいましたぁ……」
提督「わるい。皆、仕事だ。」
女提督「調査任務だって。詳しい説明をするからこのまま会議室にお願い!」
川内「了解!」
提督「もしもし大淀?すぐ全体会議。本営からの調査任務。非番は?全員鎮守府なら大丈夫だな。連絡と放送お願いな。」
女提督「春雨ちゃんと五月雨ちゃんはそのまま持って行こう。」
ナンデ!? プラーン コワイデスー! ワイワイ―――
―――1421 NN鎮守府 正面海域
天城「こちら、偵察可能距離に到達しました。」
葛城「損傷等はないわ。」
雲龍『NN鎮守府は見える?』
葛城「目視できるわ。双眼鏡で見る限り……憲兵じゃない兵士が1人見える……」
雲龍『憲兵じゃない?』
天城「ええ、黒い装備で…あ、DD少佐です……あと、女の子が1人」
雲龍『どんな感じの子?』
葛城「茶色い毛のショートカットに長い三つ編み子よ。」
雲龍『茶色い毛のショートカットに長い三つ編み子は?』
瑞鳳『照月ちゃんです……駆逐艦です。』
雲龍『そこの艦娘さんのようね。様子は?』
葛城「外で警備してるみたい。あ、」
天城「なんでですか?」
葛城「今、思い出したけど……何か月か前に演習したのってあなた達?」
雲龍『演習?』
天城「もしかして……秋月さん、照月さん、初月さん、瑞鳳さんの4人の鎮守府の?」
瑞鳳『もしかして雲龍さん達ってあのときの……すいません…忘れてて……』
雲龍『いいわよ気にしないで。』
天城「そうですよ。ですけど……あの時は艦載機をほとんど落とされましたし……」
ザーーーー ザーーーー
葛城「なんかくる!天城姉ぇ!隠れて!」グイッ
天城「ええ!」バッ
ザーーーー ヤッパリイナカッタナァ… ザーー ケッコウトオクニカ?
葛城「あれは…さっきの母港にいた兵士の仲間みたいのが瑞鳳ちゃんを探してるみたい……」
ドンッ! ヒューーーーーー
天城「!?発艦!」ブーン!
ドカァアアン!
雲龍『どうしたの!?』
葛城「母港から照月ちゃんに撃たれた!気づかれた!?」
天城「艦載機で防げましたけど…撤退します!」
雲龍『急いで!』
天城・葛城「「 了解! 」」
ザーーーー! ……ザーーーー ピタッ
照月「ここになんかいた気がするんだけどなぁ……」
兵士2「照月ちゃんどうした!?いきなり砲撃なんて……」
照月「なにかが光ったような気がして。」
兵士2「ん~……なんだこのガラクタ?」
照月「これは艦娘の艦載機?」
兵士2「もしかして、瑞鳳が?」
照月「艦載機の中にはどこの鎮守府の艦娘の艦載機かわかるようになってるはずです。」
兵士2「戻ってみてもらうか。戻ろう。」
照月「了解でーす♪」
―――1500 ■■鎮守府 大会議室
提督「非番の人たちはすまなかったな。あとで非番あげるから堪忍なぁ。」
女提督「友元帥からの調査依頼来たから早速会議しておこうかとおもいまーす!」
一同「「「「 はーい! 」」」」
提督「それじゃ、中継入れる。」ピピッ
友元帥『■■鎮守府の面々は急にごめんね!本来ならこっちで処理するんだけど大忙しで……』
金剛『Hey!みんな元気ですカー?私は――――うっ……』
榛名「金剛姉様!?」
金剛『sorry……なんなのカナー……』
友元帥『医務室行って来い。』
女提督「こっちはやるから行ってきてね!」
金剛『そうしマース……』
友元帥『わるいな。さて、本題だ。今回は調査と捜索だ。捜索は脱走した艦娘だ。』
皐月「脱走…それって場合によっては…解体処分も……」
友元帥『そう。それもちょっと込み入った事情がある鎮守府の子でね。』
女提督「と言うと?」
友元帥『じゃぁ、初めから話そう。今から約1ヵ月半前かな?NN鎮守府でそこの指揮官が殺害されたのが発見されたのは知っているかな?』
雷「たしか…ニュースで見たけど…まだ犯人が捕まってないやつよね?」
友元帥『そうなんだ。そっちの捜査も行き詰っているんだが…こちらとしては鎮守府を稼働させておきたくて後任者を置いて運営はさせているんだけどね。そしてそこの艦娘1名脱走したらしい。』
提督「なるほど。もしかしたら犯人かもしれないし、そうでなくとも重要参考人ってことか。」
友元帥『ああ。まずNN鎮守府の構成艦娘から。駆逐系3名で軽空母系1名。空母系げこの子達、秋月、照月、初月。そして軽空母系で脱走したのが―――』
祥鳳「瑞鳳!?」
友元帥『知ってるのかい?』
女提督「祥鳳ちゃんの妹も瑞鳳なんだって。祥鳳ちゃん認識番号はわかる?」
祥鳳「私と連番なので、K-9652です。」
友元帥『…その番号だ……』
祥鳳「な…え…」
村雨「祥鳳さん大丈夫!?顔真っ青だよ!?」
祥鳳「大…丈夫…です。最後まで聞きます…」
提督「無理するなよ。友元帥続きを。」
友元帥『わかった。理由はわからないけど……とりあえず捜索してほしいのはこの瑞鳳だ。脱走して1日経つか立たないかだ。』
ヴェールヌイ「大丈夫かい?」背中サスサス
祥鳳「……とりあえず…」
ヴェールヌイ「ダメそうだ。ゴメンでてるよ?」
皐月「ボクもつきそうね。」
村雨「私も行くね。」
女提督「3人ともお願いね。―――――話続けるよ?脱走時の状況は?」
友元帥『装備一式をもって行ったみたいだ。ただ、無線と発信機は外して逃げたみたいで行方知れずだ。』
提督「そうか……そうなると捜索しづらいな……」
友元帥『大まかな場所とかはこの後データを送る。次はそこの臨時で指揮をしている人の情報だ。まず名前がDD少佐。DD鎮守府の指揮官だ。』
女提督「DD鎮守府って確か大将じゃなかった?」
友元帥『DD少佐はDD大将の孫だ。病気で一線を退いたところをそのまま引き継いだ形だ。DD大将はもう亡くなられている。』
叢雲「DD鎮守府の所属してる艦娘の人は?」
友元帥『所属はこの3名、雲龍、天城、葛城の3名―――』
加賀「瑞鶴、あの子。」
瑞鶴「すみません!葛城の認識番号は?」
友元帥『ええとだな…U-6514かな?』
瑞鶴「その子知り合いというか、学校時代の後輩です!」
友元帥『まじか。そっちの面々は係る仕事に知り合いが関わること多いな?やっぱり縁ってやつなのかね?』
女提督「本来ならこう言う形じゃないほうがいいんだろうとは思うけどね…」
瑞鶴「確かに……」
提督「なんでそのDD鎮守府の指揮官がNN鎮守府を?」
友元帥『DD少佐は中佐から降格して少佐になったんだが、勉強も兼ねて指揮させてほしいと志願したからね。人手も足りなかったからそのまま。』
女提督「大本営そんなに仕事あんの?」
友元帥『あるわ!山ほどだわ!とまぁそんな感じだ。早速動いてもらえるかな?』
一同「「「「 了解! 」」」」
友元帥『あと殺人事件の件も余裕があれば調べてくれると助かる。それじゃよろしく!』
女提督「わかったけど、金剛ちゃんが大丈夫だったかについて連絡ちょうだいね?」
友元帥『おっけ。必要なものあったら言ってくれよ!それじゃ!』プツン
女提督「さて、どうするよ?」
高雄「まずは捜索行い、その間に事情を聴きに行くというのは?」
女提督「そうだよね。それじゃ捜索する人と話を聞きに行く人たちを分けていくよ~!」
マズハソウサクハンデ―――――
―――1547 NN鎮守府
初月「DD少佐様。艦載機の分解が完了しました。」
DD少佐「どんな結果かな?ふむ……」
秋月「ねぇ、初月?なんで様付で呼ぶの?ポイント稼ぎ?」
初月「主人に対して様をつけるのは当たり前だろ?」
照月「ほんとうにぃ?」
DD少佐「まぁまぁ……そうだお前たち。『命令』」
秋月・照月・初月「「「 はい 」」」
DD少佐「俺のことは様付で他人がいないときは俺のことを様付で呼ぶように。他人がいる時はさん付で呼べ。」
秋月・照月・初月「「「 はい 」」」
DD少佐「『いいぞ。』…さて艦載機だが…あはは!そうか!そう言うことか!」
照月「DD少佐様?どうしたんですか?」
DD少佐「いやいや、この艦載機の持ち主がね!」
プルルルルル プルルルルル
秋月「出ますね。もしもし、こちらNN鎮守府です。はい。少々お待ちください。……本営からのお電話です。」
DD少佐「はい。電話代わりました。はい?話を聞きに?構いませんよ。DD鎮守府の方にも?はい。向こうは雲龍という艦娘に言えば大丈夫かと。はい。お願いします。」ガチャ
初月「話というのは?」
DD少佐「どうやら瑞鳳の捜索をするのに話を聞きに来るらしい。いいか?薬の研究に着いては―――」
秋月「誰にも話さない。ですよね?」
DD少佐「いい子だ。さぁて、研究員の所行ってくるから掃除しておけ。」
照月「了解です。」
―――1617 DD鎮守府 雲龍の部屋
雲龍「怪我がなくてよかった。」
天城「はい。どうにか。」
葛城「天城姉ぇの艦載機なかったら、大破してたかも……」
瑞鳳「ごめんなさい……」
雲龍「あなたのせいじゃないから。」ポンポン
プルルルルル プルルルルル
天城「はい。こちらDD鎮守府。はい?雲龍ですね?少々お待ちください。……雲龍姉さん。本営からの……」
雲龍「代わりました。雲龍です……はい!お世話になっております。はい?えっ!?今からですか!?はい。はい。わかりました。失礼します。」ガチャ
葛城「なんだって?」
雲龍「今から瑞鳳のことでうちに話を聞きに来るって……」
天城「もう本営に!?」
雲龍「いえ、NN鎮守府の指揮をDD少佐が指揮してるかららしいわ。瑞鳳のことはまだ知られてないみたい。」
瑞鳳「ここを出ていきます。」
雲龍「それはさせない。葛城。あなたの部屋の押し入れ地下室に入れるわよね?」
葛城「ええ。あそこなら大丈夫ね。瑞鳳ちゃん。少し大変かもしれないけどそこに隠れててくれる?」
瑞鳳「わかりました。」
雲龍「時間がないわ。飲み物と食べ物をもって瑞鳳を地下室に。」
天城「私、用意してきますね。」
葛城「さ、行ってようか?」
―――1800 NN鎮守府より北の海域
古鷹「こちら捜索班1敵遭遇なし。鎮守府より北側の捜索をしましたが特に異常はみあたりませんでした。」
空母水鬼「水中探査用の艦載機も反応なし。沈んでるのは深海棲艦のものばかりよ。」
女提督『了解。海流とかの状況は?』
白露「ポイントから北方向に流れてる感じかな?」
睦月「そうだね。でもそんなに急な流れでもないよ?」
女提督『わかったよ。それじゃ捜索班1はそのまま海流沿いに捜索していってくれる?』
古鷹「了解です。」
女提督『その先は敵と遭遇する確率が65%くらいになるから戦闘に入りそうだったらすぐ連絡してね。こっちはそろそろ事情聴取に入るけど連絡はきちんと受けられるからご心配なく!』
古鷹「わかりました。通信アウト。では捜索班1はこのまま前進します!」
捜索班1「「「 はーい! 」」」
青葉「索敵お願いします。」
翔鶴「はい!発艦!」バシュッ ブーン
空母水鬼「どう?」
翔鶴「いえ、なにも見当たりません。」
古鷹「わかったよ!ゆっくり前進しよ~!」
青葉「せっかくなので何か話しながらどうです?お題は…最近見た夢とか?」
空母水鬼「いいわね?誰から?」
白露「はいはーい!私面白い夢みたよ!」
睦月「どんな夢にゃし?」
白露「夢の中はね、いつもの鎮守府なんだ。でも誰もいないの。とりあえず執務室にいったら提督と女提督がいてね、何かしゃべってるの。」
青葉「ほうほう。」
白露「でも2人とも私には気が付かないでしゃべってて、その内容が結婚のはなしなの。」
翔鶴「あら?カッコカリですか?」
白露「それがちがうの!本当の結婚の話で、そこからだんだん会話が聞こえるようになってきて、提督が『俺は全員と結婚するんだぁ!』っ大声で叫ぶの!」
古鷹「提督がそんなこと叫ぶなんてさすが夢ですね♪」
白露「そこからが怒涛の展開!女提督さんが『全員って言うけど…すでに叢雲ちゃんと結婚しててと子供もいるのになにいってんの!?あたしじゃあるまいし!』って!」
翔鶴「子持ちの設定になってるんですか!?」
青葉「それに、あたしじゃあるまいしって女提督さんw」
白露「そして、ソファに叢雲が赤ちゃん抱いて座ってニコニコしてるんだけど、その赤ちゃんが……衣笠さんなの!」
青葉「あははは!衣笠は提督と叢雲の子供ですか!あははは!」
白露「体型とかはいつもの衣笠さんのままで、いきなりバブーって言うの!」
古鷹「……ぷふっ…」
睦月「あははははは!想像しちゃった!あははは!」
空母水鬼「想像しちゃいけないのに…想像してしまう…」プルプル
翔鶴「言わないでください…こらえてるのに…」プルプル
白露「でね、バブーっていってるんだけど、突然…『青葉ぁああぁあ!』って叫びだして叢雲があやすみたく『はいはい。大丈夫ですよ~♪こっちにましゅよ~』って言って顔を向けた先に…」
睦月「顔を向けた先に?」
白露「顔にエセ記者って張り紙されて貼り付けにされてる青葉がいるの!そこで目が覚めました!」
古鷹「あははは!夢のなかで何やってるの青葉!」
青葉「白露ちゃんは私をなんだと思ってるんですか!」ザーーーー
白露「夢のなかのはなしでしょ~!」ザーーーー
空母水鬼「あはは!ほどほどにしてくださいね~!」
古鷹「はぁ~……笑った。」
翔鶴「そうですね。いい息抜きになりました。」
白露「古鷹さん助けてぇ!」カクレ
青葉「古鷹ぁ…そいつを渡せぇ…」
古鷹「はいはい!そこまで!ポイント切り替わるところだから慎重に行くよ!」
捜索班1「「「 はーい! 」」」
―――1804 NN鎮守府
DD少佐「わざわざこんな所までお疲れ様です。」
提督「これも仕事なので。急な訪問で申し訳ありません。しかも5人で…」
DD少佐「いえいえ。こちらも脱走兵がでるなんて……お恥ずかしい……」
秋月「皆さんお茶をどうぞ。」コトッ
村雨「ありがとうございます。」
提督「ありがとうございます。ええと秋月さんですね?」
秋月「あら?なぜ名前を?」
提督「調査するにあたって少し調べさせていただきました。」
秋月「そう言うことですか。」
DD少佐「ええと、今回は状況の確認ですよね?」
提督「そうです。あとは少し瑞鳳さんの部屋の捜索を行わせていただきます。」
DD少佐「わかりました。ではご案内してあげて。」
提督「それじゃ、高雄と村雨は部屋を調べてみて。」
高雄「わかりました。」
秋月「では、こちらです。」
テクテクテクテク ガチャ パタン
提督「それでは少し前のことからお話を聞きたいんですけど…NN大佐の殺害事件のことから…」
DD少佐「すいません。その話は俺はよくわからないので、そうだな…初月を呼びますね。」
提督「お手数をおかけします。」
満潮「DD少佐さん。」
DD少佐「はい?」
満潮「上着の袖のところ…ピンク色の汚れついてるわよ?」
DD少佐「!?い、いやいや…塗装してたせいで跳ねちゃったのかな…あはは……」
蒼龍「早めに落とさないと沁みついちゃいますよ?」
DD少佐「そうですよね…これも古いし…新調しちゃおうかな?」
初月「失礼する。」ガチャ
DD少佐「お、きたきた。これが初月です。NN大佐のことを聞きたいって。」
提督「つらいでしょうけどそこからお話を聞かせていただきたい。」
初月「わかった。まず――――」
――――1809 DD鎮守府 客室
雲龍「どうぞ。」
女提督「ありがとうございます。改めまして。女提督です。それとこの子達は私のサポートをしてくれる子です。」
雲龍「そうですか。お疲れ様です。私は雲龍です。DD少佐の代わりに責任者をしております。それでお話を聞きたいというのは?」
女提督「DD少佐さんがどんな人名のかというのをお聞きしにきました。ここに所属されてる艦娘さんは雲龍さん、天城さん、葛城さんの3人でよろしいでしょうか?」
雲龍「そうです。」
女提督「それぞれから別々にお話を聞きたいのですけど…他の2人は?」
雲龍「自室にいると思います。お呼びしましょうか?」
女提督「お願いしてもいいですか?」
雲龍「わかりました。失礼します。―――――すぐに来るはずです。」ピピッ ピピッ
女提督「ありがとうございます。それにしても……美人さん…」
雲龍「え?」
雷「女司令官?」
女提督「いやぁ、だって雲龍さん美人でしょう?あっこれセクハラ!?」
飛龍「まぁ、軽く?」
女提督「すいません…」
雲龍「い、いえ…なんだか照れます///」テレテレ
天城・葛城「「 失礼します。 」」
雲龍「2人ともこっちに。」
天城「雲龍姉さんはなんで顔が赤いの?」
雲龍「気にしなくていいわ。それよりこちらの方々が―――」カクカクシカジカ
葛城「いいですよ?」
女提督「ありがとうございます。さて、場所はどこかお借りできます?」
雲龍「ではここと、隣の部屋と食堂でいかがでしょうか?」
女提督「わかりました。雲龍さんは雷ちゃんと飛龍ちゃん、天城さんを最上ちゃんと夕張ちゃん、葛城さんをあたしで。それじゃ皆よろしく。」
天城「こちらにどうぞ。」
葛城「女提督さんはこちらに。」
―――1836 DD鎮守府 執務室
提督「――――なるほど…その時は本営の霧島さんと比叡さんが来てくれたと。」
初月「はい。病院の方には比叡さんが行ってくれました。亡くなっていたということも比叡さんから聞きました。」
提督「わかりました。捜査の方はどんなふうに?」
初月「部屋中血だらけだったので…刺されたみたいですけど…詳しくは…」
提督「現場は?」
初月「隣の部屋です。捜査の後は綺麗に清掃されてしまいましたけど。」
提督「わかりました。この話はこの辺で。」
村雨「戻りました~」
提督「おかえり。どうだった?」
高雄「綺麗なものでした。日記帳がいくつかあったんですけど1ヵ月前くらいまでのだけです。」
DD少佐「日記も書きづらかったんでしょう。」
提督「一応日記をお預かりしても?」
DD少佐「構いません。」
提督「それじゃ、もう少し瑞鳳さんのことを皆さんから別々にお聞きしたいのですが?」
DD少佐「いいですよ?場所は別々にがよろしいでしょうかね?」
提督「それがいいですね。では、秋月さんを村雨。照月さんを飛龍、初月さんを高雄、DD少佐は俺と満潮で。」
DD少佐「場所はどこでも使っていいから案内してあげて。」
秋月「了解です。ではこちらに。」
初月「照月は部屋にいるからボクが案内するよ。」
―――1839 NN鎮守府 談話室
天城「――――それで、以前はどうなるかと思いましたがこの所は特に。」
夕張「荒れてる様子もないと。」
天城「はい。演習に負けても『次頑張れ』くらいですね。」
最上「それはいつ頃から?」
天城「そうですね…やっぱりNN鎮守府さんの面倒みると決めたちょっと前あたりからですね?」
夕張「そうですか…執務の方はどうです?」
天城「兼務してますのでたまに遅れは出ますが、雲龍姉さんや葛城と一緒にできる範囲でやってます。もちろんこっちにいる時にはDD少佐さんもきっちりやってます。」
最上「わかりました。話は変わりますけど…NN大佐さんの事件が起きたのが1ヵ月前ですけどその日はDD少佐さんや皆さんはどちらに?」
天城「その日は…鎮守府ですね。3人で今後の話とかの相談をしてましたし。あの、なんでそんなことを?」
夕張「すいません…上から聞くようにと言われてるので……」
天城「そうですか。」
最上「瑞鳳さんの話に移りますね。脱走してからそんなに時間が立ってないですけど、遠征とかで見かけたりしませんでした?」
天城「遠征には昨日、今日と出ましたけど……見かけませんでしたね。」
夕張「そうですか…さて、聞きたいことは聞けたかな?」
最上「そうだね?ありがとうございました。」
天城「皆さんはこの後どうされるんですか?」
夕張「執務室の方にもどってそれから鎮守府に戻ります。」
天城「あら?本営の方では?」
最上「こういう業務の委託を受けてる鎮守府なんですよ。普通の鎮守府としても動いてますけどね?」
天城「へぇ~…そういう鎮守府もあるんですね?」
マァ ウチハトクシュカナ? ソウダネー
―――1848 NN鎮守府 廊下
葛城「まさか、瑞鶴先輩たちの鎮守府の人とは思いませんでした!」
女提督「葛城さんはどういう後輩なの?」
葛城「上級生と下級生の合同訓練でよく一緒に組んでたんです。赤城さんとか加賀さんとかも組んだ覚えがあります。」
女提督「そうなんだ。じゃぁもしかして瑞鶴ちゃんのお姉さんのことも?」
葛城「あの双子のお姉さんですよね?」
女提督「そうそう!そうだ、今度うちに遊びにおいでよ!」
葛城「はい!是非!」
夕張「女提督さ~ん。」
女提督「あ、終わった~?」
夕張「はい!執務室で談笑してます。」
女提督「そう――――ん?」カツンカツン
葛城「どうかしました?」
女提督「ん~……」テクテク コツンコツン
夕張「足になにかくっついたんですか?」
女提督「いや…」テクテク カツンカツン
葛城「??」
女提督「葛城さん。」
葛城「はい?」
女提督「この下に地下室ある?」
葛城「な、なんでそれを!?」
女提督「音が微妙に違うから。」
夕張「シェルターじゃないんですか?」
女提督「それにしては少し浅いかな?どっちかっていうとセーフルーム的な。」
葛城「確かに地下室はありますけど……」
女提督「葛城ちゃん。」
葛城「は、はい?」
女提督「もしかして誰か匿ってる?」
葛城「そんなことありません。」
女提督「そう。そうだ夕張ちゃん。あれ持ってきてる?」ウインク
夕張「アレですね?ありますよ!取ってきます。」タッタッタッ
葛城「あれ……とは……」
女提督「地下室くらいまでなら人がいるかどうかわかる機械があるんだ。」
葛城「そ、そうなんですか?」
女提督「うん。さて……本当のこと言ってくれるとありがたいんだけど…」
葛城「……」
―――1910 NN鎮守府 照月の部屋
蒼龍「――――ということで、話をまとめるけど間違ってたら訂正してね?」
照月「はい。」
蒼龍「NN大佐さんの事件時はみんな遠征中だった。帰ってきたところを4人で発見し通報したと。」
照月「そうです。」
蒼龍「そしたらいち救急隊と軍警察、比叡さんと霧島さんが来てくれて付き添ってくれたと。」
照月「間違いありません。」
蒼龍「落ち着いたころ本営から臨時の指揮官としてDD少佐さんが来てくれた。そして今に至ると。」
照月「はい。」
蒼龍「瑞鳳ちゃんについては脱走するそぶりはなかったけど、DD少佐さんとはあまりうまくいってなかった。」
照月「ええ。なんだか毛嫌いしてるみたいで……まったく……」イライラ
蒼龍「(急にイライラし始めたなぁ……)まぁ、気持ちの整理がつかなかったんでしょう。そして、装備をもって脱走と。以上かな?」
照月「その通りです。あの子…DD少佐さんが、来てくれてるのに……もうっ!」ドンッ
蒼龍「……だいぶDD少佐さんのこと気に入ってるだね?」
照月「気にいってるというか……お忙しいだろうに照月達のことを見に来てくれてるのに……」イライラ
蒼龍「まぁまぁ、話は以上かな。そろそろ他の人たちも終わるからいったん一緒に執務室まで来てくれてるかな?」
照月「わかりました。」
―――DD鎮守府 廊下
夕張「よいしょっっと!」ガラガラ
女提督「設置始めてくれる?」
夕張「了解!」
雲龍「何事ですか!?」
天城「その機械は…」
女提督「悪いけど、葛城ちゃんが地下室に誰かを匿ってる疑いがあるのでこの装置で調べさせてもらいます。」
飛龍「でも――――」
夕張「あ!飛龍と最上と雷ちゃんはちょい手伝って?」チョイチョイ
雷「いいけど…」
夕張「この線をだね?――――コソッ」
最上「了解。」
雲龍「そんな勝手は鎮守府を預かってるものとして見過ごすわけには…」
女提督「悪いんだけどこっちは大本営の依頼で来てるからね。」
夕張「女提督さん。準備できました。このタブレットで見えます。」
女提督「これで確認して誰かを匿ってるのが判明して、もしそれが瑞鳳ちゃんだとした場合、あなた達全員を、本営に連行しないといけなくなるんだけど……今正直に話ししてくれたら…そうだな…少し考慮する余地があるんだけど。」
雲龍・天城・葛城「「「 …… 」」」
女提督「だんまりかな……それじゃっ。」スッ
雲龍「私が見つけて匿いました!天城はなにも知らないし、葛城は私が協力させました!」
女提督「そう……なら地下室の子は瑞鳳ちゃんなんだね?」
雲龍「はい……」
女提督「そう……見つかってよかったぁ!祥鳳ちゃんに言い報告できる!」
雲龍「嬉しそうですね…犯人を捕まえてそんなにうれしいですか?」
女提督「いや、まだ捕まえないけど?」
天城「え?捕まえない?」
女提督「うん。何の証拠もないし、事情も聴いてないし。とりあえず瑞鳳ちゃんを連れて執務室まで行こうか?連れてきてくれる?」
天城「わかりました。」
葛城「天城姉ぇ!」
天城「いいのよ…みんなで匿うって決めたんだから。」
女提督「雷ちゃんと最上ちゃんは付き添ってね。」
雷「了解!」
最上「わかったよ。」
―――1920 DD鎮守府 執務室
ガチャ
天城「…はいって。」
瑞鳳「……」
女提督「お!あなたが瑞鳳ちゃんね?」
瑞鳳「はい……」
雷「怪我とかは無いみたい。」
最上「装備も一緒にあったよ。」
女提督「わかった。さて、夕張ちゃん。」
夕張「はい!」
女提督「せーのっ!」
女提督・夕張「「 すいませんでしたぁ! 」」ドゲザァ!
雲龍・天城・葛城・瑞鳳「「「 !?!?!? 」」」
女提督「地下室まで見える機械なんて持ってきてません!大嘘です!」
夕張「車からエンジン外して持ってきただけです!はい!」
女提督「え!?エンジン!?外したの!?」
飛龍「まった!エンジン外して持ち上げられるの!?」
夕張「艤装展開したら余裕でした!」
雷「それって直せるの?」
夕張「わからん。」テヘペロ
最上「じゃぁ帰れないのかな?」
夕張「今から直してきまーす!」ピューン
雲龍「あの、これはいったいどういう。とりあえず事情を……」
女提督「ええとですね。あたし達、本営から瑞鳳ちゃんを探すよう依頼されているのは本当です。だけど、実際に連行したりするのは話を聞いてからにしようかと思ってたんです。」
最上「そうなんだ。うちの鎮守府には瑞鳳ちゃんのお姉さんの祥鳳さんもいるからね。」
瑞鳳「祥鳳お姉ちゃん!?」
女提督「あ、電話する?ちょっとまってね?……もしもし?祥鳳ちゃんいる?あっ!替わって替わって!ええとテレビ電話にしてくれる?」
祥鳳『替わりました。』
瑞鳳「お姉ちゃん?」
祥鳳『瑞鳳!?本当に瑞鳳!?』
瑞鳳「お姉ちゃん……お姉ちゃぁあああん!うわぁああああん!」
祥鳳『よかった!生きてたのね!あぁ……よかった……』グスン
瑞鳳「怖かったよぉ……うえぇええええん…」
祥鳳『そうよね?だけど安心して!そこにいる女提督さんなら悪いようにはしないから!ね?』
女提督「まかせてくり!」
瑞鳳「うん……」
祥鳳『女提督さん!皆さん!本当にありがとうございました!』
女提督「いえいえ!それじゃまた後で!さて、瑞鳳ちゃん。なんで逃げ出してここにいるのか聞かせてくれる?」
瑞鳳「はい。」
天城「よかったらこれ、ハンカチ使って?」
瑞鳳「ありがとうございます。」
最上「捜索班の人たちに連絡しとかないと!」
女提督「そうだね!ちょっと待ってね!」
――――NN鎮守府より帰宅中 車内
提督「こっちはカクカクシカジカだった。そっちはどうだった?」
村雨「こっちも同じだね。」
高雄「こちらも同様です。」
蒼龍「ほんと一緒だね。」
提督「そうか。NN大佐のことも瑞鳳のこともほぼ同じ話だったか……」
満潮「あのさ。」
提督「なんだ満潮?」
満潮「あのDD少佐?私嫌い。」
蒼龍「唐突だね?満潮ちゃん。」
満潮「な~んか?気に食わないのよねぇ……あいつ……それにあのピンクの液体の時の表情……気に食わないわ。」
提督「満潮もそう思ったか。俺もアイツは気に食わないな。」
高雄「提督もですか。」
提督「まぁな。」
蒼龍「そう言えば…照月ちゃんなんだけど……」
村雨「あの茶色い毛の子?」
蒼龍「そうそう。あの子さ、瑞鳳ちゃんの脱走の話になるとすごいイライラし始めたの。」
満潮「イライラ?」
蒼龍「うん。もう敵意むき出し的な感じで。あともう1つ。」
高雄「もう1つ?」
蒼龍「他の子たちはどうかわからなかったけれど……NN大佐さんが亡くなってるのに、あんまりにもDD少佐のこと気に入りすぎじゃない?」
高雄「言われてみると……もし同じ立場なら1ヵ月ほどであそこまで信頼関係というんでしょうか……結ぶことは難しいと思います。」
~♪ ~♪ ~♪ ピピッ メールダヨ!キャピーン!
提督「うちの鎮守府は着信音を変なのにするのが基本なのか?」
満潮「な、なんだっていいじゃない///」
村雨「満潮ちゃんだったの!?」
満潮「あーあーあー!気にしないでメール見ましょう!」
蒼龍「かわいいなぁ~♪……おっ!女提督さん!瑞鳳ちゃん発見だって!」
提督「マジか!一安心だな!」
村雨「あともう1つ。」
提督「ん?」
高雄「車を解体したから迎えにきてほしいそうです……」
村雨「いったい何が……」
提督「迎えに行くとだけ伝えておいてくれ。」
満潮「了解。」
―――1936 DD鎮守府 執務室
女提督「それじゃ、なぜ脱走したのか教えてくれるかな?」
瑞鳳「はい……NN大佐さんが亡くなって臨時でDD少佐さんがきてくれたのと同時に大本営の研究員の人も一緒にきて、しばらくの間は研究と開発のお手伝いの任務についてもらうということになったんです。」
女提督「本営の研究員?研究内容は何か聞かされた?」
瑞鳳「はい。艦娘用の高速修復剤剤の改良だと……」
女提督「ほうほう……それでお手伝いをしていたと。」
瑞鳳「開発を続けててどうやら注射型の薬ができたみたいで……それを私以外の3人が試すということになって……そこからみんながおかしく……」ブルブル
雷「大丈夫?」サスサス
瑞鳳「うん……でも話さなきゃ………初めのうちはそうでもなかったんですど……そのうち…DD少佐さんの命令を遵守するようになって……DD少佐さんに気にいられるように、行動するようになっていって……まるで、NN大佐さんのことなんて忘れてしまったようになってしまったんです。」
夕張「そう…。」
瑞鳳「行動はエスカレートする一方で、他の人を貶める、嘘をつくなんて言うのは日常的になり…最終的には私がターゲットになるようになりました…」
飛龍「ひどい…」
女提督「ほんとだね…薬はどのくらいの頻度で使われるかわかる?」
瑞鳳「初めは1日1回だったんですけど、研究は本当にしてるみたいで今では1日半か2日に1回みたいです。」
雷「瑞鳳ちゃんはその薬を使われてないの?」
瑞鳳「はい。もともと私にはする気がなかったみたいです。」
女提督「なるほど…じゃぁ、話し続きを聞かせて?」
瑞鳳「はい。そうしてるうちに……DD少佐さんがいきなり私達を集めて…私達の前で……NN大佐を殺したのは自分だって…宣言したんです。」
最上「NN大佐さんを殺したのはDD少佐だって自分で言ったの!?」
瑞鳳「はい……私は怒ったんですけど……そしたら……秋月ちゃんたちは……何を怒ってるの?今の指揮官のほうがいいと…笑ってるんです…そして、私が反論すると、DD少佐が秋月ちゃん達に命令して……私を……」ガタガタ
女提督「わかった。それで、このままでは危ないと思って意を決して脱走したと。」
瑞鳳「はい。数回深海艦と戦闘をして……逃げていたところを雲龍さん達に助けられたんです。」
女提督「そう。わかった。雲龍さん達も手当とかありがとうね。」
雲龍「いえ。」
葛城「……」ワナワナ
天城「葛城?」
葛城「あいつ……ぶっ飛ばして連れてくる。」
最上「まった。」ガシッ
葛城「止めるつもり?」
女提督「止めるよ。だって…」
天城「だって?」
女提督・雷・飛龍・夕張・最上「「「「 それは私達の仕事だから。 」」」」
雲龍「どういうことですか?」
女提督「実は私達こう言う者なんです。」
天城「艦隊調査保護局……女提督…それに見んさんも同じバッジをお持ちのようですけど?」
夕張「私達の鎮守府は元帥直属で不遇な待遇を受けている艦娘さんの保護やそのための調査を行う鎮守府なんですよ。」
女提督「まぁ、海軍専用の警察みたいな感じと思ってくれれば。そう言うことで瑞鳳ちゃんを私の権限で一度保護扱いとして、あたし達の鎮守府で保護したいと思います。」
瑞鳳「皆を助けてくれるの?」
雷「そう言うことね!」
瑞鳳「……秋月ちゃん達はどうなるんですか?」
女提督「今のところは未定。だけどどうにかする。」
雲龍「あの、実はその話をうけて、天城と葛城でNN鎮守府の様子を探りに行ったんですけど……」
天城「カクカクシカジカで……」
最上「危なかったね。」
女提督「無事でよかったよ。でも艦載機が1機損傷のまま置いてきたと……」
夕張「向こうには研究員っぽいやつがいるからもしかしたらどこの所属の人かばれてるかも……」
女提督「だよね、なら雲龍ちゃん達も保護対象だね。」
葛城「私達もですか?」
飛龍「そうだね。どうする?提督と友元帥さんにも連絡する?」
女提督「お願い。……雲龍ちゃんお願いがあるんだけど?」
雲龍「なんでしょうか?」
―――2001 ■■鎮守府 車庫
時雨「もってきたよ。」ガラガラ
神通「集音マイクに解析装置、あとPCも必要な数を。」
提督「ありがとう。」
電「地図が用意できたのです。」
提督「ありがとうな。さて、野営班は集合。」
叢雲「全員いるわ。」
提督「よし。まずは電。女提督からの指示の説明を。」
電「はいなのです。瑞鳳ちゃんの話からDD少佐がNN大佐さんを殺害したとの証言が出てきたのです。」
川内「なるほど……それで?」
電「それを聞いたDD鎮守府の天城さんと葛城さんが先にNN鎮守府の偵察に行き、そのことがばれている可能性があるとのことなのです。」
神通「それは、女提督さん達が付く前にってことですか?」
電「はいなのです。今は帰投して無事が確認されているのですが今後、DD少佐がどのような行動をとるかわからないため、野営をして集音等と雲龍さん、天城さん、葛城さんの安全を確保できる体制を取ってほしいとのことなのです。」
ル級「了解よ。それでどうすればいいの?」
提督「ここからは俺が、まず地図を見てくれ。ここがDD鎮守府。この鎮守府を3か所から見張る。まずポイントAを川内、時雨。ポイントBを叢雲、ル級。ポイントCを神通と俺。」
川内「よろしく時雨。」
時雨「こちらこそ。」
叢雲「やるわよ。」
ル級「もちろん♪」
神通「お願いします。」
提督「頼む。」
提督「いいか?集音器等はプラグをつないでスイッチを押す、そして聞き取りたい方角にマイクを向ければいい。」
川内「了解。本部は?」
電「執務室で電が待機してるのです。女提督さんが戻ったら女提督も執務室で待機するとのことなのです。」
時雨「了解。」
提督「各自、無線は常にチャンネルに合わせておくこと。危険を感じたりしたら迷わず離脱して救難信号。いいな?」
野営班「「「 了解! 」」」
電「お願いするのです。」
祥鳳「すみません!私も連れていってください!」
提督「いいぞ。乗ってくれ!」
イッテラッシャイナノデス! アリガトウナ!―――――
―――2101 NN鎮守府 執務室
研究員「新しいのが出来ました。なので次の段階に進めたいと思います。」
DD少佐「はいよ。3人ともこっちに。」
秋月「はぁい。」
DD少佐「明日は起きたらこれを使って模擬演習をしてほしい。使い方の説明は研究員からしてもらう。よく聞いておけよ?」